数多にありし葦原中津国の逸話
また一つ別國の有様なり
種族 †
人間 †
葦原中津国の地に生まれ出者共。修理り固め成された大地にて現れ、始めにそこへ住んだ
最も国津神に近くあるものであり、また天津神にも近くあるもの。
何故ならば国津神も人も、伊佐那岐と伊佐那美の修理り固め成した地に等しく生まれた者であり
やはり等しく伊佐那岐と伊佐那美の別孫であることに変わりはないからである。
国津神に次て葦原中津国の事を知るものであり、世の理にもまた近くあるもの。
知るに隔たりなく知の手を伸ばせば、最も貪欲なる種であると言えなくもない。
最も新しく葦原中津国に足をつけた者共。稲荷神、即ち宇迦之御魂大神が天津神の要請を受け
葦原中津国に使わされし眷属が、そのまま住人としていついたものである
やはり稲荷神を最も崇める種にして稲荷神に近くあるものであり、農耕においては猛き力を振るう
天津、国津に触れるに際し安き力をもっており、各所神社においてその姿を見受けることは多いだろう
豊穣を司る神の眷属であるため、豊かたるためのことについては慧眼を持つ
彼らは人型の狐であり、毛皮におおわれ、人の四肢を持ち、キツネの頭を持つものである
身の丈は人に似て、些か高くも、等しくあるとして差支えなし
伊佐那岐の禊にて流れし穢が、川岸に着きて生まれし者共。
即ち伊佐那美との間に生まれし神の末子らにして、多くの神々の兄弟でもまたあり
伊佐那美の差し向けし黄泉軍、黄泉醜女の、葦原中津国にて変質した姿でもまたある
崇むるところは伊佐那美尊、八十禍津日、大禍津日、八雷神。そして祓戸の神々である
祓戸の神々世の穢を黄泉へと流す神々なれば、鬼にとっては即ち葬送の神である
死せるものをその故郷へと送り、神の近くへと招くものなれば、崇むるにやすい
穢より生まれたれば、穢祓うに安く。故に天孫の系譜にも手放しがたく、これを駆逐すること成らず
黄泉比良坂への道のりを知ること詳しく、容易く指し示すであろう。
姿形は即ち一丈にも及ぶ背丈を持ち、面相恐ろしく角持つこと一つか二つ
巌のごとき肉の盛り上がり猛々しきこと類なしにして、時に角を有する人の形へと身をやつす事あり
葦原中津国に暮らすにおいては人型の方がなにかと易く、常、彼らは真の姿にあらず
多くの穢に触れれば先祖返りを起こし、黄泉軍の姿を得るとも、また伝えられるところ
黄泉蛆 †
鬼とは即ちにして、伊佐那美大神に纏いつく蛆であるという説もある。
黄泉軍、黄泉醜女とは羽化した姿であり、現世における姿は仮初のものに過ぎない
穢れより生まれいでたというのであれば大禍津日、八十禍津日に並ぶものであるといえ
しかして他なることを考えれば、とこの考え方は有力と考えられている
鬼に取ってのまぐわいは女の腹を黄泉比良坂へ連なる穴とし
そこから蛆を引き上げる儀式であるというふうな捉え方も同様に存在するが
結局のところ穢れから産まれたのと大差ないものであるため同一視することも多く
黄泉の蛆は穢れが凝り固まった産まれた存在であるという見方が広く浸透している
鬼と河川 †
鬼にとって川は要地であり、故に鬼たちの集落は川側にあること多し
鬼は川下りて漂着した穢より生まれたものにして、その元は黄泉にあることを思えば
川は即ち生命の運ばれてくる場所であると同時に、黄泉へといたる入り口でもまたある
鬼たちは祓戸の神々に祈願して死者を船に載せ、これを下流へと流して葬送とする
船はそれとわかるように装飾され、それを見た鬼たちはまた、祓戸の神々に祈願するのである
産屋もまた川近くに設けられること多く、天候悪なければそこにて子は生まれくるものである
こうして鬼にとって川は要地であるため、姓に河川の字が入るものは力あるものであると考えて良い
河川の名そのものが苗字であれば尚更力強く、そして鬼は河川の神にも敬意を表する
