名簿/484862
- (そして、共和国は滅び、最後まで帝国に抵抗した部下と家族は吊るし殺され、自身は難民となった。) --
- (全てがどうでもよかった。不甲斐なさ、口惜しさ、憎悪、怨嗟、すべてがあるといってもいいが、それらをどこに向けるべきなのか。すべてに向けなければ気がすまなかった) --
- (ローランシアちかくの街の酒場から酒気浸りとなり路地に崩れこみ、嘆く) --
- (アルメナも、連合王国も、連邦も、、公領も、共和国も、大爛も敵だ。私欲と強欲にしかみていない。この世に誇りなどなかった、勇気や英知や信念など誰にもなかった そうして世界は動いていたのだ。傀儡でなくあえて遊興として戦っていたことも、今では愚としか思えない) --
- (こんな世界、嫌だ) --
- (闇に消え去りそうな言葉を吐き…そのまま地を感じる。このまま死んでしまいたい…) --
- 本当にそう思うか --
- (誰だという気力もない、ただ横に地べたを這い、顔を向ける。闇の中に白い歯が作る笑顔が浮かんでいた) --
- 昨日まで戦争してたって連中がさ、欲まみれの連中が手を貸すわけなんてないじゃないか
それにな、相手は合理主義の塊。勝つためにはなんでもやる連中が一丸と責めてくるわけだ。東もバカだよなぁ、最初から全面降伏していればよりよい生活があったかもしれないのにさ --
- (何をいっているのかわからない、しかしわかる…どこの連中も敵であると) --
- 世界は欲まみれだ、やりたいことやってる連中ってわけであるが…まぁそれでもこれから大きな戦争やろうってことになってるんだ西と大爛がな
西方諸国一丸となって大爛と戦争します、統一王朝ですなぞとのたまわったよ。 俺はその中で、やりたようににやって戦うつもりだ。政治ってのはちょっと絡むけどな、だけど楽しいことのためにやるわけだ… --
- (楽しむ、やりたいようにやる…そんな考えがあるのか、と思えるほど 今空虚な頭の中に染み渡ってくる) --
- だからこそ聞こう。ブレストン…今、君がやりたいことは何だ?楽しみたいことは何だ --
- (考えればすぐに沸いて出る、いや考えるまでもなかった)
(どうしてこんな簡単なことが浮かばかった…いや、出せなかったのか。今涼しく、だが熱く煮えたぎるものが湧き出してくる) ヤツら皆、全てブチ殺したい…! --
-
ようこそブレストン。俺は願いを叶えるものだ… (闇から伸びる手は裁きを行う神の手ではなく、死神の白い手) (こうしてまた一人、黒き者らが増えていく…) --
- (誰も彼もが首を振った) --
- (必要はない) --
- (他国のことだと) --
- (私だけが行くわけにはいかない。西方の諸侯の協力なければ焼け石に水だと) --
- 『あうもの誰もが拒絶し、手を取らなかった。そしてこの遠い地方にようやくゾルドヴァが陥落したことを知る。今からでも戻るべきだと 馬を走らせた』 --
- 『あの西方諸侯の青年に会えればと思ったが不在であったのが痛手だった。無駄にローディアの端まで走ったこともある…時間は切迫していた』 --
- (東西会戦。宣戦布告。それはこの城砦にまで届いていた) --
- 私が今ただの文官であることがここまで恨めしいとは… -- ブレストン
- 「候!我々も出ましょう!」「その通りです。かような大規模な戦、候が出ぬとは」 --
- これが本当であれば…我々はまさに最後の砦となる。ここを堅守するのだ。 -- ブレストン
- 「しかし…!」「神国アルメナやウラスエダールまで出ているというに、これは!」 --
- よい。もしここまでこなければ…それでいつもの通り。以前のように暮らせばよい。そうでなかったのなら…その前に、ローディア連合国境沿いの諸侯、あるいは…あの者に増援を頼もう -- ブレストン
- 「わかりました…!」「その時は候が戻るまでここを死守します!」 --
- 『この時のブレストンはまだ気付かなかった。 この判断がその後にも影響を及ぼす致命的なミスに繋がるとは…」 --
- (随伴した東西会合は恙無く終わりを告げた。互いの利の在り処さえはっきりとしていれば、戦争すら道具になりえるというのは笑える話ではあるが)
(ローディアの国境付近、城砦。東西を分け隔てる砦にて一時軍を駐屯させる運びとなり、その斥候として馳せ参じる身は安心を確信していながら多少の緊張を感じさせる) (ドアを開き、一礼をする)ブレストン候、この度は此軍の駐屯という歓迎、この時勢に於いてなお認めてくださったことを感謝致します。 明朝には発つ故、取り急ぎのご挨拶となってしまうことをお許し下さい。ローディア連合王国軍在、フリストフォン・ラヴェル・フォラン西方候と申します。 -- フリストフォン
