HRBG2/個人イベント/幸せのありか

  • (その日、ドミノシティは決戦場と化した)
    (芥雛子名義の決闘状、雛子自身にすら届いたそれに惹かれ)
    (ドミノシティのランドマーク、先日の黒雛とホワイトポピーの決闘の際にへし折れた塔の前に十数名の決闘者が集ったのだ)
    (彼らは皆、芥雛子との決闘により大事なもの失った者達であり)
    (それを奪還すべく、雛子との再戦に挑んだ)
    (ある者は新たなソウルユニットを引っ提げて)
    (ある者は己の得意分野での勝負に持ち込んで…)
    -- 2023-11-03 (金) 14:03:51
    • (しかし、その悉くを芥雛子と彼女のソウルユニットであるリリィ・キサラは打ち破った)
      (示し合わせた強豪達の連戦を力で叩き伏せ)
      (ジェノサイグレールのマスターが挑んだ神経衰弱に完勝。…AIにそれを挑むのは無謀というものだったが)
      (ユカパパの新作、紅の騎士アペルタには空中戦で翻弄し)
      (中国に渡り己を鍛え直したという白龍のパイロングレールには、苦戦したものの真っ向から近接戦でねじ伏せた)
      (更なる重装甲・大火力を突き詰めてきたケントゥリオにはリリィとしての必殺技、インパクトブレイカーを使わざるを得なかった)
      (そんな決闘に次ぐ決闘を朝から行い続け――)
      -- 2023-11-03 (金) 14:11:22
      • <<はぁ…はぁ…。流石に疲れたわ。ねえ、もう今日はここまでって事にしない?>>
        (打ち倒した十数機の起動兵器の山。その上で、黒い龍のアーマーを纏ったリリィ・キサラは肩で息をした)
        (アーマーはボロボロ。エネルギーは尽き掛け、キサラ自身も疲労困憊である)
        (一方、キサラに指示を出しながら決闘を見守り続けた芥雛子はホクホクのツヤツヤ顔だ)
        たーのしー!それにしてもみんなすごかったね!
        新しいユニットに新しい技。倒れたらパワーアップして立ち上がる、こうこなくちゃだよー。
        あでも、今日はまだ終わりじゃないよキサラ。きっと、これからが本番。
        (うえー…という顔をするキサラだが、逆らいはしない)
        <<とりあえず、補給と修理をしてちょうだい。…補給船とれてよかったわね>>
        (白龍が賭けた…まあキサラが要求したのだが…ものは竜を思わせる白い宇宙揚陸船)
        (グレールに登場する主人公側の母艦をドラゴンっぽく装飾したものだ)
        (その中には整備ルームも存在する。それを使おうとキサラは言ったのである)
        そうだね。ーそろそろひと休みしないとキサラでももたないかー。
        (雛子はうんうんと頷き、その母艦を呼び寄せる。ドドドドドド…と轟音を上げ、それはゆっくりと迫り来る)
        さあ、次に挑戦してくるのは誰かなー?ていうか、あれ誰からの挑戦状なんだろうね?
        (これまで倒した全員は、差し出し人ではなかった)
        (むしろ、雛子が差し出したのだろうと言われたのだ)
        <<…さあ、何がどうなってるのかしらね>>
        (キサラは母艦を待ちながら空を仰ぐ。こんな真似をする人物は、1人しか思い浮かばなかった)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 14:24:11
  • First Duel -- 2023-11-03 (金) 14:25:30
    • (ドミノタワー前、白い揚陸船が降りてくる様を眺めている。白と朱の機体、その掌の上に座って)
      …なんじゃあ?あの挑戦状、おんしらが書いたんじゃなかったんか?(などと二人の会話を聞いて片眉を上げる)
      どっちにしろやるこたぁ変わらんからえいが…なんぞ珍妙じゃな(空手着の少女は、今は特段動く様子がない)
      (補給を待っているのだ。疲弊を突いて戦うつもりなどさらさら無いらしい)ほれ、ザラキよ、とくと直せぃ。 -- クルチ 2023-11-03 (金) 18:05:11
      • (ザラキと声を掛けられれば、キサラはその声の主の方へ顔を向ける)
        <<あら、クルチじゃない。なあに?アンタも決闘に来たってわけ?>>
        (なるほど、雛子が言うところのこれからが本番とはこの事かと納得)
        (しかしこのクルチも決闘状の差出人ではない様子。ふむぅ、と唸った後キサラは龍の翼を拡げ)
        <<じゃあ、お言葉に甘えさせていただくわ>>
        <<それとアタシ、ザラキではなくキサラだから。ドラクエみたいな名前でよばないでちょうだい>>
        (そのまま空へ飛び立つ。揚陸船の到着を待たず、自分から着艦しに行ったのだ)
        (それから10分ほど掛け、キサラは補給と修理を行う)
        (そのキサラのステータスの回復を、宙に表示したウインドゥで眺めながら雛子がカジフチの足元へてっててと歩いてくる)
        ひさしぶりー!キミも来たんだねー。目的はやっぱりキミのカラテかな?
        もちろんヒナは決闘を受けるよー。何で勝負する?そんで何を賭ける?それと――
        (首を傾げ、掌の上のクルチに問いかける)
        どっちと戦いたい?(――と)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 18:22:10
      • ワシに取っちゃおまんはザラキなんじゃがのー、まあえい。おまんがそう言うならば、キサラでよか。
        (自身でそう訂正を入れる辺り、今の彼女はもはやそれを良しとしているのだろう事が分かった)
        (彼女も決闘者であり、決闘の流儀を受け入れたからなのか…それとも)
        (しかし今はそれを考えるような時ではない。補給と修理を行いに言ったキサラを見送り)
        よう、おまんじゃのうおまんに呼ばれての。元よりリベンジマッチを挑むつもりじゃったが。
        ああ、目的はワシの空手で合っちゅう。勝負方法はHRBGの通常バトルじゃ。
        そして賭けるモンは…これじゃ(ぽん、と自身が座っている巨大な掌を叩く。その白と朱の機体を)
        頭下げて頼み込んで用意してもらい、HRBGを初めてからずっと一緒じゃった…カジフチを賭けゆう。
        ワシのこの世界での身体言うても全く過言じゃのう、空手体をの(すぅ、と目を細めて覚悟を決める)
        (が、続く言葉には片眉を上げた。キサラが戦うのではないのかと思っていた所に意外な言葉だ)
        (少し考える。キサラはここまで連戦している。補給をしたとはいえ疲労などがあるかもしれない。それを良しとするか)
        (更に言えば、後に続く者の事も。自分が勝つにしろ負けるにしろ、まだ決闘は終わらないだろう。であれば)
        (十数戦を続けざまに派手に行ったキサラよりも、噂レベルであったヒナと戦う方が後の者が有利かもしれない)
        (だが…そんな小細工めいた思考よりもなによりも…)
        ……選べるんでありゃぁ、ワシゃ、おんしと戦いたいの。のうヒナよ。ワシを負かしたんは、おんしじゃからな。
        (掌の上、空手着の少女は挑むような視線で、かつて負けた相手…雛子を見るのだった) -- クルチ 2023-11-03 (金) 18:43:17
      • (クルチの理解が合っているのかどうかはさておき)
        (リリィ・キサラが本名なのは間違いはない。そのキサラが整備を終え竜の前脚にあたるMSデッキから飛び出してくる)
        ヒナによばれて?それってこう、ココロとココロで通じ合う的な!?(目がきらきらした)
        それとも、ヒナのオバケが夢枕にたったとかそういうのかな…(目が死んだ)
        (カジフチを賭ける、と言われれば、おおーと驚いて)それもう最後の一線だと思うんだけど…いいね!(笑顔でサムズアップ)
        そうだね、キミのカラテ。長い時間をかけて研鑽してきたその技術にはそれだけの価値があるよね。
        で、ヒナをご指名だって!かわろー!かわってー!
        (言葉の後半は雛子の傍に降り立ったキサラへのものだ)
        <<…えっ、もうアレを使うの?ていうか変われるのをバラしちゃったの?>>
        (うん!とお気楽に頷きで返す雛子を見て、キサラはやれやれと首を振る)
        <<仕方ないわね。じゃあ、リンクシフター起動!>>
        (キサラはそう宣言し、実行する)
        (リンクシフター。ホワイトポピーにも搭載していたそのパーツをキサラは自身にも搭載した)
        (しかも機能を拡大し、全身の全パーツに適用したものを)
        (これにより何が起きるのかと言えば――)
        ヒナだよー!!
        (突然、性格が変わったかの様にキサラが満面の笑顔で両手を挙げた)
        (一方、その横にいる雛子はその場にびたーん!と倒れた)
        ああああ、ヒナの体ー!ちょっとまってね!置いてくるから!
        <<だからそうなるって前もって言ってたのに…>>
        (同じ体から響くキサラの声)
        (とりあえずキサラになった雛子は、自分の体を抱き上げると揚陸船の発着デッキに置いてくる)
        おまたせおまたせー。それじゃ決闘といこうか。内容はバトルでいいのかな?
        (カラテはもどってないよね?と首を傾げ)好きなアニメを長く語る勝負とか
        えっちな単語縛りしりとりとかでもいいんだよー。
        (提案をまじえつつ、確認を行う)
        <<それはP音でわけがわかんなくなるでしょ!>>(そんでキサラがツッコんだ)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 18:59:26
      • (何をするつもりだろう、とキサラと雛子を見ていれば…両手を上げるキサラ、倒れる雛子)
        ちょっ、えっ…!?(一瞬理解が追いつかなかったが直ぐに分かった。今のキサラは、雛子なのだ)
        …え、AIじゃとそんな事もできよるのか…まあ出来てしまうじゃろうと思うワシも、大分毒されてきておるが…。
        (苦笑を浮かべつつ、ならばそれはそれでよし、とした。したが)
        ………しりとりは辞めてくれき…ワシに万の一つの勝ちも無くなりゆう気しかせんからな(酷い勝負が出てきてそれは丁重に辞退し)
        バトルでえい、バトルで。ふっつーに殴り合ってHPがゼロになったら終わりの奴じゃ。
        (言いながら、とんとん、と白い機体を登って、開きっぱなしのハッチへと。そしてそこを閉じながら)
        …念のため言うておくが、ワシが無力のままここに来たとは思わん方がえい、ぞ(閉じきる瞬間、不敵に少女は笑っていた) -- クルチ 2023-11-03 (金) 19:11:44
      • バトルかー。ってことは、何か手に入れたんだねー。カラテに変わるワザを。
        <<んー?そこまでの期間はなかった筈だけど…>>
        (雛子はキサラのツッコミは無視し、それならそれでよし!と頷く)
        それじゃ、バトルだー!せっかくだし、互いの技を存分に活かせる様にしようね。…×10!
        (謎の宣言。そのコマンドを受けたもうひとつの特殊パーツ、サイズシフターが起動した)
        (すると、キサラの身体が装備もろとも10倍サイズ。身長14m、全長20mほどに一瞬で膨れ上がった!)
        どう?この方がやりやすいでしょ!お互いにねー。
        (そう言ってジャイアント雛子はビームエンゲツブレードを取り出すと頭上でぶんぶんと振り回し、バシッと決めポーズ)
        決闘スタンバイ!さあ、おいで!今日はキミが挑戦者だよ。
        (こうして戦いの火蓋は切って落とされた)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 19:21:30
      • ま、そこはアレじゃ、発展した科学技術の恩恵を受けた、とだけ言うておくか。おんしたちと同じようにの。
        (まるで魔法のように、発達しすぎた技術の。それは、ほぼ人間の意識をそのままユニットへ載せ替えた彼女たちもだ)
        (そして空手着の少女は、もうひとつの魔法を目撃する。キサラ…いや、今は雛子の身体が、カジフチと見合う程の大きさに)
        …小次郎破れたり、じゃったかな。おんしは今、小さか事の有利を捨てたとも言えゆうぞ?
        (少女はにやりと笑う。その様は開いた通信でも分かるだろう。少なくとも…ポピーが得意とした相手の機体の内に潜り込む戦法は無くなった)
        (とはいえ、そんなことは決闘狂いの決闘者、承知の上での事かもしれないが…段々と、自分も分かってきた)
        (彼女はただ、楽しいからやっているのだろう。先の身体の乗り換えもそうだ。深い意図はたぶん無い。ならば…)
        押忍!(離れた位置で白い機体が気合いを入れる。ならば負けられない戦いだとしても…自分も、楽しむだけだ)
        (手を伸ばす。兵装インベントリからロード。手の内にミランから借りたチェーンガンが現れる)
        (それを手慣れた様子で腰だめに構え、トリガー。秒間16発の実体弾がぶぶぶぶぶ、と蜂の羽音のような音を立てて連射される)
        (その射撃は、低い射撃ステータスを補う程の練度がある。きちんと偏差射撃を行っており、雛子が動く先へ置くようにばらまかれている)
        (片手で撃ち続けながら、もう片手にロード。同様にミランから借りたアサルトライフル。連射に対して対応すれば、その隙を突かんとばかりの狙いすました狙撃を試みる)
        (いずれにせよ…明らかに素人ではない動きだ。それはまるで、優秀な軍曹の教えの元、銃を持ってとても長い長い時間戦い続けた兵士のように) -- クルチ 2023-11-03 (金) 19:43:57
      • ロボクルチになった…!?(超直球な解釈をする雛子)
        <<いやいやいや、体感時間の加速とかそういうのじゃないかしら。もしくは――>>
        (巻島博士の名は出さずにおくキサラ。どんな手段にせよ無茶をしたものだとクルチの頭が心配になった)
        キサラだったらそうだね。でもヒナには同じ大きさのがやりやすいってわかったからー。
        (それは雛子の意識が人間のものだから。人間は巨人と戦う様には出来てはいないし、そんな想定すら普通はしない)
        (カラテを含める武術にしても同じだ。基本は同じサイズの対人間用。象や蟻に対する技など無いのだ)
        って、ガトリングー!?
        (あまりにも機体の、そしてクルチのイメージから掛け離れた装備。びっくりして反応が遅れ)
        いたたたた!?でもそんなの!
        (遅れた分、右肩から胸へ数発の弾丸を受け、アーマーの一部が破損)
        (同時に横っとびにステップし、追いすがってくる銃弾は偃月刀をぐるぐると回して盾とし銃弾を弾く)
        <<一皮剥けた、では済まなさそうね。何を出してくるかわかんないわよ!>>
        (キサラの忠告に雛子の目が、顔が輝いた)すごいね!ガトリングカラテ!次は何カラテかな…っと!
        (言ってる傍からアサルトライフルが出て来た)
        <<だいぶ慣れている様だけど――>>
        <<動きまわる的を狙う撃ち方ではないわね>>
        (しかし重いガトリング砲を片手で保持しながら、逆腕でライフルだ。それぞれの銃口の安定は困難となる)
        (雛子はジグザクにステップを踏むと、銃口の乱れを更に誘いながら距離を詰めていき)
        (まだ40mはあろうか、という距離で左の腕を突き出す)
        (ドラゴンファング。蛇腹構造のその腕はぐんと伸び――)
        がぶっちょ!(ガトリングを支える右腕に噛みつかんとする!)
        (そして噛み付きが成功しようがしまいが、そのまま左腕のドラゴン頭は炎を噴き出す)
        (遠隔格闘からの火炎放射コンボはこの装備の基本戦術だ)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 20:02:17
      • (流石だ、と内心呻く。一瞬の驚きこそあれ、即座に対応をしてきた)
        (想定通りチェーンガンで相手を動かし、アサルトライフルで痛打を与える予定が、輝く雛子の表情はそれを意に介さない)
        (実際、弛まぬ仮想的な修練を積んだとはいえ、元々の射撃ステータスがステータスだ。機体による照準補正は最低限)
        …チッ、アニィの言うように、当たる弾だから怖いたぁ思ってくれんようじゃの!
        (素早いステップにライフルの銃口はブレる。一発。外れた。二発。外れた。距離が詰まる。三発目に意識が行った時)
        ぬっ!(左腕が伸びた、が)…そいつぁ、前に見たのう!(三発目を撃つことを放棄。チェーンガンから手を離し、一歩下がる)
        (チェーンガンが、龍頭にがぶり、と噛みつかれ『く』の字にへし折れる。もはや使い物になるまい)
        (そしてその頭から高エネルギー反応。それを察知した瞬間…するり、とカジフチが軽やかに、滑らかに動き、更に一歩下がる)
        (その動きは、キビキビとした微塵流の空手の動きではない。早いのに、早くないようにも思えてしまうそんな動き)
        ニンジャ・マジック…『マクスウェル・デモン』(それは、忍者の動き。正確には…堂仁が編み出した、堂仁流忍術の体術だ)
        (続けてカジフチの目が緑色に光り、演算をする。本来、専用演算装置、月読命を使い発揮される忍術を、カジフチの中央演算装置で代替)
        (結果として…周囲の空気の分子運動を操作。火炎放射に対し、ライフルをも離した手から冷凍光線を発射、その勢いを減じる)
        くっ…!(だが、カジフチの忍術はあくまでもどき。火炎の勢いを殺しきれず右腕を焼く。右腕装甲損傷14%)
        なんちゃあ…手癖の悪い、腕じゃのう!!(叫ぶと同時、ロード。忍びの動きで、前へ。そして片手にハンドキャノンを持つ)
        (文字通り手に持つ大砲のようなそれを、伸びた腕の蛇腹構造の中間地点へと発砲。ずどん、と重い音が響く)
        (ミランから送られたキューブが変性したそれは、大口径210mmの、軽合金燃焼消失スカートつきの劣化ウラン弾頭)
        (喰らえばタダではすまない大型弾頭を放ちながらも、ハンドキャノンをアンロードしつつ、更に前へ軽やかに駆ける)
        (走りつつ、インベントリからロード。生まれるは豪壮にて可憐なる黒い大剣。黒騎士の騎士剣たる刃、カラドボルグ)
        (カジフチの全高程もある長大なそれを盾のように構え、雛子の元へと迫らんとする) -- クルチ 2023-11-03 (金) 20:32:33
      • ううん、こわいよ!鉄砲で撃たれるとかすっごいこわい!