鬼の女が妊娠したとき、九ヶ月目に川で禊を行う。ただし肌寒い季節であれば湯殿でも良い
これは伊佐那岐をなぞらえた儀式であり、普段伊佐那美を信仰する鬼としては真逆に位置するものである
しかし如何に伊佐那美とたもとを分かった夫神といえども共に国産みを行った神なれば
一定の敬意は払っている
鬼が伊佐那岐の禊にて流れた穢から産まれたという神話から、この禊は行われる
この禊にて用いられた水は取り置かれ、守り水として産まれた子供が死ぬまで保管され
死した時に船に載せられ共に流されることとなる。羊水も同じ扱いを受ける
伊佐那美信仰 †
大母たる伊佐那美をあがめ、その解放を願う信仰。黄泉より千引きの石が除かれることは悲願である
火を遠ざけ、雷を貴しとする考えがあり、特に地から天へと登る雷を喜んで、雷から生まれた火は貴しとする
伊佐那美が産まれた火之迦具土に陰部を焼かれて焼死した神話に倣い
伊佐那美を奉る神棚や、伊佐那美の社殿の近くでみだりに火を熾すことは悪しきこととして扱われ
また出産の際には火を遠ざけなくてはならない。少なくとも、産屋が見える位置にて熾してはならない
伊佐那美を信仰するものにとって死は必ずしも嫌厭するべきものではなく、鬼は穢に帰るだけであり
また大母の膝下へと帰る、帰還の一つの形に過ぎないものとされる
速佐須良姫信仰 †
比良坂家主導として行われている信仰であり、國を守る要ともなっている信仰
かつて鬼とその他の種族が別れて暮らしていた頃、時の朝廷は黄泉から漏れる穢に頭を抱え
穢より國を守る祓戸の神々のお力を借り、葦原中津国より穢を取り除く活動を行っていた
だが千引きの石の隙間から漏れる穢の量多ければ、従事する巫女らの体の負担も大きく
遠からずこの状況は崩れてしまうだろうと言うとき、後に比良坂の家となる一派が訪れこの役目を承り
速佐須良姫、並びに祓戸の神々は鬼たちも広く崇めるところであると知られるように成り
穢れ祓いの役目は鬼の一族が行うことと決まって、確執は一応のところ葦原中津国より取り除かれた
この信仰は、その目的は違えども多くの種族が行っている信仰である
鬼は確かに黄泉比良坂へと至れることを祈願し、他の者は葦原中津国より穢の除かれるを願う
遠まわしに鬼を遠ざけるような信仰ではあるのだが、その主導が鬼の一族である以上
その穢と鬼は共通しないものとして扱われている
比良坂家 †
鬼と他の種族の間にあった確執を取り除き、また國において重要な地位を獲得したこともあり
平和と融和の象徴的なものとしても、信仰の中心としても、國では極めて高い地位にある名家
独特の家則にて動いている一族でもまたあって、日本の中でも一線を画している
比良坂の家に結婚の文化はなく、穢れ祓いの儀式の中で授かった子を家ぐるみで育てていく
穢れ祓いがまぐわいである以上対象は男であり、こちらは女
女は受け皿として男よりも優れているため、あえて穢れ祓いはせず、まず出来ない
穢は精と共に注がれて、受け止める側である巫女は必然的に子を孕む可能性が極めて高くなる
そして比良坂家はこれを悪しきこととせず、あえて普通のやり方として位置づけることにより
血族を大量に作って日本各地に広まり、ちょっとやそっとでは崩壊しない体勢を作り上げた
そもそもの家柄の高さと、この当主を一定としないやり方により、家は安定している
恋愛感情が生まれないこともないのだが、姻戚関係を結と言うことはまずなく
そうした対象が浮気をしていようがあまり気にしなかったりする
- 比良坂の女
- 比良坂の家の主役は女である。穢れ祓いを行うのは女であり、それが柱である以上、変わらぬ場所
子を産み、穢を払い、連綿と続けて行く。主な役目を担い伝えて行くもの。國の平和の要
穢れ祓いは基本的にまぐわい、個人から祓うものもさすが、年に何度か、家をあげての大祭がある
