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残月塚から溢れる妖狐達の怨念を再度封印すべく、凍結の術を行使する黄昏月の面々と残月。 しかしそれは、一歩間違えばかえって亡霊たちを刺激してしまう危険な賭けでもあった 些細なミスから生じた綻びが、術そのものを失敗させ 五百年の眠りから妖狐達が目覚めてしまう…百狐夜行の始まりだ 残月塚より噴水の如く溢れ出す、どす黒い妖血。 黄昏月のメンバーを逃がす時間を稼ぐため、一人その場に残る事を決意した残月は 妖血のすべてを自身の体内に取り込むことで、妖狐達の怪異化そのものを抑え込もうとする 「…行け、彼らを連れて来い!この状況を打破できるのは…俺の仲間をおいて他に居ない…!」 事件発生から1時間後、黄昏月からの正式な依頼として参加者が集められた そして現場に駆け付けた者たちが見るのは…濃密な怪異の気配を纏った残月の姿であった かつての仲間の声は、もう彼には届かない。
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