名簿/409224
- 何にも動けないまま一年過ぎちゃったって感じです、お元気でしたかキザール卿、俺は…ちょっと過労で倒れたりもしたけど何とか無事にやってます。
去年話していたことの答えが見つかったような、まだはっきりしないような。そんな感じだけど少しは見えてきたかなって。(苦笑しながら埃の積もった空き部屋を眺め、遠く過ぎ去った思い出に浸る) もしあなたが生きていたら、この世界で何を成し遂げていたんだろう、どんな凄いことをやってみせていたんだろうって考えると寂しいし勿体無いって気もします。でも死は…生死は覆せないのが決まりですよね。 こうやってあなたを偲んでいればいつかまたこの世界のどこかで会える、そんなことは起こりえないのに。どこかで期待してるんだろうな、俺…。 -- ファルコ
- 毎日忙しくて、来られるといったら冒険に行く前ぐらいになっちゃいました…はは、貧乏暇なしなんてよく言った物だなって思います。
あなたがここにいた証拠っていうか、名残りっていうか…そういうのが何もなくなってしまったこの街で、俺はどうやってあなたのことを忘れずに戦うのか。それを一年考えたいと思います。 -- ファルコ
- 去年は来られなかったから一四回忌か…あなたのようになりたくてここまで頑張ってきました。
でも違うんですよね。俺はあなたにはなれない…分かっていたけどあなたのような生き方はできないんです。 生きていくための指針にしながら、あなたとは違う道を歩いていく。そういう覚悟を決めて戦います。 -- ファルコ
- 毎年だけど夏の盛りだからやっぱり暑いですね、凍らせたミニボトルを持ってきたので…召し上がってください。
俺と貴方の間にあった友情、俺はそう思っているんですけど。それを忘れないように毎日を過ごしていきたいと思ってます。 貴方がこの世界から旅立って12年になるけど、貴方の残した物はまだ俺の中にあるから、だから俺はがんばれます。 -- ファルコ
- 今年はちゃんと八月に来られました、俺はまた…はは、もう五回目になるけど出直しです。
俺は貴方のように生きていけない、去年もそう言ったはずだけど。やっぱりそんな生き方もしてみたいって思う時もあって…でも最後までそうはなれないんだろうなあ。 自分の気持ちを誠実にさらけ出す、そうやって生きていくしか…でもギザール卿、あなたは俺のそういう所を評価してくれていたはずだから…。 -- ファルコ
- 去年は所用で来られなくてごめんなさい、今年で十回忌なのは忘れてないです。
…キザール卿、強さってなんなんでしょう。目に見える力だけが自分の価値だと思い込んで張り詰めている友達がいます。 俺はその子に何ができるんでしょうか。ずっと考えているけど答えは…答えは俺の中にしかないのに、それを口に出すことをためらってるんでしょうね、甲斐性なしだから。 貴方のように飄々と生きていけたらどんなにかいいだろう…そう思うけど、この生き方が俺だから。だから、馬鹿なことをしてるなって上で笑いながら見守ってください。 -- ファルコ
- 八年…になるのかな?全然そんな気はしないのに時間だけがどんどん過ぎていきますね。
俺は修行のために修練会って組織に入りました、みんなで頑張って試行錯誤しながらやってるのが妙に楽しいです。 …見ててくれるのかなって最近感じます、霊感なんて全然ないのに、誰かがいる感じがするんです。貴方だったら嬉しいな。 -- ファルコ
- 今年で七年らしいですよキザール卿、何だか歴史とかそんなのを感じちゃいますね。
…もうあなたの年齢を飛び越えてしまいました。いつかは来るはずなのに、いざそうなってみると妙に淋しいです。 一緒に酒でも飲んだことがあったらまた違った感覚もあったのかな…。 -- ファルコ
- はは、今年の頭にドジっちゃいました…また一からのやり直しです。六年目も無事だって言いたかったんですけどね。
少しずつ手に入れた強さを手放してしまったのが寂しいけど…。それでも俺は生きてるから。 だから生きてる間は上を目指し続けます、キザール卿と約束しますね、俺。 -- ファルコ
- こうやって墓参りみたいなことをするのも今年で五年目ですね、死なずに上手いことやれてると思ってます。
もっともっと強くなりたいと思って自力でどうにか練習してるんですけど…中々うまくいかないです。卿が生きていたらアドバイスもいただけたのかな、と思ったこともあります。それじゃあ…今年もここで一杯飲ませてもらいますね。 -- ファルコ
