旧市街/西区/ある寂れた商店
- けほ、けほ……妙に埃っぽいお店だな。きちんと掃除してるのかな……。
失礼、ここはどういったお店なのかな? 見た感じ、よろずやといった風情のようだけど。 -- ショーテル?
- ……見ての通りだ(と、ぶっきらぼうにいって、睨みつけるような視線をショーテルに向ける)
(説明するのも億劫な風で、あとは自分で判断しろ、そういう意味なのだろう。女店主は視線を開いている本に戻した) -- マグレックス
- (接客のせの字もない振る舞いにきょとんとしつつ、店を包む陰気さにしっぽを立てて警戒しつつ、物色をはじめる)
ふうん、古書の品揃えはなかなか……。ええと、値段については言い値だったりするのかい? -- ショーテル?
- (視線は本に向けているように見えるが、やはり意識はショーテルを捉えているのだ。ページをめくる気配はない)
……ここへ持ってくれば値は言う。店に無いものも時間と、金さえあれば用意する (かすれた声で返答した。ほこり臭く、暗い店内が手伝っていかにも胡散臭く耳に響くだろう) -- マグレックス
- (まるで童話に出てくる、子供を誘って鍋で煮てしまおうとする魔女のようだ、と少年は感じた)
(古書の類にしても、うさんくさいものと単なる古本とが、雑然としているように見えて一種の法則に従って並べられている) (ただの無精ではない、と内心ひとりごち)では、そうだね。ドラゴンに関する書物で、何か珍しいものは在庫にあったりするかい? -- ショーテル?
- ……(ため息を吐き席を立つ。店の奥から何やら2冊ほど古びた本を持ってくる)
生態に関するものなら随一だ。(と、黒い本を置く) (著者として表紙に記してあるのは、有名なドラゴン研究者の名。自身を省みず近距離で観察をし、詳細を記しているためその内容は群を抜いている) (だがその姿勢がたたって本人はドラゴンに食われてしまった。貴重な一冊である) ……あとは冒険活劇だな。(と、皮肉な笑みを浮かべて今度は茶色の本を置いた。これも作者はもう生死不明。貴重な一冊であることには変わりは無い) -- マグレックス
- ほう、これは……キース・ベイカーの「アルゴネッセンにおけるドラゴンの生態およびチャンバーの成り立ちについて」か。
長らく探していたけれど見つからなかった稀覯書とこんなところで出会えるとは……思ってもみなかった。 (黒表紙の本を仔細に眺めた後もう一方を手に取り)こちらは……「迷える魂を喰らうもの」! へえ、品揃えはピカイチみたいだね。 いただこうか。値は張るだろうけど、どちらもそれだけの価値のある書物だ。特に、僕にとってはね。 (肩に乗ったドラゴンの頭を撫でてやる。龍はどこか訝しむような眼差しで店主を見ていた) -- ショーテル?
- (なるほど、こいつは上客だな。と判断したマグレックス。もちろん吹っ掛ける用意はある)
(表情を固め、思惑が漏れないようにその本の金額を告げるが、明らかに高い。) ……どうする? 他では取り扱っては居ないとは思うが? -- マグレックス
- (ぴくり、と耳が動く。なるほど、胡散臭く見えるのには相応の理由があるということか、とゆるい笑みの裏で得心し)
たしかに、希少性に関しては折り紙つきだ。しかし、その言い値で食いつくのは学識のない好事家くらいなものだよ? 無知な客を食い物にしたとあっては、店とその主の名折れではないかな? もう500はまけられるはずだ。キミに誠意があるならあと300はいけるところだが……ま、そのあたりが需要と供給の妥当なラインではないかい? -- ショーテル?
- ……貴様は無知な客ではあるまいよ。ま、必要でないのであれば別に無理に買ってもらおうとは思わん
(じっと見つめ、少し待つ。ふ、と息を吐いてその表情は諦めた、譲歩したように。無論、演技ではあるのだが)……400だ。 (なにやらこちらを見つめる小さな龍が気になるが、そこは意識の外へと) -- マグレックス
- ……ふむ。(顎に手を当て思案する。押し、重要なときに引く弁舌。相手は相当の「やり手」だ)
ヘス、どう思う?(肩に乗った銀龍に問えば、珍しく剣呑な視線で店主を睨む。あるいはその裏の顔を感じ取っているのだろうか) ……あまり賭け事の真似をしても得はしないみたいだ。いいだろう、ではその値段で買うよ。取引成立だ。 -- ショーテル?
