名簿/475110?

  • (凍った草木生い茂り狂う湿地帯。汗など出た瞬間凍ってしまいそうなほど寒い地帯)
    (ここはかつて温暖で汗すらも乾かないほどの湿気た土地であったが。とある事件を境に一瞬にして物言わぬ凍土の土地と変わった)
    (そんな中を赤く汚れた白衣を身に纏い。左右に小さなものを浮かせた一人の人間が進んでいく)
    (2度目の長期休暇を貰い探し物を続けるその人間は。紙を取り出し溜息を一つつくと、視線の遠く先にある石造りの建造物を見つめる)

    (「塔の女が?」それは唐突に舞い込んできた情報であった、彼女の追っている塔の女と言われる者の足跡が見つかったのだ)
    (「いかにも。塔の女は数年、いや十数年前にとある遺跡に入り悪魔召喚を行っている」)
    (情報を持ってきたのは中年太りの腹に紳士服、ごつごつとした指輪をいくつもはめ髭を生やした。いかにもな貴族)
    (「場所は」だが唐突に入る情報には既に慣れている。追っているもののものだとすると戸惑う必要も無く、すぐに詳細を聞く)
    (「場所はここだ」貴族は太くしわがれた指で手元にあった地図を指すと、白衣の女性は眉をひそめる)
    (オールドイエティと呼ばれるその島は、かつて大いなる寒気が最初に始まったとされる島。あの事件で収集に向かった何人もの魔術師、技術者が死んでいったのは有名である)
    (「十数年前……そうなると、例の事件の原因は」女性は顎に指をあてそう呟くと、貴族もそれにうなずき)
    (「彼女がこれに関わっていた可能性は非常に高い。そこで君には再び彼女の足をたどって欲しい……了解していただけるね?」)
    (塔の女……様々な国に現れては足跡を残していく力の塊。白衣の女性はうなずき、この凍土の地へ降り立った) -- 2012-03-21 (水) 03:44:34
    • 今まで集落もいくつかあったが。住民も残らず凍死していた……唯一凍っていないのがあの遺跡
      まさにあの遺跡が台風の目だった…という事か
      (凍った草を踏み砕き、雪の積もる地面をへこませていく。あたりは足音しかなく、どこまでも静かで、生命の音が何も無い) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 03:48:34
      • (数時間は歩いただろうか、以外にも歩きにくい地面に手間取り……いや足間取りながらもなんとか遺跡の前へとたどり着く)
        周りとは対照的に今までの姿を保ったままの遺跡…所々欠けてはいるが綺麗なものだ……
        (まずは遺跡まわりを歩き、外装をいろんな角度から眺めると。遺跡には少し似つかわしくないものを見つける)
        血痕だ……付着してからもう大分経っている、それに横にあるこの大穴は遺跡の中に続いている?
        (大量の血で描かれたなにかの模様、その横に開いた大穴に不信感と確信が入り混じったものを感じつつも。ゆっくりとその穴へと入っていく) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 03:52:17
      • (穴は一直線に伸びていた。遺跡の地下、中央とも言うべきだろうか。途中道のようなものが穴の横を通っているのを見ると)
        (今通っている穴は最初からあるものではなく、強引に開けられたものだというのが分かる。兎にも角にもその穴を渡り、下へと降りていく)
        (不思議と下に降りても辺りは明るく視界も良好だった。だが中央へ進むごとにつれて増すこの寒気はけして気温のせいではない)
        (女性はここで自分の確信を100%する。中央には「あれ」がある、塔の女の足跡が) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 03:55:42
      • ……酷い有様だな、ここが大いなる寒気が起った場所というのは本当のようだ
        (中央に降りれば大きな部屋が広がっていた。部屋の中には16人程の死体が転がっている……既に白骨化しており、それがどのようにして死んだかまでは分からない)
        (だが白衣の女性は確信する、この部屋にある崩れた氷の壁とそれに書かれた壁画。死体、外の状態)
        そう、こここそがあの事件の発端であり。そして塔の女が関係した場所だ……!
        (そう口にした瞬間、もはや吐き気にまで膨れ上がった悪寒が部屋中に広がる)
        未処理の召喚陣……やはり…っ!
        (視線の先に陣を捕らえた瞬間。細く長い腕が骨を引きずり、まるでむさぼるかのように召喚陣へと引き込んでいく) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 04:00:50
      • 奴め、ここの物質を取り込んで強引に入り込む気か! ピカタ! ピタカ! 骨を砕け! 奴に一体分の骨を渡すな!
