:支那米の袋

  • (廃墟の奥、光も僅かなその場所に、荒い息遣いが響く)
    は、あ…はぁ…ふ、ぅ…う、く…
    (両の手首を触手に戒められ、美貌を憔悴の色に翳らせながら、銀色の髪を持つ軍師姫は、その身を震わせ続けていた) -- 《軍師》リニスティア
    • (純潔を奪われ一時は魔神に屈するかとも思われた美姫であったが、存外にその瞳の光は強く。魔神は己が愉悦を満たすという意味も込め、未だ思う様の蹂躙は成さしめていない)
      (今尚乳房を吸い上げる触手の動きはしかし先だっての強烈な快感へと登り詰めるものでなく、赤子が口中でそうするかのように舐るような動き。柔肌の上を這いまわる肉紐も、くすぐるようで芯なる花弁に触れる事はない)
      (粒々とそそり立ち、汚臭を漂わせて先走りを零す亀頭でリニスティアの頬を嬲りながら魔神は思念を流し込む)
      『気丈なる美姫よ、未だ折れぬ汝の清心真に天晴で在ることよな。吾が責苦に屈さば楽になろう物を』
      (何処かしら愉快そうな響きの魔神の思念。壊してしまってはつまらない、とでも言いたげであった) -- ゾヴール
      • う、くぅっ…(散々弄られ、火照らされ、はしたなく屹立する桃色の先端も、剥き出しにされた秘所の色合いも、虜囚の身には似つかわしくないほどに瑞々しい)
        くっ…だ、まりなさい…魔神…! だれ、が…お前のような邪悪に屈するものですか…!
        (胸を弄られ、吐息を零しながらも、緋色の視線に揺らぎは僅か。頬を、鼻腔を冒す異臭には、顔を背けることで抵抗の意思を見せた) -- 《軍師》リニスティア
      • (きつと見据え来る視線に益々満足気に魔神はくつくつと笑うような呻きを漏らす。強く、頑なであればあるほど、その支えが折れた時に美しく花開く)
        (その事を理解するが故に、このような生殺しの責を続けているのだ。触手が蠢き、乳房の吸い付きを僅かに強くする……まるで上質なヴァイオリンの弦を爪弾くように、僅かな変化でもってリニスティアという音色を変化させるべく)
        『呵々、云いおる。佳い、屈さずと云うなら、汝は其の侭で居れば佳い』
        (抵抗もまた甘露と言うかのように、背けたままの頬を裏筋でぺちぺちと叩く。密集した肉イボが蠢くおぞましさが、今の軍師に如何なる刺激をもたらすかも周知であるように)
        『で、在るが。汝の身体は先の法悦を忘れられぬと見える』
        (刹那、取り巻いていた触手が蠢きを増す。雫をこぼす秘裂を擦り上げるように、しかし決して絶頂には導かぬ程の刺激を与えて)
        『或いは汝が吾を満足させ得れば、此の責苦も止むるものであるが』 -- ゾヴール
      • ふ、あっ…!?(女芯を弄る醜悪な爪弾きが、僅かに強まる。その程度のことで掠れた声を漏らす自分の喉に、隠しきれない失望を感じ取る。奥の歯を割れんばかりに噛み、自らを戒める)
        (しかしそこに、魔神のさらなる責め苦。頬をこそぐ肉瘤の刺激よりも、嘲りまじりのその言葉のほうが、美貌の軍師の精神を苛んだ)
        それはっ…お前が、お前のせいで…!(反論の言葉も勢いが弱い。数日前の淫絡、純潔を奪われたおぞましい所業を思い出す。それは、自分が自ら強請ったものであり―恥辱に、全身が震えあがった)
        (さらには、それが疑いようのない事実を告げられているということも、彼女を苛む。魔の放つ淫液を、膣奥になみなみと注がれてからというもの、彼女の全身は火照り続けるばかりだ。感度も強制的に引き上げられているのだろう、一時は身動きするだけで理性を溶かされる様ですらあった)
        (であれば、今のように、決して頂を迎えることなく、延々と焦らされることがどれほどのものか―一度は屈したものが、ここまで抵抗できることすら、瞠目すべきではある)
        (しかし、いかな類まれなる鋼の精神を持つとはいえ、限界もそう遠くはない。だから、魔神のその進言に、思わず耳を傾けてしまうのも無理はないことだろう)