こちらが主に國から穢を祓う大きな要因ではあるのだが、普段の穢れ祓いも広域で行っているため
効果がないと言うこともなし
この技術をのちのちに伝えて行くこともまた、重要な仕事であり
いくらか経験を積んだ女は同じ家の男のもとに行くか、男を呼び寄せ、女に教えることを教える
出産に立ち会うのは全て女に限られ、年若い娘たちが招かれて神社の仕事を代わって行い
比良坂の家の仕事を覚えて行くこととなる
- 比良坂の男
- 比良坂家の男は比較的立場が低く、幼少の頃は姉、妹から苦労を掛けられることが多く
基本的に女に対しての幻想を持つものは一人としていなくなり、また興味も極めて薄くなりがち
男の仕事は女に出来ないこと、即ち奉納するための相撲をとったり、男の立場での技術継承がある
彼らにとってはまぐわいも仕事の内であり、招かれた先か、遣わされた同じ家の娘と交わり
その娘の技術を磨くための練習台となるのである。その過程で子が出来ることもままあるが
それも練習の内の一つとみなされて咎められることはなし
衛兵としても期待されるところは大きく、女が仕事をしているのを守ることもまた役目とされ
その姿を見かけることは珍しいものではない
落胤は懸念されるところであるが、これは比良坂の姓を持たぬ女が産んだ子は力なし
という風に定めることによって回避されている。
そもそも比良坂家の男が子を残すとなれば、同家の女に技術を磨かせる最中孕ませるくらいしかない
- 穢れ祓い
- 産道こそは黄泉比良坂であり、比良坂者の腹は黄泉に連なるものであると言われている
それを証明するかのごとく、鬼は未通女よりもすでに経験のあるものの方が神の声を聞きやすく
慣れていればいるほどにその傾向が強い
子が生まれ来るは、黄泉にありしかつての生あるものが穢れに新たな肉体を得て浮き上がるからとされ
男から穢れを受け取り落とせばそれが呼び水とも、落とし込んだそここそが岩戸の綻びともされ
だからこそ新たに子が生まれ来るとは、鬼ならではの思想であるといえよう
穢れ祓いはこうした前提の上にあるもので、子供を身ごもることは織り込み済みのことである
朝廷との契約のため過分な穢れは黄泉へと返し、同時に黄泉との繋がりを維持し続ける
父が誰とも知れぬようにすることで血縁の柵を避けつつ、繁栄を維持するための手法が穢れ祓い
天津神、国津神、その他もろもろ数多の神を纏めし呼び名。
古き神を除けば特に国津神、葦原中津国の民に近くあり。触れ合うことも難しからぬ
天津神は高天原にありて見下ろすも降ることまれであり、天孫の系譜はその意を伝えるものである
黄泉は千引きの石に塞がれて触れ合うことかなわず、罷りならぬ
八雷神と八岐大蛇 †
伊佐那美大神の身に纏いつく蛇の姿をした八の雷神と、八岐大蛇は密接な関係にあるといえる
八岐大蛇は即ち八洲に落ちし八雷神の影なるか、力を与えられし蛇であるとも考えられる
伊佐那美の唱えし千殺の使命を帯びていたとも考えられれば、恐るべき力も当然
叢雲を冠していたこともまた、八雷神の近似であることを指し示しているという
天之叢雲 †
天之叢雲は本来、鬼が鍛え上げし伊佐那美が為の守刀であった。故によく火を避け、払うものであり
大和尊が火難をまぬがれたのもそれがゆえである
伊佐那美は葦原にて自らの力をよく振るうがために八雷神を送り込むと決めたが、黄泉は葦原に遠く
及ばすに難しければ手を選ぶ必要があった
そのため伊佐那美は天之叢雲に八雷神の力を込め、鬼に葦原へと運ばせることを思いつき
八岐大蛇なる怪物を創り上げることとなった
別歴史 †
天之叢雲 †
建速須佐之男、十拳剣振るいて計略に落ちし八岐之大蛇の首を落とせしとき。
八頭八尾なる葦原の大蛇は尾の一つを最後の首となさしめ、剣となりて生きながらえることとなった。
