Ep.1 Edit

  •   -- 2018-04-07 (土) 00:33:40
    • はじまり  -- 2018-04-07 (土) 01:37:31
      • 時の止まった海原のようであった。月明かりに照らされた草原の上を、雲の影が音もなく移動していく。
        他には、影を落とす灌木の1本も生えていないので、どこまでも続く青白い起伏がなおさら波のようである。
        草原の波の頂点に、船影が一つある。岩山だ。自然とも、誰かが意図したともつかない、家よりも巨大な
        岩山が丘に鎮座している。

        そこへ、流れる雲の切れ間から、羽音を立てて少女が舞い降りて、一つ伸びをする。
        羽と尻尾をぴんっと伸ばしきり、羽はするすると縮小して、長いしっぽは夜露にぬれる草の上をなでた。
        その姿は、いわゆる竜人というやつである。赤いドレスに、甲冑の鉄靴めいたハイヒール。そしてパンパンの旅行かばんである。
        こんな夜更け、人気のない草原のど真ん中に場違いめいた観光客感だが、彼女の目的はまさにここであった。
        羊皮紙を片手に岩肌を手で探り、息を吹きかけるとめらっと炎が燃えた。赤い炎が一瞬、彼女の金髪と岩に刻まれた
        壁画めいたレリーフを照らし出す。『…ォーゲtス・ウエf…』呪文めいたつぶやきは今は誰も知る者の無い古の言葉。
        笑みを浮かべ、彼女は羊皮紙を強く岩山へ叩きつけた!………ォォンン………ッ。岩を打ったとは思えない反響が広がり
        草原を同心円状にざわつかせた。すると…なんということか、岩は炎をともした石炭のように赤々と光を放ち放射線状の光の
        筋を八方へ伸ばす!まるで光のストーンヘンジ。ただの自然石ではなかったのだ!忘れ去られた巨石の秘密を知る
        少女は一体何をしようというのか!光の広がりは止まらず、複雑な幾何学模様を描き精巧な機械時計の歯車めいて動き出した。
        輝きが最高潮に達したその瞬間。少女は巨石の上に飛び移ると叫んだ。

        「さあ!我の呼び掛けに応えるのだ!」 - 2018-04-07 (土) 01:37:35
      • 糸が伸びる、赤く輝く炎の糸が伸びて行く。
        闇の中、何かを捜す様に何度も折れ曲がりを繰り返しながら糸は伸びて行く。
        その様はまるで闇を切り裂き貫く雷の様でもあった。
        貫き曲がるそしてまた貫き曲がる、その動きは何かを捜し惑い続けているかの様にも見える。
        そう糸は捜していた、まだ見知らぬ何かをまだ見知らぬ誰かを……
        そんな何万何兆何京の折れ曲がりを繰り返し、やがて糸は目的とする物を見つけ…そして絡め取った。

        竜の少女が呼びかけて数分が経過していた、光の脈動は未だ続き光のストーンヘンジも未だ動き続けている
        それはまるで神秘を狙う怪盗が金庫のダイヤルを探るが如く
        時に右へ時に左へそして時に繊細に時に大胆に動き続けていた

        カチリ 
        やがて何かが噛み合う音が大きく響くと光の動きがピタリと止まった。それは始まりの証。
        静寂と輝きの中、光は一つの形を成している。
        光が描くのは八つの頂点を持つ星の形、魔法陣だ。 -- 2018-04-07 (土) 02:22:20
      • 良いのだ…すごく良い感じなのだ!…んんっ…。
        (きらきらした目で徐々に噛み合っていく光をみつめ、ちょっと居住まいを正し、胸の前で腕を組む。それからやっぱり腰に両手を当てて胸を張り、どやり気味な顔をした) -- 2018-04-07 (土) 02:36:09
      • 竜の少女が見つめる中、魔法陣の頂点から天へと光の筋が伸びる。その数八本。
        八本の光は伸びた先で交差し結びつき、八角形の錐(すい)となる。
        錐が完成された事で場に新たな展開が起きた、光の色が変わったのだ。赤い炎が闇の炎へと。
        竜の少女にはわかる、それは魔の者がこの場へと現れる予兆だと

        錐の中へ闇の炎が集まって行く。
        それは力の昂ぶりと脈動となり、ぐんぐんと成長して行く。
        小さな玉から抱えるほどの大きさに、それは力を集め成長しやがて小さな太陽…闇の太陽となり……
        臨界を迎える。

        闇の太陽が閃光を放ち炸裂した。音は無い。無音のままにそれは起こりそれは収束する。
        閃光が収まった時、全ては竜の姫が来る前と同じに戻っていた。
        いや前と同じではない、魔法陣の形成された場所の草花が焼け焦げ失われさえした。
        それは場に大きな力が発生した事を容易想像させ、同時に竜の姫が完遂した事を示していた。

        ふと竜の姫の鼻が動いた。それは先程まで無かった物に気付いたから、甘い香りだ。
        花の蜜の様な果実の香りの様な、陶酔さえ覚えてしまいそうな甘い香り。
        現実感を失わせる香りの中、佇む者があった。

        目を伏せ踊りを舞う姿で佇むのは少女、白い少女。
        風に揺れるは白銀の髪、背に纏うは白夜の翼。そして頭には羊あるいは牛に似た角。
        太腿に巻き付いているのは少女の尻尾だろうか?蛇の様にも見えるそれは太腿を妙に艶めかしく見せる。
        身を包む白の衣は清純でいてその肉体の豊かさを隠さずむしろ強調さえする。

        白い少女が顔を上げた、肉体は成熟しながらもあどけなさ残す顔立ちは竜の少女とさ程変わらぬ歳に見えて。
        竜の姫が見つめ続ける中、少女が目を開いた。紅玉の瞳が竜の少女の視線と重なると微笑み、そして問いかける。

        貴女の望む欲望はなんですか? -- ??? 2018-04-07 (土) 22:32:59
      • (いつの間にか、口を半開きで惚けて見惚れるていた。ハッとして小さく深呼吸すると改めて胸を張る)
        (その胸は蠱惑的な白い少女の胸に比べて大平原であった)
        大義である!我が母は氷と炎と氷山の島を統べる一の竜。我は、 燃ゆる氷河の娘カトラ(カトラ・ブレンナドヨークトル・ドッティル)なのだ!
        さっそくである、悪魔よ!我に力を授けよ!他に類する者なき圧倒的な力を! -- カトラ 2018-04-09 (月) 02:04:19
      • 燃ゆる氷河の娘カトラ(カトラ・ブレンナドヨークトル・ドッティル)…カトラ…り、竜の姫君…!?あ…えっと…その様な高貴な方に召喚されるとは…私はなんと幸運なのでしょう……
        (スッとカトラの側まで寄るをその顔じっと見つめた後に一歩下がる)
        (近くにまで来ると、先よりも強く甘い香りがカトラの鼻をくすぐった)
        わ、私は魔界を統べる王が一人…誘惑の黒き百合の娘…サキュリア・ラ・イシュ・アスモデウスにございましゅ…す!
        (噛んだ?それでも冷静を装いつつ頭を垂れる。垂れてる間に深呼吸深呼吸)
        カトラ姫のお望みは力…しかも圧倒的な……、竜は三日三晩交わり続けなお果てぬと聞き及びますが……
        (「…だよね…?」こっそり母直筆魔界メモを確認)
        や、やはり王族に生まれたならば、多くを相手にせねばなりませんからね…… -- サキュリア 2018-04-09 (月) 02:37:41
      • (『大丈夫かこやつ』)
        (コミカライズの際には大コマと特大のウニフラでモノローグされそうな感情がカトラの平坦な胸をよぎる。わちゃわちゃとしているだけでサキュリアと名乗った悪魔少女の胸は揺れていた)
        …んんっ。そなたの言う通り、特別なドラゴン同士の戦いは激しいものなのだ、我が母は、800年前女王の座をかけ、並み居る最強のドラゴン達と何年にもわたり戦いを繰り広げ、最後の決戦で、おば上と12年間にわたり地を揺るがし嵐を吹き荒れさせたという…。
        今まさにドラゴンの国で、次期王位をめぐり争いが起きているのだ!姉妹たちは皆最強の名に恥じぬドラゴンばかり、我も強くならねばならぬ! -- カトラ 2018-04-10 (火) 00:18:46
      • (大丈夫か…と思われる中、カトラがサキュリアの胸を気にするのを性的な物によるものと勘違いしてるサキュリア)
        (そんな訳で胸を強調する様に腕組ポーズをして話を聞く事にした……)
        …はぁ…やはりドラゴンとは激しい物なのですねー……
        カトラ姫の母君様とおば君様も最後にはくんずほぐれつの後に……
        (性的な想像していやんいやんしてます) -- サキュリア 2018-04-10 (火) 00:51:37
      • うむ…うm??何を悶ておるのだ、っていうかなんか妙な想像をしておらんか!?
        (だんだん不安になってきた!)
        まぁよい…魔族は変わり者が多いと聞くのだ。ともかくだ、そういうわけで我は力が必要なのだ!契約の対価もちゃんと用意してあるのだ! -- カトラ 2018-04-10 (火) 01:09:36
      • ふぇ…?悶えてませんですよ…?(しゃきんっと姿勢を正して)
        …変わり者…私は普通のほうだと思います…多分……(レア種と言う意味ならば珍しい存在であるが)
        わかりました!では対価と引き換えにカトラ姫に力を……
        (そう言うとサキュリアの顔がスーッとカトラの顔に近付いて行く。同時に再び甘い香りが強くなりはじめた) -- サキュリア 2018-04-10 (火) 01:24:24
      • おお…望むところなのだ! (直立不動にて待ち受ける。だんだん近づく甘い香りに、なんだかだんだ力を抜かれて動く気力がなくなっていくような…)
        ちょっとまつのだ。
        (お互いの前髪が触れ合いそうな距離で、カトラは、サキの頬をむにゅっと掴んで止める。並の存在ならこの時点で骨抜きだろうが、そこはそれ、カトラは生粋のドラゴンである)
        こういう契約って普通『では貴様の〜をいただこう』とか先に教えるものではないのか?サキュリアとやら、お主はいったい我からなにを取るつもりなのだ?(むにゅむにゅ) -- カトラ 2018-04-10 (火) 01:37:14
      • (始めてにして上手く進行している。全てが順調、これでやっと一人前になれる……)
        (サキュリアがそう確信した所でストップが入った)
        うにゅ…ふぁれ?(あれ?)ふぇーなんれほめるんれすかー?(なんで止めるんですかー)
        (頬を掴まれじたばたしてるサキュリア。じたばたする度に大きくな胸がカトラの平坦な胸をふにふに撫でる)
        わらしをひょんだ……(話辛いでの指を外してもらい)ぷはぁ…私を呼んだ時点でご理解しているのでは…?
        精気ですよ!精気!あ、んー…生命力…性的なエネルギーと呼んだ方が早いでしょうかー…? -- サキュリア 2018-04-10 (火) 01:55:15
      • ええい乳房を押し付けるでない!精気って…ああっ!おま…っ淫魔なのだなー!?(悪魔はあくまでもえっちなやつ!呼びたい悪魔トップ5の常連な大人気種である。しかし…)
        よさぬか!我は戦う力がほしいのー!やらしいことしたいんじゃないのだー! -- カトラ 2018-04-10 (火) 02:06:50
      • 淫魔…は、はいサキュバスですよー…あれ…?(今更ながらに慌てる姿を見て首を傾げるサキュリア)
        (押しつけるなーと言われても離れない、だってサキュバスだから)
        戦う力?あのードラゴンの姫として王者にふさわしい精力がほしいのでは…?
        だって私をあ、んー王族がサキュバスを呼ぶ理由ってそう言う物だってお母様が…… -- サキュリア 2018-04-10 (火) 02:17:34
      • ちっがーう!違うのだー!我は頭に夜のとか付く方の強さじゃなくて、純粋に強くなりたいのだー!
        ムッキムキな悪魔がでてくるはずだったのに、ムチムチしたやつがでてきたのだー!とーにーかーくー!(むっちむちな拘束を離れて、さっき使った羊皮紙スクロールを確認しだすカトラ)
        卑猥なことなどしてる暇はないのだ、クーリングオフなのだ。えーとコールセンターの念話番号は… -- カトラ 2018-04-10 (火) 02:29:06
      • 違うんですかー…?そんなぁ…ひゃん!?(カトラが離れた事でバランスを崩しその場に尻餅する)
        ムッキムキな悪魔さん達は召喚アドレスが全然違いますよー?憤怒の魔王様や暴食の魔王様が支配する領域に……
        ああ、私から言ってどうするのー…どっちにしても私は笑い者に……
        (そんな事を言いながら体育座りに座りなおして拗ねてるサキュリア) -- サキュリア 2018-04-10 (火) 02:41:01
      • すまんな、許せなのだ。………受付時間外だとぅ!しまったなーここにつくのずいぶん遅かったしなぁ…。
        (段取りの悪い旅行あるある、到着時間が思ってたより遅くなるやつ) -- カトラ 2018-04-10 (火) 02:57:46
      • …受付時間外…!?(サキュリアの耳がピクリと動いた)なるほど…私の送還は出来ないと言う事ですね…!!
        なら、受付け時間まで私の良さをたっぷり教えて差し上げます…♥(スッと立ち上がるとカトラの方へ)
        やはり…王になる者ならある程度色を知っていても良いと思いますし……
        精力が高まれば王としての威厳も大きく上がると思います……誘惑する時は確か……(直伝メモを確認)
        こうですね……(胸元を強調する様、二の腕と二の腕で胸を挟む様にして) -- サキュリア 2018-04-10 (火) 03:10:48
      • それはオスにやる奴であろうが、我はメスじゃ…ちぅか舐めとんのかこれか!この塊がどうかしたか!ああっ!?幼児体型で悪かったな!だれが寸胴ドラゴンじゃ!!
        (イラッとしてサキュリアの強調された乳房をドラゴンデコピン!地味な見た目と裏腹に、指先に威力が集中されて地味に痛いぞ!) -- カトラ 2018-04-12 (木) 00:28:34
      • あひんっ…!!(サキュリアの豊かな胸でも吸収しきれないほどの衝撃!)
        (胸が大きく跳ねた後にぽーんっと吹き飛んでいくサキュリア)
        …あいたた…ううっ…酷い……、死ぬかと思いましたよー(起き上がると女の子座りして)
        私達サキュバスの召喚はその人の性癖や好みが反映されるはずなのですが…おっかしいなー…?
        それと……(立ち上がるとめげすにカトラの方へと寄って行く)
        寸胴なんて思ってないし…むしろ愛らしい体型で魅力的だと思いますよー? -- サキュリア 2018-04-12 (木) 00:48:03
      • 可愛くてどうするのだ!我は強くなりたいのー!やわっこいマシュマロちゃんじゃなくて、カッコイイシックスパックが欲しいのだー!
        次腹のこと言ったら頭から食ってやるからな!(うがーっと威嚇するように吠えるカトラ、自分から言い出しておいて理不尽!) -- カトラ 2018-04-12 (木) 01:03:28
      • むしろ王に…女王になる方にこそ、魅惑的な愛らしさは必要かと思いますよー…?
        だって、力だけでは解決できない事も多くありますしー……(誘惑モード全開!)
        おお怖い…だったらその身体の素晴らしさ…私が直に教えてさしあげますわ…♥
        (カトラを見詰めるサキュリアの瞳が妖しく輝くと、その奥に灯る炎から目を逸らせなくなって行く)
        ふふっ♥カトラ姫、実は私も姫なのです…貴女が強さが欲しい様に私もサキュバスとして一人前になりたい…
        (カトラの胸にサキュリアの胸がピタリと密着すれば、その谷間から甘い香りが沸き上がる)
        だから…今宵身を交える事で…共に昇華しましょう……(そう告げながらカトラの背筋をツーッと指でなぞる) -- サキュリア 2018-04-12 (木) 01:28:18
      • サキュバスの姫だと?……ひょぉぁっ!? 
        (あっさりと間を詰められ密着されてしまう。ワンインチ距離から背筋を撫でられてぞくっとする!)
        (羽と尻尾の付け根がある背中は神経が集中していて実際敏感なのだ!)
        おまっな、何をするぅ… (圧倒的なドラゴン力もそもそも身体に力を入れられないのでは振るいようが無い!) -- カトラ 2018-04-12 (木) 01:55:29
      • はい、姫と姫…身を交えるにこれほど素晴らしき出会いは他に無いと思いませんか…あ?ふふっ…♥
        (語りながらも、カトラが身を震わせた事で敏感な部分に触れた事を確信する)
        (相手の敏感な部分を知る事はサキュバスにとって重要な事。そして相手にとっては不利になる事を意味する)
        やはりカトラ様は愛らしいお方ですね、私にもっと可愛い顔を見せてください…♪
        (カトラの太腿と太腿の間に自分の太腿を割りこませるとそのまま股間に押し付ける様にして) -- サキュリア 2018-04-12 (木) 02:13:42
      • ま、交わるって…我そんな趣味ではないのだ…ひゃわぁぁっ…ん! 
        (身体の触れ合う面積が増すほどに、サキュリアの体温がじんわりとカトラの身体へ浸透していく。その度に身体から抵抗する力が奪われていく…これはただのフィーリングではない実際に力が入らなくなっているのだ!カトラの腕はさっきまでのバカ力が嘘のように相手の身体をぷにぷにと押すばかりである)
        (サキュバスの体液や体臭は催淫効果を発するのは有名だが、体温ですらそうだというのか!恐るべき淫魔能力、そしてカトラは完全にサキュバスの最も得意とする密着寝技姿勢に捉えられている、このまま為す術なく一本されてしまうのか!?)
        ひゃっ…やめっ…ほんとこんな…だめぇ………(とうとう押し返す力すら奪われたのか鱗に覆われた腕がだらりと下へ垂れる) -- カトラ 2018-04-12 (木) 02:38:02
      • 趣味なんて経験で変わるもの…カトラ姫も一度味わえばきっと虜になりますよ…♥ あ、可愛い声…♪
        (カトラの愛らしい声を聞けばサキュリアの身に震えが走る。相手を追い詰めつつあると言う嗜虐心から来る昂ぶり)
        (サキュバスの身体はその全てが快楽を与えるためにあると言っても過言ではない。瞳で見つめれば相手を魅了し囁けば心を惑わす)
        (そしてその肉体は匂いで感触で体温で相手を魅了し誘惑し快楽へと誘う。性的経験の浅い者ならばサキュバスと触れ合ってしまった時点で逃れる事は叶わないだろう)
        どんどん可愛くなっていきますね、ん…ちゅぷっ…♥ 指だけでこんなに美味しい…♪
        (だらりと垂れた腕を掴むとその手を口元へと寄せ、指を舌で舐め上げた。先程をデコピンの一発でサキュリアを吹き飛ばした指が、今や弄ばれるための器官となっていた)
        あはぁ…もしその唇から吸ったらどうなるのでしょう…♥ きっとカトラ姫だけでなく私もきっと高みへと駆け上がり…そして快楽の中へ堕ちていけます…♪
        (サキュバスにとってここまではまだアイサツにすぎない) -- サキュリア 2018-04-12 (木) 22:09:43
      • 唇って…ってぇぇ…。 
        (カトラの顔が火を吹きそうな程に赤くなった。実際、ドラゴンなので火を吹くことはできるのだが、完全にペースを呑まれているのだ)
        っていうか、言い方がいちいち卑猥なのだ!いやらしいのだ!ねちっこいのだ!このエロめ!だ、大体なぁ…く、口づけはなぁ…簡単にしたらだめなんだからな…
        (精一杯抵抗するように顔を背けるが、もはや強さのかけらもない、ただのおぼこである) -- カトラ 2018-04-13 (金) 00:39:23
      • カトラ姫は口付け始めてなのですね…?(真っ赤になれば胸の奥の昂ぶりがさらに上昇)
        なら思い出に残る素敵な…そして気持ちの良い口付けにしないといけませんねー…♪
        (カトラにとって既に記憶深く刻み込まれそうな状況、それ以上の物を受けてしまったらどうなるのだろうか?)
        ふふっ、サキュバスですから卑猥なのは当然です…♪んー簡単にはありませんよー?カトラ姫にとって特別な物になる様に考えてますし…だから……
        (カトラの抗議むなしくサキュリアの顔が近付いてくる。薄い紅の入った唇は側で見ればますます艶めかしい)
        (本当にあの唇が触れてしまったら……) -- サキ 2018-04-13 (金) 00:59:34
      • んんっ…!!
        (体温が染み込んできそうな程の密着体制で、頬に添えられたサキュリアの指が、顔を背けるカトラを向き直らせる。目を逸らすことも許されない…あ、これあかんやつや…。カトラの黄金色の瞳が恥じらう少女のように潤む…)
        だ、だめぇぇ…ぇぇぇえっ!イヤーッ!!
        (ぎゅっと目を瞑る、と同時に首だけ動かしてゼロインチ距離で頭突き!全身が腑抜け状態では10分の1も威力は無いが。彼女はドラゴン、身体は骨抜きにされても骨格のドラゴン硬さまでは変わらないのだ!)
        (頭突きの衝撃はすぐに自身の脳も揺らす!作用反作用の法則により後頭部は押し倒されていた岩に激突!2ヒットコンボの振動が、数瞬カトラの頭から幻惑を追い出す!) -- カトラ 2018-04-13 (金) 01:41:07
      • (カトラの潤む瞳に完全に堕ちた…そう確信した所でそれは飽きた)
        (唇が触れ合う刹那の直前、額前面から後方へと突き抜ける衝撃)
        へぷっ!頭突きナンデ!?(大振りになりがちな頭突きもこの距離では避けようがない)
        (それが本来の10分の1に満たない威力だとしてもドラゴンの硬い骨格でされるのだから、実際痛い!) -- サキュリア 2018-04-13 (金) 01:56:52
      • 今なのだー!
        (サキュリアが一瞬ひるんだ隙に、カトラはスカートのポケットから何かを取りし、相手の首元へ押し付ける!)
        (ひとりでに動きシュッと締まったそれは…何らかのマジックアイテム!首輪だ!)
        家畜の首輪なのだ!効果は名前から察しろなのだ!さあ我から離れろ!…離れろと命じたのだ、光輝けとは言っておらぬのだ!? -- カトラ 2018-04-13 (金) 02:17:49
      • きゃふん!くふっ…!(一瞬だけ首が締まる感覚、そして残る異物感)
        な、なんですかーこれ…?か、家畜の首輪…!?なにを…と、とれない……え?え?
        これ勝手になんか光って……
        (驚きと恐怖で不本意ながらもカトラから離れる形になったが。首輪の発光はどんどん強くなっていく) -- サキュリア 2018-04-13 (金) 02:33:56
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst088132.jpg -- 2018-04-13 (金) 02:35:06
      • (召喚の時よりも強烈な光が、一瞬辺りを金色の光で満たすそして…二人の眼の前に、賑やかなSEとともに宙に浮かび上がる古代言語で綴られる黄金文字列が出現した!) -- 2018-04-13 (金) 02:37:26
      • …なん…じゃこれ。 (尻もちついたまま、ぽかーんと宙を見上げる) -- カトラ 2018-04-13 (金) 02:39:07
      • えっと…これも首輪の効果なんですかー…?…この首輪とれないし……
        (そもそもどう言う意味なのだろう?わからず首を傾げるばかりで) -- サキュリア 2018-04-13 (金) 02:42:02
      • (二人が揃ってぽかーんとしていると、文字列は秒読みに変わる。5…4…3…カウントダウンに合わせて黄金の光が禍々しく揺れる。2…1…状況を理解する間も無いまま、ERROR…という声ともに文字列は砂になった!) -- 2018-04-13 (金) 02:50:31
      • こんな機能なかったと我思うんじゃけど…お?
        (ひょいっと両脇から抱えられてカトラが立たされる。横を見れば、サキュリアも同様に黒覆面をした屈強な男に両脇をホールドされている!屈強だとわかったのは、男たちが筋肉と褌と黒メンポ以外何も纏っていないからだ)
        なんなん!?なんなのだお主らァァァァアアアアアアア!?
        (スパァァァァァァァァァァッッンン!! 高らかな臀部への打擲音!そしてカトラの絶叫が暗い草原を風となって駆け抜ける!) -- カトラ 2018-04-13 (金) 02:59:14
      • え?え?え?この人達どこから…いったぁぁぁぁぁーい!!(カトラとほぼ同時にサキュリアの絶叫も響く)
        …!…!!…うう…なんでー?それにこの人達は…いない…?
        (お尻を押さえ数秒間悶えた後周囲を見渡すが黒覆面の男達の姿はなかった…) -- サキュリア 2018-04-13 (金) 03:06:07
      • ………(カトラは尻と尻尾を突き出したまま前のめりに突伏した無様姿勢で沈黙)
        わ、我が負けた…だとぅ! ハッ!?首輪!家畜の首輪の呪いなのだ!さては壊れていたのだな!くそっ!使えるかこんなもん!なのだ!
        (尻をさすり立ち上がると、サキュリアにつけた首輪を取り外そうとする、しかし、どうやっても外れない!引きちぎることもだ!) -- カトラ 2018-04-13 (金) 03:12:56
      • 負ける負けない以前に何か強制力が働いた気がしますー…痛い…赤くなってるしー
        (背の方に首を回し確認すると叩かれたお尻が赤く腫れていた)
        いやいや…家畜の首輪なんて名前が付いてる時点で…ぐえー!?苦しいに死にます死にます…!
        首締めプレイなんてマニアックすぎますー!
        (首輪を起点にドラゴンの圧倒的パワーで引っ張られ振りまわされるサキュリア) -- サキュリア 2018-04-13 (金) 21:41:53
      • えっそんなプレイもあるの…。ふんぬぅぅ…!!ダメなのだー! 
        (だめだった!どうやっても首輪がとれない!)
        はぁ…はぁ…なんて頑丈なアイテムなのだ。…お主も魔界の姫なら、魔法とかの類は詳しいのではないかなのだ。
        (ため息混じりに額の汗を拭う) -- カトラ 2018-04-13 (金) 22:36:32
      • はぁ…ふぅ……、はい…ありますけど…今は語りたく……
        (何度か窒息しかけやっと解放されたが、体力気力共にどん底状態であった)
        んー?確かにある程度の魔法知識はありますけどー…だからこそこの状況のおかしさがよくわかるんですー
        これ…使い方が間違っていたりしませんよねー…?(首輪を弄りながら抗議を言葉を投げる) -- サキュリア 2018-04-13 (金) 22:57:10
      • 間違えるわけなかろう、首輪の裏に自分の名前を書いて相手につけさせるだけなのだ。 
        (首輪の裏に なまえ:かとら って書いてある説明用イメージ図)
        大体なー!おまえがなー!いきなりなー!いきなりなー…あんななー………しようとしなければ使う必要なかったのだ! -- カトラ 2018-04-13 (金) 23:17:59
      • 従属系のマジックアイテムは手順さえ間違えなければ…付けた者が解除する事も可能なはずなのですがー…?…ぴゃっ!?
        (サキュリアの知識ではそれ以上分かる事がなく首を傾げたところで、カトラが切れました)
        だ、だ、だって…私サキュバスですしー、キスから入るだけだも姉様達よりはライトなんですよー -- サキュリア 2018-04-13 (金) 23:29:05
      • あれよりもっと…じゃなかった。ああ…おぬしのとこも姉妹たちのが強烈なのか。
        どこも似たようなもんなのかなぁ…。 (妙にしみじみとうなずく) -- カトラ 2018-04-14 (土) 00:06:25
      • 私なんかより経験豊富ですから…興味あります?はぅ…ありませんよねー
        (カトラの手が上がりそうになったので止め、無難な話をする事に)
        姉妹仲は比較的良いのですが…サキュバスの一族ですから、竜族とは別の意味で激しいです…はい
        それゆえ私も経験を積まないといけなかったのですがー…ですがー……(遠い目になりつつ首輪いじいじ) -- サキュリア 2018-04-14 (土) 00:36:41
      • お主も、我と同じように力が欲しかったということなのだ?………ふむ…。
        (釣られるようにカトラも地平線の辺りを見る。周りには人家の灯り一つ無い、満月の夜の静かな草原だ)
        どちらも力を求めるゆえ、呼び合ってしまったのかもしれぬのだ。…まぁ方向性などは全然違うなのだが。
        (多少は共感も湧いたのか、あるいはロケーションの和み力か、首輪の効力で襲われはすまいという安心か。カトラも余裕ができて)
        とりあえず、だ。その首輪は、永久に外れない類の物ではないのだ。持ち主の願いが叶えば解除されるはずなのだ。
        だから、我が望み通り強くなれば良いのだがー…ちと時間がかかりそうなのだ。それに…ケツをしばきマンの謎も気になるしなのだ。
        (まだちょっと痛いのか、カトラは軽く尻をさする。さすりながらふと気づいたように)
        ………まさか、欠陥品のせいで、おぬしの願望も鍵になってしまったとかじゃあるまいな…。 -- カトラ 2018-04-14 (土) 01:13:06
      • ん、召喚には召喚者の意思が強く反映されますし……
        (可能性はあるのだろう、召喚者の深層心理が魔法に強く影響与える事は多い)
        …月が綺麗ですね……、魔界の月は真っ赤なので余計そう感じますー…
        (溜息の後、月を見上げるとただぼんやり呟いた。他にする事が無いとも言える。)
        …うう…もうし訳ないですー…私が召喚されてしまったばかりに……、ふえ…?私の願望も鍵に…?つまり鍵が二つ必要…? -- サキュリア 2018-04-14 (土) 01:43:23
      • 我とおぬしの両方の願いを叶えないと外れないようになってしまったから、我が外そうとしても外れない…そして首輪をつけられたお主は、そもそも我が首輪を外してやるまで取ることができぬ…と。
        うむ、それならば一応説明はつくのだ。つくのだが…どっちみち取れないのだ!取らないことには召喚クーリングオフもできないのだ!
        (※首輪の効果で家畜は飼主から離れられません) -- カトラ 2018-04-14 (土) 01:58:29
      • うち(魔界)に帰る事もできない……(それはつまり新たな相手を捜すため出直しする事もできないと言う事で)
        私はカトラ姫が強くなるを手助けしないといけないし……、カトラ姫は私が……(じーっと見つめる) -- サキュリア 2018-04-14 (土) 02:15:22
      • …なんだ、なんなのだ?…あっそういうことか!だm…
        (ダメだからね!って言おうとしたら、サキュリアの後ろになんか居る!多分『続』って文字の糸の部分が岩陰からこっち覗いてる!絶対さっきのエロ展開の時に続行希望って出てきた文字列のなんかだ!生きてたのか貴様!)
        (ぶふっと思わず噴き出しながら、同時にカトラは確信した。首輪の解除キーは二人の願いなのだ。すると、サキュリアの願いだけでも先に叶えてしまえば解錠できるのではないだろうか?)
        (カトラは本来飼主権限で着脱できるのだから、鍵に挟まったサキュリアの分の願いが取れてしまえば良い。理屈は通る。しかし…)
        ………ぐっぬぬ…。 (糸がなんかすごい期待したような動きでそわそわしててムカつく!)
        し、しかたない…のだ…。 (しかし背に腹は変えられぬ。あとまぁ、なんだか巻き込んでしまった責任みたいなのもあるし、とか。このドラゴンお人好しである) -- カトラ 2018-04-14 (土) 02:35:03
      • えーっと、あ、あの…?(拒否されるものとカトラの様子を伺っていたが、妙な顔芸をするばかりで何かおかしい)
        (背後の様子に気付かないサキュリアはただ首を傾げるばかりで……)
        …わ?わ…わ……(そして唸り始めるカトラに何か逆鱗に触れてしまったかと後ずさろうとするが……)
        はひ?(噛んだ)い、いいんですかー!?
        (サキュリアの背後で糸とさらに月…望の字が顔をだ出し万歳するが如く跳ねてますよ?) -- サキュリア 2018-04-14 (土) 02:45:31
      • (踊る黄金文字列に、なんだかめちゃくちゃおちょくられてる気がするが、やると決めたからにはやるしかない)
        い、いいと言ったら良いのだ。だいたい、あれなのだ、精気を吸われて弱るほど弱くないのだ、強いのだ!…生命力とかの意味でなのだ。だから…ええい、とにかく良い!かかってこいなのだ!
        (両腕を組み、直立不動の姿勢で立つ。ヒールのかかとがちょっと岩にめり込んだ。そして顔はまっかだし、長いしっぽがせわしげにゆらゆらのたうってる) -- カトラ 2018-04-14 (土) 03:02:02
      • あー…そのー……(先程は攻め攻めだったサキュリアだが来いと言われると逆に照れてしまう)
        (サキュバスとは純な感情に弱い生き物なのかもしれない)
        (カトラの方も見れば顔を真っ赤にし、そこかしこに羞恥の表情が見てとれ、触れれば壊れてしまいそうなそんな感覚さえ覚えてしまう)
        ……ふぅ、わかりました、では行きますー(一呼吸し気持ちを整えるとカトラの身体へ身を寄せる)
        (先程の強引さとは異なる抱擁にも似た優しい柔らかさ。カトラの気持ちをくみ取ったのかもしれない)
        ふふっ、緊張しなくても大丈夫ですよー…?さっきみたいに強引にはしませんから
        (そう言って笑みを浮かべるとカトラの唇に自分の唇を近付けて……) -- サキュリア 2018-04-14 (土) 22:37:31
      • んむっ…!
        (カトラはぎゅっと目を閉じている、息まで止めているのは多分無意識だ。でもやっぱり気になるのかチラっと目を開けると、間近にサキュリアの長い睫毛と前髪の揺れてるのが見える、火を吹く時のように顔に熱を感じてまたぎゅっと目とつむって)
        …んっ…
        (こっちからは身動きできないし、揺れてたしっぽまで緊張でピンッてなってる) -- カトラ 2018-04-15 (日) 00:23:54
      • (一瞬だけカトラの瞳が見えた。煌めく瞳、黄金に輝く明星の瞳。すぐに消えてしまった星の輝きを惜しいと思いつつ、その下にある柔らかな唇に自分の唇を触れ合わせた)
        ちゅっ…♥
        (カトラからサキュリアへ、口から口へと精気が流れる。微々たる量ではあるがサキュリアはそれを甘いと感じた) -- サキュリア 2018-04-15 (日) 00:41:13
      • っんん〜〜…ッ!
        (触れ合った唇から、痺れと熱を一辺に感じて。キスをしたまま動けなくなって…動けなくなって…息とめっぱなしで…)
        ………
        (全然息切れしない、小さな身体にタンクローリー級のドラゴン肺活量だ!おかげで微動だにできないわけだが) -- カトラ 2018-04-15 (日) 00:56:31
      • (いきなり吹き飛ばされると言う事は無かったがカトラが固まったままなのも気になって。…呼吸止まってません?)
        (これがカトラにとって初めての経験だとしたらこの記憶が生涯残ってしまうのだろう)
        (それはそれで申し訳ない。サキュバス的に)
        …ん…ちろっ…♥
        (だからカトラの唇を舌で軽く舐めると僅かに開いた隙間から舌を口内へと侵入させた)
        (同時にカトラの背中。敏感であろう事を知った翼の付け根付近を指でそっと撫でた) -- サキュリア 2018-04-15 (日) 01:15:49
      • んっ…んひゃぁ!?な、何をするぅ!?
        (キスだけだと思ってたら背中を撫でられて、思わずのけぞり後ずさる)
        …く、口から吸えばいいんじゃないのか。いや、いいだろ!結構長かったし!
        (カトラは拳で口元を抑えながら、目を逸してもぞもぞと言う) -- カトラ 2018-04-15 (日) 01:45:44
      • え…?んーすごく緊張していたので…少しほぐれてもらおうかと思いましてー
        始めては一生の思い出ですし、サキュバスは甘い思い出を残す物ですから……
        それでどうでしたか…?(にこにこしながらほわほわとした笑みを浮かべるサキュリアさん)
        (さっきより少しだけツヤツヤしてますよ?) -- サキュリア 2018-04-15 (日) 02:04:28
      • どうって………ぼはっ!
        (一瞬キョトンとしたあと、カトラは真顔で火をぼわっと吐いて盛大に咳き込んだ)
        た、たた、大したことないのだ!精気を吸われたとて?我ドラゴンじゃし!どうということも、ケフッ…な、ないのだ!ないったら!おわっ!?
        (ぽふっぽふっ、と合間合間に火を吹きながらカトラが必死に平静を取り繕うと。その頭上にぼふっと何か降ってきた) -- カトラ 2018-04-15 (日) 02:17:57
      • はい♪どうなのかな…わ!?
        (慌てて屈んで回避するも、遅れて追随する事になった髪の先端少し焦げました)
        びっくりしました、んーそうですかー流石は竜の姫です…ほわっ?
        (咽る姿に可愛いなぁとニヨニヨしていると何か落ちて来た)
        大丈夫ですかー?これは箱…ダンボールかな?
        どこから落ちてきたのでしょう…あ、なにか書いてあります…amaz………組み立て式の小屋の様な物が入っていたみたいですー
        (大きめのダンボール箱。表面には何かの名称と内容物を示すであろう文字列が記載されている)
        でも、からっぽ……(ぱかぱか)
        (中身が入っていればかなりの重量がありそうだが。箱の中身は無くサキュリアの腕力でも簡単に持ち上がった) -- サキュリア 2018-04-15 (日) 02:42:56
      • どういうことなのだ? 
        (その時、何やらゲームクリア的なBGMが鳴り響き、二人の脇で身悶えしながら見守っていた続行希望が今度こそ砕け散って闇に消えた)
        …ほんとになんなのだ…。疲れたのだ…もう良い、今日はここで休むのだなのだ。テントなら我もカバンに入れてきたし、なんか腹もへったし。 
        (そう言いながらカトラは岩を降りようとして、尻尾を踏まれた猫めいた悲鳴をあげた) -- カトラ 2018-04-15 (日) 02:49:25
      • さあ?さっぱりですー…何か軽快な音楽が…?
        (箱をぱかぱかしつつ首を傾げるサキュリア。ぱかぱかするのが楽しいらしい)
        …はい、私もなんだか疲れました…寝所があるのなら贅沢は言いませ…は?何事ですかー!?
        (ダンボールをその場に置くと慌ててカトラの方へと飛んでいく) -- サキュリア 2018-04-15 (日) 03:05:07
      • か、カバ…カバンさんが…!お亡くなりになってるのだぁー!!
        (二人が覗き込んだ岩の下、焼け焦げたカバンの残骸がある。カバンはカトラの荷物で、燃えたのはおそらくサキュリアの召喚の時であろう)
        我の明日のパンツとテントと寝袋と…全財産が入ってたのにぃー! -- カトラ 2018-04-15 (日) 03:16:55
      • 誰が亡くなって?カバンさん?…ああ…荷物ですね…?これはものの見事に……
        (いきなりで何の事か首を傾げるも、焼け焦げた鞄の残骸を見れば荷物が焼け焦げた事を理解した)
        んー私を召喚する時の影響でしょうか…ん?…あ?ありました明日のパンツ!………だった物……
        (ふと足元に何か落ちている物に気付き拾い上げるとそれはパンツだ!…焼けて半分になった……) -- サキュリア 2018-04-15 (日) 21:26:57
      • 明日のパンツが無い…もうダメなのじゃ…(見事なorz姿勢になる、そんなにショックか最強種族なのに) -- カトラ 2018-04-16 (月) 22:57:13
      • いざとなったらノーパンでも一向にかまいませんので…!(何がかまわないのだろう?)
        (カトラの側に屈むと頭を撫でながら慰めんとするサキュリア。一応パンツはとっておく) -- サキュリア 2018-04-16 (月) 23:16:42
      • 呑気なこと言ってる場合かー!…明日のパンツどころか…母上に黙って持ってきたクレジットカードも燃えてしまった…。(撫でられ撫でられつつ、慄いた表情になりつつ)
        これでは…これでは家に絶対帰れん!バレたら強くなる前に我絶対殺されてしまうー!どうすれば…どうすれば………そうだっ!きさまー!貴様がなー!派手に登場しすぎるからなー!?責任とってなんとかしろぉー!(おっぱい鷲掴みつつ) -- カトラ 2018-04-16 (月) 23:21:43
      • くれじっとかぁど…?ああ…お金の出て来る魔法カードですね…?…お金等はマモン様絡みなので私にはなんとしがたく……
        (撫で撫でしつつ人間界知識を思い出す。ちなみにお金に関するよ欲は強欲の魔王の管轄であります)
        え?えー?殺されるって……(この後の展開がなんとなく見えてきたサキュリアさん、少し間を空けようとするが……)
        あ、ああん♥は、派手にって…どんな召喚されるかは召喚の儀式しだいです…痛い痛い!でもちょっと気持ちいいかも♥…やっぱり痛い!
        (やはりと言うか八つ当たりされました!そして胸を鷲掴まれて悶えるサキュリア) -- サキュリア 2018-04-16 (月) 23:49:30
      • 何感じてんだなのだ!エロめ! (べちーんっと乳ビンタ)
        はぁぁ…色々準備してきたものが消し炭に…いや、こんなことぐらいでは負けんぞ、負けん…のだが…ああああ(頭抱えてまたorz姿勢になってしまう) -- カトラ 2018-04-17 (火) 00:19:27
      • だってサキュバスで…きゃん!(作用反作用で大きく揺れる乳。でもドラゴンパワービンタなので痛い)
        …うう…今度のは痛いですー…でも、本当にどうしましょー…今夜の寝床とか……(サキュバス的に心配)
        あ、このダンボール使ってみます?(先程落ちて来たダンボールを引っぱり出して)
        中身が入っていればよかったのだけどー…んーこうやって?カバンさんの骨組みを立てて……
        おお?なんかいい感じのができましたぁー(ダンボールと鞄の残骸でなんか出来た) -- サキュリア 2018-04-17 (火) 00:28:59
      • なんなのだこれは…テント…というにもお粗末な代物なのだが…一応、屋根があるということなのだ?
        (残骸とダンボールから組み立てたにしてはそこそこな出来である。2つに畳んだダンボール箱につっかえ棒をして、くの字型の空間を作り出している)
        (なんとなく、徒手空拳で大自然に挑むサバイバルなどで、木の枝を立てかけてつくる簡易な小屋的な野趣がある気もする。ロケーションはまさに周りに家一軒すらない大草原の只中である。丘の上の小岩の上で見晴らしも良い。満更でもない気がして、とりあえずダンボールの下に入ってみる)
        ………。
        (思ったん以上に狭い…。体育座りで背をまるめて、ギリ角がダンボールを破らないぐらいの矮小空間である。そしてなにより…このダンボールで雨風を凌ぐというのはこう…)
        ………サバイバルというより、ホームレスみてぇなのだ…。 -- カトラ 2018-04-17 (火) 00:50:26
      • うー…今の私にはこれが精一杯ですしー……お邪魔します……(もぞもぞとカトラの隣へ)
        これはこれで落ち着くと言うか…んーまー……
        (そしてダンボールテントの中で体育座りするお姫様二人の絵が出来ました)
        ぴゅー(草原を行く夜風が二人の頬を撫でた)
        …少し寒いですね…… -- サキュリア 2018-04-17 (火) 01:10:09
      • 我はドラゴン故寒さもまったく平気なのだ… (心の寒さは染みてる様子である)
        …おぬし、名前なんと言ったかのなのだ。 (暗い地平線を遠い目で眺めながらカトラが呟く) -- カトラ 2018-04-17 (火) 01:16:49
      • 燃ゆる氷河の娘を名乗るだけありますー……(ぶるっとしつつ自分の足に寄りかかる。横にはみ出る…何が?)
        私の名前?はい、サキュリア・ラ・イシュ・アスモデウスですよー(膝に顎を乗せたまま顔を向ければふわりと微笑んで) -- サキュリア 2018-04-17 (火) 01:32:25
      • 長いのだ、サキで十分なのだ。 (そう言って、カトラは不貞寝するようにごろりと横になる)
        もう疲れたのだー、首輪は明日なんとかしてやる故、今日はもう寝る、のだ…。 -- カトラ 2018-04-17 (火) 01:41:22
      • えー?長い…そんなに長くはないかとー…ねー?ねーってばー……もう寝てるし……
        (ゆさゆさするも聞こえて来るのは寝息ばかりで)
        …はぁ…疲れました…私も寝ます……(カトラ背に寄り添う様にしてサキュリア→サキも寝る) -- サキ 2018-04-17 (火) 01:51:58
      • (もぞもぞと寄ってくるサキに、なんどか邪魔そうに羽を広げたりしたが。結局されるにまかせて二人は岩山の上で眠りについたのであった)
        (カトラの体温が湯たんぽ並に暖かったそうである) -- カトラ 2018-04-17 (火) 02:01:48

Ep.2 Edit

  • 状況:サキュバス召喚の次の日 -- 2018-03-31 (土) 01:57:25
    • …何もありませんね?そしてお腹が空きました
      (ダンボール敷いて体育座りしてるサ姫)
      (時々首に付いた首輪を邪魔そうに弄ったり引っ張ったり……) -- サキ 2018-03-31 (土) 01:58:06
      • おい、その首輪を下手に弄るななのだ。また変な事が起こるかもしれないのだ。
        (サキの横に体育座りしながら、遠くを見つめている。見渡す限り大草原で草が生えている)
        お前、なんかこう…なんか食物を出す魔法とか使えないのか。 -- カトラ 2018-03-31 (土) 02:08:50
      • はわ!?(慌てて首輪から手を離す。首輪の恐ろしさは昨晩の一件で嫌というほど体験済みであった)
        ふぅ…食物を出す魔法?そんなの使えませ…(はっ!)使えますよ〜
        でも今は魔力が枯渇気味なので精力をいただければ……(チラッチラッ) -- サキ 2018-03-31 (土) 02:16:27
      • 精力…(何事か思い出したのか、両手で顔を覆った。その両手はドラゴンめいた赤い鱗で覆われている)
        おまっ…あの、あれっ…エロめ!だめだかんななのだ!不純ですよ!(上げた顔は鱗の両手並に真っ赤である) -- カトラ 2018-03-31 (土) 02:27:04
      • え〜ダメですか〜?せめて一口だけでも……
        (「可愛い!」このまま押し倒したい衝動にかられるが…それは無理な話であった)
        (この真っ赤になってる姫様、愛らしい外見に似合わず剛腕なのだ)
        (昨晩も押し倒すつもりが押し返され、結果この首輪を嵌める事に。ドラゴン族恐るべし) -- サキ 2018-03-31 (土) 02:38:18
      • 量の問題じゃないのだー!…ともかく、川の水しか食物がないのだ。まぁ我はドラゴンだから全然平気なのだが。(ぐぅー)
        ドラゴンは食物連鎖を超越した強さだから、食わずとも世界に満ちる力を食らえるのだ(ぐぐぅー)
        ………(ぐぐぎゅるるるる)
        狩りをするのだ!(しょんぼり体育座り体制からやにわ立ち上がる) -- カトラ 2018-03-31 (土) 02:55:01
      • あうぅ(結局拒否されて翼と尻尾がへなへなと萎れる)
        …え?ドラゴンにはそんな能力が?(世界に満ちる力を食らえると聞いて瞳がキラキラするサ姫…だが)
        狩り…ですか?(結局強がりだった事に気付きますます萎れる。そして仲良くお腹が合唱する)
        私も行かないとダメですよねー?(立ち上がりながら溜息) -- サキ 2018-03-31 (土) 03:09:27
      • 我はドラゴンだぞ。欲する物を得るのに助けは要らぬのだ。ドラゴンだからな。
        (カトラは自信たっぷりに胸を張る、その胸は平坦であった)
        ドラゴンの国の獣に比べて小さい生き物ばかりで気が引けるが、腹も減ったのだ。お前は火でも起こして待っているがよいー(2〜3度背中の翼を羽ばたかせる、翼は風を受けた帆のごとく大きくなってカトラはゆるりと森の方へ飛んでいく) -- カトラ 2018-03-31 (土) 03:20:20
      • 流石はドラゴンです!(思わず拍手するサ姫。手に合わせたゆんたゆん揺れるアルプス山脈)
        (カトラの強さはサキも良く知っている、対し精力不足気味の自分が腕力面で手伝える事は少ない)
        いってらっしゃいませ、火の準備して待っています(手をふりふりカトラを見送るが)
        さて火ですね…このくらいなら……(指先にマッチ程度の火を灯す。これでも黒い魔族の炎だぞ!)
        あ?あれ?……(燃やすべき物が無かった。ダンボールなら沢山あるが今は貴重な生活基盤であった)
        はぅぅ〜まってくださ〜い……(薪を集めるべくカトラを追い森へ) -- サキ 2018-03-31 (土) 20:57:57
      • (ドラゴンは基本捕食者なので、ドラゴンの国では狩猟が盛んだ。動物を野生に近い形で放牧し、狩りで収穫するという
        狩猟と牧畜を兼ねた飼育方法もよく行われている。王族達の食卓へ供される肉もこのように用意され、時に自ら狩りに出る
        ことも珍しくない。狩りは教養の一つでもあるのだ) -- 2018-03-31 (土) 21:39:04
      • ぬぅおぁああああああああああ!なんだ貴様ら!離せ!離すのだー!こらぁ!我を食べるな!逆ではないかぁ!!
        (狼に集られてがじがじ噛まれまくっている) -- カトラ 2018-03-31 (土) 21:39:11
      • (捕食者と言う意味でならサキュバスも同類なのではあるが……)
        (腕力とパワーとストレングスにもの言わせるドラゴンに対し)
        (サキュバスは幻術や誘惑や快楽等を行使する。なのでMP不足の状態では厳しいのであった) -- 2018-03-31 (土) 21:58:46
      • カトラ…ご主人様一体何を…?(召喚した当日色々あってご主人様と呼ぶ事になったらしい)
        (状況:薪を集めに森に来たら主が狼にかじられていました!) -- サキ 2018-03-31 (土) 21:58:58
      • 狩りなのだ!この!たぁー!(飛びかかってきた狼を両手で押さえて組み合う、足首に別の狼が噛み付いているが皮膚が硬く牙は通らないようだ)
        ふんぬぅ!逃げるなーこらー!(一方で狼達も繰り出される爪攻撃や掴みをするりと避けて一行に捕まえられる気配がない。そのうち業を煮やしたカトラが大きく飛び上がり空中で羽を大きく広げ)
        せいやー!(隕石のごとく空中飛び蹴りで急降下!ドラゴンのオーソドックスな急降下攻撃だ!さっと散開する狼!ワンテンポ遅れて攻城杭のごとくカトラのケリが地面に刺さる!深々と刺さる!杭打ちされた杭めいて深く!)
        ………(地面から頭だけ出してサキの方を見るカトラを、狼がガジガジとかじる) -- カトラ 2018-03-31 (土) 22:19:01
      • 狩り…ですか?ですよね?(狼とじゃれあっている様にも見えたり見えなかったりで)
        うひゃ!?(カトラのメテオパイルバンカーキック(仮)により周囲に土埃が舞い上がり)
        えーこんな時私はどうすれば良いのでしょう?(土埃がおさまればそこには地面から生える主の頭があった) -- サキ 2018-03-31 (土) 22:33:47
      • なんか、すごいがっちりハマっちまったのだ…。お前が代わりにコイツらを仕留めるのだ。
        (カトラの頭を匂いを嗅いだり舐めたり前足でふみふみしていた狼達の視線が一斉にサキの方へ) -- カトラ 2018-03-31 (土) 22:38:08
      • ええー!?わ、私こう言う狩りはした事無いんです〜(翼を広げ空中に舞い上がろうとするが……)
        ほわ?わひゃあ?し、尻尾引っ張らないでくださーい!!(子狼に尻尾をはみはみされ悶えるサ姫) -- サキ 2018-03-31 (土) 22:50:55
      • だめだこいつ!このままではラチが空かないのだ!あっこら!ツノを齧るでない!齧るでない!!(霊験あらたかなドラゴンのツノ効果で狼の健康があがる)
        ああもう!すぅーはぁー…フーッ! (火を吹いた!ふーふー息を吹く度にフレイムスロワーのように炎が吹き出る!ドラゴンブレスだ!狼達も徐々に遠巻きに距離を取り始めた)
        (吹くのをやめるとまた寄ってくるので、近づいてきたところをまたぼわっと火を吹くと、狼はビビって後ずさる。火を吹く生首と、取り巻いて観察する狼達…そしてサキの尻尾にたかる子狼の数は増えわちゃわちゃとし始める。名状しがたい時間が到来した) -- カトラ 2018-03-31 (土) 23:35:59
      • ひゃ…あ…そんなにハミハミしちゃだめぇ♥(子狼達に尻尾をいじり回され悶えるサ姫)
        ごごごご主人さま、ドラゴンパワーでなんとかしてください…はぅぅ♥(潰れた蛙の様になってる) -- サキ 2018-03-31 (土) 23:50:25
      • よし!まかせろなのだ!頼られれば答えるが王者の気風よ!…ふがっ!あ!やめい!やめるのだ!顔を舐め回すんじゃな!はっ…ふぁ… -- カトラ 2018-04-01 (日) 01:14:36
      • (くしゃみ。鼻に入った異物等を体外へ排出するための行動である。人以外でも、肺呼吸をする多くの動物に見られくしゃみで飛ぶ飛沫は音速を超えるとも言われる。人間の場合でもこれほどに強い力を発する現象が、ドラゴンの力で行われれば………) -- 2018-04-01 (日) 01:14:40
      • ふぁ…は…ぶぁーっくしょい!!! 
        (すっ飛ぶ狼!傾ぐ森の木々!舞い上げられた緑の葉が空中で燃え尽きる!すさまじいくしゃみとともに炎が嵐の如く吹き荒れた!) -- カトラ 2018-04-01 (日) 01:14:49
  • 状況:ドラゴンくしゃみマジやべぇ -- 2018-04-01 (日) 01:16:02
    • ぷしゅ〜……(葉っぱが吹き飛んだのか丸裸になった木の枝(?)に焦げたボロ雑巾の様な物がぶら下がってる) -- サキ 2018-04-01 (日) 01:27:19
      • くしゃみでちったのだ…おお?ふふん、狼どもめ我のくしゃみ一つで逃げ出しおったのだ。
        おい、寝てないで起きるのだ(枝に引っかかったサキをぐいぐい引っ張る。なにかその枝の形に違和感) -- カトラ 2018-04-01 (日) 01:38:37
      • (ボキ!ドサ!!)あいた!?(何度かサ姫を引っ張ると枝が折れてどさりと落ちた)
        頭がぐらぐらする…うう、死ぬかと思いました〜(丁度落ちた先にあった緑の敷物(?)に正座し頭ふりふり、それに合わせ胸も揺れます)
        (所々煤けてはいるが概ね無事な様だ) -- サキ 2018-04-01 (日) 01:48:11
      • 無駄に揺れおる…。無事かー?無事だな。ところで…森の様子がなんだかおかしい気がするのだが…。 -- カトラ 2018-04-01 (日) 02:00:58
      • 揺れ?あ…はい、なんとか無事です…くしゃみであんな事になるなんて(土汚れを払いながら周囲を見渡して)
        そう言えばさっきまでと何か雰囲気が違って…!?(ガサリと音を立て巨大な影が通りすぎて行くのが見えた)
        見ました!?見ました!?今何か大きいのが……(あわあわ) -- サキ 2018-04-01 (日) 02:13:14
      • 新たな獲物か!よーし今度こそ仕留めてやるぞー!夜は焼肉なの、じゃー…? -- カトラ 2018-04-01 (日) 02:42:30
      • (カトラの声に反応したのか巨大な影の主が木々を押しのけ姿を現す。巨大な鉤爪、体毛は藁束の山のごとく太く長い、牙は口に収まりきらず獰猛にむき出している。
        後足で立ち上がり二人を見下ろす真っ黒な目!その姿は…リス!そして背後に古代魔術の呪文エフェクトめいて浮かび上がる禍々しき黄金文字列!)

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst088105.jpg
        -- 2018-04-01 (日) 02:42:37
      • あ、これ…また首輪の…。っていうか我ら縮んでるのだー!?(甲高い声で驚愕するカトラ、現在身長3センチ、リス18センチ) -- カトラ 2018-04-01 (日) 02:43:00
      • リスさんです!おっきなリスさんです…え?縮んで?(よくよく周囲を見れば全てが巨大であった)
        (木々は塔の如く聳え立ち、葉の一枚一枚も布団の様に大きい。先程サキが正座していた緑の敷物も葉っぱだ)
        これってやっぱり例の…昨晩はあんなにゆるゆるだったのにぃ…… -- サキ 2018-04-01 (日) 02:57:35
      • (2本の巨大な前歯が突き出した口を開き咆哮をあげリスが飛び上がる!身長の何倍もの跳躍は飛翔と見紛うほどだ。
        巨大怪獣から走れば逃げられそうだと思うのはその動きがでかさ故に鈍いからである。巨体と目にも留まらぬ俊敏さが加わるともはや反則だ。
        しかしこれは野生!自然界にレギュレーションは存在しない、狩る者と狩られる者が居るばかりである!) -- 2018-04-01 (日) 23:55:13
      • わかった!こいつを倒せば良いのだな!かかってくるがよい!ドラゴンはドラゴン故に最強!無敵!巨大怪物何するものぞ! -- カトラ 2018-04-01 (日) 23:55:23
      • 喰うか喰われるってそう言う……、私は勝てる気がしませーん!(非肉体派なサ姫。別の意味でなら肉体派だけど)
        はうう、幻惑とか効くかな……(魔力はぎりぎりだが、動物に効果ありそうな幻惑を考える) -- サキ 2018-04-02 (月) 01:19:02
      • (リスに前足でしっかり掴まれてカリカリコリコリ小気味よいを音を立てて齧られてるドラプリ) -- カトラ 2018-04-02 (月) 01:20:56
      • カト…ご主人様がいきなりぃ!?(ガーン)
        んーリスの気を引けそうな物引けそうな物……あ!山盛りのクルミー!そいや!…あ゛
        (幻術で山盛り…にならず数個のクルミがリスの周囲をコロコロ転がる) -- サキ 2018-04-02 (月) 01:28:02
      • (転がるクルミの方へ向き、リスはヒゲの生えた鼻面をヒクつかせて飛びかかる。カトラはぽいっと投げ出されて落ち葉の中へ突っ込んだ) -- 2018-04-02 (月) 23:15:17
      • はひゅぅ〜… (気を失って居るが無事なようだ。巨大化したリスに齧られても大丈夫。さすがの硬さである) -- カトラ 2018-04-02 (月) 23:15:30
      • ご主人様ぁ!無事ですか?無事ですね!(翼パタパタ急ぎ近寄り安否を確認)
        …とりあえず幻術で気を逸らす事は出来たけれど、長くはもたないと思います
        (リスの方は転がるクルミを追ってクルクル回っている) -- サキ 2018-04-02 (月) 23:20:02
      • 頭がガンガンするのだぁ… (どんぐりとかクルミの殻に穴を開けるげっ歯類の咬合力は半端ない。人間よりも大きなリスの噛みつきとなれば、削岩機で頭をどつかれるようなものであろう。穴こそ開いていないがさんざんに脳みそをシェイクされて脳震盪を起こしている) -- カトラ 2018-04-02 (月) 23:38:14
      • (そして、リスの方はクルミが本物ではないと気づき、再びカトラとサキの方へ鼻をヒクつかせながら向き直る。リスは木の実を好むが雑食なのだ。虫や時に小動物の肉も食らう。今の二人はリスの餌にはちょうど良すぎるサイズで…) -- 2018-04-02 (月) 23:38:20
      • 頭痛ですか…えっと確か…お、おっぱい揉みますか…?
        (母の作った人間界作法マニュアルを読めば顔を赤くしつつ尋ねるが……)
        …ああ、リスさんがこっちに気付きました!とりあえず撤退です撤退です!うー……
        (カトラを抱え飛んで逃げようとするが…重い!) -- サキ 2018-04-02 (月) 23:46:10
      • うーん…(目を回しながらおっぱい揉むやつ) -- カトラ 2018-04-02 (月) 23:59:32
      • (精気が足りない今のサキでは二人分の体重は荷が重い。カトラは気を失ったまま。それに上手く逃げおおせてもきっと首輪
        の呪いで罰ゲームが待っている。八方塞がりだ!そこへ追い打ちをかけるようにリスが再び凄まじい跳躍!このまま無残に齧り殺されてしまうのか!) -- 2018-04-03 (火) 00:00:00
      • あんっ♥(揉まれてビクンっとなるサ姫)はふぅ…頭痛は回復しました…まだ気を失っています……
        とにかく今は逃げないと〜(必死に翼パタパタするがどう見ても速度が出てません)
        (必死になるサ姫とは正反対に呑気に気を失ったままのカトラ。そんなカトラの顔をサ姫の髪がくすぐり撫でる) -- サキ 2018-04-03 (火) 00:13:34
      • (さらさらの長い髪がカトラの鼻先をくすぐる。すると気を失ったままむずむずとしだして)
        ふぁ…はっ…ぶぁっくしょーい!! 
        (くしゃみだ!爆発的な暴風を伴って火炎が炸裂する!空中の二人はすっ飛びリスは炎をモロに食らって吹っ飛んだ!)
        うぉぉ!?なんなのだ!?(自分のくしゃみで驚いたカトラが目を覚ますと、背中と尻尾を炎上させながらリスが逃げていく。さながらカチカチ山のたぬきの故事のごとし) -- カトラ 2018-04-03 (火) 00:40:44
      • あは…あはは…助かったみたいです…?
        (逃げて行くリスの背を見送りながら地上に降りるとペタリとその場に座りこんでしまった)
        (カトラのくしゃみで髪の先端が若干焦げたがそれ以外は無事であった) -- サキ 2018-04-03 (火) 00:48:26
      • (その時、なにやらゲームクリア的なSEがどこからともなく鳴り響き。いつの間にか二人はもとの大きさに戻っていた) -- 2018-04-03 (火) 00:53:58
      • 仕置をしにくる者の気配は無い…これは課題に成功したということなのだ?…あ、なんかすごいいい匂い…うぉぉぉぉお!?肉だー!!
        (二人の傍らに見事なマンガ肉が葉っぱの皿に乗って湯気を立てている!) -- 2018-04-03 (火) 00:54:08
      • 課題達成です!(やりましたーと立ち上がるとその場で跳ねる。胸も上下に跳ねるあらぶる)
        身体も戻りましたし一安心です…お肉!?これが今回の報酬みたいですね -- サキ 2018-04-03 (火) 00:58:01
      • おにくぅぅぅ!(完全に肉欲の虜である。久々のまともな食料だ!) -- カトラ 2018-04-03 (火) 01:22:52
      • ふふっ、既にお肉しか目に入っていませんね。とにかく食べましょう……そして精力蓄えてください、ふふっ…♥
        (冷蔵庫や冷凍設備なんてものは無いので保存の効かない食糧は食べきるしかない) -- サキ 2018-04-03 (火) 01:34:53
      • おいひぃ!!(言われまでもなく肉汁の一滴まで食べ尽くし、ついでに骨まで食べたのであった。頑丈なあごである) -- カトラ 2018-04-03 (火) 01:40:49
      • 食べるって素敵な事だったのですね〜
        (肉を食べて落ちついたと言うより残っていた生命力(精)を啜って落ちついた形である) -- サキ 2018-04-03 (火) 01:55:42

intermission1 Edit

  • 精液 -- カトラ 2018-03-31 (土) 00:48:13
    • 溶岩かと思った -- シーディ 2018-03-31 (土) 00:49:31
      • 恥ずかしい独り言に枝を生やされて流せなくなっても動じることはない。なぜなら我はドラゴンだから。 -- カトラ 2018-03-31 (土) 00:51:37
      • 何かの創作物で溶岩を浴びて溶ける何かを見たことがあるようなないようなうろ覚えでつい飛び込んでしまったんじゃよ
        ドラゴン、これまたファンタジーじゃのう -- シーディ 2018-03-31 (土) 00:53:46
      • いいのだ、色々片付け中ですまんなのだ。そう、我はドラゴンなのだ。つまり強い。そして…強い!
        ファンタジーじゃなくてカトラなのだ。そなたは誰さん? -- カトラ 2018-03-31 (土) 01:22:33
      • わしも勢いに任せてすまなんだ、これが若気の至りって奴かのう
        強い、絶対に強い、そんな強さを感じる…わしなんぞ一ひねりにされてしまいそうじゃ
        わし?わしはシーディとでも呼んでもらおうかのう、お近づきの印に…ドラゴンと言えば酒じゃろか(アルコール度数200%と言う矛盾を抱えた酒ポーション渡す) -- シーディ 2018-03-31 (土) 01:27:36
      • ドラゴンは弱い者に力を振るわないのだ。強いから強さを誇示せずとも強いからな!つまり最強なのだ。
        貢物かな!お、おぅ…酒なのか…。(酒ポーションを貰う)
        シーディは酒飲めるのか、小さいなのに? -- カトラ 2018-03-31 (土) 01:36:23
      • 強さと優しさを兼ね備えとるんじゃな…弱さを武器に押し倒…竿が無かったわい
        酒?みたいなもんじゃと思う、味は無いから何かで割るといいんじゃないかのう?
        わしも飲める…むう?(今も飲めるんじゃろか…?いやしかし若返ったことで死にかけとった肝臓が蘇ったとなれば…いける!)きっと飲めるんじゃないかのう -- シーディ 2018-03-31 (土) 01:41:17
      • 押し倒…?…あ、飲めるのか!?そうか、シーディも強いんだな。ちっこいけど。
        うん、我もちっちゃいけど強いし、ちっちゃくても強い者は強いのだ。そうかー…外の世界には強いの一杯ってホントなのだなぁ…。
        ならば!我も飲めて当然!なんか色々あってすでに経験値は得ている気がするのだ!
        (なんか決意して、ポーションを開けて一気飲み) -- カトラ 2018-03-31 (土) 01:47:53
      • わしは弱いからお手柔らかにして欲しいのう…(必要以上にめっちゃプルプルして見せる)
        いろんな強いとかもあるじゃろうが、腐ったものを食べても平気な胃腸が強いとかのう、わしはお腹ぴーぴーになるので弱いんじゃよ
        酒と言ってもそれをそのまま飲むような者は…そのまま行ってしもうたー!大丈夫じゃろかこれ…ドラゴンなら火を吹いたりするじゃろうしまあ大丈夫じゃろ…(流石に初対面即死されても…と様子をうかがう) -- シーディ 2018-03-31 (土) 01:54:08
      • …う、む…。ちょっと辛いかったけど、べつになんともないのだ………うっぷ(赤くなった顔がみるみる青くなり口を押さえるドラプリ)
        ごはぁああああああああああああ!?(キラキラとエフェクトのかかった火を吹きながら、仰向けに倒れた…) -- カトラ 2018-03-31 (土) 02:02:50
      • お、おぉー…すごいのう、流石ドラゴンじゃ!あれほどのものを飲めるとは…おっ?オッオッオッ!?
        (口を押えて真っ青になったのを見てこれあかん奴だ!とうろたえる)酔い止め!そうじゃ酔い止めのポーションを…火がー!?
        なんぞこれ…火炎ゲロじゃろか、ドラゴン…摩訶不思議な生き物じゃのう…ドラゴンにあるかわからんが肝臓を労わるんじゃぞ(自分のせいなのは置いといて、二日酔い用のポーションを置いて行った…なお、こちらの味はなっちゃんであったという) -- シーディ 2018-03-31 (土) 02:07:56
      • きゅぅ…(ちなみに起きたのは翌日の昼過ぎだったという) -- カトラ 2018-03-31 (土) 02:12:53
      • (目を覚ますまでダンボールで扇いだりしてたサ姫)
        (失神してる間に精気を奪えば良かったと気付いたのはカトラが目を覚ましてからであった) -- サキ 2018-03-31 (土) 02:19:11
  • ……ガチ浮浪者ってあんま見ぃひんと思ってた時期がウチにもありました!(うわおって顔してるキックボードの人魚) -- ルゼア 2018-04-02 (月) 22:52:46
    • 浮浪者ではない!ドラゴンである!(ハウスですらないダンボールに座するドラゴン) -- カトラ 2018-04-02 (月) 23:06:59
      • 住めば都ですからー…多分、そして地上を走る人魚なんて初めてみましたよ?
        (なにもないところですがとお水お出しする。お茶?そんな物は無い!) -- サキ 2018-04-02 (月) 23:08:36
      • いつの間にかドラゴンが隠語になっとった!(知らんかった!とショック受けてる残念な人魚)
        ん、まー普通の人魚はウチみたいな事せーへんわなー、泳がれへんからしゃーないんやけどな!(一緒に居た猿が哀れんだのか二人にリンゴとバナナ差し出す)
        なんや船長差し入れするんかい、所詮男やなー(美人やからやろーとからかう人魚だ) -- ルゼア 2018-04-02 (月) 23:14:08
      • 隠語でもないのだ、我はどこにお出ししても恥ずかしくない強くそして最強で強いドラゴンだからな………たべものだー!
        (リンゴとバナナに顔が超輝く奴。最近どんぐりとか見た目赤くて美味しそうだけどすっぱ苦いちいさい赤いなんかの実とかしかたべてないからね)
        すごいのだ!食べられるところのが多い食物なのだ!(もうリンゴとバナナに夢中だよ) -- カトラ 2018-04-02 (月) 23:22:43
      • そして私はサキュバスなのです(ペコリ)ご主人様食べ物ですよ食べ物!いい人達です!
        (世間知らずのお姫様コンビはリンゴとバナナに大喜びであった)
        ああ、そんなに急いで食べたら喉につかえますよー?(とか言いつつサ姫もバナナ食べる。まずは皮を剥いて……) -- サキ 2018-04-02 (月) 23:27:41
      • サキュバス!知らん間にまた隠語が……いやドラゴンって、こう、もっとどでかい奴、でもないもんやな、うん(知り合いの自称海龍を思い出し納得した)
        「はほ、は、いー……」(二人の様子を見て心底悲しそうな顔をする猿、自分の夕飯の分でもあるが悩んだ挙句残りのリンゴとバナナを差し出す紳士)
        船長……あかんで二人ともこんなリンゴやらバナナで喜んどったら、ちゃんと働けばもっとええもん食べれるんやからな?(浮浪者でも今なら雇ってくれる場所あるやろと諭す人魚) -- ルゼア 2018-04-02 (月) 23:33:56
      • 大きさや形に関係なくドラゴンはドラゴンなのだ。強いからドラゴンなのだ(強いのでどや顔でリンゴの芯ごとシャクシャクしてる。自分が憐れまれてるとか微塵も考えてない、強いからあと割とバカだから)
        我はちゃんと働いてるのだ。こうして城の外の世界で生き抜き強くなること、これこそ我のなすべきことよ!(どや顔で拳を握りしめる!)
        …で、それはそれとしてもっといい食べ物とか欲しいのだ。もしかしてお主はいろいろ詳しいのだ? -- カトラ 2018-04-02 (月) 23:54:01
      • サキュバスは隠語ではありません…隠語なのかな?(どちらかと言うと淫語である)
        んー…一応、私はご主人様に仕えるのが仕事だと思います…多分(遠い目になりつつバナナはみはみ)
        (その一方でカトラを横目で見つつサキュバスとして仕事も果たさないとなーとか考えてる) -- サキ 2018-04-03 (火) 00:01:42
      • まあドラゴンとサキュバスなんはええとしてや、そのお仕事しとってお給料貰えるん……(普段ご飯は何食べてるんだろうって顔してる)
        ほら、普通のお仕事ゆーたらお金貰えるもんやし?船長みたいな例もあるんやけど(給料じゃなく現物支給でリンゴとバナナ貰う猿)
        そっちのサキュバスのお姉ちゃんは色々達観しすぎちゃうか、ご主人が選んだゆーてもちゃんとした道を歩かせるんも従者の仕事やで?(偉そうなことを言うが人魚らしい仕事は全くできない駄目人魚) -- ルゼア 2018-04-03 (火) 00:04:27
      • こいつ(サ姫ちゃん)は我が間違えて召喚した奴だから色々残念なのはしょうがないのだ(自分の残念さは棚上げしつつ)
        へー、お金で色々買えるってきいてたけど、働くと貰えるものだったのだ。姉上の寝床にいっぱい金貨あったから、姉上めちゃめちゃ働いたのだなぁ(なんか妙な納得顔) -- カトラ 2018-04-03 (火) 00:30:12
      • 残念言わないでくださーい!うう…私のせいじゃないのにー……(体育座りうじうじ)
        ご主人様は割とこんな方ですし…働く働かせると言ってもどこで何をすればいいのかさっぱりです
        んー…そう言えばうちの故郷(魔界)だと…お金に拘るのってマモン様くらいでしたねー -- サキ 2018-04-03 (火) 00:36:02
      • 残念なんや……まあ誰かて間違いはあるもんや、気にせーへんのが一番やな(腕を組んで頷くちちがでかい人魚)
        多分頑張って働いたんちゃうか?どういう仕事かはわからんけど、そんな金持ちのねーちゃん居るんやったら金借りるんもええかもしれへんなぁ?
        んー、その辺でバイト探してみるとか、今やったら開拓の仕事で人手が足りんらしいで?(物資になりそうな金属や古い資材拾ってくる人魚) -- ルゼア 2018-04-03 (火) 00:42:15
      • 我は姉上達に勝たねばならぬのだ。借りは作れぬ。開拓ってあれなのだ、家を建てたり畑つくったり…家なら建てたがお金がでてこないのだ。(このダンボールを家と言い張るならの話である) -- カトラ 2018-04-03 (火) 00:48:33
      • 前向きにですよね……(体育座りの膝で胸を支える形になってる胸の大きいサキュバス)
        バイトですか?ああ、そう言えば人間の世界にはそんな仕組みがありましたね
        つまりバイトで開拓するとお金が出て来る…そうでないなら出てこない…?(ツッコミがいないコンビであった) -- サキ 2018-04-03 (火) 00:55:36
      • んんー、順番がちょいと間違えとるんちゃうかなぁ、家に居ってもお金にはならんでー?働いてこそやな!(なんだかんだで自分の仕事が好きな人魚)
        開拓で働いてくれる人探してるみたいやし、そこに行ってみるのが一番かもしれんなー、人手足りとるゆーんやったらウチ来たらええわ(一応川沿いに下っていけばすぐだと簡単な地図を渡す)
        まあウチも安定した収入ちゃうからそんなにお金あげられへんかもしれんけどな!あ。自己紹介してへんかったわ、ウチはルゼアゆーねん、これ船長(文字通り道端の草を食ってる猿を指さし) -- ルゼア 2018-04-03 (火) 01:07:49
      • おお、忘れておったのだ。我はカトラ、カトラ・ブレンナドヨークトルドッティル、燃ゆる氷河の娘なのだ。
        ルゼアと船長、親切に感謝するのだ。あ、船長その辺の草バッタとかいるから気をつけるのだ。アイツら超苦いのだ。 -- カトラ 2018-04-03 (火) 01:15:23
      • ルゼア様と船長様ですね?私はサキュリア・ラ・イシュ・アスモデウスです(正座してぺこりとお辞儀)
        ご主人様からはサキと呼ばれています。魔界から来ました以後お見知り置きを……
        機会を見つけてお伺いしますね(地図を受け取ると場所を確認して) -- サキ 2018-04-03 (火) 01:20:19
      • カトラちゃんとサキちゃんやな、らしいで船長?
        (むいー、と唇をめくっていー、とする船長、すでに食べた後である)
        まあ仕事言うても釣りぐらいかもしれへんけどなー?ほなお腹すきすぎて死なへんようになー?(猿連れてキックボード使って帰るおかしな人魚だった) -- ルゼア 2018-04-03 (火) 01:25:56
      • ドラゴンは生死をも超越してるのだ強いからな!またなルゼアと船長ー!
        …ところでサキュバスってお腹空くとしんじゃったりするのか? -- カトラ 2018-04-03 (火) 01:38:53
      • ごきげんよう〜(手をふりふり見送って)
        え?お腹空いてもすぐ死ぬと言う事はありませんよ?でも身体を維持する魔力まで消費しはじめると
        動けなくなって最終的に見えなくなります……、その先はどうなるか私も知りません
        (※経験を積んだ上級のサキュバスはその状態から誰かにこっそりとり憑いて充電するらしい) -- サキ 2018-04-03 (火) 01:52:50
      • そうなのかー…。我はドラゴンだから食物に頼らなくても当然生きられると思うのだが。おぬしはエロだしへちょいからなー。お金が貰える働くこととかみつけないとな。 -- カトラ 2018-04-03 (火) 01:57:57
      • うう…へなちょこで申し訳ないです……(心配されて嬉しいと同時に半人前の自覚もあるサ姫)
        後で街の方に行ってみましょうか?私達ここに来てからまだあまり街を見ていませんし -- サキ 2018-04-03 (火) 02:06:13
      • うむ!なんだか力も湧いてきたし(たぶんリンゴの糖がまわったせい) 地図ももらったのだ!さっそくでかけてみるとするのだ! -- カトラ 2018-04-03 (火) 02:10:25
      • はい!動けるうちに動いてみましょう!(こくりと大きく頷いて)
        (二人ぱたぱた街へと向かう事んになりました) -- サキ 2018-04-03 (火) 02:13:38

Ep.3 Edit

  • 状況:森の中を散策なう1 -- 2018-04-04 (水) 01:58:55
    • この間は酷い目にあったけれど、こうして見ると森って恵みが豊富ですねー
      (カトラと並んで森を歩くサ姫。何も無い原っぱですごすのは限界があると感じ)
      (恵み豊かな森へとやって来たのだが……) -- サキ 2018-04-04 (水) 01:59:07
      • 原っぱは草しか食べるものがなかったからなぁ…。
        (二人は主に食べられそうな木の実などを探している。狩りは自信満々だったカトラが下手くそだったので、優先順位を下げられた)
        お、大きめのどんぐりなのだ。…渋ッ!やっぱりこれも渋いのだ! -- カトラ 2018-04-04 (水) 02:12:14
      • これが『家畜の首輪』でも草を食べるのは辛いですし…はぁ……(首に嵌められた首輪を指で数度突いた後、小さく溜息)
        この森どんぐりやたらありますよね?どうにか食べる方法があるといいのだけど…焼くとか?
        (渋ッ!とどんぐりを吐きだすカトラを見ればまた溜息する) -- サキ 2018-04-04 (水) 02:20:30
      • 食べられるとは聞いていたが、こんなにまずくてはなぁ…我慢にも限界というものがあるのだ。(まぁでも一応拾っていく)
        うーむ、やはり葉っぱばかりでうまそうな果実などは見当たらぬのだ…。おっ(カトラがくいっと小首をかしげるような仕草をする)
        水の流れる音なのだ、けっこうな流れの気配なのだ、滝かなにかあるのかも知れないな。
        (木々のざわめきばかりで水音など聞こえない。しかしカトラには聞こえているようで) -- カトラ 2018-04-04 (水) 02:33:28
      • ひとまず保留ですね後々何か使い道があるかもしれませんし(同じくどんぐり拾って集める)
        採取用の袋等もほしいかも…?え?(傾げる仕草可愛いなぁと思いつつ)
        水?滝ですか?あるなら水浴びしたいです!(行きましょうと音のする方へと) -- サキ 2018-04-04 (水) 02:40:34
      • (果たして大きな岩がいくつか積み上がり、階段状になっている渓流に出た。岩の段を水が滑り落ちて小さな滝をつくっている。
        周りを深い木々に囲まれていて空からは見えなかったのだろう) -- 2018-04-04 (水) 03:07:02
      • わー!滝だー!こういうところには魚も結構いるはずなのだ!(躊躇なくざぶざぶと川の中へ入っていく) -- カトラ 2018-04-04 (水) 03:07:10
      • 滝ですー!(喜びの分かる声を上げるとカトラに続いて川へと入って行く)
        んー綺麗な水です、これなら水浴びするにも最適です♥
        (言うが早いが両手を広げ胸を逸らす様にすると身に付けた衣装がリング類を残し消えた)
        (衣装が消えれば白い肌とあふれあらぶる大きなお胸が露わに) -- サキ 2018-04-04 (水) 03:13:21
      • ん?うわっ!?いつの間に脱いだのだ!?(そういいつつ、ふと自分の服の匂いを嗅いでみる。洗濯しよう…そう思った)
        (岩陰でいそいそと服を脱ぎ始めるドラプリ) -- カトラ 2018-04-04 (水) 03:23:21
      • ふふっ♥一時的に消しただけですよ♪(サキュバスの性質上即座に脱げるのであった。普通の衣服を着る事も可能)
        別に隠れて脱がなくても?女同士ですし(この辺りモラル感の違いであった) -- サキ 2018-04-04 (水) 03:30:15
      • 言われてみればそうなのであるが…。
        (ドラゴンはわりと全裸で生活してる人も多いので、裸体への羞恥心は人ほどではない。しかし今は恥ずかしいというよりは…)
        …お前は恥じらえ!配慮しろぉ!(理不尽な怒りを爆発させるカトラ。その胸は平坦であり、サキは豊満であった) -- カトラ 2018-04-04 (水) 23:28:38
      • そうですよー、だから堂々と…わひゃ!?
        (カトラの怒りの波動で尻もち付くサ姫。大きな水飛沫があがり、そしてまた大きな胸が盛大に揺れる)
        えっと配慮…?(尻もち付いたまま目をパチクリ)あ…お胸の事を気にしていたのですか?
        私は小さなお胸も大好きですよ?むしろご主人様を愛らしく見せる要素の一つかと -- サキ 2018-04-04 (水) 23:36:56
      • うう、うるさいやい!私だってなー!大人になったらなー!…まぁよい我は雌牛ではないのだ胸の大きさぐらい…。ウェストォァー!(カトラはバスト以上にイカ腹寸胴気味のウェストがコンプレックスだった。サキはメリハリボディであった)
        (行き場の無い怒りで水面を蹴り上げる!滝よりも高く水柱が吹き上がり魚も巻き添えに宙を舞う) -- カトラ 2018-04-04 (水) 23:46:52
      • うぇすと…?(再び目をパチクリ)えひゃあ!?(舞い上がった大量の水が数秒の後にサ姫の上に降り注ぐ)
        バシャアン はぅ…イタ!いたい!(上からの水圧に潰れかけ、さらに川魚が数匹サ姫の頭を叩く様に落ちてきた) -- サキ 2018-04-04 (水) 23:58:49
      • おお!魚だ!ぼやっとしないで捕まえるのだ!貴重なタンパク質なのだ! -- カトラ 2018-04-05 (木) 00:01:46
      • は、は、はい!?(慌てて魚を捕まえ始めるが…)捕まえ…あれ?このお魚さんみんな気絶してますよー?
        (トロそうなサ姫でも簡単に魚を捕まえる事が出来た。そうカトラが水を蹴った衝撃で魚が気絶したのだ) -- サキ 2018-04-05 (木) 00:13:27
      • どうだみたか我の狩りの腕前を(ドヤァ)
        こんな直ぐ側に釣りの穴場が合ったとはな、野原の川では全然だったのに(しかもなかなかに大物な魚である。コイとかの仲間だろうか) -- カトラ 2018-04-05 (木) 00:42:36
      • す、すごいです!(思わず拍手してしまうサ姫)…あれ?狩り?(拍手してからあれ?となった…が)
        はいー、やはり森に足を伸ばして正解でした!(そんな疑問よりも今は大漁に喜ぶ)
        (色も様々形も様々、この付近あるいはこの世界独自に魚等もいるのだろう)
        早速食べましょう!んー焼くのがいいのかな…?(流石に生で食べるのは怖い) -- サキ 2018-04-05 (木) 00:53:25
      • うむ!魚釣りはなー、よく熊達と一緒にやっておったから得意なのだ。
        (そう言いながら濡れた髪を裸体に張り付かせたまま河原へ上がると、平たい石を持ち上げた。側溝の蓋よりでかいやつである)
        それでなー、焚き火の横でこの石を焼くのだ。そして石の上で魚を焼くとうまいのだ!これも熊から教わったのだ〜
        (なかなか博識な熊のようである) -- カトラ 2018-04-05 (木) 01:08:19
      • 熊さんとですか…?(カトラって結構野生児なのかな?と思いつつ)
        石を焼いて…ああー!なるほど!鉄板焼きならぬ石版焼きなのですね?
        はい?熊さんに教わった?(ドラゴンの暮らす国だしひょっとして熊も賢い?と頭に?マーク浮かべる) -- サキ 2018-04-05 (木) 01:15:26
      • 熊だぞ、サキのとこは熊居ないのか。熊は大体山で猟師などをして暮らす者たちなのだ。ドラゴンの国は火山の中にあるゆえ、冬眠せずにすむので住み着くものも多い。
        (言ってる間に焚き火の準備も整い。ふっと息を吹きかけるとあかあかと燃えだした。火に困ることだけはないのは良いことだ)
        ぬふふ、魚ー魚なのだー。 -- カトラ 2018-04-05 (木) 01:38:41
      • 悪魔なら沢山いますが……、やはり国が変われば生態も変わるのですねー(ためになりますと頷く)
        んーいい頃合いでしょうか?ではお魚乗っけますね?(刃物などは無いので捌かずそのまま乗せる)
        どんな味になるのか楽しみです♪ -- サキ 2018-04-05 (木) 01:50:38
      • (ジュゥゥと、テンションのあがる音がして白く煙が燻った。つられて涎もじゅるりと出る)
        魚も久々なのだー!
        (遠赤外線効果と焼き石の熱量で魚はあっという間にほっこり焼き上がる。待ってる間にとってきた大きな葉っぱで包むと、どんぐりの生かじりよりはるかに文明的な食料に見える)
        できたのだー!いただくのだー!うまいのだー…!!(腹ペコだったんで勢いがすごいよ)
        はぐはぐ…そういえば悪魔が多いといっておったが、もぐもぐ…。おぬしの故郷も魔界なのかの(ぼりぼりと、でかい魚の頭の骨ごと噛砕きながら、ふとカトラが尋ねる) -- カトラ 2018-04-05 (木) 01:58:48
      • うう…久しぶりの文明的な料理です(感動で涙がポロリ)
        (火で焼いた魚そして食器代わりの葉、これだけもう前日までの食事から大躍進であった)
        良い香りですいただきます(そして魚を一口パクリ)
        あふあふ…熱!でも今はこの熱さが嬉しいかもしれません!(味を楽しむ様、ゆっくり咀嚼するサ姫)
        …ふぁい?………(ゴクン)はい!魔界です地獄なんて呼ぶ人もいますねー
        実際、人間が冥府の神って呼ぶ方や地獄の裁判官と呼ぶ方も大勢いますし -- サキ 2018-04-05 (木) 02:10:39
      • ふーん、ドラゴンの国は北極の火山で地上と通じておるが、現世と幽世の間にある国なのだ。もしかしたら案外近所かもしれんなー。……へくちっ!魚に夢中で服のことをわすれてたのだ。
        日が暮れるまえに服も洗って乾かさねば…ついでに、この川辺のほうが過ごしやすそうだし。野原からこっちへ引っ越すのだ! -- カトラ 2018-04-05 (木) 02:21:19
      • 現世と幽世の…なら可能性はありますねー、魔界と現世は遠い様で近い密接な関係にあるので……
        間にある国ならばなおさらです!ご主人様の国と私の国で知り合い同士な方がいたりして?ふふっ♪
        むぅ、私的にはそのままでも眼福だったのに(小声で)確かにここならば水の確保や食糧を調達するに便利そうです
        では食べ終わったら今夜の寝床を捜しましょうー! -- サキ 2018-04-05 (木) 02:31:13
      • 我の母上の勇名は広く轟いておるからな!魔界は広くともきっと知られているに違いないのだ!(どやってる)
        というかお前はほんと、すけべなのだ(耳もよいらしいです) まぁいいのだ。木陰なら寝床にも困らないのだ。我は強いから全然平気だけど屋根があると快適ではあるのだー。 -- カトラ 2018-04-05 (木) 02:40:31
      • 武勇に溢れる方は魔界でも名を知られる事が多いですし…うちのお母様や魔王様達なら知っていそうです
        (後々カトラの母とサキの母の意外な関係が明らかになったりならなかったりする…かもしれない)
        …あう…聞こえてました?これはサキュバスの本能みたいなものですしー(顔を手で覆っていやんいやんする。揺れる)
        やはり雨には濡れたく無いですし…屋根だけでもほしいです!(激しく同意するサ姫)
        (そんな訳で食事を終えた後、新たな住居探しに向かう二人なのであった) -- サキ 2018-04-05 (木) 02:52:47
  •   -- 2018-04-04 (水) 01:58:49
  • 状況:森の中を探索なう2 -- 2018-04-21 (土) 00:23:42
    • …寝床を作るとは言っても、何から始めればよいのでしょー…?
      (川の幸で腹を満たしたカトラとサキ、二人は森での探索を再開した)
      (食の次は住、目的は寝床となる住処の確保なのだが……)
      (恵まれた環境で生まれ育った二人には何をすれば良いのかとんと検討が付かない) -- サキ 2018-04-21 (土) 00:23:55
      • ふっ!もとより修行の旅のつもりだったのだ。少々予定は狂ったが、山野に入り、自然と一体となり心気充溢を図るのも考えていたのだ! (しかしカトラは無駄に自信満々だ!あまりに自信まんまんなので、何かアテがありそうにすらみえるが)
        とりあえず、あれなのだ。適当に木の1〜2本引っこ抜いて小屋っぽい感じに積むといいのだ。
        (適当な木の幹にカブトムシみたくしがみつく姿は、安心とは程遠い!) -- カトラ 2018-04-21 (土) 00:42:32
      • おー、全て…一応計画通り!と言う奴なのですねー(自身満々に語る姿にパチパチと拍手するサ姫さん)
        (そして何をするのかとじっと見守る。この従者ほんと見てるばかりです)
        なるほどー!木材を用いた家…確かログハウスとか言うのを作るのですねー…えーっと…?
        (翼と角のお陰で甲虫っぽく見える気がしたが言わない事にした) -- サキ 2018-04-21 (土) 00:59:50
      • (カトラは幹にしがみつく両腕に力を込める、かかとが地面にめり込、木が枝葉を揺らし、驚いた鳥が飛び立つ)
        ふんぬぅぅ………ッ!ぬぅおおりゃぁああ!
        (気合とともに木が根ごと引き抜かれ………ない!ちょっと持ち上がって斜めっただけだ!)
        せいっ!ふんにゅぅぅぅ!ぬぁぁああ!………この木め、なかなかやりおるわい。
        (斜めった木に手をつきながら、額の汗を拭ってドヤ顔である。なにやら達成感を醸し出しているが、何一つ達成していない) -- カトラ 2018-04-21 (土) 01:20:52
      • ご主人様がんばれー♪がんばれー……んー…がんばれー…えっと……
        (最初は気合いを込めて応援していたがだんだんテンションが下がって行く。そうなるよね)
        あのー投げ技(?)でなく斬るとかそう言う方向でやってみるのはどうでしょうかー?
        材料が確保できれば言い訳ですからー(色々考えた結果妥協案を出してみたりする) -- サキ 2018-04-21 (土) 01:31:44
      • ふむ、その手があったのだ。はっ!せいやっ!!
        (今度は手刀で木の根元あたりを打つ!打つ!ザッボグッと派手な音とともに木片が散る)
        (素手で木の幹を削っているのだ。ザッボグッザッボとやるたびにかなり深くえぐれていく。)
        (木の板を拳で割る空手家等の何倍もパワーがあるぞ!)
        …痛って、なのだ。
        (しかし半分ぐらいまでえぐったとこで、中断。テンション低げに手をぷらぷらさせはじめた。)
        (強いんだか弱いんだかわからないなこいつ!)
        …ちょっと下がってるのだ。
        (しかしあきらめたわけではないようで。木から数歩離れると、その場で翼を広げて高く跳躍!)
        はぁぁぁぁぁ…せいっやぁぁっっ!!!
        (赤いオーラを纏って空中から斜め下へむかって隕石の如く突進!蹴りは折れかけの幹へ突き刺さった!)
        (地響きとともに、土埃を舞い上げ、ついに木1本伐採に成功!) -- カトラ 2018-04-21 (土) 01:46:26
      • はい、人間は大きな木を切る際には斧とか言う道具を使うらしいのでー、多分切る方が効率いいのかなーって
        やはりそっちの方が上手くいきそうですねー(拍手再開。応援するくらいしかする事無いしー)
        (ザッボグザッボと抉られて行く木の幹。人間等では到底出来ぬ力技にカトラのパワーを改めてみた気がした)
        あ…大丈夫ですかー?は、はい?下がれって何をするの…あ…わっわっ?
        (下がれと言われ首を傾げるも、カトラが跳躍すればその意図を察し慌てて距離を空ける)
        おつかれさまですー♪おっぱい揉みますか?
        (大木が倒れきるのを確認してカトラへと駆け寄るサ姫) -- サキ 2018-04-21 (土) 02:10:43
      • 揉まんわ!エロめ!ふぃー、しかしこれだけでかい木があれば小屋の一つ二つできるはずなのだ。
        (電柱よりも少し太いなんかの木である、それを枝も葉もつけたまま軽々と担ぎ、森の地面を掃く)
        (ようにしながら河原へと持っていく)
        で…この木をだなー?
        (突き立てる、立てかける、逆さにしてみる、横倒しにしてみる、振り回してみる…。)
        (河原に倒れる木、岩に倒れかかる木、逆さまの木、河原に倒れる木、意味もなくテンションあがる風な木…。)
        全っ然っ小屋にもなんにもならぬではないか!
        (岩に立てかけた木の下で、カトラは体育座りしながら歯ぎしりした。いろいろやったあげく比較的マシだった)
        (のが、木を傘のように大岩に立てかけておくことだった。散々振り回されたせいで葉が大分落ち、スッカスカな枝の間から)
        (茜色の空が見える) -- カトラ 2018-04-21 (土) 02:45:03
      • むぃー揉むと元気出るのにー、はい!人間は木から色々な物を作ると聞きましたー
        つまり木は無限の可能性を秘めている!でも…どうやって運び…ん、心配無用でしたねー
        (木を担ぐカトラに頷くとパタパタと河原へ移動…しました!)
        これをどうやれば小屋に……(言ってる間に木が河原に突き立った。威風堂々とした構えである)
        (そして岩に倒れかかる、疲れている様に見えた。今度は逆さまになった、枝のお陰で安定は良い気がする)
        (また倒れた…そろそろ考えるのに疲れてきたサ姫さん。そして日が暮れた)
        …ふぅ…うん、ご主人様のありあまるパワーはわかりました!
        (草原の時の様にカトラの隣に体育座りする)
        綺麗な夕日です…とりあえずダンボール敷きますかー? -- サキ 2018-04-21 (土) 03:04:44
      • そうだなー…地べたというのはなんか…切ないきもちになるのだ。あと、火も起こすか…あ、薪…拾い忘れてたのだ。
        (のそのそと立ち上がり落枝を拾い始める。もうじき日が暮れる、森の中は暗くなるのが早い)
        藁でもあれば、いいんだがなぁ。家ではよく竜の敷き藁で昼寝してたりしてたのだ、汚れるから止めなさい言われたが。藁って野っ原にいくらでも生えてると思ったら全然無いものなのだ。草はいっぱいあるのに。 -- カトラ 2018-04-21 (土) 23:35:34
      • 毛皮の絨毯等があればごろごろするのにも最適なのですがー……(流石に大型の獣を狩るのはコワイ!)
        はーい、私も手伝いますー!(同じく落枝を拾い集める)そう言えばこのコロコロしたの良く燃えますよね(コロコロしたの…松ぼっくりも集める)
        藁ですかー?んー草を干したら藁になるのかなー?(藁にごろごろするカトラを想像してほんわかするサ姫) -- サキ 2018-04-21 (土) 23:55:15
      • なるほど干し草か…ああ、それはパインの実なのだ。それは良く燃えるのだ…あ!思い出したのだ!たしかパインの木は枝や樹脂もよく燃えるのだ!
        (松ぼっくりだけでなく、手近な枝も何本か折る。木ごと倒さないのは多分疲れたからだ)
        こんなもんかなー? -- カトラ 2018-04-22 (日) 00:06:54
      • 干すならお魚も干すといいかもですねー?パインの実…これパインの実って言うんですか
        なるほど、ご主人様は博学ですねー(おー…と拍手するサ姫)
        はい、このくらいあれば十分でしょう(頷くと拠点…立てかけた木の所に戻る)
        んーっと、良く燃えるパインの実を真ん中に置いて…枝を積んで……こんな感じでしょうかー…? -- サキ 2018-04-22 (日) 00:21:21
      • ふっ、もはや焚き火は完全にマスターしたな、なのだ。それじゃあいくのだ、はぁ…ふぅーっ!
        (枝に顔を近づけてカトラが火を噴く。燻ったかと思うとすぐに燃えだして…)
        うむ、よく燃えるのだ…けほっ、ちょっと煙多くないかなのだ。げほっ!むぅ…煙い… -- カトラ 2018-04-22 (日) 00:34:43
      • (パイン…つまり松の木は樹液が天然の着火剤で、生木でも結構燃える…のだがとにかく煙いし臭いのだ)
        (カトラの高温なドラゴンブレスのおかげで、勢いよく燃えてくれるのは良いが、合図の狼煙にも使えるという煙の量まじッパない) -- 2018-04-22 (日) 00:34:48
      • けほっけほ…なんでー…?けほっ…く、空気を……(煙で咳をしすぎて苦しくなってきた)
        ああ…なんだか悪魔払いの儀式をされてる様な気がしてきましたーけほっ -- サキ 2018-04-22 (日) 00:39:51
      • 煙い…なんでこんなに煙でるのだぁぁ!えほっ!ごほっ!
        (けむくて思わずばっさばっさと翼で焚き火を扇ぐ。さらに煙がもわぁっと!!)
        ぎぃやー!! -- カトラ 2018-04-22 (日) 00:57:20
      • け…!こ……!(煙が多すぎて声が出無い)
        (それでも手ぶり身振りで火を消しましょうと訴えてみる) -- サキ 2018-04-22 (日) 01:17:49
      • すぅぅ…けほ!けほっ! はぁッ…ゴァァァァァアッ!
        (もうもうと立ち込める煙の中、苦労して息を確保すると…何を思ったのかカトラは思いっきり火を吹いた!消すんじゃないの!?)
        (しかし、しばらく火炎放射器みたく焚き火に炎を浴びせ続けていると…白い煙が徐々に黒い煤に代わる)
        ごはぁー…ぼふっごほっ!ごほっ!はっひゅぅぅぅぅ…!
        (カトラは黒い煙を吐いてガス欠、焚き火も真っ黒になって鎮火した) -- カトラ 2018-04-22 (日) 01:35:00
      • …!?ご主…な…!?(いきなりの全力火炎に腰を抜かしそうになるサ姫)
        (そして……)
        やっと消えた、燃やし尽くしたのですねー……(ぺたん座りのままぼんやり呟いて)
        あ、ご主人様…顔真っ黒ですー!(そう言うサ姫の顔も煤だらけだ。顔だけでなく髪にも灰が付いて姫としてのエレガントさ激減であった) -- サキ 2018-04-22 (日) 01:46:51
      • けほっけほっ…けふんっ!…っくしゅっ!んふぁー…おぬしもなのだ、まっくろくろすけめ。
        今日は、やたら徒労感ばかりたまる日なのだ…。せっかく水浴びしたのに煤でべたべたではないかー!温泉の一つも湧いておらぬのかなのだここいらは…。 -- カトラ 2018-04-22 (日) 01:54:50
      • 私もですか…?(顔ぺたぺた掌に煤がついて真っ黒に)むぃー焚き火するのも難しのです
        はいー私も疲れました、でも寝る前に髪と身体を綺麗にしたいし…温泉にでも入りたいけれど……
        (今からまた温泉を捜すのは厳しいと思われる。多分朝になる)
        あ!ご主人様の火炎で滝壺をお風呂に出来たりしません? -- サキ 2018-04-22 (日) 02:05:37
      • おぬし、ドラゴンを湯沸かし器かなんかと勘違いしておらぬかなのだ。川の水を湯にしてたら窒息してしまうのだ!
        あ…まてよ、なのだ。
        (そういうと、河原の大きめの石を拾って川の中にどぼんどぼん、と沈め始めた)
        ぼさっとしてないで手伝うのだ、日が暮れるのだ。 -- カトラ 2018-04-22 (日) 02:14:22
      • そ、そんな事はないですへにょ
        (少し思っていたのか目を逸らすサ姫さん。ここまで結構便利に使ってたから仕方ないし!)
        何か何か閃いた顔ですね?えっと…石を拾って川に入れればよいのですねー?
        (拾ってはドボン拾ってはドボンと手伝い始める。腕力は控えめだがそれでもなるべく大きいのを拾ってます) -- サキ 2018-04-22 (日) 02:29:17
      • そうそう、そっち…いやそっちじゃないのだ、ああうん…しっぽの上に落とすなー!?
        (等とわちゃわちゃやりながら、夕日の残光が残り僅かになった頃。作業は終了した)
        うむ…なんとか形になったなのだ。
        (煤だらけでまた汗だくになった二人の前に、小さな池ができていた。川の一部を石を積んで区切り)
        (その脇に穴をほって水を引き入れたのだ。石をうまく敷き詰めた穴の中に、石から染み出した)
        (澄んだ川の水がちょろちょろと染み出してくる)
        よーしよし…そして…!
        (ばっと振り返るカトラ、その先には赤々と燃える焚き火!また松の木燃やしたから煙もすごい!)
        (けど、こんどは離れた場所でもやしてるから平気!) -- カトラ 2018-04-22 (日) 02:50:54
      • ふふっ、達成感の様な物を感じますー♪(形になった物を見れば自然と笑みが零れる)
        (ここまでほぼ役立たず状態であったが、多少なりとも役に立つ事が出来たのが嬉しくもあって)
        それでこれからどうするのでしょうかー、そして?…あ、焚き火……
        (カトラにつられる様にして振り返るとそこにはもうもうと煙を上げる焚き火があった)
        (これをどうにか使って水を温める事までは想像できるが……) -- サキ 2018-04-22 (日) 22:03:32
      • ふふんっまぁ見ているのだ。
        (サキがいちいちすることに反応するもんだから、ちょろいカトラは得意げに焚き火の中から大きな石を掴みだす)
        あちっあちち…!あちっ…ほいっ!
        (鱗に覆われた手で焼けた石をお手玉しながら池の中へ放り込む!じゅんっと音がして、石からぷくぷくと泡が立った)
        でっかい石はなー水に入れてもなかなか冷めないのだ。熊たちは大きな丸太をくり抜いて、そこへ焼け石を放り込んで風呂にしていたのだ。あちっ。
        (実際石の熱量がすんごいのか、何個か石を放り込んでいくと、だんだん池から湯気が登り始めて) -- カトラ 2018-04-22 (日) 23:10:17
      • はーい…♪(サ姫にとってこの世界の出来事全てが珍しく新鮮なのだ)
        (その中でもカトラの行動は予想がつかず目を離す事ができない。反応してしてまうのもやむなし)
        わ?わわっ…焼けた石を!?(そしてまた……)
        はぁ…焼けた石でお風呂を沸かす事ができるのですねー…だんだんお風呂から湯気が…… -- サキ 2018-04-22 (日) 23:30:06
      • 風呂が湧いたのだー!よっしゃさっそく入るのだ!!
        (ドレスをするりと脱ぎ捨てると速攻でお湯の中へダイブ!)
        あっずぁぁああ!あつ…あ…でも冷ますのもったいないのだ…ぬぉぉぉ…!!!
        (ちょっと焼け石を入れすぎて沸騰してた湯の中でぷるぷるしながら耐えている) -- カトラ 2018-04-22 (日) 23:35:05
      • はーい…♥ お風呂ですー(水浴びと同じ様に衣装をスゥっと消して飛びこもうとするが……)
        ぴゃっ!(熱さに悶えるカトラを見て止まった)…ご主人様大丈夫ですかー…?寒い……
        (裸のまま屈むサ姫。寒くても沸騰した湯の中に飛び込むのは無理であった) -- サキ 2018-04-22 (日) 23:41:29
      • 我はドラゴンだから大丈夫なのだー…ん、なんかだんだんぬるまってきて…はぁ〜…。
        (適温になったのですごくリラックスした表情に) -- カトラ 2018-04-22 (日) 23:43:36
      • 流石は氷河と火山の娘ですね……冷めてきましたか?(足の指でちょん…適温です)それでは……
        (足からゆっくりと湯へと入り胸元付近まで浸かる。二つの大きな球体が湯に浮かび揺れる)
        はふぅ〜…♥ いい湯加減です〜極楽極楽、魔族だけど…… -- サキ 2018-04-22 (日) 23:53:24
      • お風呂って…ちょっと入らないだけでこんなにも愛おしく思える素晴らしいものだったのだなぁなのだぁ…。
        (完全にリラックスしきってて、サキのむっちりボディへ嫉妬する暇もないカトラ。風呂は心までも温める…)
        (それに、この風呂自体掘って運んで焚き火して、と散々に働いた末のご褒美なのだ。あたりはすっかり)
        (夜である。焚き火の灯りに照らされて、川のせせらぎを片手に星空を仰いで湯の中である。月が木々の梢に重なって空にある) -- カトラ 2018-04-23 (月) 00:16:19
      • はい〜…やはりお風呂は日常の恋人なのです〜……(へにょっと語尾が溶けてるサ姫さん)
        (そしてすりすりジリジリとカトラの隣に移動して)
        ご主人様〜、顔にまだ黒い所残ってますよー? -- サキ 2018-04-23 (月) 00:29:17
      • んぉ?どこだーここかー?
        (ぱちゃぱちゃと顔を洗い始めて、じわり距離をつめられるのにきづかないやつ) -- カトラ 2018-04-23 (月) 00:40:47
      • ああ…お姫様なんですからちゃんと綺麗にしないとダメですよー…♥
        (ここですよと自分の手でカトラの顔を丁寧に綺麗にしはじめる)
        (もはやすぐ隣であった) -- サキ 2018-04-23 (月) 00:44:47
      • ん?おおそうか。
        (素直にされるがままである。一応お姫様なので、身の回りのことを色々お世話されるのには慣れてるんだね)
        -- カトラ 2018-04-23 (月) 00:53:52
      • はい、髪にもまだ灰が残ってますねー…本当は石鹸があればいいのだけど……
        (顔の次はと今度は髪を指で梳く様にしながら洗いはじめる)
        (サ姫もまた身の周りの事は従者任せであったが、同時にそれを奉仕するための方法としても学んでいた) -- サキ 2018-04-23 (月) 01:06:22
      • じゃあ任せるなのだー綺麗にするのだ。
        (サキュバスの指さばきに知らない間に解きほぐされちゃってるけど、まぁ本人気づいてないし良いのであろう)
        (ついでに、何故かカトラの髪を触っているサキの指の方が、潤いが増してハリ・ツヤ・色味が良くなってる。そういえば入ってるお湯も石をしいたとはいえ、土に穴掘っただけなのに泥水にならずに澄んでいる…っていうか暗闇のなかでほんのり光るくらい浄化されてる)
        (なんでやねん。たぶんカトラがドラゴンだから。居るだけでその場を綺麗にしてくれる系のドラゴンだから) -- カトラ 2018-04-23 (月) 01:16:29
      • わかりましたー♥…〜♪(鼻歌等歌いながらカトラの髪を梳いて行くサ姫。サキュバスの鼻歌だけあってリラックス効果も高い)
        …〜♪あれ?お肌の艶がなんだか……(浸かっている水は普通の川の水なのに温泉に浸かった時の様にお肌がツヤツヤと潤っている)
        ご主人様ってもしかして…浄化系能力お持ちだったりしますー?(話しながら今度は腕を洗いはじめる。まずは右手から) -- サキ 2018-04-23 (月) 01:38:04
      • むふぅ…んぉー?浄化ぁー?んー…我の側に置いとくと肉が長持ちしたり、疲労が回復したりするらしいのだ。
        (愛撫にも似た手付きで身体をきれいきれいされながら言う)
        しかし…そんなん全然強さに関係ねぇ!なのだ!寝付きがよくなるからとか寝覚めがよくなるからとか!
        そんな理由で姉上や妹たちの枕にされたり抱き枕にされたりするのは我の望むドラゴンではないのだ!
        (ざばっ!と拳を握ってたちあがり。寒いからまたちゃぷんっとお湯にもどる)
        とにかく強くなりたいのだ…。姉上達なら、風呂もこんなに苦労せずに、やすやすと川ごと温泉にしたりできるし…。
        知ってるか?伝説のさいつよなドラゴンは、太陽を口から吐いたのだそうなのだ。…我はこんなだしな。
        (ふっ、と息を吐くと、ぼわっと炎があがって。湯けむりと一緒にかき消えた) -- カトラ 2018-04-23 (月) 01:54:42
      • ああ…どうりで水が綺麗に……(納得したと頷くサ姫だが…)
        ん、次は…わ…!?(いきなり立ち上がり憤るカトラにぽかーんとなってしまう)
        …はぁ…姉妹仲良しにしか聞こえない気が……(そう言いながら洗うのを再開します)
        太陽を吐くドラゴン…スケールが大きすぎて想像が……
        ご主人様はご主人様のペースで力を付けて行くのが良いかと思いますー
        (話を聞きながらカトラの身体を洗い続けるサ姫だが、気付けばかなりの密着状態であった) -- サキ 2018-04-23 (月) 02:13:29
      • 我のペースでか………ねぇ、お前なんかすっごい近くない?
        (おっぱいで圧迫されて、首をちょっと傾げながらカトラが言う。仏陀の象みたいな表情で言う) -- カトラ 2018-04-23 (月) 02:19:16
      • やはり太陽の如くになるには時間が必要かと…はい?だって密着しないと洗えませんしー
        (それが当然と言う風に菩薩の様な笑みで言う。ちなみに腕を洗い終えて身体の方を洗おうとしています) -- サキ 2018-04-23 (月) 02:34:08
      • なんか違うだろ!なのだ!その洗い方ぜったいなんかやらしいやつなのだ!ちょっくすぐったっ…ひゃぁんっ!
        (身体の頑丈さと感度の良さは必ずしも比例しないものらしい、鎧並に頑丈な皮膚をしてるが手触りがぷにぷにぽよんってかんじだ) -- カトラ 2018-04-24 (火) 22:48:20
      • いえいえ、人の世界の王族はこうやって従者に身体を洗わせると聞き及んでいますしー
        ああ…そんなに動くと洗い辛いですよー…?王者を目指すなら慣れないとー…♪
        (身体の横から密着する様にしながら手のひらと指を使い丁寧にカトラの身体を洗って行く) -- サキ 2018-04-24 (火) 23:07:56
      • 我そんなことしてなかったしー!?っていうかドラゴンだからやらんで良いのだ!止めろと言うのに、効かない首輪だなぁ!
        (逃げようとしても狭い風呂の中だ逃げ場はない。たぶん全裸補正とか聞いてサキュバスに有利ですね。脇腹や太ももなども丹念で弄られて、だんだんへなへなとした声とか出ちゃう) -- カトラ 2018-04-25 (水) 00:01:29
      • お母様やお姉様達に教えてもらったし間違いありませんって、それに…やめろなんて言って気持ち良さそうですよー?
        (指先でほぐす様にしながらそれでいて的確に攻めるように身体を洗って行く。そしてその指先は徐々に下腹部へと……) -- サキ 2018-04-25 (水) 00:18:12
      • ひゃぁっ…あ!?どこ触ってんのだぁー!いやらしいなのだっ…んひっ!?
        (へそのくぼみ辺りを指の腹で撫でられると、いやでもぞくぞくっとして思わず上ずった声が出る。)
        (昨日もそうだったけど、こうなるとなぜだかいつものドラゴンパワーが出せないのだ。ピンチである!)
        (濛々と立ち込める湯気の中に、焚火の灯が絡み合う二人の影を浮かび上がらせる。湯に浸かる以上に羞恥で心拍と体温が急上昇する) -- カトラ 2018-04-25 (水) 00:33:54
      • どこって…大切なところですよー?女の子にとってお臍やデリケートな所は常に綺麗にしておかないとー
        それに身体もこんなに熱くなってるし…声も可愛いですー♥
        (お臍を中心に下腹部を丁寧に撫でる様に洗って行く。触れる指先からカトラの熱い昂ぶりが伝わって来る様で……)
        …いえ?なんか比喩でなく熱く…お風呂のお湯もなんだか…?
        (気付けば額からは滝の様な汗が流れ。カトラと触れ合う部分が妙に熱い…物理的な意味で)
        (さらに石が冷めれば湯も冷めるはずがどんどん熱くなってきている) -- サキ 2018-04-25 (水) 00:52:17
      • ぐぬぬぬぬ…ッ!
        (顔を真っ赤にしてるカトラの周りでなんだかプクプクと小さな泡が…。この時カトラの中で)
        (行き場を失ったドラゴン力は体内で圧力を増しついに熱となってカトラ自身を焼け石のごとく熱くしていたのだ!)
        ぬぅぉぁあああああ!!!
        (そして臨界点を突破!湯は盛大に沸騰し膨大な量の水蒸気となってあたりに立ち込める!)
        (吹きさらしの河原が高温のサウナ状態に!しかもなんということだろう!ここには水は無尽蔵にあるのだ!)
        (立ちこめる!熱い湯煙が際限なく立ちこめる!) -- カトラ 2018-04-25 (水) 01:09:26
      • 熱い?熱いですー!?ご主人様落ちついてください、おちついて……!!
        (慌ててカトラから身を離すも時既に遅し、沸騰する水そこから沸き上がる無尽蔵の蒸気)
        (全てが真っ白になって……) -- サキ 2018-04-25 (水) 01:20:34
      • ぬおー…お?こいつは良いのだ。ふひひ、おぬしでも我が溶岩のごとく熱くては触れまい!
        (水をかけると即座に蒸発するぐらいのやつだ!熱いぞ!)
        せっかくなのだ、ひとっ風呂付き合うのだ。
        (そう言うと川の水を自ら浴びて、さらなる蒸気を発生させる!サウナスチームと化したカトラがサキへにじり寄る) -- カトラ 2018-04-25 (水) 01:28:19
      • はぅ…流石にこの状態では無理ですー(いくら魔族でも熱いものは熱いのであった)
        …近付くだけ凄い熱気が……(滝の様な汗が額から顎へと流れ胸元へと落ちて行く) -- サキ 2018-04-25 (水) 01:43:40
      • ふははははー!ってこれどうやったら止まるのだ?ぜんぜんわからん!
        (水を浴びても次から次へ湯気になって一行に冷める気配なし!、その間にもがんがん辺りの温度は上昇して…)
        あっつい…これ、我も熱くなってきたなのだ…あっつ!みずぅー!(川に飛び込むカトラ、さらにじゅーって湯気が) -- カトラ 2018-04-25 (水) 02:00:48
      • ああ…焼け石に水って……(汗だくになりながらこくこく頷くサ姫。少し逆上せてきた)
        …私もお水が欲しいですー…また熱湯になってるしー(カトラの熱量が凄いのかすぐに沸騰してしまう)
        (逃げ損ねたお魚が茹であがってプカプカと) -- サキ 2018-04-25 (水) 02:07:54
      • 湯気がー!うぉー真っ白でなにもみえないのだー!
        (新たな力は制御不能だ!カトラの熱は当たり一面をサウナ化しもうもうと湯気で包み込む!)
        (で、結局、その後しばらくサウナ化がとまらず。どうにかこうにか収まったころには…)
        へひぃ…へーふはぁ…岩がひやっこいのだ…。
        (完全にサウナでのぼせた人状態になって岩に大の字に寝転ぶカトラ。吹き抜けていく夜風すらぜんぜん冷たく感じない) -- カトラ 2018-04-25 (水) 02:14:01
      • はぁ…なんだか疲れましたー…岩が気持ちい……
        (動く気力も尽きたのか裸のまま岩に寝転がるお姫様×2)
        夜風もなんだか涼しく…ちゅんっ!(小さなクシャミ)少し冷えて来たかも…もぞもぞ……
        (カトラの方に寄ると余熱でまだ少し暖かい気がした) -- サキ 2018-04-25 (水) 02:23:49
      • あっついのだーもうヘトヘトなのだ…今日はこのまま休むのだ…後でベッドはなんとかするの…へふぅー。
        (熱の残るストーブみたいにぽかぽかしつつ、カトラは仰向けに寝転びながらつぶやく)
        (湯気が晴れて夜空には月が登っている。幸い焚火もまだ消えていない魚とったり温泉つくったりサウナになったり今日はもうヘトヘトだ) -- カトラ 2018-04-25 (水) 02:33:19
      • ふぁーい……(カトラの側まで行くとそれなりに暖かくそれが眠気を誘う)
        (サ姫がゆるいを返事をしてすぐに二つの寝息が聞こえてきたのであった……) -- サキ 2018-04-25 (水) 02:38:54

