クラハ・タオベ 473200 Edit

exp014959.jpgID:473200
年齢:22
性別:
edit/refer
前職:
edit/refer
理由:
edit/refer
状態:
edit/refer
その他:ステータス/戦歴/冒険中?Edit

遺跡内に巣食った、木っ端を排する。依頼内容はただそれだけ。酷く単純な内容である。
報酬も、それに見合うかのような二束三文。食い扶持が無いよりは幾らかマシかと、一人ごちながら踏み入った。
中は小奇麗で、人の手が入っていることが予測された。大方依頼主の商人は、ここの調度品で一山儲けようとしていたのだろうか。
幾ら子鬼と言えど、彼のような一般人には手に余る。その為に、彼女等のような冒険者が重宝されているのだ。
しかしどうにも気に掛かる。クラハは言い表せないような違和感を抱きながら、次の部屋に押し入ったその矢先。
背後の通路が、突如競り上がってきた足場によって封鎖される。振り返り浮き足立つ面々を嘲笑うかのように地面が膨れ上がる。
偶然地下ガスに火が付いた?否、有り得ない。侵入者を阻む、何らかのトラップであることは明白であった。
誰が?何の為に?破砕した岩壁によって致命傷を負ったクラハは、顔面蒼白で取り乱す、仲間の姿を一瞥した。
どうにも、彼は副業で重大なヘマをしたらしい。彼女等は深く詮索はしなかった。多かれ少なかれ、冒険者とはそういうものだ。
脛の傷を互いに見合っても、一銭にもなりはしない。幸い、奥からは風が吹いている。外に繋がる道がある。
だがそれは、更に奥へと進まねばならず、身の危険は、この場にいる誰しもが理解をしていた。
「されど進む他あるまい。」誰かが低く言い放つ。一様に返す言葉も無く、止血が済んだ者から進み始めた。

道中は酷く簡素なモノだった。ウーズが一体現れただけである。元々この場に生息していた種か、偶然迷い込んだのであろうか。
彼等駆け出しの冒険者では身に余る存在だが、一体だけなら話は変わる。数の利で以って、息の根を止めた。
一行は更に進む。次第に風が強くなり、外への道が、そう遠くないことを知らせている。一同、安寧の表情を浮かべる。
細い道を駆け、開けた部屋へと辿り着く。調査隊の休憩所だろうか。粗悪ではあるが、椅子や机、吊るされた干し肉が見える。
訝しげに観察していたクラハの横を、我先にと二人の冒険者が飛び込んだ。無理も無い。彼女の身体も、休息を求めている。
苦笑いを浮かべて彼等二人を咎めようとしたその矢先、彼等の頭部は消し飛んでいた。赤い飛沫が、噴水めいて天井を染め上げる。
糸が縺れた人形のように、床へと崩れ落ちる肉の塊が二つ。それらを踏み付け現れたのは、インプの群れだ。クラハの背に、一筋の汗。
引き返すにも退路は無く、彼女等は勝てぬと判っていても尚、挑むしか選択肢が無かった。重心を深く沈み込ませ、腰の刀を滑らせる。
切っ先で描いた白い軌跡をなぞるようにして、鮮血が壁の染みと消えてゆく。浅い!斬り付けられたインプは群れへと下がる。
入れ替わるようにして、二体のインプが爪を振るう。右を受ければ左から。左を受ければ右からと、一気呵成に襲い掛かった。
自分はこんな名も知らぬ土地で、何をしているのだろう。彼女は胸に一抹の侘しさを抱き、何処か他人事のような錯覚を覚える。
家を捨て、国を捨て、ボロ布のように生きてきたこの生は、間違いだったのだろうか。父は、母は、昔のように叱り付けるのだろうか。
空想を打ち破ったのは、焼けるような痛みであった。インプの攻勢に三体目が加わり、彼女の利き腕を切り飛ばす!
苦悶の声を上げるクラハ。胸倉へ更なる一撃を受け、もんどり打って床へと転がった。視界の隅では、動かなくなった仲間が映る。
自分が最後の一人であったことを悟り、まるで喜劇でも見ているかのように、一笑した。急速に身体は熱を失ってゆく。

不思議と苦しさは無い。先の傷で、肺を失ったからだろうか。酸欠に見舞われながら、意識は吹かれて飛ぶ木屑のように儚い。
帰ったら何をしようか。服だ。服を買いに行くつもりだった。似合いの服は見つかるだろうか。左腕が無くても、大丈夫だろうか。
きっと彼女の友は、難なく見つけ出すだろう。洒落者である。自分に、どんな衣装を見繕ってくれるのだろう。
それは杞憂であることに、クラハは思い出す。自分はもう死ぬのだから。最後に詫びの言葉を残し、動かなくなった。

お話? Edit

編集

家無し宿無し路上生活或は他人の部屋
お名前:
  • ──────────────────────
  • ──────────────────────
  • ──────────────────────

最新の3件を表示しています。 コメントページを参照

身形は? Edit

160そこそこの中肉中背。着痩せするとは詭弁の極み。スレンダーとは言えば、通りだけは良好ですが。
髪質は柔らかい方で、手入れはするものの後ろ髪は、生まれたときから伸ばし放題。
着物は上質。髪飾りも一級品。帯刀する二本の刃は業物と、家柄の良さだけは感じられるでしょう。

中身は? Edit

何とかなるが信条で、今まで何とか生き永らえてきました。
可能な限り、楽をして生きていきたいと常々思っており、その為の努力は惜しむことはありません。
現在は剣術がそれにあたり、気侭な冒険者生活を送るためには必須だからでしょう。怠惰において、天賦の才があると言えます。
酒や煙草、様々な扇子の収集、賭博などが趣味の大部分を占めており、支出の大半はこれらが占めています。


Last-modified: 2012-02-07 Tue 01:02:25 JST (4462d)