黄金暦 | 月 | 依頼 | 結果 | 詳細 |
---|
89年 | 5月 | はじめての冒険 | 成功 | 初めての冒険。 落とし穴に落ち、重傷を負った所をゴブリンの群れに強襲されるもなんとか撃破。 酒場に入ると、少し笑ったマスターに「これで『駆け出しのボストン』だな」と言われた。 その初々しい呼び名に私は苦笑せざるをえなかった。 追記:この冒険を共にした15歳の少年少女3人は次の月に死亡していた。 なにを思い、散っていったのだろうか。 |
---|
6月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 人型の怪物と聞いていたが、大鼠ばかりが出てきた。 ゴブリンリーダーの攻撃で手傷を負うも、反撃の一撃によりリーダーを撃破する。 槍をもって敵首魁を倒すのは初めての経験だったが、こういうものなのか。 この呼吸を忘れずにいよう。 |
7月 | オーク討伐依頼 | 成功 | オークが巣食う遺跡にて貴金属の古硬貨を見つけた。 ここも遺跡となる前は栄華を誇った街だったのだろうか。 今は無き故郷に思いを馳せる間もなく、オークの群れが襲い掛かってきたため、 これを撃破する。その断末魔に盛者必衰の響きを聞いたのは気の迷いか。 |
8月 | オーク討伐依頼 | 成功 | 遺跡に入ってすぐにオークリーダーと交戦することとなった。 前々回の経験をもってオークリーダーに突撃し、これにとどめを刺した。 ゴブリンとオークの差こそあれ、戦闘の呼吸に大きな差はないようだ。 怪物にもリーダーより上級の階級が存在すると聞く。 やっと『半人前』の称号を得た身、まだまだ精進せねばなるまい。 |
9月 | ゴブリン討伐依頼 | 成功 | 近隣の村民からの依頼では森に巣食うゴブリン族の討伐と聞いていた。 しかし、実際は族にも満たぬ数匹のゴブリンを追い出すだけであった。 戦闘、報酬の少なさから物足りなさを感じ、つい不満を漏らしてしまう。 そこに我が身の浅ましさを感じ、自己嫌悪した。(情熱↓) やはり、修行が足りないようだ。 |
10月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 子供が誘拐されたとの近隣の村民の情報を受け、疑わしき遺跡を探索した。 多数の罠を抜けて歩を進める最中、どす黒い跡のついた作業台を見つけた。 我々の到着は一歩遅かったようだ。 我々は怒りを胸にオークチーフ率いるオークの群れと戦い、これを撃破した。 なぜ若く幼い命から犠牲になるのだろうか。 |
11月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 村長からの情報で遺跡を占拠する狼とオークの一団を撃破した。 戦闘、報酬共に満足がいくものだった。 やはり、修行の実感が得られるのは良い。 |
12月 | コボルド討伐依頼 | 成功 | コボルドたちを打ち倒し、『質の悪い長槍』を手に入れた。 質が悪いといっても誰かが使っていた業物であったのだろう。 私の槍にはない力を感じたため、持ち替えることにする。 この槍は新しい主である私をどこまで認めてくれるのだろう。 |
90年 | 1月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 新年であるが、冒険者の身には休まる日がないらしい。 今日の仕事場は水気を帯びた洞窟だった。 玄武の気を好む身としては快適な空間だったのだが、他の仲間は少々参っていた。 そうした気の不全からか、大岩の罠にかかってしまい、背中の甲殻に大きな傷がついた。 賢しいコボルトの不意討ちを数度受けつつもこれらを討伐。 やっと『槍術入門者』として認められることとなった。 |
---|