Ep.4 Edit

  • 状況:家がどうやってもできない -- 2018-04-28 (土) 23:24:49
    • (背中を岩にあずけてだらーっと座り。午後4時の夕日に遠い目を向けている)
      (辺りに砕けた岩や石の破片がごろごろしている。岩をくり抜いて洞窟をつくるのだ!とカトラが言い出し)
      (奥行き数十センチの窪みを作った辺りで力尽きたのであった。そのささやかな窪みの中に試合後のボクサーみたいな感じで座り込んでいたのであった) -- カトラ 2018-04-28 (土) 23:30:31
      • えっと……(おっぱい揉みます?と聞こうと思ったが、この状態では多分反応が返って来るかあやしい)
        あ、木の実食べます…?甘いですよー?(そう言って柑橘系の果実を差し出す)
        (一応森の中をうろうろ食べ物捜しをしていたらしい。皮こそ厚めだが水分は多い) -- サキ 2018-04-28 (土) 23:39:58
      • …食べる。………ズッッッぱ!?
        (すごい酸っぱい、さすが野生の実、野生は甘くない。でも疲労した身体に酸味とみずみずしさが心地よい)
        リンゴ…食べたいなのだ。 -- カトラ 2018-04-28 (土) 23:46:18
      • さっき食べた時は…すぱーっ!?(甘く無かった……、すっぱさに思わず涙が出る)
        …リンゴかー…私は桃が食べたいですー……(カトラの隣に腰をおろし見えぬ果実に想いを馳せる) -- サキ 2018-04-28 (土) 23:57:36
      • 桃もいいなー…(すっぱくて小さい夏みかんみたいなやつを吸いながらうなずく)
        我はカリカリした桃が好きなのだ。ドラゴンの国は暑いでなー。1年中桃がとれるし…でかい姉上は部屋いっぱいに桃の酒樽を溜め込んでたから。部屋の前を通ると匂いで酔いそうになったりしたのだ。 -- カトラ 2018-04-29 (日) 00:04:12
      • 桃を酒樽一杯に…?ドラゴンってお肉ばかり食べているイメージだったけれど、果実等も好きなのですねー(ふむふむと頷く)
        サキュバスは腹を満たすと言うより味や香りを楽しむため食べるので…甘い香りの果実って好きなんですよー…♪リンゴもですね、リンゴを好む魔族は結構多いみたいですー -- サキ 2018-04-29 (日) 00:17:16
      • 酒な、桃の。ふむ、サキュバスの食事ってそういう奴なのかなのだ。リンゴもうまいのがいっぱいあるぞ、りんごの酒もな。あ…アップルパイとか食べたいなのだ…。
        …あれ、そしたらおぬし実はご飯食べ無くていいのか? -- カトラ 2018-04-29 (日) 00:30:08
      • 桃のお酒ですかー…飲んでみたいかも…?(未成年だけど魔界では問題無い)
        アップルパイ…アップリタルト、アップルジャム…うにゃー……え…?
        あ、基本的にですねー、サキュバスは精気が主食なので…でも、精気があまり吸えない状況だと(チラッ)食べ物で補給します -- サキ 2018-04-29 (日) 00:40:41
      • うむっしっかり喰うが良いのだ!(すっぱい夏みかんみたいなやつをサキの口にねじこみつつ)
        はー…しかし…食べ物の話をしていたら、なんだかめっちゃ腹が減ってきたのだ…魚はあるけど…けど…。
        (河原に来てから魚と蟹の丸焼きしか食べ物がない。渋くて食べられないのに、どんぐりも拾っては溜め込んでるぐらい日に日に食事への思いは募る。)
        (二人とも人間より遥かに飢えには強いが、それは空腹とはまた別問題である) -- カトラ 2018-04-29 (日) 00:55:54
      • 食べていいのですかー…むにゅ…すっはいれふ…ごくん
        (精気を吸わせてくれるのかと思いきやねじ込まれるすっぱい夏みかん。すっぱいけど吐かずに飲み込ます)
        …ん…確かに魚もそろそろワンパターンになってきましたねー……
        (調味料は無くさらに調理のバリエーションにも乏しかった) -- サキ 2018-04-29 (日) 01:00:07
      • ここの川の魚もなー…頭からまるかじりしておいてなんだが、そんなに美味しいってわけでもないからな…。
        魚なら…いや、やっぱ魚よりなー… -- カトラ 2018-04-29 (日) 01:11:59
      • 肉ですかー…肉食べたいですよねー…肉欲が高まっていますねー -- サキ 2018-04-29 (日) 01:17:12
      • 饅頭ー…。(お饅頭だった)
        餡が羊肉のやつ…。(肉まん)
        色々バリエーションがあるのだが、全部入りのがいいのだ。モツと血のソーセージと肉が入っててじゃがいもも玉ねぎも、目玉も入ってるのだ。完全な食事なのだ。火山で蒸してつくるやつでなすごくでかいのだ。食べるのラクだしな、テーブルマナーとか気にしなくていいなのだ。 -- カトラ 2018-04-29 (日) 01:41:20
      • え…饅頭…?(意外な答えだったのか暫しきょとん)
        んー…故郷の味、竜の国のファーストフードなんですねー……
        (目玉とか聞こえ、えっ?となるがそれはそれとしてカトラにとっては懐かしい味と言う事はわかった)
        街に似た物とかないでしょうかー?(まだ行った事が無いのでさっぱりだった) -- サキ 2018-04-29 (日) 01:52:42
      • マナーの勉強とかめんどうなんだもん。ちまちま食べないといけないし。街…街かぁ…あっ。(なんか思い出したように 急に顔をあげる)
        ここらで鹿かなんか狩って、街に持ってけば買物ができるではないか! -- カトラ 2018-04-29 (日) 02:06:17
      • お手軽なお食事なのですねー(内容物は気になるが美味しそうな気がして来た)
        なにか思いつきました?…あ!なるほどーだったら魚等も捕まえて行くと良いかもしれませんー -- サキ 2018-04-29 (日) 02:20:21
      • ふふふ、ならばとびきり大物を捕まえなくてはな。明日は上流の方へ行って大物を探してみるなのだ。
        街はここからそう遠く無いところに村のようなのがあるのだ。我の荷物は初日に燃えてしまったでな。
        現地調達も修行のうちなのだ!決して修行が辛くて挫けたわけではないぞ! -- カトラ 2018-04-29 (日) 02:35:51
      • はいー、行きましょう…♪狩るのは苦手だけど…運ぶくらいは頑張ります…!(やる気が出たのか小さくガッツポーズ。たゆんと揺れる。)
        はい、そこへ行って…必要な物を調達しましょー、鍋やコップも欲しいですし
        …ご主人様……明日はきっと良い日です……(カトラの肩にぽんっと手を置くサ姫) -- サキ 2018-04-29 (日) 02:44:23
      • 饅頭ーっ! (両腕を高く突き上げて叫ぶ)
        そうと決まれば早速休んで体力を回復なのだ。よろこべ、ついにベッドが完成したのだ!
        (カトラが指さす方には…岩の窪みの下に、なんか石を積んで高くしてある部分がある)
        枕もあるでの (砕いた岩である) -- カトラ 2018-04-29 (日) 02:49:37
      • 饅頭ーっ♪(一緒にテンションを上げてみるサ姫)そうですねー今日はそろそろ、ベッド…!?
        ついにお役目を……(ついに夜伽が出来るとさらにテンションが上がるが……)
        わー……あ!葉っぱ敷きましょう葉っぱ!こんな風に……(比較的綺麗な葉っぱを集め敷き詰めてみる) -- サキ 2018-04-29 (日) 02:57:47
      • 我はこれでいいやなのだ。1日中岩を殴ったり蹴ったりしてくたくたなのだ…。
        (そういうと、石のベッドの上へ熟睡する犬みたいな姿勢で横になる)
        (辺りは午後5時ぐらいの夕暮れでまだ明るいが、疲れたもんは疲れたのだ。寝っ転がったままフッと炎を吹いて焚火に火をつけた)
        あ、そっちどんぐり置き場にしてるのだ。踏むんじゃないのだー。 -- カトラ 2018-04-29 (日) 03:03:12
      • 柔らかい枕がほしくなったら私の胸を枕にしてもいいですよー…♪
        (そう言いながらカトラの隣に寝転がる。確かに硬いが良くになる分には…多分)
        あーい、気をつけまーす(焚き火に必要な枝は集めてある後は様子を見ながらくべれば良いだろう) -- サキ 2018-04-29 (日) 03:10:59
      • 腹なら枕にしてやるのだ…ふわぁ…おやすみぃなのだぁ…。 -- カトラ 2018-04-29 (日) 03:13:34
      • お腹でもいいですよーふふっ…おやすみなさいませー…ふぁ(おやすみとおやすみと言えば自然と眠気がやってきた)
        (サキもまたやがて眠りの世界へ……)
        (枕になると言いつつ朝起きたらサ姫がカトラを抱き枕にしていたのだが…それはまた別のお話) -- サキ 2018-04-29 (日) 03:19:42

Ep.5 Edit

  • 状況:明け方に雨が降り出した -- 2018-04-26 (木) 23:35:07
    • (葉に当たる雨の微かな音で、カトラは目が覚めた。)
      (しっとりと空気を濡らすような雨だったので、大岩に立てかけた木の下は濡れていない)
      (空気に溶けた細い雨を吸い込んで、服が少し重い。寝てる間に焚火も消えていた)
      …冷えるのだ。
      (カトラはフッと焚火の燃えカスに炎を吹き付けるが、くすぶるばかりで火がつかない)
      …しけってるのだ…。
      …おい、起きるのだ。焚火が消えてんのだ、番をしておけと昨日いったろうなのだ。
      (寝ぼけて寝癖をはねさせながら、横で寝てるサキを揺する) -- カトラ 2018-04-26 (木) 23:35:23
      • …あ…ご主人…様…?(カトラがしばらく揺すり続けて、やっとサ姫の目が開いた)
        おはよう…ござい…ます……、えっと…?すみま………あう……(まだ寝ぼけているのか反応が鈍い)
        (それでもとなんとか上半身を起こすが、がくりと頭が倒れ腹筋で前に倒れる姿勢になった) -- サキ 2018-04-26 (木) 23:47:30
      • どうしたなのだ。寝てんのかなのだ。
        (ゆさゆさとサキを揺する) -- カトラ 2018-04-27 (金) 00:15:04
      • …目が…回りますー……(搾りだす様な声。やはりどうにも様子がおかしい)
        (あまり病気等をしないカトラにはわかり辛い状態だがそれでも記憶を探りあてはめると、戦い等で意識を失いかけた者あるいは瀕死になった者の状態に近い気がする)
        (しかしどう考えても昨晩の間にサ姫が戦闘等をしたとは思えない、そうなると……) -- サキ 2018-04-27 (金) 00:25:05
      • なんだ、もう腹が減ったのか。乳がデカイと燃費悪いのだな。牛か貴様は。
        (風邪です…と青ざめた顔でサキは言った)

        悪魔も病気になるのだなぁ。むしろ病気にさせる方だとおもってたのだ。
        (焚火はもうもうと煙を出して燃えている。昨日のうちに拾っておいた焚き木と、松の枝で)
        (雨の日にも焚火を確保である。若干煙いが)
        回復魔法などは… -- カトラ 2018-04-27 (金) 00:36:43
      • …しませんよー……(精気の吸いすぎによる衰弱から病にかかってしまう事はあるが、そうなるほど吸う事はまずない。精気吸えなくなるし)
        病系の回復は…無理……(体力回復や傷を癒すのと病を癒す術は別系統であった。そもそもサ姫は回復系そんなに得意じゃないし……)
        (こんな風にぽつぽつ言葉を話すもだんだんとペースが落ちている。青かった顔がだんだんと赤くなり息が荒くなりはじめた。熱が出始めた様だ) -- サキ 2018-04-27 (金) 00:50:09
      • ふむ…。まったく弱っちいななのだ。これしきの寒さで体調を崩すのでは、従者もロクに務まらんなのだ。
        (立ち上がったカトラは、ぐったりなサキに鞭打つように無茶なことを言う。そもそも、カトラは、生物として最強極まりないドラゴンの)
        (その中でも、さいつよな怪獣か概念存在みたいな種族なのだ。彼女は北極点で野宿しても風邪すら引くまい)
        (そして、木の下から出ると翼を大きく広げて宙へ飛び上がった、風が雨を押しのける) -- カトラ 2018-04-27 (金) 01:18:58
      • …はぅ……
        (返す言葉も無かった。間違いとは言え召喚された身、召喚者の役に立てずなんの意味があろうか)
        (そんな事を思えば気力はますます落ち、やがてガクリと落ちる意識の中飛びさるカトラの背が見えた……) -- サキ 2018-04-27 (金) 01:33:30
      • …おい、起きるのだ。おい。
        (寝てるサキを揺する手がある。目を開ければ、曇り空を背景に人影が立っていて)
        (そして、ドサドサと傍らになにか落とされる。草むしりした後みたいな匂いがする…)
        (っていうかまんま草の山だ) -- カトラ 2018-04-27 (金) 01:49:36
      • …う……んー……あ…ご主人…様……(しばらく揺すられやっと目を空けるサ姫)
        (そして目を開けばそこには覗き込むカトラの顔。熱による幻かと思ったがどうやらまだ見捨てられていなかったようだ)
        …あの…これは…?(そして積まれる草の山。これを食べて元気を出せと言うことなのだろうか?)
        (牛チチとは言われたが流石に草を食べる趣味は無く、困惑の表情をカトラに向ける) -- サキ 2018-04-27 (金) 02:01:15
      • 薬草だなのだ!
        (ふふんっとドヤ顔で腕組みする)
        ドラゴンはなー、病気とか怪我とか治す知恵もあるといいらしいのだ。
        (昔話で、煎じて飲むと病がよくなる植物などをおしえてくれたり。肉等の体組織に治癒効果があるクリーチャーの情報を教えてくれる賢ドラゴンみたいなやつのことだろうか)
        それで、我も色々勉強したのでな。ほれ、これとか熱を下げる効果のある草なのだ。 -- カトラ 2018-04-27 (金) 02:10:26
      • …薬草…?(薬草と言えば「やくそう」定番の回復アイテムなのはサ姫も良く知っている)
        (この山が全部そうなのだろうか?ぼんやりする頭で考えていると)
        これを食べれば…熱が…?(自信満々に言うのだからそうなのだろう。…と思ってしまうほどにサ姫の判断力は鈍っていた)
        では……(なので差し出された薬草を齧った。苦い、良薬口に苦しとは言うがこれは苦い…そしてなんだか舌がピリピリする)
        ……あががが……(なんか顔が赤くなったり青くなったりしてますよ?) -- サキ 2018-04-27 (金) 02:28:30
      • ど、どうしたのだ!?何故泡を吹いて、おいっ!おおおい!?………

        (再びサキが目を開いた時、眼の前にカトラの顔があった。石を枕に寝ているサキを覗き込んでいる)
        よかった…目を覚ましたのだ…。念の為もうちょっと飲んどけなのだ。
        (何?と問うまえに。サキの口元に、大きな葉っぱをコップにして、汲んだ水を流し込む) -- カトラ 2018-04-27 (金) 02:39:41
      • ………あ、あれ…わ…たし…?
        (意識が戻ればそこには覗き込むカトラの顔。自分でも何が起こったのかわからない)
        (薬草を齧った瞬間七色の光が見えて、それから魔界にいるはずの母に追い返されて……)
        あの…え……ん……
        (状況を理解するよりも先に口に何か流しこまれる。ほんのりした苦みの中に感じる甘さ、喉を通りすぎれば身体全体に広がり少しづつ力が戻って行く様な不思議な感覚) -- サキ 2018-04-27 (金) 21:35:40
      • うむ、これでもう大丈夫…多分。具合はどうだなのだ。
        (サキの意識がしっかり戻るのを見てひとまず安堵の息を吐く) -- カトラ 2018-04-27 (金) 23:04:37
      • はい、だいぶ楽に…今のは一体…ふぁ……
        (体調が落ち着き身を起こそうとするが、やはりまだ回復しきっていないのか頭がふらふらとしている) -- サキ 2018-04-27 (金) 23:17:12
      • はー焦ったのだ…。っていうかこの森なんであんな物騒な毒草生えてんのだなのだ。どうなってんの…。
        (悪魔に特攻の草とかだったんだろうか)
        うっかり死なれたらたまらんからなぁ…。 -- カトラ 2018-04-27 (金) 23:29:13
      • わー……(自分がガチで死にかけていたとしって唖然、同時にここで疑問が出て来る)
        …あの…そうなると私が飲んだあれは一体……(味も効果も草から抽出したとは思えない) -- サキ 2018-04-27 (金) 23:37:11
      • ん?ああ、これか。これなのだ。
        (葉っぱに汲んだ水を飲み干し、カトラは上を指差す)
        我の角なのだ。ちょっと削ってのませたのだ。なんか右側の方が若干もぞもぞする気がするのだ。
        (別に角が欠けたりしてるわけじゃないが、カトラは、右側の角をさすってる。つめ切った後の違和感みたいなもんだろうか) -- カトラ 2018-04-27 (金) 23:45:19
      • ふんふん…角…!?あ……(驚いたらまたクラっと来た)はぁふぅ……(手を突いて身を支え)
        えっと…つまり自分の角を削って私に…?(確かにカトラには浄化の能力があるがそれでも……)
        うう…削らずとも私が直接舐めましたのにー……(もぞもぞしてる様子を見て申し訳なくなった) -- サキ 2018-04-27 (金) 23:56:22
      • 舐めっ…!?そっちのがよっぽどダメなのだー!不純ですよ!!
        (両手で角を押さえて、びっくりである。顔が赤い)
        大体気を失ってたらどうやって口に突っ込むというのだ、想像したらシュールすぎなのだ。
        (頭突きの容量であろうか…。そして両手でしっかり握って角ガードである。よっぽど舐められたくないらしい) -- カトラ 2018-04-28 (土) 00:12:48
      • えっ…?(そんなに恥ずかしいの?って顔でぽかんとするサ姫、同時にてれるカトラに思わず可愛い!と思ってしまう)
        (体調が回復し始めた影響なのかだんだんと思考が何時もの調子に戻り始めていた、だから……)
        こう…赤ちゃんにおしゃぶりを咥えさせる容量で…あ…しゃべったらまた眩暈が……
        (糸の切れた操り人形の様にふらふらとしはじめた)
        (このまま倒れたらちょっと危ないぞ!) -- サキ 2018-04-28 (土) 00:36:07
      • おおい!?大丈夫か!?なのだ!
        (慌ててサキを抱きとめる)
        やはりもう少し飲ませたほうが…それとも血の方が…
        (そう言いながらサキの顔を覗き込んで) -- カトラ 2018-04-28 (土) 00:40:28
      • はい、えっと……(熱が出ていた影響か一瞬カトラが凛々しく見えてしまった)
        血は吸いませんので…こっちの方が……ぺろっ♥
        (それでもやる事はしっかりやるとばかりにカトラの右の角を舌で舐めた) -- サキ 2018-04-28 (土) 00:51:19
      • ひゃぁんっ!?
        (ちょっと嬌声みたいなのが混じった声がでてしまった。そういえばオオカミと戦った時、手足を噛まれても動じなかったのに角を齧られたら慌ててたし、カトラの角は敏感なところなのかもしれない)
        おまっ急に何をするのだぁ!?
        (サキの顔のすぐよこにあるカトラの頬が、はっきり熱くなってるのが分かるくらい赤い。それとは逆に角を舐めた舌はひんやりとする、舌先を通して身体に山奥の清流が流れ込んでくるような感じでもある) -- カトラ 2018-04-28 (土) 01:01:20
      • あはっ、可愛い声ー♥(一舐めでこれである)
        (サ姫が思う以上にカトラの角は敏感、性感帯とも言える部位であった)
        (それに舌に感じる感触も心地良い。煎じた物を飲んでも体調が回復したが、舐めても回復しそうだ)
        削ったのはここですねー…?こんなに敏感でデリケートな場所…傷が付いたままでは良く無いので……
        しっかり消毒しておかないとー…♥んー…♥(そう言ってまた角に舌を這わせる)
        (先よりも長く角から伝わる快感がカトラの身を震わせる) -- サキ 2018-04-28 (土) 01:17:48
      • いいから!舐めなくてもふつーに治るからぁ!あっふぅっ…んんっ!!
        (敏感なところをサキュバスに舐め回される。こんなん絶対耐えられんやつや…。)
        (また、パラパラと小雨の降り出した森の中へ、押し殺した声が吸い込まれて消えていく)
        (その後、サキがすっかり元気になる頃にはカトラが息も絶え絶えでぐったりしていたという。)
        (雨は昼頃に晴れた) -- カトラ 2018-04-28 (土) 01:46:06

Ep.6 Edit

  • 状況:シカか何かを担いでいる -- 2018-04-30 (月) 01:20:10
    • はーはっはー!あの金色の文字の奴もたまには役立つのだ!
      (ご機嫌な様子で担架のようなものを引きずりながらカトラが草原を進む。担架の上には何やら大きな茶色い毛むくじゃら…鹿だ) -- カトラ 2018-04-30 (月) 01:25:46
      • 一時はどうなるかと思ったけれど…ご主人様大金星ですー♪…そして私はお尻が痛い……
        (どうやらサ姫の方は金色文字の試練に失敗したのか時々お尻をさすりさすりしてる) -- サキ 2018-04-30 (月) 01:42:59
      • ストラックアウトは得意なのだ、ふふん♪
        (今回二人に出されたのは5×5マスに数字が描かれたボードを、指定された数字通り撃ち抜けというものだった)
        (こんなもん、側によればいっぱつなのだ、とカトラが距離を詰めると。音もなく屈強な黒覆面ニンジャが現れたのでカトラはドラゴンバク転ジャンプで後退した。彼らは褌以外全裸であった。)
        あたっても抜けないマスにはちょっと焦ったなのだが、我の全力の前にさしもの奴も砕け散り、その背後に居たシカをも仕留めるとはな。我ながらさすがドラゴンって感じなのだはっはっは!お、街が見えてきたのだ。 -- カトラ 2018-04-30 (月) 01:56:44
      • はい、すごかったですー…♪あれだったらもっと大型の生き物でも仕留められそうですー
        あ…街、あそこがこの世界の街なのですねー?(サ姫がこの世界に来て初めて見る街の姿だ) -- サキ 2018-04-30 (月) 23:52:03
      • うむ、我も来た時に近くを飛んだだけなのだが。結構賑やかだったはずなのだ。
        (小高い丘の上から見下ろすと、広々とした草原の向こうに建物がひとかたまりに)
        (なって建っているのが見えてきた。大きな建物もいくつかあるが、村以上都市未満といった風である)
        (しかし、内から出る人も、外から入る人も荷も多く、遠目にも活気があるのがわかる。)

        (早速二人は材木を積んだ馬車やら、行商人や労働者達が行き交う、街道へと足早に下っていく)
        (街道といっても街の外は単に踏み固められた土の道だ。草の上じゃないと即席ソリは)
        (引きずりにくいので、カトラは鹿を肩に担ぎ上げる。通りがかりの大きな荷を担いだ人足が)
        (マジか…という顔で鹿を軽々担ぐカトラを見る。馬並に巨大な牡鹿であった) -- カトラ 2018-05-01 (火) 00:43:43
      • まだ街の外なのに人が大勢いますー!人ってこんなにたくさんいたのですねー!
        (街に入る前からテンションが上がりまくるサ姫。尻尾も盛大に揺れています)
        (街に向かう者に街から別の街へと向かう者、商人に旅人に労働者。文明の動脈となる街道は人であふれていた)
        (髪の色と瞳の色が多種多様なら種族も多種多様、そこに竜の姫とサキュバスの姫が混じったとして些細な問題であろう)
        (それでもカトラの怪力とサ姫の揺れる胸元は視線を集めてしまうに十分すぎた)) -- サキ 2018-05-01 (火) 01:04:13
      • 小さい街だが、人間がたくさん居るのは珍しいなのだ。
        …おぬしが無駄に揺らすから、めっちゃ人目を引いているではないか。自重しろ。 -- カトラ 2018-05-01 (火) 01:25:23
      • そうなんですかー?じゃあここは特別な街なのですねー…♪
        (これからそこに行くと考えればますますテンションが上がり歩む足も自然と早くなる)
        …え?そんなに注目集めてますかー?私よりもご主人様の可愛さの方が注目されているのかもですよー?
        (そんな事を言いながら周囲を見渡すと、微妙に目を逸らし俯く男達)
        (…いや、女性も何人か顔を赤くして逸らしましたよ?)
        (そんな風ににぎやかに歩き続ければやがて街の入り口近くにまで来ていた) -- サキ 2018-05-01 (火) 01:38:09
      • (街の中は人の活気以上に大工仕事の喧騒で賑やかだ。馬車の何台もすれ違う大通り沿いには)
        (レンガを積んで4〜5階立てのビルが幾つも新築中だし。骨組みにドームの屋根だけ乗ってる建物も)
        (ある。出来ている建物が半分、作ってるのが半分。小さな街だが実に生き生きとした活力に満ち逞しい)
        おい、そこのおぬし、鹿を買うのだ。何、要らぬのか。死ぬまで生きてたから新鮮だぞ?要らぬのか…。
        (で、通行人に片っ端から声をかけまくって。鹿を売りつけようとするドラゴンの姫君である。ある意味こいつも逞しい。)
        (アグレッシブさが幸運を呼んだのか。知識もツテも0だった二人だが、上手いこと市場へ道案内してもらい)
        (鹿を買え。と力まかせなセールスをする、大鹿担いだカトラと、パッシブで魅了を振りまくサキのおかげで)
        (二人の周囲はあれよ、なによと人が集まって。思ったよりすんなりと巨大な鹿はずっしりした銀貨の袋へ換金された)

        商売というやつもなかなかちょろいではないか。なのだ。おい、童子(わらし)よ尻尾の毛を掴むでない。
        (鹿が売れたあとも、二人が物珍しいのか。まだ離れない子供らを尻尾であしらいながら。カトラは巾着袋の重さを確かめる) -- カトラ 2018-05-01 (火) 02:28:29
      • 皆親切でたすかりましたー、あ?いたずらするならもっと大きくなってからですよーふふっ♥
        (そう言うとにっこり微笑んでウインクするサ姫。流石に子供に魅了は効かない…と思いきや、女の子が数人反応した様に見えた)
        かなりの額になったと思うのだけど…ここの貨幣価値を知った方がいいかもですねー?
        マモン様もしじょーちょうさは大事と申しておりましたしー
        (魔王マモンとは強欲を司る魔界の魔王の一人。人間世界の経済にも詳しい)
        (経済アナリスト(?)の言葉を参考に街中を歩きながら値段の勉強をしよう) -- サキ 2018-05-01 (火) 21:54:05
      • うむ、我も習ったことがあるのだ、貨幣とは信用と需要で成り立つものであると。
        この銀の欠片を民がどれぐらい欲しがるか分かれば良いということなのだ。おい、童子よ、これが欲しいか?そうか、欲しいかなのだ。どのぐらい欲しいのだ。そうか、すごい欲しいのか。
        (なんか、横の子供に銀貨を1枚つまみ上げて見せるカトラ。斬新な銀貨相場調査法である)
        ではくれてやろう。(あげちゃった) -- カトラ 2018-05-01 (火) 23:07:20
      • はい、貨幣の価値は人の欲が反映されるので、貨幣の価値でその街の状態がわかるとかなんとかー
        …私も難しい所はわからないんですけどね…?(話としては聞いたが魔界で買い物する機会は無かった)
        あ、あげちゃった…ご主人様は子供に甘いですー。あげるならお菓子とか飴玉ですよー…?
        (と話してる間に銀貨を子供にあげるカトラ。そして少しずれたアドバイスをするサ姫) -- サキ 2018-05-01 (火) 23:31:57
      • 飴玉かー…そういえば、久しく甘味なども食してないなのだー…。
        (1人にあげると、わたしもちょうだいボクもー!と騒ぎがはじまってしまうが、カトラは一向に動じない。)
        (弱き者共が強壮なるドラゴンに、求め群がるのは当然のことだからである)
        よーし!まずは飴を買いに行くのだ!来るが良いなのだ人の子らよ。我が貴様らに飴を与えてやるのだ!
        (飴を買いに行くらしいです) -- カトラ 2018-05-01 (火) 23:45:39
      • ひっぱらないでー…はいーこっちに来てから甘味はまったく……、はい行きましょう!
        (カトラが宣言すれば飴ならこっちだよーと子供達が案内してくれる)
        あ、案内してくれるんですか?(カトラもサ姫も店の場所はさっぱりだもんね) -- サキ 2018-05-02 (水) 00:08:43
      • (菓子屋台の並びは空気すらも甘い感じがする。飴にチョコにアイスにケーキにドーナッツ、クレープ)
        (焼き菓子、練菓子、揚げ菓子、チーズや果物をシロップにつけたのまであって。カトラはそれらが全部入った)
        (袋を抱えて居る。)
        うまいっ!甘い!しかも食べるとこがたくさんある!
        (久々の文明的な食べ物に歓喜するカトラ、子どもたちも各々、思い思いのお菓子を頬張ってご機嫌である。初っ端から散財しまくりである)
        -- カトラ 2018-05-02 (水) 00:24:05
      • ご主人様これ美味しいです甘いです美味しいです!
        (苺とキウィ黄桃そしてホイップクリームを薄い生地で三角帽子の様に包んだ菓子…クレープを食べながら感動の涙するサ姫)
        (カトラが普通の食事でも行けるのか?と聞けば甘い物はサキュバスの燃料ですと即答)
        だって…女の子は甘い物で出来ていますからー…♥
        (そんな訳で女の子とはどんな種族でも甘い物が好きな生き物であるようだ) -- サキ 2018-05-02 (水) 00:36:49
      • 我の身体はそんな軟弱ではないのだ…だが、今はそれでもいいのだ、甘いのだ!お、くれるのか、ありがたいのだ!
        (あんまり二人が感激するものだから、おごってあげたはずの子供が自分の分をくれました。)
        ここの菓子をあるだけ買えば何日くらい食事に困らないかなー?
        (こんな冗談も、今の彼女ならやりかねない…。ほっとくとホントに銀貨を全部菓子と換金しかねなさそうである) -- カトラ 2018-05-02 (水) 00:47:27
      • ありがとー♪もっと大きくなったら召喚してくださいねー…♥
        (女の子の頭を撫でながらさらっと危ない事言うサ姫)
        え…何日分に?お菓子だったら…一日分ではないでしょうかー…?
        (多分あればあるだけお菓子を食べてしまうタイプ)
        (…とお菓子だけでお金を使いきる訳にも行かないのでひとまず先に進む事に)
        (子供達に別れを告げると商店街へと向かう事にするが、別れ際にカトラが家臣がどうとか言ってたみたいです)

        ほわ…屋台通りとはまた違ったにぎやかさがありますー
        (二人がやってきたのは街の商店街)
        (見える範囲だけでも服に小物に宝飾店、多種多様様々な店が看板を掲げ商売をしているようだ) -- サキ 2018-05-02 (水) 01:15:21
      • (ふと、サキが横を見るとカトラが居ない。人混みに目を走らせると…)
        ふん、質はいまいちだが色味は気に入ったのだ。何?一級品だなのだ?バカを申せ
        このぐらいのルビーはドラゴンの国ではザルに山盛りで売ってるのだ。見たことがあるのだ。値引きはできない?
        なんだそれは、この札に書いてある金額分金を払えば良いのだろう?そうだな、とりあえず綺麗な奴だけ…
        (無駄に宝石を買い込もうとしてる) -- カトラ 2018-05-02 (水) 01:32:17
      • あ、あれ…?ご主人様ー…あ…いましたけどー?何を……
        (どこに行ったのかと捜せばすぐにカトラの背中を見つける。羽と尻尾のある特徴的な後姿は見間違え様がない)
        (何をやっているのかとパタパタと近付けば……)
        ご主人様お買い物でしたかー…って、何を買ってるんですかー…!?
        買いませんよ?買いません!ごめんなさーい!
        (いくらこちらの世界に疎いサ姫でも宝石が今が買うべき物ではない事くらいわかる)
        (だから慌てて売買に待ったをかけると取引相手の店主にぺこぺこと頭を下げ、カトラを抱える様にしながらその場を離れました)
        (ちなみに店主はサ姫の胸の谷間に見惚れ怒るのを忘れてしまったそうです) -- サキ 2018-05-02 (水) 01:56:04
      • 何するのだなのだー!(ずりずりと通りの脇へ引っ張っていかれつつ)
        宝石だぞ?必要なのだ、であろうが。今我らの住処には金も宝石もないのだ。 -- カトラ 2018-05-02 (水) 02:10:24
      • 今は必要ありませーん…!だって宝石は食べられないんですよー?
        (カトラを伸びーる猫の様に抱きながら耳元で語りかけながら嗜める)
        私には見えます…食べられない宝石を抱えたまま魚は飽きたのだ…って言うご主人様の姿がー -- サキ 2018-05-02 (水) 02:21:00
      • おぬし、予言もできるのなのだ!?む、むぅ…たしかに宝石では腹は膨れぬなのだ。
        ということは…まずは食料なのだ!(なるほど!と手を打ってごく当たり前のことに気づくドラゴン)
        おぬし、エロイだけのへたれだと思っておったが、予言とは、なかなか使えるではないか。ではまずは肉を買うのだ。あっちから肉の匂いがするのだ…この匂いは…羊なのだ!
        (人でごった返す通りへずいずい進んでいく) -- カトラ 2018-05-02 (水) 02:26:12
      • え、えー…予言と言うか女の勘と言うか……(経験から来る予想を予言と言うならばそうなのだろう)
        (長いとは言えない時間ではあるが、カトラと共に過ごし多少は理解したからこその予想)
        食糧…はいー、その提案もは賛成ですー、羊…お肉屋さんでしょうかー…?
        (首輪がついてるのはサ姫の方なのに、わんこに引っ張られる飼い主の様になってます)
        (カトラを追い歩き続ければサ姫にもわかるほどに肉の匂いが強くなってきて……) -- サキ 2018-05-02 (水) 23:42:16
      • 肉だ!肉の柱なのだ!わー…ずいぶんデカイ生き物の肉なのだ…ドラゴンかな。
        (串刺しにされた巨大な肉の柱が特大マニ車のごとく回りながら炙られている。見ているだけでありがたい気持ちになるようだ)
        (屋台フードでお馴染み、ケバブ屋であった。この癖の強い香りは羊肉だ) -- カトラ 2018-05-03 (木) 22:46:37
      • はぁふぅ…やっと追いつきましたー(両手を膝に突きながら呼吸を整えて)
        んードラゴンの肉では無いみたいですねー?えっと「けばぶ」…?
        (「ヒツジノ肉ダネー、けばぶオイシイヨー」民族衣装に身を包んだリザードマンの兄ちゃんがにこやかにはなしかけて来た)
        (柱から削ぎ落とした肉を野菜等と一緒に生地に包んで食べるタイプのケバブ。お値段は先程食べたクレープより少しお安い) -- サキ 2018-05-03 (木) 23:01:57
      • (注文が入ると二人の眼の前で、回転する肉柱に剣のような包丁があてられて、見事な剣さばきでこんがり焼けた肉が削ぎきられる。)
        (肉と一緒に、透明で照りのある肉汁が石清水のごとく迸り、リザードマンの店員の持っていた)
        (焼き立てトルティーヤの生地と、見るからに歯ごたえの良さそうな野菜の上に落ちる。そこへ慣れた手付きで、)
        (2本のボトルを片手持ち、オレンジと黄色のソースをふりかけ、二つに畳んで紙の包みへ滑り込ませると、客へ差し出す。僅か十数秒の早業である)
      • うぉおおー!知らない料理だが!これは絶対美味いやつだなのだ!まちがいないのだ!
        (『それにしても、こんなに大きな肉が取れるとは、でかい羊なのだなぁ。』『マンモスヒツジ ダヨ』『マンモスなのかー』ドラプリは冗談を真に受けながらケバブを買っている。ほんとに我慢しないなこいつ)
        ほれ、おぬしも食うのだ。
        (紙袋に入れられたタコスをサキにも差し出す。肉汁滴るマトンと厚切りのトマト、そして強い香辛料とヨーグルトのソースかけだ) -- カトラ 2018-05-03 (木) 23:13:57
      • はぁ…ご主人様ったら単純なんですからー…え?私にも…?
        (本能のままに生きるが如く冗談を楽しみ購入するカトラに苦笑しつつもタコスを受け取って)
        わっわ?熱々ですー…あむ…?(渡されたからには食べる!そして美味かった!)
        (独特な香りは人を選ぶが一口食べれば誰もがその味に納得するだろう)
        (肉とヨーグルトソースは口の中で混じり合えば酸味が肉の味を引き立て肉を食べている感覚を強くし)
        (続いてトマトが肉の味をリセットする事で退屈させる事なく肉の味を楽しませている)
        美味しいですー…お肉ってこんなに美味しかったのですねー…♪ -- サキ 2018-05-03 (木) 23:34:34
      • うまいのだー!やはり食事というのはこうでなくてはな!
        (しっぽまで振って実にごきげんそうである)
        お、そうか!調味料や香辛料もあれば美味いものが食べられるのだ!おぬし、料理はできるか?
        (もっもっとケバブを3口ぐらいで食べ終えて、口の周りのソースまで舐め取りながら) -- カトラ 2018-05-03 (木) 23:52:41
      • はむはむ…ん?料理ができるかですか…?出来ると言えば…出来ますけど……
        魔界に居た頃はお菓子ばかり作っていたのでー……(はむはむとケバブを齧りながら悩んでる)
        (「すぱいすホシイナラ、オクニアルヨー」二人の会話を聞いて店員が声をかけて来た)
        (どうやらケバブ屋台は客引き用で肉や調味料の販売がメインの様だ。だから安く売っていたのだろう) -- サキ 2018-05-04 (金) 00:05:11
      • 菓子作りができるなら料理もわけなかろうなのだ、よーし、じゃあ材料やら何やらいるものをさっそく買い込むのだ!
        (お買い物開始だ!) -- カトラ 2018-05-04 (金) 00:15:41
      • うー…そうでしょうか…?ご主人様のご希望ならやるだけやってみますー
        レシピ本等もあるといいいかな?それと道具類も……
        (そんな訳で店員の勧めに従って奥の販売スペースの方を覗いてみる事に)
        (まず歓迎してくれるのは香辛料の独特な香り。香辛料だけでなく塩や砂糖も置いてある)
        (さらに奥を見れば肉を売っている場所も。羊の肉だけなく牛や豚、首の無い鳥が吊るしてある) -- サキ 2018-05-04 (金) 00:29:01
      • おおーいっぱいなのだ!市場というのはこういうものなのだな!すごいではないか!
        何が必要なのだろうなー…全然わからん!我は肉を見てくる!おっあの吊るしてあるやついいではないかきっといい肉なのだ!
        ふむ、チキンも悪くないな…中にレバーと芋を詰めて丸焼きするのも美味いのだ。よく家でたべたのだー。…お、虫も…食うのか?
        え、一つくれるなのだ?お、おう………。苦い。(試食でなんかの虫食べた) -- カトラ 2018-05-04 (金) 00:42:58
      • …こんな感じでしょうか…?流石に調理器具は他の店で捜すのが良さそうですー
        (いくつかの香辛料と調味料をカゴに入れてやって来た)
        ご主人様?何を食べてるんですか…虫…?わ、わ…私は遠慮しておきます…… -- サキ 2018-05-04 (金) 00:57:53
      • なんかの蛹なのだ。 (たっぷりの油でカラッと炒めると美味しいらしい)
        うむ、虫はなんか苦いから要らないのだ。とりあえずー塩漬け肉や干し肉を買うのだ。
        この塊がよかろう。(20kgぐらいのずっしり重たい石のブロックみたいな肉の塊をかごに放り込む)
        ふんふん…あ!チーズだ!これもくれるなのだ?ありがたいのだ!おぬしもありがたく食うがよい。(チーズも試食) -- カトラ 2018-05-04 (金) 01:16:55
      • 虫の類は魔界にいたあんなのとかこんなの思い出します(イメージ(モザイクかかってる))
        はい、保存の効く食糧が良いと…お、重いですー……(流石に20kgの肉は重い)
        (結局「おまえは非力すぎるのだ」と言われつつ肉はカトラが持つ事になりました)
        チーズがあればチーズケーキも作れそうです…♪(チーズはみはみ美味しい)
        (そんな訳で調味料、肉類、チーズ等などを購入して店を出る)
        (「マイドーマタキテネー」帰り際おまけで串カツをくれました) -- サキ 2018-05-04 (金) 01:32:08
  • 状況:お買い物に夢中
    • これでしばらく食料にも困るまい〜。はむはむっ (串カツもぐもぐしつつ)
      あとはそうだなー、芋やなんかも買っておくかなー?火山で蒸した芋にチーズをのせるのだなのだ。
      ピクニックで食べたのだが、あれも美味いのだ。食い物の他にテントなども買うかな。
      いい加減屋根のあるとこで寝たいのだ。
      (市場には食料品店の他に道具や雑貨の屋台が軒を連ねるところもある。)
      (スーパーとホームセンターが併設されてる至れり尽くせり感だ。しかもマニアックな品物も結構ある。石臼も売ってる) -- カトラ 2018-05-04 (金) 01:45:22
  • 串カツもなかなかです、あ…芋があればスイートポテトが作れますねー(お菓子を作る事ばかりである)
    荷車もあると便利かもしれません?買った食材や荷物を運ぶにも…狩った獲物を運ぶにも便利ですしー
    (そんな事を離しながら市場にて必要な物を捜し始める二人) -- サキ 2018-05-04 (金) 02:01:32
  • 荷車かなるほどなぁ。抱えて飛べないほど重い荷物もそれがあるとラクなのだ。あ、売ってる。
    (買った。荷台にサキと干し肉やらチーズやら芋やらの袋を積んで引っ張るカトラ。さすがの馬力ですご主人様ーと煽てられればチョロかった)
    これで帰りも楽なのだ!ふはは軽い軽い! -- カトラ 2018-05-04 (金) 02:18:32
  • 流石ドラゴンのプリンセスなのですー…♥(荷台にちょこんっと座って応援するサ姫。もはやどっちが主人だか……)
    (そんな訳で荷台と共にこれからの生活に必要となりそうな物を捜しては購入して行く)
    (料理に必要な包丁やフライパン、お湯を温めるにもスープを作るにも便利な鍋)
    (カップもお揃いで買った)
    えっとえっと…他には…あ、テントですねー…どこでしょう…… -- サキ 2018-05-04 (金) 02:27:05
  • むふむふふ…
    (カトラはピカピカしてるカップを磨きつつご機嫌な様子である。道は混んでいる)
    おっと、すまぬなのだ。よそ見していたのだ。何、花を買え?花は要らぬのだ、すぐに
    散って儚いものだからな。老婆よ、次はぶつからぬよう気をつけよ。ドラゴンの足元は小さき者には危険なのだ。
    (老女と肩があたって、謝ってるようなそうでもないような対応をしながら横を通り過ぎる。)
    (嫌に鮮やかな出で立ちの老女の売る、強い花の香りが横を通り過ぎた後も少し匂ってきた)
    お、あそこテントが立ってるではないか。じゃあ売ってるんじゃないかなのだ。金はまだ残ってるなー? -- カトラ 2018-05-04 (金) 21:57:51
  • ふふっ♥(新しいコップを喜ぶカトラを見れば本当にキラキラとした物が好きなんだなぁと笑みが零れた)
    …わわっ?…花売りでしたかー、やはりここには色々な方が物を売りにきているのですねー…不思議な香りです……
    あ、はい!多分あそこがそうでしょう…テント以外にもランタンやロープ等も売っているみたいですねー?…え?お金ですかー…んーっと……
    (銀貨の入った袋を覗いてみると……) -- サキ 2018-05-04 (金) 22:26:22
  • これとか良さそうじゃないか。あ、これもなんかあったほうが良い気がするのだ。
    (カトラは計算するまえに、あれもこれもと旺盛な物欲で物色している。)
    (この柄杓と動物の頭蓋を組み合わせた呪具のようなものは何に使うのか、本当にわかっているのだろうか) -- カトラ 2018-05-04 (金) 23:05:07
  • まだまだ余裕ありそうですー…これなら色々買えそうですー…♪
    (無駄遣いも多かったが銀貨の残量にはまだ余裕がある)
    …ああご主人様…?余裕はあるけれど必要な物をかいましょうよー?
    確かにそのデザインには心惹かれる物があるけれど……
    (呪術的なアイテムは悪魔的センスで惹かれるものがあるが、やはり先に必要な物を揃えた方が) -- サキ 2018-05-04 (金) 23:17:28
  • ふむ…。 (頭蓋骨と見つめ合った後、ひょい、と棚に戻す)
    まぁ、我は強いから?この身一つあれば何ら困ったことは無かったが。強いていうなら石鹸が欲しかったかな。
    (実はカトラの方が、サキよりよほど、枕が硬いとか葉っぱを敷くと青臭いとか、蚊!とか)
    (文句が多かったのだが)
    デカイ石鹸なのだなー、ほう!これがあの有名な手作りオリーブ石けんなのか! -- カトラ 2018-05-05 (土) 00:11:00
  • あ…あははっ……(強がる主の言葉にまた苦笑が出てしまうが)
    はい、石鹸は欲しいですー♥ 本当はボディソープやローションがあるとご主人様にもっとご奉仕できるののだけど……
    やはり自然の中で使うには天然素材の物がいいですよねー…そうなるとタオル類も何枚かあると便利かなー…?
    (現状水浴びの後は乾くまで天日干し状態であった……) -- サキ 2018-05-05 (土) 00:17:00
  • タオルか!確かに、いつもは気にもしていなかったが、無いと地味に困るななのだ…。
    ではそれも買ってー、洗面用の台や桶も居るかなー。あ、歯ブラシかっとこ!櫛もなのだ!
    ………あー、いっそ服も買うかなぁ。
    (そういうカトラのドレスは、汚れたり傷んだりしてる様子はない。ドラゴンのプリンセスの一張羅だから)
    (きっと特別頑丈な最強クラス装備なのだろう。それはそれとして。防御と魅力に全フリしたドレスは)
    (あまり使い勝手がよくないのも確かで)
    我ずっと着替えておらんし。
    (やっぱり女の子としてはこっちも気になる) -- カトラ 2018-05-05 (土) 00:38:10
  • 私もこっちの世界のお洋服には興味がありますー、では次は衣料品店に行きましょう!
    色々な服を着たご主人様を見てみたいですし、私自身も着てみたいですー
    ああ!まずはここで買い物を、まずテントと…タオルに石鹸ハブラシ……
    (その他女の子の日常に欠かせない物を買い揃えて行く)
    (テントはそれなりの値段になったが他の日常品はまとめて買ってもそこそこの値段で収まりそうだ) -- サキ 2018-05-05 (土) 00:49:33
  • お、おう…なんなのだ、おぬし急にテンション上がったのだ。我はとりあえず着替えがあればいいのだが…。
    (しかし買物自体はなかなか楽しいので、まだしばらく続きそうである。雑貨などと比べると服屋は店舗数も多い。)
    (さすがに服屋となると仕立てもするからか、しっかり店舗を構えて商っている店も多い。壁一面に生地をぎっしり詰め込んでる店もあるし。店の表に綺麗なドレスを飾っているところもある。かと思えば天秤棒に服を担いで売っている行商もいるし。ほんとになんでもあるなこの市場!) -- カトラ 2018-05-05 (土) 01:14:16
  • 相手を魅力的にしたいのはサキュバスの本能の様な物ですからー…♥
    (サキュバスにとり憑かれた者の色気が増すのはそう言う理由からでもある)
    …ここ、どんな服でも揃いそうですね…?(見渡す限り服、服、服の洪水であった)
    ささっ、早速試着してみましょう!どんな服がいいですかー? -- サキ 2018-05-05 (土) 01:28:47
  • サキュバスにそんな効果が…ん?おおそうだなぁー…あ!あれ!我アレが良いのだ!
    (安くて着心地良ければいいのだ、なんでも。とか言い出しそうな顔をしていたが。一着の服に目を止めて顔を輝かせる)
    あれは見るからに強そうなのだ!
    (上半身は旧時代の兵器の装甲をベルトで固定するシンプルなデザイン。トゲ付きの肩パットも世紀末コーデの統一感を高めます。)
    (口元には骸骨が両手の指を組んだデザインのメタルマスク。天然レザーベルトなので、金属アレルギーにも安全で肌にも優しい。足元のブーツはあえて毛皮で、上手に外してワンポイント上のおしゃれを狙いましょう。) -- カトラ 2018-05-05 (土) 01:50:35
  • はい!どんなのでしょう?んー…ん?えー…スパイククラブとか火炎放射器が似合いそうですねー?
    (いきなりの世紀末ファッションにぽかーん。やはりここは自分が選ばねば!といくつか選んでみる)
    そ、それよりこんなのどうでしょう…?(竜と言う事でまずはチャイナなドレスを渡してみる)
    (カトラのイメージに合わせた赤のチャイナ。刺繍で描かれるのは東国風のドラゴンだ)
    (ただし極めて薄い布地なので身体のラインが良く出てしまい。胸のポッチ等も浮き出るだろう) -- サキ 2018-05-05 (土) 02:07:05
  • あっちのが絶対良いのに…
    (サキに魅了されたのか、何か勘づくものがあったのか、店主も是非に着てみて欲しいと勧めてくる。)
    (渋りながらも、頼まれれば応えるのがカトラである)
    おい、やけに薄い生地ではないか。下着の線が浮いてしまうのだ。
    (お尻に手をつきながら、腰をひねって後ろを見やるので。控えめな胸の膨らみが先端のシルエットも顕にしながら、あばらと)
    (腰のラインまでぴっちり身体に張り付いて、なめらかな身体を服の柄の昇竜がおめでたく登っている。)
    (あと、カトラが着たとたん、なにやら服の艶が増したような)
    何、次はこれなのだ?…なんだこのひらひらしたのはー!子供服か!
    (真っ白なワンピースだ。スカートは多重なフリルでふわふわしてる。が脇腹から背中は)
    (大胆に開いている。これも着た途端に白さがくっきり際立つ) -- カトラ 2018-05-05 (土) 02:25:04
  • いいです!最高です!♥いえいえ下着のラインが見えるがポイントなのですー♪…ん?
    (カトラが試着すれば手で四角を作り四方からカトラの身体を観察。視姦デハナイデスヨー)
    (そして衣装が輝きが増した様な気がし首を傾げる)
    ま、いいか…はい!次はそれを!………、やはりご主人様は身体のラインを生かした衣装が似合うみたいですー♪
    (またまたカトラの周囲をぐるぐる。四方八方上下左右からカトラの姿を観察。だから視姦デハナイデスヨー)
    あれ?やっぱりご主人様が着ると服の輝きが増す気がしますー…? -- サキ 2018-05-06 (日) 00:52:27
  • 舐め回すように見るでないっ!…なんだ、服が?ふふん、何を着ていようと我のドラゴン強さが
    にじみ出ているというのだな!まぁそんなことも…あるだろうななのだ! 
    (ドヤ顔でポーズ取るが、たぶん浄化と治癒の能力で天然由来素材の布が生命力を)
    (取り戻した結果だろう。店主はこれ幸いと次々にあれもこれもと服をオススメしてくる。)
    (洗濯機扱いされてるが、本人は気づいてないようだからまぁいいか) -- カトラ 2018-05-06 (日) 23:06:21
  • だってだって可愛いですからー♥ …はい、なんか服が綺麗に…浄化作用なのかな……
    あ、次は次は…これ着てみましょうー!(言って選んだのスク水!しかも白!) -- サキ 2018-05-06 (日) 23:23:05
  • ほう?これは動きやすそうな…水着だこれ!なのだ!
    (白スクが輝いて濡れても無いのに透けている!店主は拝んだ)
    おい、服を買いに着たのに水着を買ってどうするんだなのだ! -- カトラ 2018-05-06 (日) 23:34:57
  • はぁ…♥(うっとりしながらスク水姿のカトラを見つめてる)え?はい水着ですよー♪
    んーそのうち泳ぎに行くかもしれないじゃないですかー
    この世界には海と呼ばれる大きな湖があると聞きましたし、塩味でなみ?があると聞きました! -- サキ 2018-05-06 (日) 23:45:18
  • おぬし海を見たことがないのかなのだ。この街の近くにもあるぞ。
    ふむ、じゃあ一応水着も買っておくかな、なのだ。何、こっちの水着を無料でやるからこっちにしろとな?
    じゃあそうするかな。…水着じゃなくてヒモなのだ!要らん!何?それじゃあ金を払うから我が着ているのをくれ?
    お主は何を言っているのだ…。
    (じぶんのとこの商品を金だして買おうとする商人始めてみた) -- カトラ 2018-05-07 (月) 00:03:24
  • はいー…魔界には湖か溶岩の海しか無くて……(しかも湖の多くは海棲魔獣の住処な事が多いと付け加え)
    …うん?あー!ダメですよー!その水着は私のものですー!
    (0.1秒で店員の意図を察するとカトラの前に立ちはだかって)
    ご主人様!見知らぬ人に着た服をあげるのは絶対にダメですよー!? -- サキ 2018-05-07 (月) 00:27:59
  • お、おう…?そうだな。あと、なんでおぬしまでさり気なくこの水着を欲しがるのだ。…人気があるのか?
    (勢いに押されて頷きつつ、カトラは怪訝なかおをした。)
    とりあえずだなー、お主も欲しいなら自分の分を買うのだ。冷静に考えたら普段の格好が卑猥すぎなのだ。エロめ。 -- カトラ 2018-05-07 (月) 01:05:50
  • え、えー…あー…従者としてご主人様の品は大事なものですからー!(少なくとも嘘は言ってない)
    はい、私も何か探してみます何がいいかなー…私の衣装そんなに卑猥ですかー?
    (そう言いつつクルリと回る。大きく開き乳首をギリギリ隠したバストが大きく揺れた)
    (卑猥の自覚等無し。魔界にはもっと過激な衣装のサキュバスが大勢いるのでそこら辺の常識がズレていた) -- サキ 2018-05-07 (月) 01:12:43
  • もはや全裸よりもエロイのだ。主よとりあえずなんかおとなし目なやつをもってまいるのだ。
    (というわけで持ってきたのはロングスカートのワンピースである。黒と金で刺繍のしてある)
    (キルトがあしらわれて可愛らしい感じである) -- カトラ 2018-05-07 (月) 01:22:56
  • えー…?(改めて自分の身体を見てみるも、思うのは姉達に比べたらまだまだと言う気持ちで)
    おとなしめのですかー?あ、可愛いかも…♪(と言う訳早速試着ー…着た)
    どうですかー♥(スカートの裾を摘まむとふわりふわりと左右に揺れてみる) -- サキ 2018-05-07 (月) 01:32:56
  • おー…。
    (隠しても隠しきれない胸元である。むしろコルセットみたいな上着が胸元を強調させて…)
    何を着てもエロくなるのだなおぬし。
    (持ち味が隠しきれないという点では、カトラと同じである。さすがサキュバス姫) -- カトラ 2018-05-07 (月) 01:42:36
  • うーエロく…ですか…?ちょっと複雑です……(可愛いと言って欲しかったらしい)
    でも…ご主人様が選んでくれた服…これ買いますー♪
    (そんな訳でこの服と先程のチャイナやスク水、ワンピース等々を纏めて購入する事にしました) -- サキ 2018-05-07 (月) 01:56:13
  • 結構な大荷物になったなのだ。
    (カトラが引っ張る荷車はこのまま店が開けそうな位荷物の山になっている)
    (牛乳も缶ごと買ったりしてかなりの重量になってしまったが。新鮮なミルクは)
    (河原の水で冷やしておくと長持ちしてきっと美味しいに違いない)
    これでもう足りないものなどは無いだろう。たぶん。 -- カトラ 2018-05-07 (月) 02:03:21
  • はいー、荷車買って正解でしたねー(荷車に積まれた荷物を眺めながらこくこく頷くサ姫)
    (カトラならば運べそうだが、牛乳等は荷車の方が安全に運べるだろう)
    んーっと…必要だと思うのは全部買ったと思いますけど…たぶん
    (念のためと来る前に必要と考えた物を指差し確認してみる)
    (食材に食器に調理道具、テントやその他日曜雑貨類……)
    (ここで思いついた物も含めるととりあえずは大丈夫そうだ) -- サキ 2018-05-07 (月) 02:14:11
  • ようし!ならば早速持って帰るのだ!テント作るの初めてなのだ!
    (新しいおもちゃを手に入れた子供みたいにわくわくしながらカトラは荷車を引いてあるき出す)
    (後に、テントを買わずに街に宿を取れば良かったんでは…?と気づくことになるが。)
    (今はグレードアップしたサバイバル生活への期待で胸も頭もいっぱいだった。カトラは短絡的であった) -- カトラ 2018-05-08 (火) 00:08:10
  • 状況:お買い物楽しかった♪ -- 2018-05-08 (火) 00:29:08
    • しばらくしたらまた買い物に来たいですねー…♪(荷車の荷台で荷物と一緒にゆられるサ姫さん)
      (荷台に満載の戦利品…買った品々を見ればサ姫もまた楽しくて嬉しくなってしまう)
      銀貨に余裕あるけれど、定期的に狩りの獲物を売りに来るのもよさそうですし……
      (今後の生活の見通しが立ち始めたので銀貨だけでなく心にも余裕が生まれました) -- サキ 2018-05-08 (火) 00:29:43
      • 次は熊でも仕留めるかなぁ。ぬふふ…お。
        (尻尾を揺らしながら歩いてたカトラがふと足を止める。見ているのは…壺だ。)
        (大きさ的に水瓶ぐらいあるでかい素焼きの壺である。でかさの割に値札の価格は安い。)
        (店先にたくさん重ねて並べてある、漬物とか大量に作るのに具合がよさそうなデカイ壺。)
        …ちょうどよさそうなのだ。
        (何が?と問う前にとことこ走っていって、カトラは壺を買う)
        ちょっと待ってるのだー!
        (ドップラー効果を残しつつ壺を抱えて飛んでいってしまった。通りに離陸の勢いで旋風が吹く) -- カトラ 2018-05-08 (火) 00:58:54
      • ご主人様なら熊も狩れそうです♪(あの投石の威力ならと思うも、カトラは格闘戦を挑むのだろう)
        うん?ご主人様ちょうど良いってな……あ、行っちゃった…壺なにするんだろう…?
        (尋ねる間も返事する間も無く飛びさるカトラ、ぽかーんとしたまま荷台に取り残されるサ姫) -- サキ 2018-05-08 (火) 01:09:09
      • ただいまなのだー。
        (また突風で砂埃が巻き起こり、満帆の帆のように膨らんだ翼をするすると小さく折りたたむ。)
        (飛んでいった時と同じように壺を抱えているが、何やら地面に置かれる壺の音が重たい)
        このドングリも売るのだ!こんだけたくさんあるんだから、結構な値段になるはずなのだ!
        (河原の寝床から、壺いっぱいにドングリを空輸してきたらしい) -- カトラ 2018-05-08 (火) 01:19:35
      • るるりら〜…あ♥ご主人様おかえりなさいませー
        (荷台に正座しあやとりしながら待っていたサ姫さん、カトラが戻れば尻尾をぱたぱたと笑顔で迎える)
        …それはドングリ?ご主人様が集めていたドングリですね?凄い量ですねー
        んー売るとなると…鹿を売った市場に行ってみます…?あそこなら色々な物を売れそうな気がします! -- サキ 2018-05-08 (火) 01:30:35
      • 売りにいくなのだー!
        (ドングリ壺を掲げあげて意気揚々と市場へ)

        …売れないのだ…!
        (でっかい壺を担いだカトラと、サキのコンビは、やっぱりまた注目を集めたが。売ってるのがドングリだと分かるとギャラリーはさーっと散っていった。)
        そのままでも食べられなくはないのだが…ん、いや、やっぱ…渋い…。
        (森で空腹を抱えてたときならともかく。街にはいくらでもおいしいものがあるわけで) -- カトラ 2018-05-08 (火) 01:41:11
      • …売れませんねー?人いっぱい集まったのに……
        んー…街には美味しい食べ物がたくさんあるから売れないのでしょうかー?
        甘くて美味しいの沢山ありますしー(まったくもってその通りであった)
        あ!でもそのままだと食べられなくても、どうにかすると売れるのかも……
        ほらほら試食した…アマガーキ?あれ元々は渋いのに甘くなってましたしー -- サキ 2018-05-08 (火) 01:54:09
      • えっあれ果物だったのだ?ねちゃってしたヨーカンかなんかだと思ってたなのだ…。
        (まぁ菓子の語源は中国語の果子(グォズ)つまり果物のことではある。そしてドングリも)
        (コナラの樹の果実であり、一番甘くてデカイものが栗だ、マロングラッセとか好きです。)
        …そうだ!お主菓子が作れると言っておったでないか。こいつを菓子にするのだ!
        (無茶振り) -- カトラ 2018-05-08 (火) 22:25:59
      • ふぇ?はい…あれはカーキを干した物らしいです、食べてる時に店員の方が教えてくれましたー
        (栗を使った菓子は美味しいのです、栗ごはんも美味しい)
        はいー↑?どんぐりでですかー?確かにお菓子を作れるとは言ったけれど…どんぐりの調理法なんて私知りませんよー?
        (なので「一週間まってください!美味しいどんぐり菓子を…」なんて言えない) -- サキ 2018-05-08 (火) 22:44:02
      • なんだ、できんのか…なのだ。 (がっくりするカトラ) -- カトラ 2018-05-08 (火) 23:22:08
      • なんだいあんたら、こんなにドングリ集めて食うのかい。
        (異様にカラフルな婆が現れた。あたまなんかパープルとシルバーの)
        (ツートンでシルバーの方は白髪だが、上下セパレートのではなく左右分けのツートンである)
        (なにやらきつい香水のような花の香りがする) -- 2018-05-08 (火) 23:22:15
      • はう…レシピでもわかれば後は応用なのですがー…はい?あー食べられたらいいなーって、ね?ご主人様
        (巣鴨あたりに沢山いそうなおばあちゃん登場に目をぱちくりとするも)
        (一応頭を垂れて挨拶するサ姫さん) -- サキ 2018-05-08 (火) 23:33:24
      • 食えぬので困っているのだ。…おぬしさっき会った老婆であるな? -- カトラ 2018-05-09 (水) 00:07:35
      • よしわかった花を買いな。
        (婆は強い匂いの小さな花を1輪取り出す) -- 2018-05-09 (水) 00:07:42
      • だから、花は要らぬと…。食えぬし。 -- カトラ 2018-05-09 (水) 00:07:51
      • この花はねぇ、身寄りの無いかわいそーうな子どもたちが、少しでも孤児院の助けに
        なれば…と健気にがんばって丹精した花ぁなんだよ。買うと徳が上がるよ。功徳つんどかないとね地獄行きだよ。
        (話が割と噛み合ってないし、婆の足元からぶちゃいでか猫が肩に飛び乗ってぬーんと鳴く) -- 2018-05-09 (水) 00:08:00
      • なんだ、物乞いかなのだ。
        (言い方ってもんがあるが、実際そうであろう。よくみれば婆の服が異様にカラフルなのも)
        (様々な布切れをあわせて1枚のローブのようにしているからだ。)
        (で、カトラは銀貨の入った袋ごと突き出すと)
        持っていくが良い。必要なものはもう買ったなのだ。ドラゴンは強い!故に奪い、そして弱き者へ与えるであるのだ。 -- カトラ 2018-05-09 (水) 00:08:09
      • (さすがに気前良すぎて婆もちょっとぽかーんとした。そこへ…)
        ッテメ!ババァッ!コラー!見つけたぞォー!
        (ぬぅ、と差し込む影!大柄な男の大きなアフロが地面にキノコ雲型の影を落とす) -- 2018-05-09 (水) 00:08:20
      • 地獄と言われましてもー……(魔界は地獄と呼ばれる事もありそしてサ姫はそこからやってきた訳で)
        でも身寄りの無い子が育てた花なら…わ、袋ごと?…ご主人様気前よすぎますよー…わ!?何ー?
        (突然の怒声に跳ねて驚くサ姫さん。胸も盛大に揺れる)こ、今度は誰さんですかー? -- サキ 2018-05-09 (水) 00:17:55
      • どけっ!ババァッテメッコラー!てめぇから買った魔法キノコのせいで俺の兄貴がもう3日も笑いが止まらねぇッゾ!アー!?
        (サキ達と婆の間に、大柄な男が乱暴に割り込み、ヤクザスラング混じりに怒りを爆発させている)
        何が上物だ、ワライダケじゃねーかありゃぁーよぉー!?このままじゃ兄貴は笑い死にだ! -- 2018-05-09 (水) 00:32:10
      • 笑いながら逝けるなんて幸せな最後じゃないか、上前跳ねようとしたバチがあたったんだよあたしゃ知らないね。
        (老婆は一向に動じず、べっと足元に唾吐く。)
        (魔法キノコと言えば、魔女が薬に使ったり、幻覚成分目当てでヤク中が手を出す怪しいブツである。) -- 2018-05-09 (水) 00:32:18
      • のう、もしやあの老婆、食わせものなのであろうか、なのだ。
        (銀貨の袋を持ったまま、サキの方を見る) -- カトラ 2018-05-09 (水) 00:32:35
      • …私もそんな気がしますー、巻き込まれないうちにそっと去った方が……
        (大男とのやりとりを見るにこの婆、この手の事を多数やってきたのだろう)
        (それに気付けばさらなる厄介事に巻き込まれそうな予感が沸いてきて) -- サキ 2018-05-09 (水) 00:40:29
      • ザッケンナコラー!
        (アフロが婆に掴みかかろうとした瞬間。ボンッ!煙幕!濃縮した屁のごとき凄まじき臭いも立ちこめる!)
        ワッザヘル!?
        (吐き気がしそうな強烈な匂いにアフロは鼻をつまんでひるむ) -- 2018-05-09 (水) 00:42:57
      • 嬢ちゃん!ほい、花。
        (一瞬の隙をついて婆はサキに花のカゴをパス。そして煙に乗じ裾をたくし上げてダバダバと人混みに駆け込む) -- 2018-05-09 (水) 00:43:47
      • ふん、硫黄であるな、なのだ。………あーっ!?
        (火山の中にあるドラゴンの国出身のカトラに硫黄臭は通じないが、一泊遅れて慌てた声を出す) -- カトラ 2018-05-09 (水) 00:44:34
      • けふっけふっ…え?おはな?…わ…ご主人様!?(サ姫には効いた様で異臭にけふけふ咳こむ)
        ああ…銀貨の袋がー!?(カトラの驚く声を聞けば即事態を察した。まるっと持って行かれました) -- サキ 2018-05-09 (水) 00:53:36
      • ぐぬぬ…おのれぇ!!ふんっ!
        (くれてやるのは構わないが、掠め取られるのは絶対許さない。それがドラゴン)
        (カトラは羽を大きく広げ、空へ飛び上がる!)
        猫ぉーッ!我の財を盗んで逃げおおせると思うなよ!なのだー!
        (猫だ。デカイぶさ猫が銀貨の袋を咥えてドタドタと走っていく) -- カトラ 2018-05-09 (水) 01:06:46
      • ババァまてコラーッ!
        (アフロも人ごみをかき分けるようにして走りだす) -- 2018-05-09 (水) 01:07:03
      • ああ、ご主人様ー!?…あのー荷車はー……、仕方ないですー……
        (のたのたと荷車を引きながら首輪の反応する方向へと進んで行くサ姫) -- サキ 2018-05-09 (水) 01:15:59
      • (市場を疾走する婆とぶさ猫!飛翔するカトラ!追いかけるアフロ!10馬身差以上開いて荷車とサキ)
        (婆がスライディングで果物売のカゴの下をすり抜け、ぶさ猫は身軽に山積みのオレンジの上を)
        (跳ねていく、直後突風がテントをふっ飛ばし。オレンジのカゴを蹴散らしてアフロが続く。)
        (魚屋の前を婆は盗んだ運搬カートに、ぶさ猫とゲットライド、駆け抜ける!竜巻と化したカトラが)
        (通り過ぎると魚が宙を舞い、アフロにタコを載せたアフロが魚の雨の中を走った!)
        (ババァを乗せたカートは下り坂を利用しさらに加速!急カーブを切って狭い路地へ!)
        (地べたに座ってサンドイッチを食う男の横を通り過ぎる!)
        (カトラの風圧で路地の天幕が吹き飛び食器が!乾燥ナツメが!ボレンヌィの干物が!)
        (宙を舞う!人々が右往左往し、乱れ飛ぶ品物を顔面に受けながらアフロが必死に走る!)
        (男のサンドイッチに挟まるボレンヌィ!)

        -- 2018-05-09 (水) 01:38:47
      • 遠くでご主人様が暴れる音が聞こえます…重い……
        (重いコンダラ…荷車を引きながらえっちらほっちらカトラを追うサ姫)
        (彼方遠くから破砕音と人々の叫び声が聞こえてくる)
        はぁふぅ…あ、ご主人様〜やっと追いつきました〜
        (そしていくつかの残骸を乗り越え角を曲がった先にカトラの姿があった) -- サキ 2018-05-09 (水) 01:54:13
      • うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
        (路地に響き渡るちょっとカワイイドラゴンの咆哮)
        (アフロの毛の塊とタコを左右の手それぞれに掴み、両腕を高く突き上げるカトラ)
        (その足元には散乱する魚とオレンジ、そしてザビエルカットになったアフロが倒れ伏していた…) -- カトラ 2018-05-09 (水) 02:12:32
      • ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…
        (ザビエルアフロは泣いて謝った) -- 2018-05-09 (水) 02:12:40

  • …で、我が老婆を捕まえ無事財布を取り戻したのだ。
    (そう言いつつ、銀貨袋を掲げてみせるカトラ) -- カトラ 2018-05-09 (水) 02:12:53
  • ハイ、ゴメンナサイ
    (正座して泣きながら謝るアフロ) -- 2018-05-09 (水) 02:12:59
  • その後、キノコ頭男が老婆をぶっ殺してやる!と息巻いておったが。まぁ自業自得故
    我の関することでもないと思ったのだが…
    -- カトラ 2018-05-09 (水) 02:13:08
  • ハイ、ゴメンナサイ
    (正座して泣きながら謝るアフロ) -- 2018-05-09 (水) 02:13:14
  • 老婆に助けてくれと泣きつかれてな。キノコ頭は我の仲裁を聞かず、愚かにもドラゴンに
    挑んだ故にこうなったのなのだ。
    (ドヤ顔である。カトラは暴力的ではないが、なんというか暴力そのものみたいなとこがある) -- カトラ 2018-05-09 (水) 02:13:26
  • ハイ、モウシマセン
    (正座して泣きながら謝るアフロ) -- 2018-05-09 (水) 02:13:33
  • 分かればよろしいなのだ、恭順する者は恩恵を受けるが良いなのだ。
    (兄とやらに飲ませるがよい、と小瓶につめた水をアフロに渡す) -- カトラ 2018-05-09 (水) 02:13:43
  • 全て終わってしまった雰囲気です……(土下座するアフロさんを見ればそんな事を呟いた)
    (周回遅れどころか三周回遅れくらいで到着したのだから当然であろう)
    ご主人様流石ですー♪(もはやする事は無いのでかちどきを上げるカトラに拍手)
    …普通の人間じゃまずご主人様に勝てませんよねー……あ、その水もしかしてご主人様の……
    (小瓶の中身はカトラの角を煎じた薬、カトラ印の霊薬なのだろう) -- サキ 2018-05-09 (水) 02:24:35
  • (そそくさと立ち去るアフロを見送り、つつカトラは頷いて。)
    ああ、キノコの毒ぐらい、唾つけとけば治るだろなのだ。
    (唾でした。)
    さて、我らもそろそろ帰るかなーなのだ。 -- カトラ 2018-05-09 (水) 02:33:31
  • つ、唾…?…なるほど!唾でしたかー…ふむふむ、ふふっ……
    (何か色々と理解して納得してさらに何か思いついたようです。きっとエロい事でしょう)
    はい!帰りましょう、帰ってのんびりしましょう♪今日は狩りをしなくてもお夜食があります♪ -- サキ 2018-05-09 (水) 22:38:10
  • うむ、今日は実によく働いたのでお腹も空いたのだ!
    (ガラガラと荷車を引きつつ二人は帰ることにした) -- カトラ 2018-05-09 (水) 23:20:29
  • 状況:お風呂屋も見つけた -- 2018-05-09 (水) 23:21:11
    • (知らない街を歩くと、物珍しさから観察眼が鋭くなるのか。思わぬ発見があったりするものだ)
      (帰り道とは全然違う方向にあった風呂屋を見つけられたのも、そういうことだろう)
      (陽も傾き始め。街中に響いていた建築現場の喧騒はひっそりとして、代わりに風呂屋の)
      (前は人々で賑わいはじめ。風呂客目当てに屋台も出ている。) -- 2018-05-09 (水) 23:37:04
      • ほほう、女神の湯とな。
        (風呂屋の大きな屋根を見上げて、カトラは楽しげだ) -- カトラ 2018-05-09 (水) 23:37:12
      • 女神と付くお風呂に外れ無しと聞いた事がありますー
        (古くの時代から水に加護をもたらす女神は多く)
        (お風呂と言う物が発明されてからはお風呂の湯にも加護がもたらされる様になったらしい)
        (さらにお風呂は社交場でもあり人が集う事は信仰が集まると言う事でもあった)
        ご主人様いっちゃいますか?行っちゃいますよね♪(わきわき) -- サキ 2018-05-09 (水) 23:53:26
      • うむ!風呂屋というのは初めてなのだ!一度言って見たいと思っておったが。国元ではそうもいかんのでな。
        ぬふふ、風呂上がりには甘いミルクを飲むのだ。
        (荷物は見て無くていいんですかー?我の宝に手を出す者は地の果てまで追いかけて燃やしつくすので大丈夫なのだ。)
        (などと言い合いながら、連れ立って意気揚々とのれんをくぐる。) -- カトラ 2018-05-10 (木) 00:14:23
      • はいー私もお風呂屋さんは初めてですー
        (魔界にも公衆浴場はあったがお城にはでっかいお風呂があったのでわざわざ行く必要が無かった)
        (風呂上がりのミルクは腰に手をあてて飲むのがマナーなんですよーとか話しつつ暖簾をくぐり)
        あ、あれがバンダーイですね?あそこで入場料を払うそうですー
        (『いらっしゃいだよー』暖簾をくぐれば小さなおばあちゃんが番台にちょこんと座っていた) -- サキ 2018-05-10 (木) 00:25:28
      • おおー、中はこんなになってるのかぁ。
        (ランプに明々と照らされた天井の高い広々とした玄関は、まだ建物自体真新しい感じだが)
        (なぜだか、ワビサビ的な風情がある。そして更衣室の奥からは風呂屋特有な濃厚な湯の気配。)
        二人分なのだ!
        (買ったばかりのまっさらなタオルを肩に、テンション高めに番台の上のおばあちゃんに声をかける)
        (気持ちがはやり、適当にテーブルにお代を置くと、カトラはさっそく奥へ駆け込もうとして『ちょっとまって』)
        (呼び止められる)
        なんなのだー?
        (尻尾を引っ張られたように急停止したカトラが振り向くと、『これじゃだめだよ』とやんわり言う)
        (おばあちゃんの手には丸く平べったい鉄くずが…) -- カトラ 2018-05-10 (木) 00:52:00
      • これがワビサビ…ほわ?(風呂屋の内装の見惚れていたがおばあちゃんの声で我に返り)
        あのー何がダメなのでしょう…あれ?これ銀貨じゃないですー??
        (カトラが支払ったのは銀貨ではなかった)
        (そうそれは形こそ銀貨に似ているが色は鉄色、表面には削れ消えかけた文字でLUCKY COINと刻まれている)
        (カジノか遊技場から廃棄されたゲーム用コインなのかもしれない) -- サキ 2018-05-10 (木) 01:03:32
      • んなっ!?
        (カトラは慌てて袋の中を見た。やられた。全部コインかただの鉄片である。手を突っ込んでかき分けても銀貨どころか銅貨も無い!)
        ど、どういうことなのだ…!?うぬぬぬ…っ
        (列が支えると。混んでいるので後ろの人だかりからの早くしてくれという無言の圧がすごい。)
        (結局はじき出されるように、二人は表へと送り返されてしまう) -- カトラ 2018-05-10 (木) 01:14:36
      • はぅぅぅお風呂〜……(風呂屋の建物を見上げながら嘆くサ姫さん)
        …うう、私達の銀貨はどこに行ってしまったのでしょう……
        (どこへと言うも思い当たるのは一つしかない、あのカラフルな婆だ) -- サキ 2018-05-10 (木) 01:25:09
      • あの老婆のどら猫をひっ捕まえた時に、銀貨が袋からこぼれたのだ…。だから、我はてっきり袋の中身も無事なのだとばかり…!
        (人の意識は、一つのことに気をとられると周りが見えなくなり、事実を都合よく解釈するものである。)
        (カラフル婆は、袋の中身を偽物とすり替えて、捕まった瞬間わざと本物の銀貨を撒いたのだ。)
        (ただ袋を取り返しただけなら、カトラも中身を確かめたかもしれない。しかし、落ちた銀貨にまんまと)
        (注意を逸らされ、それが袋から落ちたものだと都合よく思い込んでしまったというわけだ。)
        (そうなると、袋を取り返しても、落ちた銀貨を拾うことに気をとられて中身へ注意が行かない。)
        (そして、落ちた銀貨が本物なら、袋の中身も当然そうだという無意識の思い込みから)
        (中身がパッと見銀貨っぽかったらあっさり騙されるのだ。)
        (たとえ中身を改められても、銀貨袋に気がいってる内に婆はまんまと逃げおおせる。全く抜かりがない。)
        …おのれ…おのれ…よくも我を謀ったな…燃やし尽くしてくれる!
        (からくりに気づいたカトラが、火炎を吹き上げ、通行人がビビった) -- カトラ 2018-05-10 (木) 01:46:00
      • はぁ…完璧にやられましたねー…わーご主人様落ちついてくださーい!?
        (ひとまずカトラの指でツーッとして落ちつかせ)
        んーこうなると荷物が心配です、一端荷車の所に戻りましょう!

        (そんな訳で荷車を停車(?)させた場所へ移動したのだが……)
        …あれー?荷車に猫が群がってますがー!?
        (荷車自体は無事な様だが、なぜかたくさんの猫が荷車の周囲に集まっていた) -- サキ 2018-05-10 (木) 02:04:37
      • おふっ!?ごふっげほっ!ん、なんなのだー?…むっまた泥棒猫か!
        (敏感なところをツーっとされて、思わず咳き込んで煙を吐きながら、サキの後ろから覗くと)
        (にゃーにゃーと猫集りである。そのうち一匹が、ぴょいっと荷車に飛び乗って何かを咥えて)
        (飛び降りた。白い花である)
        花なのだ? -- カトラ 2018-05-10 (木) 02:16:48
      • むぅ?花だけ盗ってるみたいですねー?…いいですかーちょっと失礼しますよー?
        わ?ちょ、ちょっとくすぐったいですってばー?尻尾はやめてー
        (サ姫が荷台に近付けば何匹かの猫がサ姫の頭や胸にへばりついたり尻尾にじゃれついたりしてきた)
        (悶えるサ姫。少しエロっぽいぞ?それでもなんとか荷台から花の入った籠を取り出すと地面に置いて……)
        …猫さん降りてくださいよー?…あ、やっぱり花を咥えました?どこに行くのでしょー??
        (やはり猫達は籠の花に興味があった様で、籠の花を咥えるとこの場から去っていく)
        (よく見れば皆同じ方向に向かうものだから猫の行列ができあがっている) -- サキ 2018-05-10 (木) 22:30:23
      • 何を猫と遊んでるのだなのだ…。
        (カトラが一歩近づくと、猫の行列が大きく避けるように蛇行した。)
        (色々残念ドラゴンだが、それでもカトラは最上位捕食者だ、動物には警戒されるのだろう。)
        (その点サキュバスのサキは以前仔狼にも集られまくってたように動物や女子供に好かれやすい。)
        (なるほど、精気を吸うため相手と睦み合うのに、怯え警戒されてはレイプしかないので。理に叶った能力だ。)
        (で、猫である。サキの足元にすり寄っていた最後の一匹が、こちらを振り返りながら猫行列の)
        (最後尾につく) -- カトラ 2018-05-11 (金) 01:20:03
      • うー遊んでいた訳ではないですよ…あ、この子もやっぱり向こうに行くみたいですー?
        (花を咥えた猫の行列は少し先の路地の方へ曲がり入って行く)
        ご主人様、後をつけてみましょう!猫達の戻る先に何かあるのかもしれません
        (あるのは猫達の集会場かもしれないが、それでも例のカラフル婆の手掛かりも掴めるかもしれない) -- サキ 2018-05-11 (金) 01:33:15
      • 猫を…?なんで?
        (首を傾げながら、カトラはとりあえず荷車を引っ張って移動し始めた。)
        (大通りから外れて、猫の列は段々狭い道へ入っていく。空き地を横切り、建築現場を)
        (通り抜け…塀や小さな穴も猫には立派な道である。二人は荷車を置いて、猫と一緒に穴をくぐり、)
        (塀を歩き人家の軒下を這い進む。途中で、飛べばいいのでは…?とサキが気づいた。)
        うわー!なんだこの猫溜まりはー!
        (やがて、3方を建物に囲まれた、どん詰まりの路地裏に出た。両側の壁に鳥の巣箱みたいなものが)
        (みっちりと積まれていて、鳥の代わりに猫が顔を出している。足元も猫・猫・猫!うなぎの寝床めいた)
        (路地が猫で埋め尽くされている) -- カトラ 2018-05-11 (金) 01:56:34
      • (女の勘です♪とにっこり微笑むとカトラと共に猫達を追跡)
        (途中空に上がった事でわかったが猫の行列はかなりの長さがあった)
        (これだけの猫がどこへ行くのか…答えがこれだ)
        私達…いつの間にか猫の王国に来てしまったのでしょうかー?あふん♥
        (急にサ姫が色気のある声をあげた)…だ〜か〜ら〜尻尾はやめて〜
        (カトラを避け背後に回りこんだ猫の一匹がサ姫の尻尾にじゃれついていた)
        (もしカトラがいなければサ姫はネコマミレンだったのだろう) -- サキ 2018-05-11 (金) 02:14:56
      • しっしっ!あっちいくのだ食っちまうぞなのだ。まったくお主は目を離すとすぐに畜生に
        なぶられてるな、なのだ。おや…この香りは…。
        (猫をつまんだり、おっぱらったりしつつ。ふと路地に満ちる匂いに気づく。強い匂いは)
        (プランターの小さな白い花から漂ってくる) -- 2018-05-11 (金) 02:30:24
      • (その時、一番路地奥にあった塔みたいなぼろ小屋の戸がぎぃ、と開いて、猫たちが一斉に駆け出す。)
        (ニャーニャーの大合唱の中、ぶさ猫を肩に乗せた老婆が、鍋を持って中から出てきて…)
        さあさあ、飯の時間だよ。足元からおどきよ…。 -- 2018-05-11 (金) 02:30:35
      • ああー!貴様ァー!ババァー!見つけたなのだー! -- カトラ 2018-05-11 (金) 02:30:43
      • なんだってしまった!?おいおい、お前たち!おどき!おどきよ!
        (カラフル婆は慌てて逃げようとするが、足元は餌をねだる猫たちに押さえ込まれて身動きが)
        (取れない!) -- 2018-05-11 (金) 02:30:53
      • 我が宝物を盗み無事では済まさぬ…覚悟するが良い人間…なのだ…。
        (カトラは空間が歪んで見えるレベルでドラゴンオーラを全開!路地裏に熱波のような風が吹き抜ける )-- カトラ 2018-05-11 (金) 02:31:04
      • ヒィ!? -- 2018-05-11 (金) 02:31:10
      • ああ?ご主人様冷静にー?猫さんが焼けちゃいますー!
        (散々猫になぶられたがそれでも猫達や一般人が酷い目にあうのはサ姫の望むところでは無くて)
        お婆さん!鍋を置いたら両手をあげてくださーい!ご主人様めっちゃ怒ってますー!だからー…… -- サキ 2018-05-11 (金) 02:38:10
      • ひぃぃ…おた、お助け…!
        (流石に食欲よりも生命の危機を感じた猫達も散り散りに逃げ惑い、婆は小屋の中に逃げ込むが)
        (カトラはドアをあっさり引っ剥がす、木製のドアは壁に叩きつけられてバラバラに!) -- 2018-05-12 (土) 00:50:10
      • 焼き猫の付け合せにして食ってやるなのだー!
        (咆哮めいたカトラの雄叫びが響き、口元にメラッと炎が揺れる。) -- カトラ 2018-05-12 (土) 00:50:19
      • あーもー…だから…ご主人様落ち着いてください!(このままで本当に婆を焼き殺しかねない)
        少し落ち着きましょう…!あむっ♥(背後から抱きつくと角をぱくっと咥えました)
        (怒りで冷静さを欠きさらに老婆に注意がいってる今、背後は隙だらけであった) -- サキ 2018-05-12 (土) 00:59:26
      • んひょぁぁああああああああ!?
        (雄叫びが嬌声に代わって、カトラはぞわぞわする感覚に身悶えた) -- カトラ 2018-05-12 (土) 01:22:50

      • (路地裏に夜の静寂が戻る。あちこちに吊るされたランタンに灯が灯るとイルミネーションのようで)
        (どん詰まりの薄汚い路地裏に似合わない幻想的な雰囲気である) -- 2018-05-12 (土) 01:23:03
      • おぬしなぁ、ほんといきなりぞわってさせるのやめろなのだ。火が変なとこ入るではないか。げほっ
        (カトラはぼへっぼへっと咳をしながら煙を吐いている。手には無事に取り返した銀貨の袋だ) -- カトラ 2018-05-12 (土) 01:23:35
      • 派手に壊してくれちゃって、どうしてくれんだいこのドア。
        (婆は猫に餌をやりながらぶつくさ言いおる。あれだけビビらされて大した肝の座りようである) -- 2018-05-12 (土) 01:24:07
      • 自業自得なのだ。命があるだけありがたくおもうがよい。 -- カトラ 2018-05-12 (土) 01:24:18
      • だって…私物理じゃご主人様に勝てませんし……(お水飲みます?と水瓶から水を汲んで渡し)
        そう言われましてもー…悪いのは盗んだお婆さんですし
        それにもしご主人様が火吹いていたらこの辺り一面吹き飛んでいましたよー?(誇張しつつカトラの言葉にコクコク)) -- サキ 2018-05-12 (土) 01:38:44
      • おお、おっかない…よしよし。
        (肩にぶさ猫を乗せながら、婆はすり寄ってくる猫をあやしている。ずいぶんと人懐っこい猫達である) -- 2018-05-12 (土) 02:09:15
      • ぷはー。しかしずいぶんと猫だらけではないか。そんなに旨いのか猫は?なのだ。
        (コップを片手にカトラは路地裏を見渡す。ガラクタや家具の他に何段にも積み重なった)
        (猫の巣箱や、ぶら下げられた鉢に植物が生い茂っている。足元の石畳を引っ剥がした)
        (ところから生えているのは、ただの雑草かと思いきや、よくみると場所ごとに同じ種類の草が、まと)
        (まって生えていて畑みたいだ。そして一番奥には古木ように捻じれたのっぽの小屋だ。なんだか街中)
        (じゃなくて森の中に居るような気がしてくる) -- カトラ 2018-05-12 (土) 02:09:23
      • 食いもんじゃないよ、みんな私の使い魔さ。これでも昔ァ魔女なんてやってたもんでね。
        元ァはこの辺りの森に住んでたけどね、開拓だなんだで森も無くなっちまったから。
        (この路地裏は、元々、森の棲家のあった場所らしい。彼女は動物を使役する魔法が得意だったが、)
        (街中では猫ぐらいしか飼えない。その猫の食い扶持もバカにならないので。時折、今日のように街人)
        (から金品をくすねて生活している。白い花は使い魔猫にカモを知らせるための目印だったのだ) -- 2018-05-12 (土) 02:09:30
      • 食べちゃだめですよー?お婆さんは森の魔女だったのですねー?猫さん達は使い魔…と……でもじゃれないでー……
        (エサを食べ終えた猫がまたサ姫の尻尾にじゃつきはじめた。食後の運動なのかもしれない)
        そうなると…この草って元は森に生えるものなんですか?森の草ってどれが美味しいのかわかんなくて……
        あ、私達今は森で暮らしてるんですー(ねーっとカトラに笑みを向ける)
        (確かに盗みは良くないが森で生活経験ある者としてのシンパシーの様な物を感じていた) -- サキ 2018-05-12 (土) 02:25:12
      • 森で?変な嬢ちゃんたちだねぇ。あんなとこ住むのは変人か訳ありかモノ好きだけさ。
        人の住むとこじゃないね。大体この飽食のご時世にわざわざ野草なんか食いたいって。頭イカれてんのかい。
        (しれっと言ってのける婆に、カトラはやっぱり食っちまおうと気色ばみ、サキに止められたのであった) -- 2018-05-12 (土) 02:50:15
  • 状況:こんどこそお風呂 -- 2018-05-12 (土) 02:50:02
    • (ランタンのオレンジ色の灯が湯けむりの中でぼんやりと滲み、湯気は真っ暗な夜空へとゆるりと吸われていく)
      (客足はまだ途絶えないが、広々とした露天風呂は、手足を伸ばしてくつろぐには十分だ)
      あー…たまらん湯ではないかー…。実家の風呂よりこじんまりしてるとこに風情を感じるのだ。 -- カトラ 2018-05-13 (日) 00:34:50
      • ぬふー…足が伸ばせて肩まで浸かれるだけで私は幸せですー
        (二つの大陸を湯に揺らしながらまったり目を細めるサ姫さん。お風呂を満喫している顔である) -- サキ 2018-05-13 (日) 00:43:50
      • ほんとにー…ブクブクブクブク…。
        (リラックスし過ぎてカトラはほとんど水没してる。)
        (路地裏のカラフル婆から金を取り返した後、二人は改めて風呂屋に来ていた。)
        (数種類の内風呂にサウナ、そして大きな天然岩風呂は、男湯女湯に分かれていないので)
        (プール並に広々していて実に開放的で、立ち上る湯気と一緒に疲れもストレスも消えていくようだ) -- 2018-05-13 (日) 01:01:28
      • ブクブクブクブクブクブク…ぷはっ。
        (5分ぐらいぶくぶくしてからカトラが浮上してきた。さすがのドラゴン肺活量である)
        ふぅー…それに夕餉の食料もあるし。ふふふ…どんぐりの食い方もわかったしな、なのだ。ぐふふ -- カトラ 2018-05-13 (日) 01:03:54
      • 浮いて来ましたー(カトラ浮上で発生した波でさらに揺れるサ姫さんのお胸)
        あ、はい!どんぐりの調理方法もわかりましたし、必要な調理器具もあります♪…ご主人様隙ありー♪
        (背後からカトラに抱きつくサ姫さん。公衆浴場である事を気にもしない)
        (さてその調理方法の出所はと言うと……)
        (カラフル婆からお金を取り戻すついでに、カラフル婆が魔女時代に書いたと言う本を数冊貰ったのだ)
        (それには森の薬草の見分け方や調理法、薬としての使用方法。さらにどんぐりの調理方法も載っていた!) -- サキ 2018-05-13 (日) 01:18:17
      • あれがクッキーになるというのだし、曲がりなりにも魔女のレシピだし、期待できるのだ…うぉ!?
        (不意打ちでむにゅっとされる)
        やめんかー!公衆の面前でー! -- カトラ 2018-05-13 (日) 01:28:06
      • 保存食にもなるみたいなので一杯焼きますね…♪(カトラに抱きついたままほわほわ微笑み)
        大丈夫ですよー、こう言うのって皆目を逸らすし…何かあってもご主人様と一緒なら大丈夫ですー♥ -- サキ 2018-05-13 (日) 01:37:53
      • あっやめぇっひゃぁんっ!?
        (敏感すぎてついカワイイ声が)
        いや見られてる!ばっちり見られてるからなぁなのだ!見ないふりして視界の端っこでガン見されておるわ! -- カトラ 2018-05-13 (日) 01:44:40
      • あはっ♥やっぱりご主人様の声はかわいいですー♥
        (背後から抱きついたままぎゅむぎゅむ。見ないふりしつつ湯に沈む男性客)
        (一緒に来てる子の方をチラチラ見てる女性客) -- サキ 2018-05-13 (日) 01:54:08
      • あっ!へそをまさぐるなばかぁ!あっ…ひゃっ…
        (サキの巧みな指使いで、こらえきれずに可愛らしい声が漏れてしまう。)
        (一緒に風呂に入るとこうなるのはわかっていたが、人目のあるところなら、まさか大丈夫だろうと)
        (油断したの運のが尽きである。しかし、おぼこなカトラもサキのスケベに慣れてきた。)
        やっ…んっ…やめっ…って言っておるだろうがぁー!
        (サキの頭をひっつかむと思い切り湯船へ突っ込む!&ドラゴン腕力でがっちり押さえつける!) -- カトラ 2018-05-13 (日) 02:04:53
      • もっとご主人様の可愛い声効かせてください…♥(へそをクリクリ耳元で甘い声を囁くサ姫)
        (サ姫とってこのくらいはイチャイチャの延長にすぎないのかもしれない)
        まだまだ行き…ふぶっぽ…?(ドラゴニックアームプレッシャーで湯に沈むサ姫さん)
        (手でばちゃばちゃもがき…やがて動かなく……) -- サキ 2018-05-13 (日) 02:13:04
      • ふぅ…いい湯なのだ…。
        (死ーんとなるサキの横でまたブクブクと沈んでいくカトラであった) -- カトラ 2018-05-13 (日) 02:18:04

Ep.7 Edit

  • 状況:棲家が劇的ビフォーアフター -- 2018-05-19 (土) 00:30:27
    • 「やっと棲家っぽくなってきたではないか」 -- カトラ 2018-05-19 (土) 00:45:11
      • 木陰にテントを設営して、カトラは満足げにうなずく。着の身着のまま野宿状態から格段のレベルアップである。
        テントの前には石で囲って焚火スペースもつくったし、薪置き場には屋根もあるから多少の雨も大丈夫だ。
        食料袋は木に吊るしたから獣に盗られないし。地面に杭打して丸太を乗っけただけだがキッチンテーブルもある。
        その上の大きな天然石のまな板は。徒労に終わったカトラの岩窟堀の副産物だ。
        野生動物から原始人ぐらいへ文明度は進歩している。 -- 2018-05-19 (土) 00:45:17
      • 「ハンモックもなかなかの寝心地なのだ−」 -- カトラ 2018-05-19 (土) 00:45:24
      • 「はい♪これで背中が痛くなる事もないです…ご主人様とくっつき辛いのが難点ですがー」 -- サキ 2018-05-19 (土) 01:02:35
      • 一気に快適となった住環境に満足の笑みを浮かべるサ姫さん。特に調理環境周りが整ったのは嬉しい事であり拘った点でもある。
        なにしろ煮るか焼くしかなかった食材を文明的に調理し食する事ができるのだから。 -- 2018-05-19 (土) 01:02:45
      • 「さて、環境が整った所で何か食事でも作りましょうかー?魔女さんから貰った本もありますしー」 -- サキ 2018-05-19 (土) 01:02:57
      • 古びた本を掲げまたにっこり微笑むサ姫さん。街に住む元森の魔女から貰った森での生活を綴ったガイドブックだ。
        この本には森で暮らすに必要な多くの知識が綴ってあり、その中でも薬草や食糧周りは特に充実していた。 -- 2018-05-19 (土) 01:03:10
      • 「実はすでに準備してあるのだ!」
        カトラは自信満々に焚火にかかっていた鍋の蓋を取る。中で煮えていたのは…どんぐりだ。
        「なんとなくドングリの殻を剥いてたら楽しくなったのだ。で気がついたら山盛りになってたからな。」
        ナッツクラッカー並の指力でぺきぺきやるのは確かにちょっと嵌りそうだ。きっとカトラはプチプチを潰すのも好きに違いない。 -- カトラ 2018-05-19 (土) 01:17:50
      • 「わ?何を煮ているのかと思ったらドングリの灰汁抜きをしていたのですね?どんな感じかなー」
        お玉を取り出すと煮えてるどんぐりの一個を取り出し齧って見た
        「…うん♪、これならお湯を変えてもう少し煮込めば渋みが消えそうです」
        そんな訳でザルでどんぐりを落とさない様に取り出すと水を変えてもう少し煮込む。この時重曹を入れると早く灰汁が抜けるらしい(重層はお菓子作りにも使うので買ってあった) -- サキ 2018-05-19 (土) 01:34:32
      • 「さて、何をつくるかなーなのだ。とりあえず一番簡単そうなのはクッキーあ…オーブンが無いか…なのだ」 -- カトラ 2018-05-19 (土) 01:40:21
      • 「クッキーならフライパンで作る事もできますよー…ではまず……」
        灰汁抜きの終わったどんぐりをすり鉢ですり潰し粉状にしていく。…のだがこの作業は力作業なのでカトラのパワーに頼る事にした。ドラゴンパワーであっという間に粉になるどんぐり
        「粉になったら同量の小麦粉と、バター塩少々…今回はシンプルに砂糖で味付けしますねー」
        ボールの中で必要な材料を混ぜ合わせクッキーの生地を作っていく、ここも力仕事なので時間短縮のためカトラのドラゴンパワーに頼ります -- サキ 2018-05-19 (土) 01:58:20
      • 「よし!こねれば良いのだな、まかせろなのだ!」
        はじめての料理で楽しくなってきてノリノリだ。
        「粘土のように固まって来たなのだ」 -- カトラ 2018-05-19 (土) 02:07:23
      • そして出来上がったちょっと茶色っぽい生地を丸めてクッキーの形にしてくわけだが。
        「よし!でかいぞ!」
        せんべいみたいに特大のクッキーをつくるカトラさんだ。 -- カトラ 2018-05-19 (土) 02:09:04
      • 「やると思いました♪私は…ハート型と星型と…私とご主人様ですー♪」
        カトラなら大きいクッキー作ると予想していたサ姫さん。一方のサ姫さんはハート型や星型、それと二人の頭の形をデフォルメしたクッキー。顔はこんな感じ(╹◡╹) -- サキ 2018-05-19 (土) 02:28:56
      • 「ではフライパンに並べて焼いて行きますよー、じっくり焼きますのでもう少しの辛抱です!」
        石造りの簡易釜戸の上にクッキーを並べたフライパンを置くと焼き始める。火加減はあまり強くせずじっくりと。焼き時間は20分ほど、合間合間に何度かひっくり返す。 -- サキ 2018-05-19 (土) 22:47:28
      • まだなのかなのだ?まだですねー。もういいだろなのだ。もうちょっとですよー。と何度かやったあと。
        鋳物のフライパンの上でクッキーはだんだん香ばしくふっくらとし始める。
        「おお、ほんとに焼けてきたなのだ。おぬし意外と器用だな」 -- カトラ 2018-05-20 (日) 23:46:31
      • 「ふふん♪こう見えてお菓子作りは得意なんです♪」
        えへんと胸を逸らすサ姫さん、大きな胸もたゆんと揺れる。そんな会話をしながら二度三度クッキーをひっくり返せば徐々にクッキーに焼き色が付き始めて。 -- サキ 2018-05-21 (月) 00:11:18
      • 「はい、そんな訳で焼き上がりました!まだ熱いので注意…いりませんね?」
        火を止めれば立ち上がる湯気の香りが鼻孔をくすぐる、これまでのどんぐりクッキーとは明らかに違う香り。 -- サキ 2018-05-21 (月) 00:11:32
      • 「おおっ良いではないか!それじゃあ早速…」
        一つ取ってサクッと齧る。素朴な手作りクッキーの味の中に、木の香りがする。ほのかに苦み走る風味だ、ただのどんぐりはこれに渋みが加わった味だったが。
        「けっこううまいぞ!」
        美味しいのは主に小麦と砂糖の甘さのおかげだが、ドングリの風味も決して悪いものではない。なにより手作り補正もあるし。 -- カトラ 2018-05-21 (月) 00:34:43
      • 「ふーっふーっ…(カリッ)…はい!美味しいです…♪」
        星型クッキーを一つ手に取るとまだ熱いそれに息を吹きかけ冷ましてから一口齧った。
        口に広がるドングリの風味と舌に感じる素朴の味わい、クッキーと呼び美味しいと感じるには十分な味と食感だ。 -- サキ 2018-05-21 (月) 00:51:05
      • 「レシピ一つでこんなにも味が変わるのですねー、魔女さんに感謝です」
        もう一口齧れば笑みを作り頷く。単純にすり潰して固めて焼いただけでは出なかった味。 -- サキ 2018-05-21 (月) 00:51:49
      • 「硬く焼いておけば保存食にもなるのだ。それに、どんぐりならいくらでも採れるしななのだ」
        おそらくブナ科の植物なのだろうが、この森には年中ドングリを実らせる不思議なドングリの木がたくさん生えていた。
        なるほど、昔は森の魔女だったという婆が現役時代、たくさんのどんぐりレシピを残したのも納得だし、先日カトラが仕留めた馬並の鹿も
        豊富なドングリをもりもり食べて大きくなったのだろう。そうすると、たぶんおっとこ主みたいなイノシシやホッキョクグマ並の熊もいるだろう。
        イノシシがドングリを食べるのはもちろん、熊も実は肉よりも木の実や植物で大きくなる生き物なのだ。
        「ムフフ、いままではなんとなく集めてたが、食えるとわかればさらに集めたくなるではないかふふ…」
        そしてドングリが支える豊かな森の生態系に加わるドングリドラゴン。 -- カトラ 2018-05-21 (月) 01:01:32
      • 「はい!どんぐりを主食にすれば食費も節約できます♪」
        カトラの言葉に頷くサ姫。調理環境は整ったが調理すべき食材の補充は定期的に必要となる
        その何割かをドングリで賄う事ができるのなら、食費も大きく節約できるだろう。
        実際ドングリクッキーもクッキーの半分をドングリの粉とする事で小麦粉の節約になっている。 -- サキ 2018-05-21 (月) 01:33:25
      • 「それにどんぐりのレシピはまだたくさんありますし、ワンパターンになる事もなさそうです…かじっ♥」
        そう言いながらカトラの顔…型クッキーをパクリと咥えるサ姫さん -- サキ 2018-05-21 (月) 01:33:35
      • 「なんか、我めっちゃ成長してたくましくなってきてる気がするのだ。都会っ子のひ弱な養殖ドラゴンではなく野生なのだ!…ああっ!?…我が喰われたのだ…」
        さっそく捕食されるクッキーな自分をみて、ショックをうけた飼い猫の顔になるのだった。 -- カトラ 2018-05-21 (月) 01:43:40

