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- ……（雨が降っていた。雨粒が激しく窓を叩き、視界を曇らせて行く。夏の盛りだが、酷く冷える）
（付けっぱなしのノート型端末のモニタには、軍関係者しか閲覧不可能なデータベースと、機体のブラックボックスから引き出した解析データが表示されている）
（それをざっと眺め、不満足な表情を浮かべ、煙草をふかす。 其処には、ある筈の物が存在していなかった）
（小隊が壊滅したその前後の記録が、ラッセルの記憶と同じく真っ白に消えて無くなっていた。当時の任務は、記録に残さない様な機密事項だった訳では無い。唯の偵察任務……極当たり前の仕事だ）
（それがどういう訳か、一辺の欠片も残さず消去されている。不思議に思わない方が変だ）
……何故だ？（消されたからには、相応の理由があった筈だ。だが、思い出そうにも、自身の記憶は霞が掛かった様にはっきりとしない）
（一つはっきりした事があるとすれば。嘗ての己の小隊も、何者かによって排除された、と言う訳だ。無論、相応の理由があったが為に）
……何故だ？（もう一度、呟く。嘗ての部下達の顔がチラ付く。あいつ等は何で消されなければならなかった？ 俺達は何を見た？）
……Tell me what （良く歌う曲の一説が、自然と唇から零れた） -- ラッセル &new{2011-04-11 (月) 23:47:55
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- ……止めだ止め、今日出歩くのは（どっかとソファ兼寝床のベッドに腰掛、ビールのプルタブを捻る）
この時間じゃあな……挙句、二ヶ月ばかりのブランクと来た（ぐい、と一口煽れば、ノート型の端末を起動。機体の構成チェックなどを始める） -- ラッセル
- ───一通のチラシが投函されている。この度、とある大富豪の計らいで世紀のビッグバトルが開催される事となった
集団戦闘に参加した優勝チームには多額の褒賞金と名誉が与えられ、腕に覚えのある者は参加するといいだろう
それ以外でも大層な賑わいが予想され、見物に出かけるのもいいであろう --
- ……っと（チラシを拾い上げ）……ち、暫く留守んしてる間に、儲け話逃しちまったな…（紙を放り出す） -- ラッセル
- どうもお疲れ様でした。拾い物はありましたけど少々物足りなかったかもしれません
それにしてもオークのリーダーに止めを刺した一撃はさすがのものですね -- フランシス?
- よぉ、お疲れ。あんまり回りに気を揉んでる暇ぁ無かったんだが……怪我とかして無いか？
ハハ……あんたのお望みの代物じゃなくて残念だったな？
たまたま俺の手番が回って来たってだけさ。野郎、もう大分弱ってやがったからな -- ラッセル
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- （ずしん……！と酒場にいた貴方は、急な地鳴りを耳にする 同時に地面が少し揺れた 酒場の外にガンダムが着陸したのだ）
（そしてしばらくしてから酒場に入ってくる、作業服の様な緑の服を着た女）…ん？（ラッセルの方を見る 正確にはラッセルの軍用ジャケットに） -- ドンちゃん?
- ……（テーブルのグラスが、振動でちりん、と音を奏でる。地震かとも思ったがそうでは無いらしい）
……（特に気にする事も無くグラスを持ち、一口。 ……と、横目に少女の姿。視線が合う）
……俺に何か？（一応回りを見回し、自分の勘違いで無いか確かめ） -- ラッセル
- いや…あんたにじゃなくて、あんたの服に目が行った。そのジャケット…ちょっと前に見た事があってね。お兄さん、ロボット乗りかい？（男に目を向ける）
（失礼、とラッセルの対面に座り）その服を着てたやつに前にも会った。…俺の事知ってる？知らなけりゃそれでいいけど。 -- ドンちゃん?
- あぁ、そりゃ失礼（言いながら軽くジャケットを引っ張って見せ）お前にだとよ、相棒（おどけてジャケットに話しかける）
ご明察。他にも居たんだな,パイロットが。ここいらはどいつもこいつも剣に甲冑。騎士にお姫様と…そんなのばっかりかと。
昔ちょいと、軍にヤサを借りてた事があってな（ちりん、と軽く掲げたグラスを揺らし）尤も、今じゃ唯の軍人崩れだ（グラスに口をつけ、また一口）
いや……悪いがあんたの事は知らない。何しろ、俺は此処に来て間もないからな… -- ラッセル
- はっは。なるほどね…俺以外のロボット乗りは初めて見たよ。俺も実はそーなんだ。昔は割とロボットも多かったらしいけど…（ウエイターに定食を二人前注文する）
元軍人か…まぁ、そうか。知らないならそれでいいんだ。ところで、どんな機体に乗ってるんだい？興味あるな。 -- ドンちゃん?
