聖杯戦争/最終/再世の塔    企画/ゴルロア聖杯戦争/4期


- 再世の塔 ・ 一階層 -

再世の塔一層
 


編集:聖杯戦争/決戦/再世の塔1F  差分:聖杯戦争/決戦/再世の塔1F

 
お名前:
  • - 再世の塔 ・ 崩落一階層 -
    • 偽造された星空は消え去る。今4人2組の頭上にあるのは、橋梁、鉄骨、管、配線、破片、残骸の山
      聳える巨大階層都市の廃墟、遺跡と偽られていたものが正しく遺物と相成った様相。
      大渓谷の底から空を見上げるような姿。だが、まだ止めは刺されていない。

      大空洞に降って湧いたガラクタ山を登れば、一足飛びに塔の高層まで上れそうだ。
      あたりは騒然として、遠く、近く爆音が銃声が怒号が飛び交い、地響きを供に黒煙が流れる
      ここはまだ戦場の只中であり、巨大な敵はまだ頭上に息づいている。
  • (実を言うと、目標はもう達成してしまった。怪しみシスターの秘密を曝いたのも、監禁されたのも、他の参加者を危ぶんでではない)
    (確かにその理由もあったがあくまで序でだった。なぜだか、不純な動機で行動してたような気がしてきたが、考えないでおく)
    (それはそれとして今の話。人で言うなら腹に風穴を空けてのた打ち回っている所だろうか、搭の残骸が山と積もっている)
    ……改めて見ると酷い状況だ。(空気に混じる硝煙の香りはやまない。血の香りも、噎せ込む煙の匂いもやまない)
    あいつらは無事なんかね……。 -- キフィ 2011-10-30 (日) 23:59:49
  • …………重い。(早々に諦め、ヴィーを瓦礫の山に放り投げる。どんがらがっしゃんと瓦礫に頭から突っ込むヴィー(確定ロール))
    (一息つきながら周囲を見回すと、上を見上げている男が一人……あれは確かヴィーと一緒に居た、とりあえず敵ではないだろうと判断する)
    そちらも落ち着く所に落ち着いたようじゃな、たしかキフィとか言ったか…顔を合わせるのは二度目となるの -- 女王 2011-10-31 (月) 00:06:55
  • いやー派手にやったもんだ……。つーか仰々しい見た目のわりに脆いのな。ハリボテかい。
    もうこのまま一階を発破して帰れば片付くんじゃないか(ダイナマイト抱えた人形を袖口からぽろぽろ出しながら) -- キャスター 2011-10-31 (月) 00:07:10
  • (辺りに気を配ると、あまりに気を引く二人組みが居る。死戦の嵐がまるで気にならなくなるぐらいに、視線を掻っ攫われる)
    無事だったんだけどたった今無事じゃなくなったような気がする。(すげえ痛そうなことになったヴィーを見つめて)
    ……なんだ、さっき見た時より随分別嬪さんになってんじゃ無えの女王様とやら。ヴィーは、上手くやってみてえだな。さすがに堪えたようだが。
    (ふとキャスターを見る。止める)馬ッ……やめろ! 崩落に俺たちが巻き込まれたらどうしてくれる!! -- キフィ 2011-10-31 (月) 00:14:11
  • ぎゃいん!
    重くねーし!(がらがら)
    キフィ?無事だったのか(ほっとする)女王、僕のパーカーは?ちょっとこの格好じゃ出て行けないんだけど?(魔力が尽きて女王様とおそろいの服装) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 00:16:04
  • よくもここまでやってくれたものです。(――声が響く)
    (四人の前に闇が滲み出し、それが形を取り――シスターが現れる)
    しかし、よくここまでやってくれました。(瞑っていた眼を開く)あなたたちの魂は磨かれ、至純のものとなった。
    あとはあなたたちをここで殺し、その血と魂を持って聖杯の最終制御を行います。
    黄金の時代が今、ここに来るのです。あなたたちはその生贄というわけですね。
    最期に何か言うことがあれば聞きましょう。勇敢なマスター、そしてそのサーヴァントよ。
    -- シスター 2011-10-31 (月) 00:16:51
  • たわけ、いかなる姿であろうとわらわの美貌は変わらぬ。世辞ならもう少し気の利いた言葉を選べ
    知らぬぞ、そのあたりを探せば瓦礫の下にでも埋まっておるのではないか?(腕を組みヴィーを見下ろす裸マント) -- 女王 2011-10-31 (月) 00:21:20
  • (痴女が増えた…) -- キャスター 2011-10-31 (月) 00:22:37
  • ……はぁ。(目のやり場に困る。「ヴィー、テメエ、なんでちょくちょく全裸になるわけ……?」)そうだよ無事だよ。早いとこなんか着ろ。
    (「あ、しかもパーカー行方不明になってやがる」)成程、ぼろぼろで見るに堪えない姿のアレは女王様ではなかったと。こりゃ失礼した。
    (「ロロは……居無えか」はぐれてしまったのか。しかし、ここが戦渦の目であり、自分とキャスターが居たような場所などはそれも少ない)
    (独りでも、乗り越えることは出来る筈だ。あの子は強いし、何より「俺の母親の弟子だからな」信頼がある)
    (何しろ、もう、やらなければいけないことが出来てしまった。二番目の目標はどうやら決まったようだ)……こっちの台詞だよ、メカ狸。
    傲慢の罪も大概にしとか無えと、煉獄で火に炙られるだけじゃ済ま無えぜ? もっと酷いことをされるかもな。
    例えば遥かに見下してる俺等に叩き潰されるとかさ。(もう不意の一撃は貰わない。火蓋はまだ切り落とされていないが、)
    (神経を張り詰めて一挙一動を見守る。ここはシスターの“領域”だ。キャスターの傍に身を寄せる) -- キフィ 2011-10-31 (月) 00:30:35
  • がーん……お気に入りなのに 魔力切れなの!もう空なの!装備は魔力で出来てるんだから仕方ないじゃん
    でも……一番会いたくないタイミングで会いたくないやつにあったなぁ
    それが遺言か、さえない台詞だな(立ち上がって虚勢を張る)
    砕け!キフィ!(シスターをびしっと指差す) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 00:34:24
  • お前この中で唯一の男なんだからもっと堂々と前に出ろよ…(キフィの後ろに回って背中を押す)
    …ん、あ、あー。何か言うことか…。もう対話の余地はないしする気もないよ。
    今から倒しに行くから、自分の最期の台詞を考えとけ。くらいだ -- キャスター 2011-10-31 (月) 00:41:58
  • 虚勢を張るなら最後まで通さぬか、情けない(人任せのヴィーを見て顔を手で覆う)
    ……さておき(そのままシスターの方を向き直る)、中々面白い趣向であったぞ教会の
    わらわもぜひ貴様に礼をしてやりたい……せめてもの情け、自分の墓石に刻みたい欲しい一言が思いついたら、くたばる前に言っておくが良いぞ -- 女王 2011-10-31 (月) 00:43:37
  • 地獄? これからの黄金の時代にそのような概念は必要ありません。あなたたちも救われるのです。
    私があなたたちに負けると。(クスリと笑い)本気でそう思っているのですか?
    再生の朝と死に行く夜を無限に繰り返す古き時代の住人(すみびと)たちよ。
    (令呪にも見られる万能の力『無色の魔力』がシスターの周囲を渦巻く)
    その血を持って原罪を贖ってもらいましょう………(キフィに人差し指を向ける)
    (次の瞬間、キフィに向けて光魔術の熱線が放たれる。詠唱なしで、殺意と共に、一直線に)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 00:47:32
  • 僕はもう魔力空だし
    じゃあ女王がやってよ!もうさっきみたいに操られたりしないから大丈夫だよ ガツンとやっちゃってよ -- ヴィー 2011-10-31 (月) 00:49:57
  • そうだ……例えば俺のこの拳に打ち砕かれる。指先一つでガンガンガンガン叩いて砕くわけだ。それにお前はお陀仏だ。って無理ィッ!!
    (押される)や、やめい! もう殆ど余力無えんだって言ってるだろうが! 体力、っていうか、呼吸器と内臓もかなりヤバい状態でして……。
    畜生、男のプライドを攻撃するのはやめろ!(渋々前へ立つ。ともあれ、戦力不足はやはり否めない。油断をすれば畳まれるだろう)
    で、シスターさんよ。こっちの意見は一致して、テメエを生贄に俺たちの時代を紡ごうってことになったんだが、異論はあるか?
    (あるようだ。何より危険な匂いが渦巻いている。甘いような、苦いような、それでいて色のない死の香りだ)あるんだな、ダボが!!
    (とすると、その指先は蝋燭を衝き消すものだろう)雷っ……!!(殆ど反射で躰を動かし、躱す。髪の毛の焦げる香りが漂う)
    (火葬場に薫る死の香りと同じ匂いがする)……ご挨拶だな。俺、即死は不服だぜ……?(両の手を地に突いて、息を荒げる。冷や汗が背中を伝った) -- キフィ 2011-10-31 (月) 00:57:18
  • (予備動作の時点で「あーあ。ありゃ死んだなー。駄目だなー。」と思ってたら避けたので拍手)
    って、もう戦っていいのか? 映像だと思って倒しに行くとか言ってしまったが、前言撤回だ。今倒す
    (電影の剣を作り出し、頭上に放った。空間の穴に飲み込まれた剣は、寸分違わずシスターの真上数mの座標に転送され、落ちる) -- キャスター 2011-10-31 (月) 01:12:24
  • マスター殿が出涸らしの茶の如く衰弱死しても良いのであれば、全力で戦うがの
    これヴィー、始めたようじゃぞ?決めるなら早い方が良かろ、殴れるだけの部位が残っているうちに -- 女王 2011-10-31 (月) 01:17:56
  • 意見の対立。ならば戦って決めるとしましょう……あなたたちの敗北を再世される神話は語り継ぎます。
    (光魔術をかわされると機械人形の口元が歪んで笑みを浮かべた)
    (手を上げると頭上に氷魔術により氷壁が展開され、キャスターが放った電影の剣を防ぐ)
    先の戦いで消耗したあなたたちでは私を倒すことはできません――以上。
    (左手をキャスターに向け)人形繰りの魔女よ。消えてください。(雷魔術を発動、雷の奔流をキャスターに放つ)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 01:21:13
  • 満身創痍の相手を前に、万全の体制で待ち構えて倒しましたなんて語り伝えて恥ずかしくないんですか!
    もっと、ないの?電池みたいに残って無いの?魔力 -- ヴィー 2011-10-31 (月) 01:22:54
  • ぬ。(自然落下の力に任せているので威力はそれほど高くない。というか電影の剣自体、剣としては三級品もいいところ。簡単に防がれ、氷に浅い傷を残しただけで消失する)
    …どちらかというと、絶好調なんだがな。全盛期に戻ったような気分だ。気分だけは。(空間操作。とん、と軽くつま先で地を叩くと、シスターとキャスターの間に屑鉄の塔が隆起して雷を受け止め、地へと誘導する)
    魔女相手に魔法で攻撃してどうする? かかってこいよ!でさ!(外套を翻し、自らも拳を突き出して挑発!) -- キャスター 2011-10-31 (月) 01:32:37
  • うむ、先ほどまで聖杯に接続されておったのでな、まったく無い訳ではない
    ……が、おぬしもわらわの燃費の悪さを知っておるじゃろ?無駄に使えばあっという間じゃ
    (雷撃が飛び交う戦場を背景に、爆風に髪をなびかせながらのんびりと会話を続ける) -- 女王 2011-10-31 (月) 01:33:03
  • これより速い雷撃の拳を俺は見てんだよ、躱せらいでか……!(足が震えている。1cmでもずれていれば、脳を抉られていた)
    (死の香りが躰中に回り、恐怖が闘争を呼び起こし、奮い立たせる)……どーうせ、美辞麗句並べ立てて素敵な話にすんだよこの手のヤツは!
    リーアが嫌いそうな話だ!(細粒状の香を銀の煙管へ詰め込み、火を点ける。手が震えて、マッチを擦るのを二、三度ミスった)
    ……消費してようがしてまいが、要は使いようってやつだ。残存した魔力総て支援に回しちゃる。むかつくあの表情を変えてやれ。
    (煙が緩く舞う) -- キフィ 2011-10-31 (月) 01:37:17
  • うー…やっぱり女王は外れサーヴァントだ!相性最悪だよっ!
    あっちのキャスターが頑張ってるみたいだから、こっちは応援してようか……(瓦礫をひっくり返してパーカーを探しつつ) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 01:38:19
  • (雷が防がれると目を細めて。それでも焦らず次の一手を吟味する)
    「傷ついた古き者は聖者に打ち倒されました」ありふれていて素敵でしょう?
    ふふふ……愚かな…(音もなく駆ける。狙いはキャスター。その速度は迅速!)
    はぁ!(首ごと落とす勢いの手刀でキャスターを狙って一閃)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 01:41:19
  • 思ったより速いな…!(閉じていた右目を開く。瞬間、視界に映るものの全てを解析、未来を予測し、赤熱して右眼が文字通り燃え上がる)
    ……おうわっ!?(後ろに跳びつつ、シスターの殺人的一閃を寸でのところで皮鞄で防御。)
    (衝撃で留め金が外れ、バラバラとばら撒かれる中身──
                                         ──大小の銃を構えた人形たち。ばら撒かれながら、空中でシスターにその銃口を向け)
    お前らもなんかやれや!!(挑発したのは囲んで叩くためであって、自分ひとりで渡り合うのはとても無理な話である) -- キャスター 2011-10-31 (月) 01:51:05
  • (ヴィーを捕まえて首を閂絞めしつつ)失敬な、無尽蔵な魔力さえあればわらわは世界最強と言っても過言ではないと言うに
    む……(ふと何か思いついたのか、手を離してキフィの方を向き直ると肩を叩き)
    そこのお前、先ほどヴィーに面白い(ワザ)を使っておったな?あれはもう一度出来ぬのか? -- 女王 2011-10-31 (月) 01:52:57
  • くるしい!しぬ!しぬ!
    すでにその前提が無茶だよ、女王! -- ヴィー 2011-10-31 (月) 01:57:31
  • (ヴィーは魔力枯渇、女王はそれに伴って行動制限、自分は体力体調魔力総じて最悪。水際で拮抗を保ってはいるが、分が悪い)
    (シスターは恐らくこの搭そのものか、それに近い存在であり、無尽蔵に魔力を引き出せること、想像に難くない)
    (とどの詰り無限に押し寄せる瀑布であり、呑み込み趨勢を増す猛火であり、天空から降り注ぐ雷鳴でもある)
    (キャスターの挑発に乗ったあの余裕は、圧倒的な物量の差によるものなのだろう。長期になればなるほど、シスターは有利になってゆく)
    (ただし、その力を出す扉には限りがある。錫の浴槽になみなみ張られた水も、開けられた小さな孔からしか流れ出ることはない)
    (要はそれを上回ればよい。しかし、だからこそ、“全力を出せない”自分等の前にシスターは姿を現したのだろう)
    (酷く狡猾で、吐き気がする。造られた人の身で、神の身を語りながら、肉食獣のような真似をしているのだからお笑いだ)

    (上回る、その手段は……肩を、叩かれる)なんだね、今忙しいんだが……見て解らんかね?
    “あれ”? 『力の円錐』のことか……アレは、俺を中心に辺りの力を窄めて集める魔女術だ。だから多分、俺が衰弱してる今、無理。(きぱり)
    だが……方法がないでもないなァ?(銀の煙管から燻らせた煙をちょいと指差し、不敵に笑う)
    ……もう、夜だ。きっと月の輝きがこの搭の上から覆ってる。今は、コールド・ムーンが綺麗な時期だぜ……。
    ちょっと、俺の実力的に賭けになるが、“月への祈りの聖なる香”で、月の光から魔力を引き出せるかもな……。
    (「頑張れ、キャスター! ちょっと時間がかかりそうだ!」) -- キフィ 2011-10-31 (月) 02:06:56
  • (手刀を防がれるとばら撒かれる人形、人形たちがその手に持つのは銃――)
    無駄なことを……(再び無色の魔力が雷魔術を発動させ、周囲に強電磁力のバリアが展開される)
    あなたたちが何をしようと全滅までは時間の問題。受け入れなさい、滅びを。
    あなたたちは黄金の時代という大輪の花を汚す害虫です。
    その命を有効に使ってあげようと言うのに!(電磁波のバリアを身に纏ったままキャスターに肩からの体当たりを仕掛け)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 02:11:34
  • (足止めだけでも、と放たれた弾幕は、電磁バリアによる斥力にすべて軌道を逸らされ)──あぐっ…!!(咄嗟に腕で直撃は防ぐも、吹き飛ばされて離れた地面に叩き付けられ、数度転がり)
    ど、どうかな……結構しぶといんだ。私たちは。
    それに私たち以外にも、強いやつはいくらでもいる。滅ぼしきれるものかよ?(ふらつきながら立ち上がると、周囲に剣を召喚。次々と掴んで投擲する)
    (何でいつも私が時間稼ぎなんだよ。と心の中で愚痴りつつ)何か、弱点とか…パターンでも見えれば……っ -- キャスター 2011-10-31 (月) 02:23:33
  • ……ふむ、ん。ともかく似たような事が出来るという事じゃな?(知らない単語の羅列に首を捻りながらも一応の納得を得て)
    では、わらわも時間を稼ぐとしよう。そこで役立たずになっておる我がマスター殿共々任せたぞキフィ
    (言うが早いか…真紅のマントを翻し、盾となって奮戦するキャスターの元へ走り出す) -- 女王 2011-10-31 (月) 19:38:46
  • (キャスターが頑張っている。以前からの闘いより随分動きが良い。これが“更新”の効果だと言うのだろうか、見ちがえるほどだ)
    (雨垂れが石へ落ちるが如く、シスターにあしらわれてはいるが、心配よりも寧ろ誇らしい。余計な力が抜けて、安心する)
    (戦況は煮詰まってきている。火が点き、それが回っている。果たしてどうなることやら、しかし、負ける気はまるでしない)
    (深く頷く)……仰せのままに、女王サンよ!(銀の煙管の火勢が増す。それは魔導を含んで膨らみ、増幅して辺りへ伸びていく)
    (2対1。その程度では揺るぐまい。しかし手間取りはするはずで、こちらへの攻撃も飛び難くなるだろう)
    (第一、“俺”は人間なのだ。どうせ大したことは成せないと決め付けられている。腹立たしいことだが、マークはきっと緩い)
    キャスター……時間稼ぎしてるとこ悪りぃが、ちと、命令を聞いてくれ! ちと、風通しを良くして欲しい。そこの壁軽くぶち抜いてな! -- キフィ 2011-10-31 (月) 22:44:09
  • 共闘するのは三度目か。(あまり直接戦闘向きでないのはこれまでの戦いでわかっている)あまり無理するなよ!
    …んー? あっちか?(話の流れからなんとなく目的は察した) そぉい!(鞄から這い出てきた『ソニック』ドールを蹴飛ばす。十分な初速を得た人形は、急加速により文字通り音速の領域に達して自分ごと壁をぶち砕き、壁の穴から巧妙に計算された角度で月光が差し込む)
    これでいいか! あと…宝具は使えそうか!?(無駄に人形のバリエーションにだけは富んでいる。宝具さえ使えるならだいたいの状況に対処できるのだが) -- キャスター 2011-10-31 (月) 23:02:39
  • そちらこそ、術者の癖に殴りあうとは無謀な奴よの。下がれ、キャスター!「騎士隷奴───部分召喚!」(Knight Raid - Limited)
    (サーヴァントを召喚する魔力が無いのなら、その武器だけを呼べばいい)
    キンッ頭上に頂く王冠が煌き、アリエルの両手に拳銃が出現する。…それはメサイアと名乗る機械仕掛けの天使が使っていたもの)
    (いつか自分がされたように、躊躇う事無くシスターに銃口を向けその引き金を引いた) -- 女王 2011-10-31 (月) 23:15:34
  • (キャスターが投擲する剣の数々を素早く身を翻してかわしていく)
    (その刃が捉えたものはシスターの影のみ)
    (こちらに向かってくる女王に微笑み)座したまま待てば楽に死ねたものを……
    サーヴァントとは言えその愚かしさ、古き時代そのものですね。(回避もせずに頭部に銃弾を受け)
    無駄、無駄、無駄。無駄ですよ、裸の女王。(手刀を女王の太腿を狙って放ち)
    (柔らかな月光の差し込む再世の塔。月下終焉は近い)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 23:38:59
  • ちゃんと、帰ってこいよ(物陰から見送る) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 23:39:40
  • お!お!お!お…!?初めて使ったが……い、意外と難しいものじゃな、この武器は
    ('ダンダンダンダンダン、カチン。''空になった拳銃を投げ捨て、新たに出現させた拳銃を握り直し、なおも撃ち続けるが…)
    (これだけの鉛玉を受けて怯みすらしない…いや、弾丸の雨を受けながら向かってくるシスターに、流石の女王も焦りの色を浮かべる)
    (大きく飛び退いてどうにか手刀を回避する。しかし遅れたブロンドの髪が一房、数本斬り飛ばされて宙を舞った)
    くっ……やはりいかな宝具と言えど使い手ごと呼ばなければ効果は薄い、か -- 女王 2011-11-01 (火) 00:02:46
  • あんまり飛び道具効かん感じやなあ…やはり殴り合いで勝負を決めるしかないようだぞ女王。
    交代だ…! オラぁッ!!(圧縮空間の解放による爆発的加速。投擲の間合いから一瞬で距離を詰めると、女王が飛びのいた影から頭部を狙った強烈なトビゲリ・アンブッシュ)
    (まともに直撃すれば致命的な一撃なはずだが、狙いは別。本命は袖内に隠している人形だ) -- キャスター 2011-11-01 (火) 00:36:28
  • さあっ、すがキャスター! 完璧!!(とても気分が良く、銀色の光が何よりも明るく柔らかく差し込む。混じりっけのなく純粋に輝く)
    (動作が流れてゆく。あるべき処へ向かうように、何にも阻まれずに進んで行く。とても気分良く、広がる煙の中で息を吸い込む)
    この“煙”が満ちるまで、どうやっても使えるのは一回が限度だ! ……頼りにしてる、キャスター。
    (独りの時には感じられなかった、強い力が躰の奥から出てくる。打ち震えるほど、気持ちを強く持つことができる)
    (胸に空気をまるごと吸い込んで、静かに心へ響かせる。世界と共鳴するのを感じて、月の光を取り込んでゆく)

    O IO PAN(オー イー・オー パーン)
    O IAO(オー・イー・アー オー)
    IA IA ARADIA(イア イア アー・ラー・ディー・アー)
    IO EVOHE KERNUNNO(イー・オー イー・ヴォー・ヘイ ケール・ヌン・ノー)
    IO EVOHE DIANA(イー・オー イー・ヴォー・エイ ディ・アン・アー)


    (月への祈りの章句を捧げ、落ちる月の光の高まりを感じ、息が切れるほどに詠唱を空へ叫び散らす)
    (満ちる煙の香気は高まり、淡く白く戦場を包む。四方へ意志を注ぎ込み、月の周回の方向へ廻る)

    円き月のダイアナ 魅せられし者たちの女王 風は木々の間をうなり 汝が現れるべく、われは召喚す
    日々の憂いは去りゆき 夜の王国は汝のもの われらは愛する者と出会い 粗野にして自由なる全ての事物と合わさる
    われらを囲む魔術の力が巡るごとく 時の自我は溶け、消え去る ここ世界の狭間にて 自然の造りしものとひとつにならん


    (煙が月の光を浴びて輝きを始める。煙とともに、甘く、額の奥にしみこむ香りが広がる。どんどん広がっていく) -- キフィ 2011-11-01 (火) 00:38:48
  • (切れた女王の髪を一本、空中にあるうちに摘み)何れ。
    首を飛ばします。(ふ、と息を吹きつけると美しいブロンドの髪が宙を舞い)
    (爆発的な加速からの跳び蹴りにはさすがに回避の時間がなく、しかし左腕一本、掌で防ぎ)
    キャスターに肉弾戦で劣るほど脆弱な作りはしていません――以上。
    (再び手の中に無色の魔力を集中し始め)………?(キフィの詠唱を聞き)一体何を…
    -- シスター 2011-11-01 (火) 00:48:26
  • (キャスターとすれ違う瞬間。袖内に潜ませた人形がちらりと見えて、すぐさまその意図を察する)
    …おぬし本当にキャスターか?アサシン辺りに転職するのがお似合いじゃぞ!(キャスターの背を追いかけながら、崩落した塔の瓦礫が作る影に手を伸ばし)
    「騎士隷奴───部分召喚!」(Knight Raid - Limited)暫し借りるぞロレンス!(美しい面立ちでありながらどこか抜けている、三枚目の吸血鬼の顔を思い出しながら唱える)
    (再び頭上の王冠が煌く。ずるりと引き出されたのは闇をそのまま切り取ったような不可思議な色合いの外套)
    (引いた手の勢いのままくるりとステップを踏むように一回転、勢いをつけてシスターへ投げ付ければ……外套はまるでそれ自体が生き物であるかの如く自ら飛び掛り、シスターの視界を塞ぐ) -- 女王 2011-11-01 (火) 01:12:33
  • \シスターの服は壊さないように倒して〜/ -- ヴィー 2011-11-01 (火) 01:25:33
  • ああ、そのようだがな……!(それでいい。避けられなかったのは僥倖)
    この距離ならバリアは張れないな!!(手の中の人形を、軽く放る。ぽす、とシスターのお腹に抱きつくように当たる少女の人形『パルス』)

    ─────”電子の精霊(Spirit of Machina)*2

    真名解放。人形の実像が揺らぎ、質量を失う。)
    (純粋な魔力の塊となった人形──それは電子計算機の精霊模倣英霊(ブートレグゴースト)──電子世界に生きる、意思を持ったウイルスともいえる存在が自動人形たるシスターに取り付き)
    (物理法則を超越して。シスター内部のデータを───『喰らう』) -- キャスター 2011-11-01 (火) 01:26:16
  • 汝が夫は、角ある者 その七簧の笛は甘き調べを奏でる 古き生と愛と光の神よ われらの出会いを祝し給え
    汝がために、祈句を唱え 汝が上にワインを注ぐ この地の神聖にして古き者たちよ いと古き伝承に従いて汝を召喚す
    魔術の月とペイガンの呪文により 夜に隠された全ての秘密により 夢と願いと神秘よ 銀色の月影のなかに生れよ

    今や、見えるだろう、聞こえるだろう また、心の奥に知るだろう 真の魔術の証は成されたのだ


    (喜びを捧げる。言葉が渦を巻いて煙へ混ざる。“聖なる煙”の神性が限り無く高まったことを、理解すると段階を移す)
    (煙を吸い、それを構成している香りを一つ一つ嗅ぎ分ける。一つ一つ意識をして、ランプで照らすように呟いていく)
    フランキンセンス カラムス イーリス ジュニパー オレンジ シトロネラ
    カモミール レモン ライム メリッサ ウィロウ チックウィード
    オウピアム ワイルド・ローズ ジャスミン ウォータークレス ロドミルトゥス
    ヘナ シナモン ガランガル ペパーミント ローレル ミルラ
    赤ワインに浸けたレーズン アカシア・セネガルの樹脂 白ワイン レジン 蜂蜜

    28種の材料を重ね、月にさらして祈りを捧げ、果てる真夜中へ漂うは、遠い昔の聖なる煙


    シスターさんよ、不思議そうな顔をこっちに向けてんな。自分が尻尾掴んだ鼠が暴れて、一体何をするつもりだって思った顔だ。
    (煙は濃密に満ちているのに、はっきり皆の顔が見える。その白い靄は煙であり、煙でない。生命と意志のエアロ・ゾルである)
    作られたるは夜の帳の内にて焚かれる退魔と魔性の薫香、月への畏れ────LUNAR(ルナー)KIPHY(キフィ)
    満ち足りたり。煙は場を覆い、月の光はすっきり差し込んでる。……なあよ、チンダル現象って知ってるか……!
    (光が場を支配する。煙へ射し当った月光は、ミー散乱によって光子を散らし、全ての煙に色を与えて増幅させてゆく)
    (それは夜空の支配者である月の力を借りることに他ならない。人には及びもつかない、天空の領域。激しい、正気と狂気が集う!) -- キフィ 2011-11-01 (火) 01:35:26
  • む……(飛び掛ってくる外套に顔を歪め)この…今更目晦ましが何の役に立つと。
    (外套を力任せに引き剥がした時、腹部に飛びついてくる人形が見えた)
    ――――!!(あれは危険だ。シスターの中の何かがそう告げていた。が、遅きに失している)
    うああぁ!!?(絶叫。何らかの攻性プログラムを受けて自分が内部から食い荒らされる苦しみ)
    アギ……ギ、あなたは……(ぐらりと揺れて)お前ッ 何をした……!!
    (全身がバラバラになりそうなほどの激痛。ダメージなんて微塵もないのに体中が軋むようで)
    (そしてキフィの言葉が耳に入る)………!(月。それは自分が壊そうとした世界の神秘――――)
    -- シスター 2011-11-01 (火) 01:51:49
  • (煙と意志が同化する。真白い意識で頭と胸を満たしきり、自らの名と同じ香と同調し、月の光を林のように取り入れる)

    ここに魔女の言葉を聞け われらが夜に隠せし秘密を われらが運命の径なる闇より 今や、光へと踏み出さん

    アトラス コンス シン
    ブリゾ ケリドウィン ハトホル イシス ヘカテ
    レヴァナ ルーナア ニムエ パシファエ セレネ アフロディテ ブライド メルジーネ
    ディアーナ マーリ

    Kyphi can rock a person to sleep.(聖なる煙は優しき揺り籠)
    Create pleasant dreams and chase away the troubles of the day.(良い夢を導き、悪い現実を打ち払う)
    Burning Kyphi in the evening is sure to bring the gift of peace and quiet.(聖なる煙が夜の帳の内で燃え上がれば、必ずしや平和と静けさを齎してくれる)


    (“魔女の息子”は伊達じゃない。キャスターの宝具が開放されて抜け出る魔力、(カラ)となり、月の魔力が注がれ、月と同調する)
    (世界の一部が身と変わり、銀の輝きを吸い込む。全てが銀色に染まる、美しい光景を見る)

    汝の美の輝き全てにより このわれらを照らせ
    汝が銀の光により 夢の門を開け 輝き澄み渡れ 地と空と海に
    汝が魔術の神秘は その呪文を描きたり どの葉も生い茂り どの潮も流れる 全てが過ぎ去るまで
    秘密の力の女王よ この魅せられしときに 汝の恩恵を求める 運命の柔らかな滝に われらが上に 降り注げ

    来たれ


    Lunar Kiphy────月へと架かれ、天使の梯子(ルーナー・コードロン エイカド・エヘバー)
    (きっと肌に感じるだろう、金管楽器の音が響いたような震えを。その場は光に包まれた。煙は総て魔力と化して、満ちている)
    (レンブラントの絵画のような、素晴らしい光景が広がる。月の輝きがその場に居る皆へ注いでいる)
    ……世界を玩んで、この地の世界を軽く見て。ならば、世界に裁かれてもらおう。テメエが思うよりずっと巨大な世界に。 -- キフィ 2011-11-01 (火) 02:16:46
  • ほぅ……(ただ呼吸をするだけで力が満ちていくような濃密な魔力を感じ取り、思わず感嘆の声が漏れた)
    良い仕事じゃキフィ褒めて遣わす。そして……(にこりとこれ以上無いくらいに朗らかな笑みを浮かべ、シスターを見据える)
    修道女よ、約束どおりお仕置きの時間じゃ。無論覚悟は出来ているのであろうな? -- 女王 2011-11-01 (火) 03:30:30
  • あ……(思わず空を見上げる)
    (陽光とは違う柔らかな光 戦いなど他所の世界だというように穏やかに夜風が髪をなでる まるでシャワーを浴びているかような光景)
    (この世界にも月はあったんだということに、なんで今まで気づかなかったんだろう?自分は女王のことどころか、この世界のことすら殆ど知らなかったのだ) -- ヴィー 2011-11-01 (火) 03:33:03
  • (魔力で構成されている精霊は、シスターの力と対消滅するかのようにその身を削り、すぐに消失してシスターを解放する、が)
    どうやら効いたようだな。黄金時代の高度な文明にしちゃ、脆いじゃないか、えぇ?(対してこちらは魔力が満ちる。陽の苦手な自分には馴染み深い優しい光)
    終いだ、シスター…何だっけ? ジョスリン? まあいい、修復する前に叩き潰すぞ……!(右手をまっすぐ上に掲げる。それに重なるように、神秘的な金の髪の少女の姿が見えた気がした…だがそれも一瞬、右手には蒼白い月光を集め、固定化した剣が顕れて) -- キャスター 2011-11-01 (火) 04:01:12
  • 世界が……私を裁くなどと…世迷言を!!(二本の足で立つにも苦労しながらも、何とか姿勢を維持する)
    私がこんな世界を潰してやると言っているんです……それを素直に聞けと! 私はぁ!!
    仕置き? 新たな時代を作ろうとする私に何の罪があるというのです、裸の女王。
    あなたの理念一切を否定しなければこの話も終わりそうにありませんね!
    く……キャスター風情が、黄金の時代の(ともがら)である私に……下種な攻性プログラムなどを…!!
    私は黄金の時代を……新たな時代の再世を……!(無色の魔力を量の掌に集め)
    -- シスター 2011-11-01 (火) 04:07:40
  • お前が素晴らしいと思っている黄金の時代は、実際は私たちの世界に負けるような程度のものだってことだよ。役ぶそ…役者不足だ。
    来な、妄執に囚われた自動人形。貴様の因業、未練の糸の一切を私が断ってやる(なんとなくそれっぽい台詞を言ってみたかったらしい)
    相手はキャスター風情だ。臆することないだろう?(ちょいちょい) -- キャスター 2011-11-01 (火) 04:32:31
  • 大体じゃな……先ほどから聞いておればやれ黄金だ新たな時代だの、貴様などに手伝って貰わなくともこの世は既に十二分に美しい
    このような薄暗い塔で妄執に囚われて居るからそんな簡単な事が分らぬのじゃ……かつて『裸の女王』であったわらわの様にのぅ
    (……そう、昔の自分もそうだった。玉座から見える世界こそが全てだと勘違いしていたあの頃)

    そんなに見たければ見せてやろう……わらわ内で金貨よりなお美しく輝く盟友達との思い出を……
    数多の冒険者が紡ぐ物語、本物のゴールデンロア(The Golden Lore)を!

