どんな痛みも我慢できたのよ 知りたくなんかなかった
- (少女が最期の地とした焼けた瓦礫の山に両手いっぱいの鮮やかな紫の花を捧げる)
(呪う神はあれど祈る神を持たぬ女は短く黙祷を捧げれば踵を返して)さよならステラ、良い旅を…(そう呟いて去っていった) -- サフィリア
-
-
-
-
- (先刻の死闘の傷も癒えぬ包帯姿 それでも身体を引きずってステラの部屋にやって来たのは)……行くのね(遂に彼女の復讐が成る日が来たと聞きつけたため) -- エル
- ええ、行くわ。(痛々しい姿の戦友に微笑んで)ヤツは街外れの廃墟となった館にいる。
そこで全ての決着をつける。後は……私はこの仕事を辞める。どこか旅行でもしながら、身の振り方を考えるわ。 ……エル、世話になったわね。あなたと共に戦った日々は、今思い出しても苛烈だけど。それでも、確かな絆を感じられた。 -- ステラ
- 私の分は済んだ。当分ね。……そこまでわかってるなら、もう後はトドメを指すだけね
そう、劇団も、やめてしまうのね。後のことは引き継ぐ。劇は大変になるけど、仕事は落ち着きそうだから こちらこそ、暗殺だけでは得られないものを沢山貰った。役者の人生なんて、昔の私には考えられない。いつか死ぬまで、大切にするわ -- エル
- お疲れ様、エル。これでデウスウルトもスカベンジャーも当面は大丈夫そうね。
……ありがとう、急な話でごめんなさい。でも次が私の最後の戦いになると信じて、行くわね。 ん。(微笑んで)傷、大丈夫? 痛むわよね、ちゃんと傷跡が残らないようにしないと。 -- ステラ
- 大きな動乱も収まりつつある。小さな仕事は絶えないだろうけど、ずっと平穏でいられるわ 後ろは気にしないで。貴女の思いを果たして
痛むのは痛む。今更だけど 傷跡のケアは欠かしてないわ 一人でも舞台に立てなければいけないし、前以上にね ……どのような結果になっても、後悔のないように。さよなら、元気でね 私の戦友。私の親友(最後に抱きとめようとして) -- エル
- ……後悔は残さない。(優しく抱きしめて)さようなら、私の大切な友達。私はあなたという親友を持てて、幸せだった。
ヤツにデッドエンドを与えるまで、私は止まらないから。あなたも、自分の成すべきを迷わずに成してね。 (しばらくそうしていたが、離れて)ふふ、エル、あったかい。(そう言って、笑った) -- ステラ
- 私も止まらない。いつか燃え尽きる日まで、私は影から人々を守ってみせる。絶対に(改めて決意を固くし)
ん、そうね。とても暖かい(体温だけでない、心の温もりも受け取って)それじゃ、これ以上は名残惜しくなってしまうから。……必ず勝って(最後に昼の顔の作り物ではない、夜の顔の自然な笑みでもって、親友への別れとし帰っていった) -- エル
- …必ず、必ず勝つから。さようなら、エル。(そう言って彼女と別れた)
(かくして物語りは終わりを告げるだろう) (しかし、決して終わらないものもある。彼女の体温に、それを感じた) -- ステラ
- す、ステラ・・さん・・・(街の噂を耳にした後、すぐに劇場へと足を向けて彼女を探す) -- リリア
- リリア……(劇場前、いつも通りの表情で彼女に微笑みかけて)そんなに急いでどうしたの? -- ステラ
- ・・・っ・・(見つければそのままの勢いでぎゅーっと抱き着く・・まるで慰めようとするかのように)・・・その・・妹・・さんの・・・こと・・・聞いて・・ -- リリア
- (抱きつかれると困惑したが、妹の話と聞いて)ちょっと向こうに行きましょうか。人に聞かれたくない話もあるし。
(そう言って彼女の温もりから離れると、人も少なくなった劇場の裏手に呼んで) -- ステラ
- ・・・ぁ・・ご・・ごめん・・なさい・・(いきなり不躾だったと反省して離れて)
