ヘッジメイズ家出身 宿木の魔女・タイニーリーフ 64785 Edit

ID:64785
名前:タイニーリーフ・ミッソルトゥ
出身家:ヘッジメイズ
年齢:152
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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その他:ステータス/戦歴


  

タイニーリーフ・ミッソルトゥ   宿木の小さな葉

  • 「名前なんざ好きなように呼んでくれてかまわんよ」
  • 黒い長髪に黒いドレスを纏ったエルフ。
  • 身長176cm、体重ないしょ。
  • かつて禁忌に手を染めてしまい、故郷の森を追われ冒険者となる。
  • タイニーリーフという名は本名でなく追放された時に与えられた名前。
  • 性格はいい加減、俗物、適当、好事家。
  • 現在没落貴族から買い叩いた古城に住んでいる。
  • 肖像画

──黄金暦112年 6月、熊討伐依頼にて死亡──



オプティウス   魔女の杖

  • 「おはようございますお嬢様」
  • 世にも珍しい……わけでもなさそうな意思を持つ杖。
  • ダンジョンに転がっていたところをタイニーリーフに拾われる。
  • 性格はだいたい真面目、ポンコツ。
  • タイニーリーフが冒険している時は城で留守番をしている。
  • 趣味はエアパッキン潰しと本棚の整理。 


絵とか



私的イベントアーカイブ Edit

黄金暦110年1月 デディア邸 デディアとユッコ Edit

  • や、あけましておめでとうデディ 昼間はごめんよ なんだったんだい? -- ユッコ 2008-10-25 (土) 23:21:58
    • 明けましておめでとう、ユッコ。ええ、少し勉強に付き合ってもらえたらと思って。
      この……メモにたくさん、薬草が描いてあるのだけれど、出して見せてはもらえないかしら
      -- デディア? 2008-10-25 (土) 23:23:40
      • ああ、おやすいごようさ 何がいるんだい?ヨモギ、とかタバコとか? -- ユッコ 2008-10-25 (土) 23:27:12
      • いえ、要るというより、いざ採取するときのための見本…というか…
        本当に、ただの勉強なのよ。ああ、そうだわ。何か、体の変化に効果のあるような薬草というものはないかしら。
        ユルゲンが探していたのよ
        -- デディア? 2008-10-25 (土) 23:29:28
      • 身体の変化だって? ふぅーむ、心に働きかける草は珍しくないけど身体まで変化させちまうのは珍しいね
        「パナケア」だったらあるいは効くのかもしれないわ -- ユッコ 2008-10-25 (土) 23:38:27そう
      • パナケア……どこかで聞いたことがあるけれど…、それは一体、どういったものなのユッコ…? -- デディア? 2008-10-25 (土) 23:40:54
      • いわゆる万能薬さ、樫の木に生えた宿り木から作るものさ ああ、その辺りはタイニーリーフの方が詳しいと思うわ
        作り方は彼女に聞くとして、場所は探すしかないわね -- ユッコ 2008-10-25 (土) 23:45:55
      • へぇ…万能薬。それじゃあまた、タイニーリーフに訊きに行ってみるわ。
        樫の木に生えた宿り木ね……いい具合に見つかるといいけれど。
        ユルゲンには随分とお世話になっているもの、少しでも恩を返したいわ
        -- デディア? 2008-10-25 (土) 23:49:42

黄金暦110年3月 タイニーリーフの古城にて タイニーリーフとデディア Edit

  • 御機嫌ようタイニーリーフ。貴女は、パナケアという万能薬を作ることはできないかしら。
    樫の木に生えた宿り木から作るものだとは聞いているのだけれど… -- デディア? 2008-10-27 (月) 22:25:58
    • パナケア? うーむ、それは難しい注文だな。
      作るのはいいんだが樫にはえた宿木を採取する儀式の都合上、高位の祭司が数人必要でな。
      生贄の血か、あるいは代用品たる赤ワインを捧げる役に
      宿木を切り落とす役、そしてその切り落とした宿木を白い布で受け取る役なんだが
      私以外に森のまじないごとに聡いエルフや呪い師がいるのかどうかという……。
      私の知り合いだとそれを満たせるのはユッコやカンナヴィスくらいだったんだが……
      ああいや、失礼……要するに人手の問題があってな。
      -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 06:42:51
      • そう……そんなにデリケートなものなのね。それは残念だわ…。
        ありがとうタイニーリーフ。また何でもないときにでも、ゆっくりお邪魔するわ -- デディア? 2008-10-28 (火) 06:45:43
      • なんでもない時、ねえ。
        なにやら込み入ったことがあるようだが……力になれなくてすまないね。
        -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 06:50:43

黄金暦110年4月 ユルゲン邸、ユルゲンとデディア Edit

  • 御機嫌ようユルゲン。以前に頼まれていた、体の変化がどうという薬草のことだけれど……
    そうね、まず結論から言うわ。手に入らなかったの -- デディア? 2008-10-28 (火) 21:37:54 New
    • ごきげんようテディア殿!(善い知らせかと尻尾が揺れる)
      ふぬー……そうぴょんか、手に入んなかったのぴょんか。(ヒゲがうな垂れ)
      ……でもわざわざ探してくださってありがとうございますぴょん! 有り難いぴょんー!
      -- ユルゲン? 2008-10-28 (火) 21:43:20 New
      • ユルゲン……、いえ、貴方の力になれなくて残念だわ。いつも随分とお世話になっているものだから。
        参考に、経過を伝えておくわ。探していたのは、パナケアという万能薬なの。樫の木に生えた宿り木が材料なのだそうだけれど、
        それをパナケアにする用途で取るためには儀式が必要なのですって。その儀式に、まじないごとに通じた人が複数人いるそうなの。
        それで、断念をしたのよ -- デディア? 2008-10-28 (火) 22:07:06 New
      • なんと……それはまた凄く人手がかかりそうなのぴょんね……! うーん思った以上に難しいのろいみたいなものなのぴょん?
        いろいろ他にも解決法を探った方が良さそうぴょんね……!
        -- ユルゲン? 2008-10-28 (火) 22:35:56 New
      • きっと、何にでも効くくらい強力な万能薬だからだと思うわ。そういった物は、総じてデリケートだから…
        そうね。また何か良さそうな物を見つけたら、伝えに来るわ。それじゃあ御機嫌よう、ユルゲン -- デディア? 2008-10-28 (火) 22:45:17 New
      • わざわざご足労ありがとうございましたぴょん! 私の医術も教えるのがおろそかになっているのに有り難いぴょん……!
        ごきげんようテディア殿ー!
        -- ユルゲン? 2008-10-28 (火) 22:49:24 New