    (対抗するように、周囲に満ちる膨大な魔力を集め自らの宝具に流し込んでいく)
    (よほどの大技なのか、既に並の宝具であれば10個は賄えそうな魔力を集めているはず……それでもまだ湯水の様に魔力を喰らい続ける) -- 女王 2011-11-01 (火) 22:05:31
  • そうそう。正しさを示したいなら、せめて、“この時代”の一部にすぎない俺たちなんざ、腕の一振りであしらってみせろよ。
    世迷言かどうか、試してみろ。ここは、時代の地の上だ。だが、今は俺たちの場所だ。奪い貸して見せろ……出来るものなら。
    (どちらが正しいも、ない。動機はどうあれ、結果はどうあれ、“彼女”も大事な時代を、自分等と同じく守ろうとしている)
    (この闘いは、生存競争の縮図であり、遍く闘争の縮図であり、赤黒分かれる人達の意志の縮図であり、生命が散らす火花である)
    (勝敗が全てを二分に裁く聖杯戦争の縮図。“搭の世界”の内から引き出される魔力と、“世界の月”から引き出される魔力が、)
    (緋い火花を散らしている。アーエンネルベと黄金の世紀が、それぞれを高めあい、ぶつかり合っている)

    ……ッッ!!(ぞっと、炎が通り抜けていった。この月光の満ちた魔力結界に、穴でも空いたかというほどの、魔力の流入が起こっている)
    (煙を吸い込む。香りを意識する。柑橘系が甘く擽る、樹木の樹脂が奥底まで響く、ネクターを飲み込んだような、高揚感がある)
    (流れに負けない心を持つ。踏み止まって力を移し、構えるキャスターと女王へ、煙の“気流”を向ける)
    (ひときわ激しく銀色に、月が落ちてきたかのように、眩い輝きがその場の全てを支配する) -- キフィ 2011-11-01 (火) 23:05:04
  • よかった…キフィが賄ってくれて
    あんなに吸われたら、もともと少ない僕の魔力なんて一瞬で空になっちゃう -- ヴィー 2011-11-01 (火) 23:09:55
  • 負ける!? 私が、お前たちに…古き時代に負けるなどと!! そんなことがあってたまるかぁ!!
    (キャスターの言葉に激昂し、右手に炎を纏わせる)
    『美しきものは全て過去』その一切をこの世界に上書きして差し上げようと言うのです!
    何がゴールデンロアですか、馬鹿馬鹿しい! カビの生えた英雄譚などで私は倒せない!!
    今は攻性プログラムに手間取っているだけのこと。それさえデリートしたらすぐにお前たちなど全滅させる!!
    聖杯が……この私が古き時代の住人どもを一人残らず消し去ってくれる!!!
    (炎を纏った拳でキャスターに殴りかかる。シンプルにして強力、煉獄の炎を伴う打撃攻撃)
    -- シスター 2011-11-01 (火) 23:16:02
  • 要するに美化してるんだろ。昔は良かった昔は良かったって、聞き苦しいったらありゃしない。
    だいたいそっちのが古い時代だろうが……(右目が燃え上がり、演算を始める。シスターの機構からなる速度、未来位置、攻撃力。すべては計算済み)
    (怒りに任せた一撃など、見切るのは容易いことだ。寸前、わずかに半身を逸らして回避。髪が燃え、頬が焼けるが構わずにすれ違いざまに切り抜け…)

             
                      
                               

    (硝子の風鈴を指で弾いたような清廉な音が響く。)
    (爽やかなソーダ色の軌跡を目に焼き付け、切り飛ばされたシスターの腕が宙を舞った)

    (ただの一撃で役目を果たし、蒼白い月光を散らしながら砕ける剣。後の仕事は)……見せてやれよ、女王。そのゴールデンロア(The Golden Lore)ってやつをさ! -- キャスター 2011-11-01 (火) 23:51:08
  • (月への祈りの聖なる煙:ルナー・キフィは、その成分全てが植物性の香だ。麝香や抹香は言うに及ばず、動物の皮脂も使わない)
    (樹木香木香草から採れたものが全てで、それを花の蜜である蜂蜜で混ぜ合わせたもの、芳しき大地の香り)
    (大地を象徴する植物の香を焚けばそれは煙となり立ち上る。根を張り巡らせ、地から離れることのない草木が、天へと昇る)
    (それは、大地と天を結びつける。月まで煙は届いて、光の帯となって降り注ぐ。月は大いなる魔力の象徴。煙となって満ち足りる)

    (月の輝きがキャスターの剣に流れ込み、半月の軌跡が中空へはっきり浮かぶ。一瞬の交錯が咲き誇り、散りゆく)
    月影降臨(ドローイング・ダウン・ザ・ムーン)────古き栄光も過ぎ、闘いの今も乗り越える。未来は、俺達の物だ!!
    (勇姿を目に強く焼き付けて、そこに自分の相棒が居ることを深く感じて、目を閉じる。「最後だ」)
    (月の魔力に翳りが見える。それは欠ける月のサインで、今しがた巻き起こった剣の半月をさらに削るように、だんだんと、細くなる)
    (削られた月は新月と消え去り、後に残るは海の底まで届くかのような輝きと、魔力だけ。剣の欠片が星と散りゆく)
    頼んだぜ、女王様────!!!(女王へ流し目をする。魔導がそこにある。とても鮮烈な、銀色の光がそこにある。瞬きを忘れ、見届ける) -- キフィ 2011-11-02 (水) 00:12:17
  • ご苦労キャスター、あとはゆるりと見物するがよい!(時は満ちた……結界型宝具裸の女王(Naked Queen)が完成する)
    (頭上の王冠が一際大きく輝きを放ち、淡い月明かりに照らされた塔の中を黄金の輝きで塗り替えていった)

    (女王の背後に人型の光が生まれ、色付き、闇色のマントを羽織った背の高い二枚目の男の姿を形作る)
    (それは操られていた時に生み出した『影』の騎士とは明らかに違うもの、明確な人の姿を持ち…あまつさえ口を開く)

    「へーへー、お呼びでございますかアリエル」

    (現れたのは工作器具で武装し、両耳にアンテナのようなものを付けた小さなロボットの少女)
    (誰よりも長くアリエルに付き従い最後まで苦楽を共にした一番の忠臣)

    「アリエル様、ウチに何か用かミュ?」

    (現れたのは小さくずんぐりとしたどこか愛嬌のある面立ちの白銀の装甲のゴーレム)
    (口は無いというのにぺらぺらとよく通る声でまくし立て、それを聞くアリエルは煩わしそうに耳を塞ぐ)

    「馳せ参じました白百合の君!このわたくしにお任せ下さい!」

    (現れたのは兎耳を生やした愛らしくも妖艶な色香を放つ獣人の商人)
    (片眼鏡の位置を直しつつ周囲を睥睨し、シスターを見てはぱちんと扇子を閉じて)

    「どうもどうもアリエル様、本日は………商談ではない御様子ですね」

    (現れる。魔道書を抱えた快活な少女が、薄汚いコートの男が、大剣を担いだ死神の少女が、精悍な顔つきの青年が、刀を携えた獣人の剣士が……何人もの冒険者が)
    (アリエルと同じ時代を生き、共に歩いた英雄達が) -- 女王 2011-11-02 (水) 00:24:05
  • (真紅のマントを翻し)これが貴様の言う黴臭い英雄譚を紡いで来た者達よ
    その力を受けてなお本当に倒れぬか…試してみるとしようではないか
    往くぞ皆の者!(女王の声と共に13人のサーヴァントが13の宝具を構え………一斉にその力を解放した!)

    (空間ごと斬り裂く斬撃が、音を超える速度の刺突が、隙間すら見当たらない程に濃密な重火器と魔法の弾幕が、あらゆる力の奔流がシスター目掛けて放たれる!) -- 女王 2011-11-02 (水) 00:26:52
  • (当たり前と言えば当たり前だが、自分の知らない女王の友達が一杯居るのにちょっと嫉妬する) -- ヴィー 2011-11-02 (水) 00:35:29
  • (目の前に自分の腕が舞った。思考が停止する。それはウイルスによってそうなったのではなく、信じがたい現状の認識によって生まれた思考の空白)
    (その一瞬の空隙の間に女王はその高貴なる幻想(ノーブル・ファンタズム)を顕現させていた)
    あ……(ずらりと並ぶ冒険者たち。その全てがサーヴァント――――)女王ッ 貴様ぁぁぁぁぁぁ!!?
    (放たれる斬撃が、刺突が、銃弾と魔法の弾幕が。一切の救済の入る余地なき非情としてシスターの機身を削り取っていく)
    うがああぁ!?(壁に叩き付けられ、様々なコードが露出した壁面にだらりと背を預けた)
    -- シスター 2011-11-02 (水) 00:45:15
  • よくやったぞ、皆の者…………くっ……ぅ。(ふらりと息も絶え絶えに膝をついた。黄金の輝きは消え失せ月明かりの支配する世界へと戻っていく)
    (13人ものサーヴァントを召喚し、一度に宝具を開放したのは流石に堪えた)
    (魔力が水とすれば女王は蛇口のようなもの。一度に13もの宝具を賄うだけの水を通せば……破裂してしまってもおかしくはない)

    (顔を上げシスターの様子を窺う)これだけの宝具を受けてなお姿形を保っておるとは……呆れた頑丈さじゃの -- 女王 2011-11-02 (水) 21:40:35
  • おつかれ…(瓦礫で作った椅子を勧めつつ)
    まったくだなあ。修復されても面倒だ。些か心苦しいが…トドメを刺しておくか?
    辞世の句を詠め、シスター……介錯してやる(刀を抜き放つ) -- キャスター 2011-11-02 (水) 22:18:57
  • 油断するなよキャスター(手応えに自信はある…だが過信もしない。気を抜く事なくその様子を眺め)
    首を飛ばして腹を割いたとしても死ぬか怪しいものじゃ、やるなら念入りに輪斬りにしておけ -- 女王 2011-11-02 (水) 22:28:37
  • (冒険者の町に産まれ、20数年の時を過ごした。子供の頃は冒険者達の背、全てが目標だった)
    (目の前に広がるのはその背の向こう側であり、冒険者達が見ていた世界。金色に輝く、宝物よりも栄光を抱いた光景)
    (これより美しいものがあろうか。きっと自分等は間違っていない。これから自分等はそれを繋いで、繋いで生きていくのだ……)

    (一方、水の方。枯れ上がり、陽に当るだけで乾上り罅割れかねない池と同様。媒体の煙も散り、纏う物ナシ)
    (月と同調して意識を預けていただけあって、「躰が自分の物ではない様だ」という表現が真にしっくりくる)
    ……流石に、忌み子の称号は伊達じゃねえか……。生きてやがるぜ、俺……すげえな……。(よろけり、立ち上がる。地面が傾いた気分)
    (シスターはどうやらしぶといが、人で言うなら全身複雑開放骨折と言ったところだ。動けまい。動けたとしてももう勝てまい)
    キャスター……ちっと待って。(よろれり歩いてキャスターの傍へ行き、制止する)
    (冷たくもない目でシスターを見下ろす)……テメエがほぼ機能停止してんのに、『アーエンネルベ』は依然として稼働中だ。
    云え……牢での問答の続きだ。テメエの裏に何がある。根掘り葉掘り、聞かせてもらうぜ……。 -- キフィ 2011-11-02 (水) 22:46:35
  • (キフィの言葉に顔を上げ)ふ、ふふ……私を倒そうとアーネンエルベは止まりませんよ…
    何故なら…(シスターの背後の壁が崩れ、そこにはシスターと同型の機械人形、その残骸が山のように積まれた部屋がある)
    私がこの塔によって送り出された端末に過ぎないからです…
    黄金の時代はこの遺跡そのものの願い……むしろ私という端末を失ったことで聖杯の力は暴走します…
    魔香の術者、人形繰りの魔術師、次元の来訪者、そして裸の女王よ………
    あなたたちの勝利により今すぐこの時代が潰れることはなくなりましたが、結果として聖杯は全てを貪欲に喰らうことでしょう。
    ……戦いにより磨かれ、至純の魂を持った八つの魂が塔を…う、ぐぉ……塔の最上階を目指している…
    (ドス黒いオイルがシスターの体から抜け落ちていく)聖杯戦争は……終わらない…!
    -- シスター 2011-11-02 (水) 22:53:31
  • ……聖杯が暴走して喰らう?要領を得ぬな、つまりどういう事なのじゃ?
    (とりあえず……一番状況を理解していそうな奴に目をやる)……これキフィ、説明しろ -- 女王 2011-11-02 (水) 23:15:17
  • テメエを動かしてたのは……“遺跡そのもの”か。遺跡を動かそうとしていたのではなく……。
    (一本の線で繋がった。背後にあったのはただ、この『搭』のみ。そして『搭』は、頭を失って無秩序に活動を始めようとしている)
    (八つの魂の中の二つをきっと自分は知っている。貪欲に喰らうとあれば、最上階は奈落の窯と同じ。辿り着くことは、すなわち……)
    ケンマたちが危ない……せめて、伝えるぐらいは。(女王と視線がかち合う)……ああ、そうか、テメエらは操られてただけだもんな。
    この搭は『アーエンネルベ』っつってな。ニアリーイコール聖杯なの。(踵を鳴らす)
    巨大なシステムらしくて、そこのそいつがここのオペレーティングシステムってやつだったワケだ。
    制御を失った『搭』は自分でなんとしても仕事を成そうとする。即ち、こいつが俺達を生贄にしようとしたみてえに、
    この聖杯の勝者たちが辿り着くのを、頂上で大口開いて待ってるってワケよ……。大分推測混じってるけどな。 -- キフィ 2011-11-02 (水) 23:28:17
  • ふむ……よし。爆破しよう。なあに私にかかれば周囲に被害を出さず塔だけを瓦礫にする事だって可能だ -- キャスター 2011-11-02 (水) 23:35:07
  • まだ中に居る奴等はどうすんだよコラ!! ロロもまだ脱出してねーかもしんねーんだぞコラ!! ていうかそんな魔力がどこにあんだコラ!! -- キフィ 2011-11-02 (水) 23:39:03
  • なにも今すぐの話じゃないさ。実際魔力がない以上爆薬を調達する必要があるしな。
    中の連中がなんとかするならそれでよし、数日待っても止まりも戻りもしないなら、ね -- キャスター 2011-11-02 (水) 23:47:31
  • おおよそは理解したが……どうする?わらわ達はこの通り満身創痍、しかも聖杯が飢えておると言うのならこの場に残る事すら危険と来ておる
    (ため息)ケンマには悪いが……わらわとしては自分のマスターを連れての脱出を優先したい所じゃの

    そもそも、その八人とやらは事情を知らぬのじゃろう?
    今更わらわ達がノコノコ前に出て「聖杯を諦めろ」と言ったところで「ここまで来て諦められるか」とばっさり斬れるのがオチじゃ -- 女王 2011-11-02 (水) 23:52:24
  • 魔香の術者……あなたは理解が早い…つまりはそういうこと。
    最早聖杯は贄を求めるのみ。ここで例え八つの魂が塔を昇ることを諦めようと……
    塔を爆破しようと……時間と共に暴走の度合いを強めていく聖杯に全て喰われるのみ…
    あなたたちの希望は……ここで私を倒したこと…
    そして八つの魂のどれかが直接聖杯にアクセスするという…細い希望に縋らざるを得ませんね…
    そして私は…(シスターが、最初に出会った時のように淑やかに笑う)あなたたちを逃したりはしない。
    私自身の自爆システムを作動させました……残り数十秒…この部屋諸共に灰になってもらいましょう…ふふふ――以上。
    (シスターの視覚センサーから光が失われ、その体が力を失くす。災厄の火種を残し、ここにシスターは力尽きた)
    -- シスター 2011-11-02 (水) 23:53:40
  • おいちょっと待て、今最後に物凄く聞き捨てならぬ事を聞いた気がするのじゃが……!?
    (椅子代わりにしていた瓦礫から腰を浮かせようとして、倒れこむ……自分の思っている以上に大技の負担が体に来ているようだ) -- 女王 2011-11-03 (木) 00:11:52
  • (先程から募るのは焦燥ばかり。「ケンマたちはどこに居るのか?」「説明は?」「どう搭を止めるのか?」「余力は?」)
    (思考を一撫でするだけでも、出来ないことが多すぎて、身じろぎも出来なくなる。だが、シスターの言葉で面を上げた)
    “直接アクセス”……出来やしねえって腹で言ったんだろうが、蜘蛛の糸は垂れてんだな……?
    ……結局出来るのは“信じること”だけってか。何、俺とキャスターに勝ったケンマみてえな連中が8人……どうにか、なるかもな。
    (そんな前向きも、長続きはしない。また、次の問題がやってくる。寄せては返す波のように、身を削る)
    置き土産なら、もっと、気の利いたもん寄越せよ……! 畜生、期待を裏切ってくれねえな!!
    (これには迷う必要などない。後はシスターの言う“細い希望”に縋り、生き残るだけ。即ち、逃げることだ)
    ……さっさと離れるぞ、キャス、ター。(女王が座り込んでいる。そのはずだ。ただ供給するだけだった自分が焼ききれそうな程なのだから)
    (「仕方がない」と見捨てるより他、ないのだろうか。ヴィーも居る。女王を見捨てはしないだろう)…………!!
    (このままキャスターと二人で逃げてしまいたい。と、産まれて初めて、他人の命より自分を優先した考えを持ってしまった)
    (それが途轍もなく恥ずかしくなり、もう、そんなことは考えられなくなる)……!! 止め、るっ……!!
    全ての力 三に三を乗した力により この呪法は呪縛され ここに とどまるべし……、こ、ぐぁっ……クソッたれが……ぁ!!!
    (詠唱が解けて宙に散る。精神に酷いだるさが圧し掛かってきて、口が開けなくなる)…………ぐ、ぅ……。 -- キフィ 2011-11-03 (木) 00:37:56
  • 修道女め、この後に及んで下らぬ悪あがきを……っ!
    (膝が笑う。どうにか立ち上がろう足掻くが一度崩れた均衡はそう易々と元には戻ろうとしない)
    (シスターの言葉を信じるならあと数十秒、いや…それすら嘘である可能性も否定できない!刻一刻と時間は過ぎていく)
    (限界を超えて詠唱続けようとするキフィに声を荒げた)貴様はヴィーを連れて先に行けっ!わらわは自分で何とかする! -- 女王 2011-11-03 (木) 01:22:05
  • 塔のほうは…(「きっと剣ちゃんが何とかする」確信はない 小さなつぶやきは祈りに近い シスターのいう通りなのがちょっと癪に障った)

    ばかっ!置いていけるかよ!お前、僕のサーヴァントだろっ
    こんどこそ本物の聖杯を見つけるんだ そのためには、お前が要るんだ 置いてくもんか(ぎゅと手を握って引っ張る) -- ヴィー 2011-11-03 (木) 09:26:09
  • (力なく横たわるシスターの体からは何の音も気配もしない。ただ不吉な感覚だけが肌で感じられるだろう) -- シスター 2011-11-03 (木) 22:33:12
  • ヴィー……………。(握られた褐色の手の温もりに、胸にチクリと痛みが走る)
    (だが…なおのこと、そこまで想ってくれる者を見殺しには出来ようか)…何か手は無いのか、せめて令呪でも残っていれば
    (自爆を止めるにしろ、逃げるにしろ……もはや自分には手札が無いのだ) -- 女王 2011-11-03 (木) 22:44:10
  • 落ち着けよ。みっともないぞ(横たわるシスターへ冷静に近づくと、革鞄から工具を取り出して胸や背中の外装を引き剥がしにかかる)
    わざわざン十秒も猶予をくれるとはありがたいことだ。どうせ電気式の時限信管だろう……こういうのはコードを切れば止まるって相場が決まってるんだ。映画で見た
    (シスターの臓腑とも言える機械部品を乱暴に千切っては投げ千切っては投げ、自爆装置らしいものを探す。技術者としては少々勿体無い気もしてくるが仕方がない) -- キャスター 2011-11-03 (木) 22:53:09
  • ……どうにか出来ないのに、粋がって「どうにかする」なんて言うのは無責任だぜ、女王様……!!
    (「絶対助けてやる」昔に自分自身が言った言葉だが、この約束は果たされなかった。命の灯火が消えゆくのを、見届けるだけしか出来なかった)
    (意識を揺り戻して正気を保つ。見捨ててなどおけるものか。一回戦の敗北の後、自分がどんな顔をしていたのかを知っている)
    ヴィー、その手を黙って握っておけよ……離せば一生後悔するぜ……。(力がなくとも意地を張る。打開の策を考えてゆく)
    (女王の言葉に思い出したのは、左腕の令呪のこと。鉦紋、令呪の残滓が真っ二つに切り裂かれてそこに刻まれている)
    ……早まったことしたぜ……畜生……。おい、キャスター。なんとかなるのかい。
    (シスターは、構造はどうあれ機械“人形”だろう。ならば、キャスターの領分。最後に不安になる発言が付け加えられていたがそれは良い)
    (ただ、キャスターは自爆装置の渦中に居る。時間が切れれば、もろに爆風を食らう。その規模がどうかは知らないが、)
    (シスターの自信から見て相当なものだろう。即死は免れない)…………。
    どうだ……何色のコードが何本見つかったよ……?(シスターの遺骸の傍に近づいてゆく) -- キフィ 2011-11-03 (木) 23:08:46
  • 令呪はこの通り(手を掲げてみせる そこには綺麗さっぱり何もない)
    (あの場で使ったことは後悔してない 多分同じ場面に出会ったらきっとまた使うに違いない でも)失敗ではあったかな……
    令呪もなくなっちゃったし、今のところこの手はこうするしか役割はないけど(女王の手をぎゅっと握る)
    何か盾になるくらい硬いものでもあればいいんだけど -- ヴィー 2011-11-03 (木) 23:40:11
  • (キャスターがシスターの機械の臓腑を探ると、確かにそこには信管が存在した)
    (出ているのは赤いコードと青いコード。もう時間の余裕はない―――)
    -- シスター 2011-11-03 (木) 23:49:23
  • む…(それらしき物を残骸から抜き出し、積まれているかもしれないセンサー類に引っかからないよう慎重かつ乱暴に解体していく。最後に残ったのは)
    ……赤青二本だ。お約束だな(シスターは「数十秒」と言い残した。つまり残り時間が明確ではない。もしかしたらあと十秒あるかもしれないし、一秒ないかもしれない)
    (少なくとも。悩んでいるような暇はないのだが……)

    (静かにはさみを置いて息を吐く)
    …おいヴィー。お前が切れ。
    見事当てたら……本日のMVPにしてやるよ(責任を負いたくないので丸投げした) -- キャスター 2011-11-04 (金) 00:04:52
  • 盾か……(見回しても……見つかるのは瓦礫の山。まさかその程度で防げるようなものが切り札のはずが無いだろう)
    (ヴィーと手を繋いだまま、肩を借りるようにして作業を続けるキャスターの元までたどり着く)
    ふん……またベタな展開じゃの、あの修道女も融通の効かない割りに洒落の効いた真似をしおるわ -- 女王 2011-11-04 (金) 00:13:53
  • 典型的なワイヤージレンマ……こいつの製作者は遊び心に溢れてやがるな。(覗き込むと、確かに赤青が映画の光景そのままに二本伸びている)
    もしかすると、こいつが斃された時の事を考えてこうしたのかも知れ無えなあ……“最後の選択”とでも言って。
    ってコラァ!!! 投げてんじゃねえよ最後の選択を! ていうかンなことしてる時間無えしあの状態のヴィーがニッパー持ってるわけねえし!(わたわた)ああもうなんでもいいから早くしてくれーっ!! こんな間抜な終わり方は嫌だぁあーっ!! -- キフィ 2011-11-04 (金) 00:16:04
  • え…?ええっ!?ちょ、まってよ!なんでいきなり僕に!?爆弾は危ないから絶対に素人が解体しちゃいけないよってマスターにも言われて……
    あー…えっと…(遺骸の前にぺたんと座り、置かれたはさみを拾…おうとして一回取り落とす)これとこれのどっちかなんだよね?
    えっとー…赤が血で白が精神で赤い世界は白い世界を引き裂かずにいらねないわけで…どっちがどうなのか
    (顔面蒼白 指先が震える)
    (明確な時間が提示されていないことで逆に焦りばかりが先行し理論的な答えが出ない そもそも答えなんてあるのかどうか)
    大きな賭けのこと、こっちの世界ではなんて言ったっけ…?(現実逃避)
    (もしかしたらもうこのまま爆発しないんじゃないか?などと思うほどの体感時間)え、ええいっ…!

