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  • 貧民街 -- 2014-02-21 (金) 11:02:54
    • (いつものようにルィンディが人々の治療を行っていると、診療所代わりに使っている建物の入り口付近で人々がざわめいている)
      (どこかで建物が崩れたという、廃墟同然の場所の多い貧民街ではよくある話)
      (騒いでいるのは崩れたのが孤児院の一部で子供がいたらしいと誰かが言ったからだった)

      ……どいてくれ!!お願いだ順番を譲ってくれ!!
      子供が……!!子供が怪我をしてるんだ!!
      (よく通る少女の声が響く。並ぶ患者が振り返る中に、子供を抱えたシスターが飛び込んできた)

      (右腕に血の滲んだ布を巻かれてぐったりしている子供をしっかり抱きしめて、きょろきょろ部屋の中を見た)
      (シスターはルィンディに気がつくと駆け寄る。彼女自身も怪我をしているのかぼたぼたと床に血が落ちていた)

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027850.jpg 

      あ……長いの!!
      あのっ…ここに医者がいるって……聞いて…っ……い、今はいないのか?
      子供が崩れた屋根から落ちたんだ…!!
      とっさに私がかばって、怪我をしたのは腕だけのはずなんだけど
      目を開けなくて……どうしよう…先生はどこだろうか…っ

      (「先生」がルィンディなのを少女はまだ気づいていない。泣き出しそうな顔で目の前にへたり込む)
      (……抱いている子供はただ驚いて気を失ってるだけのようで、ぐるぐるに巻かれた布に滲む血も少ないものだった)
      (気が動転しきっていてそのことにも、探している「先生」がルィンディだという事にも少女はまだ気づいていない)
      (泣き出しそうな顔で目の前にへたり込む)
      -- 青璃 2014-02-21 (金) 11:03:40
      • (一人。中年女性。上腕骨の骨折。添え木も当てず、折れたままここに来たためか骨の噛み合わせがずれこんでいた)
        (スリープを局所的にかけて痛みを麻痺させながら骨の位置を正しくし、骨の接癒までヒールをかける)
        (一人。少年。ただのひどい風邪。キュア・ディジーズですみやかに健康状態を回復させる)
        (一人。青年男性。病状は齲歯であった。下顎第二臼歯が黒く深々と抉れている。膿んだ歯肉も合わせて、丁寧にヒールをかけて治癒した)

        (粛然と。煤けた建造物は貧民街にあるまじき静けさを保ち、秩序立てられた空気を満たしている)
        (濃い色の制式シャツを腕まくりして、学園に居るときとなんら変わらない姿で、彼は“白魔法”の施術を続けていた)
        (粗雑な車椅子に乗った少年が患者を見て回り、ベニヤの画板に乗った藁紙へ病状を書き込んでいる。その少年はここでの彼の助手であるらしい)
        (きりきりと木の車輪を転がしてきた少年から紙を受け取る。「マナは足りそうであるな」)
        (その頃、遠い地響きが届いた)

        ……またであるか。最近、多いな。
        (音の正体はすぐにわかった。空にあるものの宿命として、学園艦は時に地震のような揺れを起こす。それは建物の崩落を早める)
        うん。今日のは少し、大きかったである。
        (路地から聞こえてくるざわめきが大きい。相槌を打ちながら話を聞く。「孤児院が……」彼は浮足立った)
        (「私こそこういうとき、冷静でいなくては」内心はらはらしながら、皆を身振りで諌める。弥次馬の声は段々と大きさを増していた)
        (突如、それが破られる。飛び込んできた少女の声に静寂が起こり、すべての視線がそこへと集中する)
        (時間が止まったようにして、キヨリだけが診療所で動き声を上げるものとなった)

        (修道服に濡れた赤がてらてらと光って、滴る液体が点々と足あとを残していく)
        (彼女はおろ、おろとしていて、こんな小さな空間をまるで彷徨うようだった。やがて、足早に近づいてくるルィンディと目が合う)

        キヨリか!?(目を見開き、驚きの声を上げる)

        (彼は、そこで初めてそれがキヨリであることに気がついた。見たことのない表情だったし、それに、全神経が怪我へ集中していたからだ)
        っ……。
        うん、うん……。……そうか。
        わかった、落ちて怪我をしたのだな。
        (狼狽するキヨリの近くへ屈み込み、話を訊きながら、子供の様子を目で確かめる)
        (手を伸ばして、子供の腕を触診する。指先で叩くように。「骨は折れていない、打撲とそれに伴う擦過傷……」)
        (「脳震盪を起こしているかもしれないが、様子から見るに……」彼がそうする間も、キヨリは目を泳がせ、診療所全体を見渡し何かを捜している)
        (「キヨリの、腿の裂傷が酷い」「……随分、無茶な庇い方をしたのだろうな」見ると、キヨリは、縋るような瞳を彼へ向けていた)

        よく聞きなさい 今だけでいい

        (単に、キヨリを落ち着かせるため語りかけたのだと錯覚させる、優しく低い口調でそれは唱えられた)
        (純白の光の粒子が、子供へ翳した手を纏う。薄手の手袋を嵌めたような恰好で、白のマナが魔法の形をとっていく)

        その痛みを忘れなさい その通り それでいい

        (立ち騒いでいた患者たちや弥次馬も、すっかり静まり返った。神聖で柔らかな魔力が、そのあたりを包んでいく)
        (キヨリはきっと、その余波を浴びて傷の痛みが和らいでいくのを感じる) -- ルィンディ 2014-02-27 (木) 19:11:17
      • (部屋の中には患者と手伝いの少年達しかいない。そういう風に見えていた)
        (子供の傷の様子を見るルィンディと、それを手伝おうとする車椅子の少年)
        (見てちょっと考えればわかるはずなんだけれど)
        (子供の顔はどこか鳶に似ていて、そのせいで平静を保てないのだった)

        (……もう一度、先生はとたずねようとした時)

        (低く胸に響く、優しい声がして)
        (白くて暖かい光が、美しい形をとって…………そこで、ようやく気づいた)

        …………ああ。
        そうか………………お前が……。

        (ここに来る前に貧民街にいる沢山の人から聞いた「先生」の話を思い出す)


        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

        「あの先生はな、ある伝染病をこの世から消した一族の人なんだ」
        折れた腕を治してもらった酔っ払いは言った。
        「沢山の怪物と戦っていた戦場にいた医師団の先生なんですよ」
        長く患っていた腰痛を治してもらった老婆が言った。
        「訪れた国の戦争で怪我した兵士を敵も味方も皆一瞬で治してしまって、
         これはきりがないって王様同士があきらめて、戦争がなくなったことがあるんですって」
        彼がいなかったら片足がなくなるところだった少女が言った。

        酒場で、食堂で、井戸のそばで、自分のことのように自慢げに話す人々。
        貧民街には誰にも手を差し伸べられたことのない人間が沢山いた。
        そんな彼らに手を差し伸べて、高額を支払っても治せないような病気を治してくれる。
        その人は、
        黒くて長い髪。御伽噺に出てくるような遠い異国を思わせる顔立ちで
        ……ちょっと変わった喋り方が親しみやすくて。



        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 


        (その「先生」の話を聞くたびに、御伽噺の魔法使いのようだなと笑っていた)

        (そうだ。”魔法使い”……前にそう誰かを呼んだことがあった)


        お前が、皆の言っていた”魔法使い”の先生か。


        (ずきずきと悲鳴を上げていた足の痛みを光が溶かしてくれていく)
        (そんな怪我をしていたこともわからなかった。こんなにざっくり切れてて血が出ていたら流石に気づくだろうに)

        (自分の意思でで緩められないくらいに強張っていた子供を抱く腕が、少しずつ動くようになって子供が揺れて)
        (小さく寝言のようなものを口にして、安らかに眠っている。魔法のおかげだろうか)
        (それを見て、倒れそうになるくらいに、ほっと力が抜けた)

        あ……だ、大丈夫、かな。よかった……す、すまん、騒ぎ立てて…子供の手当てだけお願いできないだろうか。
        私は後…で…も……

        (急に言葉が途切れる)

        (少女の顔は真っ赤になっていた)
        (ほっとしたら急に恥ずかしさが押し寄せてきて、早口に。巻いていた布の下の傷は出血がもう止まるくらいのもので)
        (彼が先生だと気づかなかったこととか、子供のこれくらいの怪我で取り乱しきった自分とか)
        (恥ずかしい)

        (それに)

        ……とても尊敬していたのだ。人々に手を差し伸べる魔法使いの先生を。
        私、彼にあこがれて孤児院で手伝いなんてはじめるようになったのだ……そんな、お前だなんて。
        (声はだんだん大きくなって)
        のんきに会話してた学生が、あの「先生」だったなんて……気づかなかった私って…!!!
        -- 青璃 2014-02-27 (木) 23:50:53
      •  きみがいるのは死の淵 その入り口 そして私は導くもの きみはどちらに行きたい? そうか
          ならば振り返れ きみの終わりはまだ来ない


        (物語を読み聞かせる口調で、一句、一句、静かに確かに紡がれる。この場所は詠唱に包まれて、はるか昔のどこかになる)
        (掌が淡く、治癒の光に包まれた)

        白魔法──────ヒール。

        (魔法の手で子供の額を撫ぜて、腕まで動かす。自然光とも、人工光とも違う宝石のような光の粒子が注いで傷を癒していく)
        そうだ。
        私が“ここ”の白魔道士である。
        (「……ちょっと照れくさいな」その気持を隠すように、キヨリの怪我へも手を翳す。少しして、手から光がほどける。後に残るのは安らかな空間のみ)
        もう、大丈夫であるよ。安心するである。ベッドが余っていたはずだから、その子はそこへ寝かしておこう。
        (寝息を立てる子は、人の手を借りて簡素なベッドへ横たえられた。「あの様子なら、きっと後遺症はないであろう」「傷痕も残るまい」)

        (騒動も一段落。彼は胸をなでおろした。ふと、キヨリがなんだか静かでいることに気がつく)
        (顔が酷く赤らんでいる。どこか、別な場所の怪我や病気を疑い、心がまた張り詰めた。だけれど違うらしい)
        え?

