The War against Goblins †
小鬼戦争
- The War against Goblins -
黄金歴435年8月 戦争終結
エピローグ †
決戦は人類軍の大勝に終わった。
帝都に巣食う小鬼の悉くが倒され、その『皇帝』が討たれたことで、
後に歴史家により『小鬼戦争』と名付けられる、人類と小鬼の生存を掛けた大戦は終わりを告げたのだ。
第一王女の命によって帝都には火が放たれ、小鬼の築いた文明とその忌まわしき先進技術の全ては念入りに葬られた。
ごく僅か生き延びた帝国の小鬼達も、やがてその知性と技術を喪失し、元の通りの原始的なゴブリンへと戻ってゆくだろう。
斯くして、少なくない犠牲を払いながらも小鬼の脅威を退け、人類には片時の平和が訪れた。
グロム王国では先王の遺言の通りに、第一王子が新王として即位することとなった。
一時その戴冠が噂された王女ディートリンデは、これに剣を捧げ忠誠を示し、
賢いが優柔な新王に足りぬ武断の気質を補うものとして、新たな時代を築く礎となった。
華やかな第一王女の率いる、寄せ集めながらその精強さと勇猛さを示した『特別遊撃部隊』の物語は、
やがて黄金歴が終わり、黄昏の時代に至ってなお、人々の間に語り継がれたという。
小鬼戦争
- The War against Goblins -
――fin.
企画詳細 †
相談室 †