        …満足、だと…? -- 《軍師》リニスティア
      • (艶めいた響きを漏らした口許をきつく閉ざすリニスティアの様に、魔神は愉快そうにくつくつと嗤う。彼女の非難は正しい。そう仕向けたのは間違いなく憎むべき悪しき魔神である)
        (で、あるが。その魔神に乞い願い快楽を求めたのもまた、この美軍師が己で望んだという事実。それが一層彼女の恥辱を増すということを何よりも理解しているが故に、嗤う)
        『容易き事よ。汝が吾に奉仕し、果てさせれば或いはという事よ』
        (火照りを煽り焦らす肉紐の動き一端止め、如何すると問い掛けるように整った鼻筋へと醜悪な性器を押し付けて)
        『否と応えるのであれば致し方非ず。又、汝が求めるまで身を捩る様を眺むるも一興であろうな』
        (嘲るような思念を送り込み、触手の動きは再びもどかしい快感を与え、リニスティアの奥の火を煽るような責め苦を与え始めて……) -- ゾヴール
      • ほう、し…を…(宮廷や自分の城では聞きなれたその言葉。しかしそれが、今はまったく違う響きを持って彼女の耳の奥で木魂する)
        (それが悪魔の罠であることは、この軍師でなくとも、客観的に見たすべての者が悟れる確固とした事実であろう)
        (応じ、仮にも果たしたところで、誓約を違える。あり得る、というより、それがためのこの取引だろうと、看破はする。だが、しかし―)
        う、あっ…く、ぅぅんっ…!?(再び動き出した肉紐、それが与えてくるもどかしい感覚に、思考が散り散りになる。この淫らな火であぶられ続けることは、これ以上耐えられそうにない)
        …わ、わかった…! 奉仕すれば、いいのだな…!? -- 《軍師》リニスティア
      • (葛藤と羞恥が快楽と取引をする様が手に取るように分かるのか、魔神は何処までも愉快そうで)
        『呵、呵、呵!! 流石に謀を以て刃とする美姫よな!! 汝を手折るは難き事であろう!』
        (嘲り、しかし確かに蠢く触手を身に収め……暫くぶりにリニスティアの四肢を解放すると、長身の一歩をずいと迫る)
        (早くしろとばかりに形の良い唇へ押し付けられる魔神の性器は、先の行為において如何にして美軍師の胎内へと収められていたのかと改めて首を捻る程に太く、長い。全体が白濁した粘液に覆われ、時折浮き出た血管が脈動する様はまるでそれ自体が別種の魔物のような醜悪さを持っていた)
        (だが、如何に醜くおぞましいモノであったとしても──リニスティアは既に知っている。ソレが齎す背徳の快感を) -- ゾヴール
      • (その心を震わせる呵呵大笑の響きよりも、そこに含まれる嘲りの色に、心を掻き乱される。早まったと、何をしているのだと自分を責めるも、後悔は今この場において何の慰めにもならない)
        はあっ…ん、むぅっ…!(手首に僅かに残る痣を見る間などあろうか。僅かに力を失い前に傾いたその顔を突き支えるように、魔神の肉杭が軍師姫の唇を汚す。醜悪だと、そう断言できる異形のそれが纏う白濁が、柔らかな唇を伝い、姫の口中に流れこみ―)
        ん、ぅっ…!?(それを舌先が感じ取った瞬間、脳髄が痺れた。遅れて鼻腔を満たす匂いも、リニスティアの思考に靄を掛けていくかのように、緩慢と、しかし苛烈に侵していく)
        …っ…(ただそれだけのことで上り詰めそうになった自分に気づき、唇を強く噛む。血の味がにじむが、それで思考を取り戻せるのなら安い代償だろう。これから自分は、それ以上の誘惑を、耐え凌がねばならないのだ―)
        …くぅっ…(脈打ち、白濁を溢れさせる肉杭から、どうにか顔を引きはがす。両手でそれを握り締め、ゆっくりと、上下に扱き始めた。その動作は緩慢で、およそ奉仕、というようなものには思えない) -- 《軍師》リニスティア
      • (思わずと言った風情に漏れた甘やかな響きを聞き逃す魔神ではない。きつと唇を結び、繊手を汚濁に塗れさせながら奉仕を行う彼女に、さらなる羞恥を投げかける)
