ここはこの「太陽より前向きな男」である私が前向きに占拠してやろうと言っているのだ †
| 名前 | ソラス・クラウス |
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性別 | 男 |
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出身地 | 産油国「ヒーピア」 |
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種族 | 人間 |
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年齢 | 42 |
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企画 | ForAfter |
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職業 | 軍人 |
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理由 | 長期休暇? |
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方針 | とりあえず人を褒める 一人遊び 挨拶返しなどは気にするな なんかいろいろとてきとう |
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状態 | |
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好き | 外の空気 |
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嫌い | 無し |
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街中に鎮座するレンガ造りの4階建てボロビル †
+
| | ビルの事とか内部構造とか
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- ビルそのもの
ずっと街中にありながら誰も使用していなかったため
ボロボロな外装に絡まった蔦もあいまって街の中では肝試しスポットとして噂になっている
最近(クラウスが購入したため)毎晩ビルの窓に明かりがついているが、その明かりのつく場所が毎晩違うため
余計お化けが居るのではないかとうわさになっているとか
- 入り口
入り口に鍵などはかかっていない、誰でも自由に出入りできる状態
- 1階
入り口から入ってすぐ、ロビーのような広い空間が広がり
ソファーとテーブルが規則正しく2組ずつ並んでいる
少し奥へ行くと左右に2階へとあがる階段があり
階段の近くにある通路を行けば食堂やら風呂やらなんやかんやがあるが
この部分だけはまるで最近作ったかのように真新しい
- 2階
部屋へ繋がる扉が三つほど並んでいる
向かって右は個人の部屋のような家具が一式そろった部屋になっているが
そこには誰も住んでいる形跡はないが、掃除は行き届いている
真ん中の部屋は高級そうな家具に囲まれた缶詰が一つ置かれている
耳を当てれば缶の中で寝息が聞こえるかもしれない
左の部屋は会議室のようになっている
黒板と長い机が並んでいて、清潔感と静寂に包まれている
- 3階
3階の部屋は二つしかない
右の部屋は魔術に関する道具が並んでおり
時折色鮮やかな光が不規則にふわりふわりと浮かぶように漂っている
左側の部屋はなにか鉄の塊が立ち並び、光と音を発しながら
その塊の一部から穴の開いた紙を吐き出しているかもしれない
しかしこの部屋は常に鍵がかかっていて、入れる機会は限られているかもしれない
- 4階
4階の部屋は4つある
それぞれすべてが人の生活感を感じさせる個室であり
ソラスはこの四つのうちの向かって左側で寝泊りしている
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編集 差分
※簡単なことゾーン
簡単なこと †
- 身長182cm
- 懐にいつも片手用のピッケルをぶら下げ
- 足のホルダーには薬を打ち込むための銃型の器具が収まっている
ビルの一室には家具に囲まれた缶詰が鎮座している †
※簡単なことゾーン
※無駄に長い設定ゾーン
