V名簿/『魔法屋』ジョシュ
- よー、眼鏡の兄ちゃん。相変わらず変な道具集めてっか(魔法屋には似つかわしくない粗雑な男が店に入り)
あぁ、これ頼まれてた北西の国から運んできた石だ…何に使うかは、知らねぇがな?(依頼されていたものを麻袋ごとテーブルの上に) -- リチャード
- やぁ、お髭の船長さん。(開いた扉から差し込む陽の光に僅かに目を細め、柔和な笑みで軽くご挨拶)
うん、相変わらず増える一方で売れ行きは……おっと、こんな愚痴を万が一お客に聞かれたら、悪い景気がますます酷くなっちゃいそうだね。自重、自重、っと。 (軽く肩をすくめ、そんな世間話をしながら慣れた手つきで麻袋の中身を確認。乳白色、空色、墨色、緋色、苔色の、色とりどりな石だ) ふむ、なかなか質が良い。マナの蓄積量だけじゃなく、互いの相性も悪くないのが……(半ば独り言のように語った後、はっとリチャードの方に向き直り) ……わかってるって。あなたにはそーゆーマニアックな話よりも、これ、だよね?(お代の金貨袋を取り出す。宝石として取引する相場よりも高額な代価が入っている様子) -- ジョシュ
- そんな心配は無用じゃねぇか?何より…これ以上悪くなるのもなかなかねぇだろ?(ニヤリと笑い)
おぅ、そうだろ?なにせ「昔贔屓にしてた商人」の口利きだったからな…そりゃもう喜んでいいのを出してきてくれたもんだ つっても…おめぇの言う通りそこらへんの蘊蓄なんざ俺には全く分からねぇからな。そうそう、そいつがねぇとな しっかし…よくこんな客のねぇ店でこれだけ支払えるもんだな…俺の見てねぇ時に来てるかもしれねぇが(今も店に客は誰もおらず) -- リチャード
- 底まで落ちたら後は上がるだけ、ってやつかな? フフ、ま、そう考えた方が気楽だぁね。(くすりと苦笑気味に笑い)
……何を贔屓にして、どう喜んだのかまでは聞かないでおくよ。 好奇心は猫をなんとやら、って言うし。(そんな笑顔のまま、「やれやれ、いつもどおりだね」とでも言いたげな表情) 良いものに相応のお支払いをするのは、商人の基本でございますから……(大仰な口調、芝居がかった仕草で言った後、いつもの軽い調子に戻って) そんな冗談は置いといて、魔法書や魔道具は単価を高くしても買い手がいるからねぇ。そのお陰さ。一人のお客の払いで一月は暮らせる……は流石に言い過ぎだけど。 -- ジョシュ
- まぁ、それで恨まれるほどの事はしてねぇよ。そんな事したら回りまわっておめぇにまで迷惑かけちまうだろ?(その手前まではする男ではあるが)
そうだな、だからこそ俺も引き受けた仕事はきっちりと仕上げてるつもりだがな(自分も商船の船長という名前があるだけに同じだと) ふむ…そいつぁ羨ましい限りだな、もっとも俺には真似出来る気もしねぇ(学がないという訳ではないが魔法を使おう学ぼうという気もないので) -- リチャード
- 確かに、ね。(また柔和な笑顔に戻って) そもそも清濁合わせてあなたを信用してるからこそ、仕事を頼んでるわけだものね。
そう? 一つまみの香辛料を、一つの海を越えて運び、一握りの金塊に換えられる……そんなこの港の皆の方が、魔法使いよりよっぽど凄いと俺は思うケド。 (多少のお世辞も入っているかもしれないけれど、歳に似合わぬ少年めいた尊敬やら憧れやらが混ざった調子で語る) -- ジョシュ
- そこらへんの信頼を裏切らねぇように今後もいたいもんだがな(無論そのつもりではあるが、海というのは人間でどうしようもない時もあるもので)
あー…それは古き良きってもんだぜ?今時そこまで貴重でかつ船でしか運べねぇってのも少なくなったもんだ…(苦笑いを浮かべ) そこらへんは…実際魔法を夢物語のように語られるが現実はってところと似ちゃいるかもな?(軽々と金が入った袋を肩に背負い) -- リチャード
- あらら、それは残念。 海の向こうに黄金の国が、ってのも今や神代のお話かぁ。
ま、お互いしっかり地に足をつけて商売を……あなたの場合は船に、かな?とにかく、地道にやるしかないってことかネ。 そういうわけで、今後ともよろしくお願いしますよ、船長さん。(にっこり) -- ジョシュ
- 助手ックス! --
- ハハ……こんな名前だけど店主なのよね、俺。 助手がいれば楽なんだけどねえ。 -- ジョシュ
|