名簿/384824
- …ん…やはりこの時期は熱燗に限るな…(勝手知ったる寺社の一室、炬燵でぬくぬくとする男が一人) -- 男
- 白飾り。野が町がすっかり冬化粧を終えれば、いかに火を御する術を得ていても暖房がでぬはずもなし。
何人か付きの娘と共に、向かい合うように腰を下ろしている。正座した膝の先がこたつ布団に隠れていた。 「外からよりも内から。酒精も混じれば効果は覿面……寒い中おいでなさって、ご苦労さまです」 -- 連墓
- ご苦労、ってほどでもないさ、こうして訪ねてはぶらりと休ませてもらっているだけだしな…。むしろ俺の方が、お疲れ様と労わないとならない。
今日の務めは、もう?(まだ酒の音を奏でる徳利を手にしながら、向かい合う寺社の女主と、その付き人に訊ねた) -- 男
- 「はい。すでに終えておりますので」
ご遠慮することなくおくつろぎをと、微笑みながらに勧めた。 空になった器に徳利を傾けて、暖かな酒を注いでいく。音も無し。しかし酒の滑らかさが、見るだけで体をくすぐるようである。 -- 連墓
- そうか、こちらから労いの一献を、とも思ったが…ちと遅かったかな(酒気を僅かに覗かせる笑みを浮かべながら、おつきの娘のほうへと徳利を差出し、傾ける)
冬はやはり、体が温まるものが恋しくなるな…炬燵しかり、熱燗しかり。あとは…風呂に、何があるか? -- 男
- 「ありがとうございます。何と言いましても、こちらは来ていらした身。苦労ではないと言いましても、雪道の疲れを癒してさせあげねばならないでしょう」
差し出された娘が、猪口に注がれた酒に口をつけた。中々いける口のようだ。神酒というのもある、何かと縁があるのだろう。 「そうですね、風呂に……私どもに尋ねられても、人肌こそが先んじて出てきましょう」 -- 連墓
- 何、冬に咲く華を見にくるためと思えば、この程度の苦労は些事に過ぎない。目の保養にここほどいい場所は思いつかないな。
(その飲みっぷりに笑みを深めつつ、自分も杯に酒を注ぐ。つい、と傾けて喉に流しこみ) はは、違いない。比良坂の湯たんぽは極上だものなあ? この時期ならなおさら、それ目当ての参拝も多かろう? -- 男
- 目に見える場所には女しか居ない。となれば男が安らぐ上では、確かにこれほどの場所はそうそうあるものでないはずだ。
巫女もまた酒に口をつけて、内から体を温める。米酒の豊かな味わい。 「いかにも、この時期には普段より人の入りも多く……各々訳は違えど間違いのないこと。ささやかながらも、温めさせていただいておりますよ」 -- 連墓
- 散々世話になっている身で何を、とも思うが…本当に、お疲れ様だ。
こうして語らうことが何かの刺激になっていればいいんだが…(ついつい、と向かいに落ち着く連墓を手招きし) -- 男
- 「重ね重ね御礼申し上げます。務めとして慣れたこととは言えど、励みになるもの……」
招きに答えて立ち上がると、その隣に腰を下ろす。 -- 連墓
- (少し横にずれて、連墓を迎え入れる。少々手狭であり、膝や太腿が触れ合うその位置)
…うむ、やはり人肌はいいな。こうしているだけでも温かくなる…(穏やかに笑いながら、再び一献。連墓の杯に注いで) -- 男
- 互いに体を寄せ合って、暖めあうには良い広さといえるだろう。こちらは薄着、伝わる熱も直のものである。
「もっとも生に適した温度ということなのでしょう。今は酒に暖まっていますが、それもまた心地好……」 注がれた酒に口をつける。 -- 連墓
- うむ…この分なら、もう少し集まれば…(おつきの娘も招いて、膝の上にのせる。どことなく、家族の団欒のような光景に)
(さらには自分の杯に注がれた酒を口に含み…連墓を抱き寄せ、その唇を優しく奪った。含んだものを、ゆっくりと流し込み、そのまま舌を割り込ませていく) -- 男
- 娘も特に抵抗するでなし、大人しく膝の上に座している。見た目相応の重み。適度に肉のついた心地のよい柔らかさときめ細やかな肌。
「あつまれば……?」 言葉半ばに触れ合った唇。静かに注がれる酒を喉にすべらせて、流れこむようにしのび行ってきた舌を迎え入れた。優しく絡みつく女の舌。 -- 連墓
- ん…(舌を離せば、濡れて光る細い糸。それを口の中へ運び、味わう) 何、体が火照るくらいに温まるかとな。…その程度では済まないだろうが(悪びれずにそう告げながら、膝の上の娘の体に指を這わせる。肌の触り心地を確かめているのか、くすぐるような優しい指使い) -- 男
- 「ふふ……」
小さく出した舌が、口の外にこぼれた残滓をなめとる。口周りのほんの小さな範囲。 「子供らのする、押しくら饅頭を思い出します……しかし、互いに色知れば燃え上がるほどともなりましょうや」 巫女のそれとはまた違う、女の魅力を十分に詰め込んだ色香が滲むように手へ染み出していく。さらりとすべらかな感触。酒に炙られて、男の手指に馴染む温度だった。 娘の吐息は敏感差からくるそれであり、かすかに酒精の香りを漂わす。 -- 連墓