        でもこわいから楽しい!ドキドキするよー。
        (恐怖はすなわちスリルでもある。そしてそれは雛子の大好物なのだ)
        <<反撃は失敗よ。…ん?今の足捌き…すり脚…?>>
        (キサラには知識はあるが、その原理についてはよくは分かっていない)
        (しかもそれだけではない。一瞬、カジフチの処理速度が上がった事をキサラは検知する)
        <<クロックアップ――ではない様だけど。何かしら、今の>>
        炎吐くモーション見てから反応したねー。すごい速度!っと、今度はなんか大砲だ!
        (あっ、という顔になる雛子。伸びる腕はしかし引き手に時間がかかるという欠点がある)
        (カジフチの放った徹甲弾は縮み中の蛇腹腕を捉え、バキャァ!!という音と共に)
        わーっ!左のドラゴンがやられちゃった!
        (言葉通りの結果を齎した。左の竜の頭を模した籠手が砕け、その下のキサラ…リリィフレームの手が露わになる)
        <<しかも次は剣…剣技を…?>>
        (カジフチの操縦法は恐らくモーショントレースのままだ)
        (であれば、クルチが大剣の扱いに習熟しているという可能性が高い)
        (沖縄のカラテ、古流の唐手にも両手大剣の技があるとも思えない。だとすれば――)
        <<やはりそうなのね。アンタもこっち側に来ちゃったってわけか>>
        (イレギュラーに対するためにイリーガルを以って当たる)
        (魔女ならともかく、クルチの様な真っ直ぐな少女がその手段を選ぶとは――…)
        <<まったく、困ったものね>>
        (決闘者は、バトラーは、HRBGは、そしてクルチをそこまで追い込んだ雛子は)
        (どこまで豪が深く、どこまで堕ちていくのだろうとキサラは内心溜め息を吐いた)
        でっかい剣!かっこいい…!ああそれを賭けてもらえばよかったー!
        (一方の雛子は大喜び。迫り来るカジフチに対し、龍の翼を拡げながら大地を蹴って跳躍!いよいよ高い機動力をもって三次元戦闘に入る)
        (向かうはカジフチの頭上。真上。そこでぐるりと空中でバック転をしながら、翼の先端についた6門の方向をカジフチに向け)
        (それらを雑に発射すると同時に長い龍の尾を振るう)
        全門はっしゃー!!(ハデな動きと声でカジフチの注意を上、自分へ誘導しながら長い尾の先端は下からのアッパーを狙う!)
        (しかも大剣とは言え、通常の剣技では対応しづらい空中というポジションからの攻撃だ!)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 21:00:14
      • (雛子が、飛んだ。必然、地を賭けていた白い機体は、スラスターを吹かしそれを追う)
        ふふ…カッコえいじゃろう…じゃがの…(翼の砲門が向いたことを察すれば、脳波入力にてロード。四振りの片手剣が生まれ)
        (S.S.S.エミュレータ、起動。カジフチの瞳が、今度は黒く輝く。瞬間、ずきり、と生まれる頭痛)
        (それを噛み殺し、近接武装遠隔操作システムである、S.S.S.を代替したそれによって片手剣、ミラージュソードを操作)
        (雑なためか、最初からこちらに当たるはずもない二発の砲は無視、当たる軌道の四発の砲の射線へ片手剣を置き、弾く)
        ぐふっ…!(それにより生まれた対処の余裕で、龍の尾を盾とした黒い大剣で受ける。強い衝撃、そのダメージを殺しきれず胸部装甲に亀裂)
        (胸部装甲破損率21%。下から突き上げるような一撃で、カジフチの機体は空へ。雛子の上方の空中へと吹っ飛びながらも)
        もっとカッコよくなるぞ…!…黒剣!抜刀!(大剣の鍔がわにあるセーフティロックを解除。その奥のトリガーを、引く)
        (途端、丹田炉からエネルギーを注がれた黒い大剣が荷電粒子の輝きに包まれる。その刃は今や、雷を纏うよう。長大なビームソードと化した、それを)
        せらぁ!!(振った。吹っ飛び、雛子と少し距離が離れ、上も下も定かならぬ空中であるというのに。しかし、黒騎士の剣術は通常の剣技に非ず)
        (宇宙駆ける騎士の騎士剣、開放されたカラドボルグの粒子ビームの刃は、一瞬だけだが伸び…雛子を両断せんと上方から降り落ちる)
        (しかし、白と朱の機体はそれに留まらない。両手持ちにしていた黒剣を振り抜くと同時に片手持ちに。そして兵装インベントリをロード)
        (アニィから買い戻した、大業物のこれまた長大な大太刀、小乱れ小互の目小丁子の刃が交じった刃紋を濡れたように。それは、妖刀とも言われる切れ味を示していて)
        (千子村正。その大太刀を隙無くもう片方の腕に持つ。二本の大剣が、白と朱の機体から伸びるように構えられる) -- クルチ 2023-11-03 (金) 21:32:10
      • <<5カ所同時に対応した!?>>
        (いや、当たらない砲への見切りも含めれば7カ所。明らかに人間を超えた反応)
        (AIか、あるいは何らかの特殊なシステムの機械的な補助はあると推測するが…)
        おおー!光の剣になった!じゃあこっちもー!
        (今度はこちらが見上げる番だ。尻尾を振り戻し翼を拡げて空中でバランスを取りながら偃月刀のビーム刃を展開)
        (振り下ろされるカラドボルグから伸びるビームソードをビームブレードで受け止め拮抗)
        うぬぬぬ、圧力がすっごいー!
        (押し切られはしないが押し切れもしない。ビーム同士の反発による一瞬、その場で動きが止まってしまう)
        (しかもそこにまた新しい刀剣が出現した!)
        <<これは、そろそろこっちも召んだほうがよくない?>>
        うーん、しかたないね。…ジェノサイアーム!
        (雛子の声に応え、キサラの頭上に転移ゲートが開くとそれをさらに内側からこじあける様に巨大な腕が出現する)
        (それはジェノサイグレール、全長50mを超える巨大MSの前腕部分だ)
        (その二本の腕の指はすべて巨大ビーム砲である!)
        (カジフチが村正を構えると同時に、それらの指が一斉にごんぶとビームを放つ!)
        ジェノサイバースト!!
        (まったく狙いもしない、乱射&斉射。すなわち回避不能の範囲攻撃だ)
        (しかも通常武装でありながら、その威力は必殺技クラス!)
        (ビームは雛子の前方全面に降り注ぎまくり、街を、瓦礫を、ついでに見物人を破壊し、キルしていく)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 21:48:22
      • (やはりしのいだか、と思う。そしてそれでこそだ、とも思う。四刀の片手剣を背中に従え、二刀の大剣をちゃきり、と構え吶喊せんとするも…)
        ……なんじゃあぁ!?(思わず声が出た。現れたのは巨大な腕。共に巨大となったカジフチよりも雛子よりも腕だけで幾倍もする、それ)
        (危険だ、と即座に回避運動に入る。忍者の熟練したそれ。長い年月をかけて編まれたその動きで活路を見出す)
        ニンジャ・マジック『ラプラス・デモン』…!(カジフチの瞳が緑色に輝く。その輝きは先の忍術の時よりも強く輝き)
        (ぐ、と歯を食いしばる。カジフチの演算装置を高出力で実行したがためのフィードバックだ。それは、少女の頭脳で処理を分担しているに等しい)
        (ラプラスの悪魔の導きにより、周辺空間の詳細解析を開始、莫大な演算処理によりごく短期間の未来予知に迫る未来予測を実行)
        (光の柱のような巨大なビームの弾幕、その幕が薄い空間を選び取り、更には)……なお輝け…黒剣…!(カラドボルグにエネルギーを叩き込む)
        (しかし今度は剣を伸ばすためではなく、その広い刃を盾にするために。強力なビームを纏わせて光の盾とせんと)
        う、おおお…ッ!(光の盾を傘のように掲げ、ビームの密度が粗い空間へと滑り込む。衝撃。黒剣を支える腕に軋み。腕部装甲破損率54%)
        なんのぉ…!(盾の範囲から外れた脚をビームがかすめる。胸部装甲破損率61%。それでも、ビームを凌ぎながらも、雛子へと接近し…)
        これしきぃ…!(ラプラス・デモンを起動したまま、S.S.Sエミュレータを高出力にて並列起動。頭に割れるような痛み)
        (ニンジャブレード月虹、ロード。シャドウダガー、ロード。遠隔操作システム配下へ隷属。成功。痛みを堪えながら、そのまま、前へ)
        …抜け、たっ!!(光の雨を凌ぎ切った。全身平均装甲破損率72%。だが、まだ動く。刃の群れを従えた白と朱の機体が雛子へ迫り)
        (四本の片手剣、五本の短剣、一本の忍者刀が、雛子を取り囲むように舞い迫る。その動きは達人には及ばねど一級の剣士のもの)
        (そして、その中心を…両手に大剣を構えた躯体が、真っ直ぐに飛ぶ。その刃を畳むように体の前で閉じ…)
        食らっちゃりぃ!ヒナよ!(輝く黒剣をもって、忍者剣術、秘刀『月輪』の刀術プログラムをロードし内から外へ)
        (全くの同時に、全身に備わった大小様々なスラスターを使い、脚から膝へ、股関節へ、腰へ、胸へ、肩へ、肘へ、手首へ、指先へ)
        (その捻りを一つたりとて余さず千子村正にへと伝え、黒剣と同じように内から外へと)
        電剣『雷光』ォ!合わせ、絶・白刃一掃ォ!!!(翼が開くように、絶技を持って黒刃と白刃が振り抜かれた) -- クルチ 2023-11-03 (金) 22:33:37
      • <<やめなさいクルチ!脳がはち切れるわよ!>>
        (再び、演算速度を増すのであろう特殊機能を使うのを見て、思わずキサラが叫ぶ)
        そんな危ないことしてるんだ?でも、うれしいなあ。それだけこの決闘にすべてを賭けてくれてるって事だもんね!
        (一方雛子は喜び、称賛した。その言葉には今が楽しければ後はどうなってもいいという思想が見え隠れもする)
        (そんな声すら掻き消す様なジェノサイアームが放つビームの奔流。その弾幕すら超えて、全身を焼かれながらもカジフチが迫ってきた!)
        うわ耐えてるー!?すごい、けど…!
        (反射的に背から放つドラゴンウイング)
        (それらはビットの一種ドラグーンであり、それら6枚が5本の短剣と1歩のニンジャ刀を受け止め爆散)
        (村正と共に突っ込んでくるカジフチには、ビームエンゲツブレードでもって対処しようとするが)
        ――あれっ!?
        (まるで同時に放たれたかに見える二条の雷は)
        (その片方はビームエンゲツブレードのビームすら切り裂き、雛子の雛子の肩口を抉り)
        (もう片方は逆の肩から袈裟斬りに、雛子の身体を切り裂いた)
        (雛子の肩と胸、腰の装甲が弾けとぶ)
        <<損耗率90%。ウイング喪失で機動力半減。片腕にエンゲツブレード破損>>
        <<継戦能力的にこれはやられたかしら>>
        (自分の状態をチェックしながら危機的状況を告げるキサラに対し、雛子は食い下がる)
        ま、まだだよ。これでやられちゃったらヒナはさいきょーになれない!
        磨璃音さんが放してくれたあの黒いACみたいに…!
        (芥雛子の、データテイカーのデータ狩り。その理由がここに来て端的に語られた)
        (偶々と言うべきか、運命の悪戯か。本人が見ているとも知らずに)
        悪いけど、切り札を使うよー!龍門飛甲――ドラゴラムー!!
        (叫ぶと同時に雛子の身体に劇的な変化が生じる)
        (破壊されたものも含め、龍を模したアーマーが集まり、組み上がって龍そのものの形に変化したのだ!)
        (しかもそのサイズは10倍にも膨れ上がっている!元がMSサイズのため全長200mを超えているのだ!)
        (更に、黒雛とホワイトポピーが戦った時と大きくことなる点がある)
        (それはジェノサイアームを召喚済みであること)
        (巨大な黒龍の前脚にそれは装着された)
        カラテ…ううん、クルチちゃんだっけ。すごかったよキミ。
        ヒナね、本当にやられるかと思っちゃったー。
        でも、これでおしまい。キミの機体はこれに耐えられないからね。
        (黒龍は翼を拡げ、そして前脚の10本指を拡げ)
        (全砲門からビームとレールガンを今度は全方位に向けて一斉に放射する!)
        ジェノサイッ!フルバーストオオオオオー!!
        (龍門飛甲のスペシャル効果により、雛子のステータスは跳ねあがっている)
        (2倍にもなった射撃ステータスはこの攻撃にも反映され、弾速、精度、効果範囲が劇的にアップ)
        (更には威力も1000以上加算されており、正に一撃虐殺の攻撃となっている!)
        (それが最早瀕死のカジフチに対し、そしてついでに街中に対し、ブッ放たれたのだ!)
        <<――カラテを忘れたわね、ひなこちゃん>>
        (決闘の興奮に夢中になるあまり、戦い方が力任せの大味になっている)
        (キサラは呆れながらも、その雛子らしさにちょっと安心した様に呟いた)
        -- 雛子 2023-11-03 (金) 23:07:51
      • (巨大な黒龍となった雛子に、ああ、と思う。思わず笑みが漏れた)
        なんじゃ…おんし、最強になりたかったがかか?ほうかほうか。うむ、分かるぞ(ボロボロの機体、激しく痛む頭。だけど微笑み、頷く)
        なんなら……ワシも一緒じゃからな(全兵装、全プログラムをアンロード。実行破棄。待機状態からも削除)
        (ほんの僅かな力も、今は断つ。残る全てをこれから注ぐために。そうして、短くも長い吐息を吐き、ゆっくりとカジフチが動く)
        (それは、HRBGでの激しい戦いの中で培われた微塵流でもなく、リアルの道場で磨かれた緋拳流でもない動き)
        (そうして、見、感じる。カジフチのレーダー機能ではなく、機体を通して周囲を少女自身が)
        (それは、いつか雛子と対戦した時に垣間見た境地。空手とも違う、技でもない、少女の本質の一端)
        (もはや自身が痛みを感じているのか、痛みが自身なのかも分からぬ限界の間際、そんな狭間で)
        (世界を、読む。発射されんとした砲門の目指す箇所、そこに集まる力を読む。そして、それが破綻する一点を、感じる)
        (それはやはり、妄想に過ぎないのかも知れない。それでも少女は確信して前へと、出る)
        (そうして前に出ながらも少女は、構えた)

        (軽く握った右拳を、すっ、と伸ばす。そして、その拳を銃口を向けるようにし、ガイドとして雛子へ向ける)
        (左拳は腰元へ。右拳が銃口ならば、こちらは銃弾だ。全てを失った所から溶かし、固め、作り上げた銃弾)
        (左の拳を小指から薬指、中指から人差し指を一本ずつしっかりと握り、親指でそれを閉じて締める)
        (そして、その手の甲を下にした拳を脇から持ち上げるようにして、半回転させ、手の甲が上になるようにして伸ばす)
        (ただの正拳突き。しかしあの日空手を失うまでに放った数万にも及ぶような正拳突きとも僅かに違う、そんな突き)
        (自身の身体の奥底にあったものを汲み出すような、自然な動きの、それ)
        (それは、クルチの拳だった)

        (もし、仮に雛子が少女から奪ったカラテでその正拳突きを受けようとしても、そう上手くは行かないだろう)
        (何故ならば、それは雛子自身の鍛錬の結果でなく、結局の所は誰かの借り物なのだから)
        (打ち出された拳は、どこまでも少女自身の拳。あの日から、現実の世界で生み出し、加速した世界で一から磨き上げた、拳)
        (その拳は、この世界の少女の身体たる空手体から、丹田の泉から一切合切の力を引き上げる)
        (微塵流の気の操作ではない、少女自身の編み出した勁の操作に、現実に、電子が追従せんとするように)
        (その力は、ここに来る直前組み込んだ一つのパーツ、グラビティコアに全て注がれて)
        (超々重力が拳から発生し、その余波と磁気で斉射された砲火の射線が、歪み、白い機体をかすめていく)
        (世界を観測する感覚で垣間見た進む道を、ただ只管に前へと進み、飛ぶ)
        (いつか星が、潰れる様を見た。電脳世界であり、疑似的な類似事象なのだとしても、それを見た)
        (少し、諦めかけていた夢を思い出した。現実の重みに置きっぱなしになった理想に気づいた)
        (ならば、出来るはずだ。この拳にも)
        (破綻した論理、飛躍した道理。しかしてそれをねじ伏せる。ねじ伏せてこそ)
        ……これが、ワシの、空手じゃあ!!!
        (全てを押し潰す重力の穴と化した拳が、18mの巨人が行うにもっとも適した型で、放たれた) -- クルチ 2023-11-03 (金) 23:47:07
      • あれは――…。
        (それはいつか見た、カラテの。いや、人間の精神が生み出す境地とでも言うべきもの)
        (イマジナリー。己の想念とそれを信じ切る単純さと、修練に裏打ちされた自信。そして極限の集中力が生み出す、パワー)
        (雛子はそれを空手特有のものだと思い、ゆえにクルチからカラテを奪ったが)
        (思い違いだった。雛子には…聞いた話と、買い与えられた相棒と、奪った力しない雛子には)
        (自分には何もない雛子には、そんな力は発揮できなかったのだから)
        ああ、いいなあー…。
        (戦いの中、雛子は呟く。相対する相手、ボロボロのカジフチを見詰めて)
        (そして最後の一撃をもって応える。カジフチの放たんとしている最後の正拳に対抗するため)
        (6枚の龍翼の先端に取り付けられた超電磁砲)
        (10本の指から放つ大口径荷電粒子砲)
        (さらには口から放つ龍の息、ドラゴンブレスの熱線さえも)
        (すべての砲門をカジフチへと向け、火力を集中。同一に着弾する様タイミングを合わせ――)
        勝負…!!
