冒険者/0005
- はてさて、これから住む場所すらもが決まっていない有様ですが、これから一体どうしますかねえ。 -- キオン
- ドーモ、キオン=サン。今日も元気にロボロボしてるね(この町に住む少年、昔からの顔見知りが裏路地から出てきたキオンにアイサツをする)
(この少年は機械にそこそこ詳しい。キオンがロボであるという事も知っている。それでも気にしない。なんという慎ましさか。) -- サザンカ
- ドーモ、サザンカ=サン。キオンです。ロボロボ?何の話ですか?私は一向に生身ですが?
(アイサツを終えると、とぼけながらも内心に怒りを隠せないのか、スーツの内側に隠された機械仕掛けの動力機関が唸りをあげる! 右手はアタッシュケースの側面にマウントされた剣の柄を握っている。 おお、ゴウランガ!これは古事記に記されるイアイドーの構えだ。) -- キオン
- いいんだ(例の顔)俺もシスターもキオンさんの事は知ってるし。もちろんロボと言われると怒ることも知ってるので…うん、挨拶だったけどごめんね(ドゲザではないがその言葉にはしっかりと謝意が載せられた。ワザマエ!)
だからほら剣を仕舞って仕舞って。最近は冒険者も増えてるから常に警戒してるのはわかるけどさ。他の冒険者にキオンさんはあった?面白人いっぱいじゃない? -- サザンカ
- いえいえ、ご挨拶としては結構な「オテマエ」でしたよ。相変わらずお元気そうで(剣の柄から手を離すと嘆息して)
ふむ。私あまり出歩いていないので、他の冒険者と言えば元気の良い女子高生にお会いしたくらいですかね?私は個人よりもどちらかと言えば風呂や闘技場と言った施設に興味のある性質でして。; -- キオン
- そなの?俺は出歩くたびにいろんな人に会ったよ。あ、風呂も行ったけどまだ準備中だって。番台のお姉さんがすげぇよ…こう(胸の前でぼいんぼいんという感じのボディランゲージ)…すげえ。
あと闘技場には遊びに行く予定…ってか、女子高生ってもしかしてエイルか?黒髪を纏めてるやつ。あれ、俺の幼馴染だったりする。喧嘩友達とも。 はっ、これはエイルと闘技場に行ってみるしか…!(そしてここでの会話が終わった後行くのだがそれは別の話として)…ってかさ、キオンさんって風呂入れるの?(悪意無く聞いてみた) -- サザンカ
- 黒髪?いえいえ私が出会ったのは青白い髪の元気の良い方ですし人違いでしょう。(黒髪のエイルの名前をメモリの片隅に留めながら)
はっはっは、遺跡から発掘された防水スプレー(どう見ても革靴用)をすれば滝業だって平気ですよ。相手もいないし混浴風呂にだけは入った事はありませんがね! まったく、シスターと同棲仲のサザンカ殿が殿が羨ましい限りですよ。(羨ましさ半分からかい半分で嘆息して) -- キオン &new{2016-05-06 (金) 21:33:35
- あれ、それじゃ違うな。元気なのはエイルもそうだけどなー。今度探してみるか…ちなみに可愛かった?(年相応の性欲は彼にも存在する)
マジかよパねぇわ防水スプレー…(無理だろうな…って顔で)混浴風呂に入れられそうになったんだけどなんでだろうね…でもうん、すごいよ。番台さんは。 シスターと一緒にお風呂入ってたのは2年前まで!2年前までですー!シスターはなんか平気そうな顔だけどね、流石にね、俺の方がね?あとシスターは家族だし…そんなんじゃないし… -- サザンカ
- かわいらしい方でしたよ。ちなみに胸もこんな感じで(先ほどのサザンカのボディランゲージを真似て)
まったくことシスターの話となると途端に初心ですねえサザンカ殿は。『家族』ですか。いやはや、胸を張ってそう呼べる存在がいる貴方の事は私からしたらとても羨ましい。 -- キオン
- やはり巨乳か…どこに存在する?私も挨拶する(謎のポーズを取りつつ)キオンさんも好きだね。うちのシスターはやらないからね。駄目だよ。
初心ではなく達観していると言ってもらおうか。恋とかじゃないから。愛だから。家族愛。…つってもさ、ほら。俺も孤児だし。実の親知らないし? ってちゃうねん、下向きな話はやめようぜキオンさん。俺たちはまだ若いんだから未来があるって!ぼいんなねーちゃんと仲良くなれるって!元気だそーぜ!(右手の栄光のカードを持って) -- サザンカ
- 私があった時には道端でご飯を食べていたのでその辺歩いてりゃ会えるんじゃないですかね。(謎のポーズで返しつつ)
生きてるのなら、サザンカ君の実の親なら私と同じ体に改造されて「I Am Your Father」とか言って出てくるんじゃないですか? はは、確かに未来の可能性は無限大。そう言われると元気出てきますね。一攫千金で故郷錦も夢ではない。 -- キオン
- 俺…散歩に出る回数増やすわ…(決意を秘めた顔で)ううn…流石に実の親がそんなことになったら俺は悲しくなってしまうかもしれない。キオンさんがどうというわけではなくね?俺は生身だからね??
