ウィトゥルス半島 †
酒場の南東に位置する温暖な気候の半島
そこでは商業都市がいくつも繁栄しており、各地との交易が盛ん
文化の交差点とも呼ばれる平和な地域である
また、十字教の総本山も存在する
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ウィトゥルス半島の基本情報 †
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| | 気候&地形
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MAPモデルはイタリア、地中海の北及び東側の沿岸。気候もそれと同じく、春から夏にかけては暑いが、乾燥しており過ごしやすい
代わりに秋冬はかなり降水量が増え、冷えることもあってか降雪もある。特に北部、山地は寒い
火山が複数あり、噴火によっていくらか地形が大昔とは変わったようだ。中央平原部は火山灰の堆積や地盤変動によりできたとか
長靴のような半島の踵部にある島も大きな火山が存在することから、火山活動による地形の変化があったと示唆される
北部には標高の高さから「世界の中心柱」と称されるパルカス山脈がそびえる。最も高い山は某ケーキの名称になっているらしい
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| | 人種
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基本的に人間が一番多い。南部では異文化圏からの移民も見られるため、肌の色髪の色瞳の色等のバリエーション豊富
十字教という宗教が半島全域に布教されているため、そういった思想を嫌うエルフ等の他種族は少ない
特に魔族、獣人族はかつてこの半島で行なわれた十字教の大討伐で同族が根絶やしにされた件を警戒してか好んで居住しないようだ
代わりと言っては何だが、他所の土地ではあまり見られない天使族や翼人がよく目にされる珍しい土地柄をしている
※詳しくは各都市の説明項で人種分布を表記
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| | 国民性
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国民性(国ではないが)としては、明朗快活。嘘を嫌う。お祭り好き。情熱的。商売上手。計算高いetc...
基本的に善人が多いが、間抜けでは商売は上手くいかないゆえにのんびり屋は少ない傾向にある
また、個人主義が多く同郷の者ならともかく違う街の出身と聞けば同じ半島出身者でも特に仲間意識は芽生えないらしい
余談だが、半島出身者と一緒に砂漠を行商で歩いた者は、彼らが貴重な水を使って勝手にパスタを茹でることに大変驚くとか……
以上の例外として、敬虔な十字教徒の性格はまた少し異なる。彼らは慈愛に満ち、貧しい者や弱者への施しを惜しまない
彼らの中には商売という仕事に就かない者もいて、マイペースな性格の人物もいるだろう
多くの商人達が人種や信教について利益という大前提の手前で柔軟に対処、気にしない傾向の反面
敬虔過ぎる十字教徒の場合は露骨に異端者や異教徒を敬遠しがちだという点は悪い面かもしれない
そういった商売人よりも信者としての気質が強い人は、主に半島内でのみ生活していることが多い
他の地域で半島出身の商人と会っても、その人物は熱心な教徒でない可能性が高いので狂信については半島を旅行する時のみ注意すればいい
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| | 主要都市
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都市は主に沿岸部付近に林立する。ウィトゥルス半島は交易が盛んな自治都市郡……特に海運交易が重要な点に由来する
主要な都市は、半島内でもっとも街の多い中央平原において周辺都市のリーダーシップを執り、首都の役割を果たす大都市ロツィ
そして半島の先端で、東の砂漠や荒野の都市とその向こうにある東洋との交易の窓口を担当する港街カポリ
それらを纏める国王という支配体制は存在しないが、ロツィとカポリを繋ぐ街道の中間地点
十字教の総本山であるヴィルヴェア山の麓に存在する聖都ベルフレームが半島の平和の要所である
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| | 政治など
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そもそも都市郡であり国という枠組みの無い半島。何故争いが起こらないかと言えば十字教の教えが人々の基本的な価値観に根ざしているからだ
かつては火山の噴火や異文化圏からの侵攻により穏やかではなかった半島だが、ある聖人がヴィルヴェア火山の頂上に十字架を立てた
それ以来、その火山の噴火が止まり、異民の侵攻もピタリと収まったことから十字教がブームとなリ、広がる
普通なら利己的な性格になりがちな商人だが、この半島出身の商人に限っては教えに従って清廉な商売をしていることが多い
勿論商人以外の人々も明るくなり、その国民性からか異文化圏との関係も改善。観光客も多く平和な地域となり現在に至る
十字教が本拠地にしながらも、半島内では自由貿易を奨励し異端狩りも行なわないなど、支配欲を出さなかったことが平和の鍵だったのだろう
しかし、余談だが「ヴィルヴェア火山は近い将来噴火する」と主張する学者が度々世を騒がせてはすぐに消えるらしい……
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| | 産業について
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農業面では気候、土壌、高度が変化に富み、様々な農作物の栽培を可能としている
また、商業や農耕に向かない街では畜産が、沿岸部の港町や漁村では漁業が盛んで食糧事情に問題は無い
名産品としてオリーブ、その加工品であるオリーブオイル。葡萄とその加工品であるワイン。そして酪農で作る乳製品が人気
だが、その豊かな農業よりも発展しているのは商業。半島を豊かにした最も大きな産業である
北部を除く三方が海に囲まれており、その向こう側で発達した全く違う文化圏との海運交易で異文化の品々を買い
陸続きの北部及び北西部の国家へ半島の特産品と共に売りに行く……そんなサイクルが出来上がっており、農民よりも商人の方が多い
経済的に豊かなこともあってか、音楽や絵画、服飾に工芸品といった芸術分野の発展も著しい
街同士が競い合うようにお互いをライバルとして切磋琢磨していくので尚更である
一方で、戦争が沈静化したこと等が影響して工業は低迷している。少ない鍛冶職人の殆どは武具の芸術的価値を売って生計を立てる
そんな状態で他国に攻められたらどうするのかという懸念は最もだが、国益よりも個人の利益を優先する商人達