    プッッ

    (勢いよく両方まとめてちょん切った どちらかを残すという選択肢はシスター、つまりは過去からの悪夢の根を残すことになる気がしたからだ)
    (出した答えは 残すものなく絶つこと 過去のすべてを断ち切り、キフィたちがこれからの時代を作るのだ) -- ヴィー 2011-11-04 (金) 01:12:42
  • (ヴィーが線を二つとも切った瞬間、ピーと気の抜けた音が鳴る)
    (それからいくら待っても爆発は来ない。シスターが最後に残した悪意はヴィーの手により根底から断たれたのだった)
    -- シスター 2011-11-04 (金) 01:20:25
  • ハイ・ステークス……命をチップにしてオールインを宣言した、一世一代の賭け。勝者に与えられるのは未来だぜ、頑張れ。(丸投げ)
    (実を言うと自分は運が悪い。“忌み子”とはよく言ったもので、じゃんけんでは負けるし賭けに勝ったことはない)
    (悪運は強いが、それでは“爆発しても生き残る”みたいな事しか起こるまい。余計に口を出さず、固唾を飲んで見守る)
    ……? …………!!? なッッ……!! ちょっ待(『両方のコードを切ると、爆発する』そう、どこかで聞いたことがある)
    (正しく目の前では、フォークで掬うように鋏で掬われて、赤青コードが二本仲良く睦まじく並び、切られようとしている)
    ((ピーッ)聞こえてきたのは、気の抜けた音。爆発音ではない。思わず、身じろぎして無事を確かめる。夢ではない。助かったらしい)

    ……。は、ぁ ぁあ〜……。(気が抜けて座り込んだ。「まさかフェイントってことはないよな?」疑問が浮かぶが、どうやらそうでもない)
    (このままころりと横になり、陽を除ける夏の木陰に居るように、眠って意識を落とせそうなほど緊張が解ける)
    (凄絶な疲労感を今更噛み締めて、その苦さにうんざりする)……終わったァ…………。いや、まだ、終わって無えけど…………。
    なんだよ、もしかして、どっちを切っても爆発しなかったのか。……こうして選択させることに意味があったのか?
    ……態々、解除の方法を用意して造ったところを見ると……まるで斯うされるのを望んでいたようにも見えるな……。
    いや、コイツの製作者が誰なのかとか、なんなのかとか、知ら無えんだけどよ……ハッハッはぁ……。ああ、疲れた……。 -- キフィ 2011-11-04 (金) 01:35:03
  • …やれやれ……。よくやった、ヴィー(まさか両方切るとは思わなかったが、それで止まったのだから結果的には任せて良かった。と思う)
    じゃあ。帰ってお風呂入ってご飯食べて寝ようか… -- キャスター 2011-11-04 (金) 02:00:27
  • (冷や汗を浮かべながら)ヴィー…意外と破天荒というか、大胆な真似をするのぅ?寿命が縮んだぞ
    ともあれ……(ようやく終わった、魔力も体力もとうに限界を超えている)
    わらわ達に出来ることはもうあるまい……祈るより他無いじゃろう、不本意であるが -- 女王 2011-11-04 (金) 09:34:44
  • (爆発は…しなかった どうやら解体に成功したようだ)
    (この手に自分の命どころか女王たち、この塔ごと吹き飛んでいたら上を目指しているだろう剣馬達の命を握っていたかもしれない緊張からの開放 カツーンと高い音を立てて、はさみが手から床へと落ちた)
    ふゎ……(全身の筋肉が弛緩し、ぺたりと床に座り込む 完全に気が抜けて、情けない吐息を漏らし、ついでに尿も漏れて床に広がる) -- ヴィー 2011-11-04 (金) 23:55:15
  • たとい、満身創痍の俺等がたどり着こうと、貰えるお仕事はきっとお荷物になることだけだしなァ……。
    俺がもうちょい熱血だったら、無理押してでもこの瓦礫駆け上がるんだが……どうも、もう、心もぬるま湯で、そんなことする気力なんて湧きやしねえ。
    (風に煽られる蝋燭が、吹き消されかけてまた燃え上がる。意識がそのようにグラつき、瓦礫を椅子にして座り込む)
    ……信じるしか、ないやね。そう、信じる……なんとも無責任な言葉だが、懸命に応援して信じてやりゃいい。
    死に体の俺等が駆けつけなきゃならねえほど頼りにならない連中でも無えからな。……あとは、舞台裏だ。
    (安心する。この安心の正体が一体何なのかは解らない。ただ、責任を投げ出して、のどもとの熱さを遣り過した安心でないのは確かであり、)
    (気持ちよく“任せてみよう”という心持になっている。荷の受け渡しを済ませた気分だ)
    あんなのの後で、よくもそうして所帯じみたことを言えるな、キャスター……だが同感だ。ゆっくりしたい……俺……。
    あ、ヴィーもよくやってくれたよ。あんなモンそうそう出来る事じゃねえ。ちっと見直し……あれー……?
    そんなところに水溜りあったかな……?(顔が蒼褪める。次の瞬間にはルックザックからハンドタオルを取り出して投げていた)締まらねえな、オイ、いろんな意味で!! -- キフィ 2011-11-05 (土) 07:44:51

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  • - 相 談 室 -
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  • - 再世の塔 ・ 崩落一階層 -
    • 偽造された星空は消え去る。今4人2組の頭上にあるのは、橋梁、鉄骨、管、配線、破片、残骸の山
      聳える巨大階層都市の廃墟、遺跡と偽られていたものが正しく遺物と相成った様相。
      大渓谷の底から空を見上げるような姿。だが、まだ止めは刺されていない。

      大空洞に降って湧いたガラクタ山を登れば、一足飛びに塔の高層まで上れそうだ。
      あたりは騒然として、遠く、近く爆音が銃声が怒号が飛び交い、地響きを供に黒煙が流れる
      ここはまだ戦場の只中であり、巨大な敵はまだ頭上に息づいている。
  • (実を言うと、目標はもう達成してしまった。怪しみシスターの秘密を曝いたのも、監禁されたのも、他の参加者を危ぶんでではない)
    (確かにその理由もあったがあくまで序でだった。なぜだか、不純な動機で行動してたような気がしてきたが、考えないでおく)
    (それはそれとして今の話。人で言うなら腹に風穴を空けてのた打ち回っている所だろうか、搭の残骸が山と積もっている)
    ……改めて見ると酷い状況だ。(空気に混じる硝煙の香りはやまない。血の香りも、噎せ込む煙の匂いもやまない)
    あいつらは無事なんかね……。 -- キフィ 2011-10-30 (日) 23:59:49
  • …………重い。(早々に諦め、ヴィーを瓦礫の山に放り投げる。どんがらがっしゃんと瓦礫に頭から突っ込むヴィー(確定ロール))
    (一息つきながら周囲を見回すと、上を見上げている男が一人……あれは確かヴィーと一緒に居た、とりあえず敵ではないだろうと判断する)
    そちらも落ち着く所に落ち着いたようじゃな、たしかキフィとか言ったか…顔を合わせるのは二度目となるの -- 女王 2011-10-31 (月) 00:06:55
  • いやー派手にやったもんだ……。つーか仰々しい見た目のわりに脆いのな。ハリボテかい。
    もうこのまま一階を発破して帰れば片付くんじゃないか(ダイナマイト抱えた人形を袖口からぽろぽろ出しながら) -- キャスター 2011-10-31 (月) 00:07:10
  • (辺りに気を配ると、あまりに気を引く二人組みが居る。死戦の嵐がまるで気にならなくなるぐらいに、視線を掻っ攫われる)
    無事だったんだけどたった今無事じゃなくなったような気がする。(すげえ痛そうなことになったヴィーを見つめて)
    ……なんだ、さっき見た時より随分別嬪さんになってんじゃ無えの女王様とやら。ヴィーは、上手くやってみてえだな。さすがに堪えたようだが。
    (ふとキャスターを見る。止める)馬ッ……やめろ! 崩落に俺たちが巻き込まれたらどうしてくれる!! -- キフィ 2011-10-31 (月) 00:14:11
  • ぎゃいん!
    重くねーし!(がらがら)
    キフィ?無事だったのか(ほっとする)女王、僕のパーカーは?ちょっとこの格好じゃ出て行けないんだけど?(魔力が尽きて女王様とおそろいの服装) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 00:16:04
  • よくもここまでやってくれたものです。(――声が響く)
    (四人の前に闇が滲み出し、それが形を取り――シスターが現れる)
    しかし、よくここまでやってくれました。(瞑っていた眼を開く)あなたたちの魂は磨かれ、至純のものとなった。
    あとはあなたたちをここで殺し、その血と魂を持って聖杯の最終制御を行います。
    黄金の時代が今、ここに来るのです。あなたたちはその生贄というわけですね。
    最期に何か言うことがあれば聞きましょう。勇敢なマスター、そしてそのサーヴァントよ。
    -- シスター 2011-10-31 (月) 00:16:51
  • たわけ、いかなる姿であろうとわらわの美貌は変わらぬ。世辞ならもう少し気の利いた言葉を選べ
    知らぬぞ、そのあたりを探せば瓦礫の下にでも埋まっておるのではないか?(腕を組みヴィーを見下ろす裸マント) -- 女王 2011-10-31 (月) 00:21:20
  • (痴女が増えた…) -- キャスター 2011-10-31 (月) 00:22:37
  • ……はぁ。(目のやり場に困る。「ヴィー、テメエ、なんでちょくちょく全裸になるわけ……?」)そうだよ無事だよ。早いとこなんか着ろ。
    (「あ、しかもパーカー行方不明になってやがる」)成程、ぼろぼろで見るに堪えない姿のアレは女王様ではなかったと。こりゃ失礼した。
    (「ロロは……居無えか」はぐれてしまったのか。しかし、ここが戦渦の目であり、自分とキャスターが居たような場所などはそれも少ない)
    (独りでも、乗り越えることは出来る筈だ。あの子は強いし、何より「俺の母親の弟子だからな」信頼がある)
    (何しろ、もう、やらなければいけないことが出来てしまった。二番目の目標はどうやら決まったようだ)……こっちの台詞だよ、メカ狸。
    傲慢の罪も大概にしとか無えと、煉獄で火に炙られるだけじゃ済ま無えぜ? もっと酷いことをされるかもな。
    例えば遥かに見下してる俺等に叩き潰されるとかさ。(もう不意の一撃は貰わない。火蓋はまだ切り落とされていないが、)
    (神経を張り詰めて一挙一動を見守る。ここはシスターの“領域”だ。キャスターの傍に身を寄せる) -- キフィ 2011-10-31 (月) 00:30:35
  • がーん……お気に入りなのに 魔力切れなの!もう空なの!装備は魔力で出来てるんだから仕方ないじゃん
    でも……一番会いたくないタイミングで会いたくないやつにあったなぁ
    それが遺言か、さえない台詞だな(立ち上がって虚勢を張る)
    砕け!キフィ!(シスターをびしっと指差す) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 00:34:24
  • お前この中で唯一の男なんだからもっと堂々と前に出ろよ…(キフィの後ろに回って背中を押す)
    …ん、あ、あー。何か言うことか…。もう対話の余地はないしする気もないよ。
    今から倒しに行くから、自分の最期の台詞を考えとけ。くらいだ -- キャスター 2011-10-31 (月) 00:41:58
  • 虚勢を張るなら最後まで通さぬか、情けない(人任せのヴィーを見て顔を手で覆う)
    ……さておき(そのままシスターの方を向き直る)、中々面白い趣向であったぞ教会の
    わらわもぜひ貴様に礼をしてやりたい……せめてもの情け、自分の墓石に刻みたい欲しい一言が思いついたら、くたばる前に言っておくが良いぞ -- 女王 2011-10-31 (月) 00:43:37
  • 地獄? これからの黄金の時代にそのような概念は必要ありません。あなたたちも救われるのです。
    私があなたたちに負けると。(クスリと笑い)本気でそう思っているのですか?
    再生の朝と死に行く夜を無限に繰り返す古き時代の住人(すみびと)たちよ。
    (令呪にも見られる万能の力『無色の魔力』がシスターの周囲を渦巻く)
    その血を持って原罪を贖ってもらいましょう………(キフィに人差し指を向ける)
    (次の瞬間、キフィに向けて光魔術の熱線が放たれる。詠唱なしで、殺意と共に、一直線に)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 00:47:32
  • 僕はもう魔力空だし
    じゃあ女王がやってよ!もうさっきみたいに操られたりしないから大丈夫だよ ガツンとやっちゃってよ -- ヴィー 2011-10-31 (月) 00:49:57
  • そうだ……例えば俺のこの拳に打ち砕かれる。指先一つでガンガンガンガン叩いて砕くわけだ。それにお前はお陀仏だ。って無理ィッ!!
    (押される)や、やめい! もう殆ど余力無えんだって言ってるだろうが! 体力、っていうか、呼吸器と内臓もかなりヤバい状態でして……。
    畜生、男のプライドを攻撃するのはやめろ!(渋々前へ立つ。ともあれ、戦力不足はやはり否めない。油断をすれば畳まれるだろう)
    で、シスターさんよ。こっちの意見は一致して、テメエを生贄に俺たちの時代を紡ごうってことになったんだが、異論はあるか?
    (あるようだ。何より危険な匂いが渦巻いている。甘いような、苦いような、それでいて色のない死の香りだ)あるんだな、ダボが!!
    (とすると、その指先は蝋燭を衝き消すものだろう)雷っ……!!(殆ど反射で躰を動かし、躱す。髪の毛の焦げる香りが漂う)
    (火葬場に薫る死の香りと同じ匂いがする)……ご挨拶だな。俺、即死は不服だぜ……?(両の手を地に突いて、息を荒げる。冷や汗が背中を伝った) -- キフィ 2011-10-31 (月) 00:57:18
  • (予備動作の時点で「あーあ。ありゃ死んだなー。駄目だなー。」と思ってたら避けたので拍手)
    って、もう戦っていいのか? 映像だと思って倒しに行くとか言ってしまったが、前言撤回だ。今倒す
    (電影の剣を作り出し、頭上に放った。空間の穴に飲み込まれた剣は、寸分違わずシスターの真上数mの座標に転送され、落ちる) -- キャスター 2011-10-31 (月) 01:12:24
  • マスター殿が出涸らしの茶の如く衰弱死しても良いのであれば、全力で戦うがの
    これヴィー、始めたようじゃぞ?決めるなら早い方が良かろ、殴れるだけの部位が残っているうちに -- 女王 2011-10-31 (月) 01:17:56
  • 意見の対立。ならば戦って決めるとしましょう……あなたたちの敗北を再世される神話は語り継ぎます。
    (光魔術をかわされると機械人形の口元が歪んで笑みを浮かべた)
    (手を上げると頭上に氷魔術により氷壁が展開され、キャスターが放った電影の剣を防ぐ)
    先の戦いで消耗したあなたたちでは私を倒すことはできません――以上。
    (左手をキャスターに向け)人形繰りの魔女よ。消えてください。(雷魔術を発動、雷の奔流をキャスターに放つ)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 01:21:13
  • 満身創痍の相手を前に、万全の体制で待ち構えて倒しましたなんて語り伝えて恥ずかしくないんですか!
    もっと、ないの?電池みたいに残って無いの?魔力 -- ヴィー 2011-10-31 (月) 01:22:54
  • ぬ。(自然落下の力に任せているので威力はそれほど高くない。というか電影の剣自体、剣としては三級品もいいところ。簡単に防がれ、氷に浅い傷を残しただけで消失する)
    …どちらかというと、絶好調なんだがな。全盛期に戻ったような気分だ。気分だけは。(空間操作。とん、と軽くつま先で地を叩くと、シスターとキャスターの間に屑鉄の塔が隆起して雷を受け止め、地へと誘導する)
    魔女相手に魔法で攻撃してどうする? かかってこいよ!でさ!(外套を翻し、自らも拳を突き出して挑発!) -- キャスター 2011-10-31 (月) 01:32:37
  • うむ、先ほどまで聖杯に接続されておったのでな、まったく無い訳ではない
    ……が、おぬしもわらわの燃費の悪さを知っておるじゃろ?無駄に使えばあっという間じゃ
    (雷撃が飛び交う戦場を背景に、爆風に髪をなびかせながらのんびりと会話を続ける) -- 女王 2011-10-31 (月) 01:33:03
  • これより速い雷撃の拳を俺は見てんだよ、躱せらいでか……!(足が震えている。1cmでもずれていれば、脳を抉られていた)
    (死の香りが躰中に回り、恐怖が闘争を呼び起こし、奮い立たせる)……どーうせ、美辞麗句並べ立てて素敵な話にすんだよこの手のヤツは!
    リーアが嫌いそうな話だ!(細粒状の香を銀の煙管へ詰め込み、火を点ける。手が震えて、マッチを擦るのを二、三度ミスった)
    ……消費してようがしてまいが、要は使いようってやつだ。残存した魔力総て支援に回しちゃる。むかつくあの表情を変えてやれ。
    (煙が緩く舞う) -- キフィ 2011-10-31 (月) 01:37:17
  • うー…やっぱり女王は外れサーヴァントだ!相性最悪だよっ!
    あっちのキャスターが頑張ってるみたいだから、こっちは応援してようか……(瓦礫をひっくり返してパーカーを探しつつ) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 01:38:19
  • (雷が防がれると目を細めて。それでも焦らず次の一手を吟味する)
    「傷ついた古き者は聖者に打ち倒されました」ありふれていて素敵でしょう?
    ふふふ……愚かな…(音もなく駆ける。狙いはキャスター。その速度は迅速!)
    はぁ!(首ごと落とす勢いの手刀でキャスターを狙って一閃)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 01:41:19
  • 思ったより速いな…!(閉じていた右目を開く。瞬間、視界に映るものの全てを解析、未来を予測し、赤熱して右眼が文字通り燃え上がる)
    ……おうわっ!?(後ろに跳びつつ、シスターの殺人的一閃を寸でのところで皮鞄で防御。)
    (衝撃で留め金が外れ、バラバラとばら撒かれる中身──
                                         ──大小の銃を構えた人形たち。ばら撒かれながら、空中でシスターにその銃口を向け)
    お前らもなんかやれや!!(挑発したのは囲んで叩くためであって、自分ひとりで渡り合うのはとても無理な話である) -- キャスター 2011-10-31 (月) 01:51:05
  • (ヴィーを捕まえて首を閂絞めしつつ)失敬な、無尽蔵な魔力さえあればわらわは世界最強と言っても過言ではないと言うに
    む……(ふと何か思いついたのか、手を離してキフィの方を向き直ると肩を叩き)
    そこのお前、先ほどヴィーに面白い(ワザ)を使っておったな?あれはもう一度出来ぬのか? -- 女王 2011-10-31 (月) 01:52:57
  • くるしい!しぬ!しぬ!
    すでにその前提が無茶だよ、女王! -- ヴィー 2011-10-31 (月) 01:57:31
  • (ヴィーは魔力枯渇、女王はそれに伴って行動制限、自分は体力体調魔力総じて最悪。水際で拮抗を保ってはいるが、分が悪い)
    (シスターは恐らくこの搭そのものか、それに近い存在であり、無尽蔵に魔力を引き出せること、想像に難くない)
    (とどの詰り無限に押し寄せる瀑布であり、呑み込み趨勢を増す猛火であり、天空から降り注ぐ雷鳴でもある)
    (キャスターの挑発に乗ったあの余裕は、圧倒的な物量の差によるものなのだろう。長期になればなるほど、シスターは有利になってゆく)
    (ただし、その力を出す扉には限りがある。錫の浴槽になみなみ張られた水も、開けられた小さな孔からしか流れ出ることはない)
    (要はそれを上回ればよい。しかし、だからこそ、“全力を出せない”自分等の前にシスターは姿を現したのだろう)
    (酷く狡猾で、吐き気がする。造られた人の身で、神の身を語りながら、肉食獣のような真似をしているのだからお笑いだ)

    (上回る、その手段は……肩を、叩かれる)なんだね、今忙しいんだが……見て解らんかね?
    “あれ”? 『力の円錐』のことか……アレは、俺を中心に辺りの力を窄めて集める魔女術だ。だから多分、俺が衰弱してる今、無理。(きぱり)
    だが……方法がないでもないなァ?(銀の煙管から燻らせた煙をちょいと指差し、不敵に笑う)
    ……もう、夜だ。きっと月の輝きがこの搭の上から覆ってる。今は、コールド・ムーンが綺麗な時期だぜ……。
    ちょっと、俺の実力的に賭けになるが、“月への祈りの聖なる香”で、月の光から魔力を引き出せるかもな……。
    (「頑張れ、キャスター! ちょっと時間がかかりそうだ!」) -- キフィ 2011-10-31 (月) 02:06:56
  • (手刀を防がれるとばら撒かれる人形、人形たちがその手に持つのは銃――)
    無駄なことを……(再び無色の魔力が雷魔術を発動させ、周囲に強電磁力のバリアが展開される)
    あなたたちが何をしようと全滅までは時間の問題。受け入れなさい、滅びを。
    あなたたちは黄金の時代という大輪の花を汚す害虫です。
    その命を有効に使ってあげようと言うのに!(電磁波のバリアを身に纏ったままキャスターに肩からの体当たりを仕掛け)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 02:11:34
  • (足止めだけでも、と放たれた弾幕は、電磁バリアによる斥力にすべて軌道を逸らされ)──あぐっ…!!(咄嗟に腕で直撃は防ぐも、吹き飛ばされて離れた地面に叩き付けられ、数度転がり)
    ど、どうかな……結構しぶといんだ。私たちは。
    それに私たち以外にも、強いやつはいくらでもいる。滅ぼしきれるものかよ?(ふらつきながら立ち上がると、周囲に剣を召喚。次々と掴んで投擲する)
    (何でいつも私が時間稼ぎなんだよ。と心の中で愚痴りつつ)何か、弱点とか…パターンでも見えれば……っ -- キャスター 2011-10-31 (月) 02:23:33
  • ……ふむ、ん。ともかく似たような事が出来るという事じゃな?(知らない単語の羅列に首を捻りながらも一応の納得を得て)
    では、わらわも時間を稼ぐとしよう。そこで役立たずになっておる我がマスター殿共々任せたぞキフィ
    (言うが早いか…真紅のマントを翻し、盾となって奮戦するキャスターの元へ走り出す) -- 女王 2011-10-31 (月) 19:38:46
  • (キャスターが頑張っている。以前からの闘いより随分動きが良い。これが“更新”の効果だと言うのだろうか、見ちがえるほどだ)
    (雨垂れが石へ落ちるが如く、シスターにあしらわれてはいるが、心配よりも寧ろ誇らしい。余計な力が抜けて、安心する)
    (戦況は煮詰まってきている。火が点き、それが回っている。果たしてどうなることやら、しかし、負ける気はまるでしない)
    (深く頷く)……仰せのままに、女王サンよ!(銀の煙管の火勢が増す。それは魔導を含んで膨らみ、増幅して辺りへ伸びていく)
    (2対1。その程度では揺るぐまい。しかし手間取りはするはずで、こちらへの攻撃も飛び難くなるだろう)
    (第一、“俺”は人間なのだ。どうせ大したことは成せないと決め付けられている。腹立たしいことだが、マークはきっと緩い)
    キャスター……時間稼ぎしてるとこ悪りぃが、ちと、命令を聞いてくれ! ちと、風通しを良くして欲しい。そこの壁軽くぶち抜いてな! -- キフィ 2011-10-31 (月) 22:44:09
  • 共闘するのは三度目か。(あまり直接戦闘向きでないのはこれまでの戦いでわかっている)あまり無理するなよ!
    …んー? あっちか?(話の流れからなんとなく目的は察した) そぉい!(鞄から這い出てきた『ソニック』ドールを蹴飛ばす。十分な初速を得た人形は、急加速により文字通り音速の領域に達して自分ごと壁をぶち砕き、壁の穴から巧妙に計算された角度で月光が差し込む)
    これでいいか! あと…宝具は使えそうか!?(無駄に人形のバリエーションにだけは富んでいる。宝具さえ使えるならだいたいの状況に対処できるのだが) -- キャスター 2011-10-31 (月) 23:02:39
  • そちらこそ、術者の癖に殴りあうとは無謀な奴よの。下がれ、キャスター!「騎士隷奴───部分召喚!」(Knight Raid - Limited)
    (サーヴァントを召喚する魔力が無いのなら、その武器だけを呼べばいい)
    キンッ頭上に頂く王冠が煌き、アリエルの両手に拳銃が出現する。…それはメサイアと名乗る機械仕掛けの天使が使っていたもの)
    (いつか自分がされたように、躊躇う事無くシスターに銃口を向けその引き金を引いた) -- 女王 2011-10-31 (月) 23:15:34
  • (キャスターが投擲する剣の数々を素早く身を翻してかわしていく)
    (その刃が捉えたものはシスターの影のみ)
    (こちらに向かってくる女王に微笑み)座したまま待てば楽に死ねたものを……
    サーヴァントとは言えその愚かしさ、古き時代そのものですね。(回避もせずに頭部に銃弾を受け)
    無駄、無駄、無駄。無駄ですよ、裸の女王。(手刀を女王の太腿を狙って放ち)
    (柔らかな月光の差し込む再世の塔。月下終焉は近い)
    -- シスター 2011-10-31 (月) 23:38:59
  • ちゃんと、帰ってこいよ(物陰から見送る) -- ヴィー 2011-10-31 (月) 23:39:40
  • お!お!お!お…!?初めて使ったが……い、意外と難しいものじゃな、この武器は
    ('ダンダンダンダンダン、カチン。''空になった拳銃を投げ捨て、新たに出現させた拳銃を握り直し、なおも撃ち続けるが…)
    (これだけの鉛玉を受けて怯みすらしない…いや、弾丸の雨を受けながら向かってくるシスターに、流石の女王も焦りの色を浮かべる)
    (大きく飛び退いてどうにか手刀を回避する。しかし遅れたブロンドの髪が一房、数本斬り飛ばされて宙を舞った)
    くっ……やはりいかな宝具と言えど使い手ごと呼ばなければ効果は薄い、か -- 女王 2011-11-01 (火) 00:02:46
  • あんまり飛び道具効かん感じやなあ…やはり殴り合いで勝負を決めるしかないようだぞ女王。
    交代だ…! オラぁッ!!(圧縮空間の解放による爆発的加速。投擲の間合いから一瞬で距離を詰めると、女王が飛びのいた影から頭部を狙った強烈なトビゲリ・アンブッシュ)
    (まともに直撃すれば致命的な一撃なはずだが、狙いは別。本命は袖内に隠している人形だ) -- キャスター 2011-11-01 (火) 00:36:28
  • さあっ、すがキャスター! 完璧!!(とても気分が良く、銀色の光が何よりも明るく柔らかく差し込む。混じりっけのなく純粋に輝く)
    (動作が流れてゆく。あるべき処へ向かうように、何にも阻まれずに進んで行く。とても気分良く、広がる煙の中で息を吸い込む)
    この“煙”が満ちるまで、どうやっても使えるのは一回が限度だ! ……頼りにしてる、キャスター。
    (独りの時には感じられなかった、強い力が躰の奥から出てくる。打ち震えるほど、気持ちを強く持つことができる)
    (胸に空気をまるごと吸い込んで、静かに心へ響かせる。世界と共鳴するのを感じて、月の光を取り込んでゆく)

    O IO PAN(オー イー・オー パーン)
    O IAO(オー・イー・アー オー)
    IA IA ARADIA(イア イア アー・ラー・ディー・アー)
    IO EVOHE KERNUNNO(イー・オー イー・ヴォー・ヘイ ケール・ヌン・ノー)
    IO EVOHE DIANA(イー・オー イー・ヴォー・エイ ディ・アン・アー)


    (月への祈りの章句を捧げ、落ちる月の光の高まりを感じ、息が切れるほどに詠唱を空へ叫び散らす)
    (満ちる煙の香気は高まり、淡く白く戦場を包む。四方へ意志を注ぎ込み、月の周回の方向へ廻る)

    円き月のダイアナ 魅せられし者たちの女王 風は木々の間をうなり 汝が現れるべく、われは召喚す
    日々の憂いは去りゆき 夜の王国は汝のもの われらは愛する者と出会い 粗野にして自由なる全ての事物と合わさる
    われらを囲む魔術の力が巡るごとく 時の自我は溶け、消え去る ここ世界の狭間にて 自然の造りしものとひとつにならん


    (煙が月の光を浴びて輝きを始める。煙とともに、甘く、額の奥にしみこむ香りが広がる。どんどん広がっていく) -- キフィ 2011-11-01 (火) 00:38:48
  • (切れた女王の髪を一本、空中にあるうちに摘み)何れ。
    首を飛ばします。(ふ、と息を吹きつけると美しいブロンドの髪が宙を舞い)
    (爆発的な加速からの跳び蹴りにはさすがに回避の時間がなく、しかし左腕一本、掌で防ぎ)
    キャスターに肉弾戦で劣るほど脆弱な作りはしていません――以上。
    (再び手の中に無色の魔力を集中し始め)………?(キフィの詠唱を聞き)一体何を…
    -- シスター 2011-11-01 (火) 00:48:26
  • (キャスターとすれ違う瞬間。袖内に潜ませた人形がちらりと見えて、すぐさまその意図を察する)
    …おぬし本当にキャスターか?アサシン辺りに転職するのがお似合いじゃぞ!(キャスターの背を追いかけながら、崩落した塔の瓦礫が作る影に手を伸ばし)
    「騎士隷奴───部分召喚!」(Knight Raid - Limited)暫し借りるぞロレンス!(美しい面立ちでありながらどこか抜けている、三枚目の吸血鬼の顔を思い出しながら唱える)
    (再び頭上の王冠が煌く。ずるりと引き出されたのは闇をそのまま切り取ったような不可思議な色合いの外套)
    (引いた手の勢いのままくるりとステップを踏むように一回転、勢いをつけてシスターへ投げ付ければ……外套はまるでそれ自体が生き物であるかの如く自ら飛び掛り、シスターの視界を塞ぐ) -- 女王 2011-11-01 (火) 01:12:33
  • \シスターの服は壊さないように倒して〜/ -- ヴィー 2011-11-01 (火) 01:25:33
  • ああ、そのようだがな……!(それでいい。避けられなかったのは僥倖)
    この距離ならバリアは張れないな!!(手の中の人形を、軽く放る。ぽす、とシスターのお腹に抱きつくように当たる少女の人形『パルス』)

    ─────”電子の精霊(Spirit of Machina)*1

    真名解放。人形の実像が揺らぎ、質量を失う。)
    (純粋な魔力の塊となった人形──それは電子計算機の精霊模倣英霊(ブートレグゴースト)──電子世界に生きる、意思を持ったウイルスともいえる存在が自動人形たるシスターに取り付き)
    (物理法則を超越して。シスター内部のデータを───『喰らう』) -- キャスター 2011-11-01 (火) 01:26:16
  • 汝が夫は、角ある者 その七簧の笛は甘き調べを奏でる 古き生と愛と光の神よ われらの出会いを祝し給え
    汝がために、祈句を唱え 汝が上にワインを注ぐ この地の神聖にして古き者たちよ いと古き伝承に従いて汝を召喚す
    魔術の月とペイガンの呪文により 夜に隠された全ての秘密により 夢と願いと神秘よ 銀色の月影のなかに生れよ

    今や、見えるだろう、聞こえるだろう また、心の奥に知るだろう 真の魔術の証は成されたのだ


    (喜びを捧げる。言葉が渦を巻いて煙へ混ざる。“聖なる煙”の神性が限り無く高まったことを、理解すると段階を移す)
    (煙を吸い、それを構成している香りを一つ一つ嗅ぎ分ける。一つ一つ意識をして、ランプで照らすように呟いていく)
    フランキンセンス カラムス イーリス ジュニパー オレンジ シトロネラ
    カモミール レモン ライム メリッサ ウィロウ チックウィード
    オウピアム ワイルド・ローズ ジャスミン ウォータークレス ロドミルトゥス
    ヘナ シナモン ガランガル ペパーミント ローレル ミルラ
    赤ワインに浸けたレーズン アカシア・セネガルの樹脂 白ワイン レジン 蜂蜜