- ……まいどあり。(おおよそ駆け引きは上手くいったが、そんな事を顔に出すほど馬鹿ではない)
(本をショーテルに手渡し、代わりに金貨を受け取る。その際、銀龍へと目を向けた) (ふん、畜生の割になかなか鋭いじゃあないか。とこちらは隠すことなく侮蔑の笑みを浮かべ、すぐ表情を消した) あまり本気をだしてもらっては困る。こちらは商売あがったりだ。(と、形の上では降参したという風に両手をあげ言った) -- マグレックス
- それはなんとも。割り増し価格の分のお世辞だと受け取っておくよ(こちらもまた、平然と受け流し皮肉を織り交ぜる)
(オーネスジングは賢くはない。だが鋭敏だ。特に、人の善し悪しを見出すことに関しては王のそれを超えているといってもいい) (本を受け取り代金を支払うと、銀龍をなだめるように抱きかかえてやり)それじゃ、僕はこれで。また来店する時があればサービスしてくれたまえ。 (そのまま店をあとにする。残る陰気を払うように、腕の中でドラゴンが羽ばたきを繰り返していた) -- ショーテル?
- ……くく。(上手く大金をせしめたのが嬉しいのか、いや、それ以上に皮肉にうけたのか。笑いをこぼす)
今度来る時はもっと勉強「してもらえるよう」努力するとしよう。 (ショーテルが店の外へ出るのを見送る。そして扉はひとりでに閉まり店の中に静寂が戻る) (その日は、他の客が来ることは無かった) -- マグレックス
- あれ……こんな所にお店が何を売ってるんでしょうねぇー。(店の中に入り) -- マティック
- (入ってきた客を一瞥すると、本へと視線を戻した。特に接客しようとする態度は見受けられない)
(好きに中を見ろと言わんばかりだ。ほこり臭いが、商品は雑多にわたっている) -- マグレックス
- むぅ……。(店主の様子を見て仕方がなく一人で商品を眺めていく)
……。(商品の中に武器まで取り扱っているのに気が付き驚く) -- マティック
- ……手にとって品定めするのは構わんぞ(ぼそり、と女の声が聞こえる。店主のものだ)
(本に視線を落としたままだというのに、気配だけで判断したのか。パラリとページをめくる音がした) ……一部の武具にはあまり傷口を近づけない方が良いだろうが。(血を付着させるな、という意味。それは呪術的意味としても、商品価値的意味としても) -- マグレックス
- うわっ、びっくりしました……ではお言葉に甘えて。(声に驚き振り向くが相変わらずの様子で再び商品に目を戻し)
……ん。(手に取ったのは刃物などではなく銃の類、それをじっと眺める) -- マティック
- (温和な見た目とは反して興味を持っているのは……銃? こいつ…意外と匂う。)
(視線をちらりと向け、マグレックスは思う。長年「そういう人間」に対して触れてきた経験からの判断だった) (ただ、マグレックスはこれ以上は深入りしない。客と商売人の関係はそれで成り立つのを理解している) ……銃弾が必要なら言ってくれ。奥から出す -- マグレックス
- ……んぁっ!(手にとって見ていると弾倉が外れて落としそうになる) ふぅ、よかった……。(間際でキャッチし安心する)
あ、いえこういうものも置いてあるんだなーなんて、銃なんてなかなか売っているものじゃないですし。(その顔はニコニコと笑っていて) -- マティック
- ……惜しいな。傷さえつけば売りつけてやったのだが。(と、冗談か本気か分からないつぶやきを)
私の商店は何でも取り扱っている。それこそ時間と、金さえあればな。(笑顔を絶やさぬマティックへ視線を向けた) -- マグレックス
- そんな、商品に傷をつけたら申し訳なくて……売りつけられちゃうそうですね。(銃を元に戻し)
何でもですか……まさか違法なものまで扱ってるとかなんて……ハハハまさかですよね? -- マティック
- ……(最後の質問には「はい」とも「いいえ」とも言わず、じっとマティックを見つめた)