- 四年目…ですね、俺は少しだけまた強くなれました。見守ってくれてるおかげだと思ってます。
…実は、今年オーガの一番強い奴、オーガを倒せました。俺ひとりの力とは全々思ってないんだけど…。 この報告で、仇っていうのかな。それを取った…みたいな。たはは、俺にはこれぐらいしか出来ることがなくて。 だから…だから。だから俺、もっと頑張ります、強くなります!見ててください! -- ファルコ
- 今年で三年経ったらしいですよ、キザール卿。俺は俺なりに真剣に毎月やってると全然一年経ったって気がしなくて…困ってしまうんですよね。
少し前に槍の名手になれました。卿を倒したオーガの同族とも戦って・・・何とか倒せたんです。よわっちい奴ですけどね。 早く手練のオーガを倒して…次の墓参りで報告できたらいいなって思います。それじゃあ、また来年。 -- ファルコ
- 今年も来ました、キザール卿。二周忌らしいけど…正直実感はそんなにないです。
へへ、去年ああは言ったものの…結構凹むことが多くて今年は思うように動けなかった感じです。おかしいですよね。 それでもどうにか頑張ってるんで…この酒がそっちに届いたなら笑って背中を見ててください。(ミニボトルのウイスキーを部屋の前にコトンと置き、しばらくその場にいた) -- ファルコ
- キザール卿、今月で一周忌なんだそうです。物忘れがちな俺が覚えてたのは何か運命とかそういうのかな、あるんだと思います。
(空き家になった部屋の前に弔い菓子をそっと置いて)もう一回戦ってみたかったし、一度は一緒に釣りとか他の遊びとかやってみたかったんですよね…会った回数は少なくても、俺たち友達でしたし。 …少しは俺、強くなれてるんでしょうか。答えが出ないってのはわかってるんですけど…。 仮に今はあんまり前に進んでなくても、俺には進み続けたいって意思がちゃんとあります。これは確実です、だから…見ててください、キザール卿。 -- ファルコ
- 逝かれたか、キザール卿……私の野望、貴方ならばと思ったが……フッ、いかんな。希望的観測ばかりしたくなるこの癖は直さねば
マイヤ、どうやら契約は間に合わなかったようだな? -- ツァールマン
- (主に声をかけられるが、別段気にした風はなく、ただ真っ直ぐ家主の消えた家屋を眺める……)
ええ。残念に思っていますよ、マスター。彼の魂に触れられなかったこと……逃した魚は大きい、と言うのでしょうか? -- マイヤ
- この短剣はな、ウチの流派で戦うときは必ず腰につけることになっている……だが、この短剣を使った技は存在しないんだ……。
(短剣を抜き、月のように輝く刀身を見つめる。彼の顔に力はない、目じりは下がり、なんとも 「情けのない……」顔である。事実が波となって押し寄せ、足を掬いとり立つことすら困難にさせた。) ある人は、遠くの敵に投げつけるものだ、ある人は、剣を失ったときに使うものだ……と言う。 虫の息の敵を楽に殺してやるよう使う、慈悲の剣だと言う者も……。(短剣を鞘へするりと落とすように戻し、深い溜息をついた。) キザール、お前と約束を交わしたこの短剣は、果たしてどう使われることを望んでいるのだろうな……。 なぁ、キザールよ……お前に預けられた試合は、案外重いぞ……。潰れてしまいそうだ、身体中崩れてしまいそうなぐらい……。 (沈んだ表情が顔を埋め尽くしている。涙こそ見せないが、心が虚無に駆られたような……そんな感覚。) お前に預けた試合も……似たようなものなのだろうな。 ……ふ、ふふ……いつか俺も、そちらへ向かうことになるかもしれんなあ。決着は、そのときにつければよい。(力ない笑いを漏らす) だから、どうか……見守っていてくれな……。お前にまた見える時に、恥ずような俺でないよう……精一杯生きるから。 (少なからずとも、来た時よりは確実にしっかりとした足取りで帰路につく。そこでやっと、温かい涙が湧いてきた。) -- ガスト
- キ…キザール卿?そんな…キザール卿!(死亡報告の届けの貼られた部屋の前に来て息を飲む)
お、俺とあなたは友達じゃなかったんですか…!俺にはまだ、あなたから教えてもらう事も、学ぶことも沢山あって…! う、ううう…ううううー…っ。(それから後は言葉にならず、崩れ落ちて泣いていた) -- ファルコ