Ep.8 Edit

  • 状況:世界が輝いて見える -- 2018-05-24 (木) 01:47:35

    • 「変なちょうちょを追いかけたら、あれが噂の本能寺だとは思わなかったのだ。
      この森はおかしなモノが多いのだ。バームクーヘンの芯見たことある?見せ
      てあげるからお兄さんの仮面ライダーソーセージを触ってよなどと言いながら
      わいせつなトッポを差し出す妖精にはちと驚いたのだが。我にかかればさし
      もの奴もポッキーだったのだ。」
      やけに明るい森の中を歩きながら、カトラは蔦に実った木の実を一口かじっ
      て投げすてた。
      「うぇ、これヘルヘイムの森の実ではないか。ぺっ。おい、そっちにお日様の
      匂いがする仔猫の肉球茸はあったかの」 -- カトラ 2018-05-24 (木) 01:48:05
      • 「はい、ふにふにした猫の尻尾なら100mほどここにありますー。巻きとったら雲のくじらと蟹退治に向かいましょう」
        くりくりと何かを巻取りながらうなずくサ姫。でも3mほど巻いたところで飽きたのか手近にあった木の実を齧ってみる
        「これはコキュートスに生えるポテトチップスですねー、ご主人様も踊りますか?」
        ポテトチップス(不確定名称)を齧りながら、カトラの方へと差し出してみる。 -- サキ 2018-05-24 (木) 02:05:22
      • 「しっぽがあるならもうすぐなのだ。まだ温かい…やつは近いなのだ。
        んん…がりがり君ナポリタン味みたいな味がするな…」

        などとおかしなやり取りをする二人が、おかしいのはさっき飲んだ
        ジュースが実は酒だったせいだろうか。ほろ酔い加減で、魔女のレシピ本に載っていた
        キノコを探しに森のかなり奥まで来ていた。
        妙な森である、周囲は捻じくれた大木ばかりで、節くれだった枝は頭上を天蓋して、昼なお
        暗い密林の様相であるのに、なんだかぽわぽわと明るくて駅地下アーケードのようである。
        だからなのか周囲には人通りも多い気がするが、通行人が全員キノコのように見える。 -- カトラ 2018-05-24 (木) 02:15:39
      • 「なんだか賑やかな通りに出ましたねー、ここが森の繁華街なのでしょうかー?」
        キノコの様な通行人達が行き交う通りを歩きながら小さく首を傾げるサ姫。
        「この人達なら捜しているキノコ知ってるかも?」
        キノコの様に見えるならキノコの事も知っているかもしれない。 -- サキ 2018-05-24 (木) 02:30:25
      • 「さっそく聞いてみるなのだ。おい…」
        と、カトラが声をかけてみるが、キノコたちは慌ただしくプキュプキュと走り去ってしまう。
        たけのこにも声をかけてみたがカタンカタンと同様である。
        「むぅ、一体なにを倍速再生のようになっておるのだなのだ。妙に慌ただしいではないか」
        サキと向き合って首をひねっていると。
        「もしやあなたはドラゴンの国のプリセンスカトラ様ではないでしょうか」
        「あなたはリリィサキュバスの国のプリンセスサキュリア様」
        二人の間になにかでっかいのが入ってきた。
        「ほう、我を知るかキノコよ」 -- カトラ 2018-05-24 (木) 02:44:44
      • 「私達の事を知っているのですか?知らないタケノコさん」
        急に現れたでっかい『ソレ』とじっとにらめっこするカトラとサ姫
        『ソレ』を何と表現するならばキノコタケノコすぎのこ
        …すぎのこは居ないのでキノコタケノコだろう -- サキ 2018-05-24 (木) 21:52:38
      • 『キノコだろ?』『タケノコさんですよー』顔を見合わせたカトラとサキが首をかしげると。
        「両方です」
        横を向いたそいつはタケノコからキノコが生えてる知的生命体であった。
        「プリンセスが居なくなりましたぞ。どこへ行かれましたかー?」
        キノコの側は右へ回ろうとし、タケノコの側は左へ回ろうとするのだから背中がくっついてる
        キノコタケノコは回転方向がぶつかりあって向きを変えることが出来ない。
        頭は悪いらしい。 -- 2018-05-24 (木) 22:30:26
      • 「…えっと…ご主人様行きましょうかー?少しお腹空いてきました……」
        ジタバタするキノコタケノコに暫しぽかーんとしていたが
        見ているうちスルーした方がいい様な気がして来た -- サキ 2018-05-24 (木) 22:41:01
      • 「せやななのだ」 -- カトラ 2018-05-24 (木) 23:46:29
      • カトラが頷き、その場を離れようとすると
        「おい大臣!王子の行方はわかったのか!」
        「ひぃっ国王様!?」
        「おい大臣!姫の行方はわかったのか!」
        「ひぃっ国王様!?」
        「また変なのがでてきたのだ」
        身動きの取れなくなったキノコタケノコはこんどはでっかいキノコとのっぽな竹に挟まれている。
        王冠をのっけた赤いキノコと、王冠が嵌ってる竹は、お互いに気づくと頭突きしあってにらみ合う。
        「バンブーキング!儂の王子を返せ!」
        「マタンゴキング!貴様こそ儂の姫を返せ!」
        お前が!貴様が!お前が!貴様が!お前が!貴様が!お前が!貴様が!
        埒が明かない頭突き合いをするキノコと竹に背を向けて、カトラとサキは腹減ったのだ、空きましたねぇ。
        「実は、マタンゴ王国の王子様と、バンブー王国のお姫様が行方不明になられたのですよ、プリンセス」 -- 2018-05-24 (木) 23:46:39
      • 「え、我もう巻き込まれておるの?」 -- カトラ 2018-05-24 (木) 23:46:58
      • 「なんでー?でも国の問題に他国の王族が…って聞いてますかー?」
        「キノコ条約により問題ありませぬ!」
        「タケノコ条約により問題ありませぬ!」
        条約なんて知ってます?知らないのだ!とやりとりするサ姫とカトラだが
        キノコとタケノコの大臣は問題ありませぬ!と言うばかりでとりあってくれない -- サキ 2018-05-25 (金) 00:06:53
      • 「「んんんん…戦争じゃー!」」
        そしてキノコに竹がめり込むほどにガンつけあってたキングが叫びを上げると
        周りにうにょうにょしていたキノコとタケノコ達も鍋の中のポップコーンのごとく跳ね回り実際破裂し。
        唐突に群衆の頭上に金色の渦が巻く。
        qst088172.jpg -- 2018-05-25 (金) 00:36:57
      • 「ぎゃぁー!?また出たぁー!?」 -- カトラ 2018-05-25 (金) 00:37:09
      • 「ひゃあ?なんでこんな時にー!?」
        混乱した状況の中現れる金色看板、軽快なラップまで聞こえますよ?この看板ノリノリですね?
        「争いはすとっぷイッ…ってこのドタバタをどうにかしろってことですかー!?」
        キノコとタケノコがポンポン跳ねまわるこの状況、これをどうにか収めろと言う事なのだろう -- サキ 2018-05-25 (金) 00:48:37
      • 「やってくれますかー!」
        「やってくれますかー!」
        嬉々としてやってくる大臣ズ。二人の周囲をクルクルしながら万歳なんかしておりますよ -- 2018-05-25 (金) 00:48:46
      • 「うぉぉぉ!ゴォァアアアアアアアアアアッッ!!」
        カトラは火を吹いた!辺り一面に風味豊かなこんがりとして香りが広がる! -- カトラ 2018-05-25 (金) 01:00:22
      • 「きゃー!?ご主人様ー!?」
        いきなりの火炎放射に驚くも慌ててカトラの角を掴んで止めるサ姫
        「何ブレスしてるんですかー!ああ、こんなにこんがり美味しそうに…じゃなくてー」 -- サキ 2018-05-25 (金) 01:14:05
      • 「んひょあぁぁ!?」
        カトラは悲鳴みたいな声をあげて炎は緊急停止!変なところに炎が入ってぼへっぼへっとカトラは
        むせた。
        「争いを止めればいいのだろう、火種ごと燃やし尽くせばカタがつくではないかなのだ」
        奇声をあげて燃えるキノコは走りまわり、ほっこりと丸焼きになったタケノコを頭上から猿がひゅっと
        降りてきてひゅっと取っていった。
        -- 2018-05-25 (金) 01:30:26
      • 「不意打ちとは卑怯な真似を!バンブーキング!ただで済むとおもうなよ!」
        「罠をしかけておったな!マタンゴキング!必ず報復してやるぞ!」
        「「戦争じゃー!」」
        燃えるマタンゴキングと焦げたバンブーキングが、それぞれ配下を引き連れ森の奥へと姿を消した。 -- 2018-05-25 (金) 01:31:08
      • 「ぼへっ」
        カトラは煙を吐いた。 -- カトラ 2018-05-25 (金) 01:31:16
  • 状況:森の奥へと -- 2018-05-25 (金) 01:46:54
    • 「マタンゴ王国とバンブー王国は大昔から何度も戦争をしてましてぇ。先の大戦の折には森が一つ
      消え去って切り株の森となりました」
      キノコタケノコ大臣が先導して森の奥へと進む道すがら、背中側のキノコが、後に続くカトラとサキに
      事の成り行きを説明してくれる。
      「最近では割と平和で、エリンギ王子とタケノ姫様がこっそりお付き合いされる程両国の関係もいい具合に …」 -- 2018-05-25 (金) 02:03:32
      • 「ロマンスですねー、お二人が平和の架け橋に……」
        大臣の話を聞きながらうんうん頷くとカトラにくっつくサ姫さん。カトラの腕にぎゅむっとしたりする。
        瞳がキラキラしてるし、こう言うロマンス絡みの話が好きなようだ
        「話は読めました!
        つまり…そのお二人が消えた事で、また戦争が起きて森が切り株ってしまいそうと……」 -- サキ 2018-05-25 (金) 21:33:17
      • 「それで、誘拐されたとか言ってなかったかなのだ」
        サキの胸に圧迫されて頭を斜めらせながら、カトラは聞く。 -- カトラ 2018-05-25 (金) 22:55:43
      • 「いいえ!誤解なんですよ!まったくの誤解!お二人は内緒でデートに行ってるだけなんです!」
        小川にさしかかったので、デカイ尺取り虫の尻を叩くと、尺取り虫は尻をこっち岸に、頭を向こう岸につけて
        橋になる。川の中にはメダカのガチな学校があった。 -- 2018-05-25 (金) 22:56:07
      • 「なんだ、それなら連れて帰ってくればいいだけではないか。我が飛んで迎えに行ってやろうなのだ」 -- カトラ 2018-05-25 (金) 22:56:20
      • 「はい!私達ならささっと行って連れ帰る事が出来ますー…♪」
        そう言うとサ姫は白夜の翼を広げて見せる
        「それでお二人の行先はわかっているのですか?」
        尺取り虫の橋を渡り終えると今度は蟻たちの大名行列に出くわしてしまう
        長い長い行列にカトラが燃やしてもいいのだ?とか言い出したりする -- 2018-05-25 (金) 23:17:32
      • くるりとタケノコとキノコが入れ替わり
        「はい、もちろん!私が誰にも見つからないように手配しましたので!」
        火を吹く前に角をきゅっとされるカトラが脱力する。どこなんです?とサキが問うと
        「誰にも邪魔されたくないと言うのでお二人をお送りした後、地図は食べてしまいました!」 -- 2018-05-25 (金) 23:40:48
      • 「バカだこいつ!」 -- カトラ 2018-05-25 (金) 23:41:29
      • 「あのー…場所は頭の中に入っているのですよねー…?」
        カトラの角を解放しつつキノコタケノコの頭ってどこだろう?なんて思ったりする
        そして蟻の大名行列はまだ続いている -- サキ 2018-05-25 (金) 23:58:48
      • 「もちろん!しっかり忘れましたぞー!」 -- 2018-05-26 (土) 00:12:34
      • 「もう良いのだ、こいつ置いてさっさと探しに行くのだ。ニンジャ共の尻カラテチョップは語彙が死滅する痛みなのだ」
        カトラはさっさと先へ進もうとするが、相変わらず蟻の大名行列が途切れない。
        飛んでみたら空中にも障害物判定があって無理をしたカトラは物理演算がバグってガクガク震えながらすっ飛んでいった。
        「蟻のヤバみがヤバイなのだ」
        語彙の臨終したカトラは地面に半分埋まっている。 -- カトラ 2018-05-26 (土) 00:13:04
      • 「ご、ご、ご主人様ぁ!?大丈夫ですかー!?」
        カトラを地面から引っこ抜こうとするがなかなか抜けない
        「んー!抜けない!…この行列も何か変だし…なんなのでしょう」 -- サキ 2018-05-26 (土) 00:28:29
      • 「この修正パッチを食べると治りますぞー!」
        そう言いながらキノコの大臣が身体から何か落した。
        この物体、何かわからなすぎてモザイクがかかってますよ? -- 2018-05-26 (土) 00:28:38
      • 「…うえ、気持ち悪っなのだ」
        サキに両手を引っ張られながら、モザイク見てうぇーってする。
        「そんなことより、この蟻共数が多すぎやしないか。おいっ蟻、ちょっと我を通すのだ。
        でないと、我の尻が危ないのでの…おいっ!」
        しかし一向に蟻は足を止める気配を見せない。仕方ない迂回をするか、辺りを見回して気づく。
        蟻は一向を取り囲み、輪になって行進していたのだ。終わりがあるわけがない。 -- カトラ 2018-05-26 (土) 00:43:37
      • 「お前たちをここから出すわけには行かないよ!」
        「ぬわーっ!?」
        カトラの足元の地面が盛り上がり、出てきたのは王冠をかぶった蟻!その足元に巨大な三葉虫!
        横で蟻の尻を吸う蛾。
        「私はアントクイーン、お前達に王子と姫を見つけさせやしない。マタンゴキングとバンブーキングには
        このまま共倒れになってもらう計画なんだからね!」
        「ギチギチギチギチギチ」
        「チュチュチュチュチュチュ」
        高らかに笑うアントクイーン!三葉虫は凶悪な顎をギチギチと鳴らす!蛾は尻を吸う。 -- 2018-05-26 (土) 00:43:51
      • 「なんと!王子と姫の行方がわからなくなったのは、お前たちの仕業だったのですなー!」
        大臣は憤るが、それは多分お前のせいだ。 -- 2018-05-26 (土) 00:45:12
      • 「えー……」
        盛りあがった土で泥まみれになりながらジト目になるサ姫さん、その隣でカトラも何か言いたそう…むしろ何か吹きたそうにしている
        とにかくこの三匹をどうにかすればいい事はわかった!
        「えっと…ご主人様、ぶわっといっちゃってください」 -- サキ 2018-05-26 (土) 00:59:17
      • 「よしきた、なのだ!…ぞわってさせるんじゃないぞ?なのだ。」
        角を両手でガードしてから、 カトラは胸いっぱいに空気を吸い込み、ついでに羽も大きくさせてゴアアアアアアアアッと火を吹いた!
        「ギャーッ」
        「ギャーッ」
        「ヂューッ」
        特撮の爆破シーンめいた炎が辺りを総なめにする!吹き飛ぶクイーンアントと三葉虫となんか、蛾!
        蟻の盆踊り行列も散り散りになり、頭に火の突いたキノコタケノコ大臣は川へ入水し、カトラとサキは
        足元に突如開いた大穴へ真っ逆さまだ!
        「なんでー!?」 -- カトラ 2018-05-26 (土) 01:21:42
      • 「なんでー!?」
        本当になんでてあった、二人共翼があるのに落ちる事に抗えないのだ
        だから落ちる、ひたすらに大穴の中を落ちて行く -- サキ 2018-05-26 (土) 01:32:33
      • 闇をひたすら落ち続ける。地下2階を通過して紫蛍光管に照らされた個室の並ぶ廊下を通り過ぎ。
        曲がりくねった蟻の巣を、右へ左へ転がりながら落ち続けて恐竜の化石よりも深いとこへ転がり。
        小腸を下っていく消化物を疑似体験しながら大地の腹を落ちていく。途中でおむすびころりんの
        おむすびと道連れになった。彼はこれからネズミに食われて宝の葛籠と交換されるのだという。
        闇をひたすら闇をひたすら…そして闇の中に光。 -- 2018-05-26 (土) 01:47:09
      • 「わー…うぅぅわぁあああああああ!?」
        出た先で全身の鱗が肌になった40絡みのオオトカゲが口を空けていたので、カトラは慌てて
        サキをひっつかんで羽ばたく。 -- カトラ 2018-05-26 (土) 01:47:17
      • 「飲み込まれるー…!?」
        サ姫も全力で羽ばたく。ぱたぱたぱたぱたとひたすらに
        もう無理ーと思った瞬間、閉じる大口が二人の尻尾を掠める
        飛ぶ事が出来た訳ではない、今度は上に向かって落ち始めのだ。
        オオトカゲは遠く小さくなり、おむすびは反逆の拳をネズミに打ち込む
        恐竜の化石の横を転がり上がりれば、蟻の巣で新たな女王誕生のシーンを目撃する
        紫蛍光管の廊下をどんどん進めば開くドアに何度もぶつりかけて…… -- サキ 2018-05-26 (土) 02:04:46
      • 「あ…光が見えてきました…!」
        二人抱きあったまま落ちる先を見上げれば光の点が見えてきた -- サキ 2018-05-26 (土) 02:04:56
      • 「こんどこそ出口なのだ!」
        しゅぽんっと飛び出てみるとさっきまでの居た地面ではない。というか地面が無い。
        二人して空の上に居るではないか。
        「なんでなのだ!?痛ッて!おいやめろ!尻をつつくななのだ!」
        鳥の群れがやたらと突き回してくるのでたまらずに羽ばたき逃げるわけだが。
        やたらにしつこいので川へ飛び込む。
        「くすぐったいのだ!尻をつつくななのだ!」
        魚の群れがやたらと突き回してくるのでお肌がきれいになっていく。 -- カトラ 2018-05-26 (土) 02:23:20
      • 「あはは…だから尻尾を突くのはやめて〜」
        一方でサ姫は尻尾に魚が群がる物だからくすぐったさに身を悶えていた。
        そんなこんなするうち徐々に川の流れが早く急になって行く
        「はぁ…やっと魚さんが離れてくれました…けど……」
        このままだと危ない気が?と言う目でカトラの方を見る -- サキ 2018-05-26 (土) 21:14:11
      • 居ない、もうずっと先まで流されている。遡上する鮭みたいに一瞬流れに抗うがあえなく押し流される。
        とくになんのひねりもなく今度は激流に飲まれてしまっている。水温は40度ぐらいだ。
        「なにこの川、キノコの出汁が効いてる」
        水面に顔を出したカトラは塩がほしいと思った。すると頭上からさらさらとなにか粉が落ちてくる。
        粉のことはどうでもよくなった。見上げたら激流の上に佇む立川在住のジョニー・デップ似のロン毛が
        手をくるくると回してなにか落としてるから、ご利益ありそうだと思う。
        「なぜ我にコンソメをかけるのだ」
        「ネコと和解しなさい」
        「はい」
        【イエス・キリストは内角低めを攻める】【死後しばきあい】【魚を正しくさばくイエス・キリスト】【ロリビッチは空想上の生き物です】
        【60分悟り放題】【人生一生酒一升】【何気ないキワミ】【馬の耳なし芳一アフリカゆき】【悟らなければ殴る】
        極彩色のネオン看板は都会のジャングルにさく怪しい夜の花、爛熟して腐敗寸前の甘ったるさを醸すのである。
        コンソメ味になったカトラは無人販売所でキノコとタケノコを買う。
        「………はっ!?」
        激流にどんぶらこしながら両脇にキノコとタケノコを抱えたカトラは目をさまし、おおきな桃は川面から
        飛び上がったおばあさんの群れにピラニアされる。
        「…宇宙を見たのだ」
        気のせいだ。 -- 2018-05-28 (月) 23:46:21
      • 例の場面転換
        一方その頃サ姫は! -- 2018-05-29 (火) 00:33:56
      • 「ご主人様〜?」
        水をかいて追いかけるも結局カトラと離れ離れになってしまったサ姫。
        このまま流されてカトラと合流すべきか、それとも別の方法をとるべきか……
        なんて考えていると不意に何かに掴まれてしまった。でっかいマジックハンドだ
        「こう言う遊具見た事ありますー…確かUFOキャ……ぷにゃ!」
        落されました打ちつけ痛む尻をさすりさすりしていると白い猿が現れこう告げる
        『さあ出発だ!42人の仲間を捜しエデンに聖杯を求めるのです!』
        「いやです」
        『ですよねー』
        そんな訳でサ姫は白い猿と別れカトラを捜す旅に出発する。

        「ご主人様ー」
        てくてく森を歩き都会のジャングルを彷徨い砂漠で干からびかけて
        そしてついにエデンに到着した
        「あ、私、聖属性の場所は厳しいのでパスで」
        次行ってみよう!

        「ご主人様ー」
        サ姫の旅は続く。上下左右に入り組む迷路を彷徨い
        不思議の国でアリスと女王を歳の差百合っていいよねと仲良くさせてみたり
        サイコロの目が悪くてなかなか前に進めなかったりして……

        「ご主人様ー」
        なぜか落下しているサ姫であった -- サキ 2018-05-29 (火) 00:34:09
      • 「ぐえー!?」
        悲鳴で返事をしたカトラは恙無く下敷きにされて。流されていく二人をロン毛が見守る。
        滝!しかし為す術はなく。標高百億万メートルの大フリーフォールから桃が、カトラが、サキが
        おばあさんが放り出されて川の水は宙に霧散し雲となり虹がかかる。雲を突き抜ける金色の
        大仏が指の間からこぼれ落ちる滝を慈愛の眼差しで見守りながら頂髻相よりビームを照射した。
        「わけがわからん!もう、あとはこのキノコとタケノコをどう料理するかだけ考えるのだ」
        涅槃のポーズでカトラは自由落下に身をまかせた。 -- カトラ 2018-05-29 (火) 00:57:27
      • 「やっと合流できたけど…さらに状況が悪くなった気がしますー」
        頑張って翼を羽ばたいてみるが落下に逆らう事ができない
        するとそこへ白い猿がやってきてサイコロを放り投げる
        なにが出るかな♪何が出るかな♪はい!空中爆撃!!
        「え?え?なんですその…はにゃ!」
        「ぐおわぁ!?」
        戸惑っているうちにサ姫は何かの上に落ちなさった
        ふにゃふにゃとした感触に見るのが怖い -- サキ 2018-05-29 (火) 01:17:07
      • 「ぐわーっ!?」
        ゴキボギゴギギギッ。悲鳴以上に凄まじく骨が軋む音をあげてカトラは逆エビに反る。
        二人はキノコ軍とタケノコ軍がにらみ合う真っ只中に落ちたのだ。
        サキはマタンゴキングの上に、カトラは当たり判定の上に。そのまま白目を向いて笑える姿勢で地面に転がった、笑える。
        「やっちまえー!」
        「すっぞこらー!」
        落下してきた二人を合図だと思ったのか、戦闘が開始されて、そんでカトラが抱えてきたキノコとタケノコが
        笑える姿勢のカトラの元から一人でに転がり出たのだ。
        「王子だ!王子が居るぞ!全軍止まれぃ!」
        「姫が居るではないか!全軍止まれ!」
        急に止まれなかったので両軍がごっつんこしてキノコとタケノコが宙を舞う。どれが王子でどれが姫か
        全然見分けがつかない。画面右端で泡を吹いているのがカトラである。笑える。
        そして二人のキングはまた王子と姫を見失って、戦闘再開だ!とブチギレ気味になったその時。
        しつこく面白いポーズをし続けるカトラの側に落ちていたタケノコが金色に光だし。むくむくと大きくなり
        皮がハラハラと落ちてメキメキと成長しつづけ、突然のカウントダウン。イグニッション、リフトオフ。
        金色の光を放ちつつ空へと登っていった。 -- 2018-05-29 (火) 02:01:38
      • 「…ぷぇ?」
        ヨガのポーズみたいになったまま気を失っていたカトラは目を覚ます。
        左手にはよじり棒、右手には一口かじったキノコ。
        辺りにはキノコの軍勢もタケノコの軍勢もなく。ただのテントの側の河原である。 -- カトラ 2018-05-29 (火) 02:01:46
      • 「二人はこうして月の世界へ…むにゃむにゃ……」
        傍らには寝言を言いながら転がるサ姫の姿、右手にはやはり一口齧ったキノコ
        左手には抜いてきたばかりと思われる瑞々しいタケノコが握られていた -- サキ 2018-05-29 (火) 02:11:30
      • キノコと、横でむにゃむにゃ言ってるサキとを首だけ動かして見回すと。
        カトラは仰向けになって若干焦点の定まらぬ目で空をみて。
        「…宇宙が見える」
        気のせいだ。 -- カトラ 2018-05-29 (火) 02:15:22

Ep.9 Edit

  • 状況:キノコ酔いはひどかった -- 2018-06-01 (金) 01:30:34
    • 昨日食べたキノコの毒は相当強かったらしく、サキとカトラは目が覚めた後も丸1日人間として
      使い物にならない状態であった。
      元森の魔女の婆が記した本に載ってたキノコを採って食べた結果である。素人にキノコの見分けは難しい。
      二人して足腰が立たなくなり、這うようにして川の水を汲むと枕元に置いて、水を飲んでは眠り
      眠っては水を飲むを繰り返し、サキは寝ながらカトラの角をしゃぶって翌日の朝方ようよう回復
      したのであった。人間が食べたら一生廃人か即死級の毒キノコだったんだろう。

      テントの中で眠るサキの体を、ひんやりとした風が撫でた。まだ温かい季節なのに、冬の朝のような
      底冷えのする冷気である。 -- 2018-06-01 (金) 01:31:07
      • 「はぅ!ひゃぅぅぅ〜…?」
        あまりの寒さに悲鳴と共に飛び起きるサ姫。一瞬で目が覚めてしまうも状況が把握できない
        隣で寝ているカトラはこの寒さにも起きる気配無くいびきをかいておられる
        溜息一つ。寒さから身を守る様自分の身を抱き肩を竦めると、冷気の出所と思われる方へと視線をやってみる
        すると……
        「なんか可愛いのがいる……」
        白くて小さい女の子がこちらをじっと見ながらちょこんと座っていた
        最初は幽霊の類かとも思ったが、幽霊にしては実体がはっきりとしすぎている
        とりあえず実体があるなら会話が通じるだろうと恐る恐るに声をかけてみんとす
        「あの〜…誰さんですかー…?」 -- サキ 2018-06-01 (金) 01:57:06
      • 雪のように白い肌、ぬくもりの無い水底の色の髪、そしてカトラと同じ黄金色の瞳の幼女であった。
        ひと目で、人の世のモノではないと分かる雰囲気である。
        猫耳みたいな袋付きのフードをかぶった幼女は、サキが目を覚ますと、パチパチとトカゲのような
        瞬きをする。しかし返事はしないで、今度はカトラの方を覗き込む。
        「むむ…うむむ…」
        すると、途端に何やら、カトラが寝苦しそうにしだして…。
        「…うぉわぁあああああああ!?」
        目を覚ましたとたん凄まじい悲鳴をあげてテントから転げだす! -- カトラ 2018-06-01 (金) 02:04:22
      • 「むぅ……」
        返事が無い。反応からしてサ姫の言葉は聞こえている様だが……
        静かに佇む姿は人形の様で、見た目だけならば美少女に分類される容姿をしている
        それでも観察するうちこの少女がやはり幽霊なのでは?なんて思えて来る
        そんな事を考えていると少女がカトラの方を覗き込み始めた
        「あ、ご主人様の知り合いでしたかー、そうならそうと…うひゃあ!?」
        覗き込む少女に反応し悲鳴を上げるカトラにサ姫は本日二度目の悲鳴をあげた -- サキ 2018-06-01 (金) 02:24:24
      • 寒々しい色の幼女も、カトラを追ってテントの外へと這い出していった。素足である。
        小さな足の裏の後に、ぞるぞる、と太く長い尻尾が引きずられていく。色が真っ白な事を除けばカトラの尻尾とそっくりだ。
        ただ、翼は生えて居ない。空は飛ばない系のドラゴンなのだろうか。
        「何故貴様がここに居るなのだ!」
        カトラの怒声が、早朝の森に響く。 -- カトラ 2018-06-01 (金) 02:39:53
      • 「あのー…ご主人様…そこの子は一体……」
        テントから頭だけ出すとカトラそして寒冷色の少女と順番に視線をやってみる
        怒りの声を上げるカトラ、そして表情を変えず無言のまま佇む少女
        カトラの方が一方的に怒りをぶつけている様に見えるが
        少女の方は無言無反応で二人の関係がとんっと見えてこない -- サキ 2018-06-01 (金) 22:39:11
      • すると少女が不意に両手をあげて。
        「遊びにきたよ、おねーちゃん」
        すっごくにこやかにそう言って、カトラは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。 -- 2018-06-02 (土) 00:30:05
      • 「おねーちゃん…?んー…つまりこの子はご主人様の妹様ですか…?」
        親戚や義理あるいは近所の子の可能性もあるが、カトラと同じ目の色に尻尾等の竜の特徴。それらを考慮に入れるとやはりカトラの妹の可能性が一番高い様な気がした。
        さらにもう一つ思う事が…寒い!冬にはまだ遠いはずだが肌をさらしているとそこからじわじわと冷気が染み込んでくるような感覚さえあり
        ふと見渡せば先日まで青々としていた木々には霜が降り、森は冬化粧の様相を呈している -- サキ 2018-06-02 (土) 21:39:24
      • 「左様…一番下の妹…いずれ我が倒さねばならぬ姉妹達の1人なのだ…」
        カトラは矢継ぎ早にファイティングポーズを繰り出して、歴代ライダーの構え一覧みたくなっているが。
        一歩たりとも近付こうとはしない。 -- カトラ 2018-06-02 (土) 21:55:46
      • 妹君の方は棒立ちで突っ立っていたが、不意に顔だけサキの方へぐりっと向けた。
        「エーラだよ、エーラはエーライヴァ・ブレンナドヨークトルドッティルだからエーラなのだ」 -- エーラ 2018-06-02 (土) 21:56:02
      • 「語尾を真似すんなー!」 -- カトラ 2018-06-02 (土) 21:57:48
      • 「エイラちゃんですかー、私はサキュリア・ラ・イシュ・アスモデウスです、気軽にサキと御呼びくださいませ」
        こちらからも自己紹介するとぺこりとお辞儀をし笑みを浮かべた
        「仲いいなぁ、お姉ちゃんの真似をしたいお年頃なのですねー」
        カトラの方は妙に殺気だっているが、傍目にはエーラがお姉ちゃん大好きな妹にしか見えず…… -- サキ 2018-06-02 (土) 22:07:09
      • 「エーラだよ」
        にこにこしながら言い直す。発音にはこだわりがあるらしい。 -- エーラ 2018-06-02 (土) 22:16:07
      • 「エーカちゃんですね、わかりました!もう間違えないので大丈夫ですー…♪」
        こう話をしていると普通の女の子に見え、危険はまったく感じない
        「ご主人様にも妹がいたのですねー、私にも妹がいるんですよ…♪」 -- サキ 2018-06-02 (土) 22:23:00
      • 「エーラだよ、サキはお姉ちゃんと何してるの?遊んでるの?私も遊ぶのだー!」
        サキの方に近づくと、見上げながら覗き込んでくる。側に寄られると一層ひんやりとする。 -- エーラ 2018-06-02 (土) 22:30:33
      • 「遊びではないっ修行中なのだ!いいからとっとと帰るのだこのバカッ。大体なんで居場所がバレたのだ…」 -- カトラ 2018-06-02 (土) 22:30:43
      • 「エーラちゃんですね今度こそ大丈夫です!(あせあせ)何してると言われたら…はぅぅ……」
        慌てて修正しつつ、質問にぽっと頬を染めるサ姫さん
        そしてエーラから漂ってくる冷気に背筋がブルっと震えた -- サキ 2018-06-02 (土) 22:39:00
      • 「お前も何を頬を染めてんのだなのだ。その壊れた冷凍庫の側にいると氷漬けにされるぞ。離れるのだ。」
        とりあえず、カトラは壺に入れておいた水を飲もうとカップを差し入れたら、がつんっと氷に当たった。
        「カッチカチなのだ…」
        しかたなく焚火を起こして氷を溶かすことにする。 -- カトラ 2018-06-02 (土) 22:55:26
      • 「遊ぼう」
        エーラの方はひんやりした手でサキの手を取ってひっぱってくる。 -- エーラ 2018-06-02 (土) 22:55:41
      • 「なんとなく、え?氷漬けなんて大げさな…大丈夫ですよ…わ!?」
        カトラのいい様に心配しすぎなのでは?と手をひろひろ振るサ姫だが。エーラの手の冷たさに驚いてしまう
        「ふふっ、いいですよ?何して遊びます?」
        それでも遊ぼうと誘われたのならにこやかに受け入れてしまう。故郷の妹を思い出している様だ -- サキ 2018-06-02 (土) 23:07:34
      • そうしたら、今度はもう片手も握ってエーラはサキの両手を取る。
        「ん…?あっオイ!止めろバカァ!」
        急にカトラが慌て出した次の瞬間、吹雪を伴った暴風が吹き抜ける!
        あっという間にサキは吹雪に巻き上げられて天高く連れ去られてしまう。 -- カトラ 2018-06-02 (土) 23:14:17
      • 「はい…?ひゃあ……」
        驚きの悲鳴を上げるサ姫、しかしその悲鳴は最後までカトラの耳には届かない
        カトラの耳に聞こえたのは風と雪の暴れる音のみだったから -- サキ 2018-06-02 (土) 23:27:38
      • 「あーあー…だから言ったのに…」
        消えた焚火に再び着火しつつ空を見上げた。 -- カトラ 2018-06-02 (土) 23:46:30
      • 一方はるか上空のサキである。地上が見えないぐらい高いし、そもそもあたりは猛吹雪に阻まれて
        真っ昼間だというのに白い闇に閉ざされている。
        「あははははは!」
        ゴウゴウと唸る風の中にエーラの無邪気な笑いが響き渡る。強烈な冷気と切り裂く暴風は
        悪魔のサキの身にもきびしい。 -- エーラ 2018-06-02 (土) 23:46:37
      • 「さ、寒いーーー!エーラちゃん寒い!寒いですー!」
        悪魔をも凍らせるコキュートスを思わせる寒さに悲鳴を上げてしまうサ姫
        「降ろして降ろして…あ、意識が……」
        降ろしてと懇願するも意識が遠のきはじめて…… -- サキ 2018-06-03 (日) 00:01:07
      • あたりに響くのはゴウゴウと唸る風の音と笑い声ばかり。このまま本当にカトラの言った通り
        氷漬けにされてしまうのか…!しかし気がつくとサキは地上に戻されている。
        「大丈夫かなのだ」
        サキの頭にお湯をかけるカトラさん。もしかしたらホントに氷漬けになってたのかもしれない。
        エーラは…フラフラとテントの周りを覗いたり匂いをかいだり。リスを追ったりしてる。
        リス捕まった…凍った…。 -- カトラ 2018-06-03 (日) 00:23:18
      • 「………(しーん)」
        やはり氷漬け状態なのか呼びかけても反応が無い
        「……あ?あれ…ママは…?」
        カトラがお湯をかけて数分後、やっと反応があった
        仮死状態の中で幻覚を見たのか、あるいは魔界に意識が飛んでいたのか…… -- サキ 2018-06-03 (日) 00:28:34
      • 「わかっただろうなのだ、あのアホはやべーのだ。」
        口から氷漬けのリスのしっぽをはみ出させたエーラを警戒する。
        「くやしいが、今の我では太刀打ちできないし、下手に逃げ出したらさっきみたいなことになるのでな、なのだ
        なんとか興味がこっちにこないようにして飽きて帰ってくれるのを待つしか…」
        カトラのすぐ背後で干し肉の塊をがじがじとかじるエーラが笑顔で立ってる。 -- カトラ 2018-06-03 (日) 00:42:10
      • 「…理解しました……」
        こくこくと首振り人形の様に何度も頷くサ姫。身体が冷えたからなのか白い肌がますます白い
        「んー…とりあえず食べ物でつって…あ……」
        顔を突き合わせこそこそ相談する二人だったが、それがエーラの興味を惹いた様だ -- サキ 2018-06-03 (日) 21:59:34
      • 「うぉぉぉわぁあああ!?バッカ貴様ァ!後ろに立つなぁなのだ!ぐえっ!」
        きゅうりを側に置かれた猫めいたジャンプでカトラがその場から離れようとして。干からびたカエルめいた体勢で尻尾を掴まれ地面に転ぶ。
        エーラは打ち込まれた杭のごとく微動だにせず。綱引きなら20tトラックとやっても多分勝てるカトラが、エーラの片手にも敵わないのだ。-- カトラ 2018-06-04 (月) 01:26:40
      • 「ふぁぁ!?ご主人様があっさりと…!?」
        カトラの怪力はサ姫が良く知っている、森での生活の中で何度も助けられてきたから。
        岩を砕く破壊力、重い荷物を運ぶパワー
        自滅してピンチになる事も多々あったが……それでもそのパワーは一般的な常識から考えればば圧倒的だ
        それが妹の片手一本で地に伏してしまっている……、その光景にサ姫はただただ唖然とするばかりで…… -- サキ 2018-06-04 (月) 21:54:33
      • 「あーそーぼー!」
        「のぉぉおおおおお!?」
        エーラは無邪気に笑い尻尾を掴んだままジャイアント・スウィング!一瞬でヘリのローターに匹敵する
        回転数に達して辺りを突風が吹き荒れる!
        「えいっ」
        「ぎゃぁあああああ!!」
        何の前触れも無く地面に叩きつけられるカトラ!三点式パイルドライバの工事を思わせる衝撃が
        地面をビリビリと震わせ河原の石は砕けて土砂を舞い上げる。
        子供がおもちゃを振り回したら次にやることは放り投げるか叩きつけるかなのだ。
        だが、カトラも生粋のドラゴン種である。即座に起き上がるとエーラめがけて火炎を吐く。
        「ごぁぁあああああああああ!」
        直撃!しかし無傷!ぱちっと瞬きしたエーラの黄金左目にまばゆく雪の結晶模様が浮かぶ。
        エーラが口を開いた次の瞬間、炎が凍った。燃焼中の炎がそのままの形で凍りつくという物理矛盾!
        見えない冷気のブレスの進行が、霜が広がっていく地面によって、次々に地面から生える
        氷柱によって可視化されて、進路上にあったカトラは、冷凍庫に半年放置した食品のごとくなる。 -- カトラ 2018-06-04 (月) 23:13:28
      • 「………はっ?ご主人様ー!?えっとお湯お湯…!凍ってるしー!」
        唖然としたままのフリーズ状態からやっと復帰すれば、カトラが物理的な意味でのフリーズ状態であった
        先程サ姫がされた様に、今度はサ姫がカトラにお湯をかけようとするが…お湯は冷えるを通り越し凍結していた。
        「えっと…どうしよう……、とりあえず…エーラちゃんお菓子大好きかなー?」
        そう言ってどんぐりクッキーを何枚か取り出すと、エーラに見せつける様に美味しいよ?と齧ってみたりする
        とにもかくにもカトラ復帰までの時間稼ぎ! -- サキ 2018-06-04 (月) 23:29:03
      • 「ん?」
        凍ったカトラを鷲掴みにしてたエーラが、ぐりっと首を向ける。
        よかった、食べ物には結構興味を示すようだ。そういえばさっきも干し肉とかリスとか食べてた。
        サキの手元のクッキーに顔をよせて匂いを嗅いでくる。犬みたいだな。 -- エーラ 2018-06-04 (月) 23:40:25
      • よし!まずは興味を惹く事に成功したと心の中でガッツポーズ。
        「美味しいお菓子大好きですよねー?カトラお姉ちゃんも大好きなんですよー♪」
        妹は姉の好きな物に興味を持つ、これはある主の法則。
        「いい子にしてくれたらあげますよー?」
        そう言ってもう一口齧るとにっこり微笑み、もう片方の手でトランプを持つように3枚ほどのクッキー見せる
        こうやっていると余裕がある様に見えるサ姫だが、内心では緊張気味であった
        だって、どう考えたってエーラの物理常識を越えた力には勝てるはずがないのだから -- サキ 2018-06-04 (月) 23:52:43
      • 「ちょうだい、ちょうだい」
        っていいつつ、もうサキが手に持ってるクッキーにがじっと噛み付いてる。 -- エーラ 2018-06-05 (火) 00:22:20
      • 「ぬぁぁ…へっぶし…!」
        体熱で氷を溶かしたカトラがくしゃみをした。ずぶ濡れの濡れ鼠だ。 -- カトラ 2018-06-05 (火) 00:22:37
      • 「あはっ♪エーラちゃんは食いしん坊さんですねー、慌てずともまだまだありますよー」
        ほわほわと微笑みながらエーラの頭を撫でる。
        念のために今度は属性耐性を上げる魔法を展開してあるのでいきなり凍ると言う事は無い…はず
        ともあれ、エーラの気を惹く事には成功した、この後どうするかだが……
        「…んー…あ……」
        考えるうちカトラが凍結状態から復活した、とは言ってもエーラがカトラで遊び始めれば振り出しに戻ってしまう、本当にどうしたものか…… -- サキ 2018-06-05 (火) 00:33:53
      • サクサクサクサク、ハムスターが餌をかじるような小気味よい音を立てて。サキが考えてる間に
        エーラは手の中のクッキーがなくなったのを、鼻をくっつけて確認すると。クッキーの袋に手を伸ばして
        再びサクサクとやりだす。音が消えた時がタイムリミットである。
        「くっそぅ…脳みそドライアイスのくせに…へっぶし!うぁー…ああー!?我のクッキー!!」
        「あんまり美味しくないね」
        「だったら喰うなぁ!なのだ!」 -- カトラ 2018-06-05 (火) 23:49:16
      • 「まぁまぁ…ご主人様も食べましょう…?」
        そう言ってカトラにクッキーを咥えさせ、それからまたエーラの方へ向き直る
        「…そっかー、エーラちゃんはもっと美味しいのがいいのかな…?」
        とりあえずエーラが食べ物でなんとかなりそうな事はわかった。
        そうなるともっと美味しい物で満足させるしかない!
        「じゃあ、私と約束してくれるなら…もっと美味しい物を作ってあげるよ?」 -- サキ 2018-06-06 (水) 00:02:56
  • 「するー!お腹空いたのだー」
    エーラが尻尾を振ってうなずいた。先端が軽く音速を超えてパンッて音がした。 -- エーラ 2018-06-06 (水) 00:21:04
  • 「むぐむぐぐ…。おぬし一体何を考えておるのだ」
    苦虫を噛み潰したような顔をしてクッキーを噛むカトラだ。しかし、力押しすれば酷い目に
    あうのは自分なのでいつもみたいに強引にはいかない。 -- カトラ 2018-06-06 (水) 00:21:13
  • 「私に考えがあります…なのでもう少しだけがんばってください……」
    小声でカトラに告げてウインクすると、エーラの瞳をじっと見詰めながら語り始める
    「まずは周りをカチコチにしない事!エーラちゃんは寒いの大好きだけど…苦手な子も沢山いるの
    それに…あんまり寒いと私も美味しいもの作れなくなっちゃう!」
    幼子に諭す様に穏やかに静かに語りかける。冷気を制限してもらうだけでだいぶ違うはず……
    「それと物を壊したりしない事。色んな物が壊れると美味しい物作るのが大変になっちゃうから」
    どうかなー?と問い尋ねながらサ姫はエーラに微笑みかける -- サキ 2018-06-06 (水) 00:32:17
  • 「はーい」
    両手をあげてエーラはうなずいた。その仕草がいちいち子供らしいのだが。その両手でがしっと
    カトラの肩を掴んだので、カトラは思わず小さく悲鳴をあげる。なるほど、カトラなら手荒に扱って
    も壊れはすまい。
    幸いサキに止められて事なきを得た。

    で…。
    「釣り…釣りか、なるほどな、なのだ」
    カトラはエーラと並んで、川に糸を垂れる。時間を潰す、じっとさせる。この2点に置いて釣りは実に
    妙案である。
    「………」
    横目でエーラを見ると、相変わらずのニコニコ顔で竿を握ったまま微動だにしない。
    「愚妹よ、何故貴様はあやつの言うことは聞くのだ…」
    「?」
    カトラの問に笑顔のまま首を傾げてぐりっと顔だけ向けてくる。
    「自我昆虫並の貴様に問うても無駄だったのだ」
    竿を振って岩陰のポイントに針を投げ入れた。カトラは釣りの心得もある、昔ドラゴンの国の熊達に
    習ったのだ。ポイントの狙い方、魚の誘いも慣れたものですぐにカトラの竿に魚がかかる。
    「ふんふん」
    真似してエーラも竿を振るう。しかし当たりはこない。何度もぽちゃぽちゃと闇雲に針を投げるが
    一向にだめである。その間に、カトラはもう一匹釣り上げた。
    「ふふん、不器用な奴だなのだ。こうしてみると釣りもなかなか悪くないものだなのだ」
    やっとかかったと思ったら長靴を釣り上げるエーラを尻目に、カトラは悠々と漁獲高をあげていく。
    珍しく優位に立って得意満面といった風である。 -- 2018-06-06 (水) 01:09:23
  • 「…エーラちゃんは約束を守って静かに遊んでくれているみたいですね……」
    まずは良かったとサ姫はほっと安心の吐息をした。
    妹に話しかける様に話したのがよかったのだろうか?エーラがどの様に感じたのかはわからないが
    彼女が約束を守ったのならば、自分も約束を守らねばならない。
    「さぁ、気合い入れて行きますよー」
    大きめのボール(器)に小麦粉とミルク、砂糖、卵にベーキングパウダー…必要な物を入れるとゆっくりと混ぜ合わせる。
    強く混ぜすぎるとふっくらしないので要注意!
    生地が混ぜ上がったら今度は熱したフライパンに油をひき、お玉で生地を落として焼き始める。
    「…魔界でみんなにおやつを作った時の事を思い出します…♪」
    そんな事を思い出せば自然と笑みが零れるが、今は笑っている余裕はあまり無い。
    とにかく焼いて焼いてホットケーキを量産する!このホットケーキに世界の命運がかかっている…かもしれない
    「ふんふふーん♪…今何か妙な音がしたような……」 -- サキ 2018-06-06 (水) 01:29:58
  • サキが顔をあげてみると…目の前に氷山がそびえ立っていた。
    一瞬前まで見慣れた河原が見事な氷河期を迎えているではないか!そしてカトラは氷漬けである。
    「がぁあああああああああ!」
    割ってでてきた!
    「釣れたー」
    「釣れてねーのだ!川ごと魚を冷凍保存する釣りがあってたまるかなのだー!」
    「ねーちゃんのよりでっかいよ、ほら」
    氷漬けになった1m級のイトウみたいな魚を自慢げに掲げ上げるエーラ。
    「ぐぬぬ…もうがまんならんなのだ!今日こそ我の怒りの炎で消し去ってくれるなのだ!
    水たまりになって乾いていくが良い!」
    瞬間、カトラから凄まじい熱波が!北極から赤道直下へ瞬間移動したような温度変化に
    氷山は溶け始め、氷漬けのイトウは解凍されて跳ね回る。
    「熱ッ」
    「おおっ!効いている…効いているぞ!これが我の新たなる力…!真夏のアイスキャンディーの
    ごとく溶けてしまうが良い!スカポンタン!」
    水蒸気爆発まで起こす熱量は、火炎を通りこし宛ら溶岩のごとく。さすがのエーラもあまりの熱にひるむが
    その左目が雪の結晶で輝くと、頭上を巨大な影が覆う。立ち上った水蒸気が空中で凍結して
    何倍もの巨大な氷山となったのだ!
    「おお?…ウワーッ!?」
    宙に浮かんだ氷山が巨大さ故に緩慢に落下!カトラは巨大な氷の牙に噛み潰され、当たり一面に
    バラバラと氷の塊がばらまかれた!
    「釣れたー」
    ぐったりしたカトラを両手で抱えあげたエーラが、ケラケラと笑う。 -- 2018-06-06 (水) 02:05:22
  • 「ぐふぅッ…!」
    ピクピクともがいた後、宛ら水揚げされたマグロ状態となるカトラ。もはやこれまで…。
    すると、その時。ふと漂ってくる匂いにエーラが鼻をひくつかせる。 -- カトラ 2018-06-06 (水) 02:07:39
  • 「えっと…ギリギリセーフ…かな…?…じゃないかもしれない…?」
    お皿に積まれたホットケーキを手にぽかーんとするサ姫。
    山盛りのホットケーキは出来上がったが、ぐったりするカトラを見ればセーフとは言い難い気もして、それでも
    「…とにかく!おーやーつーの時間ですよー…♪」
    半ばヤケ気味に言ってみる。
    お皿に積まれたホットケーキ、そして森で採取したハチミツと果実で作ったジャム、バターもある
    ホカホカと湯気を上げるホットケーキは子供の気を惹くに十分すぎるインパクトを発していた -- サキ 2018-06-06 (水) 02:25:05
  • 「おーやーつー!」
    エーラが小走りに寄ってくる。片手でカトラを引き釣りながらなのはこの際見ないでおこう。死にはすまい。
    「…もふっ、もぐ。…はふっふっ…おいしー!」
    凍らせるのかと思ったら、アツアツなままを口いっぱいに頬張って、湯気を吐き出しながら食べはじめた。 -- エーラ 2018-06-06 (水) 23:02:14
  • 「ふふっ♪そんなに慌てなくても沢山ありますよー、あったかいのも美味しいでしょ…?」
    カトラの事も心配であるが、エーラの美味しいという言葉にまずは安堵を得た。
    やはり嬉しいのはホットケーキを熱々なまま食べてくれたと言う事
    それは出来たての味を感じてくれるという事だから。そして……
    「…ご主人様大丈夫ですかー?早く復活しないとホットケーキ無くなりますよー?」
    ボロ雑巾状態のカトラの側に屈むと声をかけて、それから頬を指で突いてみた -- サキ 2018-06-06 (水) 23:23:30
  • 「ぽぁ〜…」
    頬を突かれて、カトラの口から半透明の魂が抜け出て来たが、もがくように自力で戻っていった。
    ドラゴンタフネスの為せる技である。 -- カトラ 2018-06-06 (水) 23:41:21
  • 「ご主人様の口から魂が…あ、戻った……」
    とりあえず大丈夫そうだ
    「…えっと早めに起きてくださいねー?これ…今朝の朝食も兼ねてますから……」 -- サキ 2018-06-06 (水) 23:50:09
  • 「朝…?今何時なのだ、100年くらい天地を巡る流れに溶けていた気がするのだなのだ…」
    何度も気絶させられすぎてカトラの頭がちょっと壊れた。
    すると、さっき入っていった魂の小さな欠片みたいなのが、慌てて飛んできて耳から潜り込む。
    「はっ!?あの冷凍単細胞はどこだ!?…あ、いい匂い」
    頭に手をあてて降りながら当たりを見回すと、ホットケーキをほとんど食べ尽くし、フォークを握った
    まま、うとうととするエーラを見た。 -- カトラ 2018-06-07 (木) 00:02:33
  • 「大丈夫ですか?おっぱい揉む?」
    お約束の事は言う
    「時間ですかーエーラちゃんが来てからあれやこれや色々あって…そろそろ九時くらいですねー」
    キノコによる疲労もあったし、もしエーラが来なければもっと遅くまで寝ていたのだろう。
    で、そのエーラは寝ていた
    「満足したら眠くなったみたいですね…寝てる姿可愛いです…♪」 -- サキ 2018-06-07 (木) 00:15:30
  • 「かわいい?冗談じゃない!大体、我が死にかけておるというのに乳がどうしたなのだ、我はこ
    れしきなんともないがな!揉むとヒールでも掛かるのかこれなのか、この乳がなのか!なのだ!」
    ふるふると頭を振り、しっかりと目を覚ますとカトラはおっぱいを揉んでからビンタした。
    「…?まさかホントに眠っておるのか、なのだ」
    それから、恐る恐る器用に座ったまま寝てるエーラに近寄る。がたっと机に突っ伏したらびびって
    半歩飛び退く。だが、聞こえてくるのは子供っぽい寝息だけだ。
    そういえば、ドラゴンの国はここから遥か北の地の果にあるのだという、カトラもずいぶん長旅して
    来たというし。長旅と空腹の状態で、遊んでご飯を食べたら眠くなるのも道理である。
    吹雪に乗って飛び、カトラ以上の怪力を持つ超越種のドラゴンでも、子供は子供なのかもしれない。 -- カトラ 2018-06-07 (木) 00:31:25
  • 「あふん♥きゃん♥」
    揉まれてからのビンタで何かに目覚めかけるサ姫さん。それはひとまずおいて
    「んーはい!ぐっすり眠っているみたいですねー?なんとなくですが寝息の感じでわかりますー」
    疲れていたのかな?なんて思えば自然と笑みが零れてくる。
    カトラを振りまわし、災害と思えるほどのパワーを発揮していた少女が今は可愛い寝顔を晒している
    気のせいかもしれないが、発せられる冷気も今は穏やかな気がして……
    「何かかける物でも……」
    そう言ってサ姫はテントに毛布を取りに行こうと…… -- サキ 2018-06-07 (木) 00:42:54
  • ガッ!とエーラの首根っこをひっつかむと、カトラは間髪入れずに大空へ飛び上がる!サキが
    振り返った時にはもうすでに突風だけ残してカトラは遥か空の彼方へ飛び去っていた。今まで見た中で
    最速の飛行である。発射されたロケットの如く雲を突き抜け、さらに上り惑星を眼下に見下ろす
    宇宙空間まで飛び上がると…。
    「はぁぁぁぁ…せいやー!!」
    眠るエーラへ全力で必殺ドラゴン飛び蹴りを繰り出す!
    高度400kmからエーラはさらに上空へと上昇!何れ地球の重力に引かれ、地上のどこか遠くに
    落下していくのだろう。眼下に見下ろす地球は、一度砕けて隙間を緑の光る何かで接着したような見た目である。
    「ふぅー…これでよし、なのだ」
    地上に帰ってきたカトラはほっと一息をつく。 -- カトラ 2018-06-07 (木) 00:59:15
  • 「ごごごごご主人様ー!?いいいいいったい何をー!?」
    カトラが地上に戻るやいなや近接距離にまで接近しまくしたてるサ姫
    あまりにも接近するものだからカトラはおっぱいに押されのけぞり気味になってしまう。
    「エーラちゃんは!?エーラちゃんどうなったんですー!?」 -- サキ 2018-06-07 (木) 01:11:10
  • 「おしつけるでない!衛星軌道から蹴り出してやったのだ。あやつは吹雪になって飛ぶからな
    空気の殆ど無い宇宙では地表へ落ちるまで身動き取れぬのだ。我はこの手で何度も命拾いしたのだ」
    ぐいーっとサキを押しかえしつつ。カトラは、どかっと氷の塊に腰を下ろす。 -- カトラ 2018-06-07 (木) 01:21:44
  • 「は、はぁ……」
    にわかに信じ難い話だが全て真実なのだろう、それほどに竜の一族とは常識外れすぎた
    そんな事を想いながらもう一度空を見上げると大きく息を吐いて呟いた……
    「エーラちゃん今度はゆっくり遊びましょうね……」 -- サキ 2018-06-07 (木) 01:36:52
  • 「もう二度とごめんなのだ…」
    カトラは、両手で顔を覆って両肘を両膝につき深い溜息をして。額で組んだ両指の庇の下からあたりを覗く。
    河原はあたり一面溶け残った氷塊がごろごろ転がって氷河の上のような有様である。森は雪で覆われ
    樹木は青々と茂りながら雪化粧。あちらこちらに地上に迷いでた氷山が文字通り山と連なる…。
    「どーすんのだ…これ…なのだ…」
    カトラは嘆息した。 -- カトラ 2018-06-07 (木) 01:46:54

Ep.10 Edit

  • 状況:すごい勢いで引越し準備してる -- 2018-06-11 (月) 00:22:41
    • エーラを宇宙へ放り出してから数時間後の事である。
      あの後、どっと疲れた二人は二度寝することにした。
      ほとんど溶けていないエーラの置き土産の氷山の横で、焚火が赤々と燃えている。

      カトラは、サキよりも一足先に起きだして、荷物をまとめだした。というより、手当たり次第に荷車に
      放り込んでいる。 -- カトラ 2018-06-11 (月) 00:22:51
      • 「えっと…あの…ご主人様これは一体…?」
        荷車の荷台でぽかんっと正座をしているサ姫。目覚めたら既に荷台の上でいまいち状況が把握できない。
        カトラに声をかけてみるも「今忙しいのだ」の一言があったきりで…… -- サキ 2018-06-11 (月) 00:37:10
      • 「あとはハンモックとテントと…」
        素手で木に打ち込んだハンモックのピンを引っこ抜き、テントのアンカーも引っこ抜いて手早く丸
        めて、サキの横に放り込む。
        「よし、いくぞ!」
        荷車の取手を握り、カトラは歩きだす。
        カトラは強引で突発的な行動が多いが、いつにもまして強引だ。
        川原の石を踏む荷車はガタガタとひどく揺れる。 -- カトラ 2018-06-11 (月) 00:45:34
      • 「…え?は……」
        サ姫の返事を待たず歩きだすカトラ。結局片付けの全てをカトラ一人でやってしまった
        仕方が無いので雑に積まれたテントや毛布を荷台で器用に畳み直すが、どうにも落ち着かない
        ガタガタと揺れる荷車、そして無言のまま歩を進めるカトラ……
        なんだか物語の一シーンの様で現実感が無い -- サキ 2018-06-11 (月) 01:05:01
      • 石の川原を抜けて轍は森の下草を踏み、やがて草原へと出た。
        ずんずんと突き進んでいくカトラは旅人を追い越し、荷運びゴーレムを追い越し、馬車を追い越して
        無人の大草原へといく、遠目に最初にサキと出会った丘の上の石舞台が車窓の風景のように、後ろへと
        過ぎていく…。カトラは始終無言である。 -- 2018-06-11 (月) 01:09:53
      • 知ってる景色がどんどん遠く小さくなっていく
        カトラと出会った丘が、カトラと過ごした森が、カトラと買い物をした街が……
        それに気付くと急に胸が締め付けられる様な感覚を覚えた……
        「ん…あ、あの…ご主人様私達はどこへ…?」
        絞り出す様な声。声を出すとはこんなにも難しかったのだろうか?
        全ての息を吐きだしてしまった様な気さえする -- サキ 2018-06-11 (月) 01:30:06
      • 「…ん?ああ…ちょっと引っ越しなのだ」
        背中越しに答えるが、足を止める気配はない。その間にも足早に草原の風景は後ろへと流れていく -- カトラ 2018-06-11 (月) 01:38:30
      • 「…はい、そ……」
        『それはわかっています』と聞こうとし、サ姫は言葉を止めた
        なんだか振り向かない背中が今は聞くなと言ってる様に思えてしまったから…… -- サキ 2018-06-11 (月) 01:45:00
      • そのうちに草原は途切れて荒野へ出る、サボテンとのっぽな岩山をバックに、荷車は乾いた牛の骨を
        ふみ砕きひた進む。
        雨が降り出し、陰鬱な空の元、灰色の海に出る、海岸をさらにひた進み。
        日が出て来たと思えば、気温はぐんぐんあがって、いつの間にか砂漠である。傾いで半ば地面に埋もれ
        た 高層ビル群の残骸は、遥か古代に栄えた文明の名残である。ラクダに乗って砂漠をゆくベドウィンの
        隊商の列を追い越して、荷車はさらにさらに進んで行く。
        雪が降り始めた、日も暮れ始め、ずっと上りの坂道が続いているが、それでもカトラはとまらない。遠くには
        モノトーンの山脈が寒々しく佇ずむ景色の中をとにかくひたすら進んでいく。針葉樹の森に入るころには、辺り
        は夜の闇に閉ざされ吹雪になり。唸る風の中に遠く微に狼の遠吠えが聞こえるがそれでも、やけくそみたく
        さらにさらにさらにと進んでいく。
        夜半、吹雪が止む。酸素が薄い、一体今はどこを進んでいるのやら、雲間がキレて月が顔を出すと周りは
        峻険なる山嶺のど真ん中である。荷車は幅ギリギリ断崖絶壁の隘路をがむしゃらに突き進み車輪が跳ね
        た小石が、虚空に月明かりで一瞬光って、音もなく渓谷の闇に消えた。 -- 2018-06-11 (月) 02:03:45

      • 「…こ、ここどこですかー…?」

        毛布から顔を出すと周囲を見渡し悲鳴な様な声をあげた。
        草原から海へ、海から砂漠へ、砂漠から森へ……、気温が大きく上がり大きく下がる
        あまりの環境の変化にサ姫は畳んだ毛布を広げ頭からくるまったのだが……
        息苦しさに毛布から顔を出せばもはやここがどこかわからない
        わかるのは今が夜であると言う事だけ…… -- サキ 2018-06-11 (月) 23:49:31
      • 「あー…ここは、山だな」
        見れば分かる。海へ行き砂漠を渡り、気がつけば雪山の上である。
        まず間違いなく行き先など最初から決まっていないのだ。このまま放って置くと
        海の底までいって竜宮城の観光などするはめになるかもしれない。楽しそうだ。 -- カトラ 2018-06-12 (火) 23:28:58
      • 「そ、それはわかっていますけどー……」
        山、夜の山だ。そして空気が薄いし寒い、エーラに遊ばれた高度よりは低いがそれでもかなり過酷な環境だ。
        登山家でも無い限りこんな所に来る者はめったにいないだろう。…あ、鹿っぽい何かが跳ねて行った。
        そんな光景を眺めていると少しづつ気持ちが落ちついてきた。だから……
        「ふぅ…ご主人様…どこへ向かっているのですか…?」
        カトラにそう問い尋ねてみる -- サキ 2018-06-12 (火) 23:43:59
      • 「どこって…どっか遠くらへんなのだ」
        一泊何か言いかけてやめたような間を空けて、カトラはふたたび歩きだした。
        月明かりを受けて青白くぼんやりと光る雪の斜面に出て、轍のあとを引きながら
        荷車を引きずるようにすすんでいく。
        いかにカトラのドラゴン体力でもいい加減疲れていそうなのに、まだどこかへ行こうとしている。 -- カトラ 2018-06-12 (火) 23:58:41
      • 「…少し休みませんか…?」
        カトラの言葉に大きく溜息すると背後から抱き付いた、首付近を締める様な強引な抱き付きかた。
        「いえ、やすみましょう!ほら寒いけれど夜の山と言うのもなかなかのものですよ?」
        目が慣れて来ると遠くには山々の影が青白く浮かび上がっているのが見え、さらに山から伸びる様に星の川が天へと昇っているのが見える -- サキ 2018-06-13 (水) 00:14:21
      • 「ぐえっ!何をするなのだ、離せ!わかったから離せ!なのだ!乳をおしつけるでない!」
        しばらくすすんで、雪原に影を投げかける大きな岩の下で荷車を止める。
        雪を掘って地面を露出させると、積んであった薪で焚火にした。
        風の無い夜だ、音は雪に吸われてしん、と静まり返り、星のまたたきの音が聞こえて来そうである。
        「…ここ、どこなのだ」
        静寂をやぶり、すごく今更なことをカトラが言う。 -- カトラ 2018-06-13 (水) 00:34:27
      • 「…星が綺麗……」
        毛布や携帯食の準備を終えると空を見上げ小さく呟いた
        手を伸ばせば届きそうなほど近くに見える星の輝き、本当にまたたく音が聞こえそうだ
        「森から見る空も綺麗だったけれど、ここにはもっとたくさんの星があります…はい…?」
        カトラの言葉に携帯食の袋に手をつっこんだまま固まるサ姫さん。
        「あー……えー…山ですよ」 -- サキ 2018-06-13 (水) 00:51:29
      • 「うむ…山なのだ。とりあえず…今日はここで休むのだ。起きたらまだ移動せねばなのだ…」
        長距離移動の疲れか、気の抜けた声をだす。普段の無駄に良い威勢はなりを潜めている。
        そう長い付き合いではないが、明らかにいつもとは違う雰囲気なようで…。 -- カトラ 2018-06-13 (水) 01:30:15
      • 「………」
        そんなカトラを無言で見詰めるサ姫。
        いつものほわほわとした空気はどこへ行ったのかその瞳は力強く真剣その物で…… -- サキ 2018-06-13 (水) 01:40:04
      • 「…なんだ、なんなのだなのだ。ジロジロみおって」
        微妙に居心地悪そうにして、焚火に薪を追加したり飲水用の雪を鍋に取ったりするが、
        すぐにに手持ち無沙汰になってしまう。 -- カトラ 2018-06-13 (水) 01:46:53
      • 「ふぅ……」
        そんなサ姫はカトラに小さく溜息をし、そして告げた。
        「ご主人様…あまり無理はしないでください……」 -- サキ 2018-06-13 (水) 01:55:11
      • 「何を言うなのだ。我は一向に無理などしておらぬのだ!」
        そう言いつつサキの持ってた袋をとって、どんぐりクッキーを1枚がじっと噛んだ。
        硬い冷やしクッキーになっている。 -- カトラ 2018-06-14 (木) 00:23:19
      • 「…いえ、無理してます……」
        視線を逸らさずカトラをじっと見つめたままで言い返す。
        「だって今のご主人様、全然ご主人様らしくないですもん!」 -- サキ 2018-06-14 (木) 00:31:46
      • 言葉がちくりと刺さって、思わず怯んだのか一瞬カトラは手を止めたが。
        「何を言い出すかと思えば…、ドラゴンは完全である、ただ一個、独りによって成り立つモノ。
        故にドラゴンを測る物差しなどこの世には無く、ドラゴンによって世界はその小ささを知るのである。
        我はドラゴンなのだ、我にらしいもらしくないも無いっ。っていうか乳に脳の栄養吸われてそうなくせに
        なんだこのやろう!我に説教か!この!クッキーでもくらえ!」
        カトラが普段どや顔で言う謎ドラゴン理論も今日は覇気がなく、最後の方なんかやけくそ気味に
        サキの胸にクッキーねじ込んでるし、おひねりかな? -- カトラ 2018-06-14 (木) 00:44:49
      • 「きゃん?」
        カトラの語るドラゴン理屈に圧倒され、胸の谷間にクッキーをねじ込まれるが…しっかりホールドしておるとにかく圧倒されるが、今日のサ姫さんはひるまない。
        「いいえ、ドラゴンだって個では成り立ちません!だって強い!って思ってくれる人がいるからドラゴンは強いんです!
        だからご主人様を強いって思ってる私が言うんだから間違いありません!…はふぅ」
        一気に言って酸欠になったのか大きく呼吸してる。クッキーは挟んだまま -- サキ 2018-06-14 (木) 01:04:43
      • 「ふんっ、おぬしに言われるまでもなく、我が強いのは当然なのだ!ドラゴンだからな!」 -- カトラ 2018-06-14 (木) 01:09:04
      • 「だったらなんでそんな目をしてるんです…?今のご主人様の目…おびえる子供みたいです……」
        そう言ってカトラの方へと身を乗り出すサ姫さん -- サキ 2018-06-14 (木) 01:19:12
      • 「はぁー!?誰が怯えているのだなのだ!我一向に無敵なんですがー!?なのだ!」
        などと虚勢を張るも、言葉が今度はぐっさり心に刺さって身動き取れなくなってしまったのは
        まるわかりであった。いつもの元気なら激高して火炎の一つや二つ吐いていただろうに。
        カトラは、座ったまま、拗ねた子供のようにすぐに目を逸してしまう。 -- カトラ 2018-06-14 (木) 01:27:35
      • 「………」
        わかりすぎであった。長いとは言えない時間だがカトラに召喚されてからずっと彼女を見続けて来たサキならばなおさらであった
        「ご主人様…!」
        大きな声でそう言うと先程胸の谷間に挟まれたどんぐりクッキーをカトラの口に咥えさせ
        そして膝立ちでカトラの頭を抱き締めた -- サキ 2018-06-14 (木) 01:41:57
      • 「むぐっ…んん!?」
        クッキーを食べればいいのか、突然の抱擁に反応すればいいのか。2つのタスクが同時に発生して
        カトラは処理落ちしてしまう。
        「な、なんじゃぁとうとつにぃなのだ!」
        カトラがそういったのは、とりあえずクッキーをゴクリと丸呑みしてからで。 -- カトラ 2018-06-14 (木) 01:55:29
      • 「…私が側にいますから……」
        今のサキにはそのくらいしか出来ないが、それでもと
        カトラの頭を抱き締めたままさらに言葉を続ける
        「…私はご主人様みたいな力は無いけれど…側にいるくらいはできますから……」 -- サキ 2018-06-15 (金) 00:37:50
      • 「はぁー!?お主一体何を言ってるなのだ!何を…」
        あきれたような、驚いたような声をあげるが。結局カトラはサキを押しのけようとはしなくて。
        「何を…」
        そう、つぶやいて。結局、腕の中につかまったままである。燃える焚火の熱よりも、触れ合った肌から温度が伝わってくる。
        氷の結晶が舞うような夜空と、白い闇に閉ざされた地上の中でその熱は、離れればすぐに消えてしまいそうなほどにはかなくて。 -- カトラ 2018-06-15 (金) 01:13:16
      • 「…ご主人様ってあったかいですね……」
        小声で呟くと目を閉じ抱き締めた腕の中にある体温を感じる
        しかし暖かい筈なのに、腕の中にある少女は震えている様にも思えて
        だから、その震えを止めたいとより強く抱き締めて
        「ご主人様…女の子のおっぱいって何のためにあるか知ってますか…?」 -- サキ 2018-06-15 (金) 01:31:35
      • 「ほんとに何言ってるのだなのだ!?」
        素のつっこみである。 -- カトラ 2018-06-15 (金) 01:37:02
      • 「抱き締めた時、相手にいっぱいくっつくためなんですよ…♪」
        実際そうだ、抱き締めたサ姫の胸はカトラに密着しその体温をカトラに伝えている
        「だから…ここには抱き締めた相手への想いがたくさん詰まっているんです……」 -- サキ 2018-06-15 (金) 01:48:37
      • 「想い…むぐっむぐぐむぅー…っ!」
        ぎゅっと押し付けられすぎて、おっぱいで窒息しそうになる!
        「ぶはぁっ!押し付け過ぎなのだ!無駄にデカイ乳をしおって!なんなのだ!なのだ!そんなに想いとやらで一杯なのか!むにゅぅっ!」
        押しのけようとしても、ぎゅっとされてしまうので逃れようはない。というか、カトラが本当に嫌がっているならサキが無理やりになどできるわけがないのだ。
        さっきカトラが自身が言った通り、ドラゴンは強いのであるのだから…。 -- カトラ 2018-06-15 (金) 02:00:07
      • 「あ…強く抱き締めすぎました…?でも…ご主人様がどこかに行ってしまいそうだから……」
        今度はサキの方が小さく震えている様に見える、それでも抱き締めた腕は解かず
        「私のここ(胸)には想いが一杯です…♪でも…今は不安も詰まっています……」
        そう言って微笑むサキだが……
        下から見上げるサキの顔には普段の呑気な空気は無く、笑顔の中にもどこか寂しさが混じっている様にも見えて -- サキ 2018-06-15 (金) 02:16:45
      • 「…ッ!だから!なんなのだ!おぬしは何が言いたいなのだ!」
        ぎゅっと目を瞑って振り絞るようにそう言って。
        「ははーん…わかったぞ!おぬしがこんな風に我に密着してくるのは吸精とかなんか、そういうの
        しようって時なのだ!我がちょっと弱ってるのに漬け込んでやろうというのであろうなのだ!
        まぁ我はまったく弱ってなどおらぬけどな!ドラゴンは無敵で最強で、我はドラゴンだからな!なのだ!」
        しかし、サキは抱きとめながら、少しさみしげな微笑みで見つめてくるばかりで。
        カトラは、柔らかい腕の中で続けるべき言葉を見失って。
        「何なのだなのだ…!おぬしは…我に何を言わせたいのだ!我は…」
        サキの腕を、カトラの赤い鱗に覆われた手がつかんで。体を無理やりに引き剥がす。
        「…ああそうだ!なのだ!我は………怖いのだ!エーラが…あの力が…!」
        うつむいて絞り出すようにそう言って、その後は感情が堰が壊れてしまったわけで。
        「おぬしも見たであろうなのだ!エーラの力…為す術もない暴虐!あれが…あれが本来のドラゴンの力
        なのだ!エーラだけじゃない、姉上達も下の妹達も!みんな強いのだ!我よりも!ずっと…なのだ」
        手を離して、力なくうなだれる。
        「ドラゴンは強大で強壮たる、絶対に揺るがない強い存在なのだ。ドラゴンだからではないのだ、なのだ。
        強いからドラゴンなのだ…。だけど…我は弱いなのだ…」
        「お前の方が我より全然ッ弱いけどな!なのだ!」
        半泣き状態で、ズビシッとサキにむけて拳を握って突きつけるカトラである。
        「なのに…なんで…」
        グズグズと全泣きへ崩れていく
        「なんで、脳みそ冷凍庫バカ(エーラの事)はおぬしの言うことを聞いたりしたのだ!我はガチで死ぬかと
        思うくらい痛かったり寒かったりしたんだからな!我ドラゴンなんだぞなのだ!なのに…そんな我が死に
        かけてんのに!おまえなー!おま…あっさり、腐った冷凍みかん(エーラの事)を餌付けしたりしてなー!?なのだ!
        …!なんなん!?なのだ!おぬしは一体!なのだ!」
        極寒の雪山の上なのに、流れ出る涙が凍らないのは、興奮でカトラの体温が放熱レベルになってるからだ。
        ぐしぐし、と顔をこすって。
        「もう、何が言いたいのか我もわけわからんくなってきたなのだ…。
        ………強く、なりたいのだ…。我はドラゴンなのだ!だから…強くならなければいけないのだ」
        「でも、弱くって、全然ダメで。妹が怖くてこんなとこまで逃げてきて…。満足か?めそめそと弱音を吐く
        ドラゴンが見れて面白いか?」
        体育座りで背をむけて縮こまってしまった。
        「笑いたければ、存分に笑え。腹を抱えて愉快がるが良い。燃ゆる氷河、ブレンナドヨークトルの
        実の娘なのに、こんな弱っちいクソ雑魚ドラゴンなのだ…」
        「でも本当に母上から生まれたドラゴンなんだからな!」
        落ち込んだりキレたり忙しい。 -- カトラ 2018-06-15 (金) 16:50:18
      • サキはカトラの話を静かに聞いていた。時折うなずいたり小さく相槌は入れるが、静かに聞いていた。
        投げつけられる言葉を全て受け止めようとする様に、カトラを抱きしめたまま静かに聞いていた。
        嵐の様であった。言葉の嵐。それは同時に泣きじゃくる子供の様でもあった。
        そんなカトラの姿をサキは愛おしいと感じていた。だからカトラの言葉の全てを受け止めたいと思った。

        やがて嵐が落ち着いた、嵐の後に残るのは泣きじゃくりぐちゃぐちゃになったカトラの顔。
        サキはぐちゃぐちゃになったカトラの顔に自分の頬を擦り寄せるとこれまでよりも強く抱き締め告げた
        「やっと素直になってくれました……」 -- サキ 2018-06-16 (土) 00:03:49
      • 「…」
        一気に喋り過ぎたらあとはもう、言葉がなんにもなくなってしまって。カトラはだまってされるがままである。 -- カトラ 2018-06-16 (土) 00:17:02
      • サキはカトラを抱き締めたまま静かに告げる。
        「いいんですよ…怖くても弱い所があっても……。本当に強い人は自分の弱い所を知ってる方なんです……」
        これはママからの受け売りですけどね?と付け加え。
        「私もそうだと思います……、自分が弱いと知ってるから強くなろう!って思えるし、前に進めると思うんです」
        「でも…それでも前に進むのが怖くなったら……、全てが怖くなったら……」
        抱き締めていた腕を緩めると、カトラの瞳を見詰め静かに告げた。
        『私が貴女を抱き締めます』 -- サキ 2018-06-16 (土) 00:35:56
      • 見つめ合っていたカトラの瞳が潤んで、また涙がこぼれそうになって。
        頭突きするみたいに、サキの胸に頭を押し付ける。
        「我に…怖いものなど無いのだ。我はドラゴンなんだぞ…ドラゴンは最強なのだ」
        ただの強がりだ。しかし、いまさらその事を言う必要もなかろう。下を向いて顔を
        見せないようにしているが、さっきからサキの足にぽたぽたと温かい雫が落ちている。
        吐く息すらも凍って結晶になり、地を覆う雪か、天にまたたく冷たい輝きに吸い込まれそうな
        冷たさの中で、こぼれ落ちる雫だけは熱いほどに熱を持っていて。 -- カトラ 2018-06-16 (土) 01:37:56
      • 「はい、はい……」
        頷きながらカトラの背を撫でる。子供をあやす様にその心を癒す様に、その熱を受け止め撫でる。
        小さく震えるその背中、今は小さく見える背中。それでもサキはカトラの背に巨大な翼を見た気がした
        だからわかる、カトラはここで立ち止まる様な器では無いと……
        それでもまたいずれ立ち止まる時があるかもしれない、その時もまた自分が抱き止めたい……
        そしてまたこの熱を自分が受け止めたい……
        今はそんな事を思う…… -- サキ 2018-06-16 (土) 01:53:45
      • とても寒い夜だった。天に輝く星々はみな自ら燃え盛る恒星であるという。しかし、天体規模のその熱も今は欠片もここへ届かないのだから。
        二人の間にある熱だけが総てであった。側で燃える焚火の火も本当に温めたかった場所にまでは届かなくて。
        ふれあった肌の中に生じた熱だけが、この夜の暖かさの全てだった。 -- 2018-06-16 (土) 02:07:39
      • やがて、薪は燃え尽きて、白む空に星々も消えていった。
        山嶺の稜線を暁に染めてやがて太陽が登り来る。朝が来たのだ。凍えるような夜は終わった。
        それでも、二人はまだ離れようとはしなくて。サキに持たれかかって小さな寝息を立てるカトラの小さな体は、雪原を染める朝日よりも温かい。 -- 2018-06-16 (土) 02:13:35

Ep.11 Edit

  • 状況:なんでこんなとこまで来ちゃったかなぁ… -- 2018-06-21 (木) 01:32:36
    • というのはカトラのぼやきであり、荷車を引いて下山中である。
      足が埋まるくらいの雪に車輪が取られて歩き辛いし、おまけに荷物は満載である。
      転げ落ちないように気をつけながら、急な斜面を下っていくのは登りよりしんどかった。
      おそらくカトラのドラゴン馬力がなければ立ち往生してたろうし、今がもし冬だったらと思うと
      高山のやばげなサバイバル難易度が心胆を寒からしめる。

      とはいえ、快晴なので、幸い気温はさほど厳しく無い。陽光を受けた雪原は眩しく。
      吐く息は白く、遠くで舞い上がった粉雪が陽光の中で光の煙になるのが見える。
      「…なんで我はこんなとこまで来てしまったのだなのだ」
      もやっとした白い吐息とともに、カトラはまたぼやいた。 -- 2018-06-21 (木) 01:32:50
      • 「え?…はぁ……」
        キラキラと舞う雪を眺めていたサ姫だが、カトラの呟きを聞けば本日何度目かの溜息をした。
        毛布にくるまり荷台にちょこんっと座っているだけの自分に強くは言えない
        それでもこんな所へと連れて来られてしまった自分の方が嘆きぼやきたい…ところだが……
        今日のサ姫さんはかなり機嫌が良かった。
        「あのー少し休憩しますかー…?」
        あったかいですよーと言わんばかりに毛布の前を広げ、胸を強調して見せる。 -- サキ 2018-06-21 (木) 01:46:33
      • 「いや、急ぐのだ。天気の変わらないうちに麓の方まで行かねばならん」
        チラっと後ろを振り返ったが、すぐに前を向いてまたぐっぐっと雪を踏みしめて歩きだす。 -- カトラ 2018-06-21 (木) 01:54:45
      • 「…えぅ…ご主人様のいけずー」
        僅かに振り向いただけのカトラに荷台の上でよよ…と泣き崩れるサ姫さん。泣いてませんが。
        「うう…昨晩はあんなに激しくて熱かったのにー……」
        泣いたふりをしつつ、ちらっちらっとカトラの背中を見るサ姫さん。 -- サキ 2018-06-21 (木) 02:07:57
      • 「いきなり何を言い出すのだなのだ!大体なー昨晩のはな…あれはなー…」
        「気の迷いなのだ。忘れるのだ!最強種ドラゴンたる我が泣いたり弱音吐いたりなどしないのだ」
        そっけなくそう言うと、カトラは大股に歩き出す。
        しかし昨晩、サキの言う通りそれはそれは激しく泣き、熱い涙を零して、秘めた思いの丈を
        全てさらけ出し、初めて強がりも建前も無く、心の内どうしを触れ合わせ。
        あまつさえ、今朝などは、サキに抱かれたまま心底幸せそうな寝顔を晒していたのだから。
        もうこんなん、実質、既成事実成立ですやん?朝チュンですやん?
        なのに、カトラときたら、またすぐに何時も通りに戻ってしまい。本当に昨日のことは夢か何か
        だったかのようにしている。 -- カトラ 2018-06-21 (木) 02:26:26
      • 「……はぁ」
        あまりに素っ気無い反応に思わずぽかんとしてしまうが
        それでも昨晩の激しく熱い夜を思い出せば自然と笑みが零れ
        「ふふ…そう言う事にしておきます」
        そんなカトラの事が可愛くも愛おしく思えてしまうサ姫さんであった。 -- サキ 2018-06-21 (木) 21:52:35
      • 「にやつくなー!忘れろというておるだろうがなのだー!」
        吠えるカトラの声は一面の雪に吸われて響かない。

        そんなやり取りを繰り返すうちに、雪原を抜けた。
        出発したのが日の出頃だったのもあって、まだ太陽は木々の梢の真上あたりにある。
        この分なら、棲家にしていた森へも夜までには帰れるかもしれない。道順は覚えてます?
        と聞かれたカトラが、え?ああー…。と不穏な間を置いて返事してたが、まぁ大丈夫だろう。多分。 -- カトラ 2018-06-22 (金) 00:58:09
      • 針葉樹の間を進んで行けば木々の数は増えやがて森へと変わっていく
        森と言っても住み慣れたあの森とは空気も雰囲気もまったく異なる
        大きな違いはやはり木々の巨大さだろうか?見える木々はどれも太く大きい。
        それに合わせなくてもいいのに、遠くに見える生物達もなんだか大きい気がする。
        往路では気にもしなかったが、もしここの生物達と戦いになれば少々厄介な事になるかもしれない
        「…うう…こんな所早く通り抜けてしまいましょう……」
        サ姫が小声で呟いた。カトラが振り向かずとも声の調子で震えているのがわかる -- サキ 2018-06-22 (金) 01:26:49
      • 「ふふん、びびっておるのかなのだ。故郷の森に比べればここなど林のようなものよ。
        ドラゴンの国の森は深く、獣はみなデカイのだ。鹿とかも10m越えがざらにおるのだ。
        おおそうだ、なんなら、こっちに棲家を移すという手も…」
        急に辺りが暗くなった。驟雨でも来るのかと、空を見上げれば、ぽたぽたと生暖かい雨だれが…。
        熊である。優に20mを超える。
        「…」
        木々の枝に頭を擦りながらこちらを見下ろしてくる熊としばし見つめ合い、無言で数歩後退すると
        方向転換!全力で走り出す!
        熊って逃げると追ってくるんじゃないかな?はい来たー!地響きを立て木々をなぎ倒しながら
        巨獣が追走してくる!
        「全裸のデカイ熊がおっかけてくるのだー!!」
        たとえ服を着ていてもあいつは友達になれないタイプの熊だ。荷物のせいで飛んで逃げられず。
        荷物置いてけばいいだろうという事も当たり前に忘却の彼方である。熊が速い!曲がりくねって
        逃走するカトラ達を熊は一直線に捉えている!一直線に走ってくるから速い熊が速い!
        そのうえここで、荷車の車輪が岩に乗り上げてジャンプ!加速の効かない宙に高々と飛び上がってしまう!
        やけくそになって羽ばたいてみたらちょっと加速、熊はすぐ真後ろで続けてジャンプ!大木より太い
        腕に岩は粉々に砕かれて、牙の生えた洞穴めいた顎が迫る!
        もはや絶対絶命と思われた次の瞬間に、熊は体当たりを受けて真横にすっ飛んだ!狼だ!
        優に10mは超える狼の群れが熊めがけて殺到し、組み合って木々を揺るがす大乱闘を始める。
        何この森、あと飛んでる途中で向こうに恐竜とか見えた。ほんと
        「なんなのだこの森ぃ!」
        全力で走り抜けたので、日もほとんど傾かない内に森を抜けることができたのであった。

        で、真上からじりじりと太陽の照りつける砂漠に出てしまった。 -- カトラ 2018-06-22 (金) 02:11:47
      • 「…熱い!こ、ここはどこですかー!?…あ、熱い眩しい!?」
        サ姫はあまりの熱さに荷台から飛び上がる様に起き上がった。
        どうやら気を失っていたらしいが……、とにかく熱い眩しい、太陽が強い!
        雪山では寒さから身を守るために毛布に包まったが、今度は熱と光から身を守るため毛布に包まる。
        白い肌は紫外線に弱いのです。
        「砂漠なのだ、静かにするのだ」
        荷台でばたばたするとサ姫にカトラの背中が答えた。
        周囲を見渡せば砂漠なのは直ぐにわかる、それでも素っ気ない反応。サ姫の頬が風船の様に膨らみ
        …即しぼんだ。カトラが素っ気ない理由に気付いたからだ。
        カトラの前方に巨大なサソリが鎮座している。
        森で見た熊ほどには大きく無いが、それでも大型重機ほどのサイズがある。
        人間の胴を余裕で切断出来そうなハサミ、突撃兵の槍にも似た尻尾の針。
        大きなサソリに毒は無いと某考古学者が言っていたが、あの尻尾の針に刺されたらかなり痛いだろう。多分死ぬ。
        「ご、ご主人様……な、何…?」
        「サソリが逃げ出したのだ……」
        サ姫がそんな事を思っていると、地鳴りが響き砂漠の砂が揺れて跳ねる。
        そして次の瞬間、喰われた。カトラとサ姫がでは無い巨大サソリが。
        砂中より出現した巨大な口が巨大サソリを丸のみにした。カトラが見れば姉妹の尻尾を思い出させる巨大な姿。
        砂漠の王サンドワーム、砂漠に棲息する巨大環形動物。砂漠を行く旅人が最も恐れる怪物。
        「「逃げるのだ!(ましょう!)」」
        サンドワームがこちらに気付く前に逃げねばと二人が思っていると
        また喰われた。これもカトラとサ姫がではない、サンドワームが。
        現れたのは推定全長数百メートル、砂色の砂棲哺乳類砂クジラ。
        「もうやだー!」
        二人は嘆きの言葉を叫んだ。

        「ここ見覚えがあります……」
        二人が巨大生物達の食物連鎖から逃れてから一時間ほどが経過していた。
        その間もひたすらに歩き続け、今度は砂漠の中に巨大な構造物群が見えてきた。
        人類がもっとも栄えた頃の名残。かつてこの場所には何十万何百万の人々が暮らしていたと言う。
        しかし今や繁栄の面影は無く、朽ちかけた高層建造物が墓標の様な姿を晒すのみであった……
        「屋根もありますし、ここで野営するのも良いかもしれません」
        「うむ…ん?」
        遠くに人影が見えた。巨大構造物群の谷間に佇む姿は二本の足の上に胴体がありその上に頭が乗る、胴体の左右には腕が一本づつ
        獣の姿では無い人の姿だ!
        盗掘者かもしれないが道を聞くくらいはできるかもしれない、そうでなくてもこの近くに村や野営地があるかもしれない!
        そんな期待をしながらカトラは急ぎ足で荷車を引き人影へと近付いて行く。
        「…なんか大きいです?」
        「大きいのだ……」
        近付くほどに大きくなる人影。そう、その人影は大きかった。10mまでは行かないがそれでも見上げるほどの大きさがある……
        カスチミトハラスモ
        「何か言いました…?…え、え?せ、戦車になりましたー!?」
        人影は二人に気付くと何やら呟き、それを合図とし手足の関節が胴体が奇妙な方向へ曲がり始め
        二人が唖然とする前で人影は形を変え続け。やがて人の姿とは全く異なる姿、戦する機械の姿となる。 -- サキ 2018-06-23 (土) 01:18:05
      • 「これは…!機械生命体の兵士か!なのだ」
        かつて、この廃墟の主を気取っていた古代人は、その叡智と力を結集して
        遥か遠い銀河に繁栄した偉大な巨人種族の模造品を作り上げた。そして、滅びるまで戦いあったのだ。
        今いるここにいる彼らは残骸である。命令と機能だけを残され、主無き今も戦いを続けるモノに過ぎない。
        グン…と砲塔が照準を定める作動音がして、真っ黒な砲口の奥に、かつて世界を滅ぼした砲火が
        装填される…。
        その照準に捕らえられたら、どんなに速く飛んで逃げても、詰みである。
        カトラは、黒い砲口を睨む。
        <<オートボット、ロールアウト!>>
        合成機械音声とともに、カトラの眼の前にいた戦車へ目掛けて、大質量が落ちてきてぺしゃんこにした。
        キュラキュラと履帯を鳴らして、突然降って湧いた巨人へ戦車が照準をあわせる。
        それが隙である!ヴンッ 圧縮されたプラズマが大気を切り裂く音がして、横っ面を晒した戦車
        達は、次々にプラズマキャノンの餌食となる!
        自立する戦車達の前に、青や黄色や緑の装甲をした人形の機械人が立ちはだかる! 「味方なんです?」 荷台から、また毛布を頭にかぶったサキが顔をだして。 「あぶない!なのだ!」 サキの頭をカトラは押さえつけた。直撃を免れたプラズマ球が、後方で爆発した。
        <<ギゴグゴゴギゴ>>
        <<貴様の顔を剥いでやる!>>
        先に来た物、後から来た物。どちらも結局は、殺し合い、壊し合っているだけだ。
        「愚かな人類の、あわれな遺物なのだ。こんなところ、さっさと抜けるのだ!」
        荷車の取手を握るカトラの前に、ズンッと地響きを伴ってカーキ色の機械が立ちはだかる。 ゴクリ、とカトラとサキは、唾を飲んだ。

        機械の兵士は、構えていた銃を下ろす。そして、手招きをするような動きをした。
        「…行っていいのか?なのだ」
        <<YES SIR>>
        機械人形は電子合成音で答える。背後は、激しくぶつかり合う鋼と、ミサイルと、プラズマキャノンの
        戦闘音が響く。
        脇にそれたミサイルが一発!流れ弾になってこっちへむかってくる!
        カーキ色の兵士は銃を構えてミサイルを迎撃する!ミサイルは弾丸をたやすく回避した!
        滅びるまで、殺し合った人類の兵器の性能は皮肉にも高いのだ!ファンネル的3次元軌道をして
        ミサイルが迫り…。
        「ごぉぁああああああああああああああああああ!!!!」
        ミサイルはカトラの火炎を受けて空中爆発!
        カトラの閉じた口から、黒い煙がくすぶる。
        <<THANKS SIR>>
        「ふん、おぬし、YES以外もいえるのじゃな」
        荷車を引いてカトラは走り出し、その背後で、カーキ色の機械兵士はジープの形となって
        砲火の飛び交う廃墟へと疾走した。 -- カトラ 2018-06-23 (土) 02:01:15

      • 「どっせーい!なのだ!」
        「ひゃぁぁぁぁぁ!」
        掛け声と共に廃墟区画の外へと飛び出すカトラ、続けてサ姫の悲鳴が響いた。
        カトラは着地すると振り向く事なくそのまま走る。とにかく走る。
        今の所機械の兵士達が追ってくる気配は無いが足を緩める訳には行かない。
        カーキ色の機械兵士が足止めをしてくれているのだろうか?それはわからないが今は走るしかない
        そんな事を思っていると着地した地点で爆炎が上がった。流れ弾だ!さらに続けて二発三発と着弾し爆炎が上がる。
        遠くではまだ戦闘の音が続いている、危険はまだ去っていない。
        とにかく廃墟から離れるべくカトラは走る、ひたすらに走る。
        100m…200m…300m……、戦闘の音が徐々に遠く小さくなって行く……
        そして500m。ここまでくれば安全か?とカトラとサ姫が思った時、大地が揺れた。
        二人が恐る恐るに廃墟の方へと振り返れば、構造物群が集まり起き上がるのが見えた
        古代の人々は愚かにも自分達の暮らしの場すら兵器へと変えていたのだった…… -- サキ 2018-06-24 (日) 04:24:13

      • 「ソレは大変な目にあったネー」
        「うむ!しかしその程度の危機は我にとって日常茶飯事なのだ」
        フードを深く被った人物(?)がカトラの話にやんややんやと手を叩く。
        それを溜息混じりに見ているサ姫さん。
        「ふぅ、お水が美味しい……」
        二人はあれからさらに砂漠を彷徨い歩き地味に遭難しかけたりなんかしていた。
        雪山で確保した水も二度三度に渡る逃走と砂漠の暑さで残りも僅かな状態になり
        さらに空腹を満たすにも水無しでドングリクッキーを飲み込むのは厳しい状態。
        そんな時、幸いにも砂漠を行く隊商と出会う事が出来たのだった。
        全員眼深にフードを被った奇妙な姿だが、人懐っこく心良く二人を歓迎してくれていた。

        「ソッカソッカ、道は教えてあげるケド水は物々交換になるヨー」
        最初の水は砂漠の掟だからサービスと言うことらしい。『乾く者に一杯の水ヲ』だって。
        「むむ、物々交換かなのだ」
        「物々交換と言ってもこれしかないですよー?」
        そう言ってサ姫が取りだしたのはお馴染みのドングリクッキー。
        カトラが好物なのと保存食にもなると言う事でそれなりの数を備蓄してあったのだ。
        「なんだか懐かしい香りと味ネ?」
        サ姫はこれしか無いと言ったが、どうやら隊商の者達の興味を引く事に成功した様で
        コレナニ?と問うので素直にどんぐりから作ったクッキーですと答えると。
        「ダカラ懐かしいカ!私達の祖先森で暮らしていたネ!」
        そう言って彼(?)はフードを捲り素顔を見せてくれた。
        「リスさん?」
        フードの奥にあったのは前歯が特徴的なリスの顔、そしてローブの下からは大きめの尻尾がクルンっと顔を出す。
        続けて他の者も素顔を見せてくれた、リスにウサギにネズミ…彼らは獣人の隊商だったのだ。

        彼らは自分達の祖先が森で暮らす小動物、リスやウサギであったと語り
        かつては自分達もドングリを主食とし暮らしていたが
        長い年月の間に人間達と同じ様な食事をする様になり、ドングリを食さなくなったと告げた。

        「んーレシピも教えましょうか?」
        「それは嬉しいネ!」
        サ姫が紙にさらさらとドングリクッキーのレシピとついでにアレンジメニューを書いて渡すと彼らは大喜びし
        水だけで無く貨幣の入った袋までくれた。
        ついでにサンドワーム避けの笛も。砂クジラの鳴き声に似た音を出すらしい。
        「こ、こんなにいいのかなのだ?」
        「それだけの価値があるネ!そう言えば名前聞いていいカナ?」
        「うむ!良く聞いて覚えておくがいいのだ」 -- サキ 2018-06-24 (日) 04:24:33

      • ちなみにこの時に伝えたレシピが元となり、彼らの故郷および隊商達の間でどんぐりクッキーが広まり
        保存食として重宝され、後に『カトリアのクッキー』や『カキュリア』等と言った名称で定着する事に なるのだが……
        それはしばらく先の話なのであった。 -- サキ 2018-06-24 (日) 04:24:46
      • その後砂漠は延々と続いたが、獣人の隊商達が教えてくれた道標の通りに進むと。
        干からびる前に砂海を抜け出る事ができた。
        砂海とは、文字通り海原の波めいた砂丘だけが果てしなく続く地形のことである。
        そして、砂の海を進むための道標はなんと砂丘であった。
        砂皇蟲(サンドワーム)や砂クジラが泳ぎ回り、激しい風も砂丘の形を変えるというのに。

        実は、砂皇蟲はむやみに動き回らず、地中の道を通っているのだという。したがって、砂皇蟲を
        追う砂クジラも決まった回遊ルートがあり、砂皇蟲が通らない硬い岩や岩盤のある場所の上の
        砂丘は、何十年、ときには何百年も山のようにそびえて動かない。
        それが分かれば、後は季節ごとの風向きを覚えれば、無数の砂丘の中から目印の砂丘を
        見つけることも、砂丘の高さと形からカレンダーのように季節を読むこともできるのだ。

        (補足:砂皇蟲は地上最大の無脊椎動物で、環形動物。親戚のミミズやゴカイ同様、
        全身の蠕動運動によって移動し、口吻から砂を取り入れ尻から出して前進する、ボーリングマシン
        のような動きをしている。砂漠という極端に水分の少ない環境ゆえ、ミミズのように通り道に粘液
        を残すということはしないが、一度通った道の砂は全て彼らの’’匂い’’がつくので。目も耳も
        ほとんど機能していない砂皇蟲はその匂いを頼りに砂の中を進むため、一定パターンのルートを
        通るのだと考えられている。
        この砂の中の通り道は、親から子へと代々受け継がれていくため、地下の秘密のルートの数だけ
        砂皇蟲の血統も存在するのだ。
        秘密の地下道は、従来、砂海表層の2m〜10m程度にあるものと思われていたが。近年の調査
        によって、表層部の道は全体の数%にすぎず、最大で深度800mの地下に及ぶ巨大なものである
        ことが判明した。同時に、砂海が今まで考えられていたより遥かに深く、大きな生態系であることも
        分かりはじめたのだ。
        また、目も耳も効かない砂皇蟲だが、全身に生えた太い毛で、砂の微細な振動を感じ取り、地上に
        居る獲物の位置を把握している。砂クジラの鳴き声笛が、砂皇蟲避けに有効なのもこのためである
        この笛は、人間の可聴域を越えた超音波で、砂海の砂を激しく振動させる効果をもつのだ。
        海のイルカやクジラと同様、砂クジラも超音波によるエコロケーションを行っている。
        砂クジラの発する超音波は粒子の細かい砂海の砂を流動化させ、泳ぐのに適した
        状態にする役割も担っていると考えられている。) -- 2018-06-27 (水) 05:38:22

      • んで、獣人隊商と違って砂漠に不慣れなカトラ達が、なんとか砂漠を抜け出た頃には日が暮れようと
        していたのであった。
        岩だらけの荒れ地に、サボテンがしがみつくように生えている。夕日を受けた切り立った岩山は燃える
        ような赤色をしていた。
        巨獣の森、機械兵士の廃墟、砂クジラの海を超えて…。流石にカトラもサキもヘトヘトだった。
        「ご主人様ー…今日は…もう休みませんかー……」
        荷車を引いてるのはカトラだが、乗ってるサキだって疲れるぐらいの移動距離である。
        乗ってるだけじゃなくて、色々あったのだし。
        「そうだなぁ…なのだ」
        息を吐いて、カトラは足を止めた。風の一つもない蒸し暑い夕方であった。遠く、ギィィィ…とガラスを
        すり合わせたような不快な鳥の鳴き声がする。
        「すごい声の鳥ですねー…」
        もともと大胆に開いてる胸元をさらにくつろげて、サキが胸元を扇ぎながら、茜色の空を仰ぐ。
        「ああ…あれはシャツァルの鳴き声なのだ、こんなところに居るとは珍しいのだ」
        傾けていた水筒から口を離して、サキへ渡しながらカトラがうなずく。
        「険しい山地や、高地に住む6枚羽の巨鳥なのだ。別名ロック鳥とも言うな、なのだ。
        体長10mを超す獰猛な猛禽類で、人や獣、時に小さなドラゴンまで取って喰う恐ろしい鳥なのだ。
        頭がよくて、脳みそが好物だから、空から岩を落として、獲物の頭をかち割り、中身を食らう事もあると
        昔、ドラゴンの国の熊達から聞いたのだ」
        サキは、飲んでいた水を咽て咳き込み、野営の準備をしようとしていたカトラに全力で首を横に降っ
        たのだった。暮れなずむ空には、ガラスをすり合わせたような怪鳥音がしていた。

        巨鳥に襲われない、安全なねぐらを求めてサキとカトラが進むと、巨大な鳥の群れに襲撃される
        幌馬車の一隊に出くわしたのであった。
        銃で迎撃するも、1人また1人とやられていく幌馬車隊を、飛べるカトラと、飛べるけど何の戦力に
        もならないサキは、空から襲い来るモンスターを難なく追い払う。
        「いやぁ、ありがてぇ!お嬢さん達どこまでいくんだい?決まって無い?じゃあよぉ俺たちの
        護衛に着いてくんなよ!街までおくってくら、街まででいいから!な!」
        酷い訛りと、酷い匂いの、ボス格のウェスタンハットの男がそう言って。
        「おい、お嬢さんがたの荷物を運んでさしあげんだよ!馬がさっきので殺されたかそうか…。
        じゃあてめぇが歩きゃいいだろっが」
        馬に乗っていた若いカウボーイを引きずり下ろし、馬をカトラ達の荷車につなげさせたのであった。

        「我より貧弱な生き物に荷物を引かせるなど、気が引けて居たなのだが。馬というやつは
        なかなか便利な生き物ではないか」
        「でも…あの人達、信用していいのでしょうか……」
        「砂漠でもあったことなのだ、助け合いというやつなのだー。ここから最寄りの街まで、遠くないし…なのだ…」
        疲れていたカトラは、馬車の揺れにまかせてゴロリと横になり眠ってしまう。

        悲鳴を聞いてカトラが目を覚ましたのは、深夜である。岩山とサボテンに落ちた月明かりが冴え冴えと
        青い光を垂れ流している。サッと月明かりを遮って大きな鳥の黒い影が地上を舐める。
        「何事なのだ!」
        「ご主人様ぁー!」
        巨大な鳥の鉤爪に捕まり、拐われるサキの姿!幌馬車隊の連中達も、拳銃やショットガンで応戦
        しているが、一行にダメである。メラァ…ッとカトラの口元に炎が燃える。
        その瞬間、トトンッと音を立てて、カトラの延髄に針が突き刺さった。サボテンの針だ。
        難なく引っこ抜いて、火炎を吐き、巨鳥の羽を焦がす。
        飛び上がろうとして、カトラはめまいを覚えた。馬車から踏み外して地べたに落ちる。だが、ドラゴンだ。
        仰向けになったまま、凄まじい勢いで火炎を吐いて、襲撃者達を追い払う。
        飛び去っていく巨鳥、サキを捕らえた鳥の背中には、仮面を付けた少女が乗っていた。

        「不覚なのだ!…おい!人間ども!サキを助けに行く、あの鳥共の行先はどこだ!」
        サボテンの針に塗られていたのは、バッファローも死ぬ量の神経毒だったが、カトラはドラゴンである。
        ダメージはあるが、命に別状はない。
        「知る必要は無いんでさぁ」
        拳銃を構えたボス格のウェスタンハットの男が、ニヤつく。
        撃発音は6、そしてすばやくリロードして、続けざまに3。
        「う…ぐぉ…ぉっ!!!」
        「お嬢さんが、ドラゴン…それも神クラスなのはすぐに見てわかっただよ。だから雇ったんだぁ」
        カトラは、体を動かそうとする…動かない…。サボテン針の神経毒だけじゃない、撃ち込まれた弾丸は
        9発、全てカトラの体内にとどまって、呪詛を放つ。
        「あのクソ鳥の相手は、人間には手があまるんだ。獣人とかリザードマンとか、色々雇ったけど。
        どれもだめでなぁ!」
        「がぁっ…あっあっ!!」
        カトラの口に炎がめらっと燃える。
        「まぁそんな顔しなさんな、俺はあんたにすごく感謝してる!…これからあんたを殺すけどな」
        「デカイ山でよぉ。シャツァルの卵は1個で一生遊んで暮らせる銭になんだ。ドラゴンってのは金にがめついんだろ?
        悪ぃが取り分は減らしたくねぇでよぅ。だからなぁ、ごきげんよう。」
        カトラの額に、弾丸が、続けざまに3発。 -- 2018-06-27 (水) 05:39:13
      • 少女は笑っていた、死後硬直で顔の筋肉が動いたからではない。自分の意思で笑っている。
        男は引き金を三回引き少女の額に弾丸を三発撃ち込んだ。間違いなく三発撃ち込んだ。
        人の頭に弾丸を撃ち込めば血と脳漿をまき散らし物言わぬ死体となる。
        なのに、目の前の少女は笑っている。
        「…どうしたのだ人間、何をおびえているのだ?」
        「お、おまえ動けないはず…う熱い!?」
        男の手の中にあった拳銃が突然熱を放ちはじめたのだ。
        気付けば少女が銃身を握りしめている。
        少女は呪いと毒素で指一本動かせないはずだ、なのに握りしめている。
        「う、うわぁぁぁ!?」
        圧倒的な恐怖が男を襲う、男は叫び声上げ拳銃から手を離した。
        直後、拳銃はドロリと液状化し真っ赤な液体となって地面に垂れ落ちた。
        「我は今極めて機嫌が悪いのだ、その理由がわかるか?なのだ」
        少女…カトラはゆらりと立ち上がると、地面に唾を吐き捨てた。黒い塊の様な唾。
        体内に入り込んだ毒と呪詛を唾として吐き捨てたのだ。カトラの持つ浄化能力の成せる技。
        「まず、この程度で我をどうにか出来ると思われた屈辱…イテ!…なのだ」
        あらぬ方向から弾が飛んで来た。男の仲間の一人が発砲した。
        しかし、カトラは僅かに首を傾げるただけで、ひるむ様子が見えない。
        「拳銃の弾はもう覚えたのだ。そして…我は大事な物を奪われるのが嫌いなのだぁ!」
        「ひぃ!!」
        カトラが叫ぶと同時にドンっと破裂音がした、カトラの放つ熱で空気が急激に膨張した音だ。
        男達は地面に叩き伏せられ、尻餅の姿勢のまま恐怖の表情を浮かべている。
        「ふふん、どうしたのだ?抵抗の意思は失せたか?
         当然なのだ、我を神ドラゴンと呼んだ時からお前達に勝利の可能性は無かったのだ」
        男は震えながら腕を上げると天を指差した、そこには夜空を埋め尽くす巨鳥の群れ、そして……
        「ご主人様〜♪」
        巨鳥の背中から手を振るサキの姿があった。 -- サキ 2018-06-28 (木) 02:16:43

      • お話したら理解してくれました!サキは満面の笑みでカトラに報告した。
        「わかったのだ、だがなんでおまえは抱き付いているのだー!」
        お互いの状況報告と確認が終わると同時に大声で詰め寄るカトラ。
        サキの腕には、なぜかサキを攫ったはずの仮面の少女が抱き付いている。
        「嫁にするからだ、彼女からは精霊の力を強く感じる。この出会いはマニトゥの導き」
        仮面の少女は自分をモニカ、空と風の娘モニカと名乗った。巨鳥と暮らす空の部族の娘であるらしい。
        そしてマニトゥとは万物に宿るとされる精霊の力で、モニカはサキから精霊の力を強く感じると言うのだ。それ多分淫魔の力ですよ。
        「我がなー!おまえをなー!心ぱ…とにかくおまえと言う奴はなーなのだ!」
        「今、心配って言いました?」
        ひとまずの危機が去ったからなのか、いつもの様なやりとりと始めるカトラとサキ
        そんな二人を見てモニカが一言。
        「ふーむ、お前達は夫婦なのか?」
        「違うのだ!」
        「そう見えますかー」
        「おまえはなー!」
        この後、めっちゃ説明した。

        「残念だがサキを嫁にするのはあきらめる」
        「うむ、わかれば良いのだ。それでこいつらはどうするのだ?」
        こいつらとはカトラ達を嵌めたカウボーイハットの男達。今はぐるぐるに縛られ転がされている
        もはや抵抗の意思すらないのか、目からハイライトが消え『タスケテタスケテ…』と呟き続けている。
        「一族の掟に従い、マニトゥの導きに任せる」
        彼らはこの後、全ての装備を剥がされ人の領域から七日離れた荒野へ放置される。
        それでもし生き残る事が出来たのなら、罪は許されるらしい。
        「なんだかかわいそうな気もしますー」
        「お前は精霊の様に寛大だな、やはり嫁に……」
        「だーかーらーなのだ」 -- サキ 2018-06-28 (木) 02:16:59
      • 結局その夜は、卵泥棒たちの取引相手も見つけ出し。
        殺しはせんが死ぬほど痛い目にはあって貰った。生身の人間にカトラの腹パンは悶絶物だった
        であろう。実際七転八倒してたし。
        これで、モニカ達のシャツァルの卵を狙う不埒者も当分でないはずである。