黄金暦110年3月 ティルナ・ノーグの住処 ティルナ、ノーグとユルゲン Edit

  • 二人ともお元気そうで何よりぴょん! ちょっと小さいけれどシフォンケーキが余ったのでおすそ分けぴょんよ!
    あ、ノーグ殿達に聞くのは二度目かもしれないぴょんけどこの……獣化を食い止めるような魔法の粉や薬を知らないぴょん?
    最近杖も持ちにくくなって来たぴょんので困ってるぴょん -- ユルゲン? 2008-10-27 (月) 23:44:47
    • ユルゲーン!(姿を見るなりもっふぁー)
      うー?獣にならないお薬……?ん〜〜お薬は知らないなぁ……
      でもでも、ティルナも探すの手伝ってあげる!!
      -- ティルナ? 2008-10-28 (火) 10:42:30
      • きゅー!(小さく飛び跳ねながら) いきなりびっくりしたぴょん!
        そうぴょんかーお薬をご存じないのは残念ぴょんけど手伝ってくださるのは嬉しいぴょん!うふふ!
        ティルナ殿もノーグ殿も優しいぴょんね! ありがとうぴょん! -- ユルゲン? 2008-10-28 (火) 18:39:55
      • おー、ウサギー!…薬?しらねーけど、みつけたら教えてやるぜー! -- ノーグ? 2008-10-28 (火) 21:20:59

黄金暦110年4月 タイニーリーフの古城にて タイニーリーフとティルナ Edit

  • んー、魔女さん?魔女さんだよね〜?(足元から声がする)
    こんにちは、はじめまして〜ティルナっていいます
    あの、ティルナのお友達が獣にならない方法を探してるんだけど、何か知りませんか〜?(本人は一生懸命だがちぐはぐな説明) -- ティルナ? 2008-10-28 (火) 11:02:09
    • あいや失礼、妖精とはまた珍しい。私はタイニーリーフ、ただのエルフだよ。
      えあ、ライカンスロピィにならない方法? うーむ、それはまた難儀な。
      強度の高い魔法的な霊薬があればなんとかなる気も……
      ああ、ふむ、なるほど……それでパナケアか……。(ひとりぶつぶつと呟きながら相槌を打つ)
      -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 20:56:54