そういうこと。俺も冒険でとっとと一生暮らせる金を稼いでシスターと静かに過ごすんだ!引退したら神父の勉強本格的に始めるかなー。のんびり過ごしたいね。 ま、そんなことを言いつつ足元救われないように、お互い冒険は気を付けようぜ、キオンさん。そいじゃそろそろお暇するよ、またね(と手を振って去っていくサザンカであった) -- サザンカ
- 引退したら勉強ですか。もっとこう前のめりに学んでいかないと良い神父になれないんじゃないですかねえ。
まあ世の中お金がなけりゃにっちもさっちもいかないってのが、せちがらいにも程が有る現実ですからねえ。 はい。では、さようなら。お互い「また」があるように祈ってますよ。と、こう言うのは神父の君の役目でしたねえ。ははは。 -- キオン
- (本を自分の顔より高く積み運ぶ男が一人、覚束ない足取りで歩いている)
(こんな状態じゃ表通りも歩けやしないと判断したのか路地裏へ足を踏み入れる…普通、路地裏の方が通りづらいのでは…と言うのは置いておいて。) (路地裏に入ってすぐ、人影があるのも見えずそのままフラフラと前進し、見事エルマキオンへと激突する) ッデー!イッテェ通り越してマジ…ッデェ!!(降り注ぐ本の雨。痛みに悶つつも何にぶつかったのか確認しようと目を向ける) -- ノイ
まったく痛いのはこちらですよ、せっかくの本が勿体無い。(ぶつかった時の衝撃で右手の包帯がほどけてしまい金属の地肌が見える) こんな寂れた路地裏に本とは似つかわしくない。まさか盗品じゃありませんよねえ(包帯を巻きなおしながら胡散臭い目でノイを見る) -- キオン
- …マジサーセン、アウトオブ眼中つか、本タワー築いちゃった的なやつでマジ視認不可みたいな感じだったつか……(目が合う。謝る。そして怪我はないかと身体を見回せば解けた包帯と地肌が目に入り)
うっわーマジやらかしだわ。怪我、してんスよね。ジョータイヤバくないスか? (見えてはいるものの、至って普通の(?)対応。しかし) …や、ぶつかったのはマジサーセン以外に無いんスけど、いきなしそれは無くないスか?マジバビんだけど。 -- ノイ
- これは失礼、と言いたい所ですが私もそれなりに事情通でしてねえ。
古い崩れた建物で本を発掘している妙に軽い男がいると言う噂は小耳に挟んでおりまして。 まあ今のこの街では発掘と盗掘の違いは曖昧ですし別に咎めたりする心算はないのですが、ぶつかった分の厭味だとでも思って聞き流して頂けると幸いですよ (怪我と言われたのが意外な反応だったのかククとウィンウィンと駆動音を上げながら周囲の本を幾つか拾い上げて差し出す) -- キオン
- (黙ってキオンの言い分を聞いて、少しのあと)…オレぇ、今よく考えたんスけど、マジボードロ(ドロボーの意)スレスレじゃね?って事に気づいたッスわ。ッブネー、マジッブネー。なんかサーセン、ぶつかった挙句逆イチャモンとかマジねーわ…ハジィー!(恥ずかしいの意)
や、ガチイヤミとかでもなんでもねーんで……あざっす(自分でも拾った本の中に差し出された本を入れて、しかしどうしたものかと思いを巡らせつつ) あの、マジヘーキっスか?包帯巻いてたじゃねっスか。アンタ、バリカタボディとは言えそれ巻いてるってことは、マジィっしょ…(はー人に迷惑かけすぎんのとかテンサゲブルーだわ…などと続けて呟きつつ) -- ノイ
- いやいや、そこまで気にする事はありませんよ。ここいらの冒険者ならば権利者の知れぬ遺構荒らしの経験はあって当然だと思いますからねえ。
本も地面に埋もれてるより誰かに読んでもらえる方が幸せなんじゃないですかねえ、私の個人的な意見ですが。 ああ、この包帯は単なるファッションなので気にしなくて結構ですよ。千年前における厨二病と言う奴です。それに貴方のような人間に正体を隠す必要はあまり無さそうですからね -- キオン
- まぁオレ、冒険者でもなんでもねんスけどね…あれダメじゃね?
ま、バリカティーン(バリカタボディをもじったあだ名の意)さんがそう言うなら許された的な認識でみたいな? あ、それオレも知ってるっスわ、ッベー、マジモンのチューニビョー見ちまった…マジッベー…… …なんかぁ、オレ今超絶ディスられた的な?いや、ぴくちり(少しも、の意)カチンと来てねんスけど、多分ディスられた的な? -- ノイ
- 多分ですが遺跡荒らしを取り締まったらこの街の体制は崩壊するんじゃないですかねえ。
何せ千年前の時代から遺跡や洞窟の探索が街の発展の動力源だったそうですからね。 ははは、ディスなどとはまっこと心外でして。不器用ながら私なりに褒めてる心算ですよ。確かこれはツンデレと言うやり方だったかと思いますね(多分違う) -- キオン
- あー、何か、そういう話的なものは小耳にサンドした感じ?