(そして呼ばれるままに劇場の裏手へ)・・・その・・・最近・・あんまり・・活気・・無いです・・ね・・・(そちらの面でも少し心配そうに) -- リリア
- ええ、たくさん人が抜けてしまったから。(冬空を見上げて)
あのね、リリア。妹は私が殺したの。ルーシーを殺した時みたいにね。(それは突然な罪の告白) -- ステラ
- ・・・え・・(突然何を言っているのかと、すんなり理解できなくて)え・・で・・でも噂じゃ・・・暗殺者の・・人に・・その・・・殺されたって・・・
ルーシーちゃんの・・時みたいって・・また・・・何かの事故・・・なんじゃ・・ -- リリア
- いいえ、事故じゃないわ。私が劇団銀月に潜んでいた暗殺者だから。
妹は私を追ってきたから殺したの。(淡々と語って)ルーシーと仲が良かったジャックって子。 あの子も私を討とうとしたから殺した。全部私がやったのよ。(髪をかきあげて)証拠もないし、あなた一人の証言じゃどうしようもないだろうし? 言っておこうと思って。(冷徹な微笑)どうせこの街から離れるしね。 -- ステラ
- ・・・・・え・・ぇ?・・・なに・・それ・・・どういう・・・(突然の告白に理解が追い付かない・・・何かが致命的に手遅れになってしまった様な、そんな感覚がある)
なんで・・そんな事・・・・う・・嘘・・ですよね?・・あ、あんまり・・面白く・・ない・・ですよ?(うろたえ、呟き)だって・・ステラさんは・・・女優さんで・・・お父さんの・・仇を探してて・・暗殺者って・・ぇ・・・(そもそも敵討ちと女優じゃ話が合わないとは思っていた・・でも暗殺者というのならば全部つながる様な気がして・・)・・・え・・ほんと・・に・・ -- リリア
- 父親の仇の情報を得るために裏稼業をしていたわ。その仇が見つかったの。
もうこの街に用はない。(冷たく言い放ち)嘘じゃないわ。つまらない嘘で人を騙す趣味はないもの。 リリア。私を恨みなさい。私が手を汚した過程でたくさんの命が失われた。その中にルーシーもいる。 人を恨むのってね、気持ちいいのよ? えもいわれぬ満足感があってね…… -- ステラ
- ・・・(びっくりするくらい頭の中で話が繋がっていく気がして)
それを・・その気持ちを・・私に抱かせる為に・・・こんな告白を・・・したんです・・か?・・・私に・・ステラさんを・・恨ませて・・・・・(呟き頭を振って) ・・変ですよ・・ステラさん・・そんなことする必要・・・まったくないのに・・・ルーシーさんの時だって…あんなに苦しんでたのに・・・ (そこでふと気が付いた様に)・・・嘘です・・ね・・・(小さくかぶりを振って・・・)私は・・ステラさんを・・・恨んだり・・しません・・・ステラさんは・・悪い事をしてきたし・・許しちゃいけない・・けど・・・恨むことは・・しません・・悲しくても・・ちゃんとお別れを・・言いたい・・です -- リリア
- (彼女の言葉に、諦めるように首を左右に振って)…敵わないわね。
私はもうすぐ、復讐相手と戦う。どうなるかはわからない。ただ、勝っても負けても病死扱いになると思う。 あなたの憎悪を全部私が引き受けて、終われば……よかったかなって………それも独善ね。(手を差し出して) 汚れた手だけど、握ってくれるかしら。さようなら、リリア。あなたと過ごした時間を忘れない。 -- ステラ
- そんなの・・悲しすぎ・・ますもの・・・(躊躇う事なくぎゅっとその手を握って・・・額を擦り付ける)
(そこで限界だった)・・・なんで・・こんな事に・・こんな終わりしか・・迎えられなかった・・んですか・・・(どうしようもなく涙があふれてしまう)・・・私も・・忘れません・・・どうなったって・・・でも・・でもどうか・・どうか・・どこかで・・生きていて・・下さい・・ -- リリア
- (自分の手に縋るように泣く彼女を見て、表情をくしゃりと歪めて)
