名簿/365189
- あの人かな…? どうも、俺はフォルといいますが、あなたがネーベルさん?(ローラーブレードで走ってきて近くで止まる少年)
マキナ「ネーベルさんなら来月わたしと一緒の冒険だよー!」(その後ろに浮いている精霊) -- フォルとマキナ?
- 「っ…!?」 急な速度で近寄ってくる少年に少女は脅え縮こまる。
半ば透き通る背後の少女の存在も恐れる要因のひとつなのだろう。まともな会話はできそうになかった -- ネーベル
- 回覧板が回ってきた、次のお宅に回してもいいし回さなくてもいい(回覧板の中身を話題にしてもいいし、内容は各自好きにしていい。ご近所かどうかは要相談) --
- 回覧板というものが理解できず小屋の隅に放置された -- ネーベル
- 部屋にパンフレットと願書が届いている。 --
- 文字が読めない彼女にはただの紙切れとしてしか認識できず小屋の隅に詰まれたごみが少し増えただけだった -- ネーベル
- 『でし。』(不意に貴女の肩が叩かれる感覚。 そちらに目をやれば8cmほどの小さな小さな女の子が貴女の肩の上に載っている) -- まお
- 「ひっ!?」 急に耳元で発せられた声、そしてたたかれた肩に身を竦めそちらを振り向く。
そして振り向く先、ではなく自身の肩に人が乗っていることに混乱し叩き落とそうとした -- ネーベル
- 『でし。』(よう、若人。 とでも言いたげに気さくな感じで手を挙げる小さい女の子)
『でしー。』(貴女の手に払い落とされ、宙を舞えば長いもみあげからパラシュートが現れ、ふわふわと浮遊しやがて着地する。 10点!) 『デシ?』(ご挨拶だな姉ちゃん、と言いたげな顔で貴女を見上げじっと見つめる) -- まお
- 「ぁ…ぁっ…」 目の前の状況が理解できず恐れが先にたち、目はそらせぬままじりじりと後ずさりをする。 -- ネーベル
- 『でし、でし。』(首を傾げて後ずさりする貴女にあわせてその距離を縮めようとついてくる女の子)
ちびちゃん!(空を裂くような怒声一喝、貴女の背後から一人の女性。 こちらは170cmほどの) もう、知らない方にいたずらしてはだめといつも言っているでしょ?本当にもう…… (ひとしきりちびちゃんと呼ばれた小さい方をしかりつけてから貴女に向き直り)このたびは、うちの子が多大な迷惑をかけてしまったようで……まことに申し訳ありませんでした。(深々と頭を下げる) -- まお
- 拒絶するように恐怖に震える顔を左右に振りながらじりじりと後ずさりをするが背後の壁にぶつかる
「ひっ!?」 突然の怒声に耳をふさぎ顔をふせかがむ。そのため頭が下げられていることにも気付かずガタガタと震えている もっとも頭を下げられたことなどないので見ていたとしてもその意味はわからなかっただろうが -- ネーベル
- ……?『でし?』(機械の頭には到底理解の及びつかない貴女の反応に、不思議そうに首を傾げる二人)
も、もし? やはりうちの子が何かしたのでは…… お怪我など、ありませんか?(屈み込んだ貴女と顔を見合わせられるよう、自分も屈んで) -- まお
- 振るえ、脅え、耳をふさぎ、目を瞑り、拒絶する。今まではそうすれば大体の人は去っていった。暴力を振るわれることもあったがそれでも去っていった
だが目の前から消えない気配に更なる不安を募らせ、なぜという気持ちとともに恐る恐る目を開ける そして初めて見る、好奇や侮蔑、色欲以外の色をともした瞳。それは疑問の言葉を吐かせるには十分だった。「なん…で…」と -- ネーベル
- ……? な、何か私は失礼を働いてしまったでしょうか……(瞳が潤む、これほどまでに強い拒絶を受けたことはなく、自分が何か重大な過ちを犯したのでは、そんな思いが機械仕掛けの表情にも現れる)
何故、と申されましても…… うちの子が貴女に御迷惑をおかけしたと思ったので、お詫びがしたいと思った次第ですが…… -- まお
- 後悔や不安、そういった表情をすることはあってもそんな顔をする他人を見るのは初めてだった
何故相手がそんな顔をするのか。わからない。自分はどうすればいいのか。わからない。それまで自分がされた最もよかった対応、去ればいいのだろうか。わからない お詫びをしたい…謝りたい、自分に?意味が、わからない。できたのはただ、首を振ることだけだった -- ネーベル
