伊上高校1-B 奈々崎七緒 |
名前: | 奈々崎七緒(ななさき ななお) | |
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年齢: | 16 |
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性別: | 男 |
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出身地: | 伊上市 |
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学年・組: | 1年B組 |
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企画: | 市立伊上高校 |
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好き: | 自己満足、甘いもの |
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嫌い: | 悪い怪異 |
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BGM: | TRAGEDY:ETERNITY |
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「目なら覚めてる…今までが寝ぼけていただけだよ。」 |
ほんの少し、未来の話 †
スローモーションで眼前に迫り伸びてくる黒い怪異の影。
とてもゆっくりになった時間の流れの中で「狙いは…あぁ、目か。そのまま脳を抉る腹積もり。なかなかにエグいね」と、心の中で呟いた。
少しだけ身を屈め、その影をくぐり…そこで時の流れが元に戻る。
金色の癖っ毛を風が揺らし、致命の一撃が空振りに終わるのをその感覚で見届けることの代わりとし…
意趣返しとばかりに軍刀の切っ先を怪異の見開かれた目に向け、突き入れ…拳に捻りを加えて、その奥を…抉る。
確かな手応え。その刃から渦巻くように風魔法を放ち…内側から念入りにミンチにする
自分以外の視点からなら、理解不能な謎の無敵時間が発生したように見えるだろう。
事実、目の前の怪異は何が起こったか把握する暇もなく、こうして滅されたのだから。
あれから幾つもの修羅場をくぐり…僕の異能はこの世界の時間軸にさえ干渉できるようになった。
このまま異能が成長を続けるなら、いずれは時間旅行さえも可能になるんだろうか?
だとしても、僕は過去へ戻ろうとはしないだろう。それが今の僕の答えだ。
自分のエゴで誰かを救うのは、まぁそれなりに気分がいい。感謝が欲しい訳じゃない、ただの自己満足だ。
邪悪な怪異に対して存分に持てる力を振るい、打ち倒すことに暗い悦びを覚えないわけでもない。
それは、銀幕の怪異の手先と成り果てた時にも感じた感情だ。
狂気。
一時期は、それを忌避し、あってはならないもの、掘り返すことすらしたくない過去の暗部だと感じていた。
その感情を上塗りするように、自分の理想像として思い描く「正義の味方」であろうとした。
考えてもみれば、どだい無理な話なのだ。それは紛れもない自己否定なのだから。
既に一度、どうしようもなく壊れてしまった人間が、普通のふりをしようと足掻いても…必ず綻びが生じる。
この狂気さえ内包した性質こそが自分の「正気」なのだと、今ははっきり自覚できる。
否定するのではなく、受け入れた上でうまく付き合っていけばいいだけの事だ。
抑え込みさえしなければ、もうそれに呑まれることは無いだろう。
「またナナさん、悪そうな顔してるのなー?」
「あ、僕笑ってた?…ん、大丈夫だよ。 さて、ひと仕事終わったし…なんか食べにいこっか?」
今はもう会えないけれど、かつて僕を愛してくれた人が居た。
多分、生涯僕は忘れないだろう。
怪異に魅入られた僕を救い出す為奮闘してくれた者が居た。
前を向いて突っ走る事が得意で、少し不器用な異世界から来た同級生。
少し厳しいが、行動で自らの有り様を示す…頼りになるギザ歯の先輩。
そして…今、相棒として肩を並べ、戦ってくれる者が居る。
まだまだ危なっかしいがツノの生えた年下の同級生。
彼らが想い、行動した事までも、無かった事にはしたくない。
だから僕は過去へ戻ろうとはせず、未来に目を向けることにしよう。
Normal end:「掴んだ微かな光明」 完
起こり得たかもしれないが、到達できなかった末路達
七緒について †
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| | 誰でも知りうる情報
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羊族の獣人の血を引くが、その血は薄く 特徴は角や尻尾、横長の瞳孔ぐらいにしか現れていない
身長152cm(角を含まず)、誕生日は3月14日、ひボ部に入った
今年入学したばかりなのだが、彼の制服はまっさらの新品ではない
中学時代の成績は2年中ごろまで上位にあったが、途中から中の下あたりに落ち込み最終的には平均的な数値に
もともとは稲穂県の隣、S県T市の生まれであり、中1から伊上市に越してきた。
よって伊上北中学校の同級生以外はこれといって知り合いもいない
