HDI/シティXIII

編集:シティXIII自然公園
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  • 自然公園
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  • 自然公園 -- 2022-03-19 (土) 23:25:00
    • 野外音楽堂 -- 2022-03-19 (土) 23:25:07
    • 広場 -- 2022-03-19 (土) 23:25:14
      • (仕事帰り。夜の公演に立ち寄った織音はベンチに腰を降ろし、自販機で勝ったお茶のボトルを手に一息つく)
        わからないものですね…。何がどうなるかなんて。
        (定められた期限。求められる成果。自分には無理だと思えた40万ポイント相当の感情エネルギー集めは、思いのほか順調だ)
        (このまま行けば、船団から放逐されずに…殺されずに済む。そう思うと安心もするが…)
        けど、それでいいのでしょうか…。
        (そんな疑問が胸に湧き上がってくる) -- 織音 2022-03-28 (月) 20:56:25
      • (管理部からの通達の意図、それも何となく見えてきた)
        (中間フェスでロジカの熱唱を聴き、そして今日、直接的な悪意を向けられた事で)
        (プラスの感情エネルギー、ふわふわした言葉だが、要は喜びや希望、あるいは安心感と言ったところだろう)
        (しかし、それを呼び起こすための行為は必ずしもポジティブな、明るいものでなくてもいい)
        (例えば害虫の駆除。人はそこに安心を覚えるのだ…) -- 織音 2022-03-28 (月) 21:04:44
      • (今やファンばかりではない。むしろ悪評の方が多い織音を処分すれば)
        (喜びの感情を、安心感を覚える者も少なからずいるだろう)
        (更に言えば、これはアイドルや音楽と言ったものに興味を持たない層への見世物ともなるだろう)
        (人が命を落とす残酷なショー。古代より無数の人々の関心を惹き付けてきたものだ)
        (人を感動させる、人の心を動かす手段としては関心できたものではないが、効果は覿面だとも思える…)
        (そのための犠牲としては)…うってつけですね、私は。
        (元々ここには居なかった人間。そして居なくなっても誰も困らない、文句も出ない。家族も友達もここには居ないのだから)
        (それに――)そもそも、死のうとしていたんだものね。
        (ここに来るまでの経緯は管理部に全て話してある。ならば、と考えられても仕方のないところだ) -- 織音 2022-03-28 (月) 21:11:51
      • (お茶を一口飲んで夜空を見上げる。夜空、というかそれはドームの天井越しの宇宙そのものだ)
        こんなに遠くまで来て、何をしてるのかしらね…私。
        (目を閉じ、自分に問う。あと数日…何のために、何をするのか)
        (何のために、これは明白だ)自分のため…。私のために…。
        (織音がアイドルをしている、その座にしがみついている理由は率直に言えば承認欲求の充足のためだ)
        (そのために歌い、そのために踊る。なんでもない自分に戻りたくないから。それが怖いから)
        (自分という存在がどうでもいいものとなる、その恐怖から逃げ続けるためにアイドルで在り続けるのだ)
        (だからこそ苦しい。それは分かっているけれど…) -- 織音 2022-03-28 (月) 21:25:45
      • みんなのために、笑顔のために、楽しく…。
        (そう出来ればどれだけ良いか、とは思う)
        (他人のために生きる。今さらそんな聖人君子になれる気はしない。そんな人間が本当にいるものか、とすら思う)
        (まああるいはこの船団、この時代の人間は違うのかもしれない――…しかし自分が生まれ育ったのは2022年の日本だ)
        (誰もが名声と金銭欲に突き動かされ、他者との比較が容易に行われる情報化された、疲弊した社会)
        (目新しいものも無く、自分の力、立ち位置をあっと言う間に思い知らされる…)
        (そんな世の中で、どうやって本物のアイドルが生まれると言うのだろう)
        (どうやったら、そうなれると言うのだろう)……と思うのも責任転嫁でしょうか(そうしてしまいたくなるのも、きっと凡人の内ではあるが) -- 織音 2022-03-28 (月) 21:34:32
      • (今更、虚構の、売れない、役立たずのゴミアイドルから、本物に生まれ変わる事など出来はしない)
        (出来るならそうしたいに決まっているけれど、時空を超えてすら無理なのだ。最早異世界転生チート付きくらいしか手段が思い付かない)
        (そしてそれはもう、織音ではないものになるという事だ。それはそれで恐ろしい)
        なら、今できる事をするほかないですね…。どうせ後2日、あるいは5日でおさらばの身です。
        (事が済めば、元の時代に帰れるという保証はないのだがそう思っておく事にする)
        (それに手応えはあったのだ。ここに来る前のライブハウスで)
        (腕が自然に動く。左手で見えない弦を押さえ、右手に摘まんだ見えないピックでかき鳴らす)
        (グループアイドルの端役からの路線変更。どうなるか、なんて判らないけれど…) -- 織音 2022-03-28 (月) 21:44:47
      • (R&Rなど錆びついて久しい世代に生まれた身だけれど…)
        (どうせ後が無いのだ。どうせならステージの上で死んでやろう)
        …よし。
        (お茶を飲み干すとボトルをくず籠に投げ入れ)
        (‥入らずに落ちたボトルを拾って、籠にそっと入れて、誰も見てなかったか周りを見回し)
        (それから公園を立ち去っていったのだった) -- 織音 2022-03-28 (月) 21:50:00
      • ……あの子、こないだはおめーみたいな顔してたのに、ギター弾いてる時はイイ顔してたと思わねえ?\ワイトもそう思います/
        \いや思わないです織音さんワイトみたいな顔してたことないです常にカワイイです/だよなー(もぐもぐ。超時空揚げ鶏がうまい) -- 不死王ちゃん 2022-03-28 (月) 21:55:09
    • -- 2022-03-19 (土) 23:25:24
  • 🌌 -- 2022-03-16 (水) 22:11:41

Last-modified: 2022-03-29 Tue 00:21:06 JST (770d)