そして下手をすれば半島内よりも敬虔かもしれない各地の十字教徒がウィトゥルスの軍事力である
工業の不振は商人と宗教というバックボーンがあればこそ。それでも北部ではモンスターの数の多さから鍛冶も需要があるようだ
また、聖都ベルフレームでは十字教が腕のいい鍛冶屋を集めて銀製武具を多く生産させているらしい
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| | 食文化
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主穀は小麦。主食としてはパンも食べるがパスタやピザの方が人気が高い。しかしどう料理するかは地域色がとても強い
北部では酪農家が多いのでオリーブオイルよりもバターを。南部では他地域から輸入し生育が活発なトマトを多用
沿岸部では魚介類をよく食すが内陸部では全く食べずハムやサラミであったり、ワインについても南北それぞれの葡萄で味が大きく変わる
そんな多様性からか、ウィトゥルス半島の人々はグルメだとよく言われる
ウィトゥルスを頻繁に訪れる旅行者の中には交易品よりも食べ物が目当てだと言う人もいるぐらいだ
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| | 学問&魔術
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芸術関係の他でもっとも盛んなのはやはり文学であろうか。文学も芸術の一つとして考える人々が多い
実際その通りで、古文現文を問わず恋愛に関する作品の考察や創作が盛ん。商売にも必要であるために識字率が極めて高い
数学も発達しており、半島の住人は計算が得意である。商売の上達を目指してか経済学分野も近年注目されている
ただし、一神教である十字教の教義に反するような論文を発表しても評価されない風潮がある
火山が多いという土地柄から地理学を志す者は前述の通り、噴火の危険を示唆できず
数学、物理学などの理系分野もタブーに触れやすく。歴史学では十字教以前の宗教、神の肯定を許されない
魔術についても同じことが言える。十字教の神以上の奇跡の技を目指す者が間抜けにも半島で研究するわけもなく
魔術分野の研究は細々として地味なものである。ただし、十字教の司祭については例外で
彼らは影で独自の魔術体系を作り、強大な力を持つ……と噂される。実態については闇の中だが、火の無いところに煙は立たないだろう
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| | モンスター
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半島には危険なモンスターが非常に少ない。山奥に入れば熊や巨鳥等とも遭遇するが
広い地域を人里が覆い、街道も整備されているので平原なら狼程度としか出会わないであろう
黄金暦初頭に十字教会兵達が大規模なモンスター退治を行なったのも大きな要因だ
しかし、商人に限っては別である。現在も貴重な荷物を狙うゴブリン、オーク、コボルドに盗賊といった敵が襲い掛かってくる
よって商人達は護衛を冒険者が登録されている酒場に依頼したり、もしくは自ら武装したり
平和ボケした熱心な信徒ならヴィルヴェア山麓の聖都ベルフレームにて旅路の安全祈願をするのだ
危険なモンスターが出る例外地域として、まずはカポリから続く半島南部の沿岸を沿う街道付近
東の砂漠や南にある熱帯の大陸から渡ってきたリザードマン、巨大トカゲ、巨大サソリ、ハーピー等が稀に出現するので注意が必要
そして北部。山地が多く道が険しいのに加えて人里の密度が減るため、半島の他の地域に比べモンスターが繁殖しやすい
しかし、半島の東側の付け根にあるアディッジ川を越えた先に山地よりも危険な森林地帯がある
前述した十字教会兵による大討伐の際、その川を越えた途端に部隊が謎の打撃を受けて撤退を余儀なくされたのだ
現在その森林地帯は「罪悪の森」と呼ばれ半島に住む人々に恐れられている。商人達も陸路を避け、海路を使いそこを迂回をするのだとか
……だが、それを逆手に取り十字教から追われる異端者などは罪悪の森に身を隠すことが多々あるらしい
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土地 †
主要な都市、地形の解説。特筆されてない街とかもいっぱいあります
各地のふぁんたじぃ☆な特産品は後述
主都ロツィ †
「ボンジョルノ!お客さん、どこから来たんだい? ロツィに来たらこれ!これ買わなきゃ笑われるよ〜!」
「首都」ではなく「主都」な街ロツィ。しかし、間違いなくウィトゥルス最大の都市だ
街は川の上に位置し、ゴンドラという小型の船で街の端から港まで楽々移動できる。旅行者は「水の都」などと呼ぶ
半島で最も歴史が古く、中心部にはカルール・マーブルという石でできた闘技場らしき建物も残っている歴史を感じる街並み
商人達は皆気前がよく、料理も美味く、川も海も楽しめる。旅行者の人気も抜群の都市だ
この地には元々古代文明が栄えていたらしいが、十字教の発展と共にその記憶、歴史は忘れ去られてしまったようだ
もしそれらの文化が掘り起こされれば、ロツィの芸術分野は更なる発展を遂げるかもしれない
だが、歴史学問については不思議なくらい全く流行っていない。住民は過去にはあまり興味が無いのだろうか?
周辺にはロツィ以外にも大きな都市がいくつもある。旅行者はロツィに宿を取り、長い日程を周辺都市の観光に費やす
ロツィの建物の中には古代の建物を真似て高級建材のカルール・マーブルで建物を作る者もいる。そういった豪勢な建物も観光が栄える所以だ
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| | その他詳細
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- 気候
- 高度が低い平原にあることから冬も降雪が少なく過ごしやすい。冬場も陸路の交通が安定しているのが強み
- 地理
- ウィトゥルス平原の西においてロムルス川に跨り、半島西のティレニー海を臨む港を備えた大都市
都市の中央を横断する川を利用し、ゴンドラで移動&運搬を行い、港と都市内陸部との移動を高速化している
- 産業
- 交易、観光が非常に活発。最もポピュラーなウィトゥルスの都市形態である
加えて半島内で最も都会ということで文学、音楽、芸術分野の発展が著しい
名産はオリーブ及びオリーブオイルにチーズ。カポリから運ばれてきた交易品もロツィで買い求めることが出来る
また、有名な料理としてピザとパスタ。魚料理も絶品で、この都市原産の白ワインとよく合う
- 人種分布(数値は実は適当)
- 人間:62% 翼人:17% 魚人:9% 天使族:5% 妖精族:2% その他:5%
- 冒険者
- この街出身の冒険者は商人、丁稚、船乗り、漁師、旅籠の下働き、文士、芸術家、職人、徒弟、農夫 etc...