        冷える荒野の夜も、ふっかふかな巨鳥の羽毛のおかげで暖かくすごし。
        南の空へと飛び立っていくモニカ達の一行を朝日の中へ見送ると。再び旅を続ける。
        切り立った海岸線から、晴れ渡った海を眺めながら何事もなく歩いていく。
        「ここを抜ければもうすぐ草原なのだ…今更海から変なものでてこないよな、なのだ…」
        荷車を引かせた馬の横で、カトラはちらっと海を見る。今のとこ平穏である…。 -- カトラ 2018-06-28 (木) 23:22:22
      • 「ご、ご主人様変なフラグ立てようとしないでください!」
        叫ぶ様に告げると、サ姫も海の方を見る、続けて空を見上げくるりと振りかえって背後を見る
        「…安全確認よし!」
        海鳥が呑気に飛んで行くのが見えた以外は特に危険な物は見当たらない。
        平和だ。馬も、くあっと欠伸している。 -- サキ 2018-06-28 (木) 23:39:00
      • 「昨日は1年分ぐらい疲れた気がすんのだなのだ…。」
        ぽくぽくとのんびり歩いていく。行きで通った時はどんより曇って実に陰鬱だったが。
        きらめく海面に綿雲の影が泳ぎ、吹き抜ける海風も心地よい。
        カトラも欠伸をした。
        「さて…街の近くまでいったら、こいつは放してやるとして。その後はどうしようかなぁ…」
        つまり今後の行き先のことである。 -- カトラ 2018-06-28 (木) 23:49:32
      • 「ほんとに色々ありました…こうして呑気に歩けるって幸せな事なのですねー」
        荷台の上、胸を逸らす様に空を見上げ平和と生きてる幸福を噛みしめるサ姫さん。
        「そっか、もうすぐこの子ともお別れなのですねー…あの森に帰ります…?」
        あの森とは勿論二人が暫くを過ごした森の事だ。
        しかしカトラが離れた理由を考えると、このまま戻っていいのか気になるところであって…… -- サキ 2018-06-29 (金) 00:07:49
      • 「あの森だけは絶対嫌なのだ!」
        威勢よくきっぱりお断りしてから、もごもごと言いにくそうに。
        「またエーラのやつに来られてみろ、おもちゃにされんの我なんだからなっ。
        あいつの相手するぐらいなら、今まで通ったとこのどっかに引っ越したほうがマシなのだ
        …死ぬほど痛いんだぞあいつの攻撃」 -- カトラ 2018-06-29 (金) 00:35:40
      • 「ん……」
        なんとなくカトラの答えはわかっていたが、ここまで弱音を吐かれるとなにも言えなくなってしまう
        同時にカトラは自分の内面を出すようになった事が嬉しくもあり……
        そんな事を思いながら首を傾げれば、ふとキラキラと輝く海が目に入った。
        「では別の場所にー…海とか?」 -- サキ 2018-06-29 (金) 00:51:22
      • 「海…海かぁ…」
        そうつぶやいて、きらめく海原をみやると。
        「それもよいな、心あたりもあるのだなのだ」 -- カトラ 2018-06-29 (金) 01:03:40
      • 「え?いいのですか?」
        何気に言った提案を採用され、思わずぽかーんっとなってしまうサ姫だが
        「はい!では…そこに行きましょうー」
        荷台にちょんっと座り直すとおーっと腕を上げる。
        あの森も懐かしくあるが、新たな場所で生活を始めると言うのも、楽しそうだ。
        きっと新しい事が待っている。何よりカトラと一緒ならどこでもどうにかなりそうな気がした。 -- サキ 2018-06-29 (金) 01:15:33

Ep.12 Edit

  • 状況:海だ!水もたくさんあるぞ!…しょっぱいけど -- 2018-07-02 (月) 01:58:43
    • 「おおおおお!海です…ぴゃぴゃぴゃ……」
      サ姫は海に向かって叫ぶと打ち寄せる波から慌てて逃げる。
      そして、波が引くとまた海の方へと走って行く。これを先程から延々繰り返している。
      エーラの襲撃を恐れるカトラの提案で海辺に住処を移す事になったのだが……
      浜辺までやってき途端、サ姫は荷台から飛び降り海へと走って行ってしまったのだ。
      そんなサ姫に溜息してしまうカトラ、いつもと立場が逆ですね。 -- サキ 2018-07-02 (月) 01:58:59
      • 「急にテンション跳ね上がったななのだ。見るのは初めてだと言ってたな」
        止めた荷車の轍を波が洗う。帆を下ろした小さな漁船が何艘か浮かび、洗いたての綿色を
        した雲が空にある。
        街の港は、出入りする船でごった返していたが、少し離れたこの浜に人は疎らである。
        干物をつくるための作業小屋ぐらいしかない。
        少し汗ばむ体を吹き抜けていく海風が心地よく、カトラは躊躇なく波の中に踏み込むと
        風を受けて翼を帆のように広げる。 -- カトラ 2018-07-02 (月) 22:24:43
      • 「はい!」
        大きく返事をすると銀の髪を太陽に靡かせながらふわりと振りむいた。
        「魔界にはこんなにキラキラとした海なんてありませんからー」
        胸を逸らす様にしながら両手を広げるサ姫。
        そしてサ姫が語るに、魔界には溶岩の川か魔物の住処となっている様な湖しか無いらしい。
        だから、人間世界の海に対し大きな憧れと興味があったと告げる。 -- サキ 2018-07-02 (月) 22:50:29
      • 「ふっ、ドラゴンの国の海はもっとすごいぞ!島のような氷山がたくさんあって、氷山よりでかいクジラもいるのだ」
        頭突きで氷山割ったり、クラーケンと死闘するらしい。いちおう、ドラゴンの国の海も人間界にあるが。
        人外魔境であるのは違いない。あと、年中荒れ狂って日本海よりどんよりしてるのでバカンスには向かない。
        「まぁそれはともかくとして、住処はここじゃないのだ、あっちなのだー」
        海風を利用して、ふわっと浮くカトラ。横着してあんま羽ばたかないから風船みたいだ。 -- カトラ 2018-07-02 (月) 23:15:29
      • 「ほわ…いつかご主人様の国にも行ってみたいですー」
        この世界にはまだまだ想像が及ばない世界がある、そんな事を知れば驚きの声が出てしまうサ姫さん
        同時に、カトラの故郷がどんな世界であるのか実際に見てみたい気持ち沸いてきて……
        なんて考えていると、カトラが飛びあがってしまった。
        「…あ、まってくださーい」
        慌ててサ姫もふわりと舞い上がり、カトラの後を追いかける -- サキ 2018-07-02 (月) 23:33:59
      • 海岸伝いに飛んで行く。
        切り立った崖や、急な岩場の斜面がずっと続いている。

        少し高度をあげてみると、山裾が海までせり出している地形なのが見て取れた。
        山は、カトラ達がキャンプしていた川原の方から、延々と海まで連なっていたのだ。
        振り返ってみると、街や草原があって、前方は森と山が水平線と同じところまで続いている。
        「この辺だったはずなのだー」
        そして、街から大分離れたころに、すいっーと崖の側へ下降して、そのまま崖の中へ入って
        いってしまった。
        埋まったのか?さにあらず。
        そこは、崖が凹んでできた小さな入江になっていたのだ。
        門柱みたいな岩が海中から突き出して、その間をくぐると入江の奥に
        小さな白い砂浜があった。奥行きはごく狭く、高い崖で遮られていて。
        崖上の木々が、白く光る砂の上に揺れる影をおとしている。回りを囲う赤茶の岩と日差しが
        天然のパティオを作り出しているのだ。 -- 2018-07-03 (火) 00:05:18
      • 自分達の過ごした場所そして向かった場所そして今の場所、空からなら全てを目で追う事が出来る。
        「あれ、ご主人様…?」
        空を漂い思い出の景色に浸っていると、視界の隅に崖の中へと入って行くカトラの姿が!
        「ご、ご主人様!……はわぁ……」
        埋もれてしまったのかと慌てて追えば、そこには神殿を思わせる光の空間があった -- サキ 2018-07-03 (火) 00:39:48
      • 「おお、やっぱりなかなか良さげなところなのだ。ドラゴンの国からここへ来る途中にいくつかこんな場所を
        見つけていたのだ。どうだ隠れ家にはうってつけだろう!」
        入江の中にあるので、風も波も穏やかに心地よく。後ろは崖、前面はごつごつとした岩の突き出す磯。防御に優れた
        物件である。
        「まぁ…あの狂気の冷凍庫に見つかったらここごと氷漬けなのだが…」
        そういいつつ、カトラは岩場の潮溜まりにしゃがみ込みさっと何か掬い上げた。
        「蛸なのだ」
        ちっちゃい蛸ですね。
        食べた。 -- カトラ 2018-07-03 (火) 01:15:06
      • 「はいー♪ここに白い丸テーブル置いたら素敵なティータイムが出来そうですー♪」
        魔界の城でのティータイムを思い出し盛り上がるサ姫さん。パティオはその様に使われる事もある故、当然の連想であろう。
        この辺りにはお花を飾りたいですーとか砂の上を跳ねまわっている、どうやらサ姫も気に言った様だ。
        「…エーラちゃんの事ですか…また遊びたくはあるけれど、氷漬けは困ります……」
        エーラの事を思い出せば笑みが零れつつも、寒さの記憶とカトラとのやりとりが思い出され眉を寄せてしまう。
        「…ってご主人様何を食べて…!?」
        当然ながらサ姫さんにはタコを生で食べる習慣が無い、そもそも拾った生物を即食べる習慣が無い。
        …魔界の住人の中にはいるかもしれないけど -- サキ 2018-07-03 (火) 21:56:12
      • 「もにゅっ…にゅっ…んっ……たこなのだ、大してうまくないのだ。おっ、喉にひっついた!げほっ!」
        驚くサキを他所に、捕食者の本能丸出しなカトラである。
        思えば、森を出てから3日ばかり、どんぐりクッキー以外ほとんどロクに食べてないのだ。
        「腹が減ったのだ、荷物を取ってくるまえに、魚でも獲って食うのだ」
        そういいつつ、カトラは服に手を掛けて脱ぎ始める。 -- カトラ 2018-07-03 (火) 23:08:02
      • 「…たこなのはわかるけれど…いきなりなのは……」
        そう言う所やっぱりエーラちゃんと姉妹ですよねー…と言いかけてやめるサ姫さん。
        言えばカトラが暴れるのを容易に想像出来てしまうから。
        「あ、ですねー食の確保は大事です…わ…♥」
        いきなり脱ぎだすカトラを見れば瞳が輝くサ姫さん。見慣れてるけど何度見ても良い物なのです。
        でも……
        「少し待ってください!私に良い考えがある!」
        某司令官の様な台詞を言うと同時に、シュバッと飛び立つサ姫。 -- サキ 2018-07-03 (火) 23:37:28
      • 「うむ…ってもう飛んでったのだ」
        カトラの髪を舞い上げ、飛沫をあげて眼の前を通過していくサキを顔で追った時にはすでに入江から飛び出している。
        意外と飛行スピードは出せるらしい。
        とりあえずカトラは、脱いだ服を乾いた岩の上に広げておく。 -- カトラ 2018-07-03 (火) 23:45:34
      • 「もどりましたー…♪」
        飛び立って一分もしないうちに空から声がし、片手を地面に付く強化服の某社長風着地するサ姫さん。
        「やはり海に入るならこれ着ましょう♪」
        言って、もう片方の腕に抱えていた包みを広げる。中から出てきたのは女性の下着にも似たカラフルな衣装…水着だ。 -- サキ 2018-07-03 (火) 23:58:29
      • 「速ッ!…何なのだ?水着かぁ!そうだな裸よりいいのだなのだ」
        というわけでカトラはやっぱり普段の衣装と同じ赤の、チューブトップタイプのビキニを着る。
        胸元の編み込みがおしゃれポイントである。あと釣り竿も装備。
        -- カトラ 2018-07-04 (水) 00:11:47
      • 「こっちの世界では海に入るにもおしゃれをすると聞きました…ああ、それも可愛いけれど……」
        こんなのはどうでしょう?言ってサ姫が選んだのはマイクロビキニ
        それも最小限の布地で胸と股間の重要な部分のみを隠す超が付くマイクロだ。いつの間に買った?
        そんなサ姫が来てるのはスリングショット
        両肩と股間を結ぶ布地のラインがVを描いている。これまた布地が少ない -- サキ 2018-07-04 (水) 00:43:10
      • 「うむ!それは水着じゃない!紐だ!着てる方が逆にいやらしいぞ!このエロめ!」
        カトラの普段の衣装だって手を突っ込めば全身弄れそうな、そっち方面に実用的なデザインではあるが。
        ばっくり開いてる背中は、翼と尾の鱗に覆われてるから裸ではないという認識らしい。脇腹は丸出しだけど。
        「大体おぬしは貧弱なんだから、こんなの着てたら岩で怪我してもしらんぞ」
        ぐいーっとスリングショットを引っ張ってぺちーんってするカトラさん。 -- カトラ 2018-07-04 (水) 00:54:08
      • 「水着ですよー?それを言うならご主人様の水着だってエロエロです!」
        私ならすっと近付いてご主人様のお胸弄っちゃえますよー?とか言うサ姫。サキュバスの本領発揮である。
        「大丈夫です!多分…きゃん♥」
        ぺちーんっとすれば盛大に揺れるサ姫のお胸。水着さん頑張ってます! -- サキ 2018-07-04 (水) 01:01:03
      • 「無駄に揺れおるのだ…」
        カトラの胸は海原のごとくであった。
        「大体おぬし、いつの間にそんなに水着買っていたのだなのだ。一着あれば十分ではないか」 -- カトラ 2018-07-04 (水) 01:21:05
      • 「ご主人様が弾くからです…♥もしかしてご主人様のも揺らしてみたいですかー?」
        手をわきしつつ、育てる方法なら色々ありますよーとか言って。
        「市場に行った時にですよー」
        どうやら衣装を買った時に水着等も買いこんでいた様だ。この様子だと他の衣装もありそうだ。
        さらに言葉を続ける
        「海でのおしゃれは女の子にとっては最重要事項です!だからたくさんあっても困る事はありません♪」
        「それに…ご主人様と海を楽しみたかったですからー♪ -- サキ 2018-07-04 (水) 01:40:49
      • 「手付きがやらしいし!いつも言っとるが、修行に来てるんであって遊びじゃねーのだ!」
        カトラは手で体を隠してガードしつつじっとりと睨む。が、ふと表情を緩ませると。
        「…まぁー少しくらいなら付き合ってやらんでもないのだ」
        珍しくそんな事を言い出した。というか、サキのすることに合わせようというのは初めて
        ではなかろうか。
        なんでも自信満々に独断即決でやるのがカトラである。生物の頂点に君臨するドラゴンだし
        本物のお姫様でもある。今のとこどっちも自称だけど事実だ。だからなのか、誰かと対等な関係
        なんて考えたこともないし、サキの事もへちょい従者ぐらいにしか思ってなかったのだ。
        少なくとも今までは…。
        その時に不意にぐうーっと大音量が岩に反響した。
        「あー!だめだ!やっぱご飯が先なのだ!シーサーペントかなんか捕まえてやるのだー!」
        踵を返して海へザバザバと駆け込んでいく。-- カトラ
  • まったくもって不思議な関係だ。召喚の失敗から始まる微妙に噛み合わない主従関係。
    最初こそカトラから精気を奪えばそれでいいなんて思っていたサ姫だが。
    今はなんだか共にある事が楽しく、カトラを主と呼ぶのが心地良い。
    サキュバスとしては失格なのかもしれないが
    二人で重ねて来たものが愛おしく思えてしまった結果なのだから仕方ない
    そして今、ほんの少しまた別の顔を見せるカトラの姿を見れば
    「あ…もう、ご主人様ったら…まってくださいよー」
    素直になりきれない主の事もなんだか可愛く思えて来て。
    だから小さく微笑むとカトラを追いかけ海へと走って行く。 -- サキ 2018-07-04 (水) 22:23:22
  • 波打ち際までサキが来ると、カトラは一足先に海へザブっと飛び込んだ。
    川の時も水に入るのに躊躇しなかったし、割と泳ぎは達者らしい。
    透明度の高い海は海底まで透けてみえて。カトラの赤い羽が水中を飛ぶように泳ぐのが
    見て取れる。
    そのうちに、深いところに潜って見えなくなったと思ったら、飛沫をあげて急浮上してきた。
    「ぷはー、ここ結構魚居るのだー。お前もはよ来いなのだ。岩牡蠣も見つけたぞ!」
    額に張り付いた前髪をかきあげながら、羽を使ってぷかぷかと波間に浮かぶ。 -- カトラ 2018-07-05 (木) 00:04:30
  • 「今行きまーす…♪ サキュリア!海初体験行きまーす♪」
    泳ぐカトラを見ればさらにテンションの上がるサ姫、走る勢いのまま海へと足を踏み入れる。
    蹴る足と寄せる波がぶつかり、煌めく飛沫となって中を舞う。
    「あは♪つめたーい♥、足がくすぐったい♪」
    足を踏み込む度、砂がきゅっきゅさらさらと足を受け止め足裏をくすぐる。
    海を知る者には当たり前の感覚、でも海初体験のサ姫にはそれだけでもう楽しくて
    だからさらに海の中へ進むとカトラの元へ行こうと……
    「ご主人様〜海ってすごいですねーそれに楽し…わぷっ?」
    ざっぷーんと寄せる波を被るサ姫…沈みました……
    海初体験だけでなく、泳ぐのも初体験だったようですね -- サキ 2018-07-05 (木) 00:28:32
  • 「…おぬし泳げなかったのか」
    沈んだサキを猫をつまみ上げるように持ち上げる。 -- カトラ 2018-07-05 (木) 00:35:35
  • 「ぷしゅ〜…あい……」
    口から水鉄砲の様に海水を吹くサ姫、そして頷き力無く返事をした。
    濡れた白い髪がだらりと垂れて全体的にクラゲの様だ。
    「海って泳がないとダメなんですね〜……」 -- サキ 2018-07-05 (木) 00:44:23
  • 「当たり前だろう…。まさか泳いだこともなかったのかなのだ」
    若干呆れ気味に言う。
    魚を獲るだけなら待たせておくのもいいのだが…。
    「わかった、じゃあ我の背に掴まっておれ。息を止めるぐらいはできるだろう」 -- カトラ 2018-07-05 (木) 00:59:20
  • 「あう……」
    またこくりと頷くサ姫。曰く故郷では水遊びと言えば、遊具に乗って浮かぶか水のかけっこ等の比較的おとなしい物ばかりだったそうです。
    「え?あ…は、はい!それならー♪」
    言うが早いかカトラの背中に抱きつくサ姫。当然ぎゅむっと押しつけられる。
    いつもならここでセクハラの一つもありそうだが、今回は緊張しているのか微妙に震えている。 -- サキ 2018-07-05 (木) 01:11:51
  • 「こんな浮袋付いてんのになんで沈むのかなのだ…」
    つぶやきとともにサキを背負ってざぶり、と海へ潜った。
    カトラの泳ぎ方は独特だ、手足はほとんど使わずに飛ぶのと同じように泳ぐ。
    畳んだままの翼が、水中ジェットのように強力な推力を生みだし、尾は舵になる。
    だから、あっという間に入江を離れ、深い海の上へと飛び出した。
    海面から差し込む日差しが、レースカーテンとなって波に揺られ、白い砂の海底に
    ゆらゆらと光の波模様を忙しなく描き出す。
    カトラの言ったとおり魚の群れも居る。青く烟る深い場所には、小魚の群れを狙って
    大きな頭の黒い影がゆったりと泳いでいた。 8本足を広げて漂っていたタコが、カトラに
    噛みつかれそうになると団扇型になってさっと逃げ去っていく。 -- 2018-07-05 (木) 01:32:53
  • 「うー…面目次第もございません……わぷっ」
    カトラが潜ると同時に目を閉じてしまうサ姫。やはり潜るのにも慣れていない様だ。
    突き進む事で生まれる水流はサ姫の髪と身を撫でる。見えなくともそこに海があるのがわかる
    自分は今海の中にいる、生まれて初めて海の中にいる。このまま目を瞑っていていいのか?
    否、良く無い。せっかくのチャンスを無駄に過ごしている。
    なにより泳げぬ自分のためにカトラが力を貸してくれている。
    だからサ姫は勇気を出し、それでも恐る恐るに目を開いてみた
    「……?…わ…すごい……」
    初めて見る光景がそこにはあった。地上でも魔界でも見る事の出来ない光景。
    水と光の織りなす煌めき舞い踊る魚達。目を閉じたままでは見る事の出来なかった物がそこにはあった…… -- サキ 2018-07-05 (木) 01:57:40
  • サキが海中の光景に目を奪われていると、不意にカトラが動きを止める。
    数m先の頭に大きなコブのある大きな魚に狙いを定めたのだ。
    さてカトラは素手である。いくら泳ぎが魚並とは言え、水中では魚の方が機敏だ、しかもサキを
    背負ったままどうするのか?
    答えは、羽が伸びる!カトラの羽が銛突きのごとく鋭く飛び出したのだ!意外な芸達者である。
    が、惜しい。コブの魚はでかい図体に似合わず、俊敏であった。羽の先端は岩を穿つ。 -- カトラ 2018-07-05 (木) 23:45:34
  • 『惜しい…!』
    水中なので声は上手く耳に届かないが、代わりに触れ合っている肌と肌を通じなんとなくカトラの頭に聞こえた。
    テレパシーや念話よりは感応能力に近い、そんな感覚。
    『…あっち!』
    サ姫がカトラの肩を叩くとカトラの見ている方向とは逆の方向を指差した。エイだ!それもかなり大きい。 -- サキ 2018-07-06 (金) 00:03:15
  • 『こいつ頭に直接…!?』突然の念にちょっと驚いたカトラの心の声がする。
    それはそれとして、そーっと近づき、今度はもうちょっとぎりぎりまで距離を詰め…ようとしたらエイはヒレを波打たせて海底を
    ホバーみたくすっ飛んでいった。エイの上向きの目は、近づく捕食者の影に敏感なのだ。
    素潜り漁はなかなか一筋縄ではいかないようだ。 -- カトラ 2018-07-06 (金) 00:19:00
  • 『ああ………う…あ、あの…少し浮上しませんか……』
    カトラの肩を叩きながら上の方向を指差す、少し苦しくなってきたようだ。
    人間と比べれば長い潜水時間だが、流石に無補給と言う訳には行かないようです -- サキ 2018-07-06 (金) 00:38:40
  • 『……』カトラの頭の中は沈黙である。あ、だめだ空腹と獲物に逃げられすぎてムキになってる。
    泳げないサキにとって海面までの数mが致命的に遠い!…魚を追って無慈悲にも深度は深まり…。 -- カトラ 2018-07-06 (金) 00:56:24
  • 『あのー…おーい…ご主人様ー……』
    反応が無いとわかると焦りが強くなり、苦しさがより強く感じられてしまう。
    カトラを強引に叩いて気付かせるか…そんな事を考えるも考えるが……考えて……
    意識が途切れた -- サキ 2018-07-06 (金) 01:08:26
  • 「あー、悪い。おぬしの肺活量を忘れていたのだ」
    サキが危うく溺れ死ぬ寸前。海面から顔をだしぐったりするサキを揺する。
    その顔は酸欠で色白な顔が青ざめた上に髪が顔にひっついて水死体めいている。
    「うぉ!?これはヤバイやつなのかなのだ!?」 -- カトラ 2018-07-06 (金) 01:17:58
  • 「……ぅ……」
    かろうじて生きてはいるようだが、やはり酸欠なのか反応が鈍い -- サキ 2018-07-06 (金) 01:30:58
  • カトラはすぐさま引き返し、砂浜へサキを引っ張り上げる。
    「まずいな…溺れた時の対処法は…」
    色々あるが、代表的なのはあれしかあるまい。
    「よし!」
    背中を抱いて上半身を起こさせると、カトラは拳を握りしめて振り上げた。腹パンである。 -- カトラ 2018-07-06 (金) 22:38:43
  • ドスッ
    砂浜に穴が穿たれた。穴の横には見開いた瞳でカトラを凝視するサ姫。
    「はぁ…はぁ…気が付きました大丈夫です!!」
    横方向にくるんっと回転し避けたサ姫が穴の横で必死な声を上げる。
    「そもそもーこう言う時って人工呼吸でしょー!」
    さらに抗議の言葉を繋げつつ、横目で穿たれた穴を見るサ姫さん。
    カトラのパワーから見れば控えめな威力だがそれでも痛いのは確実だったろう。 -- サキ 2018-07-06 (金) 23:00:02
  • 「なんだ、無事ではないかなのだ。我が人工呼吸したらおぬし破裂するだろうなのだ」
    伝承に残る残虐遊戯、カエル風船のごとくにである。照れてしなかった様子もないので。
    本気で助けようしての判断だったようだが、今の腹パンがヒットていたら、息を吹き返す前に、
    潰れたカエルの悲鳴を上げていた可能性は高い。実はカトラの素は天然なのかもしれない…。
    「おぬしは、泳ぎを覚える方が先だななのだ。と、なれば…浅瀬の魚でも探すかの…」 -- カトラ 2018-07-06 (金) 23:28:39
  • 「それはそうですけどー……」
    好意から来る行動ではあった様だが、それでもサ姫として複雑な乙女心であった。
    同時にうかつに溺れる事も出来ないと思うサ姫さんでした。
    「はい…まず浅瀬で水に慣れるところからはじめますー」 -- サキ 2018-07-06 (金) 23:42:53
  • で、二人は少し入江とその周辺を見て回ることにした。
    泳げなくても飛べるので、波間に突き出す岩場の移動も特に困らない。
    「魚の居そうなポイントはいくらでもあるのだ。あと、あっちの崖は海鳥の巣があるようなのだ」
    真っ二つにされたじゃがいもみたいな岩の上に立って、カトラが言う。
    巣どころか、海鳥の姿も見えないが、高速で空を飛ぶドラゴンはやっぱり目も良いんだろう。 -- カトラ 2018-07-06 (金) 23:59:17
  • 「海鳥の巣ですかー…?う…見えない……」
    岩から岩へぴょんぴょん跳ねていたサ姫さん、カトラの言葉を聞けば崖の方を見てみるが……
    サ姫の視力では海鳥が飛び回っているのが見えるだけで、巣まで見えなかった。
    サキュバスの視力は普通みたいです
    「あ……」
    海風でカトラの上着の裾が捲れた、そっちの視力は良いみたいです -- サキ 2018-07-07 (土) 00:25:16
    • 下に水着を着たままでも、視線誘導力は高い。チラリズムとはそういうものである。
      逆に、濡れた水着のおかげで透けも発生している。
      「なんなのだー?」
      そして、そんな視線を受けているとは思いもしない無防備なムーブメントも追加得点である。 -- カトラ 2018-07-07 (土) 00:57:56
    • 「…え…えっと…ご主人様かわいいなーと思って……」
      本当は色気の方に目が惹かれたのだが、つい言い訳をしてしまうサ姫さん
      …あまりいい訳になっていない気もしますが。 -- サキ 2018-07-07 (土) 21:48:17
    • 「…」
      なまこをサキの胸にぐにっと突っ込む。 -- カトラ 2018-07-07 (土) 23:42:07
    • 「ん…ひゃあ…?うねうねしてます?うねうねしてますよこれ…ひゃっ?」
      サ姫の谷間でうねるなまこ。何か白い物を吹きだしましたよ
      なまこが自己防衛で吹きだすキュビエ器官ですね -- サキ 2018-07-08 (日) 00:01:42
    • 「バカなこと言ってないで、さっさと食い物探すのだ。もうお腹が減ってイソギンチャクも食べられ
      そうな気がしてきてんのだ」
      かわいいと言われても喜ばない系女子カトラさんである。 -- カトラ 2018-07-08 (日) 00:28:49
    • 「うー…ご主人様ったらぁ……これネバネバしておちないしー」
      カトラのつれなさに唸りつつ、胸元を海水で流すがなかなかおちてくれない。
      そのうちおちるだろうと、とりあえず食材捜しに専念するのだが……
      「ん?向こうの方にも入江があるみたいですねー…?」
      そう言ってサ姫の指差す先に崖が大きく抉れた入江の様な場所が見える -- サキ 2018-07-08 (日) 00:37:54
    • 「ここは入江が多いからなー…む?入江というかここは…」
      覗き込んだカトラの声が、薄暗い岩場に反響した。まるで崖崩れの現場のようだ。
      海面から突き出す大きな岩はどれも断面の縁が鋭い。波侵食できたものでは無い。
      「超巨大生物でも出たのかの、なのだ」
      地割れめいた隘路の中へ足を踏み入れた。パシャリ、と岩に溜まった水が跳ねる。 -- カトラ 2018-07-08 (日) 00:51:11
    • 「んー…巨大なタコでもでたのかなー…?」
      言ってから乾いた笑いを浮かべるサ姫そしてカトラ。
      つい先日、砂漠で砂皇虫や砂クジラを見た二人。砂漠よりも広く大きい海ならさらに大きな生物がいても不思議ではないと思えてしまう。
      実際、島ほどもある海竜リヴァイアサンや船を沈める海魔クラーケン等は多くの港に存在する巨大生物の伝承の例だ。
      「ここから離れた方がいいかな…あ?ご主人様あれ!」
      抉れの中心点と思われる場所に何か突き刺さっている。
      剣だ!離れた位置からでもわかるほどに大きく太い剣。それが選定の剣の様に突き刺さっている。 -- サキ 2018-07-08 (日) 01:10:01
    • 「誰かが剣を突き立てて崖が崩れた…?こんな辺鄙な地に豪傑がおるものなのだのう、なのだ」
      カトラは剣を引き抜こうと手を伸ばし、柄に指が触れた瞬間尻尾がビンッと跳ね上がった。
      それどころか、濡れてへたってた髪の毛まで逆立って警戒する猫のようなことに。
      「なんかやべーぞなのだこれ!」 -- カトラ 2018-07-08 (日) 01:37:40
    • 「鞘に収めてままの突き立てるなんて……」
      近くまで来て二人は気付いた、剣は鞘に収まったままだ。
      鞘に収まったままの剣を崖を崩すほどのパワーで突き刺したのだ。
      「…?ご主人様、どうかしましたか?やべーぞって何が……」
      剣を警戒するカトラに首を傾げながら、サ姫も指で剣を突いてみようと…… -- サキ 2018-07-08 (日) 01:50:18
    • 「いやいやいや!待て待て待て!なのだ!」
      サキの手を、掴んで止め、後ろへ手で下がらせると、柄を何度か指先でつついてからぐっと握った。
      「…ふんっ!」
      カトラが腕に力を込めても、剣は岩に根を下ろしたごとく微動だにせず。更に足を踏ん張ると
      鉄の城門を引きずるような音を立てて徐々に剣が引き抜かれ…ある一線で、不意に音が消えた。
      わずかに現れた刀身は、一切の光を放たない吸い込まれそうな黒である。
      実際に、風が剣へと集まりだし足元の潮溜まりがさざ波立つ、なのに静か過ぎて耳鳴りがする。
      さらに引き抜くと、陽の光までが翳りだし…。
      バチンッ!カトラが手を離した途端に剣は鞘にもどり、波音が戻ってきた。 -- カトラ 2018-07-08 (日) 02:32:58
    • 「…はい?」
      最初はカトラがなぜ止めたのかわからず首を傾げるが、その理由をすぐに理解する事となった。
      カトラが抜かんとしても剣はその場からピクリとも動かない。これだけでこの剣のおかしさが理解できる。
      だが、それだけではない、この剣の本当のおかしさが見えるのはここからであった
      鞘の中から僅かに刀身が見えた、黒い刀身。それを黒と言っていいのかすらわからない。
      「………、…!?」
      音が消えた。いつもの様にご主人様と呼ぼうとしたが声が出ない
      いや声は出てはいる、しかしどこかへ消えてしまったのだ。
      声だけでは無い、風が光が…全ての物が剣を中心点として吸われ消え始めている。
      パチン、音が戻った。同時にサ姫はその場に崩れる様に座りこんでしまった。
      「…あ、あ…、これ……」
      声が上手く出せない。本能的に感じた恐怖、身体の熱まで吸われたのか寒気さえする。 -- サキ 2018-07-08 (日) 21:47:56
    • 「うむ、尋常なモノではないのだ…。この剣に秘められた力…我と同じ神域のドラゴンでも危険なのだ
      なぜこんなものがここに、しかもこんなに無造作に…。」
      この剣が、化け物にでも突き立てられていたら納得だが。そんなものは居ない。
      ただ置いていった可能性もある、カトラの力でも引き抜けないのだ。誰も盗めないだろう。
      しかし、そうすると、誰が何故、神話級の武器をこんなとこに放っているのか。検討もつかない。
      空き地に5000兆円の札束が無造作に置かれてたら、やった5000兆円だ!って思う前に、…なんで?
      となってしまうだろう。なんか、そんな感じ。
      「んー………。まぁ、いっか」
      カトラは軽い口調で言った。
      「ビビったけど、別に悪いモノじゃなさそうだし。なんかドラゴンの気配するからおおかたどっかの
      神域のドラゴンがうっかり落としたんじゃろなのだ。くしゃみで街を吹き飛ばしてしまったドラゴンの話など
      もあるのだ。きっととんだうっかりさんなのだ」 -- カトラ 2018-07-08 (日) 23:29:04
    • 「え…それでいいんですかー…?」
      あまりに軽い対応にぽかんっとしてしまうサ姫さん。
      しかし実際、この剣を二人がどうにか出来る訳でもないし、仮にどうにか出来て結果余計な問題を抱えてしまうのも困りもので。
      結局のところ、カトラの言う所の『まぁ、いっか』が最良の結論なのだろう。神ドラゴン絡みらしいと言うのが少々気になるが……
      「ふぅ、そうですねー…そのうちわかるかもしれませんし…あ、あれ…?」
      ひとまず海遊びに戻ろうと立ち上がろうとするが…腰が抜けてる -- サキ 2018-07-08 (日) 23:42:37
    • 「なんだ、だらしないななのだ」
      カトラはひょい、とお姫様だっこで抱え上げる。
      「さあ、薄暗いとこにおってもつまらん!まずは釣りをしてお昼にして、それから遊ぶのだー!」 -- カトラ 2018-07-08 (日) 23:59:07
    • 「うー…面目次第も…きゃっ♥」
      ひょいとお姫様抱っこされ喜びの声を上げるサ姫さん。こうなるのなら腰を抜かすのも悪く無いと思ったり……
      「はい♪せっかくの海…楽しまないとです…♪」 -- サキ 2018-07-09 (月) 00:52:06
    • 「よぉーし行くの…ぁぁぁ〜…」
      勢いよく飛び出したカトラが急にへなっと力が抜けてサキはぼちょんっと海へ落下。
      「いかん…エーラと戦ったあと、ロクに食べてなかったから流石に力が入らんのだ…」
      ぐぎゅぅぅ…となる腹がもはや警告サイレンレベルである。だからずっとお腹空いたって
      言ってたんですね。 -- カトラ 2018-07-09 (月) 22:37:24
    • 「きゃん!沈みます沈みます…沈みま…あれ…?」
      浅瀬でした。
      とにかくサ姫自身の心配は去ったが、今度はカトラがピンチであった
      ひとまず腹を満たせる物を確保しないといけないわけだが……
      「ご主人様、大丈夫で…わっ?…もう、崩れました脆い岩ですねー」
      岩に手を突いて立ち上がろうとしたサ姫だが、手を突いた岩がポロリと崩れ尻餅をついてしまう。
      しかしこの時、奇跡的な偶然が起きていた!
      本来ならば『ソレ』は簡単には岩から剥がれず、それゆえ気付く事が難しい。だからこれは奇跡の様な出来事であった
      魔界育ちのサ姫は知らぬが、剥がれた『ソレ』をカトラは知っている!
      海の栄養源『岩牡蠣』だ! -- サキ 2018-07-09 (月) 22:59:40
    • 「牡蠣なのだー!」
      サキが持つ岩牡蠣に文字通り食いついて殻ごとバリバリ音を立て噛み砕く。
      「うむっなかなか味も良いではないかなのだ」
      タウリンやミネラルついでにカルシウムも摂取である。
      「しかし一つ2つじゃ足らないのだー…」 -- カトラ 2018-07-09 (月) 23:18:38
    • 「…それ、食べられる物だったのですねー?」
      いきなり岩をバリバリと食べ始め何事かと思ったが、食べ物と理解すれば納得した
      捜せば他にもありそうな気配もあるが、サ姫には岩との見分けがつかない
      「んー…釣りでもしてみます…?」 -- サキ 2018-07-09 (月) 23:32:01
    • 「うむ、おぬしは焚き火の用意をしておくのだ」
      牡蠣パワーで復活したカトラが立ち上がる。 -- カトラ 2018-07-09 (月) 23:34:50



  • 波の寄せる岩の上に立ちカトラは竿を握る。そして糸が引かれると即座、大きく腕を振るう。
    波間から飛び出した銀色の魚は、飛沫の弧を描いた。
    「うっはっは!入れ食いではないかなのだー!おーい、もう一匹いくぞー」
    針から外した魚は手早く〆られ、そのままぽーんと浜辺の方へ放られる。 -- カトラ 2018-07-09 (月) 23:46:38
    • 「やーっ!…よし、3連続成功ですー♪」
      掛け声と共に突き出された木の棒に飛んで来た魚がサクっと突き刺さった
      それをそのまま焚き火の側に突き立て炙る。
      最初は飛んで来た魚を拾っては刺ししていたサ姫だが、どんどん飛んでくる魚に作業が追い付かず
      試しにと飛んでくる魚に棒を突き出してみたら…刺さったのだ。
      やはり始めは成功率も低かったが、今では7割くらいの確率で成功していた
      そんな訳で、焚き火の周囲は魚の炙り祭状態となっていた -- サキ 2018-07-10 (火) 22:34:03
      • 「また掛かったのだー!」
        釣り場が良いのか、カトラの腕が達者なのか。間髪入れずにさらに追加が入る。 -- カトラ 2018-07-10 (火) 22:55:06
      • 「はいはー…い…!?」
        前の魚を焚き火の側に設置しカトラの声で振り向けば、黒い影が太陽を覆い隠していた
        それはあたかも某有名宇宙SFで巨大宇宙戦艦が現れるが如くに巨大な影
        そしてサ姫がそれを宇宙戦艦等ではなく、巨大な魚と理解した瞬間……
        「ぐえー」
        押し潰されました -- サキ 2018-07-10 (火) 23:14:06
      • 「ちょっとデカすぎたかのなのだ。」
        岩の上からジャンプしてきたカトラが、サキを下敷きにしてるマグロサイズの魚を持ち上げる。
        「まぁこんだけあればおなかいっぱいなのだ!丸焼きなのだー!」
        両手で魚を持ち上げてひゃっほーいと焚き火の方へかけていく。 -- カトラ 2018-07-10 (火) 23:57:38
      • 「…あう…私のパワーでは無理でした〜(へにゃ)」
        魚の下から這い出ると身体に付いた砂を払いつつ頭を左右にふりふり
        怪我等は無かったがやはり全身で受けとめた時の衝撃は大きかった
        「ああ、そのサイズだと火が通るのに時間かかりますよー?」 -- サキ 2018-07-11 (水) 00:21:47
      • 「ふむ、たしかに…じゃあこいつは夕餉の具にしてやるのだー。」
        燻製にするのもいいなーと、言いつつ魚を吊るす。カトラは釣りと魚を捌くのは何故か妙に上手い。
        「んで、こっちは焼けておるかの、はふっ…んーっ!うまい!」
        じゅうじゅうと良い音をさせる魚の身を頬張れば、香ばしい油が染み出してくる。 -- カトラ 2018-07-11 (水) 00:57:05
      • 「保存食も必要ですからねー」
        魚以外に貝や海藻を干すのも良さそうですなんて相談しつつ
        サ姫も焼き魚の一本を手に取り、カプリと食べ始めた
        「んー…あむ…はふはふ川の魚とはまた違って美味しいですー♪」
        脂は美味しいのです -- サキ 2018-07-11 (水) 01:18:10
      • 「不思議だのー、塩っ辛い海で泳いでおるのに、塩味がしないのだ」
        海の魚は鰓から塩分を排出することで、体内の塩分濃度を一定に保っているのだ。
        ちなみにサメは血中のアンモニア濃度を高くすることで浸透圧を高め、海水からの塩分を
        防いでいる。
        が、そんなこと知る由もないので。海の魚でも味付けは要るのだなーとかのんきな事言いつつ
        早くも2串目をもぐもぐ。 -- カトラ 2018-07-11 (水) 01:36:45
      • 「不思議ですねー…でも、もし塩味ばかりだったらクジラさんやイルカさんは飽きてしまうかも?」
        なんて呑気な事を言いつつ、まだ一本目を食べているサ姫さん。食べるペースはゆっくり
        そう言えば砂クジラは見たけれど、砂イルカもいるんでしょうか?なんて話をしたりしつつ
        食事の時間は流れて行く…… -- サキ 2018-07-11 (水) 01:46:02
      • 「ふはー、たべたのだー。やっぱり肉を食べないと力がでないななのだ」
        焚き火を囲んでキャンプファイアーしていた焼き魚達は、1本残らず食べつくされていた。
        「夕飯はでかいのがまだ残っているしー。ちょっと上の森の様子でもみてみるかななのだ」 -- カトラ 2018-07-11 (水) 22:15:35
      • 「はーい、森にも何か美味しい物があるといいですねー…♪」
        海の幸を十分以上に確保出来る事はわかった
        これで山の幸…森で採れる食材が豊富ならば豊かな食生活を送れる事だろう
        そんな期待をしつつカトラに続いてふわりと飛び上がるサ姫さん -- サキ 2018-07-11 (水) 22:24:06
      • 上から見てみると、森は鬱蒼と茂っている。分け入って探索するのは大変そうだが。
        そこはそれ、飛べる二人は難なく大きめな池を見つけ、少し離れたところに水源の湧き水も
        発見した。
        「飲水はーちょっと遠いが…まぁいいだろうなのだ」
        水と安全な場所は見つけた、魚も川よりもいっぱい取れる。あの小さな浜はなかなか良い住処
        となりそうだ。
        「おっ」
        カトラは一本の倒木を持ち上げた。苔が生えてないから、まだ新しい木のようだ。
        ちなみに小枝かなんかのように持ち上げてるが、大人数人がかりで担ぐサイズの丸太ん棒だ。 -- カトラ 2018-07-11 (水) 22:45:46
      • カトラがそんな事をしてると、少し離れた所を見ていたサ姫がてっこてっこと戻ってきた。
        「ご主人様ご主人様!こっちにどんぐり落ちてましたー♪」
        そう言って両手で包む様にして持ってきた物をカトラに見せた、それは見慣れた愛おしい木の実どんぐりだ!
        「ここでもどんぐりクッキーを作れそうです!」 -- サキ 2018-07-11 (水) 23:03:19
      • 「でかした!これで食料には困らさなさそうなのだ!」
        「とりあえず、どんぐり入れの壺やテントなんかももってこないとな、なのだ」 -- カトラ 2018-07-11 (水) 23:22:31
      • 「はい!食はひとまず安心です♪」
        主食になる物もあるし魚等もある、がんばれば森で肉を確保する事も出来るだろう
        うんうんと考えている途中、ふっと気付いた
        「そうなるとー後は寝床等を整えないとですねー…あ、そう言えばその丸太はどうするのでしょう?」 -- サキ 2018-07-11 (水) 23:33:10
      • 「これかー?これはなー…」
        場面は一転して再び海である。放り出された丸太が飛沫をあげた。
        「カヌーかなんかにできそうだなーって思ってな、なのだ。ほれ、これならおぬしも泳げなくても海に出れるであろう」 -- カトラ 2018-07-11 (水) 23:39:52
      • 「ご…ご主人様ぁ〜♥」
        自分の事を考えての事であったと知れば感極まってカトラに抱きつくサ姫さん。
        いつもより余計に押しつけております -- サキ 2018-07-11 (水) 23:46:44
      • 「はっはっは!暑苦しい!乳を押し付けるでない!」
        ま、とりあえず乗ってみろ、ということでサキを丸太の上にちょこん、と乗せてみる。
        浮力は申し分ない、波も今日は穏やかである。 -- カトラ 2018-07-11 (水) 23:53:27
      • 「あは♪これなら海に出ても……」
        ざっぱーん。
        丸太を軸に右手方向にくるんと回転するサ姫さん。つまり海に沈みました。
        やはり丸太一本では厳しいようでした、特にサ姫の場合大きな重りが二つもあるので
        どちらかにバランスを崩すとその重みで回転が一気に加速してしまうのでありました -- サキ 2018-07-12 (木) 00:04:28
      • 「ぶふっ!ぶははは!不器用なやつなのだー」
        カトラは思わず吹き出して、泳げないのでぶくぶく沈むサキを引っ張り上げる。
        「羽でバランスを取ればいいのだ、ほれ」
        今度はサキの前に自分も丸太にまたがって…。 -- カトラ 2018-07-12 (木) 00:12:34
      • 「ぷふー…だってー…お……」
        口から鉄砲魚の様に水を拭きながら抗議の視線を向けるサ姫さんだが、今回ばかりは言い返せない。
        そしてサ姫に言うだけあって丸太の上で上手くバランスをとるカトラ…だが……
        「…あー……」
        丸太を軸に右手方向に回転するカトラさん、三秒間の王者でありました -- サキ 2018-07-12 (木) 21:42:46
      • 「何故回るのだ!?」
        海に浮かぶ丸太は固定されていないため、丸太の中心軸に対して垂直に力をかけないと、斜め方向へ
        ずれた分の力は中心軸から力がかかっている点までの距離を半径rとして、遠心力が働き回転方向の力になるからである。
        そんな事知る由も無いカトラは、このあと2〜3回程無駄な試行を錯誤した。
        「…あ、イカダにすればいいではないか。」
        丸太にしがみつく漂流者の恰好で、カトラは正しい知見を得た。賢さがアップ。 -- カトラ 2018-07-12 (木) 22:16:09
      • 「…あー…やっぱり安定させるならイカダみたいのがいいですよねー…では……」
        イカダを作るならばもっと材料がいる、材料を集めるならば森へ…と言う訳で
        サ姫は丈夫そうな蔓草をそしてカトラは丸太を、森に戻ると分担して素材収集にあたる事に

        「今度は大丈夫…かな…?」
        サ姫の乗った筏をズリズリと海へと押して行くカトラ
        三度目の進水式である。
        一度目は蔓草の結び方が悪く海に出た途端分解した、二度目は安定性が悪く波に煽られ転覆した。
        そして三度目、今度は縦だけでなく横方向に二本追加する事で安定性を向上させた -- サキ 2018-07-12 (木) 22:39:51
      • 「お…?」
        度重なる失敗に、最初はイカダにしがみつくようにして警戒していたカトラだが、上手く浮いて
        いるのを確認するとイカダに乗り込み。
        「やったのだー!ちゃんと浮かんでるのだー!」
        ついでに羽も広げるとちょうど帆を張ったようになり、イカダはぐんっと前進をはじめる。 -- カトラ 2018-07-12 (木) 22:56:45
      • 「やりましたー!海の上を進んでますー♪」
        翼の帆の効果もあってイカダは波に負ける事も分解する事もなく海の上を進んで行く
        多少波を被る事もあるが乗り心地は快適そのもの
        「これなら遠くの島にでも行けそうですー」
        流石に無理でしょう -- サキ 2018-07-12 (木) 23:13:12
      • 「ふはは!海に乗り出すのも悪くないな!」
        散々手こずったり時間も掛かった分、上手くいくと最高に楽しい。
        ぐんっとカトラが翼をさらに大きくさせると、イカダはさらにスピードをあげ…。
        「おっ…とと?広げすぎると我が飛んでしまうな、なのだ」
        立ったままだと、翼の揚力で浮きそうになり、腹ばいになった。この状態で羽を垂直に
        すると、ちょうどヨットの帆のようになり。風はさらに受けやすい。 -- カトラ 2018-07-12 (木) 23:24:43
      • 「はい♪楽しいですー♪」
        イカダの上で大いに盛り上がる二人。達成感と高揚感が合わさってハイテンションであった
        「ご主人様大丈夫ですかー…?」
        腹ばい姿勢は安定するが、若干海の水を被り易くもありずっとそのままの姿勢と言うのも不憫な気がして
        「あ!そっか…いっそご主人様がロープも持って引っ張るのはどうでしょうかー?」
        どうせ浮き上がるならロープを持って引っ張ればもっと早く進めるだろうと…… -- サキ 2018-07-12 (木) 23:39:57
      • 「ちょっとばちゃばちゃするのだー。なるほど、ロープを我にくくって飛べばさらに…
        馬車馬か!我は!」
        荷車にサキ乗っけて引っ張ってるから今更ではある。 -- カトラ 2018-07-13 (金) 00:00:05
      • 「はぅ!」
        カトラのノリツッコミに肩を竦めるサ姫さんであった。
        ひとまず今の速度でイカダを楽しむ事に。今のところ急いで進む必要も無いからね。
        それに海の上をイカダでふらふら漂うのも悪く無い、なんて二人が思っていると……
        「…?、ご主人様海の上に何かありますー…お店?」 -- サキ 2018-07-13 (金) 00:37:25
      • 「店?船ではなくてか?」
        腹ばいから身を起こして見てみれば。確かに水平線上に何かある。
        カトラは舳先と船尾を見て、やはり船ではないかと言い、サキは、その間を指してお店です。という。
        どっちも正解である。船腹が、ぱっかり開いて水上デッキみたくなっているのだ。
        樽を縦に真っ二つにして開きにしたような形である。前後に船の船首と船尾が付いた木造船だ。
        「営業中って書いてあるのだ…。こんな誰も居ないところで開いてるお店って…」
        二人顔を見合わせて頷く、あやしい。 -- カトラ 2018-07-13 (金) 00:49:25
      • とにかくあやしい、あやしいが気になる。
        いったん気になるとこのままスルーと言う選択肢は二人の思考の中から消え去った。
        行くしかないと言う思考の元、翼で風を操りつつ接近…できない、まだそこまで操船に慣れていなかった
        「ああ、遠くへ行ってしまいますよー」「細かい操作は難しいのだ!」
        なんて二人がわちゃわちゃやってると、向こうの方から接近してきた…?
        「わ、こっちに近付いてきますよー?」 -- サキ 2018-07-13 (金) 01:04:29
      • 「うおお!?結構早いぞ!なのだ!」
        そして近くでみると意外とデカイ!小さなイカダなどぶつかったらひとたまりもない。
        だが、まるで誰かが船底を手で掴んで動かしているかのごとく、カトラ達の眼の前で
        船はピタリと止まる。船の寄ってきた波に、カトラたちのイカダが流されそうになると
        波が逆方向から押し寄せて、イカダを船にそっと近づけるのだ。まるで乗船を促すかのように。
        「変な船なのだ…」
        と言いつつ、さっさと乗り込んで行くのがカトラである。
        船腹の水上デッキのいらっしゃいませ。と書かれた自動ドアが開く。中はやけに涼しい。
        中央の通路を挟んで左右に店があるようなのだが…。
        ポリネシアの悪霊の面・歌う花のレイ・アーク溶接機・ ガラスケースを埋めるフィギュアの数々・
        シーサペントの骨格・洗濯機・三角コーン・食人植物の鉢植え・樽に入った底が抜けた柄杓・
        甲冑・剣・サブマシンガン・ミニガン・コンビニの冷蔵庫の中のモンスターエナジー・ビール・
        ジャガイモ10kgの袋・冷凍ピザ・烏龍茶割・ストロングゼロ・積み上げられた生肉に手書きで猪…。
        「え、なにここ…」
        何千年前のものかわからない古びた魔導書に全巻セット2割引の札がつけられ、バフォメットの
        頭蓋骨のハンティングトロフィーと一緒に並んでいる。ネオン管の魔法陣がヴィレヴァン感を醸して
        いるが、カトラにそんなこと知る由もない。
        振り返ったら、反対側で、サキがお菓子やさんですーとはしゃいでいた。 -- カトラ 2018-07-13 (金) 01:34:13
      • 「すごい…すごいすごい……なんでもありますー」
        チョコレートにキャンディー、クッキーにビスケット、ガムにグミにラムネ…お菓子と名の付く物はなんでもあった
        さらにガラスの保冷ケースにはケーキにパイ、シュークリームにドーナッツ、ゼリーにプリンにババロワ…スイーツの類が並ぶ
        さらにその横には綿あめの機械やクレープを焼けるホットプレートまで置いてある
        「ご主人様!ここって本当に海なんですか!?」
        カトラの側まで瞬間移動するとハートマークの入った目でカトラを見詰める。このサキュバスさんエロ行為より先にお菓子でハート目になってますよ? -- サキ 2018-07-13 (金) 01:53:36
      • 「早っ!?…う、うむ…確かに船の中…だと思うのだがなんかやけに広いな…。」
        カトラは思わず後ずさってのけぞり、そのまま船の中を見上げる。中は外観の印象よりも、異常なまでに広い。
        怪しい雑貨屋と豪華なお菓子屋を隔てる通路は吹き抜けになっていて。
        天井はやけに高く、ビルの2〜3階分ぐらいありそうだ。
        吹き抜けから見える2階3階にも、色んな品物がみっしりつまってるのがちらっと見える。
        「迷いの森の木で作った船なのだろうか…なのだ」
        ゆっくりと視線を戻す。
        「船の構造が空間を歪めるようになってるだけですよ。」
        「うわっ!?しゃべったのだ!?」
        手に取ったドラゴンのぬいぐるみが喋りだし、カトラはまたおもわずのけぞった。 -- カトラ 2018-07-13 (金) 02:09:07
      • 「わ?ぬいぐるみさんがしゃべりましたー?」
        カトラが放り投げたぬいぐるみをキャッチするとふにふにと弄るサ姫さん
        しゃべるドラゴンなら一緒に生活しているが、ぬいぐるみがしゃべるとなると驚いてしまう
        「んー…お腹を押すと話すのでしょうか?」
        そう言ってぬいぐるみをむぎゅぅっと押してみたりする -- サキ 2018-07-13 (金) 21:37:45
      • 「おふへへへっくすぐったいですよ」
        ぬいぐるみのドラゴンが笑いながら、サキの手の中より抜け出すと、ソフトボア生地の表皮は
        みるみるうちに鱗に代わり、地面に立ったのは大型犬程のサイズのドラゴンであった。 -- 2018-07-13 (金) 23:05:06
      • 「ドラゴンだったのだ!全然気配しなかったのだ。はじめましてなのだ」
        なんか独特なおじぎをするカトラ、ドラゴン同士ってそうやって挨拶するんだ。 -- カトラ 2018-07-13 (金) 23:05:15
      • 「はーいこんにちわーいらっしゃいませー」
        そして、ドラゴンの声が急に後ろからして振り向くと、長い黒髪の女の子が立っている。
        背格好はカトラより少し小さいぐらい、Tシャツには『親しみやすさ』。
      • 「いらっしゃいませ…久しぶりのお客様ね、ふふっ……」
        さらにもう一人棚の影からひょこっと顔を出した。メイド服を纏った金髪の少女、背は二人より若干高い。
        歳は二人とさほど変わらない気がするのに、なんとなくお姉さんと呼びたくなるオーラが纏っている。
        そして何より目を惹くのは、胸だ。サ姫より大きく金髪と合わさり最強に見える -- 2018-07-13 (金) 23:36:34
      • 「こ、こ、こんにちわー…?」
        ぬいぐるみがドラゴンになった事にも驚いたが、店員が現れた事でまた驚いてしまう
        誰も居ないなと気を抜いていたら、急に人がやって来て驚いてしまう心理である、 -- サキ 2018-07-13 (金) 23:36:50
      • 「ここは一体なんのお店屋なんだなのだ」
        一緒になってちょっと驚いていたカトラが気を取り直し。そう尋ねると
        「必要な物が売ってるお店ですよ。大体そんなかんじです。ほら、これとか」
        「ふむ…?ふぉぉ!?」
        黒髪の店員がガラスケースの鍵を開けて、宝箱の中身を見せる。
        中身は、金に真珠に色とりどりの宝石だ。カトラが絶対欲しがりそうなやつである。
        そういえば、統一感のない店の品揃えも、いくつかはカトラが確実に買いそうなものが並んでいる。 -- 2018-07-14 (土) 00:09:07
      • 「はぁ…ご主人様?無駄遣いは駄目ですよー…?」
        買う前に釘を刺すサ姫さん。普段は頼りになるカトラも宝石の類を前にすると目の色が変わってしまう
        だからあらかじめ言っておかないとダメなのは、商店街で経験済みであった -- サキ 2018-07-14 (土) 00:27:17
      • 「ふふっ、仲が良いのね……」
        そんなやりとりを見てクスクスと微笑む金髪のお姉さんだが
        そう言う彼女も甲斐甲斐しく黒髪の少女の髪を櫛で梳いている、状況的に寝起きだったのかもしれない
        「そうそう、貴女の欲しがりそうな物も沢山あるわよ…?」 -- 2018-07-14 (土) 00:27:35
      • 「私の欲しがりそうな物…わ…これは…?」
        女の子の欲しがりそうな装飾品の類と衣服、さらにセクシー系のランジェリー等もある
        これを着たらカトラも少しはサ姫の色気に反応してくれるだろうか…そんな事を想像するサ姫 -- サキ 2018-07-14 (土) 00:27:44
      • 「言われんでも我だって、ちゃんと金の使い方ぐらいは覚えたのだ。っていうかおぬしの方が
        その謎の紐に無駄遣いしそうな顔しておるのだ」
        宝石から目をそむけて我慢すると、うへへと妄想顔のサキである。

        で、その横で髪を梳いてもらってる女の子と、金髪の女である。一見普通だが、何か妙である。
        どこがどうおかしいのか、言葉にしようとするともやもやと霧散してしまう。とらえどころがないのだ。
        「ありがとうございます。さて、お二人さん、他の商品もみますか?」
        髪を梳いてツインテールにしてもらった方が、カトラ達の方に向き直った。Tシャツが『みそ汁』になってる。
        「ああ、えーと…」
        「家とかもありますよ。」
        「家!?」 -- 2018-07-14 (土) 00:57:24
      • 「女の子だったら誰だってほしく…え…?家?」
        同じく驚くサ姫、妄想から帰って来た様です。手には選んだらしいランジェリーが握られている
        さらに片手に握った樹脂性の買い物カゴにはお菓子が山盛りに入っていますよ? -- サキ 2018-07-14 (土) 01:14:49
      • 「当然それなりのお値段になってしまうけれど…現物見てみる…?」
        黒髪の少女の髪を整え終えた金髪の少女がこっちよ?と案内しようとするが…… -- 2018-07-14 (土) 01:14:57
      • 「お値段…あ…お金……」
        お値段と聞いて何か思い出したのかカトラの方へと振りむいた。 -- サキ 2018-07-14 (土) 01:15:09
      • 「ああ!浜辺に荷物を置きっぱなしだったのだ!」
        すっかり海遊びに夢中になっていたが、ふたりとも引っ越しの最中である。
        「ちょっと財布を取ってくるのだ。我はドラゴン故、我の宝に手を出す不届き者などは居まいが。
        世間は悪いやつも多いでな。万が一の際にはこやつを品物の代金として置いていくのだ。
        しばし預かられよ、なのだ」
        といって、サキを持ち上げて店員達の方へ置くと、さっと飛び立っていってしまった。
        質入れである。 -- カトラ 2018-07-14 (土) 01:39:08
      • 「ご、ご主人様ぁ〜ぁ〜……(エコー)」
        よよよ…と崩れるサ姫の叫び声を背に飛びさるカトラ。どうなるサ姫! -- サキ 2018-07-14 (土) 01:45:35
      • 荷物は無事だったので程なくカトラは戻ってきて、サキの質流れは防がれた。
        「不思議な店と店員だったのだ」
        夕方になり、海はすっかり凪いで居たのでカトラはオールでイカダを漕いでいる。
        菓子とエロ下着の支払を済ませた後、これも買っておいた方がいいですよ、とツインテの方の店員が
        オールをもってきたのだ。お買い得品だと思う、オールの市場価格は知らないが。 -- カトラ 2018-07-14 (土) 01:54:08
      • 「また会えるでしょうか…?」
        パラパラと本を捲っていたサ姫が顔を上げた。質入れされて拗ねていたサ姫だったが、お菓子とランジェリーを買ってもらった事で機嫌が直りました。
        ちなみに読んでいたのはサバイバルのガイドブック、黒髪の少女が粗品ですと帰り際にくれた物だ。 -- サキ 2018-07-14 (土) 02:02:12
      • 「うむ、なんだか会えそうな気がするのだ…あっ!」
        突然声を上げたカトラに、サキが向き直る。
        「肉買っておけばよかったぁ…まだ引き返せるかな、ああもう全然見えないのだ!」
        妙な店の船は、現れた時と同じく。幻のように消え失せている。 -- カトラ 2018-07-14 (土) 02:22:24
      • 「はい、ですね♪…え、どうかしましたかー?」
        にこやかな会話から急に声を上げるカトラに向き直った姿勢のままきょとんとしてしまうが
        すぐにその理由は語られた
        「あ…つい私の欲しい物ばかり……」
        結局あの店で買った物の大半はサ姫の選んだ物ばかりで……
        「…わかりました!今夜は美味しい物を作りますー!」
        胸の前で気合いを入れつつ宣言するサ姫。肉なら保存食用の干し肉があったはず
        引っ越し祝いを兼ねて奮発するのもありだろう。 -- サキ 2018-07-14 (土) 21:38:43
      • 「おーにーくー!」
        カトラが立ち上がったせいでイカダは揺れて転覆しそうになった。 -- カトラ 2018-07-15 (日) 00:13:27
      • 「ご主人様興奮しすぎですよー?転覆したら食事の時間が遅れますー」
        サ姫がそう言うとシャキっと屈むカトラ、よほどお肉に餓えていたのだろう。
        そんな風にわちゃわちゃしながら二人は陸地を目指したのでありました。 -- サキ 2018-07-15 (日) 00:28:37

Ep.13 Edit

  • 入り口の布を持ち上げると、海面に顔を出したばかりの朝日が直に飛び込んできた。
    カトラはテントを出ると、砂浜で羽を広げて伸びをする。
    崖の間から、瑠璃色の空と静かな海が覗いている。 -- 2018-08-06 (月) 21:31:10
    • 「ふわぁ…おはようございましゅ…ご主人様……」
      ガサゴソと音がし、カトラに続きサ姫がテントから出てきた
      とろとろとした欠伸混じりの声はまだ眠たそうで…… -- サキ 2018-08-06 (月) 21:46:22
      • 「うむ、おはようなのだ」
        カトラは伸びをしながらサキへと振り返る。
        寝起きでも隙なく蠱惑的なのは、サキュバスならではあろうか。ねぐせまであざとく可愛い髪に
        朝日があたってきらりとひかると、カトラは手を伸ばし。
        「おぬし、髪に塩吹いてんぞなのだ」
        キラキラの正体は塩の結晶でした。よく見るとカトラの毛もきらきらしてる。 -- カトラ 2018-08-06 (月) 22:08:57
      • 「ふぇ?…塩?…なんだかベタベタします…ご主人様の髪も髪通りが良く無いです……」
        自分の髪を触った後、カトラの髪を指で梳こうとしてみるが。上手く通らない。
        それも当然の事であった
        昨日海から戻った二人は疲労のままに眠ってしまい、身体を真水で長さ無かったのだ
        「ご主人様!水浴びしましょう!」
        そう言って上の方を指差す。崖の上にある水場に行こうと言う提案だ -- サキ 2018-08-06 (月) 22:23:58
      • 「うむ!」
        即答であった、カトラは綺麗好きなのだ。

        で、濡れた髪を海風に吹かせながら、2人は瓶を抱えてまた崖下へと戻っていく。
        水浴びをしたあと、飲水なども必要な事に気づいてまたいそいそと取ってきたのである。
        瓶はどんぐり入れにしていた大きなものだ。
        「ここは寝心地も居心地も最高なのだ。なのだが、水場が少し遠いのだー」
        飛んで行けるとはいえ、崖の上にある湧き水ポイントはかなり内陸側だった。 -- カトラ 2018-08-06 (月) 22:31:29
      • 「はいー…飲む分以外にも必要です」
        喉を潤すだけなら瓶の分だけでも十分に足りるが、水は飲む以外にも多く必要となる
        料理にも使うし、手や顔を洗う時等にも必要となる。
        「海の水が飲めたらいいのに……」
        とは言うも海水が飲み水に使えないのは重々承知の事であった、しょっぱいし身体にも良く無い
        しかしもし海水を真水にする方法があったら…… -- サキ 2018-08-06 (月) 22:51:11
      • 「飲むなら我も真水の方が好きなのだ」
        飛んで運んできた瓶を良さげな場所に据えつつ、カトラも一緒に考える。
        「水汲みなど、簡単な仕事だろうと思っておったが、これを毎日するのはちょっと面倒なのだ」
        サキだと1度に運べる量も少なくなって余計に大変だろうし。 -- カトラ 2018-08-06 (月) 23:04:00
      • 「んー…そうなると…やはり海水をどうにか……あ……」
        考えるうち先程あった出来事を思い出した。水浴びをしている時の出来事だ。
        「そう言えば水浴びしてる時…ご主人様が水に入ったら綺麗になりましたよね……」
        濁った水がカトラの周囲から徐々に澄んで行ったのを思い出した。カトラの持つ浄化の影響だ。 -- サキ 2018-08-06 (月) 23:21:28
      • 「んー?ああ、水とかはなー。綺麗にするドラゴンは割と居るのだ。母上もそうなのだ。
        で、それがどうかしたかなのだ」 -- カトラ 2018-08-06 (月) 23:33:28
      • 「はい、まず大きな壺か樽に海水を入れてですね…?」
        両手で空中に大きな壺を描く。大きな樽なら漁師小屋の付近にいくつか転がっていた様な気がす。 -- サキ 2018-08-07 (火) 22:15:50
      • 「ほう」
        サキのジェスチャーとともに、2人の間のちょっと頭上あたりに共有されたイメージ図が
        もやもやと浮かぶ。
        醸造所で酒を寝かせるのに使われてそうな大樽に、海水が並々と注がれている。 -- カトラ 2018-08-07 (火) 22:37:57
      • 「そこへご主人様を入れます」
        ちゃぷんっと水に浸るカトラのイメージ
        「そうすると海水が真水になります!」
        私のアイデア凄いでしょうとでも言う様にえへんっと胸を逸らすサ姫さん -- サキ 2018-08-07 (火) 22:56:13
      • 「ほう…なるわけないだろうたわけめ」
        カトラは冷静であった。
        「我の出汁を取る気か。大体我が海に入る度海水が真水になっていたら、海の魚死ぬじゃろなのだ」 -- カトラ 2018-08-07 (火) 23:08:50
      • 「ご主人様の出汁……、やってみましょうよーもしかしたら美味し…真水になるかもしれませんしー」
        なんなら私の出汁もとりましょうか?とか言い出すサ姫さん -- サキ 2018-08-07 (火) 23:17:51
      • じっくり煮出してやろうかなのだ。などと言っていたが、結局カトラは大樽の中に入った。
        海は広いので実は真水になってるけど気づいてないだけかもしません!と言われれば、
        そうかな……そうかも……?と知的好奇心をくすぐられるのだ、やってみなきゃ分からない。
        「そろそろ変わったかの…なのだ。心なしか、水が澄んでいるような気がしなくもないのだ」
        -- カトラ 2018-08-07 (火) 23:34:11
      • 「では味見してみましょう…?」
        そう言って樽の水を手で掬うと口に含んで見るサ姫さん。躊躇も躊躇いもありません。
        「…なんだかまろやかになった気がします…?」
        塩の味は残っているが、普通の海水よりは飲み易く身体にいい感じになった気が? -- サキ 2018-08-07 (火) 23:46:46
      • 「まろやか……?うん、普通にしょっぱいなのだ!飲めるかこんなもん!」
        ぺっと舌を出して、樽から出るとカトラは中身を岩場から海へ流してしまった。
        心なしか辺りの海水の透明度があがった気がする。
        「はー…朝から無駄な労力使ったのだ、とりあえず朝ごはんにするのだなのだ」 -- カトラ 2018-08-07 (火) 23:54:03
      • 「やっぱり綺麗になった気が…?」
        綺麗なった海水もすぐに他の海水と混ざってしまい、結果は闇の中であった
        「はーい、朝ご飯にしましょー」
        とりあえず汲み置いた水を鍋で沸かし朝食の準備を始めるサ姫さん -- サキ 2018-08-08 (水) 00:08:15
      • 「魚はたくさんあるのでなー。そーいえば…おぬし、なんで干し肉を料理してゼリーになるのだ」
        昨夜の夕飯の話だ、新鮮な魚に自生のハーブ、そして貴重な干し肉を使ったスープはなぜか
        カットフルーツたっぷりのフレッシュゼリーになったのだ。文字通りの意味で。ほんとに。
        今までいい匂いと湯気を立てて煮えていた鍋の中身が、さあよそおうという瞬間にプルンッと
        した時、カトラは驚愕した猫の表情をした。 -- カトラ 2018-08-08 (水) 00:53:01
      • 「焼き魚にしましょう、それとドングリクッキーですね…はい…?」
        沸いたお湯でお茶の準備をしつつ、魚を刺す棒の準備をするが
        カトラの言葉を聞けば不思議そうな顔をするサ姫さん
        何がおかしいのか分かっていない様だ -- サキ 2018-08-08 (水) 01:06:36
      • 「……?」
        同じような表情になり首をかしげるカトラである。
        「え…だって、ならんだろ普通…魚と干し肉は果物のゼリーには…?」
        それでもサキがそうですか?みたいな顔してるので、ちょっとカトラの常識がゆらぎ始めた時である。
        朝日が登りきった水平線に一筋の飛沫が伸びてくるのが見える。そしてそれはぐんぐん近づいてくる。 -- カトラ 2018-08-08 (水) 01:16:15
      • 「うーん…?…ん…?ご主人様あれなんでしょう…?」
        首を傾げたまま海の方を見やるサ姫。海の中で何かがそれが近付いている様に見える
        魚にしては大きい気がする。
        いや、これだけ広い海ならば大きな魚がいても不思議ではないのかもしれないが
        二人がそんな事を思ううち海から何かが飛びだした
        剣の一部の様に見えるが多分魚の背びれだ。 -- サキ 2018-08-08 (水) 01:35:43
      • だんだん近づくにつれて魚の異様な巨大さが、そして異形がはっきりと現れてくる。
        サイズはクジラ並、鎧のようなごつい顔は黒光りし、顔の半分以上もある口には檻のような
        牙が恐ろしげに並ぶ。一度その中に入れば人喰鮫とてアイアンメイデンにかけられた罪人の
        ごとくなるだろう。
        「な、なんなんなのだー!?怪魚の襲撃なのだ!」
        カトラは羽を広げ構えを取る。巨大怪魚が入江の間近にまで迫る!
        巨大な顔面に、入江の岩の間から覗かれると、まるで大魚に狙われる小魚の気分である。 -- カトラ 2018-08-08 (水) 01:53:15
      • 巨大魚はついに入江の中へと侵入し、そのまま二人へ一直線に向かってくる
        洞窟の様な巨大な口が牙がずんずんと二人に迫る
        「食べられちゃいますー!?」
        二人がそう思ったどころで瞬間、巨大魚の動きがピタリと止まった。二人まで距離僅か3m
        構えのまま、腰を抜かしたまま、それぞれの体勢で固まるカトラとサ姫 -- サキ 2018-08-08 (水) 22:05:22
      • 2人をまとめて丸呑みできそうな、恐ろしく顎張った大顎からだばだばと涎のように海水が滴り落ちる。
        サキと顔を見合わせて、カトラはおそるおそる羽を伸ばして怪魚の鼻先を突っついて… -- カトラ 2018-08-08 (水) 22:36:50
      • しーん……
        カトラが突いてみるも怪魚はピクリとも動かない
        「もしかして死んじゃったのでしょうかー…?」
        腰を抜かし座ったままだったサ姫はそう言うと、自分も怪魚を突いてみようと立ち上がるが……
        ぶるん!
        怪魚が痙攣する様に大きく震えた。キュウリに驚く猫の如く飛びのくカトラとサ姫
        再び構えをとり威嚇するカトラ、そして再び腰を抜かし尻餅をつくサ姫
        そんな二人の前で怪魚が宙へと浮かびあがって行く
        違う。怪魚の下に人の姿がありそれが持ち上げているのだ
        そしてその姿を見た瞬間、サ姫が叫んだ
        「ヴァル姉さま!?」 -- サキ 2018-08-08 (水) 23:01:05
  • 三者面談? -- 2018-08-08 (水) 23:49:06
    • 「やっぱり獲れたては生が一番だな!」
      そう言ってサ姫の姉は怪魚から斬りとった魚肉をガブリと噛みちぎった
      女性とは思えない豪快な食いっぷりである。 -- ヴァル 2018-08-08 (水) 23:49:25
      • 「ヴァルって呼んでくれ」
        彼女はそう言った。怪魚の下から現れたのはサ姫の姉「ヴァルキュリア」
        褐色の肌に真っ赤な髪、頭に曲刀の様な角が二本
        細身ながらも身長は2m近くあり、それに合わせ胸も豪快にデカイ
        なんでも巨大怪魚を追いかけ三日ほど海を泳いでいたらしい
        だから入江にカトラとサ姫達が居た事も知らず
        この再会は本当に偶然の産物であるらしい -- 2018-08-08 (水) 23:49:38
      • 「ほんとびっくりしました、姉さまとこんな所で会うなんて」
        焚き火に薪をくべながら呟く様に言うサ姫さん
        お互いの姿を確認するやヴァルの抱擁で潰れかかったが、とりあえず今は元気です -- サキ 2018-08-08 (水) 23:49:51
      • 「……」
        カトラは崖に吊るされた巨大魚を見上げた。その横にカトラが昨日釣った魚が釣られている。
        マグロと煮干しぐらいのサイズ差であった。
        「ぐぬぬ…我だって本気を出せば…。いや、なんでもないなのだ」
        独り言して、焼けた怪魚の切り身とともに言葉を飲み込む。恐ろしげな見た目のわりに油が
        乗った上品な味わいである。
        「おぬしが言っておった姉上達の1人がこれなのだなー。なるほど、確かに強烈なのだ。
        というかサキュバスなのにめちゃめちゃ日差しが似合うのだ。魔族って夜のが好きな人多そうな
        イメージだったのだ」
        豪快かつ健康的、色白で基本的にぷにぷにしてるサキとは似ても似つかない。
        まぁカトラの姉妹も、生き物が違うレベルでまったく似てないので、そこは疑問には思わないが。 -- カトラ 2018-08-09 (木) 00:13:36
      • 「んーヴァル姉さまはサキュバスの中では少し特殊かも…?」
        首を傾げながらゆっくり魚をはみはみするサ姫さん。 -- サキ 2018-08-09 (木) 00:29:14
      • 「あはは!あたしは鬼人の血を引いてるからなー、それに得意なのは殴る方だし?」
        ヴァルは豪快に笑うとそう言って、また魚肉をガブリと噛みちぎった
        「それで、あんた…カトラだっけ?サキとどこまでいってるんだい?」 -- ヴァル 2018-08-09 (木) 00:29:25
      • 「どこって何が……?
        ……ああっなるほどーやっぱ姉妹なのだ、なるほどなー…。我は強くなりたくて召喚の儀式を
        したのだ!どこまでも何もないなのだ!まぁ…返還もできなくなってしまったのでこうしておるわけだが」
        カトラは横のサキを見やる。最近サバイバル生活に慣れてきて忘れ気味だったが、そもそも
        サキを召喚したのは、力を得るためである。 -- カトラ 2018-08-09 (木) 00:42:36
      • 「はぁ?サキュバスを召喚しといてなんにも無いなんて……」
        ヴァルは大きく溜息すると額に手をあてガクっと項垂れた
        「まったく…こんなにエロイ妹を前にして何にもないなんて……」 -- ヴァル 2018-08-09 (木) 01:02:33
      • 「あう……」
        肩を竦め小さくなるサ姫さん。 -- サキ 2018-08-09 (木) 01:02:47
      • 「でも事情はよーくわかった!いっちょ稽古つけてやる!」
        そう言って立ち上がると首をコキコキ鳴らす -- ヴァル 2018-08-09 (木) 01:02:59
      • 「なぜそうなるのだ!?」
        カトラは訝しんだ。 -- カトラ 2018-08-09 (木) 01:26:23
      • 「おまえ強くなりたいんだろう?なら実戦が一番だ!でもその前に……」
        ニッと笑うとヴァル。そして二人を引き連れもう一つの入江へとやってきた
        怪しげな剣が突き刺さっていたあの入江だ -- ヴァル 2018-08-09 (木) 01:44:58
      • 「おぬしの姉上は妙な御仁だな…なのだ」
        稽古をつけるというが、正直カトラはあまり期待はしていない。
        三日三晩素潜りして巨大怪魚を仕留めているのだから、なるほど腕は立つのだろう。
        人間の基準なら間違いなく化物だ、しかし、そのぐらいの芸当ならドラゴンのカトラにもできる。
        付き合って付いてきたのは、サキの姉だからである。
        昨日も来た洞窟めいた入江は、朝日が差し込んでいるのに相変わらず薄暗い。
        「サキの姉上ー、ここにはヤバゲな剣が落ちてるのだ。気をつけるのだー」
        ずんずん奥へ躊躇なく入っていくヴァルにカトラは後ろから呼びかける。 -- カトラ 2018-08-09 (木) 02:01:06
      • 「ん?ヤバげな剣?これの事かー?」
        ずんずんとさらに奥へ進み、ついに例の剣の元に辿りついてしまった。
        当然の事ながら剣は昨日と変わらぬ状態のまま、地面に突き刺さっている -- ヴァル 2018-08-09 (木) 21:25:56
      • 「はいー、姉さまその剣です」
        カトラの背に隠れるようにしながら頷くサ姫さん。 -- サキ 2018-08-09 (木) 21:26:48
      • 「サキはびびりだなー、気をつけるも何もこれあたしの剣だし?」
        ヴァルはそう言いながら剣の柄に手をかけ握り締めると
        溜めも予備動作もなく地面から引っこ抜いた -- ヴァル 2018-08-09 (木) 21:27:13
      • 「あっそれやばっ…ちょ…あれー!?」
        びびったのはサキよりもカトラの方だ。開いた口が塞がらないとはまさにこのことであり
        実際そんな顔になった。 -- カトラ 2018-08-09 (木) 22:48:01
      • 「…あれー?」
        カトラと同じ様な顔でぽかーんとしてるサ姫 -- サキ 2018-08-09 (木) 23:12:46
      • 「ん?二人ともどしたー?
        泳ぐのに邪魔だから投げ置いたんだけどよ…って、二人共聞いてるか?」
        剣を肩で担ぐ様に持つと二人の元へとやってきて、二人の前で手をひろひろ振って見る -- ヴァル 2018-08-09 (木) 23:13:25
      • 「置いといたって……その剣絶対やべーやつなのだ!ヤバみ最大級にヤベーのでえーと……
        そう!我がびびるレベルでヤバイなのだ!それをその……ナンデ!?」
        はっと気を取り直したカトラは、瀕死の語彙力を必死に介抱しつつ、なぜそのような世界に2つと
        無い至宝レベルのモノを、こうもぞんざいに扱えるのかという旨のことをなんとか伝える。 -- カトラ 2018-08-09 (木) 23:38:36
      • 「ご主人様おちついてください?ヤバくてヤベーのはわかりましたからー?」
        カトラを落ち着かせつつ姉になんで?と言う視線を送る -- サキ 2018-08-09 (木) 23:51:03
      • 「んー確かにこの剣はスゲーけどよ
        そう簡単には壊れないし?むしろ壊せる奴がいたらやり合いたいな!」
        剣を担いだままうんうんと頷くヴァル。
        この剣が凄い物であるからこそこの様に扱っているのだろう、ある意味剣を信頼してるとも言える -- ヴァル 2018-08-09 (木) 23:51:13
      • 「むしろその剣以外が壊れないように厳重にしまっておいて!なのだ!
        どこかのドラゴンか誰かの落とし物かと思っていたら、まさかおぬしの姉上のものだったとは……。
        一体何者なのだ……」
        カトラは、落ち着かされつつ、改めて目の前のサキの姉なる人物に注意を向ける。
        単に強いだけなら、そこまで驚くこともなかったのだが…。
        「その剣、我と同じ神域のドラゴンの気配がしたのだ。魔族といえどもそうやすやすと
        手に入るものではないはずなのだ。……っていうか我でも無理なのだ!なにその剣
        ちょうほしいんですけどなのだ!それがあれば姉上達にも勝てそうなのだ!」 -- カトラ 2018-08-10 (金) 00:16:46
      • 「ほしいって…ご主人様、剣を抜けなくて諦めたじゃないですか…それにビビ…むぐぅ」
        『ビビっていたでしょう……』と言いかけてカトラに口をふさがれた -- サキ 2018-08-10 (金) 00:43:36
      • 「神域のかー、確かにこれ神格高いドラゴンのねーちゃんの角で出来てるからなー」
        結構扱い難しいぞ?と言いながら剣をズンっと地面に突き立てると鞘の部分をぺしぺし叩きながら笑う -- ヴァル 2018-08-10 (金) 00:43:50
      • 「ああ、あぶないのだ、もっとそっと扱ってほしいのだ!」
        カトラビビッてる。
        「むぅ、しかし角かぁ……。やっぱりドラゴンの力が集まるとこといったら角だもんなーなのだ」
        カトラの角も舐めると身体の調子がよくなったりする。強力な神ドラゴンの角で作った剣ならば
        神話級の武器になるのも納得だ。…ふと、そこで気づく、つまり角を剣の材料にされたドラゴン
        が居るということになる。ちょっとした心当たりがあり、まさかなと思いつつカトラは……
        「…その角の持ち主の名前は?」 -- カトラ 2018-08-10 (金) 01:02:39
      • 「ん、名前か?よく覚えてるぞ」
        あたしは一度会った女の名前は忘れないからなーとまた笑い
        「ヴァトナだ
        虚無の力をもったドラゴンで瞳が可愛いんだ、またいつかやりてぇな」
        まるで性行為でもしたのかの様な言い方をするヴァルだが
        彼女にとって性行為と戦う事は同義なのかもしれない -- ヴァル 2018-08-10 (金) 01:19:06
      • 「姉上の角だー!?」
        照れも隠しもせずド直球に、逢瀬を重ねた恋人との睦言でも語るようなヴァルに
        こんどこそカトラは開いた口を閉鎖することが不可能となったのである。
        ヴァトナ・ブレンナドヨークトルドッティル、カトラの一番上の姉であった。 -- カトラ 2018-08-10 (金) 01:32:09
  • 見事な水柱であった。
    1kmほど離れた海で大爆発とともに、スカイツリー並の水柱があがったのだ。
    空中に巻き上げられた海水は優に10000tを超えるだろう -- 2018-08-15 (水) 22:30:34
    • ばらばら、と時間差で浜に海水の雨が降り注いだ。 -- 2018-08-15 (水) 22:31:53
      • 「………」
        海水の雨に身を濡らし、唖然とした表情で水柱を見上げるサ姫さん。
        全てを見ていたはずなのに状況を理解できない……
        シャフ度に首を傾け後ろを見やれば
        彼女の姉であるヴァルが困った表情で頭を掻いていた
        「…えっと……」
        視線を海に戻すと、近付く波を見詰めながらサ姫はここまでの出来事を振り返るのであった。 -- サキ 2018-08-15 (水) 22:51:30


      • ・ -- 2018-08-15 (水) 22:52:07
      • 「おーいサキはもう少し離れてろー」
        褐色赤毛の女性がストレッチをしている、足を伸ばし肩を伸ばし首を回す -- ヴァル 2018-08-15 (水) 22:52:58
      • 「はーい」
        姉の言葉に従い場から距離を空けるサ姫さん -- サキ 2018-08-15 (水) 22:53:18
      • カトラは無言で、腕組みをしたまま海を背に立つ。
        ヴァルが、カトラの姉と戦って、なおかつその角を切り落とした程の強者と知り、手合わせを願い出たのだ。
        神域のドラゴンの角からつくった剣を、ストレッチを終えたヴァルは無造作に肩に担ぐ。
        「手加減は…要らねーな」
        「全力でくるがよいのだ」
        カトラは素手である。
        ヴァルは、砂浜に剣を鞘ごと突き立てた。
        「姉上の角を折ったとて、侮るでないぞ我もドラゴンである」
        「上等!」
        「ならばよし!」
        両者、拳を打ち鳴らし真っ向から殴りかかり…… -- 2018-08-15 (水) 23:50:50
      • 「わ…わわ…!?」
        突然の爆風にサ姫は転がりそうになってしまう。
        なんとか足をふんばりこらえ、慌てて二人の方を見ると……
        拳を撃ち抜いた姿勢で佇むヴァル、彼女の前方には深く抉られた大穴
        「ご主人様は……あ……」
        サ姫がカトラの姿を捜そうとした時、海の彼方水平線で大爆発が起きた -- サキ 2018-08-16 (木) 00:05:42


      • ・ -- 2018-08-16 (木) 00:05:55
      • 「…以上回想終わり……」
        メタな事を呟くサ姫、波はもうそこまで迫っていた -- サキ 2018-08-16 (木) 00:06:13
      • 見事な水柱であった。
        1kmほど離れた海で大爆発とともに、スカイツリー並の水柱があがったのだ。
        空中に巻き上げられた海水は優に10000tを超えるだろう

        水柱を起こした衝撃で、サ姫の立つ砂浜に大波が何度か押し寄せて。
        波に運ばれてカトラが打ち寄せられる。うつ伏せで死ーんとしていた。 -- 2018-08-16 (木) 00:10:46
      • 「ご主人さまぁ〜!?」
        波に打ち上げられた大量のわかめの中に赤と金の物体を見つけた、カトラだ
        空に舞い上がる事で波を回避していたサ姫は慌ててカトラの元へ降りて行った -- サキ 2018-08-16 (木) 00:19:55
      • 「うーむ……」
        そんな光景を宙で腕組しながら見つめるヴァル。
        彼女の瞳には何か決心の炎の様な物が揺らめいていた…… -- ヴァル 2018-08-16 (木) 00:20:04




  • 一撃でノックアウトされたカトラは、砂浜でorz状態である。あとわかめまみれである。
    かっこつけて始めたのにこの様であり、精神的ダメージも深い。 -- 2018-08-16 (木) 23:57:55
    • 「ご主人様ぁ〜しっかりしてくださぁい」
      orz状態のカトラをゆさゆさ揺するサ姫。
      なんかわかめにまぎれ小さな蟹まで集まってきましたよ…? -- サキ 2018-08-17 (金) 00:13:36
      • 「いやー、アイツ(ヴァトナ)の妹だって言うから……」
        剣を担いだがヴァルがやってきた
        ヴァトナへの敬意を込め、その妹であるカトラに対しも全力で挑んだが
        その結果がこれであった -- ヴァル 2018-08-17 (金) 00:13:50
      • 「うぐぅーっ!!」
        言葉はパンチよりも重たくカトラを打ちのめし、いよいよ足腰が立たない。
        そもそもカトラが手も足も出なかったエーラよりも、さらに強い一番上の姉と互角以上に戦った
        相手なのだ。
        蟹にもつつかれるし、わかめまみれだし泣けてきた。 -- カトラ 2018-08-17 (金) 00:22:00

      • 鍋の中で蟹とわかめがグツグツと煮えている
        「ご主人様…これ食べて元気だしてください」
        お椀にわかめと蟹を山盛りによそうと箸を沿えカトラに渡す
        海産物の出汁が良い感じに漂い食欲をそそる
        鍋にぶっこんだだけの漁師飯に近い料理なので、流石に味がスイーツにはなっていない…はず -- サキ 2018-08-17 (金) 00:41:40
      • 「……ココナッツ風味になってるのだ」
        カトラはスープを啜る。濡れた髪もぺったんこで羽もしっぽもしょんもりして、完全に雨に打たれる
        捨て犬状態である。 -- カトラ 2018-08-17 (金) 00:50:02
      • 「…むぅ……」
        カトラの言葉にいつもの様な覇気がない、羽も尻尾もカトラの精神状態を表している様で……
        「…ご主人様…もしかして泣いています…?」
        そう言いながらカトラの顔を覗きこもうと…… -- サキ 2018-08-17 (金) 01:02:06
      • 「泣いてなんかないのだ!」
        目元をぐしぐし擦り、碗の中の蟹をボリボリと噛み砕く。 -- カトラ 2018-08-17 (金) 01:22:25
      • 「…その意地の張り方嫌いじゃないぜ?」
        ここまで無言で鍋を啜っていたヴァルが口を開いた
        「意地を張れる奴は強くなる
        だが…今のままじゃ停滞したまんまだ」
        この意味が分かるか?と問うとニッと笑う -- ヴァル 2018-08-17 (金) 01:32:09
      • カトラはうつむいていたが、しっかりと顔をあげた。
        「我は…我は強くならねばならないのだ…強くなりたいのだ!」
        エーラに破れて逃げ出したあと、同じようにカトラは泣いた。しかし、今の瞳には力がある。
        進化を望む生命の熱量は、カトラからドラゴンとしてのプライドや驕りを消しさる。
        「絶対に強くなるのだ…!そのためなら何だってするのだ!お願いなのだ!教えて欲しいのだ!
        どうすれば、我はそなたのように強くなれるのだ!」
        -- カトラ 2018-08-17 (金) 01:48:11
      • 「ご主人様……」
        雪山での出来事を思い出す、カトラが全てを吐露したあの時を
        だからサ姫もカトラの力になれるならば手伝いたい…… -- サキ 2018-08-17 (金) 01:59:19
      • 「いい目だ!サ姫もいい顔する様になったじゃねぇか!」
        二人の顔を順番に見るとヴァルは得心の笑みを浮かべ大きく頷いた
        「ならば修行だ!」 -- ヴァル 2018-08-17 (金) 02:00:00
  • さぁ!修行の時間だ!…これが修行? -- 2018-08-18 (土) 00:15:42
    • 「よーし!その姿勢で30数えろ!」
      二人に指示を飛ばすヴァル。
      …なのだが、どこから調達したのかサングラスに上下ジャージ姿であった
      しかも、ジャージの胸部分がなんかはち切れそうですよ? -- ヴァル 2018-08-18 (土) 00:22:02
      • 「は、はひ…ご、ご主人様…あまりもぞもぞしないでください……」
        互い互いで支え合う「人」の字の体勢になっているサ姫とカトラ
        …なのだが、ヴァルの指示でサ姫の胸にカトラが顔を埋める体勢になっている -- サキ 2018-08-18 (土) 00:22:14
      • 「みょうに力が入りにくい体勢なのだ…もふぁっふが」
        水着姿で、浜辺で2人して組体操?のようなことをしている。
        これがどんな修行なのか、皆目検討もつかないがとりあえず修行は始まったばかりである。
        ウォーミングアップかもしれない。波しぶきを背景に2人で「人」文字を取り続ける。 -- カトラ 2018-08-18 (土) 00:38:12
      • 「…5…6…う…あん♥…ご主人様の鼻息が……」
        身長差のせいでどうしてもこの体勢にならざるを得ないのだが……
        体勢の不安定さとくすぐったさで足元がふらふらしはじめるサ姫 -- サキ 2018-08-18 (土) 00:53:59
      • 「二人とももっと足をふんばれよー?
        いいかぁ、人の字って言うのはお互いを支え合う形になっている
        それはつまり修行も協力しあうことでぇ」
        妙なイントネーションで修行の説明をするヴァルだが、ゆったりとしたペースなので二人にはもどかしい -- ヴァル 2018-08-18 (土) 00:54:15
      • 「これっもぞもぞするでない!むぐぅー」
        倒れ込みそうになると、余計に体を押し付け合うことになるので。カトラの頭は完全に
        サキの胸元に埋没している。
        「ぐぬっ…ぐぬぬー!」
        カトラは足の指で岩を掴み、強靭なドラゴン背筋でぐっと背を反らせバランスを取る!
        さすがのストレングスである。その分サキがヘナっと倒れかかってきてカトラは頬を
        おっぱいでむにゅぅっとされてまったく締まらない。 -- カトラ 2018-08-18 (土) 01:10:25
      • 「…と言う訳で効果的な修行なんだ
        ん?ちゃんと数えろよー?30数えるまで終わらないぞー」
        二人がわちゃわちゃしている間も説明を続けていたらしいヴァルさん -- ヴァル 2018-08-18 (土) 01:33:49
      • 「だって…はう…8…9…ん♥」
        数えたくともカトラがもぞもぞするので集中できない -- サキ 2018-08-18 (土) 01:34:18
      • 「じゅ、10…11…」
        カトラの方も、なんとかカウントしてみようとするが顔が口元が抑えられて。その吐息が
        くすぐったくてよけいにもぞもぞとしてしまう結果に。
        そこへちゃんと数え終わるまで終わらないぞーっと絶望的な掛け声である。 -- カトラ 2018-08-18 (土) 01:46:02

      • で、意外に難易度が高かった謎の組体操をなんとかクリアすると、間髪入れずに次の課題。
        どっから調達したのかカトラの前には、どっしりとした木の塊であり、サキの手には細長い砂時計
        型の棒…どうみても臼と杵である。杵の方は棒型のやつ。 -- 2018-08-18 (土) 01:46:12
      • 「あのこれなんですかー?バット?」
        真ん中から切ればバットに見えなくもないが……
        餅つきは知らぬが野球は知っていたらしいサ姫さん。 -- サキ 2018-08-18 (土) 01:58:43
      • 「なんだサキは『猛打ち突き(もちつき)』を知らないかー?
        この餅をだな…熱!、その棒で高速で突く東洋の伝統競技だ!」
        どこか間違っている様な気もするが、ヴァルの自信満々な口調に合ってる様な気がしてしまう
        そして、これまたどこから調達したのか不明な熱々のお餅を臼に放り込むヴァル -- ヴァル 2018-08-18 (土) 01:59:05
      • つまり次の修行は餅つきである。付き手と捏ね手の息が合わないと手が大変なことになる
        大変危険な修行である。
        「なるほど…それで、我は他者の呼吸を見る目を養うために捏ねる役なのだ」
        アツアツのお餅をとりあえず2〜3度捏ねながら、カトラは頷く。そこは納得。
        「で…なぜわざわざこの衣装なのだ…」 -- カトラ 2018-08-18 (土) 23:22:22
      • 「ウサギさんです…♥」
        頭にはウサミミ、胸上部分の無いスク水風の衣装…所謂バニーガールスタイルである
        サ姫はバニースタイルに杵を持つので、間違った月の兎スタイルになっている -- サキ 2018-08-18 (土) 23:42:04
      • 「うむ!月の兎を模した『猛打ち突き(もちつき)』の正式スタイルだ」
        これまた自信満々に言うヴァル。彼女が言うと本当の事に聞こえてしまう -- ヴァル 2018-08-18 (土) 23:42:17
      • 「よくわからぬが…これで強くなれるなら!」
        湯気を立てる餅も、鱗に覆われたカトラの手ならば熱くない。
        「ようし!冷めない内に突きまくるのだ!」 -- カトラ 2018-08-18 (土) 23:51:35
      • 「ではいきますよーえいっ!」
        両手で杵を持つと餅をぺった…ん…と突く。ぺったんと言うよりぺちっかもしれない
        突く勢いは弱いが代わりに、カップ(スーツの胸部分)に支えられた胸が盛大に揺れる -- サキ 2018-08-19 (日) 00:07:09
      • 「てい!」
        カトラはシュバッと手突き出して餅を高速で捏ねる。
        で、よろよろとしつつサキがまたぺっちん、カトラがまたシュババッ。
        「おぬし、もうちょっと腰を入れて突くのだ、胸ばっか揺らして全然突けてないのだー」
        胸元がスッカスカなカトラが、サキを見上げながら催促。 -- カトラ 2018-08-19 (日) 00:21:23
      • 「ふむふむ、カトラが色気で集中できないからもっと気合い入れてほしいって言ってるぞ?」
        冗談混じりに誤訳するヴァルさん
        だが実際カトラがサ姫の胸を見ているのはあっているので、間違いとはいえないかもしれない。 -- ヴァル 2018-08-19 (日) 00:33:12
      • 「わ、私の色気で?はわわ……♥」
        杵を突く速度が若干あがりましたよ?サ姫には効果大だったようです。
        ぺちっからぺったんにランクアップしました。合わせて胸もさらに盛大に揺れるのだが
        「えいっ♥えいっ♥」
        しかし!何と言う事だろう!胸の揺れが反動となって杵の速度がさらに上がったではないか! -- サキ 2018-08-19 (日) 00:34:01
      • 「うぉ!?急に早くなったのだ!」
        急にスピードアップした餅付きペースにあわせて、カトラもせっせと手を繰り出す。
        しかし、杵と振り子運動するおっぱいの重量任せで突くサキの動きは、不安定である。
        そしておっぱいは2つあるのだ!それぞれの揺れの違いが生み出す不規則性が、カオス
        を加速させる!
        「あ、ちょっと危なっ……あああああああああああああああッッ!?」
        ついに、杵がカトラの手を付いた瞬間、カトラは痙攣しながら足を踏まれた犬めいた悲鳴をあげた。 -- カトラ 2018-08-19 (日) 00:48:57
      • 「きゃあ!?ご、ご主人様大丈夫ですかぁー!?」
        胡瓜に驚いた猫の如く飛び上がりカトラの方へと寄るサ姫
        しかし、いくら勢い良く杵で突いたとは言えドラゴンの頑丈さを持つカトラがここまで痛がるのは何かおかしい
        二人が訝しむ視線でヴァルの方を見ると…… -- サキ 2018-08-19 (日) 01:07:22
      • 「ん?なんだその視線はー?
        …あ!言い忘れていたけど、それ(杵)竜に対し特効ある奴だから」
        おいおい、なんでそんな物を持っているんですか? -- ヴァル 2018-08-19 (日) 01:07:35

      • お次……。カトラは、サキをお姫様抱っこしている。
        「まだちょっと手が痛いのだ…」 -- カトラ 2018-08-19 (日) 01:23:13
      • 「ご主人様大丈夫ですか?」
        お姫様抱っこされつつ問い尋ねるサ姫さん。その表情は心配と不安に満ちている。
        普段なら嬉しいお姫様抱っこも、今回は修行のためヴァルの指示によるものなので素直に喜べない -- サキ 2018-08-19 (日) 02:02:27
      • 「ふむ?無理なら休憩を挟んでもいいぞー?
        これはあくまで修行だからな、鍛えるために身体壊したら意味がねぇ」
        そう言いながらも、なぜか荒縄を持っているヴァルさん。
        そしてこれまたいつの間にか謎の設備が出来上がっていた、けっこうデカイ -- ヴァル 2018-08-19 (日) 02:02:56
      • 「これぐらいどうってこと無いのだ!続けるのだ!」
        ぐっと腕に力を入れるカトラ、細い腕からこぼれそうなサキの肉感あふるる体が
        ぽにゅんっと弾む。
        「で、我は一行に平気なのだが…いったい次はなんなのだ?」
        場所は海辺の岩場である、波の侵食によって出来た奇岩が転々と、柱のように
        並んでいる場所だ。 -- カトラ 2018-08-19 (日) 02:21:52
      • 「その心意気やよし!では説明しよう
        今度はアスレチックだ、障害物を乗り越えゴールを目指せ。ただし飛ぶのは禁止だ」
        指差しながら説明すると、今度は持っていた荒縄でカトラの翼を縛る
        「コースの途中にはいくつかアイテムが配置してある、おまえの助けになったりならなかったりする
        そうそう、当然の事だがサキを落としたりダメージを受けさせたらアウトだ」
        その他の細かい事はコースを進めばわかるだろうと説明を終える -- ヴァル 2018-08-19 (日) 21:37:01
      • 「わ、私も落ちない様にがんばります!」
        カトラに抱き付き直しながらコクコク頷くサ姫。
        責任重大ではあるが、カトラが頼もしく見えて少しドキドキしてる。 -- サキ 2018-08-19 (日) 21:37:16
      • そのカトラは
        「ぐぇっ!羽が痛いのだ!」
        翼を締め上げる荒縄に思わず悲鳴をあげ、ヴァルを睨む。悪い悪い、と軽く笑って
        謝っているが、タングステンベリリウム合金の硬さとカーボンナノチューブの靭やかさを
        併せ持つカトラの骨に悲鳴を上げさせる馬鹿力は半端ない。
        「…こやつを抱えたままゴールすればよいのだな。ゆくぞ!」
        掛け声と共にカトラは、岩を蹴って駆け出す。
        スタートからひと跳、ふた跳、と10m近く開いている岩と岩の間を軽々と跳躍してゆく。 -- カトラ 2018-08-20 (月) 10:43:56
      • 「ひゃ?きゃっ?」
        カトラが跳躍されるする度に小さな悲鳴を上げるサ姫さん。
        高低差激しいコースなので悲鳴が出てしまうのも仕方の無い事。
        それでもカトラがサ姫の安全を優先しているのか、普段のお姫様抱っこより快適な気がした。
        跳躍を繰り返し順調にコースを進んで行くカトラ達だが……
        「あれ?なんだかコースの雰囲気が……」
        いつの間にか跳躍していた足場が自然の岩場からレンガブロックの積み重なる構造物に変わっていた
        さらに良く見ればただブロックが積み重なっているだけではない
        空中に浮いてるブロックや遠くには道が途切れ崖の様になっている場所まである -- サキ 2018-08-20 (月) 23:00:28
      • 「なんだか知らぬが走りやすいではないかなのだ。これなら楽勝なのだ!」
        幅はカトラ一人が通れるだけの狭さで、下は断崖である。しかし臆する事無く走っていく。
        「むっ障害物とはこやつのことか」
        行く手に幅一杯の大きさの亀が居る。避けるには飛ぶしかないが羽は使えない。
        「ならば押し通る!」
        カトラは亀を一蹴!亀はポコッと音を立てて前方へ滑り、ブロックへ衝突してコースアウト! -- カトラ 2018-08-20 (月) 23:24:26
      • 「やりました…♪でも私達まで落ちない様に注意しましょう」
        コースアウトする亀を見送りながら、サ姫が胸の前で小さく拍手した。
        この後も走り跳ね順調に進んで行くカトラだが……
        「あ、上に障害物が…ここは慎重に行った方がいいかも…?」
        浮かんだレンガブロックが天井となり二人を圧迫している
        しかし、良く見ればいくつか他と異なるブロックが混ざっている様で…… -- サキ 2018-08-20 (月) 23:47:35
      • 「ただ走るだけではクリアできぬというわけなのだな…修行らしくなってきたなのだ」
        手はサキでふさがり、羽も封じられている。
        「ならばこうなのだ!」
        一蹴!カトラの尾が鞭のごとくしなり頭上のブロックの一つを破砕!開いた隙間から
        頭上のブロックへ飛び移る! -- カトラ 2018-08-20 (月) 23:54:33
      • 「きゃっ?」
        粉砕され飛び散るブロックに思わず目を閉じるサ姫だが、カトラが上手くガードしたお陰でダメージは無い
        「壊して進む事前提になっていたみたいです…わ…?キノコ?」
        カトラが飛び移ると同時にサ姫の胸元に大きなキノコが飛び込んできた。
        橙色の笠に赤い水玉。カトラがレンガを壊した衝撃で飛び出してきた様だ。
        色合いの怪しいキノコ、なのに妙に心惹かれてしまう…… -- サキ 2018-08-21 (火) 00:13:50
      • 「さてはこれがアイテムだななのだ。あむっ」
        カトラは躊躇なく、サキの胸元のキノコに食いつく。 -- カトラ 2018-08-21 (火) 00:18:23
      • 「なんだか怪しい…あ……」
        サ姫が止める間もなくカトラはキノコを食べてしまった
        胸元から食すと言うサキュバスでもドキドキのシチエーション、思わず赤くなるサ姫だが……
        「は?ご、ご主人様大丈夫ですか…ですか…すか…か……」
        サ姫の声にエコーがかかり、世界が虹色につつまれ……
        世界が歪む
      • 「おお…我の意識が広がり加速し…………」
        歪む視界、反響する声、真昼の空に天の川、万天のアストラギウス大銀河…。
        「宇宙が見えるのだ…」
        ふらふらと、踏み出した足は踏み外して真っ逆さまである。 -- カトラ 2018-08-21 (火) 00:36:27
      • 「ご主人様何を言って…あ、落ちますぅぅぅぅぅ!?」
        あのキノコ絶対やばい系ですね、間違い無いないです、だって落ちてるんだもん
        そんな事を思いながら一緒に落下するサ姫さんであった

        「にゃふ!?」
        そして落下した先は、ブロックエリアの最初の地点 -- サキ 2018-08-21 (火) 00:50:53
      • 「言い忘れていたが、ミスしたらそのエリアの最初からな?」
        説明しつつ、ちゃぶ台で先程二人が突いた餅を食べているヴァル姉さま -- ヴァル 2018-08-21 (火) 00:51:14
      • 「うぇぇぇ…うっぷ…うぇぇー…」
        カトラはというと、コースの端っこで四つん這いになって、なにかキラキラしたものを吐いていた。 -- カトラ 2018-08-21 (火) 03:30:17
      • 「ご主人様しっかりしてくださぁい……」
        カトラの背中をさすりつつ水の入ったコップを渡すサ姫
        コースをクリアするにはまだまだ時間がかかりそうであった…… -- サキ 2018-08-21 (火) 22:20:16




  • その後も修行は苛烈を極めた。
    横スクロールアスレチックは地下や空までコースになってたり。 輝く海をバックに二人三脚で海岸
    を走り。二人羽織であつあつのおでんを押し付けられ。プロレス技をかけられながらツイスターの
    あたりで一体何をしているんだ…という思いが胸を去来し。おんぶしたままうさぎ跳びは、
    背負われるサキの方が激しい上下動できつかったと思われる。背中に指で文字書いて当てるミニ
    ゲームは何だったのだろうか。とりあえずカトラは背筋をなぞられると弱いことはよくわかった。
    他色々……。
    「うおおおー!」
    数々の修行を駆け抜けカトラは長い階段の上で両腕を突き上げて熱く雄叫びをあげる。 -- 2018-08-22 (水) 00:50:39
    • 「……様…ゅ人様…ご主人様……」
      声がする。聞き覚えのある声、サ姫の声だ。
      『我はやりとげたのだ!おまえもがんばったのだ!』
      今くらいは抱きあって喜んでもいいだろう、そんな事を思いながら振り向けば
      大勢のサ姫がカトラを祝福しているではないか!
      そして大勢のサ姫達はカトラの胴上げを始めた。 -- サキ 2018-08-22 (水) 01:08:41
      • 「わはは!やったーやったのだー!」
        たぶん101人居るサキの中央でカトラの体が上下に跳ね、何度も弾みその度に歓声が湧く
        ちょっと激しすぎるぐらい揺れているがお構いなしだ。わっしょいわっしょいと威勢のよい掛け声とともに
        「わーっしょいわーっしょいわー…んはっ!?」
        カトラはがくがくと揺さぶられている。
        100人程どこかへ消えて眼の前にサキが一人だけ居る。 -- カトラ 2018-08-22 (水) 01:29:26
      • 「…あ!?ご主人様やっと起きてくれましたぁ!」
        カトラが目を開ければそこにはうるうるとした瞳で覗きこむサ姫の顔
        状況を整理しつつ頭を上げようとすると慌ててサ姫がその背を支え
        ぼんやりする瞳で空を見れば夕日の橙色を夜の青紫色が追いかけていて…… -- サキ 2018-08-22 (水) 01:42:27
      • 「我が気を失うとは…あの修行は相当にやばかったのだ…。だが、大丈夫なのだ我はまだやれるのだ…」
        一体何をしたらドラゴンである彼女がここまで疲労困憊するのだろうか。頭に被ったパーティー帽とイワシの頭を載せた鏡餅となにか関係があるのだろうか。
        まぁともかく、カトラはふらつきながらも立ち上がる。 -- カトラ 2018-08-22 (水) 01:50:01
      • 「あ…まだ休んでいた方が…さっきもイワシを……」
        立ち上がろうとするカトラを慌てて制するサ姫
        そして何かを言おうとするが…… -- サキ 2018-08-22 (水) 02:01:27
      • 「修行はここまでだ!日も暮れてきたし、アタシも疲れた!」
        コキコキと首を回しながら修行の終了を告げるヴァル
        疲れたと言うが、どう見てもまだ余裕がありそうだ -- ヴァル 2018-08-22 (水) 02:01:43
      • 「終わりなのかなのだ!?むぅ、そう言われるとなにやら力が付いたような気がしないでもない」
        拳をにぎったり開いたりしてみるカトラ。 -- アトイ 2018-08-22 (水) 02:10:13
      • 「はい!きっと100くらいレベルアップしてます!」
        そんなカトラを見ながらサ姫がぴょんぴょん跳ねる。胸も盛大に揺れます -- サキ 2018-08-22 (水) 02:21:34
      • 「とりあえず風呂だ!風呂はいるぞー!」
        二人が同時に「風呂」と聞けばニヤリと笑うヴァル -- ヴァル 2018-08-22 (水) 02:21:49

      • 「グラウンドゼロ!」
        叫びながらヴァルは鞘に入ったままの剣を勢いよく岩場に叩き付けた
        ちなみに収めた剣に合わせ鞘も特注品で
        日緋色金で作った外装の内側を虚無を封じる魔法を込めたオリハルコンでコーティングしてあるらしい
        とにかく、ヴァルのパワーで岩場を叩けば爆音と共に巨大な窪みが穿たれ、そこに海水が流れ込み
        即席の露天風呂の完成である -- ヴァル 2018-08-22 (水) 02:22:06
      • パワーもさることながら地面を綺麗に円形にくり抜くワザマエである。
        「うぉお!流石ヴァル殿なのだ。よし……沸かすのは我にまかせてほしいのだ!」
        そう言うとカトラは前に進み出る。
        以前、河原で似た方法で風呂を作ったことがある。あの時は焼石を使い
        もっと小さな即席温泉を沸かしたのだが。眼の前にあるのは以前の何倍も大きい。
        面積が倍になれば2乗3乗の法則により体積は8倍、沸かすのに必要なエネルギーも当然跳ね上がる。
        「早速修行の成果を試すのだ!ぬぉぉおお!」
        カトラはためらうことなく海水に入ると、気合を入れる。その途端周囲の気温が急上昇する!
        熱波だ!カトラ自身が炎と化したかのようなすさまじい熱量が辺りを包む。
        「まぁ、ここまでは前もなんとなく出来てたのだがー…ここからなのだ!」
        熱風が吹きぬける、だがカトラからではなく逆だ、回りへ放出されていた熱がカトラの元へと
        集まりだしたのだ!
        熱量は臨海をこえ、ついにカトラ自身が熱した鉄の如く赤く光りだす、赤い燐光を蛍火のごとく
        まといカトラの体は水中でも消えない炎となったのだ! -- カトラ 2018-08-22 (水) 02:55:24
      • 「す、すごい…早速修行の成果が…それに……」
        赤熱したカトラはまるで輝く彫像の様で、その美しさに思わず溜息が零れてしまう
        そんなカトラに見惚れるうち、海水から湯気が立ち昇り始めた -- サキ 2018-08-22 (水) 22:32:20
      • 「あんまり気合い入れ過ぎんなよ?アタシはともかくサキがヤケドしちまうからな?」
        そう言ったヴァルは既に服を脱ぎ捨てすっぱだかであった -- ヴァル 2018-08-22 (水) 22:32:48
      • 「大丈夫なのだ、今の我ならばこの熱量を使いこなせる気がするのだ!」
        一瞬で沸騰し激しく飛沫を上げていた水が、やがて小さくこぽこぽと沸騰するだけになる。
        だが、カトラ自身は未だに赤く光り輝いている。温泉の水を一瞬で蒸発させるだけの熱を
        爆発させるのではなく、己の内に留め御しているのだ。 -- カトラ 2018-08-22 (水) 22:56:46
      • 「完璧です!…ん♥、いい湯加減……」
        そっと湯に手を浸けてみる。やや熱めの湯加減が心地良い。
        「修行がんばりましたからね…♪」
        ほわほわと微笑みながら、カトラのがんばりを讃えるサ姫さん -- サキ 2018-08-22 (水) 23:09:57
      • 「うーむー」
        そんな二人を見ながら微妙な声を上げるヴァル
        何か言いたそうにしている様にも見えるが…… -- ヴァル 2018-08-22 (水) 23:11:57
      • 「ふふ…ふははは!やったぁ!のだぁぁーー!!!」
        その瞬間、カトラがひときわ輝いたかと思うと、光は膨れ上がって破裂し。
        一瞬で水は全て蒸発、辺りは真っ白な水蒸気に包まれたのであった。