前向きな男 †
大陸の西側にある産油国に属する数少ない州のひとつを統治する貴族に6歳のころ養子として迎え入れられる
立ち居位置的には次男坊、養子としては長男の身に何かがあったときのための当主補欠
16歳になると軍に入り、21歳のころ起こった侵略者からの国境防衛戦線において
所属していた地中から奇襲を得意とする「第四モグラ小隊」として動いていたところ
敵軍の地表爆破作戦の影響により掘り進んできたトンネルが落盤
モグラ部隊は完全に孤立する中、ソラスはその中で絶望と諦めをかけらも持たず
結果その戦いで第四モグラ小隊は敵の陣営を大きく陥没させるという大戦果をあげる
以降ソラスは前を向いて穴を掘り続け、太陽を掴んだ男として「太陽よりも前向きな男」と呼ばれるようになる
- 生い立ち
6歳になるまでのソラスは、国境近くにある村の管理を三つほど任されているだけの下級貴族の家に生まれた子供であった
貴族としては地位は低かったが、生活にはそれほど困る事は無く
ただ淡々と生きていた中で、6歳の誕生日を迎えた一ヵ月後
流行病によって、まるで最初からそうなる事が運命付けられていたかのように、両親……はおろか
管理を任されていた村を含め六つの村が壊滅と言う酷い結果を迎える
病自体は後に派遣された医療魔術師団によってかろうじて都市部に届く前に鎮められたが
その被害にあった土地からは一時期人、動物、農作物が一切合財消えたと言われている
そんな中生き残ったソラスは、発見時この国の特産品であるキュレーターオイルを溜めておくための井戸の中に居り
後遺症を残したものの命を落とすことまでは無く、その後辺境伯として国境付近の領土いったいを受け持っていた当時のクラウス家当主に
親同士交流があったよしみとして引き取られる
- 変色
ヒーピアの財政にとって今や欠かせないものとなったキュレーターオイルという存在
これは優秀な燃料にもなると同時に無機物をこれに漬けていると、半永久的にその品質の維持が可能だと言われている
さらには通常の油は汲み上げてから不純物を取り除くなどの工程が必要な一方
キュレーターオイルはまさに採取してからそのまますぐに使えてしまうのも特徴的で
大量の採掘を必要としない場合、設備も無い小さな村からでも簡単にそれを利用する事が出来る
しかしその一方、このキュレーターオイルと言うものは未だこの国に住むものにとって未知のものでもあった
最初にそれが発見されたのは90年以上前、キュレーターオイルは定期的に微少のガスを吐き出している事が発見される
これは地上で吸い込む分にはなんら影響は無いが、後の研究でこのガスはオイルが地下深くにあればあるほど濃度を高めている事が分かり
キュレーターオイルが溜まった場所
例えるのならオイルの源泉の近くを通る地下道や キュレーターオイルを溜めておく地下貯蔵庫、井戸などに長く居ると
その濃度の高いガスを吸うこととなり……結果白目が灰色に、そして目が異様に赤く、あるいは強いオレンジがかった色に変色してしまう事が知られている
現状色の変化以外に何らかの異常は起こっていないが、先の疫病でソラスがオイルを溜めた井戸に居たため
この頃から既に目の色が変色を起こしている
- [産油国ヒーピア]
大陸西側の海沿いに面する貴族制度が今も残る小さな国
大国二つに蓋をされるようにしてぽつんとあるその国の主な産業は油と海洋資源
地下から海のほうへと穴を掘りキュレーターオイルと呼ばれるものを主に採掘している
小国ながらも豊富な資源を持ち、四つの州に分かれ統治されているが
そのために過去隣国からの侵略を受ける歴史も持つ
- 迎春ちょっとすぎた? 瓶底ちゃんの国民総出隠し芸大会
1月の新年を迎えるとその国民の約7割が参加すると言われている行事
予選で落ちるのはその中の6割であり、本選として全国中継される舞台に上がれるのはほんの1割……ではなく
そこからさらに振るいに落とされ真の舞台に上がれるのは1割未満である
毎年多くの地元民や観光客が訪れ、周囲の屋台なども含めかなりの金が流れるこのドがつくほど派手なイベントだが
元々はこのような派手な行事ではなく
最初期は複数の部族の中から選ばれた女性が、空の向こう側に居るとされている炎の神との交信としてしめやかに行われていた
しかし人が増え、文明が文化へと移り変わるさなか
現在のヒーピア領土となる土地で力を持っていた部族の族長が「空の上に居る神と交信するならばもっと騒がしくしよう」と発言したのを皮切りに