- 周辺に出現するモンスター
- 狼、大鼠、ゴブリン、コボルド、オーク、盗賊、巨大蟻 etc...
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周辺の地理 †
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| | ... |
- ウィトゥルス平原
- 西をロムルス川、東をレムス川が縦断し、東のヴィルヴェアと南のエトロン火山に囲まれた平原。地元民は「中央平原」と呼ぶ
火山灰が降り積もったり、山の地すべりのお陰で大昔よりも広くなったとされる
川を上っていくと北の山脈手前にカルデラ湖、アルセーナがある。湖畔の街は貴族達の別荘地として栄えている
地質、水ともに恵まれており、多様な農業ができる住みやすい場所のように思えるが、火山に囲まれ、地震が多い点が目の上のたんこぶ
ロツィ以外にも都市が多く存在しており、それぞれ農業や商業に励む
アルセーナ湖は山から流れる雪解け水の川が流入して溜まり、そこから南へロムルス・レムス川となって平原を流れていく
高度差の激しい半島ではこの兄弟川以外は流れの強い激流ということもあり、例外的に治水が容易く発展が早かった
- ティレニー海
- ロツィ西に位置する海。半島の西沿岸から見て、パヴィーア南の島から半島南西端にあるナクリア島を繋ぐラインまでがティレニー海
人魚伝説がある以外は普通の海である。恋人達はティレニー海に面する砂浜でよくデートをする
- ナクリア島
- 火山島である。半島から海を隔てているが船の数は多く、交通の便は悪くない
隠れたリゾート地としてマニアックな旅行者は好んで足を運ぶ
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出身 | キャラクター | 関連 | 所属 |
ロツィ周辺 | アリアンナ(以下5名) | 十字教のシスター | 天使軍 モブキャラ |
商都カポリ †
東西南北の文化が交わる世界の交差点。善人も悪人もこの街ですれ違う
半島で最も巨大な港を構える商業都市カポリ。東と南、荒野及び砂漠という劣悪な土地で栄えた文化圏との交易を担う
カポリの商人達は彼らとの商談において、言葉でも計算でも負けないように沢山の経験を積んでいる
商売とは言え、失敗すれば自分の命が危うい。半島内で最もタフな商売を行なうのがカポリ商人なのだ
異教との関わりも多いため、彼らは十字教の教えを「一応知っている」程度に留まることが多い
熱心過ぎる教徒では異民との軋轢で商売に差し支えるからだ。彼らが信仰しているのは「商売」そのものかもしれない
そんな街柄のためか、観光色はロツィに比べ弱くなる。のほほんとした旅行者を狙う引ったくりにはご注意を
しかし、海の向こうでよく食べられる辛い料理目当てで訪れる旅行者は少なくない
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| | その他詳細
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- 気候
- 半島内でも特に温暖な都市で、降雪も滅多に無い
年間を通しての降水量が少ないので場合によっては水不足が起こり得るのが難点
- 地理
- 港街ということで高度が低く海に面する。火山から遠い位置のため、噴火が起こっても被害は少ないだろう
- 産業
- 交易が活発だが、異文化圏から渡航してきた人間の中には不届き者もいて治安がやや悪く、旅行者は注意が必要
主に荒野や砂漠、東洋の国々から渡ってくる品々を扱う。オリーブやトマトの栽培も盛んだ
- 人種分布(数値は実は適当)
- 人間:53% 翼人:24% 魚人:11% 天使族:2% その他:10%
- 冒険者
- この街出身の冒険者は商人、船乗り、漁師、旅籠の下働き、ごろつき、ならずもの、人足 etc...
- 周辺に出現するモンスター
- 盗賊、リザードマン、巨大トカゲ、巨大サソリ、巨鳥、ハーピー、火蟻、サラマンダー、マーマン etc...