黄金暦110年5月 タイニーリーフの古城にて タイニーリーフとゲオルド Edit

  • フム、何やら壮行会のような雰囲気だな。(男がエルフの城に現れる) -- ゲオルド 2008-10-28 (火) 22:03:48
    • やあゲオルド、おひさし。
      別に私は死にに行くつもりはないんだが、どうにも心配されているようでね。
      -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 22:08:03
      • 結構な事だ。俺など死ぬ事が無いのだ、誰も心配せん。(腕組みしながら顔を顰めて椅子に腰を下ろす)
        だが、確度の低い依頼なら逆に雑魚が廻る事もある。拍子抜けして帰って来る事になるかもな? -- ゲオルド 2008-10-28 (火) 22:12:39
      • 雑魚なら雑魚で結構なことだよ、危険に慣れるのが一番怖いからね。
        危険ばっかりなのも考えものさ……ふふっ、危険ばっかりな男も考えものとはどっかの女が言っていたところだが。
        やはりあれかな、女とは危険な相手ほど楽しいのかもしれないな。
        -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 22:24:55
      • 女になった事は無い。(何故か不機嫌そうに眉を顰める)
        だが、万が一という事もある。貴様が帰ってこなんだら、森を追放されたその訳、結局聞かず仕舞いではないか。
        フン、酒代程度で話せとは云わんが、酔った勢いで口を滑らすというのはどうだ?(携えてきた葡萄酒の皮袋を持ち上げると、音を聞かせるように軽く揺らした) -- ゲオルド 2008-10-28 (火) 22:33:01
      • あーもう、面倒臭い奴だな。まだ聞くかね。
        ……まあいい、たまには酒に身を任すというのも悪くない。(そう言ってゲオルドの酒袋をひったくるとくいっと口をつける)
        ぷぁ……(口を軽くぬぐい)ふふっ、あんたにしてみれば多分つまらないことさ。
        伽藍の森……私の故郷の森のことだが、伽藍の森では樫に生えた宿木を神聖視していることもあってある一定の儀式を踏んでから取らなければいけない。
        私はその儀式をすっとばして採取したから追放された……それだけの話さ。
        -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 22:48:54
      • ほお…その程度で追放か?随分とエルフも心が狭い。
        (皮袋から酒を呷る女を頬杖をついて眺めながら、鼻を鳴らして目を細めた)
        …で、貴様は何故その宿木を?まさか単なるずぼらで儀式を飛ばした訳でも無かろうに。 -- ゲオルド 2008-10-28 (火) 22:54:01
      • ま、思想文化の話をあんたに理解しろとは言わんけどな。
        樫に生えた宿木は伽藍の森でもっとも神聖な存在であるとともに強力な魔除けに、そして万能薬にもなるんだ。
        その時は弟が石化病に倒れてな、一刻も早くと宿木の採取日を無視して儀式には血も赤ワインも捧げなかった。
        本当なら毎月のある日にしか採取は許されていないし、贄の血もちゃんと捧げないといけないところなんだがな。
        -- タイニーリーフ 2008-10-28 (火) 23:17:44
      • ほお…つまり貴様は弟の命を救うために、故郷の森を追放されたという訳だ。
        …フン、なんぞおぞましい悪魔の業でもしておったのかと思ったら、意外や家族愛の美談ではないか。
        つまらん。(椅子に深く背凭れると、困った顔で顎の先を捏ね繰り回した) -- ゲオルド 2008-10-28 (火) 23:29:20
      • だから言っただろう、つまらない話だと。(苦笑いを浮かべる)
        伽藍の森の者にしてみれば悪魔の業も同じさ。
        なにせ宿木から伽藍の森のエルフは生まれたと言われているからな、
        自分達の始祖、祖霊をないがしろにすることは禁忌に他ならない。
        伽藍の森のエルフでなく祖霊信仰に厚い地域においても
        祖霊を穢すことを禁忌としている……当たり前のことだと私は思うがね。
        だからこそ思い出したくなかったのさ。
        生ける者と祖霊を重んじること、その天秤をどちらに傾ければよかったのか。
        一般論で言えば前者なのかもしれないし、私もそれを選んだ。
        愛しき者が死することはやはり耐え難いものだよ。
        しかし一方で伽藍の森のエルフとしてそれを許容できない自分もいる……。
        (そう言ってキャビネットに近づき、中から質素な木箱を取り出す)
        あの時、長老は言ったよ。
        「それは我々の霊性に対する罪、汝は宿木の神性を汚す者なり」
        「そしてその手で穢せし葉もまた汝の業……胸に抱きそして背に負うがいい」
        これが森の円環よりもエゴをとった私の業なんだとさ。
        (そう言って木箱から葉のついた古びた宿木の枝を取り出してみせる)
        「タイニーリーフ」の名前といい、なんとも皮肉がきいている。
        -- タイニーリーフ 2008-10-29 (水) 00:04:46
      • ほお……その杖がその宿木か?(顎に手を沿え目を細める)
        成る程。他人にとってはたかが宿木でも、貴様の一族にとっては少年一人の命より遥かに重いものだったのだろう。
        フン!馬鹿げた話とは云わん。其れより価値も無い聖人の教書一冊の為に民族が殺し合うのが世の中だ。
        そして己は森の円環を追放されて魂の孤独を味わっておるわけだ……難儀だな。(男は鼻を鳴らして口の端を歪める)
        同情はせん。欲しくも無かろう?葡萄酒一杯では少々安い対価であったな。
        いずれ善い酒でも差し入れよう。次の依頼、生きて帰らば祝杯にせい。(酒の皮袋を取り返すと、残りを一口で呷り飲んだ)
        それで、貴様の弟は今どうしておる。 -- ゲオルド 2008-10-29 (水) 00:24:11
      • これは枝を薬にする時にあまった小枝だよ。
        杖というにはささやかな力しかないだろうがね。
        長老は穢れを残したくはなかったのだろうが、私に持っていけとはまったく……。
        ま、文化とか宗教とかいうモノは大体そんなものだろう。
        その体裁を保つために誰かを犠牲にするなんてことはよくあることだし、
        ヒトのために作られたシステムがヒトを殺すなんてのも古来より言われてきたことだ。
        (葡萄酒をあおるゲオルドをみやり、続けて言葉を紡ぐ)
        あいつは私が癒しを施した後にもちゃんとした宿木を使って治療されたはずだから
        なにもなければ生きているはずさ。もっとも、森を出てからのことは知らないがね。
        私はもうあの森のエルフではないし帰ることも出来ない。
        だから弟の、いや弟に限らず親や友のその実存を問わずに生きている……と、そう考えて永遠にすることしか出来ない。
        いや、そう考えなければ自分を維持出来ない、が正しいところかな。
        実存を欠いている以上は、希望的観測によらざるを得ないしね。
        -- タイニーリーフ 2008-10-29 (水) 00:51:50
      • フン、ささやかな情かも知れんがな。(鼻を鳴らして宿木の杖を暫し眺める)
        成る程、その身は外にあっても心はいまだ森にあるか。無理に忘れる必要もあるまいな、永遠に背負って生きればよい。
        もしかしたらそちらの方が、本当の意味での罰なのかも知れんが……。
        長居した。次の依頼、生きて戻れよ。
        (男は空の皮袋を掲げると、襤褸の外套を引き摺るようにしてエルフの城から去っていった) -- ゲオルド 2008-10-29 (水) 01:12:30
      • (宿木の小枝を手の平にのせ遠い場所を見るような目でそれを眺める)
        罰ねぇ……ふふっ、なるほど。己の業もこうして未だ手元に置いているわけであるしな。
        それじゃまた、ゲオルド……あんたの口からそんな言葉が出るなんて、明日は雨かな。
        (口元に笑みを浮かべながら見送る)
        -- タイニーリーフ 2008-10-29 (水) 01:24:29

黄金暦110年9月 ユルゲン邸にて、ユルゲンとティルナ Edit

  • ゆーるーげー………んっ!!(今日は後ろからこっそり忍び寄って頭をもふー)
    あのねあのね、この間魔女さんに獣にならない方法ないー?って聞いてみたんだけど、ん〜〜〜となんだかとってもいいお薬があれば何とかなる、って言ってたよ〜
    でも、ユルゲンはそのとってもいいお薬を探してるんだよね……?むぅ、もう一度聞いてみようかなぁ… -- ティルナ? 2008-11-02 (日) 17:01:38 New
    • きゅー?(もふられて耳が倒れ周りが見えなくなりながら)
      ん! その声はティルナ殿ぴょんか? いろんな人に聞いてくれてたみたいで私嬉しかったぴょん!
      高級な物には高級なものを引き換えにしか手に入らない事があるから無理してくれなくていいのぴょんよ!
      獣化も今大分止まっているしもう少し探す事ができそうなのぴょん!
      ティルナ殿にはちゃんとお返しをしないといけませんぴょんねー……!(周りが見えずフラフラ歩きながら)
      -- ユルゲン? 2008-11-02 (日) 18:53:59 New

