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ある田舎の名家に生を受け、若くして医師の資格を得る 近隣で一番の名医と噂される様になった頃、運命の出会いを果たす事になる それは、ホーリィが主治医を勤める12歳下の少女、領主のたった一人の愛娘 ホーリィと少女は恋仲になり、果たして駆け落ちをするに到る それは少女が望んだ事 少女は生まれつき体が弱く、長くは生きられない だからいっそ、最後は愛する人と二人で過ごしたい、それが少女の願いだった やがて少女は息を引き取る時、ホーリィに最後のお願いをした 「私が死んでも、地面になんか埋めないでね。大地に解けて土に還る位なら、私は貴方の血肉になって、いつまでも一緒に世界を見たいの」 ホーリィは、少女の願いを叶える事にした それから数日後、息を引き取った直後の少女の亡骸を彼は丁寧にばらばらにした 左目と左手首から先だけ残し、手肉は全て挽肉にした 骨は全て灰になるまで焼いてから全て砕いて血で飲んだ 残した左目と手首は、自らの物と取り替えた はたして、ホーリィと少女は一つになった 少女は願った通りにホーリィの血肉となって、彼女の瞳は彼と同じ物を見る それから少しした後、ホーリィに一通の手紙が届く 差出人は唯一連絡先を教えた信頼の置ける親友からだった それには、少女の父が心労で倒れた事、そして、ホーリィの妹が失踪した事が書かれていた ホーリィは手紙を読み終え、火にくべる 「君のお父上が倒れてしまったよ、マリアベル。こうなる事は解かっていたけど、悲しいね 人というのは、何かに寄りかからなくちゃ生きられないくらい弱いみたいだ 僕は医者として、人として、そういう人を助けてあげる事ができるかな・・・?」 そうしてホーリィは家を引き払い、旅に出ることにした 最愛の人と共に そんな男の冒険も、今月で終幕となった
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