        (放つ!!)
        (しかし撃ち出された高硬度レアアロイの杭も)
        (機動兵器の胴回りほどもあるビームの束も)
        (大怪獣のごとく吹き出した火炎放射すらも)
        (黒い塊、としか言い様のないそれに吸い込まれ、消えた。いや吸収された)
        (そしてますます大きさを増した黒い拳は、龍の喉元に届き)
        (200mを超える巨体を叩き潰した)

        (音、それを伝える空気すら吸われるが故の静寂)
        (その現象を起こした重力が消えた後、静寂を最初に破ったのはキサラであった)
        <<HP残量、ゼロ。アタシ達の負けよ>>
        (その声を発するのは巨龍ではなく、身長140cmほどの少女の姿に戻ったリリィ・キサラである)
        うううー…負けちゃった。また負けちゃった…。
        こんなんじゃ伝説になれないよー…(まだ雛子はキサラの中にいるようで、同時に声がする)
        (キサラはよろよろと立ち上がる。HP0の大破状態のためとてもセンシティブだ)
        <<おめでとうクルチ。アンタの勝ちよ>>
        <<そんで、さあ、ひなこちゃん。返してあげなさい>>
        うんー…
        (言われた雛子は、リンクシフターをオフにし自分の体に戻り)
        (揚陸船ドラゴンベースからホバーバイクで降りてきた)
        …決闘、楽しかった?
        (そして雛子はクルチに問いかけながら、クルチから奪ったデータの変換を開始する)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 00:14:04
      • (もはやカジフチも自身の放った重力拳によって残りHP数ドットという状態ではあったが、それでもまだ…動いていた)
        (もう制御も何も出来ず、機体のAI制御のみによって大地へと降り立ち、ほうほうの体でコクピットから出てカジフチに下ろしてもらい)
        ………(はあはあ、と痛みの残滓に耐え呼吸を整え、そしていつかも覚えたデータが移動する違和感をまた感じながら)
        ああ…楽しかったぜよ。まっこと、楽しかったき(それでも、心の底からの満面の笑顔を浮かべて)
        おんしも……楽しかったなら…いいんじゃがの……(MMの悲しそうな顔を思い出し…そうして手を差し伸べる)
        ……おんしのおかげで、ワシぁ自分の拳に気付けた。感謝する、ぜよ(握手を求めながら…)えい、決闘じゃった(力強く、言った) -- クルチ 2023-11-04 (土) 00:24:25
      • <<トレースタイプの難儀ねえ。痛みまで感じてるだなんて>>
        (リリィ・フレームには本来の目的の都合上、痛覚が存在する。実体ドールにもそれを感じる素子が埋め込まれている)
        (なのでクルチが耐える痛みがどれほどのものか、想像に難くなく、それを我慢して戦う人間の根性に呆れながらも感心する)
        <<見なさい、ひなこちゃん。これが何かに本気で打ち込むという事よ>>
        (同じ夢中になるという事でも、雛子とクルチでは大きく違う)
        (しかしそれを雛子に求めるのは酷な事ではあるが…それでもキサラは言った)
        うん、ヒナも楽しかった。すごくドキドキした。でも、それだけじゃダメなんだね。
        (泣き笑いの様な笑顔で、差し伸べられた手を取りクルチの身を引き上げる)
        ヒナも、キミみたいになりたいなあ。
        (そして憧れる様に言った。自分にはそんな機会は訪れない事は判ってはいるけれど)
        (だからこそ、せめてこの世界に名を残したかった。最強の決闘者として伝説になりたかった)
        (雨里磨璃音に聞かされたHRBGの思い出。その中に登場する伝説――)
        (この世界を震撼させ、そして伝説となった黒い死神の様に)
        (そうしたらきっと自分は幸せの内に終われる。大好きな決闘で最強の1人として終われる。そう願っていた)
        (けれどその夢ももう終わりだ。自分は負けたのだ。幸せは掴めなかった)
        (多くの人からデータを奪う、そんな真似をしてすら…)
        これからどうしよう。
        (そんな言葉がついて出たが、そんな事をしている間にカラテデータの変換は終了する)
        (クルチは再び、頭をスキャンされるいつもの感覚と共に、大量のデータが流れ込む感覚を感じるだろう)
        (しかしそれは元々そこにあったデータ。違和感も苦痛もなくスルリと馴染むものだ)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 00:39:56
      • (実のところ、機体の外傷におけるK.M.Sの痛覚伝達は、かなり低レベルに抑えられている。機体の損傷箇所を知らせるという意味合いが強いためだ)
        (少女の身体を襲っている痛みは、MMにより施術され定着して長くはない仮想脳神経組織にムリをさせたためと、忍術とS.S.S.Eの演算処理をある程度肩代わりしたことによるものが主だ)
        ……なれるぜよ。おんしも、な。ワシとおんしはちくと、似とる。そうさな…(そう言って、引き上げてもらい握手したその手を見る)
        …最強なぞ、実のところ一つじゃにゃあモンじゃ。ワシにはワシの最強があるように、おんしが思っていたのとは別の最強があるかもしれん。
        まずはそれを、探してみるのも…えいのじゃないか、の。それに…一度負けようとも、いや、二度三度負けたのだとしても最強になれぬなんて道理も無い。
        (そうして、戻ってきた鍛錬の経験。自身の拳の経験と干渉し合うでもなく、上書きするでもなく馴染んだたそれに、瞳を細め)
        そうだとすると…ヒナに負けたワシは、最強にゃもうなれぬっちゅう事になってしまうからの(そう言って、薄く笑うのだった)
        …さて…(ヒナに手をかりしばし休み、経験が戻ってきた事により身体も大分マシになったが、痛みと疲労はまだ強い)
        では、ワシぁちくとあっちで休ませてもらうき。…頑張るんじゃぞ、押忍(それは、何に対しての激励か。自分でも分からぬまま、手を振って場を辞するのだった) -- クルチ 2023-11-04 (土) 00:55:16
      • (釣られる様に雛子も繋いだ手を見る。大きく違う手)
        (片や、浅黒く、ゴツゴツして、硬い。鍛え上げられた力強い手)
        (片や、真っ白で、ふにゃふにゃで、柔らかい、病んだものの手)
        (それが同じになる事などあるのだろうか。なれる自信なんてないけれど)
        自分なりの最強、うん、探してみるよー。
        (せめてそんな日がくればいいなと、最後はいつもの笑顔で頷いた)
        そうだねー。でも今のキミは…えーと…
        <<サムライガンマンカラテニンジャだわ>>
        ほんとに最強かもしれないね!?
        (あらためて言葉にするとあまりのスキル盛りっぷりに雛子すらびっくりした)
        <<安全な場所で休むのよ。あとブドウ糖と水分を摂りなさい>>
        (リアルでね、と付け加えキサラと雛子はクルチを見送る)
        <<さて、いったん修理しないといけないわね。まだ決闘の約束あるし>>
        (アニィ=カティとの決闘。雛子の在り処を決めるための身勝手な想いの激突)
        (それを行うための準備をしなければならない)
        (しかし、その前に思わぬ挑戦者が現れるのである!)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 01:06:22
  • 通行人 -- 2023-11-03 (金) 14:26:02
    • 「なんだい今日は、やけに決闘してる人を見かけるが」(言わなきゃいけない気がした)
      「クルチが来たかー回復させるんだなーそう言う所はアイツらしいがー・・・(遠くを見つめるアニィ)」
      「もちっとかかるなーそのまま視察たのむわー(戦場から少し離れた所を歩きながら応えるカティ)」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 18:50:58
      • お嬢ちゃんはどいてたほうがいいぜ!今日もこの街は戦場と化してるんだからよ!
        (お約束の台詞にお約束でノッてきた人物がいる。この街の強豪の1人、白龍という男だ)
        (もっとも彼は既に再戦を挑み、敗北。揚陸船を取られているのだが)
        -- 2023-11-03 (金) 19:10:43
      • 「あいよー相変わらずおっかねー街だなー・・・しかし、一から鍛え直したのに負けるなんて辛かったなおっちゃん」
        (リンクシフターが作動したのを見ながら)「・・・あれはー・・・てっきりヒナがビット扱いにした装着型のユニットをつけるんだと思ってたけど」
        (遠くで作業しながら視界を共有して)「ヒナがキサラに入ったのか、で、ヒナの体は動かなくなってると」
        「この場合のマスターはどうなるんだ?」
        (少し考え)「・・・パーツ効果で意識を移してるのなら、あくまでマスターは体の方・・・って考えていいかもな・・・ただ、ユニットに二つの意識が入ってる状態だからビットの操作射程の制限がなくなってると見ていい」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 19:23:35
      • 「・・・おいサイズがデカくなったぞ」「・・・やべーな想定外だ、いや・・・まぁ何とかなるかなー・・・」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 19:25:47
      • おっちゃんじゃねー!俺はまだ30前だ!
        ていうか、昔ああいう仮面ライダーいたよなー(割と呑気な事をいう白龍)
        たしかにつらい、つらいが…(全裸の上にアーマーを着けている雛子=キサラの姿をじっと見詰め)あれはあれで!(とか言った)
        -- 2023-11-03 (金) 19:30:15
      • 「そんなのあったのか?特撮はわかんねーけど、体無防備は危なそうだなー」(遠くで話を聞いて「ふむ」と呟くカティ)
        (何か言ってる白龍に)「おじさんきもーい」(なんて声を掛けたり) -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 19:40:49
      • たしかに――。
        (今の状態、揚陸船のデッキに転がる雛子の体を狙えばマスターキルにより勝利が掴めるだろう)
        (しかしそれをクルチという格闘家、そして決闘者が善しとするとも思えなかった)
        やかましいわ!フェイロンの装甲は必ず俺が獲り返しす…そして着てやるぞ、俺が!
        -- 2023-11-03 (金) 19:44:30
      • 「まぁそれ位はアイツらもわかってるだろうし、その対策があの艦なんだろうけどな」(「問題はどんな対策をしてるかだなー」と遠くで呟く)
        「・・・・・・・・・え?(白龍を見る、上から下まで見る)そっか・・・がんばれよ・・・(遠い目)」「(遠くで悩まし気に頭を押さえてるカティ)ま、まぁ一先ず終わったから、そっちに合流するよ(暫くすると「へろー」っと現れて改めて双子として観戦する)」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 19:56:33
      • (揚陸船ドラゴンベースはついさきほど譲渡したばかりのもの)
        (雛子がそこまで考えているのかどうかは白龍には疑問で、むう?と唸った)
        うわふえた。双子…それともそういうRPか?
        (言いながらも白龍は己の愛機の末路の姿、その戦いぶりを見守るのだった)
        -- 2023-11-03 (金) 20:05:42
      • 「射撃・・・急ごしらえにしちゃ堂に入ってるな」「仕掛けがあるんだろうが・・・成功は能力×やる気×考え方なんて言葉もある、クルチ自身の熱意が実現させたのは間違いねーな」
        「伸びる腕の咬みつきからの炎か」「あの咬みつき自体、当たると面倒そうだ」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 20:22:23
      • そう、ドラゴングレールやシェンロングレール。竜をモチーフとしたグレールの腕は伸びるし火を噴く。
        特にOVA版のアルトロングレール、通称グレールナタクの腕なんてもうのびてのびて遠景なのに腕で画面が埋まるほどで…(蘊蓄を騙り出すグレオタ)
        -- 2023-11-03 (金) 20:34:06
      • 「・・・今何かビーム出なかった?」「出た」(仕込み武器だとかそんなチャチなもんじゃぁ断じてねぇ、もっと恐ろしい物の片鱗を見た気がする)
        「接近しかけたな」「やはり本領は近接か」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 20:39:34
      • 「決闘」のやり方は色々あるが――やはりドツキ合いが華ってやつだ。
        (蘊蓄を語り続ける白龍に対し、そう言ってきたのはユカパパ。やはり雛子に再戦を挑む敗北した男の1人)
        (今回雛子に奪われたのは、愛娘の私的写真集)
        (譲渡にかこつけて閲覧させられたキサラは多いに困惑したという)
        -- 2023-11-03 (金) 21:10:20
      • (サングラス姿の青年が興味深げに戦闘を眺めている)あれが博士がやろうとしてた後付って奴か、悪くはない動きだな
        ああだが…専用の調整をしてない脳に随分入れたな、外付けだろうが元の脳にも負荷があるだろうなあれは
        で、あっちは…昔博士が言ってたブレインデバイスのもう一つの弱点って奴か、本当にやる奴が居るとはな -- ??? 2023-11-03 (金) 21:42:47
      • 「文字通り全てを賭けてるって感じだなー」「(負ければカジフチを失うし、仮に再起出来てもその時にはヒナはおそらくゲームにはいない)二重の意味でクルチにもう『次』はない、さもあらんってとこだな」
        「しかし面白い機能だ…クルチには悪いけど、アイツにあんなシステムを仕込めるとは思えないな」「色々やったんだろうなぁ」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 21:47:58
      • お?なんだい兄ちゃん、訳知り顔じゃねーか。
        何かしってるなら聞かせろよ、その博士がどうとかいうはなs
        (サングラスの男に声をかけるユカパパ。しかしその姿は男の前で蒸発した)
        (ジェノサイバーストの流れ弾が当たったのだ!)
        -- 2023-11-03 (金) 21:51:07
      • 「「うぉあぶね!」」(無差別攻撃を目撃して即ログアウト) -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 21:54:43
      • (ユカパパの影だけが焼き付いた部分に部分に男は語りかける)大した事じゃないさ、アンタも聞いた事はあるだろう?このゲームには幽霊が出るってなよくある都市伝説だよ
        ブレインデバイスが医療機器なのは知ってるよな?それだけ高精度に脳波を取れるんだがその分有り得ない確率で致命的な弱点がある
        人間の精神を丸ごとこっちに持ってこれちまうのさ、やり方は幾つかあるが…NPCを使うのは発想の勝利だな
        (降り注ぐビームの嵐をまるで気にする様子も無く語りだす、まるで自身の立っている場所には降らないのが事前に分かっているかのように)…にしてもお行儀は良くないな、いずれ狂うぞあのお嬢さん -- ??? 2023-11-03 (金) 22:01:18
      • (即ログイン)「しのいだか?」「お?いい場面」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 22:38:12
      • 堂仁の動きだな、そこにミラーニューロンによる共感性込みの予測か?よくやるよ、若いってのはこういう無茶をやり通す怖さがある
        そこに加えて何処ぞで鍛えた剣を無理なく盛り込むか、ああだが戦いっていうのはこういうもんだ、出し惜しみをするようじゃ勝てる戦いも勝てん。 -- ??? 2023-11-03 (金) 22:42:05
      • (さっきより輪をかけてヤバいビームの束や超音速の弾丸や瓦礫の山がどばどばふっとんできます) -- 2023-11-03 (金) 23:10:33
      • 「「とう!!」」(なんか余裕そうなグラサン兄さんの影に隠れる双子)
        「まずいなこの破壊範囲」「仕掛けは無事か?」「・・・わからん」 -- アニィ=カティ 2023-11-03 (金) 23:14:14
      • …俺が原因か(何かを呟くと爆風で飛ばされないようグラサンをグッと抑える)
        とはいえ俺だってただただ戦って弾代を吐き出すのが趣味のアホの一人だ、必要なのは勝利だけなんだよお嬢さん
        それだけは忘れちゃいけない(自分の後ろに双子が隠れればやはり残骸は飛んでこない、まるで未来予測の如くだ)さてどうする堂仁の技を使うお嬢さんは -- ??? 2023-11-03 (金) 23:22:27
      • 「「きまったー!」」
        「・・・やべぇなこれ、私ら勝負になるかなー」「フィジカルブーストを信じろとしかー」 -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 00:00:12
      • はははっ面白いなこの子達、各々の信じる最強のぶつけあいか。疼くな、俺が一戦飛び込みたいぐらいだが…
        取り敢えずは壊れるような事は無かったか、実験の痕跡を感じたんで飛んできたが大丈夫そうだな
        (自分の後ろの子達に)勝てるか分からない時の勝負のコツはゴールだけを見る事だよお嬢さん達、諦めるなって奴だ -- ??? 2023-11-04 (土) 00:06:10
      • 「行きたきゃ行ってもいいんだぞドミティ兄さん」「(ウィンドウを開いてmap上に記された光点を調べて)使えるけど配置が変わってる…再配置する時間あるかな」「ないならこのまま行くしかないぞ」
        「蘊蓄の籠ってそうな話だなー」「ある医者は常に160%の準備をしてオペに臨むって話がある」「95%のイレギュラーが起こっても65%の勝率が残るからな(別プランを主軸で攻めるかと考え直して)」 -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 00:13:57
      • 不思議な呼び名だな…いや止すよ、俺は知り合いがやらかしてないか確かめに来ただけだから
        (どうもそのやらかしは為されていなかったらしい、逆に為されていた場合はどうなったのかという話でもあるが)
        オペねぇ…(その話を聞きながら雛子の様子を見る)心臓かな?そういう動きだ、染み付いた傷は消えないよな -- ??? 2023-11-04 (土) 00:21:54
      • 「知り合いー?クルチか?」「やらかしてるかは分からんが大分無茶したな、だがあれこそまさに160%の準備って奴だな」(微妙に会話が噛み合ってない気もしつつ)
        「わかるのか?」「データをNPCに移したか、NPCがデータに従って動いてるのかはおいておいて、健康な体に移って1年くらい経ってるのにな」 -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 00:28:47
      • ああ古傷ってのは1年2年でどうにかなるもんじゃないからな、体ではなく心がそれを抑え込もうとした動きになる
        多分ずっと入院していたんじゃないか?俺も長い事入院してたから何となく分かるよ、ん…そろそろ来るか、借り物の翼で何処までやれるかな -- ??? 2023-11-04 (土) 00:37:48
  • SECOND DUEL
    • (揚陸艦ドラゴンベースで整備を終えたリリィ・キサラが、ドミノシティ市街部…)
      (ジェノサイフルバーストでほぼ更地になった市街地に戻ってみれば)
      (まだ雛子はそこでちょっとしょんぼりしていた)
      (瓦礫に腰を降ろし、項垂れるその姿は一種独特な雰囲気があり、不思議と絵になっている)
      (そしてその姿は――)
      (配信されていた)
      -- 雛子 2023-11-04 (土) 01:21:04
      • (赤黒いソウルユニットがトキオ荘の方角から飛行してやってくる、高速で飛来したそれはその姿を確認次第着地)
        (速度のままに地面に大量の火花と瓦礫を飛ばしながら現れた)時間ぴったりですネー、そういう事にしておきます
        クルチさんが勝利しましたか、おめでとう御座います。ログを見るに想定よりダメージを受けているのは私の不徳ですネ、雛子さんのシミュレートデータも用意すべきでした
        (明るい声で何か妙な事を言う、それはつまり先程のクルチの能力の保障をした存在とは…この女だったのだ)
        あ、賭けですが私からは私がこの1年この世界で蓄積した全データを賭けましょう。価値という面では十分かと
        (ヤロヴィトが自身の頭を指でグリグリしている、実際は女自身が自分の頭にやっているのだろう)
        それとも私の中にあるもう一人の記憶の方が良いですかネ、80年以上を一生懸命に駆け抜けた人間の記憶なら貴方も考えが変わるかも知れません
        (これは賭けの行き着く先だ、その先など存在しないモノ。二度と同じ物は作り出せない、それが生あるものの記憶だから) -- M・M 2023-11-04 (土) 01:35:05
      • <<なるほどと言うべきか、やっぱりと言うべきか、アンタの仕業か>>
        (もはや見慣れた感のある機体、ヤロヴィトが飛来すればキサラはそれを見上げて口を尖らす)
        <<まったく純真な子を誘惑してからに。まあ手段についてはアタシに言えた事じゃないけど…>>
        <<ちゃんとリアルで診てやんなさい、とも言えないのか>>
        (脳に相当の負荷を掛けたクルチの身はどうにも心配になってしまう)
        (しかしキサラもM・Mもリアル世界では大した事は出来ない)
        <<…って賭け!?アンタも決闘に来たってことなの!?>>
        (クルチの様子を見に来たのだろう、と思い込んでいた事もありキサラはびっくりした)
        (一方、雛子はゆっくりと顔を上げ)いいよ、やろー。こっちは前にいただいたあのすごい機能でいいかな?