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オスクリタ海 †
オスクリタ海(oscurità mare)。半島民には「底深き海域」と呼ばれて恐れられる海。波が荒く、航海の難しい海域
商都カポリから見て南と東に広がる海域で、南東諸国との交易のためにいくつもの海路が存在する
この海の最深部には海魔の長「レヴィアタン」が棲むと言い伝えられており、大昔から人々は畏怖してきた
古代の人々は海に桶を投じるという呪いでこの自然神の気をなだめ、航海の無事を祈ったらしい
現在では十字教がこのレヴィアタンの雄を討伐したと公布しているのもあってか、教会で航海の無事を祈る船乗りも多い
未だに海難事故が絶えない海域ではあるが、それでも航海術の発達により海運交易はほぼ滞りない
近年は海賊の被害も増えているようで、冒険者や十字兵、または商人自身が武装し船の安全を守ることもある
聖都ベルフレーム †
「大いなる神の声が初めてこの地上に届きし場所……ハレルヤ、君は今最も天に近い場所にいる」
カポリからロツィへ繋がる街道の中間地点、ヴィルヴェア山の麓。十字教の教皇庁が所在する聖なる都、それがベルフレームである
都市の面積自体はパヴィーアより少し広い程度。そう聞くとあまり栄えていないのではないかと思われがちだが
ロツィやカポリを遥かに上回る強固な市壁が存在し、まるで小さな国家のような様相である
自警団ではなく十字教の聖騎士団が街の治安維持を行なう。街の中を鎧に身を包む白騎士達が巡回している様子は一見の価値アリ
旅行者は主に敬虔な十字教徒の巡礼者。半島内でも特に治安のいい都市とされており、犯罪は極めて少ない
また、鍛冶屋の聖騎士向け銀製武具生産も大きな特色。世界でも有数の銀需要を誇る都市だ
十字教によって集められたベルフレームの鍛冶屋達は自分たちを「シルバースミス」、銀専門の鍛冶職人だと自称する
- 黄金暦182年4月、天使バービエルを受肉した聖女ヴァルヴァラの尽力によりベルフレームが市国となる
ウィトゥルス半島内唯一の国家が誕生したという情報は世界を驚かせた……かもしれない
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| | その他詳細
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- 気候
- 半島内の都市としては、雪も降れば春夏も温暖で平均的な気候に見えるが……
- 地理
- 北にヴィルヴェア山、南東にも山地が広がる盆地。お陰で四季の寒暖差がやや激しい
- 産業
- 交易はやや活発だが、少し扱う商品に違いがある。十字教の聖地ということで商人達も信者向けの需要に応えているのだ
鍛冶屋の他に職人達も銀製の装飾品や食器を作っており、主に貴族の旅行者に人気が高い。食品関係では赤ワインの需要が目立つ
- 人種分布(数値は実は適当)
- 人間:60% 翼人:25% 天使族:12% その他:3%
- 冒険者
- この街出身の冒険者は商人、牧童、医者、上級兵士、衛兵、鍛冶屋、職人、徒弟、旅籠の下働き etc...
- 周辺に出現するモンスター
- 狼、大鼠、ゴブリン、コボルド、オーク、盗賊、火蟻、サラマンダー、マグマゼリー etc...
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ヴィルヴェア火山 †
ウィトゥルス半島内には3つの火山があるが、その中でも最大の標高を誇るのがこのヴィルヴェア火山
この山が半島のちょうど中腹付近にあるのも存在感を感じさせるところか
この火山は十字教ブームの発端となった場所で、頂上付近は聖地として巡礼の許可申請をしないと訪れることが出来ない
山頂には火山の噴火を鎮めると同時に十字教の繁栄を象徴する大きな十字架が立ててある
しかし、この火山の活動が治まったという科学的根拠は無い。よってそちらの分野からは定期的に危険視されているようだ
半島に住む住人は「もし噴火したら麓にあるベルフレームが真っ先に被害を受ける。そこに十字教が教皇庁を構えているじゃないか」
と、火山の噴火についてはあまり心配していないようだ。彼らは海の荒れ具合の方がよほど関心がある
関街パヴィーア †
レビア川の橋を渡れば、山の麓の自然に囲まれたパヴィーアの活気豊かな人々が冒険者を迎えてくれるだろう
半島北西部に位置する中都市。ウィトゥルス側から見れば丁度北西各国に面した玄関口で関所のような街だ
酒場も同じ方角にあり、半島から依頼される商人&隊商護衛を受けた冒険者はこの街をほぼ必ず経由する
大きな都市とは決して言えないが、北西の都会の国々の流行がダイレクトに伝わってくるため、住人は非常にお洒落だ
そしてウィトゥルス人の大きな特徴である「色恋好き」な気質が反映され、「恋の都」等と言われることも
また、パヴィーアは酒場と近い距離にあるためか、そこに住む人種の多様さはウィトゥルス随一
山間にあるため周辺のモンスターが多く、そのことが街の拡張を妨げているが経済的にはなかなか豊かである
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| | パヴィーアに伝わるちょっぴり怖い話
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これは私の故郷の話なんだけど、国の北にあるパヴィーアという町で恋人に先立たれた男が塞ぎ込んでいました 友人達は元気を出してもらおうと何度も誘って、ようやくダンスパーティーに誘い出せたの。そして、パーティーの会場 男は亡くなった恋人によく似た子を見つけました。裾の長い白いドレス姿のその子にペアはいなくて、1人
彼は吸い寄せられるようにその子の傍に行きました。「君、どうして踊らないの?」「だって、知っている人がいないんですもの」 「よかったら、僕と踊ってくれませんか?」手を握ると、娘は氷のように冷たい手をしていましたが、男は夢を見ているような心地で暫く踊りました その後、休憩の時に彼女とお茶を飲むんだけど、人が込みあってたから立ったまま紅茶を飲むことになったの
ところが、他の人とぶつかって白いドレスに紅茶のシミが出来ちゃった。男はすぐに拭くんだけどシミはどうしてもとれません そこで突然、彼女が帰りたいと言い出したの。「じゃあ、送っていくよ」って、言うんだけど 「一人で帰れる」と断られちゃった。でも、彼はどうしても送っていくと言って彼女と一緒に外に出ました
娘は外に出た時に上着を着てなくて、男が寒くないのかって聞いても寒くないと言うけど、心配だから自分の上着を羽織らせたの 彼女は「ありがとう」って彼に応えました……暫く歩くと、彼女が不意に立ち止まって 「送ってくれてありがとう。もうここでいいわ、すぐそこなの。上着返すわね?」「いいよ。寒いし家まで着ていけよ、明日取りに来る」 とカッコよく決めて走り去りました……次の日、彼は娘と別れたところまで上着を取りに来たんだけど 別れた時は暗くて気付かなかったけど、その近くに人家は見当たらない「おかしいなあ?確かにここで別れたんだが」
周囲を見渡すと、ちゃんと自分の上着がかけてあった……んだけど、そこはお墓の入り口 そう、ここは彼の恋人が埋葬されている霊園だったわけね……彼は墓守のところに飛んでいき、彼女のお墓を開けて欲しいと頼む 墓守は若者の話を聞くと事情を尋ね、首を傾げながらも墓を開けてくれました。お墓の中にはちゃんと彼女が眠っていました。だけど…… 彼女の白い死に装束にはパーティーの夜についた紅茶のシミがハッキリと残っていたんだって……
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| | その他詳細
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- 気候
- 半島内の都市としては四季を通して降水量が多めで夏は涼しく冬は降雪が多い
- 地理
- 西にレビア川が流れる。周囲に山地が多く、半島内では最も多く鉱山資源の採掘が行なわれている
- 産業
- 交易は勿論、宿場街としても機能している。冒険者が立ち寄り鉱山も近くにあることから鍛冶屋も多い
文化の交流点ということで服飾に興味のある人間が多く、そういった需要に応えるデザイナーもいる
名産品はハムやチーズ、白ワイン。パヴィーア産の白ワインは魚ではなく肉料理に合うと評判がいい
- 人種分布(数値は実は適当)
- 人間:35% 翼人:21% ドワーフ:18% 獣人:9% エルフ:6% 妖精族:3% その他:8%
- 冒険者
- この街出身の冒険者は商人、牧童、農夫、鉱夫、鍛冶屋、旅籠の下働き、文士、職人、徒弟、芸術家 etc...