黄金暦110年9月 タイニーリーフの古城にて、タイニーリーフとティルナ Edit

  • こんにちは、魔女さん〜(やはり足元から声がする)
    あのね、あのね、この間のお話の高価なお薬??は、どこで手に入るのか、知ってますか?
    ティルナじゃ、取りにいけないですか? -- ティルナ? 2008-11-02 (日) 17:04:28
    • ……また珍妙な登場の仕方をする。
      ふむ、パナケアか。パナケアが高価というのは……まあ値をつけるならの話で、実際手に入れるのに森のまじないに通じた者が数人必要なんだ。
      血を捧げる者、布を持つ者、鎌を抱くもの、それら全体の調和をする者……ってな具合にね。
      普通は森のまじないに通じたエルフや樫の賢人の集落から一般に出回ることは皆無といっていい。
      だから採取するにしても君だけでも、たとえ君と私だけでも中々に難しいものがあるのだよ……。
      -- タイニーリーフ 2008-11-02 (日) 17:17:16
      • そっかぁ…………(しょんぼり)
        たくさんの人が必要なんですね…ノーグに手伝ってもらっても、やっぱり足りないし………
        私とノーグは、森にいたからおまじないは…うーん物によっては出来るかもしれないけど……
        ぅぅ、ありがとうございましたー……(肩を落としてとぼとぼと帰っていった) -- ティルナ? 2008-11-02 (日) 17:23:59
      • ……ふむ、ちょいとお待ち。
        まあパナケアのことを教えた代価といっちゃああれだがひとつだけ宿題を出させてくれまいか。
        今の君のような者に、是非とも投げかけたいことなんだ。
        -- タイニーリーフ 2008-11-02 (日) 17:26:36
      • ……?宿題……??
        私は…お勉強は苦手だからできないものが多いよ〜?(足を止めて) -- ティルナ? 2008-11-02 (日) 17:31:25
      • 例えば、ヒトの水子……つまり出産を待たずして死した胎児は薬になると言われている。
        或いは生きたヒトの肝もまた薬になると古来より言われているな。
        ある地域においては内臓が悪ければ内臓を、心臓が悪ければ心臓を、骨が悪ければ骨を、足が悪ければ足を、
        そういったように調子の悪い部位にはその部位のものを食すと効くとして時には罪人等を捌いて食していたそうだ。
        ……一般に、たとえ死体と言えどヒトがヒトを喰らうことはタブーとされていることだ。
        それはヒトの尊厳を汚すことだから、と私は考えている。
        ヒトの死体が単なる「物」に思えるか、と問われるなら我々は首を横に振らざるを得ないだろう。
        それは死体にヒトの尊厳を見出し、糧とするようなものではないと思っているからだ。
        まあそう考えた上で質問なのだが、もし君や君の大切な誰かが重い病気をわずらった時、
        そしてそれを治す手立てが今言ったようなヒトの尊厳を汚すようなものだったとしたら、
        ……君ならどうするかな? 
        別に今答えを出さなくてもいいし自分自身で答えを出さなくてもいい。
        誰かと話してみるのもかまわないよ、色々と面倒臭いお話だしね。
        -- タイニーリーフ 2008-11-02 (日) 17:52:24
      • ヒトだったものを……薬に…………??(6歳児にはいささか難しい話なのか、頭にたくさんのハテナを浮かべている)
        ティルナはノーグに何かあったらなんとしてでも治してあげたいけど…、ノーグは本当に喜ぶかなぁ…………?
        う〜ん、後でゆっくり考えてみるよ〜〜 -- ティルナ? 2008-11-02 (日) 18:07:24
      • ふふっ、まっのんびり待っておるよ。それじゃ、またな……。 -- タイニーリーフ 2008-11-02 (日) 18:15:09

手記ログ Edit

 

手記 109年12月 Edit

我々が女性の胸に対し大きく執着する理由のひとつとして、
ある種の動物において角の大きさや羽の色彩といったものが性的アピールを示すように
人間の祖先である猿が尻部をそういったアピールのパーツとしていたことが挙げられる。
猿が進化し二足歩行を行い視線が高くなる都合上、アピールとなる部分が目の届き難い尻部から
視界に入りやすい胸にスライドしていった、という説である。

そうした生物学的な裏打ちが正しいのかどうかはさておき、
とにかく我々は女性が持つ胸や尻部をはじめとする緩やか曲線に特殊な感情を覚えずにはいられない生物だ。
その感情とは生物としての性的興奮がまず念頭に置かれるが、
それを超越し、時に超自然的なもの……つまり神秘性、美が含まれる。
先史時代の段階においても、女性の胸や尻部をはじめとする体の丸みにヒトは神秘を感じた。
有名な先史時代の遺物であるヴィレンドルフのヴィーナス像、遮光器土偶には
豊穣、多産といった願いがその丸みに帯びた造形にこめられているとされ、
我々が女性の丸みに帯びた体に性的なもの以上に神秘性、美を感じることについて、
それは先史時代から裏打ちされた必然であることを示しているとも言える。

また、食料の安定供給がなされていない時代、地域において女性は肉付きの良いことが尊ばれ、それがある種のステータスともされた。
我々の感覚で過度に肉付きの良いとされる体型も裕福で円満であることを示し、むしろより完成された女性としてのアピールになり得たのだ。
そういった時代に描かれた絵画にはやはり円満で若干肉付きの良過ぎる女性が数多く描かれており、
前述した環境における女性に対する美意識が窺い知れよう。

だから言っておく。
自分の肉付きのことで何を食べまいか何を飲むまいかと、
また自分の体のことで何で覆い隠そうかと思い悩むな。
肉付きの良さはダイエットよりも尊く、その体は衣服よりも尊いではないか。

