私生活 †
放課後と土日は目的の為に市の中を適当にうろうろしていたり映画を借りたり漫画を買ったり気楽そうに過ごしている。
稀に図書館に寄っているのを見つけた場合は古い文献に目を通している事が多いだろう。
時折怪異狩りなどで小銭を稼いだりなどはするが基本的に宝くじなどを当てたりとお狐様的な稼ぎで日銭を得ている。
その為大体何処でも出会おうと思えば出会えるだろう。
意外とと言うべきか出自的に当然というべきか様々な神道や仏教の文献が本棚に置かれている。
もっと踏み込んで分かる情報 †
- 倉守家が代々宮司を務める稲荷神社は二つの祭神を持つ。
- 一つは稲荷神社の総本宮に祀られる宇迦之御魂神。
そしてもう一つは密教に於いて信仰される荼枳尼天。 日本神話と密教という二つの宗教を一つの社に収めているのは神々のある実験なのだという。
- 複数の宗教の到来、度重なる政変などにより自身らの存続に翳りを感じた神々が陰陽の法則性を持った習合、
循環や輪廻を伴う環境を神社などに適用する事により現世での長期的な存続が可能かの実験。 結果としては失敗の部類であり最終的には近代での廃仏毀釈が決め手となり大半が分かたれた。 ただし副産物として生き延びた実験場は陰陽合一を果たした霊的に極めて強大な霊狐が生まれる事がある。
- その為倉守家は祝詞と真言を口にする二枚舌と呼ばれ僧侶や宮司達からあまり良い印象を持たれていない。
- そうした背景を持つ為か喰三は宇迦之御魂神を主とした神道とダキニ天法という二つの術を修めている。
- その能力を以て幾つかの怪異を終わらせる事がこちらに来た理由なのだという。
霊力に関しては馬鹿げた量と質を持っているがある理由からそれを測るのは酷く難しいだろう。
- 二つの宗教を持つ事から仏教の大衣と神道の狩衣を合わせた様な奇妙な装束を持つ、通常は神道の物を用いるがこちらが本来の倉守の装束。
- 聞こうと思えば聞けるが身の上はあまり明るくは無い方。
生まれながらの天狐であり化け狐としては規格外の霊力を持っている。 天狐に至る為に化け狐に必要な3000年の修行をせずに生まれてきた事、 更に尾を持たない狐は獣の姿に非ず神使の資格を持たぬと父親に不吉扱いされソリが合わない。 同郷やお狐に纏わる人なら聞いた事があるかも程度の情報。
- 家族とは父親を除いてそこまでは悪くない関係を保っている。全員白狐。
- 父親の倉守沃田は三尾の霊狐であり極めて厳格な人物。
- 神使としての務めを最優先としており稲荷の加護による泰平を何より祈る敬虔な性格。
その為少々時代錯誤な感性もあり悪人ではないが現代的な喰三とは角が立つ。
- 母親の倉守嬌子は二尾の霊狐であり温厚な人物。
- 宮司の妻として夫を支える事を尊んではいるが家族との天秤となれば家族を取る人物。
喰三に人としての情を教え続け現在でも度々諭している、が喰三は捻くれた。実際豊満。
- 長兄は倉守永業、二尾の霊狐であり真面目で優等生な人物。
- まだ尾は父の数には届かないものの日々鍛錬を積んでおり許嫁も居るなど次代を父から託されている。
父と末弟の軋轢に関して何とかしたいと日々考えているなど家族想い。
- 長女は倉守麗花、二尾の霊狐であり淑やかな人物。
- 稲荷神社に関する神道の秘奥は修めてはいるものの大学卒業後は企業に就職、そのまま一般人と結婚している。
両親に思う所は無いが家の歴史に関しては堅苦しいと感じている。実際豊満。
- 次男は倉守易二、一尾の霊狐であり気さくで人付き合いの良い人物。
- 神社を継ぐという事に関しては兄に任せ自身はビジネスを立ち上げ金銭的なサポートを行っている。
喰三には様々な遊びを教え肩の力を抜き息抜きをする在り方を教えた。
- 次女は倉守艶姫、四尾の仙狐であり極めて奔放で華やかな人物。
- 荼枳尼天法を極めており更にその源流である通力にも通じる真言の達人。
荼枳尼天の神使として怨霊浄化の旅をしており家族に様々な旅を語る事を趣味としている。実際豊満。 現在弟の頼みもあり旅を一旦中断して伊上神社再建の為伊上市に滞在中。