(どうにも胡散臭い。ここはやり過ごすのが一手だろうか。上客になりそうな気配はするが……) (必要であればどうせ縁はあるだろう、とマグレックスは思った)……冗談だ。集められるものと集められないものはある。 なんだ? 「そういうもの」も必要なのか? -- マグレックス
- ですよね、違法なものまで取り扱っていたら捕まってしまいますからね!(ほっとしたような顔)
いえいえ、僕が必要なのじゃなくて店主さんを心配してですね……変なものを取り扱って危険な目にあったりしないかと。 -- マティック
- (この選択は正解だったのか、明らかにほっとする顔を見せるマティックへ)
せいぜい気をつけては居るよ。何せこの辺りはあまり治安が良いとは言えないからな だからこそ自分自身の武装も必要だろうさ。 -- マグレックス
- 自警団も居るそうですが全てに目が行くとは限らないので心配なところですね、夜は出来るだけ出歩かないようにしています。
武器を持っていても僕はあまり戦うのは上手じゃないので心配ですね、何よりも危ないことに巻き込まれないのが大事ですが。 (得に気に入るものはなかったのか入り口へと足を運び) それでは僕はこれで、店主さんもあまり危ないことはしないようにお願いしますね。(にこりと笑顔を浮かべると店を出ていく) -- マティック
- ……御忠告どうも(と、極力興味がないような風を装い、マティックを見送った)
アイツ、どうも匂うな。……すこし情報を仕入れるべきか? (一人ほこり臭い店内で、眉間にしわせ寄せ呟いた) -- マグレックス
- まいどー!「ピザもけもけ」でーす。ピザお届けにあがりましたー!(平和な寂れた商店にピザ屋がやってきた!) -- クワトロ
- (ピザなど注文した記憶はない。が、そのまま追い返すのも面倒に感じた。)……いくらだ
(不機嫌そうに金の詰まった袋をとりだし、ジロリ、とクワトロを睨みつけた) -- マグレックス
- えーと、シーフード・スペシャルにドリンクで……ごほごほっ…ちょっと、換気した方が良いですよ?(運動後に吸い込む埃臭い空気に困惑。ずけずけ言う)
はい、お値段はこちらになりまーす。(金額を提示して料金を受け取る。配達間違いとは露とも知らないのでマグレックスとは対照的な営業スマイル) -- クワトロ
- ……ふん。(アドバイスは聞く耳持たないように鼻をならし、金を払った。が……)
(嫌いな具が入っているのを見つけた。さらに顔をしかめてためいきを吐く。すべてを食べられる気がしない) ……おい、お前。代金は良いから半分食べていけ。 -- マグレックス
- こんな埃っぽいんじゃピザも美味しく食べられないじゃない(窓を探す。割りと図々しい性質である)
え、本当?じゃあご相伴に預かっちゃおっかなぁ(遠慮はしない性質である。寂しい人なのかな?と疑問に感じつつも了解、しかし) ……やっぱ、遠慮しとくわ。私エビ駄目なんだよねー(形が怖いと、売り物なのに好き嫌いははっきり言う性質である) -- クワトロ
- (この地下にある店の性質上、窓は存在しない。一応出口は複数存在するが空気は停滞している)
……客に対する態度かそれは。(と、自分を省みない言葉を吐く)ちょっと多く頼み過ぎた それとも目の前で捨てられても問題ないのか? 商売人として。(苦手だ、と言うにも関わらず押しつけるように) -- マグレックス
- えーなに、ここ換気窓無いのー?それじゃあ本湿気っちゃわない?(と言いつつ席に着く、埃っぽいのは諦めた)
まあそう言われるとちょっと抵抗あるわねぇ、うーん……じゃあエビはあげるね(配達用に持っていたナイフとフォークでエビを摘んで、エビの乗ってない半分と乗ってる半分を作る) いただきまーす! -- クワトロ
- ……(エビ分が大量に増えたピザをしかめっ面、そして無言で頬張る)