- ……(貴女が首を振った後、沈黙……帰らぬ言葉に、やはり不安が募る。 とはいえ、このまま見合っていても始まらない)
あ、あの…どうかご遠慮なさらずに… 何かご無礼を働いてしまったようですし、何も無しではわたくしの気が済みません! 何か……そうですね。 昼食、ご馳走させてくださいませんか? 近くのお店の出来合いの物になってしまいますけど……お腹の足しにはなると思います。(少しでも警戒や誤解のなくなるようにと笑顔を浮かべて) -- まお
- 何でこの人は自分にかまうのだろう、強要されてもいないのに何で笑うんだろう。わからないことは増えるばかりだ
ただ、どうしようもなく空腹ではあった。食事…餌を与えられた後粗暴を受けることもあったがその可能性を考えてもどうしようもなく空腹だった 「餌…くれるの……?」だからそんな言葉を発してしまったのはしかたないのかもしれない。その瞳には疑問と不安の色は消えぬものの恐怖の色は薄れていた -- ネーベル
- え、餌……?(思わず、鸚鵡返しに質問を返してしまう それが失礼なことだと気づき、口をふさぐのには少し時間を要して)
え、餌などと……わたくしは見知らぬ方に対して家畜を扱うような態度を取るような大それた存在ではありません! 餌をやる、などというのではなく…… お詫びとして、昼食をご馳走させて頂きたいのです。 私が御迷惑をかけてしまった、貴女のために。(恩着せがましいとも思ったが、相手はどこか自分と感覚がずれている…そう感じて人によっては嫌味とも取れるような、そんな説明を口にした) -- まお
- 自分は、紛れもない家畜だった。そう教えられた。だが 「ごめん…なさい……」 そう謝るしかなかった。今まで反論というものは許されなかったからだ
次に口を出るのは肯定の言葉 「はい…お願いし…ます」 迷惑という言葉の意味はわからない。だがお詫び、謝罪。しなければならぬもの。拒否されては困るもの。そんな経験からでた言葉だった -- ネーベル
- 謝らなくても、いいのですよ……? 悪いのはわたくしの方、貴女は何も悪くないのですから……
(貴女の肯定の言葉を聴けば、また笑顔を浮かべて)はい。(一言、頷く) (それから辺りを見回し)一品物のお店が見当たりませんので……クレープでよろしいでしょうか、お時間があるのなら もう少し行ったところに酒場がありますが… -- まお
- 悪くない。そんな言葉を言われたのもまた初めてだった。初めてもわからないことも多すぎる
酒場…見世物として連れて行かれたことは何度もある。大勢の人がいて何かを飲み騒ぎ自身に好奇の目を向ける。できれば…近づきたくはない だから強く首を振り否定した 「酒場はいや…です…」 -- ネーベル
- ……(どうしたのだろう、先ほどの自分に対する態度と同様の強力な拒絶)
(だが、必要以上の詮索は要らない。 他人の過去の出来事を穿り返す機能は持っていない) …そうですか、それではクレープを買って来ます。 貴女は甘いものと塩辛いもの、どちらがお好きですか? -- まお
- 食物の好き嫌い。そのようなことが許されることもまた疑問ではあったが何より 「甘い…もの……?」 甘いという味を知らなかった
そもそもまともな味付けのされた食事などほとんど食べたことがないからだ だから選択をすることもできず「どちらでも…いいです」というほかになかった。もっともそのような答えをしてぶたれなかった覚えはないが… -- ネーベル
- はい、それでは少しお待ち下さいね?(小さく貴女に頭を下げ、弾んだ足取りで目先のクレープ店の屋台へと向かう)
お待たせしました、チョコレートとホイップクリームを挟んだ物だそうですが……お口に合わないようであれば、すぐに取り替えますので。 (落とさないよう気をつけてくださいね? と付け足して、両手に持ったクレープのうち一つを手渡す) (…思えば、クレープの食べ方を理解しているかもあやしい。 そう思考して、自分の分であるクレープに一口齧り付く) (幾度かの咀嚼の後、こくんとそれを嚥下。)どうぞ、暖かいうちにお食べになってください。(クリームのついた顔でもう一度、貴女に向かって微笑みかける) -- まお
