名簿/170113

  • ここは平和なハイラーグ皇宮。
    爆発音が響いて笑い声が聞こえたりするが全くいつも通りの皇宮。
    後からの悲鳴を無かったことにして、ハイラーグ皇ニコラウスは新大陸にいる恩師からの手紙を手に取った。
    思えばちょくちょくと手紙は来ていたが、戴冠してからははじめてかもしれない。厄介な話でなければいいが、と思い目を通す。
    が、便箋を開ければ中に入っていたのは白紙で、なにも書いていない。不思議に思っていると手紙の上の空間にノイズが走り、何もないそこに小さな半透明の少女が現れた。
    「やっほー、ニコちんげんきにしてるー?」
    なにも見なかったことにして手紙を折り畳み、便箋の差出人を確認するが、どう見ても恩師の名前だ。
    同姓同名の疑いもあったのでシールを確認すると、やはり箒が空を飛ぶ紋章で間違いではないことを示している。
    もう一度確認のためそーっと手紙を開いてみると、
    「しめるなー!」
    閉めた。
    教えを仰いだのはそう遠い昔のことではないが、あの頃すでにいい年であり、あんなロリではない。よし、これは捨ててしまおう。と思ったとき、閉じた手紙から
    「すてたらじかにいくケド?」
    土下座に近い格好で手紙を開いた。
    「よろしい」
    まじまじとニコラウスは半透明の恩師を眺める。見れば見るほどロリだ。あの時は少ししゃがれた声だったがもとはこんなロリ声だったのか……。
    「えーと、とりあえずそくいおめでとうございますへいか。つくるのにじかんがかかり、おくれましたがおいわいのしなをですね」
    恩師の言葉を聞きながら最近の手紙はやけにたどたどしい文字だったので、てっきり耄碌してきたのかと思ったらまさかその逆だったとは……なんなんだろうこの人。と心の中で嘆息する。
    「まぁそんなかんじでよろしく」
    いかん、なにも聞いていなかった。
    「あの、先生……」
    土下座状態から頭だけを上げ問いかけるが、それを遮るようにちなみに、と言葉が続く。
    「これリアルタイムじゃないから質問には答えられないよ」
    なん……だと……。
    「ちょ、ちょっと待ってください先生」
    「ん、なぁに?」
    「話通じてるじゃないですかー!」
    「いまニコちんがまってくださいというとおもったから……」
    「じゃあさっきの閉めるなとか捨てたら直に行くとかは!?」
    「おんなのカン……かな……」
    目を逸らして言うことか……!
    「しつもんないみたいだし、ほぞんげんかいじかんもそろそろだからおわりね。それじゃあよろしく!」
    ブツン、と音がして半透明の恩師がニコラウスの前からいなくなる。
    「なん……ッじゃそりゃー!」
    「ツッコミにこせいがない、あかてん」
    一瞬だけ現れてそう言うと今度こそ手紙は静かになった。
    とりあえず、とニコラウスは土下座状態を解除して石床上にあぐらをかいて頭を抱える。
    どうやら恩師は自分が即位したお祝いになにかをくれるらしい。そしてよく分からないがなにかをよろしくと頼まれた。
    あの人の性格からしてお祝いの代わりになにかをこちらに要求したと言うことはあるまい。お祝い自体は恐らく善意のことだろう。
    そしてそのお祝いは先生謹製である可能性が高い。作るのに時間がかかったとか言ってたし。
    つまり錬金術によってつくられた何か、だ。しかし、そこから絞り込もうにも範囲が広すぎて分からない。
    生きている道具の研究をしてたかと思えば金属の研究もするし、様々な地方の薬草図鑑も出したほどに薬草、製薬についての知識も深い。
    ――そういえば最近はまたホムンクルス関係に凝っていたか……。
    最新の論文はその事についてであった。たのむ、という言葉とそれを考えるともしやホムンクルスを祝いの品に……!?
    そこまで至りホムンクルスの作成は禁忌であることを思い出す。今はハイラーグにいないとは言えそれを破るような人間ではないことは知っている。
    知っている上でやりそうだなぁとは思うが流石に……。
    そう考えたとき、不意に背後に気配を感じる。
    「ニコラウス・ハイラーグ様ですね。ハイラーグ騎士団所属シュネーブルーメと申します」 -- 2011-12-20 (火) 23:20:47
    • 跳ねるように距離をとり、体を捻ってシュネーブルーメと名乗った声の主をニコラウスは見た。
      ふわふわとした少し癖ッ毛の金髪に緑色の瞳、年は10代の中盤に差し掛かる頃か。男女どちらか分からない整った顔の作りをしており、無表情にこちらを見ている。
      服がスカートであれば性別も分かりやすかったが、あいにくショートパンツで上半身もゆったりとした服を着ている。
      女の子ならいいけれど。と、ニコラウスは思う。ぶっちゃけこれで男だったら自分はもう女装するのをやめようと考えるほどだ。
      男としても女としても相手は超美形でなんだか悔しいと同時に今までの浮かれ具合を思い返して恥ずかしくなってきた。
      そうだよ女装はこういう中性的な美形がやるべきだよ。いや自分が整ってないとは言わないけど、ナルシストと言われてもいいけど、そこそこ整っていると思う。
      でもこれは次元が違う。こういうのをそれこそ美形というのだろう。世の中を侮って調子こいてすごい恥ずかしい……!
      そもそもグスタフおじさんが僕に女装を教えなければ、っていうか元を辿ればひいおじーちゃんのせいじゃないか。あとで文句言って男装させて中庭一周させてやる。
      「どうかしましたか?」
      こちらの無言を不思議に思ったのか無表情は崩さずに少しだけ首を傾げてじっとこちらを見てくる。くそっ、可愛いぞ!
      そんな内心の動揺を隠しながら下手な芝居はやめろとニコラウスは告げた。
      「ハイラーグ騎士団は私の即位後ハイラーグ国軍と名を改めた。そこに所属するというお前は亡霊か?」
      その言葉を聞いて少しだけ驚いたような表情を浮かべたが、それも一瞬。すぐに元の無表情に戻る。
      ――改称を知らなかった?
      存在しない騎士団の亡霊、話の種にはなりそうだが……今目の前にいるのは実体がある限り不審者以外の何者でもない。
      ニコラウスは護身用のナイフに手を添えるがまだ抜かない。ただの用心として、だ。
      「いいえ、と答えましょう。私は亡霊ではありません」
      それは知っている。
      「では、何者だ」
      問う声に返ってきたのは先ほど聞いた言葉と全く同じだ。
      「ハイラーグ騎士団所属シュネーブルーメと申します」
      と、言ったあとで少し視線を右上に泳がせ、戻し、
      「ハイラーグ国軍所属シュネーブルーメと申します」
      ……言い直した!
      「それはすでに聞いたし! 聞いたし! そうじゃなくてなんでここにいるかとかそういう系のことをだね……」
      「あぁ、なんだ。それでしたらそうと言ってください。シュネーブルーメはこう見えて融通が利かないのですから」
      いや、融通利かなそうなのはもう見た目からして分かるし……。と心の中でつぶやき、は、と自分がすごく微妙な表情をしているのに気付くと顔を元の真剣なものに戻す。
      幸いシュネーブルーメはそこまでのニコラウスを見なかったことにしてくれていた。これでなんとか皇としての威厳は守れる、守れない。
      「えぇと、よろしいでしょうかニコラウス様」
      その質問にもはや遅い気もするが腕を組み、威圧と威厳たっぷりにゆっくりうなずいた。
      その行為を最初から最後までしっかりと見届けたあと、口を開く。
      「シュネーブルーメはここに行きなさいと言われたからここに来ました」
      またなんとも抽象的な答えが返ってきた。が、たしかになぜここにいるのかという質問にはしっかり答えている。
      しかし、行きなさいと言われたからここに来たと簡単に言うがそれは並大抵のことではない。仮にも皇宮、かなり厳重な警戒がされており、今の時間帯は見習いとは言え閃光騎士団員も詰めている。
      それを潜り抜けてここに来たと言うことはそれなりの力があるということだ。
      「シュネーブルーメに敵対の意志はあるのか?」
      「分かりません、と答えましょう。シュネーブルーメに意志はありません」
      「ではシュネーブルーメにここに行きなさいと言ったものには敵対の意志はあるのか?」
      「いいえ、と答えましょう。シュネーブルーメはハイラーグ騎士団……いまはハイラーグ国軍でしたか。その力になれと言われました。
      これは敵対しろと言う意味ではないと考えます」
      なんとなく質問の仕方が分かってきた。聞いたことに答えるが余計なことはほとんど言わない。
      そして、恐らくシュネーブルーメは嘘がつけないのだろう。答える言葉は嘘の雰囲気がしない。
      そして、このタイミングで来た、ということはおそらくこれがそうなのだろう。だからその予感を確信に変えるためにニコラウスは問うた。
      「シュネーブルーメ、君にここに来るように言ったのは誰だ?」
      「ミリエリウム・エウシュロン様です」
      予想はしていたがそれが確信に変わるとやっぱりかぁーという思いで一杯になり、ニコラウスはその色々とメンドクセェという顔を隠すため手で覆った。 -- 2011-12-21 (水) 04:39:26
      • 「リアクションがなんかふるくさい、あかてん」
        手紙から漏れ聞こえる声は無視しておくことにした。本当にリアルタイムじゃないんだろうか。
        「お腹でも痛いのですか?」
        むぐむぐとニコラウスが唸っているとシュネーブルーメは覗き込むように体を曲げた。
        「いや、お腹というより頭が痛いだけだから……」
        「早めの診察をおすすめします」
        誰が原因だ誰が……! と、そこで自分の苛立ちに気付き心の中で一息を入れる。皇家ならばもっとエレガントに振る舞わなければならない。
        もう色々と手遅れな気はするが。
        「それで、君は先生に作られたんだな」
        「はい、と答えます。シュネーブルーメはミリー様によって作られた鞘です」
        鞘とはどういうことだろうかとニコラウスは首を捻り、質問を続ける。
        「ホムンクルス?」
        「いいえ、と答えます。分類としては生きている道具とゴーレムの中間、ミリー様はノナルマと呼んでいました」
        生きている道具とゴーレムの中間と聞いてニコラウスが思い出したのはセリであった。彼女自身はゴーレムだと言っていたが、ミリーに詳しく聞いたときはシュネーブルーメと同じ解説をしていた。しかし、
        「生きている道具とゴーレムの中間……ノナルマだっけか。それは何らかの欠陥を抱えることがあると聞いたけど?」
        セリの場合は声の喪失。しゃべる代わりにいつもスケッチブックを持っていた。
        「シュネーブルーメの場合は感情の喪失です」
        やはり、とニコラウスは思った。彼が見てきたホムンクルスやセリは人間並みに、否、人間以上に感情豊かであった。それは普通の人間に溶け込むためになのかも知れないがシュネーブルーメにはそれがなかった。でも、
        「先生がそれを放っておくはずがないだろう?」
        「はい、と答えます。ミリー様はシュネーブルーメに外付けで七つの感情を付加しようとしました」
        「幸福、怒り、悲しみ、軽蔑、嫌悪、恐怖、驚き――の七つかな」
        「はい、と答えます。しかし、感情という概念は一つでも非常に大きな力を持ち、簡単に扱えるものではありません。いきなりシュネーブルーメの中に入れたら爆発もやむなしです。
        そこで、ミリー様は考えました。大きな力ならばそれを武器にしてしまえばいいではないか、と」
        「ちょっと待った、その理屈はおかしい」
        「シュネーブルーメにはどこがおかしいのか分かりませんよ?」
        彼女は目を逸らして口笛を吹きはじめた。
        ――誤魔化し方下手すぎないか!?
        そんな心のツッコミが終わったのを知ってか知らずか視線をもとに戻して話を続けましょう、と言う。
        「そうして出来た七つの武器をミリー様はシュネーブルーメの体に埋め込みました。ですからシュネーブルーメは鞘なのです。
        ただ、先ほども言いましたが一つの感情でもとても大きな力を持つ大量破壊兵器となるので取り扱いには注意が必要です。
        また、シュネーブルーメがそれを使えるのは不適切だと考えたのでしょう。ミリー様はロックをかけて使えないようにしました。
        しかし、見ての通り感情は消えたままです。恐らくはそれら全てを使える状態にしなければシュネーブルーメは感情を得られないのでしょう。
        でも、それを手元に置いておくことはめんど……危険だと考え、大きな力を管理できる場所としてハイラーグ国軍を選びました」
        「今面倒とか言わなかった?」
        先ほどまで質問すれば答えていたのにそれにはふるふると首を振るだけで答えない。
        渋い顔をしつつもニコラウスはまぁ、と言葉をつなぐ。
        「国軍の中からシュネーブルーメの武器を使える人間を選べ、ということになるのかな」
        問いにシュネーブルーメは無言で頷く。
        それを見てニコラウスは少し面倒なことになったな、と思う。シュネーブルーメの話を信じるのであれば武器としての威力は一級品だろう。
        閃光騎士団と国軍の戦力差は前々から気になっていたがこれのお陰で少しはその差が縮まるかもしれない。
        ただ、そうなってくると強い兵器を持つことで諸国からの追及も少なからずある。
        どうするべきか迷い、シュネーブルーメに目をやれば先ほどと同じ無表情で立っているのにニコラウスの目にはどこか不安そうに見えた。
        感情が無いのならばそれは単に主観に過ぎないがそう見えてしまっては見捨てることはできない。
        「まぁ、なんとかなるか」
        迷いをその一言で断ち切る。今の外務大臣は優秀だ。それでも何かあったら自分が責任を取ればいいだけの話である。
        勿論そうならないように根回しだのなんだのは頑張るつもりだが。
        「うん、ハイラーグ国軍の一員として歓迎しよう」
        ニコラウスの言葉に少し考えるようにし、
        「シュネーブルーメは人間ではないので備品として扱ってもらえるとありがたいです」
        そう答える。しかしニコラウスは苦笑し、一歩距離を詰めた後で手を差し出した。
        「そういう風にしろって教えられてはいない。君の感情を使いこなせる人間をきっと見つけてみせるよ。うちの国軍は他の国からは弱いって言われてるけど所属人数だけは多いから」
        差し出された手をじっと見つめたあと、シュネーブルーメはその手を取って握り返した。
        「ありがとうございます。流石ミリー様の生徒ですね、その物言いそっくりです」
        どこがだろう、とかそんなことない、とか言いたいことは沢山あったがとりあえず微妙な顔をしてシュネーブルーメの手をしっかりと握った。
        さて、それはそれとして聞いておかなければならないことがある。
        これは非常に重要な質問だ。
        「シュネーブルーメ、君は男と女どっちだ」
        「性別と言うものはありませんが……ミリー様は一応女として作ったようです」
        ――よっしゃ、女装やめなくて済む!