(明るい店員と、客――本来は違うが――で不機嫌そうに食う自分のこの絵面。冷静に考えるとおかしいが気にしないことにした) (食べきってしまえば問題あるまい、などと気楽に構え、ふと思いついた疑問を口に出した) ……最近良く見かけるようになったが……採算とれているのか? あまり人がいるとは言えない土地だが。(商売人としての純粋な疑問なのだろう) -- マグレックス
- うわぁ、シーフードってこんな味だったんだ。エビ抜きなら悪くないなぁ(のん気にピザにパクつく)
え、ああボチボチだよ?最近じゃ北区の注文が多いかなぁあっちの方は働き口が増えてるからさ あと夜だと中央区の住宅街が多いね、人が減って治安悪くなってるから外に出たがらないんだろうねぇ(配達人として街を見た感想を素直に口に出す) -- クワトロ
- ……(顎に手を当て少し考える。人が増えるというのは良い。北区も人は少ないが治安も悪いというのも自分にとって好都合だ)
(最初は追い返してやろうかと思ったが、意外と悪くない情報を得られたな、と感想を抱く) (少し足を延ばしてみる価値はあるかもしれん。などと皮算用をしながら、ピザの2切れ目に手を出す) 最近は何やら騒がしい。商店も多く経つ、建設も介入し始めた。活気がでるのは商売人としては歓迎すべきとはいえ……五月蠅いのは好かん -- マグレックス
- あはは、確かそうかも、休みの日に朝から工事されるとうるさくて嫌になっちゃうよねー(そう言いながら次々とピザを食べていく。高速配達人は食べるのも速い)
でもまあうちみたいのは人が多いほど繁盛するし、私も賑やかな方が好きだから歓迎かな?やっぱそっちのが楽しいよ さてと、ごちそーさま!なんか届けに来ただけなのに長居しちゃってごめんね、またごひいきにー!(自分の分を食べ終え颯爽と帰って行った) (この後本来の配達先から届いてないとクレームが来て、大目玉を食らったのは言うまでも無い) -- クワトロ
- (騒がしく出ていくクワトロを見送り、ためいきを吐いた。何故追い返さず自分は金を払ってしまったのか)
(今度会ったときに文句の一つでも言われるか、とは思ったがひどい事にはなるまいと思いなおした) (勿論、ピザを分けたのはあとあと文句を言われた時に言い返すための布石だったのだ) -- マグレックス
- ふむ…杏殿から教えて貰ったのはここかの。さてさて、目当ての物があればいいがの…御免!(入店) -- 剛善
- (騒がしく入ってきた坊主に鋭い視線を向け、すこし警戒したように呟く)……客か?
(おおよそ客商売には向かぬ態度だが、元々そういう気質なのだろう) -- マグレックス
- 個人商店にわざわざ説法をしに来る程熱心でもないでな!…いや、酔狂とでもいうべきかな
ともあれ、入用の物があったので尋ねた次第だ。さて店主よ、鋸と鉋が欲しいのだが…あるか? -- 剛善
- …無い事は無い。が、種類は少ない。(ぼそぼそと呟く。客と認識すれば面倒くさそうに席を立ち、店の奥から数種持ってきて)
……この程度だ。好きに選べ(と、見せたのはどれも年季の入ったようなモノでそれぞれ2〜3種。どこからかとり上げたものなのかもしれない) 時間と金さえあれば、望みのものは取り寄せようが(あまり気乗りはしないのだろう。最後の言葉はため息交じりに言う) -- マグレックス
- 使えるならそれで十分だ。特に良い物を求めているわけでもないのでな
ふむ…ではこれを頂こう(提示された中から一際年季の入ったものを手に取り) しかしお主…余計なお世話だが店を開いておるわりにはあまりやる気がないようだな? -- 剛善
- ……仕事を好きな人間などいるものか(ふん、と鼻を鳴らして、さらに小さい言葉で一応「毎度あり」と呟く)
こんなカビ臭い店なら尚更な。(ならば掃除をして、光を取り入れれば良いのだ。とは誰もが思う。そう出来ない理由もあるのだが) (またためいきを吐いて、じろりと睨む。客に向ける視線ではない)お前は仕事は好きなのか? -- マグレックス
- したくない仕事を無理にしている人間が個人商店など開くとは…物好きだな?
