ライムレス家出身 シー 46569 †
ID: | 46569 |
名前: | シー |
出身家: | ライムレス |
年齢: | 30 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
CV | うえだゆうじ |
テーマソング | 恋獄(死んだのでかわりました) |
曲がらねば世は渡れず。 正しき者に安らかな眠りを……
今わの際 †
……ふ、ふふふ……やっぱり、ただで帰れるワケがありませんよね……
因果応報、か……まぁいいさ。盗賊をやる以上、まともに死ねるなんて最初から思ってねぇ……
幾ら恨まれないように立ち回ったって、いつかは憎まれいつかは報復される……
人を騙すってのはそういう事だ。
……なんでこうなっちまったんだろうな……
僕は普通に生きたくて、普通に生活したくて、自由になりたくて、
その努力をして生きただけなのに……
死にたくねぇ……死にたくねぇよ……畜生、畜生、畜生……!
経歴 †
地方の大都市でなんでも屋紛いのことをしていたが、知り合いの奴隷商からの勧めで宝探しに来た。この冒険も仕事の一貫らしい。
本当は東洋人。両親から人買いに売られ、その後悪徳貿易商に売られて世界中を回る。小さいときに売られたので、両親の顔は覚えていない。
奴隷時代は主人に強要されて客と寝たりしたことも頻繁にあった。
他の客と寝る為に主人と共に馬車で移動中、物取りを装った暗殺者に襲われる。その際、ドサクサに紛れて逃走。なんとか命からがら逃げ延びる。
もし、暗殺者が顔を見られたと勘違いしていたら殺されるかもしれないと思い、素性を隠す為に女装する。この際、変装技術を色々と学ぶ。
その後は奴隷時代に学んだ裏の知識を武器に盗賊になり、目的もなく各地を転々としていたが、とある大都市で昔一緒に奴隷をしていた仲間に出会う。
それが知り合いの奴隷商人。この地方にはその商人から頼まれた「とある仕事」で来ている。
「……生きる為には手段は選んでいられない。だが、手段を選ばなければいつか主人のように殺される……僕はああはならない。もっと上手くやってみせるさ……クククク」
人柄 †
・手先と口先だけで世の中渡る詐欺師。有体で言えば盗賊である。
・本人曰く、なるべく他人から恨みを買わないように立ち回っている。
・低姿勢。ビジネスライク。
・犯罪者だが、どちらかというと手段の為に目的を選ぶタイプ。
・座右の銘は「焦る乞食は貰いが少ない」
・不運。
・本当は商人になりたかったらしいが、こっちに来てその夢は半分叶ったようなものだったなと今は思う。
・殺しをなるべくしたがらないのはただ単に殺しが怖いから。
・一人称が僕なのはそれしか一人称を知らなかったからそのままクセで。
・モノの読み書きは寝た客から貰った本を独力で読み解いてモノにした。
その他 †
・仕事する時に名乗る名前は毎度毎度偽名を使う。ライムレスは知り合いの奴隷商がつけたあだ名。意味は「幸薄い」
・上のシーはSea。親のない自分の親の名という意味合いでつけた。
・知識の信奉者であり、偏執的な読書家。ありとあらゆる知識を集める事を生き甲斐の一つとしている。
理由は卑しい出の自分が力を得るにはそれしか無いと信じていたから。
・声色七変化。
例のリンク
路地裏には人型の焦げ跡だけが残っている…… †


手記 †
黄金歴88年 10月
この地方に来て初めての仕事に出ることになった。内容は近場の洞窟に出没するゴブリンという魔物の討伐である。本来、僕は荒事に向いていないタチの人間なのだが、見知らぬ土地で折角ありつけた仕事だ。贅沢は言っていられない。
人数が多かったこともあり、仕事は恙無く終わった。僕のいた地方はあまり魔物の生息していない地域だったので、どんな魔物が出るのかと不安だったが、出てきたのはなんてことはない、ただのデカいネズミと小柄な亜人だけだった。
また、後で聞いた話であるが、今回の仕事仲間は皆この地方に来て初めての仕事だったらしい。新人に簡単な仕事を斡旋してくれた酒場のマスターに内心で感謝しながら、僕は帰路についた。
次回は珍しいキノコの捜索依頼とやらに出る予定だ。情報が出回っていないうさんくさい仕事らしい。

黄金歴88年 11月
今回、僕達に仕事を回してきたのはとある流行病で難儀している村の住民達だった。死に至るような病ではないらしいが、なんでも一度罹ると長引く病で、今では村民の5分の1もがその病に侵されているらしい。で、その病の特効薬の原料が件の珍しいキノコらしく、冬に入る前に大量に集めておきたいとのことで冒険者にもキノコの捜索を依頼したそうだ。
北東の方に2日程行った山のふもとの森に自生しているそうだが、めぼしいところに生えているキノコは全て取り尽くしてしまったらしく、もうどこにあるのか検討もつかないらしい。どんな特徴の場所に生えているのかとも聞いてみたが、返って来た答えは「村の者の入れないような場所になら生えているだろう」だ……確かにこれではうさんくさいといわれても仕方が無い。
とりあえず、村人の証言を頼りにだいたいの分布図を作り、どこら辺りに生えるのかと検討したところ、最も信頼性の高い地域はコボルトの巣になっている危険な地域であった。他に有力な情報もないので、僕らは地図を頼りにコボルトの巣へと向かった。
森に入ってから約3日ほど経った頃、僕らは奇妙な足跡を発見した。巨大な犬のような足跡だが、四足歩行ではない。しかも、仲間が何者かが仕掛けた罠を発見した。どうやらコボルトの生息区域についたらしい。