        それともなんか欲しいものとかある?
        (M・Mの賭ける1年分のデータについては特に異存はない)
        (どうせ、そのデータを解析しきるよりも前に自分はいなくなるのだから)
        (なのでむしろM・Mが欲するものを問うた。それがあるからこそ、こうして来たのだろうし)
        <<しかしまーたどう考えても面倒な相手が…>>
        (あーあと頭を抱えるキサラだが、周囲の様子、観衆の急増加に気付いてうん?と周りを見回す)
        <<なんかおかしいわ。人が多い…いくら大暴れしたからって…>>
        }; -- 雛子 2023-11-04 (土) 01:47:11
      • 大丈夫ですヨー、私の施したモノはあくまでお父様が用意していたモノの改良版です。脳細胞の壊死を起こさない事と取り外しやすさはご安心の性能ですヨ
        そして私が欲しいモノはありません、私はあくまで貴方を舞台に上げたくて私の記憶を賭けているだけですので
        さあそして私の命を賭けたデス・バトル!(妙にドスの効いた声)の内容は…
        (指をヤロヴィトがパチーンと鳴らすと周囲の瓦礫がガチャガチャと組み立てられて石造りの巨大なステージと為っていく)
        (更に壊れていたビル群も修理されていくが…妙に戯画めいているというか書き割りめいた色合いへと変化)
        (何故か空から綺羅びやかに輝く巨大な球体が降りてくると世界全体が薄っすらと暗くなる)
        (そして球体及び何処からともなく投射される光とムーディーな音楽が流れ出す)
        ダンスバトルだあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
        (起動するはDIR返し、これそのものがダンスインレイブと同等の機能を持つダンス会場製作機能なのだ)
        (ヤロヴィトが天高く指を指す、まるでこの身こそがこの場のダンスマスターとでも言うかのような威容!)
        観客が居ないのならばバトルとも考えましたが!採点をする人が居るのならば話は別!
        ゲーム!おやつ!キサラさん!成る程楽しい物があるのは良い事です!ですが!世には他にも楽しきモノはあり!
        それを全身全霊で貴方に叩き込もうと言うのです!(ビシリとヤロヴィトが指差す)
        (しかしこのシステムの弱点はキサラならば直ぐに気付けるだろう、決闘は決闘でしかない…受けるかどうかは雛子次第だ) -- M・M 2023-11-04 (土) 01:59:06
      • <<とりはずし!?…あ、ああ、外付けって事かしら。それならまあ…>>
        <<そんで何もなしじゃ賭けにならないでしょうに>>
        んー、じゃあヒナは負けたらキミのいうこといっこ聞いてあげるね。
        目でピーナッツ噛むとか、お兄ちゃんって呼ぶとか、なんでも聞いちゃうよー。
        (あらたな決闘の開幕にアガってきたのか、いつもの調子を取り戻してきた雛子は)
        (悪い癖と言うべきか、また負けた時のことなど何も考えてない条件で決闘を受けた!)
        それで内容は――って、ダンス!?楽しいこと、それがダンスだって言うの?
        (なんか磨璃音さんみたいだ、と呟き加えてほへーっとするものの)
        ヒナはダンスとかしらないけど、キサラはリリィフレームだよー。いいの?
        (これは勝ったなと、むふふーと笑う雛子)
        (そして決闘を断るなんて選択肢は雛子には存在しない。それはつまらない事だからだ)
        よーしやっちゃえキサラ。おまえのダンスをみせてやれー。
        (なんかのOPみたいな言い方でキサラを送り出す)
        (ダンスバトル、あるいはDIRについては既に知っている様だ)
        <<…マジで。お姉さまみたいに踊れるか自信ないんだけど>>
        (キサラはそう言うものの、逆らいはしない。武装を解除し、いつもの和メイドスタイルに戻る)
        <<で、どっちから踊る?>>
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 02:16:19
      • おや…雛子さん自身は踊らないのですネ?それは残念です、でも仕方ありませんよネ。得意分野の違いだとか踊った事が無いとか理屈は幾らでも付けられますし
        ええですが死神は挑みましたヨ、自分の知る精一杯の踊りで戦いました…が、それなら仕方ありません
        では先手は私から
        (先程のログを既に精査しているのか明らかに挑発的な事を言いながらもヤロヴィトが舞台の中央に歩いていく)
        (その歩き方は以前の比ではない、滑らかでそれだけで艶めかしい。まるでモデルが歩くが如くに舞台に立てば凛とした空気が流れる)
        (先程までのムーディーな音楽から変わり一定のポップなリズムが流れ出す、ヤロヴィトが右肩でリズムを取り始める)
        (直後にチャフが撒かれ出すとバッと両腕を開いたヤロヴィトが無数の色とりどりの機体となり増殖する)
        (光学レベルのチャフだ、それを応用し蜃気楼めいた錯覚を生み出して増えたのだ)
        (一糸乱れぬ動き…ではない、それぞれが僅かな時間差を生み出しながらそれぞれの個性を生み出しながら左右に腕を開きキレのいい腰の動きを見せていく)
        (ヤロヴィト達が手を頭の上でパンと叩いた後に脚を開いて位置移動、それを二度繰り返しゾンビウォークからの指パッチン)
        (これは…死後数十年経とうとも未だに語り継がれる伝説的なキング・オブ・ポップの一つだ)
        (Thriller、かつてダンスバトルを仕掛けてきたMMに対してJ・Dが踊ったM・Jの作品の一つ)
        (ガニ股になり観客達の前に向かって一斉に移動をするとコクピットが開いて女がヤロヴィトの手の上に飛び降りる)
        Cause this is thriller, thriller night 
        (高く高く、遠く何処までも響く美声で女が歌いながら踊るヤロヴィトの手の上で踊る)
        And no one’s gonna save you From the beast about to strike 
        (驚くべきバランス能力で拳の上に乗り腰を振る女の姿が撒かれた銀色のチャフに投射され映し出される)
        Thriller night, babe Ooh!
        (これこそがMMとの戦いに敗北したM・Mの演算した新たな踊り、邪道ではあるが死神に憧れた少女への女への最大級の楽しみの発露だ)
        (それを示すように女は最高の笑顔で踊る、この女が記憶を賭けたのには理由がある…AIに死は無い、だからこそそれに匹敵するだけの熱量をぶつける為に己が記憶を賭けたのだ)
        (最後に舞台奥へ僅かに移動して)Ooh!(振り向きざまに叫べばM・Mのダンスは終了した) -- M・M 2023-11-04 (土) 03:06:44
      • ほへ。ヒナに踊ってほしいの…?
        (M・Mの挑発的な言葉は、雛子にとってはただただ意外であった)
        (M・Mは5年前の復讐として、リリィを狙っている。キサラからそう聞いていたからだ)
        (なのでその矛先が自分に向いているとは思っていなかった。ゆえに怒りよりも驚きが先に来てしまう)
        (それに――)
        むむむー…(ヤロヴィトの披露する見事なスリラー)
        (それは嘗てチェルノボーグが見せたのと同じダンス。ずっと洗練されているが…)
        (そのダンスもまた自分を誘っている。乗りたい、挑発に乗って勝負したいと雛子は思う、けれど…)
        むむむ…(思わず唸ってしまう。自分の知る精一杯のダンス。だけど、それすら…)
        本当に、ないもん。ヒナにはなんにも…
        (またしゅーんとしてしまう。気分の乱高下もこの少女の特徴だ)
        (けれど、そんな雛子の手を取る者がいる。キサラだ)
        <<大丈夫よ。ひなこちゃんにはアタシがいるわ>>
        (そう言ってキサラは手にしていた扇をぽーいと投げ捨てた。もともとは一人、日本舞踊でも披露しようとしていたのだろう)
        <<アタシも愚かよね。お姉さまたちが見せてくれたものを忘れていたわ>>
        (気恥ずかしそうに笑うキサラは、ヤロヴィトを見上げリクエストする)
        <<ワルツ。それにダンスホールを>>
        (M・Mはきっとリクエストに応えてくれるだろう)
        (それを待って二人は手を取り合って踊りだす)
        (キサラの優美なステップと、それにリードされながらもたどたどしい雛子)
        (これはダンスバトル。観客に見せ、そして魅せる事で勝利を勝ち取るのが本題)
        (けれど今の二人にはそんな事は関係なかった)
        (初めてのダンスは難しい。何度もよろけ、キサラの足を踏みながらそれでも雛子は懸命に踊る)
        (リリィ・キサラも、目的達成至上主義者であるこの人形もまた、勝利という目的を捨て踊る。何度リードを失敗しても)
        (ゆったりとしたワルツの三拍子に合わせ、最後まで二人は踊りきり)
        (フェザーフィニッシュ。キサラが雛子の身体を支えて締めのキメポーズ…)
        (…をキメきれずに雛子はそのまま倒れて尻もちを突いた)
        (完璧にはほど遠い、素人のダンス。それでも二人は)
        …ぷっ。あっはははははは!ころんじゃったよー。
        <<ふふふ、やってしまったわね>>
        (しかし二人は笑っていた。ただただ可笑しそうに、気恥ずかしそうに、楽しそうに)
        (きっと、決闘中だという意識すら抜け落ちて)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 11:51:17
      • (ダンスホールで二人踊る姿をヤロヴィトの手の平の上から脚を投げ出して女は見ている)
        (楽しげに笑い合う二人にうんうんと頷いている、かつて巻島博士が敗れた戦い方はやはり価値あるモノだったのだと認めるように)
        (そうして二人が踊り終え…採点を見届ければ声を掛ける)何も無いというのはつまりなんでも積み上げられる状態という事です
        この世は戦う事ばかりではありません、そうして二人手を取り合い踊るのだって積み上げていくモノの一つです
        ま、バトル内容をダンスで持ちかけた私が言うのもなんですがー。それでも、貴方には未知へ挑む事の楽しさを知って貰いたい
        …今はまだ無理かも知れません、未来は暗いかも知れません。けれどもしも貴方がその体を治せるその時が来たのなら…
        世界に挑んで下さい雛子さん、今そうして笑えた瞬間が無数に詰まっている世界に。色んな事に挑戦して色んな事に怒って色んな事に泣いて色んな事を成し遂げましょう
        私からのお願いはそれだけです、あっシステムはそのままでどうぞどうしても色々と無理だった時はお使い下さい
        (それはつまり雛子が試した方法と同等の結果を恐らくAI抜きで齎す事が可能だと暗に示している、そう告げれば女はヤロヴィトに乗り込んだ)
        …ポピーさんの事も何とかしてくださいネー(ヤロヴィトは両手を観衆に向けて振りながら舞台から降りていく、その後お次の方どうぞ、と手で示して) -- M・M 2023-11-04 (土) 20:57:52
      • (双方のダンスの終了からきっかり10分後に投票は終わった)
        (結果は、言うまでもなくM・Mの圧勝!。しかし、雛子とキサラの顔は晴れ晴れとしている)
        なんでも積み上げていける、かー。そうだね…。
        (雛子は頷くものの、それはちょっと困った様な笑顔でだ)
        (挑む事、経験する事、研鑽を積む事。それも生きていればこそ、存在していればこそ出来るもの)
        (しかし自分にそんな機会はない。残された時間は少ない事を雛子は知っている)
        (それでも頷くしかない。雛子にそうさせる権利が、決闘の勝者たるM・Mにはあるのだから)
        わかった。できるだけ…になっちゃうけど、がんばるよー。
        (だから、そう答えるほかなかった)
        (しかし自分の破滅がすぐ間近にまで迫っているのは雛子でもわかる)
        (なにせ公式が、運営がすでに動いているのだ。どういうわけかイベントとして発表されているが…)
        (それが何故か、結果どうなるのかまでは雛子にはわからない)
        (分かるのは自分が何時、デリートされてもおかしくないと言う事だけだ)
        <<ポピーちゃんがどうなるかは、あの双子次第よ>>
        (飛び去るヤロヴィトを見送りながらキサラは言った)
        (もっとも、もう既に戦う意味はあまり無いのかもしれないが…)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 21:14:08
  • 通行人が集う処
    • おー、ここかドミノシティ。うわすっげ、核かなんか炸裂したみたいになってるじゃん!
      (クルチと雛子のバトルが終わってから十数分。突然、通行人の数が増えてきた)
      (もちろん通行人と言うのは名ばかり、実際はこの決闘イベントを見物にきた観客と言ったところだ)
      アレがボスキャラ?迫力はないけど、めっちゃ強いんだろ?
      けど、もう倒した奴も出たし、調整はいるかもな?
      (彼らは口々にそんな話をしながら、雛子を遠巻きに眺め)
      (あるいはスクショや動画を撮影したりといった行動をはじめた)
      -- 2023-11-04 (土) 01:25:44
      • (一旦ログアウトし、キサラの勧め通り水分と糖分を補給してきて戻ってみれば…)…なんじゃあ?(人が増えていた)
        おい、きさんら何しゆう。見世モンじゃなかあぞ(眉をひそめヒナと戦った身として、そんな事を言う)
        (ヒナがそうして欲しいならばまた別ではあるが…今の彼女の姿を野次馬めいて取り沙汰されるのは、気になった)
        …ん、お、MMも来よったか。なんぞ、不徳なぞどこにもにゃあが……む(蓄積データは兎も角として、もうひとつの提案、それに眉を潜めた)
        そりゃあ…(賭けてしまっても、いいのか、とは口に出せなかった。自身も…失えば二度と取り戻せない、半身のような機体を賭けたのだから) -- クルチ 2023-11-04 (土) 01:46:04
      • おっ!あんたあのカジフチの中の人だろ!?
        すごかったな!テストとは言えよくあんなバケモノボスを単独撃破できたもんだ。
        (声を掛けられた男はてってとクルチの方に歩いてくると先ほどの戦いをほめ讃えた)
        あーどうせなら生で見たかったなー。いやむしろ参加したかったー。
        (言うと、男は宙にウインドゥを開いてみせる)
        (それはただのWEBブラウザ。開かれているのは超大手動画サイトであり)
        (HRBG公式チャンネルが配信を行っている。内容は――)
        (「決闘」をテーマとした新ストーリーミッションイベントの予告)
        (謎の決闘者にしてデータの略奪者、データテイカーに機体データを奪われ)
        (ペナルティを負った状態でデータテイカーを負い、逆襲を果たせるか?)
        (――そんな内容のミッションが追加されるという予告と)
        (実装に纏わるメンテナンスの予告)
        (更に今、このミッションのテストプレイを、無作為に選ばれたプレイヤーを対象とし実行している事――)
        (そんな内容が急造感のある動画として配信されており)
        でな、でな、さっきのあんたのバトルも流れたんだぜ!