わからない。どうしてこうなってしまったのかしら。でも、悲観はしていないわ。いなくなってしまった人とも、いつかまた会える。 そう信じているから。彼や、彼女を忘れたこの世界を愛せた時に、また会いに来るわ。約束よ、リリア。 -- ステラ
- 幸せの国・・・(いつか彼女が言っていた話・・・「自分はいけない」・・そう言っていたのに)はい・・いつか・・・約束・・ですよ?・・・
(これでよかったのだろうか・・答えは出ないまま、それでも微笑んで)・・・さようなら・・ステラさん・・・憧れの人・・・大好き・・・でした・・ -- リリア
- 幸せの国はきっとある。そこでみんな、待っていてくれているのよ。(手を離すと、リリアの頭を撫でて)
さようなら、大好きな友達。あなたの好意は、時々怖くて、時々すっごく温かかった。 (そう言って背を向けて歩き出していく)
(未来はどこに繋がっていくのだろう) (幸せの国は、その果てに本当にあるのだろうか) (答えを探すために、最後の戦いに赴く) -- ステラ
-
-
-
-
- ステラ、今いいかい?(小さなノックの音と共に、扉の外から声がする) -- クロウ
- (左手に包帯を巻き終わる頃に訪ねてくる声)ええ、いいわよ。 -- ステラ
- 急にごめん……(中に入ってくるクロウ、一緒に消毒液の匂いも室内に流れてくる)ジャックは、ルーシーの隣に埋めてきた……彼等は仲が良かった、だから、そこがいいと思ってさ(ステラの向かいに立ち、溜息交じりにそう告げる) -- クロウ
- ……ありがとう、クロウ。(視線を外して)私は彼から多くのものを奪ってしまったわ。
彼の姉も。ルーシーも。ジャック自身の命も。私が奪ってしまった。 赦されることはない。わかっていても、心が苦しいわね。 -- ステラ
- …背負ってくしか、ないよ。僕らは、誰かを殺めた時から正しくはないんだ
彼にとって、この場所はきっと苦痛で、針のムシロだったかもしれない。だけど、この場所は彼に何かを与えた……って、考えるのはよくないね ……復讐っていうのはきっと、こういう事もあるんだね。悲劇で終わる事も……ある -- クロウ
- …私たち、復讐をいつも考えてきたから。
復讐される側になること、あんまり考えていなかったわね。少なくとも私はそう。 でもこんな仕事をしていれば、恨みなんていくらでも買っていて。それがジャックだった。 ……彼、言っていたわ。舞台も仕事も嫌いだったって。きっとルーシー以外の全てが、彼にとって唾棄すべきものだったのね。 -- ステラ
- そうかもね……でも、ひとつでも何かを見つけられた……(それが彼の心を少しでも癒せていたのなら。だがそれでも、事は起こり、終わった。終わってしまった)
前も、話したかな……(ぽつり、と呟く)ステラは、復讐を終えたらどうなりたい……? -- クロウ
- ……彼は復讐のために全てを捨てていた。だから、強かった………(左手の包帯を見る)
…ん。(クロウの顔を見て)前までだったら、復讐を終えたら正しい自分の人生を始める、って答えていたわね。 でも今はわからない。これだけ人を殺して、これだけ失って、何が正しいのかがもうわからないのよ。 クロウ、あなたは? -- ステラ
- //すいません文通でお願いします! -- ステラ
- ………全てを捨てて、か(それは、きっと傷以上にステラの心に刺さる、そんな攻撃だったのではないか)
僕は、復讐を終えても……ここにいる。皆が眠るこの墓所には、墓守が必要だよ ステラ、覚えてるかな。以前借りた本。あんな冒険者になりたい、そう思った事もあったけどさ。今は、みんながいる所を守る。その信念を守る 何もなかった僕が、返せるものなんて……そんな事くらいだ。それが正しくないとしても……背負って生きると決めたから 殺しても、失っても、泣いている人の為に……肩を叩いて、背中を押してくれた人の為に……僕はここで、刃を振るい続けるよ -- クロウ