コボルトの生息区域は完全に魔物の巣窟と化しており、人間がおいそれと立ち入れるような場所ではなかった。その証拠に、コボルトが隠したと思われる宝箱も手付かずのまま放置してあり、長いこと人の手が入っていない様子が見て取れた。これなら件のキノコを発見することが出来るかもしれない。
コボルトや巨大なネズミなどに襲われはしたが、仲間に熟練した冒険者がいたこともあり、それほど苦労せずにキノコを発見することが出来た。とりあえず持てるだけ持って僕らは村に戻った。
とりあえず今回の成功報酬は貰ったが、まだ数が足りないらしい。また次回もこのキノコを探しにいくハメになりそうだ。

黄金歴88年 12月
山の季節は一足早い。前回探したあたりは遠目から見ても既に白くなっており、行った所でどうにもなりそうにない事は明白であった。山がああなっている以上、ここら辺りもああなるのは時間の問題だ。雪が降り始める前に少しでも見つかる確率の高い場所を探さなければならない。
そう検討して前回作った分布図を眺めた所、今回の有力候補は村人どころか狩人も寄り付かない鬱蒼とした魔物の森という結果になった。前回も一応候補には挙がっていたのだが、危険すぎてパスした正真正銘の危険地帯である。すぐにでも断りたい内容の依頼になってしまったが、とある理由のせいで僕には酒場から来る仕事を断る権限が存在しない。どんなに危険な依頼でも、それが仕事である以上行くしかないのだ。
で、しぶしぶ行ってみれば、ちょっと足を踏み入れただけで常人の三倍以上の大きさはある化物蛇に襲われる始末である。コイツがまたクセもので、見た目以上に素早いくせに頑丈さだけは見た目通りという、まるで詐欺のような蛇なのだ。全体的に未熟なパーティという事もあり、僕らは初っ端から予想以上の苦戦を強いられてしまった。
……なんとか倒したが、あんなのがまた何度も現れたら全滅は免れないだろう。仲間の士気も下がっているし、さっさと撤収したいところだが、「魔物が怖いから」なんて理由で帰ったら今後の信用に関わる。かといって、僕一人で仕事を放棄することもとある理由で許可されていない。
仕方が無いので、僕は見るからに戦闘慣れしていない新人の女冒険者をダシに使う事にした。
詳しい理由は知らないが、今回集まった仲間はとにかく金が欲しくて冒険者になったタチの人間が多かった。僕も似たようなものなので人の事は言えないのだが……まぁとにかくそんなワケで彼女もその例に漏れず、強い金銭欲を持ったタイプの人間だった。僕は彼女にこっそりと嘘の儲け話を持ちかけた。
元は文士をしていたらしいが、物書きというのは詐欺師からしてみれば普通の人間より遥かに騙しやすいタイプの人種である。お互い嘘を吐く仕事だから考えている事が分かりやすいのだ。
密談はトントン拍子で進み、取らぬ狸の皮算用で気持ちの大きくなった彼女は、率先して魔物の群れへと突っ込んでいくようになった。お陰で「新人も女だてらに頑張ってるんだから」と仲間の士気は高くなり、僕らは狼の群れもオークの群れも蹴散らして森の奥へと進んでいった。ロクなモノは入っていなかったが、オークの隠した宝箱も幾つか見つかり、冒険は順調に進んでいるかのように見えた。
しかし、僕等は再びヤツに出会ってしまった。森の入り口で出会った大蛇である。倒したと思っていたのだが、どうやらまだ息があったらしい。幸いにもこちらには気付いていないようだったが、その相貌は無機質ながらもギラギラと殺気に満ちており、そのままやり過ごすことはできそうになかった。
かといって正面きって戦うワケにも行かない。ヤツも瀕死とはいえ、まだああやって動いているのだ。底知れない生命力を持っている事は明らかである。反面、僕らは満身創痍のただの人間だ。またヤツと戦うだけの余力なんて残っているワケがない。
……僕は再び小細工を弄することにした。
「まずは全員で戦いますが、皆さんは適当に援護したらそのまま逃げてください。その後は僕が囮になってヤツの気を適当に引きます。大丈夫、昔故郷で徴兵された時に遊撃隊に所属したことがありましてね。陽動だのなんだのには慣れているんですよ。上手くまきますから安心してください」
少し険しい表情でそう言うと、例の彼女が自分も一緒にやると言いだして来た。当然、僕は断ったが、引き下がりそうに無いので承諾する事にした。まぁ彼女からしてみれば商談相手の僕が死ねば儲け話はパーだ。このまま僕に死なれてはたまったものじゃないというところであろう。連戦連勝で気持ちが大きくなっていることも手伝っているのかもしれない。
とにかく、僕らは作戦を実行に移すことにした。
全員で攻撃し、適当に戦ったところで、「彼女」だけを残して僕らは逃走した。
その後の仔細は省くが、結果的に仕事は失敗した。
が、一人の人間の尊い犠牲があったので失敗は失敗でも一応それらしい理由はついた。大失敗にはならずにすんだと言う事だ。
現場では「事故」や「手違い」がつきものだ。そして死者は何も語らない。今回もそれだけの話である。
余り浮かない気持ちで宿場に戻ると、近所の共同墓地にまた新しい石碑が増えていた。どうやら冒険者がまた一人帰らぬ人になったらしい。同じ冒険者のよしみで一杯くらいは奢ってやろうと思い、先ほど買った安物のテーブルワイン片手に共同墓地の小さな門を潜る。
新しい石碑に刻まれた名前をみて、僕は失礼と思いつつも大声で笑ってしまった。
またタチの悪い冗談を考えたモノだ。死とかそういうモノに対する認識の薄そうな人だったから、こういう冗談を考え付いても不思議ではない。
全くしょうのない人だなぁと思い、もっと大声で笑ってみた。
しかし、どこかから誰かが出てくる様子はない。
「冗談はオチをつけないと冗談になりませんよー。そろそろ出てきたらどうですか? ほら、お酒もありますよー」