天之叢雲とは即ち大蛇の最後の首であり、天津神に征されながらも雌伏する祀ろわぬものである
葦原の大蛇 †
ある時、これなる神剣は時隔ててなされし新たなる鵺の襲来に乗じて、盗人共の手に落ちたり
天の叢雲は神々の目より遠く離れ逃げ果せ、再び大蛇の首としての本性を表せば盗人の一人に成り代わり
他の盗人に大蛇の手力を授けるとそのまま葦原中津国を漂泊する身となった
無残やな 兜の下の きりぎりす †
葦原の大蛇、成り代わりし盗人の名を螽斯 無残と言った。風体、落ち武者と変わりなく不気味であり
しかして腕の立つこと比類なくば、人の身にして鬼を容易く屠りうることから鬼殺しと呼ばれるに至った
それは全て、自身の無聊を慰めんとする葦原の大蛇の所業であり
成り代わられしもの、螽斯 無残はあくまでただの悪漢に過ぎぬ
天照大神と須佐之男 †
建速須佐之男、根之堅州国に蟄居して母なる伊佐那美の無聊を慰め、大国主に葦原の主権 を譲りし後
姉、天照大神のことかつては慕いたるも、天孫降臨を機として相争う事となる
葦原中津国の主権が自身より大国主に譲られ、御しやすくなるとみるや邇邇芸を高天原よりおろし
その主権を己に連なるものへと握らせしこと、腹に据えかねるものあった
月読と天之岩戸 †
天照大神、天の岩戸に隠れしとき。即ち天の岩戸とは弟神、月読であった。
月読は天之手力雄にてのけられ、以後長く天に御座し、今もまだ葦原中津国を見下ろしている
鬼と速佐須良姫 †
時の朝廷はのさばりし穢の数々に頭を悩ませ、いかにしてこれを駆逐せんか
日々をそのやりとりに費やせども妙案なく、速佐須良姫はじめ、祓戸の神々に縋るも
速佐須良姫に属する巫女は穢を一身に受けることとなり、人も狐も、巫女は朽ちる定めとあった
そこへ鬼の一団が訪れた
人々は剣を抜きて刃を向けるが、鬼たちは笑みながらも跪き、帝に臣下の礼をとる
曰く、速佐須良姫の巫女、その役目を我々が司れば穢にて生まれし我ら朽ちず
帝も朝廷もこれ以上の犠牲を得ることなしに、葦原中津国の平安を保つこと叶えば
我ら朝廷に列席し、葦原中津国にて安らかなる日々の約束と引換に、これを承ろう、と
時の帝これを認め、かくて鬼は朝廷の席と葦原中津国での平安を手にした
伊佐那美の御業 †
伊佐那美、千の子を縊り殺さむとのたまいてより、千引きの石にて黄泉は塞がれしも
その隙間から漏れ出た黄泉の穢れは葦原中津国を徐々に犯して行くこととなった
伊佐那美はその霊大きく出ことかなわなかったが、穢にて千を縊り殺す事は容易いこと
かくて葦原中津国には穢が忍び寄ることとなった
比良坂 †
朝廷に席を得、葦原中津国出の平安を得た鬼たちの中でも、朝廷に出た一族の者たちは比良坂の姓を名乗った
比良坂の者は日向の橘の小門の阿波伎原下流に大社を建立し、ここを総本宮とし葦原中津国のあちこちに散っていった
ここを大社の建立地に選んだのは、無論のこと伊佐那岐がこの上流にて禊ぎ数多の神を生み
その流れた穢が漂着して鬼たちが生まれたのはここだからである
こうして比良坂は鬼たちの中でも特に力持つ一族となり、多くの頭を務めることとなった
人物 †
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| | 人間
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人間 †