        (言葉の意味をはかりかねた。だが、徐々に強くなる語調が、理解させた。すると目が泳ぎ、こちらも同様に赤面する)
        (「そ、尊敬」患者から似たような崇敬を浴びせられたことはある。けれど、キヨリのような友人からそのような目を向けられるのは初めてのことだ)
        (先程から気になっていた修道服の理由も、聞く前に想像もしない形でわかり、ますます面映ゆくなった)

        (“先生”をしていた顔が崩れ、件の暢気な学生の表情に変わる。恥ずかしいやら照れるやらで俯き加減に、意味もなく慌てながら)
        い、いや……わっ、私も白魔道士然とはしていないであるから。……その、良いことをしているとは思っているが。
        貧民街(ここ)は、不衛生であるし設備も整わないから、私のようなものがいないと医療は立ち行かないのであるから。必要だから、やってるだけで……っ!
        (話が言い訳じみる。照れだけからくるものではない。彼には、後ろめたさがある。罪滅ぼしのような。そういう気持ちで白魔法を使ってきたからだ)
        (赤面しながら、心に鋭い痛みを感じる) -- ルィンディ 2014-03-04 (火) 05:41:54
      • (あたたかく癒し、気持ちを落ち着けてくれる光。それがなかったらきっと混乱してパタッと倒れてしまっていたかもしれない)
        (治癒の光は「魔法」と呼ぶにふさわしい光の粒子。妖精の羽から零れる粉のようだと思った)
        (魔法の一つなのかもしれない声を聞きながら、傷と痛みが消えていくのを感じ……また人々に聞いた「先生」のお話を思い出していた)
        (……癒された子供のすやすやと安らかな寝息が、ようやく意識を元の世界へと戻してくれる)

        (……あわあわとしているうちに全てが終わっていた。ベッドに子供を運んでくれた人に頭を下げて、子供のほうを見る)
        (怪我なんてなかったみたいな様子。立ち上がった自分の足にももう、小さな痛みすらない)

        (ありがとうと伝えようとして視線を戻すと……さっきまでの自分のあわあわは「先生」本人に伝染していた)
        (ともすれば人に恐れられるのではと思うくらいの力の持ち主だというのに)
        (彼よりずっと大人が、自分の親以上に尊敬していると口にしていたというのに)
        (さっきまでの頼れる魔法使いっぷりが幻のよう)

        (赤くなって、うつむいて、しどろもどろに否定する様は)
        (……まるでただの、少年)

        ぷっ ……ふふっ あはは…面白い奴だな先生は!!
        もっとふんぞり返ったっていいのに。良いことをしているのならば照れなくても良い。堂々とするのだ!!

        (噴出して、くすくすと笑う。ばっしん!とルィンディの背中を叩くと、患者達にも笑顔が広がる。和やかな空気が室内に戻ってきた)

        よっし!今日は私も手伝おう!力仕事なら任せろ!!
        その間に私の知ってる「先生」のお話、教えるよ。

        (返事を待たずに、次の患者に話しかけたり、具合が特に悪い人はいないか探し始める。こういうときの動きは誰よりも早い)

        (役に立ちたいと思ったのは本当。でも、それ以上に)
        (……照れだけじゃなくて、その後ろに見え隠れした何かの感情。それが気になって)

        (…………おせっかいだとは、わかっているのだけど)


        (車椅子の助手の少年が苦笑して、彼女にいつものやり方を説明し始めた)
        (いつもより騒がしい診療所は、いつもより少しだけ早く閉じることができそうだった)
        -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:36:57
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png 

        (それから)
        (診療所の前の明かりを落として、手伝いをしていた人間を見送って)
        (ようやく息をつく頃には月が高く昇っていた)


        はい、お疲れ様。蜂蜜をたーっぷり入れておいたのだ。

        (花の香りのするあつあつのお茶を診療机に置いて、自分は近くの椅子に腰を下ろした)
        (しばらくカップを両手で持ったまま、もじもじと不自然な沈黙)
        (よし、と小さくつぶやいて、少年の方を見た)

        さっきあんまりにもびっくりして、ちゃんと言えてなかったんだけど
        その……ありがとう。
        子供や私の手当てのことももちろんだけど……皆を助けてくれていることもなのだ。


        「人を助ける」ということはとても大変なことだ。
        助ける側が手を伸ばしても、相手が信じてその手を取ってくれなければ何もできないだろう?
        ……「先生」の話を聞いて、私も何かしたいと思った。
        たまたま縁があった孤児院で、子供達のために何かできたらいいと思ったのだ。
        その時にな、皆すんなり私の好意を受け入れてくれたのだ。

        正直驚いた。小娘に何ができるのか、同情かと、追い返されたりすることも覚悟していたから。
        前に、そんな風に差し伸べた手をなかなかとってもらえなかったこともあったからさ。

        まあどこも人手不足だから、手を貸してくれるなら誰でもって状態だったけど。
        ……でも
        「助けようとする人を信じる」
        そういう土壌がすでにできていたから受け入れてくれたのが一番大きかったのだと思うのだ。
        今思えば私が「先生」と同じ学生だったというのもあるんだろうな。

        (照れもあってただたどしい。からかって遊んだりしていた友達にこんな話)
        (でも言葉の端々にはとても「先生」を尊敬している気持ちがにじみ出ていた)

        (少女は治療の合間に、人々に聞いた先生の話を語って聞かせていた)
        (シンシェの伝説がそのまま一人の人間の伝説になっているような、そんな話を沢山)
        (その時も同じだった)

        だから……ありがとう。
        皆を人を信じる気持ちにさせてくれて。……えへへ。

        (ずびび、わざと音を立てて紅茶をすする。照れ隠しだ)
        (そして紅茶の湯気越しに、少年を見つめる)
        (尊敬のまなざしとはちょっと違う。猫のような、子供のような、人を見定めるための目)

        (気になっていることがあった)
        (同じ年頃の少年が、人のためにそこまでする理由)
        (さっき少しだけ見えた、照れとは違う何かの感情……”後ろめたさ”のようなもの)

        (聞いてみようか。どうしようか。気になるけれど、どう聞いたらいいものやら)
        (じーっと見るだけで、また不自然な沈黙)
        -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:37:19

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  • 貧民街 -- 2014-02-21 (金) 11:02:54
    • (いつものようにルィンディが人々の治療を行っていると、診療所代わりに使っている建物の入り口付近で人々がざわめいている)
      (どこかで建物が崩れたという、廃墟同然の場所の多い貧民街ではよくある話)
      (騒いでいるのは崩れたのが孤児院の一部で子供がいたらしいと誰かが言ったからだった)

      ……どいてくれ!!お願いだ順番を譲ってくれ!!
      子供が……!!子供が怪我をしてるんだ!!
      (よく通る少女の声が響く。並ぶ患者が振り返る中に、子供を抱えたシスターが飛び込んできた)

      (右腕に血の滲んだ布を巻かれてぐったりしている子供をしっかり抱きしめて、きょろきょろ部屋の中を見た)
      (シスターはルィンディに気がつくと駆け寄る。彼女自身も怪我をしているのかぼたぼたと床に血が落ちていた)

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027850.jpg 

      あ……長いの!!
      あのっ…ここに医者がいるって……聞いて…っ……い、今はいないのか?
      子供が崩れた屋根から落ちたんだ…!!
      とっさに私がかばって、怪我をしたのは腕だけのはずなんだけど
      目を開けなくて……どうしよう…先生はどこだろうか…っ

      (「先生」がルィンディなのを少女はまだ気づいていない。泣き出しそうな顔で目の前にへたり込む)
      (……抱いている子供はただ驚いて気を失ってるだけのようで、ぐるぐるに巻かれた布に滲む血も少ないものだった)
      (気が動転しきっていてそのことにも、探している「先生」がルィンディだという事にも少女はまだ気づいていない)
      (泣き出しそうな顔で目の前にへたり込む)
      -- 青璃 2014-02-21 (金) 11:03:40
      • (一人。中年女性。上腕骨の骨折。添え木も当てず、折れたままここに来たためか骨の噛み合わせがずれこんでいた)
        (スリープを局所的にかけて痛みを麻痺させながら骨の位置を正しくし、骨の接癒までヒールをかける)
        (一人。少年。ただのひどい風邪。キュア・ディジーズですみやかに健康状態を回復させる)
        (一人。青年男性。病状は齲歯であった。下顎第二臼歯が黒く深々と抉れている。膿んだ歯肉も合わせて、丁寧にヒールをかけて治癒した)

