公共施設/屋上
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- 今日は、早く帰りたい、定時であがりたい、という人の為のテクニックを伝授しようと思う -- チーク
- 良いかい、こうして最低限の荷物を持ったカバンを持ってトレイに向かい、そのトイレの窓から脱出して屋上にたどり着く…そうしたら、ほら、あっちを見てごらん
(手すりに身体を預けながら、手すりの向こう側を指差す) -- チーク
- 隣の屋上…が見えるだろ?、その屋上にカバンを…投げる!
(ぶんっ、と音をたてながら大振りのスイングでカバンを放り投げて、隣に落下させる) -- チーク
- (ぽすっ)
(音をたててカバンが落下したのを確認した後、手すりを乗り越えて) そうしたら今度は自分が向こうに行く…高くて怖い?その場合は事前にフックを用意するとか、ジャンプする覚悟を決めるとかしておこう 今回はオードソックスなジャンプで行くから見ておくんだぜ? …とーぅ!(そのまま屋上の縁を蹴っ飛ばして、カバンの落ちた場所めがけて飛ぶ!) -- チーク
- (どすんっ!)
(着地の音は重たく、足には信じられない程の負荷が掛かる、びりびりとした痛みが足の裏から膝の辺りまで駆け巡るのをガマンして、先に落ちていたカバンを拾い上げると) さ、これで目標の場所からは脱出できた…次からは簡単だ、何せ同じ事の繰り返しだからね! (そう言って、また手すりの方まで近寄ると、持ってきたカバンを股、隣の屋上に放り投げる) -- チーク
- (三度か四度、屋上から屋上への移動をした後に、ようやく一息ついて)
こんな感じで、部外者が歩いていても怪しまれない屋上とか、非常階段がある屋上までたどり着いたら、そこから降りて帰れば良い これで明日から君も定時退社マスターだ、幸運を祈る! ……おぉ、いってぇ…足が痺れて…ぐ、ぐっ……自分でやっておいてなんだけど、キッツいねこりゃ… -- チーク
- …今日は風が騒がしいな… -- チーク
- (クルッ) でも少し・・・この風・・・泣いています・・・ -- チーク
- (クルッ)急ぐぞチーク…どうやら風が街に良くないものを運んできちまったみたいだ… -- チーク
- (クルッ)急ごう・・・風が止む前に・・・! -- チーク
- (やり遂げた顔で額を拭う)
…ふっ! -- チーク
- 邪魔者が見つかったようだな…どうする俺よ… -- チーク
- (クルッ)知れた事よ…地の果てまで追いかけるのだ、奴は許してはおかぬ…制裁を、血の制裁を!(ガガーン!!)
ふー…さて、帰るか、屋上…屋上か、あれが使えるか (ぴょん!と気軽に柵を乗り越えて飛び降りると、落下地点に扉を作り出し、そのまま消えていく) -- チーク
- かわいそうな人なんすね -- コバヤシ
- ・・・(何かすごい物を見てしまった気がして・・いそいそとその場を後にした) -- リリア
- タタタタタタタ (私は屋上を対角線に助走をつけて走ろうとしていた そう、やる事はひとつ、そして何人もやっている事だ)
ガンッ!! (屋上の柵を踏んでジャンプ!軽い身体が重力から放たれ、眼下にはグラウンドと荘厳な景色が広がる) -- アレチェ?
- さすがに… (私の身体は特異点を離れ、ゆるやかな放物線を描き…今まさに重力につかまって地面への帰還をせんとしていた)
ちょっと (私は自らの体温の上昇を感じていた 40℃…50℃…もっともっと、魂からの熱量が身体を燃やしている、そんな) 怖いな… (頭から蒸気が吹き上がり、瞳は色を失い…身体は重力加速度に倣ってスピードを上げていく) -- アレチェ?
- 完全に (身体の温度は80℃を越え、眼は金色に輝く、私にとってこの身体になるのは必要な事なのだ)
人じゃないな… (変身…と言えば聞こえはいいだろう 言ってみればこれは『変容』、段々とこの姿になっていくのだ) ガァン!!! (私は地響きと轟音を持って着地した!屋上から飛んだ衝撃すらものともしない身体…今まで何度も試してみた事だ) -- アレチェ?
- … (足への衝撃すら大したダメージではない…竜という生物はこんな強靭な肉体をしているのだろう…私は竜を見たことはないが)
グラウンドに穴があいちゃった (私はこれから竜になっていくのだろう…ただ未知のものに変容していく自分が怖かった) -- アレチェ?
- … (眼は元に戻り、体温はどんどん36.5℃に下がっていく 良く考えるならば強大な力を手に入れているという事でもあるのだ)
帰ろう… (この先、自分がどうなるか全くわからない…10代の少年少女が抱える未来への漠然とした不安というものを、私も抱えながら帰路についた) -- アレチェ?
- (学生がメインを張るシリアス作品のイメージビジュアルみたいに空をバックに長い髪をふわりとたなびかせる) -- クーロ
- (ふ……と満足げに微笑んでからスパイラルマタイを決める) -- クーロ
- (ヒーロー着地してスキップで帰っていった) -- クーロ
- (すっと手すりを乗り越えて毛をたなびかせる) -- ダー・フェンザー
- (両手を広げて十字架的シルエットになりながら飛び降りた) -- ダー・フェンザー
- 待った!あなたは早まっている! (聞いたことがある、飛びそうな人はまず引き止めろ、と 私は私なりの根拠に基づいて今にも飛び降りそうな獣人を止めようとしたが)
ああっ!? (遅かった!声をかけたその瞬間にはもう飛んでいたのだ!私は後悔した…もっと刹那で声をかけなければならなかったのだ…) -- アレチェ?
- (しかし三秒後、眼下には元気に走り回るカジートの姿が!) -- ダー・フェンザー
- …! (私は手すりから身を乗り出して眼下を確認しようとした 風に煽られて不安定さが拭えない、彼の二の舞いになってしまってはならないのだ)
あれ… (汚い花火のようになっている人を見るのは珍しい事じゃない…冒険者とは死と隣り合わせの灰と青春なのだから しかし) 元気に走り回ってる!?なんだ…汚い花火にはならなかったのか… (私はとりあえずの安堵、そして少しばかりの疑問を抱えていた) -- アレチェ?
- セックス! --
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