2月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 前回と比べるとよい意味で気に満ちたパーティだった。 特に同じ槍術入門者のオルブ殿が罠をことごとく見破っていた。見習いたいものだ。 戦闘自体はオークが単純な突撃を繰り返してくるだけだったため、少々物足りなかった。 これでは修行にならない。(情熱↓) 追記:そのオルブ殿も次の月に命を落としていた。 つくづく誰が生き誰が死ぬのかわからない世界だ。 |
3月 | ゴブリン討伐依頼 | 成功 | 初めてオーカーゼリーと言うものに遭遇した。 かつて苦手としていた軟体系モンスターにこの数ヶ月で取得した我流槍術が どこまで通用するのか。私は不安と興奮を胸に槍をきつく握り締め突撃していった。 結論から言うと私の槍はオーカーゼリーに十分なほどに通用し、我々は勝利した。 勢いに乗った我々は洞窟の奥へと足を進め、ゴブリンチーフを撃破、街へと帰還した。 気付くと1歳年を取っていた。誕生日祝いの『一人前』の称号、縁起がいいものだ。 |
4月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 依頼で初めてゾンビの群れに遭遇した。 『一人前』となったため、一段上のモンスターの依頼を任せられるようになったのだろうか。 幸いにして敵首魁に先制攻撃を仕掛けることができたため、初見の不利はある程度補えた。 しかし、手練れのゾンビとグールリーダーは中々の敵だった。 動きが緩慢とは言えあの毒爪は恐ろしいものだ。 酒場にて重装歩兵ベア殿の訃報を耳にする。良き武のライバルであったのに……。 |
5月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | グールたちが巣食う遺跡でブラックプディングに襲われた。 グールを肥やしに育ったのかグールよりも強敵だった。 歩を進めた我々は最深部でグールリーダーを発見し、先制攻撃を仕掛けることに成功した。 仲間たちの援護もあり、私はグールリーダーの撃破に成功した。 次の依頼もグール退治、3連続でグールとはこれが腐れ縁と言うものか。 次も今回のようにうまく行ってくれるとよいのだが。 |
6月 | グール討伐依頼 | 成功 | 3連続のグール討伐。まさに腐れ縁と言うべきか。 3回目ともなれば手慣れたものと言うべきか、今回は私が苦手なあの忌々しき軟体生物たちも 出なかったため、これと言った障害なく敵首魁に辿り着くことができた。 前回に引き続き、私の槍はグールリーダーの2度目の生を断ち切った。 グールたちはどのような思いでその死後の2度目の生を過ごしているのだろうか? グールの生前の姿は窺い知れないが、まさか生前からグールだったはずはあるまい。 この名も無きグールもまた生前は名のある武芸者だったのだろうか? |
7月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 今回のコボルドは正直、物の数ではない敵だった。 数こそ多かったものの、統率が取れておらずまた修練を怠っていたのだ。 群れに突撃した所、私の槍はコボルド1体を貫くだけでは足らず、2体を串刺しにしていた。 これでは敵となるべくもない。 今回の槍の腕を見込まれてか、『槍術初級者』の称号を得た。 やっと槍術の入り口に立ったと言った所か。 |
8月 | 巨大な怪物討伐依頼 | 失敗 | 我々は熟練の冒険者の先導で初見の大蛇と巨大ムカデを屠り、最深部に到達した。 そして、私は噂に聞く超巨大ムカデと対面し、大ザリガニ殿の言葉の意味を理解した。 この地の超巨大ムカデとは竜種並みの巨躯を持ち百足を超えた千の脚の甲殻種だったのだ。 その威容に驚く暇も無くそいつは襲い掛かってきた。 その強烈な攻撃を3度受けられたのは幸運だったのだろう。 1度、2度目の攻撃は浅い傷で済んだ。しかし、3度目の毒牙は防ぎきれなかった。 致命傷こそ避けたものの甲殻が弾け、肉と青い血が漏れ出し、私は膝をついた。 最初の犠牲となったのは魔術師だった。 盾の私が膝をついたためムカデの牙は呆気ないまでに彼へと届き、彼は人の姿を失っていた。 それを見て、リーダーは撤退命令を下した。彼もまた生きていないだろう。 私が最後に見た彼はしんがりとなるべく1人超巨大ムカデに立ち向かう彼だったから。 我々は敗北したのだ。 |