- 周辺に出現するモンスター
- 狼、ゴブリン、コボルド、オーガ、盗賊、巨鳥、ニンフ、冬狼、レオクロッタ etc...
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周辺の地理 †
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| | ... |
- パルカス山脈
- レビア川
- 山脈から流れる急流の川で、治水が難しい。パヴィーアが少し離れた位置に栄えた事情を物語っている
半島と北西諸国との交通の便は大事なのですぐに大きく頑丈な橋が作られた。よほどのことが無い限りは交通に差し支えない
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罪悪の森 †
「神の加護が届かぬ森だ。汝、かの地に近寄ることなかれ」
アディッジ川以北、半島の付け根から北東に位置する広大な森林地帯
雑魚モンスターから上級モンスターまで幅広く闊歩する危険な地域だ。行商人は勿論、旅人も基本は避けて通る
ただ、それは十字教が注意を促しているからで実際はそれほど危険ではないのではないかという見方もある
半島出身ではない商人や、十字教のお触れを知らない旅人は近道をする要領でここを通ることもあるとか
出現するモンスターがとても多彩。半島ではほぼ見ることは無い狼男、インプ、ゾンビにグール……
さらに死霊やレイス、ヴァンパイア。十字教の大討伐から逃れた異端のモンスター達が生息している
加えて、森林地帯ということで巨大ムカデにサソリ、さらに巨大カマキリ(キングマンティス)なんていう珍しいモンスターも見れる
熊やアウルベア、ゴーレム等もいて、そのラインナップだけでも「やっぱ危険じゃねーか!」と言うかもしれないがご安心を
広大な土地のため、中には安全に通れる場所もある。横断する際はリアルラックにボーナス全振りでどうぞ
漁村ピアモルテ †
アディッジ川の北の支流から続く河口、罪悪の森の端に存在する寒村。川の南側に存在する都市ボルツァノの属領である
ボルツァノは産業が振るわず、十字教からの援助を受けつつ自治をしているほど財政状況が悪い
ピアモルテの村民から税を巻き上げたり、15歳になった若者を奉公として差し出すことを義務付けるなど、酷いものだ
言うまでも無く村は貧しい。そんな環境で住民は逞しく生活している
罪悪の森に面していることもあってかモンスターの襲撃も多々あるらしい。なので、子供は小さな頃から自衛の術を学ぶ
原始的な生活のお陰でこの村の住人はある意味冒険者向きなのだが、如何せんそういう情報すら入ってこないのが悲劇
普通の旅行者はこの村に近付いた時点で半分罪悪の森に足を踏み入れたも同然。危険なので帰った方がいい
……が、冒険者ならば多少の危険は問題ないかもしれない。むしろ修行地としてはもってこいの環境のような気もする
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| | その他詳細
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- 気候
- 平地だが北部に位置するため降雪量が多い。春夏も半島内の都市と比べて雨量多め
- 地理
- 川と海の両方に面する。森にも囲まれ自然の豊かさだけは一級品
- 産業
- そんなものは特に無い。漁業が盛んだが、それは食べていくためである
特産品はオリーブ婆さんの作るオリーブオイル。魚の干物とか白ワインも美味いが飲食しに来る人がいない
- ボルツァノ
- ついでに追記。かつてこの街も含むアディッジ川の南に沿う位置の都市は十字教の大討伐の際、最後の宿場として使われた
しかし、その遠征軍はここで撤退を余儀なくされる。十字教は罪悪の森を危険視し、これらの街を実質的支配下に置く
緊急時にはいつでも最前線防衛拠点にできるようにしておくためである
- 冒険者
- この村出身の冒険者は貴族の召使、漁師、船乗り、猟師、薬草売り、魔女 etc...
