聖杯/災害狂戦士
- (突如放たれた爆光に巨剣が止められ、その威力を相殺される!)
(巨人へと異形の群れが群がり、その足を炎の手が掴む! そして、動きを止めた巨人へとマジシャンの突撃と万色の刃が迫る!) ────────────────────ッ (漆黒の巨人は咆哮と共に丸太のような豪腕を振るう!) (異形も光刃も咆哮に散らされ、巨拳は衝角を殴り付ける!) (そして)(狂気に満ちた瞳が)(自らの足を焼く炎と)(その主を見据える) -- 災厄
- 「まだまだ、宴は始まったばかりだ、そうでしょう?漆黒の巨人よ。」(どこからとも無く、声が響く)
(竜は言葉に合わせる様に、腕を一振りする、途端に、上空から神雷と見紛うような激しい落雷が、巨人を襲う) -- アンサラー
- ハーッハァッ! よそ見しちゃ嫌だぜェ!?(しかし吠えたところで彼は武器を振るうもの、今は無手である。 例え力が強くても、災害を殴って止められるなら苦労はない)
(腕力は通らない、初撃の暴力も通じない。 ついでに体は絶不調。 ならどうすればいい? 答えは簡単だ、腕力や暴力の先へ進めばいい) (この世の中は可能性に満ちていて、今この瞬間にも何が起こるか分からない。 望んだ結果を出したいのなら方向性を絞るだけ、つまり求めればいい。 後は体が何とかしてくれる) (一歩踏み出すと、両肩から刃のようなものが伸びる。 腹の中が崩れるのと、その場で再生していくのがわかる) あ、うん……やっぱあっち向いててもらおうかな(巨人の視線が別の方向を注視した隙に、後ろを取ろうと回り込む……ついでに砲を回収するのも忘れない) -- アーチャー ?
- まったく……タフなヤツ、それにしても(辺りを見回す)
ヘタすれば巻き添えを受けかねないわね…… (次々に繰り出される英霊達の攻撃を見ながらこれからの行動を考える) -- リリ
- (落雷が巨人の動きを一瞬だけ止めるが、巨人がその手の大剣を一振りすればそれすらも振り払われ)
(その刃はそのまま竜の額へと振り下ろされるッ!) (空を裂く音さえも飲み込み、破壊し……悪鬼の鍛えし絶望の刃が竜へと迫る) -- 災厄
- 「ほう、あの雷を受けて無傷とは、中々見上げたものだ、賞賛に値しますよ。」
「だが」(竜が片手を上げると、白刃取りの要領で安々と刃を受け止め) 「斬撃は重いが、遅い。」(そのまま剣に放電する、それはサーヴァントすら容易く殺しきる、まごう事無き神雷) 「それでは…お教えしましょう、竜の理というものを!」 -- アンサラー
- うえ、なんだこれ……きんもちわりい……(馬鹿は猪でもある、戦闘に夢中になると必要な情報以外をシャットアウトする癖がある)
(しかし不意打ちをするために退いた位置にいたためか、誰よりも強く見てしまった。 だからといって戦闘行動に影響はないが) まあいいか、そんなことより……(腹が破れ、中から緑の発光体が現れる。 別世界のヒトが作り上げた、星を壊死させる光だ) (同時に腰から刃が伸びる、どうやらこの刃が光をとどめているらしく、押しとどめられた光はこれもまた緑色の火花を盛大に散らす) さてもさても。 びっくりする程派手にやってくれちゃってまあ……(空気のニオイが変わる、先程雷が落ちたのと似たニオイだ、となるとこれは、いや構うものか) (愚か者は構わず災害へ飛び込み、同時に胴から無数の刃を伸ばす。 突き立てて、減衰を起こす間もなく叩き込むつもりだろう、結果何を喰らおうと構わず突き立て、光を流し込む!) -- エルド
- 本当に何でも効き目がないなんて……攻撃している英霊もそうだけど、受けるあいつも桁違いすぎる……!
あれだけの剣をいとも簡単に受け止めて、更にあれだけの雷を瞬時に放つ……!まるで本物の竜…… ……?…ん?ナニ、コレ……(脳裏を過ぎる映像に頭を抱える)……今のは一体……? って、あいつ……!自分の体を文字通り武器にして体当たり……!?なんて無謀な……それでは災害の餌食になるだけかもしれないのに!(脳裏をよぎる映像に集中を乱されながらも戦闘の行方を見守る) -- リリ
- (剣を受け止められた瞬間、アンサラーが「ほ」まで声にした時点で漆黒の災厄は既にアンサラーの目の前に存在している!)
(その巨大な拳をアンサラーへと振り下ろそうとした瞬間……) ずぶり (巨人の胴から刃が生える……否、それは背後から巨人の肉体を貫く刃!) (そして、次の瞬間、アンサラーの電撃が巨人を襲う!) -- 災厄
- 「なっ…!?」(剣は囮ッ!?初めから肉弾戦が目的だったのか、ここまで狂化しながら、この判断力…このサーヴァント、やはり一筋縄ではいかないッ…!!)
(その瞬間、巨人から生える刃)「クックック…皆やりますね…面白い、実に面白い…戦いとは、やはりこうでなくては…」 「宴もたけなわですね、そろそろ、次の一手を打たせて頂きましょう。」 神雷を呼びし槍 (先が5又に分かれた禍々しい槍が、竜の手に収まる) -- アンサラー
- (一方背中側からは竜が何をしているのかは見えない、しかし魔力の流れを見るにまた大技が来るのはわかる)
(電撃に巻き込まれているままでもわかるのだ、多分次はもっと強いのがくる。 緑光を霧散させないように耐え) (漏れ出た緑光と、それに紛れ込ませた自身の一部で再生阻害の呪いを災害へ染み込ませて行く) (次の攻撃の後にダメ出しでぶち込もう。 そうしよう。 蒸発してもおかしくない電流を流されているのに、未だに呑気な思考を垂れ流していた) (頭の中で流れる何かについては、そんなこともあると納得してしまったようだ。 まったく気にしていない) -- アーチャー ?
- (雷撃と緑光を放つ二人のサーヴァントは奇妙な事に気づくかもしれない)
(漆黒の巨人へと放たれるそれらが……明らかに、己が放つつもりのそれよりも多い) (それどころか己の意志を以て止めねば止まること無く引きずり出されてゆく) (そう……竜の雷撃が、呪われし緑光が巨人の瘴気に穢され、喰われているのだ!) -- 災厄
- (まさか、信じられない、こちらの魔力を吸収していると言うのか!?)
(即座に、電流を流すのをやめる、止めても、引きずられて行ってしまいそうだ) 「ならば、直接攻撃に移るのみです。」(5又に分かれた槍を振るう、槍は5本に別れ、巨人の両腕、両足、そして頭に突き刺さる) -- アンサラー
- お、おおおおおお……うまく使えば環境汚染が解決できるな……ッシャア!(溜め込んだ緑光を放ち、粒子の残量を0に。 同時に生えた刃が折れる)
(同時に抜き出されるのは赤い両刃の光刃が二本。 そのまま災害の背中に突き立てて、壊れた幻想を起動、起爆!) (さらに後ろへ飛んで距離をとる、空中で軽くあたりを見回して何かを探しているようだ) -- アーチャー ?
