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  • 【黄金歴 100年 8月某日】
    その夏の日、ユウは奇妙な事件に巻き込まれていた
    依頼で赴いた東の土地、イーストヴィル。酪農と放牧の街であるそこで受けた、ありふれた魔物退治
    無難に仕事を終えたユウは同行した者達と別れ、一人この街でも一番良い肉を出すと評判の酒場にいた
    事件はそこで起こる
    • ユウは酒場に入ってきた三人の男からなる集団を見て、肉にありつく為だけについてきた飼い猫に小声でぼやく
      「せめて食事を済ませてからこいってんだよなぁ…」
      ユウの呟きを無視して飼い猫のクウネルは欠伸をする
      同じように、ユウの都合やぼやきなど無視して事態は進行する
      • 入ってきた集団は各々覆面をつけた、有り体に言えばただの強盗団で、喚き立てる主張もそれに準じたものだった
        最初に述べたように、ここで事態は奇妙な方向へ捻れる
        他の客にもそうしたように、縛り上げるべくユウの目の前まで来た時、素っ頓狂な声を上げたのだ
        曰く、このガキまたいやがりますよ!という
        そんな声で指を指されてもユウ自身にそんな記憶は全くもってなかった
        そもそもこのイーストヴィルに来たのも初めてなのだ
        「…人違いじゃねえかなあ」&br:何だこいつら、という感情を隠すことなく表情に表すユウに、彼らは更に息巻いた
      • 惚けやがってとか、この前のようにはいかねえとか、彼らは口々にユウに向け、再戦の意思を飛ばしてくる
        「さっぱり訳がわからねえ…」
        内心、自身についたこの『化物』が勝手をしたのかと思ったが、そうではない
        この影の化物『影喰い』は今やユウ自身からさほど距離を離れることが出来ない
        で、あるなら。ユウは最悪の事態を予感する
        そんなユウのことなどお構いなしに、悪漢たちは襲いかかり…
      • 「ああ、クッソ…何なんだ、今日は…」
        即座に外に飛び出し、通行人たちまで巻き込んだユウと悪漢たちの戦いは時間にして大凡数十分とかからなかった
        彼らは再犯で、以前もこの店に押し込み強盗を仕掛けた際返り討ちにあっていたそうだ
        騒ぎが起こったのを察した住人達がさっさと衛兵を呼びに行っていたそうで、ユウが外に飛び出したのを機にあっという間に取り押さえられたのだ
        そして、ユウにとって最悪の知らせとなる言葉を彼らは唱えた
        またこのガキにやられたと
        住人達も口々に、礼を述べる。「また」という言葉をつけて
        ユウは、それらの事態を踏まえて現状、何が起こっているのかをだいたい察していた
      • つまり、この事態は以前、ユウと瓜二つの人間が解決した事件の、そのやり直しのようなものだった
        「これは…つまり。この近くまで、アイツが来てるってことだな…」
        ユウは深く、溜息をつく。ユウの最も苦手な相手。ユウと瓜二つの存在。血を分けた。双子の妹がここまで来ているということに
        「ああ…憂鬱だな。俺の居場所が、バレないことを祈るしかないか…」
      • To be Continued…

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Last-modified: 2016-08-06 Sat 22:43:20 JST (1951d)