名簿/黒の魔術師
- 養成校終了後どうするのかアンケートが届けられた、街を出る、出ないの欄が一番上にあるのでそれを選べばいいらしい
もちろん何をするかも()で記入できるようになっているが、特にない・面倒なら書かなくてもいいらしい 答えるのが面倒だったりすれば捨てる(消して)も自由らしい --
- (あー、いかんなぁ、ガブリエル先生冗談通じっかなーとか思いながら館の前でうじゅうじゅ)
と、トリックオアトリート! 先生お菓子ください!(バァン) -- カイ@触手
- ・・・・・(みしりと顔に皺をよせ、カイを睥睨する)そんなものはない -- ガブリエル
- † --
- † --
- † --
- (問題集をもらっては解いて、見てもらいということを受けてもらってから何度目かの日)
戦闘用魔術の中に自身の身体能力を上げる付与効果を今くみ上げているのです。雷の魔術書も入手できたので、電気的な施術を自身の体に施して能力の向上を目的とするものです。 ただ普段使わない部分や普段以上の負担を強いるので効果も良い分かかる負担も大きく… そこで、施術をし戦いが終わった後微弱なものに切り替えて沈静と内部に発生した電気の発散を行い軽減できないかと考えているのですが… 属性や効果は問わず、人体に対して能力向上の術を施すとき実戦的面から重要視されるのはやはり安定性でしょうか?それとも負荷を軽減できるなら効果を見るべきでしょうか。 -- ウルカ
- 魔術の側面に囚われ過ぎだ (ク、と唇を吊り上げ、小ばかにしたように嘲笑する)
鍛錬により身体能力を向上させれば、自ずから負担も軽減する 簡単な事だ (教鞭をとると、親指でベキリとへし折った 細見とは思えない怪力) -- ガブリエル
- あー…(ものすごく単純なことを聞いていたのだとわかり恥ずかしくなった)
はい、これでも鍛えているつもりですが基礎鍛錬をもう少し増やしてみます…自分に過ぎた力を得ようとしても、不釣合いからくる負担が重くのしかかりますから… そういえば、ですけど先生はどこで魔術を習ったんですか?魔術に関して体を鍛えろ、という魔術師は多くありませんしそういう先生に師事を? -- ウルカ
- 師──?(こめかみに指を押し当てながら、どろりと沼の底のような薄ら寒い眼差しを向けた)
(その色はどこか哀愁のようなものを含んでいたが、すぐにそれは掻き消えた) そんなものはいない 魔力は精神に宿り、精神は肉体に宿る 肉体を鍛えれば魔道もそれに続く道理だ お前も魔術師の端くれなら覚えておけ 魔術のみを追い求める者は総じて二流だ -- ガブリエル
- そうですか…(刺すような視線、ではないことは感じられた。不快な思いをさせたというより別なものだと感じたのでそれ以上は聞けなかった)
はい。うちにある…魔と心と体は一つであるということですね。逆に自分の体に不相応な術を研究しても魔に飲まれるだけですね… 他の人よりちょっとは大変かと思いますが、心魔体と極められるよう目標を新たにします。 といっても鍛え方については参考書の頼りにするわけにはいきませんよね。それこそ一子相伝か、一般的に普及している体の鍛え方ぐらいでしょうし -- ウルカ
- (おもむろに立ち上がり、四肢を自然体に伸ばす)
(くらやみ色のオーラがじわりと湧き上がり、全身を包み込む その輪郭は滑らかで寸分のばらつきも無い) これが基本形だ 全身の細胞に魔力を注ぎ込み、保持する まずはこれを極めてみろ -- ガブリエル
- …それは!(魔力を瞬時に流したり力を篭めるところだけ流すことはできる)
(しかし目の前の教師が行っているのは安定させて流しそれを維持し続ける技術) (魔力量もさることながらそれを維持する繊細な技量、当然のように行う慣れ…今足りないもの、まだ届かぬものを行っていた) はい…!(何をすべきか、今学びたい物に対して指針を得た。そうとわかればすぐにでもと今日から己の体に魔力を流し維持させる鍛錬を始めた) -- ウルカ
- (訓練所にて、額に汗を流し訓練に勤しむ生徒の姿があった)