- (二人が動き出すよりも迅く、漆黒の巨人は大剣を大きく振るう!)
(五つに別れた槍の切っ先の三つまでを払い、真紅の光刃は弾かれ巨人の背に刺さる前に爆発する!) (軌道の逸れた槍は、それでもその刃の残り二本を巨人の胴へと残し、壊れた幻想の爆発は竜と巨人を大きく煽る) -- 災厄
- 「フフッ、甘く見てもらっては困りますね、この宝具は、必ず目標を貫く。」
(竜は、振るわれた剣を腕で受けた) (次の瞬間、巨人に逸らされた3本の切っ先は、軌道を変え、再び巨人へと迫る) -- アンサラー
- (剣に薙がれ、再度泣き別れ。 しかし今回は様子が違う……上半身と下半身が、それぞれ泡立ち、足りない部分を再構成し、増えた)
(二人の馬鹿はそれぞれ左右にわかれて何かを探り当て、引き抜く……引き抜かれたのは最初に持っていた砲だ。 傷ひとつ見られないそれを構え、3発ずつ撃ち込む) (狙いは恐らく脆くなっているだろう槍の刺さった裏側だ。 内部に破壊を届かせれば通るのだろうか。 これでダメなら侵食合戦が一番早い) -- アーチャー ?
- (払われた三本の切っ先はそのまま払った剣を持つ右腕に突き刺さる!)
(巨人はその刃を掴み、背後に存在する分裂したサーヴァントの一人に叩きつける!ドラゴンが手放せば槍のみで、手放さなければドラゴンごと振り回す) (偶然か、狙ったものか、身を捻るその動きは砲弾の直撃軌道から巨人の肉体をずらし、かすめる砲弾は巨人に十分なダメージを与えない) -- 災厄
- (まずい、あの怪力だと、自分ごと持っていかれる!)
(咄嗟の判断で、槍を手放す、振り回される槍、だがその切っ先は、巨人を貫かんと、奥へ、奥へと…) (同時にこちらでは、宙にセフィロトの紋を描き始める。それは、瘴気すら清める浄化の紋章) (練り上げたそれを、巨人めがけて放つ!) -- アンサラー
- (槍に轢かれてパキャリと片割れが弾ける、紫色が散り、散ったほぼ全てがもう片方へと集まっていく)ったく! ヒトやめすぎると感覚戻すのも辛いんだぞ!?
(砲を背に、またまた突撃。 今度は左手に紫色の液体がある。 以前叩き込んだ細胞の、今度は完全に活性化したものだ) もう少し傷開けておきたかったんだけど……仕方あるまい(狙うは浄化の直後、体力を消耗した所に叩き込み、一気に食い荒らす) -- アーチャー ?
- (体内を突き進む刃はしかし、その途中で動きを止める)
(ただ純粋な筋量によって、宝具がその動きを止めたのだ!そして、槍を瘴気が侵食し始めた瞬間……浄化の光が漆黒の巨人を照らす!) (爆発的な光量に世界が白と黒に塗り分けられ、その影絵の世界の中で巨人の黒が段々と小さく縮んでゆく……) -- 災厄
- 「なっ!?」(馬鹿な…宝具が…此れを以てしても、この巨人を貫けないと言うかッ…!!)
(だが!、浄化は効いている!畳み掛けるなら今だ!) (そう言わんばかりに、竜は巨人を侵食する槍の穂を持ち、神雷を巨人に見舞う) 「今なら、瘴気による吸収もできますまい?」 -- アンサラー
- くっ…、あの2人の英霊の力を持ってしてもヤツには有効打を放てない……!
エイプリルッ!あなたの本気を見せてもらうわ!!ただヤツを斃す事だけを考えなさい! (左腕に意識を集中し強く念じ呪詛を唱える…腕に刻まれた令呪が発光していく……) ”勇者ノ力ヲ持ッテ眼前ノ脅威ヲ討チ祓エ!” (令呪を使いリミッターを外し、パートナーの力を最大限で放てるように己の魔力を限度を超えてまで昂め、送り込んでいく……昂揚した魔力はその体の回りに陽炎が立つほどの揺らぎを見せている) -- リリ
- これは令呪…(マスターの言葉に応える様に更に高まる魔力を残りのコイン全てに込める)
それにこれだけ雷が集まっているなら…(巨人の周りに一枚一枚に大規模攻勢魔法に匹敵する魔力が込められたコインをばら撒く) さあ…アクセス『古き神が一人よ勇者として請う、汝が力を今此処に…』(再びの接続に今度は雷を従えた男の姿が浮かび上がり手にした槌を残し消えていく) 『私は拒絶する…汝は我が力なり』(残された槌が勇者の手元で形を変えばら撒かれたコインに宿る) 流石にフルスペックでの召還は無理か…でもS級程度で十分だわ…巨人を打ち砕く神槌 (宝具の名を叫ぶとコインが共鳴し神すら閉じ込める電磁結界が生成される) 電子レンジといって通じるかしらね…(同時に結界と巨人自身に満ちた魔力と瘴気が振動を始める) (瞬時に魔力の振動が限界まで達すると結界内部で大爆発を起こし結界を形作っていたコインが一斉に込められた魔力を電磁加速の牙に代え巨人に襲い掛かる) くうっ…ダウングレードしてこの反動…(神が振るう神器を使った反動に耐え切れず右腕の血管が全て破裂し鮮血に染まる) けどまだ…リリ!こっちにきて!(左腕をマスターに向け叫ぶ) -- ブレイブアーク?
- っく、縮んだだと!?(予想外だったのか、大振りの左手ごと外してバランスを崩して回る、回る中背中から二本取り出し、振るい)
(ぐるり、ぐるり、回転数を上げていく。 関節が遠心力で伸びているのか、少しずつ回る馬鹿が大きくなって) (回転を続ける内に、横だけでなく、縦にも伸びている。 明らかに3倍ほど大きくなり、それに合わせて筋力や半径も上がった凶器を、裏拳気味に叩き込む) (ついでにもう一発、と思えば更に一発、更に一発。 鉄の嵐が削り取る!) -- アーチャー ?