        (粛然と。煤けた建造物は貧民街にあるまじき静けさを保ち、秩序立てられた空気を満たしている)
        (濃い色の制式シャツを腕まくりして、学園に居るときとなんら変わらない姿で、彼は“白魔法”の施術を続けていた)
        (粗雑な車椅子に乗った少年が患者を見て回り、ベニヤの画板に乗った藁紙へ病状を書き込んでいる。その少年はここでの彼の助手であるらしい)
        (きりきりと木の車輪を転がしてきた少年から紙を受け取る。「マナは足りそうであるな」)
        (その頃、遠い地響きが届いた)

        ……またであるか。最近、多いな。
        (音の正体はすぐにわかった。空にあるものの宿命として、学園艦は時に地震のような揺れを起こす。それは建物の崩落を早める)
        うん。今日のは少し、大きかったである。
        (路地から聞こえてくるざわめきが大きい。相槌を打ちながら話を聞く。「孤児院が……」彼は浮足立った)
        (「私こそこういうとき、冷静でいなくては」内心はらはらしながら、皆を身振りで諌める。弥次馬の声は段々と大きさを増していた)
        (突如、それが破られる。飛び込んできた少女の声に静寂が起こり、すべての視線がそこへと集中する)
        (時間が止まったようにして、キヨリだけが診療所で動き声を上げるものとなった)

        (修道服に濡れた赤がてらてらと光って、滴る液体が点々と足あとを残していく)
        (彼女はおろ、おろとしていて、こんな小さな空間をまるで彷徨うようだった。やがて、足早に近づいてくるルィンディと目が合う)

        キヨリか!?(目を見開き、驚きの声を上げる)

        (彼は、そこで初めてそれがキヨリであることに気がついた。見たことのない表情だったし、それに、全神経が怪我へ集中していたからだ)
        っ……。
        うん、うん……。……そうか。
        わかった、落ちて怪我をしたのだな。
        (狼狽するキヨリの近くへ屈み込み、話を訊きながら、子供の様子を目で確かめる)
        (手を伸ばして、子供の腕を触診する。指先で叩くように。「骨は折れていない、打撲とそれに伴う擦過傷……」)
        (「脳震盪を起こしているかもしれないが、様子から見るに……」彼がそうする間も、キヨリは目を泳がせ、診療所全体を見渡し何かを捜している)
        (「キヨリの、腿の裂傷が酷い」「……随分、無茶な庇い方をしたのだろうな」見ると、キヨリは、縋るような瞳を彼へ向けていた)

        よく聞きなさい 今だけでいい

        (単に、キヨリを落ち着かせるため語りかけたのだと錯覚させる、優しく低い口調でそれは唱えられた)
        (純白の光の粒子が、子供へ翳した手を纏う。薄手の手袋を嵌めたような恰好で、白のマナが魔法の形をとっていく)

        その痛みを忘れなさい その通り それでいい

        (立ち騒いでいた患者たちや弥次馬も、すっかり静まり返った。神聖で柔らかな魔力が、そのあたりを包んでいく)
        (キヨリはきっと、その余波を浴びて傷の痛みが和らいでいくのを感じる) -- ルィンディ 2014-02-27 (木) 19:11:17
      • (部屋の中には患者と手伝いの少年達しかいない。そういう風に見えていた)
        (子供の傷の様子を見るルィンディと、それを手伝おうとする車椅子の少年)
        (見てちょっと考えればわかるはずなんだけれど)
        (子供の顔はどこか鳶に似ていて、そのせいで平静を保てないのだった)

        (……もう一度、先生はとたずねようとした時)

        (低く胸に響く、優しい声がして)
        (白くて暖かい光が、美しい形をとって…………そこで、ようやく気づいた)

        …………ああ。
        そうか………………お前が……。

        (ここに来る前に貧民街にいる沢山の人から聞いた「先生」の話を思い出す)


        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

        「あの先生はな、ある伝染病をこの世から消した一族の人なんだ」
        折れた腕を治してもらった酔っ払いは言った。
        「沢山の怪物と戦っていた戦場にいた医師団の先生なんですよ」
        長く患っていた腰痛を治してもらった老婆が言った。
        「訪れた国の戦争で怪我した兵士を敵も味方も皆一瞬で治してしまって、
         これはきりがないって王様同士があきらめて、戦争がなくなったことがあるんですって」
        彼がいなかったら片足がなくなるところだった少女が言った。

        酒場で、食堂で、井戸のそばで、自分のことのように自慢げに話す人々。
        貧民街には誰にも手を差し伸べられたことのない人間が沢山いた。
        そんな彼らに手を差し伸べて、高額を支払っても治せないような病気を治してくれる。
        その人は、
        黒くて長い髪。御伽噺に出てくるような遠い異国を思わせる顔立ちで
        ……ちょっと変わった喋り方が親しみやすくて。



        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 


        (その「先生」の話を聞くたびに、御伽噺の魔法使いのようだなと笑っていた)

        (そうだ。”魔法使い”……前にそう誰かを呼んだことがあった)


        お前が、皆の言っていた”魔法使い”の先生か。


        (ずきずきと悲鳴を上げていた足の痛みを光が溶かしてくれていく)
        (そんな怪我をしていたこともわからなかった。こんなにざっくり切れてて血が出ていたら流石に気づくだろうに)

        (自分の意思でで緩められないくらいに強張っていた子供を抱く腕が、少しずつ動くようになって子供が揺れて)
        (小さく寝言のようなものを口にして、安らかに眠っている。魔法のおかげだろうか)
        (それを見て、倒れそうになるくらいに、ほっと力が抜けた)

        あ……だ、大丈夫、かな。よかった……す、すまん、騒ぎ立てて…子供の手当てだけお願いできないだろうか。
        私は後…で…も……

        (急に言葉が途切れる)

        (少女の顔は真っ赤になっていた)
        (ほっとしたら急に恥ずかしさが押し寄せてきて、早口に。巻いていた布の下の傷は出血がもう止まるくらいのもので)
        (彼が先生だと気づかなかったこととか、子供のこれくらいの怪我で取り乱しきった自分とか)
        (恥ずかしい)

        (それに)

        ……とても尊敬していたのだ。人々に手を差し伸べる魔法使いの先生を。
        私、彼にあこがれて孤児院で手伝いなんてはじめるようになったのだ……そんな、お前だなんて。
        (声はだんだん大きくなって)
        のんきに会話してた学生が、あの「先生」だったなんて……気づかなかった私って…!!!
        -- 青璃 2014-02-27 (木) 23:50:53
      •  きみがいるのは死の淵 その入り口 そして私は導くもの きみはどちらに行きたい? そうか
          ならば振り返れ きみの終わりはまだ来ない


        (物語を読み聞かせる口調で、一句、一句、静かに確かに紡がれる。この場所は詠唱に包まれて、はるか昔のどこかになる)
        (掌が淡く、治癒の光に包まれた)

        白魔法──────ヒール。

        (魔法の手で子供の額を撫ぜて、腕まで動かす。自然光とも、人工光とも違う宝石のような光の粒子が注いで傷を癒していく)
        そうだ。
        私が“ここ”の白魔道士である。
        (「……ちょっと照れくさいな」その気持を隠すように、キヨリの怪我へも手を翳す。少しして、手から光がほどける。後に残るのは安らかな空間のみ)
        もう、大丈夫であるよ。安心するである。ベッドが余っていたはずだから、その子はそこへ寝かしておこう。
        (寝息を立てる子は、人の手を借りて簡素なベッドへ横たえられた。「あの様子なら、きっと後遺症はないであろう」「傷痕も残るまい」)

        (騒動も一段落。彼は胸をなでおろした。ふと、キヨリがなんだか静かでいることに気がつく)
        (顔が酷く赤らんでいる。どこか、別な場所の怪我や病気を疑い、心がまた張り詰めた。だけれど違うらしい)
        え?

        (言葉の意味をはかりかねた。だが、徐々に強くなる語調が、理解させた。すると目が泳ぎ、こちらも同様に赤面する)
        (「そ、尊敬」患者から似たような崇敬を浴びせられたことはある。けれど、キヨリのような友人からそのような目を向けられるのは初めてのことだ)
        (先程から気になっていた修道服の理由も、聞く前に想像もしない形でわかり、ますます面映ゆくなった)

        (“先生”をしていた顔が崩れ、件の暢気な学生の表情に変わる。恥ずかしいやら照れるやらで俯き加減に、意味もなく慌てながら)
        い、いや……わっ、私も白魔道士然とはしていないであるから。……その、良いことをしているとは思っているが。
        貧民街(ここ)は、不衛生であるし設備も整わないから、私のようなものがいないと医療は立ち行かないのであるから。必要だから、やってるだけで……っ!
        (話が言い訳じみる。照れだけからくるものではない。彼には、後ろめたさがある。罪滅ぼしのような。そういう気持ちで白魔法を使ってきたからだ)
        (赤面しながら、心に鋭い痛みを感じる) -- ルィンディ 2014-03-04 (火) 05:41:54
      • (あたたかく癒し、気持ちを落ち着けてくれる光。それがなかったらきっと混乱してパタッと倒れてしまっていたかもしれない)
        (治癒の光は「魔法」と呼ぶにふさわしい光の粒子。妖精の羽から零れる粉のようだと思った)
        (魔法の一つなのかもしれない声を聞きながら、傷と痛みが消えていくのを感じ……また人々に聞いた「先生」のお話を思い出していた)
        (……癒された子供のすやすやと安らかな寝息が、ようやく意識を元の世界へと戻してくれる)

        (……あわあわとしているうちに全てが終わっていた。ベッドに子供を運んでくれた人に頭を下げて、子供のほうを見る)
        (怪我なんてなかったみたいな様子。立ち上がった自分の足にももう、小さな痛みすらない)

        (ありがとうと伝えようとして視線を戻すと……さっきまでの自分のあわあわは「先生」本人に伝染していた)
        (ともすれば人に恐れられるのではと思うくらいの力の持ち主だというのに)
        (彼よりずっと大人が、自分の親以上に尊敬していると口にしていたというのに)
        (さっきまでの頼れる魔法使いっぷりが幻のよう)

        (赤くなって、うつむいて、しどろもどろに否定する様は)
        (……まるでただの、少年)

        ぷっ ……ふふっ あはは…面白い奴だな先生は!!
        もっとふんぞり返ったっていいのに。良いことをしているのならば照れなくても良い。堂々とするのだ!!