        ニコラウスは握手とは反対の手で小さくガッツポーズを作った。 -- 2012-01-03 (火) 23:43:31
  •  
  • ハイラーグ皇国皇宮
    ――水鏡の間――
    -- 2010-10-08 (金) 02:53:39
    • 「このまま死んじゃうかな、戻ってくるかな、私としては戻ってきて欲しいのですけどねー」
      などと言いながら寝ているリカルドの前にしゃがみ込んで顔を覗いている。
      -- 2010-10-09 (土) 01:22:31
      • 「……何てこと言ってるんですか」
        部屋の中央、水鏡の杯に凭れるようにして寝ていたリカルドが目を覚ませば眼前にクーシェの顔、そしてなんとも物騒なことを言っている。
        「このまま死んじゃうって……これそんな危険だったんですか!?」
        今明かされる衝撃の事実、皇宮で行われる残虐行為! という見出しが脳内で作成される。
        たしかに試練というからには何らかの厳しいことがあるのだろうとは思うが、せめて事前に説明が欲しい。 -- リック 2010-10-09 (土) 01:37:47
      • 「死ぬ時は死にますよ。でも私が大丈夫だと思ったから言わなかったんです、その証拠に大丈夫だったでしょう?」
        リカルドの不満そうな顔に気付いてフォローし、何故このような試練をしているのかを語り始める。
        「我がハイラーグは建国より騎士の試練としてこれを行ってきました。しかし、一時期それが途絶えた時期があります。
        それが私の祖父の時代、彼の王は人を信じることを良しとして試すようなことをやめようとこの試練を廃止したのです。
        結果として、騎士団の副団長の手によって死にました。
        力のあるものはその力の意味を考えなければならない。剣で切れば人は死にます、槌で殴れば人は死にます。
        この試練に合格できない人間はすなわちそれを理解していないということ。
        無駄に力を持った人間を野放しにすることは出来ないからこそ……ということだったのでしょうね」
        -- 2010-10-09 (土) 01:59:42
      • その話を聞けば納得出来なくもない、試練の中で自分がどうして剣を振るのかはたしかに明確になった。
        「団長、改めて俺はここに誓います。リカルド・フェルエンベルク、その身を剣としてこの国に捧げると」
        剣を抜き、騎士の礼をする。 -- リック 2010-10-09 (土) 02:09:11
      • 「リカルド・フェルエンベルク、貴方を閃光騎士として認めます」
        ハイラーグの国花である雪華を模したバッヂを取り出し渡す。見習いではなく正騎士として認められた白色。
        「そして貴方にはこれから一つの仕事を与えます、ハイラーグ国内は今太平を過ぎ、少しずつ淀みが生まれ始めています。
        騎士団の方も魔物や野盗の討伐には出ているようですが皇都周辺で手一杯、閃光騎士団は万年人手不足。
        そうなると細かなところにまで目が届きません。そこで貴方には国内を回ってもらいたい、所謂世直しの旅ですね。
        無理にとは言いません、貴方にも大事な人がいるようですしここに落ち着きたいというのならそれはそれで構いません」
        -- 2010-10-09 (土) 02:20:02
      • 団長はそう言うが断る事はあり得ない。彼女も、きっと分かってくれるだろう。
        「その話お受けします」
        なにより、自分がこの皇宮で仕事をするなんて考えられなかった。 -- リック 2010-10-09 (土) 02:23:07
      • 「正式な辞令は追って出します、それまでは皇都でゆっくりして英気を養ってください。
        それと、故郷には一度顔を出しておくこと。前の試験の時も行かなかったそうですね、行きなさい」
        こうしてリカルド・フェルエンベルクは閃光騎士となった。 -- 2010-10-09 (土) 02:26:22
  • 異界
    ――Die Büchse der Pandora――
    -- 2010-09-12 (日) 21:30:19
    • 「お帰りなさい、第二の試練も見事乗り越えたようですね」
      そう言ってリカルドを迎えたのは少女――アルマではなく、最も見知った女性だった。 -- 2010-09-12 (日) 22:13:27
      • 「……うん、うん?」
        それは過去を引きずるのをやめた証拠……であるのだが笑顔で迎えられたため正直怖いという感想しか出なかった。
        「キャッツァはそんな笑顔しない!」
        万が一本人に聞かれたら大変なことになりそうだが思わず口に出していた。
        と言っても主観によって構成されているのだからその笑顔もリカルドの「笑顔で迎えて欲しい」という潜在的な願望の表れであるのだが、
        どちらにしろ本人に知られればいつもどう思っているのかと問い詰められることは必至である。 -- リック 2010-09-12 (日) 22:32:09
      • 「それは申し訳ありませんでした」
        が、そのようなことは口にせず謝罪だけを述べ、頭を下げた。
        「次の試練で最後になります、ただ……次の試練は少々毛色が違います。
        詳しいことはこの先でお聞きください、きっと私よりも詳しいでしょうから」
        大きな音を三度扉が開きリカルドを吸い込む。 -- 2010-09-12 (日) 23:14:10
      • 信頼するに足る意志
      • 二度あることは三度ある、最後だというのにやっぱり情けない声をあげながら吸い込まれていく。
        そうして辿り着いたそこは今までとは違う趣きであった。そうそれは――、
        「戦場跡……」
        斜陽が平野を照らし、大地に突き立った無数の朽ちた剣は墓標のように見える。
        立ち並ぶ剣の墓の中、遠くに一つ人影を見つけ目を凝らす。それは後姿であったがどんな立場の人間かはすぐに分かった。
        黒のコートに青のライン、肩の雪華章に背中の円環を貫く十字の紋章――閃光騎士団の正騎士だ。
        そろそろと近付いて声をかける。 -- リック 2010-09-19 (日) 00:42:02
      • 声をかけられた人物はす、と振り向く。年は30代後半だろうか銀髪の男性で……なんともリカルドに似ている人だった。
        「や、待ってたよ」
        男は友人に話しかけるような気さくさで話しかけてくる。
        「正騎士試験かぁ……懐かしいなあ、もう十年以上前だ。さて、パンドラに聞いているだろうけれどこれが最後の試験。
        ……の前に俺が誰だか分かるかな?」
        人懐こい笑みを浮かべリカルドに質問してくる。 -- 2010-09-19 (日) 00:50:09
      • 「え……っと」
        自分にここまでそっくりな人間は見たことがない、どこかで会っていたのに忘れていたら申し訳ないな、なんて思いながら首を捻る。
        ぽくぽくと考えて、結局出た答えは一つ。
        「み、未来の俺?」
        なんとも変な答えだが、今までいた場所が場所なのでそういうこともあるかも知れない。笑われたら笑われたで仕方ない。 -- リック 2010-09-19 (日) 01:02:53
      • 「…………………………正解!」
        たっぷり溜められてからの一言、イラッとしたかもしれない。
        「ここは俺が試験を受けた時から大体十年後の数ある可能性の一つで、俺と戦うのが試験。
        勝ち負け自体が試験の合否とは関係ないみたい、ちなみに俺の試験の時は閃光剣を一秒間に64連射してくる俺が相手だった」
        長剣を引き抜き笑って話しをしているがどんどん闘気が膨れ上がっていく。
        「色んな可能性の一つだから俺はそれとは違う道に行ったけどね、俺も俺を真似しなくていいよ。
        閃光剣ってシンプルだからそれ単体で強いし……応用もやろうと思えば色々出来る」
        宝石を取り出しトントンと軽く叩くとキラキラと光る何か――恐らく精霊――が飛び出した。
        「俺のは応用の方、閃光剣をその言葉通り閃光に出来る方法を考えた結果がこれだ」
        精霊が未来のリカルドの身体に吸い込まれ、身体に紋様が浮き出す。
        「精霊憑依、精霊の力を引き出す技術だね。……さて、お喋りはここまでにして試験を始めよう。
        閃光騎士団副団長リカルド・フェルエンベルク、参る」
        構えていた剣がゆらりと消えた。
        否、正確に言えば剣だけではない、その先の腕までが光の粒子となって消えている。 -- 2010-09-19 (日) 02:05:07
      • 「閃光騎士団騎士見習いリカルド・フェルエンベルク、参る!」
        未来の自分に呼応するかのように名乗りをあげ、構えを取る。
        両手剣術でもなく、レイピア術でもない閃光剣の構えを取ったのは無意識の内のことである。
        ただ、そのどちらでも未来の自分には届かない、届く可能性が一番高いのは閃光剣だと無意識でも理解していたからであろう。
        そして、それは一瞬の出来事だった。光の粒子となって消えた剣が瞬くとともにリックの頬を掠め、朱の一筋が頬を走る。
        声は出ない。
        それどころか何が起きたのか脳も理解できなかったようで、痛みが遅れて届いた。
        「嘘だろ……」
        知覚の外とはこのことを言うのだろう。 -- リック 2010-10-02 (土) 01:41:13
      • 「嘘じゃないよ、これが真・閃光剣……」
        光の粒子となっていたはずの剣が元に戻って未来のリックの手に収まっている。そこには先程の技が現実にあったことだと証明するように、
        血の朱色が張り付いていた。人の身では不可能なその技を未来のリックは精霊憑依という技を利用することで可能にした。
        精霊信仰の盛んなハイラーグにおいてその行為は良く見られることはあまり無い。しかし、覚悟の上でこの男はその道を選んだ。
        誰か一人だけではない、国民を守るために強くなるという確固たる意志を持って。
        「まだ終わらない、行くよ」
        剣が光の粒子となる。 -- 2010-10-02 (土) 02:04:15
      • その剣に切り裂かれながら戦い続ける。
        すでに未来の自分と相対し、三十分が経ち身体には百以上の傷が刻まれ、疲労の色は濃い。
        こちらの閃光剣は当たらず、戦うと言っても一方的で、致命傷を受けないように避けていると言った方が正しい。
        それに加え向こうは光の精霊と一体化していることもあり、当たったとしてもそれがすり抜けてしまう。
        「このままじゃ……!」
        一方的に削られるだけ、試練がどうというよりも何も出来ないのは悔しい。
        その思いがここにきてリカルドの戦い方を一つ上に押し上げる。
        閃光剣の構えを解いて未来のリカルドに駆ける。旋風のような速度で間合いに入り、左右二人に増えた。
        「これ、なら……ッ!」
        忍のような分身の術ではなく、単に高速で移動しているという力技。
        二方向からクロスするよう同時に閃光剣を放つ。 -- リック 2010-10-04 (月) 02:58:02
      • 「なんて単純な……!」
        その技を光の粒子となって逃げるような野暮はせず、一歩後ろへ下がり、剣の軌道がクロスするその場所を見切ると、
        左手のマインゴーシュで二本同時にかち上げた。 -- 2010-10-05 (火) 01:13:29
      • 単なる高速移動での分身は止められた瞬間に一つの身体に戻る。舌打ちをしながら剣を引き飛び退く。
        「これでも駄目なんだな……」
        目の前にいる自分とは経験値が段違い、しかしそこで諦めない。閃光騎士団は例え死ぬとしても諦めてはいけない。
        「二人で駄目ならこれしか無いだろ!?」
        旋風を超えるような速度、左右に二人ずつ未来のリカルドを囲うように閃光剣を放つ。
        そして、真ん中の一人がただただ真っ直ぐに、今までで最高の閃光剣を放つ。 -- リック 2010-10-08 (金) 00:33:35
      • 「……ッ!?」
        未来のリカルドが焦ったのも無理はない、その閃光剣はほぼ同時ではなく同時に放たれたのである。
        未来のリカルドが光の精霊と融合し、剣速を高めたように、現在のリカルドは自身の速度を極限まで高め、
        光の速度に到達した。それは勿論リカルドの足の筋力がすごいということではなく、この場が精神世界であって、
        その心の持ちようによって出来ることは増えていく。今リカルドはそれが出来ると信じていた。
        四の閃光剣で動きを止められ、残り一の閃光剣が迫る。
        野暮だなどとは言っていられない、長剣が胸に突き立つ瞬間光の粒子となって逃れた。 -- 2010-10-08 (金) 01:33:06
      • これでも届かない、剣を引いて閃光剣の構えを取った時にがくりと膝から崩れ落ちた。
        本気が届かなかったのは悔しい、もっと自分は出来るはずなのに、身体が動かないのは自分はそこまでだと自覚させられる。
        もっともっと強くなりたい、このままでは誰かを守るなんて夢のまた夢だ。 -- リック 2010-10-08 (金) 01:57:14
      • 「閃光騎士とはハイラーグの剣となり、振りかかる災厄を断つ」
        精霊憑依を解除し、長剣を仕舞いながら膝をつくリカルドに話しかける。
        「守るために切る、そのためには剣を磨き続けなければいけない」
        語りながら近付き、しゃがむ。
        「その技を磨き続けるんだ、おめでとう俺。これでようやく閃光騎士だ」
        肩に手を置き後ろを指差すとそこには扉が現れていた。 -- 2010-10-08 (金) 02:10:12
      • 「え……」
        振り向き、そこに扉があるのを見止めるとなんともあっけない終わり方で脱力した。
        何が基準か分からないが自分はこの試練もクリア出来たようである。
        「ありがとうございました」
        立ち上がり、自分に頭を下げるというのはなんともおかしな感覚だった。
        よく分からないまま扉をくぐり抜ける。 -- リック 2010-10-08 (金) 02:43:18
  • 異界
    ――Die Büchse der Pandora――
    -- 2010-09-05 (日) 23:04:43
    • リカルドが扉をくぐった向こうは先程のマーブルな空間、少女は扉の前で彼を迎える。
      「おかえりなさいませ、とはいえすぐに次の試練が始まるのですが。
      ……少しだけ、休憩も兼ねてこの場所についての解説をしましょう」
      少女が手をかざすと床の六角柱が二つ伸びて座るのにちょうどいい高さになる。
      リカルドに座るよう勧めながら少女自身も六角柱に座り、口を開いた。
      「お聞きになられたかも知れませんがこの世界は代々ハイラーグの騎士達が精神修行に使っていた場所でした。
      鍛錬に臨む者の主観により構成される為その様子は幾億ものパターンが存在しています。
      そして、わたしの姿も例外ではありません。リカルド・フェルエンベルク、あなたにこの世界はどのように見えていますか?」 -- 2010-09-05 (日) 23:59:31
      • ぐるりと見回す、これが自分の主観によって構成されているというのならば……。
        「俺は大分迷っているみたいだ、君の見た目が特にその顕れなんだと思う」
        唯一の救いは足場がしっかりしていることか、迷いはしているが足で立たなければいけないことだけは理解しているのだろう。
        少女の姿は過去への執着を示す、しかしそれを捨てたら自分はこの足場すら無くしてしまうだろう。 -- リック 2010-09-06 (月) 01:29:36
      • 少女は優しく微笑むと立ち上がる。
        「その迷いを正すのがこの場なのですよ、十分休んだことですし第二の試練を始めましょう」
        てくてくと歩いて扉の前に移動する。
        「この試練は貴方には少し難しいかも知れません、それでは頑張ってください」
        先程と同じく少女の背後にある扉が大きな音を立てて開き、リカルドを吸い込んだ。 -- 2010-09-06 (月) 01:40:06
      • 目覚めへの渇望
      • 二度目のことになるのだが情けない叫び声をあげながら扉に吸い込まれ、
        吐き出されるように放り出された先は自分の影と戦った白の世界から一転、緑あふれる地、というよりは――。
        「俺の村じゃん……」
        12歳で騎士になることを決め、今の今まで戻ることのなかったリカルドの故郷だった。 -- リック 2010-09-06 (月) 01:49:18