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- (台所を預かる者が、部屋の主に「傷の養生に頂いてほしい」と、氷入りの密封容器に入ったキスと渡り蟹を知らない人から預かったと伝えに来た) --
- (書斎で本を読んでいるとメイドがそんなことを告げてきた)……ふ、ははは。全く、味のあることをする者もいるものだ。
キミ、喜びたまえ、等しく皆に幸運は享受されるべきであるという主の酔狂と、その主の友人の戯れにな。 ……ディナーが楽しみだな。(再び本に目を落とし、上機嫌に鼻歌を歌った。) -- キザール
- (ん〜なんだかきれいなとこみたいだねぇ サボさんびっくりだよ)
おイーッス7月の冒険で一緒に行くサボさんだよぉ よろしくぅ(くねくねと踊りながら人型サボテンは言った) -- サボさん
- (珍妙な格好に少し面食らうが。)……やはり、ここは素晴らしい土地だ。まさかこのような形の友人ができるとは思いも寄らなかったっ。
緑色の隣人よ、こちらこそよろしく、と後から重ねて言わせてもらえる幸運が、まだ私にあるとするのならば、そう告げたい。 -- キザール
- 失礼します。クラーニオンです、今月はお疲れ様でした(改めて礼を述べ)
・・・あの、ずっと気になってたんですけどいいでしょうか。 あなたが使っていたあの武器・・・いわゆる槍、とはまた違うんでしょうか? -- クラーニオン
- よくぞ、よくぞ聞いてくれたね。探究心とは克己心と言い換えることも出来る。知識欲とは素晴らしいものだよ青年っ。
(両手を広げ。)槍の利点、それはリーチと貫通力だ。主な攻撃が突きであるので攻撃の面積が狭く、受けづらいが反面ピンポイントで防がれると非常に弱い。 加えて、貫通力に優れている反面、広範囲にダメージを与えられない重量級の相手や、その貫通力で仕留められない肉厚の敵に対しては無力と言えよう。 (ババッ、と銃槍を指し。)だがしかしっ!これはそれらの問題点を全て解決するっ!刺突後に竜砲を撃てば広範囲にダメージを与えられるし、何より槍が弱点とする横方向への攻撃や反動による移動を可能にする、まさにロマン溢れる武器といえよう!! -- キザール
- なるほど・・・(説明を聞きながら考える「槍というより大型で発射可能な銃剣、と認識してもいいのかな」)
でもこれだけのサイズと砲撃への耐久性となると・・・重量から扱いも容易ではないのでは?見たところ自身もかなりの鍛錬をされてる様子・・・ -- クラーニオン
- 青年、余り人を褒めるものではないよ。その言葉は優しく残酷だ。人に愛の囁きだと勘違いさせるには十分すぎるほどに。
確かに、そうだね……ちょっとしたフルアーマークラスには重い……だが、命を託すには十分な重さだ。 人は武器で生きるのではない、武器が人を生かす、そのために人は武器を扱えるようにたゆまぬ努力をする……これは、私の中ですでに方程式と化しているんだよ、青年。 -- キザール
- !?(爽やかな声で愛の〜と言われ軽くむせそうになる) (重量の詳細を聞き)やっぱり・・・(自分には難しいな、などと考え諦めを含んだ表情に)
? ・・・武器が人を生かし、扱えるよう努力を・・・(目から鱗、という程ではないがキザールの言葉は彼の心に少し響いたかも知れない) ・・・貴重なお時間を貰った上でのお話、勉強になりました!(考えはしっかり纏まったわけではない、が、光は僅かに見えたようだ) -- クラーニオン
- あまりかしこまらなくてもいいよ、クラーニオンくん、学術の前に人は平等だ。
(去っていくクラーニオンに笑み。)……面白いな、あのような青年ばかりであれば、もう少し正常に社会も回ろうというものだが。 (チケットを手にする。)……ただ、一度歪んでしまった物は……壊すしかないのだろうな。誰かが。 -- キザール
- (貴連館の廊下、正面から行き会っては、挨拶するほかない。それが例え、相手がかなりの苦手なタイプであって……内心はしたなくも「げっ」と思ってしまったとしても)
……ご機嫌よう、オブライエン伯。今月の冒険では、貴方の……鉄銃槍、でしたか。それを扱いこなす技量には大変助けられましたわ。 また機会がありましたら、頼らせて頂きますわね。(内心のそれが全く態度に出ないのは訓練の賜物か) -- 千代
- (その様子にも気づかずに笑い)而して、あれはボクの実力ではない。嗚呼、なんという笑い種だ、キミという人が傍にいるというただその事実だけで、ボクの心はそこにあってそこになかったのだ!