        (噴出して、くすくすと笑う。ばっしん!とルィンディの背中を叩くと、患者達にも笑顔が広がる。和やかな空気が室内に戻ってきた)

        よっし!今日は私も手伝おう!力仕事なら任せろ!!
        その間に私の知ってる「先生」のお話、教えるよ。

        (返事を待たずに、次の患者に話しかけたり、具合が特に悪い人はいないか探し始める。こういうときの動きは誰よりも早い)

        (役に立ちたいと思ったのは本当。でも、それ以上に)
        (……照れだけじゃなくて、その後ろに見え隠れした何かの感情。それが気になって)

        (…………おせっかいだとは、わかっているのだけど)


        (車椅子の助手の少年が苦笑して、彼女にいつものやり方を説明し始めた)
        (いつもより騒がしい診療所は、いつもより少しだけ早く閉じることができそうだった)
        -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:36:57
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        (それから)
        (診療所の前の明かりを落として、手伝いをしていた人間を見送って)
        (ようやく息をつく頃には月が高く昇っていた)


        はい、お疲れ様。蜂蜜をたーっぷり入れておいたのだ。

        (花の香りのするあつあつのお茶を診療机に置いて、自分は近くの椅子に腰を下ろした)
        (しばらくカップを両手で持ったまま、もじもじと不自然な沈黙)
        (よし、と小さくつぶやいて、少年の方を見た)

        さっきあんまりにもびっくりして、ちゃんと言えてなかったんだけど
        その……ありがとう。
        子供や私の手当てのことももちろんだけど……皆を助けてくれていることもなのだ。


        「人を助ける」ということはとても大変なことだ。
        助ける側が手を伸ばしても、相手が信じてその手を取ってくれなければ何もできないだろう?
        ……「先生」の話を聞いて、私も何かしたいと思った。
        たまたま縁があった孤児院で、子供達のために何かできたらいいと思ったのだ。
        その時にな、皆すんなり私の好意を受け入れてくれたのだ。

        正直驚いた。小娘に何ができるのか、同情かと、追い返されたりすることも覚悟していたから。
        前に、そんな風に差し伸べた手をなかなかとってもらえなかったこともあったからさ。

        まあどこも人手不足だから、手を貸してくれるなら誰でもって状態だったけど。
        ……でも
        「助けようとする人を信じる」
        そういう土壌がすでにできていたから受け入れてくれたのが一番大きかったのだと思うのだ。
        今思えば私が「先生」と同じ学生だったというのもあるんだろうな。

        (照れもあってただたどしい。からかって遊んだりしていた友達にこんな話)
        (でも言葉の端々にはとても「先生」を尊敬している気持ちがにじみ出ていた)

        (少女は治療の合間に、人々に聞いた先生の話を語って聞かせていた)
        (シンシェの伝説がそのまま一人の人間の伝説になっているような、そんな話を沢山)
        (その時も同じだった)

        だから……ありがとう。
        皆を人を信じる気持ちにさせてくれて。……えへへ。

        (ずびび、わざと音を立てて紅茶をすする。照れ隠しだ)
        (そして紅茶の湯気越しに、少年を見つめる)
        (尊敬のまなざしとはちょっと違う。猫のような、子供のような、人を見定めるための目)

        (気になっていることがあった)
        (同じ年頃の少年が、人のためにそこまでする理由)
        (さっき少しだけ見えた、照れとは違う何かの感情……”後ろめたさ”のようなもの)

        (聞いてみようか。どうしようか。気になるけれど、どう聞いたらいいものやら)
        (じーっと見るだけで、また不自然な沈黙)
        -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:37:19
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ひとではないものの心 Edit

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    • (飛行学園都市エリュシオンでもクリスマス!)
      エリュシオン内部の機関街では技術屋の店が多い)
      (人が多ければその分ご飯どころやお菓子のお店もいっぱい)
      (クリスマスなのだから貧民街の孤児院にお菓子でも持って顔を出そうと思ってうろうろ)

      ……しまった……(人ごみの中、つぶやく)
      (昨日見つけたおいしいパフェのお店、休憩しようと寄ってみた)
      (そこはガラスごしに雪が見れるという珍しい場所で)
      (つまりなんというかデートスポットなのだ)

      これがアウェイというやつか……。
      (おめかしした綺麗な女の子と幸せそうにしている男の子、店の席はそんな輩で埋まって……)
      (寂しいという気持ちに押しつぶされそうになる。いつもと同じ制服姿でしゃれっ気も何もないのとか、余計に)
      ……(・v・)(つらい)
      -- 青璃 2014-02-10 (月) 22:35:31
      • (カップルはえてしてムードを重視する。特にクリスマスともなればそれはなおさら)
        (店の端から眺めていくと、同い年くらいの学生カップル、その次は女性のほうが年上らしい組み合わせ、その隣は大人びた男性と若そうな少女……と)
        (年齢差や装いの違いはあれど、そのほとんどが男女の組み合わせで、例外といえば仲の良い友達同士で連れたってやってきている女性同士の組み合わせがちらほらある程度)

        (……の、はずなのだが)
        (あちこちに幸せの笑顔が灯るムードなど知ったこっちゃなく、無表情でパフェをかっ食らっている背の高い黒尽くめの男がいる)
        (黒詰め襟にハリネズミのようにつんと立った黒髪。その中で特に目立つのは、燃えるような深い緑の双眸と、左半顔に刻まれた髑髏めいたタトゥー)
        ふむ。(何か納得したような吐息を漏らしつつ、青璃がよく知るそいつは店の特製パフェを食べていた。三人前くらいのやつ) -- 2014-02-10 (月) 22:39:38
      • (お好きな席へどうぞ。笑顔で言うウェイトレスさんもかわいくてまぶしい)

        (好きな席へって言ったって……どこの席も辛くて好きではない…!!)
        (そう言い返したかったけど、ウェイトレスにそんな事言ってもしょうがない)
        (あ、待ち合わせですか?と追い討ちのような台詞まで来た)
        (おおおおのれ ひとりだ!!ひとりだもん!!!と言い返すこともできずに店の中を見回し)

        (……うわ、このアウェイのなか男一人って言うのがおる。すごいな。学生か)
        (珍しい、この学園の制服でもないとは。というか少々食いすぎではないだろうか………)

        ………………………………………………………………あれ??

        (思わず高速機動。ウェイトレスの視界からは消えたようにしか見えないだろう)
        (見慣れた男の横に立って、口をパクパクさせている)

