IAL/帝国学園ロートガルデ・生徒会室

【生徒会　広報用張り紙　9月1週】

新入生歓迎会大成功！！　生徒会による尽力の賜物！！



●生徒会長グオカカコ・グカ・グオガ・ガコンゴウ殿によるスピーチ
　こちらは歓迎会より前のことではあるが素晴らしかったため記載しておく。
　
　新たにこの学園に足を踏み入れた生徒達が一堂に会するこの特別な日、
　生徒会長殿が立ち上がり、生徒たちを歓迎する素敵なスピーチを行われた。
　その演説は力強く、新しい一歩を踏み出す生徒たちへのエールが込められ、新入生ならずとも初心を思い出すかのように会場にいた全生徒たちの心を打ったのである！！
　内容に関してはこの文面でただ記載してしまうだけではもったいない、会長殿の言葉、身振り手振り全てあってのスピーチであるため詳しい内容については割愛しておく。
　再度聞きたければ会長殿への面会を希望するがよろしい。
　生徒会長殿の演説は、熱意にあふれ、希望と可能性に満ちておわれた。
　その語り口たるや生徒たちに無類の自信、未来への期待を持たせることこの上なく
　事実会場には感動のあまり涙をこぼす生徒たちの表情も見られ、後日会長の作られるクレイゴーレムにも新たな顔ぶれが見られたことから心酔した生徒たちが多かったことがうかがえる。
　
　入学式の演説は、生徒たちにとって忘れられない思い出となり、彼らの学び舎での旅路の始まりを飾る特別な瞬間となったのである。
　生徒会長殿サイコー

●立食、会場準備にも生徒会は関わっている
　貴君らが歓談の最中につまんだ軽食、ドリンクの手配などにも生徒会の手は介入している。
　開校して間だ歴史は浅く、今いる生徒たちの活動こそが伝統となり得る可能性が高い本校、通常であれば基本ケータリングなどは業者の言うがままに任せてしまう所であろう。
　しかし特別な思い出として強く心に残ってほしい、という生徒会の計らいによって、
　学生諸君らにアンケートを取るなどして要望の高かったメニューなどを別途交渉して手配しているのである。
　美味しかったメニュー、または今回は無かったが食べたかったメニュー等はあろうか、行間で設置されているアンケートボックスに入れておくように
　ちなみにでっかい寿司が美味かったなどと言う意見を今回よく耳にしたが手配はしていただろうか……していた、していたと思う。していた！！
　会長殿に感謝せよ！！
　
　ドリンクコーナーに関しても、雰囲気に浮かれ初めて酒を飲む新入生も居たであろう。
　その者ら向けに度数のキツくないドリンクや定期的な巡回なども行間で行っていたのである。
　加減が分からず中には体調不良となってしまったものもおろうがそれがよりかしこまった場などで無く、予行演習となったと思うように。
　
　その他、揉め事が起きないかの見回りや宴会後の撤収作業の指示・手伝いなどにも生徒会は関わっている。
　生徒諸君らの笑顔のためにそれらを進んで行う会長殿のことをみな好きになられたし。
　
　心に秘めずちゃんと会長殿に面と向かって好意を伝えるのである。
　その際には広報の人の記事のおかげで勇気が出た！なども添えておくように。


●生徒会以外の在校生たちにも感謝せよ
　さて、生徒会広報誌でこそあるが歓迎会を共に盛り上げてくれた在校生たちにも感謝せねばなるまい
　となればそう……"バニー部"こそ代表して感謝を述べておくべきであろう
　ドリンクコーナーにて派手な衣装で現れたバニー部代表のシュエ殿（3年）は会場に新鮮な風をもたらされた。
　ドワーフ族で一見子供かと見まごう体格の彼女であるが、
　様になった着こなしによる優雅な振る舞いや親しみやすい笑顔は、新入生らに決して堅苦しくない催しであることをアピールし、安心感と喜びを与えたのである。
　なお、決してバニー部とは単なるいかがわしさ、目新しさなどの活動ではなく、
　文化的な多様性やボーパルバニーに対する生物学知見を確認させるものであることを強調しておく。
　
　広報はバニー部を応援します。
　
　他の生徒達もまぁ頑張ったであろう、お疲れである。
　