大声で言ってみるが、誰かが出てくる様子はない。
気付いていた。シャレにならない量の花束と、シャレにならない量の供え物を見た時点で、だいたいは分かっていた。
でも僕は冗談だと思いたかった。手の込んだ冗談だと思いたかったんだ。
今日、あんなことがあったせいかもしれないし、違うかもしれない。でも、僕はそれが冗談だと思いたかったんだ。
「全く……しょうのない人だなぁ……まだ一緒に仕事してないじゃないですか……」
小さな小さな石碑には、乱暴にたった一文だけこう書かれていた。
- クルクル・ミラクル、と。
次回の仕事もまたキノコ探しらしい。一度失敗したにも関わらずまた同じ仕事を依頼してくるとは……このキノコの捜索、何か裏でもあるんだろうか?

黄金歴89年 1月
年も明けてしまい、すっかり冬である。こんな季節にキノコを探せなんて、普通は考えられない。何かこの仕事には裏がありそうな気がする。
今回も前回も依頼主は件の村の大地主だったのだが、ここの地主はお世辞にも好人物とは言えないタイプの人間だ。まさか自分で使う分を確保していないとも思えない。かと言って、大枚叩いてまで村の人間に奉仕するようなタイプでもなさそうだ。だいたい、件の病は長引くだけで、決して従来の対症療法が効かないワケではないのだ。普通に考えれば今の時期に入ってまで必死に探す理由はない。
使用人にちょいと小遣いを握らせて詳細を聞いてみたところ、どうもここの地主は普通に使う薬とは別に他の薬もお抱えの医師に作らせており、その薬を作る分のキノコが足りないそうである。
薬の原料というものは加工次第で「良い薬」にも「悪い薬」にもなる。恐らく、「悪い薬」の売れ行きが想像以上だったのだろう。「悪い薬」は売れば売るほどに需要の増える魔法の商品だ。数が足りないと言う事は、血眼になって欲しがる顧客を待たせたままなのだろう。
想像の域は出ないが、まぁなんでもいい。何にせよ僕には関係のないことだ。
今回も例の分布図を頼りに場所の検討を行う。前回散々な目にあったので今回は安全重視だ。信頼性は大分下がるが、どうせ冬なのだ。見つからないときはどこを探してもみつからないだろう。僕らは比較的安全な森を目的地に定め、安全第一で捜索を始めた。
多少魔物も出たが、今回は拍子抜けなほど簡単に目的のキノコを手に入れることが出来た。大量とはいかなかったが、まぁ季節を外している以上仕方が無いだろう。
次回はゴブリン討伐に狩り出されるらしい。いい加減キノコを取れる季節じゃないしな。

黄金歴89年 2月
特にこれといったことの無い仕事だった。
次回は鉱脈を探すらしい。聞く話によるとキノコ探しと鉱脈探しは余り良い仕事ではないそうだ……
あと、次の仕事は行きつけの酒場でよく見る顔とも一緒になるらしい。グドン・エビスキー?さんという方で、元鉱夫だそうだ。

黄金歴89年 3月
今回は鉱脈探しらしい。毎度毎度、僕には不向きな仕事である。ネゴシエイトみたいな仕事はないのだろうか。
石に対する知識はそれほど持ち合わせていないので、僕は余り活躍ができない。しかし今回は山岳のグドンさんという方のお陰で拍子抜けなほど簡単に仕事は進んだ。
適当な洞窟に入るや否や、グドンさんは宝箱は見つけるは罠は発見するわ魔物には先制攻撃をしかけるわと獅子奮迅の大活躍。瞬く間に洞窟内の罠と魔物は駆逐され、鉱脈も難なく発見できた。いつもあの酒場にいる面子は兵揃いだとは思っていたが、よもやここまでとは……この地方での人脈の構築は思った以上に急務なのかもしれない。
先日知り合ったばかりのTLさん?の訃報を聞いた……が、再生怪人なので大丈夫らしい。世の中は広い。
僕は次回もまた鉱脈探しらしいが、グドンさんは別の仕事らしい。残念な限りだ。

黄金歴89年 4月
前回から引き続き鉱脈探しだが、グドンさんのやっていた事を見様見真似で模倣してみたら意外と簡単に鉱脈を発見することが出来た。先人の知恵というモノは偉大だ。
お陰で今回は芳しい活躍が出来たため、宝箱から入手したロングボウを貰えた上に剣術入門者の称号まで贈与された。今回の仕事は大成功といえるだろう。
後に聞いた話だが、この辺りの洞窟はまだ手付かずの鉱脈が星の数ほどあるらしく、未開に近いこの地に人がやたらと流入してくるのもそこらへんに理由があるらしい。
コツさえ掴めばそれほど難しい仕事では無いとのことなので、鉱脈探しの仕事は今後の資金源に出来るだろう。面白い仕事ではないが、今後も精力的にこなして生きたいと思う。
……が、次回はまたキノコ探しだそうだ。
酒場で見た顔も一緒らしい。故郷にいる家族の為に出稼ぎに来ているコキョウニハ・ツマトコドモガ?さんと……巨大なザリガニが一緒だ……アビス・サイキョー?さんというらしいが、これはまた面妖な……

黄金歴89年 5月
また胡散臭い仕事の片棒担がされるのかと憂鬱な気分で受けた仕事だったが、聞いてみれば今回探すキノコは先日の薬剤キノコではなく、れっきとした食材で、一種の珍味らしい。この季節にしかとれないからまとめて採ってきて欲しいと街の大問屋から依頼された仕事だそうで、マスター曰く、採れる場所も量もだいたい分かっている比較的安全な仕事なのだそうだ。
一部の食通の間では毎年恒例のイベントらしく、わざわざ何日もかけて情報を集める必要はなかった。お陰で事前調査の時間が丸々省けたため、仕事は拍子抜けなほど簡単に終わった。魔物もオゥクアァンドビッグラット……いやいや、オークと大鼠しか出なかったしな。
……まぁ、仕事がさっさと済むに越したことは無いのだが……なんというか、なぁ?