      • しかし、昼間だというのに村は異様に静まり返っていた。子供の頃の記憶では誰かしらが外に出ているはずなのに。
        ぼうっと立っているとその横を一人の女性が駆け抜けていく、緑のローブに黒い髪を一本縛りにしたその女をリカルドは知っている。 -- 2010-09-06 (月) 02:05:06
      • 「セリねえ!」
        見知った顔の登場に思わず叫んでいた、その女性はゴーレムであり、錬金術士であり、リックの命の恩人でもある。
        セルフィアス・エウシュロンがこの村にいて、これだけ静かだったのはたったの一回しか存在しない。
        リカルドが今のリカルドである理由がここにあり、今まで目を逸らしてきた一日がここにある。
        リカルドの声が聞こえないかのように走り去ってしまったセルフィアスを追って駆け出した。 -- リック 2010-09-06 (月) 02:12:22
      • 春先、季節の変わり目に疫病がリカルドの村を襲った。
        その病は免疫力の低い子どもを中心に広がり、家畜である鶏を介して変異を起こして村全体に広まっていき、
        セルフィアスが訪れた時にはすでに五人も死者が出た後だった。
        自身のタイミングの悪さを嘆きつつ、村の医者と連携を取り三日三晩不眠不休で調合を続け全員の治療を終えたと思った時事件は起きた。
        一番に予防接種をしたはずの医者の娘が倒れたのだ。
        変異を起こした病はさらに変異を起こし、手伝いをしていた幼い娘がそれに罹ったのだろう。
        物資は全て使い切り、今から採取に出かけたとしても間に合うかは分からない。なにもしないよりはとセルフィアスは医者に後の事を任せて出て行き、
        そして今帰ってきた。慌てて医者の家のドアを開けると泣いていただろう娘の父は医者として首を振った。
        もう間に合わない。
        「そん……な……」
        膝から崩れ落ちた。 -- 2010-09-08 (水) 02:45:11
      • その光景をリカルドはよく覚えている。
        一番近くでそれを見ていたのだから。
        医者の娘とは自分の幼馴染で大好きで――何時までも忘れられなかった彼女だ。伝染ると言われても彼女の傍に居たかった。
        セルフィアスなら彼女を何とかしてくれると思っていた。それでも、なんともならなかった。 -- リック 2010-09-08 (水) 02:55:43
      • 幼いリカルドは医者が止めるのを振り切ってその傍に立って手を握る。
        「リック……泣かないんだね、偉い……」
        少女は辛いだろうにリックに微笑みかけて弱々しく手を握り返した。
        「俺が、俺が代わりに夢を叶えるから!」
        「……夢?」
        「そう、絶対に騎士になる。皆を守る!」
        「いた……痛いよ……」
        知らず知らずのうちに握る手に力が入っていた。慌てて力を抜く。
        「俺が皆を守るから……」 -- 2010-09-08 (水) 03:02:49
      • それこそが自分の原動力、今のリカルドを形作ったもの。
        これが無ければこれまでの自分はきっと無かった。ずっと彼女を好きだったからずっと頑張ってこれた。
        でも、過去を引きずるのは本当に正しいことなのだろうか。今は迷い、戸惑っている。
        「あれ、でも……」
        記憶はここで途切れている。この先のことは覚えていない、思い出そうともしていなかった。
        閉ざされていた記憶の扉が開いていく。 -- リック 2010-09-08 (水) 03:11:10
      • 少女は手を握られながら眉を釣り上げる。
        「リックは……何、も……分かってない」
        最後の力を振り絞り、そんな言葉でリカルドを叱りつけた。
        「誰も、代わりには……なれないよ」
        荒かった息が少しずつ静かになっていき、声もだんだん小さくなっていく。それは少女の体力が尽きかけている証拠で、
        幼いリカルドは必死になって彼女の言葉を聞き、その後ろではセルフィアスが必死で調合を続けていた。
        「リック、は……リックの思う……ように、生きて。
        私を、忘れて……他の女の子を、好き、になって……騎士になんて……」
        声は消え、口を動かすだけ、でもその口は確実にこう動いていた。
        ――ならなくていいから。 -- 2010-09-09 (木) 02:31:25
      • これこそが彼女の最後の言葉だった。
        今の今まで忘れていたのはきっと、自分に都合が悪いからだろう。
        告げられたのははっきりとした拒絶だった、私にすがるな、自分の道を自分で歩け。
        年上としての助言であり、幼馴染への優しさのつもりだったのだろうが、当時の自分からすればそれは絶望的な言葉だった。
        だから、この言葉さえ忘れてしまえば彼女を忘れることもしなくていい。大事な思い出をずっとずっと抱えていられる。
        そして閃光騎士になることを理由にして辛い思い出があるこの村から逃れることも出来る。
        いい事ばかりだと判断したのだろう。
        そして、試験が始まる前に言われた、自分には難しいという言葉はこのことを指していたのかと納得する。
        今この場において彼女の言葉を思い出し、閃光騎士になる理由が自分には無くなってしまった。 -- リック 2010-09-09 (木) 02:57:04
      • 少女が事切れた時、その世界の時間は止まり徐々に色が薄れてゆく。
        これで終わりのようだが、先程のように扉はまだ現れない。 -- 2010-09-09 (木) 03:08:24
      • 「それでも……」
        思い出したことを全て整理して、今の自分の気持を整理して、まず出てきた言葉がそれだった。
        動くものは自分しかいないこの場所でどれほどの時間をかけたのか分からないが、長いこと考え込んでようやくまとまった。
        「それでも俺は閃光騎士を目指すよ」
        たしかにきっかけは彼女の代わりだった、自分の意志で動いてはおらず、逃避のための手段だった。
        でも今は違う、誰かの役に立つこと、誰かを守ることは彼女がしていたからじゃない、自分がそれを正しいと思うからしている。
        守りたい大事な人がいるから、大事な人じゃなくても自分に守れる命があるから、それを守りたい。
        今は心の底からそう思える。
        「ありがとう」
        過去を引きずることに疑問を持ち始めた今だからこそそう言える。これがもう少し前でももう少し後でもきっと駄目だっただろう。 -- リック 2010-09-12 (日) 20:55:06
      • リカルドのその言葉でモノクロの世界に扉が現れた、これで試練は終わり、この世界ともお別れ。 -- 2010-09-12 (日) 21:15:57
      • 「そんでもって……これでさよならだよ、アルマ」
        少し悲しそうな笑顔を浮かべてリカルドは少女に別れを告げ、扉をくぐった。 -- リック 2010-09-12 (日) 21:17:25
  • 異界
    ――Die Büchse der Pandora――
    -- 2010-08-29 (日) 18:22:20
    • リカルドが気付けばすでにそこは水鏡の間では無く、絵の具をぶちまけたようなマーブル模様に変化していく背景。
      安定感を欠いた空間の中、全て六角柱で構成されたハニカム構造の足場だけはそれとは対照的だった。
      「お待ちしていました」
      銀髪の少女が大きな扉の前に立っており、そう言ってリカルドを迎えた。
      「私の名前はパンドラ、この空間の管理を任されている者です。それでは早速第一の試練を始めましょう」
      言い終わると同時に背後の扉が大きな音を立てて開き、リカルドを吸い込んだ。 -- 2010-08-29 (日) 19:30:11
      • まず目に入ってきた光景に眩暈を覚え、真っすぐ立っていられずよろけた。
        そして扉の前に立つ少女を見て目を疑った、その少女は自分の幼馴染の――。
        直後、バンという大きな音と共に扉へ飲み込まれていった。 -- リック 2010-08-30 (月) 01:14:15
      • 知識の歪みに巣食う虫
      • 扉の向こうは先程までと違い真っ白な世界、床も壁も天井も純白で、影はなく距離感がつかめない。
        リカルドの足元には一つだけ影があったが、それは足元から離れていった。
        ただの球体だったそれはゆっくりと大きくなっていき、リカルドになった。鏡写しの自分、しかし影であるため色は黒い。
        「これはあなた自身のたった今を写しとった物です。これを打ち破ることがこの試練の条件」
        その場のどこにもいないが先程の少女の声が響くと影は剣を抜き日の構えを取る。
        閃光騎士団騎士見習い、リカルド・フェルエンベルク参る
        高らかに名乗りをあげると剣を頭上に構える日の構えから、袈裟懸けに斬りつける怒りの斬撃。 -- 2010-08-30 (月) 02:54:42
      • 「眩しい……」
        先程までの空間と比べ急激に明るいその部屋で眩しそうに目を細め手でひさしを作る。
        しかしそれも影を抜き取られたことで用をなさなくなり、仕方なく影の自分に相対した。
        「自分を乗り越えろとかそういうことかな?」
        本当に自分のように動く影に苦笑を浮かべ、たしかにこれはこんな場所でなければ出来ないと思った。
        「ふぅー……」
        少女の声を聞きながら深呼吸、日の構えに対するように切っ先を地面に付けるような下段の愚者の構えを取った。
        「閃光騎士団騎士見習い、リカルド・フェルエンベルク参る」
        影とほぼ同時に名乗りをあげ、柄を握る右手を引き上げ左手を押し込むことで剣を跳ね上げる――鉄門。
        振り下ろされる影の怒りの斬撃を逸らそうとする。 -- リック 2010-08-30 (月) 03:21:52
      • ……ッ!
        跳ね上がる剣で斬撃は左に逸らされる。衝撃が手に伝わりビリビリとしびれた。
        が、それで終わるほど甘くはなく弾かれた勢いを利用し左足を踏みしめ、腕を振り上げて高めの水平斬り。 -- 2010-09-02 (木) 00:21:25
      • 相手は自分ということだけあって実力の差は全く無い、あの力での打ち込みなら恐らくは手が痺れているに違いない、自分も痺れているし。
        影の払われた攻撃を打ち返しての連撃――二重と見るや構えを移行する、愚者の構えから姿勢を少し低くし雄牛の構えへ。
        キィーン!
        構えの移行途中、水平斬りを十字の鍔で受けたことで金属同士が打ち合う乾いた音が鳴る。
        そのまま打ち合った状態から切っ先を下に滑らせ左から逆袈裟に切り上げる。 -- リック 2010-09-02 (木) 00:46:19
      • それは読めていた!
        剣をそのまま押し切るようなことはせず、素直に上に引いて右足を後ろに引く。
        右側から切り上がってくる剣は身体を開いたことで空を切り、その無防備になった左半身へ縦に斬りつける。 -- 2010-09-04 (土) 02:08:33
      • 自分が影の状況であれば同じことをしていただろう、それは分かっていたし振り下ろされる剣も見えていた。
        しかし、反応できなければ意味はない、勢いのまま動く剣から咄嗟に左手を離し迫る影の剣にかざす。
        「ッくしょ……」
        青い六角形の障壁が掌の前に展開され剣を受け止めた。遺跡で手に入れた指環である。
        バックステップすると同時に障壁を解除し、着地の瞬間に雄牛の構えを取って跳ね返る様に突きを繰り出す。 -- 2010-09-04 (土) 02:30:57
      • 本来閃光騎士はその防御を長剣もしくは短剣で行う。リカルドの指環は彼が冒険で手に入れたものであり――
        未熟だ……!
        その言葉通り閃光騎士団の一員としては未熟さの表れでもある。
        それに頼ることは自分に技量が足りていないからだと常々思っていた。それは影もリカルド同様であり自分の未熟さに苛立つ。
        バックステップで開けられた距離を詰めるように前進すると、そこに息を合わせられ突きが襲ってきた。
        雄牛の構えからの突きは閃光剣ほどでないにせよ早く、そして威力がある。喰らえば一撃で決着はついてしまう。
        タイミングとしては指環の障壁で十分に間に合う……が、先程リカルドが使ったことで自分は使いたくないという気持ちが芽生えている。
        間に合え――ッ!
        左手を剣身に添えて横に寝かし、そのまま突きを叩き落とそうとする。 -- 2010-09-04 (土) 03:09:46
      • 果たして影の思惑通り、リカルドの突きは乾いた音を立てながらその軌道を変える。
        が、当の本人は焦りもせず思い通りとばかりにニヤリと笑った。
        「俺だからそうすると思ったよ!」
        影の剣と交錯した部分を支点とし剣を回し、飛び出した剣身を左手で取るとぐいと引っ張る。
        剣を剥ぎ取ろうとすると共に柄で鳩尾への一撃。
        盾を使ったことは本当に間に合わなかったからであるが、転んでもただでは起きない、起きたくない。
        それを布石として盾を使うか剣を叩き落すかの二択に迫られた時、自分は必ず叩き落す方を選ぶ。頑固だから。 -- リック 2010-09-04 (土) 03:35:56
      • カハッ!
        柄が鳩尾にめり込み息ができない、影はそのまま膝を落とした。
        その衝撃かどうかはわからないが影の身体が崩れて白の床に染みこんでゆき、リカルドの足元に戻っていった。 -- 2010-09-04 (土) 03:39:11
      • 「これが今の自分……かぁ、客観的に見るとまだまだ甘いって分かるや」
        足元に影が戻ったのを確認するように足を踏み鳴らし、剣を仕舞いながらそう独り言ちた。 -- リック 2010-09-04 (土) 03:42:23
      • 「お疲れ様でした、『今の自分を知る』それが第一の試練の内容でした。
        今、そちらと繋ぎますのでもう少しお待ちください」
        少女の声から少し経って入ってきた時と同じような扉が現れた。 -- 2010-09-04 (土) 03:47:14
      • 「なるほど……色々改善点もあったもんなぁ。外でたら鍛錬しないと……」
        ぶつぶつ言いながら扉をくぐった。 -- リック 2010-09-04 (土) 03:49:07
  • ハイラーグ皇国皇宮
    ――水鏡の間――
    -- 2010-08-28 (土) 02:21:50
    • ハイラーグ内乱の際皇宮のほとんどは炎上し、現在ある皇宮はその後再建されたものである。
      しかし、戦火をまぬがれた施設がいくつか存在する、その内の一つがここ水鏡の間であった。
      そこで、現王ミリアの妹であり閃光騎士団の団長でもあるクーシェ・ハイラーグが一人の男を待っていた。
      「そろそろかなー」
      間延びした声で独り言を呟く。四十を超えてなお十代のような外見をしているのはその身に流れる精霊の血のせいか。
      -- 2010-08-28 (土) 02:38:17
      • 「はっ、はっ、はぁ、はぁ……閃光騎士団騎士見習い、リカルド・フェルエンベルクただいま帰還しました!」
        息を切らしながら水鏡の間に入ってきたのは二十代中盤、閃光騎士団の団員に配られるコートを着込んだ背の高い銀髪の男。 -- リック 2010-08-28 (土) 02:42:32
      • リカルドが水鏡の間に入れば入り口から背を向け、部屋の名の由来となった中央に据えられた水鏡の前に立っている。
        「ギリギリですね、閃光騎士団規則其の七を復唱してみなさい」
        先程までの間延びした声から一変、空気が引き締まるような声でそう告げる。
        オンとオフの切り替えが激しいというよりは、二重人格に近いレベルでの切り替え。
        「……まぁいいでしょう、お帰りなさいリカルド、報告は副団長から受けています。
        剣の達人とまで呼ばれるようになったこと、閃光剣を真に会得したということ、そしてバンパイアに殺されかけたということも」
        そう話しながらまだ振り向かない、声はあくまで冷静に、そして冷ややかだった。
        -- 2010-08-28 (土) 02:57:28
      • 「閃光騎士団規則其の七、五分前行動!」
        先程まで息を切らしていたはずなのにそれもどこかへ消えてしまい、声を張り上げる。その教えは反射的に出てしまうほど身体に染み込んでいる。
        静かな部屋にリカルドの声が反響し、ゆっくりと消えて行く。クーシェの声はそれとは全く対照的だった。
        そしてその声を聞きながらリカルドは一つの考えを持つ。
        ――団長、怒ってない?