- やっぱり少ない見たいだな。まぁ、戦争機械なんぞ、少ないに越したこたないんだろうが。
あー…今の仕事先の連中なら知ってるかもな？ 最近ここいらに出来た機体用の闘技場さ。今はそこで日当を稼いでる。
お宅がどんなのに乗ってるか知らんが…ヴァンツァー…ってな知ってるか？ 5〜6ｍ程の棺桶さ。興味あるなら後で見せてやろうか？ この近所にパークしてる。 -- ラッセル
- 俺もそう思う。…もっとも、俺の相棒は戦争に加担はしないけど。…へぇ？そんな闘技場があるのか…少し興味があるな。
バンツァー？いや、悪い。聞いたこと無い。俺のはガンダムって言うんだ。…サイズはそっちの機体の3倍くらいかな。酒場の前に立ってるけど。
ああ、是非見てみたい。他のロボットなんて見たこと無いからね、何か参考になるかもしれないし。…定食食べてからな（二人前の定食が運ばれてきた それをいい勢いで食べ始める） -- ドンちゃん?
- ふぅん？ お宅のは作業用か何かか？ あぁ、バトリング場ってな。性能や全高のレギュレーションが厳しいんで、参加機体は限られてるが。
まぁ…言うなりゃ人型した戦車って所だ。尤もその戦車にも及ばない性能なんだが…手先が器用なんで色々できる。
……そんだけデカくて非戦闘用か？ ちょいとそっちにも興味が出て来たぞ。
おいおい…機体は逃げやしないぜ？（行きよい良く食べる様を見て苦笑し。しかし、つられて自身も早めに食事を取り始める） -- ラッセル
- 作業用…どうだろうね？昔に遺跡から発掘したんだ。バトリングか…全高で多分うちの相棒は駄目だろうな。
戦車に及ばないけど器用な機体…ますます面白い。いや、俺が単純に戦闘用と思ってないだけ。…なんと言っても相棒だから。
（もぐもぐもぐもぐ）俺の相棒はのーちゃんって言うんだ…今さらながら自己紹介してなかった。俺はドンちゃん、本職旅人、副業冒険者。よろしくな。 -- ドンちゃん?
- ほ。古代人の英知の結集ってか？ 或いは前に使ってた奴が置いてっちまったか…。 ハンディキャップマッチで、大型とやり合う事もあるらしいから…そっちなら大丈夫じゃないかね。
戦車ってのはどっしり構えて強力な砲を積める。一方、こっちは唯でさえ不安定な二足立ち、積載できる火器も限られてるし、あんまり大型な物は無理だ。まぁ…歩兵だと思えば良い。偉くのっぽな奴、な？
あぁ、なるほど、ね。俺の相棒はズタボロでな…口がありゃあ四六時中恨み言言われるだろうぜ？
……また機体もあんたも偉く可愛らしい名前だ事……。俺のは……"ストレイト"って呼んでる。真っ直ぐ。正に俺向きの名前だろう？（とても真っ直ぐに、正直に生きて来たとは思えない人間が胸を張る）
ま、本当はパボット�兇辰謄瓠璽�ー品だがな。ヴァンツァーってな、全身共通規格があってな。様々なメーカーの色んなパーツを、好きにとっかえひっかえできる。戦地でも情況に合わせて直ぐに出来るってんで重宝してんだ。
……っと、俺の名前がまだだった。俺はラッセル。ラッセル・ホワイトだ。職業は闘技場のファイター、んであんたと同じ冒険者って奴。後は現在彼女募集中、と。（最後は冗談めかして言い）
…さて。そんじゃ、そろそろ見に行くか。（食事を終え、グラスの残りを飲み干し、手荷物をまとめる） -- ラッセル
- どーだろうね？本人は何も語りたがらないし。…ハンディキャップマッチか、それはあるかも…。…まぁでも、戦う理由もなく戦うのもなんかな。
ははは、そんな事言ったら俺のだって二脚で立ってるよ。まぁ大きさがダンチだから色々応用は聞くけどな…。
うちの相棒はしっかりメンテナンスしてるからいつも感謝されてるよ。…ストレイト、いい名前だ。
部品に替えが利くのは便利だなー…。ん、じゃあ行こうか、ラッセル。（こちらも食べ終えて、共に酒場を出る）…で、これが俺の相棒。
（すぐ上を指差す 酒場の入り口のすぐ近くには、身長18mのガンダムが仁王立ちしていた）…ここまで飛んできたんだ。移動にはすごい便利なんだぜ？ -- ドンちゃん?