- (迎えるは白髪に白髭、巌のような顔。いずれも巌を思わせる武官の顔)
(相対するは文官か。線の細い…男に対していうのもだが滑らかな様相といってもいいだろう) (そんな何から逆の2人はここローディア国境線付近の城砦ギノンにて顔を合わせていた) 神聖ローディア共和国の砦といっても統一王朝時代から残る古いもので良く言えば格式高い。悪く言えば古臭い。 このような国の線引きが行われた後なれば、補修もそこそこにされた砦。かような所で構わぬのならと返事をしたまで。 然れども、とするとよほど豪気なものか。阿呆か考えなしかと思っておったが成る程 (顔を見れば解るといわんばかりに椅子を立ち、酒ばかりの戸棚を開けてひとつふたつ見繕い) (机の上にグラスを2つ…注ぎながら尋ねる) 味はあのボルジアが買いためたもの、保証はできる -- ブレストン
- 任務中ゆえ(微笑を以って手のひらを相手に向けて答える)しかし、二度は断れはしないのも事実ですが(場を和ませるように冗句を零した)
(グラスの前の、椅子へと座り)美酒が年を経て味わいを増し認められるよう、砦もまた古きことは堅牢であることの証左でしょう。 東西の緊張高まる中、何処が安全かといえばここを置いて他はありますまい。 戦から長らく離れてはいる西方の雑軍隊ではありますが、快適と安全のどちらかを選べと言われ、前者を選ぶ者はおらぬでしょう。 最も、噛まぬという保証を置いて獅子の口蓋の中で一晩を明かすのは中々に胆力を試されることは確かですがね、それが猛虎の口蓋であれば、尚更。 (自分は相手を敵だと思ってはいないが、味方であると思っているほど阿呆ではないと言外に伝える) 健勝のご様子ですね、鋼虎将……西ローディアにとっては中々に不運な話ですが。(肩をすくめて笑う) -- フリストフォン
- 任務の最中でも酒が飲めるような男こそ優れた将の器とは思わんかね(とんでもない冗談で再び薦め)
今では再現もできぬ堅牢さを持つこの城。時代が古いものが劣ると誰が決めたといわぬばかりよ。 他の城はどう飾るか考えていらん改築ばかりしておるわ…おぉいかんな、敵将に話すではなかったか (かははは、と笑いつつもそのいい様はまさに。どこの城がどうであるかなど見通しているだろうからと暗に言うもので) 何、その鋼虎も今や出戻りの身であり老体。顎が動くかも怪しいもの。迂闊に噛むことはなかろうが飲み込まぬ保証は出来ぬな (グラスを持たない片方の手で口を造りパクパクと動かす仕草で遊ぶ) (そんな言葉で遊ぶのを楽しみつつ味わう心は) 娘が生まれたものでな、しっかり稼がせてもらうつもりよ。もっとも聞かぬ名の諸侯で弁が立つ者がいるとなれば怪しいかもしれんが。 失礼だが腕は立つというわけではあるまい、ならば既に私の耳に入っている。 豪商でもない…ならばこのような寂れた砦など見向きもしない。優美で快適な場所を選ぶ。 優れた諸侯と言えるが、その様子では貴族の受けは悪い…というところのものが今目の前にいるのだ。 戦場で合間見えればそう安くは勝ち馬に乗れぬ相手。しかしそのような男がこの戦にでるかという疑問も出てきた フォラン西方候。侮れぬ相手でありながら何故ここにいる…とな -- ブレストン
- それは身に余るお言葉、随伴の身でそのような評価を東方より持ち帰ったとあらば、外交に優有りと謳う王侯貴族の立場もありますまい、懐に仕舞っておかねば。
ですが言葉を返してしまう無礼を許してくださるなら、それは過大評価と言う物。耳に届かぬのは噂も立たぬ若輩であるが故でしょうね。 故に、獅子の口の中でも異物感を与えず、こうして身中にて酒精を楽しむことができる(グラスを取り、中の液体に口をつける) (相手に見えるように嚥下し、グラスを置いた)……いい御酒ですね、ここ最近で飲む酒の中では、一番心に来ました。 仰る通り、東西の戦争が再びみたび、始まろうとしています。ですがこちらもご存知であるとおり、配役が決まった茶番劇の一幕に過ぎない。 我らが将であり、王であるように、我らの配役は誰かに決められた匿名の配役です。前線に立つ者はまだしも、それにて弁を立つという噂を轟かせというのは酷な話でありましょう。 最も……恥ずかしい話ながら西方では、退屈王と呼ばれておりますゆえ。やはり、身に余る話でしたな。 -- フリストフォン
- 今の時代。名のある者で優あるものなど少ないのが実情よ。遊戯盤と化した戦場では脚本家の意のまま。
