鉄月48日、艦隊司令より私に新たな任務が課せられた
先日の勝利―第八次コンパル宙域会戦―の、戦術分析と
辺境惑星の偵察。未だ専制政治に捕らわれるかの星の開放のための、第一段階
足として偵察艦一隻を与えられ、特に雑多な文化が集積するある国へと潜入する
戦術分析は道すがら出来るだろう、と言われても。私はフィールドワークには向いていない
出来ればデスクに腰掛けてじっくり取り組みたかったが…
なにせ、不可解な現象が多い戦だったから、と思いを巡らせ始めるともう出立の時間である
次元跳躍航行に入った偵察艦「ダージリン�」は、遥か500光年の先へと消えたのだった
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