名簿/346890
- 剣砕さーん、剣砕さーん 卒業したんで挨拶にー… (こんこん) …? -- 千夏?
- (静かに、ただ静かに旅籠の中にノックの音は響き渡った)
(それは、空室を現す音。主を失いガランドウである部屋の音色) (少女が扉の前に立ち尽くしていると、旅籠の主が名を訪ね、それから部屋に戻ると一枚の封書を取ってきた) (それは、千夏に宛てられた書状だった) --
- さて、一時身を離しておったが……息災であったようだな。なによりなにより……。
次は再び、そなたと組む機会になったようだ。 -- サクノス
- ・・・主も息災のようだな、サクノス殿
此度の戦いにおいては主の働きは目を見張るものがあった・・・流石と言うべきか、ふむ・・・ 俺はまだまだ足りぬな・・・・そして次は離れた様だが、この調子で生きておれば再び組むであろう・・・その縁を感じるわ --
- ふふふ……久しいな剣砕。こうなるだろうという予測はあったが、どうやら的中したようだ。
少々の間をおいたが、再び道を共とするぞ。よろしゅうな。 -- サクノス
- ああ、俺からも宜しく頼もう・・・
何とも、奇妙なものよ・・・背を預ける他人が居るというものはな・・・くく、だが悪くはない --
- されども、事実交わればこその我らあり。それまでになくとも、それが来ぬという理由にはならぬ。そういうときが来たのだろう。
さ、剣砕。またそなたと共に行くこととなったようだ。こちらも、頼りにしておるぞ。 -- サクノス
- ぬう、剣砕……我というものが付いていながら、すまん……。 -- サクノス
- (部屋に男は戻らず、組合の人間が全てを片付けて終わった後の事だ)
(冒険者が死んだ時、自動的に送られる遺言便が一通、サクノスの元に届けられた) (封筒の表紙には古風な筆字で唯一言、”友へ”と書かれていた) --
- (片された部屋から自室へと戻れば、ちょうど、それが届いたときだった)友へ……か。(久しく人と触れ合わぬ身、その言葉も沁みるもので、腰を下ろし、封筒を開けた) -- サクノス
- (拝啓 サクノス殿)
(柄にもないが万が一という事もあるので、この書を認めておこうと思う) (先ずは、主に礼を。久しく誰かと轡を並べ、戦う事など無かった俺に、背を任せる戦いを思い出させてくれた事・・礼を言いたい) (思えば奇妙な縁であった。数多い冒険者衆の中に在って俺と主は何度共に戦っただろう?それこそ、宿命とも言おうか) (この書状がある以上、俺は仇を討てなんだが・・・主と共に戦った記憶は、あの世で師に報告するに足る満ち足りたものだったと俺は思っている) (人ならざる友、サクノスよ・・・主の冒険譚、あの世で楽しみに待っている) (息災であれ 守部 剣 ) (最後の署名は、恐らく本名であろう。サクノスのみに宛てられた書状は、剣砕ではない、唯一人の人間として描かれたものだった) --
- ……剣砕……いやさ、守部 剣。名を剣にして、剣を砕くもの……(一通りを読み終えれば手紙を畳み、持つ手を座った腿に重ねる)
我はそなたに振るわれぬもの。されども、そなたの生ける内に深く刻めるたか…… 剣を砕くものと剣、奇妙なる絵にしにして。剣と剣。また、奇妙なる連なり。我もまた、よき時であった。 我はサクノス。不滅の剣なり。されども、我はこの世ならざる鋼によりなれば、いずれは語って聞かせようとも……(そして黙祷するように、一時目を閉じた) -- サクノス
- グェッ(唐突にやってくる怪生物) -- バブロン?