    28種の材料を重ね、月にさらして祈りを捧げ、果てる真夜中へ漂うは、遠い昔の聖なる煙


    シスターさんよ、不思議そうな顔をこっちに向けてんな。自分が尻尾掴んだ鼠が暴れて、一体何をするつもりだって思った顔だ。
    (煙は濃密に満ちているのに、はっきり皆の顔が見える。その白い靄は煙であり、煙でない。生命と意志のエアロ・ゾルである)
    作られたるは夜の帳の内にて焚かれる退魔と魔性の薫香、月への畏れ────LUNAR(ルナー)KIPHY(キフィ)
    満ち足りたり。煙は場を覆い、月の光はすっきり差し込んでる。……なあよ、チンダル現象って知ってるか……!
    (光が場を支配する。煙へ射し当った月光は、ミー散乱によって光子を散らし、全ての煙に色を与えて増幅させてゆく)
    (それは夜空の支配者である月の力を借りることに他ならない。人には及びもつかない、天空の領域。激しい、正気と狂気が集う!) -- キフィ 2011-11-01 (火) 01:35:26
  • む……(飛び掛ってくる外套に顔を歪め)この…今更目晦ましが何の役に立つと。
    (外套を力任せに引き剥がした時、腹部に飛びついてくる人形が見えた)
    ――――!!(あれは危険だ。シスターの中の何かがそう告げていた。が、遅きに失している)
    うああぁ!!?(絶叫。何らかの攻性プログラムを受けて自分が内部から食い荒らされる苦しみ)
    アギ……ギ、あなたは……(ぐらりと揺れて)お前ッ 何をした……!!
    (全身がバラバラになりそうなほどの激痛。ダメージなんて微塵もないのに体中が軋むようで)
    (そしてキフィの言葉が耳に入る)………!(月。それは自分が壊そうとした世界の神秘――――)
    -- シスター 2011-11-01 (火) 01:51:49
  • (煙と意志が同化する。真白い意識で頭と胸を満たしきり、自らの名と同じ香と同調し、月の光を林のように取り入れる)

    ここに魔女の言葉を聞け われらが夜に隠せし秘密を われらが運命の径なる闇より 今や、光へと踏み出さん

    アトラス コンス シン
    ブリゾ ケリドウィン ハトホル イシス ヘカテ
    レヴァナ ルーナア ニムエ パシファエ セレネ アフロディテ ブライド メルジーネ
    ディアーナ マーリ

    Kyphi can rock a person to sleep.(聖なる煙は優しき揺り籠)
    Create pleasant dreams and chase away the troubles of the day.(良い夢を導き、悪い現実を打ち払う)
    Burning Kyphi in the evening is sure to bring the gift of peace and quiet.(聖なる煙が夜の帳の内で燃え上がれば、必ずしや平和と静けさを齎してくれる)


    (“魔女の息子”は伊達じゃない。キャスターの宝具が開放されて抜け出る魔力、(カラ)となり、月の魔力が注がれ、月と同調する)
    (世界の一部が身と変わり、銀の輝きを吸い込む。全てが銀色に染まる、美しい光景を見る)

    汝の美の輝き全てにより このわれらを照らせ
    汝が銀の光により 夢の門を開け 輝き澄み渡れ 地と空と海に
    汝が魔術の神秘は その呪文を描きたり どの葉も生い茂り どの潮も流れる 全てが過ぎ去るまで
    秘密の力の女王よ この魅せられしときに 汝の恩恵を求める 運命の柔らかな滝に われらが上に 降り注げ

    来たれ


    Lunar Kiphy────月へと架かれ、天使の梯子(ルーナー・コードロン エイカド・エヘバー)
    (きっと肌に感じるだろう、金管楽器の音が響いたような震えを。その場は光に包まれた。煙は総て魔力と化して、満ちている)
    (レンブラントの絵画のような、素晴らしい光景が広がる。月の輝きがその場に居る皆へ注いでいる)
    ……世界を玩んで、この地の世界を軽く見て。ならば、世界に裁かれてもらおう。テメエが思うよりずっと巨大な世界に。 -- キフィ 2011-11-01 (火) 02:16:46
  • ほぅ……(ただ呼吸をするだけで力が満ちていくような濃密な魔力を感じ取り、思わず感嘆の声が漏れた)
    良い仕事じゃキフィ褒めて遣わす。そして……(にこりとこれ以上無いくらいに朗らかな笑みを浮かべ、シスターを見据える)
    修道女よ、約束どおりお仕置きの時間じゃ。無論覚悟は出来ているのであろうな? -- 女王 2011-11-01 (火) 03:30:30
  • あ……(思わず空を見上げる)
    (陽光とは違う柔らかな光 戦いなど他所の世界だというように穏やかに夜風が髪をなでる まるでシャワーを浴びているかような光景)
    (この世界にも月はあったんだということに、なんで今まで気づかなかったんだろう?自分は女王のことどころか、この世界のことすら殆ど知らなかったのだ) -- ヴィー 2011-11-01 (火) 03:33:03
  • (魔力で構成されている精霊は、シスターの力と対消滅するかのようにその身を削り、すぐに消失してシスターを解放する、が)
    どうやら効いたようだな。黄金時代の高度な文明にしちゃ、脆いじゃないか、えぇ?(対してこちらは魔力が満ちる。陽の苦手な自分には馴染み深い優しい光)
    終いだ、シスター…何だっけ? ジョスリン? まあいい、修復する前に叩き潰すぞ……!(右手をまっすぐ上に掲げる。それに重なるように、神秘的な金の髪の少女の姿が見えた気がした…だがそれも一瞬、右手には蒼白い月光を集め、固定化した剣が顕れて) -- キャスター 2011-11-01 (火) 04:01:12
  • 世界が……私を裁くなどと…世迷言を!!(二本の足で立つにも苦労しながらも、何とか姿勢を維持する)
    私がこんな世界を潰してやると言っているんです……それを素直に聞けと! 私はぁ!!
    仕置き? 新たな時代を作ろうとする私に何の罪があるというのです、裸の女王。
    あなたの理念一切を否定しなければこの話も終わりそうにありませんね!
    く……キャスター風情が、黄金の時代の(ともがら)である私に……下種な攻性プログラムなどを…!!
    私は黄金の時代を……新たな時代の再世を……!(無色の魔力を量の掌に集め)
    -- シスター 2011-11-01 (火) 04:07:40
  • お前が素晴らしいと思っている黄金の時代は、実際は私たちの世界に負けるような程度のものだってことだよ。役ぶそ…役者不足だ。
    来な、妄執に囚われた自動人形。貴様の因業、未練の糸の一切を私が断ってやる(なんとなくそれっぽい台詞を言ってみたかったらしい)
    相手はキャスター風情だ。臆することないだろう?(ちょいちょい) -- キャスター 2011-11-01 (火) 04:32:31
  • 大体じゃな……先ほどから聞いておればやれ黄金だ新たな時代だの、貴様などに手伝って貰わなくともこの世は既に十二分に美しい
    このような薄暗い塔で妄執に囚われて居るからそんな簡単な事が分らぬのじゃ……かつて『裸の女王』であったわらわの様にのぅ
    (……そう、昔の自分もそうだった。玉座から見える世界こそが全てだと勘違いしていたあの頃)

    そんなに見たければ見せてやろう……わらわ内で金貨よりなお美しく輝く盟友達との思い出を……
    数多の冒険者が紡ぐ物語、本物のゴールデンロア(The Golden Lore)を!

    (対抗するように、周囲に満ちる膨大な魔力を集め自らの宝具に流し込んでいく)
    (よほどの大技なのか、既に並の宝具であれば10個は賄えそうな魔力を集めているはず……それでもまだ湯水の様に魔力を喰らい続ける) -- 女王 2011-11-01 (火) 22:05:31
  • そうそう。正しさを示したいなら、せめて、“この時代”の一部にすぎない俺たちなんざ、腕の一振りであしらってみせろよ。
    世迷言かどうか、試してみろ。ここは、時代の地の上だ。だが、今は俺たちの場所だ。奪い貸して見せろ……出来るものなら。
    (どちらが正しいも、ない。動機はどうあれ、結果はどうあれ、“彼女”も大事な時代を、自分等と同じく守ろうとしている)
    (この闘いは、生存競争の縮図であり、遍く闘争の縮図であり、赤黒分かれる人達の意志の縮図であり、生命が散らす火花である)
    (勝敗が全てを二分に裁く聖杯戦争の縮図。“搭の世界”の内から引き出される魔力と、“世界の月”から引き出される魔力が、)
    (緋い火花を散らしている。アーエンネルベと黄金の世紀が、それぞれを高めあい、ぶつかり合っている)

    ……ッッ!!(ぞっと、炎が通り抜けていった。この月光の満ちた魔力結界に、穴でも空いたかというほどの、魔力の流入が起こっている)
    (煙を吸い込む。香りを意識する。柑橘系が甘く擽る、樹木の樹脂が奥底まで響く、ネクターを飲み込んだような、高揚感がある)
    (流れに負けない心を持つ。踏み止まって力を移し、構えるキャスターと女王へ、煙の“気流”を向ける)
    (ひときわ激しく銀色に、月が落ちてきたかのように、眩い輝きがその場の全てを支配する) -- キフィ 2011-11-01 (火) 23:05:04
  • よかった…キフィが賄ってくれて
    あんなに吸われたら、もともと少ない僕の魔力なんて一瞬で空になっちゃう -- ヴィー 2011-11-01 (火) 23:09:55
  • 負ける!? 私が、お前たちに…古き時代に負けるなどと!! そんなことがあってたまるかぁ!!
    (キャスターの言葉に激昂し、右手に炎を纏わせる)
    『美しきものは全て過去』その一切をこの世界に上書きして差し上げようと言うのです!
    何がゴールデンロアですか、馬鹿馬鹿しい! カビの生えた英雄譚などで私は倒せない!!
    今は攻性プログラムに手間取っているだけのこと。それさえデリートしたらすぐにお前たちなど全滅させる!!
    聖杯が……この私が古き時代の住人どもを一人残らず消し去ってくれる!!!
    (炎を纏った拳でキャスターに殴りかかる。シンプルにして強力、煉獄の炎を伴う打撃攻撃)
    -- シスター 2011-11-01 (火) 23:16:02
  • 要するに美化してるんだろ。昔は良かった昔は良かったって、聞き苦しいったらありゃしない。
    だいたいそっちのが古い時代だろうが……(右目が燃え上がり、演算を始める。シスターの機構からなる速度、未来位置、攻撃力。すべては計算済み)
    (怒りに任せた一撃など、見切るのは容易いことだ。寸前、わずかに半身を逸らして回避。髪が燃え、頬が焼けるが構わずにすれ違いざまに切り抜け…)

             
                      
                               

    (硝子の風鈴を指で弾いたような清廉な音が響く。)
    (爽やかなソーダ色の軌跡を目に焼き付け、切り飛ばされたシスターの腕が宙を舞った)

    (ただの一撃で役目を果たし、蒼白い月光を散らしながら砕ける剣。後の仕事は)……見せてやれよ、女王。そのゴールデンロア(The Golden Lore)ってやつをさ! -- キャスター 2011-11-01 (火) 23:51:08
  • (月への祈りの聖なる煙:ルナー・キフィは、その成分全てが植物性の香だ。麝香や抹香は言うに及ばず、動物の皮脂も使わない)
    (樹木香木香草から採れたものが全てで、それを花の蜜である蜂蜜で混ぜ合わせたもの、芳しき大地の香り)
    (大地を象徴する植物の香を焚けばそれは煙となり立ち上る。根を張り巡らせ、地から離れることのない草木が、天へと昇る)
    (それは、大地と天を結びつける。月まで煙は届いて、光の帯となって降り注ぐ。月は大いなる魔力の象徴。煙となって満ち足りる)

    (月の輝きがキャスターの剣に流れ込み、半月の軌跡が中空へはっきり浮かぶ。一瞬の交錯が咲き誇り、散りゆく)
    月影降臨(ドローイング・ダウン・ザ・ムーン)────古き栄光も過ぎ、闘いの今も乗り越える。未来は、俺達の物だ!!
    (勇姿を目に強く焼き付けて、そこに自分の相棒が居ることを深く感じて、目を閉じる。「最後だ」)
    (月の魔力に翳りが見える。それは欠ける月のサインで、今しがた巻き起こった剣の半月をさらに削るように、だんだんと、細くなる)
    (削られた月は新月と消え去り、後に残るは海の底まで届くかのような輝きと、魔力だけ。剣の欠片が星と散りゆく)
    頼んだぜ、女王様────!!!(女王へ流し目をする。魔導がそこにある。とても鮮烈な、銀色の光がそこにある。瞬きを忘れ、見届ける) -- キフィ 2011-11-02 (水) 00:12:17
  • ご苦労キャスター、あとはゆるりと見物するがよい!(時は満ちた……結界型宝具裸の女王(Naked Queen)が完成する)
    (頭上の王冠が一際大きく輝きを放ち、淡い月明かりに照らされた塔の中を黄金の輝きで塗り替えていった)

    (女王の背後に人型の光が生まれ、色付き、闇色のマントを羽織った背の高い二枚目の男の姿を形作る)
    (それは操られていた時に生み出した『影』の騎士とは明らかに違うもの、明確な人の姿を持ち…あまつさえ口を開く)

    「へーへー、お呼びでございますかアリエル」

    (現れたのは工作器具で武装し、両耳にアンテナのようなものを付けた小さなロボットの少女)
    (誰よりも長くアリエルに付き従い最後まで苦楽を共にした一番の忠臣)

    「アリエル様、ウチに何か用かミュ?」

    (現れたのは小さくずんぐりとしたどこか愛嬌のある面立ちの白銀の装甲のゴーレム)
    (口は無いというのにぺらぺらとよく通る声でまくし立て、それを聞くアリエルは煩わしそうに耳を塞ぐ)

    「馳せ参じました白百合の君!このわたくしにお任せ下さい!」

    (現れたのは兎耳を生やした愛らしくも妖艶な色香を放つ獣人の商人)
    (片眼鏡の位置を直しつつ周囲を睥睨し、シスターを見てはぱちんと扇子を閉じて)

    「どうもどうもアリエル様、本日は………商談ではない御様子ですね」

    (現れる。魔道書を抱えた快活な少女が、薄汚いコートの男が、大剣を担いだ死神の少女が、精悍な顔つきの青年が、刀を携えた獣人の剣士が……何人もの冒険者が)
    (アリエルと同じ時代を生き、共に歩いた英雄達が) -- 女王 2011-11-02 (水) 00:24:05
  • (真紅のマントを翻し)これが貴様の言う黴臭い英雄譚を紡いで来た者達よ
    その力を受けてなお本当に倒れぬか…試してみるとしようではないか
    往くぞ皆の者!(女王の声と共に13人のサーヴァントが13の宝具を構え………一斉にその力を解放した!)

    (空間ごと斬り裂く斬撃が、音を超える速度の刺突が、隙間すら見当たらない程に濃密な重火器と魔法の弾幕が、あらゆる力の奔流がシスター目掛けて放たれる!) -- 女王 2011-11-02 (水) 00:26:52
  • (当たり前と言えば当たり前だが、自分の知らない女王の友達が一杯居るのにちょっと嫉妬する) -- ヴィー 2011-11-02 (水) 00:35:29
  • (目の前に自分の腕が舞った。思考が停止する。それはウイルスによってそうなったのではなく、信じがたい現状の認識によって生まれた思考の空白)
    (その一瞬の空隙の間に女王はその高貴なる幻想(ノーブル・ファンタズム)を顕現させていた)
    あ……(ずらりと並ぶ冒険者たち。その全てがサーヴァント――――)女王ッ 貴様ぁぁぁぁぁぁ!!?
    (放たれる斬撃が、刺突が、銃弾と魔法の弾幕が。一切の救済の入る余地なき非情としてシスターの機身を削り取っていく)
    うがああぁ!?(壁に叩き付けられ、様々なコードが露出した壁面にだらりと背を預けた)
    -- シスター 2011-11-02 (水) 00:45:15
  • よくやったぞ、皆の者…………くっ……ぅ。(ふらりと息も絶え絶えに膝をついた。黄金の輝きは消え失せ月明かりの支配する世界へと戻っていく)
    (13人ものサーヴァントを召喚し、一度に宝具を開放したのは流石に堪えた)
    (魔力が水とすれば女王は蛇口のようなもの。一度に13もの宝具を賄うだけの水を通せば……破裂してしまってもおかしくはない)

    (顔を上げシスターの様子を窺う)これだけの宝具を受けてなお姿形を保っておるとは……呆れた頑丈さじゃの -- 女王 2011-11-02 (水) 21:40:35
  • おつかれ…(瓦礫で作った椅子を勧めつつ)
    まったくだなあ。修復されても面倒だ。些か心苦しいが…トドメを刺しておくか?
    辞世の句を詠め、シスター……介錯してやる(刀を抜き放つ) -- キャスター 2011-11-02 (水) 22:18:57
  • 油断するなよキャスター(手応えに自信はある…だが過信もしない。気を抜く事なくその様子を眺め)
    首を飛ばして腹を割いたとしても死ぬか怪しいものじゃ、やるなら念入りに輪斬りにしておけ -- 女王 2011-11-02 (水) 22:28:37
  • (冒険者の町に産まれ、20数年の時を過ごした。子供の頃は冒険者達の背、全てが目標だった)
    (目の前に広がるのはその背の向こう側であり、冒険者達が見ていた世界。金色に輝く、宝物よりも栄光を抱いた光景)
    (これより美しいものがあろうか。きっと自分等は間違っていない。これから自分等はそれを繋いで、繋いで生きていくのだ……)

    (一方、水の方。枯れ上がり、陽に当るだけで乾上り罅割れかねない池と同様。媒体の煙も散り、纏う物ナシ)
    (月と同調して意識を預けていただけあって、「躰が自分の物ではない様だ」という表現が真にしっくりくる)
    ……流石に、忌み子の称号は伊達じゃねえか……。生きてやがるぜ、俺……すげえな……。(よろけり、立ち上がる。地面が傾いた気分)
    (シスターはどうやらしぶといが、人で言うなら全身複雑開放骨折と言ったところだ。動けまい。動けたとしてももう勝てまい)
    キャスター……ちっと待って。(よろれり歩いてキャスターの傍へ行き、制止する)
    (冷たくもない目でシスターを見下ろす)……テメエがほぼ機能停止してんのに、『アーエンネルベ』は依然として稼働中だ。
    云え……牢での問答の続きだ。テメエの裏に何がある。根掘り葉掘り、聞かせてもらうぜ……。 -- キフィ 2011-11-02 (水) 22:46:35
  • (キフィの言葉に顔を上げ)ふ、ふふ……私を倒そうとアーネンエルベは止まりませんよ…
    何故なら…(シスターの背後の壁が崩れ、そこにはシスターと同型の機械人形、その残骸が山のように積まれた部屋がある)
    私がこの塔によって送り出された端末に過ぎないからです…
    黄金の時代はこの遺跡そのものの願い……むしろ私という端末を失ったことで聖杯の力は暴走します…
    魔香の術者、人形繰りの魔術師、次元の来訪者、そして裸の女王よ………
    あなたたちの勝利により今すぐこの時代が潰れることはなくなりましたが、結果として聖杯は全てを貪欲に喰らうことでしょう。
    ……戦いにより磨かれ、至純の魂を持った八つの魂が塔を…う、ぐぉ……塔の最上階を目指している…
    (ドス黒いオイルがシスターの体から抜け落ちていく)聖杯戦争は……終わらない…!
    -- シスター 2011-11-02 (水) 22:53:31
  • ……聖杯が暴走して喰らう?要領を得ぬな、つまりどういう事なのじゃ?
    (とりあえず……一番状況を理解していそうな奴に目をやる)……これキフィ、説明しろ -- 女王 2011-11-02 (水) 23:15:17
  • テメエを動かしてたのは……“遺跡そのもの”か。遺跡を動かそうとしていたのではなく……。
    (一本の線で繋がった。背後にあったのはただ、この『搭』のみ。そして『搭』は、頭を失って無秩序に活動を始めようとしている)
    (八つの魂の中の二つをきっと自分は知っている。貪欲に喰らうとあれば、最上階は奈落の窯と同じ。辿り着くことは、すなわち……)
    ケンマたちが危ない……せめて、伝えるぐらいは。(女王と視線がかち合う)……ああ、そうか、テメエらは操られてただけだもんな。
    この搭は『アーエンネルベ』っつってな。ニアリーイコール聖杯なの。(踵を鳴らす)
    巨大なシステムらしくて、そこのそいつがここのオペレーティングシステムってやつだったワケだ。
    制御を失った『搭』は自分でなんとしても仕事を成そうとする。即ち、こいつが俺達を生贄にしようとしたみてえに、
    この聖杯の勝者たちが辿り着くのを、頂上で大口開いて待ってるってワケよ……。大分推測混じってるけどな。 -- キフィ 2011-11-02 (水) 23:28:17
  • ふむ……よし。爆破しよう。なあに私にかかれば周囲に被害を出さず塔だけを瓦礫にする事だって可能だ -- キャスター 2011-11-02 (水) 23:35:07
  • まだ中に居る奴等はどうすんだよコラ!! ロロもまだ脱出してねーかもしんねーんだぞコラ!! ていうかそんな魔力がどこにあんだコラ!! -- キフィ 2011-11-02 (水) 23:39:03
  • なにも今すぐの話じゃないさ。実際魔力がない以上爆薬を調達する必要があるしな。
    中の連中がなんとかするならそれでよし、数日待っても止まりも戻りもしないなら、ね -- キャスター 2011-11-02 (水) 23:47:31
  • おおよそは理解したが……どうする?わらわ達はこの通り満身創痍、しかも聖杯が飢えておると言うのならこの場に残る事すら危険と来ておる
    (ため息)ケンマには悪いが……わらわとしては自分のマスターを連れての脱出を優先したい所じゃの

    そもそも、その八人とやらは事情を知らぬのじゃろう?
    今更わらわ達がノコノコ前に出て「聖杯を諦めろ」と言ったところで「ここまで来て諦められるか」とばっさり斬れるのがオチじゃ -- 女王 2011-11-02 (水) 23:52:24
  • 魔香の術者……あなたは理解が早い…つまりはそういうこと。
    最早聖杯は贄を求めるのみ。ここで例え八つの魂が塔を昇ることを諦めようと……
    塔を爆破しようと……時間と共に暴走の度合いを強めていく聖杯に全て喰われるのみ…
    あなたたちの希望は……ここで私を倒したこと…
    そして八つの魂のどれかが直接聖杯にアクセスするという…細い希望に縋らざるを得ませんね…
    そして私は…(シスターが、最初に出会った時のように淑やかに笑う)あなたたちを逃したりはしない。
    私自身の自爆システムを作動させました……残り数十秒…この部屋諸共に灰になってもらいましょう…ふふふ――以上。
    (シスターの視覚センサーから光が失われ、その体が力を失くす。災厄の火種を残し、ここにシスターは力尽きた)
    -- シスター 2011-11-02 (水) 23:53:40
  • おいちょっと待て、今最後に物凄く聞き捨てならぬ事を聞いた気がするのじゃが……!?
    (椅子代わりにしていた瓦礫から腰を浮かせようとして、倒れこむ……自分の思っている以上に大技の負担が体に来ているようだ) -- 女王 2011-11-03 (木) 00:11:52
  • (先程から募るのは焦燥ばかり。「ケンマたちはどこに居るのか?」「説明は?」「どう搭を止めるのか?」「余力は?」)
    (思考を一撫でするだけでも、出来ないことが多すぎて、身じろぎも出来なくなる。だが、シスターの言葉で面を上げた)
    “直接アクセス”……出来やしねえって腹で言ったんだろうが、蜘蛛の糸は垂れてんだな……?
    ……結局出来るのは“信じること”だけってか。何、俺とキャスターに勝ったケンマみてえな連中が8人……どうにか、なるかもな。
    (そんな前向きも、長続きはしない。また、次の問題がやってくる。寄せては返す波のように、身を削る)
    置き土産なら、もっと、気の利いたもん寄越せよ……! 畜生、期待を裏切ってくれねえな!!
    (これには迷う必要などない。後はシスターの言う“細い希望”に縋り、生き残るだけ。即ち、逃げることだ)
    ……さっさと離れるぞ、キャス、ター。(女王が座り込んでいる。そのはずだ。ただ供給するだけだった自分が焼ききれそうな程なのだから)
    (「仕方がない」と見捨てるより他、ないのだろうか。ヴィーも居る。女王を見捨てはしないだろう)…………!!
    (このままキャスターと二人で逃げてしまいたい。と、産まれて初めて、他人の命より自分を優先した考えを持ってしまった)
    (それが途轍もなく恥ずかしくなり、もう、そんなことは考えられなくなる)……!! 止め、るっ……!!
    全ての力 三に三を乗した力により この呪法は呪縛され ここに とどまるべし……、こ、ぐぁっ……クソッたれが……ぁ!!!
    (詠唱が解けて宙に散る。精神に酷いだるさが圧し掛かってきて、口が開けなくなる)…………ぐ、ぅ……。 -- キフィ 2011-11-03 (木) 00:37:56
  • 修道女め、この後に及んで下らぬ悪あがきを……っ!
    (膝が笑う。どうにか立ち上がろう足掻くが一度崩れた均衡はそう易々と元には戻ろうとしない)
    (シスターの言葉を信じるならあと数十秒、いや…それすら嘘である可能性も否定できない!刻一刻と時間は過ぎていく)
    (限界を超えて詠唱続けようとするキフィに声を荒げた)貴様はヴィーを連れて先に行けっ!わらわは自分で何とかする! -- 女王 2011-11-03 (木) 01:22:05
  • 塔のほうは…(「きっと剣ちゃんが何とかする」確信はない 小さなつぶやきは祈りに近い シスターのいう通りなのがちょっと癪に障った)

    ばかっ!置いていけるかよ!お前、僕のサーヴァントだろっ
    こんどこそ本物の聖杯を見つけるんだ そのためには、お前が要るんだ 置いてくもんか(ぎゅと手を握って引っ張る) -- ヴィー 2011-11-03 (木) 09:26:09
  • (力なく横たわるシスターの体からは何の音も気配もしない。ただ不吉な感覚だけが肌で感じられるだろう) -- シスター 2011-11-03 (木) 22:33:12
  • ヴィー……………。(握られた褐色の手の温もりに、胸にチクリと痛みが走る)
    (だが…なおのこと、そこまで想ってくれる者を見殺しには出来ようか)…何か手は無いのか、せめて令呪でも残っていれば
    (自爆を止めるにしろ、逃げるにしろ……もはや自分には手札が無いのだ) -- 女王 2011-11-03 (木) 22:44:10
  • 落ち着けよ。みっともないぞ(横たわるシスターへ冷静に近づくと、革鞄から工具を取り出して胸や背中の外装を引き剥がしにかかる)
    わざわざン十秒も猶予をくれるとはありがたいことだ。どうせ電気式の時限信管だろう……こういうのはコードを切れば止まるって相場が決まってるんだ。映画で見た
    (シスターの臓腑とも言える機械部品を乱暴に千切っては投げ千切っては投げ、自爆装置らしいものを探す。技術者としては少々勿体無い気もしてくるが仕方がない) -- キャスター 2011-11-03 (木) 22:53:09
  • ……どうにか出来ないのに、粋がって「どうにかする」なんて言うのは無責任だぜ、女王様……!!
    (「絶対助けてやる」昔に自分自身が言った言葉だが、この約束は果たされなかった。命の灯火が消えゆくのを、見届けるだけしか出来なかった)
    (意識を揺り戻して正気を保つ。見捨ててなどおけるものか。一回戦の敗北の後、自分がどんな顔をしていたのかを知っている)
    ヴィー、その手を黙って握っておけよ……離せば一生後悔するぜ……。(力がなくとも意地を張る。打開の策を考えてゆく)
    (女王の言葉に思い出したのは、左腕の令呪のこと。鉦紋、令呪の残滓が真っ二つに切り裂かれてそこに刻まれている)
    ……早まったことしたぜ……畜生……。おい、キャスター。なんとかなるのかい。
    (シスターは、構造はどうあれ機械“人形”だろう。ならば、キャスターの領分。最後に不安になる発言が付け加えられていたがそれは良い)
    (ただ、キャスターは自爆装置の渦中に居る。時間が切れれば、もろに爆風を食らう。その規模がどうかは知らないが、)
    (シスターの自信から見て相当なものだろう。即死は免れない)…………。
    どうだ……何色のコードが何本見つかったよ……?(シスターの遺骸の傍に近づいてゆく) -- キフィ 2011-11-03 (木) 23:08:46
  • 令呪はこの通り(手を掲げてみせる そこには綺麗さっぱり何もない)
    (あの場で使ったことは後悔してない 多分同じ場面に出会ったらきっとまた使うに違いない でも)失敗ではあったかな……
    令呪もなくなっちゃったし、今のところこの手はこうするしか役割はないけど(女王の手をぎゅっと握る)
    何か盾になるくらい硬いものでもあればいいんだけど -- ヴィー 2011-11-03 (木) 23:40:11
  • (キャスターがシスターの機械の臓腑を探ると、確かにそこには信管が存在した)
    (出ているのは赤いコードと青いコード。もう時間の余裕はない―――)
    -- シスター 2011-11-03 (木) 23:49:23
  • む…(それらしき物を残骸から抜き出し、積まれているかもしれないセンサー類に引っかからないよう慎重かつ乱暴に解体していく。最後に残ったのは)
    ……赤青二本だ。お約束だな(シスターは「数十秒」と言い残した。つまり残り時間が明確ではない。もしかしたらあと十秒あるかもしれないし、一秒ないかもしれない)
    (少なくとも。悩んでいるような暇はないのだが……)

    (静かにはさみを置いて息を吐く)
    …おいヴィー。お前が切れ。
    見事当てたら……本日のMVPにしてやるよ(責任を負いたくないので丸投げした) -- キャスター 2011-11-04 (金) 00:04:52
  • 盾か……(見回しても……見つかるのは瓦礫の山。まさかその程度で防げるようなものが切り札のはずが無いだろう)
    (ヴィーと手を繋いだまま、肩を借りるようにして作業を続けるキャスターの元までたどり着く)
    ふん……またベタな展開じゃの、あの修道女も融通の効かない割りに洒落の効いた真似をしおるわ -- 女王 2011-11-04 (金) 00:13:53
  • 典型的なワイヤージレンマ……こいつの製作者は遊び心に溢れてやがるな。(覗き込むと、確かに赤青が映画の光景そのままに二本伸びている)
    もしかすると、こいつが斃された時の事を考えてこうしたのかも知れ無えなあ……“最後の選択”とでも言って。
    ってコラァ!!! 投げてんじゃねえよ最後の選択を! ていうかンなことしてる時間無えしあの状態のヴィーがニッパー持ってるわけねえし!(わたわた)ああもうなんでもいいから早くしてくれーっ!! こんな間抜な終わり方は嫌だぁあーっ!! -- キフィ 2011-11-04 (金) 00:16:04
  • え…?ええっ!?ちょ、まってよ!なんでいきなり僕に!?爆弾は危ないから絶対に素人が解体しちゃいけないよってマスターにも言われて……
    あー…えっと…(遺骸の前にぺたんと座り、置かれたはさみを拾…おうとして一回取り落とす)これとこれのどっちかなんだよね?
    えっとー…赤が血で白が精神で赤い世界は白い世界を引き裂かずにいらねないわけで…どっちがどうなのか
    (顔面蒼白 指先が震える)
    (明確な時間が提示されていないことで逆に焦りばかりが先行し理論的な答えが出ない そもそも答えなんてあるのかどうか)
    大きな賭けのこと、こっちの世界ではなんて言ったっけ…?(現実逃避)
    (もしかしたらもうこのまま爆発しないんじゃないか?などと思うほどの体感時間)え、ええいっ…!