住居は北区の住宅街。家族構成は両親のみ、共働きで帰りが遅く、家族間の会話も少ない
学校内での彼は、意図的に目立たないよう振舞っており 周りからの評価は良くも悪くも「普通」である
ヘアピンを外すと片目隠れになる
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| | 少し調べると分かる情報
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中学時代、仲のよかった先輩が居た。彼の名は瓜生一冴(うりゅう かずさ)
狼系の獣人の血を引くいわゆるケモ耳尻尾な生徒であり、魔法よりは運動が得意な存在であった
しかし七緒が中3、つまり一冴が高1の夏のこと…瓜生一冴は変死体となって琴代川で発見される
腹を裂かれ、内臓を片っ端から抜き取られた異様な死に方は、怪異の手によるものであることは誰の目にも明らかだった
七緒の成績が落ち込んだのはこの事件の直後からであり、影響があったことは間違いない
また、現在彼が着ている制服も瓜生一冴が生前着ていたものである。
事件当日は日曜であり、私服を着ていたために制服は無事だったのだ
一説には、二人は友人以上の関係にあったのではないか…とも言われている
座学はさておき、運動、魔法とも平均よりは低めな成績に留まる様子を本人は「才能がないから」と言うが
詳しい者が見れば、やる気を出せばもう少しできるところを、体力やマナを温存しているように見えるかもしれない
あくまで対人用だが、護身用武器としては38口径のスナブノーズリボルバーを所持している
敏感な者でなければ分からないだろうが、怪異の発する独特の気配や臭いといったものを微かに纏っている
魔法少女の時と異なり、痕跡や臭い、気配などから怪異を察知する能力はほぼ皆無
最近、異能に覚醒した
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| | 瓜生一冴について
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故人であり、もし生きていたなら伊上高校2年生。1年の頃はA組だった
弓道部期待の新人であったが、その期待を裏切るように彼の学園生活はその人生と共に1学期で終了した
人を喜ばせたり笑わせたりする事が好きで、褒められると調子に乗りやすい傾向があった
犬科らしく感情がとても尻尾に出やすかったとも言われる
ある時、校内で偶然にも怪異を矢で仕留めたことから密かに怪異狩りを始めた
以後、短い期間で怪異狩りとしてみるみる頭角を現し始めたが…それこそが彼の寿命を縮める結果となった
怪異に対して鼻が利きすぎたため、実力に見合わぬ相手に挑み、餌食となってしまったのである
学校側からの発表では「家庭の事情により転校した」という体になっているが、実際には新聞やニュースで死亡が報じられており、これらの情報は周知の事実として扱って問題ないものである
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| | 異能「栄華を偲ぶ扉」
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異能の正体は「物体に対する時間遡行」
楽しかった過去を懐かしみながら対象物に触れることで発現する能力
「あの時に戻りたい」という感情が強く作用するほど遡る時間は増加する
現状では最大で百年程度まで。元々の物体を材料にまで戻すというような事はできないし
どんなに戻しても新品の状態、というのが限界
また、生物には影響しないため今後遡れる時間が延びても化石を元の生物になんてことはできない
例:削った鉛筆に対して使えば削る前の新品状態に。それまでその鉛筆で書いた文字にまで影響はしない
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| | 魔法少年・ゆらめきナナ
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魔法少年・ゆらめきナナ †
名前: | ゆらめきナナ | |
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年齢: | 不明 |
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性別: | 男 |
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出身地: | 伊上市 |
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好き: | 人助け |
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嫌い: | 諦めること |
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BGM: | 世界は一つの舞台 |
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「もう大丈夫だよ、僕がついているから…!」 |
2020年10月ごろから目撃され始めた、怪異と戦う魔法少年。といっても正体はバレバレである
