名簿/479060
オラニエ公>名簿/479060 &COLOR(crimson){荒城の月};
編集/差分
- (殺意に満ちたソレは音も無くやってきて)・・・気は・・・混ざりモノか・・・・・・(体中から伸びた触手が辺りを見渡すかのように蠢く) -- デッド
- 匂うな……人でなしの匂いだ(狼の嗅覚は僅かな殺意も感じ取り、視線を向けもせず身構える) -- オラニエ公
- (レンズのついた触手がオラニエを捕捉する。と同時に巨躯の怪物は警戒など意に介さないかのように悠然とオラニエへと近づく)
当然でしょう?人でないのですから。(ケラケラ笑うが如く触手が跳ねる)
初めまして。私、新米吸血鬼のデッドディグスと申します。(深々とお辞儀をし)
最近こちらに越してきたついでに、先人方にご挨拶をしている途中でして。えーっと、あなた様は吸血鬼、でいいのでしょうか? -- デッド
- 左様、元より人の身が逢いに来る筈も無しか……(警戒を解かずにデッドに向き合う)
デッドディグス、ようこそ我がテリトリーへ。オラニエだ。(腰を曲げてやっと対等の高さになろうかという長身を見上げる)
そうだ。見た目どおりの狼と吸血鬼の混ざり物だよ。君もただの吸血鬼と言うにはいささか面妖な風体だね? -- オラニエ公
- ほう・・・ハーフ、半成りならよく見かけましたが人狼ととは珍しい。(嘗め回すかのごとくノズルはオラニエの周りを這い回り)
いえいえ、私の場合半人前ゆえ。皆に吸血鬼に見られぬ事が多いもので・・・。ま、これでもれっきとした吸血鬼ですのでご安心を。 -- デッド
- 呪いみたいな物だね、獣の姿ゆえ人間に混じって狩りが出来ぬのが不便でたまらぬ
そうかい、吸血鬼に成りたての大抵の輩は大抵は粋がるものだが、社交を弁えてるのは評価に値する。
同族で血を流すのは趣味ではないのでね、なるべくなら穏便な関係でいたいものだ。 ; -- オラニエ公
- ははは。とは言いましても、挨拶して回るというのもいささか出すぎたまねやも知れませぬが。ま、粋がってると言う事でお許しください。
粋がるついでに言わせていただくなら、多少の見た目の違いなど、気にせぬことですよ。
あなたのその高貴な魂は、見た目など意味を成さぬほどに美しい。あえて争う事があるのならばその美しさに嫉妬しての事でしょう。
(断末魔、あるいは金属を掻くかのような不快な笑い声を漏らす) -- デッド
- 見え透いた世辞を言う。それに見た目を気にするのは狩られる人間たちの方でね
今の私は狼達と親交を深めるの生活に満足している。
だがたまには口のきける者の話すのも悪くは無いな、デッドディグス、魂が肉体に左右されないのならば君のそれも器とはだいぶ違うようだ ; -- オラニエ公
- 魂相手に世辞など無駄でしょう?ご安心を、嘘を吐くほど饒舌では御座いません。
私自身も未熟ながら吸血鬼たる魂でありたいと願いますので。形、言ノ葉だけかも知れませんが、精進させていただいてますよ。
私の戯言で微笑んでいただけなら大変光栄です。 -- デッド
- ははっ、ではそういう事にしておこうか
吸血鬼たる、か……不死の肉体に宿る魂とはなんたるか、君がどう答えを出すか気長に待っていよう ; -- オラニエ公
- それを知るために、まずは一足早く眷属となった方のご活躍を拝見させていただいてる所存です。
故に、お暇な時にでもオラニエさんの誇り、在り方を酒の肴にでもさせてください。
(不快な笑い声はまだ続き)ひとまず今日は挨拶も出来ましたし、この辺で。またお会いいたしましょう牙狼卿オラニエ。
(来た時と同じく、悪意と殺意の塊は音も無く闇の底へと消えて行った) -- デッド