いつでも頼ってくれればいい……この愛に泣き、愛に囚われた傀儡が役に立つというのなら、例え悪魔に魂を売り渡してでも駆けつけようじゃないか!! -- キザール
- クリスタです。来月の冒険で同行するので挨拶に来ました。よろしくお願いします…塗料の匂いを感知(6cm程の妖精がぺこりと頭を下げた後周りを見回している) -- クリスタ
- (頭を垂れ)かつて、かのジルクール博物館に寄贈されている世界最大のダイアモンドを一度だけ拝見せし折、館内でこのようなことを言われた。
これ以上の細かな世界において、これほどの美しさを持つものはないでしょう、これこそが、我々の感じる美の最小公倍数であると。 ボクは今まで、そうたった今までその限られた、区切られた現実を稚児のように信じていたのだ、笑え、笑うといい!! キミのその美しさ、神がこのボクの目に余りに映り込みすぎぬよう作り賜うたとしたら、神に感謝したい……ようこそ、最小の美少女。 -- キザール
- 冒険中を登録していないID:408000以降の新人であるあなたが歩いていると突然落とし穴式のワープゾーンが開いた、すぐに閉じてしまうため落とし穴があると認識したときにはただの地面になっているだろう、不意に落下する以外に通る方法は無い --
- 嗚呼、すまない、今は落ちているような暇はないのだっ!このボクは恋に既に落ちているからっ! -- キザール
- ほう、私が名の有る客人一号かね(スッ) -- ツァールマン
- (眉根を寄せ)まるで夢のような心地だ……夢ならば二度と覚めぬことを祈りたくなるほどの遇機、私への贈答品であるならば丁重に受け取ろうではないですか、ツァールマン爵。
ようこそ、我が城へ。(恭しく会釈をして。)先日はマイヤ女史と言葉を交わすという幸運を賜り、感謝いたします。 -- キザール
- ははは……私のようなしがない子爵如きに勿体無いご挨拶。機工伯殿は噂に違わぬ大器をお持ちの御方ですな(※その勢いに顔が引きつってますが無害です)
いやいや、こちらこそ我が従者にお言葉をかけて下さった事を感謝しておりますよ。今日はその礼をと思い参ったのです 彼女、マイヤもキザール伯の紡ぐ愛の言葉に心奪われたと言っておりましたぞ?はっはっは……(勿論嘘だ) -- ツァールマン
- なんと……マイヤ女史がそのようなことを。勿体無いを十に十重ねてなお勿体無い言葉……。そしてまた一つ、罪深き愛の使徒である私に、罪状が重ねられてしまった。
嗚呼神よ、罰されるに値する罪だ。あのような美女の心を独占領しうる資格など、何処の誰も持ち合わせていないというのにっ! (暫く苦悩のポーズで固まった後)……時に、ツァールマン爵……彼女は――どこで手に入れられたのですか。(あえて。……あえて、手に入れたという表現を使う。自らの中の疑念と、相手の反応を確かめるように) -- キザール
- (会話すると実に疲れる男だ……下手なことは言うべきではないかなこれは)
……ん、伯爵はマイヤにご興味がおありか。いや、先ほどの話を聞いて気にならないという方がおかしい話であるな (一度咳払いし)彼女……マイヤは数年前に盗賊崩れの異教徒のねぐらに囚われの身だったのです伯爵 それをたまたま私が助けた……簡潔に説明するならばこういった話ですな -- ツァールマン
- (まるで用意されたように流暢な言葉だ、と内心で思う。)なんという悲劇的な……その苦しみの一片でも担えないボクの無力さに落胆します、ツァールマン爵。
偶々、とはなんという遇機……卿の幸運と強運に心より感謝と賛辞を。 異教徒、と仰られましたが、聞けば卿は敬虔な十字教徒で在らせられると聞き及んでおります。異教徒狩りもその一貫、というわけですかな。 -- キザール