    プッッ

    (勢いよく両方まとめてちょん切った どちらかを残すという選択肢はシスター、つまりは過去からの悪夢の根を残すことになる気がしたからだ)
    (出した答えは 残すものなく絶つこと 過去のすべてを断ち切り、キフィたちがこれからの時代を作るのだ) -- ヴィー 2011-11-04 (金) 01:12:42
  • (ヴィーが線を二つとも切った瞬間、ピーと気の抜けた音が鳴る)
    (それからいくら待っても爆発は来ない。シスターが最後に残した悪意はヴィーの手により根底から断たれたのだった)
    -- シスター 2011-11-04 (金) 01:20:25
  • ハイ・ステークス……命をチップにしてオールインを宣言した、一世一代の賭け。勝者に与えられるのは未来だぜ、頑張れ。(丸投げ)
    (実を言うと自分は運が悪い。“忌み子”とはよく言ったもので、じゃんけんでは負けるし賭けに勝ったことはない)
    (悪運は強いが、それでは“爆発しても生き残る”みたいな事しか起こるまい。余計に口を出さず、固唾を飲んで見守る)
    ……? …………!!? なッッ……!! ちょっ待(『両方のコードを切ると、爆発する』そう、どこかで聞いたことがある)
    (正しく目の前では、フォークで掬うように鋏で掬われて、赤青コードが二本仲良く睦まじく並び、切られようとしている)
    ((ピーッ)聞こえてきたのは、気の抜けた音。爆発音ではない。思わず、身じろぎして無事を確かめる。夢ではない。助かったらしい)

    ……。は、ぁ ぁあ〜……。(気が抜けて座り込んだ。「まさかフェイントってことはないよな?」疑問が浮かぶが、どうやらそうでもない)
    (このままころりと横になり、陽を除ける夏の木陰に居るように、眠って意識を落とせそうなほど緊張が解ける)
    (凄絶な疲労感を今更噛み締めて、その苦さにうんざりする)……終わったァ…………。いや、まだ、終わって無えけど…………。
    なんだよ、もしかして、どっちを切っても爆発しなかったのか。……こうして選択させることに意味があったのか?
    ……態々、解除の方法を用意して造ったところを見ると……まるで斯うされるのを望んでいたようにも見えるな……。
    いや、コイツの製作者が誰なのかとか、なんなのかとか、知ら無えんだけどよ……ハッハッはぁ……。ああ、疲れた……。 -- キフィ 2011-11-04 (金) 01:35:03
  • …やれやれ……。よくやった、ヴィー(まさか両方切るとは思わなかったが、それで止まったのだから結果的には任せて良かった。と思う)
    じゃあ。帰ってお風呂入ってご飯食べて寝ようか… -- キャスター 2011-11-04 (金) 02:00:27
  • (冷や汗を浮かべながら)ヴィー…意外と破天荒というか、大胆な真似をするのぅ?寿命が縮んだぞ
    ともあれ……(ようやく終わった、魔力も体力もとうに限界を超えている)
    わらわ達に出来ることはもうあるまい……祈るより他無いじゃろう、不本意であるが -- 女王 2011-11-04 (金) 09:34:44
  • (爆発は…しなかった どうやら解体に成功したようだ)
    (この手に自分の命どころか女王たち、この塔ごと吹き飛んでいたら上を目指しているだろう剣馬達の命を握っていたかもしれない緊張からの開放 カツーンと高い音を立てて、はさみが手から床へと落ちた)
    ふゎ……(全身の筋肉が弛緩し、ぺたりと床に座り込む 完全に気が抜けて、情けない吐息を漏らし、ついでに尿も漏れて床に広がる) -- ヴィー 2011-11-04 (金) 23:55:15
  • たとい、満身創痍の俺等がたどり着こうと、貰えるお仕事はきっとお荷物になることだけだしなァ……。
    俺がもうちょい熱血だったら、無理押してでもこの瓦礫駆け上がるんだが……どうも、もう、心もぬるま湯で、そんなことする気力なんて湧きやしねえ。
    (風に煽られる蝋燭が、吹き消されかけてまた燃え上がる。意識がそのようにグラつき、瓦礫を椅子にして座り込む)
    ……信じるしか、ないやね。そう、信じる……なんとも無責任な言葉だが、懸命に応援して信じてやりゃいい。
    死に体の俺等が駆けつけなきゃならねえほど頼りにならない連中でも無えからな。……あとは、舞台裏だ。
    (安心する。この安心の正体が一体何なのかは解らない。ただ、責任を投げ出して、のどもとの熱さを遣り過した安心でないのは確かであり、)
    (気持ちよく“任せてみよう”という心持になっている。荷の受け渡しを済ませた気分だ)
    あんなのの後で、よくもそうして所帯じみたことを言えるな、キャスター……だが同感だ。ゆっくりしたい……俺……。
    あ、ヴィーもよくやってくれたよ。あんなモンそうそう出来る事じゃねえ。ちっと見直し……あれー……?
    そんなところに水溜りあったかな……?(顔が蒼褪める。次の瞬間にはルックザックからハンドタオルを取り出して投げていた)締まらねえな、オイ、いろんな意味で!! -- キフィ 2011-11-05 (土) 07:44:51
  • - 再世の塔 ・ 一階層 -
    •  
      • 宙を駆け上がったキフィの背後で人形達の自爆が連鎖して爆轟となった。猛り狂う炎が大空洞の闇を焼きながら巨大空間内を狭い檻へ
        入れられた獣のように暴れまわった。

        2人の回りで巨大構造物の倒壊が連鎖をはじめる。吹き上がる無数の重金属片とゆっくりと傾いていく巨大な壁面、黒い氷河が飛沫を
        上げて、燃え盛る海へと崩落してゆくかのようだ。
        -- 2011-10-28 (金) 22:06:19
      • (渾身の蹴り!! しかしその直後に、追いかけてきた爆風が打ち当る。密閉された空間ということも相成り、まるで竈のようだ)
        (竈に鼠を放り込めば、底から出ることも叶わずのた打ち回って、焦げ散らかしてしまうだろう)
        (丁度そういうふうに、焼け付く吐息は遠慮なく身を巻き、輝く紅に服を染めていく。それから地面に背をぶつける感覚が伝わる)
        (多少回復したとはいえヴィーに注いだ魔力は並々のものではなく、既に、魔力・体力は音を立てて躰の底を衝いていた)
        (そこへ痛みや熱を喰らうのだから、まるで藁に火を灯したかのようである)
        ……ぐ……!(掠れた呻き声が、知らずと漏れ出す。一瞬、目元が翳んだ)

        (襲い掛かる疲労の激流と、極限の精神状態を強いられ続ける精神の疲弊は、雨後の濁流であり、意識を押し流そうとしている)
        (細い意識の糸を握り締めて目を開いて辺りを見ると、景色がまた変わっている。廃墟へ進む建造物が、処狭しと並んでいる)
        ヴィー……は、クソッ、見失った。ロロも……。(突出したためか、仲間の姿は見られない。独りきりを強く認識する)
        キャスター……キャスター、どこだ、テメエ……この程度でくたばるわきゃ無えだろうが……! -- キフィ 2011-10-28 (金) 22:26:08
      • い、いだい゛……(まるで火口に飛び込んだかのような熱風の中、あざらしを思わせるような脱力ぶりでぐったりと横たわっている)
        (拳から闇を流し込み相手の感覚を狂わせる魔技、六道『奈落』も相反するような銀の煙に相殺され、一方的に与えられた蹴りはキャスターの肉体のみならずプライドにまで大きく皹を入れていた)
        う、うぐぐ……あの野郎どこ行きやがった、絶対に許さ…(悔しさに涙を浮かべながら立ち上が…)あっ痛いっちょっタンマ!やっぱもう少し待って!(…れない) -- キャスター 2011-10-28 (金) 22:26:18
      • (「そこか」焼け付く空気に乗る香りも寸分違わずキャスターのもので、本人の声がそれを裏付ける。瓦礫を踏み潰して歩き始める)
        (額から血が一筋流れ、服の木綿は煙を上げて焦げを広げて、髪は乱れ、目に隈を作り、しかし、足取りだけは確かに進む)
        (焔が芽吹き燃え上がる中、その炎光に輝いている銀の煙管がキフィの口元で揺れ、目つき悪い紫の瞳が視線でキャスターを射抜く)
        待たない。((ザク ガシャ ザリッ)キャスターへ足音が近づく)……脳髄揺さぶってやるから、ひっくり返った記憶の中から、俺のことを探す準備をしていろ。 -- キフィ 2011-10-28 (金) 22:37:44
      • わっ!?(慌てて跳ねるように立ち上がり、服の埃を払う。キフィの方に向き直りつつ、こほんと咳払い)
        そ、そう言わないでさ…も、もっかい出てくるところからやり直してくれない? ポーズ決めて待ってるから…ダメ?(射抜く視線に対し、機嫌を伺う小動物のような目を返し)
        ……ダメだよなあ。はぁ。カッコつかんな……(周囲、複数個所に泡のようなブロックノイズが沸き立つ。泡は次第に密度と量を増やして縦に広がり、弾けて)
        (中から現れたのは長短異なる蒼白い電影の剣。キャスターの周囲、手の届く距離に浮かぶ複数から一本を掴むと、キフィに突きつけ)
        そっちこそ、泣いて謝る覚悟をしておくんだな。腰痛が残ったらどうしてくれる -- キャスター 2011-10-28 (金) 22:51:53
      • (目の前に居るのは当然キャスターなわけであり、容姿も当たり前に同じである。向けられた上目遣いにちょっと迷わないでもなかった)
        (泣き落としを自ら断念してくれたのと引き換えに、激しい乱れが空に生じる)
        (熱気の旋風が断続して巻き上がるこの場だというのに、「ここは水中だ」と言わんばかりの泡の群れが出ずる)
        (火の草叢を薙ぐ、雨のような白い影。それは、総て剣であり、突きつけられる切っ先も、違わず鋭いものである)
        腰痛が残ったら……俺が治してやるから安心しろよ。タイム・ミントと聖ヨハネ草をブレンドしたのがよく効く。
        (“サーヴァント”だ。人の化身であり、人にして人を超えた光輝の魂だ。威圧の風が溢れるほどに吹き付けてくる)
        (剣の一つを差し出されただけで、剣気に縫いとめられて足が止まる。限り無い恐怖が内側から湧き出してくる)

        (火の光に圧されて眩む目と、濃厚な熱気にも関わらず寒気を覚えている躰と、縫い止った足。凍ったように動きが止まる)
        (左腕の甲が矢鱈と熱い。火に炙られているのだから、躰中熱いに決まっているが、その中でも一際熱い)
        (視線を落とす。焦げた左腕の裾から覗いていたのは、仄かに蒼く輝く令呪に他ならない。絆の証だ)
        (真夜中に暗幕を閉めて部屋に閉篭った後、朝陽を直に拝めば、網膜が焼かれてしまいそうになる)
        (その光はそれよりずっと深く。希望に身を焼かれてしまいそうだ)

        (左腕を、『奇跡』の証を、刃のように突きつける)……。 -- キフィ 2011-10-28 (金) 23:15:39
      • 灸はちょっと……ぐう(まだ痛むのか、ちょっと腰が引ける。慌てて背筋を伸ばし直し)
        …まだ勘違いしてるようだから、もう一度言っておくぞ。私はお前のサーヴァントじゃない。別固体だ。
        何をしても無意味だよ……「そう思わされている」なんてこともないから無駄な期待はしない方がいい。
        …ここまで言っても尚それに拘るのなら。(空間歪曲。二者の間の空間が奇妙に捩れ、次の瞬間、距離の概念は破壊されて)
        その腕ごと未練を断つ!(一歩踏み込めばすでに目前。振るう刃に周囲の剣が連動し、複数の方向から計四つの斬撃が襲う) -- キャスター 2011-10-28 (金) 23:33:06
      • (キャスターの発言を要約するとこうだ。「お前には何もできない」なんと、的確な皮肉だろう)
        (人格の奥底に、瘡蓋となって固まり根付いたトラウマを抉り返される。胸元へ鋭い痛みが走り、叫びたくなる)
        (手が届く場所に居るのに何も出来ない。居ても居なくても同じであり、自分に価値などまるでない。求める一つもこなせない)
        (ただ云われただけで殺されてしまったように走馬灯が流れる。産まれた頃から無力の谷ばかり潜ってきた)
        (愛おしい人も親しい人も大切な人も、目の前を通り過ぎるのを見届けるしかできず、手を伸ばしても届かない)

        (「運命め……」とても憎らしい。他の人は皆間違わないで生きているのに、自分だけが間違い続けて足踏みばかりをしている)
        (悲観的な考えばかりになる。しかし、それを覆す『奇跡』が今、左腕に宿っている。これが地の底から引き上げてくれるはずなのだ)
        (今まで、肝心な時には決まって訪れなかった『奇跡』が、まさしく肝心な時に、一声で起こすことができる)
        (目の前の空間が壊れていく。空間干渉、かつ歪曲。頭へ腕へ足へ胴へ、四つ斬撃が襲い来る。「さあ、どうする?」)

        (どう躱せども中る斬撃が迫る。熟練の戦士、歴戦の闘士であれいなすのは適わないだろう。“乱れた一撃にして連撃”)
        (キャスターが見せる奇跡の業の一部であり、どうしたって中る。目の前に大切な人、自分の左腕に圧倒的奇跡、運命が交錯する)
        身を屈めて左腕を盾にする。
        (皮を越えてそれなりに食い込み、斬撃は令呪を中心から真二つに分けた)
        ……要ら無え。(言葉が重く響く。「無い」とのたまうキャスターへ、嗤い顔が突きつけられる)
        (血が滴り落ちて、円くて赤い染みを地面に塗りつける)……こんなの無くても、俺の力だけで、良くできるはずだ。

        おい、キャスター……。 俺が抱えてんのは未練なんかじゃ無え……。テメエの言い分もよく解った。別個体なんだな。
        だが、テメエは俺が“召喚”した。(至近に迫ったキャスターの瞳へ、阻まれるもの無く視線が真っ直ぐ通る)
        俺が魔法陣を描き、俺が唱句を並べ立て、マージョラムの香りを焚いて、俺が境界の外から引き寄せた!!
        ……俺の力で、呼ばれたんだろうがよ……。それすら、忘れたか!!(腰に引っ掛けたザックの中の、人形の存在を感じる)
        (銀の煙管を口元から遠ざけ、右手で小剣のように構える)答えろ……本当に忘れたのか!! -- キフィ 2011-10-29 (土) 00:11:27
      • 何度も言わせるなッ!!(激昂して突き飛ばす。いわゆる逆ギレというやつである)

        …私も、お前の言い分はわかったよ……。だけどな、忘れたんじゃない。最初から無いんだ。
        きっとお前と”私”は楽しくやったんだろう。忘れろって言われたって忘れられないものだったかもしれない。
        …だけどそれは不要な物と断じられて、”私”には持たされていない。空っぽだ。
        わかるだろう? この薄い姿…それにあの歪な出来損ないの人形ども。”私”はただの、侵入者を撃退するための駒として作られた存在でしかない。
        お前の求めている、本来のキャスターとはそもそもが違うんだ……(自嘲の混じったやり切れない表情で。かつてそうしていたように、出来の悪い生徒に対して言い聞かせるように心情を吐露)

        ……もう帰れよ。蹴られた礼はしたし……弱いもの虐めも殺しもしたくはない。
        ったくやり辛いことこの上ないぜ……(切っ先をキフィから外して肩に担ぎ、ため息) -- キャスター 2011-10-29 (土) 00:50:09
      • (それはそれとして。キフィの周囲にちらちらと浮かぶ光の粒子があった。先ほどの一撃で削れた令呪の魔力の一部だ
         本来なら「行き場」がなく消えていくはずのそれは、キフィの腰のザックへゆっくりと吸い込まれていく。それが当然だと言わんばかりに、一粒たりとも迷うことはなく) -- 2011-10-29 (土) 00:50:22
      • (突き飛ばされて、火と煙もうもう立ち上る地面に尻から着地して、痛みを覚え、ふと、絶望を覚える)
        (始まりすら失くしている。種無く花咲かず、親木(オリジナル)からの落ち葉に等しい、土に還るための無価値な存在)
        (末端も末端にある、“キャスター”を模した影の影であり、それでは、存在も薄くなろうと言うものだ)
        テメエの胸が薄いのはいつものことだろうが、馬鹿め。(“いつものこと”か……。影を掴んだ手が握り、開かれ、無意味を示す)
        (手は届かなかったのだ。たった今この胸に、キャスターの手が触れたのに、そこにあたたかさは探しても見当たらない)

        (絶句する。急激に心臓が冷えてゆく。不意打ちだったのだそれは。視界がぐにゃぐにゃになる)
        (手応えがないのだ。キャスターの中に血の通った言葉を投げかけても、ただ素通りするだけで、何の言葉も跳ね返ってこない)
        (キャスターという“実体”があればこそ自己崩壊することなく、数々の不運に立ち向かうことができたのだから、)
        (喩え消えてもなお在る命のけはいが、消えてしまえば、圧し折られるのはなおのこと、容易になる)
        助けてくれ。(「またか」忘我の念、立ち上がり。“いつものように”塗りつぶされて、何もつかめなかった手を虚空の闇へ伸ばす)
        (「また……このままか……」泣き叫ぶ力はもうない。「俺は……無事で帰れというのか……」気が遠くなり、脳の皮質の裏側が凍りつく) -- キフィ 2011-10-29 (土) 01:18:29
      • 助けてくれ言われても…(困った。同時に、別に自分が悪いわけでもないのだが、この落ち込み様を見ると心が痛む)
        仲間いるだろ。探してそいつらに助けてもらえよ。塔をこれ以上上らないなら、邪魔はせんよ。
        女王の方はどうだか知らないけどな……あいつに襲われても助けんぞ私は。さっさと行け -- キャスター 2011-10-29 (土) 01:39:08
      • (絶望は深まる以外の道を失った。海原へ釘を投げ入れたかのように、ただ見えない奥底へ沈んでいく)
        (目の前のキャスターではなく、ただ運命のみを恨む。海の底の水圧が強いように、絶望が深まれば押し潰す孤独も強くなる)
        (聞けば聞くほど、キャスターの言葉は「俺を忘れたらキャスターはこう言うだろう」を地でゆくのだ)
        (どうせならば、本人とは似ても似つかない、顔無しのくぐつでも用意してくれれば良かったものを……)

        (息苦しくなっていく。胸が押し潰されてしまったのだ。目蓋の裏は深い深い絶望の底で、意識を失うこともできない)
        (そこまで追い詰められて、最後に求めるのは『奇跡』しかない。風が吹いて、悪いものを総て浚ってくれればよいのにという夢想だ)
        (自然と、真っ二つに切り裂かれた『奇跡』の象徴、左腕の壊れた令呪に目がいった)
        ……あ?

        (ほつれた糸はそのまま流れて消えていく、そのはずが、どこかへ糸が繰られているのを見つけて、頭を一斗缶で殴られたようになる)
        (令呪の光が意志あるように、列を作っている。見蕩れる輝きがある)
        (暗い悪夢から目を覚まして、熱い空気と現実を見ると、光の行き先を探す。それは直ぐ傍にあることを気づく)
        キャスター……。(行き先は腰のザックに入っている人形であり、それは、キャスターが消える前に残した、自らを模したもの)

        ……!(熟れた種を炙ったように、勢いつけて立ち上がる。何の魔法もないというのに、足の指先にまで力が伝わってくる)
        おい、キャスター!(どん底の哀しみはどこへ行ったのか。気にする隙間もないほど、力強い声を上げる)
        (「居る」命のけはいを確かに感じた。この人形が教えてくれている。「居る……」)
        上に往く。俺を邪魔しろ。(銀の煙管を再度右手に構える。まだ、諦めるには早い。「もう一度だけ手を伸ばして、引っ掴んでやる」) -- キフィ 2011-10-29 (土) 02:03:11
      • …は? 意味がわからん……(呆れる。浮き沈みの激しい男だ)
        まあいい。闘志を取り戻したなら結構なことだ(左手に剣を握り…キャスターの傍ら、左側に、先ほどと同じように蒼白い影の剣が創造される。今度は多い。五本だ)
        二度も忠告した…三度目は無いぞ(同時に、無手の右腕に闇が集まり…赤黒いオーラが螺旋を描きながら腕に巻きつく)

        ───────”六道輪廻陣”!!
        (因果を歪め、刹那の瞬間に叩き込まれる無数の拳撃と斬撃。一応136発ということになっているが、数えながら撃っているわけではないので少し多かったり少なかったりするかもしれない。ともかくそれくらいの数。)
        (劣化に劣化を重ね、「ただの」百三十六連撃にまで成り下がっているが、人間を一人殺すくらいなら容易い。はずである) -- キャスター 2011-10-29 (土) 02:27:20
      • 光る雨雲雨降らせ 狭間の霊峰雪と埋まれ 包まれよ事切れるまで
          銀河の海を空と飲み干せ 総てを染みなく染めるために
            烽火よ天高く ひごとよあかあかと 爐よ暖かく
              骨締め上げる大地の鉛の鎖続く限りは この祈り止むことも無し

        ((カ キン)金属の折れる音がして、銀の煙管が捻られる。遥かな霊性は音に乗り、辺りの煙と同化して混ざる)
        父さん……使わせてもらうぞ。(銀の煙管の吸い口を抜き取ると、細く短くも麗しい、闇夜の輝きを煮詰めて溶かし込んだような輝きの、)
        (白刃がそこに姿を顕す)…………霊銀製仕込み煙管、鏡星!!

        (辺りから無数の殺気が感じられるのは、剣と拳が向けられて、今に叩き込まれるというかららしい。見切れる筈もない)
        (だけれど、そのまた辺りを見てみると、ぼうぼう燃える火の群れがある。搭の崩落の悲鳴と共に、赤々燃え上がっている)
        (それにまた伴って煙も充満している。その煙が、強く揺らめく。煙遣いの真髄が、この煙管を媒体に始まろうとしていた)
        シルバー……ソード。(静かに、抜き身の銀煙管へ煙が集い、巨大な太刀と姿を伸ばしていく。キャスターの斬撃が目の前に迫る!)
        ぜぇええええぇぇぁああッッ!!(数え切れない百余の斬撃を、()()()()()、一つの横薙ぎで吹き飛ばす) -- キフィ 2011-10-29 (土) 03:04:32
      • ───!!(感覚が通常速度へと復帰する。因果の揺り戻し、一瞬のうちに百数発攻撃したという事実が圧し掛かり、体中が悲鳴を上げて)
        (糸の切れた人形のように、ガクリと崩れそうになるのをなんとか踏み留まり、目前を睨む)
        馬鹿な…と言いたい気分だが。ここはやっぱり、見事と言っておくべきかな……(同時に放たれる多重攻撃。ならば一撃で防ぐことができるというのは理屈の上では頷ける。だが実践されるとは思いもしなかった)
        …まったく。嫌になるよ……(自嘲的に笑う。…当然、攻撃を防がれただけで済んでいるはずがなく。)
        …まともに役目もこなせない、駄目なサーヴァントでさ……(長大な太刀はキャスターの腹部を深く傷つけ、くすんだ暗灰のワンピースを黒に染めていた) -- キャスター 2011-10-29 (土) 03:33:02
      • 闇の果てまで去れよ無粋────祓・朧月夜。(136の斬撃は、136の塵となって弾け飛んだ)
        (人の身であり乍、その手に身に異様を宿し、開放された鏡星の霊性を遺憾なく発揮する。額から喉の奥まで透き通る)
        (遠い遠い昔のこと、「大切な人のため闘うことがあるのなら、これを抜き放て」父親に渡された銀煙管)
        (通じるか否かは解らなかったが、懸けは直かに通じた。息を吸い、残心する)…………。

        (息が途切れそうになる。断続する熱気に汗が浮かぶ。無理をしすぎたのは、ありありと躰へ表れている)
        その言葉は……。(耳に残る無力の嘆き、記憶の画板に映るキャスターの顔と、目の前の顔がダブる。視界が揺さぶられる)
        テメエは“覚えてない”かもしれ無えが……それはキャスターの言葉だ……。(キャスターに近づくと、傷痕がよく目に入り、)
        (胸が締め付けられる。こんなことは、一つも望んでいなかったのに、こうなってしまって後悔に心が咽ぶ)……。
        根こそぎ消されたなんて言うが、きっと、どこかに残っているはずなんだ。……テメエの躰の中に無くても、どこかに……。
        (ザックから青い小瓶を取り出す) -- キフィ 2011-10-29 (土) 04:01:29
      • (うわっ……決め台詞だ…… と胡乱な目)
        …そりゃ、私なんだから、同じことを言うだろうさ……。はは、無力なのは完全な私でも変わりなかったか

        …再世の塔の力は、お前もある程度知ってるだろう。知らなくても外を見ればだいたい想像がつく。
        私のこの傷だって、塔の機能なら一瞬にして完治させるのも容易いはずだ。でもそれをしない。
        いちいち治すより、壊れてからまた新しいのを出した方が効率的ってわけだ……いずれ第二、第三の私が貴様の前に…じゃなくて。
        残っていたとしてどうする?このまま消える私にそれが何の意味があるって言うんだ…(熱を持った壁に身を預け。無気力な目で、取り出された小瓶、動作を眺める) -- キャスター 2011-10-29 (土) 04:19:17
      • (「え、詠唱文だ詠唱文。言う必要があるんだ」視線を弾き返す。本当にキャスターらしくて、調子が狂う)
        解ってるぜ。とんでもなく強大な舞台装置だ。そんで、俺らはその胎の中に居る。(鏡星の煙が散り、単なる仕込煙管の姿へ戻る)
        ……だが、そこまで完璧でもねえんだよ。効率を重視しなきゃいけないってことは、完璧じゃ無えってことだろうが。
        (さて、この聖杯の運命に足を踏み入れた己は幸福だったろうか、不幸だったろうか。今は、どうだろうか)
        (ばかに哲学的なことを思い、糸口を広げていく。聖杯戦争の始まりまで、記憶を遡り、キャスターの手がかりを探す)
        (思えば短くもなかったが、長くはなかった。召喚してから一回戦の敗北まで、期間にすればほんの瞬き一つで通り過ぎるものだ)
        (だけれど、随分濃い時を、刻々過ごしたような気がする。深く、諦めきれないほどに、親しみが根ざしてしまっている)
        (一秒一秒を噛み締めて思い出す。覚悟を決めて、目を見開く)

        意味がなくとも作る。俺が意味を見出してやる。聖杯にとって取るに足らない一つに過ぎなくても、テメエは俺のサーヴァントだ。
        (無理矢理にキャスターの手を掴む)その壊れかけのいのちを貰い受けたい。どうせ消えるなら、俺にくれ。考えがある。
        消える覚悟が出来ているんだろうが、消えたいか、消えたくないかは別問題だ……そうだろう。 -- キフィ 2011-10-29 (土) 05:00:19
      • 機械なんだから効率よくすんのは当たり前だ。システムとして言えば無駄の多い方が完璧じゃないよ。まあそれはいいとして。
        なんでそーなるっ(でこぴん。それが精一杯の抵抗らしく、取られた手を振り払うことはなくされるがまま)
        まだわかってないみたいだなおい……くれって言われてやれるものではないぞ…
        こうしている間もずっと、少なくとも消えてなくなるまでは私は塔との契約に縛られたサーヴァントだし、私が従う命令も侵入者の排除だ。
        説得してどうこうなる問題じゃないよ。そもそも私はお前に何の思い入れも感情もないしな……

        まあいいさ。好きにその考えとやらをすればいい。どうせ私はぼんやりするか自害するくらいしかやれることがない
        (わりと時間が経っているような気がするが、未だに女王が加勢に来る様子はない。これは向こうもやられたかな…もしくは元鞘に収まったか…と諦めのため息) -- キャスター 2011-10-29 (土) 05:28:17
      • ごふ。((ビシィ)言うまでもなく限界は来ており、でこぴん一つで意識を弾かれそうだった。持ちこたえたけど)
        ……ハッ、その言い分は全く間違っちゃい無え。この聖杯は機械でシステム、牢に居た頃ずうと考えてばかりだったからよく知ってる。
        それを知った上でお願いしてんだ。わかれ。ぼんやりしてていいから、こっちゃ来い。
        (手を引いて、キャスターをずるずる引きずっていく。辺りに火が燃え、瓦礫も散っているが、ほんの少しだけ開けた場所へ辿り着く)
        (キャスターの瞳は虚ろ。後頭部の向こうが透けそうなほど生気がない)
        (「きっとどうでもいいんだろうな……」思いながら、呼吸を整える。熱い空気が肺を炙った)

        いいか。(青い瓶を開けて、黄緑の液体を円形に撒く)大絶賛ボロ負け中のテメエは、聖杯から見て価値の無え存在だろう。
        テメエに監視だとかの労力を割くのは非常に効率の悪いことだ。放っておいたら消えちまうんだからな。
        (雫が珠になって落ちるたびに、暖かい・柔らかい・木質の黄色から琥珀色にかかる香りに包まれる)
        ……そして一つ。俺は、テメエを召喚した時に、恐らくイレギュラーととれるであろう行動をした。
        それは「『魔女の魔法円』の行使による、搭の管理外にある自然の境界からの喚び出し」……そしてさらに、
        魔法円は本来、外部との隔絶のために描かれるものだ。(目を瞑る。余計なことには気を遣わない。香りだけを強く意識する)

        (四拍を数える。一つ・二つ・三つ・四つ息を吸う。二拍を数える。一つ・二つ息を止める)
        (四拍を数える。一つ・二つ・三つ・四つ息を吐く。二拍を数える。一つ・二つ息を止める)
        (四拍呼吸は魔導の呼吸。バイオリズムを整えて、遥かな神性へと同調する。「まずは、魔力を用意しないと」)
        (炎を超えて風が巻く。たてがみ靡かすライオンが、空舞う鷹へ変貌し、歌となってそこらじゅうを駆け出した)

        The elphin knight sits on yon hill,(妖精の騎士が向こうの丘にすわり、) Blaw, blaw, blaw, wind blaw.(吹く、吹く、吹く、風は吹く。)
        He blaws his horn both lewd and shril.(2つラッパのいやしきと鋭きを吹く。)  The wind hath blown my plaid awa.(その風は我が肩掛けを吹き飛ばしけり。)
        "For thou must shape a sark to me,Without any cut or heme," quoth he.(彼曰く「裾もなく切りもせずに、我がシャツを作るべし」と )


        ────不可能の詩・妖精の騎士(エルフィンナイト)
        (「やれるものならやってみろ」不可能だろうと嘲るように、魔力は雨と降り注ぎ、枯渇の身へ染みこんで行く)
        (キャスターのほうを向く。その紫の眼は、炎の輝きの中でも淡く輝くほど、霊性を帯びている)まず、テメエを……この搭から隔絶する。
        略式────。(またも、集中に入る。魔力は戻れど、神経は磨り減ったまま、細く張り詰めたそれを、強く弾いて響かす)
        (意識して、マージョラムの香油で囲まれた円の中を切り取る。熱も、光も、通るが、通らないように)
        女神の肉体たる大地により
        そして、女神の呼吸たる大気により
        そして、女神の輝かしき精神たる火により
        そして、女神のリヴィング・ウームの水より
        魔法陣は設定された

        (地面に撒いた香油が輝き、光を立ち上らせる。それは檻の格子のように何本も、天へ向かって伸びる)
        (なんともいえない閉塞感がある。透明な膜で覆われた、というのがしっくりくるだろうか、閉じ込められた感覚)
        (魔法円が設定され、境界が作り出された何よりの証拠であり、無理を押したが“あの時”と寸分違わない)
        これから俺が何をやるか、わかるか。キャスター。 -- キフィ 2011-10-29 (土) 06:23:04
      • あっ待ってっ嘘だからっ何もできないってのは嘘っ歩くくらいは…ぎああ下半身が取れるぅ…(ずるずる。運ばれた)
        ぐぐぐ…。…ん、あ、うん…そうだな。反応が消えたら、新しいのを作る。それだけだろうよ。(とはいえ根底では繋がっている存在でもある。直接作用しようものならすぐに気付かれ…)
        …あー、あー。隔絶。うん。そんで?(それはともかくとしてなんだろう。記憶がないはずなのに、なぜかすんげー長くなりそうな予感がする…もはや確信に近いレベルで…とか思いつつ鷹を目で追う。なんだか派手だ)

        ……

        (…あ、略された。よかった…)…ああ、わかるよ。…たぶん。
        塔とのバイパスを断って、お前の方に引きなおす…再契約か。私もその方法しかないとは思っていた。
        だが…私が素直に首を振るとでも?(返す視線はやはり他人に対するもので。まるでそっけない猫のよう) -- キャスター 2011-10-29 (土) 06:55:12
      • テメエは本当に面倒臭いのな……こんなヤツ呼び出した馬鹿の顔が見たいぜ……。(これ以上ないくらい、苦笑いになる)
        (搭から隔絶され、聖杯からの命令が届かないこの場においてまで、その態度を貫く。生来のものなのだろう、ひたすら面倒臭い)
        だけどな、“再契約”ってのは実は限り無く正解に近いマチガイ。それだと、テメエは俺を知らないままだろ。

        (崩落はもう大方鎮まっているが、炎はまだ伸び、搭の欠片はもう二度と元の形には戻るまいというほど乱雑に散らばっている)
        (それは限り無く終焉を予感させる。幕引きのために、思わせぶりな種から生えた実を、粗方摘み終わったのを感じる)
        (聖杯戦争、それも搭により仕組まれた波乱を上皿に湛えたものの中で、マスターとサーヴァントが一対相対している)
        (そこに見える景色は────)……いいミシンとか旋盤とか、なんならツテを当たって上質な素材とか用意してやってもいい……。
        だから首を縦に振っちゃあくれねえか……?(────意地の張り合いの中、物で釣ろうとするマスターの姿だった) -- キフィ 2011-10-29 (土) 07:17:31
      • お互い様だろ……。お前の爆弾の重さだって大概だ。
        すぐ死にそうな顔しやがって。そのくせ、いくら無駄だと言っても聞きゃしない……
        …あ、違うの?いやん恥ずかしい。まだなんかあるのか他に?(それだと知らないまま。なら、知らないままでなくなる方法があるとでも…?)