- なるほど、君のように勤勉な吸血鬼もまた初めてだな、是非ともその探求が結実する事を月に祈ろう
ああ、さらばだ吸血鬼デッドディグス。月の導きがあればまた逢うこともあるだろう
(デッドの気配がなくなった後一人語散る)ははっ、まったく面白い奴も居たものだな…… -- オラニエ公
- (チラシが届いている)
(娼館Honey&Bunnyの割引券付きだ。)
(裏には秘密紳士同盟の署名とハニバニ裏通りの簡単な地図が書かれている。 ) --
- (周辺に住む狼が配達員の帰路を襲った。) -- オラニエ公
- 月が輝き星が瞬く深夜の街。吸血鬼である貴方が何時ものように夜の散歩を楽しんでいるとひとつの気配が近づいてくる
吸血鬼の感覚と人狼の嗅覚を併せ持つ貴方はそこから戦いの予兆と危険の匂いを嗅ぎ取った
このままこの場に居続ければ気配の主と対面することになる事も確実だろう
今すぐ帰路へ着き居城に戻ればその危険を避ける事も可能だ
ここは岐路。吸血鬼である貴方にとってありもしない人生の岐路である
貴方は道のどちらを選ぶ?このまま進むか避けて通るかは貴方の自由だ --
- こんなにも美しい月が出ているというのに、無粋な者も居たものだね……(危険の匂いに臆する事無く進む。ここは私の縄張りだぞと、自らを誇示するため進む)
//眠いので続きは明日対応させていただきますー -- オラニエ公
- やがて貴方の視界に映る一つの人影
闇の中で赤く赤く不吉な色を全身に塗りたくり、悠々と夜の街を歩くその姿が徐々に貴方に近づいてくる
長身の男だ。赤色のロングコートに身を包み半顔を同色の中折帽で隠しているが端正に整った顔立ちだというのもすぐに分かる
しかしそれ以上に透けるように白い肌と吹きつけるように冷たく浴びせかけるような気配がこの男の出自を語る
そして男は貴方の目の前でその歩みを止めた。無言のまま、貴方の出方を窺うように --
- こんばんわ、君も散歩かい?月が綺麗だね(距離を詰めずに立ち止まり話しかける、まるで余裕をみせるように他愛も無い挨拶だ) -- オラニエ公
- オラニエ公 ウィレムだな(質問を無視し問いかける。質問というより断定に近い口調) -- カウェント
- いかにも。何用だね?(簡潔な問いに簡潔に答える) -- オラニエ公
- 過去の英雄が…吸血鬼に身を落とす。か…(皮肉交じりの口調と笑み)
何をしにこの街に来たのか目的も理由も聞かん。しかし、この街にお前の居場所はない…(ゆっくりと手を挙げ彼方を指さす)
黙ってこの街から立ち去れ。血に飢えた吸血鬼(冷たく突き放すように告げる) --
- なるほど、そういうことか。だがの願いは聞き入れられないな、ここほど都合の良い狩り場はなかなか無いのでね
血に飢えた吸血鬼?いかにもその通り、だが君も似た様なものではないのかね?(狼の嗅覚で分かる。相手が純粋な人間でないことに) -- オラニエ公
- 願い。ね…(帽子に覆われた頭を掻き。唇が笑いの形を刻む)
…そうだな(短く答え。背から伸びる大剣の柄へゆっくりと手を伸ばす)
(これ以上の話し合いは無意味だとでも言わんばかりに) -- カウェント
- 間食は控えているのだが……仕方が無いな(腰から直剣を引き抜き、構える) -- オラニエ公
- (緊迫した空気の中、柄に手が触れると同時に大剣が背から放たれる)
(月光を跳ね返し煌めく白刃の一太刀は正確無比の一撃となって吸血鬼へと襲いかかった) -- カウェント
- (大剣の斬激を身を翻しかわす、紙一重の間を読むのは狼の反射神経ゆえ)
あまり退屈にさせてくれるなよ……!(大剣を振り抜く相手に対し、構えを正し刺突を繰り出す) -- オラニエ公
- (最小限の動きで大剣を躱し、コンパクトな動きでエストックを突き出すオラニエ公)
