ペーシュシャット家出身 コゼット・エルヴィユ 237136 †
巨人族を、そして熊を退け、貴族の護衛を仰せ付かった一行は、街道を進む
傷は痛めど、休む暇も無し。先に潜むは、貴族を狙う暗殺者の一団だった 致命傷は負うまいと、獣人特有の身軽さで身をかわし 千枚通しと呼ばれるまでに鍛え上げた槍術で、どうにか暗殺者の一人を突き殺す 其処で気を抜いたが運の尽き 背後の草陰で、機を待っていた伏兵に気付いたのは 伏兵の持つ得物が、自らの体を深々と貫いた後だった 耳に残るは、自らが地面に倒れ伏す音と、同行者が走り去る音 そして、護る者の居なくなった、哀れな貴族が上げる悲鳴 そんな音を聞きながら、動かぬ体のまま、ぼんやりと空を眺める 視界はぼやけ、段々と暗くなる。だが、その目に映る空の、何と青い事か ああ、せめて海で死ねたら。あの空が海であったなら 震える手を、ゆっくり天へと伸ばす あの穏かな海の、海面を撫でるかの如く 届く筈の無い海へと、真っ直ぐに 其処で意識はふっつりと途絶えた
静まり返った漁師小屋には、唯、波の音だけが響いている †&color(#CC6633){ }; ルビふり: &ruby(此処にルビ){此処に文}; 強調 : '''' 小文字 : SIZE(文字サイズを数字で){此処に文} 最新の5件を表示しています。 コメントページを参照
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