        『甘露でも口にしたか? 望むだけ欲しても佳いのだぞ?』
        『……嗚呼、然り。理由が必要で在ろう。佳い、どの道汝の手のみでは、満足には到底至らぬわ』
        (逃れたいのであれば、口も使って奉仕せよ……そう命じられたのだから仕方ない、そんな逃げ道までも提示する。心までも嬲り、あくまで己から求めさせる為の手管)
        (思念という淫毒と同時に、腐臭のする性器が脈動しながら、リニスティアの目の前でとろとろと溢れる粘液もまた、今の美姫にとっては堕落へと誘う蜜であろう) -- ゾヴール
      • …………甘露より、ただの水を頂けないかしら(ある意味では本音であり、しかし魔神の追及を避けるための言の葉。黙っていれば、この僅かな意思も屈服させられるだけだと、本能的な部分で軍師姫は理解していた)
        (誰が扱おうと、言葉は、思念は、それ単独で魔的なものを帯びる。ましてや魔神の放つそれであるなら、催眠よりも強烈に耳朶を、心を打ち据えるだろう)
        (それに逆らいつつ、しかしそれに従う。矛盾を孕んだ己の挙動に、心の奥深くで何かが警鐘を鳴り響かせる。しかしその一切を無視して―女は、そのおぞましいものに、舌を這わせた)
        ん、く…ん、んぅ…(伸ばした舌で、ふしくれだった太い幹を、そこに張り巡らされた血管をなぞる。最初は舌先でくすぐるような挙動だったそれは、しばらくすると舌の殆どを擦りつけるようなものへと変わる。息遣いも荒く、技術もない、僅かに荒々しい舌での奉仕を続けていく) -- 《軍師》リニスティア
      • (ぴちゃ、ぴちゃと。大きすぎる竿を舌が這う音が木霊する。遠慮していたような所作が次第に荒く変わっていく様は、早く終われと粗雑さを増しているのか。或いは……)
        (だが、技巧が拙くとも魔神が明確に快楽を貪っている事は確かであった。リニスティアの目の前、雁首にびっしりと生えた肉イボがひくひくとおぞましい蠢きを繰り返し、先端から溢れる穢れた蜜が時折緩く射精のように吐き出され、美姫の髪を、柔肌を腐臭のする粘液で汚していくのだ)
        『ヒトとは不如意なものよな。生きるに足る餌を要すは吾もまた然りであるが……汝が渇くは別成るであろう?
         熱を入れよ、美姫よ。呵呵、然様で在れば吾が満足するは遥か先であろうな』
        ''
        (見透かし、嘲り、強請る。己の手の中で小鳥を弄ぶように、魔神は意思と淫毒で美軍師を侵していく) -- ゾヴール
      • う、あ…(肉茎に触れる舌や唇だけに留まらず、額や艶やかな銀の髪までも、白濁混じりの淫液に汚されていく。そこがじんじんとした熱を帯びるように思えて、身を震わせた)
        …わかっているわ…(一息。あるいは、数瞬。躊躇いのままに、凶悪に濡れ光るそれを見つめ、再び顔を寄せ…その先を、唇で、咥え込む)
        ―んぅ…っ!?(自ら、口に迎え入れた淫液。それが喉を灼いた瞬間、腰が跳ねた。秘部がさらに蜜を孕み、溢れた水滴が床を濡らす。視界が霞むかのように思えるこれは―間違いなく、悦楽)
        (意識が飛ぶかのように思えるが、しかし留まる。留まらざるを得ない。全身を荒れ狂う快楽電流は、しかし解放を迎えず軍師の体の奥にくすぶり続けるばかりだ。それこそが、魔神の望みである故に、高みに昇り、悦楽を貪ることができずにいた)
        (知らず浮いた涙が頬を濡らすが、それすらも快感へと変換しつつある自らの体を、昂ぶりを呪いながらも、軍師は動く。ゆっくりと、肉杭を飲み込み、唇で擦り上げていく。不慣れなために、その巨根を全てのみ込むことは叶わない。半分よりも手前を咥え込んだまま、拙い動きで、上下に扱き始める)
        ん、ぶ…んぐ、んぅっ…! -- 《軍師》リニスティア
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Last-modified: 2014-06-15 Sun 22:02:20 JST (3603d)