メイカー家の人間 (その関係者) †
★ ポイフル・メイカー
イザベラ・サブレーニとの体外受精より生まれた現当主クロフォード・メイカーの第一子。
有望な跡継ぎとして生まれたハズが、母親の有能さ(クロフォードのほぼ永久的な延命成功)故にその価値を失ってしまう。
(興味を持たれない)愛されない事で母を恨み、(常軌を逸した愛)愛される事で父を恨んだ。
遠く故郷を離れ、一人で独自研究を推し進めながら復讐の機会を伺っていた。
ここに来た当初は他人がどうなろうと知ったことでは無いというスタンスであったが
自分を特別視ぜず、別け隔てなく接してくれる多くの人々と触れ合いがその考えを揺るがしたようだ。
★ クロフォード・メイカー(現:メイク・メイカー)
三代目メイカー家当主であり、科学都市「フェンメル」の現国家元首、ポイフル・メイカーの父親でもある。
齢80歳以上にして尚現役、最前線で躍進する豪傑である。
その絶対的な権力により黒い噂も絶えないが、徹底した情報統制とメイカーのネームバリューで均衡を保っている。
表に積極的に姿を現しているが、影武者が数多く存在すると言われ、本当の姿を知るものは数少ない。
セクトをボディーガードとして据え、組織『プリズナ』とも深い繋がりを持つ。
娘のことは大層可愛がっているが、その可愛がり方は常軌を逸している。
■ イザベラ・サブレーニ
国一番と言われる程の優秀な科学者であり、ポイフル・メイカーの実の母親。
当主であるクロフォード・メイカーに心底心酔しており、彼に頼まれればどんな事でも聞き入れていた。
一般的にはクールな一面しか見せないが、その内面は激情で渦巻いており
そのほとんどはクロフォード・メイカーへの異様なまでの執着に満たされていた。
異常とさえ取れる彼女の深い愛情は、彼との愛情の証とも言えるポイフルに注がれる事は無く
むしろ愛情を横取りされるのでは無いかという醜いまでの嫉妬心に苛まれていた。
■ ガトー・ソルチネス(故人)
メイカー家専属の芸術家であり、端正な髭が特徴的な老人。
多彩な才能を有していたが、中でも絵画の表現力の高さには目を見張るものがあった。
とある事件により失声症を患っており、豊かな表情とジェスチャーをコミュニュケーションの手段としていた。
ポイフルにひらめきの楽しさを教えた張本人であり、初めて愛情らしい愛情を感じた人物でもある。
しかしある日、突然の死を迎え彼女の前から消える事となる。
些細な出来事がメイク・メイカーの逆鱗に触れ「使い捨て」られたのだった。
■ シャナル・メイカー(鳴紗)
東北の国の出身であると思われる奴隷少女。
反抗的な目をしていたという理由だけで酷い拷問に晒され、両腕を失う。
後に出会ったポイフル・メイカーに義手を与えられ、彼女の忠実な僕として暗躍する。
試作品であった為、決して使い心地が良いとは言えないその義手を
努力と執念で完全に我が物とするに到った、その握力はスイカ程度なら軽く握りつぶしてしまう程。
■ チョトス・ソルチネス
ガトー・ソルチネスの実の孫、祖父譲りの芸術センスをその身に宿す。
祖父と共にメイカー家専属の芸術家として本家に滞在していたが、祖父の死をきっかけにフラりと放浪の旅に出た。
後に面識のあるポイフルと再開、金銭面で困り果てていた彼女は専属ボディーガード兼デザイナーとして雇われる。
旅先で会得した空間転移魔法(テレポート)と、天性の器用さを生かしたトリッキーな戦いが彼女の最大の武器。
金銭的に余裕ができてからもポイフルと行動を共にしている辺り、彼女なりの考えがあるのかもしれない。
● キュロット・メイカー
メイカー分家の食品会社「メイカーフーズ」期待のルーキーであった少女。
陽だまりのような暖かい心で、愛情がたっぷり詰まった野菜を世に送り出していた。
子供の頃から魔法少女に強い憧れを抱いており、冒険者溢れるこの街への転勤を自から望んだ。
結果として彼女は魔法を会得し、念願の魔法少女(コスプレ少女?)になる事ができたが
数年後、彼女は冒険により命を落とした…かのように見られたが、クロフォード・メイカーの手に寄って命を繋がれるのであった。