- はっはっは。確かに幸運ではありましたな……まるで神が遣わしたエンジェルのように思いましたよ(自慢げな様子で髭を撫でる)
いやはや、異教徒狩りはただ名声を上げるためにやっていたに過ぎませぬ。そのお陰で教会とも親身になったという……お恥ずかしい話です しかし、今では年に数回教皇庁へ出向くため人の目には敬虔と映るかもしれませんな -- ツァールマン
- あれだけの美貌の従者です、その身を彩る宝玉を賛したくなることと同じでありましょう。(笑みを称え)
おや、聞き及んでいたことで齧る物ではないようですね。成る程、その様な経緯で懇意にされていると。 確かに十字教は大陸でも最大派閥であります故、手前に置くより背後に置く方が聡明なご判断でしょう。 失礼、卿は酒精は嗜まれますかな。その流麗な言葉の出所には、少々合うか自信はないのですが、故郷の葡萄酒であれば取り揃えがあるのですが如何でしょう? -- キザール
- 美貌ですか……いや、まぁ確かに例えるならアクアマリンのようだと私も自負していますが……些か幼過ぎるきらいがありますな……
ええ、力強い後ろ楯ですよ教会は。父が死に、没落する一方かと思われたツァールマン家が今こうして子爵を拝命しているのは間違いなく教会の……いや、ここは神のお導きとでも言うべきでしょうか?はっはっは いえ、私は敬虔な教徒ですので酒は遠慮しておきますよ(続けて冗談を言いながら、そろそろ本題を切り出そうと思い咳払いをする) こほん……本日は先ほど言ったマイヤの件の礼に加え、彼女のことを少々話しておこうかと思いましてね。よろしいですかな機工伯? -- ツァールマン
- では、宗派を持たぬボクも、そのお導きに感謝して然るべきかもしれませんね、卿。今日この日に巡りあえた幸運が用意されたのだと言うのであれば尚更だ。
(酒盃を下げ、内心で笑う。流石に会って直ぐに相手の酒盃を受けるほど平和ボケもしていないツァールマンに失望せずに済んだ。) ほう、マイヤ女史の。……ええ、ボク個人としても伺えるのであればありがたく拝聴したいものです。(眉根を上げて興味を示す。) -- キザール
- ふふっ、また大仰なことを……と言いたいところですが、私としてもキザール卿にこうして拝謁できたのは幸運に思います。きっと神のお導きなのでしょう
(存外と、この機工伯は機械技術だけではなく、頭の切れる男のようだ。奇行奇行と、それしか見えていないのは所詮地位だけの者達か……) マイヤはあれで私の召使なのでね、主としては彼女についていくつか話しておくべきだと思ったのですよ伯爵 さて、私が敬虔な十字教徒という噂は知っていたようですが……私の「剣」についてはどこまで聞いておりますかな? -- ツァールマン
- 光栄の至りです。もし、信仰を必要とする機会があれば、その時には肩を並べてノエルを聞くこともありましょう。
剣。(まるで知らぬ、という顔で阿呆のように繰り返す。)いえ、寡聞にして聞き及んではおりませんね。マイヤ女史と何か関係がおありで? (その上方について切り出してきたその真意を探る。賢爵ツァールマン。親切心や顕示欲で「その情報」を持ってきたと思えるほど愚鈍でもなかった) -- キザール
- そうですか、ならば驚かずに聞いていただきたい。別段隠していることでも無いのですが……卿が知らぬと言うのなら恐らく驚かれることでしょう
端的に言うと、マイヤは剣なのです。教会には聖剣と指定されましたが、彼女はインテリジェンスソード……一般的にはそう呼ばれる類の物です たまたま異教徒が隠し持っていたという話をしましたが、マイヤが普通の人間ならば数年前の時点で何歳か……そう考えていただければ自ずとこの話が嘘で無いと分かるでしょう -- ツァールマン