(騎士の振るうフェンシングの型に似た合理的な動きだが吸血鬼がそれをやる事ほど恐ろしい事もあるまい。俊敏さ力も人間より遥かに優れているからだ)
やべっ!(避けられ攻撃に移られた瞬間危機感が脳天まで突き抜け左手が動きコートの中へ)
(瞬時に戻された左手に握られた懐剣がエストックの進路を妨害するように切っ先に触れる。辺りに響く金属の響き)
(何とか懐剣で軌道を反らしたものの狩人の左肩は刺突剣により無残に抉られそこから赤い液体が流れ出ていた) -- カウェント
- (狩人の血を見て輝く吸血鬼の目、理性の箍が外れようとする)
(刺した剣を引き後ろ手に構える、必殺の為に力を漲らせる)
終わりだ!(引いた右腕から一直線に剣を突き出す。狙いは心臓、半端な防御なら守りごと貫かんと力を込めた一撃だ) -- オラニエ公
- (必殺の気合を込めた突きが狩人に向かい襲いかかる。絶体絶命とも言える状態)
(しかし赤色の帽子からわずかに覗く口元が三日月の形に歪む。笑い、笑いの形だ)
(守るように掲げられた大剣。儚く散るかと思われた防御の形。しかし刺突剣が振れると同時に片手だけで握りを変えた狩人の手元。そして流れるように体が正対から半身へと動く)
(力のぶつかり合いは起こる事なく大剣に触れたと同時に、刺突剣はその速度と重さゆえに大きく軌道をそれ半身となった狩人の「前」を右から左へ通過してゆく)
(要はいなしだ。しかし、これほど早く鋭い一撃をいなしてのける人間がこの世に存在するはずもない。ましてやこんな理合を使う吸血鬼も居ない)
(眼前、まみえる二人の吸血鬼を除いては、だ)
(精緻の極み。人の業を持った人間だった吸血鬼に対し人の理性を持ち研鑽を続けた半吸血鬼)
(二人のぶつかり合いは、業と業を持って行われた。それが必然かのように)
(いなされ流れる吸血鬼の身体。未だ握られた左手の懐剣が毛に覆われた体躯を貫こうと振られ、光となって走る) -- カウェント
- ……!?(手応えの消えた事に驚きを隠せない、前に大きく傾いた姿勢のまま狩人の前に身を晒す)
(このままでは懐剣の直撃は免れない。しかし防御に応じるにも回避に転じるにも姿勢を崩しすぎていた)
(だから吸血鬼は加速した。刺突の勢いが死に切らぬうちに脚を動かし前に出る)
(懐剣は狩人の前を行く吸血鬼の左肩に刺さり、そのまま通り過ぎようとする吸血鬼の肉を裂くが、致命傷は免れた) -- オラニエ公
- (手傷を負い通り過ぎた吸血鬼を尻目に血の付いた懐剣を一振りしてコートに仕舞いこむ)
大したもんだ…今のを避けたのもそうだが
あんなに早く懐剣を抜かされたのはお前が初めてだ(「だからこそ惜しい」と心の中で思う。吸血鬼などにならなければと)
(しかし告げずに大剣を担ぎ近づいてゆく。この程度の傷でお互い終わらないと理解しているから) -- カウェント
- はは、私もお前のような強者は久しぶりだ(剣を持つ右手で左肩を押さえながら振り向く)
名前を聞いておこう、人間に組みする吸血鬼よ。貴様を喰らい取り込む事を名誉とする為に……
(剣を構えなおす。流れる血は既に止まっいるいて、傷口もじきに塞がるだろう。満月下の半狼の生命力がなせる業だ) -- オラニエ公
- (対して狩人の肩からはいまだ血潮が腕を伝い手を濡らすように流れていく。しかし、淡々と歩むその姿は吸血鬼が倒し名誉とするに十分な美丈夫だった)
カウェント・ロッソ(問われ名乗るや飛ぶように疾走する)
(大剣の切っ先その間合いに入るやいなや、狩人の白蝋のような手が霞む)
Yeeeaaah!!(突きの形、ただし一度ではない。三条の光が貫く様に吸血鬼に迫る。狙いは脳天、喉、そして心臓だ) -- カウェント
- 覚えておこう……!