■ 被験体No.177(チョイス・メイカー)(故人)
フェンメルにおける医療科学分野の急成長、その裏には非人道的な大量人体実験が背景にあった。
彼、被験体No.177もその一人であったが、ポイフルによる「フェンメル脱出計画」の折、うやむやのうちに同行、共に脱出を成功させる。
ポイフルは自我の希薄な彼に「チョイス」の名を与え、自由に生きろと伝え立ち去る。
行動を共にするのが面倒くさいという理由もあったが、自分と一緒に来れば彼も追われる事になるのはわかりきった事であり…彼女なりの配慮もあったのかもしれない
その後、追っ手としてやってきたクロイスベリーに見つかり殺害される。
● エメラダ・メイカー(故人)
メイカー分家のスナイパー、神経質な性格で精神安定剤をいつも常備している。
ジャスティ、クロイスベリーと共にポイフル監視の任務に付いていた。
特にソリが合わないクロイスベリーとは言い争いが耐えなかったが
その後、報酬のいざこざでクロイスベリーの手により殺害される。
ポイフル・ナンバーズ †
ポイフル・メイカーが作り上げた機械兵器、及び渾身の作品の総称。
詳しくは別途ページにて。
組織『プリズナ』 †
金さえ詰めばどんな仕事でもやってのける殺し屋集団。
裏業界でもその名を知るものは殆ど居ない。
発足者、構成員、全てにおいて秘匿性が高く、情報が少ない。
コードネームの後に『プリズナ』を付けるのが習わしとなっている。
- 構成員
- ● ジャスティ・プリズナ
● クロイスベリー・プリズナ(故人)
メイク・メイカーが雇った二人の構成員。
依頼内容は『ポイフルの監視・パワーバランスの管理・有事の際の暗殺』
二人の監視役として送り込まれたメイカー家出身の始末人「エメラダ・メイカー」と共に
三人でチームとなり、ポイフルの動向に探りを入れ続けていた。
やがて金銭を巡る些細な仲間割れによりクロイスベリーはエメラダを手にかけてしまう。
勢いづくクロイスベリー、ジャスティにまでその手は伸びるが
その圧倒的実力差の前に脆くも崩れ落ちるのだった。
● ポゥ・ストラディバイド
曖昧な存在であるが故に本人ですら覚えていない事実だが、彼女も元・構成員。
プリズナは組織の概要を知る者を生かしてはおかない。
誰にも知られずフラりと組織を抜け、のうのうと冒険者生活を堪能できたのは
彼女の闇を操る能力と、無意識に働いていた警戒心の賜物。
セクト †
セクト(Sect)はメイク・メイカーが最も信頼を置くSP集団である。
人工的に生み出された能力者にメイク・メイカーの人格が埋め込まれる事で出来上がる。
セクト等と意識を共有し、それぞれ独立した視点から自らを監視させる事で、肥大化する欲望の抑止力としている。
- 構成員
- ● セクト・ワン
15歳の少年。
肉体のあらゆる部分を自在に【液状化 → 硬化】させる能力を持つ。
脳だけは自らで再形成する事ができない為、変化させるのはそれ以外の部分に限られる。
真面目な性格、丁寧な言葉遣いをする。
● セクト・ツー(故人)
18歳の青年。
獰猛な合成獣に変貌する能力を持つ。
軽い性格、口調も軽い、頭も軽い。
● セクト・スリー(故人)
12歳の少女。
強力なサイキック能力を有している。
普段は大人しい性格で寡黙、戦闘時には一辺、冷徹かつ残酷な部分を見せる。
● セクト・フォー(スー・ヘリテイジ)
冒険者生活を通じて魔法の才能を開花させたキュロット・メイカーを
クロイスベリー・プリズナが回収、後にメイク・メイカーの人格を混ぜ込まれる。
薬物投与の副作用か、髪は白く染まり、肌は浅黒く変化している。
両手を合わせる事で強力な氷魔法を発動させ、あらゆるものを凍てつかせる能力を持つ。
しかし、あまりに強力過ぎて制御が難しい為、普段は術式ロックされた手枷を填めている。
そのため、炎魔法を纏った足技が一番の武器となっている。
「スー・ヘリテイジ」は彼女が自分に与えた偽名。
彼女が幼い頃に見た、とある魔法少女アニメの主人公の名前である。
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