手記 109年11月 Edit

また読んだ本について徒然と。

子どもは不都合な、自分にとって良くない出来事に遭遇した際、
急な腹痛や頭痛などを訴え同情を引いてその場をしのぐという手口を利用する。
このまさしく子どもじみた幼稚で小賢しい手口は、実は犬もよくやることだそうだ。
自身、犬を飼った経験はないが話によると、とりわけ仔犬は悪さをして怒られそうになると
片足を上げて3本の足で跳ね歩き、足が悪いことをアピールするという。
ある程度それを重ねて続ける内にその手口が通じなくなるとやらなくなるらしいが実際どうであるのだか。

あ、さて、そんな手口であるが普通通じるわけがないと思うと実はそうでもなく、
動物の間において、そういった手口の問題以前に
実際に負傷していたりハンディキャップを負った相手に対する配慮、
または作法といったモノが存在するという話。

たとえば餌に群れるスズメ達の中に片足を失ったスズメがやってきたところ、
他のスズメ達はそのスズメが餌に手をつけるまで一歩身を引いていたと言う。
また別の例ではこれまた片方の足のないカモメと、
無傷のカモメのつがいと思しき2匹がパンを投げ与えられた際に
無傷のカモメが片足のないカモメにパンをゆずり、
なおかつ他の鳥をよせつけまいと警戒していたそうだ。

ハンディキャップを持つ者への配慮という意味では
前述の負傷した鳥のこと以外にも2つの猿の例があげられている。
1つはチンパンジーの例で、ある雄のチンパンジーは時折雌に対して
肉体的な暴力を振るうことはあったが雌が仔を連れている時だけは
まず暴力を振るわなかったということ。
もう1つは飼育檻を隔てた思い扉を成熟した雌「達」が
仔ザルのために開けて支えていたということ。
勿論雌「達」なので、仔ザルの母親でない場合もある。

負傷、子連れ、子ども……後者2つをハンディキャップと呼ぶことについては
色々と面倒臭いことがあるものの適当な言葉も思いつかないのでそうとしておくところだが、
要するにそういった不自由な身(と呼称するのも難だが)に対する配慮が
ヒトの有する倫理、常識といったもの以前のレベルにおいても存在する可能性を示したこれらの話は興味深い。

手記 109年10月 Edit

はーいタイニーリーフでぇーす! みんな元気してるぅ?
気がついてみればもう10月、最近なんだかさむくなってきたよねぇ。
あったかーいもの食べてからだ暖めないとカゼなんかひいちゃうよぉー!

ところで缶入りのコーンポタージュってあるじゃなぃ?
あれって中のつぶつぶコーンがさいごまで食べ切れなくてイライラするのよねぇー。
それでこの前も缶をまわして飲んだりぃ? 何度も缶を振ったりぃ?
でもやっぱりダメで腹立ってー、どうしてくれようかと思ったんだけどぉ
手元にコーラがあったから「いけるかなぁ?」なんて
缶の中に注いでぇ、コーラとコーンを一気に飲めないかなーなんてやってみたの。

まっずーい!
コーンは全部食べれたけどコーラとポタージュの味がまじってもうサイアク。
もう二度とやらない! うげぇー。

と思ったけどお茶とかならふつうにいけるかなぁ?

手記 109年9月 Edit

(昨日の続き)
雄は雌に対し脅しのような振る舞いはすれど、
その身を傷つけるようなことはまずない。

前述の例においても雄が雌に攻撃をしないということを見越した上で
雌が子に付き添い、そして群れるという行動であるほか、
スズメは同族間のテリトリー争いにおいて雄は雄同士で、雌は雌同士で戦い、
また昆虫の間においてもある種のクモやカマキリは
交尾の後に雌が雄を食べるという行為において雄がそれに抵抗することはないという。
雄は雌を手をあげる、傷つけるということは
ヒトに限らず動物、或いは昆虫のレベルでもタブーとされることらしい。
これは雌は子孫の産み手であり
雌に比べて雄は簡単に代わりが見つかることに起因するそうだ。

さて、雄の役目は己の強い遺伝子の担い手、子孫を残すことにあるが、
その理屈で行けば弱い個体の雄は種の保存に必要がない存在と言ってもいい。
厳しい環境において群れを成す一部の動物は
その資源(草なり水場なり餌となる生物なり)を節約するために弱い個体の雄を群れから追放する。
そして追放され群れの助けと資源の恩恵を失った雄は流浪の後、大体野垂れ死ぬ。
このように弱い雄を淘汰するというシステムが進むと、
ハーレムと呼ばれる一頭の強い雄と複数の雌という群れの形態になるそうで……。

……ああ、男とは。雄とは。

手記 109年8月 Edit

自然界において雌は1対1では自分たちよりも強い同族の雄に対し
雌同士群れて防衛線を張る、という傾向があるそうだ。

ある本ではクーズー(レイヨウの一種)の事例で
1匹の発情した雄が雌の群れのテリトリーに踏み入った際、
発情していなかった雌達はその雄に対し激しい攻撃を加え、雄はおとなしく身を引いたという。
また、似たような例である地域の水辺に住むカバの間において
雄は不用意に雌達のテリトリーに踏み入ってしまった際、
その身を水中に沈めるという作法をとらなければ雌達から攻撃されてしまうそうだ。
イルカも同様に雌雄群れをなしてはいるものの
その雌が出産の際には雌同士が集まり、また助産婦的な役割の雌が子をなす雌に付き添う。
これには若い個体に攻撃的な雄から子を守るための意味があるらしい。
この「子を守るため」に、そして「雄から身を守るために」「雌同士」が協力し合う、
というのはクーズーやカバについても同じらしい。

時々、男は「女は何故群れるのか」という疑問を吐く時があるが
その理由がなんとなく解かるような気がしなくもない一例。

手記 109年7月 Edit

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆうぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかえらばや
遠きみやこにかえらばや
 
異世界召還物と呼ばれる娯楽作品に関して、そういうものを見るたびにこの歌を思い出す。
故郷というか、元いた世界を離れて平然としてられる奴がどれだけいるのだろう。
世の中、戦争が起きたらどうするかと聞かれ国外に亡命すると答える者も多々いるそうだが
実際国外に亡命して郷愁に駆られぬ者がどれだけいるのかも気になるところでもある。