その行いは次第に大勢の者でやる祭事となり、その祭事による金の流れが大きくなるにつれその行事を大事にする人間は加速的に増えていった
その結果この行いは隠し芸大会に姿を変え、今なお受け継がれている
ちなみにこの大会の司会は毎回ミス瓶底コンテストから選ばれたミス瓶底が抜擢されるのだが
これは意外にもこの祭事が行われ始めた頃より、この瓶底の似合う女性が重要なポジションにつくと言ったしきたりが存在し
歴史資料によればかつて炎の神が一度だけ地上に降りたとき、瓶底眼鏡をかけた女性をたいそう気に入ったためと見られている
大会は毎回大きな盛り上がりを見せ、ヒーピアの観光パンフレットにも載るほどで
採点は審査員5名と司会であるミス瓶底によって行われるのだが
金賞はたいていその年のミス瓶底の独断によって決まる事が多い
- 炎の神スルク・クスルス
大陸に点在する部族の中でも、ヒーピアのルーツとなる複数の部族が信仰していた神
青く広がる天よりもさらに上に位置する高位の神としてあがめられていたそれの正体は、夜空に浮かぶ星で
昔は星の光は空に浮かぶ透明な入れ物の中で、炎の神が息づいているためにその光を発しているのだと考えられていた
そんなものが夜になれば空いっぱいに広がるものだから、海沿いに住まう知能を持った生物達は
神様の中でも偉大な存在ではないか考え、それを称え続けてきた
近年のヒーピアでも、この炎の神を信仰する事はスルク信仰と呼ばれ
ヒーピア領内にある各州に必ず一つはこのスルクを信仰する人のための施設が存在している
- ウィジャ族
ヒーピア国民の4割にその純血が流れていると言われる、いわゆるこの国の元となったような人たち
西側の大陸、その中でももっとも海沿いに住んでいたと言われている彼らは
歴史的資料によれば波の高さと動物の骨を使い、占いを行っては様々な方針を決めていたと考えられている
ウィジャ族は過去を見ない部族とも呼ばれ、使ったものの殆どをすぐに捨ててしまう習慣のため
彼らの事を知るためには主に昔から言葉によって語られてきた歴史しか無いが
その言葉による昔語りもまた、彼らにとっては不要なもののためあまり知る事はできない
- [商業国オルメニス]
ヒーピアに隣接する大国の一つ
広大な平地に首都を除く三つの大都市と13の街
そして24の村を抱え、主に海外から取り寄せた物の移動や作物の輸出
小麦の価格操作などで利益を上げている
特にこの小麦の価格操作の影響は自国はもちろん、海外にも大きく影響を与えるほどの力を持ち
過去には他国の小麦を徹底的に枯らし、小麦の価値を大幅に上げたところで大量保管していた自国の小麦を放出するという方法をとり
多数の国から激しい非難の声を浴びせられたが、非難した国はその後軒並み3年間ほど小麦の不作に見舞われる事となった
このタイミング的に犯人が誰であるか明らかに分かっている手口に対し
追求と賠償請求を求める声が多くの民衆から上がり始めたが
被害を受けた国々は何故かオルメニスに対し、何らかの制裁を与える事はなかった
過去にヒーピアに対し侵略行為を行った国のうちの一つであるが
それ自体はもはや87年前の事
土竜戦役と呼ばれるそれは、兵力が劣っているはずのヒーピア軍がほとんどの損害もなく
オルメニス軍を完全撤退まで追い込む事で収束
このときオルメニス側の総指揮を務めていたルイス・チャロルが、かの国を眠れる大国であるとした発言は
今でも両国の間で根強く語り継がれている
現在は両国間に多少の遺恨はあれど
オルメニスにとっても海洋資源とキュレーターオイルの存在は欠かせないため
貿易の扉は互いに広く開いている
- [産業国スルタ]
ヒーピアに蓋をするようにして位置する二国のうちのもう一つ
21年前に国境を越え、こちらもヒーピアに向けての侵略行為を行っている
2年間の防衛戦線の後、スルタ軍は完全撤退
ヒーピアはその後スルタに対するキュレーターオイルの輸出を完全にストップ
結果的にスルタはオルメニスを経由してキュレーターオイルを買うことになり
侵略戦争はスルタの完全敗北に終わっている
- ノーム信仰
スルタは今や有数の産業国であるが、元から煙突から黒煙を立ち上らせ
金属を加工する音や駆動音が鳴り響く国であったわけではない
スルタという国の根元には元々スルタ族と呼ばれる部族がおり
スルタ族はその地に根付いた精霊であるノームたちと契約を結び
この地での繁栄を約束されたといわれており、ノーム達との関係性を良好にした事で