- ・・・・なんだ主は・・・(本人はその気はないがものすっげぇ見下ろす感じにじろりと視線を向ける) --
- 流石に……復帰ともなれば見知らぬものと共にする……こちらの話だ
我はサクノス。次はよろしく頼むぞ。 -- サクノス
- ・・・我が名は、覇道剣砕
主は何やら・・・違うな、潜り抜けた場数が違う・・そう見える 主の様な兵(つわもの)には聊か興味がある・・・宜しく頼もう --
- なに、年は随分ととっておるからして、そうともなるというものだ……しかし、今回は随分とひどかった……。
次回もまた組むこととなっておるようだ。よろしゅう頼むぞ。 -- サクノス
- ……この調子だと、しばしの間同道することになる屋も分からぬ。まあ、そうなったのであれば良しなにな。否が応にも肩を並べることとなるのだから。 -- サクノス
- ・・・少々留守にしていた、すまぬ(ぺこり
前回は戦いとは言えぬ有様だった・・・情けなき事だが、力の差を見せ付けられただけだと言える・・・ だが、主の戦い方は理解した・・・であれば主と戦いを共にする事は悪いものではない・・・これからもよろしく頼む、サクノス殿 ・・・・だが、何故だろうな・・・主とはいつか、刃を交えるような・・・そんな予感がある・・俺が「剣砕」であろうとすれば・・・・ --
- 気にすることはない。されども、侘びは受けようとも。
ふむ、剣の振るうはそなたにとっても近きことであったか。なれば、此度の依頼で更によく知ることが出来たであろうな。 剣砕……ふふ、剣呑な名だ。そなたがそうであるならば真穏やかではないな。 ふぅ。さておき、思ったとおり暫くはともとすることになっているようだ。またよろしく頼むぞ。 -- サクノス
- すまぬな・・恩にきる
聊か違う・・・俺にとって剣を振るうは、迎え撃つべきもの・・・俺は剣を砕く者なのだ ・・ほう、またか・・・酒場の主も中々どうして気を利かせているらしい・・・ 俺こそ、宜しく頼もう・・・サクノス殿(厳つい手をそっと差し出し) --
- (小さな手を重ねて)剣を砕くもの……か。ふふっ、我とは相容れがたきともなるわけだ。さりとて、あえて相対する言われもなし。
剣を砕くもの。一時はなれることとなったようだ。だが、いずれまた交わることもあろう。その時を待つ。一時さらばだ。我はサクノスなり。 -- サクノス
- (剣砕が自宅療養になって暫くの後、尋ねてきた者が居た 数度会ったことのある少女だ)
酒場で噂を聞いたので、傷が落ち着くまで待って来ました お加減はいかがですか (相変わらずの無表情ながら、花瓶に花を入れた形で持ってきて、ケンサイに渡す) -- 千夏?
- ・・・・・今はいい、痛みも薄い(若干呆けた様子で動かせる右手を開いたり閉じたりしている)
・・・花か、余りにも俺には似合わぬものだな ・・・・・・少し、寒いな(よろよろとベッドから立ち上がり、片手で窓を閉めた。左手は二の腕の辺りから先が無かった) --
- そうですか 波はあるでしょうが、じきに良くなります 過ぎる時間に焦りもあるでしょうが、無理は駄目ですよ
(探し人の事を知っているので、あえてそう忠告した 立ち上がるのを支えることはしない 男のプライドを察するくらいはしている) 花は良いものです いつもどおりの部屋の光景じゃ、色々考えてしまいますから 食欲はありますか? -- 千夏?
- ・・・・忠告痛み入る(その配慮を知ってか、ふら付かぬ様に一歩一歩しっかりと歩き)
気分転換か・・・そうだな、それも悪くは無い・・・(つい、と花を一輪手にとって苦笑し) ・・ある、花のおかげだろう・・・今はある --
- 花が枯れても、食欲が無くても食べなきゃ駄目ですよ (季節の花なのか、名も知らないが小ぶりで淡い、初春の花)
その内に元気が出ます その時が来る前に弱って病気にかかってしまわないようにお気をつけて …お腹が大丈夫になったら、これをどうぞ (小さな袋に入った、それはチョコレート) 挨拶代わりの、湯煎しただけのものですけど -- 千夏?
- ・・・綺麗だな・・・花とは、綺麗なものだったな
・・・・・・・・・・その時・・・(そう呟いた途端、男の目に炎が、そして闇が宿る) ・・そうであったな、忘れる所だった・・・礼を言う 俺は・・・・む?(男にとっては珍しい西洋菓子で、少し目を丸くして受け取る) --
- (男の目に火が灯り、それが澱もうとした時 ぱぁん と両手を叩く乾いた音 神事の拍手のように暗がりに行く意識を引き締める)
ええ、花を見て綺麗と思う気持ちを、大事にしてください …ずっと年下のボクに言われるのは、恥ずかしいことですよ (少しだけ目を見て) チョコレートって言う洋菓子です 滋養にも良いので、お腹が大丈夫になった時にでも食べてください 出来は保証しません (丸くかたどったそれにはカラースプレーがぱらぱらと散らされていた) それじゃあ、今日はこれで帰りますね 夜は冷えるので、ちゃんと布団をかけて下さいね では、また (会釈して) -- 千夏?
- ・・・・(少女が帰った後、何かを反芻するように暫く黙り)
(そして突如、何かを掴むようにビュン、と拳を突き出し)・・・確かに、これではどちらが年上だか解ったものではないな ・・・(それから少しだけ晴れた顔になって、紙袋をがさがさと漁り、そのこげ茶色い破片をひとつ口に放り込み) ・・・甘い・・・・だが、悪くない(それからチョコを肴に、久々に引っ張り出した酒で晩酌したって話だ) --
- (医師の判断は、左手の切断だった)
(そうして男は、片腕を失った) (生きる為に、生きて目的を果たす為に、鍛えた片腕を・・・捨てた) --
- --
- --
- 熊さん熊さん大熊さん そこの大きなお兄さん (後ろから声がかけられる 街中、晩冬の夕方) -- 千夏?