私自身、故郷の森を追われた身であるが、意識の根底には未だあの森があり、
どんなに森から離れようと、そしてどんなに森のことを思い出したくなかろうと、それは確かに私を形作っている。
結局、私は故郷から離れられないヒトらしい。

……この世界に召還された異世界の冒険者に故郷の話を聞きに行くというのは野暮なことだろうか。(色んな意味で)

手記 109年6月 Edit

エルフは何故長生きなのかご存知であろうか?
それはエルフの耳が長いことと深く関係している。

排他的で閉鎖的なエルフのことゆえに広くは知られていないが、
エルフというものは実は大変に淫らな話が好きな種族だ。
好きなプレイやコスチューム、シチュエーションはなんだとか、
昨晩はどこそこの家の夫婦が種蒔きをしていただとか、
あの男は騎乗位で動いてもらわないといけないマグロだとか、
そういう話をこそこそとしても聞き取れるように……だからエルフの耳は長いのだ。

「して、そのオチは」

ワイ談好きな長い耳(Ear)を持つから
生きる年月(Year)も長い、なんつってな。




「お嬢様」
……今の無し。

手記 109年5月 Edit

男の精神文化を端的で、一言で、乱暴に言ってしまうのなら
腹の膨れないことに生きるといったところであろうか。
要するにプライドだとか、思想、宗教、常識、職業倫理、自己規範……
そう言った精神的な理論体系に身をやつさなければ生きていけないものらしい。
たとえそれが実益のないもの、得のないものであったとしても、
その理論体系どおりに生きなければ自己を維持することは出来ない。
男とはそういう生物であるようだ。
 
「やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」
ある女がこんな歌を残している。
女の火照る柔肌を抱かずに人生や道を説いてどうして寂しくないのか。
この歌を詠んだ女は妻を持つ男と不義密通の仲にあり、
そのことを前提としての歌なのだとすれば
道を説き不義に行くことを拒む男を皮肉りながらも、
なんとも官能的で背徳的な誘いに満ちた歌に聞こえようか。
つまるところ、女とはそういう生物であるようだ。

ことここに男と女というものを……
 
「ジェンダー論に踏み込むのは泥沼かと思われますお嬢様」
そうだな、やめだやめだ。
終了。

手記 109年4月 Edit

翼をくださいという曲がある。
 
今、私の願い事がかなうならば翼が欲しい
この背中に鳥のように白い翼つけてください
 
おそらく、現実における不幸、困窮といったものに耐えられず、
翼を得ることでそれらからの解放を望む……というのがこの歌のテーマであろう。
しかし、少し考えてみよう。
何故、鳥になりたいのではなく鳥のような翼が欲しいのか。
その真意は後の歌詞に隠されている。

この大空に翼を広げ飛んで行きたいよ
悲しみのない自由な空へ翼はためかせ行きたい

「悲しみのない自由な空」
言うまでもなく空を飛ぶ鳥達の間にも弱肉強食の世界が存在する。
そんな空において悲しみのない自由な空とはなんなのか、
その答えは「強者が支配する空」である。
自分が強者として空を支配し飛ぶこと、弱者がこうむる悲しみなど知ったことのない強者の空を得ること、
それがこの歌にこめられた望みなのだ。

そのためには鳥なんてチンケな存在ではやっていけない、
世界の覇者たる人間の身でなければならない。
また、自分という存在(肉体であれ精神であれ)を捨てきれず鳥になることを拒み、
白い翼という純粋無垢なるイメージを喚起させるパーツを身に宿す……、
それは綺麗で汚れのない、美化された自己を思い描いているようにも思える。
 
「自由に空を飛びたいけれど鳥になるなんて嫌、私は私がいいの。
悲しみ? 憎しみ? うふふっなにそれ、私そんなの知らないわ。
戦争? 貧困? 不幸? 孤独? 私の知ったことじゃないのよ。
ただ私は自由に空を飛びたいの、真っ白な翼の天使様みたいにね。
だから絶対誰にも邪魔はさせないんだから」
 
……というのがこの曲の正体なわけだ。
ああ、なんて傲慢な歌であろうか。
 
「お嬢様、それはひねくれが過ぎるかと」
オプティウスがツッコミをいれてきたのでここでやめておく。

手記 109年3月 Edit

明日のことを思い煩うな、明日のことは明日自身が思い悩む。
その日の苦労は、その日だけで十分である。
どこかの救世主はこう言っている。
思い煩い、悩み、心配、困窮といったものを捨て、
神に委ね一日一日を生きることを示した言葉だそうだ。
「君子固より窮す」なんて言った男とは対照的に
こちらはなんとも他動的な言葉であるが
もとよりそういう宗教なのでなにも言うまい。
 
実際のところ、ヒトは自分の身ひとつでやってゆけるほど器用な生き物でもない。
かと言ってヒトというものは自由意志を持つが故に程度はあれど自らの足で立たなければならない。
自らの足で立つこと、何者かか何がしかに頼り委ねること、
そして他者、あるいは既存の思想、宗教、常識などを土台として自らの足で立つこと、
昔、それをCHAOS、LAW、NEUTRALで表したゲームがあったりもしたが
もしNEUTRALこそがヒトの生きる道なのだとしたら、
ああ、ものすごく面倒臭い。

手記 109年2月 Edit

樹木の魔女は言った。
「達観した所で、突然沸き上がる感情ってのは押さえられないのが人ってもんだね」
 
君子もとより窮す。小人窮すればここに濫る。
昔、ある男はこう言ったそうだ。
君子でも思い煩い、悩み心配し、困窮することがある。
しかし小人、つまらない者はそういった時にただ取り乱す。
君子の道とは、そういった時に取り乱さず、自分を見失わずに平静でいることである。

達観とは困窮、突然の感情といったものがないのではなく
そういったものを前に取り乱さずに自分は自分でいられることなのだろう。

手記 109年1月 Edit

ある男が学者5人に「愛とはなにか」を質問をした。
神学者は言った。
「親が子になすような無償無私の営みである」
神経学者は言った。
「我々の脳内で生じる電気信号に他ならない」
物理学者は言った。
「それでは実験で観測してみましょう」
数学者は言った。
「俺は何度そのジョークを言えばいいんだ」
 