        か、か、 か ……カゲツ?!あああれ?あれれ?!
        な、なんで??何かの罠か?!有次の置き土産の罠?!
        嘘、どうして、私ついにカゲツあいたさに気がふれたのか?!
        (言ってるうちに泣き出しそうになってきて、ぷるぷるしている)
        (店にいる人間たちの視線を一気に集めているのも気づかないくらいに ぱにっく)
        -- 青璃 2014-02-10 (月) 22:54:15
      • なんだ、やかましいな(からん、と空になったパフェのグラスにスプーンを放り投げながら、男は言った)
        せっかくのクリスマスで誰も彼も浮かれておるのだ、もう少し静かにしておけ。雰囲気というのを人間は大事にするのだろう?
        (さっぱり雰囲気を大事にしていない当人が言うと非常に違和感がある)
        (彼の名はカゲツ。本来の名は別にあるが、青璃はそのように呼ぶ。彼もそのように名乗る。人の姿をしているときは)
        (その本性は爪の鋒、趾の一本に至るまで妖気を漲らせた大妖魔、なのだが……)
        まあとにかく座れ。まだ注文が来る、少しくらいなら分けてやってもいい。
        (カゲツは尊大に言うと、向かいの席をスプーンで示した。その間にまたパフェが運ばれてきた。二人前ぐらいのやつ) -- 2014-02-10 (月) 23:03:04
      • こ、これで落ち着いていられる人間がいるものか!!あの鶸だって私が来た時は盛大に驚いたのだぞ!!
        (がおー!!とほえんばかりに半泣きで主張。けれど「クリスマス」「雰囲気」という言葉にようやく我にかえる)
        (周りの視線、うろたえているウェイトレス、パフェを運んできたウェイターの困った顔)
        あっ
        はい
        (……すとん。コートとマフラーをとってすなおに向かいに座った)
        (正気に戻る前に抱きつくくらいしとけばよかった。真っ赤な顔でパフェの前に縮こまる)
        (ひとくち、また一口とたべていくうちに上品な甘さがパニックになった心を少しずつ落ち着けてくれる)
        (同時に、夢じゃないんだなって実感して。でも、なんでここにいるんだろうと普通の疑問は残るわけで)
        (店が落ち着きを取り戻した頃、ぽそぽそと口を開いた)
        ……も、もしかして、その……私に、会いに来てくれたの、か?
        昨日こちらのこと色々話した後に会えなくて寂しいって、言ったから……?
        (ちらりと、大きなパフェ越しに上目遣い)
        -- 青璃 2014-02-10 (月) 23:18:37
      • いや、それはない。
        (二秒である。恋する乙女のいじましい心とか、ディレンマとか、そもそものムードとか、そういうのを完璧にぶち壊す一言であった)
        あの戦いの折にも言ったが、吾(わし)は妖魔ぞ。本来であれば、こうして主らとやりとりをしているだけでも例外中の例外なのだ。奇矯なことを申すのはそちらのほうよな。
        (古風な言葉遣いが、このカフェで一人パフェをかっ食らっていたという状況となおさらにアンバランス。表情を変えぬままにプリンをすくって食べる。沈黙)
        主がいっておったろうが、このあたりの「ぱふぇ」が美味いだのどうだの。故に確かめに来た。それだけのことよ。
        (照れ隠しとかの言葉ではない、全き真実であるとその顔と髑髏の紋様に書いてあった) -- 2014-02-10 (月) 23:22:43
      • だよな!!(・v・)=3=3 
        (想定内の回答だった。答えにかぶるくらいの速さで口にして)
        (古風なしゃべり方も懐かしい。自然とにこにこと笑顔になっていた。目の前の妖魔には不思議に思えるかもしれない)
        (がっかり、というよりも やっぱり、と思う。しれっと冷たくも取れる言葉も今日は嬉しかった)
        (斜歯のからくりごしにしか聞けない、見れなかった姿がそこにあるのだから)
        (それに、妖魔に人と同じ気持ちを期待するほうがおかしいのは良くわかっている)
        (パフェのおいしさがちょっとだけ恨めしくもあり……でも)
        (これのおかげで会えたのだから感謝すべきだなと、食べ終わるまでは言葉少なく、しっかりと味わった)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027612.jpg 

        ……相変わらずなのだ。でも、来たかいはあっただろう?こちらの甘味もなかなかなのだ。
        (そう笑った後、少しだけもじもじと言いよどんで)

        あ、あのさ、せっかく来たのだ。少しここを見ていかないか。そこのガラス戸から外に出れるのだ。
        雲の上だが、人工的に雪を降らせているらしい。
        (立ち上がって、手を差し出してみる。いわゆるちょっと手つないでデートでもしないかというあれなのだが)
        (……この妖魔には、伝わるだろうか)
        -- 青璃 2014-02-10 (月) 23:49:52
      • うーむ。ふむ。なるほど。ほう、これは……やはりな、そういうことか……。
        (何か納得したり驚いたりしながらパフェを食べていたので、青璃が立ち上がったことにさえ気づくのが遅れた。見上げる)
        空の上を翔ぶ大地。人間がやりそうなだいそれたことだ。やはりこの世界の連中は面白いものよ。
        (口の端を笑みに歪ませる。意図を察したかどうかはその表情からはわからないが、差し出された手には手が重ねられた)
        まあよい、妖魔とてこの身では腹ごなしも必要だ。付き合(お)うてやろう。吾の道行で歩むものは地獄くらいなものと相場が決まっておるが、主はほとほと変わった女よ。
        (なお、会計は金髪コンビにツケられた) -- 2014-02-11 (火) 00:11:27
      • (伝わったのかそうでないのか、わからなかったけど、カゲツの体温が手から伝わる)
        (本当は骨の姿の妖魔なのだから、これは幻なのかもしれないけど)
        (手をとってもらえた事実が嬉しくて、にへらっとゆるゆるな笑顔)
        (会計が鈴鳴家につけられている事も、というか支払いすっかり忘れてた)

        あいかわらずまいぺーすだな…では今日は私が案内人となろう!たまにはこういうのも悪くないぞ、きっと!

        (手を引いて、ガラスの向こう……雪の世界へ)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027613.jpg 

        (そこは人工的な小さな森。カップルでごった返しているかと思えばそうでもなく)
        (奥に進めば進むほど人影がなくなっていた。珍しげに空を見上げながら、カゲツの手を引っ張る)
        ここな、雪とか雨とか縁がなくてな。季節を感じるのも一苦労だ。
        そちらに雪が降っている時、こっちにも降っていてくれれば少しは寂しさもまぎれるのにな。
        (ぱらぱらと舞う雪。振り返ってじーっとカゲツの顔を見る)
        ……私がいなくて、さみし……いや、ふべんだな、とか、ものたりないな、とか、思わないか?
        (握った手をゆらゆらさせて、答えを待ってみる)
        (寂しいとか、そんな甲斐のある言葉が返ってくることは期待していない)
        (だけど、聞かずにはいられないのが乙女心というもの)
        -- 青璃 2014-02-11 (火) 00:45:41
      • 寂しいぞ。
        (そしてそういうときほど、この男は、この妖魔は正反対のことを言うものだ)
        いや、正しく言えば。吾ら妖魔は常に寂しいものよ。常に満たされぬ、常に飢えている。常に羨んでおる。
        (雪が彼に積もることはない。触れたそれは緑色の鬼火へと変じてぼう、と消えていく。妖魔の業だ)
        だからこそ吾ら妖魔は人を食らう。人に仇なし、人をたぶらかすのだ。
        青璃よ。主は人でありながら吾を求める。まあ、そういうものが今までいなかったわけではないが……。
        それは主もまた、永遠にその求める心、羨む心を持ち、己が内側で燃え続ける炎に苛まれ続けられる道ぞ。魔とは満たされぬが故に魔なのだ。
        (白い景色のなか、ただ一人男だけが、ぽつぽつと灯る鬼火に包まれている。ともすれば不気味であり、幻想的な光景)
        ……だが、主はきっと「それでも」というのだろう。それが主という女だからな。
        (片手をポケットに入れたまま、妖魔は笑った。髑髏の紋様もまた笑みに歪む)
        吾はそういう主が愛らしい。泣き、悲しみ、悩むのもまた人だが、どうせならば笑っていたほうがよかろう。陽のもとに在るものなのだからな。

        ……どうだ。少しは気が紛れたか。妖魔に気を揉ませるとは、なんとも難儀で貴重な体験だぞ。誇りに思え。 -- 2014-02-11 (火) 00:51:57

      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027617.jpg 

        (……返ってきたのは、思いがけない言葉)
        (緑の炎がきょとんとした顔を照らす)
        (妖魔の言葉は静かな雪と同じように心にしみこんでいく。とても綺麗だけど、ひんやりと冷たい)
        (笑顔に胸が痛む)
        (笑ってくれるのはとても嬉しいのに)

        (首をふるふるとふった。手をそっと離して、痛む胸を押さえる)
        ……気がまぎれるどころか、余計に気持ちがぐしゃぐしゃになった。
        この、寂しくて、恋しくて、泣き出したくなるような気持ちをいつも抱えているのが妖魔なのだろうか。
        会えないだけで苦しくて、幸せそうな人間がうらやましくて、

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027618.jpg 

        私だって皆みたいに好きな人と踊ったりしたかった。今日だって……デートの約束とかしてみたかった。
        そんなの無理なのわかっているのに。すべてを呪ってしまいそうになった。

        ……そうだ、呪いのようだ、まるで。

        (鬼火が小さく燃える中、一歩踏み出した)
        (触れたら自分も火に焼かれるだろうか。さっきまで手をつないでいたのに、ふとそんなことを思った)

        そして、お前に恋する私もまた同じ呪いにかかるのか。

        (とん、と雪を軽くけってカゲツの胸に飛び込む)
        (ぎゅっと体を抱いて顔を見上げる)
        ……それも悪くない。お前と同じなら。

        私で満たすことはできないのだろうか。
        満たされれば、お前はお前でなくなってしまうのかな……。

        浅葱や母上が何故あんなふうに命を捨てられたのか、今ならよくわかる。
        何でもできる、お前のためなら、お前を手に入れるためなら、お前が愛しいといってくれるならば。
        この呪いに耐えてみせよう。

        (本当は、無理かもしれないって思ってる)
        (いつかこの気持ちは自分を焼いてしまうかもしれないと思うほど、苦しい時があるから……)

        (だけど、涙が滲んでしまっている顔でも、誇らしげに笑ってみせた)

