隊長 レイバー・コラール †
背丈は高く、一見すると優男とも取れる端正な顔立ち、白い肌に栗色の豊かな頭髪と、貴族然とした風貌をした男、27歳
実際に元を辿れば統一王朝時代には伯爵級の貴族であった一族の血を引いている
東ローディアにおいては早くから商業の重要性を察知、把握し、またそれに深く関わった
その為現在は有力な商人の家柄となっており、上記にある武装商隊とは彼が率いていたものである
おおよそ軍人とは思えない朗らかな性格で、部隊員にはよく慕われている
その反面駆け引きには強く、問題を起こす事が多い副隊長及びに隊員達の揉め事を処理するのが専らの役目
一兵隊としての能力は汎用ではないが、非凡と言える程の才は持ちあわせておらず
前線に出ることは殆ど無い。というよりも、副隊長の意向により出させて貰えない
ヤードを非常に信頼しており、実質的な指揮等は彼に殆どを任せている
副隊長兼軍師 ヤード・ディアース †
褐色の肌に切れ長の目、常に剣呑とした雰囲気を漂わせる無愛想な男、24歳
中背で、それ程背丈が低いわけではないが、レイバーと並ぶと小男に見える為、また彼の傍らに良くいる為小さいと勘違いされやすい
コラール家と早く手を組み、商業で成り上がった地元砂漠民族の出身
故にレイバーとは幼い頃から兄弟同然に育ち、彼の商隊における武装兵の取り纏め、指揮を行なっていた
民族のアサシンの技術を受け継ぎ、また彼自身もそれを非常に好み鍛錬していた為、部隊内における個人の武では最強を誇る
また戦術眼においても非凡な才覚を持ち、知識・理論ではなく感覚で戦場の流れを読み、指揮する事に長けている
よって戦場における実質的な部隊運用は殆ど彼によって執り行われている
部隊内での信頼は非常に厚いが、無茶な指示や真意が伝わりきらずに行動に移させる事が多い為同時に畏怖もされている
命令無視や独断行動が多い為、上層部からは常に煙たがられている
普段は口数少なく、性格も決して良いとは言えない。が、東ローディア人らしく詩を好むという一面も持ち合わせる
元商隊員 †
レイバーとヤードが率いていた商隊の、武装部隊の面々
彼等は主に分隊長、小隊長等の指揮官級である事が多い
その殆どがコラール家及び民族の者で締められており、実戦経験が豊富
元より彼等は現隊長等の部下である為、忠誠心が高く指揮も高い
<犬> †
ウェイストウルフ義勇軍の切り札的存在
原種は大爛帝国の一部で飼育されている大狼
多少の品種改良が行われ、原種に比べればやや小型になっている為戦闘力では劣るが、その分、知能が高く、飼い主への忠誠も強い
大量生産とまでは至っていない為、飼育頭数はそれ程多くはない
だが義勇軍の面々にとっては大事な戦友であり、相棒である為に非常に重用され、愛されている
志願兵 †
農民、町民、貧民等、出自・目的も様々な義勇軍の大多数を占める構成員達
何かしらの目的の為に集まってきた彼等はその能力も様々だが、基本的には練度が低く、それ程使い物にはならない
しかしその大多数は士気という一点においてのみ非常に高く、戦乱をもって成り上がろうとしているものばかりである
|