土の中にある鉄や銅などの場所、さらには金属加工の技術を教えてもらったとされている
その結果スルタ族は他の部族よりも著しく急成長を遂げ
現在の産業国家へとその姿を変えていった
- 信仰の裏切り
しかし現在において、スルタ族はもはや国の中では弱小勢力になっていた
国家が発展するにつれ、新しい技術を持った種族がよそからあつまってきたのだ
人が増え、混血が増えるにつれノーム信仰は次第に薄くなっていき
古い技術を持っていたノームたちは徐々にその生活圏を奪われる事となっていった
産業国家スルタは政治的方針を決める際「鉄槌議会」と呼ばれる集会によって政治が行われている
参加人数は30名、その中で過去スルタ族は23席を持っていたが
時代が進むにつれスルタ族の席は減っていき、今や発言権をほとんど持たなくなると
その国は過去の成り立ちを忘れ、スルタ族とノームたちはその地から追い出されつつある
- 地表爆破作戦
ヒーピアの主力は一見重武装を備えた地上を闊歩する重歩兵、および重術士であるかのように見えるが
実のところ地中から相手を奇襲する少数精鋭隊こそが戦の要であったため
過去の土竜戦役を振り返りスルタが捻り出した一番最初の作戦であり
その名の通りヒーピア領内の地表を引っぺがす(勢い)の爆発を起こし、地中を移動する隊を一網打尽にするというもの
火薬10t 人間電池上級魔術師74人分 グラスオイルを多量(爆心地襲撃時に誘爆したため記録ナシ)という
まさに地表とは言わないまでも、爆心地周辺を容赦なく消し飛ばすヤケクソな作戦であった
もちろん陣営に偽装した爆心予定地で作業していた兵も全員が決死隊だったようで
スルタがいかに土竜達の壊滅に重点を置いていたかがわかる
とはいえこんな爆発物を大量に、それも敵領土で運んでいれば、ある程度察知されるもので
爆破予定日の二日前にこの偽装陣営は土竜による致命的な足止めと、重術士隊の飽和攻撃にて失敗している
なおこの攻撃の際火薬、人間電池に影響はなかったものの
唯一、非常に爆発性の高いグラスオイルは、魔術師が放った岩の欠片が容器にぶつかった事で
そのまますべてのオイルが爆発を起こし、スルタ側に死者14名、重軽傷者42
ヒーピア側には重軽傷あわせ12名の被害が出ている
※無駄に長い設定ゾーン
※隊員ゾーン
翼の盾 †
| 名前 | シーケル=オクト |
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性別 | 女 |
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出身地 | フジ・ヤーマ |
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種族 | 人間 |
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年齢 | 18 |
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職業 | 軍人 |
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理由 | お前には関係ねぇだろ! |
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好き | 親友(グリム) 強くなる事 強い自分(予定) |
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嫌い | グリムの師匠 グリムの師匠とか言う奴 3年前グリムを拾った奴 |
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- 一
- 入隊
6年前、彼女はサン・ミャーク地方に住む二人の親友を持つただの少女だった
シーケルと二人の親友は毎日三人で過ごし、平凡ながらも楽しい毎日を送りながら
自分はいつかこの二人と大人になり、誰かと結婚でもして平和に暮らしていくのだろうとぼんやりと思っていたし
もちろん周囲の環境も、それを許せるほど懐の大きいものであった
しかし5年前のシーケルにとって運命とも言える日、野犬の群れが突如フジ・ヤーマにあるシーケルの親友が暮らす集落を襲ったのだ
野犬の群れはそのとき視察に来ていた一人の軍人と集落の男達により退けられたが
結果的にシーケルは親友の一人を失う事となる