(やや乱れた髪を気にも留めず、集中するあまり元々鋭い目は視線ですべてを切り刻むほどになっていた) (スナップのアクション、無詠唱で腕を迸る魔力の奔流、そして放たれたのは―漆黒の炎) (内に秘めるイメージか、本人の特性か、ダンガンとして放たれるはずの魔弾は炎のように腕に絡み、魔力的な素子を火の子の様に散らしながら舞った) (その炎の勢いは強く、触れた的を粉々に砕く) -- トラトラ
- (優雅ともいえる佇まいで椅子に腰を下ろしながら、トラトラの訓練を端目で眺めていた黒い男)
(テーブルの上のチェス盤に手を伸ばし、チェックメイトを決めた黒のクイーンを痩せた指で摘み上げる) (角細工で出来ている美しいそれを、トラトラの後ろ姿に放り投げた) -- ガブリエル
- (羽衣を纏い天空を舞う天女の様に軽やかな動きで振り向きざまに駒を払う)
(漆黒の炎の軌跡が走る―炎の中で駒が魔力に飲み込まれ粉々になった) -- トラトラ
- ふん──(指を組み合わせ、砕かれた駒の破片を見下ろした)
中々ものになってきたようだな -- ガブリエル
- (汗を拭い櫛で乱れた髪を整える)ありがとうございます・・・と言いたいところだけど
これでいいのか?弾を飛ばすどころか近接の攻撃方法になっちまってるよ -- トラトラ
- まあよかろう (ク、と唇を寄せて歪な笑顔を模る)
それがお前の質にあっていたということだろう 無理に強制するよりは地を伸ばした方がよい -- ガブリエル
- (納得がいかないという顔をする)私はズババーっと魔力を飛ばしたかったんだけどなぁ・・・
そう言えば最初に習った時も炎みたいに散ってたっけ つーかセンセイ、それってつまり私にゃ魔術師よりも近接ガチンコの方があってるってことか?!&br:(腰に手を当ててむっとむくれる) -- トラトラ
- 魔戦士としての才があるのやもしれぬ じゃじゃ馬には似合いのスタイルだろう?
(白い頬に指を添えて笑う) ま、そこまで使いこなせているのなら、飛ばす事もできるようになるだろう 努力次第だがな -- ガブリエル
- どーせ私はガサツでじゃじゃ馬だよ!
意地でも飛ばせるようになってやる!みてろよ!ったく・・・(そう言って上着を羽織り訓練所から出て行った) -- トラトラ
- おーいガブ先生ー。ガブ先生は和菓子っつうか餡子は食べれる?
これ、北窓(おはぎ)なんだけど沢山つくり過ぎちゃったから良かった食べてくれなー。(風呂敷におはぎを2つとプラフォークを包んで持ってくる) -- ユレイ
- (鍛錬中だった剣を一振りすると、ぎろり暗い視線をユレイに向けた)
東洋の菓子か (知識として知りえてはいるが、甘いものなどには縁が無いのがこの男だ) 要らぬ 持ってかえれ -- ガブリエル
- ガーン…!!まさかマジで要らぬといわれるとは思わなかったぜ…!
ほら、でも これもって帰ったら私が食べることになるし。これ以上食べると糖分の取りすぎて死んじゃうかもしれないぜ!? … (チラッ) -- ユレイ
- ・・・・・ (みし、と額に走る皺 息を吐く音と共に、痩せた肩がいくらか下がった)
好きにしろ -- ガブリエル
- (シュッ、言うが早いかガブリエル先生の手の上に風呂敷袋ごと渡すと)
へへっ ありがと先生!あ、でも本当に嫌なら捨ててくれてもいいっす!じゃっ (脱兎の様に駆けて行った) -- ユレイ
- (棺おけをとんとん叩く)先生いらはりますか?
闇魔術の課題がやっと出来ましてん -- 算
- (手渡された課題を最悪に不機嫌そうな顔で(尤も、いつもそういった顔だが)チェックする)
いいだろう まあ及第だ -- ガブリエル
- ありがとございます(ぺこり)
(ちらり、と様子を伺う。もう出て言ってもいいのだろうか?命令もなしに持ち場を離れるのは、よくないと教えられている) -- 算
- ・・・・?(まだ居たのかという顔 顎をツイと動かして、退室を促した) -- ガブリエル
- 失礼しますー(ぺこりとお辞儀をして退出) -- 算
- † --
- † --
- † --
- (こんこん こんこん、手提げカバンを持ってドアをノックする) -- ユレイ
- (音も無くドアが開く 廊下の奥の部屋で、男は居た あいも変わらない陰気な眼差しでウルカを睨む)
仕上げてきたな -- ガブリエル
- 当然!あんだけしてもらってできねーはないかんな!