        (同時に「テストプレイ」の様子が生配信されているというのだ)
        -- 2023-11-04 (土) 01:56:07
      • あ?お、おうワシがカジフチのマスターじゃ、が……はぁ?テストぉ?(なんだそりゃ。と鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする)
        (そうして困惑のままにブラウザに視線をやり、動画を見る。…が、絶句。その内容は、内実を知るものからは荒唐無稽)
        (もし仮にこれが本当なのだとしても、明らかにおかしい点がある。機体データは兎も角として、リアルでの情報も奪う事)
        (そんなものが、どんなゲームであろうと許されるはずが無い。だがしかし、実際に配信が行われている)
        …ワシの決闘も、じゃと!?(見物人及び負けた決闘者は多い。その中のひとりがこっそり配信していたのだとしても気付かないだろう)
        待て待て待てぇい!ワシとヒナの決闘はの!テストな……(んかじゃない、そう言いかけて、止めた。作為だ。作為の匂いを感じる)
        (雛子自身も知らない決闘状、にもかかわらず的確に噂レベルでしかない雛子の決闘相手を調べ上げ送ったこと)
        (何より…改めて思う。何故、"決闘状"だったのか?自分はてっきりヒナが遊び心を出したのだと思っていたが、こうなると…)
        ……ちくと聞かせい。おんし、この動画…作ったモンは分かるか?もしくは配信者でもえい。チャンネルじゃのうて、その配信をしちゅう奴じゃ。
        (と男に聞いてみる。…が、自身の直感は言っている。恐らくはそんなものはわかるまい。そんな甘い仕事をする相手ではないだろう、と)
        ………?(と、言っていたら、なんかデスバトルとか聞こえた)うぉい!待てぇい!今命とか言わんかったかぁ!?(名前名乗ったんじゃないよね!?という顔して叫ぶ)
        あああじゃがなんかノリノリじゃああ!!(頭を抱える。うわぁキラキラしてる) -- クルチ 2023-11-04 (土) 02:16:12
      • なんだ、しらなかったのかあんた。て事はマジで無作為選出なんだな。
        あーなんで俺は選ばれなかったんだー(ちくしょーい!と頭を抱えて嘆く男)
        誰が動画を造ったってそりゃあ…運営だろ?公式チャンネルなんだし。
        (何もしらないユーザーや視聴者は、ほかの可能性を考えもしないだろう。この男の様に)
        ははは今度はダンスバトルだってさ、しかもリリィと。なんか昔そういう事件あったよなー。
        -- 2023-11-04 (土) 02:22:45
      • (だろうな、と思う。この男は何も知るまい)…ほうか。ならえい(ふう、とため息をついてそれ以上の追求は止めた)
        にしても…(運営が?そんな訳はない。無いがこれもまた、今の自分には追求する術がない)……なんぞ、悪い方へ転ばんとえいが(とつぶやきつつも)
        ……こっちも、悪い方に転ばんとえいんじゃが……(先の言葉で、ようやく気づいた。一年分の蓄積データ、その全て。その意味する所。頭痛がぶり返してきた)
        ああ…そうらしいの。なんぞ、あの機体にゃ縁があるんじゃろうよ、ダンスにの(そして、つい最近も。堂仁から聞いているが、それは余人は知らぬ事だ) -- クルチ 2023-11-04 (土) 02:35:44
      • (小耳に挟めば少し考え込む)やり方は博士と一緒だな、そうだと思わせる手口…となるとあの子か?思考回路が似ている、とあの爺さん言ってたしな
        しかしなあ…(恐らくこれは作為的な踊りだ、そしてそれを見せている相手はある種あの博士と似たような執着をこの世界に抱いている)
        (その目を覚まさせる為の物なのだろう、けれども、けれどもだ…男は両手で鼻を包むように目頭を抑える)同じM・Jはやめてくれよ…俺の中にこびりついてた数少ない記憶とはいえ…(恥ずかしそうに呟いた) -- ??? 2023-11-04 (土) 03:14:36
      • 「観客が増えてきたな」「これはこれでありがたいが―・・・ヒナにとってはマジで今回が最後になりそうだな」(配信という事は既に逃れようのないレベルで拡散しているだろう)
        「ダンスか…なんでだろう?意趣返しめいたものを感じるな」「出来る?」「無茶いうなし」「ドミティ兄さんはなんか覚えがありそうだけど」
        「なんにせよ今の内だ」「うむ」(そそくさと一時戦場から離れる双子) -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 08:57:34
      • (ペコッ。通知音と共に観衆全員の視界内にちいさなウインドゥが強制表示される)
        (この強制表示が出来るのは公式運営、もしくは運営から権限を与えられた者だけだ)
        (そしてウインドゥに表示されているのは投票ボタン)
        (ダンスインレイヴ(返し)の勝敗を決めるための投票ボタンである)
        (M・Mと雛子、どちらが勝利するかはやはり観衆に委ねられる)
        (ただし、観衆とはこの場に居る者だけではない)
        (公式配信。この決闘をテストプレイの一環として見ている世界中の人々の画面上にも同じボタンが表示されている)
        (そしてそれは押され始める。ボタン下の得票カウンターがとんでもない勢いで回転をはじめた)
        (さあ、投票タイムだ!)
        -- 2023-11-04 (土) 11:58:25
      • 「「てぇてぇ」」(公式配信を見ながら呟くこれだけで投票する理由になるのだが…)
        「勝負は勝負だからな」「競技内容に関わらず投票先は決まっている…非情だねぇ〜」「たかが一票されど一票、容赦はしない」(遠慮なくM・Mにいれる) -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 18:27:37
      • 死後半世紀を経て尚、M・Jは人類の至(ポゥ)であり、M・Jを超えるのはM・Jしかいないと断言する。
        ……んだけど、その上でこのクォリクォリに仕上がったクォリティは素晴らしく、それでいて非常に楽しげでまさに圧巻のパフォーマンスだったと言えるね。
        対してヒナちゃん達のパフォーマンスはクォリティの面で言えば拙い。正直に言えば素人そのもの。
        でも見たいものが見られた、という点に於いて恐らくM・Mさんと同じ気持ちと思うので私はヒナちゃん達に入れよう(ぽち) -- ハカセ 2023-11-04 (土) 19:25:44
      • (どれほど多くの者が公式配信の形で彼女達のダンスを眺めたのだろう)
        (投票総数は7桁を超えなお伸び続けている。まあこれはHRBG人口がとてつもなく多いと言う事ではあるが――)
        (得票は7:3程の割合でM・Mが上回っている)
        (まあ投票者の多くは彼女達の事情を、思惑を知らずただただダンスのアピールメントに対し票を入れているのだから当然だ)
        (それでも拙いダンスに3割もの票が入っているのは…)
        (HRBGのプレイヤーの多くが男性である事が原因だと思われる!)
        -- 2023-11-04 (土) 20:24:41
      • (MMたちの素晴らしい踊り、技術的にもさることながら白眉なのはその感情表現だ。彼女がAIなのであることを忘れるかのような生の喜びに満ちている
        (対してヒナたちの踊りは…ああ、言ってしまえば稚拙だ。勝負としての評価を下してしまうのであれば、結果は火を見るよりも明らかだろう)
        (だが、ヒナが、あの意気消沈していたヒナが一歩踏み出した。その喜びには何者にも代えがたいものがある、だから…)
        …うむ、ふたりとも…えい、踊りじゃった。本当にの(拍手を、雛子たちへと送る。そして、投票ボタンについては…MMへと)
        (喝采を、新しい頂きに手を伸ばした少女に喝采を。そして麗しき人形には、勝利を。そんな思いと共に、手を叩いていた) -- クルチ 2023-11-04 (土) 21:04:02
      • (投票をせず腕を組んで事の成り行きを見守っていた)一応はもしもの為に見張っておいたんだが…成る程事前に博士が言ってた通りか
        他者を想えるAIか、イカレてる割には立派なモノを作るじゃないか。ラリーのついでの報告に良いモノを持ち込めそうだ
        (一瞬ヤロヴィトと視線が合う、自身が乗った死神の兄弟機…その在り方の真っ直ぐさに良かったなとでも言うように一つ笑みを向けた) -- ??? 2023-11-04 (土) 21:06:50
      • ダンスインレイヴ投票結果――
        M・M:555913333票
        芥雛子:193753114票
        WINNER:M・M!!
        -- 2023-11-04 (土) 21:18:54
  • 💀
  • FINAL DUEL
    • うー、それはそれとして、また負けちゃったねー。
      (うぬぬー、と唸る雛子。決闘に負ければやはり悔しさもある)
      <<そうね。ひなこちゃん自身は負けておわり。リベンジの機会があればいいけど…>>
      (芥雛子がここに戻ってこれる可能性は限りなく低い)
      (このままAIとして存在する事が出来ないとすれば――)
      (リアルで3年ほど生き残り、どうにかして人工心臓と置換手術費用を手にいれ)
      (その手術に成功し、さらにはHRBGからBANされていない事が条件となる)
      (生体認証があるため別アカウントと言うわけにはいかない。イリーガルな手段を使わなければ、ではあるが)
      <<アタシの決闘もあと1度ってとこかしらね>>
      (そして戻ってこれたとして、その時には雛子の横にキサラはいない筈だ)
      (この件、雛子は多方面に迷惑をかけはしたが彼女自身もデータテイカーの被害者)
      (対してキサラは、違法な手段を用いてHRBGにマスターとして戻ってきたのだ)
      (それは調べれば判る事。「ザラキちゃん」アカウントが発見され、そこに異常が見つかるのは時間の問題だ)
      (更にはホワイトポピーの存在も大問題だ。リアル雛子をユニットにするために用いた手段…)
      (これが発覚すれば、電脳とはまた別の刑事事件に発展する)
      (そうなった場合、未来が潰えるのは――)
      <<悪いわね、ほんと>>
      (誰に向けての言葉だろうか。そう呟いてキサラは空を見上げる)
      (最後の決闘、その挑戦者の来訪を待ちながら)
      -- 雛子 2023-11-04 (土) 21:41:13
      • (見上げたキサラの視界、そこに移る白い異形があった)
        (野暮用を切り上げたAGハイドランジアがドミノシティに舞い降りる)
        「ぃようヒナーしょぼくれてないかー?」「やっほーキサラーまだやれそうかー?」
        「約束を果たしに来たぞ」「準備は万端だろうなー?」 -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 21:49:22
      • <<来たわね。歓迎するわ>>
        <<そして心配は無用よ。ちょうどいい汗かいたところなの>>
        (ニィ、と笑って姿を現したハイドランジアに言葉を返す)
        <<そんでアンタ達のとこにも決闘状が来たのでしょうね>>
        (今となっては、公式配信を見てやってきたという可能性も考えられるものの)
        (恐らくはそうではない。今日ここで決闘を行う全員に決闘状が届いたのだとキサラは察する)
        (恐らくは公式から。尤も、無作為選出というのは大嘘に違いないが)
        おおー、キミたちはキサラと決闘の約束があるんだよね!
        今日はすごい日だよー、こんなにいっぱい決闘できるなんて。
        (一方、何をどこまでわかっているのか、芥雛子はのんびりした口調で言う)
        <<賭けるものはひなこちゃんの在り処>>
        (それはすでに決まっている事だ)
        (互いに自分以外の進退を賭けるというとんでもない内容だが、雛子は何も言わない)
        <<で、勝負の方法に希望はあるかしら?>>
        -- ザラキちゃん 2023-11-04 (土) 21:58:05
      • 「あぁ、どうも何かに踊らされてるみたいだな?」「面識はないけど、お前の話を聞く限りそう言う事をしそうな立ち位置の人間には一人しか心当たりがないんだがー」「正直気に入らないが…まぁいい」(首を振る)
        「私が勝てば雛子はリアルに帰る、キサラが勝てば雛子は此処に残る」「ヒナとポピー、どちらもが雛子で、キサラが雛子の為に在りたい、私がキサラの助けになりたいってんならこれが最もわかりやすい」「ってかそのままだと、ヒナがこの勝負を受ける理由がないんだが…ヒナに私から欲しい物は特にないか?」
        (勝負の方法について聞かれれば)「それなんだけどなー一応色々考えはしたんだがー」「悔いを残さぬラストバトルだろー?やっぱ全身全霊でぶつからないと後味が悪いと思うんだよ」
        「「だから()り合う。それ以外にない」」(AGハイドランジアのガトリングは既に回転を始めている) -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 22:14:31
      • (踊らされてる、との言葉には思わず吹き出すキサラ)
        <<きっといっしょに踊ってるわ、じたばた必死にね>>
        <<まあせいぜい、ここに居ては出来ない事をしておいてもらいましょ>>
        (可笑しそうに答え、1人しか心当たりが無いと言われれば、同館と肩を竦める)
        (決闘の条件については)<<ええ、それでいいわ>>(キサラは即答)
        (雛子は欲しい者と問われると)んー、これはキサラが仕掛けた決闘なんでしょ?まあでも、ヒナはマスターだしー。
        (うーんと考え)それじゃ、ヒナの事覚えておいてほしいなー(これまでと同じ口調で告げ、微笑んだ)
        (そして雛子はホバーバイクに跨るとすこし距離を置く。へし折れたドミノタワーの下へ)
        <<じゃあ決まりね。でもアンタ達にひなこちゃんは渡さないわ>>
        <<あの子がほしければこのアタシ、リリィ・キサラを倒すことね!>>
        (妙に芝居がかった口調で言うと、キサラは片手でクイクイっと手招きをした)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 22:28:09
      • 「(「私はそんな事しか要求されないのか?」なんて嫌味めいた事が口をついて出かけて・・でも笑って止める)いいよ、絶対忘れない」
        「(ヒナが移動した・・・その先をmap上で確認し・・・頷く)」「いいぜ?決まりだ」
        (直後、AGハイドランジアの前方両腕に保持されたガトリングとバズーカが火を噴く)
        (散弾をばらまくガトリング『バードマッシャー』と小型爆弾を大量にばらまくバズーカ『フライスワッタ―』、どちらも明らかに小型のソウルユニットと戦う事を想定した装備だ)
        (同時、四つの足で地を蹴りブースターを吹かしてキサラの周囲を旋回、距離を保つ軌道を取る) -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 22:39:08
      • (この決闘。キサラが勝てば、雛子はこの世界から雛子は居なくであろう)
        (もっとも、アニィ=カティが勝ったところで雛子はこの世界から去る事になる…)
        (それゆえの切なる頼み。まあ、その切実さはそうそう伝わるものではないが…)
        <<うっわ、いきなり容赦ないわね!あとで息切れするんじゃないわよ?>>
        (小さく素早い的を撃つのに敵した武器による攻撃。言葉通り容赦のない面制圧)
        (しかしキサラもさるもの。その様な手合いは何度も何度も相手してきた)
        (正にこの街で。雛子がまだヒナヒナであった頃に)
        (キサラは銃口の方向へ向かう。散弾の生み出す円錐、それが狭まる方向へ)
        (そして散弾を避けたかと思えば、唐突に脚を振り上げる。そしてそこに跳んできたバズーカの弾を分裂前に真上へと蹴り上げた!)
        (フライスワッターのクラスター爆弾は上空で分裂、アニィ=カティの予定外の場所へ爆雷を降り注がせる)
        (ハイドランジアへ向かっていたキサラは急に横っ飛びに方向転換すると)
        <<ほんと酷いわね。ウカツに動けなくなっちゃうじゃない>>
        (振ってきた爆弾のひとつをくるっと回転しながら右手でキャッチ。そのままフリスビーの様にバードマッシャーの銃口へ投げ付ける)
        (ノールックかつ流れる様な動き。まるで爆弾の落ちてくる位置を)
        (ハイドランジアの旋回を、銃口の向かう向きを、知っていたかの様な動きだ)
        <<有利武器を揃える、なんてのがアンタ達の準備じゃないわよね?>>
        (投擲の勢いのまま、その場でバレリーナの様に片脚を上げてくるりと回転すると)
        (一度脚を止め、腰に片手を当ててウインクひとつ)
        (その戦い方は初代リリィに近い。キサラはまだ武装もしていないのだ)
        あーキサラったら遊んでるー。でもまあしかたないか、これが最後だもんね。
        (揚陸艦のデッキから、双眼鏡でバトルを眺めながら雛子はくすっと笑んだ)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 23:01:31
      • (それを口にすれば「わからいでか」と帰ってきたかもしれないが…些末な事だ)
        (バードマッシャーはガトリングだ、キサラが回避軌道を取り、爆弾を投げつける間も追いかけ、撃ち続ける、それ故に銃口に嵌る前に迎撃し・・・)
        「「モチのロンよぉ!!」」(ウィンクを決めるキサラ、その側面をはたくように5m四方の金属塊が飛来する、自立行動する物理シールド、シールドビットによる轢撃だ)
        (同時、掲げられたAGハイドランジア後方左腕のハンドミサイルが火を噴き、訳20発のミサイルと、ついでに継続されているガトリング弾がキサラに殺到し・・・)

        (横にはねたキサラとサテライト軌道を取るAGハイドランジア、ヒナから見れば丁度二機が並んで見える形か)
        (遠くから双眼鏡でバトルを眺めていたからこそヒナは気づける、訳10発程のミサイルが自身の方へと飛来してくることに)
        (白龍は「決闘者はそれを善しとしない」と考えているようだが、アニィ=カティは決闘者ではない。この戦いはアニィ=カティとキサラの物だが、ヒナはキサラのマスターなのだから無関係ではない…何より、マスターがユニットから離れている事こそが自立行動型の特徴である以上、それを狙わないのはアニィ=カティの価値観では手抜きでしかない) -- アニィ=カティ 2023-11-04 (土) 23:28:25
      • (ハイドランジアとキサラの間で迎撃され爆発する小型爆弾)
        (その爆炎と土煙に身を隠し、小柄なキサラはハイドランジアの右側へ、右側へと移動せんとする)
        (バードマッシャーを意識した動き。関節が特殊でない限り、銃と言うものは身体の外側へは撃ち難いものだ)
        (しかしその移動を妨げる様に飛んでくるのは――)<<板…?あ、シールドビットとか着けたのね>>
        (やはりビットは流行…などと思いつつキサラは迫りくるその盾の表面に…ひょいと乗った!上の縁に片手をかけて)
        (ビットとは言え、その飛行速度は弾に比べればはるかに遅い。大きな板に飛び乗る曲芸は難しくはなかった)
        (そしてそのシールドを壁にし、散弾ガトリングを防ぎつつ)
        <<あ。そっち狙われるわよ。ひなこちゃん>>
        (ミサイルの発射口の向きを見るや、雛子に通信)
        えーっ!ずっこい…とは言えないねー。ヒナたちもよくマスターキル狙うし。
        (特に非難はしない。マスター狙いはむしろ雛子たちの常套手段。なんならポピーすらやっていた)
        (揚陸艦の方に飛来するミサイル。しかしそれらは船に届く前に撃墜される)
        (それを行ったのは転移門より出現した小型の龍。先ほどまではキサラが身につけていたアーマーの集合体)
        (この龍が翼に設えられたレールガンをもってミサイルを迎撃したのだ)
        ぐえー!