昔ここに来てた同業者?パイセン?が言うにはぁ、仕事としてそういう行為的なものが許されてた上に報酬まで出てたみたいな? 別にディスられてても気にしてねんでよかったんスけど、ツンデレとか聞いたら逆にバビる的な?つかデレどこよみたいな? …バリカティーンさんバリカティーのにユーモア力ゴツくね?ギャッパー的なの狙ってる感? -- ノイ
- ギャッパー?ラッパーの変種か何かですね。生憎と韻を踏むのは苦手でして小粋なジョークも苦手です。
しかしそのバリカティーンと言う呼び名は良いですね。中々気に入りましたよ。 私の体内の回路がその呼び名には勇者を感じると熱くなりますねえ。同時に私の生身の部分がカップ焼きそばじゃねえんだぞ!と反抗期気味ですが -- キオン
- ちげーっすよ、ギャップの…なんつーかギャップのあるトコを?推してる…的な?人っスわ
オレアダ名センスめっちゃパネェんで。テンアゲしてくれたらオレもマジテンアゲっすわ! カップ焼きそばっつか、ラーメンっつか?でも横文字ッスから、ガチでカッケーっすよ つか生身とバリカティーン部で戦争起こってるとかなんスか?一人内戦地的な? -- ノイ
- 確かに横文字は格好いいですよねえ。仰々しい漢字にルビが振ってある奴なんか最高ですよ、この辺りではとんと見かけませんが。
以前は鋼の体に生身の心をキャッチコピーにするつもりだったのですが、最近はどんどん生身部分が機械に追いやられていけませんねえ。先ほどの「チューニビョー」で言う「タジュウジンカク」が今の私の状態に近いのかもしれませんねえ -- キオン
- マジッベェ。パネェくらいチューニビョーだわ……逆に引くわ…
なんつかぁ、「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」…的な?身体がバリカティーンだと心まで…みたいな感じッスかね?マジッベェ、コワすぎガクブルっしょ… んな感じで、人とコミュニケーション取ってるとそれなりに感化されそッスけど、どうなんスかね……オレと試すとかどッスか?暫くダチ的な? -- ノイ
- はっはっは何せ過去の記憶は無くて与えられしは機械の体。これがチューニビューでなくて何とするとそうした体で御座いますから。
確かに人と過ごせば私の生身部分の自我をよろしく保つ事は出来そうですねえ。 しかし、友人と言うものは損得勘定抜きの間柄ですから、そうした意味では私と貴方はとっくの昔に「ダチ」だと思いますけどねえ。 -- キオン
- 記憶ねーとか、バリカティーンとか、マジチューニビョー要素ありすぎっしょ…喜んでる場合じゃねっしょ…って感じなのにチューニビョーだから完全テンアゲ(テンション上がるの意)状態っしょ…
つかぁ、会ったばっかなんで損得勘定とかねーよ的な?したらば、赤の他人とダチって紙一重ペラッペラじゃね的な。コッワ…引くわ……ガチで引くわ…… …ま、んな夢のねぇツマンネー事言わねっけど!ダチにはんなモンでハカれねえ何かがあるみたいなヤツだし? ……んでぇ、損得勘定の話した流れからでマジ謝罪会見レベルなんスけど……運ぶの手伝ってくんね? (結局話しながらで考えた結果、一人では持てないと判断を下したようだ) -- ノイ
- いや、その程度ならお安い御用。貸し借り損得入りましませんよ。
何せ私は機械の体で力持ちですし。一人で運びきれない量なのは既に証明済みですからねえ。 (全体量の2/3程度の本を軽く持ち上げるとノイが住居にしている時計台に運ぶまで手伝った) -- キオン
- はい、今晩は「突撃!隣の小説家」のお時間です
今回はこちら…うん、そもそも家でもない… あ、いやいや、住んでる人が居たらそれはそれで申し訳ない話 取り敢えずどなたかいらっしゃいますかー!! -- グレイ
- おやおや、こんな薄暗い路地裏で大声なんか出して一体どのような御用でですか?
(薄暗がりから表れる黒スーツの男。何らかの荒事の後だったのか、両手の包帯には血の跡が付いている) -- キオン
- あ〜っと…現在、冒険者の取材をしておりまして。冒険登録者エルマキオンさんの住所を見た所こちらだったもので〜
(血の跡を見やり)あ、失礼…お取込み中でした?(質問する) -- グレイ
- おっと、これは失礼。いやいやここいらのマンホールの一つが軽いゴブリンの巣に繋がっていましてね。
今終わったところで、これは冒険者としての仕事帰りですよ。千年前ならこんな事はなかったんでしょうが、 無尽蔵に拡張を続ける床下ハウジングとやらの影響もあってこう言う事が稀に起こりえるとそんな感じですよ。 -- キオン
- なるほど。それはお手数をおかけしました(礼をして)
日夜こういう人のおかげで我々は住めてるんだなぁ…(しみじみ) あれ…あれってまだ拡張し続けてるのか…?(呟く) ま、なんでもいいですね。所でエルマキオンさんご存知ですか? -- グレイ