とりあえず思った以上に早く仕事が終わったので、報酬とは別に分けて貰った珍味キノコをツマミに、コキョウニハさんとアビスさんと僕の三人で日が昇るまで呑み明かした。
次回は鉱脈探しらしい。コツのつかめて来た仕事だ。次で絶対モノにしてやる。

黄金歴89年 6月
世間狭い……世間狭いよ……現実という名の最も数奇な物語に揉みに揉まれた僕だったが、仕事は仕事だ……今月も元気出して行こう。
今回の仕事は鉱脈探しだ。情報筋は微妙だったが、鉱脈探しのノウハウを勉強した今の僕にはこれでも充分な量の情報だった。さっさと役所に掛け合って発掘履歴を取り寄せ、地図とにらめっこしながら余所のシマと被らずにまだ出てきそうな場所を探す。
グドンさんのように現場に行ってすぐというワケには行かなかったが、調査は半日で済み、鉱脈自体もさして時間を掛けずに発見することが出来た。この調子なら鉱脈探しは本格的にこの地方での副業に出来そうだ。これだけザクザク出るのなら数箇所買い取って自分で経営してもいいかもしれない。本筋の仕事にカタがついたら真剣に考えてみるかな。
次回の仕事は珍しく討伐依頼で、ターゲットは狼だそうだ。毎度毎度向かない仕事だな。

ところで髪型が安定しないよ。
黄金歴 7月
今回は狼の討伐と言う、なんとも僕向きではない力技な仕事だった。
連中のヤサは既に割れているので調査もクソもない。行って皆殺しにしてハイ終わりというなんともやりがいの無い仕事だ。まぁでもこんな簡単なことで金がもらえるのだ。そう文句を言う事もないだろう。
今回の連中は狼のクセに何故か洞窟に棲んでおり、生意気に食料の保存までしているなかなか頭の良い獣だった。が、所詮犬っころは犬っころである。武器を持った人間様に畜生程度が勝てるわけがない。
子狼も含めて5分と掛からず皆殺しにした。犬は犬らしく山を駆けずり回ってりゃこうはならなかっただろうに……
え? 今日はなんでそんなに機嫌が悪いのかって?
また歳とったからだよ。もう29だ29。あとたった1年で20代じゃなくなっちまう……はぁ、僕ももうおっさんか……聖騎士の肩書きを利用してやろうと思ってたガキも居なくなるらしいし、今月はロクな事がないな……
次回はまたキノコ探しだ。依頼人は付近の商人……って、ちょっとまてコイツ確かこの前の債券回収で……

黄金歴89年 8月
先月に話を聞いたときから嫌な予感がしてたんだ。
依頼人の商人は別件の仕事で債権回収をした商人だった。しかも、今回のキノコは例の薬剤キノコ。多額の負債を麻薬の密売で帳消しにしようって腹なんだろう。
向こうもスネに傷ある身、流石に僕を見て正体をバラすなんて真似はしなかったが、かわりに露骨な嫌がらせをしてきた。
期日を早めた上に難癖をつけて捜索場所を限定し、遠回りに北の魔物の森へ……去年の末に化け蛇に襲われた森へ行けと言ってきたのである。向こうも商人、酒場にある冒険履歴を調べるくらい、わけのないことだ。
クライアントに言われた以上、行かないわけにもいかない。しぶしぶ例の森へと向かう。
季節は夏。冬と夏では森の姿は全く違う。以前よりも成長した樹木と草木は道の姿を変え、景観を変える。お陰で以前に作った地図は全く役に立たなくなっており、件の森に辿り着くのに5日もかかってしまった。
思った以上に時間がかかったせいでもう食料も水も僅かしかない。食料は現地調達で済むが、水がなくなるのは困る。ここから最低でも半日分は戻らないと水場には辿り着けないからだ。かと言って戻れば期日には間に合わなくなる。
探せるのは後丸1日が限度だろう。
今回の仕事は失敗かと諦めかけたその時、仲間の一人が大声を上げた。
件のキノコの密集地を見つけたらしい。
運には恵まれていない方だと思っていたが、こんなにも早く見つかるなんて今日は運が良い。たまには良い事もあるものだ。ホクホク顔でキノコを集め、さぁさっさと帰って一杯やろうと盛り上がったその時だった。
僅かに揺れた風に違和感を覚え、僕はとっさに後退した……すると、さっきまで僕が居た場所を巨大な影が通過し、隣にいた仲間の一人を浚っていった。
ああ、前言撤回だ。やっぱり僕は運が悪い。
影は仲間を加えたままとぐろを巻いて僕等の前へと立ち塞がる。
大蛇だ。
刃のように鋭い瞳を更に鋭利に細め、大蛇は僕らを睥睨する。
コイツは明らかに僕を狙っていた。恐らく、去年の12月に僕のパーティを全滅寸前までおいやった大蛇だろう。爬虫類のくせに生意気に僕の顔を覚えていたらしい。
大蛇は咥えた仲間をそのまま放り投げ、奇声を上げてしっぽを振り回す。