- 食べる姿を見て、手渡された物をじっと見つめる。暖かい食べ物というのもどれくらいぶりだろう…
恐る恐る口をつけ、止まる。これが食べ物なのだろうか?今まで食べたことのない強い味に咀嚼する口が止まる 常人にとっては美味しいのだろうが彼女にとっては美味しいともまずいともいえない不慣れな味。だがもくもくと再び食べ始める。残す事はせず、できず、瞬く間に食べ終わった -- ネーベル
- ……(しゅん、と落ち込んだ表情 がっつく、というよりは手早く急いで食べるあなたを見て、不快だろうか……鬱陶しいのだろうか そんな不安が思考を支配して)
ご、ごめんなさい。 お口に……合いませんでしたよね? ご馳走するのなら、もっと違うものにしておけば……(またしても、頭を下げる この人には、一体何をすれば謝罪の気持ちを伝えられるのだろう、そんなことばかりが思考回路を巡る) -- まお
- 口に合わないと言えば確かに合わないのだろう。だがそれを肯定することもできず「初めて食べて…とても…おいしかった…です。ありがとう…ございました」そう述べて礼をするしかできなかった -- ネーベル
- ……(きょとん、とした様子で顔を上げる 食べている様子から、どうにも口にあっているようではなかったが。)
……お礼など、元はといえば私が悪かったのですから……こちらこそ、ありがとうございます。(その謝意は、恐らく無理して言ったのであろう美味しかった、ありがとうという言葉に向けられて) ……そういえば、貴女のお名前をお聞きしていませんでしたね…… 私はMAO-Xと申します。 貴女のお名前も、お聞かせ願えますでしょうか。(名乗れば頭を深く下げ、問えば首を傾げて) -- まお
- 礼を言われたことを疑問に思いながらも何もできない
「マオ…エッ…クス…様?わたし…は…ネーベル…です」今まで名乗る相手は主人か自分の世話をする人物かしかいなかった。だから様をつけるのはごくごく自然なことだった -- ネーベル
- ええ、マオ・エックス。 長く呼びづらいのであれば、短くマオとお呼びになってください。
それに、私は敬称をつけて呼ばれるような者ではありませんし……とにかく、以後お見知りおきを、ネーベル様。 (笑顔を湛えたまま、ネーベルの手をそっと握ろうとする。 親愛・友好の始まりを示す握手。) -- まお
- 手に触れようとする動きに対して思わず手を引っ込めそうになるが幾度となく見せられたその笑顔に手を止め握られるままにする
そしてつけなくてもよいといいながら自分は様とつけるそんな彼女に一言「わたしも……様じゃ…ありません…………マ…オ…」そういって生まれて初めての握手をした -- ネーベル
- (手が触れ合えば、組んだ手を何度か上下に振って)
はい、それではネーベルさ……(ん、と続ける前に一度止まる。)いえ、ネーベル。 (三人称でならともかく、二人称で人を呼び捨てにするのは初めてである、そのようなプログラムをされていないから。) 私の家、ここから近いんです。 良かったらいつかこちらにもいらしてくださいね? 貴女であったら、いつでも歓迎いたしますから。(指を刺した方向に 近いのか遠いのか分からない、遠近法を狂わせるほどに巨大な魔王城) -- まお
- 魔王城を見やり、それが今まで見たどんな豪邸よりも大きく驚嘆すると同時にやはり様をつけなければいけなかったのでないかと不安を覚えるがどうすることもできない
しかもなぜ自分なんかをそのように扱ってくれるのかもわからない。ただ…ただ初めてした握手はとても暖かく、短く「はい…いずれ…」とだけ返事をしたのだった -- ネーベル
- (貴女の抱いた驚嘆と、畏怖に似た感覚。 それには気づく気配すらない。 彼女にとって、城は己の家であったことしかないのだから)
では、その日が来るのを楽しみに待たせて頂きますね? 時間も時間です、今日は私はこれで……御機嫌よう、ネーベル。(また、微笑み一つ。 頭を下げてから踵を返せば、軽い足取りで雑踏の中へと消えていった) -- まお
- (ガラガラと荷車を引く全身鎧 かなり珍妙な姿だ) -- 黒架?