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特産品 †
ウィトゥルス半島でのみ産出、または作られる品々 ファンタジー分不足による後付け
ロツィアン・グラス †
ロツィ独自のガラス細工。石灰分や鉱物が含まれたアルセーナ湖の水からそれらを抽出、ガラスに混ぜる
こうして作られたガラス製品は、妖精が好む光を発するとされており大変人気が高い
煌びやかな細工でありながらも値段は比較的安価で気楽に買い求められるのも魅力だ
ミラス貝 †
アルセーナ湖やロムルス・レムス川、ティレニー海で獲れる貝。ミラスとは古い言葉で「星の輝き」という意味を持つ
ロツィアン・グラスと同じ原理で、アルセーナ湖に堆積もしくはそこから川を流れる石灰分&鉱物を貝が生物濃縮し
貝の中に真珠を作る……だけならよくある話なのだが、貝殻自体にも鉱物が含まれており、キラキラと輝く
その貝で作られたアクセサリーは女性に大人気で、ロツィでは男性が彼女へのプレゼントとして買い求める姿がよく見られる
ミラスという名については、アルセーナ湖はかつて星が降った場所で、その穴に水が溜まったという昔話に由来する
カルール・マーブル †
ロツィの北に位置するカルールという街の山から産出する石。大理石の一種とされている
一般的な大理石は風化に弱く、建物の外壁等には適さない石だが、カルール・マーブルは雨水を弾くなどの性質を持ち、長持ちするようだ
現に古代文明の遺産とされるロツィのコロッセオはこの石でできているが未だに残っており
建築士や上流階級の人々はこの高級建材に注目しているとのこと
火蟻蜜 †
カポリ特産。ウィトゥルス半島南部に生息する火蟻から採れる、甘いのに辛味を口にしたかのように身体が熱くなる蜜
火蟻は元々砂漠地方のモンスターだとも、半島の火山で生まれたとも言われるモンスター
このモンスターは倒すと燃え出し、あっという間に灰になってしまうという特徴を持つのだが
カポリの人々はこの火蟻の腹から蜜を取り出す方法を見つけた。半島の火山等で火蟻を捕まえてカポリに持っていく商人も存在する
火蟻蜜で作る料理は珍味とされ、美食家達の評価も高い。また、料理以外にも色々使い道がある
例えば、火蟻蜜を煮詰めて純度を高めれば火薬の原料にもなるのだ
尚、この蜜の採取方法はカポリの職人しか知らない門外不出とのこと。訊ねても煙たがられるだけなのでやめましょう
- 蟻火薬
火蟻蜜を煮詰めると、だんだん黄色から橙色へと色が濃くなり粘度も高くなってくる
橙色のネバネバになった状態の火蟻蜜に乾燥させたトカゲの粉末を振りかけてよく混ぜれば蟻火薬の完成である
ウィトゥルス半島南部で火薬と言えば、一般的な黒い粉末火薬ではなくこの液体火薬を指す
聖銀 †
ベルフレームで精製される非常に純度の高い銀……と、言われているが真相は定かではない
何故ならこの聖銀で作られた武器はアンデッドや悪魔の身を焼くのは勿論
死霊やレイス(+精霊の類も?)といった肉を持たない異端を悉く切り裂き、防具はそれらの存在からの干渉を一切弾き返すと言われるためだ
そう、効果が尋常ではない。これは「信仰」という魔力が注ぎ込まれていると見るのが普通だ
もっとも、実際に使ったらそんなことはなかった……という噂もあり、使用者の信仰心も関連するという説もある
精製方法は極秘で、十字教の聖騎士や司祭以外が聖銀製武具を身に着けることを禁じられているため情報が少ないのが更に謎を呼ぶ
ベルフレームのシルバースミス達はこの聖銀の加工ができて初めて一人前とされる
真銀(ミスリル)やベルチアの精霊銀を紛い物と言い張り、自分達の作る聖銀武具こそが至高とまで言う始末
尚、聖銀製品は普通の銀製品の2倍程度の値段で、武具ではなく装飾品や食器などにも存在する
ただし、武具ほどではないにしろ異教徒に売ってくれるほど気軽な商品ではないようだ。買う時は「いい子」アピール必須
ザルディナ織り †
パヴィーア独自の織物。ザルディナはこの織り方を考えた女性の名前
華やかな庭園を思わせる、複雑で美麗な柄。織り方が大変難しく、かなり修行を積まないと習得できない
この織物は北西の都会でもブームが起こるほどの人気だとか人気じゃないとか……
その他 †
商人連盟 †
半島の商人達を纏める連盟。ロツィとカポリの代表者を中心に各都市からそれぞれ1人ずつ、3年毎に選出されるメンバーで構成される
各都市の状況を報告しあい、情報を共有した上で都市間で商業の連携を試みる
その年の流行は何か。どこの地方で豊作があり、不作があったのか。異国はどうなっているのか……等、多くの情報が交換される
また、十字教が全国の布教国で公布するカレンダーに対抗し、商人連盟でもカレンダーを公布している
これは半島の住人が十字教の公布する暦と十字占星術に操作され過ぎないための牽制目的があり
毎年、魔術の得意な信頼の出来る商人を集め、極めて信頼度の高いカレンダーを作成して各都市の商人に配るのだとか
基本的に彼らは個人主義ではあるが、同時に互いがいなければ成り立たないのを知っており、信用を重んじる
十字教 †
※いつか別ページで纏める予感
洗礼魔術 †
神器 †
アーティファクト。神が創りし聖なる武器とされるが、それは十字教の勝手な解釈に過ぎない
天使が手にする神器に限って言えば、神が創り手にさせたケースが大半だが、中には十字教が各地から回収した出所不明の武器であることも
何故なら、十字教では特殊な力を宿した刀剣を自分達が持っていれば「聖剣」、自分達以外が持っていれば「魔剣」と勝手に分類するからだ
勿論剣だけではなく、槍や弓矢など他の武器にしても同じカテゴライズをする
十字教の中には自分達が管理、使用するために各地のアーティファクトを回収する過激派もいる
そして厄介なことに、そういった狂信者達はまず例外なくかなりの手練。そして神器使いである場合が多い
