なうぷりんてぃん名前イネス・ケンジントン
性別
年齢20代後半
出身地王都近隣の村
職業辟邪刀の使い手
理由復讐
企画WaG
行動方針
RP傾向やや長考・文通OK あまり出歩かないかも
好みゴブリンを殺すこと
苦手ゴブリンが生きていること
冒険ハーコー
テーマベッタベタなやつ
討伐数(前半)57+98+53+98+84+36+29+78+99+59*2=750
討伐数(後半)61+102+144+89+91+62+77+80+183=889
依存度瀕死(2)+消耗(1)+深手(3)=6
情報開示度5

イネス・ケンジントン Edit

  • 夫を奪われた
  • 未亡人
  • 末は暗い……?

話す Edit

よくいる場所遊撃部隊駐屯地(があるなら)
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  • (イネス・ケンジントンは 深い霧に包まれた 攫った人型生物の雌を使ってゴブリンを生産し、 急速に成長させる設備のある魔宮において 多少の傷を負いながらも 知略に長けたゴブリンの大将軍とその配下 183 体を倒しました! )
    ……やはり滅ぼすべきですね。
    -- イネス 2019-07-05 (金) 00:08:58
    • (魔宮の中を暴風が、深い霧を晴らさんばかりに吹き荒れていた。それはイネスの怒りによる物ではなく──辟邪刀、その身に宿した怨念によるものであった)
      (怨敵を求め舞い踊る刃は桜吹雪の如く、閃き、揺らめく度に小鬼を肉片へと変える)
      (隊員達は後について討ち漏らしを処理する陣形であったが、そうする相手が見当たらないまま、一行は奥へと進んでいく)
      -- イネス 2019-07-05 (金) 01:26:00
      • (立ちはだかる巨大な鉄の扉さえ細切れに変え、女は進む。やがて、かなり広さのあるホールのような場所へと辿り着いた)
        (広い空間でありながら妙に湿っぽく、生臭さが充満している。壁は怪しげな光に照らされ、浮かび上がる凹凸は時折不規則に蠢き、呻き声を上げる)
        (目を凝らすと、それは単なる壁の凹凸ではなく、捕らえられた女達であった。個々に差はあるが一様に腹が膨れ上がっている)
        (後方、追いついた隊員の中から悲鳴が上がる。と、そこへ、耳障りな甲高い声で問いかける者があった)
        「キサマ等!誰ノ許可を得テここに居ル!!此処ハ、キサマ等の様ナ薄汚イ人間の立ち入っテ良イ場所ではな──ア?」
        (最後まで言い切らず真っ二つに裂けて倒れた。何やら上位の者であったようだが、こうなっては他の小鬼と変わる所はない)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 00:30:05
      • (魔宮はまだ、奥に続いている。辟邪刀は未だ、その身を怒りに昂ぶらせたままだ) -- イネス 2019-07-06 (土) 00:32:35
  • (イネス・ケンジントンは 生温かい風の吹く 攫った人型生物の雌を使ってゴブリンを生産し、 急速に成長させる設備のある魔宮において かすり傷を負った程度で 超巨大多脚戦車を1輌大破させ、 搭乗していたゴブリンの皇子と近衛兵 合計 182 体を倒しました! ) -- イネス 2019-07-06 (土) 00:06:15
    • (襲いかかる小鬼を物言わぬ挽肉へ、大扉を用を為さぬ鉄屑へと変えながら、イネスと他の隊員達は更に奥へと進んでいく)
      (既に軍師を経由して、捕らえられた者達の救助要請は行われているが、総数は依然掴めないままである)
      -- イネス 2019-07-06 (土) 00:40:50
      • (幾つホールを過ぎただろうか。やがて、凡そ人類の美的センスとかけ離れた、歪み捻じくれた装飾の施された、一際大きな扉が一行の行く手を遮る)
        (終わりを予感させるその扉を、イネスは斬って捨てた。ここに至るまで刀を振るい続けた女は、しかし、息の一つも切らす事なく扉の向こうを睨みつける)
        (大広間の最奥、岩を削り出したような歪な壇上に、扉と同じ異様なデザインで飾られた玉座がある。その上から、邪悪に燃える赤い双眸が闖入者を睨めつけていた)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 00:54:07
      • (事前の情報で、この魔宮には大将軍と皇子が居ることが分かっている。先程斬り捨てたのが大将軍とすれば、目の前にいるのが皇子だ)