夢之跡 夏草 | ステ/戦歴 | 戦場に全てを失った人間の女。流れ者をしている。 数多の戦場を駆け、多くを討って来た女丈夫。 しかし鬼との戦で全てを失うと、世の無常から不安に苛まれる身となった | 螽斯 無残 | ステ/戦歴 | 人間の浪人。戦があればそこに赴き、雇われて剣を振るう。その剣は狂気を孕むという外道の剣士。 人の身でありながら鬼を圧倒するだけの力を持っており、鬼の間でも恐れられる者。 落ち武者や浮浪者と大差ない見た目で、不気味さが先にたつ存在である。別名は鬼殺し。 本人は単に日々の糊口を凌ぐことが目的である | 天之川 荒海 | ステ/戦歴 | 人間の女海賊。水軍と呼んだほうが、日本的にはしっくり来るだろうところの所属。 種族差の無い環境で育ったため鬼に対しても偏見はなく、 平等に交易や船舶襲撃、通行料の取立てを行って暮らしている。 時には外海に出て漁をすることもあるので海女としての技術も持ち、 海の向こうへ行くこともあるので外国知識もある。 | 不破之関 秋風 | ステ/戦歴 | 厭世し、隠遁を続けている怪老。半ば神に近いが、まだ人間である 経験に裏打ちされた優れた医術を持っているが、今はもっぱら動物たちに振るわれ 乞われれば訪れた者にも施す。しかし秘境と言えそうな場所に隠遁しているので、会うのは難しい。 結局のところ、相手は大概獣や神くらいのものしかいない |
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| | 狐
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篠山 伊蔵 | ステ/戦歴 | 篠山家長男にして養子。生来の性分で卑しく、家を出る その後はあちこち悪党と手を組み、日々を享楽に耽って過ごしていた。しかしそれも長くは続かず やがて悪党からすらも疎まれるようになれば、何処かへ姿を消した | 篠山 逝子 | ステ/戦歴 ステ/戦歴 | 篠山家長女にして実子。女であると父に忌まれこの名を持つ。 父は伊蔵との出来事以来精神の安定を欠き、跡継ぎなくばそれもまた酷く 妾に産ませた二人の娘に忌まわしき名をつけた 実直な性格で真面目一辺倒。父に認められようと剣の腕を磨く | 篠山 故 | ステ/戦歴 | 篠山家次女にして実子。巫女でありながら色事に耽る。逝子はこれを知らない 武門の家、篠山家にありながらその力は狐火を操ることに長け、父には殊更疎まれていた しかしその性格は強かであり、姉を差し置き女となれば、兄を知らずもそれがごとく享楽に耽る | 篠山 醍醐 | ステ/戦歴 | 伊蔵の戸籍上の従兄弟。国の現状を憂い、国から脱出した。 神職にある身だが生臭で、同時に世の趨勢を見るに長けていた 国の異変をいち早く察知すると素早く離れ、何処かへ姿を消す | 山崎 次郎兵衛 | ステ/戦歴 | 樵の狐。建材から棺桶の材料まで、切り倒した木は使われる。白の明星とは親しい。 その仕事は山神の許可を受けて行っており、山に住んでいる。 ガテン系で大柄、まさに山男 | 船井 彦左衛門 | ステ/戦歴 | 死化粧師。時には戦場に呼ばれる。 死しているとなれば何事も差別せず、種族にかかわらず仕事を請け負う。 それだけに多くと親しく、同時に親しくは無い | 船井 志乃 | ステ/戦歴 | 彦左衛門の妹。兄の手伝いとして働いている。2人暮らし。 彦左衛門の理解者であり、ともに飛び回っているもの。 お互いに支えあっており、静かに暮らしている | 星川 輝 | ステ/戦歴 | 伊蔵の血縁、従姪にあたる。 伊蔵のような卑しさを見て取ることは出来ないが、酒に強いなど血縁は感じさせる。 剣の根底には夏草の存在があるが、本人も憧れと割り切っている |
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| | 鬼