        (左右の精霊にそれを指示すれば、両の精霊はすぐさまに行動を起こし始める)
        (精霊が骨を砕き始めれば、白い手はそれを察知し5本に増える。それは唸り声を発しぐらぐら、ゆれゆらと不安定な動きをひたすら繰り返す)
        (部屋の中は不安で満たされ、疑心で構成されていく。やがて転がっていた骨に虫の足が生え。一部は陣へと向かい、一部は精霊に向かい飛び掛る)
        ・ ・…. ,・・ ,… ..・….(その現状に舌打ちをしつつも地面に手を当て小声で喋り続ける、やがて地面に当てた手から血が滲み出、床を薄く染めていく) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 04:09:48
      • (骨は次々と陣へ取り込まれ、そのたびに腕が空間を押し広げていく。この陣で呼び出されたものはそいつではないが、不安定ゆえに横穴がいくつも存在する)
        (精霊も次に備えるべきと判断し、再び白衣の女性の両側へと戻り、ローブからは白銀に輝く刃物だけを突き出し相手を睨む)
        (白衣の女性が何かを唱え続ける中、陣は壁いっぱいに広がれば人の頭にまぶたのような切れ目がいくつも入った)
        (不完全で不安定、奇形を思わせるような人を不安にさせる青白い姿を現す。その瞬間残っていた骨は朽ち、崩れていた氷の壁も歪み始める) -- 2012-03-21 (水) 04:15:05
      • (歪む空間、正常な生物なら発狂してしまうほどの不安感が支配する空間へと変わると、白衣の女性は相手を睨みながら立ち上がる)
        不安の塊、出来損ないの悪魔が。ここは貴様が来ていいところではない。それともお前があの女に呼び出されたか?
        だとすれば奴は随分と悪趣味だな、えぇ? 出来損ない
        (袖から血塗れのメイスを出し、新しいタバコを咥える。その言葉を聞いた青白い化け物は一つ目を見開き、肩の口を糸を引きながら開ける) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 04:19:07
      • 出来損ないは貴様であろう、醜くなる事も出来ず。人に帰ることも出来ず、向き合う事も出来ず
        ただ淡白にすごしては知識欲のある振りをし、喜びを持つ振りをする。貴様は自分に出来ない事を人にさせようと惑わせ人に言葉を投げかける
        悪魔はどっちだ、出来損ないはどっちだ。私はお前のような存在が一番汚らわしくて醜いと考える
        (一言一言、口から発するたびに肩、手、足、と次々と口の場所を変えていく。やがて壁を覆うほど巨大な上半身を陣から覗かせたのち、三つほど赤い目を開く)
        死ね
        (どこまでも無感情、虫以下のものを駆除するようなその口が開かれた瞬間。体の一部を鋭利に尖らせ、白衣の女性へと向かい一気に突き伸ばす) -- 2012-03-21 (水) 04:38:50
      • お前らはすぐにそうやって自分が理解できないものを潰そうとする。所詮はヒトに使われる程度の存在か
        (慌てる様子も無く、両腕をぶらぶらと力なく振りつつ横へ走り伸ばされた体を避ける。避けられた相手の体は白衣の女性が居た壁を破壊し
        土煙を上げながらも。触手のようにうねりながら相手を追いかけてくる)
        流石に簡単に逃がしてはくれんか……ならば貴様を直接帰すまで! ピタカ! ピカタ! 私の体を走り続けられる程度まで援護しろ!
        (アンプルを開け中の薬液を飲み干しつつ精霊に指示し、壁から生える上半身へと向かうと。二つの物体は1m程大きさを増し、飛んでくるからだの一部を白銀の剣で切り払い、宿主を守る) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 05:49:05
      • どこまでも鬱陶しい、あぁ鬱陶しい……貴様のようなものが精霊を使役するなどと…貴様が、貴様のような奴が■■であるはずがない!
        (徐々にその声には感情がこもり、更に閉じた目を20程開かせると。体からその分だけの触手を生やし、白衣の女性へと敵意と殺意を向けて伸ばす)
        (何本かの触手は二つの精霊に切り裂かれ、朽ち果てるが。それでも数の多さで押し切り、遂には二つの精霊を弾き飛ばす)
        下らん出来損ないの人間が、この天の使いを悪魔呼ばわりし。あまつさえ刃を向けた事の罪深さを知れ! 知れ!
        (やがて触手は先端を尖らせたまま無防備となった白衣の女性に群がり、肉を貫き。液体を飛び散らせる音を部屋の中に響かせる) -- 2012-03-21 (水) 06:04:28
      • 私がなんだと?(■■、認識は出来なかったがとても癪に障る言葉に少々いらだちながら相手へと走り続ける)
        (空間が不安で歪んだ部屋。数メートルの距離はなんkにも感じられ。また足は鉛のように重くなる、やがて相手から怒りを感じ。嫌な気配を感じ、自分の周囲を見た頃には)
        ぐっ!(既に自分を守る精霊は弾き飛ばされた瞬間であり。それと同時に精霊の痛みを肩代わりし左腕の肩から指先までの骨は粉々に砕ける
        ……っははは、貴様のような醜い存在が。天の使い、天使と聞けば、人間はさぞがっかりするだろうな(立ち止まり、左手をぐらぐらと揺らしつつ尖った歯を露出させ。隈の濃い目で相手を見つめる
        ちがうだろ、もうこの世の中に天使は存在しない……貴様は! 堕っ!
