もう誰も居ない
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- 部屋には鉢植えやプランターに植わった薬草たちが残されている。勝手に持っていっても咎める者はいないだろう。
- ソルルさん……(しばらくたたずんでいた。声を殺して泣いているようだったが、目がないので涙は出なかった)
(薬草の鉢植えを一つ、形見にもらっていった) -- ノッペ
- え・・・?ソルル、さん?・・・「・・・」
私・・・全然気がつかなく・・・うっ・・・うぅ・・・ごめんなさい・・「シンディ、落ち着いて、お腹に障るにゃ・・・」 ぐすっ・・・「鉢植え、持って帰ろう?このまま置いておいても処分されちゃうにゃ」・・・はい・・・貰って、行きますね?・・ソルルさん・・・ -- シンディ
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