そこに何を出せるというのか。貴殿が連れてきたものこそ過大評価よ。いや… そのような評価を受けると記されたものらか。描く脚本はきらびやかなものばかり… 長年勤めているが、わかるものよ。それら脚本を描くものが。誰というものではない。王でもない、将でもない ご存知の通り人の欲だよ。欲の塊が戦を動かす。戦の陰に美しいものはない。華々しい脚本とは裏腹に しかるに強欲なものほど力を増す。特に戦や戦の前後は… つまるところ欲のないものこそ冷や飯を食うものだ。名声もなく、打ち込むこともない…ゆえに退屈王と呼ばれるかなフォラン西方候? 私が知る騎士にもそのようなものがいるが若くして白髪まみれだ。弁が立たないせいかな 何、治世で退屈なのはよいことだ。忙しい王など乱世の王か覇王よ(グラスが空けば注ぎ、を繰り返し) -- ブレストン
- 【ローディア国境付近の城砦ギノン】
- うおっほんっ ボルジア閣下の使者として参りました お久しぶりでございますな決闘狂・・いえ、決闘「候」殿
おかわりないようで安心いたしました、先に開かれた祝宴では随分と楽しまれたようで・・・ -- ジョドー
- おぉボルジア殿の。こんな辺鄙な場所までご苦労ですな。
4年ほど前に槍を交えたラーグ候と国境で酒を交わしただけのこと、ボルジア殿が開かれる祝宴というほどのものではありますまい。 (初老といっても差し支えない年の経験か。このような中央首都の人間が来ることも、どのように応対すればよいかも既に知るところ。むしろ文官となってからのほうがよく知ることとなっていたことをこの類の人間と言葉を交わすたびに思い知る。戦場は近く、そして遠い) -- ブレストン
- おや、ラーグ殿と たしか、またご息女がお生まれになられたと聞きますな 大変結構でございますなぁ
時にブレストン様 ボルジア閣下のご子息であるジョン様がもうよいお年ごろでございまして 閣下はジョン様に、そろそろ初陣をとお考えでいらっしゃる 近々、西との戦が執り行われる予定ともなっておりまして -- ジョドー
- ローディア連合王国からすれば僻地に送られた者。ラーグのやつめ、今での楽しみは娘を育てることだと息巻いておりましたわ
ほぉ…それは(予定。つまり金目的でローディア連合王国と神聖ローディア共和国の首都…商人連中は戦を行うと暗に取り決めを行ったようだ) (豪商ボルジアも、この戦で息子を初陣にだし名を上げさせようという腹なのだろう) して、ボルジア殿はこの文官に何をお望みですかな -- ブレストン
- ええ、すでに西の者達にの一部にも布告は知れておることでしょう(東西ローディアの戦 それは戦いというよりは威力外交だ
ちょっとした暇つぶしを兼ねての、政治的な取引の場でもある また、若い騎士のお披露目の舞台という側面も持っているのだ) 此度の戦はそれはそれは華やかな物となるでしょう そこで、その名も高きブレストン候においでいただき、ジョン様にご指導を頂きたい かつて無敗の決闘候が、いまだ健在であるという事を見せつけてやれば、戦も有利に運ぶでしょうからなぁ! ハハハハ! -- ジョドー
- 成る程。このアイザック・ブレストン。今一度戦場に立とうではありませんか。
ジョン殿をローディア連合王国の騎士に真っ向から立ち向かい名を轟かせる一人前の騎士となるべく押し支えてみせましょう (あのボルジアの子がどれほどのものか聞くに及ばずだが政治取引の場での担ぎあげ、これもまた一種の儀式といえる 相手もおそらく一時的なものと思っているからこそのだ。終われば早々に首都に引きこもっているのが彼らの通例 さておき、武勇の話の西の貴族と語り合えば再び血が沸き立つものでその体は戦を確かに求めていた) -- ブレストン
- 力強いお言葉っ!やはりその剣は未だ錆びさせてはおりませぬな 大爛との雲行きも怪しくなって参りました、まだまだ候のお力が必要でありましょう
私もボルジア閣下によいご返事を持ってかえる事ができて喜ばしいっ そうそう、西ローディア産のワインをおみやげにお持ちいたておりました もちろんっ、候にお召し上がりいただくため! さぁさぁ今夜は祝宴でございますぞブレストン候! -- ジョドー
- (こうして行われる宴は貴族の嗜み。良質な酒と良質な食事、下々のものより遥か上の場所で行われる宴。人形劇の如く行われる愉快な宴br;しかしその中でブレストンの魂は確かにあったはずの燻ぶりがごうごうと燃えていくのを感じていた…) -- ブレストン
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