名簿/449636
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- うむむ、戻っとらんようやな……
(やけに広くなった廃墟を眺めて呟く) -- ゲッシュ
- ……
(ある意味では予想どおりの熾烈な襲撃から辛うじて落ち延びた手負いの虎娘は同行していた仲間の安否を知る為にやってくる) -- ティトラ?
- (最前衛に立ち、結果として大破した甲冑、当然回収される筈もなく神殿は甲冑があった頃よりも少しだけ寂れている)
(見渡せば奥に大きなガラスの筒が3本ある装置が見える、相変わらずの意味不明な注釈があり、横には鉱石と思わしき物がいくつか転がっている) --
- 戻ってきてない、か……
(大事そうに抱えてきたのは重みのある、羽飾りの付いた大きな兜…同行者の首だった) (敗走したあの時、最後に見た光景は首を断ち切られて尚襲撃者に立ちはだかる甲冑の背中) (ああして首刈りでも決定打になっていなかったのであれば、戻ってきてるのではないか…そう一縷の望みを持っていたのだが) (甲冑の無くなった廃墟、結局意味も解らず仕舞いだった壁の機器と文字へと近づいて) -- ティトラ?
- (機能停止して何も動かない甲冑の兜、生命体ではない、出来の悪いゴーレムのようなのっぺりとした生首が入っているがそれも機能している様子はない)
(相変わらずよくわからない文字の羅列と、恐らく使い方であろう二本のシリンダーに物を入れる絵が描かれている) (絵の様子から2本のシリンダーに物体を入れ作動させると3本目に合成された物質が発生するようにも見える) --
- 貴方はこれを何に使ってたんだろ……?
(抱えたもの言わぬ頭部と壁の図解らしきものを見比べて三本の筒を一瞥する) (あれれー…二個が一個に!?的なものっぽいなー程度だが、使用法の図解なのは流石に解ったが) -- ティトラ?
- (周囲にはこれ用と思わしき鉱石なども転がっている、使用した形跡があるのは間違いないが)
(最大の問題は、これがどうやれば動作するか、と言う点だろう、スイッチらしきものは2つあり注釈もあるが、読めない文字の注釈はONなのかOFFなのかすらわかりそうにない) --
- (目を丸くして大きく首を傾げる……装置の正面に一旦兜を鎮座させて)
(転がる鉱石を拾い上げて眺め、プレートの注釈らしき物も見るがさっぱり分からない) (勝手にいじったりするべきで無いのは判っていたが) (好奇心は猫を殺す…些かうずうずしていたのは否定できない) …ぽちっとな! (どちらかが筒の開閉で反対が装置の動作だろうと、使えば分かる的な動物的な勘でスイッチの一方を押した) -- ティトラ?
- (ガコンと音を立ててシリンダーが明滅、どうやらハズレだったらしい、シリンダー内部に何も無い常態なので、当然合成される物体も存在しない)
(暫くすると3本目のシリンダーが光を放ち開放されるが、やはりそこには何も無い) (だがこれで押す順番は確定したも同然となった) --
- ほほー…にゃるほどにゃるほど…!
(感心した様子で目を丸くし見ていたが、感覚的に判ったようでもう一方を押して) -- ティトラ?
- (ガコンと音を立てて2つのシリンダーが浮き上がり物を置く台座に触れるようになる)
(壁の図解からすればここに2つの物体を置けば3つ目に何かが発生するように見えるが、その組み合わせまでは書かれていない) --
- …にゃははははー!
(台座が見えれば目を爛々と輝かせ、辺りに転がっていた残骸をそれぞれに載せて) (スイッチを押していく…色々忘れたまま、やたら愉しげに壊れ気味な奇声をあげているが無害です) -- ティトラ?
- (シリンダーが下がり残骸が光る粒子に分解され、3つ目のシリンダーに光が灯る)
(まるでワイヤーフレームが立体投影されるようにインナーフレームが構築されていく) (顔も無い、デッサン人形の出来損ないのような骨格が質量を持つと同時に外装に青い装甲が広がり、5分ほどの時間をかけてフレームを多いつくし元の姿へと戻っていく) --
- (シリンダ内部で徐々に形造られていく一部始終を観ながら、中途段階でのデッサン人形みたいなモノに既視感を感じて何だったか思案する)
(先程装置の正面、床に置いた兜に視線が行く…その中身と何処となく似てはいなかったか?) … (今一度頭部を拾い上げて、収まっている中身を見比べる為に取り出そうとして) -- ティトラ?
- (非常に似通った、しかし細部が異なる細身の甲冑が完成するとシリンダーが開き)
(しかしかつての甲冑と違い自ら動く気配は、無い) (どうやら瓦礫と思った物は別のインナーフレームの残骸だったようだ、完成した軽装甲冑がぐらりと傾き、倒れ始める) --
- え…、あ……!
(倒れそうな産物を支えようと思ったが両手が塞がっていてあわあわする) -- ティトラ?