- //すいません!!文章を思いつくまでが遅すぎた!! -- クロウ
- ……本か、そんなこともあったわね。(窓から外を眺めた)
私も……いつか、立ち直るわ。そして、失ったものを忘れたこの世界を愛せた頃、ここを出て行く。 ごめんね、私は思ったより強くはないみたい。復讐を終えたら、暗殺を続けられる自信がないのよ。 クロウ、あなたは強くなったわ。今までよりずっと強くなった。だから、以前に言ったことと同じことをもう一度言うわね。
私みたいにならないで。
(ふ、と微笑んで)男の子は成長が早いわ。置いていかれる気分よ。 -- ステラ
- どうかな……置いていくのは、ステラでしょ。主演女優がいなくなるのは、大損失だ(笑いながら、そうやって嘯いて)
……強いかどうかは、よくわからないけど。でも、ここに僕はずっといる。ステラがいなくなっても、みんながいなくなっても 劇団は、続けられるかわからないけど……何かしらの形で、カタコンベはここに在る でも、そっか……ステラもいなくなると、ここも寂しくなるね。でも、聞けて良かった。何というか、自分の中で一つ答えが出来た気がするから ありがとうステラ。僕を強くしてくれたのは、間違いなくみんなで、貴女だ。ありがとう…ございました(丁寧に頭を下げる) っと(頭を上げて)じゃあ、今日はもう休ませてもらうね。久しぶりに、こうして話せて嬉しかった。それじゃあね、ステラ。おやすみ(そう言うと部屋を後にした) -- クロウ
- ……そうかもね。いつの間にか主演女優になってしまったわ。
ええ、カタコンベは終わらない。部隊は悪を討ち続ける。それでいいのよ。 ……ふふ、やめてよ。私まで頭を下げたくなるじゃない。 あなたには、いろんなことを学んだから。私もあなたと話せて嬉しいわ、ありがとうクロウ。 ええ、それじゃ……またね。(小さく手を振って別れた)
(自分は心にもうヒビが入っているのかも知れないと思った) (壊れた器でも、また温かい感情は注がれていく。何度も、何度も。無意味であっても、そこに心がある限り) -- ステラ
- 振り返る過去はない この手 放した日から
- 失うものはないと繰り返し言い聞かせてた
- 静寂に漂う月 どんな闇も照らしてゆける
- 強い光 未来へかざす 負けたくはないから
- (時折休息を入れてこそ鍛錬の効果は高まるものだと無理やり小さな遊園地へと連れ出した帰り)
すまなかった…実は地上の遊園地は初めてだったので…アタシが全力で楽しんじゃって(パンパンに膨らんだ紙袋を二つ抱えて) -- サフィリア
- いいのよ、サフィリア。(くすくすと笑って、自分も小さな紙袋を一つ手に持ち)
私の故郷は田舎だったし。初めての遊園地だったから、すっごく楽しかったわ。 -- ステラ
- やっぱり遊園地には特殊な魔術が掛かってるね…年甲斐もなくはしゃいじゃう魔術が
コーヒーカップ?だっけ?あんなの冷静に考えたらぐるぐる回るだけなのにゆっくりと超高速で二度楽しかった… このお土産も…(ぎっしりとペナントやら食べ物が詰まった紙袋を見る)片方どう?いえ持って帰るのが面倒とかではなく? -- サフィリア
- そうよね……ジェットコースターっていうの、始めて乗ったけど怖かったわ。でも、楽しかった。
あれはサフィリアが中央のプレートを回しすぎなのよ。(笑いながら言って)目が回るし騒ぎすぎたし、もう大変。 ううん、私にはこれで十分。(小さな紙袋には、少ないお土産が入っている)もう、うちにお土産を渡す人も少なくなっちゃったから。 -- ステラ
- 唯一悲しみがあるとすればお化け屋敷が職業柄怖がれなかった事かな…魔界だとああいうのがわんさかね?