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最上川 五月雨 | ステ/戦歴 | 鬼の一匹。戦場にて、伊蔵らの父を討つ。蠱毒の呪いを受けるもの。 効率主義の一族に属する者であり、まだまだ若者。変化はあまり得意としていない。 伊蔵らの父を討った後、別な戦でただ一人の生存者となって仕える家を失うと 何処へともなく姿を消した。後に蠱毒の影響によって神となるが、紛うことなき禍神である | 鳥海山 種蒔 | ステ/戦歴 | 盗賊をする老鬼。五月雨の親戚筋。篠山の屋敷を打ち壊す。 稲妻のごとき口髭、炎のごとき顎鬚、禿げ上がった頭という姿。 効率主義者だがやることは派手で、五月雨とは仲が良い 鳥海山家の者は、頭頂と前頭の間辺りから1本だけ角が生える特徴を持つ | 神代 希世丸 | ステ/戦歴 | 鬼の鍛冶屋。変化すると狐の姿となる。狐に二本角。人の姿も取れる。 五月雨とは同郷にあり、効率主義者の中では珍しく里の中で本性であることが多い。 それは本来の姿で振るうための武器を作るためである。大物打ち。 人間大のものも作ることは作る | 蝉之声 閑 | ステ/戦歴 | 鬼の巫女。伊邪那美命を祭る神社に属する者であり、効率主義者。 最上川 五月雨や神代 希世丸と同じ村に住んでおり、若くも神職ということでそれなりに頼られている。 五月雨に希世丸からすれば妹分のようなものであり、子供たちからすれば姉のような存在。 | 最上川 篤忌 | ステ/戦歴 | 五月雨の近縁にして本質主義者。お互いに仲が悪く、争いは静かに進行する。 最上川の家に生まれた者であるが本質主義に傾倒、家を捨てて本質主義者のコミュニティに属する。 なまじ腕は立つので、戦場で五月雨と会うこともしばしば。 敵であれば苛烈な戦い、味方であれば冷戦の体をとることになる。 |
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| | その他
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その他 †
白の明星 | ステ/戦歴 | 白い烏の変化。山を通る者を時々驚かすため、天狗とも呼ばれる。次郎兵衛とは親しい 人型で、白い体に赤のラインが走り、山中を飛び回る。 幾らか幼い体躯をしており、ませてもいる | 宵之闇 十六夜 | ステ/戦歴 | 日本においては少数種族である猫族の忍者の女。 闇に溶ける黒い毛並みの家系なので、もっぱら夜間での任務を請け負っている。 その毛並みを生かすために、装束は極めて露出度が高くなっており、本人は割りと恥ずかしがり。 任務を素早く終えるのには、その恥ずかしがりも手伝っている……かもしれない | 山里 梅之花 | ステ/戦歴 | 白の明星と、山崎 次郎兵衛が暮らしている山の神。 極めてのんびりした性格をしており、大らか。山に立ち入ってきた者にも友好的。 起きている時は若い女の姿をしていて、髪の毛は蔓植物。しかし生るのは梅。 眠っている時は苔むした岩と区別がつかない。 スタイルもかなりよく、艶かしさを放出している。 |
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別時代の人々 †
大日本帝國 †
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| | 人間
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人間 †
海堂 彩子 | ステ/戦歴 | 大日本帝國軍、兵器開発部に属していた女。 その実年齢はようとして知ることは出来ないが、姿形は20歳くらい。 生物兵器の研究に着手し、それを見咎められて軍部を追われることになる。 大型の兵器を得意としていたらしい | 星野 弓子 | ステ/戦歴 | 海堂 彩子とは友人関係にある、元大日本帝國軍、兵器開発部にいた女。 実年齢はようとして知ることは出来ないが、姿形は20歳くらい。 生物兵器の研究に着手し、それを見咎められて軍部をおわれることになる。 歩兵型兵器を得意としていたらしい。 |