        (玉座の大きさは人とそれ程変わらず、相対的に座っている者の大きさが推し量る事が出来た)
        (小鬼と思えぬ大きさ、されどホブ程大きくはなく。見る限り、その体格は人のそれに近い)
        (皇子が手を上げ、前方へと投げるような動作で下ろす。それを合図に、玉座の両脇の闇に控えた近衛兵達が、イネスへと襲いかかる)
        (それらはいずれも、やはり人に近い体格を持ち、手練の動きで女を追い詰めんとする)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 01:07:35
      • (力、技、共に従来の小鬼を遥かに凌ぐ近衛兵。この魔宮はこれらの強化小鬼兵を生み出すための物なのだろうか)
        (もっと早い時期に量産に成功していれば、人類にとってかなりの脅威となったであろう。しかし最早手遅れだ)
        『趨勢は既に決したよ。皇帝が王女の挑発にノッた所で完全に、ね』
        (そしてまた、この魔宮での戦いも終わろうとしていた。妖刀と一体となった女にとって、強化されようと小鬼は小鬼でしかない)
        (一人二人と、板金鎧の上から断ち割られ絶命していく。最後の一人が倒れ伏すと、不意の振動が広間を包んだ)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 01:16:24
      • (ゆらりと皇子が玉座より立ち上がり、その身を包む白銀の鎧が露となる。はらりと溢れる髪は金、赤々と燃える瞳を収めた顔は──) -- イネス 2019-07-06 (土) 01:23:27
      • (忘れようのない、あの人の)
        (しかし、それを確かめる間もなく、皇子は玉座ごと床下へと沈み込んで──否、床がせり上がっているのだ。壇が崩れ、その下から黒い鉄がむき出しになる)
        (地響きと共に姿を現したそれは、今までの物とは比べ物にならぬ威容を誇る、超巨大多脚戦車であった)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 01:26:37
      • (車体は従来の巨大戦車をアップサイジングしたような代物であるが備えた砲身は長大で、用途が明らかに異なる事が見て取れる)
        (足回りも火炎放射型の頼りない物ではなく、太くどっしりとしており機動性よりも防御力を重視しているようであった)
        (それは立ち上がると破砕音を轟かせ、背後の壁をぶち破った。後退を始めたのだ。それを追ってイネスが駆け出す)……逃さない。
        -- イネス 2019-07-06 (土) 01:39:02
      • (如何に鉄製の大扉を断ち切る妖刀であろうと、流石に30センチはあろうかという装甲板を斬り裂くのは不可能だ)
        (速度こそ走って追いつける程であるが、攻撃が通らないのでは攻略のしようがない)
        『……だからといって諦める僕達じゃあないさ。とは言え少し時間が欲しい所だけれど』
        (軍師が糖分補給を始める。バナナ、チョコレートその他諸々、用意した物を片っ端から貪り食っていく、その最中もその頭脳は高速回転を続けていた)
        (イネスと隊員等は時間を稼ぐべく、攻撃を続ける。幸いにして、長大な砲は足元へは向けられないらしく、反撃が来る事はない)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 01:54:24
      • (こうした相手は足回りを攻めるのが定石だけれど、これだけの強度と質量を持った物を、破壊するなり、引っ掛けるなり出来るような手段は、流石に無い)
        (足の運びからして、応答性はあまり高くないようだから、バランスさえ崩せれば一発だろうけれど……)
        -- ラヴ 2019-07-06 (土) 02:02:04
      • (多脚戦車は足を止めると、重そうに砲身を持ち上げていく)
        『全員、戦車の後方へ回って!術士は全力で防壁を張るんだ!早く!!!』
        (砲口の上昇が止まるのと、防壁の展開はほぼ同時であった。間髪を入れず閃光、爆音、猛烈な衝撃。戦車の後足が沈み込む)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 02:06:40
      • (後の調査で、王都より西に数キロの草原にて砲弾が発見された。無論この砲撃によるものであり、これは王都への直接攻撃が可能であった事を示唆していた)
        『皆!無事!?』
