ノーカラー家出身 パルフェ・ノーカラー 472328 †
少女は結局、日陰にも日向にも身を置くこと無く死んだ
どちらにも属せない半端者が過ごせる場所などこの世界の何処にもありはしなかったのだ
しかし、不思議と店主不在の店が潰れることは無かった
営業はしていないが、その外観も内装も何故か綺麗に保たれているのだ
いつしかこのパン屋は「幽霊パン屋」として街の怪談の一つにまでなったとか
そしてパン屋の主人が居なくなって暫くの後
この街に一羽の鳩が生まれたのだった
誰も居ないパン屋 †
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