        と。
        それを口にするほど怖いもの知らずではないリカルドは気付くと同時に冷や汗が背中を伝うのを感じた。 -- リック 2010-08-28 (土) 03:08:35
      • 「五分前行動にしては遅い気もしますが怪我の所為ということにしておきましょう」
        そこでようやくリカルドに振り向いたクーシェの顔は無表情だった。
        一つ補足しておくのなら、騎士団長としてのクーシェは平静であるが決して鉄面皮という訳ではない。
        地が地であるためよく笑い、よく怒り、悲しい時は素直に泣く。今このように無表情であることはとてもとても少ない。
        「誤解される前に言っておきますが怒ってないですよ」
        -- 2010-08-28 (土) 03:18:12
      • 「どう見ても怒ってるじゃないですかーッ!」

        ――なんて言えたらどれほど楽なことか……!
        口に出すほどの勇気はない、でも怒っていることだけはひしひしと感じる。
        自分にできることは何かと必死に考える。
        「えーと……その、頑張ったんですけど……」
        口をついて出たのは言い訳だった。クーシェが一番嫌いなことは言い訳だとリカルドは知っていたのに思わずやってしまった。
        ――はい、俺死んだ!
        バンパイアと対峙した時もここまで死を覚悟しなかった。なまじ相手の実力を知っているからこその覚悟。 -- リック 2010-08-28 (土) 03:25:08
      • 「良かった……」
        リカルドに近付いて抱き締めた。その声は本当に心配していた声で、クーシェも自分でびっくりしていた。
        「閃光騎士団規則其の十、生きて帰れ。それを達成出来ただけで十分です」
        リカルドを抱き締めたまま耳元で呟いて、離れた。
        「彼女がいるのにおばさんに抱きつかれても嬉しくありませんでしたね、ごめんなさい」
        口元に手をやり意地の悪い笑みを浮かべる。副団長からの報告にキャッツァのことも含まれていたのだ。
        -- 2010-08-28 (土) 03:33:15
      • クーシェが動き、一撃が来ると予想すると歯を食いしばりぎゅっと目を瞑ると走馬灯が見える。
        が、予想していた衝撃は来ず、ふわりとしたいい匂いがリカルドの鼻腔をくすぐった。
        あっけに取られたまま閃光騎士団規則を復唱し、ぼーっとしたまま目を開けクーシェを見て、キャッツァの話に及んでようやく理解した。
        ただ心配していただけなのだと。そしてワンテンポ遅れて照れた。
        原因はクーシェに抱き締められたことと、キャッツァのことを知られていたことの二つ。
        特に後者は母親に知られたようなバツの悪さがあった。
        「と、ところで俺は何故ここに?」
        それを誤魔化すように話を逸らす、というよりはこれこそが本筋なのだが。何もそんな話をする為にここに呼びつけたのではないだろう。 -- リック 2010-08-28 (土) 03:41:07
      • 照れているリックを見て、微笑むというよりはニヤニヤといった方が正しいような笑顔を浮かべた。
        「その辺りの話は副団長から詳しく聞くとして、本題に入るとしましょう」
        カツカツと足音を響かせながら部屋の中央、水鏡のある場所までリカルドを導き、杯をそのまま大きくしたようなそれの縁を撫でる。
        水面にはまさに鏡のように天井が映り込んでおり、澄んでいるのか濁っているのか、近くから見てもよく分からない。
        「水鏡の間は我が閃光騎士団の詰所に程近いのでその名前は知っていましたよね? しかし、この水鏡の間という名称は正式な名称ではありません。
        正しくはパンドラの箱と呼ばれ、古くはハイラーグの騎士たちの精神修行の場として使われていたそうです。
        ただ、ハイラーグ内乱の前後50年ほどはその存在をすっかり忘れ去られていたようですけれどね」
        だからこそ戦火を免れたのですが――。と付け加えリカルドに向き直った。
        「ここまで話せばもう分かりますよね、リカルド・フェルエンベルク。あなたが閃光騎士としてふさわしいかどうかをテストさせてもらいます」
        -- 2010-08-28 (土) 18:25:44
      • そんな表情を見れば当たり前だが更に恥ずかしくなってしまう、顔が熱を持っているのが分かった。
        副団長には酒の勢いで喋ってしまったが団長相手では口止めも意味無いだろう。
        「パンドラの箱……」
        水鏡の間は外見からして箱のようだと思っていたのだが、まさか本当に箱を模して作られているとは思わなかった。
        そして告げられた言葉はリカルドにとって想像だにしていなかった言葉。
        「正騎士試験……! 待ってください、でも俺は提示された剣豪の称号を手に入れられてはいません」
        閃光剣の習得とあの街で剣豪と呼ばれるようになることが正騎士として認められる条件であったはず。
        本人も納得行かないが、自分ひとりだけ特別扱いでは周りも納得しないだろう。 -- リック 2010-08-28 (土) 23:40:18
      • リカルドの反論を聞いた後静かに口を開く。
        「閃光騎士として……いえ、剣を握るものなら誰しも持っていなければならないものが一つだけあります。
        何故戦うのか、その理由です。我々閃光騎士団に真に必要なものは強さでも称号でもありません。
        剣豪と技量だけを提示して貴方をあの街に放った訳はただ一つ、自分でどうその理由を作るのかを見たかったのです」
        黒に赤のラインが入った団長専用コートから深い青色の宝石を取り出す。
        「口で答える必要はありません、嘘はいくらでも吐けますから。貴方がどうして戦うのか、その理由を心に聞かせてもらいます」
        それを水鏡に落とした。
        ぽちゃん、と音を立てて水面に波紋を作り出し、映る天井が揺れる。
        「ハイラーグ皇家に伝わる三種の神器、宝剣、宝冠、そして今のが最後の一つ、王から借り受けた宝玉。
        リカルド、試験は始まりました。貴方が戦うことにどう理由をつけたのか楽しみに見させてもらいます」
        水面の天井は揺れ続けている、いや、揺れているのは水面ではない、天井そのものだ。
        -- 2010-08-29 (日) 00:46:28
      • 戦う理由、それは幾度も考えた。考えては昔を思い出しそこで思考停止した。
        剣豪でなくとも良かったとはいえ、自分にとっては鬼門と言っていい試験内容。内心では焦っていた。
        それでも、これを乗り越えなければ騎士になることは出来ない。そして、自分の中で決着を付けるべき問題でもあるのだ。
        「宝ぎょ……ッ!?」
        そんな物この中に落としていいのかと驚いたが、それをツッコむより先に部屋の異変に気付く。
        天井が揺れ、その揺れは少しずつ部屋全体に広がっていきリカルドを包んだ。 -- リック 2010-08-29 (日) 01:36:41
  • 「はあ……」
    王の執務室にてミリア・ハイラーグは腕を組み嘆息した。来年40になるはずだが、まだ20そこそこにしか見えない。
    精霊の血が入っているからなのだが、その幼い顔が不相応に歪む。
    その原因は机に広がる報告書の内容であり、そしてそれにより想像される未来のことでもあった。
    -- 2010-05-12 (水) 01:05:53
    • 「折角お義母様に可愛い顔で産んでもらったのですからそんな顔したら駄目ですよー」
      白い肌、白い髪、そしてそれと対照的な真紅の瞳。エルフにして、古龍にして、吸血鬼にして、最強のお嫁さん。
      隣に座って一緒にそれを眺めていた王妃ミナリリア・ハイラーグがミリアの頬を引っ張った。
      -- 2010-05-12 (水) 01:23:33
      • 「もう、はひふふんはよ」
        苦笑し、ミナの手を優しく剥がす。
        「とはいえ……これはね」
        ミナの手を左手で握ったまま右手で報告書を取り上げる。諜報部の長であるマキシ本人による報告書。
        ここ数年西方諸国が騒がしくなっていた原因はその内の一国、ヒルベルトホルストによるものであった。
        -- 2010-05-12 (水) 01:38:54
      • 「あら残念、もう少し触っていたかったのに」
        露骨に残念そうな顔をすると今度はミリアの膝に座ると首に腕を回し、同じく報告書を見る。
        「ヒルベルトホルスト……西方諸国の一大武装国家。私空飛んでる時にここの飛空挺に追い回されたことありますよ」
        昔の事を思い出し苦笑する。その時はまだミリアに会う前だった。
        -- 2010-05-12 (水) 01:57:17
      • 「全く……」
        咎めるようなトーンではあるが、膝に乗ったミナを拒否することは無い。親と同じくバカップルである。
        「それはミナが悪い、龍なんか見たら誰だって追い掛け回すよ。あぁ……、ヒルベルトホルストには空の軍隊もあるんだった。
        機械化兵団、移動式火砲、飛空挺……敵にならないからいいものの、もしもの事を考えるとゾッとしないね」
        ハイラーグにも軍隊はある。常備軍にその上位に位置する聖騎士隊、そしてハイラーグ皇家直轄の閃光騎士団。
        その練度は高いが、空に関して言えば対抗策はほとんど無い。そして今、対ヒルベルトホルストにおける外交がきな臭い。
        「軍隊をこれ以上多くしたくはないけれど、さて……。マキシ、いるんだろ」
        部屋の隅、影溜りに声をかける。
        -- 2010-05-12 (水) 02:17:58
      • そこの影に溶け込むようにして40そこそこ、実年齢はミリアやミナリリアと同年代の男が存在していた。
        黒い丸眼鏡の向こうからイチャつく二人の姿を嫌そうに眺めて、執務机の前に立つと大仰な身振りで頭を下げる。
        「麗しき我が王、ご機嫌はいかがでしょうか。マクシミリアン・シュトランツ、その呼びかけにより馳せ参じた次第で御座います」
        -- 2010-05-12 (水) 02:23:26
      • 「殴るよ」 -- 2010-05-12 (水) 02:23:47
      • 「縛りますよ」 -- 2010-05-12 (水) 02:24:06
      • 「夫婦揃って物騒なこと言ってんじゃねえよ!」
        先ほどまでの態度はどこへ行ったのか、机を叩きつけ身を乗り出す。
        「お前ら相手にしてると調子狂うからやなんだよな……。歳は俺とそう変わらないくせに、お前ら二人の見た目だけは時間が止まってるみたいだ。
        で、なんだよ。報告書に不備でもあったか?」
        -- 2010-05-12 (水) 02:27:50
      • 「マキシの外見コンプレックスはどうでもいいんだよ。ちょっとマキシ本人からも聞いてみたくてさ。
        この話、実際どうかは置いといて、マキシ自身はどう思った?」
        手に持つ紙をひらひらと振る。マキシがヒルベルトホルストに潜入し分かった事は要約すれば、
        彼の国が軍事力を強化しようとしていることであった。ことの起こりはフロンティア派のトップが亡くなったこと。
        巷間では暗殺されたのではないかと噂されているが所詮噂の域は出ておらず、
        公式の検分もその可能性無しと判断された……らしい。
        それにより今まで押さえつけられていたネオコン派が勢力を拡大していゆくこととなる。
        「ここまではいい、政治権力の主導が変わりのはよくあるし、それに合わせてこっちも手を変えるだけだから。
        でもさ、なんだよこのすごい武器の噂って」
        ミリアはご丁寧に色づけされたその文字を怪訝な顔で読み上げる。
        -- 2010-05-13 (木) 02:16:38
      • 「すごい武器の噂はすごい武器の噂だよ、そこにも書いてある通り今実権を握っているネオコン派は軍事力に物を言わせた強硬外交を考えてるみたいでさ。
        その前提となる軍事力強化のためにすごい武器を探しているらしい。それが剣なのか槍なのかそれとも全く違うものなのかは分からん」
        立ち話に疲れたのか執務机に腰掛け話を続ける。
        「武器の噂自体はあの国の首都では結構言われてる。かなり嘘臭い、おっさんの茶飲み話みたいなもんだけどな。
        それでも調べるのが俺のお仕事ですよ、ネオコン派の奴らの動き監視してたらちゃーんと分かった。奴ら、本当に何か探してる」
        ポケットから錬金術により作られた口臭を消す紙巻きタバコを取り出し、火をつけず口にくわえる。
        「国の軍は動いてないが、貴族どもの私設部隊がどこぞに出かけてた。隙を見てその家にも忍び込んだんだが……どういう武器なのかはやっぱ見当がつかない。
        恐らくはトップシークレット中のトップシークレットでかなり厳重な情報統制されてんだろう。とはいっても町中で噂になってるのは人の口に戸は立てられないってやつかね」
        タバコを口でぴこぽこ動かし、それに飽きたのか指に挟んで机に手を突く。
        「そういうわけで詳細は分からないけどなんかすごい武器を探してるってのは本当だ。実在するかは分からないからもう少し調べるわ」
        -- 2010-05-14 (金) 01:19:56
      • 「なるほど……実在するかはわからない、でも向こうはそれが存在する体で行動しているってことかな、引き続き期待してるよ。
        で、うちの国が出来ることはと言えばそんなに多いわけじゃないんだよね。確実な証拠もないしあからさまなことも出来ないし。
        ただ他の国はどの程度まで認識してるのかは気になる。何とかして会談の場を設けたいけどヒルベルトホルストを省いてというのはあの国の事を考えると難しいか」
        眉間に皺を寄せて呟く。
        「ちょっとそのあたりも考えないとな。で、ヒルベルトホルストについてはここまでにして、だ。お前いつ結婚するんだよ」
        -- 2010-05-14 (金) 02:04:44
      • ヒルベルトホルストの話はここまで、と聞いてさっさと退散しようかと腰を上げ、その後に続いた全く予想もしていなかった問いに固まる。
        「は? 結婚? 俺のこと言ってんの?」
        考える前にそんな言葉がポロリとこぼれた。結婚だなんて一切考えたことはない。
        -- 2010-05-15 (土) 01:57:21
      • 「とぼけるなよ、うちの妹とやけに仲がいいのは知ってるんだよ。あっちこっちふらふらするのはいい。
        でも籍ぐらい入れろよ。クーシェを悲しませたら許さないぞ」
        王ではない、兄としての言葉をマキシに叩きつける。その視線はこれまでのどんな会談の時よりも鋭い。
        -- 2010-05-15 (土) 02:22:39
      • 「そんなことになってたんですかー」
        少し緊張した雰囲気をミナの能天気な声が打ち砕く。空気を読まないこと、空気をぶち壊すことに関しては定評のある王妃だ。
        -- 2010-05-15 (土) 02:25:42
      • 「お前の声はホントに気が抜けるな。もう少ししゃきっとしろしゃきっと」
        緊張が一気に無くなった場で肩をすくめ、冒険者時代、世話をしていた頃と変わらずミナにそんなことを言う。
        「勘違いしてるようだから言っておくけど俺はお前の妹に手ェ出しちゃいねえよ。あと、別に俺の組織はお前の国の諜報機関じゃない。
        俺が勝手に作って勝手にお前のとこに流してるだけだ。勿論、情勢が悪いとなりゃ他のとこに鞍替えする。
        だから結婚なんてどっかに縛り付けられるような……しかも皇族相手になんて結婚しねえよ」
        マキシの作った諜報部はたしかに正式にハイラーグの組織には組み込まれていない。そればかりかその組織の表の顔である孤児院もハイラーグ国内には無い。
        末端の集めた情報がどこに行くのか知っているのはマキシだけであり、こうして直に会いにくる時も誰にも見られないよう深夜を狙ってくる。
        -- 2010-05-16 (日) 02:09:27
      • 「お前がそう思ってても周りの国はそう思わないかもしれないぞ。それに、僕だってお前がこの国と関係ないだなんて思ってない。
        なぁ、孤児を集めてお前の技を教えて色々嗅ぎ回ってこの国に教えて……お前の幸せはどこにあるのさ」
        ミナの一言は緊張感だけではない、ミリアの威嚇的な調子も抜き去っていた。友を心配する言葉。
        -- 2010-05-16 (日) 02:44:41
      • 「俺に幸せ……? そんなもんある訳ないだろ、散々人殺してきた山賊くずれにそんな資格ねえよ」
        ミリアと出会うまでマキシはその技を使い一人で山賊の真似事をしていた。いや、それは真似事ではなく紛れもない山賊だったのだろう。
        略奪、殺人、放火、そんなことを数知れず行ってきた自分がのうのうと幸せになっていいはずがない。マキシはそう考えている。
        「だから、あいつにも似合わない、俺みたいのじゃなくってもっといい奴いるに決まってるよ。それを見つけるのは兄貴のお前の役目だろ。
        あいつ――クーシェのことは嫌いじゃない、嫌いじゃないから俺じゃダメなんだ。
        それに、幸せではないけど孤児院でガキどもの面倒見てるのも楽しいんだぜ、どっかの王妃様の面倒見てた杵柄かね」
        笑ってそう言った後逃げるようにその場から姿を消した。
        -- 2010-05-16 (日) 02:58:39
      • 「あっ、ちょっ、待て、逃げんな!」
        影に潜るように姿を消したマキシにそう言うが答えは返ってこない。聞いているのかいないのかすら定かでない。
        「お前よりいい奴がいないから……お前じゃなきゃダメだから言ってるんだろうが」
        そう、小さく呟いて頭を抱えた。
        -- 2010-05-16 (日) 03:00:49
  • 新年、王宮にて その2 -- 2009-10-10 (土) 18:43:44
    • ミシェル様、謁見希望の方がいらっしゃっております。(旅行の準備中に執事がやって来て告げる)
      え、なんで私に言うのよ。そういうのもうミリアの仕事でしょ。
      そうなのですが……是非ミシェル様を、と。
      むー、謁見許可したってことはそれなりの人なんでしょ。いったい誰かしら?