- なんと。(その事実には合点がいく。人工美を思わせる造詣はそのためだったか。)……失礼、少々予想を超えていたもので。
成る程。化身、ということですか。卿の言葉を疑いはしませぬよ……冗句にしては常軌を逸している。 非常に、興味深い。聖剣とは……生きているうちにお目にかかれるとは思いもよりませんでした、卿。 -- キザール
- ははは、キザール伯の速やかな理解に感謝する。かくいう私も魔術の才が無い、剣しか持ったことのない凡夫であったゆえ、最初は彼女の存在に戸惑ったものですよ……
それで、彼女には少々事情がありましてね? 恐らく、いやほぼ確実に機工伯に何らかの協力を求めるでしょう 伯爵はそれを光栄だ何だと言うかと存じますが……その、何と言いますか……(ズバリそれを忠告に来たのだが、やはり口にするのは躊躇われるな……) -- ツァールマン
- ご謙遜を。剣しか持たぬものが立てる舞台でもありますまい。剣を持つことであれば凡夫でもできますが、剣を使うことは智恵の賜物でしょう。
協力を、ですか。ボク個人の意を挟むことができるのであれば、仰るとおりでしょうな。 何か、問題、というよりは……率直に仰られた場合、それを是とせぬ意がおありのように見受けられますが、私の目の不具合、と断ずるべきでしょうか? (……マイヤ女史はツァールマン卿と密接には繋がっていないのか?という疑問が鎌首をもたげる) -- キザール
- ははは。キザール伯爵のそのお墨付きを貰ったとあってはただの凡夫で終わらないよう精進しなくてはなりませんな
(さて、どう伝えるべきか……)いえ、私としても彼女の行動を制限したいわけではないのですよ。それが私と彼女の契約でもありますからな その……失礼ですが、卿はとても好色深い愛情の持ち主と聞き及んでおります。故に、恐らくマイヤのことも非常に良くして下さることでしょう…… しかしその結果、心に傷を負うかもしれません…… -- ツァールマン
- 契約、ですか。(成る程、そういう関係、か。となると……)自由意志を尊重されるそのお考え、共感いたします。
嗚呼、なんと過大な評価を、愛は等しく皆が持ちえる感情であるというのに!ええ、当然ながら私めの尽力できるところは。(言葉を切り) ……心に、傷を、ですか。 ……つまり、卿は、マイヤ女史ではなく、ボクの、いえ、私の身を案じていただいている、と?(意味を図りかね、聞き返す) -- キザール
- いや、そのですな……豪放磊落な伯爵ならば大丈夫だろうと思ってはいるのです。私如きが卿の心配をするなど恐れ多いとも重々承知
しかし!同じ貴族、男子として……キザール伯のような方には一言申し上げておきたい。「男子たるもの、1度の敗北を引きずる無かれ」と……! 今は半信半疑で結構。その時が来た際、思い出していただければ幸いです……それでは、私はこれにて -- ツァールマン
- (背景に雷鳴の嘶き)――ハッ!な、なんという慈悲深い、そして、なんという残酷な告白なのでしょうっ……卿!!
(咽ぶ。)嗚呼、嗚呼嗚呼運命の女神よ!こんな未来なら知りたくはなかった!今にボクを縛り付けておいてくれないか! 種族の障害が私を阻むならば、今すぐに私を物言わぬ貝にしてくれないかっ! 嗚呼、嗚呼!!(屋敷の人間曰く、その日は一日中泣いていたらしい。) -- キザール
- よろしくメカセックス! --
- なんてことだ!神よ、今ボクは貴方の存在を信じる!
こんな夜中に、そしてこんな未踏の地に、わざわざよろしくと、そしてセックスと書き込みに来てくれた人がいるなんて! ああ、しかしそれでいて貴方は残酷だ、愛する彼の名前すらもボクには教えてくれない! -- キザール
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