        (軍師の問い掛けに全員が答える。防御行動はどうにか間に合ったようだ)
        ……耳鳴りが少々しますが、戦闘に支障はありません。それより、提案です。
        -- イネス 2019-07-06 (土) 02:14:36
      • 『……ふむ、なるほど。この間使った風の跳躍魔術で、上面装甲へ乗って攻撃を加える……か。悪くない。
        でも、そのプランなら先に砲身へ攻撃を加えて欲しい。恐らくその戦車は王都への直接攻撃が可能なはずだ。早急にその手段を奪わなければならない
        どうにか使用不能にしたら、上面装甲を、もしくは内部へ侵入出来そうならそっちでも良い。その辺りは場当たりで考えよう。
        他のメンバーは……そうだ、賭けになるけど良いかな?』
        (巨大戦車と同様の給弾機構であれば、サイズ差を鑑みて次弾装填は一分後。それまでにイネスは砲身の破壊を、それ以外のメンバーは弾薬庫への熱攻撃を加える事となった)
        -- イネス 2019-07-06 (土) 23:42:22
      • (いざ上へ登ってみると、流石にこのサイズの砲身を圧延・鍛造で作るのは無理だったらしく、鋳肌が剥き出しなのが分かる。イネスは躊躇わず手にした刃を振り下ろした)
        (金属同士が打ち合う音が響く中、多脚戦車の足元では底面の弾薬庫があると思われる箇所へ、火炎を浴びせている)
        (魔術の心得のある者は火炎の魔術を、そうでない者は火炎放射型多脚戦車より得た、油脂燃料手榴弾を投じた)
        (何度目かの打音の後、耳障りな金属の軋む音と共に、掲げられた砲身がその役目をゆっくりと放棄する)
        (砲身分の重さを失って多脚戦車がバランスを崩し大きく傾き、それと同時に折れた砲身の根本が爆音と共に火を吐き出す)
        -- イネス 2019-07-07 (日) 00:10:28
      • くっ……!(急斜面となった上面装甲部を滑り落ちるイネス。咄嗟に大太刀を鞭に変えて振るい、装甲板の継ぎ目に切っ先を突き立て命綱とする)
        ……まだ、終わる……訳には……っ(そう、まだだ。かの皇子を、見定めるまでは、死ねない)
        (どうにか体勢を立て直そうと多脚戦車がもがく。しかし何度目かの内部誘爆でついに動力をやられたか、脚部から力が失われゆっくりと崩折れていく)
        (結果、水平に戻った車体の上で身を起こすイネスの眼前で、円形の装甲パネルが上方へとせり上がり、次いで横方向へスライドした。恐らく、ハッチだ)
        -- イネス 2019-07-07 (日) 22:43:56
      • (そうして出来た装甲板の穴から、先ほど戦車の起動時に飲み込まれていった玉座と共に小鬼の皇子が現れた)
        (金の冠、それと似た色の髪。肌は緑で目は赤く光っているが、その顔はやはり見間違いなどではなく、女にとってとても見慣れた物であった)
        ジョン……なの、ですか……?(思わず、溢れる問い掛け。それは紛れもなく、愛する夫の顔。尤も、本来は白い肌に青い瞳の好青年であったが、どういう理屈かそこだけは小鬼のそれと変わっていた)
        (そうする間にも小鬼の皇子は、玉座の背凭れの裏に設えられた己の武器を手に取り、イネスへ向ける)
        -- イネス 2019-07-08 (月) 23:14:43
      • (ああ、夢ならば覚めて欲しい。こんな、こんな悪夢)
        (それでも、皇子がそうするように、女もまた己の得物を構え)……貴様は、貴様は……何者だ、答えろッ!(絞り出すように、叫び、問う)
        「我は、次代の皇帝となるべく、造り出された。小鬼の脆弱な肉体を克服し……人を、超える為に、人の……因子を用いられた」
        『そんな技術があるとは驚きだね……それとも、そう吹き込まれたに過ぎないか……』
        (つまり、ジョンを利用した粗悪なコピー、または洗脳等を施されたジョン本人か。女は頭を振って、ジョンに似た何かを静かに見据える)……刃を交えれば分かる事。
        ────ッ!(イネスは閃光の如く駆け、裂帛の気合とともに雲耀の一太刀を浴びせた)
        -- イネス 2019-07-08 (月) 23:34:46
      • (皇子はその一閃を、上段に構えた両手剣の腹で受け、切っ先をやや下に傾斜させた上で身を右に流す事で、斬撃を刀身の上で滑らせて凌ぐ)
        (そこから身を捻って右水平に振りかぶり、強烈なスイングを見舞う)