- 千年前を知る一部の存在によると、この大陸の地下と言う地下を覆い尽くしていまだに拡張を続けているそうですが、
全貌が明らかにならないので今の世代の我々には何とも言えませんでしたねえ。 ええ、ご存知です。何を隠そうとこの私がエルマキオン。一応キオンで通しているのでそう呼んで頂けると有り難いですねえ。こんな路地裏に居を構えても分かる住所管理も千年前の技術なんでしょうかねえ -- キオン
- そうなのか…流石に知らなかった(手帳を取り出しメモを取る)
あぁ、貴方が…なんだ人が悪いな、言ってくれればいいのに(笑って) グレイ・アッシュフォード。小説家兼便利屋(メモを持ったまま胸に手を当て名乗り) エルマキオンさん。キオンと通称する(メモを取りつつ) そういうわけで取材に来ましたが早速いいネタが見つかったね 千年前の技術かぁ、随分詳しいんですね? -- グレイ
- ええ、故あって私は過去の記憶を失っているのですが(記憶喪失と言うネタを前に出して機械の体について触れられないようにする
『こうどなじょうほうせん』だが、先ほどから内部モーターの駆動音がなりっぱなしなので怪しい) その下手人が千年前の冒険者となにやら関わりがあるようで、色々と調べてるんですよ。しかし、取材とは一体どのような目的で? -- キオン
- なるほど、記憶喪失。面白そうな話だなぁ(特に気にした様子もなくメモを取る)
あぁ、それを追ってこの街までという事ですかね?なるほどなるほど… あ、当方、小説家でして。ネタの為に冒険者の取材をしてるもので (コートから名刺を取り出して渡す「ネタを探しに貴方のお宅へ 小説家 グレイ・アッシュフォード」と書いてある) -- グレイ
- なるほど小説家をですか。いやいや、これは珍しいものを見ましたねえ。(名刺を見るとふんうんと頷いて懐にしまい込み)
千年前にあった史実だか幻かも分からない話が不可思議に満ちている事もあってか、創作を生業とする職業の方にお目にかかるのは初めてですよ。 既刊の手持ちはありますかね。もし良ければ読んでみたいのですが -- キオン
- そうですか?こちらも見させて貰ってまけどね(曖昧に笑って返し)
あ、ごめんなさい。身を軽くするため必要最低限の物しか持たないんですよ(一応冒険者でもあるのでと付け加え) キオンさんは千年前のものを求めて此方に? -- グレイ
- ほほう、冒険者で小説家と。グレイさんは中々面白い身の振り方をしていますねえ。
何時か取材で訪れた秘境で消息を絶ちそうな匂いがしてたまらない感じですねえ(フラグ) そうですね。私は先ほど言った千年前の冒険者の情報を求めて冒険者をやっていますね。ただまあ、こうして日常を過ごしているだけでもこの街は楽しすぎて、 時々本来の目的を見失う事が困りモノですが。(と言うとククと破顔した) -- キオン
- 出身地がここのなものなので自然にそうなって…って俺の話はよしましょう
あぁ…そういう終わり方もいいかもしれないですね(微妙に微笑み) なるほど。千年前の冒険者か…俺と真逆という所ですね(ペン尻を向けて笑う) 記憶喪失ですね。確かに今得る記憶も面白いでしょうからねぇ(相槌を打ってメモを走らせる) -- グレイ
- 何か私から話してばっかりですねえ。いやいやインタビューなので当然なんでしょうが(肩をすくめて苦笑する)
また機会があるならグレイさんの身の上話も根掘り葉掘りとお聞きしたいところですねえ、 -- キオン
- はい、取材ですから(合わせて同じポーズ)
その辺は家に来てくれれば話せますよ。でも今は一応仕事ですから。口調もそれ仕様です (最後に手帳に「好奇心旺盛な男」と付け加え手帳をしまい) さて、長くなってしまったな。続きはまた今度、暇がある時に来ますんでその時にお願いします では、いずれまた(手を挙げてあいさつすると立ち去った) -- グレイ
- ええ、こちらこそいずれまた。出来れば何時か「手合わせ」の方も願いたいところですねえ。
(おおブッダよ!エルメキオンの光学センサーによるサイバネアイ確かに捕らえていたのだグレイがコートの内側に仕込んだ恐るべき代物!イアイドーのタツジンたる彼が頼りとする恐るべき日本刀を!) -- キオン
- あ!バナナのおじさんだー!(ぶんぶんと手をふりながら、気の抜けた笑顔で近づいてくる) -- ライミー
- いえいえ、私はバナナのおじさんではありませんよ?どちらかと言えば金物おじさんです。
ほら、手袋を取るとこんなにもメタリック。(言って手袋を外した金属質の右手でVサイン) --
- あ、冒険者の人…(名前はクオン…いや…ケオん…?と顔は覚えているだけに名前が出てこないもどかしさを味わう、人の顔と名前を一致させるのが苦手なタイプのJK) -- 陽子
- はあああ!?私の名前はキオンなんですが!ケオとか言ってないんですけおおおおお!?