- ・・・・・フム?(寒さと温かさの間、雪解けが近づきつつある明くる日)
(地のように真っ赤な夕日の下で、山が動くが如く男が振り向いた)・・・・主か・・何か、用か (人足の仕事の直後だったのか、冬であるにも関わらず体から汗の湯気を出していた) --
- どうも (相変わらず無表情のまま会釈をして、持っていた白いタオルを渡す) 風邪ひきますよ、ちゃんとぬぐって下さい
いえ、この間あったきりなので会いに来て見ただけです まだ情報はなんにも手に入ってませんけど (この辺りではあまり見ないセーラー服姿の少女が、いかつい男衆の集まる現場にいる変な光景) -- 千夏?
- ・・・忝い(一瞬、善意に慣れていないのか躊躇したが、おずおずとタオルを受け取り)
そのような理由で?・・・変わった娘だな、主は・・まあ良いが・・・黙れ (場違いな格好の、それも有態に言って美少女が男に会いに来たとあって、周囲が囃し立てるが男の一括で周囲は沈黙に包まれる) (顔をタオルで拭けば、白いタオルはあっという間に黒くなりすまなさそうに唸る)・・・・むう・・汚れてしまった・・・洗って返すとしよう そうだな・・喉は渇いているか? --
- どういたしまして (照れた様子も無く頷いて、それから) 変わってるとはよく言われますけど、自覚はありません
あと、そんな怖い声だしてると友達できませんよ (大の男がすくむ中、相変わらずのローテンションで大男をたしなめる) 同じ仕事の人なんですから 拭けば汚れるもんです 洗ってくれるなら面倒が無いので、今度持って来て下さい …喉ですか? はい、ぼちぼちです (頷いた) -- 千夏?
- ・・・まあ、変わっているか否かは瑣末よ
・・・友人なぞ当に、居らぬ・・・・だが確かに、同業であったな(ジロリ、と男共を見ればへへ、と愛想笑いが返って) 承知・・・では確かに洗って返す・・・(そう言うと、竹筒を懐から取り出し差し出す) ・・・茶がある、湧き水で炒れたので悪くは無いはずだ・・・よければ飲め --
- まぁ、変わり者と言われれば、結構自由しても目を瞑ってもらえるから楽ですけどね
友達が居なくなったからと言って、別にこれからずっと居ないわけじゃないですよ はい、よろしく (ごつい手を勝手に握って、無表情のままぶんぶん握手) 古風ですね こう言うので飲むのは初めてです 頂きます (栓を抜いて躊躇いも無く口をつけ) …お茶好きなんですか? 美味しいです -- 千夏?
- ・・・そういう考えもあるか、かかっ・・・やはり変わっておる
・・・・・・・・・・・・(きょとん、とその小さな手を見つめてフリーズする男) ・・・ああ、頼む(そして躊躇いがちに、戸惑いがちにその手を取った 中々使える・・調達も楽故に・・・ああ、少しうるさいとは、思うが --
- そんなボクを煙たがらないケンサイさんも充分変わり者ですよ ぶっきらぼうですけど (物怖じせず言って頷く)
はい、こちらこそ (そんな二人を見て、へんなものを見るように眺める回りの男達 睨まれたらたまらないとそれぞればらばら帰り始める) そうですか、なら、今度美味しいお茶の入れ方を教えて下さい がさつなんでどうにもそう言うのが苦手で (手を離して会釈をして見上げる無表情) 今日はお会いできたので満足です それじゃあ、また今度 (そう言って帰っていった) -- 千夏?
- 主の何処が煙たがるべき者なのか、俺には解らぬが・・・
まあ良い、こちらからもよろしく頼む・・・(そう言うと同時に、同業者共に少し肝要にしてやろうと思った男だ) 茶の湯程度でよければ、指南させてもらおう・・・先ずは道具を揃えねばなるまい ・・・またいずれな(そう言って少女を見送り)・・・・また、か・・・何とも妙な --
- クリスマスケーキが届けられた(ただし初回反応時秒数ゾロ目でステータス異常が発生するかもしれない) --
- ・・・ぬ・・洋菓子か・・・
さて、如何したものか・・・・・毒を食らわば皿までと申すな・・・食うか(バクリ --
- (ふらふら〜……と、いかにも具合悪そうな真っ青な表情で)……今月は お世話に――……ケホケホッ(苦しそうに咳こむ) -- カンタレラ
- ・・・む?主(ぬし)は、先日の冒険に居た・・・ぬ(咳き込む様子に眉を顰め
良い、兎に角喋るな、座れ・・・今薬茶を淹れる・・・(肩でため息をしつつコポコポとお茶を淹れれば、部屋に爽やかな香りが漂っていく --
- なあオッチャン。なんで手、光ってるのん? -- 近所の子供
- 是か、是は・・・「気」だ
体に流れる力だ・・・俺も、お前も・・誰もが持っている力 --
- そっと同行の挨拶をしていくわたし。えーと…ゲッターの人ですか? -- 魔理紗
- ・・・下駄?何を言っている、魔女・・・
まあ良い・・先立って先日は世話になった。ウーズとやら、剄が通じ辛かったが、主の技に助けられた 礼を言う・・・ --
- ・・・さて --
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