(脳天への一撃は半歩下がり仰け反りかわす)
(喉狙いの一撃は刺突剣で左に受け流す、交差する剣から火花が噴出す。)
(そして心臓狙いの一撃も刺突剣で右に受け流す。ただの刺突剣に無理な荷重が連続でかかった為か突きを受けた刀身の中腹から砕け落ちる)
(大剣の重さを弾き切れずに右腕の上腕に刺さる。激痛が身体を走るが問題ない)
(折れた刺突剣から両手を離し、大剣が深く刺さるのも気にせず一歩間合いを詰める。)
まずはその顔から頂こう(ルゥ、と短く吼えた。左半身を前に出し、左腕を振るう。半狼の腕力任せに、掌で狩人の頭を刈り取るように左手を振るう) -- オラニエ公
- (業から一点。腕力のみのオラニエの一振りに、右腕から引き抜いた大剣が振るわれる)
Slash!!(「斬り落とす」意思を込め吸血鬼の手に振るわれた一撃は。しかし、ありえない硬質の響きと金属がぶつかりあったときに起る火花によって阻まれ)
(あろう事か剣を振るったはずの狩人がそのまま弾き飛ばされるという光景で否定された)
(地面を転がりつつもすかさず体勢を立て直した狩人から)なんだそりゃ(驚きの声が発せられる)
お前そっちが本気か(僅かに笑い。ずれた帽子の位置を直し再び剣を構え) -- カウェント
- (剣を受け破れた左手袋を咥えて脱がす。露になった指先の孤状に伸びた爪が月明かりに照らされ鈍く光る)
(狩人の問いかけに牙を剥いて笑みを作る。久しぶりに本気を出せる相手だ、狩猟の本能に全身が昂ぶる。右腕が治るのを待つのすら惜しい)
(二度目の咆哮、そして左腕を振りかぶりながら狩人に向かい疾走する。体当たりと爪斬を兼ねた攻撃だ) -- オラニエ公
- (狩人の頬を伝い顎へ伝わる一筋の汗、それが伝えるのは緊張だ。突進してくるオラニエに対し迎え撃つ狩人は地面に剣を突き立て両手をコートの中へ)
(戻された手の中に光る黒と白の大型拳銃。それを構え狙いを定めると素早く引き金を引いた)
(拳銃が踊る様に跳ね上がり、無数の弾を吐き出す。飛翔する弾はただの鉛球だが、吸血鬼を滅す能力を持つダンピールが使えば、それは人狼に対する銀弾にも匹敵するほどの痛手を吸血鬼に与える) -- カウェント
- まだ隠し手か!(突然の銃撃にしかし突撃は止めない)
(飛来する銃弾を半狼の反射神経を持ってして捕らえ、構えた左腕を振るい銃弾を打ち払う)
(1、2、3発までを握り潰す。それ以降は避けながら前に出る。しかし無数の銃弾避けきるのは不可能だ)
(回避不能な弾丸を身に受け、銀弾を思わせるその激痛に悶える。疾走の速度も落ちる、しかし距離は縮まった)
(こいつの肉で回復の足しにしてやろう。そう思い跳躍、そのまま喰らいつく為に大顎を開け最後の力を振り絞り狩人に迫る) -- オラニエ公
- (硝煙を上げる拳銃をコートに仕舞い地面に刺さった大剣を引き抜く)
(依然駆け、もはや目前にまで迫った牙を剥く獣。予感させるのは死への旅)
(吸血鬼の身体に食い込んだ弾丸10発にも満たない。それによって増えた体重は僅か数グラム。与えた傷で鈍った動きは0,1秒以下の遅延。しかし──)
十分だ(大上段に大剣を掲げた狩人はそれでも笑う)
Yeeeeaaaahhh!!(裂帛の気合と共に振り下ろされた唐竹割の一撃は獣のように襲いかかるオラニエの身体のど真ん中に向かい光と化して駆け抜ける。まさしく乾坤一擲の一振り)
(しかし、後の反撃に一切反応できないほどの捨て身の一振り、そこへ)グッッッアッ!(勢いを殺さず突撃してきた吸血鬼の体当たりをなすすべもなく食らい彼方の闇へと弾き飛ばされる)
(それとは別に残された吸血鬼オラニエ) -- カウェント
- (噛み付こうとしていた事が幸いし、首を捻り頭から剣戟を受ける事は避ける。)
(しかしその攻撃は左鎖骨から入りそのまま腸骨まで達し横に抜けた)
ガアアア!(狼の悲鳴が辺りに響く、満月時の再生力でも治癒には十日はかかる負傷に叫ぶ)
(気力で立ち続け、あたりを警戒する。狩人の姿は見えない。しかし殺した手ごたえは無い)