- (災厄の巨人の荒れ狂う拳としばらくは火花を散らしながら拮抗していたが……耐え切れなくなったのは符の衝角。特大の丸太が折れるような音を立てながら後方へ弾き返される)
さて……もうこれしかないか。生き残ったら丁寧に修理しますからね。漆式、捌式、壱拾式、最後は派手に行きますよ!(命に答えて符から変ずる式神、その数僅かに3。この数十分で戦力はそこまで消耗していた) (マジシャンとその宝具を正三角に囲めば、それを要に同心円場の複雑な魔法陣が大地に浮かび上がる) (誰が見ても分かる、最後に大技で賭けに出る気だ) -- マジシャン
- システムメッセージ:スキル【狂化】喪失、新たにスキル【精神汚染】を入手しました
(辺りを黒白に染め上げる浄化の光……しかし光が強ければ、影もまた濃く、深くなってゆく) (光の中、佇むのは一人の青年……魁偉なる巨躯も、威圧感もありはせず、しかし災厄の巨人と同質の、さらに禍々しき存在) (侵食の槍は災厄の身から弾き出され、神雷は虚しく宙空を灼く) (雷光に照らされる青年は容姿も、背格好もあまりにも普通、平凡で……ここが戦場でなければ、漆黒の災厄が姿を変えたのでなければ英雄とも、災厄とも思えないだろう) (青年……姿を変えし災厄は突撃してくる愚者のサーヴァントの攻撃を受け流し、いなし、避け……彼を残し電磁結界の外へと退避する) (そして)(明らかに比率がおかしいとしか言えない巨剣を)(再び横薙ぎにしようと振りかぶる) -- 災厄
- 「何ッ!?」(ここへ来て、あの厄災が姿を変えた!?青年の姿へと…?あり得るのか?こんなサーヴァントが…)
(放った槍は行き場を失い、虚しく竜の手に収まる、次の瞬間、横薙ぎに払われる大剣) (飛翔することで、辛うじてその大剣を回避する、そして上空から再び5又に別れたその神槍を、厄災に向けて投擲する、今度狙うは心の臓腑、その一点のみ) -- アンサラー
- エイプリル!?……ええ、わかったわ!(開放した力の反動に苦しむ姿に心配の声をかけるも伸ばされた手を強く握り返す)
……これは、ぐっ……! (握り返せば一層強く流れ込む魔力、意識まで共有するかのように鮮明に向こうへと流れ込んでいく) ……って、な、何あれ……?あれじゃまるで…… (変貌したそれに向かって思わず息を飲む) -- リリ
- やっと姿を見せたわね…(繋がれた腕をしっかりと離さず雷光の速度で飛びのく)
この一撃で決める。そのために貴女の炎を借りるわ(繋いだ手から魔力と共に炎の精霊を取り込んでいく) アクセス『巨人を統べし炎の魔王スルトよ…汝が大剣を今我が手に』(雷と炎が混じりあい魔法陣を描く) 『来たれレヴァンテイン』(紡がれた魔方陣より表れたのは大剣と呼ぶには似つかわしくない鞘に納まった小振りの長剣) ふぅ…流石に重いわね…さあ…全てを焼き払え(手にした剣を両手で構え一気に振り抜く) (振り抜かれた剣にヒビが入ると内に封じ込められた黒き魔焔が辺り一面を巨人の剣の如く薙ぎ払う) (その炎は光も闇も…聖なる力も穢れし力も生も死も平等に焼き尽くす) -- ブレイブアーク?
- ……そのまま剥けて辣韮になっちまえよ!(目の前で何が起きても怯まない、現在恐れるのは絶望で足が止まることのみ)
(それでも今回は声に少々驚愕の成分を含める、受けられたのではない、明確に流されバランスも崩れた……しかしだ、狂化が解除されたのなら、打つ手が圧倒的に増える) (なにやら結界も見える、決壊する前に仕留めようとしたが立て直しが間に合わず、一人取り残されて) ぎ、ぐ、ううううううううう…… (体を構成する粒が震え熱を発生させる、外部からの影響故に停止もできず筋繊維にあたるものが動かないため退避もできず) (耐え切った、さあ再生して反撃だ! と思えば高速の貫通弾が突き刺さる。 紫色が流れ出し……体全てを液状化させ、再構成。 コチラのほうが断然早い) 流石に頭きたな……(ばつりと無駄に音を立てて、不可視の波が視界と同じ範囲に広がる……ただ「よく見たい」という欲求から生まれた、生体レーダー) (出力は15km先の人間を容赦なく沸騰させる程であったため、封印していたのだがもう遠慮はなしだ。 同時に先程喰らったものの原理を再現し、魔力で構成された振動波も送り込む) (炎をまったく気にせずマガジンを詰め替えて、ゆっくりと歩を進める。マガジンには黄色いに黒で何か模様が描かれていた) -- アーチャー ?
- (式神を要とする魔法陣のただなか、災厄の巨人の変貌を目の当たりにして魔力のチャージを続けながら片眉を上げた)
(さてはあれがディザスターの本来の姿か。どんな冒険者があんな存在になるのか。あいにくとその姿に記憶はなかった) まあいいです。この一撃で、すべてを終わらせる……!!(災厄の青年が再びあの巨剣を振りかぶった刹那、直感的に悟った。アレを振らせたら終わりだ、ならば降らせる前に潰すしかない) 天技・天魔光子砲ッ!! (その瞬間、この領域は白に塗り潰される) (英霊と、その宝具と、そして式神。世界を白く塗り替えるほどの光を放ちながら、三者のすべての魔力を注ぎ込んだ最後にして最強の閃光。二条が絡み合い一条の破壊の光と化して、災厄の青年へ雪崩れ込む) -- マジシャン
- (集中し、殺到する攻撃……それを目にして災厄の顔に浮かぶのは不敵な笑み)
(そして災厄は口にする。己の宝具の名を)宝具『他者封印・死者宮殿』 (その瞬間、大地に穴が開く……物理的なモノではなく空間の欠落とでも言うべき虚無の穴が) (そして、そこから現れた無数の宝具がブリューナクの投擲を、レヴァティンの薙ぎ払いを、電磁波と衝撃波を、破壊の白光を受け止め砕け散る!) (そしていずれもが壊れた幻想と化し、その光と熱が全てを飲み込んだ) -- 災厄
- (戦闘とは違う時間の流れ、その場の全員の脳裏に共通のイメージが浮かぶ)
(それは虚空にただ一人存在する漆黒の巨人の姿……否、漆黒の巨人以外には虚空すらも存在しない世界と言えぬ世界) (そのイメージは災厄の巨人と共鳴する正体不明の、最も愚かなサーヴァントを中継点として送られている) -- 災厄
- (その世界には何も無い……大地も、月も、太陽も、星も、それらが存在すべき空間そのものすら)
(その理由は不思議と誰の説明を受ける事もなく理解できる……世界は、滅ぼされたのだ) (漆黒の災厄に、穢され尽くし、喰らい尽くされたのだ……) --
- (そこは汚染され汚辱にまみれ陵辱され猟奇に塗れ怪奇に染められた世界)
(その中心にして、その世界を広げる元凶……漆黒の巨人は、その時何かを待つように足を止める) (大地も空も時も空間も歪み捻れたこの場所で、それは一瞬だったのかそれとも永劫だったのか……) -- 災厄
- (汚染区域手前に踏み止まり、その中心だけを静かに見据える女が一人)
召喚直後以来か。正体不明の、恐らくバーサーカー……(汚染区域に近い故正確な位置は特定できないが、辺りから感じる同業者の気配) (奴と一対一で戦うのは良いが、そこに漁夫の利を狙って他のサーヴァントに狙われる可能性は限りなく大きい。ここは勇敢な者の動きを待つのが得策) だがそれもつまらない───倶利伽羅剣(欠損した右手に添えられるように現れた炎の刀を、汚染の中心、漆黒の巨人に向かって射出する) さぁ、来るがいいバーサーカー。来るがいい見知らぬサーヴァント、見知らぬニンゲン。私に満足を頂戴? -- キャスター
- (調査の最中、立ち寄った汚染地域。ここもあの化け物の相手をするために必要と判断したのだろう)
(メモを片手に、震え竦み怯え動かなくなる足を何度も叱咤激励して、汚染された世界への第一歩を踏み出す) こ、こにあの化け物がいるかもしれない…! -- サリア
- (一方こちらは大気圏外。 突入角度をまったく無視した流れ星が一つ、歪みの中の一点を目指す)
(それぞれの手に鉄塊を携え、高速・高熱を纏い、自らを質量弾として撃ちつけようと迫る) -- アーチャー ?