うっ、私の脳内の未知の回路(クソコテ回路:この時代にはほぼ存在しないネットワークを荒そうとした時アク禁になる機能である)が暴走を! これは一体(頭を抑えながらコメカミから煙を出すサイボーグ) -- キオン
- アッハイ(びっくっと考えてることをナチュラルに読んできたように見える名探偵コオンさんにビビりつつアッハイと返すメガネ)
……コオンさんあなたつかれてるのよ…(きっといわゆる知恵熱(誤用)をおこしているのね程度の認識) -- 陽子
- ウウッ、収まれ私のクソコテ回路……。いやいや。コオンとか私そんなキツネ・サイボーグみたいな名前でも無いですからね。
まあ疲れているのは確かですが。これは所謂金属疲労とやらでしょうかねえHAHAHA(メカニカルジョーク) -- キオン
- 私、気づいてしまったのよ………(憂いを秘めた顔) -- ハイリエ
- ふっ、まさかこんなにも早くご近所のお姉さんに私が鋼鉄の復讐鬼である事がバレてしまう日が来るとは思いませんでしたよ(憂いを秘めた表情で妙にキザったらしく) -- キオン
- は?何言ってるのかしらあなた…この前頭から煙出したせいで芸人回路でも開いたのかしら??(何言ってるのこの人という目で見つめるお姉さん)
(鋼鉄の復習鬼の下りはまるっきり気にせず)そうじゃなくて…あなたがTSしたとしてもチャンスはないって事よ!! -- ハイリエ
- ええっ、マフィア風サイボーグ美少女とか最高じゃあないですか!?(TSしたら誰しも美少女になると言うニュービー特有の発想)
私の胸のエンジンがギュルギュル逆回転しますよ。お姉さんの好みのタイプではないんですかね? -- キオン
- タイプとかそういう問題でなくて…TSというのはね、体に起こった変化に葛藤を抱くモノなのよ。えっうわっ女の体になっちまったー!(いきなり声色を変えて)
…で、その後周りには隠したり、親友の男にだけは話しておいて周りには秘密にするとかそういう冒険があるワケ。 そんな友情の中で生まれるもう一つの感情…それはかつての自分の性別との恋……つまりあなたが女の子になったら男と付き合いなさい!応援するから!! -- ハイリエ
- 流石はご近所のお姉さん。私にはない知見で中々参考になりますねえ。今のうちに男の知り合いを増やしておくと良さそうですねえ(TS予定はありません!)
でも、ぶっちゃけ私今機械の体ですし、実質無性のこの体で男としての精神を維持できていると言う事はTSした所で何も変わらない公算が高いのでは・・・? アレ?それってつまり葛藤がないので性別転換入る以前からTSモノ失格なのでは……(ここまで考えた所でボンと軽い音を立てて電子頭脳が爆散。機能停止) -- キオン
- 体が機械ってことはそこは工夫をして見てくれでわかるような女型のボディにとっかえたりして私、ボディは女ですがソウルは男です。それでもいいですか的展開に持ってくのよ!!!
だからあなたは新たなTSモノの発展に貢献すべく…ってちょっと!?またショートした!?誰かー!修理班!修理班はいらっしゃいませんかー!?ダメだわ、この人ポンコツ過ぎるわ! -- ハイリエ
- むぅ…。この様な方であれば、ID:0004はお譲りするべきでしたわね。
サーイボーグ戦士ー誰がーためにー戦ーかうー的な意味で。 -- シュネー
- 私、マシンガンとか一見004っぽいんですが、どちらかと言うと009の元ネタの方が元ネタと言う大変ややこしい設定なんですよねえ、これが。
ほら、奥歯の加速装置を起動すると顔に虎の文様が浮き出ると言う隠された設定がありますし(※非常にどうでも良い)鋼鉄の復讐鬼ですし! -- キオン
- (『お探しのあんな品からこんな一品まで、お求めはよろず屋「」(無銘)までどうぞ!品物以外に失せ物探し人などよろず事引き受けます!』と書かれたチラシが届いている) --
- よろず屋ですか。うーん私のよろず屋のイメージと言えば大入り袋で1UPできる店とそんな具合なんですが(電子頭脳にインストールされた和風レトロゲームからの知識)
機械の体でも残機とか増えるんですかねえ。いや残機って元々は生身に使う用語じゃないと思いますがねえ -- キオン
- (試供品が配られた) --
- ほほう、これはビーンズですか。中々奇妙な色彩でそそられますねえ。
ええ、甘いのものなら何でも良いので是非是非とも甘いのを引きたいところです(と言って一粒摘んで口に放り込む) -- キオン
- これは、東方名物ジャバニーズ・たこ焼き味ですか(たかがビーンズ如きに味覚センサーをフル活用するクソったれサイボーグ)
タコと言えば海の悪魔とも呼ばれるクラーケンの類縁、おまけに空を飛ぶと言う(凧との勘違い)そんなものを焼いてしまうとは東の国の火属性使いは中々パワフルでございますねえ -- キオン
--
- これはこれは、酒場で冒険者と依頼募集ですか。機会があれば宿敵・セキガンの男の情報を募ってみるのも良いかもしれませんねえ。
指摘に探索行は行っていますが、パーティを組めばその分大掛かりな探索が出来るでしょうし。 その分正体がバレる危険性が高まるって?いやあ、お恥ずかしながらそれは最早どうでも良い感じでして……。 -- キオン
- (周囲を見回し)…誰もいない。やるなら今だっ おりゃー!(路地裏の壁に「お前ロボじゃね?」と書かれた紙を貼っていくテロリスト) -- レクトール
- このような卑劣な張り紙をするのは一体何者でしょうが……。
いや私に対してこんな卑劣な真似をしやがるのは一人しかいませんねえ!おのれセキガンの男!(己の怨敵にまったく無関係の罪をも擦り付けてゆく節穴サイボーグ) -- キオン
- チラシが投げ込まれた!