        ……「それでも」私はお前が好きだ。

        ふふっ、パフェのついででも、会えて嬉しかったぞ。
        -- 青璃 2014-02-11 (火) 01:46:05
      • (しがみつくように己に抱きつき、見上げながらでも不敵に笑ってみせる少女)
        ああ。
        (嗚呼。これだ。このひたむきさ。壊れそうなほどに弱いくせに、何よりも強いと嘯いてみせる、その不敵さ。これが、人間なのだ)
        (妖魔は思う。彼女は己を愛するがゆえに妖魔になりたいという。だが彼女が「それでも」という限り、彼女は魔になることはないだろうと)
        (それは寂しい。だが、妖魔同士でその寂寥感が満たされることはありえない。人は弱さを内包するが故に強くあれるがように)
        (この寂しいという感情があらばこそ、愛しいという心も芽生える。妖魔同士では子を成せないがゆえに、妖魔がともに愛しあうことはなく、しかし魔は人に惹かれる)
        主はいい女だ。もっとよい男に惚れておればよかったものを。人にとっての損失だぞ。
        (青璃の震える顎に手をやる。穏やかな笑みのなか、緑色の双眸に鬼火が揺らめいた)
        ならばそう在れ。「それでもと言い続けろ」。お前が折れそうになるたび、吾はそういってやろう、青璃。

        (一瞬だけ、緑と白が、青と緑が、交錯した)
        (雪よりも冷たい唇。鬼火よりも熱いときめき。それが交錯し、触れ合い、離れた)

        あいにく吾は妖魔だ。人のように語らい、踊り、笑い合うことは出来ん。だが向き合うことは出来る。魔は人の対岸に在るものゆえに。
        苦しい時は存分に泣け。お前の仲間はそれを見過ごしたりはすまい。そうして誰かを求めることが出来るのが、人だ。
        ……泣き止むまではこうしていてやる。存分に泣け。
        (そして少女を抱きしめ、妖魔は言った。二人を包み込むように、ぽつ、ぽつと、緑に染まった白い鬼火が揺らめき続けていた……) -- 2014-02-11 (火) 01:57:24
      • 一番厄介な者に惚れるのが私の血筋のようだから。仕方がないのだ。

        (恋ゆえに妖魔となった母は忍神の男を、子は消え逝く定めの父を愛し短い命を散らした)
        (そしてその残滓のような存在の私は、母の代から見守り続けた妖魔を愛することになった)
        (……呪いだと、不幸な女達だと、きっと人は言うだろう)

        でも それでも……

        (それでも)
        (私たちは)

        幸せだよ。

        こんな気持ちを知ることができたというだけで、生まれてきてよかったって思うんだ。

        (雪で冷えた顔に、妖魔の手が触れる)
        (どきんと胸が高鳴った。そう、この気持ち。息が詰まって、叫びたくなるくらい苦しい)
        (でもとても心地いいのだ)

        http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027622.jpg 

        (緑の瞳がとても近くなったから、瞳を閉じる)
        (ほどなくして、冷たい唇が触れて……)

        (……このまま死んでもいいと思うくらいに、幸せな気持ち)
        (腕の中はとてもあたたかい)
        (幸せで、嬉しくて、苦しくて、涙がこぼれた)

        一緒に踊れたらよかった。
        あの優しい人々の中で一緒に笑えたらよかった。
        お前が……人間ならよかった。

        ……でも、どうしてかな、人だったら、こんなに好きになっていなかったって思うんだ。

        私は、妖魔のお前が好き。
        人の形をとらなくなっても、気持ちは変わらなかった……自分でも不思議に思う。

        (涙がこぼれる中、独り言のようにつぶやく)
        (愛しさも寂しさも皆涙になって、妖魔の胸にしみこんでいく……)



        (……いつの間にか、人が降らせた雪はやんでいた)

        (その後は二人で甘いお菓子の店を回って)
        (カゲツは向こうの世界へもって帰るお土産を、私は孤児院の子供達へのお土産を両手にいっぱい抱えて)

        (二回目のクリスマスの日も、幸せにすぎていった……)




        (大丈夫)
        (鳶も鶸も、とても強い。新しく頼れそうな人間とも知り合えた)
        (必ず有次の残した穴を見つけて、三人で帰るから)


        (だから、もう少しだけ)
        -- 青璃 2014-02-11 (火) 03:45:42
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png

想うということ Edit

  • 体育祭

    • キャンプファイヤーの火と、フォークダンス。ぼんやり眺めてようやく気づく。

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027597.jpg 

      ……そうか、あいつはこの世界のどこにもいないのだ。
      踊ろうって言いたいのに。

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027598.jpg 

      雨かと思ったらこぼれてきた涙だったとか、そんなありきたりの経験をする。
      そんなことわかってたことだ。と涙をぬぐって人の輪にかけていく。

      ……浅葱が現世に戻るのを嫌がった理由が、分かったような気がした。
      -- 青璃 2014-02-10 (月) 03:59:59
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png

死者の夢 Edit

  • 某日

    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079876.gif 

      「母上、我輩弟が欲しい!」

      銀髪の鬼の子が、母鬼に抱きついて言った。
      近所の狐の子に弟ができたのでそれが羨ましいのだ。
      母鬼は目を丸くして、それからちょっと寂しそうに笑う。

      「そうねぇ、私ももう一人くらい欲しいな。あの人にお願いしてみようか」
      「やったぁ!!約束なのだ!弟、弟だからな!!妹もいいけど…あ、どっちもでもいいぞ!」
      「貴方は欲張りね……私にそっくり。うん。いいわ。約束よ」

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027510.jpg 

      あれはいつのことだったか……そうだ、確か母上が亡くなる少し前だった。

      自分の中に閉じ込めた忍神の力を抑えきれなくなっていて、その力を抱いて封じられることを望んだ人。
      あの時もう自分の死を覚悟していたはずだ。

      「遊女はね、嘘つきだけど、女同士の約束は守るのよ」

      そういつも言っていた母が初めて破った約束。

      ……どんな想いであの約束をしてくれたのだろう。


      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst079861.gif 




      目が覚めると涙で頬が濡れていた。
      ……これは私の体の記憶。
      かすかに残った「浅葱」の記憶。

      「弟か……」

      ベッド代わりのソファの上でつぶやく。
      今日は鶸と鳶はまだ帰ってこない。二人いっしょだから心配はないとおもうけど。

      ご飯でも作ってみようか。へたくそだけど、サンドイッチくらいなら。
      あと、何か甘いもの。アーモンドトーストとかどうかな。あれは楽だ。

      材料を流し台に並べて、フライパンをあたためながら卵をかき混ぜる。
      早く二人とも帰ってこないかな。ああでも、ちょうど料理ができる頃が良い。

      ふと、手が止まる。



      ……私はもう浅葱ではない。青璃という新しい魂だ。
      でも時々浅葱の記憶と思われるものが夢に出る。
      ……私は青璃でいていいのだろうかとその度に思う。
      前に浅葱の記憶が強くなった時は、また眠りにつくことを彼女は選んでいた。
      愛する人はもうこの世にいないから、自分だけ生きるつもりはないと。

      それでも、私は迷うのだ。
      生きることの尊さを知っているつもりだから。

      …………鳶も、こんな気持ちになることがあるのだろうか。

      私たちは作られた人間だ。
      創造主のいない今、体に何かあっても直すことのできる者は存在しない。
      それは私をとても不安にさせる。

      私はいいんだ。でも、鳶や姫は…?
      あの子達に何かあったらどうしよう。
      鳶の体、大丈夫なのかな…私が魔法使いだったらよかったのに。



      母上…浅葱の母上様。どうか私の弟を守って。


      -- 青璃 2014-02-04 (火) 03:45:41
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png

聖なる夜のはちみつ生姜。(2) Edit

  • 聖夜、自宅にて(2)
    • 鳶が帰ってきたのは、朝になってからだった。




      ……流石に馬鹿で鈍感な私でも、鳶が戦いの後だというのはわかった。
      自分達の目的を思い出す。ここに私達は遊びに来たのではないのだ。

         ……でも、聖夜くらいよいではないか。戦いを忘れても。ほっぽってきたらよかったのに。

      忍というのは、自分を犠牲にする生き方しか知らない者が多くて。鳶は特にそうだ。
      それは正しい生き方なんだろう。私もそうなるべきなんだろう。

      でもそれは、まだ先でいいと思うんだ。
      道具として扱われ続けて、やっと人に成れたばかりなんだから。
      もっと、人生を楽しんでもいいのではないのか。特に、お前は。

      ……帰ってきた鳶に言うべきか悩んだけど……言わなかった。
      誰かのために戦ってきた人間に、今一番必要なのはそんな言葉じゃないって思って。

      きっと今一番必要なのは、私ができることは

      「おかえり!!」

      笑顔でこう言う事。眠い目を必死でこする。


      「お茶の用意はしてまってたんだけどなー?午前様とはとびもなかなか隅には置けぬ」
      「あ、着替えついでに鶸を部屋から引っ張り出してきてくれないか?起きてると思うのだけど」
      「照れてしまって出てきてくれないのだ。鶸は今日私が……」

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027484.png 

      笑顔のままで昨日あったことを続けようとしたら、鶸の部屋の扉が勢いよく開いた。
      すずしい顔だけど、とっても素早く私の首根っこを掴むとぽいっとソファーに投げた。
      そのまま台所に立ち、冷蔵庫から下準備された食材を引っ張り出して…リズミカルな包丁の音。