拙僧は仕事と言えるようなことは冒険者稼業しかないでな!あとは酒を飲んでぶらぶらしておるだけよ。坊主としての仕事はしておらんようなものだな (店主の視線もなんのそのと豪快に笑う。薄暗い部屋に似つかわしくない) -- 剛善
- 気楽で結構だ。(皮肉たっぷりに呟く。視線には少し侮蔑が交じっているかもしれない)
……それで、その冒険者様が何故鋸と鉋を必要とする?(店主にしては珍しく質問を投げつけた) (ただ、豪放磊落なその話振りにほんの少し興味が沸いただけなのだろう) -- マグレックス
- いやいや、この生活も仏の教えに従ったものであるぞ?ほぼこじつけに近いのだがな!
むん?あぁ、この再開発地区に荒れた寺があるのは知っておるか?そこの修繕をしようと思ってな 生臭とはいえ一応仏門の徒であるでな。仏を安置する場所が荒れておるようでは心苦しいのだよ (うむうむと一人で頷きながら。寺を修繕するということに聖職者らしさを感じて自己満足しているらしい) -- 剛善
- 餅は餅屋、専門に任せて冒険なりで稼いだほうがいくらか早く修繕できるだろうがな……
(ボウズらしい理由を聞いて、興味はなくした、とばかりに定位置へと戻って本を開いた。ちゃっかりとその際受け取った金はしまう) (頬杖をついて、ぺらりぺらりと紙をめくる。買うなり、店内を物色するなり、帰るなり好きにしろと言った風だ) -- マグレックス
- ははは、そこまでの余裕などないでな!冒険で稼いだ金など女と酒に消えていく運命よな
うむ、では世話になったな!(商品を手に取り、がははと笑いながら去っていくハゲであった) -- 剛善
- (坊主が出ていった方へとちらりと視線を向けると、ひとりでに扉が閉まった)
(店内はまた静寂に包まれる。紙を繰る音だけがしばらく続いていた) -- マグレックス
- (旧市街のわずかに残った店を巡り何箇所目かにたどり着いたのがここ、目的の物があるようには見えないが駄目元でと扉に手をかける) -- 杏
- (扉は開いた。が、立てつけが悪いのか、それともさびているのか長い間油も点していないような、不快な音が鳴る)
(外界からの光は奥へと届いていないのか地下へ続く階段の先には暗闇があるのみ) --
- うっわ怪しい(不快さを隠そうともしない声と表情、それでもここで引き返す手もないとそろそろ階段を下りていく) -- 杏
- (階段を降り切り、暗闇に慣れ店内の雑多な様子が分かるようになったところに、問いかける声が聞こえた)
……何用だ。(薄暗い店内でもなぜか光っているかのように見える目を杏に向け、読んでいた本を閉じた) -- マグレックス
- (突然の声と猫を思わせるような双眸に思わず硬直するも、それが店の主人だと分かれば小さく息を吐いて)
店に来るからには買い物以外にはないんじゃないかなーと、草刈鎌を探してますけど周囲の店では扱ってなくてですね(陳列棚を見回しながら) -- 杏
- ……そのへんにある。適当に探せ(と、客への態度も横柄で、興味がなさそうに顎をしゃくった)
(その先にあるのはなにやら刃物などが多く置いてある場所。暗い店内でも店主の目同様、なぜか鈍い光を放っている) -- マグレックス
- (その態度にわずかに眉を顰めるも、気難しい上司と思えば平気平気、そんなことを考え気をとりなおす)
(草刈鎌とは違うものの同じ用途に使えそうなもの、予算内に収まるものを一つ選び代金を支払う) これ頂いて行きます(横柄には横柄だと必要最低限の言葉と行動、特に何もない様であれば出て行こうとしばらく様子を伺う) -- 杏
- ……毎度あり(無愛想な態度はそのまま、代金を受け取る。特に態度を変える事はないようだ)
(問題なく物品の受け渡しを終え、店から出ていこうとする杏の背中にぼそり、と呟く) ……自分の血は吸わせない方が良いぞ。(今先ほど購入した物への忠告なのか、なにやら物騒な言葉を吐いた) -- マグレックス
- !?(出て行こうとした矢先に掛けられた声、それにぎょっとして振り返る、何か言おうとして開きかけた口から出たのは)
……りょうかい(短い了承の答えのみ、何事もなく階段を上り店を出ると明日からの作業の捗りを想ってか、上機嫌で帰路に着くのだった) -- 杏