        ……あんまり魅力的じゃない提案だな。塔の側に居れば、いくらでも複製して手に入るんだからな……
        けど、何でもかんでも複製してはい完成ってこの塔も、正直好きじゃないんだよな。……あー………
        (強気に出られると絶対に従いたくなくなるが、下手から懇願されると無碍には断れない。性格を突いた巧妙な駆け引きはさすがキャスターを熟知している元マスターというべきか。侮れない男だ)
        ……じゃ、じゃあ…とりあえず仮で…仮契約から… …いやいや!ここで首を振るのはおかしいし!流されないからな!?(我に返った。危ないところだった…!) -- キャスター 2011-10-29 (土) 07:47:41
      • 俺だって我身が馬鹿だと思うよ。聖杯が手に入り、渇望してた願いが叶うわけじゃなし……どうしてこんなことしてるんだろうな。
        (左腕の斬り創が痛み、鮮血を滴らせる。さっきだって下手を打っただけで死へ真っ逆さまになるところだった)
        (万能薬『モーリュ』なんてどうでもいいと思い、キャスターと今一度逢うためだけに、気力も死力も枯れ果てるほど振り絞っている)
        (“無駄”になるのが嫌で、意地になっているのだろうか。きっと違う。この感情はもっと前向きだ)

        ……チッ。(それはそれとして、露骨な舌打ちを返す。ノリでどうにかなると思ったがいけなかった)
        (淡く蒼く光る魔法円の輝きに、紅炎の赤が素晴らしく映える。そういう幻想的な場面に舌打ちがはっきり響く)
        つーかテメエもうすぐ消えるだろうし。したら、複製の品々に囲まれて悠々自適とかそういうの全く無いんじゃねえの……。
        (話はまるで廻らず、その気にもさせられない。自分の口のあまりの下手さに、憤りを感じる。「普段から、心がけてれば……!」)
        …………もう、正直、テメエ次第なんだよ。魔法円(ここ)は“搭の外”なんだ。尖った命令意識も何も届くことは無え。
        哀れな使い捨ての操り人形じゃ、居たかねーだろうが……そこは、さびしいだろう……?
        信じてくれ、俺を知らねえだろうが、俺はテメエを良く知ってるんだよ。(「良く?」違う、多分、知らないことだらけだ。でも、良く知っている)
        「私なんだから同じことを言うだろうさ」と言ったな? テメエは一度俺を信じたんだ……そう長くもない期間の中で、濁りなく……。
        (涙を浮かべている暇もない。魔法円の内側へ、雷のように霊気が強く弾け上がっていく)
        だからほんと鳥渡でいいんだ。こう、な? なんていうか、新しい一歩をだな……?!(すごく切羽詰った表情) -- キフィ 2011-10-29 (土) 16:23:30
      • まったくだ。私だって、何で好き好んで世界を滅ぼすような真似に加担せにゃならんのか……
        (目を閉じて考える。塔からの干渉がなくなった今。根拠のない使命感など消え去り、ずっと胸中に抱えていた蟠りを吐く)

        ……ああ。 …なんだ、考えてみれば。それでいいのか。
        …お前の言うとおりだな……"本当の私"は、こんなことしたいなんて望んじゃいない。…いいだろう(目を開き、じっと見据える)
        やってみろ。…私にももう時間はない。誰かのおかげで魔力供給が止まってるからな。
        信じるとかどうとかはまあ後から考えよう…(投げた) -- キャスター 2011-10-29 (土) 22:13:30
      • よし。(鍵が嵌まった。キャスターのこういうところは好きだ。迷い無く、神経の果てまで心を籠める)
        やってやる。……今までやれなかった事を、やってやろうじゃあねえか。(雨粒を数えるように、散る火の粉を数える)
        (魔法円の内側から見る搭の景色は、暗い帳が降ろされた中に火の粉の粒があまねく散って、まるでプラネタリウムのようだ)
        我らは諸界の狭間にいる 時の境界を越えて 夜も昼も 生も死も 喜びも悲しみも 別なきところに
        (廃墟になりかけた搭の炎が荘厳に勢いを増す)火は灯された 儀式が始まる

        さあ……テメエを依り代にして、キャスターの“再召喚”を行う。(風が舞い、血は滴り、炎は猛り、地へ紋が描かれる)
        この『聖杯』からテメエの情報を根こそぎまるごとひっぺがして、この魔法円の中へ、改めて召喚する!!
        神秘の柱が二本 神殿の門に立てり 二は自然の源 神聖なる形と力なり
        闇と光は連続し 対極から対極へ われらが祖先の教えの通り 神と女神を示さん
        心の深みに棲まい 不死にして常に新生する者 解き放ち縛る力を持つ者
        「汝の欲することを為せ」、は挑戦なり 何者も傷つけることのない愛を持て これが唯一つの戒律なり


        (『聖杯』の記憶が流れ込む。データベースというのだろうか、深い遠い過去の果てから、最近起こった闘いの数数まで限り無く)
        (“あのとき”が思い起こされる。消えるなと願ったあの祈りは、どこかへ通じたのだろうか。情報は雲になり頭を満たし雨を降らす)
        (眼球がけたたましく回り、頭が弾けてしまいそうなほど、『搭』の情報の奔流に呑まれる。止め処なく、円の外から溢れこんでくる)
        <<我が信経(クレド)>>は八つの言葉で足りる
        An it regret none,do what ye will. 何も悔やむことのない限り 汝の望むことを成せ

        (円の内側へ、激流が渦巻く。“境界”が繋がったのを感じ、それに心の底から圧倒される。気が遠くなる)
        (「無理っぽいかな……」ハッキングしているようなものだ。搭の抵抗が、強い。諦めることもなく、集中を強くする)
        (汗は枯れ果て、足は硬直して動かず、脳は凝り固まり、手の先に痺れを感じ、胃の奥に蛇がのたうつような不快を感じる) -- キフィ 2011-10-29 (土) 22:47:27
      • (…別に”私”を依代にしなくても普通に喚んだらよかったんじゃないかな。とか思うけど言わない。しかし)
        …おい、……やめろ(事此処に至っては止めに入らざるを得なかった。気力を絞ってふらふらと立ち上がる)
        無理だ! お前では……!(塔の蓄積してきた星の記憶から、一人のサーヴァントの情報のみを抜きだそうなどと、大海から小石一つを探すようなもの。ましてや身ひとつで行うなど、波に呑まれて消えるだけ)
        そういうのは、私の仕事だろ……!こっちによこせ!! 後は直接やる……! -- キャスター 2011-10-29 (土) 23:54:30
      • 見つかるような、気がしたんだよ……。(その言葉は幻想ではない。現に、魔法円の内にキャスターの“残り香”が表れている)
        (手がかりを得て、しかし、この先は慣れてもいない人の身の領分であるわけがない。池に飛び込んだ蟻にすぎず、ただ溺れるばかり)
        (“依り代”が必要だったのは、肉体を再構成するなんて力が残っていなかったから。果たして使い果たし、眩暈を起こす)
        ……キャスター……。(「お前こそ、そんな躰で何が出来る?」笊では水を掬えない。喩えと違っても、ひどい無茶な話だ)
        テメエ、たまーに頼りになんのな……詠唱、続けるから……検索を……探してくれ、を……。
        (笑って、身に罅が入るほど力を籠めて、手を掲げる。新星の輝きが全てを包み込んだ)
        (もがき苦しんでようやく水面に顔を出せたような、解放感があり、キャスターに情報を受け渡したのを感じる)
        汝を我らは召喚す 忘れられ孤絶した名も無き神威より 輪舞を踊る場に来たれ
        詠唱する祈り手の魔術の中に来たれ 月が真夜中の風に魔術をかけるとき 汝の眠れる力を喚起せん
        輝ける流れと秘密の海の中 蒼褪めた星光の炎の中 来たれ ああ 来たれ!


        (重い。空気も、魂も、纏う光も全てが重い。軽く崩れ落ちてしまいそうだ。それでも、独りではない。意地を見せる)
        死と生の門を越えて 真白なる満月の静かに昇りゆくとき 星々の彼方の天界の高みに まさしくその姿を現せ
        熱い炎の中に汝の足音を聞く
        ──聞け! “魔女の息子”キフィ・カニングフォークの名において汝を、我は召喚す。

        来たれ!!
        (全天へ乱れが生じる。空間は闇に燃えて崩れ去り、上も下もなくなるほどに、全てが混ざりこむ)
        頼むぜ……キャスター。 -- キフィ 2011-10-30 (日) 00:10:08
      • 私はいつも頼りになるぞ。(顔の包帯を解く。全体的に灰色にあるキャスターの姿にあって、やはり彩度は低いものの比較的鮮やかな橙が現れる)
        任せろ……情報処理は専門だ!!(流れ込む情報から、取捨選択を行いキャスターの構成情報を集める。)
        (その辺の空間を改竄する時などとは桁がいくつも違う莫大な情報を、右目の演算装置に全て流し込む。オーバーヒートして眼窩から炎が吹き上がるが、そのぐらいでは止められない)
        (少しずつ、少しずつ。関連した情報を拾い、構築し、自らの中で心、技、体を再現していく───駄目だ。足りない。)

        (一番大事なものが、ない。いくら聖杯の中を探しても見つからない。やはり不要な物として捨てられてしまったのだろうか?)
        (「来たれ!」キフィの声が届く。ああ、やっべ、締めの台詞言われちゃった…もういいか!疲れたし!自分も限界!)

        (──かくして。キャスターの影を依り代に、けっこー適当な感じでキャスター『ハルナ』は再び現世に顕現した────) -- キャスター 2011-10-30 (日) 01:13:17
      • (魔法円ははじけた。コップに落ちたミルクの雫が王冠を作り、水滴は弾けて消える。そのように、遥かな静寂だけが残る)
        (「“色づいている”」確かな命の存在を、漣のように感じ取る。孤独に凍えて氷のように冷え切った心の一部に血が通い、)
        (融けて行く。安らかに眠りへ落ち込んでしまいそうなほどの気持ちが湧いた)
        (だけれどそれは、また、すぐさま暗雲の影へ沈むことになる。なぜだか、怖い匂いがするのだ)
        (湿気た重い草いきれの香りに似て、激しい夕立に打たれてしまうのではないかという不安がある)
        ……キャスター……?(振り向いて欲しい。杞憂はさっさと、消え去ってしまえばよい。それからだ……) -- キフィ 2011-10-30 (日) 01:26:33
      • ん。お疲れ。(振り向く。体は完全に再現されている。情報が還元されていたため、腕の傷も無い─セイバーから受けた傷が消えていること以外は、最期の姿のままだ)
        (無表情のまま歩み寄ると、)──おい。(突然胸倉を掴み、顔を引き寄せる)
        …私は何か残していかなかったか? あるなら出せ。すぐにだ(この物言い。やはり記憶は戻っていない)
        (だが、心も技も完全に再現された。だからわかる。自分ならばこういう状況を見越して、対策を施しておくことを) -- キャスター 2011-10-30 (日) 01:36:50
      • (「やはり」至近で瞳を見据えると、血液の赤がいっそう映える。しかし、その内に秘められているのは“異物”に対する冷徹さ、)
        (小さな背丈でも威圧感はたっぷり纏っている。確かにキャスターだが、キャスターではない。「記憶は戻らなかった」)
        (疲労・疲弊・枯渇の黒に、ダメ押しでそう来られると流石に表情を失って、目からは光も失ってしまう)
        (「これでも良いのかもしれない」ふと過ぎった感傷がある。目の前に居るのは間違いなくキャスターだから、本人は平気だろう)
        (だけれど直ぐに否定する。「俺が嫌なんだ」ここまでやっておいて諦めきれるものでもない)
        ……!?(目が光を取り戻して、耳を打つ言葉をやっと受け取ることができた。なにか、手があるとでも言うのだろうか)
        そうだな。思い出……かな……。(とおいめ)すまん、すまん!! ちゃんと出すから!!
        (キャスターの目つきが尋常ではなかったので、一つしかない思い当たるものを取り出す。柔らかな生地が手に触れた)
        ……本当に、そっくりに作ったんだな……これ。(“本人”と見比べたのは初めてのことだ。キャスターの人形をじっと見つめる) -- キフィ 2011-10-30 (日) 03:46:50
      • (こいつさっきからハイライトなくなったり戻ったりほんと忙しいやつだな……)
        ぬいぐるみとそっくりと言われる側の気持ちも少しは考えてくれ(いいから渡せよ、と感傷に浸るキフィから強引に奪い取り。眺めたり透かしたり)
        (一通りチェックした後、呆れのため息)……お前なあ……こんなものがあるならもっと早く出せよ……
        私の見立てが正しければ、これは……。…こいつ、なくなるけど構わないな? 後でまた新しいの作ってやるから -- キャスター 2011-10-30 (日) 04:07:08
      • ……でもそっくりじゃねえか。(褒め言葉の心算で言ったというのに、何を気分を害する必要があると言うのか。さらりと離す)
        (「……大小揃った」様々に角度を変えて、まじまじと眺める姿を、落ち着かなく見守る。そして出た溜息に少し、不安になるが、)
        (どうも見立てに嵌まったかららしい。胸を撫で下ろす)いや、タイミングがなくてだな? なんか、あるなとは思ってたんだが。
        え。………………あ。ああ。(目を逸らす)構わ無えよ? ソレで何とか成るんだろう? 惜しむ訳がナイ。 -- キフィ 2011-10-30 (日) 04:20:47
      • なんとかなるかどうかはまだわからん。…こいつは外装を人形に偽装されているが、中身は高圧縮された情報のカタマリだ。
        解凍してみるまで内容は見えないが、まあ、だいたい想像はつくだろう…
        少しばかり時間がかかるぞ。私のことは放って片付けでもしといてくれればいい。何か来たらお前が対処してくれ(フリ)

        じゃあ、そういうことだから。よろしく。(人形を前に差し出す。人形は手の中からふわりと浮かんで離れ、空中で弾けた)
        アクセス…!!(内部に封印されていた膨大な情報が一斉に解放され、不可読な文字状の紋様となって迸る)
        (情報とは無形なものだが、それでいて力であり、ある種のエネルギーともいえる。雷光のように蒼白くスパークを放って周囲を渦巻く紋様は、物理法則にも影響を及ぼし、まるで嵐の中心にいるかのように暴風を巻き起こしながら───キャスターの体に流れ込んでいく) -- キャスター 2011-10-30 (日) 04:54:47
      • そうか……俺は、そんなものを時折抱いて寝ていたのか……。(見かけも触れた心地も、狂いなく上質な人形のものであった)
        (秘められた“何か”を匂わせはするもの、人形としての役割は欠かさず果たしていたと見ていい。これも“人形遣い”の業なのだろう)
        ……わかったよ……!!?(思わず手で目を覆う。光の帯がじぐざぐに、綻びた糸になってキャスターへ吸い込まれていく)
        (自然現象並みの激しさ、しかし、自然現象とは別質。電球の内側へ閉じ込められたのか、そう錯覚してもおかしくない輝きの乱舞)
        ん? ……何か、来たら……?(魔法円の奔流は、滝から滑り落ちる瀑布が如く。強い魔力を持って暴れまわり、搭への接続を可能とした)
        (人形からいずる雷鳴は、晴天を砕く霹靂で、法則の道を摩擦で削って、全力で走り抜ける。雷撃が天へと翔けていく)
        【天井の巨大な一部が、砕けて崩落するのを見つける】
        (もともと、壁も床も瓦礫と変わっているのに、天井が無事だと高を括るのが間違っていたのだ。血の気が引く)
        鏡星っ、片刃……シルバーブレード……!!(今だ燻る炎へ感謝し、煙を仕込み小刀へ集める。巨大な刃が形成される)
        水面の月よ双眸と別たれよ────霞斬り・寒月!!(飛び立ち、人を覆うほど大な瓦礫を両断し、キャスターへ降るのを防ぐ)
        (自分でも驚くほど、あっさり実行できた。着地して足と身を震わせる)……クソ親父って言うの、今度からやめよう。
        (白い光の紋様は空へ刻まれ糸に解かれキャスターに取り込まれ、また別の白い紋様が現れる。「こんなにも、多いのか……」)
        (見守るより他に、手立てはない。が、不安より、期待が勝っている。心の底が熱い)…………どうだよ、オイ。 -- キフィ 2011-10-30 (日) 05:24:46
      • (遺されていたのはおそらくはキャスターの記憶だろうと想像していて、実際にその通りだった。)
        (流れ込んできた記憶もそう告げている。…しかしおかしい。容量が合わない)
        (キャスターの知らない、遺した覚えのない情報が混じっている。蒼白い紋様に時折混じり、次第に量が増えていく金の紋様)

        (……理解した。ニヤリと口元が歪む。導入(インストール)の次は、版上げ(アップデート)というわけだ)
        (陽光を思わせて金に輝く紋様は、キャスターを繭のように包み込み───)

        ──やー、待たせたね。店員君。(─羽化。両断された瓦礫の間から上がる、気の抜けた声)
        …いや、キフィ。全部思い出せたよ。(終息する光の中から現れたのは、)
        キャスター。完全復活だ!!(びしっとポーズを決めて立つ──なんだか見覚えのある金髪の女性) -- キャスター 2011-10-30 (日) 06:10:10
      • (銀色の雷鳴が金の曙光へと変じてゆく。普段の風景に突然オーロラが現れるのなら、それは不自然である)
        ……!? 記憶、って、大事だろうが……こんな、煌びやかになるもんか……!?(光の帯は羽根になり、その身を覆っていく)
        (「電球の中に閉じ込められた」そう、先程は称したが、これは明らかな太陽の光であり、桁も質も何もかも違う)
        (光子が見えるほど光の流れが強くなって、そうなるはずもないのに押し流されそうになる。「なんだ、これは、一体!?」)

        (唐突に、気の抜けた声をキイにして理解が訪れる。「ああ〜……!」“創り掛けのに手を加えた”確かにそう言っていたはずだ)
        (当然、自分はその姿が“どういうこと”か知っている。それでも、きっと鏡があれば本人だって言うだろうし、)
        ……え、誰……?(そう返さずにはいられなかった) -- キフィ 2011-10-30 (日) 06:25:07
      • え?(てっきり喜ぶと思っていたので、思いもよらない反応に聞き返し)
        ひっどいなあ……キミがずっと求めてたキャスターちゃんですよ!キャスター!(鼻息荒く胸を張る。ある胸が軽く弾む)
        …ん、んんー。ちょっと口調に違和感が。視点高いし。まあ、そのうち慣れるかな……
        で? なんだっけ? 小さいままの方がよかったって? -- キャスター 2011-10-30 (日) 06:42:58
      • 求め……てねえよ!! それ以前に誰が進化しろっつった!! キャスターだと俺が判断できる要素一つも残ってねえじゃねえか!!
        (1.胸が全くない × 2.見失いかけるぐらいにはちまい × 3.しろい ×)
        (「間違いない」この湧き上がる感情は果たして何か、表現し辛いというか、イザなってみると認めるのが癪だがとても嬉しいのだろう)
        (何もかもが明るんで見える。「なんだ、呆気なく起こせるんじゃねえか、奇跡……」可笑しくて笑いそうになるが、堪える)
        (あまり舞い上がった所は絶対に見せたくない。思い出すと赤面ものの恥ずかしい台詞を何度も言ったが、それは都合よく忘れているのを願う)
        (実を言うと、容姿なんて殆ど気にならない位なのも、気づかないで貰いたい)
        誰ァれがそんなこと言ったよ……!! ホント、手鏡でも持ってりゃ良かったんだがまるで変わってるんだぜ、テメエ。
        口調まで変わってるクセに、中身の成長が見られ無えってのは本当に残念なことだ。……。(照れ隠しのため言う台詞がなくなった。沈黙する) -- キフィ 2011-10-30 (日) 07:16:47
      • むっちゃ求めてましたやん。お前を俺にくれ言うてましたやん。いややわーもう!(背中ばしばし)
        自分の変化くらいわかってるよ。だいたい、条件足りてなかったから小さかっただけでこっちが本来の姿だし。確か前に言ったと思うんだけど。
        まあ、最初から完成してるから成長の余地がないってことだね……。……(なんか言えよ)
        ……てか、あるだろ。他になんか必要な話が。再会を喜んで雑談してる場合じゃないと思うんだが…(さすがにこれじゃ合流した時ヴィーたちがわかんないよねー、と髪色と口調は戻しつつ) -- キャスター 2011-10-30 (日) 08:56:01
      • やめろ馬鹿! あの後自分でも「これはないな……」と思った発言を引用してくるんじゃ無え!(痛い痛い背中も心も痛い)
        あ、あー。そうだったな。そう、確かにそうだった。(冷静になろう。発言が方向性を見失っている。四拍呼吸開始)
        ええー……でも久々だし。きっと俺が行かなくても、もっとこおう相応しいヤツが解決してくれる……わけねえよな!!
        (「変えられるのかよ」ともあれ心を入れ替える。崩落寸前の搭が身の周りにあり、先程まで共に居たヴィーたちの気配はない)
        (“香り”を追う。気配は、上のほうから続いているようだった)……往くぞ、ついてこい。キャスター!(ちょっとトーン高め) -- キフィ 2011-10-30 (日) 11:37:35
      • あ、良かった。本気で言われてたならどうしようかと思った……
        まさか私を喚び戻すためだけにここまで乗り込んできたわけじゃなかろうに。…うむ。
        せっかく久々の出番なんだ、乗り遅れる前におこぼれぐらいはもらいに行こうじゃないか!(塔の構造も抜き出しておいたのだが、まあついてこいというならそうしよう。と後ろに続く) -- キャスター 2011-10-30 (日) 19:42:27
    • 膨大な空間を埋め尽くしていた人形達が一斉に爆発した。塔が揺れた、頭上遥か高くまで延びていた壁面が傾いで、崩落した。
      破壊は外壁にまで達し、あちらこちらから零れだした陽光が穴倉の底へ差し込んでくる。
      何もなかった広大な空間に壁面構造材の落下した鋼鉄の山脈が聳えた。
      • 崩壊は徐々に規模を弱めながら、しかしまだ続いていく。そんな仲でも飢した猟犬の狩りは止まらない。
        崩落した重金属の柱に砕かれた影の騎士に牙が群がり喰らわれていく。 -- 『影』の騎士 2011-10-27 (木) 23:28:51
      • (気を失っていた…!?)
        (崩落は一応止まったようだが、小さな破片が時折落下しては高い金属音を立てる その音に目を覚ます)
        (あと4…いや、3本…)
        (キフィは確かにすごい あの自信にも頷ける ほぼオリジナルに近い形で宝具を使用しているのに、いまだ”あっちと繋がって”いる おそらく残り3本は射ることができる!!)
        (立ち上がろうとして、身体の痛みに悲鳴を上げる ダメージは魔力の消費だけではなかった スカートのすそを破り、太ももの傷に巻きつけて止血する)
        女王は…(ゴーグルを下ろす)
        (観測手役の猟犬は…だめだ どうやら爆発に巻き込まれたらしい ゴーグルをはずし、投げ捨てる 上着も脱いで捨てる 光の粒子になって消えた 少しだけ、維持にかかる魔力が楽になった気がした) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-27 (木) 23:37:53
  • (床の上を滑っていったゴーグルが、何かに当って止まる)
    (魔力へと戻るその光に照らされ浮かび上がるひび割れた白磁。女王は意外にも……直ぐ近くに居た)
    (こつ、こつ、こつ、と一歩一歩、膝をついたヴィーへとゆっくり歩を進めていく) -- 女王 2011-10-28 (金) 00:01:06
  • いた……!(女王だ!)
    (この状況は逆にチャンスでもあった 女王の能力はよく知っている 能力だけはよく知っていた)
    (護衛のいない状況なら元も弱いサーヴァント)
    女王…まるで操り人形のようだよ(もう一度言う スカートに手を入れ矢筒に手を伸ばす 右手に一本の矢が握られているのが見えるだろう)
    (矢を番え、女王に向かい引き絞る 来る!おそらく仕掛けてくる そのつもりでこちらに近づいている 女王の武器は剣なのだ チャンスをうかがう) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-28 (金) 00:13:56
  • (女王が嗤う。ヴィーの計算を見透かしているとばかりに)
    跪け。(嗤いながら唱えれば、頭上に戴く王冠が鈍色の光を発し………)
    ずるり。柱の裏から…崩れた瓦礫の隙間から…女王の足元から……不気味な音と共に這い出す『影』の騎士)
    (その音はヴィーの作る影からもまた同様に。這い出した影の騎士が立ち上がろうとする足を、弓につがえ様とする右手を騎士達が掴み、床に引き摺り倒す)

    (ヴィーが予想できなかったのも当然だろう……女王はこの宝具を使う前に負けてしまったのだから)
    (女王の武器は剣にあらず。『サーヴァントでありながらサーヴァントを作り出し、強化し、使役する』それこそが彼女のクラスの力)
    -- 女王 2011-10-28 (金) 00:30:00
  • まだ出せるのか…!(塔の内部であることを甘く見ていた…… 右手をつかまれ、矢を取り落とす そのまま引き倒されるように膝をつく)
    (あのときのままの 決闘のときのままの姿で女王が嗤っている それは悪夢のようにゆっくりと近づいてくる)
    だけど……!(床に落ちた矢の筈に弦をかける)
    (膝で矢を押さえ、弓を前に押してたわませる 弓を射るような姿勢ではない)
    (だがこの弓ならば……狙った角度と速度で飛んでゆく!)
    (一本は女王を狙い、愚直に飛び 見えないもう一本はやや遅れて見えない女王のドレスの左袖めがけて飛ぶ)
    (決闘のときのままならば…飛ばされた右腕は飾りのはずだからだ)
    (これで女王を抑えることができなければ きっともう打つ手はない 魔力の喪失に肩で息をしながら祈る この世界にも神はいるのだろうか?) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-28 (金) 00:55:23
  • (予想外の反撃を受け女王の顔から余裕が消える)
    (女王の身体能力は低くキャスターとそう変わらない、真っ直ぐに放たれた一射目は辛うじて避けられたものの…)
    (続く二射目。見えぬドレスの左袖を貫かれ、その左腕に引き摺られるように体ごと吹き飛んで瓦礫に叩き付けられた!)
    (サーヴァントの力で放った矢は箆の中程まで深々と食い込み、女王の左腕を縫い止める形で拘束する)