回せるのであれば全力で回さねば失礼に当たるよキミィ!途中でこれ手を離したら吹っ飛ぶんじゃないかとか思ったけど!(思い出せばクスクスと耐えきれずに笑って)あっいかん女の子っぽく笑ってしまった そっか(深く続ける事はない、仲間を失う事自体はやはり理解出来る事だからだ)そういえばキミは何を?アタシは大半食べ物なんだけど…なんでアタシポップコーンをこんなに… -- サフィリア
- あー……私は冒険者でもなければ魔族でもないから結構楽しめたわ。まさか本物のお化けなんていなかったわよね?
それよーサフィリア。女の子っぽく笑ってもいいじゃない。(人差し指を立てて)10回に1回くらいは、ね。女子力が枯れるわよ? 私は遊園地のテーマ曲が入ったオルゴールとか、小さめの人形とか。マスコットの顔が描いてある石鹸とか? 本当なんでポップコーンを… -- ステラ
- ん?(本物と問われれば視線をずらして思い出す様子…短時間ではないそれは何かを示唆していた)
ぬぬー女子力が枯れると言われては考えざるを得まい、でも意識しても完全ランダムなものでね? オリジナルテイストとか言われたら…なんか…ね?しかも沢山ある!キャラメル味なんてオリジナルでもないのにね! (楽しくなると本当に考えなしらしい、苦笑しながら帰路へとついていった) -- サフィリア
- (顔がすーっと青褪めた)あ、あはは……聞かなかったことにするわ。
女子力、それは黄昏の世界に残された数少ない幻想の一つ。(うんうんと頷いて)まぁ、サフィリアにはサフィリアらしさがあるけど? でもポップコーンってその場で食べるから美味しいみたいなところないかしら? 劇場でも売っているけれど。(くすくす笑って) (遊園地は、楽しかった) (親友と遊んだ記憶は、温かかった) (そして、温かなものを全部束ねたら) (私は最後の戦いに行くんだ) -- ステラ
- 愛しさで心は脆くなり 握りつぶせるほど 優しくって
- 誰にも見せたことない弱さが ひとつだけ零れた
- どんな痛みも我慢できたのよ
- 知りたくなんかなかった
- (ステラの現状を思ってかステラの部屋の扉をノックする音は静かめだ) -- サフィリア
- どうぞ。(低めの声が響いた。それでも拒絶の意図はない) -- ステラ
- (部屋に入れば扉をしっかりと締めて)今回の事は新聞やらで概ね把握させて貰ったよ…そうか、駄目だったか…
…恨んでくれていいよ、こうなる事も分かっていたのにキミに希望を持たせてしまったんだ -- サフィリア
- 恨めるわけない。(寂しげに微笑んで)あの子は、こうなる運命だったのよ。
あの子はお母さんを殺していた。地獄に行かなきゃいけないの。だから…… だから。(視線を下げた。涙は枯れていた)サフィリアには、感謝してる。 -- ステラ
- (流石にその事態は想定していなかったのか女の目が見開かれる、娘が、親を?)