- おや、これはなんとも……。(旧市街にふさわしい寂れた店だな、と思いはするが口には出さず店構えを見る) -- リーネ
- (リーネの呟きに応じてか、ギギギ、と耳障りな音を発しながら扉がひとりでに開いた。)
(誘われているのか……地下へ続く階段が見え、目を凝らしても、先は暗く窺い知れる事が出来ない) (なにやら魔物が口を開いて待っているような、そんなおぞましい印象を受けるだろう) --
- 面白いね。(不安もあるがその先に何があるかと言う好奇心が勝り階段をゆっくりと降りていく) -- リーネ
- (階段を下りた先には、暗闇が広がっていた。外界の明るさが、店内の暗さを一層際立たせているためだ。)
(だが、目が慣れれば、ほこり臭い古書、瓶に入った魔物の死骸、不気味な光を反射する刃物等々……雑多なものがあるのが分かり、かろうじて店の体をなしているのが分かる。) (店内は縦に細長く、良く目を凝らすと一番奥にカウンターがあり、そこに年齢不詳の女――店主と思われる――が居る) (店主は、その暗闇でも嫌に光を放つ目をリーネに向け、かすれた声で問う) ……何用だ。 -- マグレックス
- (店内の様子にあぁ、これは店主が趣味程度にやっているだけだな、と見当をつける)
旧市街の散策、かな。ここは何を扱っているんだろうか? -- リーネ
- (睨みつけるような視線はそのまま、商売人としては明らかに違和感を覚える態度のまま)
……時間と、金さえあれば、なんでも取り扱う。あとは周りを見ろ。 (と顎をしゃくる。周りの物品は皆、商品だという意味らしい) -- マグレックス
- (その態度にやはりここの店主は商売人ではなく趣味人なのだという確信を得た。機嫌を損ねない程度に店の中を見て回る)
(白檀の香りを感じ鼻をひくつかせ出所を探ると小さな箱に入っていた香であった) ……これは普通の香なのだろうか。(回りにあるラインナップに比べて普通すぎて逆に怪しい) -- リーネ
- (なんでも、と言の通り、実は通常のお香も取り扱っている。が、リーネが手にしたのは通常とは違うもの)
(注意深く嗅げば、その白檀とは別の香りを察知できるかもしれない)……焚けば情欲が増し、多少の痛みは感じぬようになる …焚きすぎて戻ってこれなくても知らんがな。(買うのか? という視線を向けた) -- マグレックス
- (店主の言葉にもう一度匂いを嗅ぐ、この香りはどこかで嗅いだことがある。そうだ、仲の良かった軍医が教えてくれたあれだ)
(扱いを間違えれば依存症に陥ることがあると言っていたが、なるほどこういうことだったか) いや、やめておこう。(箱を元あった場所に戻し)普通のお香はあるだろうか。 -- リーネ
- (舌打ちを一つ、面倒くさそうに立ち上がって、お香が詰められている瓶を数種取り出した)
(瓶に乱雑に書いてある数字はg単位の価格。相場より少し高い。が種類はそろっている) ……ほれ。 -- マグレックス
- やぁやぁすまないね。(瓶を開け匂いを確認していく。たしかに相場よりも高いがそれに見合う質だ)
ではこれとこれをもらっていこう。(g分の貨幣を積み上げる) -- リーネ
- (貨幣をうけとると、素早く香を慣れた手つきで袋詰めしていく。出来あがったものをリーネに押し付ける様にして)
……毎度あり。(と、不機嫌そうで愛想も無く、取ってつけたように呟いた) (店主は、用は済んだとばかりに、所定の位置へと座り込み本を開いて読み始める。間違いなく商人には向かぬ態度であった) -- マグレックス
- (それほど不快感はなかったが何故店を開こうと思ったのかが気になった)
あの、……あー、何でもない。香が無くなったらまた来ると思うよ。それではね。 (来たときと同じくように階段を通り店から出る。五月の太陽光にくらりとし、店での出来事がまるで夢の中の出来事のように感じるのだった) -- リーネ
- (店内から、魔術をもってリーネが外へ出ていくのを確認する)
(彼女が店を出た後、開いていた扉がひとりでに閉まったのを気づいただろうか) -- マグレックス
- セックス! --
- ……何か用かい? 女ならウチで買うより娼館の方が良いのそろってるよ -- マグレックス
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