(二度目なので遠慮なく部屋に入り、借りていた本と課題の山をカバンからボンと取り出してドヤ) -- ユレイ
- (課題を手に取り、手早く目を通していく 間違いも多いがユレイにしては最上のできばえだろう)
よろしい よくやった (それだけ言うと、ふいと顔を背けた しばらく沈黙が流れ・・・) ・・・・(まだいたのか という目つきで振り返る) -- ガブリエル
- (沈黙の後) でっしょーー!まあまあ余裕とまでは言わないけどこれくらい楽勝ですよ!
んっ なんすか!その帰れみたいな目は、もっと褒めてくれてもいいですよぉ (ニコォ) -- ユレイ
- ・・・・・・・(みし、と額に寄る皺 指で解してため息を吐く)
(じろり、とユレイの能天気な顔を睨み、ぬう、と手を伸ばした) がし がし がし がし (筋張った長い指がユレイの頭をなでた(掻いた、と表現する方が近い色があったが) よくやった さあ帰れ -- ガブリエル
- うわわ…(予想外の展開に顔を赤くする)
(頭を抑えて後ずさり) わ、わーったよ!かえりますかえります!失礼しましたッ! (バキーン、とドアを壊さんばかりの力で開けて帰っていった) -- ユレイ
- (先月、授業でペナルティの課題として配布された問題集を提出しに来た時)
先生、ガブリエル先生、問題集のことなんですが…これは先生が作られたものなんですか? -- ウルカ
- そうだ (すばやく問題集をチェックしながら、特に感慨も無く言ってのける)
それがどうかしたか -- ガブリエル
- はい、入学してからいくつか参考書に眼を通しましたが方式といいますか、雰囲気が独特といいますか…
えぇと、他の参考書よりも実践的に簡潔にされていると感じたんです。他の問題集って理論体系や精神性、特殊な素に対する解説や思想が多くを占めているんですけど… それに魔術を今まで習っていなかった人に向けて、といいますかそのために組まれた術式もあったように思えますし…他の参考書では見られないような…(言葉を続けながら考えて、結論として) 先生が作られた問題集は、他にもありますか? -- ウルカ
- ・・・・・(意外そうな顔が問題集の奥から覗いた ぎしっと口元に皺を寄せて、笑う)
満点だ (問題集を返すと、机に積まれていた問題集を差し出す 負けず劣らず分厚い) -- ガブリエル
- …ありがとうございます先生!(満点であったよりも新たな問題集を手にできたことが嬉しく手に取ると返却された方とともに抱えて)
次もよろしくお願いします!(笑顔で帰っていった。これを写して研究会の備品にしようとも思いやることで溢れていた) -- ウルカ
- こんにちはガブリエル先生。同僚のハスティルです。今、同僚の先生方に挨拶周りをしているんですよ。(手袋をした軟派な男が訪問する)
先生の得意分野は闇魔術でしたか。いやあ奇遇ですね。俺も古本屋を営む傍ら魔術を齧るものでして。 いや、先生のものは本格的なのかもしれませんから、俺のと比べるのも何ですが。俺も教えを請いたいものです。 -- ハスティル
- (手袋に包まれた手を暗い瞳で一瞥し、ぎろりと目線をあげた)
そうかな?教える余地は少ないようにも思えるが (じ・・・・っと心の奥底まで覗き込むような、黒の眼差し) -- ガブリエル
- おっと……そう怖い顔をしないでくださいよ。俺は古本屋を営んでいましてね、本を大切に扱うために手袋をしてるわけなんですよ。
ははあ、教える余地が少ないと……俺は魔術を齧っただけですがねえ。そう褒められると嬉しいものです。(相手の眼差しに張り付いたような笑顔で答える。) ……まあ、くだらん演技はこれまでにしておこう。(そして、その笑顔を崩し、普段人には見せないような冷静な表情を浮かべる。) そうだ。俺はお前に教えを請うような半端な知識は持ち合わせてはいない。同じ魔術師にはすぐに見破られることか。お前からも、大層魔術を極めたようなにおいがするが。 -- ハスティル
- ふん (皮を剥いたように冷酷な一面を露にしたハスティルに、わずかに眦を動かした)
それが本当の顔というわけか 三文芝居よりかはいくらかましだ 何が目的だ? (ず・・・と闇の気配が立ちこめ両眼に冷たい意思が強まっていく) -- ガブリエル
- 案外自信はあったんだがな。演技と言うよりは表の顔、表の世界を生きるための仮面とでも言えばいいか。