後日、野犬を退けたうちの一人である外国から来た軍人にスカウトをうけると
彼女は一人残った親友を守るために入隊を決めるのであった……
- ……すぞ
入隊してから3年目、軍隊での二等兵生活を送っている最中シーケルの元に一通の手紙が届く
その時シーケルは故郷に唯一残した親友との文通を行っていたが
その知らせも1年前からぱったりと途絶え、来るのは親からの新年の挨拶を告げる手紙が年に一度ほどとなっていた
心配しつつも里帰りをする余裕もなく、ただ不安を募らせていた彼女であったが
その時に来た手紙には親友との文通に使う印が描かれており
それを見た彼女は心臓が飛び出るのを抑えながらゆっくりと、その内容を読んでいく
知らせが途絶えた時期、丁度親友も山に下りていた事を知ると
再び文通は再開されるのだが……親友が一時期行動を共にしていた「師匠」という存在について
親友が手紙で語るたびに、彼女の中の殺意はその師匠へと向けられていった
親友がその師匠と別れた後も、彼女の目標はその師匠の抹殺である
- 特務隊
入隊してから5年目、彼女は未だ二等兵の自分に業を煮やしていた
入隊したその国では外国人の軍人は珍しくなかったが、出世にはやはり出身地がある程度の判断基準となっていたのだ
理想と現実のギャップに不満を募らせていた時、自分をスカウトした軍人が新しく部隊を新設したと聞き
募集に率先して志願し、結果土竜特務隊の隊員としてこの街へとやってきた
- 性格
とにかく感情的なはねっかえり
若い為に理想に夢を持ち、強くなる事を激しく渇望する
気に入らなければ目上の者へもつっかかっていくが、そのせいで自分が出世から遠のいてる事には気づいていない
本人は嫌いだが事務仕事が得意
黒の言霊 †
~ | マルサン |
BG好き | サンシタボロクソくん ファンティングたそがれ一代 サンガリア宮殿 |
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- 身長137cm 体重21
- 発見
それが初めて発見されたのは82年前、ヒーピアがオルメニスとの戦争中に
かつての強襲部隊が地中を掘り進んでいた際に、地下に潜伏する当時懸賞金がかけられるほどの
カルト教団が潜伏していた場所を掘り当ててしまう
部隊はすぐさまその場を鎮圧、カルト教団によって祭られていた存在であるそれを回収
後にそれは軍事機密として軍属の所有物として扱われる事となる
- 黒の言霊
教団によって作られたホムンクルスは軍事機密03と名づけられ
周囲からはマルサンと呼ばれている
これの脅威たるものは製作時にとにかく詰め込まれた様々な地方魔術の化学反応により、マルサンが一定の意思をもって喋る言葉は黒の言霊と呼ばれる力を持って
喋った事がそのまま実現してしまうと記録されている
これは一見すると人知や理を軽く飛び越えた力と思われるが
当然の事ながらこの力の執行には多大なる犠牲が必要となり、願うものの大きさによって周囲の生物から無差別に何かが失われてしまう
それは誰かの家族であったり、なにか寿命であったり、どこかにある物であったり
とにかく言葉を発したマルサン以外の誰かが、その欲望の代償を肩代わりすることになる
これはマルサンを構成する要素の一つに悪魔との契約がなされた事によるものと見られているが
どちらにしろ、マルサンが好きにこの黒の言霊を使用すれば本人だけは得をしたまま周囲の生き物を絶滅させかねない
一時軍内部ではマルサンの廃棄処理が提案されたが、マルサンが最近世間で流行してる絵が多く書かれた書物
つまりは「漫画」に触れた際、その欲を非常に強く満たせる事が判明した
- どうするの?
正直分からない、ヒーピアの軍人の偉い人は殆どが貴族の偉い人である
産油国と言う恵まれた環境と優秀な部下達のおかげで冷酷な決断を下した事の無い、優しすぎる支配者達は
欲望が満たされ続けているマルサンの廃棄処理を決定出来ないでいたのだ
だって見た目はただの子供だもの
その結果軍は政府と共同で「漫画家育成キャンペーン」を行い、大々的に漫画家と言う職業の社会的地位向上を目指した
結果現在ヒーピアでは漫画雑誌が5種類ほどある
- ちょっと預かっててよ
欲は満たされた、でもこの子の存在が諸外国に露見したらまずくない?
軍の上層部はさらに頭を抱え始めた、敵国に奪われたのならまだマシなほうで
それこそそこらのキチガイ頭エデンな人達に捕まりでもしたらほんともう無理!