銀幕の怪異の「器」へと作り変えられた結果、後遺症として身体に残った怪異の因子を利用することで変身している
その性質は魔法少女シエテの時と異なり、怪異討伐よりも人命救助を優先する
怪異からの魔力供給も途絶えているため総合的な戦闘力は大幅にダウンした。
主な能力は初歩的な風魔法と、目くらましの閃光魔法(明るさを絞ることで暗所での照明にもなる)、鎖を召喚しての足止め、初歩的な回復魔法
近接武器として軍刀を所持しており、これに風魔法を纏わせて切りつける、斬撃を飛ばすといったものが攻撃手段となる
- 三式軍刀
制式陸軍軍刀ではなく俗称であるが、実戦経験や高名な剣術家の意見を反映した実戦的な軍刀
吊環が後退し、鍔元が握りやすく抜き打ちに適した形状 2本となった目釘は刀身の抜け落ちを防ぎ
柄頭は丸型となって、握った際に左掌を痛めなくなったなど堅牢かつ扱いやすい拵である
昭和18年と、末期に作られたものであるため外見は粗末で美術品としての日本刀とは比べるまでもない
- 十四年式拳銃
地下壕から回収してきた旧軍の制式拳銃。昭和20年製造の末期型であり、コッキングピースの簡略化や、グリップの溝の省略など徹底した省力化が施されている
異能によって製造当初の状態に戻したしたものの、元々の工作精度の悪化により命中率は低め
同様に外観も粗雑な仕上げとなっている
使用する8mm南部弾の入手先が無いことも難点であり、回収分を使いきった後のことは未定
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| | ナナ・エルドブレ
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ゆらめきナナがピンチに陥り覚醒した能力。自身を守るように怪異を纏う形態
それ自体にも自意識があり、その性質は臆病。他者との間に境界を作りたがり、許可なくそれを越えた存在を攻撃する。
反面、仲間と認めた存在に対しては主以外であっても守ろうとする行動をとる
この状態でのみ異能が更なる段階へ引き上げられ、矢で射た対象を生物、無生物問わず、その時間を加速させたり巻き戻したりできる
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真田丸君に描いてもらった僕!
浴衣姿/水着
裸差分/おっき差分
執事/えろ
彼が関わった噂・怪異 †
あくまで予定は未定 突如変更されることもある
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| | 「魔法少女の噂」
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夜、怪異に襲われると魔法少女らしき存在に助けて貰えることがあるという噂
なお、変身シーンは見られず最初から変身済みで登場するらしい
そのため、正体についてはイマイチよく分からないようだが、人格破綻気味だとの情報はある
目撃されるようになったのは2019年の夏ごろからだと言われている
2020年10月以降目撃例は無い
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| | 「忘れられた映画館の噂」
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ある路地裏を歩いていると、突如古い映画館に迷い込むという
半ば廃墟のように荒れたそこは、東区にかつて存在し1970年代に廃業した伊上ツグミ座によく似ている
興味本位で座席につけば、上映時間となる。黒い靄がかったノイズだらけの白黒映像。
辛うじて女性とだけ認識できる映像は、観客に取引をもちかかけるのだそうだ
「貴方が一番見たい思い出を、これからスクリーンに映し出す。私と契約し、手伝って貰うのと引き換えに」
断ればその場で元の路地裏に帰される。取引をしたならどうなるか…少なくとも噂を語る者は知らない
2020年10月、銀幕の怪異の討伐以降噂は途絶えた
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| | 怪異図鑑
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- 「はらわた喰らいの怪異」(2020年12月、討伐済)
市内全域に出没する、特定の縄張りを持たない怪異。神出鬼没にして狩りの時間は短いため、現在においても被害は出続けている
目撃者は即ち獲物、という構図からもどういった外見をしているかは判然としていない
犠牲者はもれなく腹を引き裂かれ、内臓をごっそり失った状態で見つかることが名前の由来だが、本当に食べているのかも分からない
鋭い爪か牙か、あるいは刃物を用いる知恵があるものと推測される
一度狩りを行うと2週間程度は次までの間が空く、事件の起きる日は必ず晴れている、などの奇妙な規則性もある
危険度:★★★★(致命的)
- 「銀幕の怪異」(2020年10月、討伐済)
「忘れられた映画館の噂」の本体。精神の弱った者で、特に波長の合う生物を自らの結界(この場合は旧伊上ツグミ座を模した空間)に誘い込む
対象を捕食する訳ではなく、力を分け与えて他の怪異と戦わせるという点が目立った特徴