まあ、そんなに敵意を向けるな。別に俺はお前に危害を加えにきたわけじゃない。言っただろう? 挨拶に来た。(クククと笑いながら言う。そして、手袋をするりと抜いた。右手にはなにやら魔術的な紋様が彫り込まれている。) お前が知っているかどうかは知らんが、俺は魔術秘密結社の一員でね。お前が“結社”にとって不都合だと判断でもされない限り、俺は特に何もしない。トート=ルギハクス協会だとか旧き鍵の錬金術師会とか結社は色々呼ばれているが。 俺も魔術師だ。少々お前に興味が湧いた、という程度のものだ。お前をどうこうするつもりはない。 -- ハスティル
- !(右手に刻まれた文様を見ると、悪相が一層凶悪になった)
「赤の黄昏」「東方彼岸騎士団」「王道楽土曾」・・・そうか貴様、群れた蝙蝠というわけか あいもかわらずよくもやっている 全くどうしようもなく懲りない連中だな、全く どうこう?そう言ったか 誰も私を「どうこう」など出来はしない だがいいだろう 私もお前をどうこうするつもりはない 四年の内はな -- ガブリエル
- ククク、何だ、知っているのか。まあ、魔術に精通しているのなら知っていてもおかしくはない。最近もまた、一つ魔術組織を潰してきたところだ。
(笑みを浮かべるが、とても人の良さそうな笑みではない。邪悪な笑みだ。)“結社”の渉外担当として俺も色々と忙しい。基本的に仕事は始末……だがな。 “結社”のグランドマスターはお前の力も買っているぞ? ……まあ、俺はお前が結社に入ることなどないということはわかっているがな。(煙草に火をつけて煙を吐いて言う) さて、それはどうかな。指令が下れば俺はお前の始末も請け負うことになるだろう。お前を「どうこう」するときが来るかもしれないぞ? そうだ、それがお互いのためというものだ。俺も表の顔として教師でやっている。四年の間は特に何かすることはない……恐らく、だが -- ハスティル
- ガブ先生ー 先生よぉー。 (ゴンゴンゴンゴンとドアを四回叩く) -- ユレイ
- (ドアが軋み、暗闇が隙間から広がる ぬう、と青白い顔がそこから現れた)
(その陰鬱な瞳がユレイを見て、ぎゅっと皺が寄る) ユレイ・コスモクロア(低く唸るような声) 何だ -- ガブリエル
- (あ、名前覚えてんだな…意外。)
『何だ。』(声マネ) じゃねーっすよ、先生が出した課題がわかんねーの ちんぷんかんぷんだし。 忙しくなかったら教えて欲しいんだけど。ダメっす?(自分なりの低姿勢な頼み方を試みた) -- ユレイ
- そうなるだろうな (さも当然だとばかりに言い放つ 見上げてくる眼差しにピク、と瞼が動いたが、やがて消えるようにドアの向こうの闇にしずむ)
(扉が閉まらないということは、入れ、という意思表示か) -- ガブリエル
- (開け放たれたドアを入ってから閉めると、抜き足差し足で続いた)
…お邪魔します。 -- ユレイ
- (ゴシックな建築技術で建てられた薄暗い廊下を歩いていくと、広い部屋にたどり着く)
座れ(貴族的なテーブルと椅子があり、その一つを引いてユレイを呼んだ) (着席と同時にどさどさと古めかしい書物が詰まれる 魔術基礎と読める、参考書のようだ) -- ガブリエル
- うっ…眩暈がしそう…!(文字の群れに圧倒されるユレイ)
先生、お手柔らかに頼むぜ…?自慢じゃ無いけどわたしは学がねーんだ。(ウゥと唸りながら前のめりになる) -- ユレイ
- 魔道式とは──(細い腕がユレイの横から伸びて目の前の数式をなぞる)
魔術の論理を数式として表したものだ 頭に入れておけば、魔術の習得や理解を早めることができる (学が無い、と唸るユレイをじろり、と見下ろす) ユレイ・コスモクロア お前は田舎育ちだったな 田舎育ちならば自然と触れ合う経験も多かろう 花を知っているか (唐突に、そんなことを聞き始める) -- ガブリエル
- 花? そりゃあね…? (意図が読めず、首を傾げる)
こんな時に冗談を言うつもりは無いけど、こっちじゃないよな? (自分の鼻を指差した) -- ユレイ
- 花には──(ユレイのボケを完全無視して話を進める)
葉がある、茎がある、根がある それらがすべて集まり、花を構成している 魔術もそれと同じだ 魔力、精神、肉体…それらが組み合わさり、顕現する 学とは紙上の上だけのものではない お前に備わっている知識も立派な学なのだ (そういって、再び数式を促した ユレイが詰まると、背中を押すように的確な助言を挟む) (魔術の知識の無いユレイでも、徐々に式の構成や意味が理解できてくるような、意外なほどの教師ぶり) -- ガブリエル
- (はいスルー!)