【生徒会　広報用張り紙　8月Z週】

ロートガルデ生諸君らご機嫌よう

本書は時には表でも、時には裏でも生徒諸君らを支える生徒会についての理解を広めるための紙面第三弾である。


■そろそろ皆もまとめて知りたい頃であろう、残りの生徒会メンバー紹介
まずはじめに
執筆をさぼっていたら歓迎会が間近に迫っていたわけではない、諸君らの反響にお応えしてゆったり進めていこうとしていたところをハイペースで紹介する次第である。変な勘ぐりはしないよう。

ではさっそく紹介していく、複数人まとめての紹介となるが広報ヒョリミの感覚に基づく敬うべき順である

●もう一人の副会長、聖女モニカ殿
　立てば人形、座れば名画、笑う姿は神聖魔法
　もっぱら男子生徒（モブ）達が囁く文句である
　
　雪原に立てば見失いそうな白い肌、貴族らしい気高さが溢れる各方面への気配り、男子生徒が熱をあげるのも無理はあるまい。
　おまけに聖女だったといううわさもあるほどである、やっかみで魔族ではと言うものもいるがワガハイは聖女の噂派である。
　聖女の方がさぞ偉いであろう。などそういうあれこれとは関係が無く副会長から溢れるオーラのようなものがワガハイには見えるからである！
　
　モニカ副会長は交換留学生として本学に来られ、1年時から生徒会として腕を振るい昨年は生徒会長昇りつめておられた。
　その際立ち上げられたあのアレヤソレヤフンフフンは皆の記憶にも新しいであろう（※脳内で補完しよう！）
　
　今年世代交代を果たしたが未だ副会長殿に心酔する者たちも多いことであろう。
　ワガハイとしては身近な地域にしっかりとした立場を持つ会長殿派であるがどちらも生徒会では仲良くしていただきたく、事実そのようになっていることは感無量である。
　
　生徒会長殿、副会長殿、サイコー！
　
●鋭き鷹の目　トリトトトリアット卿
　鷹の目と書いたが実際の種族も謎、なぜ監査職についているかも謎、使い魔なのかも謎
　だがその鋭い眼光は謎に偉い気を感じてしまうトリトトトリアット卿である
　
　人間でないからと言って鳥の餌等を雑に蒔く等不敬を働かぬよう
　常に各所に目を光らせてミスや不正が無いかなどを見守る公正な存在である。
　ワガハイもちょっと、ほんのちょっとわざとではないがミスをした際などは非常に怖い思いをした。
　
　だがそこからはトリトトトリアット卿の持つ誠実さや厳格さを同時に感じるものであったとここに記しておく。
　不正はしません。しませんとも。
　
●書記　アーコ殿
　会議録のまとめなど縁の下の力持ち……であるが思ったよりぐいぐい記事に記載するように言われたので記載しておく。
　名前はアーコ、ちょっと恥ずかしがり屋な所もあって目は隠してるけれど
　赤いメッシュとマスクがトレードマーク、五十音順ならば大抵前の方なので気軽に声をかけて欲しいです。
　直接的にでなくても生徒の皆のお役に立てるよういつも頑張って議事録を取って頑張ります。
　
　とのことである。
　実際文字はキレイ、グラフなども分かりやすく助かる人材である。

●庶務　パメーニ
　雑用をまかせている、よくいる面で紛らわしいがちょっかいをかけて仕事の邪魔をしないように
　
　
●まとめ
　さて、諸君らも楽しみにしていたメンバー紹介の紙面も以上となる。
　今後はワガハイのが皆に会長殿をはじめとした面々のすばらしさを伝える必要が来たと判断次第また広報を続けていく予定である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【広報　ヒョリミ・ウェスパス】