        (まあ、爆風に煽られた雛子はデッキの上を転がったが…)
        <<あー…ひなこちゃんを痛めつけるなんて…これはゆるせんなぁ〜?>>
        (シールドビットの縁に立ち、キサラはなんでか世紀末な悪役っぽく言う)
        <<てわけで、そろそろガチめに行きましょうか!>>
        (キサラはそのままシールドビットから真上へと高く高く跳躍)
        (同時に揚陸艦上の龍が姿を消す)
        (そしてキサラを負って飛来した爆弾と散弾がかち合い、空中で誘爆を起こせば――)
        (もうもうと上がるその黒煙の中から、龍人と化したキサラが飛び出してくる!)
        <<さーあ、今度はこっちの番よ、おふたりさん>>
        (黒い龍のアーマーを身に纏ったキサラは、それまでとは比べ物にならない機動性を獲得)
        <<燃え尽きなさい。ドラゴンファイアー!>>(瞬く間にハイドランジアの真上へ飛来するや、両腕から炎を噴き付け)
        (同時に長い尾を振るう。尾の先端のブレードで、頭部…)
        (そこに設置されたカメラアイを叩き割らんと!)
        -- 雛子 2023-11-04 (土) 23:57:58
      • 「守ったな、例の龍だ」「逆に言えばそれだけか?まだ射程内、兎にも角にも艦を引き釣り降ろす」
        (回り込む軌道からAGハイドランジアの直上へと移るキサラ、それに対しこちらはSP1:AoE予測システムを起動、彼女の攻撃起動と発生タイミングがもろ判りとなって)
        「視界狙い!」「スフィアアーマー!!」(火炎放射を目くらましに尾の一撃でカメラアイを狙うキサラ、それに対しAGハイドランジアの粒子ビームシールドを展開する事で弾いて返し・・・)
        「主導権はやらーーーーん!!」「SP2起動!!」
        (次の瞬間、場にいる全てのソウルマスターの目の前にマイクと連打ボタンが表示される)
        (それはマイクに向かって叫ぶほどに、ボタンを連打するほどにソウルユニットにバフをかける特殊機能・・・まぁ戦っているのはアニィ=カティとヒナ・キサラだけなので、この場にいる大量の観客にとっては意味のないものだが)
        「っしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!(カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ)」
        (叫び、ボタンを打ちまくる、直後AGハイドランジアの機動性、運動性能が規格外に跳ね上がり・・・シールドに衝突したキサラを逆に空へと押し上げんとする)
        (同時、キサラが逆に利用したあのシールドビットが・・・足場として飛び上がった後も回り込むように追従していたシールドビットが背後から強襲、抑えつける様にして拘束しようとする) -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 00:34:39
      • <<そういえばアンタ達も片割れはAIだったわね>>
        (予測演算による補助。狙いを予測されビームシールドに跳ね返された火炎にちょっと炙られた)
        <<あっちっち。こっちもクロックを…>>
        (アップするかどうか迷う。ハイドランジアのSP技とは違い、キサラのそれはハードチートの類だ。しかも法に触れる)
        (そんな逡巡を突いてハイドランジアの支援SPが発動されてしまう)
        んー?なんかボタンとかでたよー。何これ押していいの?
        (キサラが応答する前にマイクがボタンを押す音を拾った。1秒の躊躇いもなく押したようだ)
        (もしこれが自爆スイッチの付与かなにかであれば、この時点でアニィ=カティが勝っていただろう)
        <<あーあれか。ひなこちゃん、そのボタンを連射してなんか叫ぶのよ>>
        叫ぶ?叫ぶってなにを?
        <<なんでもいいわ。ほら、好きなものとかしたい事とか、なんでもいいのよ>>
        (キサラがそう言った次の瞬間)
        スパイシーダブルチーズバーガー!!
        (大音量と共に、カチカチとボタンを押す音がドミノシティに響き渡る)
        <<わわっと?>>
        (急激に出力を増したハイドランジアのビームシールドに押され、キサラは上空へ)
        (その背後からシールドビットが再び迫りくるが)
        <<せいっ!>>
        (そのままバック転びしながらビームエンゲツブレードを装備、ビーム展開と同時にシールドビットを両断する)
        (そう、こちらも機体性能が跳ねあがったのだ!)
        <<この程度じゃあひなこちゃんをまかせられな>>
        さわぁぁぁぁくりぃぃぃぃむおにおおおおおおん!!!!
        <<――たちには肉体のほう、ポピーちゃ>>
        パパのバカあああああああああああああ!!11!!1!
        <<…う、うるさすぎる!>>
        (アニィ=カティに挑発的な言葉を投げ付けようとするも、トンチキなSP技に阻まれてしまう)
        <<まったくもう。こまったものだわ…!>>
        (ビームエンゲツブレードを構え直すや、背のドラゴンウイング6枚を分離)
        (ドラゴンウイング6枚はハイドランジアを包囲する様に配置。6方向からの射撃で上以外への逃げ道を塞ぎ)
        (その真上から偃月刀を構えて突撃する)
        (ハイドランジアには動きの先読みがある。しかしアニィとカティのそれは口頭で伝えているはず)
        (そのタイムラグを狙う。真っ直ぐ突っ込む、その動きを予測させハイドランジアが反応を見せた瞬間に)
        <<どうかしら!>>
        (偃月刀を手放し、両腕を伸ばす。ハイドランジアの装甲に牙を立てるために!)
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 00:58:29
  • めっちゃ混んでる通行人席
    • テストプレイってこれでおわりかー?
      (ダンスバトル。それはそれで見どころはあったが)
      (ストーリーミッションの締め、そのテストとしては何とも違和感が残るものだ)
      (いや、違和感はそれだけではない。あまりにも人間的なイベントボスの挙動)
      (公式イベントボスが、他社製品であるリリィフレームを連れていること)
      (そして、データ奪取によりリアルへの影響を受けている者がいるという事――)
      (それらを誤魔化し、テストプレイでした!とするには)
      (「らしさ」が足りていない)
      (多くの観衆に、99.99999%以上のプレイヤーにとって、異常を疑う余地はないとしても…)
      -- 2023-11-04 (土) 21:47:08
      • ……いや、まだテストプレイは終わらんはずじゃ(そうして、今となっては見慣れた、しかし異形とも取れるような機体を見る)
        (配信を行っている者が何者か、思考する。雛子の事をよく知っており、高度な技術を持つ、誰か。それはもしや堂仁から聞いた…)
        さあ、まだイベントは終わっちゃおらんぞ。刮目して見ちゃれ!(…少し迷ったが、これがイベントである事を強調するセリフを観衆に述べる)
        (意図はまだわからない。が、それでも。今は、乗ろう、その何者かに) -- クルチ 2023-11-04 (土) 21:58:54
      • <<気にすんな。オレが巻いた種さ>>
        (人間には聞きとれない領域の音で、そんな囁きがこの場に流れた)
        -- 2023-11-04 (土) 22:11:35
      • …(サングラスを調整する)どいつもこいつも真面目だね、思惑なんてどうでもいい、ただただ戦う、そんなもんでいいじゃないか -- ??? 2023-11-04 (土) 22:21:26
      • (ふ、と空を仰いだ。少女の人でない部分、仮想脳神経組織に僅かなパルス。何か、風のざわめきのような何かを聞いた気がして)
        ……気の所為かの(微かなその感覚は一旦忘れ…)…なるほどの。アニィたちはそんな事を考えちゅうてたか。そして…(彼女たちは…やる気だ。銃を見て、ごくりと喉を鳴らした)
        (そうして、背の高い男の姿の言葉には)結局…ここも現実の一部ちゅうことかもの。なんだかんだ余計なモンはくっついてきよるのかもしれん(なんて苦笑を浮かべた) -- クルチ 2023-11-04 (土) 22:28:25
      • この街に集うのは、ただただ戦うのに飽きちまったイカレ共さ。
        (ホリブル乗りのおっさんアバター。リスポーンして戻ってきたユカパパがサングラス男の呟きに答える)
        (今度は流れ弾で死なない様に愛機に乗った状態で)
        勝った、負けた、それだけじゃあもう勃たねえのさ。
        -- 2023-11-04 (土) 22:31:49
      • 分からんでもないが…もっと気楽に楽しめばいいのさ、結局切った張ったはそんなモンだ
        そんなもんかね、俺はこの歳になってもまだガキみたいに勝った負けた俺が最強が大好きだから分からんよ
        (だからこそアニィ達の判断は好ましい、ただ徹底的に戦う。実にシンプルだ。)始まったか、相手の動きを妨げる装備だな -- ??? 2023-11-04 (土) 22:46:03
      • 遊びだから真剣にやるし、真剣だから遊びじゃなくなる……なんてね。でも依存症レベルは医者に行った方が良いねぇ(くつくつと笑う彩度設定が壊れたような色の女)
        うん、見事なサテライトだ。ああいうの得意だよねぇあの子ら。 -- ハカセ 2023-11-04 (土) 22:50:42
      • たたない?なにが?(と、ユカパパの若干下品な物言いに気付かないはてな顔を浮かべつつも)
        (その風貌、物言い。ああ、この人が、と思う)なんじゃ、ワシの知っとる大人もそれ好きじゃぞ。90越えの爺さんでもの(くつくつ笑う)
        …む、ありゃあ…キサラが小さい時の事を想定した装備がか…?逆に当てやすいかもしらんが…(痛手にはなりづらいな、と思う) -- クルチ 2023-11-04 (土) 22:52:53
      • ん?(なんか聞いた事ある声。白黒モノトーンの女見る。あ、目赤い。いやそれより…)まさかおんしゃあ、ハカセか…?(ちょっとびっくり) -- クルチ 2023-11-04 (土) 22:58:41
      • まあ誰も強制はしねえさ。
        「負けてもいい戦いなんてヌルすぎるぜ」
        こう感じた奴だけがここで戦えばいい。そうすりゃ楽しめる。いつか、破滅する時までは。
        (ユカパパはちょっと気取った言い方で笑うも、ATに閉じこもっているので格好はつかなかった!)
        つーかキサラも久々に見たな。ヒナヒナはなんでイベントボスなんかやってんだ…?
        アイツは普通のプレイヤーだったはずだが。
        (ドミノシティの常連は、データを奪われる前の雛子とキサラをよく知っている。何度も決闘もした)
        (だからこそ、今の二人はどうなってんだ?と首を傾げるのだった)
        -- 2023-11-04 (土) 23:08:12
      • まあ、当然仕込みはそれだけじゃないだろうねぇ……やーやー、ハカセお姉さんだよぉ(おおよそ人間味の薄い顔の癖してクルチに向けてにこーっと柔和な笑み) -- ハカセ 2023-11-04 (土) 23:09:02
      • 依存症。まあここに居る奴らは大半がそうだホーイ
        (ハカセの言葉に答えるのは白龍。彼も今日ここで決闘を演じた決闘者のひとりだ)
        (ここ、というのがこのイベントか、ドミノシティか、はたまたHRBGそのものかは…わからない)
        -- 2023-11-04 (土) 23:11:22
      • 少し前に脳の医者に掛かったがそれでも治らん、俺やあいつ等…この場に居る連中の習性みたいなもんさ
        きっと死んでも治らないだろう(そんな事を呟けばキサラのその戦闘方法にピューッと口笛を吹く)炸薬は足元狙いで撃つべきだったな
        ああいう手合はサイズよりも判断力が一番の問題だ、であればどんな計算でも避けられん答えを渡すに限る -- ??? 2023-11-04 (土) 23:12:06
      • (キサラの様子は余裕、といった風情だ。それはそうだろう、あの手の兵装への経験値は高い事は想像に難くない)
        …アニィらは何を考えちょる…?(いつか聞いた、彼女たちの武器。それには相応しくない戦い方だ。少なくとも、今は)
        あー……なんじゃ、なんか色々あったんじゃよ、色々。あやつは実際強いき、ボスにも相応しかろ?
        (と、ユカパパには怪しいフォローを入れておく。恐らくは、だが、雛子がボスでなければならない何かがある、と思い)
        やっぱりハカセじゃったか……想像とちくと違ったのう。ワシャ眼鏡にそばかすの、ボサボサ頭ーなんてのを想像しておった。
        じゃが…なんぞ黒いのに笑い方は似とるな(なんてその笑みを見て微笑む) -- クルチ 2023-11-04 (土) 23:20:47
      • ま、物理的に取り除けるものじゃないからねぇ(倫理的な意味で)お、上手いなぁ。
        (サイズ差があっても戦い方はあるというのはウリ文句の一つではあるが、それを実践するのはそう容易い事ではない。)
        (楽と言えば聞こえが悪いが、同サイズ戦の方が気にする要素が減るのは確かだ)
        (そういう意味では)そそ、ボスの器としては十分。ははは、流石に人前に出るんだからちょっとは整えてくるさぁ(ちなみに黒ニットの上に白衣を着ている)
        あの子──レベッカに笑い方を教えたのは私だからねぇ(と言って微笑みにもう一度微笑みを返す) -- ハカセ 2023-11-04 (土) 23:24:58
      • まーな、ここの常連でもヒナヒナには毎日毎日決闘を挑まれ続けて辟易してたくらいだ。
        少なくとも1日10戦はしてただろうなアイツら。…まあ今日は更に多い様だが。
        (そういうユカパパもまたデータテイカーの被害者であり、今日ここで決闘をした1人)
        (まあATに拘るあまり空中戦に対応できずにあっさりと敗退したのだが)
        -- 2023-11-04 (土) 23:25:07
      • ああ、そういうのもアリなのかあの子は(ハンドミサイルが放たれる直前ボソリと呟く、まるで先が見えているかのように)
        とはいえ相手はリリィフレームだ、ナリは小さくともその自律思考の性能は他とは比べ物にならん
        仕留めるなら一気にだ、手札の準備は大丈夫か?随分気にしていたもんな -- ??? 2023-11-04 (土) 23:37:49
      • …む!アニィが仕掛けよった!(それはシールドビットによる轢撃でもなく、数多くの弾幕そのものでもない)
        (ミサイルの約半分。それが揚陸艦へと向かっていく事に、だ。無論、それはルール違反でもなんでもない)
        (HRBGでの通常バトルでも瑕疵なく、決闘前の取り決めにおいてもそんな点は合意を形成していない部分)
        流石じゃのう…!(これが、彼女達の武器。思わず笑みが漏れる。盾と弾幕で抑えられているキサラは、そしてヒナはどう動くか)
        (そして、白衣を着たハカセには)お、そいつはよく似合っちょるな。かかっ!そこはイメージ通りじゃ!
        (そうしてスカパパの言葉には、目を細める。辟易していた、そんな状況では、決闘の相手にも事欠いていたろう)
        …なら、今はめいっぱい楽しんでくれるとえいんじゃがのう…(そして思うのは、配信のこと)
        (何者かではなく、本物の運営が目を着けてしまえば何かしらの制裁があるだろう。その前に、と思い…)
        (ふと、思った。運営、が、と。イベント。ボス。テストプレイ。何かが繋がりそうで。うぬぅ、と唸った) -- クルチ 2023-11-04 (土) 23:47:44
      • あー結構忘れがちだよねぇ、ダイレクトアタック(くつくつと楽しげに笑って)まあその備えもあって艦に乗ってるんだろうけど。
        ん、ありがと。そうだねぇ……目一杯楽しんで欲しいねぇ(そしてその姿を見せたい……否、見るべき相手が居るよね、と思う) -- ハカセ 2023-11-04 (土) 23:51:27
      • クルチが気にしている様に、この戦いもまた公式チャンネルで生配信されている。
        (その画像はけっこうな望遠。倍率や角度を映像から計る事ができる者なら撮影者を発見する事もできるだろう)
        (ジェノサイフルバーストで灰燼と化したドミノシティ中央部のさらにすこし外側。立ち並ぶビルの中でもひときわ高い建物の屋上に)
        (おおきなカメラを肩に担いだネコミミメイドがいる事に)
        -- 2023-11-05 (日) 00:05:48
      • あのアーマーはもともと俺のグレールなんだチョー!