あー、うん。理解できる 気がする。難しく考えすぎない方がいいのかな。よしっ! (それでも慣れない勉学に苦戦しながらも、アドバイスを貰い課題を進めた) -- ユレイ
- (まどから差し込む光が、赤みを帯びてきた 夕暮れの時間は、短い)
そこまで (ユレイの手を言葉で制した) 基礎理論は飲み込めたはずだ 後は己の手で仕上げて見せろ それらの書はくれてやる (顎でしゃくり、帰宅を促した) 暗くならぬうちに帰れ -- ガブリエル
- んーーでもここがもうちょっとでわか… うわっ もう日が暮れてるし!通りでお腹がすくはずだよ。
うーん、じゃあ… 遠慮なく貸してもらうよ先生、期日までにぜってー終わらせて返すから! …今日はありがとうございましたっ!(最後にビシッと挨拶をして、駆けていった) -- ユレイ
- (学園の廊下を歩くガブリエルを見つけにやりと笑う)
せーんせ(そう言って声をかけると同時に流星錘を投擲した) -- トラトラ
- (ばあっと黒いマントが舞ったかと思うと、その筋ばった手の平に流星錘が収まっていた)
トラトラ・シナイ (淵のような黒い目がぎょろりと見据える) 先ほどの実習では見事な錘捌きだったが、挨拶にも使うのだな (ぱ、と錘を放す) -- ガブリエル
- ありがとうございます、けど私としては先生みたいな魔弾を撃てるようになりたいなーなんて・・・
田舎の出でね、良ければ魔法以外に礼儀作法も教えてくれてない?(ワイヤーを手繰り寄せ手の中に錘を収める) -- トラトラ
- じゃじゃ馬に礼節を説くほど弁は立たん (もとより凶悪な面相が一層凄みを増すが、トラトラは生徒である)
(求めているのであれば、与えねばならない それが教師の勤めである) ふん これか (ぎゅ、と指をスナップの形にしてみせる) 魔術の心得が無い者に、無詠唱、魔導機無しでの魔術行使は無謀だ (スナップ 放たれた魔弾が空を裂き、雨どいから零れた水滴を四散させた) -- ガブリエル
- (肩を竦めて深く刻まれた凶相を受け流そうとしたが背中につめたい汗が伝うのを感じた)
(何をやってた先生なんだこの人は・・・・)お、そうそう、それそれ。私も使えるようになりたい。 私は(未熟だけど)符咒士だ。札を使うが魔術行使はできる、先生の術と私の武器は愛称がいい。 (そう言って鏢を投擲し木を抉った)私はもっと強くなりたいんだよ! -- トラトラ
- ・・・・(抉られた木と、咆えたトラトラ、それらを一瞥して瞼を降ろし眼差しを絞る)
魔術の基礎は出来ているようだな (やりどころの無い衝動をトラトラから感じた それは若き頃の自分の姿と重なって・・・) よかろう ついて来い (黒外套をひるがえして、廊下を進み出した) -- ガブリエル
- よっしゃ(グッとガッツポーズを取りガブリエルの後に続く)
センセイのそれってやっぱ媒介なしでも飛ばせるのか?そういえば授業で追尾が如何とか言ってたけど他にもバラして撃ったりとかもできるのか? (わいわい声を投げかける) -- トラトラ
- 無論 (数人から話しかけられているような騒々しさを背中に受けながら、修練場へと)
───概念としてはこうだ (修練場の上に立つ二人 トラトラの視線の先には幾つかの的が並べられている) 魔導回路を介さず、魔術を行使するには、肉体の所作そのものを媒介とすることだ この場合はこれだ(スナップ 暗い閃光が的を射抜く) この所作が魔術発動の引き金になるということを強くイメージしろ (顎をしゃくり、トラトラにスナップのスタイルを取れ、と促す) -- ガブリエル
- ン、体そのものを媒介?聞いたことないぞ!