- その姿に不信感を抱き、また荷車にも良い思い出は無く…もっとも良い思い出というものが存在するのかは微妙だが…身を隠しやり過ごそうとする -- ネーベル
- (近くにあったゴミ捨て場に荷車をとめると、ガチャガチャとゴミを荷車に積み込みだす鎧) -- 黒架?
- その奇妙な行動にますます不信感を募らせ息を殺す。ただ惜しむらくは…あのごみの中にも使えるものが大量にあったのではないかということだ -- ネーベル
- (鎧はゴミをやみくもに乗せているわけではなく、金属製のものなどに絞って乗せているようだ 一通り積み込むと再び荷車を引いていく) -- 黒架?
- ある程度はなれたところでやっと息をつく。何をしていたのか疑問には思うものの到底追いかけようとは思わなかった -- ネーベル
- こんにちはぁ(場違いなほどにこにことしながら、まるでこの場の雰囲気を楽しんでいるような)
8月の探検でご一緒しますサライと申しますーよろしくー -- サライ
- 笑顔の男。それだけで嫌悪と恐怖を抱かせるには十分だった。返事もできずに腰を抜かしじりじりと後退する -- ネーベル
- うーん…あなたには興味ないんですがねぇ…まぁ機会があればいずれ(にこにことしながらその場を立ち去った) -- サライ
- 「ぁっ…」興味がない。笑顔でそのようなことを言われたことは初めてだった。無関心。見世物屋で飼われていた時、人から興味を引けぬということは無価値と同義だった。だからつい声を上げ手を伸ばそうとしたのは不思議ではなかったのかもしれない
だが彼はそれを見ることなく立ち去り、後には悲しむべきなのか喜ぶべきなのかすらわからない少女だけが取り残された -- ネーベル
- オホホホホ随分と荒れた俗称ですこと(宙で近未来的な光を発しながら周囲散策をしている) -- モヌモ
- あまりの怪しさに物陰に隠れビクビクと脅える。あれは何なのか…なぜこのような場所にいるのか…
疑問はあれど考えれば思考は悪い方向へ転がりその考えに脅え耳をふさぎ目を瞑りただ自分の世界へ閉じこもる -- ネーベル
- 今晩和、依頼お疲れ様ー……?(赤毛の女が小屋へと訪れる、怯えた気配に首を傾げる) -- ラビアンローズ
- 突然の来訪者に身をすくめ彼女を見やる。「ぁ…ぅ…」長身からは威圧感を連想させ艶やかな赤い髪は血を連想させた -- ネーベル
- るったるったらんらん☆るったるったりでりでるーん♪(頓狂な歌を歌いながらご機嫌そうに歩く金色の服の少女、とその後につく老執事)
(そんなのと通りすがる いかにも見世物小屋の向こうではしゃいでいた金持ちのような人間だ) -- ロリーナ
- 逃げたい、しかし見世物としての体は興味を惹こうと行動しようとする。そんな相反する葛藤に足が竦み動けなくなっていた -- ネーベル
- るっぴゃるっぴゃ(と、みすぼらしい姿の少女に目が行く)………?(不思議そうにその姿を見ている)
「お嬢様、如何いたしました」 ………アルフレッド☆ちょっと待っててっ♪(と、すたすた少女に駆け寄る) ねぇねぇっ☆ロリーナにおしえてっ♪えっとね………さむくなーい?(どぎつい位のテンション高めの声が耳につんざいた) -- ロリーナ
- 気付かれてしまった事に後悔を覚えるが今更逃げればかえって好奇心を刺激するだけだろうと汗ばむ手を握りじっと佇む
近づいてくる少女から逃げるように、心を守るように目線は下を向く 「…っ!?……い、いいえ…」ある程度の覚悟はしていたがびくりと肩が震え、かろうじて否定の言葉だけをひねり出した -- ネーベル
- ホントッ?でもでも、そんなぼろぼろ服じゃ風邪ひきまくりんぐっ☆絶対っ♪てことでー………アルフレーッド!