このように、アーティファクトと一口に言っても既に内情は多種多様な性質を持ってしまっている
それこそ、神器と銘打ちつつも邪悪な力を宿した武器もあるのだ。理解としては「伝説の武器」程度で、下手な偏見は持たない方がいい
聖遺物 †
古の言葉で「ルリケ」と言われる。原義的には聖人の遺品、または彼らの遺骨そのものを指す
宗教的なことを抜きにして簡単に言えば、「死人の歴史や想念が染み込み、後天的に強大な力を孕んだり意思を持った何か」である
つまり、神器とはまた成り立ちが異なる代物。戦闘を目的とした武器ではなく、単なる道具が聖遺物になることがある点は大きな違い
十字教はかつて聖遺物を神器よりも軽視し、回収活動についてはそれほど活発ではなかった
力関係としては本来、最初から武器として作られた神器が上回っているのだから(それでも十字教にまつわる聖遺物はしっかり保管しているが)
しかし、十字教内部で聖遺物を「アーネンエルベ」と名付けて目をつけた者がいた。魔術によって聖遺物の使い方を体系化したのだ
聖人に関する品でなくてもその力を行使できるため、それこそ世界各国様々な文明からそれらを回収する組織が作られる
「アーネンエルベ局」、古代遺産継承局である。彼らは既に十字教の手を離れた危険分子と言えるかもしれない
アーネンエルベ局には本来、異端審問される魔女も所属しているのだから……
※以下、完全に某ゲームのパクリの補足説明なので知ってる人はスルーで
- 位階:聖遺物を操るレベルのようなもの
- 4段階存在する。Assiah(アッシャー)<Yetzirah(イェツラー)<Briah(ブリアー)<Atziluth(アティルト)
- Assiah(=活動):初期レベル。聖遺物の特性(剣なら斬撃、銃なら射撃、乗り物なら高速化等…)を限定的に使用可能
相手に接触せず、ある程度離れた場所から攻撃が可能だが、それ止まりで特に強力ではない
- Yetzirah(=形成):第2レベル。契約している聖遺物を、形あるものとして具現化可能
五感と霊感が超人化し、高度な破壊と戦闘行為が可能になる。後述する聖遺物の形態の違いも如実になる
- Briah(=創造):第3レベル。いわゆる必殺、切り札を獲得する位階
己のルールを創造する。大半のものは創造に達することで聖遺物の形状が大幅に変化する卍解みたいなもの
- Atziluth(=流出):
Wikiでこの位階に達しているのは妖精王くらい
- 形態:聖遺物の系統や扱う人物の思想、性格により武装形態に個性が生まれる
- これも4種類存在する。それぞれの個性によって違うため、どれが優れているかは一概には言えない
- 人器融合型:肉体の一部、もしくは全身を聖遺物と一体化させる融合型(ARMSっぽい)。攻撃力に特化
全タイプ中もっとも高い身体能力を獲得する反面、発動中は極度の興奮状態に陥るため理性的判断力が低下する
好戦的かつ破壊的、一瞬の快楽を嗜好する刹那主義、享楽主義の人種がなりやすい
拷問や処刑用の刑具など、怨念を餌に育った聖遺物が大半を占める
- 武装具現型:武装としての具現、使用者と道具というスタンダードな形を保った基本形。バランス面に優れる
明確なデメリット及び特化したメリットがない。聖遺物との主従関係が明白なため、暴走や自滅の危険が低く安定性は高いか
職業的戦闘訓練を受けた者や徹底した現実主義者など、合理的で感情を律することに長けた人種がなりやすい
いわゆる武器、兵器、戦闘における道具として血を吸った聖遺物が大半を占める
- 事象展開型:物理的な破壊や武威の顕現ではなく、魔道や呪術のイメージに近いトラップ&カウンタータイプ
攻撃力は低い(場合によってはゼロ)が、防御や補助面に優れていて殺すことが難しい。融合型と組むと相性抜群
理知的で聡明、深い探究心とそれに付随する神経質な拘りを持つ者、学者や芸術家タイプの人種がなりやすい
書物、もしくは何らかの芸術品など、製作者の狂的な情熱を餌に育った聖遺物が大半を占める
- 特殊発現型:上記三つのどれにも属さない、もしくは複数の性質を有している特殊型
例えば人器融合型の形態を成しながら事象展開型の特性を持っていたり、自身の身体が聖遺物という場合はこれ
その性質上、他を凌駕する強大な力を発揮し得るが状況によっては何の役にも立たない場合があるため不安定
特定の事象や人物に心を奪われ、盲目的になっている人間。純度の高い宗教家や復讐者などがなりやすい
質の浄不浄を問わず、信仰を餌に育った聖遺物が大半を占める
神意の大討伐 †
十字教が広まって以来、少なくとも表立った異端審問、異端狩りは行なわれなかった半島だが
黄金暦初頭に行なわれた「神意の大討伐」だけは例外である
南は半島の先から北はアディッジ川まで、ほぼ半島の全域を集結した聖騎士や大司祭達が一斉に、大規模に行軍した
何故そんなことをしたのか……十字教の公式表明では「神託が下った」とだけ言っているが
記録によると大討伐の2、3年前あたりから半島内のモンスターの数が増えていたらしく、それを懸念してのことだと言われている
勿論、この期に乗じて彼らが十字教を信仰しない異端者、異民族を粛清したのは言うまでも無い
天使族 †
十字教の神に仕える白き翼、金色の輪を頭に浮かべる聖なる種族。彼らは全て神の子とされ、天界という場所で生まれる
本来は地上にいない種族なのだが、修行という名目でしばしば地上に降り立ち、人間達の営みを体感するという
彼らは基本的に真面目で勤勉で、秩序を第一とする。中には怠け者もいるが、そういう天使はまず間違いなく落ちこぼれか一匹狼だ
十字教の信者達は天使族に対して無条件で尊敬の念を抱く。天使族も、自分達が上位存在だとした上で彼らを導く
教徒以外から見れば傲慢と取れるかもしれないが、天使達は間違いなく「人間」という種を好んでいる場合が多い
