いかにして陽子は現在に至るか? †
両親と死別したのは本当、邪神を崇拝する邪教団に襲われて両親は死亡、住んでいた村ごと焼かれた
角無き鬼『ツナキ』の一族の末裔であり、元日の初日の出の時刻に生まれ、黄昏歴1000年の開始ちょうどに齢十七となる乙女
という条件を満たす赤子として夜明けの神格『黎明』を召喚するための生贄に選ばれ誘拐されたが、『おじさん』の手によって救出される
以来しばらく『おじさん』と暮らしていたが、5歳になるころにフシミ神社へ預けられた
その後すぐに神社の祠に保管されていた神操機を通してイザヨイと契約、現在に至る
『ツナキ』とは? †
くわしくはこちら参照
1000年以上前から続く一族で、陽子はその末裔
だからといって特に何ができるわけでもないただの人間である。
なんでこのタイムリミットラスト1年のタイミングで都合よく陽子の所在がバレたか? †
いままで世界中に広がる邪教団のネットワークを用いても『生贄』は見つからず、
このままでは1000年に一度の儀式のタイミングを逃してしまうと焦っていた邪教団のメンバーたち。
そんな中で『冒険者の街』に特異な異能の存在が集結しつつあるとの情報を察知
多数の偶然を必然たらしめてきたこの町ならばあるいは…
いた
それだけの話
陽子の能力について †
『視る』力が目覚めたのは血のせいでも才能のおかげでもない
『神』の領域があることを念頭に入れてそれを見た事がきっかけ
止まった時の世界への入門よろしく、認識できないものがあると認識した上でそれを視ようとした結果発現した。
ポイントをこの能力に全振りしたので、他の才能が一切見られないぶん成長限界と応用範囲は青天井なようだ
夜明けの神話 †
どれほど深い夜にあっても、やがて太陽は昇る
明けぬ夜はない、無限に続くと思われた暗闇も日光の一閃で切り裂かれ日輪が大地を照らす
その様に神性を見た者たちが生み出した神話
昼とも、夜とも、他の何者とも交わらぬ一瞬の化身
孤高の存在
その名は
黎 明
黎明とは? †
1000年ほど前よりその神話が伝えられ始めた比較的新しい神
その性質から現体制を深い闇と解釈する反体制側の過激派が世の東西を問わず好んで崇拝することになったが
それは歪められた解釈であるとするものによれば
本来は何者でもない者として陰陽の調停者として振る舞うであるとか、
人の手では制御できず社会通念の通用しない荒ぶる大自然の擬人であるとか
その解釈は宗教学者によっても諸説あり、その本質を知る者は一人としていない
当の本人以外は。
七曜の土 邪神ビ・ブルン・バ †
くわしくはこちら
邪教団が崇めていた神は『黎明』でなく、これだった
1000年の長い時が尾ひれ背びれをつけていき、いつしか似たような性質を持つ黎明と混同
予言にある周期ごとに目覚め、そのたび予言通りに行動し、予言通りに敗れ去る
永久に現世に存在し続ける事はないが、完全に消滅することもない。
天変地異、抗えぬ天災の理不尽の化身のひとつである
キタムラゲマ子 †
あるときはラブホ経営、あるときは寿司屋のオーナー、あるときは場末の娼婦、あるときは保険医、しかしてその実態は
頭巾の邪教団の巫女を名乗るが、この教団はいまやトップも幹部も存在しない烏合の寄せ集めであるので非常にうさんくさい
事あるごとに陽子たちにちょっかいをかけてくるがそのたび撃退されている
なんでそんな組織にいる? †
邪教団は陽子を奪還しにきた『おじさん』の手で事実上潰されており、当時の幹部は残っていない
現在残っているのは末端のザコメンバーのみ
なので尻切れトンボになっていた『黎明』復活計画をうたって幹部の座に転がりこんだ
ショボい悪事を重ねるぶんには良心がとがめることもない、むしろ良心なんてない
なにしろ頭巾たちの信仰する『黎明』が実在しないことを知っているからこそ、
復活の生贄などまったくのデタラメで何も出てくるはずがないと解っているのだから
なんとかして頭巾たちを諦めさせたいのだが上手くいっていないようだ。
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