      錬金術士のミリエリウムとおっしゃっていました。是非見てもらいたいものがあるそうで。
      ……そう、錬金術士なら会わなきゃね。 -- 2009-10-10 (土) 18:51:14
      • 錬金術士は我が国の宝ですからね。アカデミーに問い合わせた所マイスタークラスは出ていないもののそれに匹敵する力はあるそうで。
        知ってるわ、それに冒険者でしょ。じゃあ着替えましょうかね。(そう言うとどこからともなく服を持ってやって来る侍女部隊)
        んー、今日は落ち着いた気分だからその服で。

        ミリエリウム様はどういたしましょうか。
        謁見の間はミリアがまだ使ってるだろうし、着替えが終わったら広間に連れてきて。
        ではそのように……。 -- 2009-10-10 (土) 18:57:29
      • 時間は経って広間 -- 2009-10-10 (土) 18:58:34
      • お待たせいたしました、この先にミシェル様がいらっしゃいます。粗相を致さないよう……。
        ふぁっ! はっ、はい!(広間の前の扉でガチガチに固まっていた錬金術士)
        し、失礼いたします……。(思わず職員室に入るかのように扉をノックして入った) -- 2009-10-10 (土) 19:03:08
      • (広間に入れば年老いてはいるものの幼い頃自分を助けてくれた憧れの人がそばにいた)
        え、えー、本日はお日柄もよく!
        曇っていますね。
        また随分と時間を割いていただいて!
        待たせたのは私ですから。
        …………。(ミシェルのツッコミに思わず黙る)
        緊張しなくとも落ち着いていつも通りはなせば良いんですよ、ミリーちゃん。(柔和な笑みを浮かべた) -- 2009-10-10 (土) 19:11:39
      • え、な、んであたしの名前……。
        村の視察に行ってワイバーンに襲われてた子なんて後にも先にもあなただけでしたからね。
        あ、いや……すみませんでした……。
        冗談ですよ、それで今日は私に見てもらいたいものがあるということでしたが。王に、ではないということはそれなりに意味があることですね。
        はい、実はこれを……。(鞄から木箱を取り出してミシェルに差し出した) -- 2009-10-10 (土) 19:44:08
      • これは……。(箱を受け取り中を改めると一瞬固まる)
        なぜこんなものを?(ミシェルが木箱取り出したのは宝剣ブルーエッジに酷似した深紅の小剣)

        我が国の王たる証、宝剣ブルーエッジは錬金術の秘法により作られたと聞きました、その秘法……試さずにはいられませんでした。
        試さずにはいられませんでしたって……それだけで作れるものではないでしょう。
        それはそうですが……。
        それにこれを作ることで起きる事態を考えましたか?
        え? -- 2009-10-10 (土) 19:53:46
      • ――抜剣。(それは意識を剣に寄せるための言葉、小剣によりミシェルが魔力を纏う)
        ……剣の力は本物のようですね。だからこそ王家が分裂する可能性を引き寄せる。

        あ……。
        王位継承の為の宝剣は一つでなければならない。分かりますね?(我が子をたしなめるような優しい口調)
        ……はい。
        分かってもらえればいいんです。それで、これはどうするつもりだったんですか?
        国に納めるつもりでした、自分で使おうとは思っていません。 -- 2009-10-10 (土) 20:07:18
      • まぁ、そうなんでしょうね。だからこそここに持ってきたんでしょうし。
        ……ではこれは国の倉庫で厳重に保管させてもらいます。

        はい、よろしくお願いします。
        それはそうと……この宝石の魔力はどこか懐かしい感じがするのだけれど。
        それは、ゆきりさんに手伝っていただいて作ったものです。
        そう、ゆきりさんが……。真っ赤な刀身は何で出来てるのかしら? -- 2009-10-10 (土) 21:02:27
      • ブルーメタルに負けないようヒヒイロカネを使っています。
        なるほど、だから赤いのね。技術力はブルーエッジ作った錬金術士と一緒かしら……冒険に錬金術、これからも頑張ってね。
        はい、その言葉を胸に頑張っていきたいと思います。今日はありがとうございました。
        えぇ……これからどうするのかしら? -- 2009-10-10 (土) 21:36:07
      • もう少しいろんな国を回って医療活動をした後、南の大陸に渡ろうかと思っています。
        そう、南の大陸……錬金術の本場ね。あなたならきっとその中でもやっていけると思います。
        今日は本物にありがとうございました。(頭を下げて広間から出ていった) -- 2009-10-10 (土) 21:54:16
      • (ミリーを見送った後手に残る小剣をもてあそぶ)
        さて、これどうしようかな。保管もいいけどクーシェの誕生日プレゼントにしちゃうのもいいかなー。(さきほどとはうって変わった様子で嬉しそうに小剣を見るのだった)
        -- 2009-10-10 (土) 22:07:03
  • 新年、王宮の部屋にて -- 2009-09-17 (木) 23:44:42
    • ……遅い、遅すぎる。(時計を見ながらイライラしている女王) -- 2009-09-17 (木) 23:45:47
      • にーさま遅いのですねー、本当に今日帰ってくるって? -- 2009-09-17 (木) 23:58:49
      • えぇ、誕生日までには帰ってくるって手紙が来たから戴冠式もこの日に決めたんだけどね……。
        あと2時間なのに全く帰ってこない、どうなってるのかしら。(イライラ)
        -- 2009-09-18 (金) 00:05:09
      • ははさまが急いでもにーさまは早く帰ってこないのですよー。外の空気でも吸って落ち着くといいのです。 -- 2009-09-18 (金) 00:13:35
      • そうね、ちょっと落ち着こう……。(娘のクーシェに諭されて頭を冷すためバルコニーに出る)
        流石冬だね、空気が澄んでぇぇぇぇぇえ!?(突然の絶叫、ミシェルの頭上を横切って部屋に何かが突っ込んでくる)
        -- 2009-09-18 (金) 00:21:14
      • ははさまどうかし……わぁぁあああ!?(突っ込んできたものは着地に失敗してごろごろ転がり調度品をいくつか壊して停止した) -- 2009-09-18 (金) 00:24:59
      • (壊れた調度品に埋もれたそれはもぞもぞうごめいた後顔を出す)
        母様! ただいま帰りました!(突っ込んできた人物、それは愛息子であるミリアだった) -- 2009-09-18 (金) 00:31:54
      • 遅い!(手にしたスリッパで数年ぶりにあった息子の頭をはたく)
        まぁ……無事で安心したよ。少し背、伸びたかな? 顔立ちもちょっぴり大人っぽくなったし。
        -- 2009-09-18 (金) 00:41:14
      • それより! それより! にーさまなんで空から帰ってきたのですか?(ぱたぱたとバルコニーに出て空を見上げる) -- 2009-09-18 (金) 00:45:54
      • うん、歩きじゃ間に合わないから背中に乗せてもらってきたんだ。母様と同じくね。(調度品の山から這い出し身体をはたいて埃を取る)
        母様の短剣を見せたら快く送ってくれたんだけど……母様竜種相手に何したの? -- 2009-09-18 (金) 01:02:31
      • べ、別に何もしてないよ、若き日の過ちってやつね。そんなことより! 早く着替えなさい、戴冠式まで時間ないんだから!(ぱちんと指を鳴らすと侍女の群れが出てきてミリアを担ぐ)
        設定時間は20分、それまでにその薄汚い格好何とかしてきなさい!
        -- 2009-09-18 (金) 01:05:21
      • ちょ、母様、うああぁぁぁ……。(メイドに連れられ去っていく) -- 2009-09-18 (金) 01:09:50
      • その日、ハイラーグ王宮にて戴冠式が執り行われた。
        女王であるミシェル・ハイラーグから息子のミリア・ハイラーグへと王位が受け継がれた。
        ハイラーグの王たる証である宝冠、宝剣、そして王位簒奪以来行方が知れなかった宝珠が正式に受け渡されることで新たな王は成った。
        戴冠式の後宴が開かれ、国民は新たなる王の誕生を祝ったのだった。 -- 2009-09-18 (金) 01:21:00
  • 黄金暦115年5月某日
    新聞の一面にはとある女性の肖像画が大きく掲載されていた。
    それはこの度西方の皇国を治めることになった皇女ミシェル・ハイラーグであった。 -- 2008-12-16 (火) 18:34:52
  • 黄金暦113年12月某日
    皇都防衛戦線を破った反乱軍は雪のちらつく中ついに皇都入りを果たした。
    中に入ると世界で一番美しい城下町と呼ばれた頃の形跡は跡形も無かった。
    民衆の誘導はそこそこに国家側の主要人物を捕らえようとしたとき、空を裂く咆哮が響いた。
    その声の元を見るとなんと街中に竜が現われたのだった。
    逃げ惑う民衆の中、一人の女性が号令を上げるとそれまで恐慌状態にあった反乱軍は見事正気に戻り民衆の避難誘導を始めた。
    相しているうちにその女性自ら剣を取り、長剣を持った少女と共に見事竜を倒したのだった。 -- 2008-12-12 (金) 12:48:30
  • 黄金歴113年11月某日
    防衛戦線がついに破られた。
    それに至る経緯はひどく不思議なものであるらしかった。
    深夜、反乱軍のリーダーが刺され、その従者が暴走。
    光の刃が敵、味方どちらともなく暴れまわり、防衛戦線の真ん前で蒼の閃光と激突。
    その衝撃波で崩れた所にこれ幸いとばかりに反乱軍がなだれ込み、敵の指揮官を撃破。
    つまり、ほとんど偶然なのだ。
    しかしその機を見逃さず突撃したのは事前にそうなるのが分かっていたからであろうか。 -- 2008-12-11 (木) 13:07:09
  • 黄金歴113年10月某日
    反乱軍との交戦が長引くと皇都防衛戦戦に魔族が混ざっているのが確認された。
    現在では空にワイバーン、グリフォン、陸にはミノタウロス、レッサーデーモンなど一級の冒険者ですら手を焼くものが戦線を固めている。
    反乱軍の統制はしっかりしてはいるものの一度崩れれば即刻敗北してしまいそうな気配があった。 -- 2008-12-10 (水) 13:22:59
  • 黄金歴113年9月某日
    皇都へと進撃する反乱軍を阻止するため残存兵力をかき集め皇都防衛戦線がはられた。
    いくつかの師団が裏切ったとはいえその兵の数は圧巻であり、それを破るのは至難であろう。
    ただ、この内戦にて国家側の士気は低下していることもたしかであった。 -- 2008-12-09 (火) 13:00:14
  • 黄金歴113年8月某日
    メルン橋の戦い以来反乱軍の破竹の勢いは止まらない。
    サディン平原の戦いを制し、トラウィアル砦を陥落させ、確実に皇都へと近付いていく。
    なにより不思議なことはその戦いによる死傷者がほぼゼロということだ。
    世間では当初の予想に反して反乱軍の勝利が濃厚だと噂された。 -- 2008-12-08 (月) 12:48:17
  • 黄金歴113年6月某日
    敗戦確実と言われたメルン橋の戦いにおいて反乱軍が勝利したと報じられた。
    各地に散らばっていた反乱軍が集結したのも大きいが
    何よりも正規軍の一部が反乱軍についたことが原因とされる。
    その戦いにおいて巨大な剣を持った女性が目撃されたらしいが、新聞には載らなかった。 -- 2008-12-05 (金) 13:08:23
  • 黄金歴113年4月某日
    新聞の片隅に続報が載った。
    それによると圧倒的な戦力差で各地で蜂起した反乱軍を鎮圧しているそうだ。
    それを目にした大方の人たちは反乱軍が負けると予想していた。 -- 2008-12-04 (木) 00:06:52
  • 黄金歴112年12月某日
    新聞の片隅にここではないどこかの国で内紛が起きたと報じられた。
    その国では二十年ほど前にクーデターが起こり宰相が代行として圧政を強いていた。
    此度の内紛はそれを受けてのことらしい。 -- 2008-11-30 (日) 02:42:07
  • ミシェルくーん -- 2008-12-24 (水) 15:20:29
    • なーにー -- 2008-12-30 (火) 21:49:09
  • よし、来客も途切れたし荷物もまとめ終わった。こんなもんかな。(ドラレア帝国の看板はそのままに)
    さて、出発……しようかな。(口ごもる)
    -- 2008-11-30 (日) 01:46:57
    • (立て掛けてあった長剣を腰のベルトに提げ、少ない手荷物の中にオルゴールを忍ばせて立ち上がる)
      お疲れさまミシェル、いやぁ改めてミシェルの人徳が伺える1日だったよ(うーん、と伸び)
      ……どうかした? -- メル? 2008-11-30 (日) 01:51:26
      • ん……ごめんメル。やっぱりカノとユキリさんとこにちょこっと顔出してくる。 -- 2008-11-30 (日) 01:54:09
      • ……だよね (にっこり笑って当たり前のように後を付いて行く) -- メル? 2008-11-30 (日) 01:55:31
      • (ぐしぐしと目の周りを拭う)よし!メル、行こう! -- 2008-11-30 (日) 02:27:29
      • (ポケットから取り出したハンカチでミシェルの涙を拭い、これでよし、とばかりに頷いて微笑む)
        国を救う皇女さまの顔だよミシェル……うん、悪い奴らをやっつけに行こう -- メル? 2008-11-30 (日) 02:33:11
      • そう言って二人はこの街から出ていった。だから、この街での二人の話はこれで、おしまい。 -- 2008-11-30 (日) 02:36:23
  • …っと順番待ってたらつい寝ちまってた。久しぶりミシェル、どっか旅立つって聞いたから見送りに来たぜ
    他の国でも元気でやれよ?ま、オレから言うのはそれぐらいだな -- エリカ 2008-11-30 (日) 01:13:06
    • わざわざありがとうねエリカ。そっちこそ体調には気を付けて、無理だけはしないようにね。 -- 2008-11-30 (日) 01:25:19
      • おー、随分と久しぶりな気がするよ、旅立つって言うよりミシェルにとっては里帰りだね、ありがとう、いい凱旋にしてみせるよ -- メル? 2008-11-30 (日) 01:37:18
      • オレも立派な引きこもりになっちまったからな…特にメルとは年単位での久しぶりか?