【生徒会　広報用張り紙　8月Y週】

ロートガルデ生諸君らご機嫌よう

本書は時には表でも、時には裏でも生徒諸君らを支える生徒会についての理解を広めるための紙面第二弾である。


■貴君らは副会長の【サディーク・ベスティアルム】殿を知っているか

先日は我らが会長グオカカコ・グカ・グオガ・ガコンゴウ殿について記載を行ったが
今回はその左腕であるサディーク・ベスティアルム殿を周知するものとする。

●貴族であるぞ副会長殿
　副会長殿を見たことがある人はまずこう思うであろう。
　「あっ……貴族だ……」と
　長身であると自負している筆者を超える大男にも関わらず、山賊らしさ・雄々しさというよりはあたかも血統ある軍馬といった気品漂うその姿
　本人は気取る訳でもないが何を隠そうベスティアルム侯爵家出身の長男である。良血統。
　時に使用人が訪れ、何かを届けている姿を度々見かける、
　生徒諸君らのようなうっかりした忘れ物とは違い恐らく未来の侯爵殿の早めの家業の手伝いなどであろう。
　
　副会長すごい
　
●静かだぞ副会長殿
　多弁な生徒会長殿の片腕に収まるべきは同じく多弁な同士であろうか、否である。
　副会長のサディーク殿は打って変わって必要なこと以外は黙して語らぬ、といったきらいがある。
　やる気がないように見えるだろうか、否である。
　成績優秀、戦闘能力も上位、文武両道である副会長殿はあえて多弁をもって自身が優秀であるとひけらかす必要は無いのだ。
　静かに指示を聞き、静かになすべきことを成す。嗚呼プロフェッショナブル。
　本人も言葉にこそしないが自身がそのように力を振るえる場所を求めて生徒会の門を叩いたのであろう。嗚呼素晴らしや。
　
　なお会長が多弁なのはこれは悩みを打ち明けられぬ民に手を差し伸べるための会長の優しさであるため
　決してワガハイが会長殿を文武両道ではないと言っているわけではないので思い違いをしないように！
　勘違いして会長殿に何か言おうものであれば後でクレームを入れる所存である！
　
●モテるぞ副会長殿
　前述したように長身、家柄良し、武力にも秀でる。
　ゼイム帝国であればこのような優良物件引く手数多なのは想像に難くなく、やはり女子生徒からの人気は厚い
　「顔が良い、思案にふけっている姿が素敵」
　「天然眼鏡いいよね……」
　「にゃーにゃーなーご」
　「パンダパンダ」
　このように様々な声があちこちから聞こえてくる。
　なんか特に動物たちからの人気が熱い、なんでであろう。動物が生徒会室に居座っているとどかすのに難儀するので困るのだが
　これもまた副会長殿のきっとカリスマ性とかそういうあれこれが漏れ出した結果コミットされてあれやこれなのであろう。
　
　副会長すごい
　
　
●まとめ
　さて、ここまでで副会長殿の素晴らしさも会長同様伝わっただろうか、
　以降は副会長殿にも畏敬の念を込めて挨拶をし、広報資料を見て凄さが分かったなどと一言残しておくように。
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【広報　ヒョリミ・ウェスパス】


（ここから下には安い紙が継ぎ足されている）

■メイドの装束をしているものがいるが会計の【ネル･ファーレント】である
生徒会の業務がある故軽率に無関係な仕事を頼まないように。

会長・副会長のような説明は割愛する。

【生徒会　広報用張り紙　8月X週】

ロートガルデ生諸君らご機嫌よう

本書は時には表でも、時には裏でも生徒諸君らを支える生徒会についての理解を広めるための紙面である。


■貴君らは生徒会長の【グオカカコ・グカ・グオガ・ガコンゴウ】殿を知っているか

今年からの新入生・編入生のため、まさか居ないではあろうが以前から通っていながらにして会長殿のことを知らない者のため
会長がいかに我々学徒のために粉骨砕身・誠心誠意・徹頭徹尾尽くしてくださっているかを周知するものとする。