グルゥ……一先ず城に帰るか……チィ!左腕が見つからない!(狩人が戻って来ないとも限らない、そう判断して街頭から去ったのだった) -- オラニエ公
- (短くない時間が経つと、重い足取りで半顔を押さえつつも再び戦いの場に狩人は戻ってきた。辺りを見回し吸血鬼の姿を探す)
逃がした…いや、違うな(足元に落ちている赤色の中折帽。弾き飛ばされた際に落ちたそれを拾い上げようと顔を覆った手を伸ばす)
(それを見た人間が居たのなら間違いなく息を引いただろう。手をのけた狩人の顔、その右側が大きく抉れ骨どころかその中の内容物まで晒している事に対し)
(首を捻り大剣を避けた吸血鬼オラニエ。その牙はそれつつも狩人を捉えていたのだ)
オラニエ公か…流石は英雄だ(誰聞く事も無い称賛の言葉を送ると傷ついた顔を隠すように帽子を乗せ、大剣を杖代わりにその場から立ち去っていった) -- カウェント
- こんばんは。来月一緒に組む…うっ、犬臭いわね…(形のいい眉をひそめて鼻を押さえる) -- エデュー
- なんだい、同行前にケンカを売りに来たのかい?それとも私のディナーになりに?(不機嫌そうな顔) -- オラニエ公
- まさか、ただ率直に感想を述べただけよ。気に障ったならごめんなさい。(悪びれもせずに笑顔で)
馴れ合うのは好きじゃないけど、人間たちに馴染むためには仕方ないわね。
フフフ、来月はお互い邪魔にならないように気をつけましょう…それじゃ。(言うだけ言うと夜の闇の中へと姿を消した) -- エデュー
- フン、貴様だって死臭を隠しているくせに
せいぜい人間に寝首をかかれぬように注意するか(エデューが消えていく闇を見据える)
…………そんなに匂うかな(その後念入りに入浴した) -- オラニエ公
- 同族の匂いを辿ってはきたが これは珍しい (キョトンとしたのは少年だった) 身なりの良い狼ははじめて見た -- ベル
- これはこれは……こんな時間に迷子かな?狼や吸血鬼に襲われてしまうよ。(狼の嗅覚でベルの正体に気付いているが、茶化す為にとぼけてみる) -- オラニエ公
- おや、それなら、その時には、心配してくれる気の良い狼さんに守ってもらいましょう
(楽しそうに笑いながら、首を傾げて見上げる) それとも、送る背中に齧り付く、送り狼さんかな? さて、試してみましょうか (にんまり) -- ベル
- いやいや!辞退しておくよ……やはりまどろっこしいのは苦手だな、君も吸血鬼なんだろう?
吸血鬼を食らう趣味はないのでね、それに君みたいに実力が計り知れないと尚のこと(子供の容姿は力を抑えてると推測した) -- オラニエ公
- はは、は、言葉を弄ぶのは好きだけど、ボクは率直なのが一番好きだ ええ、察して頂いたとおり
アウグスティン・ベールヴァルド (薄い胸に手を置いて、ぶかぶかのマントを広げて礼をした)
お見かけした事は無いが、その身なりに物腰 名のある者とお見受けする なぁに、ボクはただ寝ぼけた子供さ -- ベル
- アウグスティン・ベールヴァルド……驚いたな、文献で見た事のある名前だ。そんな大吸血鬼にお目にかかれるとは光栄だね
失礼、私はオラニエ公……通り名で名乗らせて貰うよ。なにしろ生前の名前は忘れてしまったのでね。(こちらも合わせて仰々しく会釈) -- オラニエ公
- オラニエ? キミのような歴史の人物に驚かれるなら、ボクの蛮行も中々恥じ入る事も無いかもしれない
『建国の立役者』『悲業の英雄』 同族に成ったとは知っていたが、隋分と…可愛らしい狼さんだ
尻尾はやはり、触ってはいけないところかな? 人で言うならどの部位なのだろうね (揺れる尾を眺めながら) -- ベル
- そんなに大層なモノではないよ、本当に英傑なら「悲業の」なんて冠戴かないさ(自嘲気味に笑う)
それに私の方がかなりの若輩者だ、アウグスティン・ベールヴァルド……少なくとも私が生まれるよりずっと前から鳴りを潜めていたが、また活動を再開したのかい?