        あぁ、オレはまぁ多分この調子なら無事引退できるだろ…もしくは行くところまで行き着いて上級モンスターと戦って討ち死にかなぁ
        って国に帰るのか、なるほどね…それじゃ今までお疲れ様ミシェル、またいつかな -- エリカ 2008-11-30 (日) 01:45:19
      • 無事引退出来るといいんだけどね……。ちゃんと生きてね、生き延びるんだよ。それじゃ、またいつか。 -- 2008-11-30 (日) 01:51:53
      • そうなるね、あたしも霊圧安定してなかったからな〜
        拾った命を軽く扱うようなこと言うもんじゃないよ……んふふ〜どうよ、あたしが言うと説得力あるでしょう?
        んじゃね、無事に引退して恥ずかしバニーになったらそのうち見に来てあげるよ -- メル? 2008-11-30 (日) 02:01:59
  • ふぅ…ついうっかりで別れの挨拶を忘れられるところだった…!末にいないとかなんとかはこういう意味だったの…?
    いつかこんな日が来るとは分かってたつもりだったけど…いざ来てみると何を話せばいいかわからなくなるね…うーん…
    ここに来たころはあんなにかよわい印象があったのに、今ではこんなに逞しく…本当に成長したのを感じるよ、体も心もね…
    それに今のミシェルは一人じゃない…ここに来れば私達も居る、それに…一番近くにとっても頼れるパートナーもいるしね…?これなら心配はいらないね…
    ひと段落ついたら、またいつか遊びに来てね…?そのときは私達皆で歓迎するから…!新しい国の女王様の誕生を皆でお祝いしよう…だから今はミシェルのするべきことをしてくるんだよ…?ミシェルなら絶対にできる。私達は信じてるからね…! -- カノン 2008-11-30 (日) 01:00:23
    • そういうことかな。言葉足らずでごめんねカノンさん。
      思えばこの街で最初になったのがカノンさんだったね。時の流れは残酷ね……。(カノンさんの年齢から目をそらす)
      でもリクウっていうかっこよくて可愛い旦那さんがいるし鈴ちゃんもいるし幸せ街道突き進んでるね。できることならそれがずっと続くことを祈ってる。
      少し忙しくなっちゃうからこっちに帰ってくるのはかなり先かもね。それでも待っていてくれたら嬉しいかな。
      ありがとうカノンさん信じてるってその言葉だけで嬉しいよ。
      -- 2008-11-30 (日) 01:10:46
      • あ〜、あたしもここ最近は動けてなかったからなぁ、他の人には急な話になっちゃったかも……ごめんねカノンさん
        国の事は安心してよ、あたしだって全霊を賭けてミシェルを支えてみせるからさ -- メル? 2008-11-30 (日) 01:20:59
      • ふふ…あんまり人のこと言えないよミシェル…ミシェルだってそろそろ…(ハイライトの消えた目で)
        そこは心配しないで大丈夫…この道から私が外れてしまうことはありえないからね…!このままずっと突き進むって決めたから…!
        だからミシェルも、自分で決めた道は最後まで、ね…私達はミシェルを信じる、だから次はミシェルがミシェルを信じる番だよ…!
        それじゃあ、いってらっしゃいミシェル、メル…二人の未来に栄光あれ…!なんてね、また会おうね…絶対に…! -- カノン 2008-11-30 (日) 01:23:26
      • ありがとう……。本当にありがとうカノンさん。
        私は私の信じる道を行くよ。いつかかならずまた会おうね!
        -- 2008-11-30 (日) 01:29:20
      • なんだこれ、なんだこの立ち入れない空気……ふたりともしっかり!しっかり部分的に現実から目を逸らして!
        う〜ん、剣を振るだけで済むあたしなんかからすると、カノンさんやリクウくんの方がよっぽど熾烈な戦いをしてる気がするよ
        ……えへへ、子育て頑張ってね -- メル? 2008-11-30 (日) 01:45:48
  • 私からも軽ーく挨拶しておこっか、準備もあるだろうし、かるーく。
    昔はお飾りの王冠被った普通の子だったのに、今じゃ随分成長したものだね、感慨深いよ。(からから笑って) -- ポイフル 2008-11-30 (日) 00:40:27
    • ドクもありがとう。成長……できたかな。自分ではよく分からないや。
      でもそう見えるなら嬉しいな。お世話になりました。(ふかぶかと頭を下げる)
      -- 2008-11-30 (日) 00:46:17
      • ありがとうポイフルさん、あ……そうだ、結局実験には付き合えなくて悪かったわねー
        長い間本当にお世話になりました(ぺこりとお辞儀) -- メル? 2008-11-30 (日) 00:54:48
      • いいのいいの、閃光剣は私なりに解析させてもらったからー。
        前も言ったけど、大変だったらいつでも呼んでね、試作機のテストも兼ねて飛んでいくからさ、何より、楽しそうだし。(からから笑って)
        それじゃ、さよならは言えないなー、またね、かな?(ふっと笑みを浮かべて) 二人の結束の力、見せてもらうよ、国の行く末と一緒にね? -- ポイフル 2008-11-30 (日) 01:03:59
      • ちょっぴり実験道具を見る目で見られたような気がしたけどそんなことはなかったわ!
        そうだね、いつかまた会いましょう。
        -- 2008-11-30 (日) 01:21:41
      • い……いつの間に……? ほんと、この街は油断の置けない人ばかりで退屈しなかったよ
        またねポイフルさん、次会う時はお互い色々と成長した姿で会えるといいね -- メル? 2008-11-30 (日) 01:31:43
  • (コンコンと開いていたドアを叩く)・・・忘年会・・・誘ってくれて・・・ありがとうね・・・
    ・・・・・・でも帰ってたみたいだから・・・先にこっち・・・挨拶・・・・・・
    (ジーっとミシェルとメルを眺める)・・・うん・・・大丈夫そうだね・・・・・・ -- ユーナ 2008-11-30 (日) 00:29:39
    • あ、ユーナさん!誘った本人が先帰っちゃってごめんなさい! -- 2008-11-30 (日) 00:35:53
      • お久しぶりですユーナさん、ちょっと散らかっててごめんね〜 -- メル? 2008-11-30 (日) 00:36:38
      • ・・・いいよ・・・気にしないで・・・後で・・・忘年会というのも・・・行って見るよ・・・
        ・・・うん・・・お久しぶり・・・・・・そうそう・・・二人に・・・渡そうと思って・・・(そう言って押し花のしおりを渡す)
        ・・・アネモネの花・・・良い意味と悪い意味の・・・花言葉を・・・両方持ってる・・・・・・あえて・・・戒めとして・・・これを選んでみた・・・
        ・・・お守り代わりに・・・どうかな・・・と思って・・・ -- ユーナ 2008-11-30 (日) 00:43:22
      • これでユーナさんからのしおり二枚目だ。アネモネのよくない方はははかない夢、うすれゆく希望だっけ……。
        ありがとうユーナさん大事にする。忘れない。
        -- 2008-11-30 (日) 00:52:17
      • 戒めかぁ、相変わらず一筋縄じゃいかないお師匠さんだね、あたしまで頂いちゃっていいのかな……ありがとうございます
        いい方の意味は反語だから、希望とか期待って事になるのかな……(受け取った栞をひらひらと灯りにかざす) -- メル? 2008-11-30 (日) 00:59:10
      • ・・・しおり作りが・・・趣味だからね・・・・・・これぐらいしか・・・残るものは作れなくて・・・
        ・・・そうだね・・・希望と・・・絶望・・・両方ある・・・だからこそ・・・道を間違えそうになった時は・・・これが・・・役立つかもね・・・
        ・・・・・・それじゃ・・・二人の未来が・・・希望で満ち溢れることを信じて・・・帰るとするね・・・ばいばい・・・ -- ユーナ 2008-11-30 (日) 01:06:19
      • ありがとうユーナさん。さようなら、またいつか絶対に……。(頭を深く深く下げたあとずっとその後ろ姿を見つめていた) -- 2008-11-30 (日) 01:14:35
      • 『希望』に『期待』か……やっぱり大きな事しようとしてるんだよねあたしたち……
        任せてユーナさん、その期待に必ず応えて見せます -- メル? 2008-11-30 (日) 01:24:11
  • さて……色々片づけないとね。(長年住んだ部屋を見渡す) -- 2008-11-30 (日) 00:16:41
    • あたしなんて剣一本だし、ミシェルも荷物は少ないよね?
      あはは、片付けるとそこらじゅうにカブト割りやら剣の刺さった跡が……大丈夫かなこれ…… -- メル? 2008-11-30 (日) 00:21:57
      • ま、マスターも笑って許してくれる!あー、これ短剣の扱いになれてない時につけた傷だ。懐かしいなあ。
        ザビーネさんにもらったぬいぐるみとか……。さすがに持ってけないもんねえ。倉庫に詰め込んでおこうか。
        -- 2008-11-30 (日) 00:28:23
      • こっちの深いのは明らかにあたしがストロボライツで抉ったのだ……よく雨漏りしなかったなこれ
        倉庫は物がいっぱいだね……お金はかかりそうだけどやっぱりしばらく借りて置くしかないかな -- メル? 2008-11-30 (日) 00:33:33
      • 倉庫はお金がある内に先払いしておいたからあと二、三年は平気かな……。
        あーこうやって見ると台所も下手だった頃の焦げがたくさん。よくこんなとこに焦げ作れたな。(天井を見上げる)
        -- 2008-11-30 (日) 00:41:41
      • (いっしょに見上げながら) そういえば最初の頃の料理は凄まじかったね
        炭に片足突っ込んだホットケーキだとか、膨らまないパンケーキだとか……
        ね? 料理が普通にできる様になってみると、むしろどうやってあんな失敗ができたのか不思議でしょ? -- メル? 2008-11-30 (日) 00:51:33
      • そういえばそうだ。最初はね、簡単でしょ?って言われてはハンカチをかんだなぁ……。
        二つ目の成長かな。
        -- 2008-11-30 (日) 00:56:17
      • 本当、料理に関してはもう一人の師匠であるカノさんに感謝だね
        皇女さまに作らせるようで気が引けるけど、国へ帰ってからも続けてほしいな……ミシェルの手料理食べ足りないし -- メル? 2008-11-30 (日) 01:05:03
      • どうせとめられちゃうからこっそりね。(いたずら少女の笑みを浮かべる)
        メルには沢山食べてもらいたいしね。
        -- 2008-11-30 (日) 01:18:02
      • えへへへ……お城の立派なキッチンなんて見たらあたしもミシェルのために作りたくなってきちゃうかも!
        ……万が一王宮が決戦の舞台になっても、壊さないようにしないとね -- メル? 2008-11-30 (日) 01:28:42
      • 出来るかしら……ブルーエッジ解放したら城ごと破壊しちゃいそうな……。だ、大丈夫だよね!
        さて……大分すっきりしてきたね。このカロリーメイト集配所の看板どうしよう。次はいる人の迷惑じゃないかな?
        -- 2008-11-30 (日) 01:35:46
      • うわぁ……あたしはともかく、それって他の味方を巻き込まないでしょうね……?