花見?のお知らせ! きたる4月(22日/日曜日)19:00より桜華祭りが開催されます 美味しいお団子、お酒、リストランテの料理などが食べ放題飲み放題! 花見温泉でゆるり普段の疲れを癒やすもよし!飲めや歌えやどんちゃん騒ぎもよし! ふるってご参加ください! --
- ほほう、花見ですか。この体になってからこのような催しは始めてですねえ。
いやいや大変後ろ髪が惹かれる事この上ありませんが、今はそれよりもしなければならない事がありますので。 残念ですがこの戦いが終わったら来年は参加したいものですねえ。桜祭、か。り -- キオン
- 最終決戦 --
- 町外れのゴミ山。千年前の冒険者たちの時代から存在すると言うその場所はもはや天然の迷宮と化している。
雑多な色の重なった猥雑な風景だが春のためか、何処からか桜の花びらが舞い込み華を添えている。 この場所がキオンの、エルマキオンの始まりの場所であり、そして終わりの場所となるのだろうか。 --
- この情報と、私の記憶が正しければ、ここにあの男はいる筈ですが……。
はは、機械の体でなければ武者震いをしている所ですよ。 ええ、震えも温もりも全てを取り戻すために私はここに来たんです。だから後悔などしませんよ。絶対に。 (そう言って一度スーツケースを地に置いて、手指に巻いた偽装のための包帯を乱雑に外すと気合を入れるために、己の両手で頬を張り、 何時になく真剣な顔をすると、積み重なったがらくたの奥へ、奥へと進んでゆく。) -- キオン
- いやあ、お久しぶりですねぇ。早かったのか遅かったのか。今のところ、私の最後の仔であるところのエルマキオン君。
(聞く者の心胆寒からしめるような、しわがれた声がすると、ゴミ山の奥に影法師のような男の影がするりと立ち上がった。 この辺りではさして珍しくもない東方風の装束に浅黒い肌、灰色の髪。年老いた初老の男。左の目には好奇の光。 その傍らには何より目を引く墨を幾度塗り重ねたのかと言うほどに黒く落ち窪んだおぞましき右の眼窩。彼の者こそがキオンの記憶を奪い機械の体を与えた仇敵『セキガンの男』その人である。) -- セキガンの男?
- おま、えが……(姿を見ればすぐにでも殴りかかってやろうと思っていた。事実レーダーの感度は最大だった筈だ。
しかし体が動かない。本来なら乾く筈のないパイプとチューブを組み合わせた喉がカラカラだ。 あまりに年老いた老人である事に躊躇したか?否、そんな事はない。あれは千年以上前から存在し続けている冒険者の「成れの果て」外見など参考にはならない。 キオンが動けないのは機械による計測を超えて、その男が持つ怪物的な存在の「格」によるものだ。) 私の、いやぼくの生身の体を返してもらいに来ました。あなたを倒して私の無くした過去の全てを。(やっとの思いで搾り出したのは切なる願い。キオンと言う己が目覚めてからずっと望み続けていた自我の礎に他ならない。 左の指先のマシンガンを構えて右手で支えると男に向ける。狙いは真っ直ぐ一つ残った左の眼) -- キオン
- ははは、ドングリを打ち出して鳩を脅すマシンガンを、よりにもよって貴方に鉄の体を与えたこの私に向けるとは。
やれやれ私の末の子はどうやら不良品のようだがジョークだけは一級品じゃあないですか。面白い。(パチパチと手を叩くと口と片目を細めて笑みの形を作る) 私を倒す?千年前の英雄ならばまだしも千年後の冒険者が?おお、なんとおろかしい事でしょうか。 ねえエルマキオン、得、魔、帰、恩。私が与えた以上の力を手に入れて返ってくるよう願を掛けた鮭の子が何も手に入れず着の身着のままここに来た。 少し失望してしまいますが老いぼれの「遊び相手」には丁度いいかもしれませんねえ。どれどれ一つ小手調べを。 (嘲るようにそう言い終えると右の手を上げ指揮者のように軽やかに振るう。 周囲の瓦礫の山から現れたのは百を越える、顔のない傀儡の群れ。) 「空形烈士」名前も持たない子供たちだが一人一人が貴方を上回る戦闘乗る良くを持っている。さあさあお立会い遊ばせよ(挙げた右手をパチンとならすと無数の傀儡が一斉にキオン目掛けて襲い掛かる) --
- クソッ、力は怪物、その上狂っているとはどうしようもない。我が怨敵ながら嫌になる。
(悪態を付きながらセキガンの男に向けていた両腕を返し、迫り来る傀儡の群れに両手の指先を掃射する。 腕を支えないため狙いは甘いが何体かは散らせる筈だ。 キオンの指先のマシンガンがどんぐりを発射していたのは今は昔。 来るべき決戦に備えて裏社会のマッドサイエンティストの元で違法改造を行いトタンをも打ち抜ける重火力を手にしたのだ!) -- キオン
- (指揮する顔のない傀儡たちが重要機関を打ち抜かれたちまち停止してゆく。
紙装甲を体現するために和紙ではなく粗悪なパルプ紙を張り合わせて表面処理を行ったのが仇になった形だ) ほほう現在の技術も中々やるものですねえ。しかし君、私を倒してしまったら元の体に戻せる技術者とかいるんですかねえ? 仇は倒したけど一生機械の体とか私的には超格好いいしこのまま倒されても良いとも思うんですが君自身はそこの所どう思ってるんです? (これはマズいと判断して根本的な問題に突っ込みを入れた形だ。傀儡の手を止めてやや本気で問いかける) --