- はは…お宅の機体も無口みたいだな？ 理由ならあるぜ？ 金の為、ってな。この世は須らくお金様で回っておられる。なきゃあ野垂れ死にだ。
どーも、お宅のと俺の機体じゃ、設計技術が全然違う見たいだな…ま、色々あった方が面白いがね。
（酒場の外に出る…と、其処に聳える巨躯の巨体。それを見上げ）……驚いた。こいつぁでけぇな……。俺の所でも、大型機動兵器つって、ヴァンツァーよりデカイ奴もあるんだが……それよりでかいな、こいつぁ。どれ位の速度が出るんだ？
……そんじゃ、俺のもご対面と行きますか。（つ、と傍の駐車スペースを示す…ガンダムに比べれば大分こじんまりとした機体が、方膝付いて佇んでいた。街中故に、流石に武装は外されている） -- ラッセル
- ははは…こんだけ大きいと隠せないから、もうこのままにして置いてる。本人が自衛はするから盗まれる事もないしね。
速度？そうだなぁ…全力で走れば時速700kmくらい？空飛べば音速は超えるかな。…おお、それじゃあ見せてもらおうかな。
（ヴァンツァーを初めて見る）…成程、少し小さいな。のーちゃんよりも機械っぽい感じだ…。…ただ、すごい武装が多そうな感じ。こっちはビームサーベルくらいしかないから… -- ドンちゃん?
- 確かにこいつを隠すとなりゃあ骨だぜ…それに目立ち過ぎで盗み様もねぇだろ？（スケールの差に苦笑いを浮かべ）
700……いや、すまん、聞いた俺が馬鹿だった（軽く眩暈を覚えつつ）こっちは精々早くて60ｋｍ前後ってとこだからな…大したバケ…っと、失礼。相棒さんだ。
武装は両手、両肩に一つずつ装備できる…が、ボディの出力に応じて、最大積載量が決まっててな。こいつは大した出力は無いんで、あまり重武装はできない。出力増幅の為のターボバックパックも積んでるが…ま、旧式だしこんなトコだ。 -- ラッセル
- 単純な計算だよ、人間より10倍大きいから、10倍の速さで走れる。で、疲れる事もないから最高時速をずっとキープできるって事。
両手両肩か…肩の装備ってのは考えたこと無かったな。なるほど、そういう事も出来るのか…。でも、これくらいの方が小回りと扱いは楽そうだ。あと掃除も。
俺の相棒は綺麗好きで、毎週全身を掃除しないと機嫌が悪くなるんだよね…それが骨が折れるのなんの。ストレイトは動きはすごい軽快そうだ。…でも装甲が少し弱そうかな？ -- ドンちゃん?
- なるほどな……考えて見りゃそういうこったな。 ……しっかし、こいつで戦闘してたかも……って思えばソラ恐ろしいな。
あぁ。肩には大抵、ミサイルポッドやロケット、グレネードなんかの大型火器を積む。軽いのだと肩用のシールドなんかだな……俺も愛用してる。
小回りは中々のモンさ。それに、これ位のサイズなら遮蔽物も十分に利用できる。 ……掃除は……ハハ。誰かさんが苦手でな……俺がそっちのパイロットだったら、追い出されてそうだ
あー、販売された当初は、他の機体より硬ぇってんで評判だったんだがな。今となっちゃあ紙同然だ。申し訳程度にキャタピラ片貼り付けてるが……（ボディ正面に付けられた、防弾対策のキャタピラを小突き）これでも、ＭＧの一掃射に耐えられたらメッケモン、ってとこだ -- ラッセル
- 成程…大きな射撃武器は肩に搭載するって手もあるのか。俺の相棒はそういうのないから思いもよらなかった。
遮蔽物に隠れられないからもし同じサイズの相手が来たら避けなきゃいけないのがうちの辛い所だなぁ。まぁ一長一短って所だね。
はは…小さいから色々工夫してるんだねぇ。うん、凄い参考になったよ。違うロボットも初めて見た。面白い物が多いな、この街は…。
さて、それじゃあ見せてもらったし、そろそろ俺も帰ろうかな。またねラッセル、今度バトリング場ってのも見つけたら行ってみるよ（ガンダムの方に戻り、飛び上がって去っていった） -- ドンちゃん?
