ジェメッリ家出身 リズ&ロズ Edit

ID:433269/433088
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名前:リズ&ロズ
出身家:ジェメッリ
年齢:15
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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その他:ステータス/戦歴
ステータス/戦歴
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今のリズ
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Midnight with the stars and You

あぁ、あの双子かい? 最近は見ないねぇ…
なんか片方は衛兵に殺されたって聞いたけどな
かなり抵抗したとかで、衛兵側にも死人がけっこう出たそうだ
もう片方が早いとこ捕まりゃ、ちったぁ安心して眠れるんだろうな
今まで野放しになってたのが不思議なぐらいだ
(ある冒険者の証言)

http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst070225.gifねえねえ、僕たちと遊ぼうよ Edit

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お名前:
  • 冒険中ゲートから性別転換薬が振り撒かれた! -- 2011-03-23 (水) 21:09:39
  • リズ・・・!(ただ走る、酒場に張り出された訃報が嘘であると信じたくて)
    何処にいるんだ・・・!!(ただ、街の中を走る) -- アーゲート 2011-02-04 (金) 00:17:01
    • (宿の部屋は、小娘が戻った形式もなく無人だった 銃弾やマガジンに混じり、お菓子や着替えの詰まったトランクもそのままだ)
      (もしアーゲートがリズの所在を誰かに聞いたなら、逆にロズの居場所を知らないかと問われることだろう なぜなら、この双子は犯罪者なのだから)
      -- 2011-02-04 (金) 21:30:45
  • …こちらに、来月ご一緒する方がいらっしゃると聞いたのですが…(見当たらず困っている神官服の女性らしき人型)
    (ただし服以外は黒いもやに覆われていて、どうやら人ではない事が伺える) -- エイト -- 2011-02-02 (水) 19:56:18
    • (結局同行者は姿を現さずじまいだったそうな ただ、「気付くの遅くてごめんね」と書かれた紙がひらりと落ちてきた) -- 2011-02-04 (金) 21:24:26

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簡単な説明 Edit

  • リズについて
     ゴスロリ服を好み、ロズ同様黒系の服装で固めている かわいいものとお菓子大好き
     エモノはショーシャMle.1915軽機関銃 もけもけストラップつき
     趣味・嗜好はかなり歪んでおり、イカレた事なしには生きていけない系
  • ロズについて
     リズ同様に黒色系の服装を好む。菓子好きも共通
     近接系の得物(主にマシェット)を持つ。 柄にビリヤード球のストラップ
     リズを溺愛しており、過剰なスキンシップに及ぶ事が多い

バッドエンディング判定してもらった

事の始まり Edit

何時の頃からか、酒場の街に、良く似た双子の姉弟が住み着いていた。
何時も朗らかで、微笑みを絶やさず。言うなれば、天使の如き。
しかし、その姉弟には、凡そ似つかわしく無い陰があった。暗く、淀んだ、醜い陰が。


二人は、酒場の街から遠く離れたとある地方都市、その中流階級の家庭に生まれ育った。
贅沢さえ言わなければこれと言った不自由も無い。そんな家に生まれた事は、この怪物跋扈の戦乱の世にあって、かなりの幸運であったと言えるだろう。
淀んだ陰に取り憑かれる事となる、あの日が来るまでは。


ある日。
両親の仕事の都合で、一家総出で他の都市へと旅行に出かけた日の事だ。
まだ齢十数歳。幼い兄弟を街に残す事を好しとせず連れ立ったのは、子を思う親ならば当然の事であったろう。
だが、結果として、それが姉弟を醜く歪ませる事となる。

街から街へ。一家を乗せた荷馬車は、街道をがたがた走る。
両親は微笑み、子は始めての旅行に大いにはしゃぐ。そんな牧歌的且つ平和的な光景の中、横合いから怪物が飛び出して来よう等と、誰が想像できたろう。
余りに唐突な怪物の襲撃に、荷馬車は成す術も無く、宛ら転覆する船の如く軋みを上げて横倒しとなった。

一番最初にやられたのは、荷馬車を曳く馬だった。無残に喉元を食い千切られ、夥しい血潮を吹き上げて、最後の数歩を楽しめば、どっかと往来に寝そべった。
起きる事は二度とは無かった。

次にやられたのは姉弟の両親で、先ず、御者を務めていた父親の首から上が、すっぽり消え失せる。
その隣、首無き父親の吹き上げた血潮を浴びた母親は、悲鳴を上げる間も無く、脇腹をごっそりと食い破られて絶命した。

姉弟はその一部始終を。その父だったモノ、母だったモノの余り物まですっかり平らげられる様を、瞬きする事も出来ずに、崩れた馬車の幌の陰から目撃していた。
平和が瓦解する事なぞ、本当に一瞬の事だ。この瞬間から、二人は、闇の淀みの中で生きる事となる。


一家を襲った怪物は、実は街道を荒らす盗賊団によって使役されていたものだったらしい。
怪物は、姉弟を襲う事は無く、主がその場に訪れるまで、血で薄汚れた体躯を揺すりながら、二人が逃げ出さぬ様、看守の如くその場に留まった。
やがて、主である盗賊達が到着すれば、彼等は荷馬車を物色し始め……そして、幌に隠れた幼い姉弟を見つける。
この時代、子供だって、立派な戦利品の一つであった。
なまじ、容姿端麗な幼子とあれば尚更の事。使い道は幾らでもあった。


盗賊に囚われの身となって、長い月日が流れた。いや、本当は数日だったかも知れないが、双子はとうに時間の感覚なぞ失っていた。
何しろ、薄暗い檻の中で、昼夜を問わず、四六時中、商品となる為の……調律、とでも言うべきか。兎も角、そうした行為に耽る事を強要されていたのだ。
時には薬物を用い。時には双子同士で。時には教師たる盗賊自らの手で。それまで見た事の無かった、同世代の子供が連れて来られる事もあった。
この調律の作業の中で、盗賊達は一つの間違いを犯す事となる。彼等双子に、殺しの術さえ教え込んでしまった事だ。
盗賊達にとっては、ほんの余興の一つに過ぎなかったのかも知れないが……。

鬱々とした淫蕩の日々が続き。双子は屈服した犬の如く従順となり……いや、諦め、と言うべきかも知れないが。
最後の仕上げとして、経年による商品劣化を防ぐ為の魔法薬を注射され、双子はようやく商品と成り果てた。
もはや抵抗の色無く、主を待つばかり。だが、二人に買い手が付く事は無かった。全くの唐突に、再びの自由が訪れたのだ。

双子の飼い手の盗賊達は、派手にやり過ぎたらしい。過ぎたおいたに下されるのは、仕置きという名の刑罰だ。
各地から腕利きの冒険者達が集められ、事の他あっさりと、盗賊達は駆逐されていった。

双子は唯、その場に残された。
にごり果てた目で、盗賊達が蹴散らされる様を見ながら、ぼんやり立ち尽くす。
鼻腔に、誰の者とも知れぬ血の香り。今となっては、嗅ぎ慣れた香水の如く感じた。
良い、香だ。

声をかけて来る者がいた。裸同然の二人に、外套を被せる者がいた。
だが、双子に彼等の言葉は届かない。
芳しい血の香り。もっと楽しんでいたいと、二人は思った。


「行きましょう、姉様」

「ええ。行きましょう? 兄様」


二人は血煙の中微笑むと、手を取って歩き出す。

主を得て御される筈であった狂気の片鱗は、剥き身のまま、野へと解き放たれた。




今宵も何処かで血のワルツ。
踊るは黒き夜の子等。

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Last-modified: 2011-02-04 Fri 00:15:27 JST (4824d)