●わかいぞ生徒会長殿
　本学、入学の目安は種族による成熟の差異はあれど通常は15歳からの入学となることは当然御存じであろう。
　しかし生徒会長殿は種族は人間にも関わらず現在3学年にして齢14、つまりは12歳での入学である。
　どうせ貴君らが12歳の頃なんぞはいかにかけっこが早いか、ビーズでちょっと可愛いアクセサリーが作れるか等かしか気にしていなかったであろう。それに引き換え会長殿の聡明さよ。
　
　若者どころか子供の蛮勇と笑うものは居るだろうか、いいやおりますまい。
　今こうして生徒会長殿を称える紙面がこうして生み出されていることこそが生徒会長殿の素晴らしさを物語っているのである。
　生徒会長サイコー

●えらいぞ生徒会長殿
　会長殿は会長に着任する前から、日頃より無償の愛による人助けを行っておられる。まさしく人の鑑であろう。
　助けの内容は多岐にわたるが、幾人かより感謝の言葉を預かってきたので本書に記載する。
　皆匿名なのはシャイだからである、決して誰の感謝の声などかなどは詮索しないように。
　
　生徒A「魔物に襲われそうになったところを助けてもらった！」
　先生I「可愛らしく愛くるしいゴーレムたちに癒されながら資料を運ぶのを手伝ってもらった」
　市民D「あわや死にかけていたところをロートガルデ高の生徒に救ってもらった、命の恩人です、学校に足を向けて眠れません、学校に寄付しました、あの子が卒業した後国の要職に就けば暮らしはもっとよくなると思います
　　　生徒会長なんですか？どうりで凄いと思いました。やっぱ見た瞬間分かりますよね凄い人って、オーラが違うっていうんですか生徒会長サイコー」
　
　その他、直接助けてもらった経験等が無くとも昼休み明けの授業時などは生徒たちの間では生徒会長殿の話題で持ちきりで
　　「グオー」
　　「グカー」
　　「グコー」
　　等の生徒会長殿に関するものと思われる声があちこちから聞こえてくる。
　　皆も試しに耳をそばだててみて欲しい。

　生徒会長サイコー

●すごいぞ生徒会長殿
　
　筆者もはじめはこのような子供が生徒会長になると聞いて職務を果たせるのか半信半疑であったが
　生徒会長殿を傍で見るようになってから杞憂であったと知った。
　
　会長殿は軍事学をはじめとした学業もそつなくこなし、ゴーレム作り出す特異な能力を持つ。
　その異能というのが人からの尊敬や愛情など、つまるところ他者から会長殿への高評価により生み出せる数や性能が変わると聞いている。
　
　そのゴーレムの総数軍隊もかくや、質も恐らくこの国精鋭の兵士も裸足で逃げ出す強さであろう。実際に戦ったことこそないが肌で分かる。筆者は軍人の子である。
　
　あと会長殿を称えるようになってから筆者はスリムになり背が伸び成績もメキメキアップ、運勢も良くなった気がする。良いこと尽くしである。
　　※この辺りは本人の感想であり実際に称えるようになってからの効能には個人差があるので注意されたし
　
　生徒会長サイコー

●まとめ
　さて、ここまでで会長殿の素晴らしさが伝わっただろうか、伝わたと思ったなら甘い！
　ここに記載した生徒会長殿のほんのつま先の更に一かけに過ぎないのだから！

　百聞は一見にしかずである。
　是非貴君らは生徒会長殿を見かけたら挨拶し実際にその威光を感じとるべきであるのだ
　
　ちなみに必須では無いのだが、生徒会殿に挨拶する場合は本誌を読んで凄さを知った。
　以前から好きだったがもっと好きになった、等一言添えるなどすると望ましいと思う。
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【公報　ヒョリミ・ウェスパス】