心理学者は言った。
「セックス!」

手記 108年12月 Edit

ある男が学者5人に「死とはなにか」を質問をした。
文学者は言った。
「生命活動を停止した自己、存在への抽象思考である」
哲学者は言った。
「それは同時に現在の我々の生である」
神学者は言った。
「永遠の安寧、或いは永久の滅びにいたることだ」
物理学者は言った。
「では実験で観察してみましょう」
 
そして数学者は言った。
「(幽霊になって)あとは復活できれば問題を帰着できるのだが」

ノートの端書 Edit

  • 9
    仕事を、習慣だとか日常だとか自分を構成するパーツの一部みたいなものとするのなら、
    仕事を愛してるともやりがいがあるとも言い切れないのではないだろうか。
    息をすることを愛しているか、息をすることにやりがいがあるのか。
    そしてその答えは、例えば息詰まった環境から良い外気の場所に移った時、
    呼吸することに感動を覚えるかのように見つかるかもしれない。
    もっとも、実際のところどういう感覚の問題なのかは本人以外知る由もないが。
  • 8
    ある古文書にはこう書かれている。

    求めよ、そうすれば与えられるだろう。
    探せ、そうすれば見出すだろう。
    門を叩け、そうすれば門は開けられるだろう。
    すべての求める者はそれを得、探す者は見出し、門を叩く者は開けてもらえるからである。
    貴方がたのうちで、自分の子がパンを求めるのに石を与える者があろうか。
    魚を求めるのに、蛇を与える者があろうか。
    このように貴方がたは悪い者であっても、自分の子供には良い贈り物をすることを知っているとすれば、
    天にいます貴方がたの父はなおさら、求めてくる者に良いもの下さらないことがあろうか。
    だから何事でも人々からして欲しいと望むことは、人々にもその通りにせよ。
    これが律法であり預言者である。

    実際のところ、なんにでもどんな疑問でもその答え、そして神を見出してしまうのが
    ヒトの良いところであり同時に悪いところでもあると思う。
    他者に良くしなければいけない、その理由の根拠のひとつ、そして探した結果。
  • 7
    ある若い男が言った。

    歳を深く重ねた女性はいいものだ。
    ワインのように女が女たる部分が丸みに帯びていく。
    身体的にも、精神的にも。

    男の目が若干濁っている気がした。
  • 6
    「僕には終わりなんてわからない、終わりとはなんなのか」
    男はそう言うとしばしの沈黙の後に溜息をつく。
    「……ははは、本当は無意識の部分ではわかっているのかもしれないな」
    どういうことだ、そう尋ねると男は皮肉と悲しみが入り混じった笑みでこたえた。
    「僕の中にもう彼女はいない、終わったんだ。
    それはわかっていた。わかってはいた……ただ、それを受け入れたくない自分がいただけで」
    そして男は続けてこう呟いた。

    もう彼女は二度と戻ってはこない、死んだのと同じだよ。
  • 5
    男が言った。
    「流れる木の葉よ、お前の体がなにで出来ているか知っているか?」
    エルフは言った。
    「きっとどこにでもある落ち葉なんだろうさ」
    男が言った。
    「流れる木の葉よ、お前の魂はなにで出来ているか知っているか?」
    エルフは言った。
    「きっとどこにでも生えている宿根草だろうさ」
    男は言った。
    「その答えは間違っていてあっている。お前の体は世界の全てと繋がっていながら、お前にしかなり得ない。
    お前の魂は世界の全てを含んでいながら、お前でしか有り得ない……それはこの私も、そして誰しも。
    誰かが憎ければお前は自分を憎んでいる、誰かを愛していればお前は自分を愛している」
    エルフは言った。
    「私は誰にもなにも感じないようにして生きてるんだ」
    男は言った。
    「それは、この地上でなにより不幸なことだ」


  • 4
    彼女は言った。
    名前をつけること、そのことがまじないの一つだと。

    タイニーリーフ……偽りの名を背負うエルフ、
    エルフはその名にかけられたまじないの意味をよく知っている。
    ゆえに本当の名はもはやエルフの過去とエルフの中にしかないのだ。


  • 3
    「それとも毎日誰かの死を忘れないために涙を流すのかい?」

    エルフはそう尋ねようとしたが言葉を飲み込んだ。


  • 2
    その昔ある役人がいた。ルーティンワークをこなす日々。典型的な役人気質
    しかしある日医者に死の病を宣告され、余命幾許も無いことを知る
    生きながらにして死んでいる。こう表現されていた彼の生き方は終わりが差し迫ったことで変わった
    盥回しにされていた住人の陳情を掬い上げ、一つのプロジェクトを完成させた。その時の彼は実に活き活きしていた
    彼の葬式には多くの人が参列した。陳情を掬い上げ、プロジェクトを主導してくれた彼に感謝する住人達
    通夜の中、役人仲間は彼の最期の仕事を思い出し奮起した
    我々も彼を見習ってキチンと仕事をしようじゃないか、と
    時は過ぎ……結局その役人仲間の仕事振りは元のままだった。一時の熱はすぐに冷めていた
    おそらく住人もいずれは彼の功績を忘れてしまうのだろう。彼の生きた証は何だったのか?
    「生きる」……その言葉で連想するのは、どこか虚しさが漂うお話であった
    -- ネモ 2008-10-02 (木) 14:27:37 
    その存在が痕跡含め綺麗さっぱり忘れ去られるのは悲しいことだがね。
    だが最初から居なかったわけじゃない。もし居なければまた別の世界があっただろう。
    ふぅむ、自分の存在を誰かの中に残すことが生きることなのかな、はてさて……眠いので城に戻るとするか……。
    (勝手に来て勝手に帰っていくエルフ) -- タイニーリーフ 2008-10-02 (木) 14:34:50