- (じわり、と赤錆びた世界が広がっていく。汚染が赤く、塗り替えられて)
(その中を進むは、その赤さよりももっと黒い、鉄の被り物を被った怪物。身の丈以上の鉈を引き摺って歩いているので、嫌な音が回りに響き渡る) (いつぞやの、ケリをつけるために) -- エクスキューショナー
- (黒の術師服を身にまとう青髪の青年、ところかまわず周辺に黄色く光る火を放ちながら、ちょうど面々で囲むように歩いてくる) -- マジシャン
- (炎刀は漆黒の巨人に命中し、しかし虚しくその甲冑の表面で散る)
(そして、巨人はそれを放った魔術師……キャスターのサーヴァントを狂気に満ちた瞳で見据え、鉄槌を振り上げる) (まだ巨人は気付いてない、汚染地域を調査する存在にも、自らに向かって落下してくる存在にも) -- 災厄
- 来た。次はこれで…(右腕を挙げると炎が渦巻きながらそれに巻きついて、じゅうじゅうと音をあげ巨大な蛇の形を模っていく)
倶利伽羅竜王。巨人を焼き尽くせ…!!(腕を振り下ろす、全長2m近い炎の蛇が地面を焼き擦り、汚染区域ごとを削り取りながら巨人へと迫っていく!) -- キャスター
- (夜の喧騒さえその世界に汚染され、沈み行く中、かつんかつんと靴音を鳴らして前へと進む)
(時折聞こえてくる喧騒の音、それによって何か混乱が起こっている事を知りながら、ゆっくりと歩を進めていく) (やがて、たどり着いた汚染の中心、視界に映るは各々戦う存在と、そして元凶である災厄の魔人) (とっさに息を潜め、手にした杖の先を地面に突きたて)…最大の魔法を、最高のタイミングで叩き込んで…少しでも手傷を負わせて逃げる……! -- サリア
- ……オオ……オオオオオ……!!(仇敵を発見した悦びが声と成って自然に出る。煉獄の奥、地獄から這い上がったような重い声)
(姿を捉えたその時からやる事は決まっている。脚に渾身の力を込めて駆け出す!鉈を大きく振り回しながらやってくるその姿はまるで竜巻だ) (近づくにつれてどんどん世界の異界化は進み、罪の意識を促進させるような霧も立ち込めていく) -- エクスキューショナー
- (地上50m、鉄塊を交差し更に落下、一気に振るい巨人の脳天へ叩き付ける)
(速度は忘れた。 ひたすらに威力だけを求め自分や周囲の被害を考えない、誰にも真似できないというより真似したくない一撃を見舞う。 ついでに言えば喋ることも儘ならない) -- アーチャー ?
- ここが……(世界から見捨てられたかのように澱む大地に足を踏み入れる影が二つ……)
エイプリル。これがあの汚染区域ね?……行きましょ、この奥に……あなたの敵を、討つために(自身への影響を厭わず汚染区域へと足を踏み入れる…それがどのような結果を招くのかは今はまだ彼女自身も知らない……) -- リリ
- 既に戦いを始めているみたいね…(巨人を見据えると勇者としての力が世界の敵を排除せよと訴えかける)
リリ、初めから全力でいくわ。倒れないでね(その瞳には一切の恐怖も迷いもない) まずは…(魔力を全身に流し身体加速・強化を行い、溢れ出た魔力が自分とリリの周囲を浄化していく) 牽制する(コインを3枚電磁加速して弾くと光の尾を引き巨人に襲い掛かる) -- ブレイブアーク?
- (漆黒の巨人を炎の大蛇が飲み込み、電磁加速されたコインが襲う!)
(そのいずれも巨人に掠り傷すら与えられず……しかし、炎は汚染された世界からの力の供給を止め、3枚のコインは巨人の足を止める!) ガッ!ギャギィィッ!! (そして、そこに突撃してきた三角頭の処刑人の振るう大鉈と巨人の鉄槌が空中で衝突し、不快な金属音と共にガッツリと噛み合う!) (完全に巨人の動きが止まり、大気圏外からの攻撃が命中する!) (人間サイズでありながら燃え尽きずに地表に落下する隕石は、核爆発の何倍もの規模で熱と衝撃で辺りを消し飛ばす!) -- 災厄
- !!!(隕石の衝突による衝撃波は、三角頭を勿論巻き込んで。吹き飛びそうになるのを鉈を地面に深く突き刺して、なんとか留まる)
(ダメージは鉄兜が吸収したとはいえ、流石に相当食らってしまったようで少しよろめいている) -- エクスキューショナー
- (金属のような何かと…人…!?上空から。見ないパターンが多すぎる、敵が巨人一人の時は良いがその後が問題。情報が少なすぎる…!)
同じ巨人が欲しい奴等、ある程度位置は掴めたかな…今度は同業者の様子見。 ──倶利伽羅剣。(両手に一本づつ、計2本炎の刀を具現し巨人の足元目掛けて射出する) (上手に行けば足元には刺さるかもしれない。失敗してもその場を燃やす事はできるはず、と考えその場で戦況を見守っている) -- キャスター
- (打ちつけ、撃ちつけ、それでも骨にヒビすら入らず、また手持ちの鉄塊にも歪み一つ見られない。ずり落ちるように着地し、土煙の中にゆらりと全身から光を放つ)
……流石に痺れるなあ(爆撃よりも酷い状況を気にすることも無く鉄塊二本を背負い、跳んで離れる。 何か遠隔攻撃が飛んできたのを察知したのだろうか?) (敵を殺したのか確認もしていないのにえらく呑気だった) -- アーチャー ?