- (そのままがしゃんと金属音を響かせ倒れる細身の甲冑、やはり自律して動く気配はない)
(自律して動けた甲冑との差異は見た目ではわからない、しかし何かが違うのかも知れない) --
- (転倒した動かぬ騎体を筒の中から引き摺りだして、頭部と見比べて思案する) -- ティトラ?
- (外見上の違いは無い、強いて言えば動かない甲冑は魔力反応が一切無いことぐらいだろう) --
- (細かな魔力を感知するほどの適性ではないだけに、何と無く不思議な感じがする…程度の感覚で、頭部と動かぬ鎧を見比べる)
(外側はどちらもあまり違わない気はするのだが…形にはなっても動かない以上、中身になった方の残骸が差に繋がっているのだろうというのが直観的な理解だったが) -- ティトラ?
- (動かぬ甲冑と違い頭部には僅かに魔力が、何かが宿っている感じがするかも知れない)
(周囲に散らばる残骸、手に持っている頭部、見た目は同じ物もあるが、漠然と違う、と感じることができるかも知れない) --
- (ド素人には正直見掛けでは判らないが、この中に何かが…魂や命のようなものが宿っていたのだろうと二つの差異を結論づける)
(そしてもう一点…この装置は二つのモノを足し合わせると言うより、同じ素材を復元して再構成しているのではないか?) (筒へ投入した残骸と生成された人型の重さ、見た目のせいか一致するようにも思えないのだ) それなら、こっちをアレにいれたら…… (果たしてどうなるのか。手元の『彼』の頭部を今一度眺める) -- ティトラ?
- (物言わぬ甲冑の兜、それが復元されて再び動くのか、倒れた軽装甲冑と同じになる可能性、様々な問題もあるが、果たして……) --
- 勝手にこんな事してて後で怒られる、かなー…
(先を想像してがっくりするが、つまり気持ちは決まっているのだろう…試してみる価値はあると) むぅー…… (一度は頭部を片方の筒に置いては見たものの、空のままのもう一方をどうしたものかと考える) ……。 (腕を組んで随分と考えて) ……、……! (ポンと手を一叩き、兜の中身を引っ張りだし…内外、別々にして載せて) -- ティトラ?
- (先ほど乗せた残骸は片方は砕けた鎧、片方はインナーフレーム、同じ構造であればこれで間違っていない筈ではあるが……) --
- (此処で始めてしまえばもう後戻りは出来ないだろうが……把握した始動の手順を開始する) -- ティトラ?
- (再びシリンダーが下がり、機械が動作し3つ目のシリンダーにワイヤーフレームや実体が徐々に構築され始める)
(その姿は細身でもなく、重厚とも言えない嘗ての姿、果たしてその甲冑は動くのか) (機械が動作し終わり、再び3つ目のシリンダーが開き甲冑がむき出しになる) --
- …!
(ついに始まり、もはや不可逆の作業から目も離せず…固唾を飲んで経過を見守って) (筒の内部で構築された存在が姿を見せるにつれて注がれる女の視線と祈り) -- ティトラ?
- (シリンダーが完全に開放されるも、先ほどの軽装甲冑と違い重力を無視したように倒れる様子も無い)
(有為にミシミシと軋みを上げ全身をゆっくりと動かし始める、指先、肘、膝、肩、足の付け根、腰、首、全て一通り動作し終えるとティトラを見据え、首を傾げる) --
- …!
(先刻とは明らかに違う、戸惑ったような意思の感じられる動きに確かな成功を感じたが) (ふと疑問が浮かぶ…かつてと同じ器を得て、それに魂が宿って動いたとして) 私の事、覚えて…る……? (必ずしも同一と言えるのだろうか、と……記憶、或いは心まで再現できるのか) -- ティトラ?
- (自分が置かれた状況を把握するのに暫く手間取るも頷く、どうやら記憶も大破直前まである様子) -- KM
- ごめんなさい……
(肯定の頷きに安堵の吐息が洩れたが、拙いながらも依頼での大敗後から今までの顛末を伝えて…それに続けた第一声は謝罪の言だった) -- ティトラ?
- (だいたいの事情を把握し、気にしてない事を伝えるのにどうしたらいいか悩む甲冑)
(暫く悩み、とりあえず頭を撫でてみた) -- KM
- 頑張ろうね!キツそうだけど……
(心なし表情の強張った同行するおばちゃん) -- ティトラ?
- (同行者だと理解して礼をする甲冑、一応喉の辺りを指で小突いて会話機能が無い事を示す) -- KM
- …んんっ?もしかして…喋れない?
(ジェスチャーを困惑気味に見ていたが) ホワイトボードでも用意すればよかったかな…… (意志疎通は出来ている様子から話せなくても字は書けそうかと便利グッズを思い浮べて) -- ティトラ?
- (がしゃんと金属音を響かせ頷き、壁にある幾何学模様のような文字を指差す、根本的に言語系が違うのが見て取れる)
(何故冒険者になれたのか?と疑問が浮かぶかも知れないが、恐らく役員にエスパーでも居たのだろう、なんせ無機物が冒険者になれる世界だ) -- KM
- …むぐぐ!外国語とか古代語的なものというより、象形文字にしか見えない…!