        -- イネス 2019-07-08 (月) 23:43:43
      • (この振り下ろした体勢から刀身で受けるのでは間に合わない。刀をコンパクトに回して右手を逆手に持ち替え、柄頭を相手の刀身の下に割り込ませ、かち上げてスイングの軌道を逸らす)
        (身長差を活かしてその下を潜るようにしながら、脇に抱えるように引き戻した刀を逆手のまま突き出す。柄頭で相手の鳩尾を強打する狙いだ)
        -- イネス 2019-07-08 (月) 23:58:55
      • (重い一撃を受け、皇子の長身が宙を舞った。そのまま仰向けで装甲板の上を少し滑り、後転からしゃがみの体勢に移る)
        (更にそこから全身のバネを効かせ、電光石火の突きを繰り出した)
        -- イネス 2019-07-09 (火) 00:09:09
      • (しかし女は既にそこには居ない。高く跳躍し、落下の勢いを利用した大上段から全力で振り下ろす) -- イネス 2019-07-09 (火) 00:14:08
      • (回避を試みるにも、突き出した剣を引き戻して受けるにも、この伸びきった姿勢では不可能)
        (頭は振り下ろしの軌道から外し、左腕を掲げて盾として敢えて斬撃を受ける)
        -- イネス 2019-07-09 (火) 00:24:55
      • (振り下ろした大太刀をすんでのところで鞭へと変える。刃の鞭は、相手の腕を中心に弧を描いてその途上にある物を断ち切らず、切り裂いた)
        (剛性を減じる事で断ち切る力を弱めたのだ)
        -- イネス 2019-07-09 (火) 00:31:22
      • 「ぬうっ」(皇子は思わず呻いた。見れば白銀の手甲はいとも容易く切り裂かれ、その下の肌に深い裂傷が生じている)
        (腕一本を犠牲にという腹積もりが、肩や背にまで深い傷を負ってしまっている。戦意は未だ失われては居ない、が)
        「殺さぬ……と、言うのか」(再び剣を構えながら、解せぬといった風に問い掛ける)
        -- イネス 2019-07-09 (火) 00:38:45
      • (殺すつもりであれば、今の一太刀で決まっていた。それをしなかったのは、出来なかったのは、心の迷いを刃が読み取ったが故だ)
        (刃を交えれば分かると言ったものの、実際には迷いは尚更に深まっていた。思えば先程の近衛兵達もまた、小鬼とは思えぬ太刀筋であった)
        (因子、というものがどれ程、基となった人間に忠実であるのか、知り得ぬ以上は判断のしようもない)
        (捕らえ、調べれば真贋含めはっきりとするだろう。さりとて、愛した者の姿をしたモノが実験動物のように扱われるのは、忍びなくもある)
        -- イネス 2019-07-10 (水) 01:03:25
      • 「皇子ヨ!皇帝が死んだゾ!千ン載ィ一遇ゥゥゥ!のチャンス!ダ!!!」
        (場にそぐわぬ甲高い声が響く。見れば先程皇子が出てきたハッチからもう一人、小鬼が顔を出していた)
        (その姿はまさしく、魔宮内で斬り捨てた知略に長けた大将軍の物であった)……貴様、殺したはず……!?
        「なんダ、まだ生きておったカ人間メ。キサマが殺しタのは私ノ複製体に過ぎヌ……私が二人居れバ研究のスピードも上がルと踏んダが、想定以上の結果だっタわ。
        私ノ開発した育成法ならバ、組み込んダ因子により完璧な私ノ複製が……ああそうダ、それドコロではなイ。皇子ヨ、早々にソイツを片付け領へ帰ルぞ。
        皇帝亡キ今、おヌシこそガ次代ノ皇帝。皇位継承者のおヌシさえ居れバ帝国は潰えヌ。魔宮を再建シ、力を蓄え次の侵攻へ備えルのダ……!」
        -- イネス 2019-07-11 (木) 23:41:01
      • (皇子は答えず、代わりにイネスが口を開いた)……冥土の土産に聞かせて貰おうか。因子とはどう取り出す?そしてコイツの因子提供者はどうなった?
        (皇子はジョンの紛い物、という見方が強まったが確信を得るのに、あとひと押しが欲しかった)
        「……フン、良いだろウ。因子は皮なリ肉なリ、如何様にも取り出せル。因子はそノ者の、身体的特徴のみならズ技や知識、記憶さえモ抽出出来ル優れ物ダ。
        尤モ、皇子を作る過程でハ、人間ノ記憶までは不要だからナ。その部分は削り取っタ。
        因子を取り出した後ノ人間の事など興味はないガ、小鬼ノ虜囚となった者の末路等、決まりきっているだろウ?」