とっさに散開して僕らはなんとか攻撃をかわすが、代わりにパーティはバラバラだ。このままじゃ連携も何もあったもんじゃない。
とりあえず、僕を含め五人は無事のようだが、先ほど噛まれた一人は結構な深手だ。どうにか動いてはいるが、頭数に入れられそうにはない。
前回は6人掛かりで奇襲してもやられたのに今回は5人でやれってか……ハードル上がってんなぁ……とりあえず、前回と違い、今回ヤツの狙いは僕一人だ。ここをどうにか利用するしかない。
「僕が狙いなんだろう? 化蛇?」
冷や汗を浮かべて、僕は大声でヤツに呼びかける。
感情の無いはずの無機質なその相貌は、何故か怒りに震えているように見えた。
「今度は最後まで相手してやる! かかって……」
シャアアアアアアア!
台詞を言い終える前に、巨大な顎を目一杯広げて、ヤツは一直線に僕へと突っ込んでくる。
全く、所詮は畜生だな。
焦るでもなく僕はヤツへ向かって走りだし、そのままヤツの下へ滑り込むようにスライディングする。
ここだ。
「じゃあな化物。死体は高く売ってやるよ……!」
目の前に広がる柔らかい下腹に、僕は思い切り剣を突き立てた。
その後、僕の攻撃を皮切りに他の仲間も応援にかけつけ、なんとか大蛇を倒すことができた。
無論、今度はきっちり止めを刺した。
依頼人は僕が生きて戻ったのが悔しかったようだが、依頼品が手に入った以上文句も言えない。報酬はたんまりとふんだくった。
業者に依頼して大蛇の死体も回収できたし、今回は結構な収入になったな。
さぁて、帰りにいつもの酒場で一杯やってくか。
次回は人型の怪物の討伐依頼だそうだ……討伐は苦手なんだけどなぁ……。
黄金歴89年 9月
今回は人型の怪物の討伐依頼……だったが、ボサッと考え事をしていたせいで遅刻してしまった。丸々半日ほど遅れて仕事仲間と合流する。
今回の仕事は、相手の潜伏先は分かっていたが敵が分かっていなかった。分かるのは人型であるという一点のみである。遅刻しなきゃもうちょっとマシな捜査できたなと思うと少し仲間に申し訳ないような気がした。
結局ただのゾンビだったので何の問題もなかったが、些細なミスでいつ死ぬ事になるかわからないこの世界だ。次回からは気をつけよう。
次回は最早おなじみのキノコだ。
黄金歴89年 10月
今月はロクな事がなかった。
同僚にミサイル撃たれそうになるわ、酒場でSM調教されそうになるわ、馬にケツは狙われるわ……仕事? ああ失敗だよ失敗。
事前調査は完璧だった。絶対あるはずだったんだ。でも無いんだよキノコ。
なんで無いのかと思って酒場の台帳調べてみたら他の連中も同じ場所探してやがった……どおりで魔物が全然居ないワケだ……今月はすこぶる運がないぜ……
そういえばこっち来てもう1年か……早いもんだな。
見つからなかったから来月もキノコ探しだ。
黄金歴89年 11月
去年と同じ依頼主にまた同じ依頼を出された。組織も民間も商売熱心なことだ。
今月はもう本職の方で充分に稼いでいたので、かなり適当に探していたのだが、なんと一日と掛からずに件のキノコを発見してしまった。この仕事を始めたときから作っている自作分布図の信頼性は想像以上に高くなっているようだ。キノコ探しの本でも出版したら意外と売れるかもしれない。
穂波さんが今月一杯で引退してしまうらしい……寂しくなるな……まぁでも、イム君みたいに何処かに行ってしまうワケでは無いらしいから、あんまり哀しい顔するのも悪いだろう。死なずに無事引退できたんだから、むしろ笑ってあげなきゃな。
来月もまたキノコだそうだ。このキノコ、そんなに需要があるんだったら養殖してみようかな……
黄金歴89年 12月
年末だと言うのにまたキノコだ……どれだけ需要あるんだこのキノコ。
先月の冒険で山ほど採れたので、今回は冒険内容を適当にでっちあげ、キノコだけを先方に渡して依頼を完了させた。
少々退屈だが、楽な仕事で金がもらえるならそれに越した事はない。
何事も安全確実が一番だ。
来月は鉱脈探しだ。こっちも最早おなじみである。
黄金歴90年 1月
……色々と考え事をしていたせいか、下準備が適当になってしまった。
適当な洞窟に入って探してみたが、魔物はやたらと出るわワナはあるわ鉱脈は結局見つからないわで散々だった。
……最近、魔物に対して脅威を抱かなくなってきた。僕が強くなったからだろうか……それとも、もっと恐ろしいものがあるからだろうか……
来月も引き続き鉱脈の捜索だ……次は見つけないとクライアントに申し訳が立たないな……
黄金歴90年 2月
今回は大失敗だ……確実にあると思ったのだが、まさか落盤して洞窟が狭くなっているとは思わなんだった……お陰で捜索は殆ど出来ず終い……鉱脈も結局見つからなかった。