- (動きの止まった傀儡の群れに銃口を向けてボーナスタイムと言わんばかりに殲滅を行うもあと僅かの所で弾切れを起こす)
クッ、私としてはアナタを死なない程度にボコボコにして言う事を聞かせる心算だったんですが、 相手が死んでも良いと思っている場合はこの手法は使えない!アレ、マジ積んでませんか私……。 (頭を抱えてゴミの山で蹲る鋼鉄の復讐鬼。何たるブザマ!情けないザマか!) -- キオン
- ふふふ、戦況は逆転したようですねえ。どうやらこの勝負。私が絶対的な優位にあるようで。
(今更気付いた隻眼の男は頭を抱えて蹲るキオンの前で胸を張って鼻歌まで歌ってみせる) しかし一方的な勝負と言うのもつまらないもので。ここは一つ公平にしてみましょうか。ええ私には一ミリの得もありませんが目の前の仔を哀れんでねえ。 (厭味ったらしい様子でキオンを嘲ると再び両の手指を繰る。傀儡の残存個体が引き下がると地響きを上げて地の底から象牙色の、いや象牙そのものの塔が競りあがってくる。) これが私がこの場所を決着を付ける場所に選んだ理由。そう、千年前の冒険者の間に伝わる死滅遊戯。超巨大棒倒しで使う棒ならぬ塔。喪われた塔中々の威容でしょう。 正直言って私もデカ過ぎてドン引きですが、会話の秒数でゾロ目を出した方は負けて塔を倒す。勝った方の言う事を聞くと。クク、分かりやすいルールでしょう。 --
- ゾロ目?私には何のことだかサッパリですど中々決着が付かず不毛な事になるのだけは魂の経験で分かりますよ。
(しらばっくれきれず途中でツッコミを入れてしまう!げに悲しきは電子頭脳にツッコミ機能をプリインストールされたサイボーグのサガだ!) しかし今更戦闘を放棄して延々塔を崩しあうのも地味な絵面でやりたくないんですが戦いながら棒倒しをしてはいけませんかね。色々使いたい武装もありますし。 (ルールには納得したが戦闘は続行する構えだ。ぶっちゃけマシンガン以外の武装も使いたいし大ダメージを負ってメカバレもしたい!) -- キオン
- 戦闘続行多いに結構。私も望んだ流れですよ。四段階の奥義のうちまだ一つ目しか使ってませんからねえ。超巨大棒倒しの発動?勿論ノーカンですよ。
それではまずは先ほどアナタが壊してくれた子供たちの真価を一つ、お見せしましょう。 「蔵王巨身」(言って鍵盤を叩くように、両の手を胸の前で打鍵すると崩れ落ちた傀儡の残骸が周囲の瓦礫を巻き込んで塔ほどもある巨躯を成す) 壊してくれてありがとう。これぞ私の真骨頂。塔ごと潰れてスクラップにしてさしあげますよ、キオン君。 (ゴミ山から上半身を生やした瓦礫の巨人の頭に捕まって高らかと笑う) --
- うっわ、これ人間程度の大きさの相手との戦闘RPで出しちゃダメな奴じゃないですか!
しかし私はサイボーグ。武装的には十分対処が可能です。(巨身の形成で巻き起こった風でズレた帽子の位置を直す) さあ早く掌を叩き付ける攻撃をしてきなさい。腕を伝って頭部まで走っていってアナタをぶん殴るとかそう言う事はしませんから! (陽電子頭脳のメモリにある2Dアクションゲームで見た大型ボスの攻略法を嬉々として試すつもりだ!) -- キオン
- まったく、折角人がチェインアームやら何やらの出番を作ろうとしたのに何て横着なサイボーグなんですか。作ったのは、はい私ですね。
お望み通り掌を叩き付けて壊して差し上げますよ。ただしオマケ付きですがね。避けきれますね! (言って巨身が手を叩き付ける動作に入ると同時にその頭部からキオンのいる場所を正確に追尾するレーザーが放たれる。動いて回避可能な速度のものだ!) はははは、所謂一つのハメ技と言う奴ですが熱ッ!近くに熱源があるから熱いんですがこれはマズッ……。 (自身の間近にある巨身の頭部からレーザーを放ったためもだえ苦しむ隻眼の男。このままではバランスを崩して落下コースだ。) --
- この質量とレーザーの組み合わせッ!流石に対処は困難だが隙を晒しているうちに近づけるものか……。
(巨身の掌を回避するも叩き付けられた衝撃で舞い上がった瓦礫で吹き飛ばされる。 足裏のスラスターで耐性を整えようとするもレーザーを回避しきれない。黒スーツがボロボロになり金属の素地が露になる。) だがこの好機!逃すものか!私の勝ちだ。(巨身の腕を駆け上がりながら体勢を崩したセキガンの男にチェインアームを伸ばす。そのまま押して突き落とすと言う地味にしょっぱい攻撃をおこなう心算だ) -- キオン
- 塔が、崩れる。ははは、どうやらこの勝負は私の負けのようで。
しかし勝ち負けがハッキリしているからこそ人生は面白い。そうおもいますよ。 (自身のゾロ目と巨身の掌が叩き付けられた衝撃で崩れ始めた象牙の塔が粘土人形に棒をたたきつけたかのように巨身の胴体を抉り落ちる。 巨身の機能は停止。体勢を崩したまま空中に放り出されたセキガンの男は、残る左目で自分の体に迫るキオンのチェインアームを見やる) この場はアナタにお願いしますよ、キオン君。(言って覚悟したように目を閉じる) --
- ……私の勝ちだ。でもこれは。こんな勝ち方は……(自滅の格好になったセキガンの男に歯噛みすると目を閉じたのを見て激昂する)