- (物陰に潜んだまま様子を伺っていると、その杖を突きたてた地面が薄らぼんやりと発光しはじめる)
(見れば地面に描かれた小さな魔方陣。それから立ち上る光はそのまま術の使用者であるマスターの顔を照らし) あの化け物の弱点は炎、それで浄化が出来る……今、彼はいない…怒られても私だけで (ぶつり、ぶつりと小さな言葉を何度も口にして、そうして完成した魔術) (光り輝く陣と、そこからまるで浮かび上がるかのように首をもたげる炎の龍) (封じられた視界が、炎の龍を見ると知れず唇が歪み)…ほかは知ったことではありません 良いですか…どんな手段を使っても良い、やつに手傷を負わせなさい…!(言うや否や、紅蓮の龍はその体をうねらせながら災厄の魔人へと向けて突撃を開始する!) -- サリア
- (穢れに満ちた大地をただ駆けていく……汚染が濃い方へと進んでいけば次第に強く響く轟音、色濃く煌めく剣閃……)
誰か、他にも…いるっ!?……とっ!!?(相棒の発した言葉の裏打ちを見るやいなや身を深く屈める、その身を襲い包み焦がす爆炎) …ぁチィっ!でも、これで…少しは汚染も気にならないっ!エイプリル、始めるわよ! (拳大のいくつもの火球を周囲に展開して一斉に放つ、流星群のように喧噪の中心へと一直線に向かっていく) -- リリ
- (弾かれた遠距離攻撃を見据え)やっぱり周囲の汚染を除去しないと効果は期待できないわね
リリ、頼りにしているわよ…来なさいユルムンガンド(手にしたロングソードが形状を変えていく) ライトニングブレイド…ハァアアアアアアア(真の姿を見せた剣に雷光を纏わせ巨人に向け駆け出す) (リリの放った火球とタイミングを合わせて振りかぶると共に刀身を雷光に加え電磁加速させながら巨人の右腕に切りかかる) -- ブレイブアーク?
- (生きた隕石により発生したクレーターの中心、漆黒の巨人は傷らしい傷も負わず佇んでいた)
(自ら目掛け落下した男に共鳴し、体内のD因子が活性化し始める……そして巨人の肉体は内なる力の高まりに脈動し、うっすらと妖しく赤黒い光を放つ) (そこに炎刀が、炎龍が、火球が殺到し、勇者の剣が右腕を捉える!) (しかし、災厄の巨人は煩わしげに腕を一振りするだけでその全てを弾き、掻き消してしまう!) -- 災厄
- (物陰から様子を伺っていたが、自らが生み出した龍が一撃の元にかき消されると舌打ちを一つ。そして忌々しそうに杖の先で地面を殴りつけると)
はぁ…ぁ!知らない間に殴りかかってる人が多いから何とか鳴るかと思ったら…最悪ですよ! (そう言いながら物陰から僅かに姿を見せると、手にしていたメモに相手が今しがたした行為を記録していく) 複数の攻撃行動は意味なし、相手の隙をつこうにも無意味……どう倒せと、どう倒せってんですか…! (気がつけば、再び震えて竦み怯えている足。泣きそうなくらい唇や頬をくしゃくしゃに歪めると黒布の奥が何を思ったのか知らないが、手のひらで両方の足を引っぱたき) それなら今度は、別の手で責めます!(言うや否や、一つに纏められた杖の先端。それらがあっという間に9つに分裂する。そしてその中の一つが光に変えると、地面にもう一度魔方陣が浮かび上がり、黒布の女の背後には無数、それこそ数えるのが億劫になる数の火の玉が形成されて) (歯を食いしばったまま、災厄の魔人を指差す。それだけで中空に浮かんだ無数の火球は、それぞればらばらに、緩急の差や時間をずらし、まるで相手が腕を振り払う、その動作を警戒し、そして最悪の場合は常に腕を振り続け防御に専念させるかのように降り注いでいく) -- サリア
- (前に遭遇したランサーのマスターが1匹、落ちてきたサーヴァント、突進した三角頭、屋敷に来たマスターと、推定そのサーヴァント)
(汚染区域周辺で現在確認できるのは以上。その攻撃を全て受けて無傷な巨人。あまりにも規格外…何かタネがあるか、本当に素の力がそれなのか。前者であって欲しいが) さて、どうしたものか…(龍が現れた場所へ歩を進めサリアを視認すると、彼女の放つ魔術を見届け、話しかける) ランサーのマスター、そんなところで何をしている。 -- キャスター
- (焼け焦げた身を引き摺って、災厄の塊を仰ぎ見る。見れば、なんの外傷もなく、次々と攻撃を防いでいるではないか)
(無駄とは分かりつつも、鉈を振り上げ、災厄に振り下ろす。結果よりも、断罪するという事自体が大事なのだ) -- エクスキューショナー
- お、あー……すっかりアレに適応しちゃってまあ! 俺が俺に浮気されるとか最悪だ!
(聞いただけでは訳の分からない言葉を吐いて巨人の方を見れば腕一振りで大小様々な攻撃を掻き消しているのが見える。 元の力に俺の一部を掛け合わせて……駄目だ、考えたくない) (しかし目の前にはその考えたくないものがある。 ならば潰して回収せねばなるまいとまた鉄塊2本を掴み、突撃) (他に数人いる、そのうち一人はこの最悪なの相手に有利に戦えるはずの奴だ。 ならばこっちが盾になれば勝手に削ってくれる、はず。) (そんなことを考えながら左の鉄塊を巨人の腹へ鉄塊を横に叩きつけようとする) -- アーチャー ?
- (中心部に到達すれば佇むその異様に息を飲む、それは紛れもなく厄災、怨嗟の塊、害悪の権化のような物だった)
あれだけの攻撃を……一度に?それでいて全くの無傷…… (明らかに刃が立つとは思えない自分の攻撃はともかく、それに向けられたいくつかは同族…サーヴァントの物だ。見渡せばいつかの英霊と同じ匂いのする影も見られる…その影を眼に収めて歪んだ笑みを漏らすも、すぐに目の前の異形へと視線を戻す)&br;エイプリル……私はサポートに回るわ、あなたは私に構わず全力で行きなさい!(英霊の背後に回ると自分の魔力を惜しげもなく英霊へと回す……周囲への警戒を最大限に張り詰めて) -- リリ
- チッ…前以上に強くなっているわね(斬撃を弾かれると素早く間合いを離し相手の根源をリーディングする)
…まったく厄介なものを取り込ませたわね(すぐ傍にいる巨人の内にある因子と同種の気配を持つサーヴァントに溜息をつく) リリ、背中は任せるわよ(マスターから今まで以上に流れ込む魔力に応え) みんな…力を借りるわよ(ここにいない友達に小さく呟く。瞬間今までと質の違う勇者としての友との絆が呼ぶ魔力を) ジャッジメント…ライトニングセイバー(取り出した杖に雷の魔力刃を発生させ右の更に強化されたブレイドと共にエルドにタイミングを合わせ逆サイドに切りかかる) -- ブレイブアーク?