        ん、看板? (言われて玄関先にかかっている看板を思い出して沈痛な表情に)
        ……残しておいていいんじゃないかな、下手に触るとそのままミシェルの国まで領地にされかねない気がする…… -- メル? 2008-11-30 (日) 01:41:56
  • ス「晩は、まさかの帰郷宣言でおいちゃんびっくりじゃよ、今日から私、普通の皇女に戻ります!みたいな?」
    タ「お疲れ様でした。もしかしたら仕事でそちらに伺うこともあるかもしれません
    その時はどうぞよろしく」
    ス「…犯罪者ギルドの連中にヨロシクされるのもどうかと思うがな
    ま、とにかくまたねー」(言いつつ何か金目のものはないか家探し -- スワロウ&タワー 2008-11-30 (日) 00:15:37
    • ん、ありがとね。(部屋にはがらくたばかりが散らばっていた。金目になりそうなものは一つもない) -- 2008-11-30 (日) 00:20:11
      • 最後まで仕事熱心だね……だけど生憎この部屋で一番値打ちのある物は、あたし達が持って出て行く武器だけだよ -- メル? 2008-11-30 (日) 00:25:27
  • 友達居ないぜェ!(←挨拶)
    随分トひっサびさじゃァねェか -- トワ 2008-11-29 (土) 22:37:02
    • 久しぶりトワさん最近見ないからてっきりのたれ……ゲフンゲフン元気そうでなにより! -- 2008-11-29 (土) 22:57:05
      • いやほんと、マジで久しぶりだねトワっち……元気してた? -- メル? 2008-11-29 (土) 23:00:55
      • ケケケッ、まあ霊圧ゼロだっタしな
        街を出ルと小耳に挟んだ、となれば今日限り限定復活セざるヲ得マいよ -- トワ 2008-11-29 (土) 23:02:33
      • アあ、おかげさまで元気ダぜメリクリ嬢ちゃん
        嬢ちゃんの第十の友人ハ伊達じゃァねェ -- トワ 2008-11-29 (土) 23:04:02
      • 前にも増して喋り方バグってない……?一体なにが。 -- 2008-11-29 (土) 23:09:18
      • 順番はともかく変化球もいいとこな出会いで忘れられないからね、伊達でも何でも元気ならいいのよ、うん -- メル? 2008-11-29 (土) 23:09:23
      • バグってんじゃァなくテ訛ってんだよこれァ!
        あァ、散々ネタにされテきたノもメリクリ嬢ちゃんのおかゲだ
        ありガとなァ?(撫でくり撫でくり) -- トワ 2008-11-29 (土) 23:11:36
      • う〜ん……この期に及んでやっと良心の呵責が薄らいできたよ(撫でられ撫でられ) -- メル? 2008-11-29 (土) 23:17:43
      • …引キずってたノかよ
        んじゃまァ、俺に関しては後顧の憂いナく出立できヨうな? -- トワ 2008-11-29 (土) 23:20:50
      • ま、メルのしこりが消えたならよかったよかった。 -- 2008-11-29 (土) 23:30:24
      • 言うほどでもないんだけどねー……やっぱり思い付きで他人の人生を左右するなんて誰だって慣れないと思うよ
        だねー、旅立つ前から弱ってたら持たないもんね、あたしなら全然大丈夫だよー -- メル? 2008-11-29 (土) 23:35:30
      • ンむ
        ミシェルの嬢ちゃんナら心配は要らンだろうが念のタめ。メリクリ嬢ちゃんのこと、頼まァ(珍しく正面から頭を下げる褐色ショタ) -- トワ 2008-11-29 (土) 23:39:31
      • ふふふ……言われるまでもないよ。 -- 2008-11-29 (土) 23:51:17
      • ふふふ……保護者みたいだ…… -- メル? 2008-11-29 (土) 23:52:27
      • ソれから、ミシェルの嬢ちゃンの目的が無事果たサれますよウに
        イいだろ別ニ、俺が話した中デもかなり回数ノ多いほうだぜメリクリ嬢ちゃんァ
        それトも俺に言われるのは不服かィ? -- トワ 2008-11-29 (土) 23:55:07
      • いえいえ、感謝してるよ〜
        ……あたしで会話が多い方って……何だかトワっちこそ出歩いて交友を広げなきゃいけない気がしてきたわ -- メル? 2008-11-30 (日) 00:00:47
      • 動クのにいロいろ気力が足らんデなァ…言ったろ、今宵限りノ限定復活だっテ(苦笑) -- トワ 2008-11-30 (日) 00:03:53
      • そんな状態のトワっちにまで心配されるあたしって……うぅ……
        本当に大丈夫だよ、これでもずいぶんレベルアップしたからね、ちゃんとミシェルを支えて見せます! -- メル? 2008-11-30 (日) 00:11:44
      • わざわざありがとうねトワさん。ま、私の為ってよりメルの為の復活って感じだけど。(含み笑い) -- 2008-11-30 (日) 00:14:19
      • 旅ニ…しかもある種征伐とも言エそうな旅に出ルんだ、心配するナってほうガ無理さネ
        あんまり居てもなンだな。お暇するワ
        …二人とも元気でナァ!!(二人と握手したあと去っていく褐色ショタ) -- トワ 2008-11-30 (日) 00:20:05
      • またいつかどこかでね。ばいばい、トワさん。(その後ろ姿を見えなくなるまで見送った) -- 2008-11-30 (日) 00:23:16
      • ……お世話になりました(ぺこりと一礼して見送った) -- メル? 2008-11-30 (日) 00:27:51
  • 国に帰るのか、結局再戦は出来なかったな -- クロノス? 2008-11-29 (土) 19:25:35
    • あー……(すっかり忘れていたという表情)
      ほ、ほら!別に二度と会えなくなる訳じゃないし!いつかまた、ね?
      それに修行も続けるし!もっと強くなった頃にでもね?
      -- 2008-11-29 (土) 19:50:11
      • まあ、別に構わんけどな、駄剣込みで敗北したら色々罰ゲームとか言い出しそうだからな、これでよかったかも知れん
        ついでだ、餞別代りに持ってけ(装甲付きのブーツを渡す)上手く魔力込めれば空中歩行できるぞ、1歩ごとに消耗するだろうがな、足先と踵はエッジ付きだ -- クロノス? 2008-11-29 (土) 19:53:49
      • メルなら言いそうだね……。(苦笑する)
        ほー、私が魔力使えないのを知ってるか知らないかで態度がとても変わるよ!(と言いつつ受け取る)
        使えるかは分からないけどありがたくもらっておくよ。(はきかえながら)
        -- 2008-11-29 (土) 20:01:36
      • 気功が使えるなら使える、多分だが
        効率は落ちるが気でも稼動する筈だしな、後はどうにかしてくれ -- クロノス? 2008-11-29 (土) 20:50:32
      • なんてアバウトな……。どれ。(地面を蹴って跳躍、次に空中を蹴り体を捻る。高さを保ったままクロノスの顔面を狙った後ろ回し蹴りだ) -- 2008-11-29 (土) 20:56:52
      • (仰け反りながら回避)使いこなしてるじゃないか、多用すると疲れるだろうが咄嗟に空中を足場に出来るのは便利だからな
        縮地が使えるなら空中からも出来るはずだ、他にも色々使えるかも名、後は実際に試すといい -- クロノス? 2008-11-29 (土) 21:01:24
      • もう少しふんばり効くと使える幅増えそうかな……。ありがとう、大事にするよ。 -- 2008-11-29 (土) 21:44:55
      • その辺は踏み込みの力と自分の制御能力の兼ね合いだな、俺の場合狐火の噴射も使えるから制御が楽でいいよ -- クロノス? 2008-11-29 (土) 21:46:14
      • ふーむ……。(もう一度宙に踏み込む)キュチッ(ベッドに飛び込んだ)
        駄目だ、慣れるまでもう少しかかりそうかな。(ベッドの上で変な体勢になりながら苦笑した)
        -- 2008-11-29 (土) 21:51:38
      • ま、その辺は馴れるしかないな、一朝一夕で出来るものじゃない、出来たら俺が泣くぞ -- クロノス? 2008-11-29 (土) 21:52:54
      • 人生これ修行だなあ……。
        魔力の使い方ちゃんと覚えようかな……と、そろそろ忘年会の時間かな?
        -- 2008-11-29 (土) 21:59:25
      • 俺と違って短い人生なんだから有効に使えよ、人間なんて100年も生きてれば大往生なんだしな
        そう言えば12月か、出て行くのも丁度いい区切りになる、か -- クロノス? 2008-11-29 (土) 22:04:33
      • 長生きしたいもんだね。そ、ちょうどいい区切りだしね。
        妖怪は死ににくいと思うけど……長生きしなよ。暇になったらうちの国においで。
        -- 2008-11-29 (土) 22:08:43
      • 滑り込みで霊圧が回復するあたし! お、駄狐じゃん、あんたも達者でやんなさいよー
        あたしと違って短い妖怪生なんだから有効に遣うのよ、具体的には可愛さを磨くとか -- メル? 2008-11-29 (土) 22:09:39
      • 災厄そのものの九尾狐になってなきゃ観光で行くかね、討伐対象になってたら色々困るが、手配書とか先に書くなよ?
        駄剣も人格ロストとかするなよ、精霊なんてちょっとした事で消滅しかねんからな -- クロノス? 2008-11-29 (土) 22:12:12
      • (『妖怪・チャイナドレスの狐討伐依頼』の手配書を書きながら)……ん?あぁはいはい
        まぁ正直、能力全部モノにするにはもうちょっとかかりそうだけど、妖怪に心配されたら精霊の名折れだね
        それでもミシェルが一緒にいる間は大丈夫だよ、きっとね -- メル? 2008-11-29 (土) 22:17:58
      • もしそうなって私が暇だったら討伐に参加しようかしら。
        そういうこと、私がいる間はきっと大丈夫。
        -- 2008-11-29 (土) 22:23:03
      • おいこら駄精霊、もう今更女装なんて出来る体格じゃなくなってるんだぞ
        精霊やら妖怪や妖精の類は寿命が長いからその内手に入れればいいさ、その前にロストしたら遠慮せずに叩き潰せるしな -- クロノス? 2008-11-29 (土) 22:24:15
      • こっちが暴走してたらその時は頼むかね、暴走しないように心掛けてるが、その辺は未知数だからな -- クロノス? 2008-11-29 (土) 22:27:25
      • 似合わない奴にさせるから面白いんだと何度言えば……ま、冗談は置いといてだ
        存在期間が長いって事は下手を打つ確率だって格段に高いって事だからね、お互い気を付けるに越した事は無いよ、うん -- メル? 2008-11-29 (土) 22:35:56
      • お前は筋肉質なチャイナが見たいのか……(狐火の幻影でマッチョなチャイナ野郎を作ってみる)
        自分で抑えきれないと思ったら使うか?最短でも数百年は出れんが(封印式を組み込んだ殺生石の欠片を投げつける) -- クロノス? 2008-11-29 (土) 22:40:28
      • 二人とも仲いいねえ……。(によによしながら眺めている)
        ま、なんにせよ暴走起こしても二人まとめて面倒みるよ。
        -- 2008-11-29 (土) 22:49:20
      • (幻影を剣で映像記録しつつ、危ない石を鞘で打ち返す) 保忘貼、だからあたしはミシェルがいれば大丈夫だっつってんでしょー?
        それにんなご大層なもの使わなくたって不本意ながら盛り塩で萎れるから心配は無用だよ
        ……これも早いとこ克服しないとな…… -- メル? 2008-11-29 (土) 22:54:37
      • (別にマッチョなチャイナこやすがどうなろうと知った事じゃない狐)そう言えば塩がまだ苦手だったんだな(殺生石を回収)
        ま、一度ぐらい暴走してみたいとは思うが、暴走さえ制御できれば一番なんだがな -- クロノス? 2008-11-29 (土) 22:59:46
      • だねー。さて、忘年会も始まったみたいだし行こうか。 -- 2008-11-29 (土) 23:02:44
  • (ディ●ニー煙がぼわん!と上がる)……なんだ、居なくなるのか? -- ザルカノナル? 2008-11-29 (土) 18:20:53
    • はぁい、久しぶり。そ、色々準備が整ったみたいだからね。
      矛盾の魔王の仲間とはいえ……お世話になったね。
      -- 2008-11-29 (土) 18:28:39
      • 元気でやれよ 出来たら結婚して子を産んで孫まで育てろ
        で、暖炉の前で「おばあちゃんは昔、悪魔の力を借りたことがあるのよ」とか話してやるんだな
        ……だがタダで送り出すのも悪魔らしくない 置き土産をもらえるかどうか交渉開始だな(ボムン!と右手に書類が現れる) -- ザルカノナル? 2008-11-29 (土) 18:32:08
      • 悪魔に言われなくても長生きはするつもり。置き土産ねぇ……。素直に渡すと思う? -- 2008-11-29 (土) 18:39:32
      • そこは交渉次第だろう……俺が欲しいのは「サントゥーダとダークエッジのデザイン使用権」だ
        もちろん中身は別物 姿形だけだ 色も変える
        部下を作ろうと思ったんだが、どうもいい別のデザインが思いつかなくてな どうだ?
        (契約書を見せる 話したのとほぼ同様のことが書いてあり、文章トラップも仕掛けられていない) -- ザルカノナル? 2008-11-29 (土) 18:44:52
      • ふーん……。(一通り読んだ後ペンを取りだし綺麗な字で自身の名前を書き記す)
        ま、この程度ならね。ホントは使用料として麦一粒から始まって一年ごとに倍々にして私の国に納めるとか言わせたかったけどね。
        それは誠実じゃないからやめておく。
        -- 2008-11-29 (土) 18:56:47
      • ハハハハ! 相変わらずだ やってもいいぜ?年ごとに体積が半分になる魔法の小麦でな
        「おばあちゃんは悪魔相手だって一歩も下がらないどころか、5寸ぐらい押し返したんですからね」とか話してやれ
        他に挨拶待ちもいるだろうから、俺はここまでだ じゃあ息災でな(ボムン!と契約書の控えを残して消えた) -- ザルカノナル? 2008-11-29 (土) 19:01:26
      • 悪魔相手は騙そうとするぐらいで十分よ。はいはい、またね。もし国に会いに来るなら誰にもバレないようにきてよ? -- 2008-11-29 (土) 19:10:59
  • 故郷に戻るか……、最初にあったころが懐かしいぜ。 -- イグニス 2008-11-29 (土) 17:59:39
    • まだ昔を懐かしむ年でもないでしょうに……。12年かぁ……あっという間ね。イグニスには面倒かけさせられたわ。
      ま、なにかしら。助けるのに時間かかってごめんね。
      -- 2008-11-29 (土) 18:06:16
      • 悪い悪い、犬にかまれたもんだと思ってくれって……そりゃ無いか。
        まぁ、こうして戻ってこれたんだ感謝してるよ。 -- イグニス 2008-11-29 (土) 18:07:10
      • 犬だったら斬って捨ててるよ、おぃっす -- メル? 2008-11-29 (土) 18:11:28
      • メルの言うとおりだと思った自分が嫌だ。返して!純情だったあの頃の私を返して!
        ま、冗談だけど。折角命拾いしたんだから無事に引退しなさいよー?