この後に及んで助けろと言うのか。私に、ぼくの怨敵であるお前を!お前の与えたこの体の機能でッ (キオンの陽電子頭脳は自分が生身の体に戻るのにはセキガンの男の力が必要であると言う事を忘れるほど愚かではない。& だがその頭脳の大半も目の前の男に与えられたものだと思うと鋼鉄の体を焼き焦がすほどの激情が沸いて来る) クソッ!(チェインアームの掌でセキガンの男を掴み挙げると引き戻しつつ残るスラスターのエネルギーを全て使って塔と巨身の崩落から回避しようとする) -- キオン
- これは凧揚げの凧にでもなった気分ですねえ。ハハハハハ、人に助けられる事は何時だって実に実に心地よい!苦い苦い敗北の感情も吹き飛んでしまいそうだ
しかし世の中は持ちつ持たれつ。助けられっぱなしと言うのも私の性には合わない。 (チェインアームに引き釣り飛ばされながら五指を開くと機能を停止した巨身の再操作とキオンへの干渉を開始する。 巨身が崩れ落ちる方向の制御。そして封印されたエルマキオンの最終能力を開放するためだ) --
- (ザリザリと耳障りな音を立ててセキガンの男によって開放された機能がキオンの視界に表示される)
""加速装置""。毒を食らわば皿まで、ですか。分かりましたよ。使えば良いんでしょう。ついでに記憶も思い出しましたよ。そうか。そう言う事ですか。 セキガンの男、いや■■■■。アナタは私の敵じゃあなかったんですか。はは、なんて無様な。 (開放された能力に残存エネルギーの全てを注ぎ込み退避する。セキガンの男を手放ないように全身全霊を掛けて。この男とは腹を割って話さねばならない) -- キオン
- エピローグ --
- (街にほど近い瓦礫の山の外れにて)散々もったいぶった末に私が直接教えたかったんですけどねえ。機能の開放と共に思い出しちゃいましたか、ご記憶。
まったく、これだから機械なんてのは性に合わない。人を模すならやはり温かみのある素材に限る。 ……ええ、このゴミ山で、機能停止したアナタを発掘し修理したのはこの私ですよ。生身?そんなものありませんよ。 何せ私が見つけた時から99%機械の体だったんですからねぇ。でも修理ってのもちょっと違いますかね。 結局出し惜しんだ私の残る二つの奥義の一つ、神域蹂躪で停止した大昔の機械人形に魂を与えた。それがアナタですよエルマキオン君。 ただそれだけじゃ面白くないので生身と記憶を奪われたと言う偽の記憶を植えつけさせてもらいましたが。どうでしたか?私の茶番は。 --
- 控えめに言って最悪ですねえ。特にアナタと話しているとあわせ鏡を見てるみたいで嫌になりますよ
(破損した状態で最終機能を使ったため爆散し頭部と胴体のまま会話するサイボーグ改めアンドロイド) 記憶を取り戻して分かった事と言えばよりにもよってアナタが仇ではなく恩人だって言うクソみたいな損実と、 かつての私が人間になると言う目的意識を持って作られた自称サイボーグのアンドロイドだったと言うクソみたいな真実その2くらいで。 生身への欲求は魂を手に入れて目的を半分達成したからこそ人間の肉体を手に入れるのに執着したとかそんな気がしますねえ。とりあえず今は生身じゃなくても良いから動ける体が欲しいんですが。 キオン
- 同性の魂を与えると自分に似た感じになるのが私も嫌なんですよねえ、この奥義。
はてさて、エルマキオン君。動ける体が欲しいアナタに優しい優しい隻眼の私から二つ選択肢を与えましょう。 一つは今の体を修理して自身がアンドロイドだと自覚して生きていく事。もう一つは私の最後の奥義。楽書清書で生身の肉体を手に入れて人間として生きていく事。 ああ、これは選択肢を突きつけてアナタの反応が見たいからで別に恩とかは感じなくて結構ですよ。と言うと逆に恩着せがましくなるのが何ですがねえ。 勿論、どちらも選ばずにまたゴミとしてこの山に埋もれると言う選択肢もアリですよ。私が発掘した時も丁度そんな感じの破損具合でしたからねえ --
- 折角のご厚意に無茶を言うのも失礼だとは思うんですが、私が選ぶのは1,5番目の選択肢ですよ。
私、エルマキオンことキオンは今度こそ機械と生身の中間のサイボーグとして生きる。我ながら半端ですが多分これが一番私らしい答えだと思うんですよねえ。 この街でサイボーグの探索者として過ごした日々は悪くないものでしたし。きっと後悔はしないでしょう。 -- キオン &new{2016-05-23 (月) 01:16:43
- なるほど悪く無い答えですねえ。こう言う言葉が聞けると無駄に千年生きながらえて良かったと感じる。
では、それではそのように取り計らいますよ。アナタが次に目覚めた時には今度こそ正真正銘のサイボーグとして生まれ変わっている事を約束しましょう。 それではお休みなさい、エルマキオン。暫しの安らかに。まあ生まれかわったアナタが何年後に目覚める事になるか私には見当も付きませんけどね。 --
- え?え?ちょ、ま・・・せ、せめて最後に何か気の聞いたセリフを! -- キオン
- 観客席 -- 需要はない。?
- 完 --
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