施設/特設舞台
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- 鍛冶屋の村キュクロノーム --
- (今では住むものも居ない無人の家を訪ねる)
お邪魔しまーす……ここがママ、いや叔父さんの住んでた家……。 (床が軋む音と古ぼけた匂いが漂う) そんなに……埃ないね。 -- レミニア
- (ランプの明かりを頼りに地下室への扉を開ける とたんに土臭い匂いが鼻をつく)
んぅ……行かなきゃ……。 (元は貯蔵室か何かだったのだろういくつもの棚が並んでいる その奥にそれはあった) 扉だ……。 (棚を動かし扉の前へ、そして鍵を差し込み回す 錆びついていなければ開くはずだが……) -- レミニア
- (そのような心配もなく鍵は開く、その先には埃にまみれた部屋があった)
なに……すごい埃……っ! (服の裾で口を抑えながらランプで辺りを照らす 見たところ何かの研究室と言ったところだが) -- レミニア
- (棚になにやらノートが置かれている研究日誌であろうか 1冊手に取り表紙の埃を払う)
エタニウム鉱石……? きっとこれだ……。 (表紙をめくり読み始める ところどころ文字が潰れてしまっていてあまり読み取れない) -- レミニア
- 研究対象に困っていた私は友人よりあるレアメタルの研究を持ちかけられた。
エタニウム鉱石と呼ばれるものらしい、なにやら未知の特性持つらしく未だに解明されていないのだと言う。 それからエタニウム鉱石の研究の日々が始まったのである。 --
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- エタニウム鉱石は現存する鉱石とは全く異なる構成で組まれているようだ、初めてのことばかりで私は研究に没頭し続けた。
出来ればもっと純度の高い鉱石があればいいのだが……。 --
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- 純度の高いエタニウム鉱石が欲しい、そう思った私は精製を試みることにした。
出来れば腕のいい鍛冶師に行って貰いたい、知人の紹介でいい鍛冶師を紹介してもらった。 --
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- キュクロノームには素晴らしい鍛冶師が多く存在した、しかしエタニウム後席を精製出来る者は誰ひとりとして居なかった。
精製の過程で構成が崩れてしまうのだ いくつかは構成が残った物も存在したが……。 原因を調べようにも未知の鉱石なので手がかりも何もない。 --
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- 村に移り住んで研究を続けること数年、ついにエタニウム鉱石の精製に成功したとの知らせが入った。
しかし、方法は今までと何ら変わりがないとも言う これは一体どういう事なのか……。 --
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- 純度の高いエタニウムを解析する内にその特性と精製方法がわかってきた。
きっかけは何気ないものであったがどうやらこの鉱石は人の想いに反応するようだ。 言ってしまえば思想具現化と言ったところか、いや……大げさすぎたか……。 --
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- 私はエタニウムの研究を断念する事を決意した。
エタニウムは武器として鍛えれば人の思想を容易く実現化する、しかし逆にその思想が曖昧、心が弱ければ容易く砕けると行った特性も併せ持つ。 この武器をもし悪用されれば、その悪意がブレない邪悪極まりないものだとすれば……。 きっと人々に災いをもたらすのであろう、唯一エタニウムを精製し、武器の鍛えることの出来た鍛冶師に訳を話し、これを封印することにした。 しかし、いずれ未来……必要とされるのであればきっと……。 私の子供、いやその先の代で人の為に扱われることを信じて……。 --
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- (最後にエタニウムの精製法、そして鍛え方の極意が記されていた)
一つ……魂込めて鍛えること、一つ……思いを込めて鍛えること、一つ……一振り一振りに全てを掛けて、これぞ鍛冶師の全ての極意に通じるものなり……。 (ノートを閉じると心に内容を刻み込み、棚に戻す) あれ……。 -- レミニア
- (部屋の片隅に宝箱のようなものが鎮座しており中身を確認する)
これは……黒い鉱石……エタニウム……? (武器を一本作るには十分な量であった) きっと役に立つ……誰かの役に立つためずっとここに……。 -- レミニア
- (エタニウムを頂くと部屋を出て再び鍵を 遠きに渡りようやく受け継がれた思いとともに家を出た)
……。 (最後に頭を下げて、あの街へと足を運んで……) -- レミニア
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- 知識の街アルファズル --
- 魔術区画の最深部、古本の黴臭い臭い漂うその奥に重い扉がある --
- さて、ここを訪れたのも申請を行ったあの日以来か……。(口の端を吊り上げ笑みを浮かべる)
さぁ、ここから先は許可を得たものしか入れぬ神聖な場所、サーヴァントである君でもだ、キャスター。 -- ベヒスト
- 懐かしい空気だねぇ、僕も通ったもんだ。 君は此処の出……む。 此方は初めてだね、見たことも無い。
OK、速やかに用立てを済ませようか。 -- キャスター
- それではキャスター、しばし書物に目を通しながら待っていてくれたまえ。(なにやら証書のようなものを懐から取り出し、司書に見せる しばらく後、重い扉が開いていく)
では行ってくる……。(扉の奥へ進んでいくと再び扉が閉まる) -- ベヒスト
- ああ、ゆっくりさせて貰うよ。 まずは現在の世情あたりかね……今何年かすらが曖昧だ。
(無造作に記録書を手に取り、熟読をはじめた) -- キャスター
- 数時間ほど後、ようやく重い扉が再び開きベヒストが姿を現す --
- ずいぶんと待たせてしまったようだなキャスター。(片手には布で包まれた荷物を抱えて)
だがこれでようやく準備が整った、と言った所だ。 -- ベヒスト
- 手間取ったようだね、目ぼしい書物は粗方読み終えてサブカルに手を出していたとこさ。
それが、例の代物かね。 此処に居座るのも飽いてきたからね、館へ戻ってからじっくりと行こうじゃない。 -- キャスター
- あぁ、少々煩い者が居てね、手間取ってしまったよ。
そうだな、では一旦戻ろうか……。 -- ベヒスト
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- 魔術区画 --
- ……想像してたのより広いです。(ぽかーんとしながら)
とりあえず今日は魔術科学関連の本を探してみるです。黒い羽は……、まぁ後回しです。 -- トゥーシェ
- (数十分歩き回りようやく本を見つけ)
やっと見つけたです……。『科学と魔術の依存性』これです。(本を抱えて机へと向かう) -- トゥーシェ
- 魔術は術者のイメージが重要ではあるが、また科学とは切り離せない依存関係にあり……
なぜなら本来の魔術とは自然現象の再現だからである…… ……。(古本の特有の匂いに鼻を引くつかせながら本を読みふけっている) -- トゥーシェ
- ……。 -- トゥーシェ
- ……はっ!?(気が付けば日が傾き始めている。机の上にはいつの間にか読んだのか何冊も積みあがった本) -- トゥーシェ
- とりあえず黒い羽の怪物についても調べてみないとです……。(生物図鑑を探し出して開いてみる) -- トゥーシェ
- どこにも載ってませんね……。(諦めて本を閉じる)
とりあえず帰りますです。充実した一日でしたです……。(満足した顔で本を片付け街へ帰っていった) -- トゥーシェ
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