(首を傾げながらスナップのスタイルをとる。呼吸法を使い丹田で氣を練る)引き金・・・引き金・・・・ (上手くイメージが掴めず気を飛ばすことに意識が先行してしまう、結果的にはチリチリと魔力回路が反応し始めた) -- トラトラ
- イメージしろ (トラトラの耳元で、低く、舐めるような抑揚で囁く)
お前の魔力が腕を通じ、指先へと集中する 指は指ではない 擦れあい、魔の火花を生む火打石だ それが魔力を蓄え、解放の時を待っている 灼熱の脈動をもって・・・ 放て (刃を振り下ろすような鋭い声で、トラトラに命じた) -- ガブリエル
- (ガブリエルの一言でトランス状態に入り眉間に意識が集中する)
腕を通じ・・・・指先へ・・・(腕そのものに魔力が疾走し命じられるままにスナップ) (指先から迸った魔力が拡散しながら的の端を穿った) っ・・・いけたか? -- トラトラ
- 初手にしては上出来だ (削れた的に感心したようないろを見せて)
イメージといったが、制約と言い換えてもいい この所作でなければ発動しない そう思え あとは回数をこなす事だ お前ならばものにするまで長くは掛からぬだろう (スナップ 的の支点が破壊され宙に浮く 続くスナップで機関銃に撃たれたように的が踊り、木っ端微塵になった) -- ガブリエル
- (宙を舞う木片を見て口笛を吹く)こりゃモノにすれば相当なもんだな・・・
なぁセンセイ、制約の形を変えてもこれって使えるのかな・・・(うーん・・・と唸りながらスナップする手を見る) -- トラトラ
- 小手先の技術だ 過信はするな (感心しているトラトラを他所に、つまらなそうに言い捨てる)
要はイメージを確立するということだ それが出来れば制約などなんでもいい 己の心のありかたで大きく左右されるのが、魔術というものだ -- ガブリエル
- なるほど・・・自分次第って訳だ。じゃあマトモに飛ばせるようになるまではセンセイ流で行くよ。実物見ちゃったしイメージしやすいからな。
センセ、今日はありがとうございました(そう言って礼をして暫く的に向かい練習を続けたそうだ) -- トラトラ
- ・・・・・・(生徒の資料に目を通しながら、ふっと苦々しく笑う)
この私が教師とはな・・・(顔を上げ、写真立てに視線を向ける) これでいいのか?マゼンタ -- ガブリエル
- (黒の館に一通の手紙が届いたのは冬のさなかのことだった)
(中身は養成校の教師の誘い 一笑にも値しない陳腐な手紙) (本来なら暖炉に舞う火の粉になるはずの手紙 なぜかまだ指の中にあった) ・・・・・・(マゼンタの言葉が、脳裏に蘇ってきた) 「どうしてそんなに不思議な顔をなさるの?教師に向いているのではと言っただけですのに」 (無邪気な笑顔が、瞼によぎった) -- ガブリエル
- いいだろう
(所詮現世は闇へと沈む間の泡沫の夢) (ガブリエル・ブラックは、教師となった) -- ガブリエル
- †
- †
- †
- (強い、夏の日差しが瞼を貫く)
(かるくうめいて瞳をあける 真っ白な陽光を背にした人影が、こちらを見下ろしている) (ああ、おまえだったのか) --
- (来てくれたのか 私はとても待ちくたびれてしまった とてもとても)
(白い風がその人の髪をなでつけていく ざわざわと梢が鳴る 唇が動く ───カブリエル) (懐かしい、笑い声) --
- (男の名を呼んだ影が手を差し伸べる)
(眩しくて顔が見えないまま、すがるようにその手を握り返すべく、手を上げた) マゼンタ --
- (そこで目が覚めた 暗い部屋の中 一人で椅子に腰を下ろしたまま)
(ちろちろと燃えている暖炉の炎をいまいましげに一瞥する うたた寝をしていたようだ) ・・・・・・・・・ (額に手をあてて、まどろんだ間に見た夢を思い返した) 夢?夢だと? --
- (骨ばった指を組み、顔を伏せる 自虐的な笑みが、その口を歪ませた)
この私が夢? 馬鹿馬鹿しい --
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