        (女の思惑通り、小鬼の将はペラペラと得意げに喋り、嘲り笑う)……そうか(そこまで聞けば十分とばかりに、女は刃の蛇を走らせ、自称智将を屠った)
        -- イネス 2019-07-11 (木) 23:55:55
      • ……次など、有りはしない。私が、許さない(物言わぬ血肉の塊となった智将の残骸を一瞥し、次いで皇子へ視線を戻した)
        (と、自軍の将が殺されようと反応を示さなかった皇子が呟く)「そうだ……我等に、次など……有りはしない。我のような……歪んだ存在は……ここで潰える、べきだ」
        (女はそれに答えず、構え直す)……仕切り直し、です。
        -- イネス 2019-07-12 (金) 00:30:34
    • (時は夕刻。陽は既にだいぶ低い位置へと来ており、世界を血の色に染めている)
      (舞う刀と剣。奔る銀光。最早余人の介入する余地も無く、イネス以外の隊員達は固唾を飲んで見守るのみである)
      (相対する女と皇子は知らず知らずの内に、その口の端に笑みを乗せていた。互いの胸に去来するのは、如何なる感情か)
      -- イネス 2019-07-13 (土) 23:53:39
      • (皇子は思う。智将(ヤツ)は失敗した。不都合な記憶は消し去ったと言っていたが、それは不完全だったのだ)
        (戦いの中、交わされる技の全てがイネス・ケンジントンへと結びついて、蘇るのだ。溢れ出る崇敬の念と、身を焦がす情愛と、深々と湛えた慕情)
        (尊く、何物にも代え難い。それ故に、ここで終わらせなければ。彼女を、愛しい者を、自分という枷から解き放たなければいけない)
        -- イネス 2019-07-18 (木) 00:28:43
      • (皇子は、紛い物と言うにはあまりにも、彼そのもの過ぎた。刃を重ね、火花が散る度にその思いが深まる)
        (冒険者として、生き延びる為に互いの技を磨きあった懐かしいあの日々、そのまま。これは紛い物というよりも亡霊と呼ぶべきもの。出来なかったお別れをやり直しているのだ)
        (だから、もう、終わらせなければ。彼を、愛しい者を、自分という枷から解き放たなければいけない)
        -- イネス 2019-07-18 (木) 00:35:23
      • (夕闇の中、激しく打ち合う刃の散らす火花が一組の夫婦の姿を浮かび上がらせる)
        (どちらからともなく飛び退り距離を取ると、それぞれが必殺の構えを取った。小鬼の皇子は腰を落とすと上体を捻り、狙い澄ますように目の位置で水平に構える)
        (対するイネスは、同じように腰を落とし、上体を捻ると刀を低く水平に構える)
        -- イネス 2019-07-18 (木) 00:42:32
      • (両者は同時に踏み込んだ)
        (電光石火、両刃の直剣が空を切り唸りを上げて、女の首を捉えんとする──が、首の皮一枚を削ぐばかり)
        (女が僅かに首を反らせ切っ先から逃れると同時。紫電一閃、胴を断つ一撃を放った)
        (残心。女の背後で長身が重い音を立て、倒れ伏す)
        (皇子が倒れる直前、二人が同時に呟いた言葉は生温かい風に吹かれて、何処かへと流れて消えたのだった)
        -- イネス 2019-07-18 (木) 00:59:56
  • (それから数日。勝利の美酒に酔う王都の町並みを、女は眺めていた)
    (残党は未だ各地で抗戦を続けているようだがそれもやがてはまとまりを失い、以前のような「それなりの敵」として落ち着く事だろう)