        「ふへぇ…」
        疲れてまんじゅうのような作画になりつつ、カトラはぽかーんと口をあけて湯に浸かっている。
        結局、あの後何度か赤熱化で湯を沸かそうとしては失敗し。ようやく程よい湯加減になったのは
        夕日も大分傾いてからであった。 -- カトラ 2018-08-22 (水) 23:21:29
      • 「うー…ご主人様……」
        カトラの側でなんとか慰めようとしているが、なかなか良い言葉が思いつかない
        「えっと…また明日から修行がんばりましょう…そうすれば……」 -- サキ 2018-08-22 (水) 23:48:22
      • そんな二人を黙って見ていたヴァルがやっと口を開いたが……
        「あーそれな、おまえ(カトラ)の力と修行は無関係だ
        そもそも、あの修行自体あんまり意味ないしな」
        そんな事をさらりと言うヴァル -- ヴァル 2018-08-22 (水) 23:48:34
      • 「うむ、我はまだ力の片鱗を掴みかけただけなのだ…これから…ぶくぶくぶくぶく…
        ……?…………??????????????????」
        一度ぶくぶくと沈んだカトラは、浮上して顔を洗ってヴァルを見る。もう一度顔を洗って
        あげた顔は宇宙を背景に驚愕する猫みたいな表情であった。 -- カトラ 2018-08-22 (水) 23:59:28
      • 「あ、あの…姉さま…?今なんておっしゃりました…?」
        固まったままのカトラに代わり、ヴァルに問い尋ねるサ姫
        しかし、サ姫自身も混乱気味なのか、手が踊る様に動いてる -- サキ 2018-08-23 (木) 00:16:49
      • 「ああ、だからあの修行でカトラの力を強くする事はできん!
        だってなぁ…神ドラゴンの鍛え方なんてアタシ知らないし」
        腕を組んでうんうん頷くヴァル。
        「それより、ずっと気になってたんだけど、サキその首輪なんだ?」
        不意にサキの首輪のリングを引っ張るヴァル
        そして急に首輪を引っ張られてぐえるサ姫さん。口からなんかはみ出てますよ? -- ヴァル 2018-08-23 (木) 00:17:07
      • 「そんな…じゃあ我は、我は一体何のために…はぁん…」
        ひゅっとカトラの口からも魂がはみ出しかけたが、ヴァルが首を引っ張るのを見て慌てて
        口の中に潜り込み。
        「ああ、危ないのだ!それは……」
        言いかけた瞬間、待ってましたとばかりにまばゆい光が飛び出して

        qst088191.jpg

        数日ぶりに呪いの金文字が現れる! -- カトラ 2018-08-23 (木) 00:41:49
      • 「ん?なんだコレ………ああ、そう言う呪いか!」
        飛び出した金文字とにらめっこするヴァル。金文字さんなんか汗掻いてますよ?
        しばしにらめっこを続けた後、何かに気付いたのか納得した様に頷き
        「ビーチバレーは嫌いじゃねぇが、今日はもう疲れたし
        それに風呂の最中だ!せやっ!!」
        ヴァルは見事な一撃で金文字の中央を撃ち抜いた
        その一撃に金文字はめこりとひしゃげ、そのままキランと夜空の星になってしまった…… -- ヴァル 2018-08-23 (木) 01:03:58
      • 「金色のやつー!?」
        カトラはハッとあたりを見回す。あの文字のミッションをクリアしないと全裸にメンポの
        ケツ空手チョップニンジャが仕置に来るのだ!カトラはおもわず尻をガードする。
        が、いつまで経ってもニンジャは現れない。なんか、よく見たら離れた岩陰で
        顔を見合わせておろおろしつつ、カトラに見られているのに気づくとシュッと消えてしまう。
        「すげぇ!?あの金文字をキャンセルしたなのだ!?」 -- カトラ 2018-08-23 (木) 01:12:19
      • 「あの手の呪いは何度も見て来たからな、コツさえ分かればワンパンだ」
        シュッと消えるニンジャ達を見ればニッと笑い
        「それに……、まぁ…これアタシが言う事じゃねぇな…と言うかいつまで気絶してんだ?」
        意味ありげに呟くと失神したままのサ姫を揺さぶる -- ヴァル 2018-08-23 (木) 22:10:12
      • 「…はひ!ストレイ姉さまごめんなさい、ごめんなさ…あ、あれ?」
        また魔界に意識が飛んでいたようです、どうやら姉の一人に叱られていた様です。 -- サキ 2018-08-23 (木) 22:10:37
      • ショックで魂が抜ける程壮絶だった今日の修行とは一体なんだったのだろうか。
        そして、抜けたカトラの魂を引き戻す程の、ケツ空手チョップへの恐怖と、それをやすやすと退けるヴァル姉。
        「ううむ…。」
        カトラは腕組みをして唸る。そして真面目な顔をして
        「やはり、おぬしの姉上…ヴァル殿の力は本物なのだ。我でも抗えなかった術を
        やすやすと破ったのだ。だから…もう一度お願いするのだ、今度こそまじめに教えてほしいなのだ!
        我もヴァル殿のように戦える力がほしいのだ!」
        そして、頭をたれる。 -- カトラ 2018-08-23 (木) 22:56:55
      • 「わ、私からもお願いします!ご主人様本気なんです!」
        カトラの隣で同じ様に頭を垂れるサ姫。
        それなりの時間カトラと共にすごし、カトラが強さを求める気持ちを良く知っている
        だから無理と言われても、願わずにはいられなかった。 -- サキ 2018-08-23 (木) 23:12:18
      • 「あー…だから、アタシに神ドラゴンを鍛えるのは無理だって
        この意味がまだわからないか?」
        可愛い妹にまで願われてしまい、ヴァルは困った表情で髪を掻いている
        「ならわかりやすく行くか……、おまえの力の本質…根源ってなんだ?」 -- ヴァル 2018-08-23 (木) 23:12:54
      • 「え…?ふむ…むー…むむっ?…どうかんがえてもドラゴンなのだ!」
        一瞬きょとんとしたような顔をしたが。腕組みをして首を捻り、のち大真面目に答えた。
        カトラが飛べるのも火を吹けるのもバカ力なのも、ドラゴンだからである。間違ってはない。 -- カトラ 2018-08-23 (木) 23:27:19
      • 「………」
        カトラのストレートすぎる言葉に流石のヴァルもぽかんっとなってしまうが……
        「おまえ可愛いなぁ!」
        そう言ってカトラの頭をわしゃわしゃと撫でる。 -- ヴァル 2018-08-23 (木) 23:42:52
      • (犬を撫でてるみたいです……) -- サキ 2018-08-23 (木) 23:43:04
      • 「それは正解でもあり間違いだな、もっと視野を広げてみろ
        おまえの使う力、おまえの姉妹達の使う力……」
        ヴァトナ戦いその力の本流を体感したヴァルだから言える言葉 -- ヴァル 2018-08-23 (木) 23:43:17
      • 「えっ何?なんだなのだ!?」
        遠慮の無い手付きにカトラの長い髪がぼっさぼさだ。
        わしゃわしゃぼっさぼさとされながら、カトラは思い起こす。カトラは7人姉妹だ。
        ヴァルが持つ剣は、一番上のヴァトナの角だ。その力は昼を夜に変えてしまうほど
        巨大である。
        「一の姉上は…なんか吸い込まれるのだ。でっかくて真っ暗な穴を覗いてる気分になるのだ」
        「二と三の姉上達は…まるで火山なのだ、2人が喧嘩してると山が吹き飛ぶのだ…おっかないなのだ…」
        「四番目は我なのだ、我は我なのだ、コレなのだ」
        「五番目の妹は飛ぶのが一番速いな、羽も一番大きいのだ。あと何気に超美人なのだ」
        「六番目の妹は…。顔を見たことないのだ。ポルターガイストとかするのだ。世界の真理に近いらしいなのだ?」
        全員とりあえず思い出してみたが、全員バラバラで共通性が見いだせない。
        「ああ、あと末のエーラは冷蔵庫なのだ、冷蔵庫のドラゴンでバカなのだ。頭にドライアイスが詰まってんのだ」 -- カトラ 2018-08-24 (金) 00:10:25
      • 「んー…ドラゴンの姉妹ってみんな凄い力を持っているのですね……」
        姉妹仲良くのんびり暮らしてきたサ姫は、ずらりと並べ聞いただけで驚きの溜息が出てしまう。 -- サキ 2018-08-24 (金) 00:35:55
      • 「みんな違ってそれでいい!つまりそう言う事だ
        姉妹の力はしっかり見てるのに、おまえはおまえ自身のドラゴンとして当たり前の部分しか見てねえ」
        もう一回わしゃわしゃしながら
        「おまえもおまえにしか出来ない物と向き合え!」 -- ヴァル 2018-08-24 (金) 00:36:13
      • 「我も……なのだ?…しかし、我には他の姉妹ほどの力が無いのは事実なのだ…だから新たな力が居るのだ…」
        ほとんど押さえつけれるように撫でくりまわされ、乱れた髪を抑えて言う。 -- カトラ 2018-08-24 (金) 01:16:16
      • 「おまえ見てると昔のアタシを思い出すんだよ。
        アタシはサキュバスの基準で言うとへなちょこだからな」 -- ヴァル 2018-08-24 (金) 01:48:12
      • 「なっ…!?サキュバスって実はめちゃめちゃ戦闘民族だったなのだ!?」
        びっくりしてサキの方を振り返るカトラ。 -- カトラ 2018-08-24 (金) 01:51:35
      • えっ?と言う顔をしながら首をふるふるサ姫さん。胸も盛大にふるふるしてます
        そして縋る様な瞳でヴァルに視線のパスをする。 -- サキ 2018-08-24 (金) 02:16:14
      • 「あはは、アタシ基準で考えんなよ。アタシはサキュバスでは特異な存在って事さ
        サキの方がアタシよりずっとサキュバスらしいサキュバスだからな……」
        そう言うとヴァルは両手で湯を掬って顔を洗う。それを三度繰り返してから頭を左右にふるい湯を払う。サ姫より盛大に揺れてます
        「くーっ塩水が目に染みるー、さて続きを話そうか?
        サキュバスの強さって言うのは精神操作能力や幻術、夢渡りの力で決まるんだが……
        アタシはそのどれも下手だ!多分の鬼人の血が強く出たんだろうなぁ……」
        ヴァルの肌や髪の色、体格や角の形状等…サキュバスであるサ姫と比較しても鬼人のそれに近い気がする -- ヴァル 2018-08-24 (金) 02:16:26
      • 「精神操作や幻術…おぬしが、出会った日に我にやったあれか…」
        サキを見やる。
        実際サキュバスの精神操作能力は強力で、カトラもサキに危うく魅了されそうになったことがある。
        ドラゴンにすら効く魔法である。0.01mgで10000人殺せる毒レベルの効きっぷりである。 -- カトラ 2018-08-24 (金) 02:30:09
      • 「えっと…はい、あれは魅了です。サキュバスが相手を堕とす時の基本的な術です」
        魅了(チャーム)、自身を魅力的に見せる事で相手に性的欲望を抱かせる術。 -- サキ 2018-08-24 (金) 23:03:31
      • 「そう基本的な術だ、そしてアタシはそれが苦手だ。
        多分、同じ状況でおまえ(カトラ)を誘惑しようとしても九割がた失敗するだろうなぁ……」
        そう言って肩を竦めるヴァルだが
        基本的な事で妹よりも劣るのを素直に認め受け入れているのがカトラには分かるかもしれない、 -- ヴァル 2018-08-24 (金) 23:03:42
      • 「そうなのかぁなのだ、つまり……術を補うために物理を鍛え上げたのだな!」
        レベルをあげて物理で魅了する。何か違う。 -- カトラ 2018-08-26 (日) 01:12:51
      • 「うーん、少し違うな。…まぁ、アタシも最初はそうしようとしたんだけどな…あはは」
        髪を掻きながら笑うヴァル、彼女にも迷走した頃があったようで
        「アタシも結局、自身がサキュバスである事に拘りすぎていたんだよ。今のおまえと同じだ
        わかるか?まだわからんって顔してるな?アタシは説明下手だから仕方ない!」 -- ヴァル 2018-08-26 (日) 01:44:47
      • 「えっ、だって…サキュバスなんだから、サキュバスであろうとするのは当然なのだ…?
        だって、我だってドラゴンだからドラゴンらしくないのはおかしいのだし…。あれ、でもドラゴン
        らしいって…よく考えたらなんなのだ、力が強いのだ、じゃあ弱いとドラゴンじゃないなのか
        バカな!正真正銘我はドラゴンだしなのだ…あれ…あれ…」
        考えながらカトラはブクブクブク…と湯にしずみ。しばらくしてから浮上する。
        頭が湯気があがっている
        「わからんなのだ…。結局、サキュバスの術は強くならなかったけれど。
        じゃあヴァル殿は一体なぜそれでも強くなったなのだ。ドラゴンでないものが、一の姉上と
        戦えるなど、どんな武芸の天才でも普通たやすくできることではないなのだ」 -- カトラ 2018-08-26 (日) 02:24:40
      • 「アタシはアタシであればいいって気付いたのさ。
        サキュバスとしてへなちょこなのもアタシだ!ってね?」
        それを気付かせてくれたのはあたし達のママさ?とサ姫を見やればニッと笑い
        「気付いちまえば後は楽なもんさ、自分に出来る事をやればいいんだからな」
        そう言うと、カトラそしてサ姫をひょいと抱え左右の肩に乗せる。
        「…まぁ、出来る事に気付くのにまた時間がかかちまったんだけど……
        でも気付いたらヴァトナとヤリあえていたし……」
        女の子達にもモテモテさ!と二人を肩に乗せたまま大きな声で笑った -- ヴァル 2018-08-26 (日) 02:40:24
      • 「ひゃっ!?ふむぅ…そういうものなのか…。うむ、なんだか分かったような気がしてきたのだ!」
        つまり…………」
        カトラは人差し指を立ててなにか言いかける、そのまま指をへにょっとさせて。
        「わかんなくなったのだ!」
        理解は煙のようにどこかへ行ってしまった。 -- カトラ 2018-08-26 (日) 02:59:08
      • 「やっぱりおまえはアタシに良く似てんな!
        難しく考えなくていいのさ?おまえはおまえであれば良いって事さ!
        それにとサキ………、それ!」
        二人を肩から湯へと放り投げるヴァル姉さま -- ヴァル 2018-08-26 (日) 03:06:00
      • 「え?にゃあ!?」
        ヴァルが自分へと何かを言った気がしたが、それを理解するよりも先に放り投げられました -- サキ 2018-08-26 (日) 03:06:30
      • 「イキナリ抱えたり投げたりなんなのだー!」
        しかし、満更でもなさそうな顔はしていた。 -- カトラ 2018-08-26 (日) 03:10:45

Ep.14 Edit

  • 状況:ぼんやりのんびりする日 -- 2018-09-10 (月) 21:36:28
    • サ姫の姉ヴァルとの修行から数日後……
      カトラもサ姫もヴァルに言われた事が気になって無口な日々が続いていた。
      どうにも心がすっきりしない、だから何かを話そうにも言葉に出来ないそんな日々……
      それをどうにかしたいとサ姫が提案したのは散歩
      うつうつするより、散歩して気分を変えて見ようそんな提案
      そんな訳で崖上の森をうろうろしていたのだが…… -- 2018-09-10 (月) 21:36:38
      • 「お花畑です…!」
        森の奥の奥、木々が途切れた先に花畑があった。
        人が踏み入った気配は無く、ここへ足を踏み入れたのは二人が初めてになるのかもしれない
        まさに秘密の花園。 -- サキ 2018-09-10 (月) 21:37:37
      • 「んあ?ああー…花畑なのだ。…なんか人里が近いはずなのに妖精の気配とかするなのだ。
        おぬし、どこをどう通ってきたかおぼえてるかなのだ」
        歩きスマホしてる人程度の注意力で、ぼさっと歩いてたカトラは眼の前の花畑を見て間の抜けた
        声をあげる。ちょうちょなどがてふてふと漂う。 -- カトラ 2018-09-10 (月) 22:55:57
      • 「むぅ…私も曖昧です、ちょうちょ♪」
        サ姫が指を立てるとその指先で蝶は翅を休めた。
        「いざとなったら空に飛びあがれば大丈夫ですよ、あは♪」
        その指をカトラの角に寄せると蝶はカトラの角に移った。 -- サキ 2018-09-10 (月) 23:13:41
      • 「そうじゃなぁ〜」
        花々は花紅柳緑として、夏も近いというのに春の陽気である。
        大あくびをするカトラの周りはちょうちょだらけである。
        「あ、花畑があるなら近くにミツバチの巣とかあるかも知れないなのだ」 -- カトラ 2018-09-10 (月) 23:20:36
      • 「ちょうちょがこんなに…ご主人様何か匂い出してます?」
        カトラに鼻を近付けると匂いを嗅いでみるサ姫さん。なんとなく甘ったるい香りがする気がしました。
        「…いい香りかもー…ん、ミツバチの巣ですか?後で捜してみましょうか?」
        そう言いながら花畑に転がるサ姫さん。 -- サキ 2018-09-10 (月) 23:33:45
      • 「匂い…」
        カトラも腕を顔に寄せて自分の匂いを嗅いで見るが、自分じゃよくわからない。
        「なんじゃ、探しに行くんじゃないのかなのだ」
        そう言いつつ花畑の中に座り込むと、だんだん引かれるように花の布団の上へと
        誘われ、その上にちょうちょが群れ……。
        「まてまてまて…!いくらなんでも気が抜けすぎなのだ!この花畑なんかおかしくないかなのだ!」
        跳ね起きたカトラの周りから蝶はひらひらと散っていく。 -- カトラ 2018-09-10 (月) 23:43:11
      • 「もう…ご主人様は心配しすぎですよー?」
        ころんと起き上がると女の子座りしながらカトラを見上げた。
        カトラの視線の方が上にある珍しい体勢、胸の谷間が良く見えます。
        「それに…何かあってもご主人様と一緒なら大丈夫です…♪」
        そう言うとカトラの手をとり自分の方へと引き寄せた -- サキ 2018-09-10 (月) 23:58:25
      • 「ぬぉぁ!」
        倒れこむが、おっぱいクッションでぽよんと跳ねて軟着陸である。 -- カトラ 2018-09-11 (火) 00:47:21
      • 「あんっ♥ふふっ♪」
        おっぱいに軟着陸したカトラの背に手を回し抱き締めるサ姫。
        「たまにはこうやってのんびりするのも良いと思いますー
        ここ最近ずっと緊張しっぱなしでしたし……」 -- サキ 2018-09-11 (火) 00:57:38
      • 「むぃー!何をのんきなことを!我はすぐにでも力を手に入れ故郷へと戻らねばならぬのだ!」
        腕を振りほどいて体を起こすカトラ、小鳥のさえずりが聞こえ、蝶が花を求めて寄ってくる。
        「…ふんっ」
        こんなのんきな陽気に息んでもバカらしいとばかりに、ごろりっとサキを布団のように敷いて
        仰向けに寝転んだ。腹立たしいほどの青空にちぎれた綿雲が浮かぶ。 -- カトラ 2018-09-11 (火) 01:11:27
      • 「むぃ…ヴァル姉さまも言ってたじゃないですか…自分らしくって……
        もっと力を抜いても良いと思いますよー?」
        おっぱいをカトラの枕にしつつ、一緒に青空を見る。
        ふわふわとした綿雲が風に揺られながら様々に形を変えて行く -- サキ 2018-09-11 (火) 01:22:40
      • 「そうなのだが…どんだけ考えてもわからんなのだ…」
        ここ数日、カトラは同じことばかり考えている。考えすぎてぼんやりとして今日だって言われるまま
        ふらふらと歩いていたら、こんなとこに出ていたのである。
        「師匠は、強くなるには我が我であれば良いと言っていたのだ。
        だけど、我はドラゴンなのだドラゴンはドラゴンで、それ以外の何者でもないし、我は他の誰
        でもないなのだから我はドラゴンなのだ!そんなことわかりきってんなのだ。
        …だが、弱いのだ」
        まるで禅問答である。重力に逆らう弾力のサキの胸に頭を預けてぼんやりと流れる雲を見る。
        「我とは一体なんなのだ…なぜ自身のことがわからぬのだ…解せぬなのだ」 -- カトラ 2018-09-11 (火) 02:06:01
      • カトラの言葉を静かに聞くサ姫。時折「ん」「むぅ」とか相槌を打ち。
        そしてカトラの言葉が終わると今度はサ姫が口を開いた。
        「…ん、ご主人様はドラゴンである前にカトラなのだと思いますー
        私にとってのご主人様はカトラですし」
        間違った召喚と首輪が繋ぐ縁ではあったが、今はそれが尊い物に思えて。
        「ドラゴンとしてではなく、カトラである事が…強さへの近道なのでは?
        それにご主人様は弱くないです!だって今だって自分と向き合おうとしてる……
        本当に弱い人は、考える事から逃げちゃいます」
        そう告げてカトラの頭を撫でた。 -- サキ 2018-09-11 (火) 02:33:01
      • 「カトラは、火山なのだ」
        頭の上にあった雲が、いつの間にかどこかへ流れていくほどの間を開けて、カトラは不意につぶやいた。
        「我の名は、燃える氷河の尊称を受けた母上と、ドラゴンの国の火山に因みつけられたなのだ」
        撫でるがままに、言い聞かせるでもなくまた。
        「でも我は別に火山ではないなのだ、火山を背中に背負って歩いてるドラゴンなら別に居るのだ。
        …そういえば…我が何のドラゴンなのか…いままで考えたことなかったななのだ」 -- カトラ 2018-09-11 (火) 02:50:52
      • カトラが語り終えると今度はサ姫が考える。
        「火山」確かにカトラは火山の様に激しい感情を見せる時がある。
        でも、火山そのものとは何かが違う。
        その奥の奥にある本質、それはなんだろう?
        青空を見詰めながら考える、その間もカトラは撫でる。
        考える間、空には新しい雲が産まれ、そしてまた流されて行き……
        眠気を誘うほどの時間が流れた後、サ姫は小さく呟いた。
        「命…なのかも……」
        火山の活動は大地の鼓動であり、大地の命の息吹その物とも言える。
        ひとたび噴火が起これば大地は裂け木々は焼かれる
        しかし、それは一時の事、時が立てば新しい木々が生まれ新たな森となる
        大地は長い長い時の間それを繰り返してきた。
        それは言いかえれば命の営み。 -- サキ 2018-09-12 (水) 23:34:28
      • 「…火山からなんで命の話になんのだなのだ??
        おお、そういえば温泉浸かるとなぜかみな生き返るーと言うのだなのだ。あれか。」
        壮大な話が急にコンパクトになる。
        「だから我の角が病気に効いたりすんのかー…我は温泉の素か…!
        やーだーそんなんなんかよわっちいのだー」 -- カトラ 2018-09-13 (木) 00:12:42
      • 「ふふっ、私ご主人様のそう言う解釈の仕方好きですよー?」
        いきなりコンパクトに纏めるカトラに笑みが零れる。
        「でも、病を癒し命を育むって凄い事だと思います!だって壊す事は誰にでも出来るけれど……
        病を癒す事って凄く難しい事ですし…それに私達の周りの花もなんだかキラキラしてます♪」
        ぐるりと見渡せば確かに二人の周囲の花々は生命にあふれ瑞々しい -- サキ 2018-09-13 (木) 00:40:20
      • 「ちょうちょもまたわさわさと寄ってきたのだ…ぶえっくし!」
        さっきからやたらと蝶に集られる原因はカトラだったらしい。くしゃみで蝶の群れが吹っ飛んだ。 -- カトラ 2018-09-13 (木) 00:49:48
      • 「ああ…蝶々さん達が……、蝶々さん達にとってご主人様の周りは気持ち良いのかもですね?」
        実際蝶は自然環境の影響を受けやすく、繊細な蝶は環境悪化ですぐに姿を消してしまう。
        「…そう言えばヴァル姉さまが、私が変な病気にならないのはご主人様のお陰だって言ってました……」
        カトラのお腹を撫でながら呟く様に言うサ姫さん -- サキ 2018-09-13 (木) 01:00:44
      • 「こそばいのだ…。ほう、そうなのかーなのだ。我はそもそも風邪も引いたことないが」
        なにげにサバイバル向きのすごい能力だが、当の健康の権化であるカトラにはあまり有り難みがわからない。 -- カトラ 2018-09-13 (木) 01:22:20
      • 「なんだか触り心地が良くて、周囲に恩恵がある力って…神様の加護に近い気がします……
        だって魔族の私にまで効果ありますし…?」
        原初の神々は動かずともそこにあるだけで加護をおよぼしたと言う
        カトラの力はそう言った古き神々の力に近いのかもしれない -- サキ 2018-09-13 (木) 01:32:48
      • 「ふっ…ドラゴンだからな!なのだ」
        カトラ尻尾が尻尾を揺らすと、花が揺さぶられて香りを強くたてる。
        「…しかし、おぬしの健康に役立つ能力が、どう我の強さなのかさっぱりわからぬ…なのだ…」
        っていうかだんだん、考えるのすら面倒になってきた。空に浮かんだまま動いてるのか動いて
        無いのかわからない雲と同じぐらい思考が鈍行だ。たぶん蝶の方がまだ素早い。蝶が一匹
        カトラの角先に止まる。 -- カトラ 2018-09-13 (木) 01:48:35
      • 「ん、今はご主人様の力が私を守ってる…それでいいのかも…?
        だって誰かを守れる力って素敵じゃないですかー♪」
        微笑みながら言うサ姫だが、カトラからの返事は無かった
        代わりに聞こえてきたのは小さな寝息、撫でていたお腹の上下もゆるやかで
        それを感じたらサ姫もだんだんと意識が緩やかになって…… -- サキ 2018-09-13 (木) 01:59:54


  • fall down... -- 2018-10-08 (月) 02:09:06

    • 堕ちる
      堕ちる
      闇の中を堕ちて行く
      堕ちて
      堕ち続けて
      そして…… -- 2018-10-08 (月) 02:15:59
      • ピピピ……
        何かが鳴る音が聞こえる。
        聞き慣れない、まるで何かの信号の様な音
        続けて声が聞こえてきた
        「…ちゃん、カトラちゃん……」
        聞き覚えのある声、大切な声いつも側にある声。
        「カトラちゃん朝だよ…起きてよー」 -- サキ 2018-10-08 (月) 02:17:08
      • 「ぬぅ…」
        カトラは、重たいまぶたを開けた。身体のほとんどは優しく柔らかい布団の中にある。 -- カトラ 2018-10-08 (月) 02:24:02
      • のっそりと、寝癖をつけたままのカトラは身体を起こした。
        「朝は来るものなのだ、お主にいわれるまでもないのだ」
        掛ふとんがふかふかだ、まるで王宮の自分の部屋の寝床のように。
        なんとなく違和感を覚えて、カトラがあたりを見回せば、フローリングの6畳洋間 に、
        スチールラックがあって、クウガからの歴代ライダーのフィギュアが変身ポーズを取って並んでいる。
        「!?」
        布団をはねのけて、向き直った先には、学校の制服を着たサキがいたのである。 -- カトラ 2018-10-08 (月) 02:31:10
      • 「わ?やっと起きたぁ、カトラちゃん急がないと遅刻しちゃうよ?」
        制服姿のサ姫が微笑みながらカトラの顔を覗き込む。
        声も姿も確かにサ姫なのだが何かおかしい
        「早く着替えて、あー髪も寝ぐせだし……ん、どうしたの…?」
        サ姫はぶつくさ言いながら立ち上がると
        壁に掛けられていた制服を持ってカトラの元へと戻ってきた…のだが……
        驚き顔のカトラを見詰めると首を傾げた -- サキ 2018-10-08 (月) 02:45:03
  • 「寝ているあいだに、変な場所にきてしまったのだ!」
    真面目な顔で制服を着たサキを睨むと。
    変なのは、お前の頭だ?みたいな顔をされた。スチールラックの上のライダーフィギュアは完璧にかっこよかった。 -- カトラ 2018-10-08 (月) 03:14:25
  • 「カトラちゃんまだ寝惚けてる?おっぱい揉む?」
    サ姫は首を傾げながらベッドに腰かけるとカトラの髪を梳く様にして頭を撫でた
    髪を抜ける指の感触は間違いなくカトラが良く知っている感触だ。
    香り立つ匂いも、サラサラと流れる髪の音も、間違いなくサ姫だ。 -- サキ 2018-10-08 (月) 03:34:56
  • (揉んだ) -- カトラ 2018-10-08 (月) 03:36:13
  • 「ぴゃっ!?」
    カトラがサ姫の胸を揉むと小さな事と共に固まった。
    そして徐々にサ姫の顔が赤くなって行く
    いつものサ姫と違う初々しい反応。 -- サキ 2018-10-09 (火) 21:48:53
  • 「な、なんじゃ。おぬしが揉めと言うたのではないかなのだ」
    釣られるようにカトラの頬も染まる、普段と勝手が違って戸惑うのだ。
    ついでに目は完全に冴えてしまった、まだ夢をみているのならもう一度寝直すところだが…。
    「とりあえず…起きるのだ」 -- カトラ 2018-10-09 (火) 23:32:17
  • 「え、えっと…カトラちゃんの持ってる漫画にそう言うのあったから…喜ぶかなって……」
    胸元を手で隠しながらオロオロしてるサ姫。本当に純な少女の様で
    「…あ!じゃあ着替えないと!そろそろおばさん呼びに来ちゃいそうだし!」
    そう言って持っていた制服をカトラに押し付けた。 -- サキ 2018-10-09 (火) 23:41:26
  • 「母上が!?それはいかん、それでは大遅刻ではないか!母上は時間スケールが
    悠久の時の流れすぎるのだ!」
    わちゃわちゃと着替えて、慌ただしく通学路へと二人は走り出す。
    カトラはしっかりとパンを咥えている。 -- カトラ 2018-10-09 (火) 23:54:13
  • 「…ふぅ、ここまで走ればもう大丈夫かな?」
    両手を膝に突き呼吸を整えるサ姫。
    周囲にはカトラ達と同じ制服を着た少女達、同じ方向へと歩いて行くのが見える
    そして少女達にはカトラやサ姫と同じ様な角や翼、あるいは獣耳や尻尾を持つ者の姿も -- サキ 2018-10-10 (水) 00:13:24
  • 「…ん?あれ…我は何をこんなに慌てているのだ…」
    何か一瞬、この世界のペースに飲まれかけたが、またはっと我に帰った。
    たぶんどんぐり入りパンが美味しかったからだろう。
    この状況を、ふとした弾みで違和感を忘れて当然のように受け入れてしまいそうになる。
    例えば、夢を見ている時に、覚醒して夢だと気付いても。そのうちまた眠ってしまい
    夢に身をまかせるままになってしまうのに似ている。ということは…。
    「おい、おぬし、また我に魔術かなにかかけたのだな」
    横のサキをみやりつつ、カトラはむしゃっとパンを頬張った。甘くて美味しい。
    「であれば合点がいくのだ、お主は夢魔だからな。しかし我の魔力耐性が強くて
    なんだかおかしなことになってんのだ」
    パン美味しかったです。 -- カトラ 2018-10-10 (水) 00:31:18
  • 「ほへ?」
    カトラの言葉に首を傾げるサ姫、そして何とも言えない表情を浮かべた
    その顔を一言で言い表わすのなら『カトラちゃん何言ってるの?』だろう
    「カトラちゃん大丈夫?難しい事を考えすぎると…熱出ちゃうよ?」
    言って手を後ろに組み直すと前屈みの姿勢でカトラの顔を覗き込み
    「…パン美味しい?」
    にっこり微笑むとそう問いかけた -- サキ 2018-10-10 (水) 00:53:24
  • 「んん…?うむ…」
    ほっぺたに小麦色のパンをくっつけたまま、カトラはうなずく。どうにも調子がくるってしまう。
    まぁ夢ならそのうち覚めるだろうし…と思ったところである。
    「おねーちゃーん」
    「この欠片も知性を感じさせない舌っ足らずな声は…?!」
    カトラの尻尾が警戒してビンッと立ってスカートを持ち上げた。
    全速力で背後から駆け寄ってくるのは間違いない、エーラだ!
    「ヒィ!?」
    カトラは思わず鞄でガードして身をすくめる! -- カトラ 2018-10-10 (水) 01:04:16
  • そのままカトラの背中にぎゅむーっと抱きつくエーラ
    幼女パワー全開ではあるが、カトラの知るエーラのパワーからしたら全然だ
    「エーラちゃんおはよう、今日も元気だね♪」
    微笑ましい姉妹の触れ合いににこにこ微笑むサ姫さん
    「もう!エーラちゃん学校はあっちだよー」
    もう一つ幼女の声が近付いていた来た
    サ姫に良く似ているが金の髪の先端が緑に染まってる
    サ姫の妹のエルファだ -- サキ 2018-10-10 (水) 01:15:52
  • 「ぐぇえええ…えっ…あれ?」
    人身事故の当事者となる予感に、予め悲鳴を上げていたカトラは拍子抜けした。
    現実のエーラの体当たりは通勤快速と衝突するのと同等以上の威力なはずだ。
    しかしランドセルを背負った目の前のエーラは随分ソフトタッチである。
    「なんかおかしいななのだ…。こやつがよわっちいのはいいが。
    …これはこれでなんか気持ちわりぃし、小型化したお主の分身まで現れたのだ…」
    エーラの頭を押さえつけてぐいーっと身体から引き離す。何がおかしいのかエーラは、
    ケタケタ笑いながらその場で突進を続ける。きっと頭がおかしいのだ。 -- カトラ 2018-10-10 (水) 01:20:11
  • 「むぅ、カトラお姉ちゃんの方がなんか変だよー?
    エルファの事忘れちゃった?一緒にUSLで戦った仲なのにー」
    カトラの言葉に頬を膨らませるサ姫そっくりな少女。
    ちなみにUSLとは「ゆにばーさる・すたじお・らんど」、映画をテーマにした遊園地らしい。
    一緒に戦った仲と言うのは、多分アトラクションに一緒に乗ったのだろう
    「二人共学校は大丈夫なの?小学校はあっちよね?」
    そんなやりとりを見ながらサ姫は後ろの方を見る。
    少し戻った先に十字路があり
    ランドセルを背負った子供達が別の道へ進んで行くのが見える
    「あ、エーラちゃんったら、お姉ちゃん達がいるーって走って来ちゃったの!」 -- サキ 2018-10-10 (水) 22:03:57
  • 「我はそんなところ行った覚えも貴様のことも知ら…いや、覚えもあるし、知っているのだ…?ウグゥッ!?」
    手の力を緩めたら、エーラの頭突きがみぞおちにめり込んでカトラは呻いた。
    「ええい、バカ妹が!貴様はあっちだ!あっちへ向かって走れ!バカ馬のように!
    エルファよ、こやつの誘導は任せたなのだ!」
    エーラを180度向けたら、また180度まわってきたのでもう一度180度回した。都合540度。
    「よし、今のうちに我々も先を急ぐのだ!」 -- カトラ 2018-10-10 (水) 23:12:23
  • 「…?カトラお姉ちゃん大丈夫?…あ!!そうだ遅刻しちゃう!エーラちゃん行こ!」
    カトラの反応に首を傾げるも、学校の事を思い出せばエーラの手を引きながら話って言くエルファ
    こうして見るとエーラも普通の可愛い小学生だ。
    「二人共車には気をつけてねー?さて、私達も急がないとストレイ姉様に怒られちゃう!」
    妹達がしてるのと同じ様様に、サ姫もカトラの引く様にしながら学校への道を急ぐのであった。 -- サキ 2018-10-10 (水) 23:26:08
  •   -- 2018-10-08 (月) 02:06:17
  • school life -- 2018-10-11 (木) 00:11:12
    • 仲良く走ったおかげで遅刻する事は無かったのだが
      それでもサ姫の姉であり風紀委員長でもあるストレイキュアに
      「もっと余裕もって行動するように!」と怒られてしまった。
      …が、それはひとまず置いて授業中である。
      縦横に並んだ席にはカトラと同じ制服を着た少女達が姿勢を正し授業を受けている。
      そして教壇に立つのはなぜかカトラの姉ヴァトナであった。しかも眼鏡かけて白衣着てるし -- 2018-10-11 (木) 00:17:16
      • 「一の姉上が…なぜメガネ系キャラみたいな格好を…」
        また夢の世界の常識に取り込まれていたカトラの違和感が覚醒する。
        というか、この教室も違和感だらけだ。カトラもドラゴンの国の学校へ通ったことはある、しかし
        ワックスのかかった木目タイル貼りの床に、コンクリートの壁と天井、そして壁の1面をほとんど
        窓にしている典型的な日本の教室は知らない。黒板だけは見覚えがあった。
        日本の学校教室を見慣れた人がアメリカの学校の教室を見るような違和感である。
        わかる…けど、なんか知ってるんと違う…。理解はできれど馴染みはしない絶妙な違和感。
        カトラはサキの姿を探す。違和感があるということは、意識が覚醒しつつあるということだ
        この夢がなんなのか問いただすべきであろう。 -- カトラ 2018-10-11 (木) 00:47:44
      • 「んー……」
        すぐにサ姫の姿は見つかった。カトラの左隣の席、正面を向き真面目に授業を受けている。
        サ姫の顔は見慣れているはずなのに、静かに授業を受ける姿は清楚な少女そのもので
        なんだか新鮮な物を感じ見惚れてしまいそうに -- サキ 2018-10-11 (木) 01:10:05
      • コレは夢だ、授業中でもかまうことなく。いい加減、目を覚まさせろと命令すればいい。
        しかし、教室はヴァトナの教科書を読む声と、ノートを取る音だけが続く。まるで静かな水面のような静謐さである。
        別人のようなサキの姿は、この妙な世界の日常に何の違和感もなくはまっていて。
        その調和を乱すことをためらったカトラは、ただぼんやりと横顔に見惚れたようになっていた。
        「ぐぇっ!」
        そしてヴァトナの教科書の角が脳天に直撃、教室に失笑のさざなみを生じさせた。 -- カトラ 2018-10-11 (木) 01:41:17
      • ヴァトナが背を向けると同時にカトラの頭に柔らかい物が触れた。
        「カトラちゃん頭大丈夫?…あ、変な意味じゃないよ?」
        小声でカトラに語りかけながら頭のてっぺん、つむじをなでなでしてくれている。 -- サキ 2018-10-11 (木) 23:52:19
      • 「ぐ…ぬっ…ぬぬ…」
        教科書で顔を隠しつつカトラはプルプル震える。平然と授業は続けられるが。
        まだ誰かが笑いを噛み殺している気配がする…。
        ガタッ!と音を立ててカトラが立ち上がった。
        「やっぱりおかしいのだ!キャラが!キャラがおかしいのだ一の姉上ー!」
        「…往々ならぬは其方である。講義の最中であること、そしてその意味は理解しておろうな。
        我の警告を無視した申し開き、一度だけ聞いてやろう」
        「口調はちゃんと姉上なのだ!?でも…違うのだ!姉上はそんな人間みたいな格好しないなのだ!
        メガネでもないなのだー!なんかおかしすぎてしっぽがぞわぞわするのだ!」
        教室中の注目がカトラにあつまり、ヴァトナの眼光、もとい眼鏡がするどく光った。
        教科書の角が断頭台の刃のごとく上がっていく! -- カトラ 2018-10-12 (金) 00:19:38
      • 「わ?わわっ……」
        ヴァトナの発する殺気にサ姫そして教室の生徒達がガクガクと震えだした
        「えっとえっと…あのですね?カトラちゃん朝から調子悪いみたいで……」
        震えつつもカトラの擁護をするサ姫だが、授業妨害同然の事をされたヴァトナの怒りは収まらない
        「先生落ちついてくださーい、カトラちゃん早く謝ってー!」 -- サキ 2018-10-12 (金) 00:39:46
      • 「この威圧感(プレッシャー)…!だがっ!所詮夢なのだ!我はもう起きるのだ!
        これ以上お主の妙な夢には付き合いきれぬのだ!とう!」
        サキが止めに入った一瞬の隙きをつく、カトラは教室の大きな窓を勢いよく開け放ち、飛び出した!
        「あれ…?」
        落ちた。
        カトラがいくら羽ばたいても、宙で腕を掻くのと同じで揚力もドラゴン推力も発生せず。重力に捉えられた
        カトラは、流体力学でわずかな浮力を得たものの、ほぼほぼ古典物理の公式通りに地面に叩きつけ
        られた。 -- カトラ 2018-10-12 (金) 01:34:47
      • サ姫の呼ぶ声が聞こえ、直後カトラの意識は闇へ堕ちて行った



        意識が闇から浮き上がり、カトラの目が開いた
        どれほどの時間が経ったのだろうか?
        カトラの身は仰向けに寝かされ見上げる先には白い天井。
        薄い枕が頭を支え身体には白い毛布が掛けられている。
        多分ベッドの上だ、しかし自分の部屋ではない
        『ここはどこなのだ?』
        カトラそんな事を考えていると声がした
        「あ、カトラちゃん起きた?」
        サ姫の声だ。声の方を向けばやはりサ姫の姿があった。
        しかしその表情はいつもの明るい笑顔とは違う不安げな表情で…… -- サキ 2018-10-12 (金) 02:02:42
      • 「まだ…眠っているようなのだ…」
        夢の中で目が覚めてしまった。カトラは身を起こして頭を振る。
        「なぜ飛べなかったのだ…お、ちょっと頭痛ッ…。なんだなのだ、そんな辛気臭い顔をして」
        ちょっとぼさぼさになった、細く質の良い金髪をボリボリとかく。そして目の下にコミカルに隈を
        浮かべながら、サキを睨む。 -- カトラ 2018-10-12 (金) 02:18:25
      • 「ふぇ、だってぇ…カトラちゃんに急に窓から飛び出して…地面で倒れてるんだもん……」
        睨むカトラに身を竦めながらサ姫は泣きそうな声で言う。
        あれからどれほどの時間が経過してたのかはわからないが、ずっとカトラの側に居たのでしょう -- サキ 2018-10-12 (金) 02:34:54
      • 「冷静に考えて飛べない方がおかしいのだ。…今は何時なのだ」
        なんだか、この夢の中のサキを見ていると調子が狂う。どこでどう頭の中のボタンをかけちがえたのか
        わからないのだが、確かにおかしな取り付け方をしてチグハグになっている感じはある。
        とりあえず毛布から出ようとして、ペタリ、と素足が冷たい床にふれて。
        自分が制服のブラウス1枚になっているのに気づく。
        「んなっ!?いつの間に脱がされたなのだ!?」 -- カトラ 2018-10-12 (金) 02:52:17
      • 「普通飛べないよぉ…また徹夜で特撮マラソン…?、あ、時間ならもうすぐ昼休みだよ……」
        そう言ってスマホの時計を見せるサ姫、時計の通りなら三時間くらいは眠っていた事になる
        「だって怪我の確認しないといけないし、それに制服のまま寝たら皺になっちゃう!」
        立ち上がろうとするカトラを慌ててベッドに座らせるサ姫 -- サキ 2018-10-12 (金) 03:04:11
      • 「そんなこと言ってまた我の身体を…なんだ、なんか、あれだ!厭らしい事しようとしてたんだろ!エロめ!」
        ストンッと座らされつつ声を上げるカトラ、元気そうである。 -- カトラ 2018-10-12 (金) 03:21:43
      • 「むぅ…カトラちゃん酷い……、私本当に心配したんだよ……
        急に窓から飛び出して、地面で倒れてるし……」
        心からの心配の言葉を告げれば、瞳をうるっとさせるサ姫 -- サキ 2018-10-13 (土) 21:29:40
      • 「ぬぅ…」
        いつもと違い、純朴な乙女めいた雰囲気のサキに戸惑いが隠せない。
        「あーええ…大丈夫、我はドラゴンなのだ。あれしきどうということはない。
        着替えるのだ」
        あたまをわしゃわしゃと掻いて、立ち上がろうとして。 -- カトラ 2018-10-15 (月) 00:20:07
      • 「制服なら…ここにかけ…わ…?きゃっ!?」
        二人同時に動いた物だから、ぶつかり絡み合う様にベッドへと倒れこんでしまった
        「…はぅ〜カトラちゃん大丈……あ…」
        そして目を開けばすぐ間近に互いの顔があって…… -- サキ 2018-10-15 (月) 02:08:23
      • カトラは目をぱちくりさせている。サキに押し倒されるような格好になったことより
        むしろ、ぶつかった程度で自分が転んだことの方に驚いているのだが…。
        どうやら相手の方は、そうとは知らずに何やら熱っぽくみつめてくるのである。
        「…おい、とりあえずどくのだ」 -- カトラ 2018-10-15 (月) 02:20:21
      • 「……やだ」
        どくのだの言葉にむぅっと頬を膨らませるサ姫
        「カトラちゃん朝から変だよ……」
        カトラを押し倒した姿勢まま、サ姫はじっとカトラの瞳を見つめている -- サキ 2018-10-15 (月) 02:37:13
      • 「ぐぬっ…我はおかしくなど無いのだ、いいからそこを…」
        目が逸らせない。垂れ下がったサキの髪が一筋、頬を首を撫でる。
        まだ授業中だからか、校内は静かで人の気配がない。 -- カトラ 2018-10-15 (月) 02:49:59
      • 「変だよ……」
        頑としてサ姫はどかない。
        カトラよりも華奢で非力なはずのサ姫がカトラを押し倒したまま動かない
        「じゃあ…キスして…?」
        瞳に熱が籠り、サ姫の口から零れた吐息がカトラの唇を撫でて流れ行った -- サキ 2018-10-15 (月) 03:00:48
      • 昼間の学校で、今この場は切り取ったように二人きりの領域だ。
        「なんでそうなっ…ん!?」
        言い終える前に唇を塞がれてしまう。乙女の口づけにしては手慣れている。
        きっとはじめてではないのだ、唇で唇の感触で覚えるぐらいなんどもした恋人のキスである。
        しかし、カトラにとっては未知の感触で、ベッドからはみ出ていた尻尾がバネ仕掛けのごとくまっすぐになる。 -- カトラ 2018-10-15 (月) 03:12:02
      • 「…ん……」
        重なった唇と唇の間からくぐもった声と吐息が零れ、カトラの口内から耳へと水音が響く
        カトラにとっては知らない口付けのはず、でも重ね貪るうち記憶の中に映像が流れる
        幼い日のおままごのキス……
        夕日差し込む教室での口付け……
        友人達から隠れる様にした屋上での口付け……
        それらが鮮明な映像としてカトラの記憶を流れて行く
        やがて唇と唇が離れ、繋がる銀糸が薄暗い中で煌めいた
        「ふぅ…カトラちゃんの唇だ…♥」
        サ姫はそう言うと汗ばんだ額に髪を張りつけたまま小さく微笑んだ
        少女の中に仄かに香る女の色香
        それが先程教室で見惚れた横顔と同じ少女の物と思うと余計に艶めかしく見えてしまう -- サキ 2018-10-15 (月) 22:32:57
      • 「なんなのだ今のは…」
        惚けた声でカトラはつぶやく、驚きで見開いた大きめの瞳が、よけいにおおきい。
        脳裏に走った電流は、幼稚園、小学校と常に傍らに少女が居たことを示す証左である。
        眼の前のサキは、カトラの幼馴染ということ。
        「おぬしが?我の…?」
        主観を持つ者にとって、現実とは、突き詰めれば記憶だ。
        記憶と違えば事実でも受け入れがたく。
        事実と違っていても記憶に鮮明であれば…。
        おもわず、カトラの手がサキに伸びて… -- カトラ 2018-10-16 (火) 00:46:42
      • 伸ばしたカトラの手の平が柔らかい物を捉えた
        ふわふわとしてマシュマロの様に柔らかく、強く掴めば指の間からはみ出る様で
        「ん…カ、カトラちゃん、強く掴んだら痛いよ……」
        吐息混じりの甘い声が聞こえる、サ姫の声です
        そしてカトラが掴んでいたのはサ姫の胸でした -- サキ 2018-10-16 (火) 01:11:50
      • 「おぉ…!?……おおぅ…」
        慌てて離す…のではなく、思わず揉んでいた。
        理由はいろいろあるが、今はどうでもいい。揉めるおっぱいがあって、揉んでいる手がある。
        「優しくか、そっと触ればいいのかなのだ」
        流されるままにサキの胸にふれる。服の上からでも柔らかく指が沈みこんでいくようで… -- カトラ 2018-10-16 (火) 01:36:05
      • 「うん、女の子の胸はデリケートなんだよ…?」
        恐る恐るにそれでいて大胆に、カトラの手がサ姫の胸に触れそして指が沈みゆく
        「あんっ…カトラちゃんやっぱりおっぱい好きなんだね……」
        頬を染めたサ姫が照れ隠しの様に囁いた。
        おっぱいは男女問わず吸って触れて成長する、だから好きになるのは当然なのでしょう
        それが特別な人の胸ならばなおのこと、ふわふわと永遠に揉んでいたくなるのも当然の事 -- サキ 2018-10-16 (火) 01:55:52
      • 「我はおっぱいなどそんな…好きだったかも…」
        なんだか催眠にでもかかったようになりつつ、ふわふわとした頭でやわやわと
        おっぱいを触るのをやめられない。 -- カトラ 2018-10-17 (水) 22:25:47
      • 「好きなんだよね?…だってカトラちゃんのお胸もドキドキぴくぴくしてる♥」
        サ姫の手のひらがカトラの胸に触れて包んだ。サ姫の様に大きく重みのある胸では無いが。
        手の平がカトラの胸の先端に触れれば、そこから電撃の様な物が走り全身へと広がって行く。
        胸の先端…乳首は大きなに関係無く快感を与えてくれる場所だから。 -- サキ 2018-10-18 (木) 00:29:39
      • 「ひゃぁ!?…うぉっ!?変な声でたぞなのだ!」
        数オクターブ跳ね上がった可愛い声が出てしまい、カトラは自分で自分に驚く。
        それで、サキの手が止まるわけがなく。ますます薄いブラウスの上から敏感な
        胸の上を這い回るのだから。
        「あっ…ちょっ…ひゃんっ…んんっ…」 -- カトラ 2018-10-18 (木) 00:39:48
      • 「ん…あふっ…カトラちゃん…気持ちいい?私も気持ちいいよ…ん…♥」
        互いの胸を揉み撫でながら再び唇を触れ合わせた。唇と唇の間から官能の声と吐息が零れ混じり合う
        聞こえる声がどちらの物なのかわからない、でもそれが二人が一つになっている様に感じさせて……
        そんな二人が大事な音を聞き逃してしまっていたのも仕方の無い事で…… -- サキ 2018-10-18 (木) 01:30:53
      • シャッ -- 2018-10-18 (木) 01:31:01
      • 音と共にベッドとベッドを仕切るカーテンが勢い良く開かれた
        「カトラ〜調子はどうだ〜まだどこか痛いなら…おっ?」
        カーテンを開いたのは赤毛に白衣の保健の先生。養護教諭のヴァル先生だ。
        「あー…青春を謳歌するのも良いが、ほどほどにな…?」
        ヴァル先生は『ゴユックリドウゾ』とカーテンを閉じようとする
        ここは保健室、養護教諭が居るのは当然の事であった。 -- ヴァル先生 2018-10-18 (木) 01:31:17



      • -- 2018-10-18 (木) 01:54:33
      • 昼休みの屋上は人気のお昼場所で、弁当や学食のパン食等を持った生徒達のグループで賑わう。
        見下ろす中庭も同じく、女の子達のグループがみな思い思いにランチタイムである。
        「まったく…お主のせいで赤っ恥かいたのだ」
        獣耳とか羽とかしっぽが生えてる女の子たちのグループを見下ろしつつ、カトラはプレーンシュガーの
        ドーナッツを齧る。
        開放された屋上よりもう1つ上、給水タンクの設置された校舎の屋根だ。登るのにちょっとしたコツが
        いるため、他に生徒の姿はない。 -- カトラ 2018-10-18 (木) 01:54:41
      • 「だって…カトラちゃん朝から何か変だったし……」
        そう言いながらサ姫はストロベリーリングのドーナッツを齧った。
        ストロベリーリングは苺ミルク風味のチョコでコーティングしたピンクの見た目が愛らしいドーナッツです。
        「でも良かった…いつものカトラちゃんだった…♪」
        にっこり微笑むともう一口ドーナッツ齧り、頬を染めた。何か思い出した様ですね。 -- サキ 2018-10-18 (木) 02:07:00
      • カトラはやれやれといった感じで、2個目のプレーンシュガーを頬張った。
        ドーナッツは購買で買った今日のお昼である。
        「まぁ、今朝は何か妙な感じだったのだ。目が覚めたのに夢を見ているような…。
        ここが現実ではなく、違う世界のようなそんな…」 -- カトラ 2018-10-18 (木) 02:24:27
      • 「あ…カトラちゃんほっぺ…ぺろっ♥」
        不意打ち。悩むカトラの頬をサ姫が舌で舐めた。
        「甘い♥ほっぺに砂糖ついてたよ…♪」 -- サキ 2018-10-18 (木) 22:25:16
      • 「うわぁっ!?おぬしなぁ!ほんとそういうのイキナリなー!?…っとにもう…」
        サキを睨むと悪戯な微笑みをしながら、チロッと出した舌先で指をなめたりしていて。
        ふくれっ面のカトラの頬はほんのりとストロベリーリング色になった。 -- カトラ 2018-10-18 (木) 22:33:26
      • そんなカトラを見て満足気な笑みを浮かべるサ姫さんでありました。
        楽しい時間は流れる様に過ぎ、やがて午後の授業が近い事を知らせる予鈴が鳴り響いた
        「…そろそろお昼休みも終わりだね、教室に戻ろうか?」 -- サキ 2018-10-18 (木) 22:49:20
      • 「うむ、戻るとするのだ」
        カトラは立ち上がり軽くスカートを叩く、そしておもむろに宙空に足を踏みだす。
        すると、見えない階段でもあるように、一段低い宙を上履きが踏んだ。
        「誰も気づかんよなー、こんなとこに地面判定があるなんて、ほれ」
        サキの方へ手を差し出す。 -- カトラ 2018-10-18 (木) 23:04:58
      • 「うん♪」
        カトラの手を握るとこくりと頷いて付いて行く。
        「カトラちゃん良く見つけたよね……」
        スカートが捲れない様に空いてる方の手で押さえ
        ぴょんぴょんっと跳ねる様にしながら見えない階段を降りて行く -- サキ 2018-10-18 (木) 23:17:33
      • 「踏み外すでないぞ、おぬしはとろいからな」
        カトラはにまっと笑って言った。 -- カトラ 2018-10-18 (木) 23:44:06
  •   -- 2018-10-11 (木) 00:09:29
  • after scool -- 2018-10-18 (木) 23:44:28
    • 放課後である、サキとカトラは更衣室で着替えている。他にも何人か少女達が居るが。
      みな年も制服もバラバラである。
      種族も豊富で犬系、猫系、悪魔系や竜系、鳥系の少女も居る。
      部活ではなく、二人はバイトに来ているのだ。 -- 2018-10-18 (木) 23:52:01
      • 「ふんふふ〜ん♪」
        学園の制服を脱ぐと丁寧にハンガーに通し自分のロッカーへと収め
        そして代わりにリボンとフリルで装飾された愛らしいデザインの制服を取り出した -- サキ 2018-10-19 (金) 00:43:36
      • その横でカトラもピンク色の下着姿になって、ふりふりでリボンなお店の制服に袖を通す。
        「おーい、ちょっと背中結んでくれなのだー」
        そういいつつ、髪をかきあげてサキに背中を向ける。背中はナイトドレスのように大胆に
        カットが入っている。羽の付け根が太くて、上から服を着られない子用のタイプである。
        さらに、腰の辺りに太い尾の付け根があるカトラは、普通のスカートも穿けないので、こういう
        身体にフィットする服は改造してエプロンみたく、紐で固定するしかない。
        横で着替えてる獣系の女の子達は、羽が無くふわふわな見た目の尾も本体は細いから、
        尻尾穴を通すか、あるいは、最近流行りのスカートの下から出すのでもいいので楽そうだ。
        選べる服の種類も多くて、カトラは少しうらやましいと思っている。 -- カトラ 2018-10-19 (金) 01:34:56
      • 「うん、いいよー♪」
        返事をすると下着姿のままカトラの背の紐を手に取り蝶々結びに紐を結んでいく
        この時、リボンに見える様に可愛く結ぶのがサ姫の拘り。
        「後は固定紐結ぶけど…くすぐったいのがまんしてねー?」
        固定紐とは付けね部分の衣装がずれない様にするための物
        これで衣装を固定しないと翼と尻尾付近の衣装がずれて下着が見えたり、肌蹴てしまう事もある。
        だから尻尾と翼に手が触れる事になるので、少しくすぐったい。 -- サキ 2018-10-19 (金) 01:51:06
      • 「わざとくすぐるんじゃないぞなのだ。そこ敏感なんだから」
        髪をまとめて前へ流しながら、ちょっと心配になって後ろへ顔をむける。 -- カトラ 2018-10-19 (金) 02:05:57
      • 後ろに顔を向ければサ姫の胸の谷間が真っ先に目に入ってしまう。
        そしてそれは数時間前にカトラが揉んでいた部位でもあり……
        そんなカトラの視線に気付かず固定紐を結ぶサ姫さん。
        「くすぐるくらい可愛い方なのにー」
        ぶつぶつ言うサ姫だが。実際くすぐるくらいは可愛い方で
        他のバイト仲間達は同僚の胸を揉んだりしたりしてるし -- サキ 2018-10-19 (金) 02:16:25
      • 「スキンシップも仕事のうちですぞー」
        「うにゃん」
        「キャスト同士のじゃれ合いを眺めるのもお客様の大事な楽しみ、とシロちゃんも言っているのです」
        二人の両脇から柴犬っぽい女の子と、黒猫っぽい女の子がでてきて、カトラとサキをサンドイッチにしてくる。
        スカートの裾から覗く尻尾はファーめいてふさる。 -- 2018-10-19 (金) 02:57:32
      • 「着替え中におすなばかぁ!」 -- カトラ 2018-10-19 (金) 02:57:38
      • 「わあ、おされたー」
        極めてわざとらしい声を上げながら押されるに任せるサ姫さん、
        結果むにゅんっとカトラの背にサ姫の胸が押しつけられる事になりました、
        それを見て周囲から「おー」と声があがる。完全に楽しんでいます
        ここの皆さんそう言うのがお好きな様です。きっとこれがここの日常なのでしょう。 -- サキ 2018-10-19 (金) 22:27:58
      • 「むぐっぐぐぐ…!やめんか痴れものがーなのだ!」
        狭い更衣室にカトラの声が響いた。 -- カトラ 2018-10-19 (金) 22:57:41

      • 二人が働く喫茶店、フェアリーテイルの採用基準は尻尾である。
        日々あたらしい可愛さが登場しても、女子がしっぽの美しさに寄せる関心は今も昔も変わらない。
        「柴ちゃんとシロちゃんの尻尾リボンおそろいで可愛い!」
        「ありがとなのです!」
        「にゃー」
        「シロちゃんもありがとにゃん♡といっているのです!」
        とじゃれ合ってる客も居れば、馬の子のつややかな黒髪にも似た尻尾にうっとりしてる客も居る。
        コンゴウインコの女の子は、カラフルな尾羽根で、クジャクの子と並んでお店の人気上位だ。
        インスタ映えするのが人気の理由である。
        サキの悪魔の尻尾系は、スピアヘッドと呼ばれる先端の形状で、好みが多岐に渡りコアな客が多い。
        実際サキのお尻…もとい尻尾に熱心な視線を向けるお嬢様がたは、獣系や鳥系の子らと戯れている
        客よりも、じっくりねっとり…。いい…。いいわね…。と鑑賞にふけっている感がある。
        そして、カトラのような竜族や爬虫類系の子は…。頑丈な鱗のおかげで触られてもあまり気にしない
        子も多いせいか、注文したり通りすがったりする度に尻尾をうへへっと撫でるのが目当てな人が
        多い気がしないでもない…。ぬめっとした手触りがたまらないのだとか、上級者は手触りだけで
        鱗の形状や種族まで言い当てるとか…。
        しかし、可愛いものに目がない尻尾好きな女の子達がしっぽを愛でているだけである。
        いかがわしいお店ではない。
        賑わう店内で、カトラとサキ達もホールスタッフとして尻尾を、もとい笑顔を振りまく。
        「うむ、いらっしゃいませなのだ。望む物を言うがよい」
        カトラはそんなに振りまいては居ないが。 -- カトラ 2018-10-19 (金) 22:57:49
      • 「きゃー♥カトラちゃんお姉さんを臣下にしてー♥」
        お姉さま方から黄色い声が飛ぶ。どうやら一定層の人気を獲得してるみたいですね。
        「ダメですよー?カトラちゃんは私のなんですから♪」
        声と共にカトラの横に現れるサ姫、そして腕を絡め合いながらさらに竜の尻尾に夢魔の尻尾を絡める。
        女の子が触れ合い尻尾と尻尾が絡め合う光景に女性客達のテンションがさらに上がった。
        こんな光景を楽しみに来てるお客さんもいるけれど、いかがわしいお店ではありません
        ホントダヨ? -- サキ 2018-10-19 (金) 23:17:51
      • 「カトラちゃんサキちゃん、しっぽを巻きつけるようにお願い!」
        「こうなのだ?」
        「こうですか?」
        とか言いつつ、二人の尻尾に両手を巻かれてちょういい笑顔のお客のチェキサービスに応じたり。
        サキがケチャップで、ハート型のしっぽを可愛く描く横で、カトラは尾力と力強く
        オムライスに大書したり。
        夕方に近づくにつれて客足も増えてくる。
        すると、店の中で1段高くなったステージがライトアップされる。イベントデーのミニライブだ。
        舞台袖から登場したのは衣装を着替えた二人で。 -- カトラ 2018-10-19 (金) 23:55:37
      • 二人共、日曜朝のアニメヒロインをモチーフにしたステージ衣装を纏っている。
        リボンとフリルそしてピンクと白の衣装は二人の愛らしさを200%に高めるのだ。
        そんな二人が舞台の中央に立つと賑やかだった店内から音と声が消える……
        「カトラちゃん行くよ……」
        「うむ行くのだ」
        二人が向かい合わせで頷き合うと、それを合図として店内に七色の光が溢れ音楽が流れ始めた。
        ミニライブの始まりだ!
        二人の歌声が重なり響き合い……
        ステージの一段下ではハチマキを締めた少女やお姉さまがサイリウムを振りまわす
        「しっぽと」「しっぽが」「「絡み合い〜(合うのだ〜)」」
        歌詞に合わせカトラとサ姫の尻尾が絡み合い頬を頬を擦り寄せ合う
        普段は恥ずかしがるカトラもステージでは積極的になる。だからサ姫はカトラとステージに立つのが大好きだった -- サキ 2018-10-20 (土) 00:31:24
      • コールと合いの手、最後は客も巻き込んで合唱になって、背後から照らすライトの中で、背中合わせに
        なった二人は、尾で♡型を作って決めポーズだ。
        拍手の中で振り返ると、互いに少し汗ばんだ笑顔が見えた。



        明るいコンビニのウィンドウを背にしてカトラが出てきた。
        バイトが終わって通学のときと同じくサキと帰宅中である。
        「今姉上からLAINが入ったのだが、母上がインド洋へ泳いでいったし、姉上も帰りが遅いらしいのだ」
        もくもくと、チーズささみチキンを食みながらカトラがスマホをみながら言った。 -- カトラ 2018-10-20 (土) 01:11:36
      • 「わ、今度はインド洋?この間は北極海の方だったよね……」
        驚きながらチーズ&ハムのブリトーをはみはみしてるサ姫さん。
        いつもながら豪快だねーと頷きつつ、にこにこ
        「そうなると今日はうちにお泊まりかな?かな?」 -- サキ 2018-10-20 (土) 01:43:57
      • 「母上は悠久の時を生きておるからなぁ…うむ、そうさせてもらうのだ」
        カトラが幼い頃から、今日のような日はサキの家で世話になることがよくあった。
        「一旦帰ってあとでおぬしんちに行くなのだ」
        着替えやお泊りセットの用意などのためである。 -- カトラ 2018-10-20 (土) 02:33:11
      • 行くと聞けば胸の前で手を叩きぴょんっと跳ねた。胸も大きく揺れました。
        カトラが泊まりに来る事が本当に嬉しい様だ。
        「あ、お着替えならうちにあるよー♪」
        うふふっと妖しい笑みを浮かべるサ姫さん。 -- サキ 2018-10-20 (土) 22:35:18
      • 「また何を着せるつもりなんだなのだ…」
        カトラはちょっと身構えた。着ぐるみパジャマとか、エロ漫画にでてきそうなネグリジェとか、バニーとか…。
        サキが用意してくる衣装には偏りとブレないフェチズムが溢れている。 -- カトラ 2018-10-20 (土) 23:09:14
      • 「もう警戒しすぎだよー」
        ころころと笑いながらカトラの背中をぺしぺし叩くサ姫さん
        「あ、ママにも電話しておかないと!」
        そう言うとサ姫はネコ耳の付いたスマホを取り出し家に連絡。
        直ぐに繋がったのか穏やかな声と甘えた様な会話が続き
        「うんまっすぐ帰るよー…夕食のしたくして待ってるって♪」 -- サキ 2018-10-20 (土) 23:21:26
      • 「して、夕餉の品はなんであると言っておられたのかの」 -- カトラ 2018-10-20 (土) 23:29:20
      • 「んふふっ、唐揚げだよー山盛りに作って待ってるって…♪」
        衣カリカリの少し甘めの唐揚げはとても美味しいのである! -- サキ 2018-10-20 (土) 23:59:27
      • 「からあげ!」
        カトラは両手を上へ突き上げた。テンションもあがった。 -- カトラ 2018-10-21 (日) 00:12:52
  • home night -- 2018-10-21 (日) 00:15:13
    • 「おぬしんちの風呂ほんと無駄に広いよな、サウナまであるし」
      ミストサウナ機能つきのユニットバスではない、銭湯のサウナのような本格的な別室があるのだ。
      内風呂なのに湯船や洗い場も銭湯並だ。水道光熱費のことを考えるとすこし恐ろしい。 -- カトラ 2018-10-21 (日) 00:45:14
      • 「ママお風呂大好きだから、今度また拡張するって言ったし……」
        カトラと湯に浸かりながらのんび〜り。大きめの胸が湯にぷかぷか
        ここはサ姫の自宅大浴場、広さに余裕はあるけどカトラにぴったり寄り添ってます。 -- サキ 2018-10-21 (日) 00:59:07
      • 「またなのか!?なんか子供の頃から毎年工事してる気がするなのだ…」
        水の抵抗を受けにくいボディのカトラは、立ち上がると洗い場の方へとペタペタと行く。
        「料理も上手いし優しいけど、サキのママ上もわりと変わり者なのだ」 -- アトイ 2018-10-21 (日) 02:05:46
      • 「私達が生まれる前からやってるみたいだよ?ストレイ姉さまが言ってた」
        流れる様な動きでカトラの後ろに座るとスポンジにボディソープを付け泡立て始め
        そしてカトラの身体を洗いはじめた
        「カトラちゃん洗ってあげるねー♪」
        もう洗ってますよ、しかも背中にぺたぺた胸が当たっていますし -- サキ 2018-10-21 (日) 02:14:04
      • 「へー…そうなのかぁ…。…有無を言わさぬ手際だなのだ、相変わらずなのだ…」
        抵抗することの無意味さを悟っておとなしくなった風呂場の猫のような顔をした。
        もう好きにしてって感じである。
        「洗うのはいいが、いつもくっつきすぎなのだ!」 -- カトラ 2018-10-21 (日) 02:27:08
      • 「お風呂は身体を洗うだけにあらず…魂を洗う場所だ…なんだってさー」
        だからぴったりくっついて好きにカトラを洗いはじめる
        「だって…この方が洗いやすいし……、前と背中一緒に洗えるし……」
        二人仲良く泡につつまれたまま、カトラの前と背中を同時に洗う。
        どうやってかって?前は手を回し、背中は密着させた胸でです。 -- サキ 2018-10-21 (日) 21:52:33
      • 「そうじゃな、手は両手を擦って洗うからな。身体を洗うなら身体同士をじゃな…なわけあるか!
        ひゃんっ!?乳房ばっかり洗うんじゃないなのだ!」
        よく泡立って、泡の服のようになった泡々の下で、柔々とそして情熱的にサキの指が動いている
        のであろう。カトラは身悶えて、時々甲高い嬌声を上げてしまう。 -- カトラ 2018-10-22 (月) 22:12:44
      • 「カトラちゃんのノリツッコミも達人の域だね♪…だって胸は女の子にとって大事な場所だし…♪」
        泡の下、時に指先で揉み上げる様に時に手の平で撫でる様にカトラ乳房を丁寧に丁寧に洗う。
        さらにサ姫が身がを動かせば、押し付けられた胸がカトラの背を撫でる様にしながら洗う。
        そう前と後ろを同時に洗っている、洗っているのです。
        「それに、刺激した方が胸の成長が促進されるんだよー…?」 -- サキ 2018-10-22 (月) 22:34:50
      • 「促進しすぎておぬしの胸は乳牛もびっくりではないか!あっ…またぁ…ひゃん」
        触ると柔らかく押し付けると弾力のある感触というのは、人に快感を与えるものである。
        この世にこの条件を満たすものはそう多くなく、おっぱいはその数少ない1つなわけで。
        背中に柔らかくおっぱいを押し当てられつつ、未発達ながらそれなりに膨らんだ自身の胸も
        くすぐるようなフェザータッチで愛撫されると、ぞわぞわとした快楽が駆け上ってくるのだ。
        「まったく、おぬしはいつもいつもー…」
        いつも?ふと、カトラの頭に疑問がよぎる。今朝も感じた違和感だ。
        何度もサキの家で、今みたいに風呂に入った記憶がある。それとは別に、まったく知らない
        どこかの露天風呂の光景が浮かんできた。身体を弄られて、それで、自分は片手でサキを
        湯船に沈めてやって…?体格はサキの方がずっと良いのに、いくらドラゴン族で身体が
        頑丈でもそんなこと出来っこない。
        「……んひぃ!?こ、こらぁ!へそをまさぐるなぁ!!」
        ぼんやりしてたら、サキがだんだん魔の手を下の方に伸ばしてて我に帰る。 -- カトラ 2018-10-22 (月) 23:02:35
      • 「カトラちゃん、ちゃんと洗ってる?おへそって…汚れが溜まりやすいんだよ?」
        汚れが溜まりやすい部位であると同時に、脂肪が薄く身体の中に近い部位でもある
        そんな場所を丁寧に洗われれば刺激がより多く伝わってしまうのは当然の事で……
        「せっかくだからぜ〜んぶ、きれいきれいにしようね〜♪」
        臍を一通り弄り…洗い終えれば、サ姫はさらに下へと行こうと…… -- サキ 2018-10-22 (月) 23:29:46
      • 「そこは自分でやr…んんっ…!」
        サキの手付きが艶かしくなると同時に、不意に脱衣場の方が騒がしくなる。
        誰かが何かを止めようとしてるようだが…。バーン!と勢いよく風呂場の戸が開く。
        「うっはっはっは!ねーちゃん一緒にはいるのだー!」
        冷やっとした風とともにエーラが勢いよく突っ込んできた! -- カトラ 2018-10-22 (月) 23:58:20
      • 「え…!?」
        「エーラちゃんお風呂場で走っちゃだめよー」
        エーラに続き緑の風が飛び込んできた、サ姫の妹エルファだ。
        そしてくっついたまま固まるサ姫とカトラを見て
        「あーお姉ちゃん達楽しそー私も混ぜてー♪」
        「うははははっ!私も混ざるのだー」
        当然こうなるのでした -- サキ 2018-10-24 (水) 01:09:17
    • 白い優美なベッドに座ったエルファがエーラを膝枕する。
      「のぼせやすいのに風呂場ではしゃぐからだなのだ、クッケッケッケ」
      カトラは意地悪くわらいながら、床に座して冷えたジュースを飲み干した。
      ぬいぐるみなどがあちこちに群れをなしているのは、サキの部屋だ。
      風呂もだったけど、サキの部屋も大分広い。白で統一されたオーダーメイド家具に明るい上品な壁紙、
      中学生男子感丸出しだったカトラの部屋と違い、良いとこのお嬢様のお部屋である。
      「ジュースおかわりなのだ」
      ちなみにエーラがのぼせた主な原因は、カトラがお風呂で耐久勝負をしかけたせいである。 -- カトラ 2018-10-26 (金) 00:54:36
      • 「二人共姉妹なのに直ぐに張り合おうとするんだからー……」
        笑うカトラに溜息しつつ、コップにジュースを注いでやるサ姫さん。
        「昔からそうだよねー、カブトムシ採り勝負で迷子になったしー」
        「あったねー私とカトラちゃんが小学生の時だっけ?
        結局ヴァル姉さまとヴァトナさんが泣いてるのを見つけてきたんだよね」
        家族旅行の思い出を語りながら頷くサ姫
        ちなみに四人ともパジャマ姿。サ姫は薄いピンクのワンピースタイプ、エルファはウサ耳のついた着ぐるみ系 -- サキ 2018-10-26 (金) 01:20:12
      • へそを出してぐでっとしているエーラも薄緑のパジャマで、Tシャツに短パンレギンスなカトラだけ
        絶妙に浮いていた。シャツにはプロテインと書かれている。
        「我は泣いてないぞ!?泣くわけがなかろうなのだ!泣いてたのはエーラだけなのだ」
        実際には逆で暗くなってから発見された時、エーラはとってもにこにこしてたらしい。
        「冷やっこいの、わたしも冷やっこいの…」
        もぞもぞと、ベッドから這い出すエーラの口にカトラは氷を放り込んだ。バリバリと氷を噛み砕く音。
        「うぉっ!?霜を吹いたのだ!?どうやってんのだそれ!」
        エーラの口からダイヤモンドダストめいた氷の結晶が吹き出される。 -- カトラ 2018-10-26 (金) 01:36:37
      • 「エーラちゃんすごーい、もっともっと!」
        「まかせるのだーあむっ!」
        はしゃぎながら拍手するとエルファはエーラの口に氷を放り込んだ。餌付けしてる様にも見える。
        バリバリと言う咀嚼音の後に再びエーラが霧を吹きだした
        「天然の加湿機?でも布団が湿気られない様にしてね?」
        そんな事を言いながらポテチの袋を開けるサ姫さん。バター醤油味。 -- サキ 2018-10-26 (金) 01:55:02
      • 「我なら火を吹けるのだ!たしか燃料を口に入れて吹くのだったな…
        油は気持ち悪いからそうだ、ウォッカとかにしよう」
        立ち上がりかけたカトラは、ストン、とサキに座らされた。未成年の飲酒は許されない。
        かわりにポテチを咥えさせられて、シュレッダーにかけるようにサクサクと咀嚼するカトラさん。
        「うまいな、これ。新作?」 -- カトラ 2018-10-26 (金) 02:14:41
      • 「新作だよー♪この間安売りしてたからまとめ買いしたの」
        答えたのはエルファ、カトラとサ姫の間から顔を出し手を伸ばすとポテチを口に放り込む
        「わたしもわたしも!」
        続いてエーラが顔出した。エルファの上に積み重なって団子みたい。
        「はいはい」
        サ姫がエーラの口にポテチを咥えさせるとシュレッダーにかける様にサクサクと咀嚼した。
        「ふふっ、ほんと姉妹だよね♪」 -- サキ 2018-10-26 (金) 21:38:19
      • カトラが横をじっとりとした目つきで見やると、エーラはまん丸い目の笑顔で見つめ返す。
        咥えたポテチをサクサクと口に収納すると、小動物のごとく咀嚼する。
        「…我はドラゴンだが、こやつは絶対ネズミかなんかなのだ」
        カトラは苦虫を大量に摂取したような顔をした。



        「スク水セーラーメイドにうさみみを付与、特殊効果でデッキから1枚取るのだ。
        よしっ白兎なのだ、可愛さを加算萌死ぬがよい!」
        「トラップカード、レッドウォーター鮫地獄」
        「鮫デッキはこれだからなー!お前ほんとになー!」
        手札を萌えるゴミ捨て場へ置きながらカトラは山札をシャッフルして、5枚引く
        ポーカーに弱いカトラはいい引きだったのが顔にでている。
        「海底基地、サミュエルlジャクソン…」
        エーラがカードをオープンしていくと、カトラはますますにやけがとまらない。
        「シャークネード」
        「ラッセルと基地出した意味はなんだ!?鮫デッキやめろよなおまえなー!」
        暇だし、なにかゲームでもやろうかってなったら、カトラとエーラがなんかよくわかない
        カードゲームしだした。鮫は壊れバランスらしいということしかわからない。 -- カトラ 2018-10-27 (土) 00:08:20
      • 「鮫は強いからねー」
        「兎デッキ…絵はかわいいのに……」
        それぞれの側の後ろから覗きこむ様にしながら応援してるサ姫とエルファ
        …正直二人共ルールは良く分かっていない、カトラとエーラの反応で優勢劣勢を見てます
        そんな二人の前でカトラが身を震わせながら笑いはじめた、追いつめられてヤケになったのか?
        「んはははっ!ついに来たのだ!月面艦隊ムーンラビット!攻撃力12000!!
        さらに墓場の兎の数だけ+1000!!合計攻撃力20000!!総攻撃なのだ!!」
        「メガシャークをグレートタイタンでガード」
        「おまえなー!」
        完全防御されたらしいです -- サキ 2018-10-27 (土) 00:31:49
      • やってられるかー!とカトラが文字通りゲームを投げ出してしまったので。
        じゃあみんなでできるゲームしよっかって流れに。
        「つぎ我の番なのだー。風邪気味で気分最悪、放課後1人で教室で休んでたら、ちょっと気になる
        あの子と二人きりに。(10000キテル)」
        ルーレットを回してコマを進めると、ふわっと宙に浮かんで表示されたイベントを読み上げるカトラ。 -- カトラ 2018-10-27 (土) 01:00:31
      • 「今日はカトラちゃんと保健室で…むごもご」
        カトラに口を塞がれるサ姫さん
        「お姉ちゃん?…あ、私の番だねー?えいっ!」
        首を傾げつつルーレットを回すエルファ、そしてルーレットの数だけコマが進んで……
        「んっと『本屋で同じ本を買おうとして手が触れ合う(5000キテル)』…だって」 -- サキ 2018-10-27 (土) 01:30:07
      • 4人はボードゲームを囲んでいる。パッと見人生ゲーム。ルーレットを回すと自動でコマが
        進み、止まるとランダムでイベントが表示される。
        そしてその結果でキテル…という謎の単位が上下して最終的に一番キテル…が多いプレイヤーの勝ちである。
        イベントの主な内容は、少女たちの可愛らしい日常生活である。
        エーラは「誕生日だけどぼっち(-8000キテル)」とか引いていた。
        「ぐふふっまぬけめっ、キャラセレの時点でひきこもりとか選んでる時点で勝ち目はないのだ」 -- カトラ 2018-10-27 (土) 01:52:35
      • 「エーラちゃんには私がいるから大丈夫だよー!」
        「もう…ゲームの中の話よ?あ、私の番ね?」
        エーラに抱きつくエルファを宥めつつ、サ姫は自分のターンを進める
        「んー…っと、『桜色の思い出。伝説の木の下で初めてのキス(20000キテル)
        初めてのキスかー、初めては記憶に残るよね……」
        なにかうっとりしながらカトラを見てるサ姫さん -- サキ 2018-10-27 (土) 22:35:51
      • 「ん?…んんっ…なんのことかなのd…」
        「召喚舞台の公園」
        「んばっ!?エーラおま…なぜそれを!」
        ガーッと勢いよくルーレットが周り『「友達がうっかり喋った一言で心がチグハグ、1回休み』
        「私の番なのだー」
        けらけら笑いながらエーラがルーレットを回す。 -- カトラ 2018-10-27 (土) 22:57:13
      • 「エーラちゃんのは『隣のプレイヤーと友情のキス。したらそれぞれに15000キテル』だってさーチュッ♥」
        迷う事なく友情のキスを(頬に)してころころと笑うエーラとエルファ。
        「尊い……」
        それを見て浄化されるサ姫さん。幼女と幼女のキスはぴゅあで尊いのです -- サキ 2018-10-27 (土) 23:17:25
      • 楽しげにちゅっちゅっとほっぺたに無邪気なお返しをするエーラ。
        「あれ、これそんな王様ゲームみたいな奴じゃったかの…」
        カトラは訝しんだ。 -- カトラ 2018-10-27 (土) 23:20:43
      • からからとルーレットは回る。このゲーム、通常の双六のようなアガリのマスが無い。
        同じところを回ったり、ゲームの進行によって現れる分岐ルートへ進んだりして、ひたすら
        カワイイ日常イベントを繰り返しキテル…を稼ぐのだ。
        「お、新しい分岐が現れたなのだ」
        コマの特性や選ぶルート、そしてイベントでの選択肢によってなかなか多彩なゲーム性を
        もつのだが。カトラは我が歩いたあとが道であると言わんばかりに、戦略そっちのけで
        ひたすらフロンティア精神を丸出しにし続け。
        「そっちいくと転校で離れ離れになっちゃうよー!?」
        「大日本アカマダラ吸血ツノ虫に刺されて数ヶ月寝込み留年だとなのだ!?」
        「追いかけて留学したら私が先輩になっちゃった」
        サキが後をおっかけて、珍道中な青春を繰り広げ。
        「ぶはははっ!」
        「学校が異界に飲み込まれちゃったよ!?」
        なにがおかしいのか、自分の尾を追いかける犬のごとく、同じところをぐるぐると
        回り続けるエーラはエーラで、妙なイベントを引き当てる。
        「あ、でも『一番近くのプレイヤーと協力、絶対に守るよって言われる(100000キテル…)』だって♪」
        さらにルーレットは回り、最終局面 -- カトラ 2018-10-28 (日) 00:34:31
      • 「『機甲魔神ユリウスを復活させ異界から脱出。懐かしの故郷を見ながら喜びのキス(1000000キテル)』…だって、チュッ♥」
        また仲良くチュッチュッしあってるエーラとエルファ。今度は頬だけでなく唇にもしてますよ?
        「すっかり仲良しさんね?えっと…私達は……」
        「本当にこんなゲームだったのか?なのだ…おお?よしこれで決着するのだ!」
        共通ルートに入ったカトラとサ姫が一緒にルーレットを回した
        「『学園の文化際で結婚式イベント。皆が見守る中誓いのキス(1000000キテル)』…こっちも締めのイベントね」
        早速と言わんばかりにカトラの方を向いて目を閉じるサ姫さん。 -- サキ 2018-10-28 (日) 00:57:15
      • 「う、うむ……。いや、まてコレそういうゲームだったか?なのだ」
        思わず流れで顔を寄せたカトラは、サキの頬を掴んでむにゅうっとした。 -- カトラ 2018-10-28 (日) 02:16:31
  • pillow talk -- 2018-10-28 (日) 02:18:09
    • カーテンの下に青白い波模様が出来ている。窓を開ければ満月がさぞや明るいのだろう。
      ソファでカトラは寝返りを打った。
      ゲームが終わったあと、またしばらくおしゃべりなどしていて、さすがに眠くなったエルファに
      エーラは引っ張られていき。
      ベッドの布団をめくりぽんぽん叩いて期待顔で誘うサキに、カトラは暑苦しいといって断固拒否った。 -- カトラ 2018-10-28 (日) 02:26:10
      • 「……カトラちゃんまだ起きてる…?」
        青白い闇の中で声がした、サ姫の声だ。 -- サキ 2018-10-28 (日) 02:43:13
      • 「もちろん、寝ておるぞ。これは寝言なのだ」 -- カトラ 2018-10-28 (日) 02:57:55
      • 「むぃ……」
        猫の様な声の後に何かごそごそと動く音が聞こえ、そして……
        「…っしょっと」
        カトラの隣にサ姫が転がりこんで来た -- サキ 2018-10-28 (日) 21:33:59
      • 「おいー、狭いのだなのだー」
        ソファーの背もたれとサキの身体にサンドイッチされながら、カトラは目をつぶったまま抗議した。 -- カトラ 2018-10-28 (日) 23:33:02
      • 「また寝言かな…?満員電車の夢でも見てるのかな…?ん〜♥」
        寝言なら寝てるはず、だからくっついても問題無いのです
        だからぎゅうっとくっついても問題無いのです -- サキ 2018-10-28 (日) 23:59:47
      • 「寂しくて泣いてしまうだろ、ベッドが」
        半分背もたれに埋もれつつ、ちょっと迷惑そうにカトラはサキの方へ顔を向ける。
        「なんなのじゃー急に」 -- カトラ 2018-10-29 (月) 00:13:54
      • 「ベッドさんとは毎日一緒だから大丈夫だよー?」
        声だけでにこにこしてるのが分かる。
        「あ、やっとこっち向いてくれた…♪
        だって…一緒に寝たかったから……、せっかくのお泊まりだし…?」
        そう言いながらカトラに頬を擦り寄せるサ姫。 -- サキ 2018-10-29 (月) 00:21:57
      • 「そういうもんなのかなのだ」
        抵抗は無意味だと悟ったのか、カトラはされるがままにおとなしくなった。
        こういうのを満更でもなさそうと言うのである。
        「お泊りといえば…また今年も行くのかな、家族旅行」
        さっきゲームをしていた時にも話してた家族旅行の話しだ。
        「去年は…母上がアイスランドの温泉にいくと言い出して、旅程のほとんどが移動になったりしたな…」
        飛行機と船で行くのに3日、帰るのに4日である。カトラの母は現代社会のタイムスケールなどまるで
        意に介さない自由な存在であった。
        長い旅路のおかげで、幻想的な大地と氷河の絶景を目にした瞬間は、別の惑星へ降り立ったような
        深い感慨があったのも確かではあるが。 -- カトラ 2018-10-29 (月) 00:47:58
      • そう言うものなの♪と、サ姫はもう一度頬に頬を擦り合わせた。
        「うん、行くみたいだよ…?うちのママとカトラちゃんのママが相談してるみたい」
        カトラとサ姫がそうであるように、二人のママ同士も幼馴染であるらしい。
        「オーロラ綺麗だったよね…今年はどこに行くのかな……」
        夜空に揺らめく光のカーテンはとても幻想的な光景で、目を瞑れば今でも鮮明に思い出せ
        さらに光のカーテンの下でしたキスを思い出せば思わず笑みが零れてしまう -- サキ 2018-10-29 (月) 01:09:10
      • 「またキスした事でも思い出してニヤついておるのだろう」
        仰向けで天井を見つめながら、カトラが言う。 -- カトラ 2018-10-29 (月) 01:17:03
      • 「うん、してた…♪チュッ♥」
        否定せずにうなずくとカトラの頬にキスをした
        「カトラちゃん、ちゃんと覚えててくれたんだね…♥」
        嬉しそうに言うとカトラの腕に抱き付いた。むにゅっと大きな胸が押し付けられました -- サキ 2018-10-29 (月) 01:37:49
      • 「やっぱりなー…むにゅうっ!」
        ソファーと柔らかおっぱいクッションに挟まれて、カトラは完全に埋没した。(タップタップ)
        「ぷはっ!窒息させる気かっ!」
        思わず起き上がって睨みつけてやったが、密着状態だからそのまま間近に見つめ合う状態に。 -- カトラ 2018-10-29 (月) 01:46:59
      • 「あ…?んー…っと……」
        思わぬ流れに一瞬呆けてしまうサ姫だが……
        「カトラちゃん…♥」
        そのままカトラの背に手を回し抱き寄せる様にしながら抱き締めた -- サキ 2018-10-29 (月) 02:08:12
      • 「…ふんっ」
        そのまま、サキに抱きまくらのようにされるカトラ。
        「…今度は我らで行く先を探そう」
        不意に、カトラが呟いた。何のことかと問われる前に。
        「旅行の話しなのだ。母上の旅に同行するのは色々ハードなのだ。
        だから、なんだ…もっと二人で居られるような…だな」
        なんだか、カトラはもぞもぞとしたようにそう言い出して。 -- カトラ 2018-10-29 (月) 02:16:53
      • 「え…?えっと…ふんふん……あ…?」
        再び呆けてしまうサ姫だったが、カトラの話を聞くうちにだんだんと笑顔が強くなり
        「うん!一緒に考えよう、二人で一緒に居られる素敵で楽しい旅行…♪」
        照れるカトラの顔が嬉しくそして愛おしくて…… -- サキ 2018-10-29 (月) 02:32:02
      • 「んん…うん、まぁ姉上達や、妹の事も考えんとだが…まぁいちおうエーラのやつのこともしょうがないが」
        カーテン越しの月明かりの部屋でも、はっきりわかるぐらいサキの笑顔が明るい。
        それが眩しいのか、カトラは、またもぞもぞと仰向けになって、話しを逸らすようにして。
        「人数多いからな…どこにいっても団体割が効く人数なのだ」
        ちょっとため息。 -- カトラ 2018-10-29 (月) 02:48:37
      • 「そだねー…うちもカトラちゃんちも家族たくさんだもんね……」
        家族が多さは賑やかで楽しい反面、問題も多い。借りる宿は当然として、目的地までの移動手段等々……
        ホテルの1フロアを借り切るのはもはや当たり前、ジェット機をまるっと借り切った事さえある
        いったいどこからそんな大金が出るのか……
        「んーじゃあ…二人きりで旅行に行かない…?」 -- サキ 2018-10-29 (月) 21:33:57
      • 「姉妹の数を聞かれると大抵驚かれるからなー。
        …ん?二人でなのか?」
        家族旅行の話しだったんでは?とカトラはサキの方へ顔を向ける。
        「…悪くないかもしれないなのだ」 -- カトラ 2018-10-29 (月) 23:09:22
      • 「でしょう?家族旅行は楽しいけど…カトラちゃんと二人きりになれる時間いっぱい欲しいし……」
        団体旅行の様な状況、自由な時間や単独行動をとるのはなかなかに難しく
        さらに二人きりになろうとすると、エーラやエルファが突撃してくる事や
        過保護気味なサ姫の姉達が保護者としてストーカーする事も多々あって……
        「じゃあどこ行こうか?私はカトラちゃんと一緒なら宇宙の果てでも大丈夫だよ♪」 -- サキ 2018-10-29 (月) 23:20:28
      • 「宇宙の果って…地球の側でも1億円とかするぞ宇宙旅行は…」
        思わず何を言ってるんだお前はと顔に出てしまう、でも少し笑っていて。
        「でも世界の果てみたいなところは、行ってみたいなのだ。
        去年のアイスランドも、何も無くて始めて見た場所なのに不思議と懐かしくて落ち着いたのだ」 -- カトラ 2018-10-29 (月) 23:39:24
      • 「あ…そうだね、でもそのうち行きたいな…♪」
        そう言ってカトラと一緒に笑う。
        でもいずれ本当に行ける様な気がして。それはきっとカトラ一緒の時間が楽しいからで
        「その前の年は砂漠に行ったね、古い遺跡を見たりしてさ」
        極寒の地も灼熱の砂漠も、二人にとっては素敵な思い出を紡いだ場所で
        「もっと色々な所で思い出を作りたいな…二人だけの」
        青白い暗闇の中、間近にある互いの顔は良く見えて…… -- サキ 2018-10-29 (月) 23:59:56
      • 「くっくっ、思い返せばもう大分、妙なところばかりあちこちいっておるのだな。
        二人だけでもどこか、ずっと遠い場所へも行けてしまいそうなのだ」
        カトラはくすくすと笑って、揺れた前髪どうしが触れ合ってさらさらっと鳴る。
        「あっ…」 -- カトラ 2018-10-30 (火) 00:10:14
      • 「あっ…」
        二人の声が重なった。
        それを切欠として二人の言葉が止まり、静寂の中で見つめ合うだけの時間が続く。
        触れあった肌と肌から互いの熱が伝わり全身へと広がって行く
        快感にも似た熱さ、その熱さをもっと知りたくて……
        「……ん」
        唇と唇が触れ重なりあった。 -- サキ 2018-10-30 (火) 00:37:49
      • 「んん…」
        抵抗することなく唇を重ねて、サキの体温の熱が伝わって身体に染みてくるままに。
        ただじっと…目以外の全部で相手がすぐ目の前に居ることをじっくりを感じるように…。
        「…んっ…はぁ…」
        少し息苦しくなって唇を離すと、吐息を漏らした。頬が赤くそまっている。
        「すぐにキスしてくるよな、おぬし…」
        -- カトラ 2018-10-30 (火) 00:52:06
      • 「ふぅ…♥だって…カトラちゃんとキスするの好きだし……」
        青白い光の中でも、吐息の熱と伝わる熱で互いの顔が赤くなっている事は容易に想像できて
        「こんなにドキドキするし…カトラちゃんはキス嫌…?」
        カトラの右手を取ると自分の左胸に当てさせた
        手のひらに伝わるのは胸の柔らかさ、そしてその奥から伝わって来る鼓動 -- サキ 2018-10-30 (火) 01:09:54
      • 「……」
        答える代わりに目を閉じると、もう一度口づけをした。
        自然と、二人の尾が手をつなぐように絡まりあう。
        そうして、ゆっくりと目を開いて。
        「ちゃんとここに居るな」
        小さな?をサキが表情に浮かべると。
        「眠って目を開けたら、また知らない世界で目が覚めるような気がしたのだ。
        今朝はそれで、ずっと頭が妙だったからななのだ。
        …その、なんだ。困るだろう。朝になって我が居なかったら…だから…。
        ちゃんと着いてくるのだ」
        ものすごく照れくさそうに言うカトラ。本当に言いたかったのは多分…。 -- カトラ 2018-10-30 (火) 01:35:10
      • 「大丈夫…ちゃんと一緒にいるよ、ずっと一緒…だよ」
        穏やかに微笑み告げると三度唇を重ねた……
        唇を重ね心を重ね…そのままお互いに溶け合ってしまいそうな……
        だからきっと忘れない……
        どんな場所でもどんな時でも……
        この唇の熱さを……
        この繋がった心を…… -- サキ 2018-10-30 (火) 01:52:19
      • いつの間にか眠った二人に、カーテンの隙間から
        長く伸びた月明かりが薄いベールをかけている。
        明るく静かな夜である。
        静かに重なる寝息が2つ、夜明けまではまだ少し…。 -- 2018-10-30 (火) 02:03:39
  • untill dawn -- 2018-10-31 (水) 23:48:11

    • 揺れる
      揺れる
      誰かが揺り起こそうとしている
      そんなに急かさなくてもいいのに… -- 2018-10-31 (水) 23:48:16
      • しかしその揺れ方には違和感がある。ベッドで眠るサキを揺するにしては
        小刻みに忙しなく、まどろみを誘う列車の揺れよりも荒々しい。
        急激なブレーキ音、横向きに遠心力が大きく身体を揺さぶる。 -- 2018-10-31 (水) 23:48:42
      • 「むごっ!?むごもご?」
        目がさめれば見知らぬ場所、ここどこ?と言おうにも口が上手く動かない。
        慌て様にも手足も動かず。どうやら猿轡をされ手足を縄で縛られている様だ。
        見える範囲でわかるのはどうやらここは自動車の中それもワゴン車の中らしい。 -- サキ 2018-10-31 (水) 23:56:17
      • 運転席と助手席に覆面の男が二人。
        「コノママ合流チテンへ向カウ…クソッモウ来ヤガッタ」
        「オレがヤル」
        助手席から身を乗り出した覆面の手にはマシンガン。
        ズパパパッ!乾いた乱打音がサキの居る車内にも響く!
        その時だ、トランクドア越しに、怪鳥の咆哮のごときエンジン音が唸った!
        銃声をかき消す唸りはまたたく間に接近、ドップラー効果を残して
        あっと言う間にワゴンを追い越す!窓に一瞬赤い影が通り過ぎる。
        「轢キ殺シテヤル!」
        ぐんっと加速して、サキの身体が後ろへ引っ張られる。
        運転席の隙間から見えたのは…カトラだ!赤と金のド派手で
        ヒロイックなバイクにまたがり、加速する車の真ん前に停まっているのだ!
        加速するワゴンはさらに加速して、加速をつけたワゴンがカトラとぶつかる。
        ギギャギャギャギャギャッ!と激しいタイヤの擦過音が耳を劈く!
        カトラはバイクに乗ったまま、加速したワゴンを片手で押し留めているのだ!
        バイクのタイヤが激しい煙と火花を散らし、ボンネットを凹ませたワゴンは
        徐々に減速!
        「うおおっ!」
        「グワッ!?」
        拳に力を込めたカトラが、ワゴンのエンジンを破壊!ボンネットから煙と火を
        吹いてワゴンは前のめりに停車する。
        さらに間髪入れず、ボンネットに飛び乗ると、フロントガラス越しに両手を突っ込み
        覆面男二人を引きずりだして、二人の頭をごっつんこ。伸びた悪漢共を放り捨てた。
        サキの居る後部ドアの向こうで足音がして、ドアがドアごともぎ取られ開かれた。
        「無事か、なのだ」
        ドアを投げ捨てたカトラは、サキの戒めを解く。 -- 2018-11-01 (木) 00:21:59
      • 「カッコイイ……」
        それが口の戒めを解かれて最初に出た言葉。
        自分がなぜこんな事になっていたのかはよく分からないが、カトラによって危機を救われたのは確かで。
        なんだから自分がヒーローに救われるヒロインになった様に思えてしまう。 -- サキ 2018-11-01 (木) 00:30:56
      • 銃声!ドアフレームに、地面に火花が散る!
        「意外としぶとい奴らなのだ。」
        サキに背を向け、覆面達の前に立ちはだかる。
        「死ね!トカゲ野郎!」
        向けられる銃口、しかしカトラは仕掛けるでも防御するでもなく、その場で
        ポーズを決める!どういうつもりなのか?瞬間カトラの身体をエフェクトが
        取り囲み、銃弾はエフェクトに弾かれた!
        「変身!」
        エフェクトがカトラの身体に密着すると、ドレスの代わりにスーツとアーマー
        を着込み、いい感じのギミックで顔は仮面で覆われる!
        「はぁーっ!」
        「「グワッ!?」」
        銃弾を弾きながら突進したカトラに覆面男達はパンチ一発でダブルKO!
        すると今度は、どっからともなく全身タイツスーツにガスマスクとボディアーマーの集団が! -- カトラ 2018-11-01 (木) 00:49:36
      • 「え…ええ…?」
        危機的状況はまだ去っていない様で戦いが再開された。
        しかもカトラが変身しましたよ?
        思わず見惚れてしまったが、この状況は一体なんなのだろう? -- サキ 2018-11-01 (木) 01:04:25
      • 「はぁ!せいや!」
        ボディアーマーに黒い全タイとガスマスクを着けた怪しい集団は
        カトラのパンチ一発でまとめて数人吹っ飛び、キックでその倍数吹っ飛んでいく!
        銃撃には手甲のドラゴンから火炎放射で応戦!結構えげつない! -- カトラ 2018-11-03 (土) 22:54:08
      • 「えっと……」
        おいてけぼり状態のサ姫、もはやぽかーんと見てるしかない
        怪しい集団の皆さんも、サ姫の事が目に入らないのか
        変身したカトラに群がっている様な状態であった -- サキ 2018-11-03 (土) 23:02:46
      • ドォォンッ!ドォォォンッ!とサキが飛び上がりそうなほどの地響きが響く。
        「ブモォォォォンッ!」
        ビルの壁を破壊し巨体が乱入だ、瓦礫が辺りに降り注ぐ!
        「ブモォォォォンッ!」
        破壊されたワゴン車を蹴散らして一直線に突進、車の部品が辺りに飛び散る!
        その姿は…象だ!上半身が禍々しい象の怪人だ。
        「うわっ!?」
        不意打ちを受けてカトラが弾き飛ばされる。 -- カトラ 2018-11-03 (土) 23:23:14
      • 「カ、カトラちゃん!?」
        ここまで優勢であったカトラが吹き飛ばされた
        吹き飛ばされたカトラの身は積んであった廃品の山へと落下した
        カトラの口から苦しげな呻きが零れる
        「カトラちゃん負けないでー!!」
        サ姫は立ち上がるといつの間にか手の中にあったライトを振る
        ヒーローを応援する奇跡のライトだ! -- サキ 2018-11-03 (土) 23:36:08
      • 「ブモォォォォンッ!」
        巨大象怪人の鼻が槍のごとく伸びる、倒れたカトラを串刺しにするつもりか。
        「はぁっ!」
        跳ね起きたカトラの真横を鼻が掠めて火花を散らす!鼻を腕に抱え込みその場で
        綱引きの状態に!だが体格差は歴然ジリジリとカトラの方が引っ張られはじめて。
        「うぉぉぉぉっ!!」
        カトラの身体の周囲が熱で歪む、踏ん張った足元に炎が吹き出し、逆に引き寄せ始める!
        「ブモォォォォンッ!」
        「よしっ…はぁぁぁセイヤーッ!」
        巨大像怪人の巨体が地面に引きずり倒される!カトラは跳躍!そして空中で翼をひろげると
        必殺のドラゴンキック!炎の砲弾と化したカトラの蹴りがよろよろ立ち上がる怪人にクリーンヒット!
        「ブモォォォォンッ!」
        着地するカトラの背後で怪人は爆発した。 -- カトラ 2018-11-03 (土) 23:48:56
      • 「つかまるのだ!」
        再びバイクに跨った仮面のカトラが、ターンを決めるとすり抜けざまに
        サキへと手を伸ばす。 -- カトラ 2018-11-04 (日) 22:53:32
      • 「え…きゃふん…!?」
        頷くよりも先に手を引かれカトラのバイクの後ろに収まるサ姫さん
        「よし!行くのだ!」
        ブオン!
        サ姫が後ろに収まると同時にカトラのバイクが加速した
        しかも普通のバイクのエンジン音とは思えない音を出していますよ? -- サキ 2018-11-04 (日) 23:06:57
      • 「どけーいなのだー!」
        まだワラワラと湧いてくる雑魚を文字通り蹴散らして左右に割りながら
        バイクが走る!そこへ上から突風が吹き付ける!けたたましくローターを
        回転させ、戦闘ヘリが飛来する!間髪入れずにミニガンによる掃射!
        再びターンを決めて寸でのところで回避! -- カトラ 2018-11-04 (日) 23:17:56
      • 「ぴゃーっ!?」
        当たらなくても怖い物は怖い
        頭を屈め、カトラの背中にへばりつく様に抱きつくサ姫さん -- サキ 2018-11-04 (日) 23:59:02
      • 戦闘ヘリが狭い路地の空中で前傾姿勢!迫りくるミニガンの着弾点!
        さらにミサイルまでが発射される!即座に爆発が巻き起こる、ミサイルでは無い。
        ズゥゥン…。巨大な物体が動く気配がする。墜落して炎上する戦闘ヘリの残骸の上から
        振り下ろされるビルようなそれは、なんということか明らかに生物の足である!
        「振り落とされるでないぞ!」
        カトラはハンドルを切り、反転しつつ路地のビル壁をトンネルチューブのごとく螺旋状に宙返りを決める。
        圧倒的ドライビングテクニックにミサイルは反応しきれず、遥か後方に飛び去り…
        …間を置いて、カトラが走り去った路地をUターンして追いかける。
        前方には大怪獣、後方からミサイル、しかも遥か上空を見上げれば、怪獣の腕で破壊された
        ビルが路地を埋めんと雪崩のごとく落ちてくる!判断を誤ったのだろうか? -- カトラ 2018-11-05 (月) 00:10:36
      • 「振り落とされたくないです〜」
        カトラの背中にへばりつきながら悲鳴を上げるサ姫さん
        目まぐるしく変わる状況に目がグルグル回り何が何やらで
        それでも目の前にあるのは極めて危険な状況である事は理解できて
        「カトラちゃん死んじゃう!死んじゃう!」
        「歯を食いしばれ舌を噛むのだ!セイヤ!」
        カトラは減速するどころか落ちて来る瓦礫にそのまま突っ込んで行く。無謀に挑戦すると言うのか!?
        いや違う!何と言う事だろう!気合いの声と共にバイクは空へと飛び上がった!!
        そして落ちて来る瓦礫を踏み石とし跳ねるように進んで行くではないか!
        まさにこれはバイクによるサーフィン!モトサーフィン!! -- サキ 2018-11-05 (月) 00:30:02
      • 瓦礫の雪崩が津波の如くに立ち上がり壁の如く聳え立つ、このままでは飲み込まれる!
        「つっきるぞ!頭をさげているのだ!はぁぁああっ!」
        キックの時と同じようにカトラから炎が吹き上がり、それがバイクとカトラ達を包み込む。
        エンチャントファイアしたバイクは、まっすぐ降り注ぐ瓦礫の壁につっこんだ!
        すると、炎のトルネードで瓦礫がトンネル状に渦を巻く!その真っ只中をチューブライドで
        走り抜ける!後から迫ってきたミサイルは瓦礫に阻まれ爆発!
        前方に巨大怪獣の足が、スクラップを待つ鉄くずに対するプレス機のごとく振り上げられる!
        だが、加速!スロットルを全開にしてバイクはジェットエンジンのノイズを甲高く咆哮した。
        瓦礫ウェーブチューブを飛び出したバイクは、俊敏な獣のように怪獣のつま先をタイヤで
        切りつけ90度の直角カーブを切り、ウィリーした後輪が怪獣の足を焼く。
        背後で巨大怪獣がひっくり返り、地響きと共に巨体に圧搾された何万tもの空気が、爆風と化した。
        粉塵が火砕流のごとく押し寄せてカトラ達を呑み込む。
        飛び出す、煙の中から真っ赤に燃える車体が飛び出し、高速道路の高架上へ飛び上がった!
        事故を起こして斜めに停止しているバスの屋根を凹ませながら着地、さらに前方の乗用車の
        屋根を踏みつけて高速道路へ降りる、盗難防止サイレンがけたたましく鳴り響く。 -- カトラ 2018-11-05 (月) 00:56:41
      • 「はう…私生きてる…?」
        二〜三回どころか十回くらい死んでもおかしくない様な状況をくぐり抜けた気がする
        「…あー…!」
        「どうしたのだ!?」
        「髪の先っぽが焦げてる〜…わわ…!?」
        緊張感の無いサ姫の台詞にハンドル操作をミスしそうになるカトラ
        本日始めてのミスになるところであった
        「もう少し緊張感を持つのだ!」
        「だって〜…あ…前!」
        会話の途中サ姫が前方を指差した
        バイクが進む先、高速道路の途中がすっぽり無くなっていた -- サキ 2018-11-05 (月) 01:16:03
      • 「問題ない!」
        「うそぉ〜ッッ!?」
        加速!さらに加速!スピードメーターは振り切れている。
        道路の切れ目の手前に停まっていた車のフロントに乗り上げて三度バイクは宙を舞う!
        盗難防止サイレンを鳴らしながら車は落下していった。
        炎がバイクの後輪へ集まり炎の翼が開く。そのまま宙空でカーブを切りビルの壁面に着地!
        ガラスを背後に巻き上げながら、炎の翼を生やしたバイクはビルを垂直に走る!
        屋上のヘリポートへターンを切りながら停車!
        「ふぅ…生きておるか?」
        仮面のギミックが圧搾空気を吐き出しながら展開して、カトラは素顔を晒す。 -- カトラ 2018-11-05 (月) 01:26:23
      • 「死んだかも……」
        「うむ、生きておるな」
        重力を無視したかの様な挙動を繰り返すバイクに寿命が縮まった気分のサ姫
        しかしカトラの素顔を見れば、その気持ちも落ち着いて…… -- サキ 2018-11-05 (月) 01:39:44
      • 風に髪をなびかせて、カトラはサキの手を取るとバイクからおろしてやる。
        だが、ホッとしたのも束の間。オォォォォォォンッッッッ!地響きと共に屋上の縁から
        巨大な顔面がせり上がる!とても動物とは思えない禍々しい異形の形相。怪獣だ!
        同時に屋上への扉が蹴り破られて、全タイアーマーにガスマスクの一団が
        新たな怪人とともに屋上へなだれ込む。 -- カトラ 2018-11-05 (月) 01:46:13
      • 「いっぺんに集まってきたー…あれ…?」
        怪獣の出現と戦闘員集団の襲来に驚いてる間も無くあらたな脅威が現れた
        それは空からの脅威!巨大な金属の固まりが宙を漂いながら地上に影を落としている
        「上の…味方じゃないよね……」
        どう見ても味方ではありません。多数の砲身やミサイル撃ちそうな穴がこっちに向いてますし -- サキ 2018-11-05 (月) 22:20:12
      • 「上等なのだ、まとめて相手してやる!なのだ!」
        再び仮面を装着すると、猛然と敵を迎え撃つ!
        「はぁ!せやぁっ!」
        火炎放射!敵はまとめて燃え尽きる!
        パンチ!キック!敵はまとめて吹っ飛ぶ!
        ドラゴンテール!長く伸びた尾は鞭めいて撓り360度敵を打ち据える!
        「うわっ!」
        だが流石に多勢に無勢か、背後から怪人の不意打ちを食らってよろける。
        そこへ追い打ちで浮遊する金属の塊からのビームが炸裂!
        カトラを敵と認識した怪獣もフック気味に腕を振るう!爆発が撒き起こり
        敵を数十人巻き込みながらヘリポートは怪獣の腕で半分が陥没!
        「うわぁーっ!」
        ふっとばされるカトラ。 -- カトラ 2018-11-05 (月) 23:03:14
      • 「カ、カトラちゃん…!」
        いくらカトラがヒーローの力を持っていても敵の数が多すぎる
        周囲は小回りの効く敵が取り囲み、空中からは巨大な火力が降り注ぎ
        なにより圧倒的な力を持つ巨大な怪獣の存在が絶望感を強くする
        「くっ…負けぬのだ……」
        「カトラちゃん逃げて!逃げてー!」
        それでも立ち向かおうとするカトラにサ姫は悲鳴の様な声で呼びかけるが
        カトラは引かない。自分はヒーローだ!言わんばかりに向かって行く
        「誰か…誰か…カトラちゃんを助けて…助けてよー」
        サ姫の瞳から一粒の涙が落ちた、純粋な願いの籠った涙。
        涙は輝き、強き願いは次元を越える

        そして今、願いが奇跡を呼ぶ! -- サキ 2018-11-05 (月) 23:31:58
      • カトラを取り囲んでいた敵が火花を散らして倒れていく。
        「弱き者の求めに応える、なぜなら我らはドラゴンなのだ」
        声のする方を向けば、普段のより軽装なドレスに身を包んだカトラが居る
        派手でヒロイックな銃型のデバイスを油断なく構え、新たなヒーローのエントリーだ!
        「そういう事なのだ」
        「助けにきたぞーなのだー」
        「こないだのお返しだよなのだ」
        「よっしゃいくぜー!なのだー!」
        同じ衣装の赤いのと青いのと緑のとピンクなのと黒いのもいる。そして…
        「「「「「神龍チェンジ!」」」」」
        5人のカトラは声を揃えて変身!それぞれの色のタイツスーツとフルフェイスヘルメット
        に身を包み戦闘開始!
        「ハァッ!」
        「うおー!」
        青いカトラと緑のカトラが、銃撃と格闘で次々と敵をなぎ倒し。
        「いっせーの…」
        「せぇぇぇい!」
        ピンクのと黒いのが破壊されたヘリポートをひっくり返して怪人ごと敵を物理サンドイッチ!
        「まだ行けるな、なのだ」
        「助かった。ああ、もちろんなのだ」
        そして仮面のカトラと赤いカトラが背中合わせになり、反撃開始!
        頼もしい味方を得て形成は逆転!
        そこへ浮遊する金属塊からの砲弾が炸裂!
        新たなカトラ達も敵と認識した怪獣もフック気味に腕を振るう!ヘリポートは更に破壊!
        「くっこのままでは、ラチが空かないなのだ」
        「デカイのは我らに任せるのだ!」
        言うが早いか、遥か天空から真っ赤なドラゴン型のメカが飛来!浮遊金属塊へ体当たり!
        大地を揺るがし青と緑の4足歩行ドラゴンメカが怪獣を頭突きと角でよろめかせ。
        海中と地面からピンクと黒のドラゴンメカも登場!怪獣は転倒!圧搾された何万tもの空気が
        ビルの屋上まで突風を吹上、敵が何人かふっとばされるが、5体のドラゴンメカは 粉塵の中
        から勢いよく飛び出し、5人のカトラはものすごく高くジャンプして、ドラゴンメカに飛び移る!
        「いくぞ!皆のものなのだ!」
        赤いカトラが号令をかける、すると5体のドラゴンメカ達は次々と折り畳まれるように変形、そして
        互いに複雑なパズルのように組み合わさっていく!
        「「「「「完成!ゴッドラゴンオー!」」」」」
        巨大な人型のロボへと姿を変えたゴッドラゴンオーに砲撃とビームが炸裂!だが大地を揺るがす
        その歩みに微塵の揺るぎ無し!
        「ドラゴンナックル!」
        5人のカトラが全員揃ったコックピットから、赤いカトラが必殺技を叫ぶ!
        ゴッドラゴンオーの右腕が変形!黒いドラゴンの頭部がナックルガードのように拳を覆う!からの
        右ストレート!巨大金属塊は金属片を撒き散らし、高度を下げる!
        「オォォォォオォォォォンッ」
        おぞましい雄叫びを上げ、怪獣が首を左右に振りながら立ち上がると、その口から怪光線を発射!
        攻撃後の隙を狙われて、さすがのゴッドラゴンオーも火花を上げてよろめく。
        「「「「「うわーっ!」」」」」
        揺れるコックピット内にも火花が散る!