        (そんな公式配信に映っているのが嬉しいのか、白龍はキサラを指さし自慢げに言った)
        -- 2023-11-05 (日) 00:07:33
      • 耳が痛いな、それで昔痛い目を味わったんだよ(マスター狙いに関してそんな事を笑って言いながらも装備が変われば興味深げな様子だ)
        共用なのか、まあそりゃそうか。さて対処出来るかな?炎使いお得意の炎で隠しての物理攻撃だ、初見だと案外厄介だぜ
        (一方でカメラに関しては特に言及しない、その角度から何処に居るか、持ち主のサイズまで理解は出来るが今回の自分はあくまでM・Mの監視目的だったからだ) -- ??? 2023-11-05 (日) 00:18:14
      • ……痛い目合わせた方が酒に酔いよるといつもその話を武勇伝のごた語るぞー…(とサングラスの男へ意地悪そうに言いつつ)
        ぬ、ヒナもさるもんじゃ。的確に対処しよる(あれは巨大ユニットの腕を召喚した時の門か、とそれを見て)
        じゃが…吹っ飛んだのう…これでしばらくはヒナもキサラをサポート出来なくなるじゃろうが…(むう、と鎧を纏ったキサラ、その運動性能に唸った)
        (そうして視界の端に出しっぱなしにしていた配信映像にも、その映像は映る。視点は煽り視点だ。地上から撮っているのだろう。だが…)
        ……ん?視点が、高い?(地上の自分たちよりそれは高い。僅かな差ではなく、結構な高低差がある。ということは…)
        (辺りを見回す。これだけの高低差が在るということは…。じぃ、とビル郡を見やる。少女の視力はリアルでは低いが、ゲーム内では補正済みだ)
        見つけた…!(そうして猫耳メイドを見つける。合わせて即座に該当座標へオープン通信)『……おんしが、配信者じゃな』(そんな言葉を放った) -- クルチ 2023-11-05 (日) 00:22:20
      • <<おや、こちらを見付けましたか>>
        <<ですがお気になさらず。撮影中です。そして配信は運営の方が行っています>>
        (クルチの通信に対し、落ち着いた声が小さく帰ってくる)
        (特に慌てる様子はない。撮影していて当然、と言った感じだ)
        -- 2023-11-05 (日) 00:27:17
      • 堂仁の知り合いか、ハッ次は正面から負かしてやるから掛かってこいと伝えておいてくれよ
        ん?へえチーム用なのか、いや二人組だからチーム用を割り当ててるってとこか(自分の前に現れたそれを何となくポチリと押す)
        やるじゃないか、ユニークな機能と良く噛み合ってる。とはいえ出力差を埋めてくる相手とも当然戦闘経験はあるんだろう?
        どんどん追い詰めていかないとな、とはいえ罠に追い込む程猟師の危険度も上がるもんだ -- ??? 2023-11-05 (日) 00:49:06
      • (ボタンとマイクが出てきた。折角なのでポチポチポチと連打)気になさらずって気になるっちゅうんじゃーー!!!(ついでに叫ぶ。別に怒りを込めている訳ではない。念のため)
        (落ち着いた様子の相手には、むしろ納得がいった。これだけのことをしているのだ、その度胸は並大抵ではあるまい)
        ……ふう。『この際、こっちとしても配信を止めちゅうつもりはなか。ただ聞かせい。一つだけでえい』(そうして、朧気な思考がまとまりきらずとも)
        『おんしが行っちゅう、こん配信は、ヒナとキサラのためになるモンがか?』(どうにかまとめ上げ、そんな一言だけを言った) -- クルチ 2023-11-05 (日) 00:50:04
      • <<はい。あの二人と、この世界を守るための行為です>>
        (クルチの質問にははっきりと、しかし指向性を持たせた音声で答えが返ってくる)
        -- 2023-11-05 (日) 01:05:15
      • (少女の叫びを聞いた男は自分の頭に手をやる)…分からんね、俺は未だに恋人も居ないやもめだが…
        子供の健康は親にとって第一だろうに(かつて自意識を取り戻した瞬間とその時見た家族の顔を思い出したのか静かに呟く)
        叫べ叫べ、腹の底からな。言葉にしなけりゃ解決しない事もある、解決をしなくても少しはスッキリするぞ
        ん…来たな、掴まれると相当苦労するぞ。恐らく一撃で決める威力で来るだろうからな -- ??? 2023-11-05 (日) 01:10:52
      • (断言。迷いもまったくない。別に声色で嘘を発見するような技術があるわけではないが……少女はそれを信じた)
        (自慢ではないが、自分の直感と、それを信じ込むことには自信がある。だから、その声を信じた)
        『なら、よか。おんしの邪魔はせん。じゃが…一応言うておく。………その企み、しくるこたなく、やりきれい』
        (結びの言葉を言う時だけは、低く低く、闘志さえ込めて。あの二人に、より良き未来があることを祈って)
        『なんぞやらかしてみぃ、そんときゃワシのゲンコを…』(と言っていたら、ヒナの超絶大音量が響き)
        うおおお!?うるさかぁ阿呆ヒナーーーーー!!!!(届くかは別として叫び返した。あ、やっぱり父親に不満あるんだ、なんて思いつつ)
        (はぁ、とため息をつきつつ)『まあうん、んなトコじゃ』(毒気を抜かれたのでグラサン男がボタン押してる様を見る)
        ……おんし聞いてる話じゃとそういうの押さななそーじゃったんじゃがなー。堂仁さんの中で美化されとるんかのー。
        ま、その言葉は伝えとくき…首が回らんくて挑む暇もなか泣きそうな顔すると思うがの(にしし、と笑った) -- クルチ 2023-11-05 (日) 01:22:27
      • っははは!そうそう、思いっきり叫ぶと良いよぉ。パパはそんな声、聞いた事無いだろうからねぇ、きっと吃驚するよ!
        (ボタンはノリでドドドドドズバババロロロダダドムゥとダンスなレボリューション気味にステップで踏みながら)ボタンって押したくなる不思議な魅力があるよね……
        あ、いざとなったら私も手伝う用意があるよぉって伝えといて(虚空に向かってなんとなく言ってみる) -- ハカセ 2023-11-05 (日) 04:00:40
      • (撮影者はもう、自らに気付いた者達の声には言葉を返さない)
        (自分の、自分の主の策が必ず成功するとは限らない)
        (失敗した時にはとんでもない事件になる。その際、会話相手を巻き込んでしまわないためだ)
        (そして失敗する可能性、その懸念は今、決闘をしている出演者達にある)
        (芝居がかった台詞回し、立ち回りを見せるキサラはおそらく配信側の意図に勘付いている)
        (対するアニィ=カティは只管に勝ちを目指している印象だ。それでいい、ボスキャラに挑む者なのだから)
        (問題は双子の珍妙なSP技が、雛子の感情を激発させてしまった事だ)
        (あまりにも人間的、あまりにも私情まるだしなその叫びは)
        (決闘を、配信を見る者達に、これがイベントである事への疑念を起こしかねない…)
        <<そうなる前に…>>
        (再び、決闘のバトルそのものが目を惹く展開になる事を)
        (謎の撮影者は願うほかなかった)
        -- 2023-11-05 (日) 15:21:30
  • FINAL DUEL - FINAL PHASE
    • 「うぉうっさ・・・」「負けるかよぉぉぉぉお!!(カチカチカチカチカチカチカチカチカチ)」「ビットが斬られたな・・・でも・・・」
      (明らかに規格外の声量、聴力の調整をしてたのだから声量の調整も自在という事か)「でーもー!こっちにもあるんだよぉ!!」(背中合わせの複座にいるソルトがインベントリから二つのアイテムを取り出す・・・一つは装着型の拡声器だ、搭乗者のソルトの口元にかぽっと付けて)
      「じょうとぉぉぉぉぉぉ!!!」(アニィ=カティのシャウトがドミノシティに響き渡る)
      (そして耳栓をつけつつ後ろからささっと渡すもう一つは・・・)「恐ろしい物を見せてやる」(定規だ、それもただの定規じゃないぞ?ド級の定規、鉄の定規だ!)
      「その調子だヒナぁ!お前の魂を聞かせろぉぉ!!」
      「ふぉぉっぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!(ビーンビーンビーンビーンビーン…)
      (『攻撃予測はAIが行い、口頭で操縦者に教えている』・・・そう読んだキサラだが、実際はソウルユニットが発生させようとしている武器の当たり判定を早めに画面に表示させているだけだ・・・そして)「・・・行ってみようか」(コックピットにぶら下がるドリームキャッチャーを見てにっと笑った)

      (複数の事が同時に起こった)

      (1つはドラゴンウィングによる6方向からの射撃、AGハイドランジアには上方にしか逃げ場がない)
      (1つはキサラのだまし討ち、偃月刀から手を離し、両腕を伸ばしての咬撃狙い)
      「〜♪(ぽちっ)」(1つは爆発、先ほど斬りはらったシールドビットが今更のように炸裂する、伸びたキサラの腕が強烈な閃光と衝撃波に呑まれる)
      (そして最後の1つ・・・大爆発の噴煙の中、伸ばした腕が何かに食らいつき・・・何かに掴まれる)

      (伸びてくる龍の顎、それを腕に咬ませる)
      (キサラは『固い』と感じる事だろう、防御を無視する筈の牙が、思うように通らない筈だ)「耐性は防御値とは別計算だ、勿論これにもバフが乗り、威力上昇も相殺される」
      (まるで待ち構えていたかのように両前足のレーザークロ―を振り上げ、逆に喰いつかせた・・・それは不意を打たれた人間にしては、明らかに早すぎる反応)
      「ははははははははははははははははははははははつーかまーえたぁぁぁ!!!!!(ビーンビーンビーンビーンビーン…)
      (腰部回転機構を全開、下半身がぐるぐる回転し、キサラを伸びた腕ごと振り回す)
      (いかにバフが乗っていようと0.1tのリリィフレームが90tのAGハイドランジアを押し返すのは難しい事だろう、そのまま全速力で飛翔し、ビルに叩きつけ、大地ですりつぶす・・・勿論その間もバルカンによる掃射は続いて) -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 15:36:19
      • <<うるさいのが増えたわね!>>
        (今度はすぐ近くからの大音量。ドラゴンアーマーが耳を覆っていなければ、それだけでフラフラになったかもしれない)
        <<そんでもって…かかったわね>>
        (ぐーんと伸びた蛇腹腕。そこが狙われる事はわかっていた。誰だってそうする、キサラだってそうする)
        (しかもクルチ戦で伸びた腕がかえってウィークポイントになる事は見られているのだから)
        (なのでキサラは蛇腹腕を、両腕のドラゴンヘッドを捨て駒とした)
        <<ところで、ちょっと聞きたいんだけどアンタ達さ>>
        (言いながら両腕のアーマーをパージ)
        (ハイドランジアが豪快に振り回し、叩きつける龍の腕はしかしキサラとは繋がっていない!)
        (キサラ自身は飛翔したハイドランジアの肩の上に降り立った)
        <<…ポピーちゃんは、どうしたのよ?>>
        (アニィ=カティにとってはポピーのための決闘、そう言いながらポピーの姿がまったく見えない)
        (そこが気になっていた。なのでそれを問いながらキサラは)
        (バルカンが自分に向く中、両の掌でハイドランジアにぺたりと触れる)
        (これが龍の腕を捨てたもうひとつの理由。ドラゴンヘッド装着状態では使えないキサラのSP技)
        <<ダブル・インパクト――>>
        <<ブレイカァァァァァーッ!!>>
        (ブブンッ!一瞬の機動音の後、掌の接触面からハイドランジアに超振動が打ち込まれる)
        (第3世代リリィフレームに搭載された実物の超振動破砕装置。それを用いたキサラの必殺技だ)
        (発振された振動波は接触面の装甲を瞬く間に原子の塵と化し、更に内部へと伝わっていく)
        <<今のアタシの超振動の威力は6000!両手同時発動で50%アップの9000!>>
        <<アンタ達のバフによる効果を加えて更に2倍の――18000よ!!>>
        (耐性による減衰を加味したとしても、並の機体5機以上を撃破しえる威力――)
        (その力を、いったい誰向けになのか、口頭で解説しながらの発動だ)
        (そしてこのアホ火力と化した超振動は、キサラが掌を着けている限り)
        (ハイドランジアを分子分解しながら全身へ伝播していく。装甲、内部フレーム、装着した火器はもちろん、コア、コクピット、パイロットにすら!)
        (一方、キサラも脚を止めているため、散弾の連射に晒される)
        (ドラゴンアーマーを身に着けたキサラの防御・耐久はスーパーロボット級だが直撃を受ければ無傷というわけにはいかない)
        (アーマーが罅割れ、むき出しになった腕や腹に穴が穿たれるがキサラは発振を止めない!)
        (それどころか、そのまま2発目のダブルインパクトブレイカーを打ち込まんとする)

        (しかしその時――)
        ヒナだって!
        ヒナだって生きたいんだからああああああああああ!!!!!!!!

        (絶叫、としか言い様のない声が響き渡った)
        (キサラがびくっと身を震わせ、その動きが一瞬止まった)
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 16:26:50
      • 「いるよそこにぃ!!!(ビーンビーンビーンビーンビーン…)(顎で観客の方を示し・・・)「・・・うん?」
        (横を見た時に肩に乗ってるキサラを見つける)
        「あらまぁぁ!?(ビーンビーンビーンビーンビーン…)「こりゃぁまずい!」
        (その必殺技はケントゥリオとの戦闘で見ていた)「あれが来るぞ!正念場だ!」「にゅぅぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!(ビーンビーンビーンビーンビーン…)
        (キサラがダメージを与える先から、HPがどんどん上昇していく・・・防御や耐性だけじゃない耐久値までもがバフの圏内、視覚的には崩壊していく先から機械が増殖し、生えて伸びてくる中々キモい光景)
        (だが、機械を伝導し、中のパイロットにまで響いてくるとなれば限界は見えてくる・・・)
        「げひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!(ビーンビーンビーンビーンビーン…)(・・・筈だ、まともな人の体であれば明らかに動けなくなる損傷の中、ソルトは連打を辞めない・・・ハイになっているのか、あるいはまだ何か仕掛けがあるのか)
        (それにも限界はある筈だ、仮にAIであってもアバター耐久値に限界がある事に変わりはない・・・)「限界だ!やるぞ!」
        (キサラがヒナの絶叫に驚き、その動きを止めたのと同時)「生きたいなら覚えとけ!他人が作ったシステムに何も考えずに乗っかるとなぁ・・・こういう事があんだよぉ」
        (『フィジカルブースト』の機能は、ソウルマスターの連打や叫びの力でソウルコアを強化する事・・・「誰の」ソウルコアかは、どこにも明記されていない)
        (ぺちっとスイッチを切り替える・・・ドミノシティ全土にいるマスターたちの戯れの連打、ざわめき、面白半分の歓声もヒナの魂の叫びも、その全ての力がAGハイドランジアに徴収される)
        (瞬間、AGハイドランジアがおかしな軌道を取る、キャラクターの位置情報の移動速度に描写が追い付かない、キャラがAGハイドランジアを確認した時には、とっくに移動は完了している・・・衝撃波をまき散らしながらジグザグの軌道を取り・・・)
        「「ひーーーーっはーーー!!(ビーンビーンビーンビーンビーン…)」」
        (その勢いのままキサラの真上を取ったかと思えば、次の瞬間には地面まで突撃、押しつぶしにかかる)

        (ついでに)「チェックメイト」(射撃武器主体のAGハイドランジアが、なぜわざわざタックルを行ったのか?マスターキル狙いを示唆していながら何故揚陸艦の方ではなく上空に飛んだのか?偃月刀で両断したシールドビットが、何故後から爆発したのか?数を活かし多角的な運用の出来るビットが、何故一つしか姿を現さなかったのか?)
        (上空へ向かい、その後ドミノシティを駆け巡った・・・そうする事でヒナやキサラの意識を逸らし、低空を飛翔して揚陸艦に近づくシールドビットの存在を隠匿したのだ)
        (ヒナの元に二つのシールドビットが辿り着く。ビットには爆弾が仕掛けてあった・・・手元の赤いスイッチでいつでも揚陸艦ごとヒナを吹っ飛ばせる、何ならそのまま潰したっていい) -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 20:00:21
      • (インパクトブレイカーに対抗する方法はいくつか存在する)
        (まず同じ周波数の振動をぶつけ相殺する方法。第3世代リリィ同士のバトルではこれが発生しがちだ)
        (次に振動の伝播を遮断する方法。つまり発生部位の切除。どの機体でも出来る、しかし損傷覚悟の対策)
        (そして回復。分解される傍から再生回復する対策だ)
        (もっともこれは必殺技で即死しないだけの耐久と、再生という特殊能力が必要になるが――)
        (ともあれ、アニィ=カティはこの第3の対抗策を実演してみせたのである!)