そこで上層部考えました、小さい部隊にマルサンをあえて置きましょう
え!? なんでぇ!? と思ったそこのあなた
小さい部隊にこんなやべーもん置いときますか? まさに火炎術協会本部の隣に花火職人が引っ越しにくるようなもの
じゃあ! こんなのが居るなんて誰も思うわけないじゃん!
こうしてマルサンは所属を転々として、今はソラスが作った土竜特務隊に籍を置いています
- カルトな人たち
カルト教団として指名手配され、マルサンをつくり、ついには壊滅に追いやられた人たち
この人たちは別に悪い事をしようとしてマルサンを作ったわけじゃありません
彼らは元々このあたりに国と言うものが出来る前から居た一つの部族なのです
「スンギー族」と呼ばれる彼らは魔術の扱いに優れた人たちで、彼らは自分達で神様と交信できる存在を作って
神様達と仲良くなろうと思っていました
だけど時代が進み、特定の部族が力を付け始めるとスンギー族は迫害されていきます
そんな彼らがたどり着いたのが地下、マルサンのプロトタイプとも呼べる個体に作らせた地下空間で暮らし始め
教団と呼ばれる組織を作り生きてきました
組織を壊滅された後も、軍は彼らを機密保持のために皆殺しなんてことはしません
だって僕らは宇宙船地球号の乗組員じゃないか!
自国の領地にスンギー族の居住区を設け、仕事も与えました、よかったね
でも次03みたいなもん作ったら、お前らの子供や親戚はどうなるかわかってんだろうな?
最後に釘を刺して、皆笑顔で丸くおさまりました
錆びた鋼の鐘 †
| 名前 | タリム=シカラ |
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性別 | 男 |
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出身地 | ヒーピア |
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種族 | ハーフエルフ |
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年齢 | 103 |
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職業 | 軍人 |
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理由 | わたくしソラス坊ちゃんのお手伝いを…… |
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好き | さて、わたくしの好きなものなど…… 朝に飲む白湯ぐらいでしょうか |
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嫌い | 戦争はもうこりごりでございます |
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- 身長177cm 体重62kg
- 偉大なる警鐘
タリムはヒーピアで生まれたエルフと人のハーフである
若い頃に軍に入ってすぐ、オルメニスとの戦争が始まり
戦時中彼は国境近くの街に滞在する部隊の中に居た
国境近くと言っても、それは戦線からは離れた場所であり、どちらかと言うとスルタ側に位置していたため
住民達の避難は行われていなかった
ヒーピア、オルメニスの間ではこの戦争によるヒーピア側の被害は殆ど無かったと言われているが
国の言う「殆ど」とは、逆に言えば個人にとっては大きなものだ
深夜、夜も深まり街人もその殆どが寝静まった頃
彼の部隊が駐留していた街にオルメニスの兵士たちが侵攻してきたのだ
方角的にまるでスルタの領地から現れたとしか思えない侵略者に、部隊の殆どがその存在に気が付かなかった
そんな中見張り番をしていたタリムが遠くに見えるその一団に気づき、街中にけたたましく警鐘を響かせる
慌てた仲間たちは戦闘準備と一般人の誘導を始めたが、その警鐘を察知した敵部隊もまたその歩を早めてくる
徐々に鐘の音により付き始める街の明かりを見ながら、少しでも多くを逃がそうとタリムは鐘を鳴らし続ける
結果一般人の被害は殆ど無かったが、最後まで鐘を鳴らし続けたタリムは捕虜となり
当時種族差別が激しかったオルメニス軍のなかで、タリムは兵士のうさ晴らしにそのエルフの血筋から受け継いだ両耳を切り落とされ
味方の部隊が増援をつれ救出に来るまで拷問を受け続けた事で体が歪に捻れ