流石に二度失敗してはクライアントに申し訳が立たない。仕事をほされた上に違約金まで払うハメになった……まったくここのところツキがない。
しかも次回は慣れない討伐依頼だ。やれやれ無事に帰ってこれるといいが……
黄金歴90年 3月
マスターの嫌がらせか、それとも前回のクライアントの手回しか、僕は苦手な討伐依頼に向かわされる事になった。
今回は調査期間が短かったせいで、対象が人型だと言う事以外何も分からない未知の依頼だったが、思った以上に魔物が貧弱な上、仲間に熟練の冒険者がいた事もあり、気が付けば何の問題も無く帰路に着くことが出来ていた。
……問題があるのは帰って来てから伝えられた、次回の仕事の方だ。
……次回の仕事は最早お馴染みの薬剤キノコ探し……だが、帳簿に書かれた然る冒険者の名前をみて、僕は運命とやらに嘲笑されているような気分になった。
そこに書かれた冒険者の名は、イット・サカワナ……セリリャ?の……ジェシカ?の友達の墓参りに行った時に見かけた顔だった。
僕の育った東洋の国では、人は『業』というものに縛られて生きていると言われている。詳しい内容は覚えていないが、人は己の成した業を背負って生き、その業から生まれた罪に罰せられて苦しむのだそうだ。
因果応報……巡り巡ってとは言うが、遠まわしにも程があるぜ……全く、神様ってヤツぁ悪趣味なんだな。
まぁいい、神だが運命だが知らないが……僕を担ぐって言うなら、謀って騙して欺いてやるまでさ……それが詐欺師ってヤツの背負う業だからな!
黄金歴90年 4月
……先月気合入れて仕事に望んだ割に、特に何したわけでもない仕事だった。
ちょっと気合いれて行ってはみたが、実際始まってみればワナに嵌りそうになってイットさんに助けられるわ、魔物と対峙して苦戦してたら横からイットさんに助太刀されるわと、なんというか助けられてばかりで、非情にカッコ悪かった。
しかもキノコは結局見つからず終い……当然理由はあるわけだが、そんな事いまさら言ったって言い訳にしかならない……唯一役に立てそうな事前調査の段でも結局役に立てなかったと言うワケだ。
三十路も手前の男があんな年端もいかない女の子に助けられてばかりとは、全く情けないったりゃありゃしない……と、思っていたが、調べてみたらイットさん男性で、しかも僕より年上だった。
ま、まぁ僕が無力だった事に違いは無いワケだが、なんというか、その……世の中不思議だらけである……
次回はまたまた鉱脈の捜索依頼だ。クライアントは前々回とは別の人間らしい。
黄金歴90年 5月
仕事は失敗した。他に書くことは特に無い。
次回はまた鉱脈探しだ。もしかしたら次の仕事が、この地方での最後の仕事になるかもしれない……。
負債帳 †
黄金歴89年 8月
どうにか一枚噛んで儲けようと思ったが、兄貴が所属していたのでちょっかいが出せなかった。もうちょっとで兄貴にドリルで指を詰められるところだった。
あんた、堅気になったって絶対嘘だろ。
黄金歴89年 9月
なんか、最近顔を覚えるとか忘れないとか言ってくれる人が増えた。
含むところは人によって色々違うようだが、なんだか複雑な気分である。
顔を覚えられると商売がやりにくくなる。でも今まですぐに忘れられた自分の顔を覚えてくれるというのは……なんというかちょっとむず痒いような、こそばゆいような……
……何言ってんだろ僕。
なんか色々ムダに考え事してたせいで酒場の討伐依頼に遅刻した。
黄金歴89年 10月
もうちょっとでニトロンさん?に小型巡航ミサイルをブッ放される所だった。
真っ黒いから物理無効系に違いないという理屈らしい。なんだそりゃ。
ニトロンさんはまだ駆け出しだった頃からの知り合いで、今でも仲良くやっているが、今後しっかり僕は人間であるという事を説明していく必要があるようだ……
酒場で朝飯食ってたらもうちょっとで男体盛りにされてSM調教されるところだった。
危なかった。
今度からは人の台詞を良く聞いてから行動しようと思う。
あと、馬はもう馬刺しにするしかないね。うん。
黄金歴89年 11月
組織に無茶を言って先輩?の髪を融通してもらった……流石に自分で渡す勇気はなかったが、とりあえず仲介を通して警告と共にリリィさん?に渡した。真実を知る程度の権利は彼女?にもあると思ったから……
……なるべく他人から恨まれないようにってのが心情なんだけどな……ガラにも無い半端な事をしてしまった。
あと、なんか兄貴まで組織の仕事に直接噛むとか言い出して来たし……リリィさんの為に組織に復讐でもするつもりなんだろうか……それとも僕を……?