9月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 先月の失敗は手痛かったが、だからと言って休業するわけにもいかないのがこの仕事である。 牙ある我々が動かなければ牙なき弱者が犠牲となる、そう言い聞かせ、また依頼を受けた。 今回の依頼は森の怪物、獣とコボルドの一団討伐だった。 狼はともかく、前回の洞窟でも出会った大蛇には少々苦戦した。 最深部にいたコボルドはいわゆるキャプテンクラス、今までより一段上の階位のコボルドだった。 多少腕は立つようだったが、先月のムカデと比べればまだ甘い。 その攻撃は私の甲殻でも十分に防ぎきれた。 |
10月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 今回の冒険では同じ酒場を利用するハジメ?殿とライム殿と同行することになった。 ハジメ殿はまだ若いが、巨大怪物狩りが得意らしい。 ライム殿は母上を探しているらしいのだが、あいにくエビの私はエルフの顔の区別がつかない。 せめて冒険の間、この子の盾となり守ることで貢献しよう。 今回の討伐対象はグール、4度目の腐れ縁の相手だ。 重突撃をしかけた所、コボルドほど楽ではなかったが複数体のグールをなぎ倒すことができた。 ムカデに敗北したとは言え、修行は無駄ではなかったようだ。 グールをなぎ倒す技量があるとの事で『槍術中級者』の称号を賜った。 称号に恥じぬ働きをしたいものだ。 |
11月 | コボルド討伐依頼 | 成功 | 鬱蒼とした森に足を踏み入れた。この天然の迷路では中々敵に辿り着けまい ……と思っていたらいきなりコボルドキャプテンの前に出てしまった。 唐突にも程があったので少々浮き足立ったが、大きな問題はない。 冷静に各個撃破し、これを下した。 |
12月 | 巨大な怪物討伐依頼 | 成功 | 再度の巨大怪物討伐依頼。この一年の締め括りに相応しい。なんとしても成功させよう。 今回の戦場は森、まず出てきた大鼠を槍の突撃で一蹴し歩を進めた。 そして、森の最深部に到達した我々の前に巨大怪物が現れた。女王蟻だ。 ムカデではないことの無念が頭をよぎったが、すぐに振り払い先制攻撃をかけた。 初見の相手に油断をしてはならないし、それにムカデの前哨戦として好都合と考えたからだ。 先制攻撃を受けた蟻の軍はじわじわと隊列を崩し、ついには女王蟻を晒す事となった。 怒りの女王蟻が金切り声を上げて蟻酸を噴射してきたがもう遅い。 仲間の槌の一撃を受け、女王蟻は崩れ落ちた。 酒場でライム殿の訃報を耳にした。あの子は母君と出会えなかったのだろうか?(情熱↓) |
91年 | 1月 | 巨大ムカデ討伐依頼 | 成功 | 新年早々奴との決戦だ。 森に入りまず襲い掛かってきたのは狼男だった。 初見のこともあり不意討ちを受けた。素早い相手だ。 消耗しつつも2人一組で敵に当たることでこれを撃退する。 狼男たちを下すが休む間もなく超巨大ムカデが襲い掛かってきた。 最悪の相手と連戦とは我が悪運もこれまでか?との考えが脳裏を過ぎる。 すでに狼男戦で全員が傷を負っていたため、辛い戦いとなった。 しかし、我々も前回とは違う。覚悟を決めて古槍を構えムカデ目掛け突撃する。 反撃の毒爪を受けるが浅い。 前回の傷を受け脱皮再生し硬度を増した我が甲殻を破るには足りない。 一撃また一撃と攻撃を加えムカデの甲殻が少しずつ剥がれていく。 仲間の槍の一撃が深々と食い込み、ついに大ムカデはどうとその巨体を横たえた。 「「「ヴァーーーーッ!」」」我々は勝利の雄叫びを上げた。 意気揚々と帰還したのだが、酒場でメンベル?殿の訃報を聞く。また1人友人を失ったか……。 |