    (イネスはと言えば、自分の中で一区切り付いてしまったことで、全てにおいて熱を失ったようになっていた)
    -- イネス 2019-07-19 (金) 00:44:58
    • やあやあ、お暇かな?まあ暇だろうさ、僕が暇だからね(入るよ、と言いながら返事を待たないラヴ。ズカズカと上がり込んだのはイネスの居室である)
      (溜息一つ、イネスは何の用ですか?と問う)んー?いやね、君はこれからどうするのかな、と思ってね?
      戦争は終わった。小鬼の災禍も早晩収束するだろう。報奨金も出たし──君は復讐に区切りがついた。
      まあ、あまり長話をするのも好きではないからね、単刀直入に言おう。僕と一緒に来ないか?
      ──実を言うとだね、僕はこの国の人間ではない。僕のプロフィールはこの戦争に於いて軍師として雇われるに当たって作った、カバーストーリーなんだ。
      僕の実力は十分に示した。となれば、僕に必要なのは次の戦場と──君のような戦力だ(何時も通りの余裕綽々。しかし努めて誠実であろうとする色も見える)
      -- ラヴ 2019-07-19 (金) 00:55:19
      • ……ええと。止めていただけませんか、言葉の洪水をわっと一気に浴びせかけるのは(女の表情に無気力以外の物が宿るのを見て、ラヴは満足げである)
        整理しましょう。まず、暇です。ええ、暇ですとも。それから……私がどうするか、ですね。
        どうするか、まるで考えていませんでした……死ぬまでこの国で、彼の墓を守りながら小鬼を狩り続けるのでしょうか、とは思いましたが。
        ──それで、貴女は私にそれ以外の道を示そう、という訳ですね(また一つ、小さく溜息)困った人。
        自分の中では常に答えが出ていて、他人に対してもそれが先行しがちですよね、貴女。まあ、良いですけれど……
        -- イネス 2019-07-19 (金) 01:02:39
      • ……んっ、それはつまりついてきてくれるって事でいいのかな?彼のお墓は、良いの?(嬉しそうにする姿は年相応に見えなくもない。尤も公表している年齢も本当かどうかは分からないが) -- ラヴ 2019-07-19 (金) 01:04:20
      • (困ったように笑う。今までになく柔和な笑みで)……ええ。お墓は彼の家族にお願いします。元々、お墓自体彼のお家の物ですし……遺品を一つ、持って帰ってこられましたから、それでお許しを頂けるでしょう。
        (遺品とは、彼──ジョン・ケンジントンの愛用していた両手剣だ。あの決戦の後、サークレットと剣だけを回収して遺体は多脚戦車と共に燃やす事となった)
        (小鬼の皇子とは言え夫の姿をした者の首を持ち帰るのはあまりにも酷であろう、という軍師の提案であった)
        -- イネス 2019-07-19 (金) 01:12:33
      • ……そうか。それならば良いのだけれど(その声は優しく、安堵にも似た声色で)
        じゃあ、僕は今日からここに泊まるから、支度が出来たら早速発とう!善は急げだ!
        -- ラヴ 2019-07-19 (金) 01:14:43
      • (明るい声で無茶を言うラヴに再び苦笑して)……全く。寝不足になっても知りませんよ? -- イネス 2019-07-19 (金) 01:15:53
      • ……えっ。僕何されちゃうの……!? -- ラヴ 2019-07-19 (金) 01:16:22
      • (くつくつと、今度はしっかりと笑って)……さあ?