    ……悪あがきを。(頑強過ぎるドレスが仇となり、中々抜くことが出来ない)
    (しかし状況は変わらない、今は腕だけの『影』の騎士達が完全に出現してしまえば、その獲物でヴィーを仕留めにかかるだろう) -- 女王 2011-10-28 (金) 01:54:09
  • (なんとか動きを止めることはできた 残る矢は一本 これを使ってしまえば、魔力をすべて失い身を起こすことも出来なくなるだろう)
    (その前に)
    女王!僕は…僕はこの世界の人間じゃないっ!(かすれる声で叫ぶ 乾いた喉に舌が張り付く)
    (でも伝えたかった 前回あって今回なかったものに気づいた 女王と僕はサーヴァントとマスターではなかった 知り合いですらなかった お互いのことを何も知らないのに、信頼なんて生まれるはずがない)
    (だから知ってほしい、僕のことを 知りたい、女王のことを)
    僕は、前の世界でサーヴァントだった!戦争に勝って願ったんだ、母親になることを!でも…叶わなかった……だからもう一度……っ!
    女王!女王はなんで戦ったの?なんで僕に力を貸してくれたの?教えてよ、女王!君はなんで僕の呼びかけにこたえてくれたんだ?(精一杯叫ぶ 呼吸困難に、ハァハァと浅い息) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-28 (金) 02:06:59
  • (「耳を貸す必要はない」「違う」「私の役目は侵入者から」「わらわの役目は」「聖杯を守る」「あの馬鹿者の願いを」)
    (二つの声が頭の中で反響し女王の脳をぐわんぐわんと揺さぶった。視界が揺れ、こめかみには差し込むような痛み…吐き気に口元を押さえながら)

    ………………黙れ!(叫び、ヴィーを拘束する『影』に命令を送る)
    (『影』の手に力が篭り、ヴィーのか細い手足を万力の様にミシミシと締め上げていく) -- 女王 2011-10-28 (金) 02:43:00
  • 僕は…元はサキュバスだった ただの精の運搬役として生きて死ぬはずだった でも僕は見てしまったんだ……人間の家を 僕はあんなふうに子供を抱いて家庭を作りたかった 憧れてた
    僕のマスターは自由が欲しかった 組織を継がなければいけなかった マスターはそれが厭だったんだ マスターのことは願いも生まれも性格も知ってる(涙があふれ、床に落ちる)
    でも、君のことは…能力しかしらない
    だから教えてよ、女王!君は何がいやで何になりたくて何が欲しかったのか!(声がかすれる 視界もかすれる もはや痛みも感じない わずかに魔力が喪失していく感覚だけを感じる)
    (すぅと息を吸い込む)アリエル…アルトア…ネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド…
    ロレーヌ・ドートリッシュ…っ!
    君は、どうしたかったんだ…?(弓が…スカートが…軍服が光の粒子となって消えていく 維持できない グローブが篭手が光の粒子になって消えていく) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-28 (金) 03:07:12
  • (本来、この世界で生まれたサーヴァントが別の世界の者の呼びかけに応えるはずがない……)
    (しかし懸命に叫ぶヴィリディス…リ・リンの声を無視することが、アリエルにはどうしても出来なかった)

    (窮状を訴え、助けを求める者の切り捨てる。それはかつて彼女が犯した最も大きな過ちであったから……だというのに)

    アリエル・アルトアネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・ドートリッシュ。ヴィリディス最後の叫びが女王の体を貫いた)
    「愚かな『裸の女王』め……もう一度同じ過ちを繰り返そうというのか!」

    「わらわは女王アリエル・アルトアネット」(虚ろだった瞳が光を宿し)

    「弱き者の声に耳を傾け、迷える民を救い導く」(白磁の肌に走るヒビが消え、輝くような生命力が満ちて)

    「王道を歩む事こそ……わらわの使命!」(『影』の騎士達が崩れ落ちていく) -- アリエル 2011-10-28 (金) 04:00:24
  • ばか…答えに……なって…ないよ(ゆっくりと前のめりに倒れる 桃色の髪がふわりと宙に舞う 穏やかな笑みを浮かべ、消えるような小さな声 褐色の肌に当たる金属の床が冷たい)
    君は…いつも自分の…ペースなんだから…(胸の奥にくすぶるわずかな魔力を感じる 大丈夫だ、まだやれる…)
    (ゆっくりと、芋虫が這うように左手が床の上をまさぐる リングを…リングを探す) -- ヴィー 2011-10-28 (金) 04:51:31
  • (同時に左腕の拘束も解ける、馬鹿にしか見えない服はその役目を果たし終えて消滅した。今のアリエルは正真正銘『裸の女王』)

    (床に倒れ伏すヴィーの前まで歩み寄ると、掌を向ける)…阿呆め、聞こえておらぬかったのか?
    わらわのしたい事は唯一つ…貴様のような馬鹿者のに力を貸すことじゃ、と(抱き上げない、あくまでヴィーが立ち上がるのを待つ)
    (導くというのは、抱き上げて赤子のように世話をする事ではない。共に歩み道を示すということ)

    ヴィーおぬしが未だその願いを諦めておらぬのなら立ち上がってわらわの手を取れ
    よもや……この程度でくたばるとは言うまいの? -- アリエル 2011-10-28 (金) 05:28:44
  • じゃあ今度、好きなものを教えてよ…
    (ふふっと弱弱しく息が漏れるような笑い)相変わらず…女王は働かないんだから……あっ…た(左手がリングに触れる 指先でゆっくりと輪す)
    (ごろりと仰向けになる 背中に金属の感触がつめたい)女王、手を……(貸せとは言わない 揚げた右手がゆらゆらと舞い、女王を探す 目がかすんでよく見えない) -- ヴィー 2011-10-28 (金) 05:37:53
  • ……まったく、今回だけじゃぞマスター殿(ため息。こちらからも手を伸ばし互いの指先が触れ合う)
    http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075171.png -- アリエル 2011-10-28 (金) 05:46:46
  • ありが…とう…(指先が触れた 暖かい)
    (心中に勇気が灯った やれる!できる!女王の手の暖かさが不安を払拭する)
    (リングから淡い光が漏れ、左手に一振りの剣が握られる)
    大丈夫だから…信じて……(歯を食いしばり、左手で剣を持ち上げる 右手の感覚だけを頼りに、スローモーションのように刃を女王の心臓につきたてた)
    (刃は何の抵抗もなく胸に入ってゆく 痛みもダメージもない)
    セイバーの宝具ペンは剣よりも強し(ブックオブライフ)
    (本来の力を顕現することはもう出来ない 何もかもを書き換える力を発揮することはできないが…)

    浮気相手(この聖杯と塔)旦那(女王)の縁を切る程度ならできる

    (これでもう、女王は何者にも支配されない 自身が自身の支配者として…)
    (左手が床に落ち、剣は落下して砕けるように音もなく粒子になって消える 口元に微笑を浮かべたまま)
    (意識を失い、裸身を横たえた) -- ヴィー 2011-10-28 (金) 05:55:27
  • \ぐえー!/
    っ、貴様何をとち狂って!?(慌ててナイフを抜こうとするが痛みは無く…不思議に思っているとうちにするりと剣も抜け落ちる)
    ……なんじゃこれは?ヴィー貴様一体……こら!何をやり遂げた顔で気を失っておる!説明せぬか馬鹿者!(気絶したヴィーを無理やり引き摺り起こし、容赦の無いビンタを加える) -- 女王 2011-10-29 (土) 21:03:47
  • (肩で息。裸で両頬を真っ赤に腫らしながら気絶しているマスターを見下ろす、これまた裸の女王)
    ぜぇはぁ…えぇい、起きぬか。とにかく向うと合流するしかあるまい…くっ!(ヴィーに肩を貸して、よたよたと歩いていった) -- 女王 2011-10-29 (土) 23:10:00
  • - 再世の塔 ・ 一階層 -
    • 告知
    • 偽りの姿を剥がされた遺跡は重金属の大回廊が続く巨大構造体。君達のためではない誰かのために作られたそこは、製作者の意図など読み取れようもない
      ただ、鼓動のように明滅する光のラインはあるいは血管となって、侵入者を奥へ奥へと流し込もうとしているかのようだ。

      キフィ、ヴィリディス、ローテローゼの行く手を阻むものは居なかった。少なくとも、茫漠としたうす暗がりに向こう側の壁も天井も消える巨大な空洞に出るまでは。 -- 2011-10-26 (水) 23:30:08
      • (この搭は、幻のように聳え立つ。ほんの少し前まで無かったものが、茸のように突然現れたというのだから、眩暈すら覚える)
        (その内側に居ると、疑問が沢山湧いてくる。「何が待っているのか?」「俺はここに居て良いのか?」「俺に何が出来るのか?」)
        (しかし、一切合財の理論を投げ捨て、目力強く、立った場所から一歩も引くことはない。今の自分に悪い気はしない)
        ここは、まるで生きているみてえだ……呑み込まれてくようだぜ。 -- キフィ 2011-10-26 (水) 23:31:34
      • ごくり…(空まで突き抜け、その先まで届くかのような塔の威容に思わずつばを飲む)
        ほんとに、どうにかできるんだろうね!(左腕のリングを撫でつつキフィに確認 今のところ自分に残った魔力では無力な子供に過ぎない キフィから魔力を供給してもらうしかないが…その膨大な量の魔力を人間がまかなえるのだろうか?不安が残る) -- ヴィー 2011-10-26 (水) 23:34:09
      • 急ごしらえだが……。(小さなルックザックを揺らす。──先程、搭の入り口の前でのこと。箒で飛び来る者が一人居て、何かと思えば母親だった)
        (お見通しというべきなのか。幾らか“武器”──香を入れて届けてくれたわけだ。以上、回想終わり)
        ……どうにかしてやる。キフィ・カニングフォークの名に懸けてやるぜ。そんじょそこらじゃ太刀打ちできねえ魔力を流してやる。
        俺としては、実力が通じるかのほうが問題だぜ。ヴィー。(横目でパーカーを流し見る。“何かある”のだろう。こちらも、それに賭けるより他ないのだ) -- キフィ 2011-10-26 (水) 23:43:24
      • (鼓動のような光のラインが息づきや、一歩一歩進むたびに、構造体に呑みこまれてしまいそうな感覚は、まるで生物の身体の中を探索しているかのようで)
        (順調に進んでいける今も、消化されるかのように仕掛けられる罠が張り巡らされていないかと不安で心臓の音が高くなるのがわかる)
        (2人の後に続くように、恐る恐る歩きながら)……不気味、ですわね……
        (同時に、無力な自分と体力と魔力が危ういキフィの事を心配に思う……ヴィーの魔力供給の事も、自分の魔力を少しでも足しに出来ないかと思いつつ) -- ローテローゼ 2011-10-26 (水) 23:47:04
      • 向こうなら、何があっても大丈夫って言い切れるんだけど
        こっちではわからない… こっちの(ロウ)を捻じ曲げて無理やり向こうの力を使うんだ(不安げな表情 魔力の量、どこまで力を使えるかなど、やはり胸を張って答えられる要素は少ない)
        (が、いくしかない 気持ちよく次の聖杯を探すためにも) -- ヴィー 2011-10-26 (水) 23:50:32
      • いいねえ、イカすじゃねえの。境界の外から力を引っ張ってくるわけだろう? “俺”の得意な分野だよ、それは。
        (ここは敵の肚の中。空は硬く地は足を拒む。閉塞感がとても強く、樹の幹の中に居るようだ)
        (足音は聴きなれない金属音。搭の鼓動を傍に感じて、不安で一杯の筈なのに、どうしてか足が止まってくれない)
        (「キャスター……」ヴィーへ、わざとらしく不敵に作った笑みを見せ付けて、ローテローゼのほうを向く。少し、情けない萎れた顔で)
        ……ああ、ロロ。まあ、なんだ。多分さ、こいつに供給するぶんは、やれる自信があんだよ。俺は案外、普通じゃないから。
        でもな、ただ……死にはしねえと思うんだけどな? もしもの時は、すまねえけど、頼むわ……。
        (目の前にただならないものを感じる。「何か居る!」叫び散らして飛び退きたい気分だが、やはり怯むことはない)
        (秋の暗がりの奥に潜む、漠然とした不安感と、確実に何か居るであろう、洞穴にある巣の奥の様相を一挙に感じて)
        (歩を進める) -- キフィ 2011-10-27 (木) 00:01:13
      • (ルックザックの中から漂ってくる、懐かしさを感じる香り……)
        (『銀のバスケット』そのもので、先程まで落ち着かなかったのに匂いのお陰で何処か安心感が微かに心の隅に出来る)
        (不安げなヴィーの表情に、魔力の量や力のこと……付いていくだけしかできない自分の心にずきり、と申し訳なさが響く) -- ローテローゼ 2011-10-27 (木) 00:06:07
      • 期待してるよ(自分を鼓舞するように答える)
        ぎゃいん(前を歩くキフィの背中に鼻をぶつけて)
        なんだよ、もう…(のぞきこむ)ここは…広場?(目の前に広がる広大な空間 明かりは十分とは言えず、先にあるだろう出口は見えない) -- ヴィー 2011-10-27 (木) 00:07:02
      • (名前を呼ばれれば、キフィの方を向いて黙って話に耳を傾けて)
        (彼には珍しい、情けない表情の意味を知ると青ざめて)……そんな
        (ふるふると首を横に振ると、俯いて 震える声で)お願いですから、そんな事『もしも』でも仰らないで……お師匠様も、お兄様が帰ってくるのを信じて……お香を渡したんだと思いますもの……!
         
        きゃっ!(前を向いていなかったせいで、頭をヴィーにぶつけて情けない声)
        ……ご、ごめんなさいヴィーさん……(頭を押さえて顔をあげれば、目の前には広い空間)
        (朧月の下の様な、黒い靄がかかったように先は分からず、一歩進むのにも不安に拍車がかかる) -- ローテローゼ 2011-10-27 (木) 00:25:20

      • 一瞬構造体の内部にいることを忘れさせるほどの大空洞だった。空に星が瞬いている。いや、それは遥か高い場所の壁に走るラインの明滅だった。
        その空間は広大で、塔の巨大さを外から見上げた姿よりも、遥か強く感じさせる。実際にそうなのかもしれない、ここで常識が通用する保障は一切ない。

        広大な閉鎖空間にわずかな光を落とす、偽造された夜空。その下を息吹を感じさせない何か、何か達がいる。
        手に手に武器を携えた出来損ないの人形の隊列が暗がりの向こうから姿を現す。ゆらりゆらりと揺れながら
        その不気味な歩兵を前に従わせ、空間に人型の穴を開けた群れが続く。真っ黒な穴の中にざらざらとノイズを走らせ
        耳障りに鎧を鳴らしながら亡霊のように行進する。
        紛い物の軍勢が新月の海が音も無く満ちていくように、広大な空間を侵略していく。 -- 2011-10-27 (木) 00:44:36
      • (命無き軍団の只中に女王は立っていた)

        (……その姿を一言で言うのなら『ひび割れ、砕け散る寸前で止められた陶製の人形』)

        (手には中程からへし折れた剣…自らの手で破壊した宝具を持ち、惜しげもなく晒される白磁にも例えられた美しい肌にも刺青のように幾筋もの亀裂が走っている)
        (忘れるはずもない聖杯戦争一回戦…ヴィーの腕の中で消えていった、まさにその瞬間の姿である。唯一つ違う所があるとすればそれは……)
        (かつて自信という輝きを湛えていたサファイアの瞳が、今はガラス玉のような空虚な光を宿して入り口で慄くかつてのマスター達へ向けられている事だろうか) -- 女王 2011-10-27 (木) 00:53:40
      • 気をつけろよ(と二重の意味で後ろにつげ…)
        外…?じゃないよな?(あまり自信はない塔の広さや歩いていた通路の様子から推測するが、逆にここは塔の中央付近のはずだ)
        き、キフィ!きた!!砕け、キフィぃ!!!!(亡霊のような兵士たちを指差す いや、もはや亡霊にすら見えないそれは出来損ないの何かだった) -- ヴィー 2011-10-27 (木) 00:55:37
      • (その出来損ないの軍団の中央に、それもまた出来損ないに見えるその主を認める)
        (信じられないその姿に、数瞬、立ちつくし)女王、よかった…聖杯に飲まれたわけじゃないんだ(心強い味方の出現に、歩き出す) -- ヴィー 2011-10-27 (木) 00:57:55
      • (闇に包み込まれると、死の淵の暖かさを感じて、はるか上に星の点滅を見て、風に煽られた輝きを感じる)
        (逆様に、頭から不安の窯へ押し込まれたようで、上も下もなくなるほどの恐怖が襲い来る)
        不安なんだ。(ローテローゼへ話しかける)ああでも言わなきゃ、不安で仕方がねえんだ。このまま消えて、それきりは嫌なんだ。
        でも逃げ出したくはないんだ。だから言った。すまねえ。テメエも不安にさせて……。でも、逃げないからな……!!
        (蒼褪めた顔は、当然のように辺りにある闇に塗りつぶされて、黒の一つに染まりゆく。さらに、蒼白は深まる)
        (“不穏なもの”だ。それがある。求めてやまず、願ってやまないものがそこにある。“不穏なもの”だ)
        ……ヴィー、ロロ、静かにしてろよ……このままの位置でいろ。恐れるな。背を向けず正面向けて向き合え。
        (微かに影が浮かんでいる。『女王』だ。“不穏なもの”だ。あまりに、色濃く、塗りつぶされていく) -- キフィ 2011-10-27 (木) 01:01:14
      • ………。(ヴィーの声に答えるように、女王が笑う)
        (いつもヴィーをからかう時に向けていた、親愛の混じったものではない。口の端だけを引き上げる不気味な微笑み) -- 女王 2011-10-27 (木) 01:11:03
      • (一歩踏み入れてみれば、不安を煽っていた薄暗さも思ったより明るくて)
        (上を向けば、心が奪われてしまいそうになる美しい夜空の広がりが目に入り 息を飲みそうになる――)
        (一瞬で、ラインの明減によるものだと知ると、軽く落胆しそうな程、見事な星空に見えたから)
        (無事に戻れたら……今度は本物の美しい夜空を眺めたいと胸に秘めつつ、造り物の夜空の下に何か居ると感じると、目に見えないそちらの方を警戒する)
        (闇の中から現れるぞっとするようなジャンクの人形、耳障りな鎧の音が亡霊のように響けば まるで自分達を塔の闇に引きずりこもうとする死霊のよう)
         
        (それらを率いるように存在する女王へと視線を向ける)
        (忘れ去られ、捨てられた人形のような壊れかけた脆い存在感)
        (へし折られた剣に、白い肢体に亀裂の走った後を見れば、ぞわりと、身体の中を悪寒が駆け廻る)
        (空虚な瞳に何が移っているのだろうか……と、恐怖で動けないままなのに 何故かその眼から視線を逸らせられないで) -- ローテローゼ 2011-10-27 (木) 01:12:53
      • (さらに。なぜか広大な空間にぽつんと隆起している立ち台の上。女王すらも見下ろし、腕を組んで仁王立ちしている影があった)
        (その影は、ゆっくりと組んだ腕を解き、侵入者たちに視線を向けると。おもむろに)

        ハ──ッハッハッハ!! よくぞここまで辿り着いたな愚民共!!

        …あ、これちょっと違うな…なんだっけ?旧人類、も違うよな、旧なのはうちらだし…ああ、そうだ、あれだ、現行種ども!!
        (高らかな声で口上を述べる影。どうも彩度も明度も弱く掴みづらいが、君たちはこの影の輪郭に覚えがあるだろう)

        だが、それもここまでだ…我が最強の人形軍団とそこの女王の剣の下に滅ぼされるがいい!!

        (すごくテンションが高い。ポーズまで決めている。この無意味に芝居がかった言動にもきっと覚えがあるはずである) -- キャスター 2011-10-27 (木) 01:21:17
      • (ぴた…と足を止める)
        女王……王ですらないただの傀儡にされて…
        それでいいのかよっ!女王っっ!

        (後ろを向き)キフィ…やるよ…… -- ヴィー 2011-10-27 (木) 01:28:36
      • (“不穏なもの”を感じる。それは、夜中に一人起きて、窓の外を見つめて、月の立体を感じて、得も言えない恐怖に囚われるようで、)
        (それでいてとても懐かしい。傍に温もりを感じるのに、その実、存在は遥か遠くにある)
        (これを感じ取ることが出来るのは、恐らく絆があるからで、吹き抜ける風に覚えを感じるように、向こうの台の上の存在に、)
        (確かな覚えを感じるのだ。もう、記憶を逆回しされるように、意識はすっかりかき乱される。目の前には、砂嵐)

        ……キャスター。……俺はな、こういう再会ってどうかと思うんだよな…………はぁ……。
        (日常と同じ溜息を漏らす。神経はあまりにも張り詰めているのに、その一つだけ場違いにも、緩く暖かく吐き出される)
        (記憶のどれもに当て嵌まる“相棒”の姿が起こしたのは、怒りでも憤りでも哀しみでもない感情だった。拳を握り締める)
        キャスターの頭醒ます。……ヴィー、“詠唱”を始める。恐怖に耐えて、じっとしていな……!!(限りない魔性が、垣間見えた) -- キフィ 2011-10-27 (木) 01:36:26
      • 大丈夫だよ…
        今は怖いよりも
        ただむかつくんだ(悲しい気持ちは腹のそこに押し込める ついでに漏れそうだった下腹部にもきゅっと力をこめる) -- ヴィー 2011-10-27 (木) 01:39:42
      • (搭の中であれどこであれ、ここは大地の上である。偽りの夜空に塞がれ、お日様の目に触れなくても、暖かな陽光が立ち上る場所である)
        (ピアノ線の張る高い音が耳の中に響く。もう何も聞こえない。眩暈を起こして、目の前に朝陽の輝きを感じる。もうなにも見えない)
        (足元から力の根をいっぱいに広げ、頭蓋の向こうに、偽りの夜空の向こうに、鮮やかな秋の青空を見る)
        (もうなにも感じることはない。何にも邪魔はされない。自らの内側を視て、ひたすらの集中を)
        (涅槃の内に幻影を見る。「キャスター……」白く儚い少女の影はまるで現実のようだ。涙を堪える力もないのに瞳が潤んでくる)

        (躰が思う通りに動いていく。閊えることはまるでなく、ルックザックの内側から小瓶を順繰りに取り出していく)
        (指先に踊る、掌に収まるほどの小さな小瓶は色取り取りの硝子で作られ、赤・青・黄・黒に、彩り豊かな影を揺るがす)
        (紫の瞳に魔性が宿る。距離では表せないほど遠い、境界の外を眺めている。その景色に圧倒されて、他のことなど目に入らない)

        (黄色い小瓶から液体がひとりでに湧き出して、搭の地面を染めていく。全ての奥底に届く香りが、踊る渦巻く風に乗る)
        (ガルバナムが眩い神性を体言し、つらつら流れていく。それを吸うと風が胸に送り込まれて、女神の生命を受け取る)
        (風と雲が、大地と海をなぎ払う巨大な流れとなり、胸へ集まる)

        聞け アリダ 空気の輝かしき淑女よ

        (赤い小瓶から液体がひとりでに湧き出して、搭の地面を染めていく。森の香りがまるで、燃え上がるように吹き抜ける)
        (コーパルは遠い遠い過去に閉じこまれた古代の栄光を思い出し、黄金の太陽となって駆け回る)
        (躰の中に弾ける力。生きる力の動悸が早まる。躰の中にある太陽の光が、輝く魂と融合する)

        聞け タナ 火の女神よ

        (青い小瓶から液体がひとりでに湧き出して、搭の地面を染めていく。たぷりと足元に浸かる香気が、雲となって空へ浮かび上がる)
        (ミルラが血の流れを促す。乱雑な流れが一つに纏まり、大きく大きく膨らんでいき、ついには見上げるほどになる)
        (最初の海の一滴を身に宿して、精神の奥底へ、感覚の海へ深く潜って、力の潮流を見つける)

        聞け ティアマトー 水澱む淵の蛇よ

        (黒色の小瓶から液体がひとりでに湧き出して、搭の地面を染めていく。重い香りが穏やかに薫って、全てを包み込む)
        (ベンゾインが不滅の宇宙の法輪と化し、緩やかに積もっていく。流れが完全な纏まりを見せ、粒子の先まで洗練される)
        (触れることのできる全てのものが、誘因力にひきつけられて、纏まり一つの山になる)

        聞け ベリリ 山の母よ

        (光の渦が視覚化される。夜の闇が、弾き飛ばされるように消え去り、光の網が辺りに散って、吹き抜ける朝のようだ!)
        (水晶が満ちたように、透き通った空気がそこへ集まる。昏倒しそうなほどの魔力があるというのに、それはとても優しい)
        (ぱりんと鉄線の張られる音がして、それは成る。絶対不可侵の魔導領域、境界の生成!)
        魔女の結界:永久防護円・改 ……ロロ、維持、頼む……次の詠唱、加速させる……!! -- キフィ 2011-10-27 (木) 01:59:24
      • Aaaaaaaaaaaaaah.........

                Oooooooooooh..........

             Eeeeeeeeeee......
        (詠唱ではなく、それは空気の振動だ。唱声は低い唸り声から始まる。殆ど聞き取れないくらい低い空気の振動が起こる)
        (これは空気の声である。確かにこの空間へ、隅々まで響き渡っている。不気味な、不協和音が現れ始めた)
        粘性を増した空気はダンスを踊っている
        (魔法円の中心で狂ったように飛び回り舞い踊る火花とともに)

        Eeeeeeeeeoooooooooh..............!!!!

        (一つに纏めた流れを崩したのだ。聖なる力が震えている。崩れて、巻き込まれて、次の形へ激しく変容していく)
        (空気は白熱し、輝く雲は拍動し燻るように燃える。渾身の力を籠めた唱声は散開し、和声の調和が鳴り響く)

        (光は回転し始め、呼吸の輝く車輪は回り続ける。唱声が高く舞い上がると、光も螺旋を描きながら上に昇る、早く、そしてさらに速く、先端をすぼめながら)

        G A a a a a a a a a a a a a a a a.......!!!!!!!!

        (──想像を絶する音──唱声は風の悲鳴、狼の遠吠え、熱帯の鳥の叫び、蜂の群れのうなり、引いてゆく波のため息)
        (力の錐は脈動する螺旋を次々に積み重ね、驚異にして稀有なるもの──)
        ユニコーンの角となる
        (その先端は見えない。全体に色彩が溢れている────)
        赤! 青! 緑! 日光! 月光! 更に昇る──

        今だ!!
        (力の錐は飛び去る。放たれた矢のように、清浄なる空気を残して。輝きとなって、ヴィーへと激しく蹄を鳴らす)
        Cunning Folk……境界を垣間見る一族(カニングフォーク)、筆頭、キフィの名に於いて命ずる!!!
        (大広間を縦横無尽に駆け回り、跳ね、飛び回り、光の珠を降り注がせる。魔力が鬣のように棚引き、溢れて煌く!)
        境界の外に居りし獣! 豊穣の角を湛えた絶対の魔力! 無限、天高く昇るほどの魔性の獣!! 力を!!
        (その姿がシンプルに散る。吹き抜ける白の向こうに見えるのは、天国かと見紛うほどの美しい世界)
        (細流へ晶の水が流れて、それが幾多にも重なり、冷たく、触ると暖かく次々に流れ込んでいく)
        (人の住む世界とは確実に一線を隔てたどこかから、次々に力が流れ込んでいく。太陽炎の一閃!!)
        ───────魔女の結界:力の円錐(コルヌコピア)────!!!! -- キフィ 2011-10-27 (木) 02:44:09
      • 動いた…!

        (ジンジンと全身を鈍痛が走る 大きく口を開き、ハァと息を吐き出す)

        (左腕に並ぶリングがゆっくりと回転を始める 周囲の光を吸い込み始める 空気を、結界を、場にある魔力という魔力を喰らう 喰らう 喰らう 石臼が粉をふく様を逆回転するかのように喰らう)
        (光がエネルギーラインとなってリングから伸び、輪と輪をつないでゆく…)

        左手に射抜くもの

        (やがて8つのリングのうち上から二段目、奥のリングの溝が一直線に並ぶと、神々しいばかりの強い光が噴出する 先ほど場を満たした魔力とは全く質の異なる 一言で言えば強い違和感を感じさせる) -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:47:11
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075073.png
        あふれでた光はヴィリディスの身体を包み、まるで水が砂城を流すように、着衣を光の粒子と変える -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:47:31
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075074.png
        ブーツが消え…リングを残してパーカーが消え…下着が光になり、可能性を秘めた発育途上のいびつに膨らんだ小さな胸を締め上げるベルトが消え、かわいらしく揺れる -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:47:47
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075076.png http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075077.png http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075078.png -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:48:12
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075079.png -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:48:28
      • 周囲を目を開けることも出来ないほどの圧倒的な光が包み…

        叫び -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:48:41

      • ブルーズ! -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:48:55

      • アァァーイっ!! -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:49:11
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst075359.png -- 2011-10-27 (木) 02:50:35
      • 軍服というには装飾華美 さながらコスプレしたアイドルのような様相 右手にグローブ、左手には保護のためにこてが装着され、右腿に矢筒がくくりつけられている
        派手な装いに反するようにその服装は半ば透けているようで、存在感を希薄なものとしている 流し込まれる魔力が強ければ強いほど、その姿は透けているように見える
        頭部からは犬の耳、尻には尻尾が生えている 短いスカートが尻尾に合わせてゆれる 観測手を勤めていた猟犬である
        腰のベルトから、折りたたまれたショートボウをぬき、展開させる -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:50:49

      • 殺戮機械狙撃兵ゴーストリコンっ!あなたのヘッドを偏差射撃よっ
        世界中の憎しみを一身に受ける殺戮の申し子 自身への憎しみすら自らの武器とする戦場の鋼鉄神 -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:51:10
      • しかし、こけおどしに過ぎないのは自身が一番よく知っている
        やはり足りない
        ”あの戦い”でアーチャーが無限に矢を生成していた矢筒から取り出せる矢もおそらくそう多くはない
        だが、今は行くしかない こちらの世界でここまで顕現できればそれはもう充分以上 これ以上を望むことは聖杯以外には不可能だろう -- ヴィー 2011-10-27 (木) 02:51:30
      • (ゆっくりと緩慢な動作で腕を上げ、ひび割れた指先でヴィー達を指し示し、唇を動かす)………――――。
        (……その声は入り口まで届かない。しかしヴィー達は即座に紡いだ言葉を理解しただろう、すなわち、殺せ。と)
        シャンッシャンッシャンッ『影』の騎士達が黒くいびつに歪んだ凶器を抜き放ち、一斉に入り口目掛けて殺到した!) -- 女王 2011-10-27 (木) 02:58:18
      • (本来のキャスターであれば、かつて自らを支えたキフィの魔術に強く警戒しただろう。効果はその身を以って知っている)
        (しかし今の彼女は、詠唱と指揮のためにある程度の自我と思考を許されているとはいえ、大聖杯の目的遂行のために(ゴースト)を塗り替えられた傀儡の一体にすぎず。目の前に起きている力の奔流も、ヴィーの変身もただ現行種の取るに足らない悪あがきとしか捉えることができない)
        ふん、人間が何をやろうと無駄なこと…行け! やつらをバラバラにして人形の仲間入りをさせてやれ!
        (腕を振り上げ、びしっと指先を突きつける───総攻撃の合図だ。女王とポーズが被ってしまったためちょっぴり不満顔である) -- キャスター 2011-10-27 (木) 02:58:53
      • キフィとヴィーの巻き起こした光が巨大空洞を照らした。大群が広大な空間を埋めつくすように居るのがはっきりと見える。
        -- 2011-10-27 (木) 03:11:29
      • (それは陽炎のように揺らぐ槍であり、黒い蜃気楼のような剣の影である。灯りの下に空虚な姿を)
        (晒してもうろたえる様子を見せず。命令を受ければ緩慢だった軍勢が重金属の床を具足で踏み鳴らし駈けだした。)
        (ゆがんだ切っ先があるいは穂先が変身したヴィーへと狙い定めて殺到する。) -- 『影』の騎士 2011-10-27 (木) 03:11:40
      • はい……!(力強く返事をすると、キフィの前に立ち 小さく詠唱を始める)
        赤褐色の惑星により闇に澱み堕落せし者よ!双魚宮に位置する土星を超越し、今こそ幸福へ失われた安定性を呼び戻せ!
        9は月により支配されし、水の観念を呼び戻し、根源の極地から完璧さを呈せよ!
        双魚宮に位置する木星へと化した時!それは明らかな祝福である!
        水の穏やかな性質を呼び戻せよ!
        水として、地として、あるいはワインとして
        ミルラの血により腐敗されし瘴気は淘汰されよ!
         