      ぐう、とお腹の音が鳴る。そういえば何も食べていなかった。
      多分、鳶も、鶸も。

      「……お腹すいた。鳶もおなかに余裕があったら一緒に食べよう?」

      鶸ーいっぱい作ってって足パタパタさせながら頼むと、黙ってお茶でも入れてろと言われる。おのれ。

      「ほら、鳶は早く着替えてくるのだ。熱々のあまーいお茶がまってるぞ」

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027481.png 

      「そうする」と答えた鳶の表情は、マフラーを口元まで巻いていたからよくわからなかったけど。

      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027483.png 



      笑っていたらいいなと願う。


      -- 青璃 2014-02-02 (日) 21:59:50
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png

聖なる夜のはちみつ生姜。 Edit

  • 聖夜、自宅にて
    • 「ただいまー」
      鍵を開けて扉を開いて……でも、誰もいない。
      当たり前なのだ。
      今日はクリスマスパーティがあったのだから、鳶も鶸もそっちに行っているはず。
      わかっていたのだけど、暖かい部屋でおかえりって二人が言ってくれるんじゃないかってほんのり期待して。


      結局貧民街から学園都市の外れの方へ行ってみたけれど雪は見られなかった。
      雪が好きなわけじゃない。元にいた世界と同じものを見たかっただけだ。
      窓の外の星空はとても綺麗だけど、星の数も場所も違うのだ。


      暖房を入れてごろんとソファーに横になる。
      汚れた服を着替えなくてはいけないのだけど……怒る人もいないから。
      肩から下げていた袋を胸に抱きしめて、丸くなった。
      もうホームシックというやつなのだろうか……無性に寂しい。
      袋の中身は大きな骨。ひんやりとした冷たさがひとりぼっちになったような気持ちにさせた。

      寂しい。今日はクリスマスなのに、皆がいない。笑いかけてくれる人達がそばにいない。

      ただちょっと騙されただけなのに、パーティにいけなかっただけなのに、
      こんなに小さなことで、こんなに悲しいなんて。
      皆がいたらきっと少しも気にすることなんてなかった。
      …………当たり前のことがとても幸せなことだったのだと、今更ながらにかみ締める。


      「……カゲツ」
      滲んでくる涙。誰かの名前を小さくつぶやいて……… ……。

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png 

      カチャン。
      鍵の開く小さな音に飛び起きる。

      「おかえり!!」

      帰ってきたのは鶸だった。涙のあとの残る目元をぬぐって笑顔で出迎える。
      鶸は何故か気まずそうな雰囲気だった。見た目はいつもと変わらないのだけど。
      きょとんとしていると、彼の持ち物とは思えない布袋を押し付けられた。なんと大金だ。
      同時に投げかけられた言葉で、このお金が何なのかを理解する。


      ……一瞬だけ触れた手はとても冷たかった。ずっと外にいたんだ。
      あの寒空で、誰かを……私を騙した男を、追いかけて。


      ……取り返してくれたんだ。

      孤児院のためだって言われて戦うのを見世物にしていた……私の気持ち。


      http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027431.jpg

      すぐにありがとうって言いたかったのに、なかなか声にできなくて、
      もたもたしてるうちに鶸はあっという間に部屋に消えた。

      こちらを一度も見なかったので、表情はぜんぜん見えなかった。
      …………もったいないことをした!!

      「……ひ、鶸!!な、なんでにげる?!ありがとうくらい言わせるのだ!!」

      ドンドンドン!部屋の扉をたたく。返事なんてあるわけない。
      ひとしきり呼びかけてみたけれど、やっぱり態度は変わらない。
      扉にこつんと額を当てて、最後に一言だけ。

      「……ありがとう。素敵なクリスマスプレゼントなのだ」

      やっぱり返事はなかったのだけど。今はまあ、それでいい。
      きっと気持ちは伝わってるから、それでよかった。

      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png 

      しょうがないので、お茶でも入れることにする。
      きっともうすぐ鳶も帰ってくるだろう。そうしたら出てくるかも。
      冷え切ったからだがあったまるように、紅茶にたっぷり生姜と蜂蜜を入れたのを作ろう。
      料理はさっぱりできないけれど、食後のお茶を入れるのは得意だった。