そのまま若くして軍役を終えることとなった
- 拾う人
タリムは一躍偉大なる警鐘として国民から賛美の声を向けられたが
耳を切り落とされた事と、激しい差別と言う憎悪の中で行われた拷問に酷く心を病み
そのまま実家のある故郷の村へと帰る事となる
丁度その時、その村のある領地を管理していた貴族に目を付けられると
彼はその後すぐに屋敷の執事として働く事となる
タリムを雇ったのは現クラウス家当主の祖父にあたる人物で
不自由な体のタリムは雇われてからしばらく、思い通りに動かない体に周囲から心を閉ざし
誰とも打ち解けようとはしなかったが、そこで徐々に人との関わりを取り戻していくうちに
やがて昔のような前向きで温厚な性格へと戻っていく
- 復帰
ハーフだから純正エルフほど長生きではない
タリムは気づけば100歳を越え、もう以前のような体力も無い
そこで戦闘行為などはもはや出来ないが、クラウス家に少しでも恩返しをと
次男坊であるソラスが新しく作った特務隊
それの手助けをするために現クラウス家当主のツテを頼り軍役に復帰した
仕事は主に事務仕事だが、今ではシーケルとマルサンの喧嘩の仲裁に費やす時間のほうが多い
奇形の縦穴 †
名前 | ウ | |
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性別 | 女 |
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出身地 | ヒーピア |
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種族 | ゴブリン |
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年齢 | 24 |
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職業 | 軍人 |
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理由 | 義務 |
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好き | 種としてのゴブリン |
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嫌い | まともに生きてる生き物 |
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- 身長162cm 体重51
- 奇形児達
ヒーピアの中には忌むべき風習の一つとして、ゴブリンと呼ばれる者たちが居る
ゴブリンはヒーピアにおいて小鬼種の事ではなく、それは奇形児の事を示す
しかしなにもその奇形児達は奇形が理由でゴブリンと呼ばれるわけではない
問題は生まれた後、いびつな体を持ってもなお生き延びてしまった不幸な子供達が送られる
縦穴と呼ばれる場所にあった
- 無縁墓所、もとい更正施設「縦穴」
産まれた奇形児達は3ヶ月以内に、その9割が実の親の手によってその施設へと送られる
更正施設・縦穴、ヒーピアにおいて汚点でもあり、必要悪でもあるその施設は
地上に建物を置くという形ではなく、ひたすら地下に続く長い縦穴の先にアリの巣のような形を取り
「劣って生まれた子供達に、更正の芽を」といった建前の下、ヒーピア貴族の中でも力を持った二つの家によって運営されていた
此処へ送られた子供たちに待っているのは、ただひたすらに穴を掘る世界であり
物心つく頃からここにいる子供たちは日の光ではなく、ランプの光を心の栄養に
地下に溜まるガスを綺麗な空気と吸いながら、身を切るほどの岩肌をベッドにして眠る
油を採るため、戦争に勝つため、生活を便利にするため
様々な理由の中で子供たちは、日夜ひたすら穴を掘るための技術をその身に叩き込まれる
そうしているうちに、この歪な体を持つ人間達は
その環境の中で生き残る事さえできれば、まともな人間よりもはるかに穴を掘る事に長け始めるのだ
しかしいくら穴掘りが上手くなっても、縦穴の子供たちは誰かから褒められる事は無い
ヒーピアの暗部、人が汚れを嫌うように、自分の国の人間がこのような事実を抱えていると言うのは
社会性を持つ生き物が大局を見る際に激しい嫌悪感を示し、そして自分達から遠ざけようとする
そうして彼らに与えられる称号は、貢献者でもなく、英雄でもなく
忌み嫌われる存在としての、ゴブリンと言う烙印だけであった