        祝福が喜びへと変わる時!あるべきところへと潤い、流れていく事を命ず!

        (生成された結界の周囲を囲むように黒い影が水の流れの様に周囲に渦巻いていく)
        (闇に染められた漆黒は、視覚化された光の渦とミルラの血により浄化され、純粋さを取り戻すと光に輝く水の根源へと輝かしい、光を反射した水のそれへと変化してキフィへと、ヴィーへとありったけの自分の魔力を注ぎ込む!) -- ローテローゼ 2011-10-27 (木) 03:20:33
      • 女王…まるで人形のようだよ(悲しげな瞳を照準器で覆い隠し、右手をスカートにしのばて矢筒に指を伸ばす)
        (影から一匹の猟犬が現れ、壁を駆け上がる その目に映るのは一面を埋め尽くす兵士…兵士…兵士…)
        (全部狙撃するには本数が足りない…だったら…)
        (右手が筈をつかむ 抜かれた矢は鉄をも容易に貫く硬い鏃を持つ貫通力特化型)
        (矢を番え、引き絞る 敵の位置関係は俯瞰から見ている猟犬が伝えてくれる)

        ストレートっ!!
        (たからかに叫び、矢を放つ 放たれた矢は速度ゆえに大気との摩擦でレーザーを思わせる輝きを見せる) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-27 (木) 03:24:50
      • (強烈な心神喪失の波が、跳ね返って打ち寄せてくる。生命の内側にある決定的に大事な何かが浚われていくようで、)
        (突然寒くもないのに躰が震え出した。急激な魔導の行使による、精神の損傷・損耗が、当たり前に襲い掛かる)
        (世界の全てが厭に見えて、色を失う深い抑鬱に苛まれる。指先が震えて、脳へ鎖が巻きついたように思考が止まり眠くなる)
        ……ふぅううー……っ!!(ここで膝を突くわけにはいかない。闇の奥底から、激しい光が瞬いている。目を見開いて、前を見る)

        (内側にある大雨の後のような濁りは瞬く間に浄化されて、精神に一時の安寧を齎す)……サンキュー……。
        (ローテローゼに心からの礼を言い、今一度色を取り戻した目で視る「ヴィーはどうなった……」信じられない光景が眼に浴びせかけられる)

        は……?(光の帯を何重にも纏って、現われたる姿は、つい先程のヴィーの姿から全くかけ離れたものになっている)
        伊達じゃねえ。ホンモノの匂いがすんぜ……ハハハ。 -- キフィ 2011-10-27 (木) 03:30:25
      • (夜空を掻き消すような灯りの下に群れる虚ろな人形達。だらりと生気のない人形は傀儡にも劣る木偶)
        (粘着質とも言いがたい軋むような動きは総攻撃の合図と共に捩れた体をバネに歪に飛び掛る)
        (キフィへ殺到する剣を持った人形、首を刈り取る処刑人のギロチン。悪魔の翼と腕で地面ごと掻き削り迫る人形)
        (影の騎士と人形の兵隊達の群れと彼らを貫く光の矢。この光景はまさしく戦場。バラバラに千切れとんだ人形の腕と足が砂埃のように舞う)
        (ただ、そうただ一つ彼らの目からみて不和であるとすれば大軍の壁となって押し迫る人形らはどれもこれも見覚えのあるようで大きく違っていたところだろうか) -- 『傀儡』の人形達 2011-10-27 (木) 03:39:59
      • (限界を越えて身を削るように、持ちえる魔力を全て注ぎ尽くす)
        (魔力枯渇を起こすと、貧血の様に一瞬意識を失いそうになる……ふらり、と倒れかけて何とかよろける程度に気力を持ちこたえると圧倒的な光に包まれるヴィーの方へと目を向けようとして)
        (あまりに強すぎる光に眼を閉じる代りに、強大な魔力がびりびりと肌を伝わるのを感じて、痺れるような感覚が体中を巡る)
         
        (お礼を言われれば、キフィの方へと微笑んで見せて)……どういたしまして、お兄様
         
        (光の繭から羽化するように可憐に変化を遂げた姿に羨望を向ける)……あら。可愛いですわね……変身って素敵、憧れますわ…… -- ローテローゼ 2011-10-27 (木) 03:46:41
      • (掃き溜めだ。極相を見せた林の底で、蠢く虫共のコロニーは、秩序がありながらも只管に列を作って静かに争う)
        (蛾の群れのような騎士と人形に、罪はないが、それは見るだけで眼を背けたくなる光景作り出して、照らし出される)
        (既に切れ端となってしまった服の切れ端が主張する。丁寧な縫製と無意味に凝った装飾は、眼に焼きついている)
        (迫る。恐怖などまるでない。魔力の殆ど枯渇して、空ッ欠の躰でも、ぶん殴ってやろうと思えるほどに、苛立っている)
        やめろよ、テメエらそういうの……!!!(奥歯が音を立てるほど噛み締める)……なんか知らないけどイラつくんだよ……!!!
        (目の前に風の一閃。ヴィーが放った矢らしいが、成程、サーヴァントにまるで謙遜ない一撃で、つい、怒りを忘れて見蕩れる)

        (そうして正気に返った後、何も出来ない自分に気づく。なにしろ、火を点けようにも薪の無い状況である)
        (これで粋がっても仕方のないだけだ。「何かないか」ザックを試しに漁ってみると、蓋付きの平たい瓶が出てくる)
        (見覚えがあった。歓喜とも呆れとも言えない笑いが自然と漏れ出していく)……あっはっは、ママさん……こんなモンまで……。
        (『魔女の軟膏』いとまを置かず手にとり、首元と手首に薄く塗りつける。魔女の薬草が浸透していく。力が少し漲ってくる) -- キフィ 2011-10-27 (木) 04:00:52
      • (女王が下した決断は「構うな」であった)
        (光の矢に貫かれ怨嗟の声を上げながら崩れる『影』の騎士、しかし女王は次なる『影』の騎士を呼び出しその残滓を踏み拉かせながら前進させていく)
        (自分は知っている。その技はそう長くは持たない、強力であるが故に持久戦に弱いと……このまま押し続け時間さえ稼げばいずれ魔力が枯渇し自滅する)
        (それでわらわは…………)

        (……ぱちんと、女王の頭に何かが浮かびかけ、弾けて消えた)
        (「何故自分は知っている?」知っている事なのに思い出せない。手を伸ばした途端に記憶の糸は解け、霞の中に霞の散り散りとなって漂う)
        ……ぐっ(額を押さえ頭にかかる霞を振り払うように、折れた剣を掲げ『影』の騎士達に闇雲な『突撃』を命令する) -- 女王 2011-10-27 (木) 04:02:56
      • まず一本…(脂汗がたらりと落ちる ごっそりと魔力を持っていかれたのがわかる)
        ふぅ(と一呼吸 たった一呼吸だが、少し魔力が戻った気がする 休む暇はない ゴーグルの向こうに遠く女王を見据える)
        (続けて矢筒から3本の矢を抜く)
        いけるか…?(敵の進撃が止まる!その間隙を縦横無尽、犬のごとく駆け回りながら弓を引き絞る)
        (こちらで一射、あちらで一射 放たれた矢はその場に静止したようにゆっくりと進む)
        (続けて3本、別々の場所で矢を放つ 続いてもう3本)
        (そして、一本の矢を弓に番えれば…)
        ロイヤルストレートフラーッシュ!!

        (タイミングを合わせ、放たれていた矢が連続して加速していく さながら多数の兵士による時間差射撃のように殺到する人形達に向かい、矢が突き進む)
        (最初の一本が前衛を崩し、二本目が別の場所から加速し、前衛を踏み越えた2陣を崩し…)
        キフィ!行きたいんだろう?今道を空けるよ!(かすれた声で叫ぶ 今手にしている矢で11本…) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-27 (木) 04:12:34
      • (ローテローゼに、キフィに手を貸してやってと目配せをする)
        (キフィを先い生かせるのはキフィのためじゃない キフィが人形師を抑えられれば、敵の数は減る だからだ!)
        (心中でそう叫び、キフィに向かって剣を振り下ろさんとしていた兵士に向かって矢を放つ) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-27 (木) 04:15:35

      • (砕かれる、次々に放たれる矢によって影の騎士が砕かれていく。だが進撃は止まらない。黒い薄暗がりが再び染み出した大空洞の中)
        (鎧の金鳴りは振動となって乱反響する、声なき影の騎士達の雄たけび変わりのように。)

        (砕けた人形の上半身が地面に転がった。黒い脚の群れがそれを踏み砕く)
        (影の騎士の一列が鮮烈な光に刺し貫かれ、仰向けに倒れ壊れた。それを後続のものが踏み砕く)
        (整然たる狂乱であった。滾らず、吼えず、痛まず、怯えず、ただただ止まることなく)
        (残骸を踏み越え、踏み越えた者が次の瞬間には残骸となり。)

        (『突撃』の命令が下された瞬間、歪で形すらなさぬ刃が一斉に振り上げられ)
        (朧な槍衾が突き出される。狂乱の突進が開始された。避け損ねた人形もろとも砕きながら)
        (一つ一つは劣化を重ねた取るに足らぬ模造品だが、すでに個の境界まで曖昧になった影達は)
        (一塊の暴威となってヴィーへ向け襲い掛かった。) -- 『影』の騎士 2011-10-27 (木) 04:17:45
      • !?(気をとられすぎた!)
        (至近距離 この弓ならば手を離れた瞬間から充分以上の速度で飛ぶだろう だが、そのためには連射しなければいけない 何本の矢が必要か?10?20?それだけの矢を生成することができるだろうか?)
        (もしかしたら魔力が尽きてしまうかもしれない それならば、やはり魔力を大きく喪失することになるが…)

        鋼鉄の猟犬(タロジロ)!!

        (ヴィリディスの影と兵士の影が交錯した刹那、その境界からむくりと猟犬たちが身をもたげる 漆黒の影に金色の瞳が揺らめき、口を開けば炎のような舌が覗く)
        (猟犬たちが兵士へと襲い掛かる 餓狼の群れに肉を投げ込まれたがごとく、歓喜に吠え立て影達へと襲い掛かる)

        あ…(目の前が一瞬ホワイトアウトする 冷たい床に膝をついた感触がある)
        (半身を抉り取られるかのような魔力の喪失 装備はまるで陽炎のようになり、陽炎のようだった身体は実体を伴ってゆく) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-27 (木) 04:31:00
      • (その場のノリで最強の人形軍団!などと言ってはみたものの、実のところそれほど人形に期待していたわけではない)
        (粗製の人形に決定的な力などなく、ただの物量に訴える無機質な肉の壁でしかないからだ)
        (ろくに武器も振るえず軽々と吹き飛ばされ、踏み潰される様子に早々に諦めのため息をつくと)
        もういい。全隊、強襲だ! 諸共に散れ!
        (強襲。すなわちそれは武器を捨て組み付いて、魔力を暴走させての自爆。力量に物量で対抗するには最も有効な戦術だ) -- キャスター 2011-10-27 (木) 04:36:32
      • (彼らに知性はない。品性もない。戦の暴力を身を窶したヒトガタにすぎない。戦に理由もない、ただ空っぽの駒にすぎない)
        (だから、とても強いのだと知っていても怖くない)……ふぅー……。
        (銀の煙管を手にとって、火を落とす。緊迫した空気に間隙を作る。咥えて煙を噴かすまで、一時、静寂を身に纏う)
        (音もなく、目の前は暗がりで、淡い灯りだけが視界にあり、香りは煙管の香草に満ちて、自分だけの空間を作る)
        (煙を深く胸に落とす。指は震えず、足も震えず、頭はすっきり透き通り、余計なことを全て追い出してしまう)

        ……シルバーソウルッ!!(纏う煙を足へ集わせ、白銀の靴底にて、闇へ浮き上がる。その姿はまさしく白い獣であり、)
        (眼はキャスターのみを捉えて、ただ疾しる準備をする。身を低くして、無理を押したがために脂汗の浮かぶ額を拭う)
        (ヴィーを一瞥する。それはそれは、血と肉の嵐。獣と刃の交錯は、おどろおどろしく、火花を散らすこともなしに、血肉のみを散らす)
        (まるで華やかでない闘い。泥を塗りこめたドッグファイトだ。届かないだろう視線を送る。「頑張れよ」と、一言乗せて)

        うぉおおらぁあああ!!!(加速して駆け抜ける。足の底へ摩擦が届かず、踏み出すと滑る。止まらない。踏み出すだけ加速する)
        (木偶の棒達を尻目に、そでにもかけず駆け抜ける。頬を風が切り、身は火のように熱い。キャスターの姿が近づいてきて、感傷で、)
        (泣きそうになってしまった)キャスタァア……!!! 何、テメエ、人形遣いのくせに操られてやがんだよ、ボケが!!
        テメエは俺のサーヴァントだろうが……!!(叫んだ直後。背で、爆散が巻き起こる)
        (爆風をまともに受けて煽られ、宙を舞う。だが。「良し……良し!!」そのままキャスターへ向かって飛び込む)
        俺以外に従ってるんじゃ無えぇええええ!!! -- キフィ 2011-10-27 (木) 04:54:37
      • (喜劇を演じている。踊りつかれた人形が紡ぐ歪んだ強襲作戦)
        (なぎ払われ塵のように撃ち捨てられても武器を捨て、千切れる足すらもぎ取りただ組み付くだけに人形は走る)
        (持たされていた剣も鎖も刃も銃も何もかも捨ててその腸をぶちまけて諸共に散ろう。皆で散ろう。)
        (たどり着けない足の捥げた人形が爆発する。皮切りに腕の取れ踏み潰された人形もひび割れた悲鳴と共に散った)
        (狂気は連鎖していく。爆発が爆発を呼び所々で花火のように、しかし歪み果てた爆発が起こる)
        (敗残兵などではない。狂気の演目だ。誰か一人でもいい。彼と最後の抱擁を。続けて当たって皆で幕を下ろそう) -- 『傀儡』の人形達 2011-10-27 (木) 04:56:13
      • ……わけのわからないことを(ずいぶんと勝手なことを言う男だ、と飛んでくるキフィを冷たい目で一瞥する)
        (例え彼のサーヴァントが「自分の同型」であったとしても、そんなことは作り直された複製、いわば別固体の自分には関係のないことだ)
        (ともあれ好都合。人形は十分に相手の力を殺ぐという役目を果たしてくれた。ならばここからは)
        お前に従う義理など……無い!!(ブレイン同士の勝負だ。いくら本領でないとはいえ人間にサーヴァントが負けるはずはない。拳で迎え撃つ!) -- キャスター 2011-10-27 (木) 05:11:07
      • 猟犬が吼える!食事だ!新たな食事だ!我々はなんでも食べる!我々はなんでも咀嚼する!
        食事だ!食事だ!
        咆哮をあげて影に、人形に殺到する
        足を咥え、影を引きずりながら爆発に巻き込まれて吹き飛ぶ
        兵士の影と猟犬の影が破片となってびちゃびちゃと床に、鉄に散らばる
        人形に爪を立てる 爆ぜる 人形に喰らい付く 爆ぜる
        破片となっても決して満たされることのない飢餓に身を焼かれながら、猟犬たちは殺到する
        影の群れへ 人形の群れへ 炎の中へ 宴の中へ -- わんこ 2011-10-27 (木) 05:15:11
      • きゃっ…(爆風に煽られ、ごろごろと転がる 壁に叩きつけられ、悲鳴を上げる) -- 虚ろなる狙撃兵(ゴーストリコン) 2011-10-27 (木) 05:15:44
      • お、らぁああ…………シルバー、ウィングッ!!(まさに交錯しようとした刹那のこと、煙の翼が、キャスターの目の前で広がる。)
        (互い違いに思いを馳せて視線で火を散らしていたが、突然にそれが中断されて、キフィの躰は空に舞う)
        (翼と言っても、丁度パラシュートのソレのようなもので、勢いが殺されるだけにすぎない)
        (サーヴァントとマスターで、実力はまさに天地と言っていい。ただ宙に舞ったからといって、上回れるものであるわけがない)
        (雲の上を、畜生である鳥が望んだようなものだ。専門職でないと言えどもそれぐらいの差はあって然るべきである)
        (だけれど、一矢を報いることはできる。「きっと、“俺の最後の瞬間”を忘れ去ってるテメエには、躱せねえだろうが!!」)
        (中空で方向転換。加速。煙が生き物としてうねり、攻撃に転ずる。キャスターの拳へ、煙を乗せた拳を突き出し)
        (それをギリギリで掠らせて、左脚に籠めた煙を、キャスターの背中へ向けて)ケンマ、技、パクらせてもらうぜ……。
        シル、バー、シュー、トォォーッ!!!(強かに、蹴りつけた) -- キフィ 2011-10-27 (木) 05:25:45
  • ──────────────────────
  • - 再世の塔 ・ 一階層 -
    • 告知
    • 消えたシスターの姿を追い、塔の中に入ったガゼット……だが、君はそこでもっとも出会いたくない『複製』とであってしまった -- 2011-10-25 (火) 23:27:04
      • (別にあのまま投げて帰っても構わなかった。ただ、自分が聖杯戦争を進める上でのファクターとして利用されたままで終わるのは、あまりにも癪で、不快だ。
        別に一発くらい首謀のシスターに蹴りをくれてやっても許されるだろう。
        本隊から大分遅れて登ってきたせいか、他の面子と逸れたルートを通ってしまう。そんな途中)
        ……はん。
        (塔内に守護者が配置されていることは知っていた。既に交戦の音はこちらにまで響いてくる。自分の前に立ち塞がる存在があっても、それは当然のことで。しかしよりによって)
        出てきやがったな、"ダンサー"。
        (目の前にいるのは、かつて自分を守って消えたはずの、サーヴァントだった) -- ガゼット 2011-10-25 (火) 23:32:44
      • (その呼び名が耳に聞こえたのかどうか。ヴェールの下の表情は、あでやかな笑みを浮かべていた)
        (姿形は、先日溶けるように消えたあの舞い手とうり二つ、どころかどこをとってもそのものだ。ただ、明確に違うのは、その色彩―闇に溶け込むような、薄い黒一色のその肢体)
        (両の手にはすでに抜き身の曲剣を取り―笑みとともに向けられる視線には、この姿の持ち主からはついぞ向けられたことのなかったものが含まれているのが、肌を通して感じるだろう。曰く、《純粋な殺意》) -- ダンサー(影)? 2011-10-25 (火) 23:37:10
      • (刺すような威圧感は、かつてダンサーと対峙したサーヴァントたちが感じたそれだ。
        酒場の踊り子を彷彿とさせる悩ましげな娘とは仮の姿。いざ戦いとなれば、対峙する敵には容赦なくその力を振るった鬼の姫としての情景は、瞳に焼きついている)
        ……まあ、逃がしてくれるわけもないよな。
        (ダンサーはあの日完全に消滅した。今更感情を動かされることはもう、ない。そう自分では感情の整理をつけている)
        往くぜ黒いの。(翻すローブの中から、かつて扱っていた二対の透明な刃を取り出し、両手に構える) -- ガゼット 2011-10-25 (火) 23:43:27
      • (奇しくも、似たような構えを取る両者。敵意ありと見えるその行動に、影の愉悦の笑みがさらに深くなった、ような気がした)
        (瞬間、地を這うような前傾姿勢から、舞手が跳ぶ。懐めがけ、常人の枷を外された狂いし英雄の放つ二刃が、煌めいて。ガゼットの胴を容赦なく薙ごうとする) -- ダンサー(影)? 2011-10-25 (火) 23:49:36
      • 哂うなっ!
        (偽物だと理解しても。ダンサーと同じ顔で表情を歪める黒い影が、非常に不愉快だ。勇敢に戦って消えた自分の従者を冒涜している)
        ―嘘だろ。
        (怒りに燃える表情は一転、驚愕に変わる。ダンサーの攻撃が自分に到達するまで、どれだけの時間を要したか。
        その差は数秒。理解はしても、身体の反応には限界がある。余りにも速い、速すぎる)
        これが、サーヴァントかよっ!
        (風に靡いたローブのお蔭で、最悪の事態は免れた。双剣は布だけを掠め、切り裂かれた布地の欠片が風に舞い上がる。
        こちらも好機とばかりに、短剣を振り上げダンサーへと襲い掛かる。透明な剣身は、人間相手であれば視界への錯覚を起こさせ、有効であっただろう。しかし相手は―) -- ガゼット 2011-10-25 (火) 23:58:22
      • (―ただの人ではない)
        (布を切り裂いて上へ行き過ぎたはずの刃は、瞬く間に踊り手の目の前へと舞い戻り―ぎぃん、と肌がひきつるような音を奏でた。目に見えぬはずの刃の一撃を、受け止めたのだ。それも、一刃のみで)
        (嘲笑うような表情が、すぐにガゼットの視界から掻き消える。低い姿勢のまま、もう片方の手を床につき、踊り子が舞う。ついた手を軸に、身を振り回して、細く鋭い脚が、ガゼットの脇腹を目がけて突き刺さらんと) -- ダンサー(影)? 2011-10-26 (水) 00:07:30
      • (決定的な隙、となったはずだった。しかし複製とはいえサーヴァントか、戦いに対する本能と執念は未だ健在だ。
        必殺だと信じた一打を迎撃され、更なる追撃を。沈んだダンサーの身体は、既に次の戦いのステップを踏んでいた)
        ぐっ!
        (肺に残った空気が足底に押し出された。細い脚はさながら矢のように、肋骨へと突き刺さる。
        どうにか刃だけは握れており、なおも抵抗は続けられる。一瞬でも躊躇をすれば、待っているものは死だ。
        無防備なダンサーの足を狙い、刃を突き立てようとするが) -- ガゼット 2011-10-26 (水) 00:15:55
      • (その刃は、行き過ぎる足を掠めたかどうか。腕の力だけで後方宙返りを交えつつ立ち上がり、女は男と距離を置いた)
        (身を屈め、その肉体を惜しげもなく晒すのは、無言の挑発か。刃に唇を寄せて舌で舐めあげながら、爪先で軽く舞台を小突く。途端に、この部屋の中に膨れ上がる幾つかの気配) -- ダンサー(影)? 2011-10-26 (水) 00:25:04
      • (部屋の闇が形を取った。それは女の艶やかなボディラインを切り出したような影)
        (影のダンサーと同じく、しかしもっと粗雑に複製されたそれはガゼットのサーヴァントの写し身)
        (影ははっきりと形を作る。それは人形だった―――体の各関節部位から歯車の軋む音を響かせながら立ちはだかる無数の人形)
        (曲刀を構え、木製の素肌を晒すそれは死の舞踏(La Danse Macabre)を舞う。それぞれが寸分の狂いもなく、同じタイミングで)
        (舞い踊る人形たちはガゼットが気を抜けば今にも襲い掛かってきそうだ) -- ダンサーコピー 2011-10-26 (水) 00:40:20
      • (一人相手にこの体たらくだというのに、ダメ押しを決められた気分だ。
        無数に沸いた複製の複製たちは能面の顔で、満身創痍の自分を見下ろしている)
        まだ表情が分かる分、最初の奴が可愛げがあったな。
        (軽口を叩くにも限界は近い。人外の存在を相手取った戦いは、体力と精神力を何倍も削り取っている) ……ここまでか。
        (都合よく援軍が加勢するなどと楽観的な予測は捨てた。
        既に命を捨てる覚悟は終わらせた身、後悔はない。後はただ、前に出て倒れるのみ。
        いや、後悔があるとすれば)

        (折角繋いでもらった命を、無駄な意地で棒に振ってしまうことだ)

        笑えよ、ヴェネッサ・エルセネスタ。 俺はあんたに生かされて、あんたに殺されるんだぜ。

        (一度だけ聞いた踊り子の名前は、自分にとって金貨より宝石よりも、最高に価値のある言葉だ。
        歴史の中に埋もれた亡国の、朝を導く白き帳―) -- ガゼット 2011-10-26 (水) 00:52:59
      • (風と、息遣いに溶けて消えそうな、その小さな呟き。しかしそれが、己の複製の最後列、ゆるりと歩き出そうとしていたそれの足を止めさせた)
        (ジジ、と何かが焦げるような、そんな音が響きだす。見れば薄い影のようだったその姿が、わずかに揺らいでいた)
        (そして、他ならぬガゼットならば感じ取れるだろう。今、援軍など望めないはずのこの場に、短い間の関わりで、けれど鮮烈にその身に残る、暖かな気配が生まれ出でつつあることを。その右手の甲に、焼きつくような痛みが走り始めていることを) -- ダンサー(影)? 2011-10-26 (水) 00:58:33
      • (一斉に人形たちの顎関節が外れ、カタカタと木製の細工を揺らすような音が響き始める)
        (―――この人形たちは、嘲笑っているのだ。そのうちの一体が一歩前に出るとガゼットに向けて曲刀を振り上げた) -- ダンサーコピー 2011-10-26 (水) 01:02:04
      • (木製のダンサーの最奥、最初に現れた影のダンサーに、小さな蜃気楼が生まれた。
        端から偽物だと決めつけたために意識の外にあったが、いざ考えてみれば。
        塔によるダンサーの再生が完全に行われているとする。
        本物と寸分違わず、かつての記憶と人格、戦闘力までも。
        そもそもだ。この戦いで召喚されたサーヴァントは、最初から複製だったのだ。
        剥がれ始めた影の中から現れたのは、紛れもない、かつての―)

        ダンサー、この不良品共を破壊してやれ!
        (木人の凶刃が先か、紡がれる言葉が先か。手の甲に生まれた文様の一つは、使命を受諾した) -- ガゼット 2011-10-26 (水) 01:10:17
      • ――(ぱき、と何かが割れる音がする。次いで紡がれる言葉は、その場にいるものすべての耳朶を打ち据える、凛としたものだった)
        ――御意に、我が主!(光が、舞う。複製の群れを飛び越え、今にも刃を振り下そうとする人形の一体の前に踊り出る。そして振り返ると同時、その刃を、薄い布で絡みとった。振われるのは、白いヴェール。かつて魔女を屠り、暗殺者と渡り合った彼女の、一の宝具) -- 2011-10-26 (水) 01:16:11
      • (振り下ろしたはずの刃は、純白のヴェールに絡め取られた)
        (場の空気が変わる。いや、変えられた―――場面を転換するのはいつだって踊り手(ダンサー)の仕事だ)
        (人形たちはまずは二体、曲刀を振り上げてサーヴァントに斬りかかる)
        (その場にいる人形は気付いているのだ。ソレを仕留めなければ自分たちに先がないことを―――) -- ダンサーコピー 2011-10-26 (水) 01:22:27
      • (かつてと同じの艶やかな姿と、耳によく通る凛とした声色。
        紛れもなく消滅したはずのダンサーが蘇り、木人形たちを屠っている。
        感動的な再会の挨拶はさておき、この場を切り抜けることが先決だ。
        おそらくは木人形も、元のサーヴァントと同程度の力量は持ち合わせている)
        遠慮するなよダンサー、存分に暴れていい。 -- ガゼット 2011-10-26 (水) 01:30:06
      • ――(呼吸を一つ。体は、かつてない程に力に満ち溢れている。ならば、何をすればいい?)
        (それはもちろん決まっている。己が与えられたクラス、その役割を果たすまで―!)
        屈んでください、マスター!(絡めとったままの刃ごと、人形を自分のもとへ引き寄せる。それを体ごと高速で振り回した。鮮やかなスピンが、そのまま巨大な槌鉾の一撃となる。飛びかかる二体を薙ぎ払う軌道のまま、嵐が生まれ出でた) -- ダンサー? 2011-10-26 (水) 01:31:16
      • !?(何をするのかと思えば、随分奇抜で大胆な戦法だ。慌てて地面に腰を下ろし、行く末を見守る) -- ガゼット 2011-10-26 (水) 01:34:38
      • (一体目のガゼットに斬りかかろうとした人形はヴェールに絡め取られてダンサーに引かれ)
        (そしてそのまま『武器』として扱われた。いや、あるいはダンスのパートナーにされたのかも知れない)
        (後の二体が振り下ろした刃は一体目の人形に突き刺さり、また一体目の人形は攻撃してきた二体を自らの胴体で薙ぎ払う形になる)
        (―――ダンサーの舞いに一瞬で三体の人形が崩れ落ちる。残りの人形が、怯んだ) -- ダンサーコピー 2011-10-26 (水) 01:39:25
      • (ゆるりと、その回転が止まる。ごとり、と床の上に人形の残骸が散らばった。それを見るでもなく、女は息を零し、晴れやかな笑顔を浮かべる)
        (それはまるで、童女のようであり、しかし、獲物を前にした狼のようでもある)
        …さあ、まだまだ踊りましょうか。無理とは言いませんでしょう? 同じ、《私》なのだから――!(新しい風を呼ぶ為に、新しい世界を招くためにこの身は在る。舞台に転がっていた二つの曲刀をヴェールで拾い上げ、手に握る。そして踊り手は、新たな舞いを魅せるために、人形の群れへと踊り込む―) -- ダンサー? 2011-10-26 (水) 01:49:59
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  • - 相 談 室 -

*1 マキナは人名なのでビバ・ノウレッジ的な誤用ではない
*2 マキナは人名なのでビバ・ノウレッジ的な誤用ではない

Last-modified: 2011-11-05 Sat 07:44:52 JST (4781d)