- (無数の火球が巨人の周囲を覆うとその部分の巨人へと流れ込む魔力が遮られる)
(直接的なダメージを与えるには至らないが、炎による汚濁の遮断は有効に機能している) (しかし大鉈の一撃は鎧の表面で止められ、鉄塊もまた同じ、雷剣すら巨人の肉体の表面を軽く焦がす事しか出来ない) (そうして、巨人は大きく息を吸う……それと同時に両の手に鉄塊を持ったサーヴァントから力を吸収し……周囲の三人を薙ぎ払うかの様に鉄槌を振るう!) バンッ!! (ただそれだけの動作で音速超過の轟音と衝撃波が荒れ狂う!) -- 災厄
- (激しい轟音を響かせながら、無数の火の球は災厄の体へと降り注ぐ。まるでソレは星空のように、まるでそれは生命を持つかのように相手の体を包み込まんという勢いでぶつかり霧散し、それでも懲りずに突撃していく)
(気がつけば、8本だった尾は7本へ減り、少しずつ魔力を消費している事を伺わせる。それでもとめる事はしない、黒布の奥は、水滴が岩を穿つ事を信じて、それでも火の球を放ち続け) (その合間に、足の先で地面に円を描く、そしてその円の中に思うがままの線を描くと) (今度は無数の、炎で出来た剣を作り出す。それらは火の玉と同時のタイミングで生み出されて) 刃の先端でこじ開ける…少しで良い、相手の体に傷をつけて、その口から魔力を注ぎ込めぇ! -- サリア
- (これは…令呪の力ッ!巨人が令呪で力を増した…!細かい原理は解らない、単純にそういう命令なのかもしれないが、余計に近寄り辛くなったか)
(目の前の強敵に向かい必死で魔術を行使し続け、こちらの言葉に気付かぬサリアを一瞥し)……まぁいい。助けが欲しかった訳ではない。一人でも。 ──倶利伽羅竜王、巨人も周りのも関係ない。周辺を燃やし尽くせ。(再度右腕から産まれた炎の蛇、うねる様に、だが素早く巨人等の周辺を一周し汚染区域を削り取ろうとする) -- キャスター
- (衝撃で滾る爆炎の中、見たものは全く無傷な災害の姿。流石にこれだけの物理、魔術共の干渉を受けて無傷なのはおかしい、と本能で察する)
(マスターもいない中、最終宝具である固有結界を発動するのは、流石に無理だ。かといって今更物理干渉が有効とも思えない) (―思えないが、三角頭には、それしかないのだ)……ォォォォォ!!!! (低い唸り声を上げて、再び衝撃の中を、鉈を振り上げながら駆ける!宝具である三角頭の攻撃吸収をフル活用し、断罪の鉈が持つ致命の一撃に賭けんと、跳躍してからの上段振り下ろし!!) -- エクスキューショナー
- む、参ったな……内臓の概念が無いのなら打撃が通りにぐっ がっ
(何かが腹の底から引き抜かれるような感覚、この感覚は何だと思う前に弾き飛ばされた。 体を戻したお陰で死ぬことは無かったが) (表現したくない何かに埋められ、それでも大した事は無いように這い出して)ファック。ヘタすると無限進化まで使われるぞ……いや、別口の力も流れてるのか!? ええいもう! どうしたもんか、汚染合戦は効率が悪いか、なら(右手の鉄塊から小さな塊を抜き出し、別の塊、焼夷弾頭マガジンを叩き込み再突撃をかけようとして)うわあ ……でもやるしかねえな(炎が大量に使われているのを見て2拍待ち、再突撃。 右の砲から一発胸へ送り込み、次を焼夷弾にして大加速、突き込みからの砲撃をかける) -- アーチャー ?
- なんてでたらめなヤツなのよ……!全然効いてないじゃない……。エイプリルッ!ぐう゛……っ!!
(薙ぎ払われる少女を心配するように声をかけるも、直後に周囲に巻き起こる衝撃波に顔を伏せる…巻き起こる剣圧は軽い切り傷を体中に刻み込む) -- リリ
- (――その契機は空から降り注ぐ。上空で息を殺し、彼の災厄の巨人が気を緩めるその時を待っていた。圧倒的な力を見せ付けた直後、かつ眼前のエクスキューショナーに気を取られている今がその時)
――光炎符八枚掛・流星掃射・極 (それは天から降り注ぐ浄化の劫火だった。この穢れた空間に真っ向から、敢然と立ち向かう凄烈なる光は、大小無数の隕石の形を取って顕現する) (宝具にして最強の式神たる式と理を識る修羅魔人と共同の術。さらに彼の式神5体、そのものを威力増幅、照準補正の補助として用い、比類なき威力と高精度を両立している) (災厄の巨人に相対するすべての存在に――災厄の巨人と至近距離にいるエクスキューショナーにさえ――欠片の損害を与えることなく、ただ巨人の纏う結界の要、兜と鉄槌を集中的に打ち抜かんとする) (巨人に当たらぬ隕石は、大地に激突して汚染された大地をその炎で浄化していく――) -- マジシャン
- (炎が、銃弾が、大鉈が、そして隕石が災厄の巨人を襲い、傷つけてゆく!)
(巨人が内包する魔力は莫大だが無尽蔵ではない、再生を行えば行う程に減少してゆく……が!) (巨人の主の令呪……「狂え」という命令が下され、巨人は今こそ狂乱の力を発揮する!) (鉄槌が大鉈に断ち割られ、甲冑が銃弾と隕石に砕かれ、炎は巨人の肉体を灼く) (正に地獄の責めとしか言いようが無いその攻撃に対し、巨人は鉄槌、甲冑、指輪の魔力を暴走させる) (壊れた幻想……英霊の、狂気の切り札を解放したのだ!) -- 災厄
- ―っ!(異様な雰囲気に大きく後ろに跳ぶ。魔力暴走……その違和感を肌で感じ取ったのかもしれない)
(何が来てもいいように、大鉈だけはしっかりと構える。虹弦流の、攻防に優れた型だ。) -- エクスキューショナー
- (状況を判断するのは放棄、今はただこいつをたこ殴ることだけを考えろ)
(割った、ならば次の攻撃をもって穴を開け、因子の回収をするため左の砲から送り出そうとしたが) (宝具の暴走による衝撃その他至近距離で巻き込まれ……砲を残して消し飛んだ) -- アーチャー ?