「………お嬢様、このような者にいちいちかまっていては」 しゃ☆らーっぷ♪いいから、はやくぅ〜!! (そう言われて、しぶしぶ執事が取り出したのは小柄な女性向けマント 毛皮を使った高級品だ) おっけ〜☆はい、かーしてっ♪(それを奪い取ると、少女に半ば強引にそれを被せた) これねっ、ロリーナからのぷれぜんつ☆これでぬくぬくりん☆だよっ♪いぇいぇい♪(正直、まだこんなマントを使うほど寒くは無いが) -- ロリーナ
- 「なっ……」何かを言おうとしたが少女の行動についていけずされるがままにマントを掛けられ身じろぎもとれない
ただ「ありが…とう…ございます…」そう発するので精一杯だった -- ネーベル
- いぇいっ☆お礼なんてのーせんきゅーっ♪むこーの丘の上にロリーナのおうちあるから、いつでも来てねっ☆
りゅーんりゅんるったらら〜………♪(スキップしながらその場を去る少女 そこに1人残る老執事) 「………なんと、押し付けがましいお嬢様でしょうな。」 「無礼をお許しください。そちらのマントはお譲りいたします、売れば結構な値になりましょうぞ。では、失礼」 (すた、すたと老執事も早足でロリーナの後を追って去っていった) -- ロリーナ
- 言葉どおりに受け取ってかまわないのかそれとも道楽なのか…判別もつかず肩にマントを掛けられたまま呆然と見送るしかなかった -- ネーベル
- ・・・おぉっ、そなたはネーベルではないか!久しいのぅ、2月の依頼以来じゃな!(街で見かけたようだ)
むぅ・・・相変わらず痛々しい姿じゃが、無事なようで何よりじゃ(ホッと安堵の息をつく) -- 神楽
- とぼとぼと人ごみを避けるように歩いていると声をかけられ反射的に「ごめんなさい」と叫び屈んでしまう
しばらくして言葉を反芻しかすかに顔を上げるが…同行者の顔すらうろ覚えであるらしく怯えの色は消え去らない -- ネーベル
- まったく、儂の顔を覚えておきながらその態度とは・・・変わらぬのぅ、お主も(ため息をつきながら苦笑する)
まあよい、まだ一度しか組んでおらぬのじゃから警戒もまた仕方なしじゃな それでは改めて、儂は神楽じゃ。よろしくのぅ(手を差し出す) -- 神楽
- その苦笑から確かに面識があり敵意もないというのは察するが今度はどのように接していいのかわからなくなる
そして名乗られれば返さなくてはならず「ネーベル…です…」とそう返すがその手をとっていいのかすら迷い、差し出された手を見つめ逡巡する -- ネーベル
- むっ・・・握手をするのが西洋の挨拶じゃと思ったんじゃが、違ったのかのぅ(困ったように眉を寄せる)
しかし・・・お主もお給金は貰っておるじゃろうに、何で服を買わないんじゃ?(素朴な疑問をぶつける) -- 神楽
- 挨拶…握手は特別なものと思っていたが人がそういうのなら、そうなのだろう。恐る恐る差し出された手に触れようと手を動かす
「買…う…?」そもそもお金というものに触れることがなかった彼女は価値を知らず、溜める事もなくどこかに置いてきていた -- ネーベル
- おっ・・・やっぱり間違ってなかったんじゃな!(華やぐような笑顔で握手をする)
お主も冒険者、お給金は貰っておろうに・・・全く、酒場の主人め。いい加減な奴じゃ(自分のことのように憤慨する) 儂でよければ何か買ってもいいが・・・西洋の服はよく分からんのでのぅ(眉を寄せて悩む) -- 神楽