        (その言葉を口にしようとした瞬間。先端を尖らせた触手が何本も白衣の女性を貫き、天井へ叩きつける) -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 06:16:13
      • れ! 貴様ら人間に知識を与えたのは誰だ! 塔の女を作るきっかけを作ったのは! この世界を構成したのは!
        (触手で串刺しにした白衣の女性を床、天井、壁に叩きつけるごとにビシャッと潰れる音と共に血が飛び散る)
        貴様も哀れな奴だ、その体に起こり始めている変化にも気づけず。ただひたすら我らの存在を否定し続ける。それがなにを意味する事かを知っていながらっ!
        (壁へ相手を磔にし、ギリギリまで顔を寄せ。23個の目で白衣の女性を見つめる) -- 2012-03-21 (水) 06:30:41
      • …っがっ! あ゛ぁ゛ぐっ!?(壁へ、床へ、天井へ叩きつけられるごとの骨が折れ、皮膚が破ける。血管からは血が噴出し臓器はその形を成すこと放棄し始める)
        世界を構成とか…そこまで言ってないだろ……ングエッ…あんま飛躍すんじゃねぇクソコテ(自分に刺さった触手を指が折れた手で掴み
        だがこれだけは言ってやる。世界は知らないが、塔の女も。人の知識も、全部人間が溜めてきたものだ
        それを過去の思い出に浸りいつまでも否定し続ける、その目も態度も、うちの里の奴らと同じだ
        だから私は嫌いなんだよ、天使って奴が! 神って奴が! ピカタ!(精一杯の大声でそう呼びかけると、青い仮面の精霊がゆっくりと立ち上がる -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 06:40:37
      • (名を呼ばれればすぐさま体を反応させ。仮面が中央から半分に割れると周囲の血液を吸収し始める)
        (やがて壁や床などに付着した大量の白衣の女性の血液は最初女性が手をあて何かを呟いていた場所に集められる)
        (血液はやがて丸い球体となりピカタの顔が何かを狙うような動きをし始める) -- 2012-03-21 (水) 06:58:24
      • れ! 哀哀れ
        貴様が今更いくら否定しようと貴様が殺してきた。追い返して来た罪は変わらぬ! 貴様がその体に蓄積した薬! 知識
        そして何よりその魂を別へと移す暴挙を可能にしてる事が何よりの証拠! 貴様は! 既に!
        (そこまで言えば、ドシュッと液体が広がる音。やがて後方から火花が散り、歪んでいた空間が更に暴れだす -- 2012-03-21 (水) 07:06:24
      • (打ち出された液体は己の血、打ち出したものは使役の精霊。広がる場所は自分を貫く憎たらしい汚物の根元)
        (血が壁の召喚陣へと付着すれば。それはどんどんと侵食していき、やがて召喚は召還へと書き換えられていく)
        証拠もなにも…お前らが勝手に決めてるだけだ……(火花と共に魔方陣へと相手が引きずられれば。自分の体を貫く触手が抜け、グチャッと地面へ落ちる -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 07:11:45
      • (引きずり込まれ、必死に爪を立てながらも抵抗するが。法則自体には抗えずに強引に引き込まれていく)
        ん゛ん゛ん゛あ゛はははは!!! お前が認めなくとも、お前は既にそうなりつつある! その精霊は、既に人に扱えるものではない!
        可哀想に! お前が人に固執しているのに、人はお前から離れていくぞ! だから塔の女を追うのだろう! お前と似た人間のなりそこないだから!
        (既に壁から出ているのは頭だけの状態となり。目はショートした電気のように一つが開いては一つ閉じ。三つ開いては一つとじと狂ったように瞬きを繰り返す) -- 2012-03-21 (水) 07:18:38
      • ん゛っ…はぁ……別にそんな理由で追っちゃ居ないさ(地面においていたメイスを広い。ぐちゃぐちゃになった体をなんとか引きずって
        教えてやろう、私がお前達を殺すのも、今からお前を殺すのも……
        ただの邪魔された怒りと好奇心だ、このボケ!(振り上げたメイスを一気に振り下ろし、壁から出た顔を思いっきり殴れば。顔の半分がえぐれ、絶叫と共に召喚陣ごと消滅する
        (こうして遺跡の部屋は再び何事も無かったかのように静けさを取り戻し。後に残ったのは血だらけの白衣の女性、それと二つの精霊だけである)
        結局……また足跡を壊してしまった…(溜息混じりに壁を背にすわり。外へと繋がる穴を見上げた -- ラムナ? 2012-03-21 (水) 07:23:45

Last-modified: 2012-03-21 Wed 07:23:45 JST (4428d)