徹底的に踏み込んで分かる情報 †
- 倉守喰三は生まれたその日に父親に神使たる資格を持たないと殺されそうになった。
- その理由は獣にあるべき尾を持たず神たる姿に似て生まれた不敬という理由から。
- 父親の神への信仰心に対し母親はその身を挺して倉守喰三を守り神の声を夫へと届けた。
- 倉守喰三はその光景を赤子でありながら見て、聞き、全てを記憶している。
- 倉守喰三は4年間を神の元で過ごしている。
- 3歳までは母の元で、5歳までは宇迦之御魂の元で、7歳までは荼枳尼天の元で。
7歳までは神の子とする世の「噂」を利用して神の世にてその過ぎた力を抑え込む術を二柱より学んだ。 その為彼は自身の命を救った母と人に紛れる術を与えた二柱の神を至上としている。
怪異語り †
- 喰三は何処からともなく怪異の情報を持ってくる、大概は下らない怪異だが
- とがりさん:寝てる間に鼻の中に入り込む1cmぐらいのモグラを知ってます?人の鼻水を啜る怪異で朝起きると鼻腔乾いとって鼻血出るんや
- 走る足:太ももから下だけのなんかが繁華街で見られたって話やけど、前に立っておちょくると膝蹴り喰らうそや
- 踊る柿ピー:酔っ払いが晩酌に柿ピーを食べてると机の上で手足の生えたピーナッツ踊っとったらしいんやけどどう思う?
- 人食いカモノハシ:琴代川あるやろ?あそこに人食いカモノハシ居るって話、現地の河童から聞いたんやけど
- 河童:こっちは妖怪であって怪異ちゃうさかい倒したらあかんぞ
- 洗う狸:伊上山の水場で食べ物を洗う狸居るらしいぞ、アライグマとはちゃうとは伊上山の狸達の言や
- そわそわ:ふとガスの元栓〆たかやらスマホポケットに入ってるかやらおしっこ行くべきか悩む時あらへん?あれ足元をこの怪異がすり抜けるとなるんやて
- しちごさん:時々ベッドの足黒なってる事があるんやって、そのベッドで寝ると不思議と気は晴れるが髪型変えとうなったり服を買いたなるって話や
- ああ!:北の住宅街から駅に行くまでの道で時々パキッとなんかを踏む事があるんやって、その瞬間耳元でああ!って叫ばれるとか
- 掴める星:小学生の頃夜空に手ぇ伸ばした事は?今も?引くわ。そらそうと実は手の届く範囲に掴める星があるそうや、掴んでも2、3時間で光消えてただの石ころになるらしいけどな
- 吸われるコンセント:そこらの壁にいつの間にかコンセントの穴があってそこで充電しようとすると逆に電気を吸われるそうな、…普通挿す?
- 髪一重:あと一歩であれが取れるのになぁやら買えるのになぁって時頭熱なって頑張ってまう事は?そないな時これに憑かれてるかもね
- 親指ガラス割:スマホを落として画面割れんで良かったーってならん?こいつはそないな落ちてきたスマホの間に滑り込んでその硬い体で割る極悪な怪異や
- 疑似神界堕枳尼天:昔のお話や、打ち捨てられた神社は仕事を務め続けて陰の気を吸い込み続けた、それを神へ送る者も居らんのに
- 手とり:時々なんか無性に早く帰らなきゃならん気分になりません?そういう時この怪異に背ぇ押されてるかもね
伊上稲荷別院 †
伊上旧社殿での神殺しの一件以降新たに建立され始めた仏教寺院。
神の居なくなった地に荼枳尼天のご本尊を据える事で伊上山の神域を受け継ぐ形を取っており、
長年放置されていたものの神域であり続けた事から建物の傷みが少なかった為、
元の建物をある程度再利用する形で建て直しを図っている。
現在の住職は倉守艶姫であり物理的な修繕は業者に任せ神域の修繕や掃除などに勤しんでいる。
再建は大凡四月以降であり年中行事なども豊富に行うごくごく普通の稲荷別院となる。
時折キツネが入り込む事があるが何故か白狐である事が多い。
貰い物置き場 †
| こないなの貰う事滅多に無いさかい照れるね |
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