        怪獣がズシンッと足音を響かせ近づく、その時だ、ズゥゥン…とさらに重たく大地が鳴動した。
        海の方から突然出現した圧倒的な存在感の主に、思わずその場の全員が注目する。それは…
        凄まじく巨大なカトラだ!一歩踏み出す、衝撃で家屋の窓ガラスが砕け散り、塀が崩壊する!
        地面から見上げた巨体は、雲を突くほどに聳え立ち。頭上を覆う足が大地を踏み砕けば
        電線は震える弦のごとく鳴り、嵐の中の木々のようにビルは揺れ動く。
        むき出した牙の間から炎が吹き出す、強烈な眼光はただ敵だけを睨みつけ、その足元にあるものなど
        一切意に介さず、そこにあるのが悪いと言わんばかりに、尾を揺らしながら直進する!
        「ォォオオオオオッ……」
        「ッギィヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォンンッツツ」
        巨大なカトラの咆哮でビルの窓ガラスが全壊! 怪獣が威嚇して吠えるも、明らかに格が違う!
        巨大なカトラの雷鳴のような雄叫びの前には小型犬の鳴き声に等しい。
        凄まじい巨大さ故にスローに見えていたが、あっという間に距離を詰めると、巨大カトラは猛然と
        怪獣に襲いかかる!両脇のとこで半開きにして構えていた拳で、パンチをすれば大質量に怪獣はよろめく。
        「グガァァァッ!」
        怪獣は巨大な顎を開いて噛みつく!だが巨大カトラはものともせずに振り払うと、尾を鞭めいて撓らせ
        ビルを巻き添えに打ち据える!人智を超えた圧倒的な力!
        一瞬、ビルの屋上にいる仮面のカトラと、巨大カトラの目が合った。にらみ合うような一瞬…。
        巨大カトラは、ゆっくりと首を回して怪獣の方に向き直る。そこへ、浮遊金属塊からのビームと
        砲撃、そしてミサイル!持てる火力の一斉射が、巨大カトラの身体にすべて命中して大爆発を
        巻き起こす!
        辺りを雲の中に突っ込んだような爆煙が立ち込め日差しを遮った。雷鳴のような音さえしている。
        ゴゴゴゴッと響く音が次第に強まっていく。それは…巨大カトラが唸る声だ!
        巨大な腕が、爆煙を切り裂く!獣のごとく光る眼は、浮遊金属塊を睨みつける。
        巨大カトラの背中に火柱が立った、火柱は尾の先端まで灯り、メラメラと炎を吹き出す口を開く。
        何が起ころうというのか…!
        ゴォッォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
        吐き出されたのはビームのような火炎放射だ!掠めただけで浮遊金属塊は煙と火花を上げて高度を下げる!
        飛び去った火炎放射は、5km先のビルをも貫通し、地平線の向こうで爆発を巻き起こす。
        この力を正義と呼ぶにはあまりにも破壊的すぎる、そして荒々しく制御不能である。だが、巨大カトラは
        他のものには目もくれずに、閉じた口から煙を吹きながら、緩慢に頭をめぐらせ怪獣を睨みつける。
        暴虐を具現化したような荒々しいカトラも、正義を求める声に応じて来た者なのだ!
        「よしっ!我もいくのだ!」
        ヘリポートの屋上で、仮面のカトラは力強くうなずくと、いつの間にか取り出した、追加デバイスをノールックで
        ベルトに装着、軽快な音声とBGMが流れ出し、溶岩と海原が渦巻くようなエフェクトに包まれ
        エフェクトに巻き込まれた全タイアーマーはまとめて吹っ飛び、怪人の攻撃は弾かれる。
        膨大な渦巻きが金色の光となり、カトラの身体へ吸い込まれる。そこに立っていたのは、
        白銀と燃え盛る赤の鎧を纏った仮面のカトラの姿!その背から光る緑色の羽根が樹木のように伸びる。
        「ふぅ…ハッ!」
        光る緑色の羽根は、旺盛に茂る木々のごとく伸びて、輝く密林と化す!そのうちに捉えられた怪人は
        逃げ出すことは不可能!
        「ハッァァァァ!セイッヤァ!」
        光を纏って高く飛び上がったカトラが、必殺のドラゴンキック!まばゆい緑と赤の光に包まれたカトラが
        斜め一直線に怪人を蹴り貫く!輝く密林も誘爆し大爆発を巻き起こした!
        「「「「「ボルケーノフィニッシュ!」」」」」
        ゴッドラゴンオーから、炎の柱が天を焦がすほどに高く立ち上る、火山の噴火のような巨大な炎柱を
        叩きつけられた浮遊金属塊は火花を散らして墜落!大爆発!
        「ォォォオオオオオンンッッ!」
        雄叫びをあげ悪あがりきめいて怪光線を発射する怪獣に、巨大カトラは
        背びれのような炎を背負、業火のブレスを吐く!
        巨大カトラと怪獣が、炎のブレスと怪光線をぶつけ合う!一瞬の拮抗の後、怪光線はブレスに
        押し切られ、怪獣は火花を散らしながら地面に倒れ込み大爆発!

        敵はすべて打倒した、これで終わりだろうか…しかしその時、晴れていた空が俄に暗転する。
        まるで心を不安に塗りつぶすようなどす黒い紫色の空が広がり、倒された怪人が、巨大浮遊金属塊が
        そして怪獣が真っ黒な塊になって、暗い空の一際暗い部分へ吸い込まれていく。
        空が真っ赤な口を開いた、なんということか、今までの敵よりも遥かに巨大な何かが、巨大カトラをも
        遥かに凌駕する何かが、重苦しい空から街を覆い尽くすごとくに見下ろしているではないか!
        「ゼェェツボォォゥウダァァァァ……ッッッッッッッ!!!」
        万天を覆い尽くす漆黒から、おぞましい雄叫びが響き渡る。
        その声を聞いただけで、カトラ達の戦いを避け、緊急避難先の体育館や地下鉄の構内に逃れた人々が
        生きる気力を奪われ、その場にうずくまり、心の弱い者は死んだように卒倒した。 -- カトラ 2018-11-06 (火) 00:47:34
      • 「あれは…何…?」
        奇跡により呼び出されたカトラ達の協力で戦いは勝利で終わるかと思われた。
        しかし、そうはいかなかった。
        「くっ!終焉存在なのだ!ヤツは全ての命を終わらせる者!」
        「命を終わらせる…あ…なんかクラクラして来た……」
        気付けば世界から色が失われつつある、終焉存在が生命を吸収し始めたのだ。
        カトラ達がサ姫の願いで現れた奇跡の存在とするなら
        終焉存在は悪の呪詛で現れた怨嗟の存在
        「気をしっかり持つのだ!みんな一斉攻撃するぞ!」
        「おーなのだ!!」
        ライダーカトラの声を合図に終焉存在に向け必殺の攻撃が放たれる
        「ブレイジングドラゴンナックル!!」
        「ボルケーノアックス!」
        必殺の攻撃に重ねる様に巨大カトラが業火のブレスさらに翼の先端から青紫の光線を放った
        今度こそ戦いに終止符を打たんと放たれる必殺を越える一撃
        爆発!そして閃光!
        「やったのか?なのだ……」
        「カトラちゃん…それフラグ」
        爆炎が晴れると、そこには終焉存在が無傷のままに立っていた。
        あれほど攻撃を受けても微動だにしていない!
        それどころか攻撃を吸収しさらに巨大になったではないか!
        「…はぅ…強すぎるよー」
        「絶望したら負けなのだ!」

        「そうだ絶望するにはまだ早いのだ!」
        「そうるふぁー」「わははは」

        その時新たなヒーローが舞い降りた!!

        それは見覚えたのある制服を纏ったカトラと二匹の妖精達
        「さあ行くのだ!我がパートナーの同一存在!」
        制服姿のカトラはそう言ってサ姫の手をとった。
        「え、私?」
        「お姉ちゃ…貴女が呼んだのはカトラだけるふぁ」
        「だからサキの力が必要なのだうわははは」
        「えっと?えっと?」
        「いいから一緒に言うのだ」

        「デュアルオーロラテイル!」
        「デュアルオーロラテイル?」
        掛け声と共に二人の身体が輝きに包まれた
        光の中少女は生まれ変わる、奇跡の戦士への再誕

        タンッ
        「命の戦士!キュアテイルドラゴン」
        タンッ
        「愛の戦士!キュアテイルチャーム!」

        「「ツインテイルプリキュア!!」 -- サキ 2018-11-06 (火) 20:55:01
      • 二人の背後で爆発が起こる。
        変身した二人が纏うのは、バイト先のライブ衣装と似ているフリル付きのスカート、胸元に大きなリボンのついた
        制服アレンジの特別な衣装だ、頭の角回りは色違いでお揃いのティアラが飾る。
        ステージ衣装と違うのは、二人の姿が光り輝いているということ、本物の力が宿る証拠だ!
        「さあ、いくぞ!なのだ!」
        サキの手を引いて翼を羽ばたかせ空へと舞い上がる。 -- カトラ 2018-11-06 (火) 23:20:47
      • 二人の接近に伴い不動のままであった終焉存在が初めて動きを見せた
        いくつもの触手を伸ばし二人を叩き落とそうとしている
        「終焉存在が二人を恐れているのだ……」
        ライダーカトラが呟いた
        「終焉存在にとって二人はワクチンの様な存在るふぁ」
        「でも見てるだけではだめだぞ応援するのだわはははは」
        妖精達によって配られるハートマークの付いたライト
        決戦の準備は整った!

        「だだだだだた!」
        「だだただだだ!」
        一方その頃ツインテイルの二人は触手と交戦状態に入っていた
        足踏みをする様な連続キックを繰り出し接近する触手を打ちのめし
        「「テイルビーム!」」
        続けて二人の手から輝く光線が放たれ触手の焼き払い道を切り開く
        「怖くはないか?なのだ」
        「怖いけど…一緒なら怖くない!」
        笑みを交わし合うと握りあった手に力込める
        「キテル…るふぁ」「キテル…わははは」
        「キテルのだ……」
        カトラ達は同一存在、一人のキテルは全員のキテルであった -- サキ 2018-11-06 (火) 23:41:35
      • 「さあ!決めるのだ!」
        「うん!」
        サキとカトラが向かい合って両掌を合わせて握りあうと、二人の身体は変身の時と同じ
        く光に包まれた!キラキラとした光の乱舞する中で、翼は真っ白に光輝く妖精の羽根と
        なり、純白のドレスに身を包む。二人のしっぽを一つに巻いていたリボンが解けて
        手足を飾る装飾になり、ティアラは豪華にバージョンアップ。メイクもばっちりだ!
        そして二人の前で光球が弾け、現れたプラチナのタクトを二人で握り高々と掲げ上げる!
        「「ハァァァァッ!!」」
        タクトが振り下ろされるのと同時に、終焉存在の足元から光が立ち上る。
        爆発ではない、焼き尽くす破壊の光でもない。その光は、暗く冷たい地平線の向こうより、
        登り来る朝日に似て。暖かさと安らぎに満ちている。
        光の中で徐々に闇は溶かされて浄化されてゆく! -- カトラ 2018-11-07 (水) 01:00:17
      • 「ラーブ!」
        「フォエバー!なのだ」
        勝利を確信しポーズを決める二人に光が降り注ぐ
        「キテルゥゥゥゥゥ」
        二人の背後で断末魔の声を上げる終焉存在

        …だったが
        「膨らんでいるのだ!?」
        「危険なのだ!」
        風船が膨らむがごとく終焉存在が膨らみ始めた!?
        「逃げるのだ」
        「きゃっ♥」
        ポーズを決めていたツインテイルのカトラもサ姫をお姫様抱っこし逃げ始めた
        さらにバイクが戦隊メカが怪獣が全速力で離脱を試みるが……

        パァン
        ついに終焉存在が弾けた!
        「キテル?」「キテル?」
        数えきれない数の小型の終焉存在が周囲に飛び散った -- サキ 2018-11-07 (水) 01:26:08
      • 「うわぁっなんだこの数は!?」
        仮面のカトラの回りにもあめあられと降り注いだ小型終焉存在は攻撃しても振り払っても
        後から後から文字通り豪雨となって降り注ぐ。
        「グォォオオオオオッン!」
        巨大カトラですら巨体下半身の色が変わる程にまとわりつかれて、身悶えている。
        「「「「「うわぁーっ!」」」」」
        完全に覆い尽くされてしまったゴッドラゴンオーは合体が強制解除!5色カトラ達が放り出された。

        「大地が終焉に覆い尽くされてるのだ!」
        「しっぽにまとわりつかないでくださいー!」
        プリキュアな二人の回りも完全に取り囲まれている!状況は絶望的だ!しかしその時!
        「あきらめちゃだめるふぁ!」
        「光の戦士は二人だけじゃないのだ!」
        妖精二人組が、さらに小さいプチ終焉存在に取り囲まれながら取り出したのは…
        さっき、配ってたペンライトだ!仮面のカトラを応援するために、
        サキが無意識に振っていたものでもある。
        二人の叫びとともに、全てを覆い尽くそうとする終焉の闇に抗い、光が弾け飛んだ。
        光は、迫る闇に比べて、あまりに小さい。飛び散った光はすぐに闇に飲まれ消える…。
        希望は失われたのか、所詮は絶望を前にした儚い望みであったのか…。
        否、そうではない。
        終焉存在の叫びで倒れた両親を、群がる小型終焉存在から必死に庇う小さな女の子の前に
        小さな輝きが舞い降りる。小さくともその光の分だけ終焉存在達は一歩たじろぐ。
        光の奇跡は、少女だけに起きたのではない、避難所で怪我人の看護に当たる者たち。
        逃げ惑う人々を冷静に誘導する職員たち。倒れた人に手を差し伸べ声をかける人たちに、
        そして、絶望に打ちひしがれ、項垂れて震える人たちの元へも。
        仮面のカトラ、5色のヒーローのカトラ達の手の中へ、巨大カトラの鼻先にも。
        光の欠片はやってきて、精一杯に輝いた。
        その輝きは、とても小さく非力なものだ。
        けれどもそれは、生きるもの全てに灯る光、絶望に屈しないという願い、正義そのものだ!
        誰ともなく、その光に手を伸ばし、強く握りしめると皆一斉に叫んでいた。
        がんばれ!負けるな!と!
        -- カトラ 2018-11-07 (水) 01:42:13
      • 終わりの数だけ始まりはある
        絶望の数だけ希望はある
        そして
        終わりと絶望を越えるため奇跡はある!
        「奇跡の歌が聞こえる……」
        サ姫がそう呟いた瞬間、空に無数の星が輝き
        奇跡の戦士達が舞い降りた!

        「「ツバイウイングプリキュア!だよ(なのだ)」」
        大きな翼を纏ったカトラとサ姫が飛んで来た
        「「武装神姫プリキュアです!あーい!」」
        機械の身体と武器を持った小さなカトラとサ姫が登場した

        「コズミックポリスカトラー現着であります!!」
        宇宙警察なカトラがポーズを決める -- サキ 2018-11-07 (水) 01:58:50
      • 空からは次々とツインテイルプリキュアに変身した二人と似た
        可愛らしい衣装を纏ったカトラとサキが何十人と現れて加勢する!
        全員抜群のコンビネーションと技で終焉存在の群れたちを退ける!
        着地に失敗して顔面から行ってるカトラもいるけど、大丈夫泣いてない。

        「我たちもいるのだ!」
        瓦礫の街を物ともせずに横一直線に並びバイクで疾走するのは…
        姿はそれぞれ違えど、すべて仮面をつけたカトラ達だ!皆一斉にバイクからジャンプ!飛び蹴りで
        終焉存在の群れを蹴散らす!
        クローで次々と敵をなぎ倒す仮面のカトラ、腕につけたロケットで縦横無尽に飛び回る仮面のカトラ、
        魔法陣から巨大な腕を出していっぺんに薙ぎ払っている仮面のカトラ、左右で色の違うのもいるし
        その向こうのカトラは金色に光りかがやく!

        「我々もなのだー!」
        5人5色のカトラ達の元へは、同じように色違いの戦士たちが助太刀に馳せ参じる!
        敵は地を覆い尽くすほどの数だが、こちらは一騎当千の強者どもが総勢100名以上である。
        さらに…
        「「「「「「ッッッッゥォォォオオオッンンッッッ!」」」」」」
        巨大カトラの数まで増えている!横一列に並んで大地を揺るがしながら行進してくる
        姿はさながら炎の7日間めいているが、彼女らもまた希望を求める声に応えて来た者なのだ!
        小柄な巨大カトラが炎を吐けば、全身から炎を吹き出しててバーニングする巨大カトラが
        炎のビームを吐き出した。ちょっと太った感じの巨大カトラや顔がちょっと凶悪な巨大カトラまでいる! -- カトラ 2018-11-07 (水) 02:22:41
      • 「これなら勝てます!」「はい勝てますー」「絶対勝つるにゃ」
        標準型サ姫、ロリなサ姫、猫っぽいサ姫…その他大勢のサ姫達が勝利を確信するがその一方で
        「でも、少々混乱気味な気がしないでもありませんわ」「いえ、これは間違いなく大混乱でしょう」
        お嬢様なサ姫、眼鏡をかけたインテリサ姫が拡大する混乱に首を捻っていた
        そうしている間にも次元を越えて次々とヒーロー達がやってくるのが見える

        「ここが戦場か?なのだ」多数の武器を装備したコンバットカトラが臨戦態勢に入り
        「我が絶対勝利の鍵なのだ!」勇者ロボに乗ったカトラがロケットパンチを放つ
        宇宙海賊のカトラ、鏡の騎士のカトラ…後から後から沸く様にやってくる

        「勝てるのはいいけど…これ、どうにかなるの?」
        「だから言ったではありませんか、混乱気味であると」
        もはや見える範囲、大地の果てまで埋め尽くが如く戦いは広がっていた -- サキ 2018-11-07 (水) 22:21:12
      • 絶望が半分、ヒーローヒロイン達が半分、大地はおろか空すら覆い尽くさんばかりであり。
        「おおーい!」
        カトラの声がする。よく見ると一人だけ普段のカトラと同じ格好だから、カトラまみれでも以外と目立つ。
        そして、ピクサーかなんかのキャラみたくなったカトラ達やカトゥーンなカトラの間をかき分けかき分け。
        「なんだか大変なことになってんぞなのだ…!」
        「この状況は一体…あ、アレ!?」
        パンツをズボンと言い張りそうな感じだったり、魔法をつかいそうな感じのコスプレをしたサキの群れから
        プレーンなサキを引っ張り出す。
        そうこうしてる内にもまだまだ人口密度は過密の一途をたどり…。夏冬のビッグサイトの様相を呈し始める。
        「押すな!潰れるではないか!?」
        「うにゃぁ〜!」
        もはや全方位にギュウギュウ詰めである。パンパンに膨れて限界な水風船の中に閉じ込められたようだ。
        凄まじい圧力がかかって苦しいのに、容赦なく詰め込まれ続けているのだ。
        そうしてついに…。
        パンッ!一瞬ですべてが弾け散る。 -- カトラ 2018-11-07 (水) 22:59:25
      • 白い空間の中を大勢のカトラとサ姫が散る様にしながら落ちて行く
        終焉存在と呼んでいた者は弾けて消えた
        戦いの舞台となっていた街と瓦礫の山、そして空も太陽も弾けて消えた
        「カトラちゃん!」「サキ!」
        名を呼び合い手を取り合ったカトラとサ姫の一組が消えた
        「カトラ!」「ガウウウウ!」今度は怪獣と怪獣にくっついたサ姫のペアが消えた
        まるで絵合わせの様にペアになる度に消えて行く
        「帰ったのか?なのだ」
        「うん帰ったんだよ」
        二人にはわかる、それぞれの世界へと帰って行くのだと
        ツインテイルプリキュアのカトラがパートナーに導かれ消え
        戦隊のカトラ達も司令サ姫に導かれ消えた……
        それぞれがパートナーと共にあるいはパートナーに導かれ消えて行く……
        そして
        「私達だけになっちゃったね……」
        「そうだな……」
        二人だけになってしまったが不思議と怖くない
        わかっているから、二人はどこでも一緒だと
        二人は手を取り合い、互いの身を抱きよせ……
        始まりの場所へ堕ちて行く……
        fall down... -- サキ 2018-11-07 (水) 23:21:17




  • 木々のざわめきに混じり、遠く潮騒が聞こえる。
    辺りは紅茶葉の色が透明なグラスの内に溶け出したようである。
    甘酸っぱい花の香が混じったアールグレイだ。
    「…んぉ?」
    寝ぼけ眼のカトラが、花畑から身を起こすと、身体を覆っていた
    蝶が一斉に飛び立った。 -- カトラ 2018-11-07 (水) 23:47:06
    • 「ふにゃ…?」
      続けてサ姫が身を起こした、まだ半分目が閉じている
      夢魔なのに寝坊助さんみたいですね
      そして良く見えるとサ姫の角の先で蝶の一匹がにこにこと笑っている -- サキ 2018-11-07 (水) 23:57:16
      • 「んん…?」
        よくみると虫ではなく、小さな人のような蝶を覗き込む。指先で軽く突くと、蝶は笑いながらきゃっと
        小さく悲鳴をあげて飛んでいった。
        「おい、起きるのだ。もう夕方なのだ」
        サキの肩を揺する。 -- カトラ 2018-11-08 (木) 00:04:44
      • 「へうえう…おはようカトラちゃん……あ……」
        ご主人様と呼ぶ所をちゃん付けで呼んでしまい
        申し訳なさそうに縮こまるサ姫 -- サキ 2018-11-08 (木) 00:10:05
      • 「おはようなのだ。夕方だがななのだ、どうした冷えでもしたか。」
        当のカトラはあくびをしながら、普通に返事をする。 -- カトラ 2018-11-08 (木) 00:13:38
      • 「…えっと?う、うん夕方だねカトラちゃん…♪」
        胸に嬉しさが込み上がりもう一度呼んでみた -- サキ 2018-11-08 (木) 00:18:46
      • 「何度も呼ばぬでもわかっておるなのだ。なんだか随分長く寝たようなそうでもないような…
        やたらと長い夢をみたような、みていないような…。あたまがぼんやりするのだ…」
        カトラはなんだか頭にもやがかかり、何を忘れたのか忘れたような…釈然としない気持ちに
        なり、にこにこするサキの横で腕組みをしてしきりに頭を捻っている。
        「…とりあえず、帰るか」 -- カトラ 2018-11-08 (木) 00:24:07
      • 「ん〜…私も何か夢を見ていた気がしますー……」
        カトラと同じ様に首を傾げるサ姫
        確かに何か特別で大切な夢を見ていた気がするが思い出す事が出来ない
        「むぅ、私もまだまだ未熟です…はーい帰りましょう♪」
        一緒に立ち上がるとカトラの腕に抱きついた -- サキ 2018-11-08 (木) 00:31:34
      • 「夢魔が寝こけておれば世話無いのだ…。おいー、歩きにくいなのだー」
        身長差ゆえ、小柄なカトラはちょっとサキの方に引っ張られるようになる。
        カトラは腕をほどくと、ちょっと間をおいて、何も言わずサキの手を握る。 -- カトラ 2018-11-08 (木) 00:57:30
      • 「うーうー夢魔だって寝るんだもん」
        頬を膨らませながら腕をぎゅむぎゅむとしていたが
        「あ…ふふっ…♪」
        握られた手をそっと握り返すと
        手を繋ぎながら寝床へと帰るのでありました -- サキ 2018-11-08 (木) 01:09:08



      • 「キテル…るふぁ」
        「キテル…のだわはは」
        どこかで見た様な妖精が二人の背中を見送っていたとかいなかったとか -- 2018-11-08 (木) 01:09:23

intermission2 Edit

  • イカダで釣りしてる -- 2018-12-03 (月) 01:19:37
    • 空には真綿の塔めいた入道雲があり、海面を穏やかな風が吹き渡っている。
      海も空も日に日に、その青さを増しているような気がする。
      季節が移ろうものだということは、当然カトラも知っているが、王宮に居た頃は
      ただ、窓の外の景色が変わっているというだけのことであった。
      王宮どころか、家も無い場所に寝起きするようになると、自分の暮らしていた
      日常は孤島程に小さなもので、その回りを世界という大海が取り囲んでいるのを
      実感しているような気持ちになる。
      海の些細な変化一つで、日常は翻弄されるのだ。だから、今までは見過ごしていた小さな変化も
      自分の体のうちの事のように敏感に、そして素直で真摯に受け止められるのだ。
      「ぜんぜんっ釣れねーのだ」
      ちょうど昼飯の魚が釣れなくて、腹が鳴る音を聞くのと同じように。 -- 2018-12-03 (月) 01:19:46
      • サ姫の生まれ育った魔界にも海はある。
        でもそれは地上世界にある穏やかで時に激しい命の源たる海とは異なる。
        魔界の海は、魔王フォルネウスや海魔クラーケンの支配する魔の領域の一つであり
        楽しむために入る様な場所ではなかった。
        だからサ姫にとって、海で釣りを楽しむと言うのは新鮮で魅力的な行為だ
        「ふぁ…釣れませんねー」
        しかし、何事も無い海で漂うだけの時間が続けば飽きても来る
        既に竿を放棄しごろごろするサ姫であった -- サキ 2018-12-03 (月) 01:30:37
      • 朝からイカダに乗っていて、もう太陽が中天をすぎようとしている。
        場所を変え、釣り餌を変え、あれこれとしてみたが、釣果は芳しくない。
        「昨日まで入れ食いだったのにおかしいなぁ…おっ!?」
        「………。」
        やっと釣れたと思ったら、知らない海藻だった。ダラダラするサキに放ってやった。 -- カトラ 2018-12-03 (月) 01:39:43
      • 「ぴゃっ?」
        急に視界が暗くなった、ぬるぬるした何かが顔の上に乗っている。海藻だ。
        飛んで来た先はカトラの方、つまりはカトラがこっちに投げたのだ。
        「…うー顔にあたったー」
        むぅっと拗ねた表情をするサ姫さん -- サキ 2018-12-03 (月) 01:44:36
      • 「サボってねーでしっかり釣るなのだ、晩飯抜きになるぞなのだ」
        背中で返事をすると、カトラは餌をつけ直し、竿を振るって正確に針を投げ入れた。
        -- カトラ 2018-12-03 (月) 01:51:15
      • 「カトラちゃん冷たい……」
        少々拗ねながら起き上がると、サ姫は放置してあった竿を握った。海藻はスープの材料にも出来るのでとっておく。
        「…でも、今日は誰も来ないから退屈だよー」
        誰もと言うがここは海の上、誰かと遭遇する確率は極めて低い
        それでもここ最近頻繁に出会う者達が居た。イルカだ。
        二人が海に出る様になってからイルカと度々遭遇する事があった
        最初は遠巻きに二人の周囲をウロウロするだけだったが
        二人が無害と知るとイカダへと近付いて来るようになり、サ姫が触れたり撫でたりしているうち友人の様な関係となった
        今の二人にとってイルカは退屈な時間を紛らわせる遊び相手であり
        そして時に魚の群れを教えてくれる情報源でもあった
        そのイルカが今日は一度も顔を出さない。 -- サキ 2018-12-03 (月) 02:03:21
      • 「そういえば、今日はイルカの奴も見ないのだ…。イルカって確か結構美味いんだよな…」
        「食べちゃダメだよ!?お友達なんだから!」
        退屈に飽かして、他愛なく言い合いをしていると、海面に飛沫をあげてイルカが飛び出た。
        「おっ」
        「あっ♪」
        そして次の瞬間。イルカの尾びれを掠め、巨大鰐のごときアゴがせり出す!
        バッッズンンンッッ!!大音響!アゴが閉じた瞬間、海水が飛沫となってイカダの二人の
        顔面にぶっかかり、眼の前にせり上がる塔のごとき巨体が日差しを遮り、海水が滂沱の滝となる。
        「おおっ」
        「うわあっ!?」
        ジャンプする巨体が海中に没すると、津波のごとき波を立て、イカダは転覆した。 -- 2018-12-03 (月) 03:49:30
      • 「一体なんなのだ……」
        イルカが海から飛び出し、それを追う様にして巨大な何かが飛び出してきた
        一瞬だけ見えた巨大な顎から察するに肉食生物である事は間違いない
        そうなるとこの状況は極めて不味い、何よりサキの姿が見えない事が不味い
        サ姫はカナヅチ、さらにもし今の衝撃で気を失っていたら……
        「世話のかかる奴なのだ……」
        愚痴りながらもカトラが再び海に潜ろうした時……
        「きゅー」
        「ぷひゅ…死ぬかと思いましたー……」
        イルカに担がれる様にしながらサ姫が浮上してきた
        そしてカトラを見るなり問い尋ねた
        「…今のカトラちゃんの親戚…?」 -- サキ 2018-12-04 (火) 21:52:39
      • 「無事だったか。あれはただのでかいトカゲなのだ。一緒にするでない…うわっまた来た!?」
        でかいだけで片付けるには過ぎるサイズである、海面下で黒々とした大きな物体がせり上がって
        来たかと思うと、カトラは波に2m以上も持ち上げられる!
        波間を食い破るように再び飛び出す大顎!狙いは明らかにイルカだ!
        「ぬぉお!」
        寸でのところで、飛び上がったカトラがサキを掴み、サキはイルカを抱えて持ち上げられる。
        上から見下ろすと、飛沫を上げる海面下の影は20m近い。クジラよりも筋肉質な古代魚の肉鰭めいた手足に
        イリエワニをさらに獰猛にしたような面構えである。
        中生代の海に棲息していた海棲爬虫類モササウルスに似たドラゴンの一種に違いない。 -- カトラ 2018-12-05 (水) 00:35:31
      • 「や、やっぱりカトラちゃんの親戚じゃないの…!?」
        「きゅー!」
        トカゲと呼ぶには巨大すぎるし、海の巨大生物である鮫や鯨と似ても似つかない
        なによりその巨体から放つ威圧感はドラゴンのそれの様である様に思えて -- サキ 2018-12-05 (水) 00:49:33
      • 「我はあんな頭悪そうな面してないのだ!シツレイな!
        そもそも、神域のドラゴンと動物種のドラゴンとではなー…うわっとと!しつこいなこやつ!」
        またジャンプして、下からガチンガチンと歯を鳴らしてくるので、カトラはふわふわと高度を取る。
        「ちょっとイルカ持ってろなのだ。我がドラゴンの格の違いというやつを教えてやるのだ!
        魚を横取りしてるのもきっとあいつだろーしな!」 -- カトラ 2018-12-05 (水) 01:06:58
      • 「ぴゃー!?」
        「きゅー!?」
        巨大な質量が飛び上がる度に空気が揺れ、サ姫とイルカは煽られ悲鳴の様な声をあげる。
        「はうあう、教えるってどうするんですかー?」
        「きゅうきゅう」 -- サキ 2018-12-05 (水) 01:15:34
      • 「挨拶も無しに噛み付いてくる輩に、言葉が通じるとは到底思えぬな。ならば決まってるのだ!」
        言うが早いか、サキとイルカを残して、カトラは海面めがけて弾丸の如く突入!
        直後、海面が水中爆発めいて何度も弾ける!海中でカトラと海生爬虫類ドラゴンが激しく
        ぶつかり合っているのだ。 -- カトラ 2018-12-05 (水) 01:30:25
      • 海中の様子は見えないが、弾ける水面を見れば戦いの激しさがわかる
        「カトラちゃんがんばれー!」
        「きゅきゅー!」
        イルカと一緒に海中のカトラを応援するサ姫さん
        カトラの戦歴を考えれば不安は大きいが、それでも今のサ姫に出来る事は応援する事だけで -- サキ 2018-12-05 (水) 21:29:44
      • 応えるように海面から拳を突き出したカトラが浮上!すぐにまた潜る…
        というより引っ張り込まれている…?
        「ぬああああああああああ!?」
        カトラの足を咥えた海ドラ(仮)がそのまま右海面にカトラを叩きつける!
        返す刀で左海面にも叩きつける!そして!右!左!右!左!
        岩場に叩きつけられるタコめいて為す術もなく振り回されるカトラ!
        そのままぽーんと高く放り上げられたところを飛翔して退避!
        「あいつなかなか手ごわいぞなのだ!おのれトカゲ風情がっ神ドラゴンを侮るでないぞ!」
        再び海中に突撃するカトラもさすがの頑丈さである。
        「ぬああああああああああ!?」
        ボールを鼻面で突き上げるイルカのように、飛沫をあげジャンプする海ドラ(仮)
        ボールのごとく跳ね飛ばされるカトラ!水中戦ではアドバンテージが取れない。 -- カトラ 2018-12-05 (水) 23:53:56
      • 「カトラちゃん!?」
        イルカやシャチ等、知性の高い海の生物の中には獲物を玩具にする物がいる
        今のカトラは海ドラ(仮)の玩具にされている様にしか見えなくて
        「一回撤退しよ?ねっ?ねっ?」
        だから、このままでは何度突撃しても玩具にされるだけにしか思えない -- サキ 2018-12-06 (木) 00:11:49
      • 「このまましっぽを巻いて逃げろというのか!
        見ていろ…赤熱化で海ごと茹でだこにしてくれるわ!なのだ!」
        頭に血がのぼって文字通りカッとなろうとするカトラ。
        実際できるかもしれないが、無差別攻撃にも程がある。 -- カトラ 2018-12-06 (木) 00:22:53
      • 「カトラちゃんそれだめだよー!?」
        もし海を沸騰させたなら海ドラ(仮)だけでなく、近海の生物達にも影響が出る事は容易に想像出来て
        だからと、今のカトラは文字通りに熱くなりすぎて言葉で止めるのは難しい
        そこでサ姫のとった行動は……
        「イルカさんお願い!」
        「きゅー!」
        サ姫がカトラに急接近すると、サ姫が抱き抱えていたイルカが尾をフルスイングした -- サキ 2018-12-06 (木) 00:35:21
      • 「ぬああああああ!?」
        海に叩き落とされたカトラは、ジュッと水につけた線香花火音をさせて。
        また、ぽーんと鼻面で空中高く放り上げられる。
        「何をするのだなのだ!」
        海面に突き出た岩に叩きつけられて怒るカトラ。強制冷却された
        頭からすでに水蒸気が吹き出す瞬騰っぷりである。 -- カトラ 2018-12-06 (木) 00:56:06
      • 「カトラちゃん少し落ち着こうよ?ね?」
        「きゅう」
        サ姫がふわふわと飛んで来た。イルカは海から顔を出しこくこく頷いている
        「あんまり熱くなりすぎると解決出来る物も出来なくなるし……」 -- サキ 2018-12-06 (木) 01:08:46
      • 「ならば、このままあのトカゲに食料を食い尽くされるのを見ておれというのか!
        そやつも喰われそうになっておったのだぞ!」
        カトラは腹立たしそうにするが、そもそも海ドラ(仮)が不漁の原因だというのは、
        状況からの推測でしかない。
        「我が腹減ってんのにあいつだけ飯食ってるとか許せぬ!あと我の方が絶対ツヨイ!
        だから仕留めて晩飯にしてやるのだ!」
        カトラのなかですでに目的は、漁場の保護から喧嘩に勝つことと晩飯の確保へと
        華麗なるスライドを遂げていた。新しい目標が設定されると、古い方は綺麗に忘却
        される、多分カトラのおつむもあの巨大海棲トカゲと大差あるまい。 -- カトラ 2018-12-06 (木) 01:40:11
      • 「うーそれは私もわかってるよー」
        「きゅう……」
        カトラの言う様に、あの海ドラ(仮)を放置しておくわけには行かない
        友人であるイルカが食べられてしまう可能性もあり
        そうでなくても付近の魚が食いつくされれば、自分達だけでなくイルカ達も餓える事になる
        「んー…じゃあ…別の場所に行ってくれるようにお話してみるのは…?」 -- サキ 2018-12-06 (木) 01:49:36
      • 「あの知性の欠片もないツラを見ろなのだ!話しが通じる相手か!?なのだ!」
        波間に鰐のごとく顔をだす(仮)を指差すカトラ。
        「顔はコワイけど結構いいドラゴン?かもしれないよっ」
        「はーっ!そんなバカな…」

        ーーーで。
        波間に突き立つ岩の上で、サキと(仮)が本当に会話しているではないか。
        胸鰭?を器用に使って岩に捕まって立ち上がる(仮)は、サイズこそ巨大だが
        後足で立ち上がる人懐っこい犬のようである。 -- カトラ 2018-12-06 (木) 02:10:06
      • 「うんうん…そっかー君も大変なんだねー」
        「ぎゃう!ぎゃう?ぎゃぅぅぅ……」
        (仮)の顔の前でホバリングしながら、こくこくと頷いているサ姫
        どうやら世間話をしている様だ。
        最初こそおっかなびっくりであったサ姫だが、会話が成立すると判明した事で状況は一変した
        会話し交渉を進めるうち、(仮)が物わかりの良い素直な個体である事がわかったのだ -- サキ 2018-12-06 (木) 21:24:46
      • 「…そんなバカな…」
        カトラはさっき同じセリフを言った時と同じ顔で呟いた。
        「というか、おぬし、その…それはほんとに通じておるのか?」 -- アトイ 2018-12-09 (日) 23:07:51
      • 「ふぇ…通じてますよーねー?」
        「ぎゃうー♪」
        サ姫が首を傾げると(仮)も一緒に首を傾げた
        どの程度会話が成立しているかは不明だが、意志疎通は出来ている様だ
        「そうそう!この子も親元を離れたばかりで、あちこちの海を巡りながら修行中らしいです」
        「ぎゃふ!」 -- サキ 2018-12-10 (月) 00:03:32
      • 「なるほど、まだ子供か。だからドラゴンなのにこんなに小さいのだな」
        小ささで言えば身長1.4mのカトラのが(仮)の10分の1以下のサイズだが。
        「とりあえず…この辺は我の縄張りなのだ、他所いってもらえなのだ。
        人の街も近いでな、この辺りの漁場を荒らせば、必ず諍いとなるであろうなのだ」 -- カトラ 2018-12-10 (月) 00:15:56
      • 「じゃあ、それ伝えてみるね…?実はかくかくしかじか…で…」
        「ぎゃう?ぎゃうぎゃう、ぎゃうう」
        サ姫がカトラの言葉を(仮)に伝えると、(仮)は何やら悩み始めて……
        「ぎゃう!ぎゃうぎゃう」
        「え…?私じゃ…カトラちゃんと…?」
        なにやら思いついたらしい(仮)の言葉に驚くサ姫
        そしてサ姫はカトラの方へ振り向くと、こう告げた
        「一緒に修行したいって……」 -- サキ 2018-12-10 (月) 00:40:53
      • 「…なんでそうなる…」
        腕組みをして高い入道雲を見上げながらカトラはため息した。爽やかな夏空だった。 -- カトラ 2018-12-10 (月) 00:47:09

      • ーーー結局。
        修行に付き合うことになった。 -- 2018-12-10 (月) 00:51:57



      • そして夕刻。
        背びれを夕日に染めた(仮)が泳ぎ去っていく
        その表情はとても満足して…いる様に見える、爬虫類の表情はわかり辛いし
        「やっとですね……」
        「やっとなのだ……」
        そして去って行く(仮)を見送る、カトラとサ姫
        その表情はとでもぐったりとしている。
        (仮)の修行に付き合う事になったカトラ
        最初こそ「このくらい余裕なのだ!」と泳いだり、海岸を走ったり
        はたまた海岸の岩を砕いたり等々……(仮)との修行を楽しんでいたのだが……
        修行仲間が出来た事で、テンションの上がってしまった(仮)
        その修行はどんどんハードになっていた -- サキ 2018-12-10 (月) 01:16:37
      • 「はぁ…へふぅ…力づくで追い払うのと、大差なかったんじゃないかなのだ…」
        岩に足を投げ出して、荒い息をするカトラ。海にいるのに汗だくである。海水と汗の塩が吹いて
        今彼女はいい塩加減であろう。
        「それともう一つ忘れてるのだ…」 -- カトラ 2018-12-10 (月) 01:23:48
      • 「…思うんだけど…カトラちゃんが挑んだから、修行仲間に丁度いいって思われたんじゃ……」
        何度も挑むカトラを見て、(仮)が楽しくなってしまったのでは…と言う推測だ
        「忘れてる…あ、ごはん!」 -- サキ 2018-12-10 (月) 02:03:26
      • ぐぅーと、カトラは高く鳴る腹で答えた。 -- カトラ 2018-12-10 (月) 02:10:02

intermission3 Edit

  • 季節は完膚なきまでに夏である。カトラはいつものごとく釣りをしている。
    「釣りは好きだが、さすがに飽きてきたな…なのだ」 -- カトラ -- 2019-01-09 (水) 01:22:26
    • 「でも…陸に居るよりは涼しい気がしますし……」
      日傘で日差しから身を守りながら釣り糸を垂れるサ姫さん
      釣りそのものよりも、涼を得る目的の方が大きい様にも見える -- サキ 2019-01-09 (水) 01:28:10
    • 「暑いの寒いのと、鱗のない体は難儀だのなのだ」
      ひょいっとイワシを釣り上げて、かけたポリバケツに放り込む。 -- カトラ 2019-01-09 (水) 01:30:06
    • 「むぅ…それが普通なんですよー…エーラちゃん遊びに来ないかなー……」
      呟く様に言ってサ姫は空を見上げ、すぐに日傘の影に隠れた。
      エーラとはカトラの妹の氷河ドラゴンであり、彼女がいるだけで周囲は寒冷地帯の様な事になる
      ちなみにカトラとはあまり仲がよろしくない、 -- サキ 2019-01-09 (水) 01:43:02
    • 「縁起でもないことを言うな!なのだ!この辺り一帯がドラゴンの国の海みたいなことになるぞ」
      青ざめた顔で、ぶるっと身を震わせるカトラ -- カトラ 2019-01-09 (水) 01:53:30
    • 「もうカトラちゃんったら…そんなに嫌わなくてもいいのに……」
      とは言うも確かに海が氷で覆われてしまうのは困るかもしれない
      この海から糧を得ているのはカトラとサ姫だけないのだから
      「でも…妹って可愛いと思うのだけどなー」 -- サキ 2019-01-09 (水) 02:00:13
    • 「妹がぁ?正気かおぬし、なのだ」
      「ああ、そういえば以前ティンダも同じ事を言っていたのだ」
      ティンダとは7人姉妹のカトラの一つ下の妹である。カトラの目線の先には、麦わら帽子の唾に空いた穴から入道雲が高く昇るのが覗く。 -- カトラ 2019-01-09 (水) 02:09:23
    • 「正気ですよ?特にエルファ…私の直ぐ下の妹なんですけど…これが可愛くてー♥」
      妹の可愛さを語り始めるサ姫だが、カトラはエルファと聞いた瞬間に浮かんだ不思議なビジョンが気になってしまう。
      奇妙な服を着て並んで歩くカトラとサ姫、そこへ掛け寄って来るサ姫そっくりな銀髪の幼女…… -- サキ 2019-01-09 (水) 02:20:58
    • 「エルファ…?おぬしを縮めたような小学生のあやつか」
      「…ん??」
      不意にカトラは、自分の言葉に首をひねる。
      サキの姉妹には、姉のヴァルしかあったことがないのに。なぜだか妙な既視感にも似たもやもやとした感じがあたまをよぎる。 -- カトラ 2019-01-09 (水) 02:25:42
    • 「そうそう…私そっくりで可愛く……あれ?」
      カトラの言葉にコクコクと頷くもすぐにハッした表情となり
      「…私、妹の事話した事あったっけ…?」 -- サキ 2019-01-09 (水) 23:01:13
    • 「いや、聞いた覚えはないし、聞いても聞き流すのだ。…おそらく寝言でも聞いたのであろう」 -- カトラ 2019-01-10 (木) 00:11:05
    • 「むぃ…そっか寝言かー……」
      聞き流すと言う言葉に拗ねた表情を見せるも、寝言と聞きとりあえずは納得した様です
      「…マm…お母様は元気にしてるかなー……」
      妹の話題から故郷の事を思い出したのか遠い目をするサ姫さん -- サキ 2019-01-10 (木) 00:17:14
    • 「そういえば、大分日数も経ったよななのだ…」
      そういう間にもまた一匹イワシを釣り上げ、バケツに放り込まれたイワシはビチッと跳ねた。
      「魔界か…やっぱり歩いていくと遠いのかの?」 -- カトラ 2019-01-10 (木) 00:29:14
    • 「歩いてですか…?あ……」
      カトラが質問した直後サ姫の竿が揺れた。慌ててあげると小さな黄色の熱帯魚だった。
      流石にこのサイズを食べるのは海に優しく無いのでリリースする
      「…えっと、そうそう…歩いてですね…?んー……」
      んーが十秒を程続き
      「どうなんでしょう?私、こっちに直接召喚されたのでー」
      サ姫に限らず、大抵の魔族は召喚による来訪か転移ゲートを抜けるので
      歩いてと言う発想は無かった -- サキ 2019-01-10 (木) 00:39:25
    • 「そういやそうだなー…我召喚ゲートはあんまり好きじゃないなー…なのだ。
      あれ、通るとかぶれるのだ…。なんかこう…かゆくならんかなのだ、あれ」
      そういいいつつ、髪をまとめ上げたうなじをぽりぽりと掻く。 -- カトラ 2019-01-10 (木) 00:52:12
    • 「か、かゆくですかー?むずむずはしたけれど……」
      驚きながら言うと、サ姫はカトラに召喚された時の事を思い出した。
      思い出しつつカトラのうなじを掻く
      「んっと私の時は…待っていたら糸の様な物に引っ張られて……
      うねうねした空間を…少し気持ち良かったかも……(ぽっ)」 -- サキ 2019-01-10 (木) 00:58:23
    • 「夢魔の通ってくる穴はみんなそんななのかうねうねって…あああ〜やめろぉくすぐるでないぃ〜うひぃ!!」
      首をすくませてうなじを手で押さえるカトラである。サキュバスの指使いはやばいらしい。 -- カトラ 2019-01-10 (木) 01:12:12
    • 「私はカトラちゃんが初めての人(意味深)だったけれど……
      姉さま方は楽しそうに行くし……ふぇ?だって痒そうだったから……」
      浮いた指がわきわき -- サキ 2019-01-10 (木) 01:18:35
    • 「ひっくり返したカニみたいな動きはやめぬか。っとにもう…」
      そういいつつも、座ったまま逃げないあたりは、カトラも慣れっこである。
      アウトリガー付きの狭い丸木カヌーの上だ、暴れたらひっくり返るし。
      「なんか、召喚されるの待ってるとかいったが。ゲートの前に待機して待ってたりするのかおぬしらは」 -- カトラ 2019-01-10 (木) 01:25:09
    • 「召喚はいつされるかわかりませんからねー…お花摘んでる途中に呼ばれたら恥ずかしいですし……
      だから『召喚の間』と言う場所で待ってるんです」
      とりあえず手をひっこめつつ説明する
      「待ってると言ってもずっとでは無く…一日のうちの何時間かだらだらしながら」
      待機時間の事を考えると、カトラがサ姫を引き当てたのは本当に運命的な物だったのだろう -- サキ 2019-01-10 (木) 01:32:06
    • 「へー召喚ってそういうシステムになってるのだなー…。あ、じゃあ…
      魔族のドラゴン達も、喚ばれるのを待って待合室みたいなとこで待機してて。
      あ、呼ばれたからちょっといってくるわー。うぃーっすおつかれー。みたいな会話を…」
      その待合室にはスナックやジュースの自販機がおかれ、本棚には日に焼けた雑誌や漫画があるのだ。
      しかし最近では、もっぱら皆スマホを見ているのだろう。
      「…ありがたみが薄れた」 -- カトラ 2019-01-10 (木) 01:39:21
    • 「カトラちゃん変なビジョンが浮かんでませんか…?
      ドラゴンや魔物は…上級か下級かで違いますよー」
      上級種は召喚される事を待っている事もあるが、召喚の糸が来ると瞬間的に契約するか否かを決定し
      下級種は召喚者の力量があれば容赦なく召喚の糸に手繰り寄せられてしまうらしい -- サキ 2019-01-10 (木) 01:46:08
    • 「召喚とは、例えるならば釣りのようなものだと昔習ったのう。
      時と流れを正しく読み、適した仕掛けを、望む場所に投げ入れるのだ、なのだ」
      そういうカトラの竿は、銀色のイワシを海中より引き上げた。バケツに放り込む。 -- カトラ 2019-01-10 (木) 02:00:44
    • 「釣りですかー…言い得て妙ですね」
      カトラの言葉に大きく頷くとパンっと手を叩いた
      「つまり私はカトラちゃんに一本釣りされちゃった…♥」 -- サキ 2019-01-10 (木) 02:07:08
    • 「そうだなー我は全然違う魚を狙ってたのだがなーなのだ」
      ふっ…とため息と嘲笑の半分くらいな吐息とともに、カトラは再び針を海へ投げ入れる。
      「というかもっと、じゃんじゃん釣れなのだ。じゃないと…」
      そういうカトラ達は見渡すかぎり大洋の待っただかなである。そして背後には…
      qst088389.jpg
      真夏の日差しよりも眩しく、そしてうっとうしい金色の光を放って浮かぶ金の文字…。
      二人は久々に湧いて出た金文字の試練真っ最中であった。 -- カトラ 2019-01-10 (木) 02:20:37
    • 「家に帰れんぞなのだ…」
      心底うんざりした顔でカトラは言った。早朝から始まったこの試練。すでに船はNやSRイワシで満杯である。 -- カトラ 2019-01-10 (木) 02:21:36
    • 「はぅ…祭(フェス)とか言って…確立0.6%くらいだったりしませんかー」
      SSRピックアップとは言うが、種類と総数が増えれば目的の物を引く確率は下がってしまうのだ。虚しい
      確立の無常、嘆き叫ぶ様に返答すると釣竿を握り直した
      直後、早速キタ!
      「来ましたー…ハコフグでした……」
      一応食する事は出来るので、イワシとは別のバケツに放り込む -- サキ 2019-01-10 (木) 02:28:42
    • 「SSRハコフグはもううんざりなのだ!生臭いのだ!暑いのだ!イワシだらけで昼寝する場所もねーなのだ!」
      カトラは竿を船べりにひっかけると、ぐてーっと両手足をカヌーから投げ出して仰向けになってしまった。
      もうどうにでもなーれのポーズである。
      その時、カトラの竿がピクピクと動いた。
      「カトラちゃん、引いてるよ」
      カトラはボロの麦わら帽子を顔に被って知ったこっちゃないといった風である。仕方なくサキが竿を引っ張り上げると…。
      「あっ」
      「おっ」
      海面から虹色の光が立ち上り、金色のイワシが飛び出したのであった。 -- 2019-01-10 (木) 02:43:17

Ep.15 Edit

  • 状況:夏のもうすぐ終わる頃 -- 2019-01-18 (金) 00:55:44

    • 熟れたオレンジのような太陽が、夜露を蒸発させ、早くも辺りを蒸し始めている。
      さらさらと流れる用水路の水は、まだ濃い影の中で涼やかな音を立てる。せせらぎは
      崖っぷちで取水口からパイプへ流れ込み、ツギハギの芋虫めいたパイプは崖を下って
      同じくツギハギな屋根の横を通って海へと入っていく。

      ツギハギ屋根に流木の柱、壁はすだれの野趣あふれる小屋の中で、サキが真鍮製
      の蛇口をひねれば勢いよく水がドラム缶に溜まっていく。そして、今度は横の紐を
      引っ張るとドラム缶からペンキ缶が飛び出して、頭上から湯のシャワーを降らせ湯気が
      立ち込めた。ドラム缶風呂に、底に穴を空けたペンキ缶の手作りシャワーだ。 -- 2019-01-18 (金) 00:56:00
      • 「ふーんふふーん…♪」
        鼻歌を歌いながら、サ姫は朝から浴びるシャワーの幸せを満喫していた
        頭頂部にあたった湯は髪を伝い胸と背へそして足元へ流れ、肌に残る夜汗を流し去っていく
        汗が流れ去っていく心地良さ、水浴びするためにいちいち水源に行っていたのが遠い昔の様だ。
        「んーさっぱりしました…♪」
        やがて缶の中は湯は空となり、サ姫のシャワータイムも終わりを告げる
        側に置いたタオルで揉む様にしながら髪の水分を拭き取ると、タオルで胸元を隠しながら寝床へと

        「カトラちゃん朝ですよー♪」
        歩き付いた先は夏の寝床としているハンモックの元
        二つ並んだ一つはサ姫の、もう一つにはカトラが無邪気な寝顔を晒していた -- サキ 2019-01-18 (金) 01:28:49
      • 屋根の穴から落ちる朝日が、木漏れ日の様にカトラの上に落ちて揺れる。
        横には、屋根の下に遊牧民の使うような立派なテントが張ってあるが、潮風に揺れる
        ハンモックで寝たくなる気持ちはよく分かる。
        古びたランプ、白い巻き貝や宝石のような小石に糸を通したオブジェ、鮮やかな花の
        飾り付け、ついでに魚も干してある。
        野宿生活を初めて2ヶ月余り、格段に進化したカトラとサキの住処である。
        「んー…」
        そして寝心地が良すぎるのか、しっぽをゆるっと動かしただけでカトラは起きる気配
        がない。 -- カトラ 2019-01-18 (金) 01:43:55
      • 「……むぅ、起きませんねー」
        今度は身体を揺すってみたが、やはり尻尾が揺れただけだった。
        実はカトラの寝起きが悪いのは今日に限った事ではない
        ドラゴンの本能なのか習性なのか、一回眠るとなかなか目を覚まさないのだ
        夢魔であるサ姫の方が早起きなのも愉快な話であった
        「カトラちゃんかわいいなぁ♥…ではいつもの」
        そい言って目を閉じると、サ姫はカトラの顔に唇を近づけていく -- サキ 2019-01-18 (金) 02:07:46
      • 「…毎日毎日、やめいと言うておるだろうがなのだ」
        むにゅぅとサキの頬を、目を閉じたままカトラが掴んだ。 -- カトラ 2019-01-18 (金) 02:18:10
      • 「だってこの方が早く起きてくれる事多いか…ふにゅ……」
        カトラに頬を摘ままれサ姫は面白い顔になった。
        多いとは言ったが、サ姫の唇が触れる前にカトラが目を覚ます確率は三割ほどでありました -- サキ 2019-01-18 (金) 22:12:23
      • 「別に早起きすることも無かろうであろうが」
        そう言ってシャツと下着だけの姿で、カトラはあくびと共に伸びをする。
        「カトラちゃんお寝坊すると、起きたと思ったら昼寝はじめちゃうし」
        「ドラゴンはそういうものなのだ」
        ハンモックから降りると、テント脇の大樽の蛇口をひねって顔を洗う。蛇口は2個、上の
        方は濾過前の水で生活用水、下は手作り濾過槽を通した飲料用だ。大樽は浄水器兼水瓶である。中の水
        はシャワー同様手作り水道で水源からここまで引いている。 -- カトラ 2019-01-18 (金) 23:30:59
      • 水がいつでも使える生活って素晴らしい、そんな事を思いながらサ姫は着替えを終えた
        今着ているのは以前の様なレオタード風の装束では無く人の街で購入したシャツとスカートだ
        ゆるくフワっとした袖とスカートの膨らみは、森ガール風でもありサ姫を愛らしく見せてくれる
        夏の時期になぜこんな衣装を着ているかと言うと
        食糧の採集に向かう森や草むらには肌を刺す虫や肌がかぶれる植物等が多くあるからだ
        そんな苦労の中採集した果実やハチミツそして肉類は二人の食卓を豊かにしてくれていた

        「るーるー♪」
        サ姫の鼻歌二番が流れる中、木作りのテーブルの上に採集物を加工した朝食が並んでいく
        主食はどんぐりクッキーと木の実を混ぜ合わせたパン、付け合わせはイノシシ肉のハム
        そして果実から作ったジャムとハチミツ、さらにおそろいのカップが並び朝食の準備が進んで行く 、 -- サキ 2019-01-19 (土) 00:26:01
      • 「いい匂いなのだ〜」
        食卓に上る湯気に釣られるようにして出てきたカトラも、王女のドレスではなく、村娘風
        なエプロンドレスだ。機能性もありつつフリルやパフがつき後ろ髪が前へ垂れてこないよ
        う、頭には大きな髪留めリボンがついている。サキの見立てだ。
        「今日のパンの出来はー…甘ッ!」
        香ばしく焼けたパンをつまみ食いしたカトラが、思わず叫ぶ。
        「見た目はパンじゃが、これはケーキだななのだ。まぁ美味いのだが」 -- カトラ 2019-01-19 (土) 01:39:05
      • 「はい♪今日もいい味が出せましたー♪」
        カトラの反応にサ姫は至極当然と言った表情で微笑んだ。
        サ姫が作る料理はなぜかお菓子の味になってしまうのは、数カ月が経過してもまったく変わっていなかった
        それはさておき、村娘風あるいは森ガール風の少女二人が囲むテーブルの情景はのどかでふわふわとした空気が漂い、まさに平和な一時がそこにあった
        「やはりパンにはミルクですねー♪」
        ハチミツとジャムを塗り付けたパンを齧りながら、カップに注がれたミルクを一口
        その味に満足の笑みを浮かべるサ姫さん。
        このサキュバス、精気でなく甘い物を燃料で動いてるのかもしれない -- サキ 2019-01-19 (土) 22:04:43
      • 「甘いパンにジャムと蜂蜜塗っておる…」
        そういうカトラも、ハムに蜂蜜塗るんです…?とサキに言われたりしてるので、お互い深
        くは突っ込まない。ご飯は食べた人が笑顔になれればそれで良い。
        「おっ、クッキーの方は美味しくなっておるなのだ」 -- カトラ 2019-01-19 (土) 22:58:04
      • 「あ♪」
        カトラの指摘にサ姫は笑みを強くした
        「毎回、粉や砂糖の配合を変えているのだけど…今日の配合はベストマッチだったみたいです…♪」
        コツコツと重ねている工夫を気付いてもらえるのは、それだけで嬉しいのであった
        パンの方も粉の配合変えてるんですよーと言ってみたが、そっちは甘すぎてわからんのだと言われてしまいました
        それでも二つ目を食べるあたり、カトラ的には美味しいのだろう -- サキ 2019-01-19 (土) 23:18:50



      • 朝食を食べ終わると、二人で片付けだ。サキが皿を洗って水切りカゴに置いて、カトラが
        横でふーっと火を吹く。そして乾いた皿をさらに横の鞄にしまっていく。
        不思議なことに、皿でもカップでも蜂蜜やジャムの瓶でも、ダッチオーブンでも、いくら
        でもスルスルと小さめな旅行鞄の中に入っていく。
        サキの姉、ヴァルに貰った不思議な鞄である。前にヴァルが遊びに来た時に、二人が猿
        や狼に食料を狙われて困ると言うと、それなら、これやるよ。と気軽にくれたものだ。
        食料庫兼食器棚兼道具置場、しかも超コンパクト、正直すごく便利。
        「金文字のやつもおととい追い返したばかりだし、今日は卵でも取りにいくかなー」 -- カトラ 2019-01-20 (日) 00:36:41
      • 「いいですね!卵があればケーキも作れますー♪」
        卵が便利な食材。三食の材料にもなるし菓子作りの材料にもなる、殻を砕いて肥料の材料にする事も出来る
        さらに、卵を捜すついでに他の食材が見つかる事もある
        そうと決まればサ姫は掛けてあった手さげの竹籠を手にとり中に布の切れ端を詰めていく。採取した卵を割らないための知恵だ。
        ちなみにこの竹籠を編んだのはカトラだったりするのだから驚きだ。 -- サキ 2019-01-20 (日) 01:46:10
      • 「おぬしは卵無くてもケーキ作れるじゃろ、オーロックスのローストが何度もロールケ
        ーキに化けたのだ。なので、卵は我がオムレツにするのだ!ひき肉入なのだー」
        「カトラちゃんのお料理はよく炭に化けてるじゃない?」
        「ぐぬっ…しかたない、卵は山分けなのだ」
        おしゃべりしながら飛んで、少し離れた断崖でホバリングを始めた。二人の周りを大きな
        海鳥の群れが吹雪のように飛び回っている。
        「ほいほい、と…おっこっちのも3つあるな1個いただきなのだ」
        慣れた手付きで、断崖の隙間に小枝や海藻で作られた巣から海鳥の卵を採取する。 -- カトラ 2019-01-20 (日) 02:03:04
      • 「ここは…一個しかないからダメだね……」
        卵が複数ある巣を狙って採集していくカトラとサ姫
        二人が卵を採集している海鳥は複数回産卵をするのだが、その巣が危険とわかると二度とその巣を使わなくなってしまうのだ
        それを繰り返せば海鳥達はこの崖を放棄しいなくなってしまうだろう……
        だから二人は巣を荒らしすぎない範囲での採取を心がけていた -- サキ 2019-01-20 (日) 02:24:49
      • とはいえ、選んでとっても、すぐに腰につけた籠は卵でいっぱいになる。
        あまり長居していると、今は威嚇してるだけの親鳥たちも嘴で刺しにくるので、引き上
        げである。
        「卵は大漁だなー、あと足りないものはなんだったかのう」 -- カトラ 2019-01-20 (日) 02:41:30
      • 「はい♪これだけあればたくさんケーキが作れますー」
        「だから、作るのはオムレツなのだ!次は森へ行くのだ」
        「ケーキのハチミツですね?」
        「ひき肉を狩るのだ」
        くるくると空を舞う様にしながら飛んでいく二人
        半ば喧嘩の様にも見えるが、仲良く飛ぶ姿は恋人同士に様にも見えて微笑ましい
        なんだかかんだで仲良くやっている二人であった -- サキ 2019-01-20 (日) 22:56:15



      • 二人が住んでる小さな砂浜の入江の背後はかなり大きな森になっている。
        見渡すかぎり似たような木ばかりだが、二人は迷うことなくミツバチの巣の木へたどり
        着く。ポイントが分かれば、ミツバチが巣を作りたくなる場所も空からよく見えるのだ。
        「ちょっとまっておるのだ」
        卵の籠をサキにわたすとカトラは一人で降りていき、すぐに戻ってきた。手にした大きな
        葉っぱの包からとろりと蜜がこぼれ、包を持つ手の上でミツバチが懸命に針を刺そうと
        しているが、鱗に覆われたカトラの手はびくともしない。ぺいっと払ってお帰りになっ
        てもらう。
        「あとは、罠のとこにいって何かかかってないか調べるのだー」 -- カトラ 2019-01-20 (日) 23:22:53
      • 「カトラちゃんおつかれさまー、蜂さん今日もありがとうございます…♪」
        最初こそカトラが素手で蜜を採取する姿に驚いたが
        ドラゴンの硬い鱗が蜂の針を通さ無い事を知れば、もはや慣れっこの光景であった
        「はい、じゃあA地点から順に覗いてみましょう」
        罠とは勿論獲物を狩るための罠だ。
        森の中にいくつか設置してあり運が良ければ大物がかかる事もあった -- サキ 2019-01-20 (日) 23:38:18
      • 「通りをあるいていくのだー」
        通りと言っても獣道だ、元からあった道であったりカトラ達が作った道もある。
        一見して道か藪か素人目にわからないが、実際の歩きやすさは段違い。
        光と影の濃いマーブル模様の木漏れ日の獣道を、散歩がてら時々木の実を摘む。
        「兎が2羽かー、まぁこんなもんだなーなのだ」
        後ろ足を鷲掴みにされた兎が思ったより長く伸びて垂れ下がる。
        「あとは、ヤマモモに野いちご、ヤマウドにわらびですねー」
        サキの方は広げたスカートに木の実、山菜を包む。
        腹が減っても水を飲むしかなかった以前と違い、もはや食料の採集もスーパーで買い物
        するのと大差ない。
        「毛皮はどうしようかな、冬に備えて手袋にでもするかななのだ」
        「帽子もかわいいと思いますよ♪」
        二人は獣道を後にする。 -- カトラ 2019-01-21 (月) 00:00:45

      • そして昼近く。
        太陽が天頂に至るにつれ気温は加速的に上昇し、一日でもっとも暑い時間へと入って行く
        だから二人の採集も一端休憩し、天蓋の下で再びの食事タイム
        「はふぅ…動いた後は甘い物が美味しいのですー」
        ハチミツをかけたマフィンを齧りながらサ姫はご満悦の笑みを浮かべ
        それを見ながらカトラは、やはりこのサキュバス、糖分が燃料なのでは?と思ったりする -- サキ 2019-01-21 (月) 01:18:21
      • 「おぬし精気吸わぬでも糖分で十分なのでは…」
        思わず言葉にでたりもする。
        カトラの前にあるのは、ぷっくりと膨れたひき肉入オムレツである。食材炭化と甘味化の
        リスクを秤にかけて、結局サキに作ってもらった。炭は食べられない、食材は無駄にした
        くない。サキの料理は、うまく行けば普通の料理になることもあるのだ。
        …おそるおそるオムレツを一口掬いとり…。
        「んっ…んまいっ!」
        カトラの表情がパッと明るくなり、すぐに二口目を頬張る。成功だ!
        罠でとった野うさぎは血抜きしてないが、血の味のする肉の方がカトラは好きだ。そんな
        カトラの好みに合わせて、森のハーブと街で買ったスパイスを自分でブレンドしたサキ
        特製スパイスも効いてる。あっという間に平らげてしまった。 -- カトラ 2019-01-21 (月) 01:34:34
      • 「あは♪よかったー」
        んまいっの言葉に、もうそれだけでサ姫は嬉しくなってしまいう
        サキュバスの尻尾も回る様に盛大に揺れています
        「んふっ、オムレツは多分完璧なのでもう任せてください!」
        そう言いながらサ姫は自分の胸をぽんっと叩く。盛大に揺れました -- サキ 2019-01-21 (月) 01:50:48
      • 「ならばさっそくおかわりを頼むなのだー!」
        頬にオムレツの欠片をくっつけながらカトラは空の皿を差し出すのだった。



        日が高くなり気温があがっても、岩場の入江にある住処の周辺は岩陰と緩やかな潮風で
        涼しい。
        並んで吊るされたハンモックから、カトラは片足を投げ出して無防備に快眠中だ、とな
        りでサキもゆったりと揺れるハンモックに身を預けている。 -- カトラ 2019-01-21 (月) 02:03:05
      • 「カトラちゃんかわいいなぁ…♥」
        ハンモックに揺られながら、隣で眠るカトラの寝顔を眺めるサ姫さん
        カトラは本当によく眠る、ほっといたら多分12時間…いやもっと眠るかもしれない
        夢魔であるサ姫はそんなカトラの夢を覗いてみたくもなるが……
        それはやめておこうと思う、今はなんとなくカトラの寝顔を眺め続けていたいから -- サキ 2019-01-21 (月) 02:23:33
      • そして、邪魔さえしなければ、その願いは存分に叶えられるだろう。
        カトラの背中は太い尾と羽の付け根のせいで、普通のベッドで仰向けに寝るのが難しい。
        王宮では、ドラゴンとしての体裁がどうこうで、硬い玉石のベッドしか使わせてもらえ
        なかったから、ハンモックの方が寝やすくて好きなのだとか以前言っていた。
        巨大な玉石の1枚岩から切り出した、国宝級の高給寝具より、銀貨1枚のハンモックのが良いのだという。
        潮風の揺りかごのようなハンモックの上で、あどけない寝顔を晒しながら、小さな胸は
        呼吸で静かに上下している。
        ドラゴンの鱗や角もまるで恐ろしさは感じさせず、それどころか、起きている時よりも
        ずっと幼く小さく見える。もしかしたら、カトラの眠りが長いのは、本当は彼女がまだ
        成長中の子供だからなのもしれない。 -- 2019-01-21 (月) 23:25:40
      • 「ん…しょ」
        サ姫はハンモックを降りるとカトラの側に行ってみた。もっと近くでその寝姿を見たくなったから
        カトラと一緒に過ごす様になって、彼女の寝顔は何度も見てきたけれど
        見る度に発見があって、決して飽きる事が無かった。
        「…ふふ…ふにふに……」
        カトラの頬に指を伸ばすとツンっと突いてみた。
        起きなかった。だからもう一度突いてみる。指先に頬の柔らかさと温かい体温が伝わって来る。
        「…カトラちゃん無防備だなぁ…ちゅっ♥」
        カトラの頬に唇をふれると、サ姫は自分のハンモックに戻って行った -- サキ 2019-01-21 (月) 23:58:18
      • 「ぬー…んぬぅ?」
        カトラがぼんやり目を空けた時にはすでにサキは隣のハンモックの中である。
        「ふぬ…」
        小さく欠伸をして、枕をむにむにと押してからカトラもまた微睡みに戻っていった。




  • 真っ黒な水平線の上に、薄く広がるオレンジ色の帯が昼間の名残である。
    夜と昼間のグラデーションは目を離した隙に、星空のカーテンに覆われていた。
    カトラはカヌーの舳先につけた松明に、ふっと息を吹きかけて火を灯す。火の粉が暗がり
    に漂って、海面に反射する。
    「よーし、いくぞーなのだー」
    舳先の方に乗り込むとカトラはパドルを手に取る -- カトラ 2019-01-22 (火) 00:15:33
    • 「よーそろー」
      カヌーにちょこんっと腰かけながらサ姫は大きく腕を上げた
      ちなみに衣装は村娘風から紺色の水着(スク水風)に着替えた。海の上だと濡れるからね -- サキ 2019-01-22 (火) 01:05:45
      • ビキニに短パン姿で、手慣れた風にパドルを漕ぐカトラは、漁師の子さながらである。
        カヌーも、釣りと同様昔から得意だったらしい。
        岩場を抜けるとしばらく帆走し、沖合で帆を畳んだ。目印の浜辺の焚き火がほとんど見
        えないくらい小さい。離れた水平線に街の灯が白い筋のように細く浮かぶ。対して、
        空の上は星の瞬きが鳴り響いて聞こえてきそうなほどである。
        「またスズキのでかいのを釣ってやるのだー」
        カトラは暗い海面に針を投げ入れる。海中は岩礁で、絶好のポイントだ。真っ暗な海で
        目印もなしによくたどり着けるものである。 -- カトラ 2019-01-22 (火) 01:22:25
      • 「今夜も星が綺麗です……」
        星空を見上げ呟きながら、サ姫も海面に針を投げ入れた
        針が宙を舞う一瞬、針先に星がかかった様に見えたが多分気のせいだろう
        でも、星空に手を伸ばせば本当に星が掴めそうな気がしてしまう。
        「大昔…人間は星に渡る船を作ったと聞いたけど…本当かなぁ……」
        釣りは退屈な時間が長く続く、だから無駄話でもこう言う話題は貴重なのであった -- サキ 2019-01-22 (火) 01:46:52
      • 舳先の松明が、焚き火のように燃えている。
        「人がかー?無理だろうなのだ。人は毛皮も無いし獣人よりよわっちぃのだ、魔界や
        ドラゴンの国に、獣人や悪魔は居ても人はほとんど居ないのだ。それに星を渡るのは
        ドラゴンですら難しいなのだ」
        一応否定はするが、議論というほどでもない、カトラも暇なのだ。
        「ああ、でも熊は死ぬと別の星へいくのだそうなのだ」 -- カトラ 2019-01-22 (火) 02:04:55
      • 「そうかな……、人間は飛行機とか作ったし……」
        見かける数は減ってしまったが、空飛ぶ機械は人間が作った物と聞いた
        しかし生産技術は失われ、修理もままならぬ飛行機械達を見ると。
        星を渡るまでの技術があったのか疑問になってしまう
        「…死んだ熊が別の星へ…?」
        星へ渡る船も興味深いが、熊が星へ渡ると言うのはもっと興味深かった -- サキ 2019-01-22 (火) 22:27:16
      • 「昔なー、仲良くなった熊の祖父の葬式で聞いたのだ。死んだ熊の生命は空の星から迎
        えが来て、連れて行くのだそうだ。たしかーゴゥフッングォル…」
        「はい?なんです?あ、何か喉につまったのかな」
        「いやだから、グォッルゴ…とかなんか、そんな名前の神様なのだ。熊語だなのだ」
        水筒からカップに注がれたハーブティを受け取りつつ、カトラは言った。今の風邪を引
        いた牛の咳みたいなのは熊の言語…らしい。
        「それで、オーロラは星を渡る船への桟橋だと聞いて、一度オーロラの中へ入って見たこ
        とあるのだが…」 -- カトラ 2019-01-22 (火) 22:55:41
      • 「みたことがあるのだが…?それでそれで…わわ……」
        カトラの話に強い興味を持ったのか、サ姫は続きを聞こうと身を乗り出したのだが
        いきなり大きく動いた物だからカヌーが大きく揺れ、海に落ちそうになってしまった -- サキ 2019-01-22 (火) 23:10:07
      • 「おおい、だから立つなと言うておろうがなのだ!?」
        慌ててサキへ手を伸ばして捕まえようと… -- カトラ 2019-01-22 (火) 23:15:14
      • 「にゃー!?」
        「おわー!?」
        伸ばされた手を掴んだサ姫であったが、崩れたバランスは戻らず……
        ざっぱーん。二人仲良く海へと落ちてしまいました
        濡れても良い格好であったのと、カヌーが転覆しなかった事は幸いと言えば幸いなのかもしれない
        『まったくお主と言う奴は……』
        ぶつぶつ言いつつも、自分の手がサ姫から離れていない事を確認すれば、安堵の息を吐いた。海中だけど。 -- サキ 2019-01-22 (火) 23:48:44
      • そして、カトラは羽を羽ばたかせて…サキの手を引いて逆に底の方に潜っていく。
        二人のカヌーの下にあった岩礁の中に四角い光がいくつも灯っている。岩礁自体もみな
        四角い。斜めに傾いだり、根本から横倒しになったビルが海底に堆積しているのだ。
        ビルの一つに二人が手をつないで降り立つと、目の前を大きなコブダイの影が横切った。
        影が過ぎ去ると、遠く暗がりの中に街の明かりが見える。 -- 2019-01-23 (水) 00:06:07
      • 『ぶくぶく……あ……』
        海の中へ落ち、目を閉じてしまっていたが
        手を引かれている事に気付けばサ姫はそっと目を開けた
        そこに広がるのは儚く煌めく世界
        海の中に街がある、でもそこに人々の姿は無い
        遠く見える光りは太古の人々の暮らした記憶であり残滓
        『こんな世界があったなんて……』
        カトラの隣、サ姫は口の中で呟いた。 -- サキ 2019-01-23 (水) 01:25:07
      • 水底に揺れる蜃気楼のような街の灯に、サキが見惚れているのを察したように、カトラは
        さらに手を引いて水中を泳ぎだす。水中スクーターのように泳ぐカトラに引っ張られて
        いくと。空っぽの部屋に照明だけが灯るビルを横目に通り過ぎ、細かい砂に半分埋もれた
        街灯が連なる海底の上を泳ぐ。
        空を飛べる二人にしてみれば、海中を飛行するように泳ぐのは、珍しい感覚ではない。
        それでも、海の底で、灯の灯る無人の廃墟を散歩するのはどこか別世界に誘われる心地
        である。
        やがて、街灯の途切れ、途中で崩壊した高速道路の末端にくると。遠くに見えていた別
        の街の灯は、やはりずっと遠くに見えていて。少しも近づいた風には見えなかった。
        カトラは今度こそ浮上を始めた。海中の街の灯は、足元の暗闇に消えていく。
        「ぷはー、海底の蜃気楼だな、ここでもあんなにはっきりと見えるものなのだなー、珍しいのだ」
        海面に顔をだしたカトラが、さっきの水中でのサキのつぶやきに答えるように言った。
        頭上には大きな月が昇っている。 -- カトラ 2019-01-23 (水) 01:45:19
      • 「ぷふ…はぁふぅ……蜃気…楼…?」
        深呼吸を数度繰り返した後、サ姫は首を傾げながらカトラに問い尋ねた
        蜃気楼が海中で見えると言うのも不思議だが、そもそも蜃気楼は投影される対象があって起きる現象
        ならば蜃気楼の元となった街は一体どこに…? -- サキ 2019-01-23 (水) 01:58:46
      • 「現世と魔界の境界が曖昧なとこなのだ。魔界から漏れた灯を見て人がそう呼んだので
        あろうなのだ」
        羽をべたっと海面に広げて、ビート板のようにプカプカと浮かびながら、カトラは濡れ
        た髪をかきあげる。
        「我は、大地が裂けてなんかきらきらしてるとこの灯だと思うがな」 -- カトラ 2019-01-23 (水) 02:09:31
      • 「んー…行ってみたらわかるのかな…あれの本当の正体……」
        サ姫はカトラのお腹にしがみつきながら呟くと
        海面を見ながらその奥にあった光景を
        さらにその先にあるであろう何かに思いを馳せた
        「やっぱりこの世界って広いですよねー……」
        カトラと一緒に砂漠を越えた事もあったが、世界にはまだまだ知らぬ場所も多い
        この海の向こう、星空の向こう…そして世界の果て…… -- サキ 2019-01-23 (水) 22:19:00
      • 「うむ、この世界は地上の現世もあり、魔界やドラゴンの国もあるのだ!色々な場所で
        暮らしてみるのも、楽しそうなのだ!」
        ほんのちょっと前、着の身着のまま、野辺で途方に暮れていたころとは段違いであった。
        最近、カトラはあまりドラゴンだからな!とか言わなくなった。以前はなんでもドラゴ
        ン力任せだったが、今は道具を使うことが多いし、サキに頼ることも沢山増えた。
        きっと成長の一つの現れなのだろう。
        「魔界も広いと言うし、現世もあちこちで魔界とつながっているなのだ。おぬしの故郷
        に近い場所も結構あるのやもな」 -- カトラ 2019-01-23 (水) 22:56:15
      • 「はい♪高原もいいし……
        あ、見た事の無い様な不思議な場所で暮らしてみるのもよいかもですねー♪」
        サ姫もまたカトラに召喚され暮らす様になって、様々な経験を積み多くを学んだ
        城の中の狭い世界では知る事が出来なかった世界を知った
        カトラと一緒にあちこちに行ってみるのはきっと楽しい事だろう…しかし
        「そっかぁ…魔界と繋がっている場所があるならマ…お母様達にも会いたいなぁ……」
        魔界に繋がっている場所があっても、即故郷に辿りつける訳ではない無いが
        やはりサ姫もまだまだ母恋しい年頃なのかもしれない。 -- サキ 2019-01-23 (水) 23:20:05
      • 「ほほう、ナリは我よりでかいが、甘えん坊なようだななのだ」
        カトラはにまっと笑って言う。
        「しかし首輪が外れぬでは、きちんと返喚することができぬなのだ、里帰りぐらいに
        なるなー」 -- カトラ 2019-01-23 (水) 23:27:29
      • 「〜〜〜!」
        カトラの言葉にサ姫は顔を赤くしカトラのお腹をポコポコ叩いた。痛くは無いがくすぐったい。
        「…あ?カトラちゃん里帰りについて来てくれるんだ…お母様達に紹介しないと……」 -- サキ 2019-01-23 (水) 23:35:32
      • 「ふはは、こそばいわ!ん?ああー大分長くなってしまったしなー一度ぐらい…」
        言い掛けてはっとなる。危険を察知する霊感的なものがひらめく!
        「いや、やっぱり止めておこう。行ったら二度と戻れなくなりそうな気がするのだ…」
        カトラは逃げるようにカヌーに上がっていく。 -- カトラ 2019-01-23 (水) 23:47:58
      • 「えー…なんでぇ〜?」
        大丈夫だよーと言いながら、サ姫もずりずりとカヌーに上がった -- サキ 2019-01-23 (水) 23:56:51



      • 岩場の砂浜から見上げると、崖が丸い吹き抜けのように見えた。天窓のような岩の吹き
        抜けを横切って流れ星が落ちると、釣られるように2つ3つ流れ星が落ちていく。
        シャワーを浴びた前髪をなでていく風が心地よく、また背中に感じる砂の温度も気持ちが
        良い。昼間の日差しがまだ砂の下に残って居るようだ。

        二人はハンモックではなく、砂の上に敷いた敷物の上に寝そべっている。
        「今日もよく星が降るのだ」
        半ば微睡みながら、カトラが独り言のように見たままをつぶやいた。 -- カトラ 2019-01-24 (木) 00:14:11
      • 「…不思議ですよねー…星って降っても降っても全然減らない……」
        サ姫はそう言うと、寝ころんだまま星空に手を伸ばし握ってみた
        当然星を握る事は出来ない、それでもこれだけ星があるなら一つくらい…なんて思えてしまう -- サキ 2019-01-24 (木) 00:26:40
      • 「ふふふっ1個欲しくなったかなのだ、残念だな、天の星は我が精一杯とんでも全然
        届かぬぐらい高いとこにあるのだ」
        考えを読んだかのように、カトラが笑って言う。
        火を消した焚き火から、焦げた木の匂いだけが闇の中、目の前を通り過ぎていく。
        するとまた一つ、音もなくすぅ…っと星が流れていく。 -- カトラ 2019-01-24 (木) 00:38:31
      • 「だ、だって…星は女の子の憧れだし…でも遠いんだ……」
        呟く様に言うとサ姫は握った手を開いた
        夜の空気に晒された手から熱が抜けていく感覚が、なんだか心地良い
        「あ……」
        流れた星が手の先で消えた様に見え、思わず声を上げてしまった
        「何事なのだ?」
        「ううん、なんでもないよ」 -- サキ 2019-01-24 (木) 01:00:01
      • 「ぬーん?」
        首を傾げついでに、猫のように伸びをして腹ばいになるカトラ。羽と足をパタつかせる。 -- カトラ 2019-01-24 (木) 01:07:40
      • 「ふふっ、ほんとになんでもないよー…♪」
        羽と足をバタバタするカトラを見て、『可愛いなぁ』とか思うサ姫さん -- サキ 2019-01-24 (木) 01:17:17
      • 「そうかー?ああ、そういえば…星を渡ることが出来るドラゴンというのは実在するのだ」
        今度はサキが「ぬ?」と首をかしげると。
        「さっき、星を渡る船の話しをしておったろうなのだ。
        あれは、オーロラのような色のドラゴンだったのだ。何千mもある山を背負ったドラゴン
        を見たこともあったが、それよりももっと大きくて。なのに音も立てずに地面をすり抜
        けるように飛び上がっていくのだ。眼の前が地平線のあっちからこっちまで、全部ドラゴ
        ンの体で覆われてしまってなー。海が空へ吸い上げてられて行くようだったのだ」 -- カトラ 2019-01-24 (木) 01:32:37
      • 「ぬ、ぬ…?」
        途方も無い話すぎて想像が追いつかない
        地平線の彼方から彼方からまで覆い尽くす程の巨大な
        そしてオーロラの輝きを持ったドラゴン
        それが飛び上がり星へと旅立つ姿……
        「私も見てみたーい…!」
        カトラのすぐ間近まで転がるとキラキラとした瞳で顔を寄せて来た。
        さらにどこで見たの?私も見る事出来る?興奮状態で言葉を乱射してきた -- サキ 2019-01-24 (木) 01:46:59
      • 「うぉっ!?星の話し好きだななのだ!?まぁ落ち着け…」
        カトラは上半身だけ体を起こしてちょっとのけぞり気味だ。
        「星を渡るドラゴンは滅多に現れない。彗星のように何十年もかけて宇宙を巡るからだ
        と言うが…。我は、星のドラゴンが、実は熊の魂を乗せる船と同一の存在なのでは?と
        考えたのだ」
        数十年に一度しか現れないドラゴンに乗るために、熊たちは死後何十年も待つのだろうか。
        いや、神話には問題を解決するヒントがあった。つまり、オーロラが船への桟橋という話しだ。
        それでそれで…と期待するなサキに、ちょっと得意気になりつつ。
        「きっとオーロラからドラゴンの背に乗れると思って、我はオーロラの中に入ってみた
        のだ!」
        「乗れたの!?」
        「うんにゃ、オーロラの中を一周してみたけど、入り口は見つからなかったのだ。なんか全身
        全身ぴりぴりヒリヒリしただけだったなぁ…」 -- カトラ 2019-01-24 (木) 01:58:17
      • 「そっかぁ……」
        残念そうにサ姫はカトラにお腹に顎を乗せてへにょりました
        サ姫もオーロラに入ってみたくもあるが、カトラだからビリビリ程度で済んだのだろう
        「まぁ、我ももう一度見たいし、その時はおまえも一緒に…なのだ」
        「うん!」
        カトラは数度サ姫の頭を撫でると、重いのだ!とサ姫を元の寝床に転がした
        「むぃ…でも見れたらいいなぁ……」
        「そうだな…なのだ」
        夜もいよいよ深くなり、星音と波音は二人を眠りへと誘い…… -- サキ 2019-01-24 (木) 02:15:24
      • 日が昇れば、明日もまた木の実を集めたり、狩りや釣りをしたり…。大物が獲れたら
        久々に街に行くのもいいかもしれない…。結構忙しい毎日なのだ、だからか、先に無防備
        な寝息を立て始めたサキにくすりと笑って、カトラも心地よい眠気に身を任せ………。
        「ちょっとまてーいなのだ!?」
        ガバッとカトラは跳ね起きた。急な大声に驚いたのか、ワンテンポ遅れてサキもむくりと
        起き出して欠伸した。 -- カトラ 2019-01-24 (木) 02:22:51

極北への旅路 Edit

Ep.16 Edit

  • 状況、森の上を飛んでいる

    横を吹き抜けて行くじっとりとした風が、熱帯雨林を思い起こさせる。
    眼下に広がるのも、ゆるく起伏を繰り返す一面の深緑だけである。雲が多い。カトラは
    首にかいた汗を指で拭い、髪をかきあげた。

    「探索ー?」
    昨日の夜のことである。さあ寝ようという時に急に立ち上がったカトラに、サキは眠そう
    に目をこすって答える。
    「そうだなのだ!最近すっかり生活が安定して所帯じみていたが、我はそもそもこの地へ
    強くなるために来たのだ!スローライフ満喫するためじゃないなのだ!」
    カトラ達はこの一夏、海辺生活を満喫しきっていた。
    「所帯…私が奥さんかなぁ、ふにゃ…」
    「おぬしは何をいってるのだ…まぁ、拠点に余裕ができたのはよしとするのだ。
    明日夜が空けたら、今まで行ったことのない地域まで捜索の範囲を広げるのだ」
    「あっピクニックだね!」
    「おぬしは何を言ってるのだなのだ…」

    そんな事があって、翌朝早くカトラ達は海辺の住処を出発した。
    すでに真昼である。森に落ちた雲の影が、足早に動いていくのを俯瞰する。周囲に人里は
    無く、見渡す限りの原生林である。
    「何度もいうがピクニックでも材料探しでもねーからななのだ」 -- 2019-01-25 (金) 00:03:21
    • 「だって、ここに来るのも久しぶりだしー」
      そう二人がこの原生林に来るの初めてでは無かった
      数ヶ月前、拠点の素材捜しをしている時に通りかかったのがこの原生林だった
      この原生林、遠くから見ると大樹と野生動物の支配する、人の足と文明の侵入を拒む地に見えるが
      足を踏み込み観察すれば、所々に文明の名残を見つける事が出来た
      朽ちた建造物や蔓草の絡まった鉄塔、さらには砂漠で遭遇した人型兵器の残骸…等々
      二人はそんな中から朽ちた廃工場や倉庫を見つけ、その屋根やパイプ類を切り出してきたのだ
      そう、それが拠点の屋根となり給水管の材料となったのだ

      「今度は何が見つかるかなー……」
      カトラの隣をピクニック気分で飛行するサ姫さん。手にはお弁当の入った網籠を持ってます
      「そう言えばここって少し盛り上がっているんですねー…?」
      最初に来た時には気付かなかったが、他の場所と比べ丘の様に盛り上がって見える -- サキ 2019-01-25 (金) 01:14:11
      • 「ふふん、おぬしも我との暮らしで、賢さが増してるようだの。まぁ我は前々から気になっ
        てはいたのだが…」
        ぐぅーとカトラの腹が鳴る。
        「お弁当が?今日はねーカトラちゃんの大好きな、ミートパイドラゴンの国風ですよ♪」
        「だからピクニックではないっ!」

        網籠の中身は、ハーブティーの水筒にジャムを挟んだどんぐりクッキー、そしてミート
        パイドラゴンの国風と名付けられた、生地の中に兎や鹿等のジビエ肉と根菜類の餡に
        香辛料を効かせて蒸し上げた創作料理である。今日のはそれをフライパンで挟んで
        ホットプレスサンド風にしてある。
        饅頭なのに何故パイ?これには理由はあるが、それはまた後日。
        「もぐ、もふっ…うむ、これは当たりだ」
        ちなみに外れは中身が餡子とかカスタードクリームに変質している。
        二人は、森から突き出した給水塔の、吹きさらしの屋上に座している。見晴らしが良い。
        ちなみに、便宜上給水塔とは言ったが、なんの施設かはよくわからない。ただ、コンク
        リートむき出しで、よくわからない大小の配管がタコの足ように伸びたやたら高い塔な
        のである。 -- カトラ 2019-01-25 (金) 01:46:20
      • 子供の様にパイを頬張るカトラを見れば自然と笑みが零れてしまう
        やはり美味しい顔をしてもらえるのは嬉しいのだ。
        「おやつもありますからね…♪」
        そう言って取りだしたのはマドレーヌだ。包みを開いただけでバターと甘い香りが漂ってくる
        ハーブティーと一緒に食べたらきっと美味しいだろう。
        「ここってやっぱり昔は街だったのかな……」
        取りだしたマドレーヌの一個を齧りながらサ姫はそんな事を呟いた
        一つ街が廃墟となり原生林となるまでどれほどの時間がかかるのか想像がつかない
        そもそもどんな理由で街が廃墟となってしまったのか…… -- サキ 2019-01-25 (金) 22:04:29
      • 「ふふーん…街だと思うか?なのだ」
        マドレーヌの欠片を頬につけながら、カトラはどやって居る。ご飯の前もどやり掛けてた。
        森の中には廃墟が点在している。骸めいて躯体を晒す高層ビル、腐ちるに任せた錆だらけ
        の廃工場…あるいはそれらをいびつに、ひとかたまりにしたものや、蔦や木の根に侵食
        された大規模な交通機関の残骸などである。
        これが街の廃墟でなく何なのであろうか。 -- 2019-01-25 (金) 22:15:30
      • 「ちがうの…?」
        そう問い尋ねてから、サ姫はカトラの頬についた欠片をとってやった。食べた。
        それから首を傾げ、改めて周囲を見渡してみるが
        サ姫には街の墟が原生林に飲まれた以上の事を思い付けなかった -- サキ 2019-01-25 (金) 22:30:05
      • ほっぺについてるよ。されながらカトラは得意気に。
        「おそらく、お主は見るのは初めてだろう…。これが神域のドラゴン、我の同胞なのだ」 -- カトラ 2019-01-25 (金) 22:35:52
      • 「え?神域のドラゴン…カトラちゃんの仲間…?」
        理解が追いついていないのか、サ姫はぽかんとした表情を浮かべている
        「…えっと…この付近に巣があったの…?」
        サ姫は質問をしながら塔の周囲をクルリと見渡してみた -- サキ 2019-01-25 (金) 22:48:55
      • カトラはそんなサキの手を引いてふわりと飛び上がる。
        給水塔の更に上から、航空写真のように森を見下ろし。
        「あそこの小さな山から、こっち側が亀の甲羅のように盛り上がっておるだろ?
        街は甲羅状の起伏の頂上辺りにあってー…それを中心に手足と尾が伸びてるのだ。
        尾の部分など、突き出した岩山が背びれのように連なっていて分かりやすいだろうなのだ」
        カトラが森の地形を指さしながら説明していく、つまり…
        「この辺りの森一帯が、ドラゴンだったのだ!…まぁ大分昔に死んだようだがの」
        驚きの巨大さである。そもそもドラゴンは大型の爬虫類系なのが相場だが、その全長は
        100mや200mなんてものではない。甲羅の直径だけで2辧尾まで入れれば全長5kmは
        下らない。 -- カトラ 2019-01-25 (金) 23:02:45
      • 「あそこから…こっち…?」
        カトラの指差す先を視線で追いながら頭の中にイメージを描いて行くのだが……
        説明を聞くほど、イメージの中のドラゴンは想像を越えたサイズになって行く
        「……あのぉ…つまりこの下に広がる全部が…ドラゴン…???」
        サ姫はカトラの方を見て三度瞬きをすると、そう問いかけた -- 2019-01-25 (金) 23:21:24
      • 「うむ!神域のドラゴンはでっかいのだ!このサイズでもまだ小型なぐらいなのだ!」
        両腕を広げて、カトラは得意気に胸を張る。
        ちなみにこの話し、誇張は一切無い。観測史上最大のドラゴンなどは、山脈そのものが
        ドラゴンだったりする。
        「んで、ここからが本題なのだがー。先程お主が街と呼んでいたのは、ドラゴンの一部
        なのだ。我は街を背負ったドラゴンを見たことがあるしな。
        そしてー…本来はドラゴンの国とその周辺におるものなのだ。現世のど真ん
        中は、普通通らぬ。」
        話しながら、ゆるゆると高度を下げる。
        街を背負ったドラゴンが死ぬと、背中の街は廃墟になる。まぁ納得がいく話しである。
        ドラゴンの一部だった街の廃墟、それだけで大発見なようだが、カトラが興味あるのは、
        廃墟ではなさそうで。 -- カトラ 2019-01-25 (金) 23:41:18
      • 理解の追いつかない話ではあるが、神域のドラゴンが途方も無く巨大な存在である事は理解できた
        それと神域のドラゴンの話をするとカトラのテンションが上がる事も。尻尾がめっちゃ回転してるし
        「はぁ…背中に街を乗せたドラゴン……、なんだか神話か絵本の世界みたいです……」
        夢物語の様だが真実であり、眼下に広がるのはまさにそれなのであった
        「ん〜…?この廃墟が神域のドラゴンな事はわかったけれど…じゃあ本来ここに居ないはずのがいるって事…?」 -- サキ 2019-01-26 (土) 00:00:09
      • 「そうなのだ!つまり、ここには、偉大なる同胞を引き寄せた何かがあるのだ!
        それも死に場所に選ぶほどのすごい理由なのだ!修行のために冒険するには絶好のシチュなのだ!」 -- カトラ 2019-01-26 (土) 00:06:59
      • 「おー……」
        思わず拍手してしまうサ姫だが、凄い物を引き寄せた凄い物がある事は理解できた。
        しかし、それをどう捜すのかとなると…とんっと検討がつかない
        「カトラちゃんカトラちゃん…神ドラゴンについてもう少し教えてくれる?」
        そもそもサ姫は神域のドラゴンに対する知識がまだまだ足りない
        考えてみればカトラが神域のドラゴンである事は知っていても
        それがどの様な存在であるのかまでは、はっきりと聞いていない気がした -- サキ 2019-01-26 (土) 00:20:02
      • 「神ドラゴンって、略したな…まぁいいか神じゃし」
        話しながら行こうということで、二人は巨大なドラゴンの廃墟に降り立つ。
        この辺は以前も来ているから、まずは歩いて調べようという。散歩である。
        「一口にドラゴンと言ってもな、色々おるのだ。大体はおそらくお主がイメージする
        ドラゴンの形すらしておらぬ。」
        斜めに建物の生えた奇妙な通りを歩きながら、カトラが言う。
        亀型の廃墟ドラゴンのように動物を模している物が多いが、昆虫や軟体動物の姿
        だったり、中には一つの海域そのものがドラゴンだったり、氷山だと思ったらドラゴン
        ということもあるという。
        「ちなみに母上はこう、こんな感じ…首がにゅーって長くて、背びれが燃えてる氷で…」
        地面になんかうにょうにょとしたものを背負う首長竜みたいな絵を描くカトラ。下手だ。 -- カトラ 2019-01-26 (土) 00:46:11
      • 「はぁ…ドラゴンって本当に色々な種類がいるのですね……」
        もはや驚きの言葉と溜息しか出ない
        カトラが言った様にサ姫が魔界で見た事があったのは
        西洋風のファンタジードラゴンや東洋風のイースタンドラゴンの様な形状の物ばかりであった
        サイズも10〜50m、大きくても100m行かない
        ただ魔王種のドラゴンだけはかなり大きいと聞いたが、サ姫自身は見た事が無かった
        「カトラちゃんのお母さん…?」
        カトラの絵を見ながらサ姫はポケ○ンのラプラスとカイリューを合わせた様な姿を想像していた
        だから出た感想が「…かわいいお母さんなんですね……」でありました -- サキ 2019-01-27 (日) 21:24:35
      • 「かわいいだけでなく威風堂々たる強壮偉大なドラゴンなのだ、ふふんっ」
        カトラの画力に余る存在なのは間違いない。
        「あと温泉と旅行と昼寝が大好きでな。基本的には日がな一日昼寝したり温泉に浸かっ
        たりしているのだ。数年に一度くらい旅行にいくのだが、いつも行き先も言わずに行ってし
        まうから、その時は国中大騒ぎなのだ」 -- カトラ 2019-01-27 (日) 21:40:58
      • 「自慢のお母さんなんですねー……」
        母親を自慢するカトラを見れば笑みが零れてしまう
        「お昼寝が好きで…にゃ…?」
        最初こそカトラと似ていると感じた母親像だが……
        説明を聞くうちなんだか大きな猫の様なイメージが浮かんで来た -- サキ 2019-01-27 (日) 21:58:18
      • 「うむ!それにめちゃめちゃ強いのだ。姉上達もハチャメチャだが、やはり誰一人
        母上には敵わぬなのだ」
        いびつな配管と、サビた車両が積み重なる路地へ入っていく。深く伸びて闇の底へ
        と続くようだ。カトラはなれた手付きで松明に火をつけた。
        程なくして二人の周囲を照らす松明の灯だけになる。
        「それと、神域のドラゴン達はいつも浮いたり沈んだり、歩き回ったり、飛び回ったり
        しておるな」
        つねに同じところをぐるぐる周遊して、気流を生み出す空のドラゴンや、星の中心まで
        続いてそうな谷底から、世界最高峰よりも高いところまで、上下に浮遊するクラゲドラ
        ゴン。それに、北極の大地そのものが歩いてるドラゴンなんてのもいるらしい。
        -- カトラ 2019-01-27 (日) 22:19:17
      • 「実のところ、神域のドラゴンについてはよくわからぬ事が多い。ドラゴンの腹の
        中の街に住む者も居るが。いつから街があるのかすら住人も知らぬという」
        「ドラゴンはドラゴンの国で生まれ、そして長い旅にでて巨大になって帰ってくる。
        しかし、どこをどう旅しているのか、今だに分からぬし。母上に聞いても、母上はそんな
        に遠くに行った事ないから分かんない。と言うし…」-- カトラ
      • 「私のマ…お母様と同じですね…♪」
        リリィサキュバスの長であるサ姫の母は、可愛い姿をしながらも魔王として強大な力を持っている
        だからひょっとしたらカトラの母と気が合うかも?なんて思ったりもして。
        さらに続くカトラの話を聞きながら
        地上の光と別れを告げ二人は地下へと繋がる通路を進んで行く
        「…聞けば聞けほど…神域のドラゴンって不思議な存在です……」
        カトラの説明で分かった事は結局、神域のドラゴンは巨大で強くて不思議な存在と言う事だけであった
        「カトラちゃんから話を聞けば…このドラゴンがなんでここに来たかのヒントになる気がしたけど……
        ますますわからなくなった気がするー」 -- サキ 2019-01-27 (日) 22:39:15
      • 「だからこそ調べる価値があるなのだ!ドラゴン研究は国では最先端の学問なのだ!
        我ら姉妹のおかげで、解明されたことも多いのだぞ。ふふん。
        それに、この者が成長中の旅でここに来たのなら大発見なのだ。何かドラゴンが大きく
        なるパワーアップアイテム的なものがあるか…」
        も、と言う前に不意にカトラの声と松明の灯が消えた。
        代わりに、奈落のような暗闇の底から遠ざかる悲鳴が響いてきた -- カトラ 2019-01-27 (日) 22:46:25
  • 状況、奈落の底へご案内 -- 2019-01-27 (日) 22:57:31
    • 「か、カトラちゃーん…!?」
      突然カトラの姿が目の前から消えた。そして叫び声が下方向へと遠ざかって行く
      そこから導き出される結論は一つ。
      サ姫は瞳に魔力を集中するとカトラが先まで居た付近の地面を見詰めてみた
      夢魔の能力の暗視の発動。夜の住人であるサキュバス必須である闇の中を見通す力だ。
      瞳で見通した闇に浮かび上がるのはさらに闇、地面に大穴が口を開いていた
      「…カトラちゃん落ちちゃった…?」
      丈夫な身体を持つカトラなら大丈夫と思うけれど、このままだとお互い離れ離れになってしまう
      だから行くしか無いよね?とサ姫も穴へと飛び込んだ -- サキ 2019-01-27 (日) 23:08:32
  • 竪穴はどこまでも深く深く続いていた。
    この前に来た時は、こんな落とし穴はなかったのに。運がいいやら悪いやら。
    どこまで降りてもカトラが飛んで上がってくる様子もない。サキが心配しだした時だ。
    暗闇の底で、青白く光る灯が見えてきた。灯はどんどんと近づいて…。
    「おっ」
    ボスーンと背後で重たい物が落ちる音と、入り口から吹き出す砂埃にカトラは振り返った。 -- カトラ 2019-01-27 (日) 23:20:17
  • 振り返ると同時にカトラの顔を柔らかい物が圧迫した。
    この感触をカトラは良く知っている、それがなんであるかを知っている。
    「カトラちゃ〜ん、離れ離れにならなくてよかったよ〜…」
    柔らかい物の正体はサ姫の胸だ。着地からカトラを確認し抱き付くまで僅か三秒であった
    「急にいなくなるから…でも、ここどこ…?」
    ひとしきり叫んで落ちついたのか、サ姫は周囲の光景に首を傾げた
    光源となる物は無いのに周囲が淡い青白い光に満ちている
    これがドラゴンの内部?カトラの言っていた街ドラゴンの内部なのだろうか? -- サキ 2019-01-27 (日) 23:43:52
  • 「もごー!ぷはっ!息苦しいわ!」
    カトラの胸から顔をあげてサキをひっぺがして、ザッザッと堆積した砂を踏んでカトラは
    歩きだす。 -- カトラ 2019-01-27 (日) 23:51:20
  • 「にゃん…!」
    ひっぺがされて猫の様な声をあげるサ姫さん。
    尻餅を突く前に翼でホバリングをし姿勢を正すと慌ててカトラの後を追いかけた
    「まってよ〜…カトラちゃんが落ちて心配だったんだもん……」 -- サキ 2019-01-28 (月) 00:10:05
  • 「あれしきで我がどうにかなるものか。大体安易に取り乱すとだなぁー…」
    「ふわっ」
    「こんどはなん…わー…」