      カップもポットもお湯に浸してってやりながら、自然と鼻歌なんて出てしまう。



      いつの間にか、寂しいなんて気持ちはどこかへいってしまった。


      http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png 
      メリークリスマス。
      近くの空の、遠くの空の、どちらの仲間達皆に、いいことがありますように!
      -- 青璃 2014-01-30 (木) 09:45:00
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png -- 2014-02-02 (日) 21:04:31
    • フルカラーにできなかった負け犬…とりあえずごはんをたべるのだ。 -- 青璃 2014-02-02 (日) 21:03:02
      • お、思えば自分から割り込むのはリアル一年ぶりとかそういうのでは…話をぶった切ってしまってすまなかった(はあはあどきどき) -- 青璃 2014-02-03 (月) 03:53:10
      • もちょっと時間あるからなんかするか… -- 青璃 2014-02-03 (月) 03:56:14
      • うどん…うどんがな… -- 青璃 2014-02-03 (月) 06:26:21
      • そういえばわざわざ長髪を短髪に見せている理由ってあるのか? -- 2014-02-03 (月) 09:51:51
      • それなー髪長いと鶸が浅葱を思い出すかなって思って短いのだ。
        あと初め男装するつもりだった}利とかそういう中の人の事情もあった!
        -- 青璃 2014-02-03 (月) 15:08:10
      • あのバナーはひよこに差し替えてやったので無害になられた(すやぁ) -- 青璃 2014-02-04 (火) 07:22:38
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png -- 2014-02-06 (木) 06:33:57
    • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027549.jpg -- 青璃 2014-02-06 (木) 06:34:47
      • 私だっていろっぽいとこある!!…ある…たぶん…ZZZ… -- 青璃 2014-02-06 (木) 06:36:15
  • ここでいいのかな、相談ここでいいのかな。えろいキヨリちゃんがエロくて眼福だったので流すの辛いけど!
    えーと、前にお願いしましたトロフィーってどうなっております…? -- オルガ 2014-02-09 (日) 20:17:38
    • いいんだ(いいんだ)トロフィー今描いておるよー最後に持ってこようかと思ってたんだけど、早めにあったほうがよいのならさっと仕上げてくるのだー -- 青璃 2014-02-09 (日) 20:20:21
      • うん、自分の霊圧が決勝終了まで持つかどうか不安なので、早めにあったほうがいいかもしれない。トロフィー受賞を誰かに任せるかもだし。
        霊圧が落ちて誰かに任せるときは運営本部でそんな相談をしようと思うので、それじゃあ不躾ですが早めにお願いしてもよろしいでしょうか。 -- オルガ 2014-02-09 (日) 20:25:12
      • 了解いたした!では40分くらいには持っていくのでー -- 青璃 2014-02-09 (日) 20:26:38
      • はやい
        ありがとうございます!お願いします。運営本部の方にコメントください。 -- オルガ 2014-02-09 (日) 20:27:25
  • てすと -- 青璃@水着さん 2014-02-19 (水) 02:41:18
    • よっしゃ -- 青璃@水着さん 2014-02-19 (水) 02:43:04
      • それ、そのまま姿勢をなおすと骨が股間に食い込むようですが
        そういうタイプの自慰行為とみなしてよろしいでしょうか -- 2014-02-19 (水) 02:45:27
      • 違うから!!!!!揺れるから足で抑えてるだけだから!!やめろぉ!!そういうえに見えるだろ!! -- 青璃@水着さん 2014-02-19 (水) 03:22:34
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027820.jpg 
        思えばこうやって寝ているので食い込むくらい今更なのではと思った…(ねむい) -- 青璃 2014-02-19 (水) 06:50:12
      • こめんと流して新しく一人遊び…って思うんだけど…なんか流すのが寂しくてごろごろする。 -- 青璃 2014-02-19 (水) 07:07:35
      • この骨が私のピンチになったときに武器にかわってくれるってカゲツがいってたからそのひとりあそびをしたいのだ。
        あとシノビガミの封印が弱まったっていうのをやって、一足先に帰る。みたいな。
        この辺は全部一人遊びでいいのだけど…なんか機会があったら思い出作りしたいなー -- 青璃 2014-02-19 (水) 07:19:21
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png
    • 私いい事考えたんだ。もうこっち(自コメ)に書き込んできてもらえばいいんじゃないかって…!! -- 青璃 2014-02-21 (金) 08:24:21
    • んーなんかコメントが飛ぶ… -- 青璃 2014-02-21 (金) 08:26:33
      • よしよし -- 青璃 2014-02-21 (金) 08:27:23
      • というわけでそのようにしよう。画像も使えるしいつでもいいからきてねって言えるしすごくいい考えなきがしてきた!! -- 青璃 2014-02-21 (金) 08:27:53
      • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp027851.jpg -- 青璃 2014-02-21 (金) 11:11:40
      • いってきたけど……やっぱり直接出向いたほうが良かった気がする!! -- 青璃 2014-02-21 (金) 11:12:54
      • おはようございますルィンディさんです。行動の指針が決まったのでようやく余裕ができたのである! ……あれ……? 一週間前……?
        と、とにかくあれであるよ! 息抜きだから私はなんのしがらみもなく適当にレスをしますし適当な時間に返すである!! イエス!! -- ルィンディ 2014-02-27 (木) 19:14:00
      • おはよ〜なのだ〜(お風呂はいってた)いいんだ。色々考えることとかいくとことかあったみたいだし…!!
        パンクしそうだったらいつでも終わりでよいからのーそういう時は適当に〆とく!ありがと…!
        のんびりのんびり(シュークリームをお出ししつつ)} -- 青璃 &new{2014-02-27 (木) 20:56:59
      • もぐもぐ(シュークリーム食べつつお返事) -- 青璃 2014-02-27 (木) 21:03:31
      • 我が名はビアードパパ期間限定さつまいもクリームシューを愛するマン……。カスタードは食べると人生が充実しますである。(サクッ トロォーッ)
        ククク……ならばそうなったらば遠慮なくそうさせて貰う……! それまで存分に気分転換させて貰うがな……!! -- ルィンディ 2014-02-27 (木) 22:14:34
      • ぐぐってみたらなにこのおいしそう!!!おのれ…!!!甘いものを補給して脳に栄養をおくるのだ!!
        フフフ…レス私長いけど変事は短くて大丈夫だからな……ここにそのうち絵が加わるのでさらに長くなる…ククク…(もきゅもきゅ)
        わりとお気楽なお話なので、はい…ゆるゆるとあそんでなー(口直しに濃い目の紅茶を入れておく)
        -- 青璃 2014-02-27 (木) 23:56:07
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst084710.png -- 2014-03-02 (日) 06:58:24
    • お掃除しておくのだっ!(ぺかー) -- 青璃 2014-03-02 (日) 06:58:54
      • 居るっぽいので返信。私の名簿にある死に設定が癒やされていきます……!! 物語の部分を拾われるとは思ってもみなかった!
        でもね、わりとキャラ設定の根幹部分だったりするのであるよ……。放浪して各所の人を癒やすと同時に、悪人には呪いをかけて裁いていたという。
        とにかくそこ拾ってくれたおかげで心置きなく過去設定に書けるよ……!! -- ルィンディ 2014-03-04 (火) 05:50:33
      • 多分長いのは恥ずかしがるっていうのもあって自分のこと少ししかいわないだろうなぁ→シンシェの伝説と混ざる→患者の好意もあるからさらに話が盛られるだろうな…みたいな!
        よかったーその辺拾ってる人まだあんまいなかったんだな…!!せっかくなので色々知りたいので聞いてみようそうしよう。
        悪人に呪いをっていうあたりは噂にもなってないだろうからな……なんか役に立ったのなら嬉しいのだ…!
        あ、わりといつでもパソコンの前にいるので大丈夫です(キリッ)遊んでないよ仕事してるよ うん。
        お返事してくるーのだー三十分か一時間くらいかかるかもー ま、ルィンディのお返事は例のごとくいつでもだいじょぶ…!!
        -- 青璃 2014-03-04 (火) 06:15:49
      • ククク……ずっと拾って欲しかったが、見てわからないもの、行動にあらわれないものって拾いづらいものだよな……!! 一応裏の側面も物語になっていて、悪いことすると蛇が来て石にしちゃうぞ、みたいな夜話に使われてたりするわけですね。ただしシンシェとは結び付けられてない形で。ええ。黒魔法をぜんぜん使ってなかったので明かすというか追記するタイミングを失ったね。(遠い目)
        よし私はこれから一人遊びをするから燃料にさせていただく。一人遊びだけずっとしているとRPのエンジンが鈍るのである。私は無事に星を落とせるのだろうか……?(フェードアウト) -- ルィンディ 2014-03-04 (火) 06:55:03
      • あ、ちょっとなおす 最後の方直す -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:42:18
      • なおしたー(ぺかー)
        長いので必殺2分割にしておいたのだ!下のほうのレスにお返事をもらえると嬉しいのだー。
        医療行為の動機やら色々選べるネタふりになるようにしてみたよ…!!
        ほら、裏の物語を話したりとか、黒魔法の話もしていいんですよ……だしにくそうな設定置いてけ…置いてけ…なあ…ええやろ…。
        次の私のレスあたりで〆られそうなら〆ておくのだーだからほら置いていくのです…遠慮なく置いていくのです…。
        そういう話が聞きたくてあそぼーっていったので えへへ。
        がんばれひとりあそび…!!!星を落とすのは12月だったか…私は貧民街の子供達と眺めるよー!
        -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:51:56
      • あ、こっちは星を落とした後とかでもだいじょうぶです(子供達と応援しつつ) -- 青璃 2014-03-04 (火) 08:53:33
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp028059.jpg -- 2014-03-08 (土) 22:46:10
    • 二日酔いから復活 なにやってんだ…と自分に問いかける今日この頃。
      やきゅうけんの絵は終わってから描くことになった。
      -- 青璃 2014-03-08 (土) 22:48:28
      • 今日はお出かけしなきゃいけなかったので星おとすとことか過去とか電車の中で読んでたんだけど
        とてもよいものでした…小さい頃のながいのとか小さい頃のながいのとか小さい頃のながいのとか
        -- 青璃 2014-03-08 (土) 22:52:32
      • _人人人人人人人_
        > ショタコン <
         ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
        -- 青璃 2014-03-08 (土) 22:53:28
      • はい。はいじゃないです。性癖は置いときます。
        ショタに心を奪われてましたが星を落とす魔法がとてもよかったので、絵も 絵もーいいなぁ ああいうの
        -- 青璃 2014-03-08 (土) 22:56:45
      • そんな二日酔いと寝起き丸出しのこなみかんあふれる感想を垂れ流すところですここ。 -- 青璃 2014-03-08 (土) 23:00:58
      • 過去のとこの続き楽しみ。シンシェの子作ってみたいのでそのうちそのようになさりたいとおもいます。
        あと個人的にアルゴルというお名前がとても思い入れのあるものだったのでどきっとしたりした。
        -- 青璃 2014-03-08 (土) 23:05:10
      • あいつあんだけ黒魔法だの重力操作だのミスリードしといてアレだろう?
        ラストの下りを読んだとき、流石の俺も台パンした。
        あれはちょっと強すぎる。許せん。そのうちそれ以上の強さで粉砕したい。
        感想終わり。 -- 2014-03-08 (土) 23:32:56
      • 鳶だ鳶だ(ちやほや)私はあの魔法の描写が好きでなー
        お話っぽく魔法っていい とてもいい(ぺかー)
        鳶のとこもよみにいこー
        -- 青璃 2014-03-08 (土) 23:59:46
      • てすてす -- 青璃 2014-03-09 (日) 00:00:13
      • やっぱよっぱらいはだめです でした(野球拳あっさりまけてふよふよ) -- 青璃 2014-03-09 (日) 01:27:55
      • 素直にきらきらしたものを口から出してきたら鳶が結婚していたみたいなんだけど… -- 青璃 2014-03-09 (日) 01:50:57
      • (読んできた)よのなかびっくりすることばかりだな… -- 青璃 2014-03-09 (日) 02:12:42
      • 私だ。どうやら私はそのうち鳶を兄と呼ばねばならないらしいのである。
        あっ、読まれてる! 「もしかしてこれは必要ないのでは……?」と軽く疑いつつあった私ですが。せっかく伏線とか散りばめてたので最後まで書こう!!!
        産まれた時点から精神を徐々に歪められて徐々に無慈悲黒魔道士マンになる息子がショタに入るかどうかはともかくとしてですよ!!
        本当は星を落とすまでにもっと黒魔法とか使ったりするつもりだったんだけどな!
        気がついたら動きかねててショーン先生のところでしか使えませんでした。黒魔法も21種類考えたんだけどな……諸行無常だな……。(とおいめ)
        でもそのおかげで星を落とす魔法の印象が強まったのならば感無量なのであります。
        はい。そんなわけで星を落としてからやってまいりました。よし、どうせだから過去設定どうにか書き上げてからレスを返そう!! -- ルィンディ 2014-03-09 (日) 03:07:11
      • プロポーズの言葉がかっこいいから酷さが増すとかはじめて見たのだ。姉弟どっちもに幸せになるのなら良いことだよ、うん!
        彼女とか作らないのかなー?とか思ってたら結婚してたとかなかなかない。
        いいじゃないか無自覚で望んでもいないのに黒く育てられてさ!!かわいい!!そりゃ姉さんもころりといくのだ。
        黒魔法もせっかくだし白魔法のページに追加しておくとか…!!もったいないのだ…!!
        そんなわけでお疲れ様なのだーいいんだ。過去設定見れたほうがほら、何か拾えるかもしれないし!!ひろいたいし!!
        何より好みの話なので えへへ。おわってからでいいぞーごろごろまつのだ。
        -- 青璃 2014-03-09 (日) 03:24:20
  • http://notarejini.orz.hm/up3/img/exp028093.jpg -- 青璃 2014-03-10 (月) 05:00:36
    • 卒業式は保護者枠で参加しました!みたいな -- 青璃 2014-03-10 (月) 05:15:25
      • 生徒らしい生徒ではないしー途中で帰るつもりだったけど、
        行間で鳶と鶸のお手伝いできたし、鳶の晴れ姿を見守りに行くくらい許されると思うので。
        -- 青璃 2014-03-10 (月) 05:17:54
      • よめごどのは連れ帰るのかな…旅にでるのかな?あとで聞いておこう(そわそわ)
        子供が生まれたら私おばあちゃんやな…ろりばばぁやな…いろいろまちがってるな…!
        -- 青璃 2014-03-10 (月) 05:22:58

Last-modified: 2014-03-10 Mon 05:22:58 JST (3700d)