- あの手この手、色んな手を尽くしてようやっと生き延びて来たのさ。 ま、今は戦場にいるよかよっぽど楽してるがね。
あぁ、またな、その…ドンちゃん？（ちゃん、の部分を恥ずかしげに呟き、飛び立つ巨躯を見送った）
……やれやれ、偉ぇ違いだな……え？ ストレイトよ（自機に寄りかかり、遠くに光るガンダムの噴射炎を眺める） -- ラッセル
- （超音速妖精が機体の肩部装甲に命中した!! 弾体が柔らかいために装甲には傷ひとつついてないが、重い衝撃が機体全体を揺さぶる…） -- セレリィ
- ……っと！（街へと帰還する途中、突然の肩部への被弾。素早くモニタに表示された各部位のステータスを確認する。オールグリーン。異常無しだ。周囲に敵影も無い）
……鳥でもぶつかったか？ にしては（拳銃を取り、スライドを引く。その後コクピットハッチを開放する）
……（開放された前面装甲のハッチから、古臭いパイロットスーツとヘルメットを身に付けた男が、恐る恐る拳銃片手に顔を出す） -- ラッセル
- （防弾装甲に肉塊のようなものがへばりついているが、それがムニムニと動いて人のような虫のような姿を取り戻したかと思うと、パタパタと飛んでくる）
んもう！！なんでこんな何も無いところにこんなでっかい家が建ってるんですか！というか家…？家にしては変な形ですね！！
アナタがここの住人さんですか！！丈夫なおうちですね！壊れなかったのは幸いですけどワタシは謝りませんからね！！ -- セレリィ
- ……こいつは驚いた。弾じゃなく妖精…？ たぁな……飲み過ぎか？（飛んで来るソレを眺め、顔を幾度か擦る。その後、危険が無さそうだと判断すれば拳銃を下げ、メットを外す。伸び放題の赤い癖っ毛がふわりと広がる）
ハハ……こいつは家じゃなくて……そうだな…この辺で言えば馬車見たいなモンか？ 俺の地元じゃそう珍しくも無いモンさ。
何、元々ボロっちぃのを使ってる。今更いくらか壊れた所で大して差はねぇさ。それよか……お嬢ちゃんこそ大丈夫か？ 随分派手な当たり方したみたいだが？ -- ラッセル
- なるほど馬車ですかぁ！どことなく人の形に似ていてかっこいいですね！こんなのが近所にあったなんで気付きませんでした！
あ、ワタシはこの程度の衝突事故には慣れてますので大丈夫ッス！ワタシはこの辺りの草むらに住んでる超音速妖精セレリィといいます！！
ご近所さんなのでこれからも度々ぶつかるかも知れませんのでヨロシクですよ！！ -- セレリィ
- あぁ、それも人の真似事ならそこそこ出来る（ちょい、と操縦桿を弄り、マニュピレーターを動かして見せ）
なるほど、マッハの妖精か……そりゃ事故慣れしてそうだ（また軽く笑い）ご利益もありそうだ（両手を合わせ、仏教徒の真似事。無論、一度とて仏に手を合わせた事など無いが）
っと、お隣さんだったか？ 俺はラッセル。ラッセル・ホワイトだ。宜しくな？（握手……は出来そうに無いので、人差し指を差し出してみる）
俺は其処の倉庫を間借りしてる。たまにゃ遊びに来ると良い。酒…は拙いか。茶位は出すよ -- ラッセル
- そそそんなぁ、拝んだってご利益ないですよ！！人畜無害ですが人のタメになることもできない駄妖精ですから！！いまのところ…
ラッセルさんですね！よろしくなのですよー！握手握手！！（人差し指を掴んでぶんぶん）
お茶も好きですけどお酒も大好物ですよ！酔った状態で飛ぶとすごい気持いいんですよ！！それじゃまた遊びにきますねー！！バーイ！！ -- セレリィ
- ハハ……今のところは、だろ？ その内大妖精になるかも知れんからな。その時は一つ、ご利益って奴を頼むぜ？（中指と人差し指を揃えてセレリィを指し、ぱちりとウィンク）
妖精さんとお知り合いになれて光栄だ。仲間に何て言ってやろうかね？
危ねぇよ！？ その内とッ捕まるぞ……飲酒運転にスピード違反、ってな（妖精を取り締まる法律なんぞあるんだろうかと思いつつ） あぁ、またな（手を振る代わりに、軽く指を振り） -- ラッセル
- Tell me why tell me why tell me why you want〜♪
（口ずさみながら荷物を部屋に投げ入れ、ドアを閉める。片手には開けたばかりの酒瓶。一口煽ってベッドに腰掛ける。気分は上々、新しい住まいは悪くない） -- ラッセル
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- ありがとよ、教授。だがボディの恒常性を保つリミッターは外さんでくれよ？ -- ラッセル
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