(そしてステラからあまりにも悲しい感謝の言葉を告げられれば苦々しげに眉間に皺を寄せて天井を仰ぐ)そっか、そうか… いかんねサフィリアさんともあろうものが感傷的な物に襲われてる、こういう時やるべきは… (ステラに近寄る、静かに申し訳なさそうに…)今短剣を持ってるかい?出来たら貸して欲しいんだけど… -- サフィリア
- ……紫の影。あいつが、父さんの顔と声を奪ってルナを唆していた。
絶対に赦せない……あいつは。あいつだけは……(表情に怨嗟が混じる、しかしすぐに困惑のものに変わって) 短剣を? いいけど……どうして。(蒼双剣のうち、右のファンタジアを渡して) -- ステラ
- …そういうカラクリだったとはね、キミが縛られていたようにキミの妹も過去に縛られて…それを利用されたのか
(ファンタジアを受け取れば何度交わしたか、その視線は強く重ねられて)アタシはこんな方法しか思いつかなくてね…トラウマにもなるだろうが、耐えてくれ! (そう叫べば女は視線を一切動かさないままその破邪の短剣を己の胸に突き立てようとする、魔族の豪腕にて行われるそれは止めるのは容易くは無いだろう) (仮に止められなかった場合は…それでも尚女が斃れる事は無い、ひたすらに斃れてはならぬからだ) -- サフィリア
- 待っ……サフィリア!!(絶叫した、目の前で、親友が胸に刃を突き立てる様を)
(ただ、見ていた) -- ステラ
- フーッ…流石に…正しいモノに焼かれると…きっつい…!(喉からこみ上げる血を強引に飲み込む)
そうだアタシを見るんだステラ、胸に刃を突き立てても死なないモノを。何があって、何があっても死なない怪物を。 (胸から短剣を引き抜けば溢れる血を手で無理やり抑えながら短剣を返そうとする)アタシは…キミの背中を押し続けた、それを悪いとは思わない けれど…だからこそアタシは消えない、いいかいどんな事があってもアタシはキミを見届けるよ…キミがどれほど失ってもアタシは、失われない! -- サフィリア
- (短剣を受け取ると鞘に納め、自分が血に汚れるのも気にせずにサフィリアに抱きついた)
バカ。バカサフィリア! そんなこと伝えるために、自分の胸を刺して!! (しばらく抱きついたままそうしていたけれど、名残惜しそうに離れて) 人生は、失うばかりじゃない。あなたという親友を得られたことを私は幸せに思っている。 そんなの……伝わってくるよ…だから、私のために痛い思いなんて、しなくていいのよ…バカ。 -- ステラ
- あっあっ駄目だよ、アタシの血は人には魔素が強すぎるから
(皮膚ならば兎も角目や口に入ると不味いと慌てながらも…ただ、それでも語った事以上に理解を示してくれて安堵する) (いつの間にか流れていた血は止まっていた、女の呼吸も落ち着いて)いや…ごめん、ご存知の通りバカでアホなので…いい言葉が見つからず? 見せた方が手っ取り早いと思ったらやっちゃったんだなあ…(本当に申し訳なさそうに呟く) うん…だからさステラ、キミは何の迷いも無くその怒りを、憎しみを完全燃焼して力に変えて欲しい…迷いがない怒りは強いから -- サフィリア
- ……ええ、わかったわ。私と私の家族の怒りをそのまま、紫の影にぶつける。
それでも、サフィリアの温もりを感じていたら何となくこう思えたの。 失くした大切なものと、いつかまた巡り会える日が来るかも、って。(離れて血を拭い) サフィリア、あなたは温かいわ。(血に汚れたまま微笑んで)ただの人間よりも、ずっとよ。 -- ステラ
- …そっか(その言葉に安心したのかやっと微笑む、歩んできた道は間違いではないのだと、友が見い出せた事に)
ありがとうステラ、いや…変だなキミを励まそうと来たのになんだかアタシが元気付けられちゃってる感じだあ! (空気を変えるべく努めて明るく語っていると自分の血塗れの状態を見て)それでですね…物は相談なんですけれど 洗面台…出来ればお風呂に加えて着替えを貸して頂けると親友として嬉しいかなあなんて?(オホホッと笑って科を作る) -- サフィリア
- ええ、わかっているわ。ついでに私の化粧道具も貸してあげる。
そのままじゃ帰るに帰れないでしょう? 全くもう、手が掛かる親友だわ。 (そう言って笑顔になった。いつか、自分の身が尽きる日が来ても。この日の笑顔だけは、忘れないようにしようと思った) -- ステラ
- (血を流し身を清めていく過程でも女の胸中は僅かに怒りが渦巻いていた、それは紫の影について)
(それは湯から上がっても変わらずステラに気付かれないように振る舞っていたが消える事は無かった) (これがステラだけの復讐でなければ自分が誅していた事だろう、親友を苦しめ続ける事、その手法のどちらもが女の認められる所にはなかった) (だが帰る時にはその怒りは別の嘆きで塗り替えられていたという…帰路についた女は漏らす)うああ…上が全体的に巨乳仕様だあ…(嘆きは夏の空へと消えていった) -- サフィリア
|