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とある偏見と土着宗教の根付いた辺境の小さな村。そこでネーベルは生を受けた、受けてしまった 彼女の両親は黒髪・黒い瞳でありネーベルは似ても似つかなくそのうえ両性具有として生まれたため鬼子として疎まれ、恐れられた そんな赤子が宗教の贄に捧げられるのに時間はかからなかった 贄と称され宗教の長に預けられた赤子はすぐに旅の見世物屋へと売られていった 見世物屋での扱いはけして良いものではなかった。鳥かごともいえるような檻、冬場のみ与えられる粗末な服 しかしそのような暮らしでも、いや、そのような外を知らない暮らしだったからこそ不自由も悲しみもなかった 3年ほど前のことだろうか。ある日突然檻の外に連れ出された 檻の外で待っていたのは育ての親ともいえる見世物屋の主と…恰幅のいい中年の男 そう、2度目の売却をされたのだった 中年の男に手を引かれ、馬車に乗り豪邸と連れて行かれた そこで身なりを整えられ養子として迎えられたのだったら幸せな御伽噺だったのだろう だがあたえられたのは窓のない鍵のかけられた地下室。そして首輪、手かせ足かせ。…監禁だった それだけならば見世物として扱われたときとは大差はなかった。もとより自由など知らなかったから ただひとつ違ったのは性欲の捌け口として扱われたことだった 男は何も知らない心を、何も知らない体を犯した。陵辱した。蹂躙した。汚した。弄び、嬲り、あざ笑った そして彼女の心は壊れた。いや、もとより壊れるほどの心はできていなかったのかもしれない。それでも壊れた いや、もしかするとこのとき初めて心を持ったのかもしれない。壊れた心を 拒絶しては犯された。服従しては侵された 他のモノに盗られぬようにと消えない傷を付けられた。激しい痛みが襲った 他のモノの味を覚えぬようにと薬を使われた。激しい快感が襲った 孕んだ事もあった。月のものなどないのに、なかったのに孕んだ。初めてで孕んだ 膨れる腹を撫でられ、それでも犯され、小さな身に宿した小さな命は失われた 何も考えられなかった。いや、一つだけ考えられることがあった 恐怖 そんな暗い日々が続く中、勝手なことに男は死んだ。腹上死だった 全てが露見し、彼女は放り出された。暗い世界から、怖れる、人々の世界に
対人、特に男性恐怖症 言語について学ぶということをしなかったので躾けられた言葉意外は上手く話せない
現在はスラムにある荒れ果て窓も全て割れた小屋に藁を敷いて住んでいる 路上に住む人も溢れるスラムの中ネーベルが住み着くまでその小屋にはなぜか人がいた形跡がなかった
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修正
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