気になるかい?触らないでおくれよ……わりとデリケートなんだ -- オラニエ公
- でも、本当の英雄でなければ、名は残らないさ 残っては拙いが、残さざるを得ない偉業 そう鼻に皺を寄せる事は無いよ
(この本に書いてあった、とどこからか取り出した本を見せる オラニエの国の話が載っているようだ) 転寝からさめてね まだ眠いよ
(その本で欠伸の口を隠せば、涙が滲んだ目を瞬かせ、小さく笑った) じゃあ我慢します 僕は動物が好きなんで、無作法を言いました 申し訳ない -- ベル
- お褒めに預かり恐縮です。だけどそれも昔の話、今はこうして細々と隠れ住む身さ
(どれどれ、と本を覗き込む)しかしくすぐったいな、こうして自分の事が書いてある本というのも、あまり好き勝手書かないで欲しいが
随分と長い眠りだったみたいだね、しかし貴方がまどろんでる間は人間たちも安泰というわけか
すまないが別の狼に頼んでおくれよ、貴方ならわけもなく捕まえられるだろう -- オラニエ公
- ほら、この本では、今も君は生き生きと躍っているよ? (八面六臂だ、と一緒に覗く本 それはオラニエを称えて英雄視するような文である)
(もしかすると、その筆者はオラニエと共に戦った者であったのかもしれない パタンと本を閉じれば、其れを手渡し)
ボクの旧知のお嬢さんは、ただ生きる事を願う優しい子であるのに、まるで悪鬼であるかのように書かれていたよ
いやぁ、起きてから一番に笑ったね うっかり歴史に残ると大変だ (そう言って笑う歴史上の魔物である)
起きたとて、別にどうこう人間をするつもりはないさ その力も無い
(言えば、指を鳴らす 瞬間霧散する姿は、オラニエの足元に集まる) 今はか弱い子猫だからね ボクは (黒い子猫がそこにいた) -- ベル
- (受け取った本をめくり)……美化のしすぎだな、ノミがついてるようにむず痒い
人間の敵となれば歪んだように伝えられるのも当然でしょうね
なるほど、貴方の実像もまた私が知ってる伝聞とは違うわけか、自分ごとばかりで考えが至らなかった
あら可愛い……まさか、本当にこれっぽっちなのかい?(子猫をみてしゃがみ込む) -- オラニエ公
- ふふ、それも一つの評価だね 甘んじると良い 悪評を受け入れて、好評を受け入れぬ理由も無いだろう? (からかうように)
さてね 今の所ー… (子猫はルビーの瞳を細めて笑う) ボクに関しては、大体が正しい記述で書かれているようだったけれど (それは、暴君暴虐、悪鬼の評であった)
さて、頑張れば色々出来るけれど (しゃがんだオラニエの膝に、桜色の肉球前足を乗せて背伸びをし そのままトントンと身軽に肩まで登って)
今は頑張る必要性を覚えぬ 腹ばかりが空いてしまうからね (毛づくろいするように、オラニエの頬毛を舐める そのまま宙に跳べば、闇に溶ける黒猫)
今日はそろそろ帰るとするよ 逢いたい時には、闇にボクの名を呼んでおくれ 其れではね、オラニエ -- ベル
- そういうものだろうか……半狼になって引篭もって良い事は評価を気にしなくて良いことだね(釈然とせず困惑した顔)
(黒猫の咄嗟の動きに対応できずされるがまま、相手も吸血鬼なのでそんな事は無いだろうが小動物は怪力で潰しそうで抵抗がある)
不可解だな、人間の評価が正しいのならなぜ空腹を充たさない?答えは期待してないが、不可解だ……
では、さようならアウグスティン。また夜に逢おう…… -- オラニエ公