- 「ウ」
縦穴の中での生存率は20%ほどしかない、毎日同じ場所に住んでいる人間が死んでいく日々
赤子の頃から穴に投げ入れられ、最低限の世話をされ
死ねば歪に曲がった体を魔術の媒体として使われ、解体されていく
気が狂いそうな毎日の中に、その「ウ」と呼ばれる存在が居た
「ウ」はもちろん本名ではない、とはいえ本名など元から無かった
名乗る名前は縦穴に居た先住のゴブリンに付けられた名前で、その理由は「最初に発した言葉がウだったから」などと言う
まるでペットに名前を付けるかのような由来だ
しかしそれも無理は無い
なにせこの縦穴に居るのは穴を掘る以外、何も知らない子供たちばかりで
時折様子を身に来る大人は居たが、それは自分達よりも、死んだ子供を材料として持っていくほうが本当の目的に見えた
ウは左目に障害を持っていた、視力はあるが殆ど光しか見えないその左目は
地下で暮らすにはどうにも不便で、いっそ完全に見えなくなったほうがありがたいほどだ
それにウは自分の左目の、曲がりきったような醜い形が嫌いだった
自分でその目を見たことは無いが、穴にいた子供達がその目を見るたびに目を背けたからだ
この時ウは「醜い体や障害を持った相手にさえ、自分の目は見るに耐えないのか」とすら思っていた
ある日視察に来た大人が、その左目を生贄にひとつの実験を行うまでは
- 目 呼吸 言葉
ウの左目は地下にある。大人が目を生贄にひとつの魔術を施し、地中にその左目を溶かし込んでしまったのだ
「歪な子供の、歪な部分には魔力が宿る」おぼろげな記憶の中、大人はそう言ってウの左目を生贄にしたのを覚えている
左目が地中に溶けてから、ウは地下がなんとなく分かる気がし
まだ掘っていない場所でさえ、何かが埋まっているような気配を強く感じるようになった
実際そこへ向かって掘り進めば、それがなんであるか、価値すらも分からないが必ず何かが埋まっている
感覚を研ぎ澄ます事を覚えるたびにその左目の使い方を覚えていき
気づけばウは、縦穴の周囲の地下を掘るまでも無く知り尽くしていた
しかしウはその事を誰にもいう事はない
誰かの得になるようなことをしてやる義理は、ウには無かったからだ
地下を知れるようになった自分ににもはや怖いものは無い
そう思っていた矢先、子供から大人になっていく過程が進むごとに
自分の呼吸は他のものより劣っている事を知り始める
ウが持つ障害は左目だけではなく、呼吸器官にもあり
上手く独特な呼吸のリズムを取らなければ、たちまち息切れを起こし、呼吸困難にさえなってしまう
ウは穴を掘る為に最適な目を持つと同時に
穴を掘るためには致命的な欠点も持っていた
過度なストレス、呼吸により上手く動かない体、環境
ウが20を越え、施設を出るころには、彼女の声はすっかり小さくなっていた
それは口元に耳を付けなければ聞こえないほどか細いが
周囲から覚えた言葉と、自身の身の上から来る押さえ切れない憎しみから
彼女の言葉は小さいながらも、汚言症に染まりきった言動になっていた
- 軍隊
穴掘りを覚え、ゴブリンとなった子供達が、低い生存率を越え20歳を迎えると
魔術材料としての質も落ちたと考えられ穴の外へと出される
しかし言葉を話せる程度で、碌に学も無いゴブリンがいけるのは精々油堀の作業員か
ひたすら穴を掘る事が求められる部隊を持つ軍隊ぐらいであった
ウは軍隊が好きだった、人はまだ殺した事は無いが戦争が起きれば人が殺せる
自分の掘った穴が原因でまともに生きている人間や、人間以外の種族が死ぬのかと思うと
握るつるはしが呼吸の乱れを気にしないほどに鋭く土を抉り、岩を砕いていく
ウの穴掘り技能は、縦穴出身者にもかかわらずその時の上官からも評価を受けるほどであったが
そのどこまでも伸びる穴は醜く、憎悪に捻れたような軌跡を残している事から
同僚たちはウの掘る穴をいつしか「奇形の縦穴」と呼ぶようになっていた
- ゴブリン
ウはゴブリンと呼ばれているが、小鬼種としてのゴブリンが好きだった
それを見たのは軍隊に入ってから、初めての給金を貰った日
立ち寄った市場で人ごみの中、外国から来た行商人がゴブリンを見世物として展示していた時だった
小さくて、背が曲がっていて、骨と皮しかないようなその生き物は
醜く弱く、まるで知性の欠片も感じない……そんなタイプの小鬼だった
その日からウはゴブリンが好きになった
自分より劣っていて、見ていて安心できる小鬼が
※隊員ゾーン
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