アンデルセン家出身 シレネッタ 508694 †
大地を踏みしめる足は、剣山の上を歩く様な激痛に軋む
私を忌み嫌うかのように 大地の上に存在する事を赦されざる者だとでも告げるかのように 海へ戻る事すら今の私には出来ない 禁忌に手を染めた愚か者を排除するように ……私はもう、故郷にすら居場所はないのだ ……そして…… 最後の居場所は――…… 最新の3件を表示しています。 コメントページを参照
シレネッタ・アンデルセン
またの名を『人魚姫』 かの有名な童話の人魚であるかは不明 けれど、彼女がこの学園へ来るまでの経緯はおおよそ童話通り 人との接触を禁忌とした人魚の世界で シレネッタ・アンデルセンは一人の男に恋慕う 禁物の術へと手を伸ばして、念願の足を手に入れるけれど その想いは彼の元に届かない 恋煩いへの代償はとても高く それは禁忌の術の為か 或いは、元より忌むべき存在として海の底へと追放されたのか 大地から嫌われ、受けつけられぬ者として 地に足を下ろせば、一歩ごとに激痛が 足を手に入れてもこれでは到底歩く事は出来ない けれど、また海にも彼女は還れない それは大地との確執を表していた世界の象徴なのだろうか 禁忌を犯し、足を手に入れた後も 水や海に身を浸せば魚の足へと戻るものの 海に浸ると苦しくて、もうそこに居る事も出来ない 大地にも海にも追放されて 行きついたのがこの学園
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