そうして手先とした生物が怪異を倒すことで、その力を自らのものとして取り込む、いわば共食いのような性質を持っている
現在はおぼろげな女性の姿をスクリーン上に映し出す事しかできないが、将来的に力をつけてきた場合実体化する恐れもある
血臥崎総痍及び出日陽牙の活躍により、討伐完了。結界ごと存在は消失した
危険度:★★★(深刻)/放置した場合将来的には★★★★★(理不尽)
- 「幼馴染の怪異」(2021年2月、討伐済)
危険度:★★(要警戒)
- 「額縁の中の怪異」(2020年9月、討伐済)
美術館などに展示される絵画に紛れ込み、対象を魅了し絵の中へ取り込む怪異
感受性の高い者ほど魅了されやすく、共感を示した途端に餌食となってしまい 絵という結界の中で衰弱死させられる
外部から物理的に破壊しようとした場合、瞬間的に転移し逃走されてしまう
そのため撃破には結界内部からの破壊が確実であるが、絵としての構図が成り立たない程にその風景を破壊しなければならない
危険度:★★(要警戒)
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| | 魔法少女・鮮血のシエテ
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魔法少女・鮮血のシエテ †
名前: | 鮮血のシエテ | |
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年齢: | 不明 |
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性別: | 男 |
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出身地: | 不明(伊上市でのみ目撃される) |
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好き: | 怪異の殲滅、女神への忠誠 |
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嫌い: | 怪異、及びその討伐を妨害されること |
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戦闘BGM: | La gis sulva za Celow |
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「さぁ、あなたは僕に何を見せてくれるのです?奇跡か!それとも現実ですか!?」 |
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| | 魔法少女、その素性
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伊上市に現れ、夜な夜な怪異を退治して回るという赤黒ドレスを身に纏う魔法少女
怪異に襲われている者を助ける、というよりは怪異の殲滅を優先しているようで あまり正義の味方的な期待はしない方がいい、とは目撃者の談
また、女神と言われる存在を崇拝しており、言動はおよそ狂人のそれに近く、コミュニケーションをとるのは困難だとも。
扱う魔法は鎖を召喚しての足止め、毒や酸による侵食、目くらまし、マナドレインといったデバフ特化であり、その術式は魔法のそれというより怪異の性質に近い
相手を限界まで弱らせ尽くしてから、手にしたガンランスで仕留めるというのが基本戦術
その正体は、女神との契約によって能力を得た七緒の変身した姿である
魔法がデバフ特化とはいえ、一般人である元の七緒とは比較にならない身体能力と打たれ強さを持つため、弱い怪異なら素手で殴り殺せたりする
当然、七緒の持ちうるマナだけではそのような結果を引き起こす事さえ困難であり、何らかの魔力供給を外部から遠隔で受けているようである
そしてそれを彼は「女神様の加護」と呼称している。
また、倒した怪異は両腕のカフスについた赤い石を用いて「浄化」を行う。そうすることで怪異が復活することを阻止しているのだという
実際には怪異の残骸を吸収し銀幕の怪異へとその力を届ける行為である
僅かな負傷は短時間で治癒するが、致命的な重傷を負った場合または何らかの理由で意識を失った場合
銀幕の怪異による遠隔操作で行動が続行される。その場合操り人形めいた挙動となる
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| | シエテ・エルドブレ
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シエテが両腕につけていた宝石(銀幕の怪異と力のやりとりを行う調整装置)を破壊された結果変異した形態
怪異の器として完成した身体に、余すところなく怪異の因子を受け入れた異形はもはや怪異そのもの
大型ガンランスと鎖の先についた斧刃で絶え間ない範囲攻撃を行い、障害となる敵を殲滅しようとする
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//ウマレカワリタイノデショウ? †
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