野球部家出身 立川 遥 235115 †さいご †魔物達が徘徊する洞窟 そこの一角に少女は隠れていた
身体は既にボロボロで 満足に動くこともできない 今できることといえば魔物達が自分に気づかず他所へいくことを願うくらいだった 「………はぁ……ま、この世界に来てから……覚悟はしてたけどね? やっぱり……ふふ、怖かったり、未練があったり……ね?」 顔はいつもより血の気が失せ青白く、壁や地面には多量の血痕 所詮、ここで逃げ切れたところで助かる見込みはないのだろう 少女は軽く笑いながら最期の独り言を続ける 「………………一度くらい、マジメに告白しとくべきだったかな…? …いや、しとくべきだったね。……色々やりのこしたこと多いもんだね、私… …………最期、だしね?ふふ…♪言ってみようか…届かないだろうけど…ね」 どこか遠くを見つめ、ある人物の顔を思い出す それは、同じ目標を持ち、野球を共にやった誰か… 「この気持ち、君は気づいていてくれたかもしれないし 気づいていてくれなかったかもしれない ……例え、どちらでも今言うことに変わりは無いんだけどね? ふふ…♪愛しているよ―――」 グシャッ そこには、巨大なムカデと人だった物、彼女の最期の言葉は誰にあてられたのかはもはや誰にも分かることなく…… 最新の8件を表示しています。 コメントページを参照 あのよー// †おまけ † |