……まぁ、いい。死ぬのも殺されるのも恐ろしいが、死んだ後に何か持っていけるワケでなし……なるようになるさ……
黄金歴89年 12月
正規の仕事はなるべく安全なものばかり回ってくるように根回ししたが、最近はそれよりも他者の殺意?の方が脅威になっている。
薄情者?は助けてくれそうにないし、兄貴はなんだか物騒なこと考えてそうだし、ロクなことが無い。
一度下手を打てばもう次は無い……分かっていたはずなんだけどな……ハハハ。
そういえば、先輩?は居なくなっただけでこんなに多くの人が悲しんだり憤ったりしてくれているが、僕はどうなんだろうか……僕が居なくなったら誰か悲しんだり怒ったりするんだろうか……
……またつまらないことを考えてしまった。もう寝よう。
黄金歴90年 2月
ブツブツブツブツブツ……
※不貞寝していますが無害です。
黄金歴90年 4月
本土の仕事にそろそろ片がつきそうだと草から連絡があった。
まだ本決まりではないらしいが、撤収の準備はしておいたほうがよさそうだ。
黄金歴90年 5月
『商品』の運び出しは滞りなく完了したらしい。これで本土からの追加注文がなければ、シー・ライムレスは予定通り『行方不明』になる手筈になっている。
来月までに正式に決まるらしいが、まだどうなるかは分からない。
追加があれば僕は引き続きここで仕事をすることになるが、追加がなければ、僕はすぐさま『行方不明』になってしまうだろう……
もしかしたら今月が最後になるかもしれないと思って、色々な人と話をした。
……弱みも結構見せてしまったように思う。人を騙す仕事をする身としては致命的だ。
……なのになんでこんな楽しそうにしてんだろうなぁ僕。フフ、いよいよ詐欺師も廃業かね……
……まぁいいさ。とにかく来月にならなきゃ何も分からない。今は準備するだけだ。
要注意人物リスト †
マッド・ドッグ
新人への面倒見が良い兄貴分的存在だと思われる。人柄も良く、人脈も広そうなので仲良くしておいて損は無いだろう。
調べたみたら同郷だった。しかも知り合いだった。なんだこれ。
人の縁って不思議ですね。怖いくらいです。
同郷だった事を知って以来兄貴が虐めます。酷いです。
……なんか最近また仕事仲間になった。リリィさんの為だろうか……
危険度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
利用価値☆☆
ジェシカ・セシル?
僕よりも長くこの土地に潜伏している先輩詐欺師で、最も警戒すべき人物だったが、嫌いな兄がどうのこうので姿を眩ました。潜伏先は分からなかったが、だいたいの情報を組織に流したら音信不通になったので、どうも捕まったらしい。南無。?
危険度 皆無
利用価値☆☆☆☆☆☆(お陰で組織とパイプが出来ましたよ……これでやっと本格的に商売が出来るな……クククク)
ニトロン・イモーゲ?
元占い師……らしいが、その割にはやたらと火薬について詳しい女性。
体も至る所を機械化しており、なんだかワケありな様子だ。最近、火薬の仕入れを依頼された。
危険度☆☆☆(そこまで悪い人ではなさそうだが、つねに大量の爆発物を所持している為)
利用価値☆☆☆☆
ブラッディ・ディメジョンバスター?
別の地方で一緒にヤマを踏んだことのあるチンピラ。まさか再び会う事になるとは……こういうのも腐れ縁というのだろうか。
「シー」ではない僕を知っている人物だが……まぁ相手は意外と単純なブラッディだし、大丈夫だろう……つか、僕の事なんか忘れてるだろう……ハハハハ……
最近やっと僕の事を思い出したらしい。おせぇよバカ。
コイツと喋るとついつい毒を吐いてしまうが、別に嫌いなワケでもなければ仲が悪いわけでもないのだから何か不思議である。
無事引退したらしい。恋人も見つかったそうだからハッピーエンドだろう。
せいぜい幸せになれよ。
危険度☆☆☆☆☆(コイツと喋ってるとメッキが剥がれるので)
利用価値☆☆☆
トア・フラット?
傭兵らしいが、男勝りな割に意外と優しそう。護衛か何かを頼むときは良いかもしれない。
危険度☆(プロなので)
利用価値☆☆☆
ジョン・スーパーヒーロー?
正義のスーパーヒーローらしい……彼に退治される見に覚えがありすぎる……
危険度☆☆☆☆☆
利用価値☆(利用云々とか考えてられない!)
八坂穂波
そこら中で見かける元墓守。十歳以上年下なのに達観した感じでしっかりしている。人脈が広そうなので、仲良くしておけば何かと得るものがあるだろう。
……だけどなぁんかこの子には頭が上がらない気がするんだよなぁ……自分が卑しい出な上に犯罪者だから無意識に気後れでもしてるんだろうか……?
最近引退してしまったので居なくなってしまうのかと心配したが、国に帰ったりするつもりはないらしい。良かった良かった。
危険度☆
利用価値☆☆☆☆
ヴィエルジェ・ブラック
本人というよりは彼女の運営する図書館に用がある。本は良い。人類の生み出した文化の極みだよ。
危険度☆
利用価値☆☆☆☆☆
エニグマ・ブリーゲル?