        -- 2008-11-29 (土) 18:24:12
      • 酷い言われようだな。ま、人は日々変わってくもんだ、それが成長かどうかは置いておいてだ。
        引退ねぇ、出来ることならずっと戦い続けたいかな……。やれるところまでやっていくさ。 -- イグニス 2008-11-29 (土) 18:32:13
      • 今度犬以下になったときは知らないよ〜って事だね、それが嫌ならなるべく人間らしく成長した方がいいよ? -- メル? 2008-11-29 (土) 18:40:23
      • ま……そういうもんかもね。
        んーそうだね、やれるところまでやってみ。その結果死んだとしても私は指さして笑ってあげるから。
        -- 2008-11-29 (土) 18:43:33
      • 犬以下になるもんか、もうこりごりだよ。笑われないようにがんばるとするかな。
        元気でやれよ二人とも。じゃあな。 -- イグニス 2008-11-29 (土) 19:05:38
      • 目的も無く人間辞めたっていい事なんか何にも無いからね、あんたは頑張って人を極めなさい
        そんじゃねー、あたしは笑ってやらないから死んだりすんじゃないわよイグニス -- メル? 2008-11-29 (土) 19:13:16
      • うん、その意気で頑張れ。じゃあねイグニス。またいつか。 -- 2008-11-29 (土) 19:14:07
  • よぅ久しぶり。往診の時間ですよーっと。調子はどうだ? -- シド 2008-11-29 (土) 14:50:58
    • 医者と神父は暇な方がいいらしいね、こんちはヒマそうなお医者センセー -- メル? 2008-11-29 (土) 15:00:31
      • 仕事が無いってのは良い事さ、稼ぎは無くなるけどな -- シド 2008-11-29 (土) 15:07:20
      • その点生傷の絶えないミシェルはお得意様だったわけだ、肝心の本人もさっきまでいたんだけど……
        どうやらあたしも入れ違ったかな? -- メル? 2008-11-29 (土) 15:13:08
      • 患者のお得意様ってのも考えモンだけどな、ハハハ。お前は看ようにも看る必要ないしなぁ -- シド 2008-11-29 (土) 15:18:53
      • ありゃ……おっさんの笑顔って初めてだよ、珍しいモン見た、拝んどこうナムナム……
        まぁ吊りあいが取れてていーんじゃない? 二人揃って医者にかかる余裕なんて無いっつーのよ -- メル? 2008-11-29 (土) 15:23:56
      • 俺そんなに仏頂面してるか?んなつもりねぇんだけどな……でもそう言われると金輪際見せたくなくなるな。
        つーか金が無いから病院行けないってのはかなり不味いと思うけどなぁ -- シド 2008-11-29 (土) 15:30:27
      • 不味そうにタバコ咥えてる印象かな……そだねー、とっとけとっとけ、いずれいろんな意味で武器になるから
        あ〜……うん、まぁここん家は仕送りとか色々ね、入り用でね……こういう事もミシェルがいれば説明が早いのになぁ -- メル? 2008-11-29 (土) 15:36:11
      • まぁ人んちの家計簿事情なんて深く聞き入るつもりはねぇから、それこそとっとけ。
        苦労してるって事は分かったからよ、いつでも格安で診てやるよ -- シド 2008-11-29 (土) 15:38:44
      • 苦労はもうチョイ続きそう、かな……まーでも全部終わったらまたナース姿でも拝ませに行ってあげるよ!
        ほーら嬉しくて封印したばかりの笑顔も思わずこぼれるでしょ? -- メル? 2008-11-29 (土) 15:44:32
      • ケッ、その程度じゃとても釣り合い取れねぇよ。ま、いつでも居るからいつでも来いや -- シド 2008-11-29 (土) 15:48:09
      • わぁ、突き抜けんばかりの仏頂面で吐き捨てられた
        くそぅ……いつかあたしの魅力で鼻の下伸ばせちゃるからね、いざとなれば物理的に
        ん、わかった、ミシェルにも伝えておくよ、せっかく往診に来てくれたのに悪かったねシドさん -- メル? 2008-11-29 (土) 15:52:15
      • おう、そんじゃまたな(笑いながら帰っていった) -- シド 2008-11-29 (土) 15:54:40
      • (ぱたぱたと手を振ってシドを見送る)
        ……仏頂面の男がたまに見せる無邪気な笑顔はホント武器だわ、ついついできるかわかんない口約束までしちゃったよ
        (見えなくなった背中にぺこりとお辞儀) ……何度もミシェルを救ってくれて、本当にありがとうございました -- メル? 2008-11-29 (土) 16:00:46
      • だーっ! -- 2008-11-29 (土) 16:00:56
      • うわタイミング悪っ! -- メル? 2008-11-29 (土) 16:03:26
      • ちょうど帰った後だったか……。 -- 2008-11-29 (土) 16:17:56
      • 今ならまだ医院まで追っかければ挨拶くらいはできると思うけど……もう少し引き伸ばすべきだったか〜 -- メル? 2008-11-29 (土) 16:21:49
      • ならちょっと顔出してくるかな……。行ってきまーす。 -- 2008-11-29 (土) 16:27:22
      • 行ってらっしゃーい!(いい感じで別れた手前、見送るしかない剣精だ) -- メル? 2008-11-29 (土) 16:30:38
  • なんか今日は動いてるように見えるハルカ先生ですよ、と
    うーむ…(久しぶりすぎて何を言ったらいいか迷っている) -- ハルカ 2008-11-29 (土) 00:27:19
    • なんか今日はよく人が来るな……。久しぶりハルカさん忘年会以来かな? -- 2008-11-29 (土) 00:38:24
      • そうですね…忘年会でも顔はあわせたけど、あまり話はしてませんでしたね
        調子はどうです? 何か変わったことありました? -- ハルカ 2008-11-29 (土) 00:40:41
      • なーんもないよ。いつもと変わらず平和な毎日。
        ハルカさんは?少しは背景から抜け出せた?
        -- 2008-11-29 (土) 00:47:11
      • 平和なのはいいことですね。僕のほうも平和ですよ
        平和すぎてね、診療所からして背景ですよ、ええ。たまには患者の一人くらい来てくれたっていいのに… -- ハルカ 2008-11-29 (土) 00:52:49
      • 最近は病院行かなくても治る人たくさんいるからね……そもそも妖怪専門なんて全面に押し出してるから普通の患者さんも来ないんじゃ……。 -- 2008-11-29 (土) 01:00:32
      • ははは、そもそも人間より妖怪の方が放っておいても治るようなやつらばっかりですよ
        一応普通の人も診れるとは言ってるんですけどね…。やはり看板のせいですかね。「妖怪のお医者さん 人間も診れます」くらいにしましょうか -- ハルカ 2008-11-29 (土) 01:06:30
      • あぁ、そのくらいがいいかもね。それでも来るかは……。(目をそらす) -- 2008-11-29 (土) 07:24:31
  • ふむふむ、そうか……やっと戻る訳かい、ミシェルちゃん?(ひょっこり) -- トール 2008-11-29 (土) 00:19:30
    • あぁ……そういえばユキリさんには言ってたんだっけ……。
      一応やるべきことはほとんど出来たし、向こうもほぼ準備整ってるみたい。
      -- 2008-11-29 (土) 00:24:48
      • なるほど、後は故国を取り戻すだけ…かな?
        ……大丈夫だろう、やれるさ 無事終わったら…一度来ておくれよ? -- トール 2008-11-29 (土) 00:36:32
      • どうかな……みんなには申し訳ないけどそれは約束できないかもしれない。
        ほら、やっぱり色々あるだろうしさ。こっち顔出せる頃にはおばあちゃんになった頃かもね。
        -- 2008-11-29 (土) 00:42:51
      • 全てが終わった後には一国の主だもんね、仕方ないか。それに…まだ何かと決着をつけなきゃならない雰囲気も漂ってるしね
        …なら今年で最後か、忘年会も。最後に湯けむり気分で満たしてやるわ! -- トール 2008-11-29 (土) 00:50:23
      • あとはみんな若いのに私だけおばあちゃんとか嫌だし!嫌だし!大事なことなので二回言いました。
        おー、今年は温泉かー。いつだったか海で入って以来かな?楽しみー。
        -- 2008-11-29 (土) 00:54:35
      • ハッハッハ!!老いてなお益々盛んという言葉もあr……ごめん、ジョークだからブルーエッジ呼ばないで……(物陰に隠れつつ)
        そうそう。良ければ知り合いを呼んでくれると嬉しいかな?来月はある程度集まれそうだし…ね -- トール 2008-11-29 (土) 01:00:38
      • 大丈夫!最近は色々使えるようになってただの鈍器みたいにも使えるから!(いつの間にか取り出して素振りしながら)
        と、冗談はそこまでにしといて。そうだね、来月はたくさん集まれそうだ。
        来てなさそうな人いたら呼ぶようにするよ。
        -- 2008-11-29 (土) 06:20:16
  • ス「晩は〜、聞いたぜ聞いたぜ、何か近いうちに故郷に戻るんだってな?」
    タ「こちらでの修業も無事終えた、ということでしょうか?」
    ス「およよ、寂しくなるのお」(今のうちに取り入っとこうかしらとか思う犯罪者 -- スワロウ&タワー 2008-11-28 (金) 21:01:54
    • あら、人には言ってないはずなのにどこから漏れたかしら。ま、そんなとこだね。
      あはは、そんなこと言ってもなんも出ないよ。本当に寂しくなったら会いに来ればいいんじゃないかな!
      -- 2008-11-29 (土) 00:16:03
  • こんばんは。ドラゴンズレア帝国の者です。少しお話があって来ました -- 帝国市街地広場 2008-11-27 (木) 02:41:05
    • はいはい、芹沢の野望の話かな? -- 2008-11-27 (木) 07:42:09
      • はい。ミシェルさんが在野、もしくは他勢力で参戦なさりたい場合は遠慮なく仰ってください
        事前に聞けよ、という話ですがついカッとなってやってしまいました。すみません -- 帝国市街地広場 2008-11-27 (木) 07:51:37
      • データにするの面倒だったから助かります。まぁ、とりあえずは変更しなくて大丈夫かな……。 -- 2008-11-27 (木) 08:18:59
      • そう言って頂けて幸いです。とはいえ当勢力は相当アレなので、他勢力からミシェルさんにお誘いありましたら
        気兼ねなく移籍してください。データの紹介文のみを変えて修正フォームに突っ込めばいいだけですので -- 帝国市街地広場 2008-11-27 (木) 08:43:58
      • そもそも集配所の設置からしてかなり……。(苦笑する)
        はーい、解りました。わざわざありがとうねー。
        -- 2008-11-27 (木) 08:54:30
      • いあ いあ -- 2008-11-27 (木) 09:00:54
  • 噂話 -- 2008-11-27 (木) 01:59:02
    • 『最近妙だよな』 -- 2008-11-27 (木) 01:59:48
      • 「お前の髪型がか?」
        『茶化すなよ、毎日毎日冒険者様が怪物退治って言うのに連中一向に減りやしない。妙だと思わないか?』
        「かもな、けどそのお陰でこの街もでかくなってるから良いじゃないか。
        それに魔物が減らないのも時期的な物だって、ウチの爺さんが言うにはだけどな」 -- 2008-11-27 (木) 02:03:09
      • 『あのボケ老人の話ならそりゃ違いないかもな。ハハッ』
        「だろう?ハッハッハ」
        『……なぁ、こう考えたこと無いか?随分前にやってた劇ででさ
        幽霊だの怪物が急にうじゃうじゃ飛び回りだすってあったじゃん
        今、あれに似たようなことになってるじゃねぇか?』 -- 2008-11-27 (木) 02:07:02
      • 「え?」 -- 2008-11-27 (木) 02:07:28
      • 『酒場に屯している冒険者や外に溢れかえってるモンスターって連中さ…
        奴等がぞろぞろ出てきたのはあの劇みたく何かの前触れかもしれないぜ
        悪いことが起こる前のさ…』 -- 2008-11-27 (木) 02:10:01
      • 「ハッ、劇の話だろう?」
        『何かよ…何か分かんねえけど、どうにかしなきゃいけないんじゃねーの…?』
        「何ビビッてんだよ、だいたい何をどうするってのさ。見張るのか?連中を」
        『そうだ、それに連中は普通じゃない…蘇ったり、火を吹いたり、巨人を操ったり…いたよな、そう言うの』
        『きっとそのうち何かが起こるぜ
        本気で言ってるんだ、だっておかしいじゃねえか あんな超人みたいなのが現れ始めたりなんて…』 -- 2008-11-27 (木) 02:16:22
      • 「そう言えば…あの扉、また誰か飲み込んだみたいだぜ
        『あぁ、怖いことを言うなよ。巨人が叩いてもビクともしなかったドアだろう、こんな話をしてるときに止めてくれよ…』
        「案外どこかへ繋がってるのかもな、異世界とか」
        『お前のケツに繋がってると俺は推すよ』
        「バーカ」 -- 2008-11-27 (木) 02:19:43
      • (買い物をしているとき、そんな話を貴方は聞いた。この話が何を意味しているかは今はまだわからない…) -- 2008-11-27 (木) 02:22:44
  • ……ふむん。(手紙を読んで嬉しそうに、そして少し寂しそうに呟いた) -- 2008-11-26 (水) 12:07:28
    • (第二回ミシェルちゃんは気付くかタイムを敢行すべくこっそり後ろに回る私) -- 黒ゆきり 2008-11-26 (水) 12:28:48
      • はぁ……。(ぼーっとしたまま手紙を畳んでいる。気付いていないようだ) -- 2008-11-26 (水) 12:34:24
      • …気付かないなんて、よっぽど大事な事が書いてあったんだね(と耳元でささやく私) -- 黒ゆきり 2008-11-26 (水) 12:36:27
      • ひゃあぁぁ!?ユ、ユキリさん!あー……びっくりした。(手紙をさっと隠す) -- 2008-11-26 (水) 12:39:13
      • やほーミシェルちゃん、それ手紙だよね?何か重要な内容だったのかな(中身は見てないようだ) -- 黒ゆきり 2008-11-26 (水) 12:43:06
      • あ……うん。もうそろそろこの街離れないといけないかなーって内容だったよ。 -- 2008-11-26 (水) 12:51:45
      • (しばらく間を置いて)そっか、もう準備が出来たんだ…でも仕方が無いね、それが悲願なんだし
        でも、急にいなくなるのだけは止めてほしいかな?行く人のお見送りくらいはしたいからね(にっと笑って) -- 黒ゆきり 2008-11-26 (水) 12:55:06
      • もうちょっとならいられそうだけど……色んな準備でここにいないことも増えるかな。
        (別れるのが辛いから黙って出て行こうかと思ってたとか言えない……!)
        分かった、行く時はちゃんと言うから。
        -- 2008-11-26 (水) 12:58:59
      • はふぅ、それを聞いて安心したよ…あ!もう依頼に行かないと駄目だから、また後でねミシェルちゃん!(すたたーと駆けて行く私) -- 黒ゆきり 2008-11-26 (水) 13:01:45
      • はーい、いってらっしゃい。頑張ってそんでもってちゃんと生きて帰って来てねー。(それを見送る私) -- 2008-11-26 (水) 13:02:44

Last-modified: 2012-01-03 Tue 23:43:31 JST (4458d)