- 令呪の力…違う、これは、宝具。よりも歪で、不安定で、それで、もっともタチの悪い…壊れた幻想!!あの巨人、マスター…発動させたのはどちらか知らないが、全く狂ってる!私は死ぬまで出す気はないっていうのにッ
(最優先は巨人の撃破、それが最優先。その為にサーヴァントと共闘でも…そう、うん。それが正しい。すごく正しい───だが、それでは満足ができない) 目的も目標も満たす。私が、私だけの力で!(静かに中心部へと歩を進める。詠唱を終えると右腕が炎に包まれ、腕の影も見えなくなるほど赤く高く燃え上がると、瞬間、それが手の形を模り、キャスターの失われた部分を補うように収まっていく) (キャスターの両胸の2倍程度の、「手」というには巨大すぎるそれを巨人へと向け、神殿の柱ほどの炎を平然と無反動で射出しながら、彼女は巨人の元へと歩いていく。巨人の元まで、あと数メートル) -- キャスター
- (ザッと降り立つ音は2つ。まったく同じ姿の、青髪の青年。キャスターにならば見覚えもあろう、言うまでも無く魔術師の英霊、マジシャンである)
遅くなりました。魔術師の英霊マジシャン、これより御加勢仕ります(先ほどの壊れた幻想にも目立った損害は無い……いや、降り立った式の数が足りない。防御手段を構築する暇がないと見て式を何体か盾にしたものだ) -- マジシャン
- (壊れた幻想の爆光から、漆黒の巨人が現れる。キャスターの放つ炎の中、その身を灼かれ、爛れさせ、しかし平然と)
(爆発の至近距離……否、爆心地にあって尚、揺るがぬその巨躯は絶望が凝り固まったかの様で……) (漆黒の巨人のその影の中から四つの武具が現れる。それは大剣、盾、鎧兜、いずれも悪鬼の意匠が施された禍々しい武具) (それらが混ざり合い、一振りの巨大な剣となり巨人の手に収まる!) (そして、視界に映る全てをなぎ払った) (画像はイメージです) -- 災厄
- (マジシャンを一瞥するとすぐに巨人へ視線を戻し)さっきの隕石はお前が…どこかで見たような。シノの記憶?……いい、巨人は私が潰す。(系統を同じとする魔術を行使する英霊、敵に回すと不利、巨人の後の難敵はこいつか、と思い)
……(巨大すぎる剣の誕生を、見守ってしまう。あまりの力、悪意、禍々しさ。飲まれこそしないものの、少しの時間目を奪われる)ッ!?──初割蓮華、受け流せェェッ!(炎の右手を引き左手を巨人へ。蓮の花を模った、キャスター1人を包み込む程度の守護結界を具現させると、花びらが風に舞うように剣による力・衝撃を受け流す) (剣がキャスターのを振り抜き終わる直前に守護結界の花は全て散り消え、残った衝撃を防ぐ術がないキャスターも花びらのように真横に飛ばされる) …っ、やぁぁぁぁぁぁッ!(右手で炎の刀を生み出すと、地面に突き刺し吹き飛ばされる衝撃を押し殺していく)ただの剣撃なら、防ぐ自信あったのに…規格外すぎ…!(刀を刺し10m程で衝撃を殺しきると両足をしっかり地面につけ立ち上がる) -- キャスター
- あぶねえあぶねえ、俺以外だったら即死もんだわ……(いつの間にかやや遠目から砲二門を取り戻そうと駆ける)
(条件付きで無尽蔵の魔力をも生み出す規格外が、その力をもって安全圏から体を再構成したのである。 したのであるが) やっぱアレだな、次名乗りを入れる時はアーチャーをやめよう。 もうそんなもんでも無くなったし(この異様な場で、それでも呑気なままでいる。 本当に規格外だが) (砲を拾い、立ち上がった処で長大な何かによる斬撃を喰らい、哀れ腰から上が泣き別れ。 上半身はどこかへ吹き飛ばされて、残るは砲と腕と下半身だけ……) -- アーチャー ?
- まだ動くんですか、非常識な…くそっ!(微笑をやや強張らせ、大剣となって迫る攻撃を見据える。自分のみと切り札の宝具はなんとしても守る必要がある やむを得ない)
壱式から参式、出なさいっ!(式を盾にせざるを得ない。使い潰すようなやり方はカズアキの本意ではなかったが) (3体の式が全力で防御結界を張れば、災厄の斬撃は一瞬押しとどめられる。その隙に宝具と本体は飛んで射程外に逃れていた) でたらめな……! -- マジシャン
- エリスッ!!(今までどこに隠れていたのか、エクスキューショナーの前に躍り出ると腕を振り上げ)
壊呪――ッ!(自身の左腕に振り下ろす。殴ったのは令呪―高純度魔力の塊である紋様。魔力を暴走させて即席の盾にする腹積もりらしい) (激しく魔力が爆発し、一瞬は拮抗したかに見えたが)……ぐ、ぅ……くそっ! やっぱ駄目か……っ!(相殺しきることはできず、すぐに押し切られて光に呑まれた) -- ミニス
- !!(突如現れたマスターの加護。ボロボロの体を上げて、その姿を―マスターを鉈で護ってやる)
…… 全く 無茶 する。(一瞬だけ。ほんの一瞬だけ素に戻ったかと思うと、頭をずいと光に差し出して)ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!(真っ赤な三角の鉄で、全てを受け止めるっっ!!) -- エクスキューショナー
- (魔力障壁が、英霊以上の規格外の肉体が、式神が、剣の軌道に立ち……断ち割られる)
(しかし、剣の軌道の先に立つ、最後の一人……処刑人の三角の頭部が令呪の助けを得、絶望の大剣が……止まる!) -- 災厄
- (そして魔術師の英霊はその止まった一瞬の隙を見逃さない。壱、弐、参は破壊され残りは肆、伍、陸、漆、捌、玖、壱拾の七体。仕掛けるなら今だ)
光技・退魔弾!(ゆらりと動くは式神の玖式。符から放たれた光は凝って邪を滅ぼす光の弾丸となる、その数8条。別々の軌道を持って、時間差でその身を災厄の巨人に食い込ませんと) さあ、あの性質の悪いのと相対する限り我々は友軍になることでしょう!(本体は声も高らかに宣言すると、その場で大きく腕を振りながら回転。袖口から立て続けに5枚の符が飛び出す。戦場を五角形に囲む形で、5体の式神たちは顕現し……そして、歌いだす) (魔力を載せてその場を満たす歌は、災厄の巨人に対しては動きを、すべてを阻害する枷となる。マジシャンとそれに与する英霊、マスターたちには力を漲らせる力の助けとなるだろう) そう!……これが私の最終傑作、時間も儀式をも必要としない、合唱結界陣地! -- マジシャン
- 向こうも手段を選ばなくなってきたわね(巨人の大剣から身を守り鍔先から完全に折れた長剣を一振りすると蛇神の名の通り瞬時に再生する)
…これは強化の歌…かしら、私は恩賜に預かれないみたいだけど(マジシャンの放った術から聞こえてくる歌をしかし自身の拒絶する力が拒み打ち消すと溜息を一つ) まあいいわ、こちらも…リモート(再生した分とは別に魔力を帯びた折れた刃先を電磁波で操り眼前に浮かべる) 行け!…これで準備は出来たから(浮かんだ刃をレールガンとして打ち出し集中する) アクセス『古き神が一人よ勇者として請う、汝が力を今此処に…』(力ある言葉を紡ぐと勇者の背後に一瞬神々しき姿が現れその衣のみを残しすぐに消え去る) 『私は拒絶する…汝は我が衣なり』(その言葉と共に神の残した衣が勇者に解け消えゆくと周囲から雷精が消え) マルドゥーク(言葉の瞬間膨大な魔力と共に光り輝く衣を纏う) -- ブレイブアーク?
- (ずぼっと瓦礫から姿を現し)……ぶはー! あ゛ー死ぬかと思っ……ごほん! 人が庇ってやったのに前に出やがってまったくもう!