- うむ…じゃあ、少し、童心に帰るとするかね(悪戯めいた笑みを浮かべたまま、酒の香りを匂わせる娘と、その母の温かみを味わう。触れ合い程度のものが徐々に愛撫にうつりかわり、そこから褥につくまで、そう時間はかからなかった―) -- 男
- チラシが届けられた!内容はどうもイベントのお知らせらしい。
メイドの祭典、メイドフェステバル!参加者募集中! 受付日時は11/20〜より!参加希望や質問などはこちらまでどうぞ! --
- …メイドか。メイドね…(チラシを見ながら縁側でお茶をすする春先) -- 男
- 「なにか……気になることでもございましたか?」
春も盛の花見ごろ。茶を飲むに良い季節。日はうららかに差して、風は優しく。 -- 連墓
- いや、これほどここに似合わないチラシもないかと思ってな(ぴら、とチラシを向けてみせる)
こういう恰好、見たことは? -- 男
- 身を寄せて、紙面の上を視線がなぞる。ふむ、と、小さく声を漏らした。
「道行く方々に見ることはありましたが……そう、多く見たことはありません」 -- 連墓
- だよな(そう頷いて、チラシを縁側の上に戻す。湯のみを再び手に取って)
普段と違う服を着てみたり、とかそういうことは考えたことはあるのか? 連墓は。 -- 男
- 「……ありませんね。あえて他の格好をしようとは、夢にも思ったこともなく」
といったところで区切ると、チラシと男を見比べ。 「そうした姿に興味がおありでしょうか」 -- 連墓
- 興味ない、っていうのも白々しいな。こういう…姿をした連墓がどういう感じになるのか、想像したりは結構してるなあ。
普段の姿とは違う知り合い、というのは結構刺激になるしな。まあ、連墓並みのスタイルの良さがあってこそ、だろうけどな。 -- 男
- 「左様ですか……常日頃この格好をしているからには、そうして思うことも強くなるものかもしれません。変えて襦袢か……それくらいのものです」
湯上りの着物。肌も透けて見える薄手のそれは、誘うがためにあるものである。 「しかし、そうした、刺激となるのであれば……些かながら興味がわかないでもありません」 -- 連墓
- …伝統の神社の主はそこまで頑なではなさそうで、いいことだ(ずず、とお茶をすすりながら、朗らかに笑った)
若い巫女の中には、やはり外の、というより洋への憧れもあるんだろうかな。いつも務めを立派に果たしているとは思うんだが。 -- 男
- 「今は故郷も遥かに遠ければ、そう思うこともあるものです。とはいえ、本家からして存外に緩いものですよ。主眼は穢れ祓うこと……」
この場所から少し離れれば、そこは異国の街並みそのもの。染まらずにいれるわけもなし。 「機会がなければ身につけることもないままではありますが、巡りくればその姿をしてみたりするでしょうね」 -- 連墓
- …案外、もう隠れて買ってきてるのとかいるのかもなあ。たまには遊びにいかせることもあるんだろう?
それが祓いに有用であるなら、活用するのもあり、か。仕事熱心なのは素晴らしいな、ホントに。まだまだ、この辺りは穢れに満ちてるわけだ? -- 男
- 「買い物へ行く機会ならなんどでもありますので、可能性は大いにあります。私が自ら買い物へ行くことも今や絶えて久しいですから」
ふと、仕事に精を出す娘たちを眺めてみる。凡そ全員が街へ繰り出した経験はあるはずだと。 「多くは自身が楽しむためではありましょうけれど、そうした見方もあるもの。穢れはどこであろうと絶えることなければ……怠ることはありませんよ」 -- 連墓
- そうか、今は連墓はあまり外には…。たまには羽を伸ばしてくるのもありじゃないか? 一日くらいは任せられるようにはなってきただろう?(少し驚いたように大仰に身を起こしてみたりしつつ)
ふーむ…俺の見立てでよけりゃ、服の一つや二つは、といきたいところだが。 -- 男
- 「……ええ、後進も育ち。ここの仕事を回すこともできるでしょう。それでも私が最も神に近くあることは変わらないこと。中々離れがたいこともあるもので」
にこりと、小さく笑みを浮かべる。 「しかし、それでは育つものも育ちません。時にはしてみるのも、考えておきます。あなたの……? そうですね、悪い気はしません。身につける機会があるかは疑問ですが」 -- 連墓
- ま、ささやかな御礼ってところで。日頃世話になってる身としては、いたわってやりたいとは常々思ってるんだ。本当だぞ?(冗談交じりに笑いつつ) -- 男
- 「心得ています。ご用意いただけるのでしたら、有り難くお受けいたしましょう。その折には、あなたの前で身につけさせて頂きます。その労りに感謝を込めて」 -- 連墓