        オワリ
        -- イネス 2019-07-19 (金) 01:17:39
お名前:

イネス・ケンジントンは如何なる人物であるか Edit

イネス・ケンジントン、その人となり Edit

  • 黒髪ロングストレート
    • 肌は色白で目は黒に近い紺
    • 背はそれほど高くはないが胸は豊満、安産型
  • 以前は穏やかな気性で近所付き合いも良くしていた方であった
    • しかし夫を亡くして以降ガラリと人が変わり、多くの物事に興味を失い、口数は限りなく少なく、他者を寄せ付けないようになった
      • 冒険者の頃を知る者であれば、その頃の振る舞いに戻ったように見えるだろう
  • 身の丈ほどもあるような大太刀『辟邪刀』を舞う様に振るう
    • 本人に問うと「コツが有るのですよ」としか答えないが、膂力が既に尋常ではない
    • 刀が無くともゴブリンに遅れを取ることはない
      • 組討術と膂力により確実に息の根を止める

辟邪刀とは Edit

  • 名は特別なものではない。よくある邪悪なるものを避ける霊獣に肖って付けられた名である。
  • ただしその刀身は普通とは言い難い
    • 一見すると東国の大太刀の姿をしているがその実、小片を鋼虫の筋繊維を撚った物で繋いだ所謂、蛇腹剣と呼ばれる物の一種である
    • 鋼虫の筋繊維はある種の魔力に反応し、伸び縮みする。故にこの刀の強度は持つ者の意志力に左右される
  • イネスの家は代々この辟邪刀の使い手であった
    • 当然ながら自在に扱うには相応の熟練が必要であり、現状次代の担い手は居ない
  • 普通の刀として使えるのは無論として、鞭のように振るう事も出来る
    • その他、ソードブレイカーのように隙間に相手の武器を挟んで、破壊したり奪ったりも出来る
  • この辟邪刀の前身は妖刀である
    • 当初は魔を祓う為に打たれた神刀であった
    • しかし、ある時魔物によって殺された者の血で穢れ、渦巻く怨嗟をその刀身に受けた
    • この経緯に目をつけた刀匠により手を加えられ、魔物の血肉を啜り、魂を喰らう妖刀となった
      • 魔物を喰らう度、刀は振るう者に力を与え、傷を受ければそれを癒やし、身を蝕まれればそれを祓う
    • 意思を持つかのような振る舞いをすることがある