    自分の存在を誰かの中に残すこともまた生きることだろう。
    生物が生物として自分の血を引き継ぐ子孫を残すように、
    人は人として己の生きた証を誰かの、そして世界の流れの中に残そうとする。
    その生きた証は血のように、頭で理解したり自覚したりするものでなく、
    もっと深いところで人に世に作用するものなのかもしれない。


  • 1
    「500年も生きて“生きること”に飽きないかだって?
    馬鹿を言え、500年で生き飽きてたら俺の故郷の爺さん木どもに笑われちまう。
    あの爺さん木ども、齢5000歳なのにピンピンしていやがるしよ」

    そう言って男は自分の長い耳をいじりながら笑った。

どうでもいい設定達 Edit

アーカイブ的ななにか。

伽藍の森と四聖樹 Edit

伽藍の森 Edit

北方の国境にまたがり存在する大森林、
古くから多くのエルフが住んでおり、地理上の関係から人間との争いが数百年続いていた。
そのため森には足を踏み入れると迷宮に飛ばされる呪いが働いている。
別名「ヘッジメイズ」「迷いの森」「エルフの監獄」
伝承によれば伽藍の森のエルフは宿木から生まれ出で、
リンゴの樹から不老を、樫から魔力を、トネリコから真理を分け与えられたとされるため、
宿木、トネリコ、樫、リンゴの樹を四聖樹として神聖視している。
そしてそれぞれに樹木の名を冠した部族が存在し、
部族の者は他の者に名乗る際には部族の象徴たる樹木の名を苗字として名乗る。
その生活は植物や宝石、鉱物を使った魔法に満ち、衣食住のいたるところにその使用が及ぶが、
安定と秩序の象徴たる円環(めぐり)をその思想の中心とする伽藍の森のエルフ達は
厳格な儀式、儀礼のもとに魔法を行使しなければならず、それらを破り禁忌を侵した者は厳しく処罰されることとなる。

宿木 Mistletoe Edit

他の樹木に根を下ろす常緑樹、タイニーリーフの故郷である伽藍の森においては四聖樹のひとつに数えられ、
同時に伽藍の森のエルフ達は自分達を宿木から生まれ出でた種族と考えている。
あらゆる樹木の中でもっとも神聖な樹木。
宿木には非常に強い護りの魔力があり、あらゆるものを阻む魔除けとして重宝される一方で、
その香は愛を成就させるものとして古来より利用されている。
伝承においては宿木のあるところには神(或いは高位の精霊)が宿るとされ、
厳格な儀式のもとにその採取を行わなければ災いが訪れると言われている。
また、北欧神話では光の巨人バルドルに死をもたらす矢、
ミスティルテイン(古ノルド語:Mistilteinn、『宿木』の意)として登場する。

トネリコ  Ash Edit

モクセイ科の落葉樹、伽藍の森における四聖樹のひとつ。
その魔力は癒しと束縛であり、トネリコから作られた杖は癒しの手と呼ばれる一方で葉は魔や敵を縛る呪いにも使用される。
伝承においては北欧神話に登場するユグドラシルがトネリコであり
宇宙の真理を表すものとされている他、太陽の力を象徴する樹木ともされる。

樫  Oak Edit

ブナ科の常緑樹、オーク、伽藍の森における四聖樹のひとつ。
もっとも魔力に溢れる樹であり、伽藍の森のエルフが持つ魔法の杖は樫から作られる他、
その実や皮、木片は燃すことで豊穣や多産をもたらし、
香は使用者に活力を与えるなどその魔力は非常に強力である。
伝承においてはドルイドの名の語源(ケルト語:Daru=樫)でもあり、
また樫に根ざした宿木はきわめて神聖な存在として聖別される。
→パナケア

林檎の樹 Apple Tree Edit

いわずと知れたバラ科の落葉樹、伽藍の森における四聖樹のひとつ。
幸運と生命の魔力を持ち花は幸運と愛を、果実は不死と永遠をもたらすと言われている。
しかしそれ以上に伽藍の森のエルフ達はリンゴの樹を象徴的に捉え、
生と死、幸福と不和、善と悪といった概念を見出し神聖視している。
伝承においてリンゴは旧約聖書のアダムとイヴがエデンにおいて食した果実であるとされ
英語圏においてはその時アダムが喉を詰まらせたという言い伝えから喉仏のことをアダムのリンゴと呼ぶことがある。
また、妖精の国ティルナノーグやアーサー王が眠る楽園アヴァロンに生えている樹とされる。
その他ヘラクレス12の難題、白雪姫など伝承におけるリンゴの象徴性は興味深い。

パナケア Panacea Edit

樫に生えた宿木、あるいはそれから作られたあらゆる病を治す万能薬。
ケルト文化においてはその採取には毎月決められた日に黄金の鎌でそれを切り、
下で白い布を広げ地面に付かぬよう受け取らなければならない。
その際白い牝牛2頭を屠り、その血を生贄として捧げる必要がある。
伽藍の森においては生贄のかわりに血の代用品たる赤ワインや林檎酒を用いて採取を行う。
薬として服用すればどんな難病でも治るとされ、護符にして首からかけるだけでも病を癒すと言われているが、
採取の際、地面についたり儀式の手順を省いたりなどした場合にはその強力な癒しの恩恵を受けることが出来ない。
伽藍の森ではこれをもっとも神聖な霊薬としておりその採取・使用には長老の許可を得ねばならない。

植物・鉱石 Edit

白樺 White Birch Edit

四聖樹と同等に神聖視される落葉樹、白樺は冬の終わりにどの樹木よりも早く葉を付け始める。
その魔力は魂の再生や復活であり、精神的な癒しや荒ぶる魂の平定といったことに利用されるほか、
日当たりの良い樺は特に再生の魔力が強いとされ、伽藍の森のエルフは死者への手向けとして樺の枝を供える。
伝承においては吸血鬼にとどめを刺す際に白樺の杭が用いられる。


Last-modified: 2008-11-23 Sun 18:01:44 JST (5604d)