…まあいいさ。ここが正念場だ。令呪を以って命ずる…後は任せる、好きにやれ!(第二の令呪を使用。サーヴァントを屈服させ、無理矢理従わせることすら可能な魔力は強制力を持たずそのまま処刑人に流れ込む) それから!! ――――絶対に勝て!!(最後の令呪。さきほど同様に補助魔力として流れ込み……これで主従関係は断たれた) …以上! -- ミニス
- (漲る力を感じる。身体のうちに魔力が溢れ、今なら何でも出来そうなほどだ)
(―そして、最後の命令。それには大きな頭を頷かせて……鉈を地面に突き刺して、詠唱を始める。其れは人語ではなく、異教の詞。) (やがて……「街」がその姿を現し始めてきたのであった) -- エクスキューショナー
- (八条の光弾と一本の切っ先が巨人の頭部に、胸に、腹に、肩に、手足に次々に突き刺さり、その肉体を削り取る!)
(だが、巨人は倒れない……それどころか、新たな動きを見せる!) (三角頭に止められた巨剣を振り上げ、縦に一回転させたのだ!) (その刃は大地を何の抵抗すらなく切り裂き、真下からブレイブアークに襲いかかる!) -- 災厄
- っ、はぁ…生きてる。よし(流しきれなかった巨人の剣を耐え切り、炎の右手を支えに立ち上がる)
(巨人へ攻撃が効いてる…?あの剣を使用する代償に失ったように見えるが……楽観はしない) 今は正体不明のサーヴァント共に任せるのが一番。倶利伽羅剣(巨人が縦に剣を振り下ろしたと同時に右手から長さ3m程の炎の刀を具現、赤く紅く濃く燃え上がるそれを)奴の足を───断つッ!!(巨人の足の腱に向かって射出した!) (周辺で交戦しているサーヴァントたちを考慮しない、ただ目標に向かい真っ直ぐ射出された炎の刀が迫る) -- キャスター
- (防御の宝具を失い致命的な攻撃を幾度も喰らいながらも倒れない巨人より振り回される刃を前に一切の微動もせず見据える)
(巨剣が大地より勇者を中心に捕らえ天に向かい振りぬかれる…がその刃は一切の手ごたえを残さず虚しく通り過ぎていった) 聞えはしないでしょうけど…不用意に触れないほうがいいわよ…(本来なら真っ二つになり死んでもおかしくないはずの中普段と一切変わらぬ様子で佇む) マルドゥークはとっても…強暴だから(ただ周囲に雷音だけが響き渡る。通り過ぎた凶刃にのみ痕跡を残し) それと今の貴方じゃ…(周囲ごと襲い掛かる炎の刃があたる直前、瞬時に言葉だけを残し勇者の姿が消える) 遅いわよ(突如巨人の背後に現れた勇者の言葉を数秒送れて辺りに落雷の音が響き渡りかき消した) -- ブレイブアーク?
- (言うまでも無いことではあるが……合唱結界陣地(仮称)はマジシャン自身にも作用する。無論、式神たちにも。このフィールドは、マジシャンが友軍と認めたものすべてに有利に働くのだ。故に)
白技・魔導弾!(属性を籠めない……その代わり、結界によって増幅されたマジシャンと玖式の膨大な魔力を籠めた2条の白い魔力砲弾。ブレイブアークに気を取られた災厄の巨人に向け、まっすぐに飛翔する) -- マジシャン
- (詠唱している間は、何一つ動くことが出来ない。ただ、その場にいる者は違和感に気付くかもしれない。)
(段々、自分が抱えている「罪の意識」が加速していることに) -- エクスキューショナー
- (雷撃を受けながら、巨人の動きは止まらない勇者の姿が見えなくなれば即座に攻撃の対象を変更する)
(大剣を再び横薙ぎに、魔力弾も、炎剣も、そして赤い街すらも……地平線まで薙ぎ払う!) -- 災厄
- ほう…壊れた幻影に、絶望の大剣ですか、中々に良い沸え具合だ。
(どこからとも無くひょうひょうと現れる執事、その手には一冊の魔道書が握られており) 残念ながら、最初から全力で行かせて頂きますよ。宝具ッ…!! 『神龍の封印されし魔道書・暴発』 (自分を中心とした、大規模な魔力の爆発。それは絶望の大剣すら容易く相殺し、巨人に猛威を振るう。) (同時に、爆心地には、一匹の巨大な竜が) -- アンサラー
- (いつの間にか、残骸が消えていた……元はあった辺の地面が、色を変えている。色の変わった部分が、水を広げるように増えて、増えて)
(突如として、色を変えた部分から太く長い光の刃が無数に伸びる! 赤青黄色、その他色とりどりの光は、人型の災害へ殺到する) (いくつもの刃が、薙ぎ払われて散ってしまったが……散らされた塵が空中で人型を成し) ハッハァッ! やっとエンジンかかってきたわ! (大馬鹿者が、空中で仁王立ちをしながら高笑いを上げている、ある種悪夢のような光景だ) -- アーチャー ?
- そう簡単に払われるなんて。少しはいけると思ったが。
何とか私が近づける隙を……(右腕を構え巨人の足元へ勢い良く突き出すと右手であった炎が純粋な火へと戻り巨人の元まで伸びていく) (巨人の足元まで伸ばされていく炎、再び巨大な手へ変化すると巨大な右足を掴もうとする!) -- キャスター
- (薙ぎ払われる街。―しかし、どうしたことか。消滅した傍から霧が覆って忽ちに直してしまう。そう、街は不滅なのだ)
(8割方その姿を現しきると、異形の存在が闊歩し始めた。そのどれもが、災害に向かって敵対行動を始める!これも処刑人の宝具、「赤錆びる深層世界」の内に含まれていた) -- エクスキューショナー
- (あまりダメージを期待しての一撃ではない。が、ああもあっさりとなぎ払われればさすがのマジシャンも微笑に乗せて舌打ちをせざるを得ない)
やはり私の本領は至近ですね。結構、何とか私が作りましょう(キャスターの呟きを聞きとめ、玖式とマジシャンは同時に走り出す。走りながら前方に次々と符を投じていく。板状に地面と反発力を生ずる符を並べ、その上の後部には魔力を噴出す推進を果たす符を。縁には防護結界の符を。そして先端には衝角のように相反属性の反発力を生ずる符を。全体の形は・・・・・・そう、ちょうど波乗り用の板に似ている) 防がなければそれでおしまい、防げば防げるかな?奥義・対滅反衝!(玖珂式を符に戻して飛び乗れば、魔術の粋を集めて作られた波乗り板は爆発的な加速を示して災厄の巨人に迫る) (相反属性の二つの力の反発力をそのまま破壊力として先端に集め、光となった余剰エネルギーをまとっての、捨て身の突撃である) (参考:これの1分17秒から後) -- マジシャン
- 同刻
災厄の巨人の視点から全てを観る者……紅衣の男が佇むのは静寂に包まれた漆黒の丘 一連の災禍の根源から戦いを見届け、戦局を一変させるべき時機を窺う
そして遂に、男の口から其の詞が発られた……従者に対する絶対的な強制力、令呪と共に… -- 紅衣の男?
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