    青白く冷たい砂丘を登り切ると、果てしなく澄んだ青に染まる光景が広がった。
    一瞬、外に出てしまったのかと思うほどにそこは広大だった。ありえないと気づいたのは
    そこが月明かりの夜に見えたから。ついさっきまでお昼だったのだ。
    高い崖がどこまでも連なる、その下にうなだれて佇んだり、倒れたりしている人影がある。
    遠目には小さく見えるが、自分たちのすぐ横で大きな影を落とす、砂に腰まで埋もれた人型の
    機械を見上げて、これと同じものだと理解した。
    海溝の底にでも沈んだような光景であった。先日海の中でみた都市の廃墟を彷彿とさせる。
    しかし、遠くの闇を見つめてみても、幻想的な海底の蜃気楼は見えなかった。
    頼りない小さな点のような灯が、砂の底でまばらに光っているだけだ。 -- カトラ 2019-01-28 (月) 00:15:01
  • 「…ここ地下なんだよ…ね…?」
    カトラの隣、サ姫はその光景をぼんやりと見つめながら尋ねた
    青の世界。太陽の元にある空や海の青とは違う
    月も星も無い夜、夜明け前に見る夢の続きの様な青。
    見つめ続けていると、ここが本当に夢の世界なのでは?と思えて来てしまう
    「…わ…網…?」
    ぼんやりしながら空を見上げたサ姫は驚きと共に立ち眩みを覚えた
    この世界に空にあったのは巨大な格子構造の骨組み
    それが一瞬、自分達に迫り捉えんとする網に見えてしまったのだ -- サキ 2019-01-28 (月) 01:50:51
  • 「あれは…天井なのだ」
    上を見上げたカトラが言う。膨大な暗闇に影を浮かび上がらせる青は、頭上の格子の間
    から注いでいるのだ。
    「ここは…森に横たわる者の中ではないな…その下のようだ」
    森に横たわる者とは、カトラが、死した同胞へ敬意を込めた呼び名だ。
    森の廃墟の続きにも見えるような空間だったが、神域のドラゴンであるカトラには何か
    判断する基準があるのだろう。
    「ふぅむ…よし!ひとまずあそこへ向かうぞ!なのだ!」
    カトラが指さしたのは、青い崖の反対側。谷底のような地形で、そこだけが頭上を覆う
    構造物と同じ様に、人工的な造形で作られた巨大なトンネルだった。 -- カトラ 2019-01-28 (月) 02:05:44
  • 「…すごいなぁ…あれ多分人が作った物だよね……」
    天井の格子構造はこの空間の天井を支える物、家や建物を作るのとはレベルが異なる技術だ
    …天井を見ながら拠点の屋根作りに苦労した事を思い出してしまうサ姫でありました
    「んっと…つまり…この場所の上に…ド…横たわる者さんが乗ってる…?」
    この場所がなんであったかはまだはっきりとわからないが
    精密な天井構造や佇む人型機械の躯達の存在を見ても、ここが人の作った場所であるのは間違いないだろう
    間違いないが、なぜこの上に神域のドラゴンの亡き骸…横たわる物が眠っているのか……
    二人の中に新たな謎が生まれてしまった
    「先に進めば…ここが何かわかるかな……」
    疑問の答えが欲しければ、今は進むしかないのだろう -- サキ 2019-01-29 (火) 21:45:14
  • 「そういえば…なんなのだろうな?あの人型の機械は、古代遺跡でよく見かける奴だが…」
    砂を踏みしめながら、二人は砂丘を下っていく。飛ばないのは体力温存と警戒のためだ。
    入り口まで思ったより歩かされた。トンネルは巨大ですぐ近くに見えていたが、実際には
    かなり距離があった。
    頭上に照明は無く、足元の非常灯がところどころに付いているだけだった。
    砂はトンネルの中にも容赦なく入り込んでいたが、奥に行くに従って徐々に量が減って
    いき、点灯している非常灯も増えてくる。緑の薄明かりに照らされて、やはり人型機械が
    行き倒れた人のようにあちこちに転がり、乗り捨てられたと思しき車両もあった。
    車輪はカトラ達の身長よりも大きい、はしごを使って運転席によじ登ると、試しに色々
    といじってみたが、当然動きはしなかった。
    「ふしぎだのう…上の廃墟は腐ちておるのに、こっちの遺跡はさほど劣化しておらぬ」 -- カトラ 2019-01-29 (火) 22:17:33
  • 「砂漠の廃墟で襲われた機械の兵士とも何か違いますよね……」
    廃墟で襲ってきたのは、カトラ曰く金属生命体の一種であり人の作る機械とは別物であるらしい
    それがどこからやってきたとなると、それこそ星の彼方と言うお伽噺の領域に入ってしまう
    奥へ進むうち、この場所の住人達の痕跡を感じる遺物が転がる様になっていく
    「…誰か修理しているのだったりして……」
    冗談混じりに言ってみるサ姫さん。
    仮にそうだとして何千年もの間修理する苦行を続ける存在とは一体なんなんだろう? -- サキ 2019-01-29 (火) 22:36:42
  • 「そんな馬鹿な…いや、じゃあもしかすると、ここには今でも誰か住んでおるやもしれ
    ぬな!なのだ!ならばきっと水も食料も手に入る、帰りの心配をしなくてよいのだ!」
    となれば、さっそくもっと奥に進もうと、カトラは羽を広げる。トンネル内は飛べるぐ
    らい広い。奥からの向かい風を少し感じるが、多少の向かい風は揚力を生んで都合が良い。 -- カトラ 2019-01-29 (火) 22:45:26
  • 「ああん…カトラちゃんまってよー?あくまで私の想像だってばー」
    善は急げとばかりに文字通りかっ飛んで行きそうなカトラを慌てて止め様としてみるが
    勢い付いたカトラを止める事は難しく、だからサ姫も急ぎ翼を広げ追いかけるのであった -- サキ 2019-01-29 (火) 22:56:41



  • トンネルは、予想通り奥へ行くほど"生きてる"気配が濃くなっていく。
    途中で一辺が30mもあるような部屋にでたり、そこから無数のベルトコンベアが
    伸びているのを見たりしたが、なんとなくその穴へ潜り込むのは危ない気がして止めて
    おいた。
    さらに進めば巨大な通路の左右に、血管か木の根のごとく絡み合う、巨大な配管の森を
    見ながら奥へと進んでいく。地上にも似たようなものはあったが、薄暗い照明に浮かび上
    がる赤黒と銀の塊は、何か巨大な生き物の臓物のようで生々しかった。
    行けども行けども、似たような景色が続く…。パイプと鉄骨の迷いの森に二人が流石に
    不安になり始めた時だ。
    「おっ…これは…」
    「うん…だよね?」
    見知った物とは大分趣が異なるが、二人は見覚えがあった。暗闇の中へ弧を描いて消え
    ていくそれは、列車の線路であった。

    「なんかもう今地下のどこぐらいに居るのか、検討もつかなくなってきたのだが…」
    二人は長い貨物車の止まる操車場に出た。当たりは真っ暗だったが、この辺りは多くの
    照明が生きているため、なんとなく全体を見渡すことができる。
    そのうちの、もっとも明るい方へ向かってさらに飛んでいくと、暗がりでカトラが鉄骨
    の柱に頭をぶつけたりしたので、線路の上を再び歩いていくことになった。

    またずいぶんと時間がたち…。二人が居る場所は、さらに街の気配が濃くなっていく。
    今まではともすれば、不安になるほど巨大だったが。操車場から見えたひときわ明るい
    建物の中に入ると、階段や通路の寸法がちょうど人間のサイズに合わせて作られている
    ようで、本当に街中にいるような気がする。しかし、人の気配は無い…。
    「ふわっ…!」
    ここはなんだろう、あれは何?といちいちやるのもちょっと面倒くさくなってきて、黙々
    と歩いていた二人だったが。先を行くカトラが、建物から外へ出た時だった。扉が一人
    でに開いて、吹き付けてきた風に髪がぶわっとなる。
    それにもちょっと驚いたが、それよりもカトラが驚いたのは…。
    「わーっ!外に出てしまったぞなのだー!?」
    ぐわんぐわんっとカトラの声が辺り中に響き渡った。眼の前には、下まで300m以上は
    ありそうな大渓谷。そして頭上からは燦々と陽光が降り注いでくる。
    「ん…あれ?違うな、天井に穴が開いて地表の明かりが届いておるのか?」
    頭上に、空があるわけではない。小さな太陽のような白い明かりが等間隔でならんでいるのだ。
    それが、大渓谷の底まで明るく照らしている。底の方に細く見える直線は、おそらく道路
    であろう。道路を挟んで両側に壁が無いビルようなものが隙間なく、それこそ断崖のご
    とくに、壁から道路が出てきて、再び壁にきえる向こう側まで、延々と何劼眤海い討い襦
    森に横たわる者の上の街もかなりの規模だったが、この地下空間は、果たしてどれだけ広
    いのだろうか。もしもカトラがショッピングモールを知っているなら。いままさに蟻ほ
    どの大きさになって、モールの吹き抜けを見ているような気分だと思うだろう。
    「なんとデカイ街だなのだ…。崖に家をつくるのはドラゴンの国でもよくあるが。コレ
    ほどなのは見たことがないなのだ…」 -- 2019-01-29 (火) 23:53:37
  • 「大きすぎます…ここ本当に地下なんです…?」
    右から左、左から右へ首を何度も左右へ振りながら見渡すが、端の方は光に溶け込んで全貌を捉える事が出来ない
    サ姫も地下に街や巣を作る魔族や魔界生物を知っているが。どれも洞窟都市やトンネルの延長にすぎず、ここまで大規模な物は存在しないし見た事も無い
    だから見渡せば見渡すほど、ここが本当に街なのか?街だとしてどんな街で住人はいるのか?
    どんどん興味と好奇心が昂ぶってきて……
    「行きましょう!」
    「おい……」
    カトラが何かを言うよりも先にサ姫は飛び降りていた -- サキ 2019-01-30 (水) 01:26:38
  • 高所恐怖症の人が失神してしまいそうな大景観でも、空を飛べる二人に高さへの恐怖は無い。
    道路を挟んで向かい合う建物は、何十階建てか数えきれないほど階層が積み上がった構造
    をしていた。しかし、横を飛んで分かったが、ほとんどは床と柱しかなく明かり
    も点いて居ない。中身は空っぽなのである。
    階層同士は何mか置きに橋が掛けられてあり、その橋の外側には、小屋のような物がくっついていた。
    小屋は、さっき操車場で見た列車を小さくしたようなもので、見渡せば同じものが建造物
    の外側にいくつも設置されている。
    「おい、逸れると危ないぞ、なのだ…ととっうわぁ!?」
    カトラが、小屋の一つに降りた途端、小屋はフレームだけ残して崩壊した。
    間を置いて遥か下から、タンバリンを叩き割ったような大騒音が響きわたる。
    「やはり、劣化しておるところはしておるのだ…その辺むやみに触るでないぞー」
    自分のことは置いといて、ばさばさと羽ばたきながらカトラはサキの後を追う。 -- カトラ 2019-01-30 (水) 01:43:35
  • 「…ふふ…はーい、気をつけないとね…わぁ…!?」
    後ろ向き飛びと言う器用な飛び方をしながらサ姫はクスリと微笑んだが
    笑顔が驚きの声に変わった
    さきほどまで居なかった物が突然現れたのだ
    まるっこい身体に大きな目、頭にはシルクハットを被った謎の巨大生物
    『ザッ…ウェルカム…ウェル…ボクハ…ハットク…ヨ…コソ…ザザッ……』
    急に現れたの二人は止まる事が出来ず……そのまま突き抜けた
    「あ、あれ?幻…?」
    「なんかビリビリしたのだ……」
    二人が通りすぎると謎の生物は消えてしまった
    この時代では失われた技術の一つ、立体ホロビジョン…所謂立体映像投影技術だ
    今のは人の接近に反応してマスコットキャラが現れる様に設定してあったのだろう -- サキ 2019-01-30 (水) 22:19:59
  • また二人は静寂に包まれた。音がどこかへ吸い取られてしまっているような感じだ。
    なんとなく二人で手を繋ぐ、バサッと音がしてカトラの翼が広がると、サキを両手で
    ぶら下げて、カトラはパラシュートのようにゆっくりと降下していく。
    床に転がった看板のようなもの、崩れた鉄骨の柱、下りたシャッターがたくさん並ぶ階…
    しかし、ほとんどの階層は空っぽだ。ただ闇の中に塗装の剥がれた柱が整然と林立する
    だけ。
    やがて地面も近くなってきた。
    どうという理由も無いけれど、このまま地面に降りたくない気がした。さっきカトラが
    壊した物の残骸が、もう何百年もそこに横たわっているかのようだった。
    この壮大な地下都市を作り上げるために注がれたはずの熱量だとか、生命力といったものは、
    一切なにも感じ取れなかった。見上げれば、頭上の明かりもずいぶん遠く、この谷底を
    ずっと降りていくのは、墓穴の中へ入っていくような気分になるのだ。
    「そこに降りるぞ」
    一度、ゆったりと羽ばたいて減速すると、近くにあった階層と階層を繋ぐ橋の上へと
    降りていく。 -- カトラ 2019-01-30 (水) 23:00:27
  • 「…うん」
    体勢を直し並ぶ様にすると、手を繋いだまま二人同時に着地した。
    何も起こらない。
    「…静かだね」
    「…静かなのだ」
    異常なほどに音がしない。風が流れる音も物が落ちるあるいは転がる音も
    静かなのに何かがざわざわとする
    「!…カトラちゃん…大丈夫…?」
    「何がなのだ?何も問題無いのだ……」
    カトラはこう答えたが。サ姫がカトラに尋ねたのは、握り合う手に力が籠ったから
    カトラはこの場所に何かを感じている。
    神域のドラゴンがこの場所にやってきたのもそれが理由なのかもしれない -- サキ 2019-01-30 (水) 23:27:54
  • 「ただ…誰も生きておらぬ街とは、こんなに静かなものなのかとおもったなのだ…」
    カトラがぽつりと呟く。
    「ここで誰かが生きていた気配すら感じないのだ。建物はこんなにしっかりしておるのに、
    中身が空っぽなのだ。この街は誰かが生きた記憶を何も覚えていないのだ…」
    淋しげな呟きだった。なぜそう思ったのか、カトラ自身も正直良くわからない。
    探索も止めにしようかと思ったその時だ。カトラがくいっと首を傾げて、闇の向こうに
    聞き耳を立てた。 -- カトラ 2019-01-30 (水) 23:53:00
  • 「…ん…確かにぬくもりとかそんなのが無い気がします……」
    呟きにサ姫はこくりと頷いた。
    カトラ程ではないが、人の感情に関わるサキュバスであるサ姫も何かを感じている様だ。
    「カトラちゃんどうかしたの…?」
    「しっ…音がしたのだ…これは金属の音か…なのだ」
    サ姫の口を塞ぐとカトラは音の出所を捜す様に耳と感覚を研ぎ澄ます
    …揺れるしっぽがなんだか猫みたい…とサ姫は思ったけど、今は静かにします -- サキ 2019-01-31 (木) 00:17:31
  • 「聞き慣れぬ音だが…これは、あれに似ている……列車だ!」
    カトラが顔をあげて走り出す。
    「列車が動いているということは…やはり誰かがおるのだ!ほれいそげー!」 -- カトラ 2019-01-31 (木) 00:24:55
  • 「列車…あの長く早…ひゃうん…!?」
    サ姫が質問を終えるよりも先に手を引っ張られた引いたのは勿論カトラだ。
    カトラはサ姫腕を握ったまま加速すると
    三段跳びの要領で跳ねると着地する事なく地面すれすれに飛行を始めた
    猫まっしぐらの加速にサ姫は翼を広げる余裕も無く引っ張られて行く
    「ひぃぃぃ〜ん!」
    視界が三度跳ねた後に横へと流れ行く。
    先程は縦方向に流れた建物が今度は横方向に流れる形に 、 -- サキ 2019-01-31 (木) 00:44:09
  • 状況、目的地は近い? -- 2019-01-31 (木) 01:18:03
    • 「今度はこっちなのだ!」
      「ほんとにー?」
      「ほんとなのだー!」
      叫ぶ様に告げながらカトラは階層を一段上がった。すぐに下がった。
      このやりとりも既に十二回目であった。

      列車の音がする!と飛び出したカトラそしてサ姫であったが、未だ目的地に着けずにいた。
      最初こそ引っ張られるまま流れる廃墟の風景を眺めていたサ姫であったが。
      語りかけるうち、だんだんとカトラの様子がおかしくなり。
      やりとりが七回目になったあたりで、迷子になったのでは?と思い始めた。
      「カトラちゃんもしかして…迷子に……」
      「我に任せろなのだ!」
      「きゃっ♥」
      カトラが引っ張っていたサ姫をお姫様抱っこに変えたました。

      そして時間軸は戻り十二回目の直後。
      「ねぇ…カトラちゃん…やっぱり……」
      「うお?…なのだ」
      「わ?わわ?」
      カトラが急に止まった、なぜ止まったかはサ姫にもわかる。
      突然景色が変わった。変わったと言うより無理やりに変えられたと言う方が正しいかもしれない
      巨大な力による大きな変化、すなわち破壊だ。建物が上方から下方まで一気に倒壊している。 -- サキ 2019-01-31 (木) 01:18:16
      • 二人のつま先から少し先が、本物の崖になっている。小石が音もなく谷底へ落ちていき…
        数秒後、暗闇の中で小さな蛍火のような明かり一瞬光って消える。
        するとその光が呼び水となり、小さな光の群れが広がっていく。
        「谷底に星がある…」
        「天井にもな、なのだ…」
        上を見上げれば、また無数の光の粒がある。燐光に照らされて、広大な空間が柔緑の
        光に浮かび上がってきた。
        何十にも積み重なった階層都市が、押しつぶされるようにして崩壊している。ドーム状の
        格子天井を破り、地下へなだれ込んでいたのは…珊瑚だ。ただしサイズは怪獣並の。
        冗談のように巨大な珊瑚が、天井を破ってなだれ込んで、その重みで街が潰れているのだ。
        スケール感が狂って、水槽の中のミニチュアでも見ているようである。
        「下に水が溜まって地底湖になっているのだ…。中に街の明かりが見える…」
        「ほんとだ…すごい…」
        よく覗き込もうとサキが地面に立つと、ふわっと燐光が舞い上がる。漂い、目の前を
        昇っていく燐光と、入れ違いのように上からも降ってきた。
        音もなく、爪の先ほども無い光の粒が、マリンスノーのように地面の暗闇の中に吸い
        込まれていく…。
        「ふむ…」
        手の中に落ちてきた爪の先ほどもない光が消えるのを見てカトラが何やら頷いている。 -- 2019-01-31 (木) 01:53:41
      • 「ふわ……」
        夢を見ている様な幻想的な光景に、サ姫の口から感動とも驚きともとれる息が零れた
        サ姫はその場に屈むと、今度は指で地面を突いてみる。
        すると今度は突いた地面から吐息の様に燐光が吹き上がり、淡く儚く宙に散って行った
        もう一度と、もう一度と、サ姫を地面を突くの繰り返す。
        その度に、地面から燐光が吹き上がり散っていく
        「綺麗なのはわかるが…飽きもせず……」
        「だってこんなの見た事無いよ…でも…ここなんだろう?」
        この空間を何かが押し潰した事によって出来た事はわかるが
        何が押し潰したのかまではわからない。上を見ても星が煌めくばかりで何も答えてはくれず
        「…星が落ちて来たのかな…?」
        隕石の事を言ってるのだろう。
        しかし、サ姫の事だから本当に星が落ちてきたと言ってる可能性もある -- サキ 2019-01-31 (木) 21:56:53
      • 「この感じは間違いなくドラゴンの気配なのだ。しかし、わからぬ…我もこんなのは初め
        てみるのだ…それにこの光は…」
        昨日の夜に、サキに話したことを思い出す。地の底から地面をすり抜けて、夜空へ飛び
        立って行った星を渡るドラゴン。爪の先ほどもない小さな燐光は、その色に似ている。
        しかし、地平線を覆い尽くすほどの巨大で力強い輝きに比べて、目の前のそれは余りにも
        弱々しい。
        「…うむ、この光には見覚えがある。悪いものではあるまい。きっとあの巨大な珊瑚礁
        も、地上でみた森に横たわる者であろう。…で、あろうがー…」
        腕を組み首を仕切りにかしげるカトラである。
        「なんか、我が知ってるんと違う…あーでもちょっとアレに似てる…うーん…」 -- カトラ 2019-02-01 (金) 00:15:46
      • 「カトラちゃーん…?んー…聞いてないか……」
        思考のループに入ってしまったのか、サ姫が声を掛けても反応が薄い
        横たわる者もこの場の状況も、カトラにとってイレギュラーな出来事である様だ
        もしかしたら、カトラも知りえない神域のドラゴンの秘密がここにはあるのかもしれない。ならば……
        「よし…行ってみましょう…!」
        「…だとしたら…だが…ううん?お、おい待つのだ!」
        カトラが待つのだ!と言った時には既にサ姫は湖に飛び込んでいた

        『ぶくぶく…思ったより深いなー……』
        カトラと違いサ姫は長時間の潜水は出来ない。
        それでも湖の底にある光の所まではなんとか行けそうな気がした。
        サ姫は翼と足で水を掻きながら湖の底へと潜っていく。カトラに習った泳ぎ方だ。
        波と流れのある海ではカトラの補助無しで泳ぐのは厳しかったが、この湖ではうまく泳げている
        しかし泳げると呼吸は続くは別物で……
        『…そろそろ息が厳しいけど…せめて……』
        ついに光の溜まる場所まで到達したが、息が厳しい。
        せっかちにならず、カトラを待って引っ張ってもらうべきだったと後悔したが、時遅し
        カトラが来ているか確認する余裕も無く、せめて触れておこうとサ姫は手を伸ばし……
        「…あれ?息が出来る?」
        光に触れた瞬間、光がサ姫を包み呼吸が出来る様になったのだ
        「今のなんだろう……」
        包まれたと言うより縋りついてきた、そんな気がした -- サキ 2019-02-01 (金) 01:16:40
      • 「ええー…よくわからないって言っておるのに飛び込むとか…ええー…。
        とりあえず味と匂いで水質を…とかやっておったら、あのバカ!喰われおったなのだ!」
        崖を蹴ってカトラも地底湖へ飛び込んだ。燐光を含んだ水柱が、暗闇に高々と吹き上がる。
        地底湖の中は覗き込んだ印象よりも遥かに深かった。
        真っ直ぐに飛び込んだ水中の軌跡が、光の筋となって真っ暗な水中に伸びていく。
        水中では珊瑚が文字通り森となりどこまでも茂っていた。カトラがその間を泳ぐ、赤い
        小魚のように小さく見えてしまう。珊瑚の森は、淡く光っている。それは珊瑚にまとわり
        ついた燐光だ。
        珊瑚自体はとっくに白化して死んでいた。そして崩壊した都市の黒い瓦礫もまた、
        その輪郭を暗い水底で燐光に縁取られている…。
        サキを囚えた光の塊は、降り注いでいた燐光の沈殿したもののように見えた。
        暗闇の中を儚く舞い散っていた時と比べて、なんというか…光ってはいるが、汚泥のようなおぞましさも有り…。
        (ドラゴンがドラゴンのなんかで死ぬはずも無し!うぉりゃー!)
        カトラは飛び込んだ勢いそのまま、必殺のドラゴンキック体勢で光の塊に突っ込んだ! -- カトラ 2019-02-01 (金) 01:37:14
      • 一方その頃……
        光の中へと飲み込まれたサ姫はと言うと……

        「ここ、光の中なんだよね…?」
        問うてみるが答える者はいない。
        いないはずなのだけど、耳元で誰かが囁いている、そんな感覚がする。
        沢山の声、聞いていると切なくて悲しくて…そして寂しくて……
        逃げてしまいたくなるけれど、きっと逃げてはいけない。逃げたら後悔する。
        「…わからないけど…わかった……」
        だから声に答えると、サ姫は一点へと向かい歩き始めた。
        多分、この先に光の中心があり、そこに何かある。
        サ姫は迷う事無く歩み。サ姫は見つけ、そして邂逅は成された。

        「…あ?」
        「み?」「み?」
        目と目があった。光の泡に漂う儚げな二つの姿、寄り添いぷるぷると震えながらサ姫を見詰め返していた。
        不思議と怖いと言う気持ちは無く、逃げたいと言う気持ちすらも無かった。
        むしろ、儚い姿に愛おしさの様な物を感じ、目を離す事が出来ない。
        「あなた達は誰…?」
        「み?」「み?」
        サ姫は問い尋ねながら手を差し出してみたが、二匹…二人は小さな鳴き声を発するばかりで答えは無い。
        最初、妖精に見えたけれど多分違う。妖精の様に小さく半ば透けて見えるけれど、その身体の所々に見える特徴は竜族のそれだ。
        「ドラゴンなの…?あ、あったかい……」
        首を傾げるサ姫の手を、二人が鼻先で突いてきた。
        触れた部分からサ姫の身に熱が広がって行く。
        『生きてるんだ……』 -- サキ 2019-02-01 (金) 02:30:59
      • 「せいやぁー!ああ?…あああああああああああああ!!!」
        サキと2匹のやや離れたところを、カトラが盛大に滑走していった。光りの砂埃?と玉が
        盛大に舞い上がる。
        「ぷえっ!なんだここは!中は水がないのか!…お、無事であったか…ん?おぬしそれ…」
        頭と肩に被った光る靄っぽいものを叩き落としながら、カトラは立ち上がり。
        サキに隠れるようにしがみつくモノを指差す。 -- カトラ 2019-02-01 (金) 22:54:37
      • 「あ…カトラちゃん?」
        「みー」「みー」
        「…あ?大丈夫だよー…?」
        突然の出来事に驚き怯えたのか、小さな幼子達は先よりも強く震えながらサ姫に縋りついている
        「この子達ここにいたの…怯えてるから、そっと話そう?」
        サ姫は幼子達を指先で撫でながらカトラの方へと振りむき状況を説明した
        光の中に入ってからの不思議な体験、そして幼子達と出会った事を -- サキ 2019-02-01 (金) 23:12:48
      • 「ふぅむ」
        カトラは聞きながら、じぃとサキにすがりつくクラゲのような小さなドラゴンを見ていた。
        というか覗き込んだり回り込んだりして、そんなカトラから逃げるように、2匹はサキの陰
        に隠れようとしてぐるぐると追いかけっこになる。カトラは足を止め…。
        「やはり間違いない、それは神域のドラゴンの幼生なのだ」
        きっぱりと、言い切る。 -- カトラ 2019-02-01 (金) 23:28:08
      • 「カトラちゃーん!この子達をいじめちゃだめだよー…え?神域のドラゴンの…幼生?」
        「み〜…」「み〜…」
        この幼子がドラゴンなのではと思っていたが。神域のドラゴンの幼生と聞いてサ姫は目を三度瞬きした。
        その一方で、幼子達はカトラに追い回されすっかり怯えきってしまったようで
        「あー…あー…大丈夫だよー私がいるからー」
        サ姫は幼子達の頭や背を撫でながら、なんとか落ち着かせようとていた -- サキ 2019-02-01 (金) 23:41:20
      • 「わからんものだのう…まさかこんなところで発生するとは…」
        ドラゴンの国には、幼生が生まれる地というものがあるし、カトラも訪れた事がある。
        深山幽谷の大山岳であったり、枯野千里の大湿地帯のど真ん中であったりする。
        まちがっても、こんな廃墟の底のような場所ではない。
        「…っていうか、幼生をそんな風にあやすやつ初めてみた。犬や猫ではないのだぞ」 -- カトラ 2019-02-02 (土) 00:03:51
      • 「だって可愛いし……、それに幼生って事は赤ちゃんなんだよね…?」
        怯える幼子をあやすのは当然でしょ?とサ姫は微笑んだ。
        以前から子供や小動物に懐かれる事の多いサ姫だが、こんな風にあやす姿は珍しいかもしれない
        「そっか…この子達も成長したらカトラちゃんやエーラちゃんみたいになるんだね……」
        人型ではなくても、成長すれば立派なドラゴンになるのかな…と -- サキ 2019-02-02 (土) 00:21:31
  • 「そうだなぁ…長い年月を要するであろうがー…」
    カトラは屈むと、膝下まで嵩のある光りの中から何か掬い上げる。
    手のひらから、大小様々な、イクラみたいな艶の玉がキラキラとこぼれ落ちた。
    「最初は何かと思っておったが、なるほど…神域のドラゴンを生む地と同じ気配が
    ここには満ちているのだ…。まだほんの小さな水たまりのようなものだが」
    今度は上を見上げ
    「彼の者も、ここに新たな生命を感じてやってきたのかもしれぬななのだ。そして
    今も新たな同胞の誕生を見守っているに違いないのだ」
    納得したというようにカトラは腕を組みうなずく。
    「今はまだ、到底生きながらえられる環境ではないが、屍を重ね、次に生まれくる者たち
    へと生を紡ぐ…我らに相応しき力強さなのである」 -- カトラ 2019-02-04 (月) 01:12:48
  • 「ここは揺り篭なんだね……」
    そしてこの幼子達を見守る横たわる者は乳母の様な存在なのか……
    人のいなくなった地ではあるが、命の営みが失われていないと知れば
    なんだか胸の奥が暖かくなってくる
    「早く大きくなれるといいねー♪」
    「み♪」「み♪」
    幼子達の頭をそっと撫でながら、カトラの話を聞き続けるのだが……
    カトラが最後に語った言葉をもう一度考えると何か引っかかる物があって
    「…あれ?今はまだって…じゃあ、この子達は…?」 -- サキ 2019-02-04 (月) 01:50:41
  • 「そやつら?そやつらは無理だろう、見るからに発育不良で瀕死なのだ。
    だが、案ずるでない、強壮なる神域のドラゴンも幼生のころは羽虫よりも儚いものだし、
    死してもこのような生ける石へとなるだけなのだ。言わばこれは死骸だが、厚く積り
    幼生の養分となるのだ。ゆえに生ける石と呼ぶ」
    そういってカトラは手の中の、例のイクラをほれ、と見せる。さっき足元から何気なく
    拾っていたのだから…つまりこの不思議な光の底は当たり一面…。 -- カトラ 2019-02-04 (月) 02:03:54
  • カトラの話を聞き終えた直後、サ姫は崩れる様にその場に座り込んでしまった
    そして、光の粒を掬いあげるとじっと見つめ。胸に抱く様にに抱きしめた。
    俯いたまま無言の表情を浮かべるサ姫。
    その表情はカトラとサ姫が共に過ごす様になって初めて見せる物で
    驚きとも悲しみともとれて…… -- サキ 2019-02-04 (月) 21:49:18
  • 「どうしたのだ…?あ!やはりどこか怪我でもしたのかなのだ!?」
    カトラは手差し出す。 -- カトラ 2019-02-04 (月) 22:53:16
  • 「決めました…!」
    カトラが手を差し出した直後、俯いていたサ姫が不意に立ち上がった。
    一瞬、舞い上がった光の粒子がサ姫の身を包んだ様に見え、カトラは数度瞬きをした。
    「決めたとは何をなのだ?」
    「私…この子達のママになります……」 -- サキ 2019-02-04 (月) 23:28:40
  • 「そうかー…」
    わかった、と言うようにカトラはうなずくと
    「わかった、じゃあそいつらはおいてさっさと帰るぞなのだ」
    「私ママになります!」
    「話しを聞かないやつだなのだなー!?」
    「私がママです!」
    「秒でクラスチェンジしおった!」
    「むー…」
    カトラは腕組みしたまま少し睨むと、ため息をついた。
    「あのなぁ…さっきも言ったであろう、たくさんの幼生の中から、ほんの僅かだけが残り
    大きくなる。それが我らなのだ。我もそうやって生まれてきたのだし、そやつらもそうす
    べきなのだ」 -- カトラ 2019-02-04 (月) 23:57:05
  • 「そうかもしれないけど…決めたんです…!」
    カトラが言うも、サ姫の決意は変わらない様で。
    「だって…出会ってしまったんだもの……」
    そう言ってサ姫は幼子達の方へと振り向くと、視線を合わせる様に屈み問い尋ねた
    「ねぇ…私達と一緒に来る…?」
    「み?」「み?」
    幼子達はサ姫の言葉がわかっているのかわかっていないのか、首を傾げるばかりで
    それでも、サ姫は幼子達を見詰めたまま、じっと待った
    「…この者らも、ここが自分らの居場所であると理解しておるのだ」
    「………」
    カトラはそう言うが、それでもサ姫は待った。やがて……
    「みー!」「みー!」
    「…わ…♪」
    幼子達がサ姫の胸に飛び込んできた。
    サ姫の胸に収まり抱きしめられる二つの命。
    『あたたかい……』
    自己満足かもしれないけど、この温かさを知ってしまったらもう放っておくなんて出来ない
    だからサ姫はもう一度強く、そして温かく抱きしめた -- サキ 2019-02-05 (火) 01:42:35
  • 「あのなぁ…どんなに懐いていようと…」
    カトラは何か言いかけてから、首を振ると。
    「…まぁよい好きにせい。ともかく、探索は終わりだなのだ帰るぞ」
    そう言って光の中から出るため歩き出した。
    歩きだして、チラリと、幼生を抱きしめるサキを見る。ほんの少し、もやっとしたものを
    胸のうちに感じるが、それを言い表す言葉は分からない。 -- カトラ 2019-02-05 (火) 02:46:09
  • 状況 再び廃墟の街 -- 2019-02-06 (水) 00:15:37

    • 探索を一度打ち切り、二人は幼生を連れて拠点へと戻ることにした。
      都市遺跡から浜辺までは遠い、今日は遺跡内で寝床を探すことになった。
      「…いちおう念のために聞いておくが、今からそいつらを戻しに行ってもよいのだぞ」
      真っ暗な地下街めいた通路を歩きながらカトラが言う。足元には疎らに常夜灯めいた光源
      があって、歩くのには支障がない。 -- カトラ 2019-02-06 (水) 00:15:47
      • 「大丈夫です…♪」
        幼ドラ達を抱っこしながら、にっこり笑顔で拒否するサ姫さん。
        カトラに付き従う事の多かった彼女がここまで頑固になるのは珍しいかもしれない。
        それほどに決意が固いと言う事なのだろう。
        「それに…私もこの子達も決めたんですから…ねー?」
        「みー♪」「みー♪」
        サ姫の言葉がわかっているのか怪しいが、幼ドラ達の鳴き声は親に甘える幼竜のそれに聞こえる。 -- サキ 2019-02-06 (水) 00:22:45
      • 「ふん、まぁランプ代わりぐらいにはなるのだ」
        幼生が放つ燐光がそこそこ明るいのだ。薄明かりを頼りにカトラは部屋の中を覗いて見る。
        この通路にはいくつも部屋が並んでいるが、どれももぬけの殻だ。
        「明かりが残っているのは、やはりあの駅のような場所だけなのかな」 -- カトラ 2019-02-06 (水) 00:30:35
      • 「もう…カトラちゃんったら……」
        カトラの言葉に溜息しつつも、なんとなく先程からカトラが拗ねている様にも見えて
        尋ねようかと迷っていると
        「みー」「みー」
        幼ドラが鳴き始めたので今はあやす事に集中
        「よしよし…駅かぁ…そう言えば、さっきした列車の音はどこからだったのかな…?」
        湖で足止めされてしまったが、当初の目的は音の出所を捜す事だ
        もし生きている列車があるのなら、駅の機能も生きている可能性がある -- サキ 2019-02-06 (水) 01:12:04
      • 「ふぅむ…列車が動いているのなら、駅に居ればやがて来るのではなかろうか。
        よし!では今日はあそこで寝るのだ!」
        カトラはさっさと歩きだし、幼生を2匹抱えたサキがちょっと慌てて後を追う。

        また断崖のような階層都市の大通りを通り、二人は駅と思しき区画へ入っていく。
        最初に来た時は周りの景観に圧倒されて見落としていたが。駅のホームで、丸くて
        長針と短針があり、周りに数字に見える文字の書かれたものを見つけた。
        「あれ…時計、じゃよなぁ」
        書かれてる文字は見慣れないが、構造はカトラ達の知ってるものとほぼ同じようだ。
        「動いておるのだ」 -- カトラ 2019-02-06 (水) 01:25:53
      • 「うん…時計だと思う……、数字なのかな?12個ならんでるし……」
        「みー」「みー」
        動いてる事をもっと良く確認するために近付くと
        文字盤の中に光の文字がチカチカと光っているのが見える。
        この時計は時刻情報だけでなく、別の情報も伝えている様だ
        「…あ…この文字って、あちこちに大きく書いてあったヤツだ……」
        飛びながら移動していたのであまり気にかけなかったが
        階層の交差点部分や階層と階層を繋ぐ橋の側に
        時計盤の文字と同じ物が記してあった事を思い出した
        これが数字ならば、あれらは階層や番地を示す番号だったのかもしれない -- サキ 2019-02-07 (木) 00:16:08
  • 「ということはだ…このあちこちに何やら書いてある記号が、ヒントになるのかも
    知れないなのだ。もしかしたらまだ誰か住んでるおるやもしれぬ。」
    そう言いつつ、カトラは駅のホームから線路に下りた。ホームからしばらく歩くと
    操車場がある。真っ暗闇に、鉄柱につけられた照明に照らされて錆びついた貨物車や放置
    されて久しく見える客車等が停車している。
    歩き回って調べてみると、何があったのか脱線したまま放置されている車両もあった。
    「…思ったんほど、なにか残ってる気配はないななのだ…」
    やはりここも街の区画と同じだ。長い年月放置されている割には、形は保っているし、埃
    や土砂にまみれているという風もない。照明だってかなりの場所で生きている。
    しかし、人の気配という物がまったくしないのだ。なにか、街全体が非常に頑丈な倉庫の
    奥に、厳重にしまわれて保管されてきたような。そんな感じがある。 -- カトラ 2019-02-07 (木) 00:56:22
  • 「そのうち戻って来るつもりだったのかな……」
    周囲を見渡しながらサ姫はそんな事を呟いた
    外部的要因で倒壊したり破損したと思われる場所はあるが
    経年劣化や風化によりその様になった場所は無く
    劣化しない素材なのか、あるいは何かあるいは何者かによって維持されているのか……
    今はまだ二人にはわからなかった。
    「…匂いもだよね…ほら、廃屋に入った時みたいなカビ臭さや埃臭さないし……」
    入口付近や水辺近くこそ、土や水の匂いがしたが
    街中の大半の部分は、匂いがほとんどなく。
    澄んでいると言うよりもほとんど無臭の様な状態であった
    「みー…」「みー…」
    「あ…そろそろどこかで休憩しようか…?」
    疲れの混じる鳴き声を聞けば、休めそうな場所は無いかと見渡して -- サキ 2019-02-07 (木) 01:10:52
  • ちらっと振り返り、もう弱ってきたか、とカトラは思った。
    幼生のことだ。
    本来カトラ達と同じ種族の幼生は、大地から湧き出るドラゴンの素のようなものを浴びて
    大きくなるのだ。口はあっても物は喰わず、水も飲まない。普通の動物とわけが違う。
    別の場所に移して育てた例もいくつかあるが、基本的に生まれた場所から離せばすぐ死ぬ
    生き物なのだ。
    はじめに言っていれば、サキも最初から諦めたかもしれないが。頑なに連れ帰ろうとする
    サキを見て、何故かカトラはわざと教えなかった。
    (まぁ、実際体験してみれば言い争う手間もはぶけるのだ。石になったら元の場所に戻し
    てやれば良い…)
    そんな風に理屈づけしてみるが。彼女らしからぬ意地の悪さである。
    「…カトラちゃん?」
    「んや、なんでもないのだ」
    不意に呼ばれて、カトラは歩き出す。程なく一台の列車を見つけた。
    ぽつんと、1両だけ客車の部分がレールの上にある。
    ドアに手を掛けてみるが、固い。カトラは連結部と思しき部分に回ると、そっちのドア
    ノブに手をかける。今度は簡単に開いた。 -- カトラ 2019-02-07 (木) 23:50:35
  • 「中はどうなのかな…?」
    「み?」「み?」
    「どれどれ」
    開いたドアから、カトラサ姫幼ドラの四人は車内を覗き込んで見た。
    綺麗だ。カトラとサ姫が最初に抱いた感想がそれだった。
    やはりと言うべきか
    列車の中もまた廃墟と同じに埃やカビの匂い等は無く
    清掃後の状態が保たれ維持されている様に見える
    「ここも綺麗ですね…?」
    「うむ……」
    そんな事を呟き合いながら四人は中へと足を踏み入れた。
    車輛の内部は、左右の窓際に張り付く様に長椅子が配置され
    椅子と椅子の間の通路部分は二人が並んで歩ける程の広さがある
    天井からは見慣れぬ文字と女性や略式化された人物の絵の描かれた物が何枚か吊下っているのが見え
    天井に張り付く様に等間隔に配置された白い長方形は、多分照明器具なのだろう
    しかし、今は点灯されておらず車輛の内部は暗い。
    所謂、現代の山の○線や○葉線等の一般車両に良く似ている。
    座席の配置以外はカトラとサ姫の良く知る車輛に似ているが
    もっとも大きな違いは、座席が木製では無く金属フレームに赤色のクッションを張りつけた物と言う事だ。
    「あ、ふかふかです」
    試しにと側の席に腰かけてみると、高級なベッドの様にクッションが効いていて座り心地最高だ -- サキ 2019-02-08 (金) 01:01:59
  • カトラはランプに息を吹きかけて灯すと、掲げて車内を見渡した。
    夜目は効くが、サキほど暗闇でも鮮明に見えるわけではないのだ。
    「中も大分綺麗に残っておるなぁ、しかし…やっぱりなんていうか…生きてる感じが
    しないのだ」
    廃墟区画に比べればずっと状態が良いのだが、コレはカトラの独特の感覚なのだろう。
    ランプをつり革を吊っている棒に引っ掛けると、カトラは寝心地を確かめるようにシート
    をもふもふと押した後、ごろりと寝転がった。 -- カトラ 2019-02-08 (金) 01:22:42
  • 「んー?カトラちゃんはおやすみかな…?」
    寝転ぶカトラに微笑んだ後、サ姫は網籠を開きガサゴソと中を探ると
    マドレーヌとどんぐりクッキーを取り出し、幼ドラ達に見せてみた
    「さて…こう言うの好きかな…?」
    「み?」「み?」
    しかし、幼ドラ達は鼻面で突くばかりで食べる気配がない
    「…やっぱりダメかぁ…カトラちゃんが好きだから、もしかしてと思ったんだけど……」
    この様子では固形物を食事として、受け入れるのはまだ早いのかもしれない
    ミルクや水で溶いて与える方法も考えたが、あいにく持ち合わせが無い。
    溜息しながらカトラの方を見てみるが。我関せずと言った様で目を閉じてしまっている
    二人のママになると決めたのは自分、ならばここで頑張るしかない
    「うん…よし…ちょっとまっててね?」
    「みぃ」「みぃ」
    サ姫は幼ドラ達を横に座らせると、上着を脱ぎ始めた。 -- サキ 2019-02-08 (金) 21:41:39
  • 背中を向けていたカトラが、衣擦れの音にを聞いて怪訝そうに振り向き。
    「何をしておるのだおぬし…」
    寝たまま上半身をひねってサキの方を見やる。ほの暗く車内を照らすランプの下で、自ら
    衣服に手をかける姿はまさにサキュバスめいて蠱惑的でもあるが、カトラにはその辺の
    誘惑に動じる道理がない。 -- カトラ 2019-02-08 (金) 23:49:32
  • 「うん、おっぱいあげようかな…て…?」
    起こししてごめんね?と告げつつ、サ姫は上着を脱ぎ終えると
    ブラのホックを解き豊かな乳房を晒した。
    ランプの灯りに照らされて浮かび上がる白い双丘はどこか艶めかしくもあり
    誘惑に動じないはずのカトラでもつい見入ってしまう。
    「さて…吸ってくれるかな……」
    「みゅい?」「みゅい?」
    横に座らせ待たせてあった幼ドラ達を抱き直しながら、口元に乳首を寄せてみる
    すると……
    「お願い……」
    「…み」「…み」
    咥えた!
    幼ドラ達にとって産まれて初めて見るはずの物。
    本能で理解しているのか、あるいはサ姫の想いが通じたのか……
    それは、わからない
    「んふ♪くすぐったい……」
    「みゅぅ」「みゅぅ」
    夢中で乳房に吸い付く幼ドラ達。それを見詰めるサ姫の表情はカトラが初めて見る物で -- サキ 2019-02-09 (土) 00:09:06
  • 「…はっ!?いや、待て。有りえぬだろうなのだ、ドラゴンが乳を吸うって!?」
    半ばポカーンとサキの授乳を見ていたカトラは、我に返って座席から飛び降りるように
    立ち上がる。
    しかし、どう見ても幼生達は吸っている。なんとなく吸っているように見えるとか、顔を
    胸に押し付けてるだけとか。そんなレベルじゃない。それこそ犬や猫の仔が母親の乳に
    吸い付くように、しっかりと吸っているのだ。
    それも、生まれたてのドラゴンの幼生がだ。目も見えない仔犬が本能だけで乳房を探り
    当てて吸いつくのと同じように、見たことも味わったこともない物を、まだ食べること
    すら知らない口を開いて夢中になって飲んでいるのだ!
    「っていうかおぬし乳がでるのだー!?」
    ちなみに、乳牛は仔牛が居ないと乳が出ないし、大体の哺乳類がそうだということも
    知っている。だから驚く。 -- カトラ 2019-02-09 (土) 00:40:33
  • 「カトラちゃん…?」
    驚きの表情を浮かべるカトラに思わずポカンっとなってしまうが
    続く質問を聞けば、今度は困った表情を浮かべた。
    「…え…えっと……」
    微妙に戸惑い困った表情を浮かべるサ姫に
    カトラは一瞬『我、もしかして恥ずかしい質問した?』と思ってしまうが
    すぐにそれは解消された。
    「…わ、私サキュバスですからぁ」
    最後に「どやぁ」と付きそうな表情でそう答えるサ姫さん -- サキ 2019-02-09 (土) 00:56:57
  • 「そうかぁ…サキュバスだもんなぁ…」
    「サキュバスですからぁ」
    そのエビデンスはどの程度信頼に足る物なのか、気にするほどカトラは理系脳ではない。
    二人の間の抜けたやり取りの間も、ただただ乳を吸い続ける幼生を、何か信じられない
    モノを見るような目で見ていた。
    彼女はつい最近まで牛乳が苦手だったのだ。 -- カトラ 2019-02-09 (土) 23:24:15

Ep.17 Edit

  • 状況 森の中 -- 2019-02-11 (月) 00:32:56

    • 朝はやくに都市遺跡を出発して、今はもう昼である。
      倒木に腰掛けて、カトラは携行してきた干し魚を噛んだ。
      行きは休憩も入れて飛んで半日たらずだったのに、帰りは未だ道半ばである。
      というのも…。
      「おぬし…それ、何度目だなのだ…」
      やや呆れ気味にカトラは、幼生に授乳するサキに言った。 -- 2019-02-11 (月) 00:33:06
      • 「んふふ……ん…?え…?」
        「みぅ」「みぅ」
        幼ドラに気をとられ、カトラの声が聞こえていなかった様で
        サ姫はぽかんっとした瞳で首を傾げている。一緒に首を傾げる幼ドラ達。
        「だから何度目なのだ…?」
        「あ…えーっと……、ひのふのみの……」
        何度目とは授乳回数の事と理解すれば、指折り数え始めるが
        途中でわからなくなりサ姫はテヘリと笑ってごまかした
        わからなくなるのも仕方が無い、幼ドラ達は頻繁に授乳を求めみぃみぃと鳴き
        その度に二人は移動を中止し授乳休憩をしていたのだ
        移動中だけではない、昨晩の列車内でも数時間置きに幼ドラ達は授乳を求め鳴くので
        カトラは睡眠不足気味となり、若干不機嫌な空気を醸し出していた -- サキ 2019-02-11 (月) 01:03:50
      • 「まぁ良い、食料は数日分は用意しているのだ。戻るのが明日になっても問題はあるまい」
        皮肉っぽくカトラは言って、干し魚をがぶりと噛んだ。
        珍しいことである。
        というのも、彼女は怒りっぽくはあっても、所有物を盗むとか、名誉を侮辱するとか、
        分かりやすい逆鱗に触れない限りは寛大で、不機嫌さを態度に出すこともめったにない。 -- カトラ 2019-02-11 (月) 01:22:18
      • 「…ふふっ…カトラちゃんありがと…♪」
        自分の我儘に付き合ってもらう形になっているので申し訳なくあるが
        気を使う言葉を聞けば、それが皮肉であっても嬉しいサ姫さんであった
        「みゅぅ」「みゅぅ」
        満足したのか幼ドラ達はちいさくゲップをすると、サ姫の胸に寄りかかって眠り始めた
        「うんうん、赤ちゃんは食べるのと寝るのがお仕事です…♪」
        眠る幼ドラを見れば、サ姫は満足の笑みを浮かべ。
        今度は自分の番と、マドレーヌにハチミツを垂らし食べ始めた。 -- サキ 2019-02-11 (月) 01:45:47
      • 「そやつらはまだ赤子ですらない。ドラゴン学者が言うには、幼生は個体の維持を
        自身で行う力が無いのだ。言わば孵化する前の雛なのだ」
        そう言ってからカトラはじっとりと幼生とサキを見て。
        「…なのだが…。何故サキュバスの乳を吸って生きながらえておるなのだ…」
        カトラが首をひねる間にも、サキの方はもっもっと次のマドレーヌを食べている。
        手早く食べないと、幼生達がおとなしい間に行動ができないのだ。 -- カトラ 2019-02-11 (月) 01:56:34
      • 「うーん…もぐもぐ…うん…もぐもぐ」
        「食べるか考えるかどちらかにするのだ」
        マドレーヌを食べながら、空を見上げ考えるサ姫さん
        「…学者さんが言う事が全部じゃないんじゃないかなー?」
        「ふむ?」
        「生きてるってそれだけで奇跡なんだよ?奇跡ならどんな事でも起こるよ……」
        ね?と微笑むと、サ姫は寝息を立てる幼ドラ達をぎゅっと抱きしめた
        「…みぃ」「…みぃ」
        気のせいかもしれないが、カトラには幼ドラ達が笑った様に見えた -- サキ 2019-02-11 (月) 02:17:31
      • 「奇跡も起こる以上は相応の因果というものがあるのだ。ましてや生命の因果は簡単な
        ものではない。…おぬし、なにか我に言えぬようなことはしておるまいななのだ?」
        咥えていた魚のしっぽをつまみ上げながら、カトラはじっとサキを見る。 -- カトラ 2019-02-12 (火) 23:02:05
      • 「もぐもぐ…そうでしょうか…?」
        カトラからの質問を聞けば、もぐもぐとしながら暫し考えて
        二個目のマドレーヌを食べ始めた。やっぱりハチミツたっぷりかけてる
        「…もぐもぐ…案外…もぐもぐ…シンプルだと思いますよ…?」
        「…だから食べるか話すかのどちらかにしろなのだ」 -- サキ 2019-02-12 (火) 23:09:51



      • 海辺へ帰り着いたのは翌日の事である。
        また夜泣きを繰り返す幼生達に悩まされ、そして鈍行を強いられる長距離移動の末、
        カトラのストレスはマッハである。より体力の無いサキも疲れ切ってると思いきや、なに
        やら幼生にまとわりつかれてご満悦顔だ。多分オキシトシンなどが大量に分泌中なので
        あろう。
        乳母の仕事ってこんな感じなのかなー大変じゃよなー我は神ドラゴンだから関係無いけ
        どな。子育てする生き物ってほんと大変だー。
        などと思いつつハンモックに潜り込もうとしたら、また幼生がミーミー泣き出した。
        もう知らん。我は寝る。なんでこうもあのちっこいのは、ちっこい癖に頭に響く鳴き声が
        出せるのか。さすがは我が眷属なのだ。その力は認めてやろう、なのでちょっと静かに
        して欲しい…。してください。いやもうほんとに。
        「ぬぁー!おぃーいつまで鳴かせておる!なのだ!はやく乳をやって黙らせるのだ!」
        「それが…食料がなくなっちゃって…」
        「何ぃ!?数日分はあっただろうなのだ!?」
        やたらもぐもぐと忙しく食べるなと思ってたら。異常な消費量である。
        デカイの2匹分の栄養を分け与えてるとなれば、無理からぬことであるが、サキュバス
        の体ってほんとどうなってんだろう。
        「ミー!」
        「ミー!」
        その間にも幼生共は悪びれることもなく催促してくる。
        「…くっ一先ず街でパンでも買いにいくのだ!」
        「あ、ケーキだといいなぁ」
        「贅沢言うな!」
        カトラは砂を蹴って飛び上がった。 -- 2019-02-13 (水) 00:17:34

      • あくる朝、幼生のミーミーという鳴き声と共にカトラが入江から飛び立って行った。
        程なくして朝一の搾りたてミルクの缶を抱えて舞い戻る。
        昼も幼生の鳴き声でカトラは飛びたって行き、海鳥の卵をかごに満載して戻ってきた。
        夕方も鳴き声でカトラがすっ飛んで行き大魚を抱えてよろけながら戻ってくる。
        月が崖上に登り、再び幼生が鳴き出し、カトラの影がヘロヘロと飛び立って行く…。

        「はぁはぁ…ちょっと待て…はぁ…絶対、なんかおかしいぞなのだ…!いくらなんでも
        …食べ過ぎであろうなのだ…」
        砂浜に膝をついてカトラは息を荒げる。いままでは蓄えを作れるぐらい余裕があったのに
        まるでザルで水を汲むごとく、どんなに調達してきても切りがない。
        「3人分とは言え、絶対なにかおかしいのだ…!」 -- 2019-02-13 (水) 01:35:17
      • 「あ…カトラちゃんおかえりなさーい…あまい」
        「すやぁ」「すやぁ」
        くたくたのカトラを迎えるサ姫さん
        幼ドラ達は布を敷き詰めた網籠で丸くなり寝息を立てている
        ここまでなら、ここ最近の光景なのだが……
        いつもと異なるのは、サ姫が壺を抱っこしていると言う事
        採集したハチミツを蓄える壺だ
        壺から、指で掬い取る様にしながらハチミツを食べているのでありました -- サキ 2019-02-13 (水) 01:47:33
      • 「また食っておるし…のんきに寝ておるし…。って、ハチミツをそんなに…」
        カトラは立ち上がると焚き木に息を吹きかけて火を灯した。
        まだ夏だが、夜ともなれば少しひやりとした風も交じるようになってきた。
        「いくら悪魔とていい加減にせぬと、体を壊すのではないか」
        そう言いつつサキの方へ歩み寄る -- カトラ 2019-02-13 (水) 01:58:28
      • 「大丈夫ですよ♪」
        にっこり微笑む事で、サ姫は問題無い事をアピールしてみせ
        「おっぱい上げるのって栄養たーくさん必要なんだよー」
        「だがの……」
        それでも納得のいかないカトラ。この食事量はどう考えてもおかしい。
        やはりサ姫は何かを隠している、それも何か重要な事を。
        だから、さらにサ姫に問い詰めようとするのだが……
        「み…みぃみぃ」「み…みぃみぃ」
        幼ドラが目を覚まし鳴き始めた事で、カトラの言葉は止まってしまう
        「はいはい、おっぱいの時間ですねー♪」
        「みぃ♪」「みぃ♪」
        サ姫が抱き上げれば幼ドラ達はすぐに鳴きやみ、元気に乳首に吸いついた。
        「ふふっ、二人共…あ、名前まだでした!」
        「み?」「み?」
        お世話の楽しさと授乳の忙しさで忘れていたが、幼ドラ達に名前を付けていない事に気付いた
        どうしよう?と暫し悩んだ後、カトラに視線を向ける問い尋ねた
        「カトラちゃん…何か良い名前ありますか…?」 -- サキ 2019-02-13 (水) 02:18:03
      • 「むぅー…!」
        振り向けば顔面ドアップである。
        不機嫌丸出しにカトラがじっとり睨みつけてくる。
        「…知らん!我はこんどこそもう寝る!身がもたんなのだ!」
        ぷいっと背を向けてカトラは寝床の方へ行ってしまった。 -- カトラ 2019-02-13 (水) 02:24:49
      • 「あう……」
        寝床へ行くカトラに手を伸ばそうとするサ姫だが、両手が塞がり伸ばす事が出来ず
        普段ならば追いかけて背に抱きつく所だが、それも今はどう出来ない。
        「…やっぱり、まだ育てる事に反対なのかな……」
        溜息混じりの声で呟くと、幼ドラ達をぎゅっと抱きしめた。 -- サキ 2019-02-13 (水) 21:53:12
  • 状況 深夜 -- 2019-02-13 (水) 22:30:53

    • そのひとはあたたかかった
      そのひとはいっしょにいてくれた
      そのひとといっしょだとこわくなかった
      そのひとはじぶんをままといった
      ままがなにかわからないけど
      ずっとずっといっしょにいたい……
      だからきえないでまま…… -- 2019-02-13 (水) 22:48:41

      • 「みぃー!!」「みぃー!!」
        その夜、カトラはここ数日そうであった様に夜泣きで起こされる事になった
        もしかしたらカトラは呼ばれたのかもしれない
        そう感じたのは竜としての直感だったのか、今となってはわからない
        でも、もし……
        この時、いつもの事だと無視していたら、拗ねた気持ちのまま無視していたら……
        カトラは一生後悔する事になったのだろう…… -- サキ 2019-02-13 (水) 22:48:54
      • ともあれ、波音に交じる甲高い鳴き声に身を起こした時には、カトラの頭の中はすっかり、
        無理やり叩き起こされた時特有のけだるさと不機嫌でいっぱいになってしまった。
        寝癖をぐしぐしとしながら、下着姿のままハンモックから飛び降りる。
        「なんじゃぁもう…あんだけ食料を集めたのにもう足らんというのか…」
        焚き火は燃え尽きて火の気がない。月明かりの影の中に、幼生をかかえたサキが座って
        いる。
        幼生の放つ燐光に照らされた顔に、何かただならぬものを感じてカトラは駆け寄った。
        「おいっ!どうしたのだ!」 -- カトラ 2019-02-13 (水) 23:02:25
      • 「あ…カトラちゃん…この子達が吸ってくれないんです…どうしよう……」
        「みぃ…」「みぃ…」
        俯いたまま涙声で告げるサ姫。
        幼ドラ達を見れば、乳房に触れようともせず鳴き声をあげるばかりで。
        「どうしよう…どうしよう…私ママなのに……」
        うわ言の様に呟くサ姫、その声はもはや覇気が無く精気を感じる事が出来ない
        「どうしようではわからないのだ、おい……、…!?」
        埒が明かないとサ姫の顔を覗き込んだカトラは、そこにあった顔を見て固まった
        サ姫の顔はやつれ、まるで幽鬼の様で…… -- サキ 2019-02-13 (水) 23:18:26
      • 側にはまだ手付かずの食料があった。
        なのにこうも短時間に弱るということは…。
        「おぬし…自分の精気を与えておったのかなのだ!」
        サキは本来精気を吸う魔物だが、普通の食事でも精気のようなものを得られるらしい。
        ここしばらく、食料事情は安定していた。サキ一人分なら、それで十分だったのだろう。
        しかし幼生に分け与えれば、消耗は激しく。本来の吸精方法ではない、食べ物からの
        補給では追いつかなくなったのは、容易に想像できる。
        精気とは、たいがいの場合、生命そのものである。
        「こんの…たわけ者が!死ぬ気かなのだ!」
        カトラは思わず怒鳴っていた。自分よりも成長した同族の怒りの気配に恐れたのか、幼生
        達も声をひそめる。
        「おぬしなー!だから最初から無理だってなー!…ほんとになー!?…ああもう!」
        なんか言葉がうまく出てこなかったらしい。とにかくカトラは幼生を両方の手で掴み上
        げてサキから引き離す。
        「…もうよい、こやつらは湖の底へ返す」 -- カトラ 2019-02-13 (水) 23:43:39
      • 「みぃ!?」「みぃ!?」
        カトラに嘘をついていたのは事実、だから返す言葉が無い
        それでも幼ドラ達が驚きの泣き声をあげればサ姫は立ち上がりカトラに縋りついた
        「それはダメー!私…ママになるって決めたの…子供に嘘はつきたくな…い……」
        そこでサ姫の意識は途切れた。
        記憶にあるのは幼ドラの泣き声とカトラが何かを叫んだ事だけだった…… -- サキ 2019-02-13 (水) 23:56:23



      • 寄せては返す波の単調なリズム、逆行催眠にかけられたように遠い記憶を手繰るような
        感触がある。生まれるよりももっと昔の記憶…。
        夢と覚醒の間にいるサキの五感に、まず触れたのは熱だ。
        そして、カラカラに干からびてひび割れた体に、吸い込まれるように入ってくる液体の感触。
        体を満たしていくものは、苦くもあり甘くもあり、ほのかに潮の味もする。
        最後に、開いた目に飛び込んできたのは、鮮やかに輝く新緑を思わせる緑の光であった。
        「…生きておるな?」
        光は吸い込まれるように消え失せて、代わりに、青白い月明かりに照らされたカトラの
        顔がサキの眼の前にある。顔から体温が伝わるほどに近い。
        それどころか、サキの体はしっかりと鱗の腕で抱きかかえられている。 -- カトラ 2019-02-14 (木) 00:11:55
      • 「か…カトラちゃん…?」
        水底の様であった視界が徐々に鮮明となり、そこにある顔をしっかりと認識した
        その顔をサ姫は良く知っている。知っているのにこんなにも近くで見るのはいつぶりだろう?
        鈍さ残る思考の中で思い出すのは、眠るカトラの顔を覗き込んだあの夏の昼下がり
        あれから数日しか立っていないはずなのに、なぜか遠い日の様に思えてしまう
        「わ…わ、私…あれ…?」
        思う中、ふと気付いた。身体が軽い。
        鉛の様に重く、錆びた鉄の様に崩れそうだった身体が軽い
        サキュバス的に言えば精気に満ちている。
        カトラの顔がすぐ側にあり、身体が精気に満ちている…導き出される結論は…… -- サキ 2019-02-14 (木) 00:41:23
      • じっと見つめ合っていると、カトラは口元を手で拭う振りして隠し照れたように顔を
        そむけた。
        「無茶しおって…」
        カトラがそう言いかけると、横に居た幼生達がミィ…と弱々しく鳴く。
        思わず手を伸ばそうとしたサキの手をカトラが掴んだ。 -- カトラ 2019-02-14 (木) 00:51:31
      • 「カトラちゃん…?」
        再びカトラとサ姫の視線が交差する。しかし今度は先の様な甘い空気は無い
        「……カトラちゃんありがとう…でもね……」
        サ姫は小さく微笑むと自分の手を掴むカトラの手に自分の手を重ねた
        「私…この子達のママを続けるよ……」
        カトラはサ姫の瞳に凛とした意志を見た。
        そしてカトラは思う、これと同じ瞳をどこかで見た気がすると -- サキ 2019-02-14 (木) 01:10:59
      • 見つめ返す瞳の強さに、一瞬気圧されそうになる。
        「…冷静になれ、おぬしはこやつらの母ではない。今だってたまたま、精気を分けるのが
        間に合ったから助かったのだ。おぬしに育てることはできぬ」
        理屈である。サキは黙した。しかし、その沈黙が肯定ではないことはよく分かる。
        「こやつらも、最初よりは力をつけたようだ。上手くすれば自力で生きて行けるだろう…。
        そもそも神域のドラゴンとはな…」
        ぎゅっとサキに手を握り返されて、頷かれると今度はカトラが黙るしかなかった。
        膝をついたサキの元へ、幼生達がおぼつかない足取りで駆け寄ると、広げた両腕に抱き
        しめる。
        「カトラちゃん…」
        理屈ではない、言葉にもできようが。言葉にしないから逆に始末におえない。
        「ぐ、ぬぬ…。おぬし、本当に死ぬぞ!そやつらがこの先どれほど糧を必要とするのか。
        我がこのサイズだから甘くみてるのだろう!あっという間にお主よりデカくなって
        お主の精気など一口で吸いつくされてしまうぞ!」
        「その時は…!その時は…カトラちゃんが助けてくれる?」
        「ぬー…!」
        わからず屋め!とでも言いたげに、カトラは顔を寄せて思いっきり睨みつけたが。
        すぐに、腕組みをしてふんっと後ろを向いてしまう。
        さすがに、ワガママが過ぎるかと、サキが抱き寄せた幼生に頬ずりするようにうつむくと。
        「…ウルメル、そっちのがレィメルだ」
        標準言語ではない、少し変わった発音の単語である。おそらくカトラの故郷、ドラゴンの
        国の言葉だ。
        「名が欲しいと、言っておっただろうがなのだ」
        まだ、むすっとした顔だが、カトラは振り向きながらそう言った。 -- 2019-02-14 (木) 01:40:26
      • 「え?」
        「み?」「み?」
        一瞬ぽかんとしてしまうサ姫と幼ドラ達だが
        カトラの言葉の意味を理解すれば徐々に表情が変わって行き……
        「ウルメル!レィメル!あなた達は今日からウルメルとレィメルだよ!」
        「みぃ♪」「みぃ♪」
        幼ドラ達を抱きしめながら、サ姫はくるんくるんと二度三度と回転するのだが
        「わ?」
        「おおぅ?」
        病み上がりに近い状態、足をもつれさせカトラの方へと倒れ込んだ
        「カトラちゃんありがとうー…♪」
        「みー♪」「みー♪」
        そのままサ姫そして幼ドラ達にすりすりされるカトラさん -- サキ 2019-02-14 (木) 02:05:41
      • 「わかった!わかったから、ええいよさぬか!」
        両手でサキと二匹をずずいと押し返して、カトラは起き上がる。
        「言っておくが、我はおぬしのように精気を吸ったり出したりはできんのだ。
        精気は分けてやるが、おぬしが世話するんだからな」 -- カトラ 2019-02-14 (木) 02:14:28
      • 「うん、わかってる…私、ママだもん…♪」
        にっこり笑顔で答えるサ姫さん。
        「はぁ…まったく懲りん奴だ……」
        母は強しと言うが、ある意味ドラゴンよりも強いのでは?と思えてしまう
        カトラは小さく溜息すると、わかったわかったと手を振りながらハンモックへ
        朝まではまだ時間がある、サ姫に分け与えた精気の量なら、今宵は静かに眠れそうだ
        そんな事を思うカトラだが……
        「ウルメル…レィメル…おいで……」
        「みぃ…」「みぃ…」
        名前を呼ばれ身を寄せるも、サ姫を潤んだ瞳で見上げながらプルプルと身を震わす。
        サ姫にはわかる、幼ドラ達は不安なのだ。自分達が吸う事で、またサ姫が弱ってしまわないかと
        だからサ姫は笑顔で答える
        「大丈夫だよ…だってパパが精気を分けてくれたから♪」 -- サキ 2019-02-14 (木) 21:53:08
      • 「パパって…我の事かなのだ…」
        ツッコミどころが多すぎて、色々言いた気であるが、一先ず黙るカトラさんだ。 -- カトラ 2019-02-14 (木) 23:21:45
      • 「私がママなら…カトラちゃんはパパだし…それに……」
        「み?」「み?」
        サキュバス的話題になりかけたけれど、子供前なので自粛しました。
        「とにかく…私はウルメルとレィメルにおっぱいあげてから寝るね…?」
        おいでと幼ドラ達に笑みを向けるサ姫。
        幼ドラ達もその笑みに安心を覚えたのか乳首を咥え精気を吸い始めた…… -- サキ 2019-02-14 (木) 23:30:41
      • 「ん…そうせい…ふわぁ…」
        カトラもなんだか眠そうだ。サキに精気を分けたせいである。
        というより、歩くのも億劫になって、そのまま流木を枕にゴロリと浜に横になっ
        てしまった。 -- カトラ 2019-02-14 (木) 23:49:51

      • ひと騒ぎあったものの
        この日の夜は穏やかに過ぎて行った……
        ここ数日夜泣きに悩まされたカトラも今宵ばかりは快眠出来た事でしょう
        そして翌朝……

        ぺちぺち、ぺちぺち
        波音に混じり何かを叩く音がする
        ぺちぺち、ぺちぺち
        左右の耳に響く音、叩かれているのは自分の頬だ
        意識が眠りから覚醒へと至る中、カトラは自分が叩かれている事に気付いた
        ドラゴンの皮膚は丈夫だ、多少叩かれる程度ならどうという事は無い
        ヤシガニのハサミは痛かったが、この程度なら問題無い
        問題無いのだが、やはり不機嫌な目覚めになるのは心地が良く無い
        「うお、うっとおしいのだー…おおぅ?」
        「ぴゃあ?」「ぴゃあ?」
        怒り半分で目を開いた瞬間、カトラは固まった
        二人の子供が左右から自分を覗き込んでいる、しかも見覚えのある顔だ
        正確には幼い頃の自分と、もう一人は小さなサ姫だ -- サキ 2019-02-15 (金) 00:12:12
      • 「………誰ぇ!?なのだー!?」
        カトラの語尾はキャラ作りではないゆえ。朝日差す入江になのだー!?が反響した。 -- カトラ 2019-02-15 (金) 00:19:59
  • 状況 幼女 -- 2019-02-15 (金) 01:07:04

    • 「まさか…とは思うが…」
      起き上がったカトラは、声を発する頃には大体の事を察していた。
      カトラは、初めて幼生を見た時も、見た目では分かり辛い幼生の健康状態を言い当てら
      れる程に知識があるのだ。
      それに、同族としての目や、鼻も効く。眼の前の幼女達が、昨晩の幼生だということは
      まず間違いないのだが…。
      「…なんじゃこれぇ…」
      流木に座したカトラは、寝癖を押さえるように頭を抱えて項垂れてしまった。
      全裸の金髪と銀髪の幼女が不思議そうに互いの顔を見合わせた。
      最近立って歩けるようになったと言った風の幼児である。
      銀髪の方は頭からカトラの角を小さくしたようなのが、生えていて。
      金髪の方の頭には、サキの角を小さくしたようなのが生えている。
      そして銀髪のしっぽは、短いドラゴンのしっぽで、金髪の方は小さなサキュバスのしっぽだ。
      気配や匂いから、幼生の姿が一晩でこうなったのはまず間違いない。
      「なんじゃこれぇぇ…!わけわからんのだ!」
      カトラは押さえた寝癖をわしゃわしゃとかき乱した。 -- 2019-02-15 (金) 01:07:16
      • 混乱するカトラの耳に声が近付いてきた
        「私も驚きました…朝起きたら、私のおっぱいを枕にして眠っているんですから……」
        「みゃー」「みゅー」
        声のした方へてこてこと歩いてい行く幼ドラ達
        まだおぼつかない足取りが危なっかしいが、転ぶ前に声の主が手を伸ばし受け止めました
        「さ、ウルもレィもお着替えしましょうねー♪」
        「むぅ」「むぃ」
        声の主は勿論サ姫。サ姫はにこにことしながら幼ドラ達に服…市場で買ったカトラの私物であるはずの変Tを着せてやる
        ウル…カトラにそっくりな方には「朝は味噌汁!」と書かれたTシャツ
        レィ…サ姫にそっくりな方には「LOVE白米!」と書かれたTシャツ
        「ん、だぼだぼだけど仕方ないですね……」 -- サキ 2019-02-15 (金) 01:25:59
      • 「おぬし…また何か妙なことをしておらぬ?それか…幻覚か何か見せておらぬ?」 -- カトラ 2019-02-15 (金) 22:15:15
      • 「私は何もしてませんよ…?こう…リボンで縛って…うん、いい感じです♪」
        「ぷむぅ♪」「ぷふぁ♪」
        幼ドラ達に着せたTシャツの腰付近をリボンで縛り、簡易ワンピース風に仕立てました。
        翼の穴の関係上、背中が大きく開いてしまっているけれど、それもまたおしゃれ?……
        「…はい、えっと…多分だけど…カトラちゃんから精気を貰った影響じゃないかなぁ…?」 -- サキ 2019-02-15 (金) 22:40:26
      • 「幼生が人型になるとか…聞いたこともないなのだ」
        「カトラちゃんは違うの?」
        まとわりつく幼ドラ達をあやしながら、サキは首をかしげる。
        もっともな疑問である。カトラはドラゴンを自称するが人型だし、ウルメルはカトラに
        よく似ている。
        「我は幼生の頃からこの姿なのだ。幼生の頃の形は大きくなっても基本は変わらぬのだ」
        「もうなんかどんぐらいびっくりかっていったら、金魚だと思ってたのが実は犬だった
        ぐらいわけわからんからな!」 -- カトラ 2019-02-15 (金) 23:37:05
      • 「むう……」
        「みゅぅ」「みゅぅ」
        サ姫と一緒に唸るウルとレィ。ウルとレィはサ姫の真似しているだけなのでしょう。
        喩え方はアレだけど、カトラの言わんとする事は理解できた。
        つまり、この変化をしたウルとレィは神域のドラゴン達の中でも特異中の特異と言う事、
        「…少なくとも私とカトラちゃんの精気が混ざった結果ではあるよねぇー」
        つまり私とカトラちゃんの愛の結晶…と言いかけて、カトラに頭をぽこりとされるサ姫さんでした -- サキ 2019-02-16 (土) 23:39:29

      • 幼生達は人型になったことで、動きが活発になり、食欲も旺盛さを増してサキは更に忙
        しそうである。
        その様子を、食料の調達やテントや水回りの世話などしながらカトラは見ている。
        正直なところ、カトラはまだ幼生達のことを受け入れては居ない。
        人間なら、同じ人型の小さな子供を見れば、よほどの悪人でない限り多少の情というも
        のが湧くものだが。そもそも神域のドラゴンは1匹で1種を為すと言われる程個体差が
        激しい、同族意識もさほどない。一応は家族がいるカトラにしてもそれは同じ事だ
        った。
        同族に対しては仲間意識というより、お互いの持つ巨大な力への敬意があるといった方が
        近い。そして目の前の幼生はどう見ても貧弱で、自分とサキから精気を分け与えられて
        かろうじて生きているに過ぎない。
        (あんな弱い奴ら、やはり認める気にはなれんのだ…)
        そう思う。
        それに…。一先ず岩場で干し魚を吊るし終えると、浜の方ではちょろちょろと動き回る
        幼ドラ達と後から見守るようについて回るサキが居る。
        (…なんか、腹立つ…)
        微笑ましい光景を前に、カトラは憮然とした表情をした。なぜこんな気持になるのかも
        分からず、それがまた苛立たしい。
        (昨日は落ち着かせるつもりで、適当に名前などつけたが。根本的になんとかせねばなるまい)
        岩場に佇みながら、考え出した。なんとかとは、つまり幼生を元の場所へ返すことである。
        (捻り潰したら、流石に一生嫌われるであろうなぁ…ううむ…) -- カトラ 2019-02-17 (日) 00:38:33
      • 「カトラちゃ〜ん…♪」
        「むぃ〜」「ぷぃ〜」
        頭が黒い思考で満ちる寸前、カトラは名を呼ばれた。
        声の方へと視線をやれば、浜を駆け回っていたサ姫達が手を振っている。
        振っているのだが……
        「ううん?」
        カトラは目を数度擦った、見間違いでは無い
        ウルメルとレィメルの衣装が変わっている
        少女の大事な部分のみを隠す布地の少ない衣装、いわゆるマイクロビキニに -- サキ 2019-02-17 (日) 02:20:05
      • 「一応聞いておくが、おぬし…それは一体…」 -- カトラ 2019-02-17 (日) 02:24:27
      • 「はい!ずっとTシャツではかわいそうなので乳児服作りました!」
        「みゃあ!」「にゅあ!」
        鼻息荒く答えるサ姫、そして万歳するマイクロビキニ幼女 -- サキ 2019-02-17 (日) 02:34:14
      • 口を横1文字に結んで、ふくれっ面ともしかめっ面ともつかないなんとも言えない表情を
        浮かべたカトラはしばしの沈黙。
        カトラに、ひ弱な同族を守らねばならぬという感情は無い。
        「…おぬしがサキュバスなの忘れておったわなのだ」
        無いのだが、幼女にマイクロビキニ着せて連れ歩く危険性を理解する倫理観はカトラにも
        存在した。

        で、結局服は街で新たに調達することになった。
        「ぬぅぅ…せっかく貯めたのに一気に減ってしまった…」
        革袋の財布を覗き込みながら、カトラは恨めしげに呻いた。貴金属や宝石類を貯め込むの
        はカトラの趣味なのだ。 -- カトラ 2019-02-17 (日) 14:15:07
      • 「みゃうー♪」「ぴゃうー♪」
        「二人共可愛いです…♪」
        新しい服を着てはしゃぐウルメルとレィメル、そしてそれを見てはしゃぐサ姫さん
        今着ているのはサ姫やカトラの着ているディアンドルと似た形の服だ
        勿論、カバーオール等の乳児服も購入したが
        やはり子供には可愛い服を着せたいのが親心なのであった
        「パパに感謝しないとですよー。はい、ありがとう」
        「にゃわー」「ぴにゅー」
        「誰がパパなのだ……」 -- サキ 2019-02-17 (日) 14:37:25
      • 購入したのは服だけでは無い。哺乳瓶にタオルに、何故か大人用のより割高な子供用の
        乳液やオイルやパウダー(ドラゴンスキンなカトラには必要性も用途も理解できない)
        抱っこ紐、子供の肌に優しい洗濯洗剤、寝巻き、急な発熱や体調不良のための子供用の
        薬が色々(無論割高)…。
        自給自足で生き抜いてきたカトラ達の、所持品全部合わせたよりアイテム数が多い。
        (一刻も早く始末しなければ…!)
        カトラは財布を握りしめた。
        「…まぁ、それはともかくなのだ」
        「はい?」
        「にゅ」
        「ぴゃ」
        海の彼方を見つめていたカトラに3人が首を傾げつつ。
        「こんなもんより、食料を買い込んでおいた方が良かったんではないのかなのだ」
        -- カトラ 2019-02-17 (日) 15:03:16
      • 「…んー…食糧の方は採集と自給自足でなんとかしましょうー」
        気楽に言うサ姫にカトラは肩を落とし思う『どんどん苦労がやってくるのだ……』と
        「お城付きの魔法医もいませんし…念には念を……」
        その言葉でわかる。サ姫も初めての子育てに不安があるのだと
        だからこそのこの大量買い。買わなかった事で起こる不測の事態を少しでも減らしたいのだ
        「みゅう…」「にゅう…」
        悩むサ姫をウルとレィが見上げ、スカートの裾を引っ張った
        「…あ、お腹空いたのかな…?」 -- サキ 2019-02-17 (日) 15:17:03
      • 「うむ、さっさと食わせてやれなのだ」
        とりあえずカトラも魚を串にさして栄養補給の準備である。 -- カトラ 2019-02-17 (日) 15:26:47
      • 「ふふっ、どうぞ…♪」
        「むみー♪」「みみー♪」
        サ姫が上着を脱ぎ乳房を晒せば、早速吸いついてくるウルとレィ
        姿が幼ドラから幼女に変わった事で、授乳してる感が増した様に見える
        「あ、そうそう…私、母乳が出る様になったんですよー♪」
        ウルメルとレィメルに授乳しながら、さらりと言うサ姫さん -- サキ 2019-02-17 (日) 15:41:14
      • 「ふーん………んぼっふ!」
        咽た拍子に火を吹いて、かじっていた魚がまる焦げになった。
        「サキュバスの体ってほんとうにどうなってんのだなのだ…。っていうかそれ大丈夫なのか」 -- カトラ 2019-02-17 (日) 16:01:15
      • 「…私もびっくりしました…!でも…大丈夫だと思います……」
        やっぱりカトラちゃんの精気を吸った影響なのかなぁ?とサ姫は呟く様に告げる
        最近サ姫は忘れているが
        そもそも一人前のサキュバスになるのため、カトラから精気を吸うのが目的だった訳で
        精気を多く吸った事でなんらかの成長があっても不思議では無いのかもしれない。
        「カトラちゃんも吸ってみます…?」
        「むにゅむにゅ」「ふにゅふにゅ」
        にこにこと微笑みながらサ姫は言葉を続けるた。
        実際ウルメルとレィメルは母乳の味に満足している様に見えるし、きっと美味しいのだろう -- サキ 2019-02-17 (日) 16:17:33
      • 「……いや、要らん…恥ずかしいし…あと、我、そんなに牛乳好きじゃないし…」
        カトラは、なんとも言えない顔で固辞した。 -- カトラ 2019-02-17 (日) 16:20:26
      • 「牛乳飲まないと強くなれないですよー…?」
        牛乳は骨を強くするんですよ?と告げつつ、母乳は栄養価も高いんですと力説
        だって赤ちゃんが成長するのに必要な栄養が沢山入ってるし?…と続けた。
        「ぷふぅ♪」「ぷふぅ♪」
        授乳を終え、満足の声を上げるウルメルとレィメル。それから小さくゲップしました。
        「んふ、二人共満足したみたいです。やっぱり赤ちゃんには母乳なのですね…♪」
        こくこくと頷くサ姫の乳首から、白い滴が一滴垂れ落ちた。 -- サキ 2019-02-17 (日) 16:30:31
      • 特別に濃厚なのか、乳房の下の膨らみを伝う乳は、離れていても柔らかな甘い香りを漂
        わせる。少し離れたとこに居るカトラの元にも香ってきた。
        サキュバスの誘惑を受けたものが、よく甘い香りを嗅いだと言うが、あんがいこんな風
        な匂いなのかもしれない。
        「んんっ…!まぁともかくなのだ、また無理して倒れぬようになのだ…」
        咳払いしつつ、カトラは若干目をそらす。 -- カトラ 2019-02-17 (日) 16:43:18
      • 「あ、うん…カトラちゃんからいっぱい精気を貰ったから大丈夫……でも……」
        「でも、とはなんだなのだ?」
        カトラが母乳の味見をしないのは残念だが、身を心配される事は嬉しくあり
        しかし、同時に新たな不安が出てしまう。
        「やっぱり今後を考えたら…ドラゴンを育てやすい場所に引っ越すのがいいのかな…?」
        ウルメルとレィメルの口を拭いてやりながら、サ姫はそんな事を呟いた -- サキ 2019-02-17 (日) 23:37:59
      • 「ふむ、まー本来生き残るはずではないものなうえ、こんな変化をするなど尋常ではないからな」
        ちょっとカトラは意地悪気だ。 -- カトラ 2019-02-17 (日) 23:48:08
      • 「むぅ……」
        「むぃ?」「ぬぃ?」
        カトラのつれない態度に俯いてしまうサ姫だが
        俯いた先には自分を見上げるウルメルとレィメルの小さな瞳があって
        ここで挫折したらママ失格。だからサ姫は考える事にする
        「んー…んー…」
        魔界に行くか?魔界には魔竜達もいるし、それを束ねる魔竜皇もいる
        しかし、今のサ姫は魔界に戻る事が出来ないのでこの案はNG
        そうなると……
        「あ!ドラゴンの国に行くとか…?」 -- サキ 2019-02-18 (月) 00:09:54
      • 「幼生が生まれる地へ連れていくか。確かにそれが一番確実なのだ。国民もドラゴンを
        敬う者ばかりゆえ、暮らしも心配なかろう」
        それじゃあ…とサキが言いかけると。
        「だが、無理だななのだ」
        「どうして?」
        「船が無いのだ」
        ドラゴンの国は、いわゆる高緯度の極地と呼ばれる地域にある島国だ。
        氷と火山に閉ざされた島の、『惑星(ほし)の罅』と言われる谷底に王都がある。
        外界とのつながりは島に唯一の港町だけという、まさに世界の果てのような土地である。
        「で、船で2ヶ月程かかるのだが。運行してるのは夏だけなのだ。
        もうすぐ10月じゃろ?大きな氷山が流れてくるから航路は封鎖され、海が凍って氷海
        になる。氷海を渡るのはアザラシやカリブーを狩る熊達ぐらいだななのだー」 -- カトラ 2019-02-18 (月) 00:35:31
  •   -- 2019-02-15 (金) 01:06:53
  •   -- 2019-02-18 (月) 01:05:51




    • 「なんでこうなるのじゃぁ…」
      背中にヴァル姉の鞄を括り付けたカトラは、薄暗い廃墟の通路を歩く。
      「あ、ごめんね、やっぱり重たいよね…」
      「いいや、全然余裕だな!なのだ!」
      ウルメルを背負い、レィメルを抱っこしながら振り返るサキに、ヤケ気味に答えた。
      正直サキの方が小さなカバン1つのカトラより大変そうに見えるが。
      「少し休憩しよっか」
      「ふんっ」
      カトラが鞄を背から下ろすと、ズシンッとコンクリ製の橋桁が地面に落ちたような
      音がした。
      この魔法の鞄、中が4次元構造でいくらでも荷物が入る。しかし定量を越えると大岩
      並に重くなり持ち運びが難しくなるという。
      カトラ達は今、鞄にテントから食料や燃料に飲料まで、家財の殆どを詰め込んで引っ越
      しの最中である。
      「飛べれば1日で済むのに荷物を抱えてようやくここなのだ」
      ここ。森に埋もれる死んだ神ドラゴンの腹の下である。以前に探索した階層都市遺跡
      へ通じる片側5車線のトンネルの中だ。 -- 2019-02-18 (月) 01:21:24
      • 「…たまにはこうやって歩くのも楽しいよ…?」
        「むぃ」「むぅ」
        サ姫は背中と胸元からウルメルとレィメルを降ろしながら、しみじみと呟いた
        降ろされると直ぐに歩き回ろうとする幼ドラ姉妹
        しかしすぐに踵を返し、サ姫の足に縋りついてきた。
        幼生形態の時と異なり燐光を発していないので、暗い所が苦手な様だ。
        そんな二人に微笑むと、サ姫は頭を撫でながら安心させてやるのでした。

        さてさて、四人がなぜ再びここへやって来たかと言うと、今後の生活に備えるためであった。
        ウルメルとレィメルを健やかに育てるため、カトラの故郷でもあるドラゴンの国へ行く案を出したのだが
        ドラゴンの国へと行く船の定期便が再開されるのは一年後……
        その間、食糧や生活をどうにか安定させなくてはならない。
        そこで思い出したのがこの廃墟!
        長い長い年月を人目に触れずに地下で眠り続けたこの場所
        理屈はわからないけれど保存状態が極めて良く、利用可能な物資や資材が多数ありそう。
        ならば、これらを利用しない手は無い!
        つまり、二人は廃墟の探索をしながら、この先必要となりそうな物資を調達しよう!そんな魂胆なのであった
        さらに、ここへ来たのはそれだけではない

        「えっと…あの湖の底にあった粒々が二人のごはんになるって本当…?」 -- サキ 2019-02-18 (月) 01:45:38
      • 「本当も何も、本来はあれが幼生の糧なのだ」

        時間は少し戻って出発前、海辺の浜でのことである。
        二人は神ドラゴンの幼生について話していた。
        「お主が精気…つまり生命力を2匹に与えて生かしたのと同じことなのだ。
        湖の底にあった石は、幼生の死骸だが、命そのものでもある。ドラゴンの国の幼生の生
        まれる地では、石が大きな湖を埋めるほど厚く堆積しているなのだ。そこまでになって
        初めて幼生が育つようになるのだ」
        これは事実なので、カトラがただ意地悪で幼生を見殺しにしようとしていたわけでもな
        かったのだ。地底湖にあった石の量では、幼生を養うには到底足りない。
        「じゃあ!その石があればウルとレィを育てられるんだね!」
        「え、あーうん、多分…な?」
        サキの期待に満ちた顔面ドアップにややのけぞりながらカトラは頷いた。

        で、時間は現在へと進む。
        「んじゃー計画の確認だが。駅のあたりへ行き、放置されてる車両を1台頂戴する。
        んで、空にしたヴァル殿の鞄へ石をありったけ詰めて持ち帰り。ついでに街からも使え
        そうなものを調達する。」
        「そして、荷物を載せた車両を押して、線路でなるたけ地上へ近いとこへ行き新たな住処を作る、と…。
        こんな感じじゃなー?」 -- カトラ 2019-02-18 (月) 02:15:14
      • 「それで大丈夫だよ♪この子達のごはんもだけど…私達の生活も大事だもんね」
        甘えるウルとレィを尻尾で遊んでやりながら、サ姫は大きく頷いた
        飛行能力をフル活用しても、全貌の見えない広い広いこの廃墟
        ここならば多くの物資を調達できそうだ。
        それに、売れそうな物があれば街へ売りに持って行くのも良い
        「ウルとレィのために使えそうな物もあるといいなぁ……」
        「みゅう♪」「みゃう♪」 -- サキ 2019-02-18 (月) 23:20:12
      • 「そーじゃなぁー…」
        そういうカトラは気の乗らない返事である。
        石を拾ってくるだけならカトラ一人で行けば1日で済むはずだ。
        しかし、長時間サキと離れているとその間に精気が尽きた場合命に関わる。
        故にこうして大移動を余儀なくされているわけだが。幼ドラが加わってからというもの
        順調に行っていた生活が激変している。サキの方は何やら楽しげで何よりであるが。
        ここ数日で、カトラの精神的疲労度は、着の身着のままで野に放り出された時をすでに
        越えている。でもドラゴンだから泣き言いわない、っていうか文句いったら禄に歩けす
        らしない小さいの2匹に負けたみたいになるのでカトラのドラゴンプライド的にそれは
        ナシである。ドラゴンだから。
        「…よし、とっとと行って石を採集するなのだ」
        鞄から小瓶を取り出し飲み干すとカトラは立ち上がった。赤い暴れ牛印のエナジーポー
        ションであった。 -- カトラ 2019-02-19 (火) 00:35:00
      • 「はーい♪二人共おいで……」
        「みゅー♪」「みゃー♪」
        今度はウルメルを抱っこし、レィメルをおんぶするサ姫さん。元気だ。
        母は強しと言うが、今のサ姫はまさにその状態。
        「…その分、我は精気を吸い取られるんだけどな…なのだ」
        「何か言った…?」
        「なんでもないのだ、とっと行くのだ」
        どっこらせと重い鞄を持ち上げるとカトラは再び歩き始めた。 -- サキ 2019-02-19 (火) 00:51:32

      • 人造巨人の臓腑めいた工業地帯、夜の明けない操車場、そして空洞の大深度積層市街…。
        道順は前に来た時に目印をつけておいたから迷うこともなくスムーズだった。
        駅は相変わらず明かりは点いていてもまったくの無人、開店休業中だった。
        重たい荷物はおろし、翼が自由になった二人は、巨大珊瑚と崩落区域の地底湖へと
        たどり着く。

        「ぷはぁ、よしいいぞーひっぱりあげるのだー」
        燐光に照らされる暗い水面から、崖上に向かってカトラが叫んだ。 -- カトラ 2019-02-19 (火) 01:07:34
      • 「はいさー!んーしょ!」
        「みーみゃ」「みーみゃ」
        カトラの合図でサ姫は縄を引っ張り始めた。
        ウルメルとレィメルは危ないので少し離れた所に座らせてあります。
        縄の先に感じるずっしりとした重量感。重くはあるがそれでもとサ姫は縄を引っ張り続けて
        やがて、縄の先にある物が水の中から姿を現した。籠だ。
        籠の中身は魚…ではなくて、湖底で見つけた光の粒。
        湖底に潜ったカトラが籠に光の粒を集め、それをサ姫が引っ張り上げているのだ。 -- サキ 2019-02-19 (火) 01:30:09
      • バサッバサッと帆のように大きく広げた翼を羽ばたかせ、カトラも崖上に浮上してくる。
        体が崖よりも高くあがり、光る雫を振りまきながら、気球のように丸く膨らんだ
        網を下にぶら下げている。
        「よーいっせっ…と!ふぅー…」
        網の中身も全て、湖底にあった光の粒である。水から引き上げると、宝の山のように
        キラキラと輝いていた。
        「ようやくここまで溜まったおったのに、少し申し訳無い気持ちにもなるのぅ…。我を
        恨まないでおくれよなのだ、なむなむ…。さて、一先ずコレぐらいあればいいかのなのだ」
        なにやらぶつぶつとつぶやいてからカトラが振り返る。
        二人が力を合わせて引っ張り上げた粒は、すでに結構な量だ。 -- カトラ 2019-02-19 (火) 01:39:33
      • 「そうですね……、………」
        集めた粒の一つを手に取りながら何やら呟いたサ姫
        吐息程の声はカトラに聞こえる事無く空に溶け込んで行った。
        「…後で何か考えないと……、えっと…集めたは良いけれど……」
        この粒がウルとレィのごはんとなる事は既にカトラに聞いたが
        どうやって与えるのかまではまだ聞いていない。 -- サキ 2019-02-19 (火) 21:34:31
      • 「積もったこの粒…生ける石の上で幼生は育つ。寝床にでも敷いてやればいいんじゃな いなのだ?」
        レィの眼の前で石をちらつかせて、興味を引いている。 -- カトラ 2019-02-19 (火) 22:27:58
      • 「敷くの…?んー……カトラちゃんなにしてるの」
        「ふみ?みゅうみゅう」
        石を目で追いながらぴょこぴょこ跳ねるレィメル、ウルメルも一緒になって跳ねている。
        「ほれ!」
        「あむ」「みぃー!」
        石をパクリと咥えるレィメル、続けてウルメルの口にも石が放り込まれた。
        「カートーラーちゃん…!」
        おこなのか?おこなのだな?
        サ姫さんにぽこりと頭を叩かれるカトラさんでありました。 -- サキ 2019-02-19 (火) 22:42:13
      • 「おぅ!?何をするなのだ!」 -- カトラ 2019-02-19 (火) 22:42:56
      • 「喉に詰まらせたらどうするのー?…二人ともお口あーん」
        「むわぁ」「ぽわぁ」
        頬を膨らませながらカトラを窘めつつ、サ姫はウルメルとレィメルの口の中を確認してみると
        石は既に飴の様に溶け始めていて、一回り小さくなっていた。
        これなら喉に詰まらせる事はないだろう。今回はだが。
        「んー…ウルとレィがこれを食べる事はわかったけれど……」
        与え方は工夫した方がいいかな?と -- サキ 2019-02-19 (火) 22:56:43
      • 「それしきで詰まるようではドラゴンとしてやってけぬであろうなのだ……」
        ボソッと言ったら睨まれ、首をすくめて黙った。
        「そんなに心配なら砕いて飲ませてやればよかろう。…おっ?なんだこれ軽いのに妙に
        固いななのだ。ふんっ…!ぬぬぬ…!あぐっあがっあがが…」
        手で砕こうとしても砕けず、噛んでみても割れない。 -- カトラ 2019-02-19 (火) 23:03:42
      • 「…カトラちゃんでも砕けないの…?でも舐めると溶けるんだよね……」
        「もにょもにょ」「もにょもにょ」
        サ姫は口の中で石を転がすウルとレィを見ながら思案する
        「お湯やミルクでなら溶けるかなぁ……」
        哺乳瓶なら先日買った。水はそこに湖があるが、廃墟の街でも捜せば水道があるかもしれない
        ミルクはサ姫の母乳を使っても良いかもしれない
        「カトラちゃん…いったん戻りましょう」
        戻るとは荷物を置いた駅へだ -- サキ 2019-02-19 (火) 23:14:39
      • 「んー?おうなのだー。よーいせっと」
        鞄に石の山を押し込むと、吸い込まれるように石は鞄の中へ入って行った。
        「うむ、許容量内なのだ!」
        片手で軽々と鞄を持ち上げ、カトラはふんすっと得意げに鼻息しつつ頷いた。

        闇の中に音もなく光りを投げかける駅のホームに、貨車が1台止まっている。
        扉は開かれていて、中にはカトラ達が持ち込んだテントや水タンクや食料その他が山積み
        になっていた。
        駅のホームに蛇口を見つけたカトラがひねってみると、水が出た。
        「ほぉー、便利ではないか…。一先ず茶でも沸かすかのなのだ」 -- カトラ 2019-02-19 (火) 23:35:33
      • 「はい、では少し多めに沸かしましょう…?」
        慣れた手際で焚き火のセッティングを行うカトラとサ姫。
        石は線路のバラスト石で大きめの物を集め
        薪は地上の森林から適当な枯れ枝を集めて来た。
        一番面倒な火起こしは、カトラが一息吹けばあっという間に枝に着火される。便利だ。
        これで、お湯を沸かすための焚き火の準備は完了した
        したのだが……
        「…あれ…?あまり煙りませんね…?」
        「むぃ?」「むぅ?」
        屋内で風も無いのに、なぜかまったく煙く無いのだ -- サキ 2019-02-19 (火) 23:56:23
      • 「風は流れておるんじゃよなぁここ…。まぁこんだけバカでかい洞窟?の中だし
        出入り口はいくつもあるに違いないなのだー…コレは我のなのだ手を出すでない」
        煤けたケトルを焚き火の脇に置いて、茶葉の包をウルから庇っている。 -- カトラ 2019-02-20 (水) 00:07:20
      • 「むぃ……」「ぴゃあ」
        「色んな物が気になるんですね……、二人のはママが準備中だからね…?」
        拗ねるウルと笑うレィをみながらほんわかした気持ちになるサ姫さん
        さて、サ姫はケトルをさらに二つ取り出すと、火の横に並べながら哺乳瓶の準備をする。
        「そんなにいらないであろう…?」
        「あ…これは哺乳瓶の消毒用とミルク用です」 -- サキ 2019-02-20 (水) 00:20:08
      • 「過保護すぎるんではないか?そやつらは、そんなんでも神域のドラゴンだぞ。
        この惑星で最も強壮強大なる存在の端くれなのだ」
        「でも…まだ赤ちゃんのようなものですし?」
        「……好きにせい」
        ちょっとむくれたようになったが、すぐに何でも無い風にカトラは湧いたケトルの中へ
        茶葉をざっと入れた。 -- カトラ 2019-02-20 (水) 01:16:56
      • 「えっと…カトラちゃん……」
        なんだかカトラに突き離された様な気がして
        だから、話しかけようとするのだが……
        「むぃ…」「みぃ…」
        お腹を空かせたのか、ウルとレィがサ姫に縋り寄りぐずり始めた事により止まってしまう。
        しかし考えてみれば、最後に授乳してからかなりの時間が経っているし、お腹が空くのも仕方の無い事。
        「ああ…今、準備するから…あつっ」
        「…はぁ…こうか?」
        哺乳瓶を煮沸しようとして火傷しそうになるサ姫。
        そこへカトラが手伸ばし、湯に手をつっこんだ。ドラゴンであるカトラは熱湯でも平気だ
        「あ、ありがとう…じゃあここに置いてくれる…?」
        「ふむ」
        サ姫の指示でカトラは哺乳瓶を湯から取り出した。
        「これで…とりあえずお湯と粒を入れてみようかな…?」 -- サキ 2019-02-20 (水) 01:40:46
      • 哺乳瓶の中の石に湯が注がれる。カラカラと振って混ぜてみた。反応はない。
        「もとより湖底にあったものなのだ、水には溶けぬのは道理であろうなのだ。
        やっぱり舐めさせておけばいいんじゃないのー?」
        カトラはマグカップにトポトポと茶を注いで口元に運ぶ、少し茶葉を入れすぎた。 -- カトラ 2019-02-20 (水) 01:51:58
      • 「…だよねー」
        砕けば溶け易くなるかも?と思いもしたが、カトラに砕けない物を自分に砕ける訳が無い。
        「カトラちゃんの言う様に…ん?ウル…あ……」
        「きゅぷ?」
        いつの間にか冷めてしまった哺乳瓶の飲み口をウルが咥えていた
        そのままで白湯しか出ないはずなのだが……
        「カトラちゃん…見て…溶けてるよ…?」
        「なん…じゃと!?」
        ウルの持つ哺乳瓶の中にある石が角砂糖が溶ける様に崩れ溶けはじめていた
        「きゅみぃ♪」
        ウルを見ていて我慢できなくなったのか、レィも哺乳瓶を手にとり飲み口を咥えた
        すると、やはりこちらもウルの哺乳瓶と同じ様に石が溶け始めた。 -- サキ 2019-02-20 (水) 02:06:02
      • 哺乳瓶の中で透き通った緑色のイクラのような石が液体となって、ウルとレィは結構な
        勢いでぐいぐいと飲み、あっという間に空にしてしまった。
        それでも、また飲み足りないのかサキの方へにゅいにゅいと鳴くので、次の分を早速用
        意し始める。
        「ええーもうなんでもありかいなのだ…」
        その様子をカップを持ったままカトラはちょっと呆れ気味に見ていた。 -- カトラ 2019-02-20 (水) 02:11:09
      • 「与え方がわかったのはよかったけれど……」
        空になった哺乳瓶を軽く洗浄しながら、サ姫しみじみと呟いた
        ドラゴンの幼生であるウルとレィを育てるにおいて、カトラの知識が頼りであったが
        このウルとレィに関しては、カトラでもわからない事だらけの様だ
        「今後に備えて育児日記でもつけようかな…はい、どうぞ…♪」
        「ぴゃう♪」「ぴゃあ♪」
        哺乳瓶に石を入れ適温に冷ました湯を注ぐと
        短い尻尾をふりながら待っていたウルとレィに持たせてやる
        先と同じ様に、くぴくぴと勢い良く吸う二人
        やはりというか、石は二人が飲み口を咥えた直後から溶けだす様だ。 -- サキ 2019-02-20 (水) 22:03:54
      • 「もはや完全にママの顔になっておるのだ…。
        なぁ、ひとつ聞いていいか、一体その 小さいのを育てることの何が楽しいのだ…?
        喰うわけでもあるまいに。…喰わぬよな?………やはり喰うのか?精気を収穫する用の何か的な…」
        茶を啜りながらカトラはとても訝しげな視線を送る。 -- カトラ 2019-02-21 (木) 22:49:51
      • 「食べませんよ〜…!?でも…何が楽しいかと聞かれたら……」
        喰うのかとか聞かれ、おいおいと言う顔になるが。
        先にされた、育てる事の何が楽しいのかと聞かれたら言葉が止まってしまう
        「んー…?」
        「みゅう?」「みゅい?」
        そんなサ姫の元に、飲み終えて満足したウルとレィがくっついて来た
        「ん…あ、ああ?、眠いのかな…?」
        ウルとレィを両手で抱っこするとあやしはじめた
        そして、顔を上げるカトラに告げた
        「こうしてると…気持ちが穏やかになると言うか…幸せになると言うか……」 -- サキ 2019-02-21 (木) 23:02:14
      • 「おぬしやたらとくっつくの好きじゃものなぁ」
        そっけなく言ってはいるが、その姿はなんだか他の犬ばかり可愛がる飼い主に拗ねる犬
        にも似ている -- カトラ 2019-02-21 (木) 23:09:45
      • それもあるけれど…と告げてから、サ姫ははっ!とした顔となり
        「…もしかて…カトラちゃんもくっつきたいんです…?」
        「へにゅ?」「へにゅ?」
        問いかけ首を傾げるサ姫と一緒に、ウルとレィも一緒に首を傾げた
        そしておいでおいでするサ姫さん -- サキ 2019-02-21 (木) 23:17:29
      • 「なっ…い、いらんわ!」
        焚き火に照らされるより顔を赤くして、カトラはそっぽを向く。
        「もうよい、チビどもの餌が確保できたなら明日は我らの食料なのだ。
        ここの湖には魚もおらぬし、ネズミ一匹見かけやしないのだ。手持ちがなくなるまえに
        なんとかせねばならぬなのだ」
        そう言いつつ、カトラは寝袋を取りに立ち上がる。 -- カトラ 2019-02-21 (木) 23:25:26
      • 「…カトラちゃんったら照れ屋さんなんだから……」
        微笑みつつ、気付けばウルとレィも眠そうで
        「ふふっ、二人もおねむさんかな?…私達も寝ましょう……」
        サ姫はそう言うと、三人分の寝床の準備を始めた
        シートを敷き、折り畳んだ毛布を何枚か重ねるとウルとレィの寝床を作ってやり
        そのすぐ隣に自分用の寝袋を広げた -- サキ 2019-02-21 (木) 23:37:18
      • 頭上の照明は消す方法が分からないのでそのままだが。周りは暗く静まり返って
        真夜中のようなので、寝るのに難義はしない。
        ウルとレィのもそもそと動く音や、サキの子守唄などがしばらく聞こえていたが、やがて
        薪の燃える音だけになった…。 -- 2019-02-22 (金) 00:06:11

intermission4 Edit

  • 状況 追跡者 -- 2019-02-22 (金) 23:48:32

    • 時はカトラとサ姫が地底湖から石を採集していた頃にまで遡る。
      この時、一人の少女が天から降り立った。
      「ついに辿りつきましたの!」
      足を半歩開き、(慎ましい)胸を強調する(つもりらしい)腕組ポーズを取ると少女は宣言した。
      雛鳥の様な愛らしい声が入江の奥にまで響いて行く。でも、聞く者は海鳥くらいしかない。
      少女が立つのは、カトラとサ姫が数ヶ月を過ごした入江の拠点を臨む波打ち際。
      「ヴァルキュリア姉様に聞いた情報では、ここにサキュリア姉様がいるはずですの!」
      再び宣言すると、少女は先端が緑に染まった金の髪を海風に遊ばせながら歩き始めた。
      その横顔は、サ姫の横顔にどこか似ている。 -- エルファ 2019-02-23 (土) 00:17:51
      • サキュリアとは、サキの本名だ。間違いなく親しい縁者であろう。
        しかし、サキはカトラと共に数日前に、海辺の住処から引っ越したばかりだった。
        どこですのー?姉様ー?と岩の影や崖のくぼみや石の下をひっくり返すお約束なムーブを
        忘れない少女は、幼さの割に妙に扇情的で蠱惑を無邪気に振りまく。自身の体に対する
        視線への無頓着さはまさに幼女である。それがまた、彼女の魅力を高める。惜しいのは
        この光景を、空の星以外だれも目にできないことであろうか。
        暮れなずむ夕焼けに、早くも星々が輝いている…なにやら1つだけやけに輝く星がある。
        金星だろうか?いや、方角が違う。というより、明らかに明るさがおかしい。しかも
        目に見えて光度を増している。
        浜辺を夢中になって探し回っていた少女も、何かただならぬ気配を感じる。そして彼女が
        振り返った時には、すでに星は夕日よりも輝き大気を震わせ…そして轟音と津波を立て
        海へと落下した! -- 2019-02-23 (土) 01:08:16
      • 少女の背にもサキに似た翼がある。
        あるのだが判断が遅れれば、それを活用する機会を逃してしまう。
        「な、な、なんですのー!?」
        結果、少女は押し寄せる津波に巻き込まれてしまった。
        洗濯機に放り込まれた如く津波に攪拌され。少女の意識は遠のきかけるが
        『エルファ、貴女は強い子です!』
        「はい、エルファは負けませんの!」
        姉への想いが彼女を救った!ちなみにエルファとは少女の名である

        「死ぬかと思いましたの…でも、何が…氷山!?」
        津波から解放され、生きていた事に感謝しつつ海を見れば
        海のど真ん中に氷山が出来上がっている
        しかも、爆発した海水そのまま凍らせたかの様の様なミルククラウンを思わせる氷山だ -- エルファ 2019-02-23 (土) 02:09:22
      • 氷山は山ではなく、コロッセオのような円形にそそり立ち。のしかかるように
        少女の上に影を落としている。衝撃波で立ち上がった巨大津波が凍結しているのだ!
        さらに言えば、地面だと思ったものも凍結した荒れ狂う海であった。
        あっけにとられる少女の前で、突然氷山の壁が砕け散った!
        「地球ー…キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
        砕け散るコロッセオの中心で、白くて小さい幼女が拳を天に向って突き上げ、雄叫びを
        あげた。衝撃で、凍結していた海原が少女を中心に陥没!そして隆起!大波が少女達を
        飲み込む!
        流氷のただよう海上に、夕日を受けてダイヤモンドダストが輝いた…。 -- エーラ 2019-02-23 (土) 02:35:50

Ep.18 Edit

  • 状況 夜が明けても分からない -- 2019-02-24 (日) 00:02:51

    • 夜半、何か物音を聞いた気がしてカトラは睡眠からノーモーションで起き上がった。
      カトラの眠りは深いが、気配には敏感である。
      眠たげな目で、寝袋に下半身を突っ込んだまま辺りを見回すが。辺りは相変わらず真夜
      中の暗闇で、白い照明が疎らに散らばっている。
      焚き火は消えていた。その向こう側、サキとウルメルとレィメルは、まだ眠っているようだ。
      「……」
      寝癖をわしわしと掻いて、カトラは静かに立ち上がった。
      寝ていてもよかったが、なんだか一人で居たくなったのだ。
      石ブロックの床の冷たさを素足に感じながら、ホームの端までくると、その先の線路が
      伸びている方を見つめた。
      照明に切り取られて、無数のレールが暗く冷たい操車場の中で飛び飛びに浮かび上がっている。
      明かりに照らされたこのホームは、暗い海に浮かぶ島のようにも思える。

      (何を黄昏ておるのだ我は)
      自嘲した。一人になろうと思ったのに、ホームの端に来ただけではないか。
      ここしばらく、ずっと何かもやもやとした物が晴れない。原因はサキと幼生達だ。
      正直やっぱり気に食わない。しかし、どこがと言われると、困る。
      弱った幼生を保護することに、色々言ったが。実際のとこ非難するようなことではない。
      むしろ、こんな僻地で生まれ死ぬ定めにあった幼生だ。褒めるべきであろう。
      なのに、成長していく幼生共と、その度にどんどん入れ込んでいくサキを見てると
      どうにも落ち着かない。成り行きで、いつのまにか手を貸しているのも本意ではない。
      (あやつが何をしようと、我が煩うことなど、無いではないかなのだ)
      そう思ってもどこか割り切れない。
      (首輪のせいで離れることが叶わぬだけだ、そういうことなのだ)
      それも何か言い訳じみている。

      「……」
      ため息して、カトラが戻ろうと、振り向こうとしたときだ。
      何か、聞こえた。
      暗闇の中からではない、足元からだ。線路が微かに振動して何者かが線路の上を移動し
      ているのを伝えているのだ。 -- 2019-02-24 (日) 00:03:03
      • 振動が近付いて来る。
        ガタン、トトン、ガタン、トトン
        振動と共に刻まれるリズム
        カタントトンカタントトン
        振動が近付くほどにリズムは早くなり
        『…バンホーム…カイソウガツウカシマス』
        「…なっ?」
        背後から無機質な声が聞こえカトラが振り向いた直後
        ゴォッ
        押し寄せる風がカトラの後ろ髪を乱し、背後を列車が通過して行った
        慌てて振り向くも、すでに列車はホーム横を通過しており遠く小さくなりつつある
        それでもカトラの瞳は見逃さなかった、見覚えのある車輛である事を
        「サキ!起きるのだぁぁぁ!」
        通過して行ったのは、自分達の家財一式を置いた車輛であった。

        「はわわっ、寝て無いですへにょ?」
        「へにゃ?」「へにゅ?」
        サ姫、そしてウルメルレィメルの耳をカトラの「ぁぁぁ」が通り抜け
        三人は跳ねる様に起き上がった
        「ふわぁ…こんな夜中に…?」
        「みゅい…」「みゅぅ…」
        声のした方を見やれば、カトラがホームの端付近で飛び跳ねながら手を振っている。 -- サキ 2019-02-24 (日) 00:45:29
      • 「我の荷物が通過してったのだー!」
        下着姿のままカトラは叫んだ。着替えは貨車に積みっぱなしであった。 -- カトラ 2019-02-24 (日) 00:57:55
      • 「…荷物がって……、引っ張る車輛が無いのに…アレ?」
        「へにゅ?」「へにょ?」
        カトラが寝惚けたのかと、荷物を積んだ貨車の方を見てみれば
        無かった
        「なんでー?」
        「にゃー?」「にゃー?」
        あの貨車には着替えだけでなく、食材や道具類…そのほか生活に必要な物が
        なによりウルメルとレィメルの食事となる石も積んである
        「追いかけましょう!」
        「ぷみ?」「ぷわ?」
        サ姫はウルメルとレィメルを抱き抱えるとカトラの方へと飛んでいく
        ちなみにサ姫も下着姿であった。 -- サキ 2019-02-24 (日) 01:45:42
      • 「抱えておっては遅い!先にゆくぞ!」
        2匹を抱えたサキに先行して、翼を広げたカトラが飛び出す。
        大きく翼を広げたカトラはあっという間に貨車に追いつくが、手が届く寸前、貨車は
        トンネルへと突進していく!
        「くっおのれ!」
        壁を蹴って衝突を免れると、着地した線路を蹴って再び翼を広げた。
        狭いトンネル内では思うように翼を広げられず、速度が上がらない。
        「おのれ何者なのだー!待てぇぇぇい!」
        ゴゥゴゥと音を立てながら、トンネルを疾走する貨車!差を縮められないまま、カトラ
        と貨車の追いかけっこが続く。 -- カトラ 2019-02-24 (日) 02:21:20
      • 「カトラちゃん〜…二人ともしっかりつかまっていてね…?」
        「むぃ♪」「みゅ♪」
        必死になって飛行するがウルメルとレィメルを抱き抱えた状態では速度は出ず
        先行するカトラからどんどん引き離されてしまう
        ウルメルとレィメルはサ姫が下着姿ゆえ、生おっぱいが側にあって幸せそうにしてます。