---|
2月 | 巨大な怪物討伐依頼 | 成功 | 3回連続の巨大系依頼、それだけ認められる腕となったと思うべきか。 高い報酬が苦戦を予感させるがジュナン?殿に改造していただいた槍があれば恐れるに足らず。 森に入ってすぐ大音の罠を踏んで巨大ムカデに襲われた。 こいつが出てくるということは首魁もまたムカデか。 相変わらずの百の足の連続攻撃に負傷するがなんとか撃破する。 お次は狼男、素早い動きに先手を取られてしまった。 これでスライムが出てくれば私が苦手な敵が揃うわけだが、幸いにしてそうはならなかった。 狼男を下し、最後に出てきたのは予想通りの超巨大ムカデ。 数度毒牙に晒されるもジュナン殿の槍にて打ち払いもしくは我が甲殻にて弾き、事なきを得る。 相変わらずムカデの甲殻を破るには苦戦を強いられたが、誰一人欠ける事無くこれを下した。 酒場へと帰還したところ、数度の巨大怪物撃破を認められてか、『熟練』の称号を得る。 |
3月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 今回の敵はグール。最近巨大怪物が多かったため少しホッとした。だが、油断は禁物だ。 しかし、今度ばかりは油断していたのはむしろ相手のほうだったようだ。 なぜならダンジョンに入るなり首魁のグールチーフ自らが出てきたから。 驚いたことは驚いたがグールチーフ殿、将自らが出るとは腐れ脳にもほどがあるぞ。 まさに出落ちとばかりに我が槍をとどめにグールチーフは倒れた。 敵首魁を倒すのは久しぶりだ。 暦を見てまた1つ年を取ったことに気付く。どうやら人の暦で言う所の28歳となったようだ。 |
4月 | ゴブリン討伐依頼 | 成功 | ゴブリン討伐の依頼を受け、洞窟に向かう。 細い通路を通り抜けたかと思ったら大岩の罠の直撃を受け甲殻に大きな傷がついた。 罠を抜け、最深部に到達した我々の前に派手な装飾をつけた大柄のゴブリンが現れた。 ゴブリンキングだ。 罠以外の傷がなく万全に近い状態であった我々は先制攻撃をかけることにした。 罠に頼り、油断していたのか熟練ゴブリンの兵は1人また1人と倒れ、 ついにはキングもそれら兵たちの後を追う事となった。 連戦であれば強敵だったかもしれないが、罠1つならばこんなものか。 しかし、キングクラスの依頼が来るとは。更なる研鑽を積まねば。 シーキング?陛下が崩御なされたそうだ。先日伺った時はお元気だったのに。 |
5月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 油断していたつもりはないのだが、今回の依頼では不意討ちと罠にしてやられてしまった。 自戒の意味も込め書き記そう。戦闘自体は悪くなかったのだが。 我々が鬱蒼とした森の獣道に歩みだすとすぐに狼男が不意討ちをしかけてきた。 相変わらずの素早さと熟練の腕を併せ持った狼男だったため、少々傷を負ってしまった。 狼男を下し、少々進むと宝箱を2個見つけた。 そこそこの宝が入っていたが、思えばあれ自体が油断させる罠だったのかもしれない。 次の部屋に入ってすぐなにかのスイッチを押してしまった事に気付く。大爆発の罠だ! 宝で荷が重くなった事もあり避けきれずまんまと爆風の直撃を受けてしまった。 そして直後、杖を持ち冠をかぶったコボルド、コボルドロードの一団が強襲を仕掛けてきた。 用意周到な奴らめ。 しかし、幸いな事にコボルドロードは策士であったようだが肝心の武を疎かにしていたようだ。 策にはまってなお我々の武の方が上だったのだから。 我々はなんとかロードを撃破し、ロードが貯め込んでいた財宝を手に入れた。 |
6月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 今回の討伐は大蛇やブラックプディングなど群れを成さずに単体行動する怪物が 中心だったため、討伐数自体は多くなかった。3年目ともなると討伐に慣れてきたことが 自分でも実感でき、特に危なげなくコボルドキャプテンの撃破に成功した。 |