- ぎこちないがかすかに手を握りかえす。ただ挨拶としての握手なのだと考えると笑顔に何かを返すことも出来ず
憤慨する巫女に「ご…めんな…さい…」と思わず謝罪の言葉をのべる。おそらく何も知らない自分が悪いのだろうそんな思いが心のうちを支配する そして申し出には申し訳なさそうに首を左右に振り断りの意を示す。何よりも物を貰うということが怖いというのがあるのだろう -- ネーベル
- あぁ、お主に怒っておるのではない・・・全く、不憫な性格じゃのぅ(ネーベルの様子にため息をついた)
ふむ、そうか・・・ならば無理強いは出来んのぅ、でも人を頼るのは悪いことではない 何か困ったことがあれば相談するといい、儂でよければ相談に乗るからのぅ(扇子を広げて澄んだ笑顔で微笑む) それでは、また組む日を楽しみにしておるから元気でのぅ(そうして二人はその場で別れた) -- 神楽
- 「ぅ…ぁ……」溜息に対してなにも答える事ができない。不憫…不憫なのだろうか自分は…そんな基準さえも出来ていない
人に頼る…頼るとはどのような事なのか相談するような困り事とはどの程度の事なのかそんな何でもないような疑問を抱いたまま去っていく巫女の後姿を眺めていた -- ネーベル
- やぁ、次回の依頼で同行するみたいだから挨拶に来たよ!
…その足の、重くない? -- セリのん?
- 少女は薄汚い小屋の隅に藁に埋もれるようにして膝を抱えて座っており、見覚えのない人物の来訪に肩を震わせ顔を伏せる
しかし同行者という言葉に反応しおずおずと顔を上げ「……すこ…し…」とか細い声で返答した -- ネーベル
- ふぅ・・・今月もお疲れさまじゃな、儂としては熟練になれたのが何よりの成果じゃ(嬉しそうに扇子を広げて微笑む)
・・・お主もきっと、いずれ熟練が貰えるじゃろうから気を落とすでないぞ? ああそれと・・・これを額に張るといい、治療用の符じゃ。お互い頭に落石があったからのぅ それほど効果はないが、痛みや治りの早さはマシじゃからな(笑顔で符を一枚差し出した) -- 神楽
- お疲れ様、その言葉に小屋の片隅に座ったまま無言で一度だけ首を縦に振る。前のような薄れているようだ
だが熟練という言葉を聞き目を伏せる。探索の失敗だけでなく数度同行者を見殺しにし逃げ帰った。そんな自分に熟練になどなれるのか…いや、むしろなぜその時に生き残ってしまったのかそんな思いにひざを抱える そんな姿のまま符を見つめ戸惑う「ぁ……あり…がとう…でも…どうし…て…」神楽が自分なんかのことを気にかけてくれることが理解できない。見返りなどもないはずなのに… -- ネーベル
- むぅ・・・ネーベルが死んだと聞いたが、本当じゃったんじゃろうか・・・
結局あやつは、最後まで人を信じることなく逝ってしまったのかのぅ・・・(誰もいない小屋の前で寂しげに呟く神楽だった) -- 神楽
- 致命傷を受け置き去りにされた彼女がその後どうなったのかはわからない
止めを刺されたのかミイラの供物として陵辱されたのかそれとも一命を取りとめたのか…… ただ一つわかるのはこの街に来てからの暮らしはこのようなものでもそれまでの灰色の人生よりは輝いていたと思っていた事だろう… --
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