        「…あれ…?どっちだろう…?」
        やがてサ姫もトンネル内へと突入したのだが……
        線路の分岐地点に差掛かり、カトラがどちらへと行ったのかわからなくなってしまった。
        闇に目が効くサ姫でも路線図まではわからない。そんな時。
        「みゅみゅ!」
        左手に抱き抱えていたレィメルがサ姫のおっぱいをふにふにとした。
        「レィメル…?おっぱいなら後で…違うの?」
        お腹が空いた時の様子と何か違う、重要な事を訴えかけている様に思えて。
        「…カトラちゃんが居る方向がわかるの…?」
        「みゅ♪」「みゅ♪」
        サ姫の問い掛けにレィメル、そしてウルメルがうなずいた様に見えた
        ならば二人を信じてみよう。自分は母親、子を信じなくてどうする?
        そしてサ姫は左のルートへ突入した。 -- サキ 2019-02-24 (日) 13:32:30
      • 分岐はさらに続いた。
        トンネルの壁は途中から柱に代わり、柱の間から隣のレールが続いているのが見えた。
        どうやら、トンネルはブドウの房のごとくいくつも枝分かれして、その先の空間へと列車
        を引き込むためのものらしい。
        オレンジ色の光に照らされた、奥に長い空間が終点であった。
        むき出しの床石の上に枕木に乗った真っ黒なレールが伸びて、狭い空間の中に列車が何台
        も並んで詰め込まれていた。
        操車場で見たものよりも、状態は良いように見えた。
        この空間自体も、照明が全て生きていて真昼のように明るい。
        突然、警告音とともにオレンジ色のランプが点滅して、車両の頭上に渡されていた橋が
        動き出した。
        この設備は今もまだ稼働しているのだ。
        そういえば、このトンネルの入り口自体、前に見た時はカトラが開こうとしてもびくとも
        しなかった分厚い扉で閉ざされていたはずだ。
        空っぽの廃墟がどこまでも続く地下階層都市の中に、急に何者かの存在感が不気味に増す。 -- 2019-02-24 (日) 14:39:22
      • 「…ふぅ…ここが終点…かな…?」
        「みゅう」「みゅい」
        何度かの分岐を経てこの場所へと到着したが、カトラの姿はまだ見当たらない
        代わりに感じるのは妙な気配と複数の視線。ここには何かが居る。
        サ姫の腕はすでにパンパンの状態であったが
        安全が確認出来るまではウルメルとレィメルを降ろす事は出来ない
        「カトラちゃんどこだろう…?わかる…?」
        「むぅ…」「みぅ…」
        道案内ですっかり疲れたのか二人共眠そうだ。
        授乳してあげたいところだが、それも安全が確認するまでは出来ない
        「…つかれちゃったよね…?ありがとう……」
        二人を抱き直すとサ姫は周囲を警戒し耳を澄ましながらカトラを捜し始めた。 -- サキ 2019-02-24 (日) 14:54:54
      • 地面の高さから見上げると、列車はやけに大きく見えて威圧感がある…。
        「やっと追いついたか、こっちなのだー」
        端っこにぽつんと止められた貨車の上にカトラが居た。
        貨車の屋根に乗っかって這い回り辺りをしきりに警戒している。
        「気をつけろ、ここは誰かいるのだ…。しかし我がこうして荷物に張り付いて居るので
        手出しができぬと見える…」
        なんか貨車にしがみつくみたいにべったりくっついてると思ったら、番をしているつも
        りらしい。 -- カトラ 2019-02-24 (日) 15:03:21
      • 「カトラちゃん…!良かった…荷物も見つかったんだね……」
        「むにゅ…」「ふにゅ…」
        カトラの姿を見つけなんとか合流する事は出来た。しかし、荷物を積んだ貨車はこんな所に。
        最初の荷物だけなら良いが、今は採集した『石』もあって……
        「…ここ列車の整備施設か何かなのかな…?」
        落ち着かない様子で周囲を見渡すサ姫
        先程から感じる気配は未だ自分達を監視している様に思えて…… -- サキ 2019-02-24 (日) 15:31:21
      • 「分からぬ!しかし何者かの根城には違いあるまい…」
        カトラは辺りを用心しながら、獣のように着地した。貨車の横は駅のホームのように
        床より1段高くなっている。
        そっと扉に手をかけて開けようとしたが開かない。
        「どうやら曲者は中にいるようなのだ…」
        サキにぎりぎり聞こえる小声で言って。じっとしていろとジェスチャーする。
        そして少し距離を取ると、扉をぶち破るべく突進!突然開く扉!
        「ぬわぁぁあ!?」
        ガシャーンガンッゴガシャーッ!貨車の浮いた片輪が、レールに叩きつけられるように戻
        ると大音響が閉鎖空間内でゴワンゴワンと反響する。 -- カトラ 2019-02-24 (日) 21:40:37
      • 「……えっと…」
        「ぷみ…」「ぷむ…」
        目の前で起こった惨状にサ姫とウルメルレィメルは目が点になりました。
        しかしぼーっとしている訳にも行かないので、開いた扉からそっと中を覗き込んで見る
        「…カトラちゃーん…生きてるー…?」 -- サキ 2019-02-24 (日) 21:56:49
      • 「ぬぁぁぁ…」
        カトラは足を上にひっくり返って目を回していた。
        「はっ!?今そこから誰かでていかなかったかなのだ!?」
        意識を取り戻すと、跳ね起きて貨車内を警戒する。開いた扉以外に出口は無し、荷物が
        片側に寄ってるのはカトラの突進のせいだろう。
        ヴァル姉の鞄を足で引き寄せると、油断なく荷物を次々に突っ込み始めた。容量オーバ
        ーすればこの鞄はとてつもなく重くなるのだ。盗まれる心配はなくなる。 -- カトラ 2019-02-24 (日) 22:06:03
      • 「誰も…(ぷるぷる)」
        「(ぷるぷる)」「(ぷるぷる)」
        カトラの言葉に首を横に振る三人。扉が開いてからカトラ以外の出入りは見ていない。
        そもそも出入りする者がいればサ姫達の横か上を通るしかない訳で
        「んー…まだ中にいるのかなー…?でも運転する場所は無いし……」
        この貨車の中に操作に関わる装置は見当たらなかったし
        隠れる様な場所も無い。床に蓋の様な物があるが、多分整備用の物だろう。 -- サキ 2019-02-24 (日) 22:16:28
      • 「そこかー!」
        突然カトラがサキの横から飛び出して、隣の車両の窓をぶち破り人影に踊りかかった!
        さすがの強化ガラスもカトラの凄まじい力にクモの巣状にひび入り、穴が開く。
        ガラスの飛び散る床にカトラは力まかせに相手を押さえつけた。
        「捕まえたぞ盗人め!我が財に手垢をつけたことを悔やむが良い…」
        相当怒っているのか、カトラの体から空気がゆらっと歪んで見える程の熱量が!
        …しかし、当の相手は微動だにしない。観念したのか、もしやすでに絶命しているのか…。 -- カトラ 2019-02-24 (日) 22:33:29
      • 「カトラちゃんそれ……」
        「むみゅ?」「みみゅ?」
        カトラから少し遅れて開いていた扉からサ姫達が中を覗き込んできた
        そこにあったのは、何者かを押し倒すカトラの姿
        「ピー…バランサーエラー…ゲストノツイトツニヨリオウテン…エラーコード1243543453543…」
        「自動人形…?初めて見た……」
        カトラが押し倒していたのは無機質な顔の白い人形
        自動人形(オートマタ)、機械仕掛けで自動的に命令を遂行する機械の人形
        砂漠の廃墟で機械生命達と遭遇したが、自動人形は完全な人の技術による産物だ
        しかし、目の前の自動人形はサ姫の知る物と何か違う気がして -- サキ 2019-02-24 (日) 22:47:34
      • 「なに!?ぬぅ…では操っているやつはどこに…」
        「ここにいます」
        天井のスピーカーから、声がした瞬間、車両の電灯がパッと点いた。
        出入り口の扉が一人でに開き、その上にある小さな黒い窓のような部分に『A24整備場』
        と光る文字で表示される。
        「どこだ、隠れても無駄だぞ、どこに潜り込んでいようともろともに捻り潰してくれる」
        「あなたの目の前です」
        声がそういうと、開いた扉から、カツンカツンと足音を立てて6本足の頭の無い機械が
        入ってきた。
        その機械は腹につけた円筒形の装置を床につけると飛び散ったガラスを掃除しだす。
        サキもカトラも警戒しながら掃除する機械を見ていると
        「いいえ、それは私ではありません。ドローン端末は自立しています」
        「私は現在ご乗車の車両です」
        抑揚の無い聞き取りやすい声は淡々と答えた。 -- 2019-02-24 (日) 23:20:38



  • 飛び散った破片と、割れたガラス、そして倒れた人形を6本足のドローンは淀みなく片
    付けていく。
    「…つまり、大昔のゴーレムや魔法道具のようなものかなのだ。そして、この辺りにある
    列車は全ておぬしのものであったのだな」
    なるほどなーとカトラは頷いた。
    「はい、管理下にある車両が動かされたので保安上の理由により、整備場へと移動させ
    たのです。驚かせてしまい申し訳ございません」
    そういう事情があったと分かれば、カトラもそれ以上怒る理由もなかった。
    「しかし、無人でうごく列車とはな…どうりで人の気配をどこにも感じぬわけなのだ」
    「最後にご利用のお客様が当車両を降車されたのは約31,071,72時間前です」
    「さんぜんひゃくななまん…あー…」
    カトラは指を折りつつ、首を傾げる。 -- 2019-02-25 (月) 00:33:27
    • 「えっと…354年くらい…前…?」
      「おお?やるではないか!」
      「てへり♪」
      こっそり数学の悪魔さんに聞きましたが秘密です。 -- サキ 2019-02-25 (月) 21:42:48
      • 「この遺跡は354年前の物というわけだな」
        「当駅の開業したのは、5,475,000時間前です」
        カトラがサキの方を向く。
        「625年前…ですね」
        「ふーん、なるほどな。さほど古くもない遺跡だから、状態も良いというわけか」
        今度は、サキの方がカトラの事をマジかって顔で見る番であった。
        どうやら、神ドラゴンにとっては、300年や400年程度の時間は短いらしい。
        「車両及び、施設の基本構造部分には、都市構造物基部と同じく、記憶材が使用されてい
        ます。経年劣化、構造疲労等は起こりません。また、記憶材構造物の周辺では、時間の
        停滞現象が起こるため、より長持ちする素材として、建材・機械材料等に広く用いられ
        ました。」
        「ほぅ?そなた、詳しいのか?」
        何やら地下都市に関するディープな情報にカトラが食いつく。 -- 2019-02-27 (水) 06:12:31
      • 一方で対象的なのがサ姫さん。
        「え、えっと…?きおくざい?」
        「ふにぃ?」「ふにゅ?」
        ディープな情報にサ姫は首を傾げ。
        それに釣られる様にウルメルレィメルも首を傾げた。
        この廃墟が凄い事はサ姫にもわかるが
        聞き慣れぬワードが出てしまうと、首を傾げるしか無い。 -- サキ 2019-02-28 (木) 22:06:24
      • 「私の仕事は車両運行全般ですので、専門的なことは申し上げかねます。」
        「そうなのか?この街に何があったのかも気になるところなのだが…」
        「車両および施設情報のログでしたら、開示可能です」
        そう声が答えると、戸口の上のモニター部分に、思わず目を細めたくなるレベルの細かい
        文字列がびっしりと並びスクロールしていく。
        「うむ…!意味がわからん!」
        情報はほとんどが数字と記号の羅列である。そもそもその数字や文字の読み方すらカトラ
        たちには分からない。
        「では、音声でご案内いたします」
        「文字は読めぬなのに、言葉は分かるのよなぁ…」
        「私はほぼ全ての言語に対応しています。ただし銀河系からお越しのお客様にはC3POが
        接客しております」
        「ほぅ?宇宙からの客も来ていたのか…」
        「冗談です」 -- 2019-03-01 (金) 23:51:19
      • 「冗談も言えるのですねー……」
        カトラとAIのやりとりに関心するサ姫だが、語っている内容についてはさっぱりで
        それでもやはり好奇心を刺激されるのか、一緒にモニターを覗き込むのだが……
        「ふみゅぅ…」「ふみゅぅ…」
        ウルメルとレィメルがぐずり出した。
        「あ…?お腹空いたのかな…?」
        考えてみれば列車の追跡を始めた時からかなりの時間が経過している
        二人が空腹になるのも仕方の無い事で
        「お子様の授乳をされるのでしたら、後部に授乳室があります」
        AIはそう告げると、別のモニターに車内の案内図を映し出した。
        「この赤ちゃんのマークの所がそうなんだね…?でも授乳室…?」
        「授乳室は、乳児への授乳及びオムツの交換、着替え、その他育児に特化した設備です」
        「はぁ…すごいね、ここでしても良かったけど…行ってみようかな…?」 -- サキ 2019-03-02 (土) 00:14:05
      • 「そうか、我はもう少しこやつから話を聞いてみよう。鉄道のことは分かるのだよな?
        ということは、もしや、別の街のこともわかるのかなのだ?」
        声は天井のスピーカーから聞こえてくるので、相手の姿が見えないと、つい声のする方に
        向いてしまう。
        「現在も機能が保たれている施設とは通信が可能です。路線図に表示します」
        カトラはモニターに表示された点と線をじっと見ている。
        なにやらこの未知のテクノロジーの塊にすっかり興味津々なようである。 -- カトラ 2019-03-02 (土) 00:42:27
      • 「じゃあ行ってくるね…?よしよし…すぐあげるからね……」
        「むにゅぃ」「むみゅぃ」
        ぐずるウルメルとレィメルをあやしながらサ姫は車輛後部へ向かった
        「非常時の場合は赤いランプのボタンを押してください」
        「わかった、ありがとう」 -- サキ 2019-03-02 (土) 00:55:28
      • 貫通扉の前で、一旦ウルメルとレィメルをおろそうとすると、扉は一人でに開いて続く
        車両の明かりが灯った。
        少し空気がひやりとする。
        片側に窓のある狭い通路が伸びている。反対側はコンパートメントになっていた。広さか
        ら見て、寝台車なのだろう。磨きのかかった木目調の内装に、床は、緑地に金色の若草模
        様のふかふかの絨毯である。
        コンパートメント車両の先は、天井も壁もトンネル状のガラスに覆われた車両だった。
        設置してある座席がどれも外側へ向いている、展望車両だろうか。
        薄暗い整備工場が見える頭上には、照明が宙に浮かんでいた。
        さらにその先の車両に入ると、赤ん坊を抱く人のマークのついた扉が、自動で開いて
        中の照明がつけられた。 -- 2019-03-03 (日) 14:19:56
      • 「はぁ…こんな列車で旅行したら素敵だろうなぁ……」
        寝台車を通過した際にこの列車が長距離旅行用の物である事は理解したが
        展望車車輛の豪華さには思わず溜息が出てしまう
        もしも、あの車輛で夜景や星空を眺めたならどんなに素敵な事だろう……
        想像しただけでうっとりとしてしまう。
        「あ…ここが授乳室…わ?ここも自動で開くんだ…広い…?」
        「ぷわぁ?」「ぷにゅ?」
        授乳室と聞いて、椅子とオムツ台があるだけの簡素な物を想像していたが
        この列車の授乳室は、ホテルの一室を思わせる広めの空間になっていた。
        薄いオレンジ色の温かみのある壁、床はふかふかの絨毯で子供が怪我をしない様になっている。
        「水道まであるんだ…?あ、お湯が出る…?」
        『当車輛の水道は全て浄水済みです。粉ミルク等を作る際にもご利用出来ます』
        「そうなんだ……」
        AIの説明を聞けば思わず嘆息してしまった。
        あるのは水道設備だけではない
        設置されたクローゼットには柔らかく白いタオルに、贅沢な数のベビー用品までも収納してある。 -- サキ 2019-03-03 (日) 14:48:22
      • 1つ1つ透明な袋で包装されていて、未使用感をアピールしていた。
        安心して使えそうである。
        包を手にとってみると、ふいにウルメルの方が戸口の方を向いて手を伸ばす。 -- 2019-03-03 (日) 15:08:57
      • 「はぁ…全部包んである……」
        包装されていると言う事はつまり、どれも洗浄がされ清潔であると言う事
        子供を育てる母親にとって、清潔であると言う事は重要だ
        つまりこれは、母親そして子供の事を良く考えられた設備である証。
        「…つかっていいのかな……ん…?」
        『全てご自由にお使いください。何か問題がありましたか?』
        AIの問いに答えるよりも先に
        サ姫はウルメルが手を伸ばした先、戸口の方へと振り向いた -- サキ 2019-03-03 (日) 15:29:10
      • 「…カトラちゃん?」
        人の気配を感じて戸口から顔を出して見るが、しん…と静まり返り誰もいなかった。
        『お連れ様、でしたら。先程と同じ車両にいらっしゃいます』
        「そっか…」
        ごはんをねだってレィメルの方がむいむいとぐずりだしたので、気のせいということに
        してサキは授乳室に引っ込んだ。 -- 2019-03-03 (日) 16:01:21



      • 「ほぅ…これほどに地下鉄とやらは長大なのか…。魔界の長距離鉄道並ではないか」
        『地図をお出ししましょうか。管理室の情報端末を1つ差し上げますよ』
        「えっなにそれおもしろそうなのだ、いいのか?」
        『車載備品の1つですから。権限の範囲内です。代わりに修理や点検を手伝って頂きた
        いのですが』
        「よかろう、貢物を捧ぐ者に我は寛大である。ドラゴンだからな」
        『ありがとうございます。………どうかしましたか?』
        急に、あらぬ方向へ視線を向けて、じっと見るカトラに、AIが尋ねる。
        「気配がな、なのだ…」
        この車両のセンサーの類に感知するものは何もない。 -- カトラ 2019-03-03 (日) 16:01:33



      • ───場面は再びサ姫へ戻り
        カトラが管理AIとの会話に浸っている頃、サ姫はウルメルとレィメルに授乳をしていた。
        「くぷくぴ♪」「くぴくぷ♪」
        「やっぱりお腹すいていたんですね……」
        サ姫の乳首を夢中になって吸うウルメルとレィメル
        その表情を幸せそうで見ているサ姫まで幸せになってくる
        「元気に育つんですよー…♪ん…?」
        「ぷに?」「ぷぅぅ」
        不意にレィメルが乳首から口を離し戸口の方へと手を伸ばした。
        先程ウルメルがしたのと同じ様にだ。
        「…やっぱり何かいるの…?」
        振り向かずに呟きながらサ姫は緊急ボタンを押しAIにコールした
        この廃墟には自分達しかいないと思っていたが
        もし、何か居るのなら、もしそれが危険な存在なら……
        『はい、なんでしょう?』
        「…え、えっと…この車輛、私達以外に誰かいます…?」
        『誰か?…検索中…検索中……、現在、貴女方四人以外の生命反応を確認する事はできません
        生命以外では、整備保全活動中の端末が5機、床清掃中の端末が1機となります』
        そう告げながら、AIは壁のモニターにそれぞれの位置情報を表示して見せるが
        サ姫の周辺に活動中の端末の類は無かった…… -- サキ 2019-03-03 (日) 22:04:34

      • 「まぁ気にするほどのことでもあるまいなのだ。それで、管理室とやらはどこなのだ?」
        さして気にする風も無く、カトラは再びモニターの方を見上げる。
        『はい、整備工場3Fにあります』
        モニターにはパッとこの場所の見取り図と思しきワイヤフレーム画像が表示され、オレ
        ンジ矢印でルートが表示される。 -- カトラ 2019-03-03 (日) 22:26:33
      • とてとてとて…
        ぴゃぴゃぴゃ…
        扉の向こうから足音と声が接近してくる
        「カトラちゃんここ何かいる!」
        「ぴゃう!」「ぴゅい!」
        扉が開くと同時にウルメルとレィメルを抱えたサ姫が飛び込んできた -- サキ 2019-03-03 (日) 22:37:49
      • 「なんじゃ急に慌ておって。なんかって修理のドローン端末とやらじゃろう。
        すごいぞー。ほぼ全てのものが人手を使わず動くそうなのだ」
        サキを見ればウルレィを小脇に抱えたままプルプル首を横にふっておられる。
        「なんだ、幽霊の方か。そりゃいるであろうなのだ。遺跡の中だぞ?むしろ
        今まで1匹も出なかった方がおかしいではないか」
        カトラはそっけない。 -- カトラ 2019-03-03 (日) 22:48:17
      • 「だって幽霊ですよー?何するかわからない人達(?)なんですよー?」
        「むぃむぃ」「むぅむぅ」
        魔界にも霊の類は存在するし、夢魔も同類と言えなくもない
        夢魔も幽霊の様に他人の寝所に忍び込んだりはするが、その行動原理ははっきりとしている
        しかし、幽霊はその行動導原理が不明で、それが逆に恐ろしくもあり…… -- サキ 2019-03-03 (日) 22:59:54
      • 「何って、うろうろしたり、撫でてきたり、なんかすすり泣いてたりとかぐらいじゃろ…」
        幽霊の存在がはっきりしていても、そんな事されたら気味悪いとこだろうが。ドラゴンなカトラは
        気にならないのかもしれない。 -- カトラ 2019-03-03 (日) 23:43:45
      • 「だってだって……なんで撫でるかなんで泣いてるかわからないんですよ…?」
        カトラの翼をちょいちょい引っ張りながら訴えかけるサ姫さん -- サキ 2019-03-03 (日) 23:59:41
      • 「おぬしなー…、おぬしも上位悪魔なら幽霊ごときでどうにかなるはずなかろうなのだ。
        気になるなら塩かファブリーズなのだ。」
        翼を引っ張られて振り向くとサキの抱えているウルメルとレィメルが目に入る。思わず
        睨んでしまいそうになるのを、また前を向いてごまかした。
        「先に鉄道のことを調べるのだ、やっとお宝らしいものが見つかりそうなのだぞ」 -- カトラ 2019-03-04 (月) 00:15:31
      • 「……わかった……」
        「みぃ…」「みぃ…」
        サ姫は短くそう言うと車輛の片隅の席へと向かい腰を下ろし
        そしてウルメルとレィメルを抱きしめた。
        そんなサ姫に何かを感じたのか
        ウルメルとレィメルはサ姫の頬をその小さな手で撫でている -- サキ 2019-03-04 (月) 01:05:31
      • カトラの方もなんだか少し気まずい。そんな空気を読んだのかAIが。
        『お二人とも、もしかして人影のようなものを見られたのではありませんか?』
        「ん?ああ…まぁ人の気配と言えばそうなのだ」
        『でしたら、珍しいことではありません』
        どういうことか、実はいわくつきの幽霊列車だとでもいうのか。
        しかし、AIの流暢な合成ボイスは極めて冷静に
        『列車の骨組みに使われる記憶材の影響です。敏感な方は、稀に記憶材に封じ込められた
        記憶情報を幻影のように見ることがあるそうです』
        どうも、記憶材という不朽不壊の夢の素材は、主に人の記憶を原材料にしているという、
        哲学めいたモノであるらしい。光を凝縮し、エネルギーに物質の振りをさせている
        オリハルコンに似たものであろうか。
        『幻影を見る主な原因はストレスや、緊張です。乗り物酔いよりもよくあることですので。
        よろしければ、"幽霊止め"をお飲みください。"酔い止め"と一緒に、管理室にございます…』 -- 2019-03-04 (月) 01:36:10
      • 「…そっか…幻影……」
        呟く様に言うとサ姫は小さく息を吐いた。
        幽霊ではな無いと知った事よりも、誰かに自分の訴えを聞いて貰えた事の方が嬉しい
        「列車さんありがとう…でもストレスなら少し休めば大丈夫だと思う……」
        「みゅぅ…」「みゅぃ…」
        サ姫は大丈夫と言うが、その表情は優れなくて
        幼子達はサ姫の感情を敏感に感じとったのか細い声で鳴きながらサ姫の頬を撫でている -- サキ 2019-03-04 (月) 01:46:32
      • 『私も人と話すのは久しぶりで、気がまわりませんでした。
        おやすみは、客室をお使いください。全室空室につき、ご予約無しで承ります』
        最後のはまた冗談であろうか。
        さて、カトラは
        「我は管理室とやらに行く、詳細な地図が見たいのだ。……ついでに薬とか使えそうな
        ものも取ってくるなのだ」
        そう言い残して、一人外へと出ていってしまった。 -- カトラ 2019-03-04 (月) 01:58:06
  • 状況 地下都市の朝 -- 2019-03-10 (日) 23:28:01

    • 枕元のぜんまい式目覚まし時計は午前9時頃を指していた。
      しかし、今日はセットしていない。代わりに、窓のブラインドが一人でにあがると、外
      から陽光が差込み、コンパートメント内を明るく照らす、鳥のさえずりも聞こえてきた。
      それでも、まだサキがウルメル、レィメルと共に、ベッドで眠っていると、ベッドがゆっ
      くりと持ち上がって、リクライニングチェアのようにサキの体を優しく持ち上げた。 -- 2019-03-10 (日) 23:28:11
      • 「ほわ…?あさー?」
        「むにゅぃ?」「むにゅぅ?」
        ベッドが持ち上がった事でやっと目を覚ました、寝巻姿のサ姫そしてウルメルとレィメル
        まだ半分閉じたままの目を擦りながら窓の外を見れば、朝日を浴びるの牧場(まきば)の風景が広がり
        のんびり草を食む牛達の姿が見える。でもこれは窓に映った映像。 爽やかな目覚めを演出するための、列車AIの粋な計らい
        「んー…ベッドに寝るのなんて久しぶり……んー」
        実はサ姫達の眠るベッドは客室の椅子を展開した物。
        簡易ベッドに近い物なのだが、ホテルの高級ベッドに劣らぬほどにふかふかで
        昨晩は、初めて経験するふかふかのベッドにウルメルとレィメルがはしゃいで困ったほどだ
        その二人はと言うと……
        「うに…」「むに…」
        腕を上げ伸びをするサ姫の左右から、ウルメルとレィメルが寄り掛かってきた
        その顔はまだまだ眠そうで、ほっといたらこのまま眠ってしまいそうだ
        「二人共おはよ?んーまだ眠いかな…でも一回起きてお着替えと顔をきれいきれいにしようね…?」
        二人の様子に笑みを浮かべながら抱き上げるとサ姫はベッドから降り
        周囲を見渡してから呟いた
        「カトラちゃんはちゃんと寝たのかな…?」 -- サキ 2019-03-11 (月) 00:01:53
      • サキがそう言うと、窓に表示されていた風景が消えて、修理工場が見えた。
        隣の、半ば解体された列車の下から、カトラが修理用のドローンと一緒に、もぞもぞと
        這い出してきた。
        「なるほど、これがユニット構造というやつか…。総てをお主らのようなゴーレムに
        まかせるために、構造自体はなるべく簡易にされておるのだなぁ」
        6本足ドローンの胴体の表示ランプがチカチカと明滅すると、カトラの持つ情報端末に
        新たな図面や構成部品、修理手引きの動画等が表示される。
        「ふむっ…これは分かりやすいのぅ…なのだ」
        長い髪を後ろで束ねたカトラは、まだ下着のままだ。
        おそらく昨日から着替えてすら居ないのだ。 -- カトラ 2019-03-11 (月) 00:28:00

      • 「カトラちゃん…下着のままで…?」
        昨晩サ姫達が寝る前も下着姿のまま列車と話をしていたが
        今朝もあの格好と言う事は、着替えず場合によっては寝ずに列車弄りをしていたと言う事かもしれない……
        「はぁ…着替えと…その前に熱いタオル……」
        「みゅぃぃ」「みゅぅぅ」
        サ姫がそんな考えているとウルメルとレィメルがぐずり始めた。寝起きで目脂が心地悪いのだろう、それにお腹も空いているはず
        「…ああ…うん、先にお顔とお着替えだね…?それからおっぱいあげるね…♪」
        サ姫はウルメルとレィメルに頬を寄せるとそう告げて
        一度だけ窓の方へ視線をやると、授乳室の方へと向かった -- サキ 2019-03-11 (月) 01:39:01
      • 相変わらず快適な授乳室で二人の世話をしていると、何の前ぶれもなく授乳室の照明が
        消えた。空調も止まり、非常灯もついていない。
        完全に真っ暗闇の中では、自動ドアの手動開閉装置も見えない。
        しかし、停電は一瞬のことで、またすぐに照明が点く。 -- 2019-03-11 (月) 22:54:37
      • 「…びっくりしたー…外で何かあったのかな……」
        さっき外を見た時にカトラが列車を弄っていたし、電気系統でトラブルがあったのかもしれない
        カトラならば、感電で死ぬなんて事は無いと思うが、それでもやはり気になる
        急ぎ外に様子を見に行った方が良いかもしれない。しかし……
        「みぃ……」「みぃ……」
        「あ、大丈夫だからね…?」
        急に灯りが消えた事に驚いたのか、ウルメルとレィメルがサ姫に縋りついてきた。それに震えている
        サ姫は二人を抱きしめながら頭を撫でると、着替えさせて外に出る準備を整える
        こう言う時は一端広い空間に出た方が良いし、やはりカトラの様子も気になる
        そんな訳で、ウルメルレィメルを伴い列車の外に出た訳だけど…… -- サキ 2019-03-11 (月) 23:15:29
      • 当のカトラは何やら巨大で真っ黒な部品を担ぎあげて、ドローン端末とてくてくと歩い
        ているところだった。
        カトラの身長よりもでかくて体の幅より分厚い列車の部品は、本来クレーンで運ぶよう
        なものであろう。しかしカトラは楽しげだ。
        「やっと起きたかなのだー」
        サキの姿を見たカトラが声を掛けてきた。
        昨日の夜、少し気まずい雰囲気もあったが、カトラの機嫌は悪くないようだ。 -- カトラ 2019-03-11 (月) 23:35:51
      • 「カトラちゃんおはよー♪」
        「みゃおー♪」「みゃおー♪」
        サ姫が挨拶をすると、手を上げながら挨拶(?)するウルメルとレィメル
        ちなみにサ姫は白のワンピースを、ウルメルとレィメルはオーバーオールを着ています
        「列車で停電があったんだけど…カトラちゃん何かした…?」 -- サキ 2019-03-11 (月) 23:46:39
      • 「そっちの車両は弄っておらぬわい、なに?ほう…配線の問題らしいな。物理的に劣化
        してしまっている箇所がかなりあるそうなのだ。」
        「交換用のパーツを探しに街へ行く必要があるそうなのだー」
        何やらドローンと会話するようにうなずくと、カトラはパーツを担いでとことこ行って
        しまう。
        忙しいらしい。 -- カトラ 2019-03-12 (火) 00:01:11
      • 「そうなんだ…?」
        「ぬぃ?」「ぬぃ?」
        カトラの言葉に首を傾げる三人。一応不具合だった事は理解した。
        気になった事の一つは解決したが、気になる事がもう一つ
        「…あ!カトラちゃんもしかして徹夜ー?」
        歩き去る背中に声をかけてみる -- クレハ 2019-03-12 (火) 00:15:23
      • 「全然平気なのだー」
        なんだか適当な返事をしながら、カトラは足を止めない。
        行先には、大量のパーツがピックアップされて、店でも開くのかというレベルで並べら
        れて居た。
        カトラはこういうことに夢中になる癖があった。しばらくは何を言っても聞かなさそう
        である -- カトラ 2019-03-12 (火) 01:45:25
      • 「はぁ……」
        仕方が無いなぁとサ姫は大きく溜息をした。
        あの様子では突然ぱったりと燃料切れになるのは目に見えている
        それに下着姿のままで作業を続けるのもいただけない。下着汚れるし。
        とりあえず食事の支度と、着替えの準備はしておこう。
        ウルメルとレィメルにももう少しおっぱいを飲ませてあげたいし
        サ姫自身も口に何か入れたい
        そんな事を思いながら食堂車へと向かう事にした

        そんな訳で、食堂車へとやって来るとサ姫は厨房に入りパンケーキを焼き始めた
        幸いな事に凍結保存された小麦粉やミルクが食材棚に残っており、それを使う事が出来たのだ。
        ちなみにウルメルとレィメルは壁に設置された乳児用ベッドにちょこんっと座りごろごろしています
        「二人とももう少しまってね?…それにしても、この列車本当になんでもあるなぁ……」
        『はい、この列車は走るホテルをコンセプトに設計されました』
        「そうなんだ……」
        AIからの返事にサ姫はほぉっと小さく嘆息した。
        AIの告げる通り、サ姫が今居る厨房も故郷の城を思わせる贅沢な作りになっており。コンロだけなく大型オーブンに、ピザ用の釜まである。
        ただ…前後に対し横に狭い列車の構造上、動き辛いのが唯一の難点であった -- サキ 2019-03-12 (火) 21:34:55
      • やがてフライパンの上でひっくり返されたパンケーキから香ばしい匂いが漂い始める。
        強力な換気扇に吸い出された香りは、外で黙々とパーツを並べ続けていたカトラの
        鼻先まで漂っていき…。
        「……」
        香りはときに料理そのものよりも胃袋を刺激するものである。
        すぐに厨房の入り口から、カトラが煤汚れた顔をひょい、と覗かせたのであった。 -- カトラ 2019-03-12 (火) 21:54:54
      • 「あ…カトラちゃん?お腹空いたのかな…?」
        カトラの顔に気付けばにっこり微笑んでおいでおいでするサ姫さん
        サ姫の側には既に焼き上がったパンケーキが塔を築いており
        見ているだけで空腹が加速されてしまう
        「…う、うむ」
        カトラが引き寄せられる様に厨房の中へと入った瞬間……
        「確保!」
        素早くサ姫が近付きカトラを羽交い締めにした
        「なんなのだー!?」
        「食べる前にきれいきれいしようねー?」
        サ姫の手には熱々の蒸しタオルが握られていた -- サキ 2019-03-12 (火) 22:08:31
      • 「むわーっ!?おいっなんなのだなのだー!我は子供じゃないぞ!?むぐー!」
        問答無用でキレイキレイされるカトラを、ウルメルはのあーとか言いながら見つめて
        レィメルはうとうとしかけていた。



        小奇麗になったカトラの前に朝食が並んでいる。
        メニューはおなじみの干し肉スープ。そして5段重ねのパンケーキである、生クリームが
        たっぷり挟まって、バターと蜂蜜、さらには粉砂糖までかけてある。
        カトラは怪訝そうな顔をしていた、見た目も香りも申し分ないのだが…。
        「345年前の小麦粉と牛乳…」
        サキから材料の事を聞いたせいである。
        神ドラゴンであるカトラは、1000年の歳月も物ともしないが、そこはそれ。3世紀前に
        賞味期限切れになった食材に対する抵抗ぐらいはある。
        人間だって寿命が100年ちかくあっても、1年前の牛乳を飲むのは躊躇うだろう。
        『特殊な保存庫です。取り出されない限り半永久的に持ちますよ』
        「それも記憶材とやらなのかのう…」
        腹が鳴った。カトラの腹は大丈夫だと言っているようだ。
        意を決してカトラはパンケーキを頬張った。
        「…うまい!」
        とても上等な小麦粉の味がする。 -- カトラ 2019-03-12 (火) 22:28:05
      • 「びっくりだよね…345年も前の食材でパンケーキ作れるなんて…美味しい…♥」
        いつもの様にパンケーキにたっぷりの蜂蜜をかけて食べているサ姫さん
        サ姫も最初は半信半疑だったのだが
        試しにと作った一枚目のパンケーキの味に、AIの言葉を信じるほか無くなってしまった
        「むぅー」「みゅー」
        「二人もパンケーキ食べたいの…?でもまだ少し早いかな……」
        子供用の椅子から手を伸ばすウルメルとレィメルに笑みを向けると
        三枚目になるパンケーキを一気に食べ終えて
        二人を椅子から抱き上げ抱き直すと乳房を晒し授乳し始めた -- サキ 2019-03-12 (火) 22:50:50
      • 「古代人はやたらと技術力が高いなーほんと」
        もぐもぐと食べ続けるカトラは見てるだけだ。
        不承不承子育てに巻き込まれているが、決して積極的に手伝おうとはしない。
        「あの石を使えばいいではないか。直に精気を分けておったら、おぬしの消耗が早いだろう」 -- カトラ 2019-03-12 (火) 23:10:15
      • 「そうなんだけど…余裕のある時はこうやっておっぱいあげたいな…って」
        「くぴくぴ」「くぷくぷ」
        夢中になって母乳を吸うウルメルレィメルをそっと撫でるとサ姫は目を細めた
        「ママが言ってたんだ…赤ちゃんに母乳を上げるのは栄養だけでなく…愛情をあげるためなんだって」 -- サキ 2019-03-12 (火) 23:17:54
      • 「我ら神ドラゴンには本来どっちも不要なのだ。まぁ残量には気をつけるのだ」
        そう言って、残りを平らげると、カトラはまた出ていこうとする。作業の続きだろう。 -- カトラ 2019-03-12 (火) 23:34:36
      • 「うん…気を付けるね…?あ…もう行くの…?」
        残りのパンケーキは棚にしまっておくからお腹すいたら食べてねーと、カトラに声を掛けてみるが
        カトラからは振り向かず「わかったのだー」と一言があったのみであった
        「…むぅ…食糧やこの子達に必要な物捜しに行こうと思ったのに……」
        小さく呟くと、サ姫は授乳しながら四枚目のパンケーキを齧り始めた -- サキ 2019-03-12 (火) 23:41:56
      • 『片付けはおまかせください』
        無関心なカトラと違い、車両AIはなにかと親切である。 -- 2019-03-12 (火) 23:50:27
      • 「うん、ありがとう……あ…あれ?」
        親切なAIに感謝の言葉をかけるサ姫だが、急に言葉が止まってしまった
        『何か不具合が発生しましたか?』
        「私…あなたの名前まだ知らなかった……」
        そう、サ姫は多分カトラもこの列車の名前をまだ聞いていなかった -- サキ 2019-03-13 (水) 00:02:57
      • 『この車両は、広域無人軌条 車両type M-313 0796です。
        愛称は、観光列車はるかぜ5号ですね。』
        自己紹介にしては他人事のような、少し不思議な感じだ。 -- 2019-03-13 (水) 00:18:34
      • 「こういきむじんきゾ……はるかぜさんって呼ばせてもらうね…?」
        噛みまみた。なので、分かりやすく呼びやすい『はるかぜ』と呼ぶ事にしました
        「あたたかい響きだし…よろしくねはるかぜさん…♪」
        「みゃー♪」「みゅー♪」
        サ姫が挨拶をするれば、ウルメルとレィメルも喜びの声をあげた
        きっと場の空気に楽しい物を感じたのかもしれない
        『こちらこそよろしくお願いします』 -- サキ 2019-03-13 (水) 01:10:04
  •   -- 2019-03-10 (日) 00:00:13

  • 「地図を表示してくれなのだ」
    6本足のドローンにカトラが言うと、タブレット型の情報端末に地図が表示される。
    情報端末は、作業着のハーネス部分に固定できるようになってて、両手が空く。
    「ようし、ではさっそく部品を取りにいくのだー!」
    無口な6本足ドローンは返事をしないが、カチャカチャと着いてくる。
    カトラは意気揚々と荷車を引っ張って歩き出す。
    ヴァル姉の鞄の登場で、最近存在意義が薄れ気味だった荷車である。
    街の市場で手に入れてから、砂漠に森に雪山にと、カトラ達の家財道具を積んで
    大活躍していたあいつである。 -- 2019-03-13 (水) 01:41:29
    • 「カトラちゃんちょっとまって〜」
      「ぴゃ〜」「みゃ〜」
      カトラが歩き出そうとする背後からサ姫そしてウルメルとレィメルの声が聞こえた来た
      「なんなのだ?」とカトラがだるそうに振り向けば、駆けて来るサ姫達の姿
      「カトラちゃんカトラちゃん…この子達に必要な物捜しに行きたいんだけど…一緒に……」
      カトラの側まで来ると中腰上目遣いと言う器用な体勢でお願いするサ姫さん -- サキ 2019-03-13 (水) 22:14:47
      • カトラの方が身長低いので、この姿勢は相当無理なんじゃないかと思うが。
        やけに愛想を振りまいておる。多分不機嫌なカトラを気遣ってのことだ。
        「食料もベビー用品?とやらも十分もってきてるだろうなのだ。先に修理部品を取り
        にいくのだ」
        しかしカトラの方はそっけない。 -- カトラ 2019-03-13 (水) 22:25:31
      • 「ん、もしもの備えは必要だし……、はるかぜさんが教えてくれたの……
        流通管理倉庫?って所があって、そこに食糧以外にも色んな物があるんだって……」
        「はるかぜ?誰なのだ?」
        「列車さんの名前だよ…それでね……」
        言われてカトラはタブレットの情報にそんな名前があった事を思い出した
        しかし、今のカトラは話をさっさと切り上げ修理部品を捜しに行きたい気持ちの方が強く
        それでも、まだ話の続きがある様なのでぐっと堪えて聞く事に
        「これで行けるんだって」
        そう告げてサ姫が指をパチンと弾くと、ウルメルとレィメルもそれを真似をした。音は出ないけど
        すると、列車の影から橙色のランプを明滅させながら武骨な姿の乗り物が現れた
        配送荷物を運搬するための作業車輛だ -- サキ 2019-03-13 (水) 23:07:21
      • 「ぬぉっなんじゃそれ!こんなんが有るとは全然聞いておらんぞ!え、ああ管轄が違う
        なのだ?あっちは車両運行担当?へぇー…」
        ともかく、荷台が列車のように連なった作業車両は、コンパクトながらかなりの積載量が
        望めそうである。
        「ね!こっち使うときっと便利だし早いよ!」
        「ぬぅ…」
        カトラは不満げに、荷車と作業車両を見比べた。

        階層都市内を静かなモーター音をさせながら、作業車両…運搬車が走っていく。
        狭い路地だらけな階層都市内に合わせて作られただけあって使い勝手がいい、そのうえ
        自動運転で迷う心配もなかった。 -- 2019-03-13 (水) 23:52:27
      • 「ぴゃあぴゃあ♪」「みゅい」
        「ウルメルそんなに身を乗り出したら危ないですよー?」
        興奮するウルメルを必死に宥めるサ姫さん
        対してレィメルは流れていく風景を見ているだけで楽しいのか
        ほっとりとした表情で短い尻尾をピコピコと振っている
        「乗り物にテンションが上がるのは仕方のない事なのだ」
        なんて言うカトラもなんだか尻尾の先端が揺れています
        「そうなんだけど…レィメルはおとなしいねぇ」
        「むいむい」 -- サキ 2019-03-14 (木) 00:08:00
      • 目を離した隙に、ウルメルが車両の荷台の方へ支柱を這い登ってしまう。
        作業車両はオープンカータイプで作業効率優先なのか、ドアもない。乗員を固定するの
        はシートベルトだけだ。無論チャイルドシートなどない。
        「あ、あぶない…っ!」
        カーブを切った瞬間転落しそうになる。サキがあわてて手を伸ばす
        「むぐぃ!?」
        先にウルメルを荷台の方へ押し戻したのは、カトラの羽だ。
        荷台に尻もちを着いたウルメルは、プルプル震えていた。大胆な割に意外と小心なのか
        もしれない。 -- 2019-03-14 (木) 00:26:04
      • 「ウルメルよかったぁ……、カトラちゃんありがとう…!」
        サ姫はウルメルを抱き上げるとぎゅっと抱きしめ、涙目でカトラに感謝の言葉を告げた。
        「みゅぃみゅぃ……」
        サ姫の腕に収まってもウルメルの震えは止まらない。落下が本当に怖かったのだろう。
        「みゅぅ……」
        「うん…レィメルも怖かったんだね……」
        サ姫の膝によじ登るとレィメルはウルメルの背中に抱きついた。
        姉妹に起こった事故にショックを受けたのだろう、レィメルの瞳にも涙が浮かんでいる。 -- サキ 2019-03-19 (火) 21:27:11
      • 「落ちたくらいで死にはすまい、大げさなのだ」
        うしろをちらっと見やりながら、カトラが呟く。
        カトラにしてみれば、怪我を心配したというより、荷物が落っこちそうになったから、
        反射的に羽が出たぐらいのものである。
        「おぬしら、大人しくしておれよ。さもなくば紐でつないでおくからななのだ」
        むすっとした顔でそういうカトラが怖いのか、ウルメルとレィメルのぷるぷるが振動を増す。 -- カトラ 2019-03-19 (火) 22:34:38
      • 「もう…カトラちゃんったらぁ……」
        カトラの言葉に溜息してしまう。
        もう少しカトラがこの子達を好きになってくれたらと思うが
        我儘をしている分そんな事は言えず……
        サ姫がぼんやりとそんな事を考えていると……
        「みゅぃ…、ふぇーん!」「み?…み、み、ふぇーん!」
        「あ?あ…あ……」
        ウルメルが泣き出し、続けてレィメルも泣き出した
        「な、なんなのだ?我のせいなのか?」
        二人が泣きだしたのは自分の所為なのか?とカトラは狼狽してしまうが
        そんなカトラにサ姫は穏やかに語り告げた
        「…ううん…違うよ……」
        「何が違うのだ?」
        「赤ちゃんはね…まだ自分の感情の処理の仕方がわからないんだよ……」
        サ姫はそうカトラに告げて微笑むと、ウルメルとレィメルを強くそして柔らかく抱きしめ
        歌を歌い始めた
        穏やかな歌声で紡がれる歌、それは異なる世界の者同士の出会いと育まれる絆を語る歌 -- サキ 2019-03-19 (火) 22:56:46
      • 静かで無機質な通路に柔らかな歌声が、闇に解けるように漂っていく。
        体温と優しいリズムに安心したのか、サキに寄りかかって二人とも大人しくなった。
        「ふむ…」
        何か言うとも言わないともつかない曖昧なうなずきをして、カトラは前部のシートに座
        りなおした。
        運搬車のヘッドライトが消灯した。通路を抜けると、渓谷のような階層都市の大通りに
        でる、天井の巨大な照明器具が地上の陽光を引き入れて、人造の大渓谷に日が差している。
        地下にいる事を、忘れてしまいそうだ。午睡の窓辺のようである。
        カトラは欠伸をした、そういえば昨日は眠るのを忘れていたな…。そんなことを考えな
        がら知らずのうちに目を閉じていた。



        「…カトラちゃん、着いたよー」
        「んんぉ?」
        小さく揺すられて、カトラは目を覚ました。いつのまにか眠っていたらしい。
        「ぬーん?」
        半分寝ぼけながらあたりを見回すと、周囲はまた暗闇の中であった。
        夜まで寝過ごしたかと思ったが、何のことはないまた階層内部に入っただけである。
        「ここ…って、何にもないではないか?」
        基本薄暗い階層都市内にあって、そこは一際真っ暗であった。
        天井が高い吹き抜けになっていて、目の前は垂直の真っ黒な壁があるばかりだ。
        暗がりに浮かぶ1つだけ灯った照明の下にカトラ達は停車している。 -- カトラ 2019-03-19 (火) 23:35:09
      • 「ここで大丈夫だよ♪…多分だけど」
        「むぅ」「むぃ」
        サ姫はそう告げるも、若干自信が無い様にも見える。
        それも仕方が無い、ここにやって来るのは皆初めてなのだから
        ちなみにウルメルとレィメルはすっかり元気になった様でぴょんぴょん跳ねている
        「確か…ここをこうだったかな…?」
        サ姫は運搬車の操縦端末に近付くと、パネルに指を触れて何事かの操作を始めた
        …指先一本でポチポチしてるので入力が遅い……
        「これでどうだ!」
        それでもなんとか操作を終えると決定の項目をタッチした、すると
        『ようこそ流通管理倉庫へ!入場認証を行います、そのままじっとしていてください』
        どこからともなく機械的な音声が聞こえてきた
        硬めでノイズ混じりの声ははるかぜさんの様な温もりを感じる事が出来ない
        「やった!…あ……」
        「み……」「み……」
        それでも合成音の指示に従いサ姫が静止すると、ウルメルとレィメルまでそのままの姿勢で停止しました。
        静止姿勢でプルプル震える三人を見ていると、カトラまで動けなくなってしまう -- サキ 2019-03-19 (火) 23:58:29
      • 画面に4人の顔写真が表示され、いくつか文字列が走った後。
        突然、壁に一直線の割れ目が走った。
        重たい作動音を立てて壁が開かれていく。
        奥からなにかとんでもないものが出てきそうな物々しさである。明滅する警告灯が
        一層緊張感を煽り、完全に開ききるまで、4人は思わず硬直したまま立ち尽くしていた。

        『中は広いので、車両で移動しましょう』
        ちょっとあっけに取られていたが、再び車に乗り込むと。静かに門の中へ入っていった。
        内側は壁も床も天井も白い巨大な倉庫のような空間だった。実際、天井までビルみたい
        な棚が何列も設置されていて、見た目はそのまんま倉庫だ。
        古代人は巨大なものをたくさん並べたり積み重ねておくのがとても好きらしい。
        マス目状に配置された通路の両側を、見上げるほどの陳列棚が整然と並んでいる。
        棚の間からずっと向こうの棚の列と壁が覗けた。荷物はあまりぎっしりとは詰め込まれ
        ていないようである。
        パレットに載せられた、凹凸の無い黒い箱が、あちらに1つ、こちらに1つ2つといった
        具合に疎らに積まれているのだ。
        「これどうやって開けるのだ…」
        飛び上がったカトラが、黒い箱の前に立って軽くノックしたりまわりを撫で回してみた
        りする。 -- カトラ 2019-03-20 (水) 00:23:29
      • 『非常食のコンテナになります、開放しますか?』
        「わ?声だ…非常食って事は食べ物だよね…?」
        「食と付くのなら食べ物に違いないのだ」
        声はコンテナの側に設置された黒い円柱からで、入口で聞いた声と良く似ている
        円柱は最初カトラの胸ほど高さだったが、サ姫が近付き覗き込むとサ姫の胸付近まで伸びた
        「みゅ!」「みゅう♪」
        どうやら円柱は使用者の背丈に合わせ高さが変わる仕組みらしい
        その動きがおもしろかったのか、ウルメルとレィメルは円柱をぺたぺた触ったりしている

        「うむ、開放するのだ」
        『開放モードを選択してください』
        円柱の上部に設置された端末に『部分開放』『全体開放』の文字が表示されている
        「無論、全部開けるのだ!」
        『全体開放します』
        カトラが指示すると円柱から8bit短音のメロディが鳴り響き……
        黒いコンテナの表面が上から下へとカシャカシャと音を立てながら畳まれ始めた
        動作は迅速に進み。面の全てが畳まれ終えると、コンテナ内に保存されていた物が姿を現した
        「これが非常食なのだ?」
        「この箱の中に入っているのでしょうか?」
        コンテナ内にあったのは、歪なテトリスの様に積まれたダンボール箱だった。
        とりあえず中身を確認しようと、カトラが一番低い部分からダンボールの一個を引っ張り出し開けてみた
        すると……
        「これが食糧?変な形」
        「うむ、薄っぺらいのだ?」
        ダンボール箱の中に入っていたのは
        真空パックされた冷凍ハンバーグの様な形をした謎の物体だった
        初めて見る形の食糧にサ姫とカトラは首を傾げ
        ウルメルとレィメルは積み重ねたりしている -- サキ 2019-03-21 (木) 22:16:02
      • 「あ、こっちは絶対食べられる奴だなのだ」
        「なんで?あ、うん食べられる奴だね」
        パケージを見たサキも頷いた。スプーンに乗ったチーズのとろけるラザニアの写真が
        プリントされていたからだ。
        カトラは早速1つ開けて見た。中身はパッケージとは似ても似つかない。サイコロみた
        いな塊である。
        「ん…うんん…?たべられ…なくもないが…もにゅ…カレールーかなんかをそのまま
        かじってるみたいなのだ…。ってアレー!?」
        美味そうな匂いがしてきたと思ったら、サキが持っていた袋の方がふっくら膨らんで
        湯気を立てているではないか。
        「裏の絵の通りに紐を引っ張ったらできたよ♪」
        「へぇー…おっ?おおー…」
        ついでに、袋についてたストローみたいなものをつまみ上げると。撚り合わせた紐が
        解けるようにスプーンの形になった。もう一回ねじってみると元の棒に戻る。
        「んへっこれいいな…なのだ」
        未知の小物に思わずカトラの表情が緩む。彼女は食玩とかにハマるタイプである。
        「うみゅー…」
        しかし、ウルメルがじぃっと視線を向けているのに気付くと、むっと顔をしかめて
        スプーンを手に握った。
        「やらぬ、これは我のだ」
        ドラゴンの所有物を狙うものは何人たりとも許されないのだ。のだが…大きな瞳が
        じわっと潤んでまた泣き出しそうになり…。
        「ぐっ…ぐぬぬ…ッ」
        カトラはぷるぷる震えながらスプーンを差し出した。噛み締めている歯は実際に苦虫で
        も擦り潰していそうである。受け取ったウルメルの方は現金なもので、即泣き止んだ。 -- カトラ 2019-03-22 (金) 23:07:24
      • 「カトラちゃんありがとう…ごめんね…カトラちゃんこう言うの好きだもんね……」
        カトラの収集癖を知るサ姫は、少し申し訳なくもあり……
        「ウルメルもちゃんとありがとうしようね?」
        「みゃあ♪」
        サ姫がウルメルを撫でるとスプーンをふりふりした、感謝のつもりなのかもしれない
        しかし……
        「うみゅみゅ……」
        「え?レィメルどうしたの…?…あ、そっか……」
        気付けば今度はレィメルがウルメルの持つスプーンをじっと見ている
        なぜ見ているか、サ姫は直ぐに察した。むしろわかりやすい
        「レィメルにはママのをあげるね…?」
        「むぃ?みゃー♪」
        サ姫からスプーンを受け取れば、レィメルはウルメルと一緒にスプーンをふりふりする
        そう、レィメルは姉妹であるウルメルと同じ物が欲しかったのです -- サキ 2019-03-22 (金) 23:27:54
      • 「大丈夫、全然平気だ、なのだ」
        憮然とした表情で答えるカトラ。
        「まぁよい、手分けして使えそうなものを積み込むのだ。早く列車の部品も探しに行き
        たいなのだ」
        立ち上がり、箱を持ち上げる。棚からの荷降ろしは本来ならフォークリフトかなんかが
        必要な作業だが、飛べるカトラ達には造作もない。
        「あ、じゃあ、私はるかぜさんにあった、ベビー用品みたいなのが欲しいんだけど…」
        『在庫の詳細は管理室で調べられます。手動操作が必要です』
        固い合成音声が答える。 -- カトラ 2019-03-23 (土) 00:02:38
      • 「管理室…どこにあるのかな…?」
        『ドローンでご案内します』
        音声がそう告げると、どこからともなく丸っこい物体が飛んで来た
        列車の操車場に居たのとは異なるタイプのドローンで
        下部に二本のアームが付いている。このアームで配送品を移動させるのかもしれない
        「この子に付いて行けばいいんだね…?
        カトラちゃん…暫くウルメルとレィメルの事をお願いできるかな…?」
        再び中腰上目遣いになると、カトラにお願い♥の視線を向けるサ姫さん -- サキ 2019-03-23 (土) 00:26:45
      • 「それは、やらないと行けない約束でもあるのか。そのポーズは…なのだ。
        分かったから、はよそっちの荷物をあつめてくるのだ」
        と、箱を積み上げながらそっけない返事である。ご機嫌は幾分斜めっているようだ。
        ウルメルとレィメルはスプーンだったり平べったい謎食料だったりで遊んでいるし、
        大丈夫そうである。 -- カトラ 2019-03-23 (土) 00:31:23
      • 「えっと…うん、なんて言うか……、じゃあお願いするね…?」
        カトラにそう告げると、ウルメルとレィメルの側に行って
        「ママはしばらくお出かけするけれど…すぐ戻るからね…?あ、ありがとう?」
        「みゅう♪」「みゃあ♪」
        わかったのかわかっていないのか、元気にお返事するウルメルとレィメル
        それから持っていた謎食糧をくれました。お弁当?
        「いってきまーす」
        『こちらになります』
        ふらふら飛行するドローンを追う様にしながらサ姫は倉庫奥へと向かった -- サキ 2019-03-23 (土) 00:44:27

      • ダンボールをいくつか重ねて、せっせと運搬車の連結荷台に積み替えていく。
        さっきサキが手順どおりに開封した非常食ラザニアは、かなりいい味だった。
        干し肉をカビで発酵させた、カトラの国の非常食とは段違いである。正直、しぶしぶ付
        いて来たが、旨いものが食えるとなれば多少機嫌もよくなるものだ。
        「ふむ、一度には運びきれぬよな流石に…。おいー、大人しくしておれなのだー」
        ちょこちょこと歩こうとするレィメルをしっぽを伸ばして引っ張り寄せる。
        反対側にふらふらと行きかけるウルメルの首根っこを掴んで猫持ちした。
        「…」
        そしてもう片手でロープを取り出す。
        ウルメルとレィメルは互いのしっぽをロープで結ばれてしまった。ロープは荷台のロープ
        ホールに通してあるので、ウルメルが引っ張ると、しっぽを引っ張られたレィメルが悲
        鳴をあげる、それにびっくりしてウルメルが動きを止めるのである。
        「ぶふっ!我ながらよく思いついたのだ、くくくっ…。痛い思いしたくなかったら、
        じっとしておれよー」
        サキが見たら絶対怒るから、さっさと片付けようとカトラは再び飛び上がり。手早く
        荷物を抱えて戻ってきた。山積みにしているので前が見えない。
        ドサッと荷物を荷台におろしたはずが、なぜか地面に落ちた。
        「えっなんでなのだ…っておおい!?」
        なんとウルメルが運搬車をぐいぐい押して歩いているではないか!
        「小さくともドラゴン、侮っておったか…。目を離すのも危険だななのだ…」
        しばらく思案した後
        「よし!」
        カトラは二人を背中合わせに自分のしっぽに括り付けた。
        これで身動きも取れないし、目を離す心配もない。 -- カトラ 2019-03-24 (日) 00:45:16
      • 「作業再開なのだ!…だ…だ…だぁ!?」
        これで一安心と作業を再開しようとしたら
        身体が傾く、身体が左から右へ横方向へ回転しそうになり上手く動けない
        「何事なのだ?」
        考えられる原因一つ、尻尾にくくり付けたウルメルとレィメルだ
        だから首を回し後ろを見れば
        「…おまえら何をしてるー!?」
        「みゃぃぃ!」「みゅぅぅ!」
        背中合わせになったお互いの顔を見ようと身を捩り
        それがカトラの尻尾を捩る動きになり
        カトラ本体を回転させる動きとなって伝わっていた
        幼女パワー恐るべし…… -- サキ 2019-03-24 (日) 14:07:36
      • 「ぬぉぉ!?あだだだ!しっぽ!しっぽがちぎれるなのだ!!」
        とっさに柱にしがみついたら尻尾が捩れ、慌てて手を離したらカトラ本体の方が回転!
        カトゥーンみたいな動きでビターンと床に叩きつけられた。
        「いや、こうはならぬだろう…!?」
        なっているのである。尻尾の先でキャッキャとはしゃぐ二人を睨み、床に叩きつけてや
        ろうと尾をサソリのごとく持ち上げるが、そこは踏みとどまった。
        こんな小さいの相手に本気になったら、カトラのプライド的に黙らせられても負けである。
        大人として(子供だけど)ぎりぎりの一線は保った。
        代わりに、棚の一番上に吊し上げてやった。大人げない。
        「最初からこうしてやればよかったのだ。そんな顔しても知らんし!ロープを切ったら
        真っ逆さまだからな!なのだ!」
        きっちり脅しを掛けて今度こそ作業再開である。
        ところが、またすぐに異変が…。
        カトラが積み上げていた箱が一人でに倒れた。また積み上げても持ち上げる前に崩れて
        しまう。首をかしげる。すると、今度はカトラごと箱が横方向へズズズッと…。
        「…ッハァ!?」
        慌てて上を見上げると、ウルメルとレィメルが隣の棚に手を掛けて顔を真っ赤にしながら、
        むぃー!と引っ張って居る!
        棚は上の方に力をかけると簡単に倒れるのだ!
        「そうはならぬであろう!?」
        なっているのである。カトラが慌てて飛び上がった時には、ロープが引きちぎれ、反動で
        二人は隣の棚へぽんっと投げ出され…。
        「あっちょっ危ないなのだ…ああああああ!?」
        とっさに捕まえようとしたカトラに、ドミノ倒しになって棚がのしかかる!
        大音響を立てて横倒しになる棚の列!雪崩のごとく降り注ぐ超重量のコンテナ!
        ウルメルとレィメルは、最上部で波に乗るように、倒れる棚を次々に隣へスライド!
        建物全体を揺るがして棚大崩壊! -- カトラ 2019-03-24 (日) 16:30:01
      • ターレットトラックの様な乗り物が崩壊した棚の側で緊急停止した
        「なに?カトラちゃんなにがあったの?ウルメル?レィメル?」
        運転していたのはサ姫さん。
        ターレットトラック、ターレーから飛び降りると慌てて状況を確認する
        崩れた棚はまるで地震直後の様に瓦礫の山となっており
        その周囲には飛び出したダンボール箱が散乱している
        『事故発生!事故発生!』
        その上空では赤いランプを明滅させながらドローンが飛びまわり
        そして……
        「ぷにゅー♪」「ぷにゃー♪」
        瓦礫の頂上でウルメルとレィメルが手を振っていた
        「あばばば…二人共じっとしててねー?」
        翼を広げ飛び上がると、瓦礫の頂上まで飛び二人をそっと抱き上げた
        「みゃみゃ♪」「みゃみゃ♪」
        「はぁ…二人共怪我は無い?…あ、後でキレイキレイしないとね…?」
        怪我は無く、元気にはしゃぐ二人を見て一安心するサ姫だが
        この惨状で浴びた埃やゴミが服や髪に纏わり付いてしまっていた
        汚れは列車の洗面設備を利用すれば良いとして……
        「カトラちゃんは…?」 -- サキ 2019-03-24 (日) 16:56:52
      • 『要救助者発見。要救助者発見』
        赤いランプを点滅させるドローンの真下からズボッと赤い鱗の手が出てきた。
        『要救助…』
        手がシッシッと追い払うと、赤いランプをパタンッと収納してドローンは離れていった。
        ズタボロになりながら這い出してきたのはカトラだ。さすがドラゴンDEFが高い。 -- カトラ 2019-03-24 (日) 21:37:56
      • 「カトラちゃん!大丈夫…何があったの…?」
        「むぃ」「みぃ」
        ウルメルとレィメルを抱っこしたままカトラの側まで飛んでいく
        この状況、一体なにがどうしてこうなったのかさっぱりで -- サキ 2019-03-24 (日) 21:50:30
      • 「…なんでも無い。遺跡じゃし?崩壊くらいするのじゃ」
        退避していた運搬車が、すいっと寄って来て、何も言うなよというじっとりとした
        カトラの視線を受けてちょっとバックした。 -- カトラ 2019-03-24 (日) 22:24:56
      • 「ん〜そうかな……」
        「む〜…」「み〜…」
        「そうなのじゃ、後処理はドローン達に任せて食糧を掘りだす…のだ」
        カトラの様子がおかしい気もするが
        工具を装備したドローン達が集まり、周りがせわしなくなってきたのでひとまずカトラの言う通りに
        まずは散らばったダンボールや埋もれた食糧を捜す事に -- サキ 2019-03-24 (日) 22:35:48

intermission5 Edit

  • 状況 追跡者 -- 2019-03-04 (月) 23:27:42

    • 入江の海岸に焚き火が燃えている。焚き火の火は周りの崖を赤々と照らしていた。
      崖面にゆらゆらと揺れる影が揺れ、長く伸びた人影が横切った。
      影の主は浜辺をうろうろと歩き回る少女である。
      名をエルファという。サキの妹である。
      うろうろ歩き回るエルファの後をてくてくとついて回る白いやつがいる。
      エーラである。カトラの妹だ。 -- 2019-03-04 (月) 23:27:51
      • 歩き続けるエルファ、その視線の先には細長い正八面体の宝石がゆらゆらと揺れている
        宝石の天頂部分からは細い鎖が伸び、その末端をエルファの右手の指が摘まんでいる
        「さぁさぁ、宝石さんそろそろ私をお姉さまの元へ導いてくださいですの」
        エルファが呟くと、宝石が右前方45度の方へ大きく揺れた
        「今度はこっちですの?…えひゃい!?」
        「ぬー?」
        呟くエルファの右肩越しにエーラが覗き込んできた。重い。そして寒い。
        「さ、さきほどからなんですのー!?」
        叫ぶ様に告げて飛びのくとエルファは空中で反転しながら、エーラの方へと向き治った -- エルファ 2019-03-05 (火) 00:03:31
      • 「えっひゃっひゃっひゃっひゃ!」
        エーラは上着の大きな袖口をオバケだぞ〜ポーズみたいに持ち上げてバタバタさせて
        大爆笑である。きっとおかしいんだろう。頭とかが。
        体にピッチリした白いチャイナドレスみたいな服にフード付の上着を着た寒色系の少女は
        登場時の派手さといい、白い鱗に覆われたしっぽといい。おそらく竜族なのは間違いない。
        「………」
        そして爆笑していたかと思ったら、急にピタッと止まってじぃっとエルファの事を見ている。
        張り付いたような笑顔はそのままだ、何がおかしいのだろう。きっとおかしいのだ、頭とかが。 -- 2019-03-05 (火) 00:11:47
      • 「はぁ…本当にこの子はなんなんですの…?」
        考えてみるがわからない。多分、理解の先に居る子なのだろう。
        竜って大抵そんなもんだし。
        そもそもエルファは考えるよりも動く方が得意だ
        「ふぅ…まあいいですの、私はサキュリアお姉さまを捜しますの!」
        もう一度ため息すると、くるりと反転し再び歩き始めた
        わからない事に時間を消費するよりも、愛しい姉との再会を目指す動く方が賢明だ
        「…今度はこっちですの…?」
        鎖に吊るした宝石が今度は左45度の方へと大きく揺れた。 -- エルファ 2019-03-05 (火) 00:37:03
      • 「サキュリアー?サキ!サキ!」
        宝石の振り子のように揺れる先へ、急にエーラが割り込んできた。
        「あなた、サキュリアお姉さまを知ってますの?」
        「ホットケーキ」
        サキはたしかにエルファの姉の愛称だ。
        エーラはブンブンッと首を縦に激しく降った。頭についてたヒトデが吹っ飛んだ。
        もしや、と思う。
        自分が姉の痕跡をたどって、ここへたどり着いたように、この得体の知れない少女もまた
        何らかの理由があって、必然的にここへ来たのではないだろうか。
        この、地図に名前もないような、こんな地上の辺鄙な地に、人を引きつけるような特別な
        モノが、いくつもあるわけもあるまい。
        と、すれば…。
        「あなたもサキュリアお姉さまを探しに…」
        言いかけたところで、エーラがパクッとエルファの持っていた宝石を飲み込んだ。
        「ぴゃっ!?」
        悲鳴を上げる前に、ごっくんと宝石はエーラのお腹の中に。 -- エーラ 2019-03-05 (火) 00:53:07
      • 「あ…あ…あ……」
        口をぱくぱくしながらエルファは奇妙な踊りを踊った
        右手が摘まんだ先にある鎖がしゃらしゃらと小さな金属を響かせ
        鎖の音で我に帰ったエルファは、自分史上最大の大声で叫んだ
        「なんてことしますのー!お姉さまとの愛の絆をーーー!」
        エルファはエーラの肩に両手乗せるガクガクと前後に振るう
        吐き出させ様と言う期待よりも、錯乱しての行動なのだろう -- エルファ 2019-03-05 (火) 01:14:01
      • 「うっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!」
        エーラは揺すられながら大爆笑。
        「何がおかしいんですのー!?今すぐ吐き出しなさい!?」
        ぶちギレたエルファは躊躇なくエーラへ腹パン!
        戦車の装甲を殴ったような衝撃に、拳の方がダメージ甚大!
        「あ…ああ…もう、どうしてくれますのぉ…」
        じんじんと痛む手を押さえ、がっくりとエルファが砂浜に膝を着いた時だ
        「お?おお…おー?」
        急にエーラがぐるぐるぐると周りだし…
        「あっち」
        指さして止まった。エルファがダウジングで探っていた方角と同じだ。 -- エーラ 2019-03-05 (火) 01:22:39
      • あっちと言われなんの事かと首を傾げてしまうも
        閃く物がエルファを立ち上がらせた
        「わ、わかりますの…?…え、えーっと……」
        エーラの指の先を見、それから直ぐにエーラの方へ視線を戻すと
        再び首を傾げ、問い尋ねた
        「貴女のお名前はなんですの?ああ、私はエルファリア・ロ・イア・アスモデウスですの」
        名を名乗るとえへんと胸を張るエルファさん。その胸は控えめであった
        そして自分は名乗った、今度はあなたの番ですわとエーラをじっと見つめる -- エルファ 2019-03-05 (火) 01:50:26
      • 「エーライヴァ・ブレンナドヨークトル・ドッティル」
        「エーラだよ!」 -- エーラ 2019-03-05 (火) 01:58:30
      • 「エイラ、覚えましたですの。私の事も気楽にエルファと呼ぶと良いですの」
        そう告げてエルファはぺこりとお辞儀をし笑みを浮かべた。
        やはり姉妹、仕草がサ姫に良く似ている。
        「エーラだよ」
        にこにこしながら言い直す。発音にはこだわりがあるらしい。
        「…エーカ、もう間違えないので大丈夫ですの」
        言葉を詰まらせつつも言い直すエルファだが……
        「エーラだよ」
        再びにこにこしながら言い直した。
        「…エーラ……、今度の今度こそ大丈夫ですの」
        真っ赤になりながら、言い直すエルファさん -- エルファ 2019-03-05 (火) 21:52:44
      • 「ぶっひゃっはっはっはっは!!!」
        エーラは、腹を抱えて大爆笑だ。
        「そんなに笑わないでください!」
        エーラは、ぴたっと動きを止めて、張り付いた笑顔のまま真顔になった。
        「きゅ、急に虚無らないでください…」
        エルファはビビった。
        この子やっぱりなんかおかしい…。
        「ぴゃっ!?」
        手に、氷を押し付けられたような感触がして、エルファはまた小さく悲鳴をあげた。
        「あっちだよ!行こう!」
        手を掴んだエーラが、満面の笑みで言う。 -- エーラ 2019-03-05 (火) 22:19:12
      • 「…ん!?ああ…もうですの……」
        その笑顔を見た瞬間、言おうとした言葉はぼやきとなってしまい
        エーラに引かれるまま駆けていくエルファ
        手は冷たいが、なぜか振りほどく気にはなれなくて -- エルファ 2019-03-05 (火) 22:35:56
      • 100分の1秒後、エルファは手を振りほどかなかった事を後悔した。
        「あはーっはっはっはっは!!!」
        「ぴゃぁああああああああああああああああああ!?」
        猛吹雪が吹き荒れ、入江の中に人影はない。
        無人になった浜辺に残された焚き火の燃え残りに、ふたたび火が灯った。 -- 2019-03-05 (火) 22:45:16

Ep.19 Edit





  • 結局その日は、食料その他の掘り出しに時間がかかり。再び人造大渓谷に出た時には
    すっかり夜道になっていた。
    地上の明かりを引き入れる巨大照明は、星明りを集めて地下を月夜のように照らしている。
    「止めてくれなのだ」
    階層同士の間にある巨大な吹き抜けに面した通りで、カトラは急に運搬車を止めさせる。
    帰り道の間、ずっと不機嫌そうに黙ったままだったので。少し心配気にサキが見やると。
    「この辺に列車の補修パーツがある、我はそっちに寄ってから帰る。先に戻るがよい」
    カトラに続いて、6本足ドローンが車両を下りた。 -- 2019-03-24 (日) 22:25:13
    • 「カトラちゃん…?」
      立ち上がりカトラを追おうとするサ姫だが……
      「むにゅ…」「みゅぃ…」
      昼間の疲れが出たのかウルメルとレィメルがサ姫に縋りついて来た
      カトラの事も気になるが、今はこの幼い子達を優先したくあり……
      だからサ姫はカトラの背を見送るしかなかった……
      「…っ」
      「あ……」
      気のせいかもしれないが
      カトラが一瞬だけこちらを一瞥した様に見えた…… -- サキ 2019-03-24 (日) 22:57:27

      • 一人になると、事は実にスムーズに行った。
        流通管理倉庫に似た外観の区画に行き、物々しく開く扉をくぐった。
        中は、倉庫自体が特殊な保存空間になっているらしく。パーツは割と乱雑にあちこちに
        積まれていたが、ドローンの指示で的確に必要なものを担ぎ出す。

        拠点に戻ると、はるかぜの横に荷台の空になった運搬車が停まっている。
        窓に灯が点いていた。
        カトラは、そっちへは戻らず、そのまま列車の修理に取り掛かった。
        ドローンの群れはテキパキとそして黙々と働く。カトラもなんとなく要領がつかめて来て
        一緒に溶接を素手でやってたらドローンに溶接面を被せられたりした。
        長いケーブルを手繰り、故障した重機に代わって重量パーツを持ち上げてやる。
        滞りなく、ひたすら作業に没頭していると、余計な事を考えずに済む。それが、ささくれ
        だった精神を落ち着けてくれる気がする。 -- カトラ 2019-03-24 (日) 23:19:25
      • どのぐらい没頭していただろうか。ドローンが自身の定時点検のために作業を一旦中断
        した時、カトラも少し休憩することにした。
        分厚い車体フレームに腰掛けて、ゼリー状飲料水のパックを吸う。とろりとしてほんのり
        苦いこのゼリーは、パック半分程の量で、水を丼で飲み干したよりも体が潤う気がした。
        これも倉庫で見つけた古代人の非常食だから、 体への吸収率がすごい水、とかなのだろう。
        相変わらず窓の明るいはるかぜの方を、つい見てしまう。だいぶ時間がたつが、サキが
        出てくる様子がない。
        別に、構わぬ。
        そう心でつぶやいて、カトラはパックの中身を握りつぶすように飲み干した。


      • カトラが整備工場へと戻る数時間前……
        「はーい、二人共良く頑張りましたー♪」
        「うにゃー♪」「うにゅー♪」
        サ姫の言葉を合図に湯船で泳ぎ始めるウルメルとレィメル
        二人が湯をかく事で盛大に飛沫が飛び散るが、咎める者は誰も居ない
        十人以上が同時に入れそうな湯船は、子供にとってはプールと同じ
        はしゃぐなと言うのが無理な話だ
        「ふぅ…いい湯です…一時はどうなるかと思ったけれど……」
        泳ぎ回る二人を眺めながらゆったり湯に浸かるサ姫さん

        そんな三人がいるのは列車の中
        観光用温泉車輛…通称ユキチさんの中なのであった
        はるかぜさんが走る高級ホテルとするなら
        ゆきちさんは走る温泉宿。別車両にはお座敷まであるらしい、
        ちなみに脱衣場には、フルーツ牛乳の入った冷蔵庫とマッサージチェアまであった

        そんな素敵なお風呂の時間を楽しんでいる訳だけど……
        先程まではウルメルが大泣きしたり、レィメルが怯えたりと大変な状態だった
        何が大変だったかと言うと、二人の頭を洗うのが大仕事だった
        シャンプーされるのを苦手とする子供は多いけど
        初めてのシャンプーにウルメルは大泣きし、それを見てレィメルまで怯えてしまった
        「シャンプーハットは偉大ですー……」
        そんなピンチを救ったのがシャンプーハット
        リング状になった帽子を被る事で、目に泡が入らず頭を洗う事が出来るのだ!
        「みゃー♪」「みゃー♪」
        「二人共お風呂を気に行ってくれたみたいですねー」
        泳いでいた二人がサ姫に抱き付いて来た、その顔は先程の大泣きが嘘の様に笑顔でサ姫も一安心
        それに、その笑顔を見ているとサ姫まで嬉しくなってしまう
        のんびりとそんな事を思うサ姫の耳に天井から声が聞こえてきた
        『313-0796-はるかぜ5号より報告、通信を繋ぎます
         ザッ…サキュリア様、備蓄食糧の搬入完了しました』
        「あ、ゆきちさん…はるかぜさんありがとう♪」
        流通管理倉庫から運んで来た大量のダンボール箱
        保存食の詰まったダンボール箱はサ姫の非力な腕で運ぶには重く数も多すぎた
        それを代わりに運んでくれたのが、はるかぜが管理するドローン達だった
        お陰でサ姫達はのんびりお風呂に入る事が出来た
        「後は二人にミルク飲ませて寝るだけ…だけど……」
        しかし、のんびりしていても心の隅ではカトラの事が気になってしまう…… -- サキ 2019-03-25 (月) 23:43:59
      • パーツを取りに行ってから、まだ戻ってこない。
        カトラのことだから、万が一ということも無いだろう。けれども、二人一緒に行動するの
        が、この生活を初めてからすっかり当たり前になっていたから、落ち着かない。 -- 2019-03-26 (火) 02:12:04


      • 落ち着かない。落ち着かないと気持ちがどんどんもやもやしてくる
        でも、やる事はやらないと……
        「ぴにゃ…」「ぷみゅ…」
        「ん、ごめんね…?大丈夫だから……」
        子供は親の表情に敏感、不安な表情を見せれば子供まで不安になってしまう
        だから気持ちを切り替えないと……

        気合いを入れるため
        風呂から上がると腰に手をあてフルーツ牛乳を一気飲み
        ウルメルとレィメルも哺乳瓶で真似をしようとしたけれど、無理でした
        タオルだけを羽織り三人でコンパートのある車両へと戻る途中
        「…灯りだ…カトラちゃん戻ってきたんだ……」
        朝方カトラが作業をしていたのと同じ場所に灯りが灯っているのが見えた
        独特な明るさは人工の灯り、何か光を発する機器を設置して作業をしているのだろう
        「………」
        あそこにカトラがいる事はわかる
        でもなんだか、あの灯りが壁の様にも見えてしまい、行く事が出来ない
        それに……
        「みゅ?」「にゅ?」
        サ姫を見上げるウルメルとレィメルの瞳
        この子達の世話をしないと。でも、それも言い訳している様にも思えてしまう……
        子供を言い訳にしている自分が情けなくもあり……
        サ姫はウルメルとレィメルの頭を撫でると窓から離れた

        「私に出来るのはこのくらいだよね……」
        サ姫の前にはタワーを成す山盛りパンケーキ。朝カトラに出した物の二倍の高さがある
        側にはジャムにハチミツ、ホイップクリームのチューブ
        作業をすればお腹が空くはず、だからサ姫はウルメルとレィメルを寝かし付けた後
        パンケーキを焼き始めた。無心に焼いたら焼き過ぎてしまったが……
        カトラならば全部食べるだろう……
        美味しい物は人の気持ちを明るくしてくれる。特に甘い物は偉大だ。
        カトラが来たらどんな事を話そう?
        竜の国の話を聞いても良いし、お互いのママの話をしても良い…… -- サキ 2019-03-26 (火) 22:47:08

      • 漂ってくる香りにカトラも気づいた。
        作業の手を止めると、工作用のドローン達も動きを止めた。車両運行AIと違って無口な
        ドローン達は、急かすでも尋ねるでもなく、カトラが作業を進めるのを待つ。
        工程上に問題は発生していない。単にカトラでしかできない工程の完了待ちなだけだ。
        このまま食事をしにいっても、文句も言わずに待っていてくれるだろう。
        「…ここに固定すれば良いなのだな?」
        カトラが重たく分厚い車両パーツを持ち上げて抑えると、ドローンのディスプレイに
        文字列が走った。全然意味はわからないが、各行が作業工程で、末尾に繰り返し表示される
        文字が、CHECK DONE的な意味なのは、なんとなく分かってきた。ドローン達が作業
        を再開する。
        結局カトラもそのまま作業を続けた。 -- カトラ 2019-03-26 (火) 23:16:32


      • 「みゅぃみゅぃ…」「むにゅ〜…」
        「……ん…あ、朝…?二人共おはよう……」
        服を引っ張られ目を冷ませば、両脇に泣きそうな表情をしたウルメルとレィメルが立っていた
        結局あの後、そのまま食堂のテーブルに突っ伏し眠ってしまったようで
        二人が起きた時、側にサ姫の姿が無い事で不安にさせてしまった様だ
        「二人共ごめんね……」
        席から立つと屈んで二人を抱きしめた。子供にとって大事なのは行動。
        「みゅあ♪」「みゅう♪」
        どんなに言葉を重ねても一回の抱擁には勝てない。
        「お着替えとお顔をきれいきれいにしようね…?それとおっぱいもね…?」
        若干疲れてはいるけど、二人に寂しい思いをさせたぶん、今朝は授乳しよう
        そんな事を思いながら、ふと窓の外を見ると
        昨晩灯りの灯っていた場所にカトラの姿が無い
        「もしかして……」
        期待を込めた瞳でパンケーキの皿を見るが
        そこにあったのは高さが変わらないままのパンケーキのタワー
        「カトラちゃん戻らなかったんだ……」
        そうなるとカトラは今どこに?
        「…はるかぜさん…カトラちゃんの居場所わかる…?」
        『おはようございますサキュリア様。
         カトラ様の位置情報を検索します…検索中…検索中……広域軌条管理局倉庫内にて確認しました』
        「広域軌z…ん…カトラちゃん…その倉庫に行ったんだ…?」
        かみまみた -- サキ 2019-03-27 (水) 00:01:26
      • 『はい。ドローンのすぐ側にいます。カトラ様の現在地は、
        昨晩、サキュリア様と別行動になった地点から、三階層下の区画です』 -- 2019-03-27 (水) 01:36:37
      • 「じゃあ…支度が終わったら行ってみようかな……」
        この調子ではカトラと会わないままで一日が終わりそうな予感さえする
        ならばこっちから行くしか無い。
        会ってどうするかはわからないけれど、会えばどうにかなるだろう
        「むみゅ?」「みゅい?」
        「あ…二人も一緒にお散歩に行こうね…♪」
        「ぷわぁ♪」「ぷわぁ♪」
        何かを楽しい事をするのだと理解し、ウルメルとレィメルは万歳をした

        そんな訳で、サ姫は朝の食事と支度を終えるとウルメルとレィメルを伴い
        カトラの元へと向かう事にしたのだが……
        「むぃ…」「みゅぅ…」
        作業車輛に乗ってからずっと
        ウルメルとレィメルはサ姫にしがみついたままぷるぷると震えていた
        「大丈夫だよ…?座ってれば落ちる事は無いし……」
        二人共、昨日作業車輛から落ちかけた事が若干トラウマになっている様だ
        念のため、二人が落ちない様にロープと板を使って、落ちそうな隙間部分を埋めてはみたが
        それでも怖い物は怖いらしい
        これからも車輛や乗り物を使う事があるだろうし、今のうちに克服してほしい……
        「…そう言えば三階層下かぁ…これで行けるのかな……」
        『作業車輛専用の昇降機あるのでそれを利用します』
        AIからの回答音声に目をパチクリするサ姫。ウルメルとレィメルもぷるぷるしながら真似をした
        「そう言うのカトラちゃん喜びそう……」 -- サキ 2019-03-28 (木) 21:13:54
      • 『地下階層都市は、都市間の地形による高低差が大きいため、列車ごと持ち上げる昇降
        機もあります』
        「列車ごと…」
        大地の下に、自分たちの街よりも何倍もの体積を持つ古代都市が、よもや現存している
        などと人間はだれも思わないだろう。その規模を知れば知るほど、なぜこの街が誰からも
        忘れさられているのか、不思議を通り越して不自然ですらある。

        一見、行き止まりの駐車場に停まったかと思ったら、駐車場ごと下へと動きだした。
        壁に設置されたオレンジの照明は、サキ達の横を斜め上方へ向かって登っていく。
        『まもなく到着します』
        昇降機がゴゴンッ…と鈍く重たい音を立てて停止すると、2重のシャッターが開かれた。 -- 2019-03-28 (木) 22:52:23
      • 「わぁ……」
        「ぷわぁ…」「ぷわぁ…」
        巨大サイズの機械が稼働する姿にサ姫もウルメルレィメルも圧倒され
        三人とも口をぽかんと開けたままの姿勢で固まってしまった

        「はっ…?カトラちゃんを追わないと…!」
        サ姫達が我に返ると同時に作業車輛が再び走り始めた
        始めて来る階層ではあるが、構造自体は他の階層とあまり変わりがない
        違いと言えば階層を示すらしい文字の表記が異なる位で……
        「うっかりすると直ぐに迷子になりそうだよ……」
        そんな事を思っていると、車輛の無線機から声がした

        『313-0796-はるかぜ5号より報告、通信を繋ぎます
         ザッ…カトラ様の移動を確認したのでご報告します
         サキュリア様の現在地より上層へと移動しています
         移動経路及び速度から飛翔による移動と判断します
         随伴ドローンは三機……』
        「…カトラちゃん…上に飛んで行っちゃったんだ……」
        はるかぜさんからの報告はまだ続いているが、サ姫の耳にはもう入って来ない
        カトラがこの階層には居ないと言う情報だけで十分だったから

        「仕方が無いなぁ…もどろっか……」
        「むぃ…」「みぅ…」
        ウルメルとレィメルがサ姫に抱き付いてきた
        慰めているつもりなのだろう
        「二人共ありがとう……」
        二人の温もりが今は嬉しかった、 -- サキ 2019-03-28 (木) 23:23:00
      • 『整備工場へ戻るルートでよろしいですか?』
        「うん、それでお願い」
        なんだか、昨日からカトラとはすれ違ってばかり居るような気がする。
        間が悪いのか、それとも避けられているのだろうか…。だとしたら…。

        ふと、車輌がUターンをしたことで、来る時には見えなかった路地が目に入った。
        一見すると、ただの行き止まりで、真っ暗な夜道に1つだけ点いた街灯のようにも
        見える場所…。知らなければ素通りするところだが、それは上の階層で見た
        流通管理倉庫の入り口そっくりだ。 -- 2019-03-28 (木) 23:38:53
      • 「あ、ここにも倉庫あるんだ…?」
        『第十五中継倉庫になります』
        AIの説明によると、エリア内にある店舗と流通管理倉庫との仲介を担う倉庫であるらしい
        このエリアの店舗等へ運ばれる荷物は、流通管理倉庫からこの中継倉庫へと運ばれ
        それから各店舗へと運ばれ
        また各店舗からの配送品もこの中継倉庫へ運ばれた後、纏めて流通管理倉庫へ……
        「じゃあ…ここにも食糧とかあるのかな…?」
        『はい、非常食のコンテナは各倉庫で常備となっております』
        「ほうほう?他には何かある?」
        『検索します…各店舗が仮保管していた在庫13235品目を確認しました』
        「いちまんさんぜんにひゃく……」
        ちなみに流通管理倉庫の方には三十万五千品目くらいあったらしい
        「…上に戻る前に少し覗いて行こうかな…いい?」
        「みゅい!」「みゅあ!」
        サ姫の言葉に万歳するウルメルトレィメル。多分散歩の延長と思っているのだでしょう

        そんな訳で認証を行った後に倉庫内へと入った訳だけど……
        「…こっちはこっちで広い……」
        「みゃ…」「ふわ…」
        流通倉庫の十分の一ほどの広さらしいけれど
        それでも倉庫の奥が霞んで見えるほどに広かった…… -- サキ 2019-03-29 (金) 23:29:51

      • 同じ頃、サキと入れ違いにカトラは整備工場へと舞い戻っていた。
        抱えて飛んでいた6本足ドローンを下ろし、背負いかごの中身をざっとひっくり返した。
        小さなドローン達がわらわらとやってきて、各々必要なものを取っていく。
        特に誰かに統率されているわけでもないのに、それぞれがぶつかったりしないように。
        自然と入ってくる列と、でていく列が形成される。
        カトラがパーツを適当に取り分けると、そっちに必要なものがあるドローンが寄ってくる。
        必要なパーツが分けられてしまったドローンは、片方の山からパーツを取ると、まったく
        もう!とでも言うような動きで、パーツを抱えて別の山へ走る。
        見た目は無機質な連中だが、なにか愛嬌を感じる動きをするのだ。
        「これで大型修理装置が使えるようになるわけだななのだ?…ああ、これで修理装置を
        修理する装置のパーツを自作する装置を修理する装置ができるの…」
        まぁともかく、これであとはドローン達の自力でなんとかなるらしい。カトラは、ぐっと
        伸びをして、作業へ戻る6本足を見送る。
        作業が一段落すると、腹が鳴った。
        はるかぜの厨房車輌の方へ食い物を探しに行くと、手付かずのまま置かれているパンケ
        ーキの山があったので、食った。
        「…またどこぞへ出かけておるのか」
        『サキュリア様達は、第十五中継倉庫内、運搬車輌乗車中です』
        「ふーん」
        甘いパンケーキをもっもっと食べる。冷えていても旨い。
        サキは大抵いつも作りたてを出したがるから、完成した状態で置かれていたパンケーキは
        あとで食べるつもりでなく、カトラの分だったのだろう。
        「うむ、うまかったのだ…」
        独り言して、カトラは再び作業中のドローン達の方へといくと、6本足のドローンを呼び
        止めた。
        「おぬし達、こっちを先に修理してもらうことはできるかのなのだ」



        ドローン達がせわしなく作業する横で、カトラも働いている。6本足とはまた別のドローン
        と一緒に手作業で木材を切り出し、形を整え、せっせと磨く。
        かと思えば工場の倉庫中を飛び回り、倉庫の奥の方をひっくり返すように細々と、色々な
        ものを集めてきて、カトラ達の周囲は、リサイクルショップかガレージセールのような
        様相になってくる。
        「おう、車体ができたかなのだ」
        6本足に肩を叩かれたカトラが振り向くと、たくさんのドローン達やクレーンが群がるよ
        うにして、シャーシの上に新たな車体を組み上げていた。
        「では運び込むのだ!」
        巨大なマットレスを抱えあげて、まだ黒い骨組みもむき出しな車体へ運び込む。
        続くドローン達も、パーツを拾いあげていたときと同じ動きで、淀み無く、照明器具や
        壁板、絨毯、机、椅子…様々な内装部品や調度品を運び入れていく。
        そう、今修理しているのは、はるかぜの消失していたスイートルームなのだ。
        寝室、リビング、そして専用バスルームまで備え、1車輌まるごと1室という、走るホテル
        の所以たる豪華客室である。
        車体よりもさらに、内装用のパーツは備品点数が少なく、カトラ自身が図面を見て1から
        作らねばならないものもかなりあった。しかし、サバイバル生活で、あるものを切り貼り
        したり、手仕事で綺麗に仕上げることに、カトラは素晴らしい才能を発揮した。
        無いものは、他の車輌から流用したり、図面に手を加えさせるといった工夫もした。
        ドローン達も約三百年ぶりに、人からの指示を得て自分たちのポテンシャルをフルに発揮
        して仕事を進めていく。
        「ふふん、これを見ればあやつも驚くであろうなのだ」
        うごめく工作機械とドローン達の熱気の中で、カトラは汗を拭い作業を続けた。 -- 2019-04-01 (月) 02:52:50

      • カトラが愛の巣作りに勤しんでいる頃、サ姫達は……
        「この付近が幼児向け用品なの…?」
        『はい、この並びのコンテナBT233からBT312までが幼児向け玩具となります
         幼児向け衣服、幼児向け食品は別の列になります。どうしますか?』
        浮遊するドローンの説明を受けながら
        サ姫は空中投影されているスクリーンとにらめっこしていた
        「みゃ!」「みゃう!」
        ウルメルとレィメルもぴょんぴょんと跳ねながらスクリーンを覗き込もうとしている

        「よし!せっかくだし…おもちゃのコンテナから覗こうかな…?そこの開けてくれる?」
        『はい、コンテナを開放します』
        サ姫の指示を合図にドローンがコンテナ近くにある操作ポールへとアクセスし
        コンテナの開放を開始した。
        物流管理倉庫にあったコンテナと同じ様に
        コンテナを構成する面が上から下へとカシャカシャと音を立てながら畳まれて行き
        全ての面が畳み終わると、備蓄食料のダンボールと異なるパステルカラーの箱が多数出てきた

        「何が入ってるんだろう…あ…これって……」
        「みゅい?」「みゅう?」
        箱の一つを手にとって直ぐにサ姫は箱の中身を理解した
        だからサ姫は箱を開けウルメルとレィメルに見せてやった
        「ほら♪クマさんだよー」
        「ぷわ?」「ぷみ?」
        箱の中身はクマのぬいぐるみ
        ふわふわ毛は茶褐色、瞳はビーズ、頭が大きめの三頭身のクマのヌイグルミ

        「こうやってぎゅーって抱きしめるの…♪」
        「みゅぃー♪」
        サ姫がヌイグルミを抱き締めて見せるとレィメルが真っ先に反応し小さな手を伸ばしてきた
        「レィメルはこう言うの好きそうだもんね…♪」
        「みゅい♪みゅい♪」
        「むぃ……」
        ヌイグルミを抱きしめ嬉しそうに跳ねるレィメル
        そんなレィメルの姿をじっと見つめているウルメル
        二人はまだ言葉を話せないからサ姫が二人が望む事を察しないといけない
        そもそも直ぐに気付くべきだった。
        「あ、ウルメルのも直ぐに捜すからね…?じゃあ…ウルメルにはウサギさん…♪」
        「むぅ!むぅ!」
        「え?…嫌なの?」
        ウサギのヌイグルミを渡そうとするもウルメルは首を振るばかりで
        かとサ姫が嫌かと問えば、ウルメルはレィメルの持つクマのヌイグルミを見
        さらにレィメルまでサ姫の事をじっと見つめてきた
        「そっか!同じのがいいんだね…?」
        スプーンの時もそうだったけれど、ウルメルとレィメルはお互いに同じ物を持ちたいらしい
        だからサ姫は急ぎ箱の山からクマのヌイグルミを捜し……
        「あった!これでいいかな?」
        「みゅあみゅあ♪」「みゅいー♪」
        同じクマのヌイグルミを抱きしめながら、二人はサ姫の周りをくるくると回った
        「よかったぁ……」
        はしゃぐ二人を見て、サ姫はほっと胸を撫で降ろした。

        結局ウサギのヌイグルミも同じ物を捜し出し
        このコンテナからは、クマ、ウサギ、ネコ…等、それそれ二つづつのヌイグルミを入手した

        「じゃあ…次のコンテナに行こうか…?」
        「みゃー♪」「みゃー♪」 -- サキ 2019-04-02 (火) 00:28:53


      • 流通管理倉庫よりも狭いと言う中継倉庫だが、作業車輛で移動するには十分すぎる広さがある
        だから作業車輛で移動しながらコンテナからコンテナへと移動し、必要な物があれば即座に積み込む事が出来た
        さらに食糧や日常品等、数が多い物や重い物はドローン達が積んでくれるので
        サ姫達は買い物感覚で倉庫の内の探索を楽しむ事が出来ていた

        「お菓子のコンテナもあったし…甘い物食べたらカトラちゃんの機嫌も良くなるよね……」
        美味しい物を食べればどんな不機嫌な人でも笑顔になる。お菓子ならばなおの事
        さらに、カトラにこの倉庫の事を教えてあげたら大喜びする事だろう
        そんな事を考えるサ姫の身にウルメルとレィメルが寄り掛かって来た

        「むいむい♪」「みうみう♪」
        「ふふっ♪二人共すっかりヌイグルミが気に行ったみたいだねー♪」
        よほど気に行ったのか
        ウルメルもレィメルもずっとぬいぐるみを抱きしめたまま離す気配がない
        そんな二人を見ていると、サ姫は自分の子供時代を思い出してしまう
        「私もぬいぐるみ抱っこしたままだったなぁ……」

        サ姫の故郷である魔界の城には、幼児時代を過ごした遊び部屋があり
        そこにはお気に入りのヌイグルミ達が多数あった
        「ウルメル…レィメル…いつかママの故郷に連れて行ってあげるね……」
        「ふに?」「ふに?」
        サ姫の言葉に小さく首を傾げるウルメルとレィメル
        その時はカトラも一緒に……
        未来に思いを馳せるサ姫の耳にAIから報告の声

        『幼児玩具のコンテナです。通過しますか?確認しますか?』
        「ここもなんだ…じゃあ確認しようかな…?」
        サ姫が頷くとウルメルとレィメルも一緒に頷き。作業車輛が静かに停車した。
        「じゃあコンテナ開放してくれる?」
        『はい。開放します』
        ここまでと同じ様にサ姫はAIに開放の指示をするのだが……

        コロン、コロン

        「…ボール?ボールのコンテナかな?」
        「にゃう♪」「みゅい♪」
        コンテナの開放された部分から、赤と緑のカラーボールが転がり落ちてきた
        それを拾い上げ、嬉しそうにサ姫に見せるウルメルとレィメル
        ボール遊びは子供にとって基本中の基本の遊び
        投げてよし!転がしてよし!運動にもなるし親子で遊ぶ事も出来る

        「いくつかもっていこうか…な…!?」
        「みぃ!?」「みぃ!?」
        ゴロゴロゴロゴロゴロ

        ぼんやり考えるサ姫達の元に大量のボールが流れてきた
        コンテナ内に詰まっていたボールが開放され溢れでてしまったのだ
        「なんで梱包されてないのー!?」
        「ぴゃあああ♪」「みゅいいい♪」
        転がり跳ねる大量のボールの中ではしゃぐウルメルとレィメル
        まさにボールプールならぬボールの海、しかも嵐の海であった

        結局、ボールプール用にカラーボールを積めるだけ積みました -- サキ 2019-04-02 (火) 01:29:20



      • 照明器具の設置を終えると、カトラは合図を送った。車体各所に順番にテスト通電が
        行われ、カトラの持つタブレットに、CHECK DONEを示す文字列が最後の行に出てきた。
        「ははー!やったぞなのだ!」
        6本足ドローンには頭がないので、背中?の部分をわしわし撫でて喜ぶ。
        ほぼ新造されたスイートルーム客車は、磨きの掛かった壁板をシンプルで高級感を漂わ
        せる金の装飾が走り、新品同様の新緑色の絨毯と合わせると、青く芝生の芽生え始めた
        明るい森を思わせる空間が出来上がった。
        天井全体を明るくする照明は、通常車両よりも高い天井と相まって圧迫感を与えず、実
        に開放的だ。なんなら、狭苦しく重たい階層都市内よりもこの車内の方が開放感が
        あるほどだ。
        大理石風パネルで覆われた白い専用バスルームはジャグジー付きの広いバスタブ、そして
        天窓には暗い地下ではなく、爽やかな夏空が、3D映像で映し出され照明も兼ねている。
        平面上に映し出されているのに、奥行きを感じる特殊な映像なので本物の窓とまったく
        遜色が無い。
        そして極めつけがキングサイズベッドの入ったベッドルームである。寝る人の体型に合
        わせて変形するというマットレスは、背中に羽と尻尾があるカトラが仰向けに寝ても
        見事に凹凸を合わせてくれて。おお…これは…。と思わず呟いてしまったほどだ。
        出来栄えを見渡して、カトラは満足気にむふん、と頷く。
        「小型の修理装置だけでもこれほどなのだ、すごいのだー…。ふむ、あとはウェルカム
        ドリンクとかそういうのでも用意してやるかななのだ」
        足取りも軽く、一度車輌から外へ出ると、隣のレールに停車しているはるかぜの厨房へと
        向かうのだった。 -- カトラ 2019-04-02 (火) 02:08:24


      • またまた一方その頃……
        サ姫そしてウルメルとレィメルの三人は
        中継倉庫での物資調達を終えて、整備工場への帰路にあった
        「…そっか、カトラちゃんは整備工場に戻ったんだね……」
        AIからの報告を受けながら、サ姫は肩を落とし小さく溜息をした
        しかし、それも仕方の無い事で……
        サ姫達が中継倉庫を見つけてから既に3時間以上が経過している
        カトラが目的を達成し帰還するには十分すぎる時間だ

        「…でも、色々みつけたし…カトラちゃんも分かってくれるよね…?」
        「みゅふぅ?」「みゅい?」
        サ姫の問い掛けに小さく首を傾げるウルメルとレィメルだが
        倉庫では本当に様々な物資を調達する事が出来た
        二人が抱っこしているクマのヌイグルミは勿論の事
        菓子類を始めとした食料品、衣類の素材となりそうな生地や毛糸
        傘や防寒具の類、その他日常雑貨……
        作業車輛が無ければ運ぶのが難しかったほどに多数の物を調達できた

        「これだけあれば…でも二人のための…ん?」
        ふと荷台を見ると見慣れぬダンボール箱が置かれていた
        倉庫にあるダンボールと毛色の異なるダンボール箱
        具体的に言うとamazonの箱と八百屋のみかん箱くらい違う

        「積んだ覚えないんだけど……わ…絵本だ!」
        首を傾げながらも箱を開いてみると
        中にあったのは多数の絵本、そしてクレヨンやラクガキ帳等
        幼児の健やかな成長に欠かせない品々だった
        「いつ積んだか忘れたけどありがたいなぁ……」
        サ姫が玩具以外にも二人ため欲しかった物
        それは絵本やお絵描きの道具だった

        ウルメルとレィメルを育てる上で
        栄養面や遊び等の環境は整いつつあったが、内面を育てる環境が手付かずだった
        まだ二人は言葉を話す事が出来ないが
        それでも今後の事を考え、文字や物語等を教えたいと思っていた
        だから、この箱の中身は非常にありがたい

        「ウルメル!レィメル!帰ったら読んであげるね……ん?」
        絵本の一冊を手にとり、二人に呼びかけるが反応が無い
        「ど、どうしたの…?」
        恐る恐るにサ姫はもう一度呼びかけた

        直後、サ姫の悲鳴が地下空間に響き
        作業車輛の床にクマのヌイグルミが二つ転がり落ちた…… -- サキ 2019-04-02 (火) 22:04:08

      • はるかぜの停車しているレールの隣に、黒いシャーシだけが3両並んでいる。
        新造した客車ははるかぜの方ではなく、黒いシャーシの列の方に1両だけ独立しておか
        れている。
        「おー、見る間に作業がすすんでいくのー」
        ダンボール箱を小脇にかかえてカトラは車列の上を見上げた。
        ドローン達が火花をチラシながら。列車がすっぽり入りそうなぐらいの輪っかのまわりに
        群れてせわしなく作業をしている。
        眺めている内にも、どんどんとパーツがくっつけられ、大きな輪は形を明らかにしていく。
        まるで作業工程の早送りに見ているようで、ついつい見入ってしまう。 -- カトラ 2019-04-02 (火) 23:17:32
      • カトラが作業を見ていると、その耳に作業音とは別の音が近づいてくる事に気付いた
        聞き覚えのあるそれは、作業車輛の動力の音と車輪が道を踏み締める音。
        サ姫達が乗って行った作業車輛が戻ってきた
        「ふふん、やっと戻ってきおったか」
        自慢気に語り鼻を鳴らすカトラの尻尾がクルンと輪を描いた

        カトラが成した作業の成果を見たサ姫がどんな反応をするか
        驚くだろうか?喜ぶだろうか?あのチビ共と跳ねまわるかもしれない
        あのチビ共を認めた訳ではないが、一緒に喜ぶくらいは許してやっても良い
        車輛の音が近づくほどにカトラの中の想像は膨らみ期待も膨らんでいく……
        しかし、カトラの元へとやってきたのは予想外の出来事だった……

        「カトラちゃん!どうしよう!どうしよう!ウルメルとレィメルが……」
        車輛が完全に近付くよりも先にサ姫は車輛から飛び降りた
        そして悲鳴にも似た声をカトラの耳と身にぶつけてきた
        サ姫の手の中には力なくぐったりとするウルメルとレィメルの姿があった
        二人共生きてはいる。しかしその顔は赤く呼吸は荒い -- サキ 2019-04-02 (火) 23:52:04
      • またこやつらか…。内心カトラはそう思った。
        まるで狙ったようなタイミングで、カトラに面倒をもってくるのだ。
        「…まぁ落ち着け、何か悪いものでも食わせたかの、キノコとか虫とか…毒の材料に
        なりそうなものなのだ」
        慌てるサキと対称に、カトラは冷静だ。 -- カトラ 2019-04-03 (水) 00:05:56
      • 「私!そんな物食べさせないよぉー!」
        半泣きになりながらサ姫はカトラにそう告げた
        サ姫がウルメルとレィメルにそんな物を食べさせるはずがなく
        「でも……」
        もしかしたらサ姫の知らない所で二人が口にした可能性もある
        だからサ姫は朝起きてから今までの出来事を簡単に説明した
        「…でねでね…ボールが跳ねてウルメルとレィメルがクマのヌイグルミを……」
        しかし、混乱気味なのか、説明が時折支離滅裂になる事も -- サキ 2019-04-03 (水) 00:22:31
      • 「うん、うん…んあー」
        カトラは適当に相槌うちながら、ウルメルとレィメルの様子を見やる。
        冷静なのは、落ち着いているからというより、ぶっちゃけどーでもいいという極めて投げ
        やりな感情からである。
        「あー…心配せずとも寝かせておけばよかろうなのだ。神域のドラゴンじゃぞ?病にか
        かるわけがなかろう。考えられるとすれば、原因はこやつらの内の問題。大方知恵熱か
        成長痛みたいなもんなのだ。そうそう、そんなことよりじゃなー…」 -- カトラ 2019-04-03 (水) 00:38:17
      • 「カトラちゃん…お願いだからちゃんと話し聞いてよー」
        カトラの対応を冷たく感じたのか、サ姫の目は赤く今にも涙が溢れそうで
        「…あ!そうだ!カトラちゃんの角なら……」
        カトラの角には癒しの効果がある
        その効果は極めて高くサ姫も何度も救われていた -- サキ 2019-04-03 (水) 00:56:51
      • 「じゃから、案ずるに及ばずと言うておろうが…って我の角をか?」
        驚いたという風に、カトラは目をぱちくりとさせて…急に不機嫌そうにそっぽを向く。
        「…嫌なのだ!」 -- カトラ 2019-04-03 (水) 01:08:53
      • 「え……」
        カトラなら頼みを聞いてくれると信じていた
        しかし聞こえたのは強い否定の言葉……
        「な…んで……」
        ウルメルとレィメルの身を抱きしめながら
        サ姫は消えそうな声で問い尋ねた
        もはやその瞳はカトラを映しておらず -- サキ 2019-04-03 (水) 01:31:31
      • 「なんでじゃと?おぬし、我の角をかぜ薬かなんかと勘違いしておらぬか!?」
        「私にはくれたじゃない…本当にちょっとだけでいいから…」
        「ん?うん、まぁ…それはそれ!これはこれなのだ!例え爪の先程でも、やすやす
        と他人にくれてやるようなものではない!」
        涙目になるサキに、カトラの方もこうなると張った意地の引っ込みがつかない。 -- カトラ 2019-04-03 (水) 01:40:23
      • 「た…にん…?」
        他人。カトラはそう言った。ウルメルとレィメルを他人と言った
        二人に名前をくれた、だから四人は家族になったと思っていた
        二人を育てるのはサ姫が自分の我儘で始めた事だ
        それでも……
        「……ラ…ん……か……」
        「うん?聞こえないのだ」

        「カトラちゃんのばかー…!」

        サ姫はそう叫ぶとウルメルとレィメルを抱えたまま
        その場から駆け出していた -- サキ 2019-04-03 (水) 01:55:30

intermission6 Edit

  • 状況 観察者 -- 2019-04-05 (金) 22:24:45

    • 「………」
      「…こんな事になっていたなんてね……」
      カトラとサ姫、二人のやりとりを観察する者達があった
      整備工場から離れた廃墟の広大な空間、浮かび佇む二つの影

      「ねぇ…ストちゃん、あの竜姫におしおきしてもいい…?」
      一つはやわらかな金の髪を纏い、大きめのサ姫よりさらに豊かな胸を持つ女性

      「は?姉さまのおしおきはシャレにならないから、駄目ですよ?あの竜姫が壊れてしまう」
      もう一つは整えた黒髪を煌めかせる、凛とした視線が印象的な女性
      その二人、どちらも共通するのは、山羊を思わせる二本の角、闇を思わせる黒き翼を持つ事

      「でもぉ…サキュちゃんが可哀そうで可哀そうで……」
      金の髪の女性が嘆く様に呟いた。
      ゆるく見える瞳、しかしその奥には怒りの炎が揺らめき見え
      「…確かに……、ヴァルキュリアから聞いていた話とは違いすぎる……」
      それを黒の髪の女性が窘めた。しかし冷静の見える瞳の奥にもやはり炎が灯り揺らめいている

      「じゃあ、どうするの?」
      「もう少し様子見ね?でもサキュリアを連れて帰る事も視野に入れておきましょう」
      「わかったわ。それで、あの可愛い子達は?」
      「勿論。あの二人も半分は私達の眷族、権利はこちらにもある」
      二人は言葉を交わし終えると、その場から姿を消した…… -- 2019-04-05 (金) 22:24:57

Ep.20 Edit

  • 状況 はじめてのけんか…その後 -- 2019-04-05 (金) 23:57:05

    • 「どうしよう…どうしよう……」
      誰も居ない空っぽの街をサ姫はとぼとぼと歩いていた
      口から出るのは当ての無いの空虚な言葉だけ。
      「みゅ……」「みぃ……」
      サ姫の腕の中から聞こえるか細い声、ウルメルとレィメルの声
      二人の顔からは