(出落ちた本人か判定できる冒険者組合の受付嬢とか居るくらいだものなー…と思ったりする) -- ティトラ?
- (申し訳無さそうにフルフェイス型の兜を掻いている甲冑、意思疎通は身振り手振り以外でできそうにない) -- KM
- (武装を二つ修復できたが次の依頼を見て改めて装備を厳選する甲冑) -- KM
- (順調に武装を修復、機能を復元していく甲冑、魔力障壁の展開が可能になる) -- KM
- …今回の盾はよさそうなんかな?
(以前辺りに散らばっていた武具の残骸を思い出して発せられた問いの言葉) -- ゲッシュ
- (金属音を響かせ頷き、やや大きめのカイトシールドを見せる) -- KM
- そこまでデカいとうちは持てんが、盾一枚あるとだいぶ安心感が違うからのう……
(ピンポイントというより全面防壁っぽい代物なんだろうかと眺めて) -- ゲッシュ
- (しかし当面は羽飾りの装飾を頭部に使う甲冑)
(防御範囲と耐久性に優れた、機動騎兵からすれば中型の盾、より大型のタワーシールドが壁に立てかけられているがまだ修復が終わっていない様子) -- KM
- (画像はもうそろそろ隊商オンリーだろうと思って護衛に切り替えたのに商人護衛を引いた時の顔、つまり普段と変わらない) -- KM
- うーん、神殿のような廃墟……ここのハズなんですが(闘技場での一戦の礼の挨拶に来るも、荒れた廃墟の光景に不安になり) -- サンドラ
- (人の気配が無い神殿の奥で武装を整備している甲冑が見える) -- KM
- あ、いたいた どうも、以前はお世話になりました、挨拶に越させていただきました(意思疎通に不安を抱きながらも整備中の甲冑に向かって挨拶と礼) -- サンドラ
- (整備中だった剣を壁に立てかけ一礼する、相変わらず会話機能が無いらしい) -- KM
- むぅ、やはり会話は出来ないんですね……でも意思はあるようで。……筆談とか、出来ませんかね
機械の人というのは余り馴染みがないですから、いろいろ聞いてみたかったんですけどね……(顔に手を当て困ったように) -- サンドラ
- (筆談と言われ暫く考えて、紙やペンを持っていない事を思い出した甲冑)
(試しに剣の切っ先で瓦礫に文字書くが、この世界の標準的な文字とは大幅に異なっている何か記号のようなものになっている、実は読めるが書けない甲冑) -- KM
- ああ、えっと……これは読めないなぁ……(甲冑の描いた記号のような謎の文字に頭を抱えて)
うーん、ともかくご挨拶ということで。今度何か意思疎通の手段も考えておきましょうか……それでは、また(ペコリと一礼の後、帰っていった) -- サンドラ
- (同じように頭を抱える甲冑、基本的な読み書きを今更覚えれる容量があるか怪しい)
(申し訳無さそうに一礼して見送る) -- KM
- あー…此処、なんやろか?
(辺りを見回して頭を掻いているくたびれた白衣の男の姿がある) -- ゲッシュ
- (見渡す限り動くものの無い廃墟、唯一光が差し込んでいる場所には甲冑が鎮座し周囲に武具が散らばっている) -- KM
- なんや廃棄工房的な遺蹟ちっくやなー…おーい。
(散らかった武具を避けながらかつかつと足音を響かせ、甲冑の前まで来て見回す) 誰かおらへんかー…というか、げっさんと同行するん此処に居るんやろー? -- ゲッシュ
- (人の気配のない廃墟、甲冑からも生きていると言う気配はない)
(不意に甲冑が軋みを上げて立ち上がり、ゆっくりと一礼する) -- KM
- ん?…げ、げげーっ!?罠や、不確定名ゴーレム!!?
(凛と一礼する甲冑とは対照的に、げっさんは不意に動きだしたのを見てあたふたしている) -- ゲッシュ
- (ゴーレムと言われるのも仕方ないとは思うものの些か不本意な甲冑)
(声が出せないので次の依頼書の名前を指差してみる) -- KM
- …あれ、それ同じ依頼書…もしかして、あんさんマスカレイドはん…?
いやー、マジ死ぬかと思うたで……警報で奇襲してくるといえば最悪ゴーレムクラスやし、げっさんなんか間違いなくパンチ一発で壁の染みやからなー… …ま、ともあれ頼もしい限りや。よろしゅうな! アンタみたいの居るなら魔物も盗賊連中だろうと警戒してなかなか寄りつかんやろしなー -- ゲッシュ
- (ゆっくりと分かるように頷く甲冑)
(ふと冒険者同士で共有している情報でアイアンゴーレムが存在するのを思い出し頭を下げる) (周囲に散らばった、どれも破損が見つかる武具を指差し、自分もまだ完全ではないことを示す) -- KM
- (魔力炉修復完了、緊急回避システム復旧、剣魔法復旧……武装修復を開始) -- KM
- (瓦礫の上に座して微動だにしない甲冑) -- KM
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