エルフの少女。着やせするタイプ。
口と頭が完全に切り離されてるつもりの僕だが、彼女を見ていると嗜虐欲を持て余してしまうせいか、ついつい思ったことを口にしてしまう。
……なぁんか最近避けられてるような気がするんだよなぁ。料理のお礼に盗品の指輪をあげようとしたのが不味かったんだろうか? 女性は光物なら喜ぶんじゃねぇかなと思ったんだが、どうも軽率だったらしい。
やっぱ盗品はだめだよね。うん。え? そういことじゃないって?
危険度☆☆☆(嗜虐欲を持て余すので)
利用価値☆☆☆(嗜虐欲を持て余すので)
ジュンイチロウ・タカギ
765プロの社長で、先輩シルエット。シルエットが僕以外にもいただなんて……
危険度☆☆☆☆☆(アンデンティティの危機!)
利用価値☆☆☆(社長か……色々と良い商売をさせてくれそうだ)
リーン・リリアーノ?
……全く、ガラでも無いことをしてしまった。これだから善人は苦手だ。
これも因果応報、か。
危険度☆☆☆☆☆☆(いつか後ろから……いや、それも仕方が無い)
利用価値 皆無(完全に警戒されているので)
ゲスヤ・ロー?
一回も話さずに僕の正体を見抜いた人物。
正体を言いふらされるんじゃないかとビクビクしていたが、ちゃんと話し合ったら相手もわかってくれたらしく、事は穏便に進んだ。?
今後はいざという時の助けになってくれるだろう。
危険度☆☆☆(芋づる式に僕にまで捜査の手が及ぶかもしれないので)
利用価値☆☆☆☆(相手もならずものだから気兼ねせずに仕事を頼める)
AMIDA
某国のギルドが送り込んできた生物兵器……だと思う。
危険度☆☆☆☆☆(多分これくらい……)
利用価値 測定不能
マックイーン?
危険な馬。とにかく危険。今度見つけたら馬刺しにしてくれる……!
危険度☆☆☆☆☆☆☆☆
利用価値 馬刺しに利用価値など無いっ!
アルエ・イーモール
なんかやたらモテると有名な魔法使い。兄貴と仲が良いらしい。
色々と噂は尽きない人物のようだが、悪い人ではなさそうだ。仲良くしておいて損はないだろう。
危険度☆
利用価値☆☆☆☆☆☆(人脈広そうだから)
カイハツブ・ガンタンク?
怪しげな戦車を開発している人物。
なんかニトロンさんのところでよく見かける。
危険度☆☆☆☆(戦車って怖い)
利用価値☆☆☆☆(戦車って高く売れそう…)
イモル・ゲルゲン
魔法少女……らしいが何故か鉈をもっている……
危険度☆☆☆☆(……鉈?)
利用価値☆☆☆
アーミリア・ハルム?
辛味同盟とかいう怪しげな団体の盟主。
ちまっこい割にはやけに鋭い。穂波さんとは別の意味でしっかりしている。
危険度☆☆☆☆☆(この前、チョコと称して劇物を送りつけてきた)
利用価値☆☆(香辛料を使えば儲けられそうなのだが……なぜか余り利用しきれる自信がない……)
トーマス・ベケット?
凄腕のスナイパー。何かから隠れ続けるその姿勢には何処か通ずるものを感じる……
危険度☆(プロは無駄な殺生はしないものだ)
利用価値☆☆(恐らく殺しの依頼はしないので)
ケイン・マクドゥエル?
面白い人。なんか兄貴は自分とキャラが被ってるとかどうとか言ってたような気がするが、兄貴よりはいくらか善人なんじゃないかと僕は思う。
口はアレなほうだが、普通に良い人。
危険度☆(危なくはなさそうだ)
利用価値☆(かといって便利でもなさそうだ)
ブレイク・メイカイ?
主に別の地方の話で盛り上がってしまう人。
アシュレイのロストキャリバーはめっちゃかっこいいと思うんですよ。
……折角知り合ったのにすぐ死んでしまった……
危険度☆☆☆(メイカイでブレイクでムゲンだから)
利用価値☆☆☆(アカシックレコードくださいよ)
フェイス・ポーカー?
人専門の運び屋。
変装が得意な裏筋の人間で、僕とはまた少し畑の違う犯罪者。
出来れば彼に仕事を頼むような事態になるのは避けたいものだ。
危険度☆☆☆☆☆☆
利用価値☆☆☆
ラズールカ・ミハイロフ
酒場でも有名な魔法使いの男の子。
……最初は人脈を利用する為に近付いたんだが……
まぁ、あれだけ色々な人から好かれている理由を身をもって知ったと思えば、益にはなったと言えなくも無いか。
え? 言い訳がましい? うるせぇ。
……何を血迷ったのか、身の上から何まで洗いざらい喋ってしまった。
なのに悪い気はしないし、「やっちまった!」とも思わない。不思議な子だ。
危険度 友達なので皆無
利用価値 友達なので皆無
謎のアイテム。なんでも電気の力で美味しい料理を作ることができるらしい。ストーン・ヘンジさん?から貰った。
……薄汚れた手帳が落ちている…… †
掠れていてよく読めない。普通に読む事は出来ないようだ。