7月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 洞窟に入るなり落とし穴が口を開けており、まんまとひっかかって大怪我を負ってしまった。 そこへ相変わらずの素早さの狼男、そして意地汚いゴブリンが連続して不意討ちしてきた。 なんとか最小限の被害をもって退けたものの我々はかなり疲弊してしまった。 それでも足を進めると目の前に大きな空間が広がった。地底湖だ。 綺麗な緑色の湖水は飲用には適さなかったが、我々の心を和ませるには十分な美しさだった。 英気を養った我々は歩を進め、最深部にてゴブリンキングを発見、先制攻撃を仕掛けた。 キングの反撃は少々手痛かったが、先制攻撃の勢いのまま押し切り、これを撃破した。 |
8月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 今回の依頼はザビーネ?殿とご一緒した。 夏の盛りの8月にひんやりとした洞窟が少々気持ちよかったのは秘密だ。 夏の暑さにぼんやりしていたのか、入るなり大音の罠にかかりゴブリンに襲撃されてしまった。 ブラックプディングを見て涼しげだと思ってしまう辺り、暑さとは恐ろしいものだ。 最深部のゴブリンキングを倒し、酒場に帰還すると槍術上級者の称号を得ていた。 暑さもあって今回の冒険ではあまりいい働きをできなかっただけに少々心苦しかった。 称号に恥じぬよう更なる研鑽を積まねば。 |
9月 | 人型の怪物討伐依頼 | 成功 | 5回連続の人型怪物討伐、しかし今回は普段と雰囲気が違っていた。 遺跡に足を踏み入れるなり待ち受けていたかのように毒ガスが噴射され、大音が響いたのだ。 警戒音とともに現れたのはリザードマンだった、我らの故郷で言う所のサラマンダー族。 朱鳥が火気の加護を受けたサラマンダー族は玄武が水気の加護を受けた我が一族と対。 初見であったが、伝え聞いた事もあり、水気をもって火気を征することができた。 ふと地面を見ると硬貨が落ちていた。火族ゆえに彼らは金気の扱いに長けるのだろうか? 敵対さえしなければ彼らもまた交流に足る文化を持つ一族なのかもしれない。 リザードマンチーフと剣を合わせたが、覇気あるその剣は怪物と呼ぶには惜しい物があった。 |
10月 | 巨大な怪物討伐依頼 | 成功 | 森を進むと狼男が襲ってきた。が、その速さにも大分慣れた。不意打たれる事なくこれを下す。 そのまま木を掻き分け進むと、突如生暖かい風と共にぼんやりとした影が現れた。 当初曖昧な形をしていたその影は我々を見るなり明確な殺意を形作り襲い掛かってきた。 死霊の群れだ。軟体族と並び私が苦手とする霊族の輩、この地ではこうした形を持つのか。 いくらかの被害を受けるものの死霊を退散させ、少し進むと砂場のある広い部屋に出た。 敵影もなく少し休息できるかと思った次の瞬間、砂を割りそいつが現れた。超巨大サソリだ! 完全な不意討ちを受け、浮き足立った我々に奴のハサミが飛んできた。 ハサミ対決なら負けじ、とばかりに受け止める。だが甘かった。 眼前のハサミに警戒し空いた頭上から奴の本命、尻尾の毒針が強襲してきたのだ。 直前で気付き、かろうじて直撃は避けたものの、毒で外殻を溶かされていた。 反撃の槍も手傷にとどまり、これまでかと心した直後、仲間の矢がサソリの眼球を貫いた。 矢は脳天を傷つけたらしく、一しきりのた打ち回るとサソリは動かなくなった。 また命を拾ったようだ。 |
11月 | 人型の怪物討伐依頼 | 失敗 |
――日誌はここで終わっている――
|
同行者による交戦記録: ウーズ、ウーズ、リザードマン、ウーズ、狼男、ウーズ、リザードマン、リザードマンキャプテン 8連戦8撃に耐えるも9撃目が致命傷となった模様 |