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| | 狐
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篠山 茂 | ステ/戦歴 | 篠山 故から連なる系譜のもの。神社の宮司をしている。 篠山家は今や武門から学問の家に転じ、家の流派の剣術ももはや無し。 再興こそかなっているが、もはや昔とは別物である | 山崎 清一 | ステ/戦歴 | 山崎 次郎兵衛と白の明星の子孫。早いうちに両親は無くなり、梅之花 山里に育てられた。 神に近い性質をもっており、そこを大日本帝國軍に目をつけられる 姿形は狐よりだが体毛は白く、神通力で空を飛ぶことが出来る |
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| | 鬼
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鳥海山 心字 | ステ/戦歴 | 大日本帝国軍下士官。その類稀なる力をもってのし上がるもの。 目つき鋭く威圧の容貌。行動苛烈にして情け容赦なし。何かと恐れられている。 しかし妹には弱い。 鳥海山家の者は、頭頂と前頭の間辺りから1本だけ角が生える特徴を持つ | 出羽富士と秋田富士 | ステ/戦歴 | 心字の妹であり、双子の姉妹。両者の取り決めで、どちらが姉で妹であるとは無し。 町のカフェで女給を勤めており、シンクロで若干不思議系。評判はいい。 兄を手玉に取るのが得意 鳥海山家の者は、頭頂と前頭の間辺りから1本だけ角が生える特徴を持つ |
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| | 生物兵器
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生物兵器 †
殲討鬼 軍国流 | ステ/戦歴 | 海堂 彩子の手によって生み出された生物兵器。鬼を元にした飛行機械。 軍国流と書いてグングニルと呼ぶ。対大型兵器を想定して作られており、突破力が高い。 迎墓留具とは対になる存在 | 殲討鬼 迎墓留具 | ステ/戦歴 | 海堂 彩子の手によって生み出された生物兵器。鬼を元にした飛行機械。 迎墓留具と書いてゲイボルグと呼ぶ。対歩兵を想定した爆撃機であり、制圧力が高い。 軍国流とは対になる存在 | 星野 臼樽 | ステ/戦歴 | 星野 弓子によって生み出された機械兵器。ボディガード。 動く西洋甲冑という趣で、大分大柄な黒騎士。わりとウィットの効いた性格をしており、話し相手でもある。 名前の由来はずんぐりむっくりしているかららしい。 | 星野 ジェリ | ステ/戦歴 | 星野 弓子の手によって生み出された生物兵器。娘として開発された。 青みがかった透明な体と柔らかい体をもっており、趣としては形の整ったスライム。 臼樽からは妹のような扱いを受けている。 | 苦花のシェムノ | ステ/戦歴 | 星野 弓子の手によって生み出されたホムンクルス。妖精の姿をしている。 弓子の研究助手も勤めており、お堅い性格。実務的。 臼樽を時折からかうくらいの悪戯心はもっている。 | 菫の棺のサラン | ステ/戦歴 | 星野 弓子の手によって生み出されたホムンクルス。妖精の姿をしている。 弓子の研究助手も勤めており、茶目っ気の効いた性格。奔放。 主に臼樽をからかうのはこちら。 |
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