その他 Edit

  • 防具は重装と軽装のミックス
    • 胴は金属製のコルセット状の鎧と鋼虫の筋繊維を織り込んだインナーウェア
      • 胸は覆われておらず、腕肩の動きを阻害しない。またインナーは見た目に反して防刃効果が高い
    • 腕は肩当て付きの金属製ガントレット
      • 関節部に鋼虫の筋繊維が使われておりパワードスーツのような働きもするが、もっぱら殴る時に使う
    • 下半身は膝当て付きの金属製グリーヴ
      • 同じく力を補強する働きを持ち、こちらは移動に格闘にフル活用する
    • 各装備を適切に接続するハーネス
      • 薬なども入れておけるバッグも付く
  • 当然のように使われている鋼虫について
    • イネスの故郷で稀に見られる大型の甲虫型の魔法生物
      • ギラギラとした金属光沢を放ち、実際に玉鋼に近い成分の外骨格を持つ
      • 当然、かなりの重量を持つがそれを物ともせずに飛び回る筋力を持っている
      • 分解するのも一苦労、採取出来る筋繊維も極僅かであるが故一部に使われているだけでもかなり高価である
      • イネスの身に付けている物も一族の家宝であった
  • トロフィー
    • 金獅子の斧
      • 『屈強なゴブリンの英雄』が持っていた物
      • 兎に角大きく、重量があり頑強。切れ味も決して悪い物ではなく、上等な品と思われる
    • 紅玉石のサークレット
      • 『大陸侵攻を企てるゴブリンの皇子』が身に着けていたもの
      • 決して派手ではないが、微に入り細に入り、緻密な装飾が施されている。炎耐性のエンチャントが掛けられているようだ
    • インテリメガネ+5
      • 『知略に長けたゴブリンの大将軍』が身に着けていたもの
      • 着けた者の雰囲気を知的に見せるクールでシンプルな銀縁の眼鏡。掛けても実際に頭が良くなるわけではない
      • 入手時点で+5強化されているが、そもそも強化されるパラメータがない
    • 研究資料
      • 『知略に長けたゴブリンの大将軍』の魔宮に残されていた研究資料
      • 乱雑にまとめられた紙の束
      • 何故か共通語で書かれているが、生体改造等の知識に精通していないとろくに理解できない内容となっている
      • 《因子》は遺伝子とは異なり、基となった生物の形質ばかりか記憶等も複製可能とされているようだ
      • 最終的に禁忌指定を受け、王立図書館奥深くに封印される事となった
    • 緑柱石のサークレット
      • 『超巨大多脚戦車に搭乗していたゴブリンの皇子』が身に着けていたもの
      • 豪奢な作りでありつつも、防御面に於いてもそれなりの強度を誇る。雷耐性のエンチャントが掛けられているようだ



+  長いのはしまっておく

特別ルール Edit

  • 重傷等を受ける度に辟邪刀への依存度が上がる
    • 重傷1点、致命傷2点、死亡5点
  • 言葉が通じそうな高位のゴブリンと遭遇する度に情報開示度が上がる
    • 将軍以上?に遭遇する度1上昇
  • これらの蓄積度によってエンディングが変わる……予定

相談とかするんじゃないかな多分 Edit

最新の3件を表示しています。 コメントページを参照

  • 昨晩良さげな名前を思いついたのに今になって忘れているミ・ボウジンです。セックス。 -- ミ・ボウジン? 2019-06-12 (水) 23:00:03
    • つつがなく思い出しました。 -- イネス 2019-06-12 (水) 23:04:14
      • 思い出しックス -- 2019-06-12 (水) 23:41:49
      • 主人がオオアリクイゴブリンに殺されて以来ご無沙汰ですね……
        棒のようなものを出し入れして体液を飛び散らせる行為なら今も頻繁に行っているのですが(ゴブリンをスレイしながら) -- イネス 2019-06-13 (木) 00:00:44
  • なんだか頭が働いていないのでまとめて明日やりましょうかね……非戦闘員金髪爆乳眼鏡軍師様のお名前も思いつきませんしね…… -- イネス 2019-06-28 (金) 22:52:53
お名前:

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Last-modified: 2019-07-22 Mon 00:09:45 JST (1741d)