そもそも彼らは神が創った「人間を救済するための己の分身」なのだから……ただし、天使にも個性はある
中には過酷な試練を与え、苦しめることを救済と考える天使もおり、天使同士で思想のぶつかりは度々起こる
それも全て人という種のことを思ってだが……いやはや傍迷惑な使途達だ
天使族はそもそも肉体を必要とせず、寿命は存在しない。彼らの命を生殺与奪するのは唯一神だけの権利
地上に降りる任を受ける下級天使は肉体(器)を与えられるが、上位の天使達が肉体を持つことは殆どない
稀に上位天使達が肉体を得ようと思った時は、大抵地上にいる優秀な十字教徒から選ぶ。そうして一心同体になることを「受肉」と呼ぶ
信者からすれば天使族からの受肉要求は素晴らしい名誉であり、まず断ることは無い
ちなみに、彼らには性別が無いとされるが、やはり純白な天使は女の子に限ると思う。異論は認める
翼人 †
天使族と何らかの関係があるのではとよく言われる鳥の翼を持つ民。しかし、実は関連性は全く無い
彼らは腕と羽が一体化したハーピーとは異なり、人間にそのまま翼が生え、耳も翼のようになっている姿である
地域によってはバードマンなどと呼ばれる。また、基本的に知能も文明レベルもハーピーより高い。よって同一視されるのを嫌う
(もっとも、ハーピー族の中にも人間等の文化を理解してその生活に溶け込む者もいるが)
翼人達は風の向くまま気の向くまま、どこにも定住せず世界を自由に旅するのが大好きな種族である。しかし、争いを嫌うので酒場登録数は少ない
何故旅を好むかと言えば、彼らの旺盛な好奇心がそうするのであろう。常に新しい刺激が無ければ死んでしまうような性質なのだ
そんなところから「風の民」などと言われる事も。彼らは魔術適正が高い者が多く、風魔術も使えるのでピッタリ
彼ら翼人の寿命は大体人間の倍で200年前後(160年〜240年の間)である。青年期が多少長い
尚、彼らの中には十字教の天使の純白の翼に憧れる者もいて、十字教にハマって信仰を持つ場合がある
天使族との関係について確たる証拠はないのだが、種としての繋がりを主張するような天使ラブな酔狂な翼人もいるとかなんとか
以上の要素から、ウィトゥルス半島は刺激が多く、憧れの天使族が存在することもあって例外的に定住を選ぶ翼人は少なくない
- Q.翼人は卵生?胎生?
- A.卵胎生
翼人は卵を産むが、お腹の中で孵化するので卵を温める必要はなく、殻をそのまま割って赤ん坊を取り出す
胎生にただ殻がついただけのような卵胎生っぽい何か。卵を温める姿フェチの人には残念
ロツィの古代文明 †
かつてウィトゥルス半島で栄えていた文明。8柱の神を中心とした多神教を信仰する文明だったらしい
ロツィはその中心部に近かったようで、この文明の遺産とされる闘技場が残っている
異教徒との戦いが絶えなかった事情から、戦士の育成や武器防具の発展、さらには魔術の研究も活発だった
この文明の終わりは火山の噴火が切欠との見方が強いが、実際は不明である
滅んだ魔術流派オクト・カトリピ †
古代語で「8つの丘」を意味する。信仰対象であった8柱の神はそれぞれ丘に宮殿を構えていたことが由来
主神ユピテル、軍神マルス、賢神メルクリウス、愛の女神ウェヌス、老神サトゥルヌス、若神ウラヌス、海神ネプトゥヌス、冥界神プルート
以上の星の神々8柱が8属性(雷、火、氷、光、地、風、水、闇)をそれぞれ司る魔術体系である。魔法陣も八芒星を描く
星の神々が支配する自然現象を、自然に存在する神秘存在=精霊を通じて行使、現象を誘発するという魔術形式
自然の中に存在する霊的なエネルギー(マナとかエーテルとかの類)に意思を見出し、精霊として感知するのが特徴
彼らはとてもあやふやな存在であり、神秘から遠い存在になった人間には姿形が見えないとされた
よって、この流派ではまず人間の深い記憶を呼び起こし、「星幽界の目」を取り戻す修行から始まる
「星幽界」とは神の住む星の海(=宇宙)や冥界、精霊界など……幾重もの世界が重なっている状態のことを指す
人の目に見えているのは「現世」だけで、本来は同じ空間にいくつもの世界が存在するという考え方に基づく
「星幽界の目」を取り戻すことで、現世に身を置きながら精神はそれぞれの異界と繋がり、神秘存在を知覚できるようになる
そうなって初めてスタート地点。そこからやっと精霊との交信で力を上手く借りる技術を高め、多数の術を習得する
ただし、オクト・カトリピは完全な精霊魔術ではない。自分の魔力をそのまま魔術として行使する技術も備えている
外の力を借りる技術が評価されがちだが、内の力も使えるハイブリッドの魔術流派である点が一番の強みだ
しかし、この魔術流派はロツィの文明の崩壊と共に歴史から姿を消す……
オクト・カトリピは「人の領分を越えた悪魔の業」として異端認定され、十字教に執拗に弾圧されたのだ
十字教の焚書により文献も殆ど残されていないが、オクト・カトリピの賢者が流派の存続のために残した特殊な文献だけはそれを逃れた
『根源導書』(Il libro della radice)という魔導書である
ただ、あまりに隠行の呪が強過ぎたのか、それとも十字教の焚書が完璧だったのか、この魔導書を発見し、流派を継いだのは今まで魔女カサリーニだけ
現在も生存している術者と限定すれば、その弟子である魔女レナータのみ……
『根源導書』の2冊目が存在するかは今では知る由も無い
※ずばりローマ神話がモチーフです
だらっとした会議室 ☆設定シェア歓迎☆ †
質問とか「ここどーなってんの?」ってツッコミがあったらここで
文字の量が多過ぎる という苦情は受け付けておりません!
- 地図内右上あたりに何か作りたい人いないかしらー……絶対何かあるよねあの土地
地図内右下あたりはトルコとかのイメージ。縮めて中東でもいいけど
修正ボトム