- --
- --
- --
- 「もう少しと言う所ではありましたが……こんなところでしょう」 -- 連墓
- お疲れ様だ、いろいろと。…祝い酒はまだ早いか? -- 男
- 「いいえ、いただきましょう……これだけの成果はもはや望めないでしょうし、十分なものでもあり。
今はただ、余韻に浸り時が過ぎるのを観ずるばかりです」 -- 連墓
- (返答には薄い笑顔で応え、持ってきた清酒を杯に注ぐ)…熱燗のほうがいい時期なんだろうけどな。
冒険者としては、本当にこれ以上を望むには罰が当たりそうなものだよな。神社を預かるものとしては、どうなんだ? -- 男
- 満たされる澄んだ情熱。雪積もる景色の中でもそれは殊更に静謐で、軽く口をつければ熱い息が漏れた
「十分、温まります。お心遣いが心に沁みてきて……そうですね、ここの主としては多少なりとも楽になりました。然れども。こうして大きな成果を残した身。家においても位高ければ、落ち着いていられるのも長くはないでしょうね」 -- 連墓
- (自分に注いだ分を、喉奥へ流し込む。かあ、と熱くなるものを飲み込みつつ)
また冒険者に戻るような口ぶりだな連墓。てっきりこのまま神社の務めに専念するものだとばかり。 -- 男
- 「まさか。もうそちらに身を投ずることはないでしょう……家出の地位が高くなれば、家での仕事が多くなる。これまでも年々に増えてはいましたが、こうして身が軽くなった以上。さらなるものがあるはず」
また口をつけて、空にする。息が白んだ。 -- 連墓
- …だよな、普通は(わかっていた、というように頷いて、空になった相手の杯に酒を注ぐ)
さらなる、ね…ここでするような穢れ祓いのほかの仕事っていうのは、あまり聞いたことはなかったな。やはり祭事などもあるんだよな、ここには。 -- 男
- ありがとうございますと小さく礼を言って、注がれた酒に口をつける。
「はい。皆様が見るのは凡そ穢れ祓いのみでありましょうが、それを欠かすことはありません。欠かすことはないといいましても、留まる人のなき時を選びますが」 -- 連墓
- 留まる人のない時、か。…よほど表には出せないものらしいな、それ。
とはいえ…(ここの神社の主たる目的というものを考えると…、などと空になった杯を手持無沙汰に揺らしながら、想像図を頭の中に広げていく) -- 男
- 「いえ」
ふふと、微笑んだ。 「そうでなくては落ち着いてできませんから」 冷えた空気に酒が美味かった。冷えて、そこが熱を持つ。却って暖かさをもたらしてくれる。 「他の神を祀るところとそうかわりはありません。ないことも、ありませんが」 空になった盃を見て、酒を手に取る。 -- 連墓
- …いかんな、好奇心に踊らされたな完璧に…(本当に好奇心だったのかどうか。鼻の頭を掻いて誤魔化す)
やはり身内だけで行うものか、そういうことは。興味深いんだが…(すまんな、と杯を差し出した) -- 男
- 男の盃に注い、そっと酒を置く。音も立たぬ静かな一時。
「あえて他の人々に、見せることは確かにありませんね……黄泉と通じ合う儀式、と言っておくことにしましょう。いずれ行く場所。此方にあるうちにも、彼方にての在り方を定めることもございます故」 -- 連墓
- 結果はなんとなく想像したうえで訊ねるんだが、連墓。見たいと望んで見られるものか? その儀式っていうのは(杯に口を付ける前に、なんでもないことのように問いを投げかける) -- 男
- 「ふむ……そうですね、ご遠慮していただくことになりましょう。なにぶん女系の家。男なれば殊更に。黄泉からこちらも覗き得れば、不測のこともございましょうから」 -- 連墓
- そりゃ残念(残念と思っていない、軽い口調。くい、と酒を煽って、微かに赤い頬をゆがませる)
んじゃまあ、困らせたお詫び、ってわけでもないんだが、こいつを(取り出した包みを差し出して)前の話のアレだ、メイド服。 -- 男
- 何事だろうと盃を置いて受け取ってみれば、なるほどそうかと頷きを二度三度。
「これは……そんなお話もいたしましたね。心から御礼申し上げます。では、これを今みにつけたほうが良いのでしょうか……?」 -- 連墓
- いや、別にそういうわけでもない。一応約束は果たしておこうと思っただけだ。バカな男の気遣い、とでも思ってくれ。そろそろ帰るしな(残っていた酒をすべて空にしてから、立ち上がる。わずかにふらつく足元を制御し、頭を軽く振ってから)
それじゃ、息災でな。風邪とかひくなよ?(手を挙げて、長い石段を下りていった) -- 男
- 「……そうしましょう。それでは、貴方様も道中どうかお気をつけて……またいつでも、いらしてくださいね」 -- 連墓
|