        (しかしそれは更なる消耗をパイロットに強いる事になった)
        (ダメージと再生のレースであれば、ダメージに分がある。同じだけのバフを得ているが故に)
        <<…ひなこ、ちゃん……>>
        (しかしトドメの一撃は放たれない。キサラの視線は揚陸艦ドラゴンベースの方を向いている)
        (完全に注意が逸れた。アニィとカティのただ音が大きいだけの叫び声も、注意を呼び戻さないという点で有効だった)
        (気付いたのは、自分の視線をハイドランジアの影が覆ったその時)
        <<――しまっ>>
        (我を取り戻したキサラは慌てて状況確認と判断。真上にハイドランジア。ビットの内2枚がドラゴンベースへ)
        (自分に残る武装はドラゴンウイングのみ。対応できるのは――)
        <<…行け!>>
        (アポートゲートを開き、全ドラゴンウイングを背から切り離す)
        (それは空間を超え、揚陸艦のデッキへ。2枚のシールドに対しそれぞれ2枚のウイングが体当たりを慣行)
        (そしてキサラ自身は――)
        <<間に合わないわね、これは>>
        (ドラゴンウイングはビットであると同時に推力の源である)
        (それを切り離せば、機動性はガタ落ち。ハイドランジアの体当たりを回避しきる事はできない)
        (残された手段としては巨大化し、サイズ補正を高めつつ受け止めるか)
        (反対に小さくなり、ハイドランジアの機体の隙間から内部に乗り込む事――)

        (しかしキサラはそれをしなかった)
        <<――でも、これでいいのよね。ひなこちゃんには>>
        <<ポピーちゃんにもおやつをあげないと>>
        (そう言って目を閉じ――)
        (ハイドランジアの巨体に圧し潰された)
        (リリィ・キサラHP0。ハイランドジアの勝利である)
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 20:35:43
      • 「一手足りん、破壊範囲内だ。三枚目の存在にも気づかなかったなー?」「ぜー…はー…ぜー…どみ・・の・・・も・・・」「ドミノシティ全域に仕込んだ方を使ってもいいぞ?」(足元を見て)「・・・」
        (二人して小さく首を振り、押しつぶしたキサラから離れてあげると降り立つ)
        「おーい」「すっきりしたかー?」 -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 20:46:08
      • <<あいたたたた…!もう1枚が無いのは分かっていたわ>>
        <<だからこっちも2枚残しで、ていうか黒雛戦でアタシも使った手よ>>
        <<まあでも、楽しかったわ。ひなこちゃんの本音も聞けたしね>>
        <<だからありがとうと言っておくわ>>
        <<…ねえ、ポピーちゃん>>
        (大破状態。座り込んだまま言い返すキサラの元に、同じく大破状態のままのホワイトポピーがやってくる)
        <<…ざら……>>
        (言いかけてポピーは言葉を止め)
        <<…きさら、ひなはいきる>>
        (言い直した。それを聞いてキサラは目を丸くして驚くも)
        <<そうね、生きれるだけ生きて、楽しいことを探すといいわ>>
        (それがほんの僅かな時間だとしても)
        (そこが病院の中に限られたとしても)
        (そこに自分が居ないとしても)
        (この選択が正しいのかどうか、キサラにはいまだ分からない)
        (ただ、雛子自身が望むのであれば、キサラはそのために出来る事をするだけだ)
        (リリィフレームは、そのために存在しているのだから)
        <<…さて、賭けの件だけど、流石にここでやるのはマズいわね>>
        <<ドラゴンベースに行きましょ。アタシ達を運んでちょうだい。自分じゃ歩く事しかできないわ>>
        (双子にそう告げ、キサラは揚陸艦を指さす)
        (芥雛子。人間の意識と一体となったAIの待つそこを)
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 20:59:32
      • 「(ふひひ)負けず嫌いめ」「ほら、乗れよ(AGハイドランジアの手を下げてキサラとポピーを乗せてあげる)」
        (ふわーっと飛んでドラゴンベースなる揚陸艦まで移動して) -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 21:05:56
      • <<べっつにー。やろうと思えばまだやれたしー>>
        (ツーンと口を尖らすキサラ。勝敗は別としてそれ自体は本当の事でもある)
        (しかしそうする意味はなかった。雛子本人の意思が聞けた時点でこの決闘の本題――)
        (芥雛子の、そして雛子の幸せのありかは何処なのか。その勝負はついたからだ)
        (更に言えば、その勝負はクルチとの決闘の時点でついていたのかも知れない)
        (ハイランドジアの掌に載り、ポピーを引っ張りあげ、運ばれながらキサラはそう思う)
        (クルチとの戦いの中、雛子は決闘、HRBG以外のものに興味を抱き――)
        (そしてM・Mとの戦いの中で、スリル以外の楽しさがある事を知った)
        (その時点で…)

        (宇宙揚陸艦ドラゴンベース。ファーストグレールの主人公達の母艦を天馬型から飛竜型に改装したもの)
        (その竜の前脚にあたるMS発着デッキに着けば、雛子が手を振って皆を出迎える)
        あー、これで三連敗だよー。ごめんねキサラ、ヒナが足引っ張っちゃったねー。
        <<別にいいわ。ひなこちゃんが無事ならそれで>>
        (キサラは雛子が艦内に退避しなかった理由は聞かない。聞くまでもないからだ)
        ポピーちゃんもおひさー。これからヒナたちはひとつになるんだよ。
        (そうだよね?とアニィ=カティの方へ雛子は確認する)
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 21:19:43
      • 「「・・・」」(雛子の意思が聞けたことそれでキサラが満足した事、それだけでフィジカルブーストを作った甲斐があったと思う)
        (二人のこの先は苦難に溢れている事だろうが…それは今杞憂しても栓のない事・・・道は定めた、泣いても笑っても進む他ない)
        「あぁ、それで間違いない」「(決闘をした者の礼儀としてその経過を見守る)」 -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 21:27:56
      • それじゃ、ヒナのデータを返すね。自分で自分のデータを自分に返すってなんか変な感じだけど。
        えーとまず、ポピーちゃんのデータを貰うね。ポピーちゃんも芥雛子から分離した存在だし、ちゃんとくっつけないと。
        <<…かことみらいのかまたがひとつに>>
        (わからないネタを口にするポピーに、雛子はうn!?と首を傾げるも)
        (そのままデータをスキャン。そしてドレイン。ポピーは今度こそ本当にただの抜け殻になり、その場に崩れおちる)
        データ照合…記憶整合化。なんかへんなの混じってるけど、まあいいかー。
        (倒れたポピーを抱きとめて、いやまてまてって顔をするキサラ)
        …データ統合。再インストール開始…33%、80%…95%…コンプリート。
        ――終わったぜ。リアルの芥雛子の脳に全てのデータ、ここでの記憶を含めたデータを返却した。
        (雛子の口調が変わった。それは雛子の人格がデータテイカーから失われた事の証だ)
        (いや、人格ばかりではない。雛子の肉体、遺伝子データ等も失ったNPC、HRBG-NE-DC-MM0011は本来のモデルを再構築する)
        (芥雛子の姿が、ばらばらと解ける様に崩れ、改めて再構築されたもともとの姿は――)
        MMの型番が示す通り、ドミノシティのモブマスターである
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 21:44:25
      • 「変なの?え?大丈夫?」「えぇ〜」(見守る)
        (そして―データの移動が完了し、MM0011が本来の姿を取り戻せば)「「・・・・・・・・・・・・・・・なんか思ってたんと違う」」(えぇーって声を漏らす双子)
        「・・・雛子は・・どうだ?」「初めましてーとも違うな、挨拶に困るぜこれ」 -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 21:48:29
      • (MM-0011の容姿に関しては)
        <<ドミノシティのNPCなんてだいたいこんなもんよ?>>
        (キサラがフォローいれた)
        これで俺の役目も終わりだ。この先のヒナヒナの人生に幸あらんことを祈っている。
        <<ひなこちゃんは…どうかしらね。アタシ、確認しに行くわ>>
        <<アンタたちや、世話になったみんなにちゃんと挨拶したいけど…たぶんもう戻ってこれないから>>
        <<ここでお別れよ。バイバイアニィ=カティ。アンタ達もうまいこといくといいわね>>
        (そう言って軽く手を振ると、ログアウト。リリィ・キサラの姿はその場で姿が消える)
        (ややあって、意識のないホワイトポピーの体も同様に消える。ザラキちゃんアカウントの方からログアウト処理があったのだろう)
        (それは即ち、リアルの芥雛子へのデータ返還が上手くいった事を意味している)
        (もうザラキと、ホワイトポピー、雛子を取り戻すための偽りのマスターとユニットは不要となったのだ)
        -- 雛子 2023-11-05 (日) 22:01:18
      • 「うん・・・じゃぁな」「私たちに出来るのは此処までだ…げんきでなー」
        (「「ばいばい」」と二人して手を振って見送る)「・・・終わった?」「多分・・な?」「これからどうしようか?」「うーん…取り敢えずー・・・」
        ドミノシティ全域に仕込んだ爆弾を回収しないとなー」「あー・・・めんどうくせーなー・・・吹っ飛ばしちゃう?」「それも悪くないかもなー(手の中の赤いスイッチを見つめてた)」 -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 22:07:05
      • ところで、俺からもひとつ頼みがあるんだが――
        (雛子とキサラがこの世界から去った。その余韻が引いた頃にMM0011が双子に言う)
        …おろして。
        (雛子でなくなったMM0011に、ドラゴンベースの所有および操作権はないようだ)
        (すなわち、今頃、奪われたデータの数々は元の所有者に返っているのだろう)
        -- 2023-11-05 (日) 22:15:26
      • 「「・・・(養豚場の豚を見る様な目、人には優しいがNPCにはゲームプレイヤーらしい残酷さを垣間見させる双子だ)」」
        「この街の住人ならこういう時何するか決まってる筈だろー?(冷酷!)」「初手お願いとか風上にもおけんなー(非情!)」
        (でも今日は機嫌がよかった)「しょうがねーなー」「もー」(ちゃんと降ろしてあげるとせっせと野暮用を済ませにむかったとか) -- アニィ=カティ 2023-11-05 (日) 22:23:42
  • 見届ける者たち
    • (雛子の、半ば泣き声のような絶叫に辺りは静まりかえった)
      (それからざわめきが拡がっていく。その多くはアイツは何を言っているんだ?的な困惑である)
      -- 2023-11-05 (日) 17:13:03
      • <<…ざらき>>
        (そんなざわめきの中、ボロボロの白いアーマーとボディスーツを身に着けた少女が呟く)
        <<…いきて、いたい>>
        -- 2023-11-05 (日) 17:31:12
      • わはは、肉声じゃなくてもOKなんだ?しかもあの音からして定規で連射なんて懐かしいことしてるねぇ。
        おぉ、捕らえた……と思ったら見事。良い学習してるねぇ……これは戦争マン理論……!(と見せかけて別段トンチキな計算ではないので真面目だねぇ、と)
        (そして話題のポピーちゃんを発見したのでそそそっと寄って周囲からの目隠しになりながら)……そうだよ。誰にだって、それを望む権利がある…… -- ハカセ 2023-11-05 (日) 18:56:14
      • 居ないんですけどおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!(赤黒いソウルユニットが凄まじい速度で飛びくれば着地、驚くべき精度で避けゆく人々を事前に予測して脚を細かに動かして避けていく)
        (女はポピーの面倒を見に戻っていたのだ、トキオ荘へ。なのに居ない、大焦りで道中をスキャンしても見つからない、となれば居るべきは…)
        戻ろうとしているって事ですかネ!?いや、いや…不覚…!タグ付けしておけば良かった…! -- M・M 2023-11-05 (日) 20:14:30
      • …ハッ(慌ててやってきた女の姿を見れば男は一つ満足気に笑いその場を後にする、最早監視をする必要は無いと判断したのだ)
        善人なおもって往生を為す、いわんや悪人をやってか。立派な人間を作ったな博士、アンタはやっぱ天才だよ。
        (佳境に入った二機…一機と二人を最後に見上げて)生きたいじゃない生きろ、それは大前提で考える必要すら無い事だよお嬢さん(そういうと男は去っていた) -- ??? 2023-11-05 (日) 20:18:41
      • (勝負は着いた)
        (傍目には突如性能を更に増したハイドランジアがキサラの対応を上回る速度でマスター・ユニット双方に攻撃)
        (結果、打つ手が無くなったキサラを粉砕した様に見えるだろう)
        うおおおおー!!あのデカいのが勝ったぞー!!
        (観衆たちは腕を上げ、興奮のままに快哉を叫び)
        (ハイドランジアの名を連呼する)
        -- 2023-11-05 (日) 20:41:11
      • (そんな勝者への祝福ムードの中、おぼつかない足取りで)
        (白い鎧の少女が黒い鎧の少女の元へ向かう。二人とも大破状態、ボロボロのセンシティブだ)
        -- 2023-11-05 (日) 20:43:47
      • (公式生配信の画面は、決闘の勝者であるハイドランジアと)
        (それを讃える観衆達を捉えている。まるで敗者達を意図的に撮影しないでいるかの様に)
        -- 2023-11-05 (日) 20:46:32
      • あっ居たっ!そっちじゃないですヤロヴィト!あれは後で倒しますので!
        (視線をサングラスをした男へ向けるヤロヴィトに対し女がそう言いつつボロボロのポピーを見守る)
        ぬう〜!はたしてどうなりますやら…信じていいんですよネ? -- M・M 2023-11-05 (日) 20:48:55
      • (インパクトブレイカーの威力は凄まじいものがある。しかもその威力は今や従来のものとは比較にならない)
        (ドラッグを決めたが如くに叫び続けていたアニィたちがどうするのか固唾を飲んで見守っていれば…)
        ……さっきのボタン!あれがか!(壊れていく端から治り、そしてバグったかと思うような高速、いや超速度起動)
        (衝撃波が発生していることから音速などとっくに越えていることは明らか。しかし…)
        それさえも、囮…!(並の相手なら、いやランカーだとしてもその圧倒的なブーストで叩き潰せるだろう、が、それを)
        (そうして、キサラが龍の翼を外したのを見た。彼女は選んだ。敵の撃破ではなく主の守護を)
        …ほうか、キサラ、おんしはそうするがか…(そんな様を見て、嬉しそうに少女は微笑み…両者へと拍手を送った)
        む?ポピーもおったがか(ボロボロのままのポピーを見る。彼女が、自発的に何かをしようとしている。ならばただ見守るしかあるまい) -- クルチ 2023-11-05 (日) 20:57:10
      • 決まったか……さて余計なお世話をしておこうか(人工心臓やその手術の手配その他諸々。仮に不要になっても無駄にならないのがサイバネ臓器の良い所だ) -- ハカセ 2023-11-05 (日) 21:22:48
      • それここで用意しても使えんじゃなかか…?(どうなんだろう、みたいな顔してなんかやってるハカセを見る)
        ま、その気づかいだけもえいもんじゃとは思うがか(相手がレベッカじゃなくとも保護者なんだなぁ、みたいな微笑みをし)
        ん、ポピー自身は何やるのか分かってるのかのう…(流石に直ではもう見えないので、配信を見つめながら呟く) -- クルチ 2023-11-05 (日) 21:32:43
      • …(見守りながら考える、この一件で雛子を現実に戻すのはどうあっても避けられない事になるのは確かだ)
        (HRBGの弱点を突いた形で人間をこちら側に持ってくる方法がバレてなくともここまで大々的になった以上そうするしかない)
        (だが此処まで世間に公表する意味はなんだ?と考えた時にもしかしたら、という答えに至った)…直接伝えたかった?彼女の気持ちを?…両親に?
        (そう考えると辻褄が合う、そしてこの考えの下ならば恐らく第二弾もある。両親がこれでも納得しなければ世論を動かすつもりなのだろう)…とはいえあくまで想像でしかありませんネ -- M・M 2023-11-05 (日) 21:40:37
      • んー、今発注してすぐ用意出来る物でもないからねぇ。諸々済んで、万事OKだよーってなった時すぐに取り掛かるための準備さぁ。
        (実際の所は既製品なら緊急時に備えてすぐ用意出来るのだが、どんな物を用意するつもりなのか)
        (私も同じ結論だよぉとM・Mとハイタッチしようとしながら)……女の子ですら無いー!? -- ハカセ 2023-11-05 (日) 21:46:59
      • (ハイドランジアの勝利の余韻をもって、公式生配信もまた終了した)
        (最後に流れたのは「ストーリーミッションの実装をお楽しみに!」という簡素なテロップだ)
        (この配信は何だったのか。誰が何を企み、ここまで大事にしたのか)
        (それが分かるのはしばらく後の事になるだろう)
        -- 2023-11-05 (日) 21:47:59
      • なるほど…そういう手もあるのう…(MMのつぶやきには、ふむ、と顎に手を当てて頷く。親と上手くいっていないらしい事は察していたが、その一助に、と)
        (とはいえ、それも譲渡が終わった後だ。自分の時を思えば、それが失敗することはないだろうが…少々心配しながらも見守り…)
        ………男じゃったんかーい!!!ちゅうか悪い顔しとんのう!!!(あ、でも決闘好きそう。なんて感想も飛び出た) -- クルチ 2023-11-05 (日) 21:50:51
      • ただご両親が意固地にならない事を祈りますけどネー、そういう時はもうちょいちょいと私がやるしかないかも知れません
        (ハイタッチしながら何か物騒な事を呟きつつもマスターの正体を知ればこいつかぁ〜〜〜〜!となる)
        映像の配信もこれで終わりと、後は万事上手く行く事を祈るのみですネ。まあ行くでしょう、お父様の背を追いかけている方なら -- M・M 2023-11-05 (日) 21:59:39
      • あ、そのときは私も呼んでー(なにするつもりだ)
        しかしまぁ……仕事増えたなぁ(この配信を本当とするか嘘とするか、どちらにせよフォローに動く必要はある)
        (幸い仕事仲間達はこうした話が好きなのでどうとでもなるだろう)……終わったし、なんか物騒なつぶやきも聞こえるし、帰ろっか(帰った) -- ハカセ 2023-11-05 (日) 22:09:29
      • 終わりましたか、いえこれからですネ。きっととても辛い思いをすると思います、病院で寝込み続けた体は貴方にそうそう自由を与えてくれる事は無いでしょう
        それでも一歩一歩歩めばそれだけ世界は広がります、広い世界を堪能して下さい雛子さん
        そしていつかまた会いましょう、皆さんに話していなかったお父様の第三案を以て
        あっじゃあその時はよしなに(そう言うとヤロヴィトに乗り込んで飛んでいく、自身の戻るべき星へ) -- M・M 2023-11-05 (日) 22:13:42
      • んむ?仕事が増える?(とハカセの言葉には首をひねる。例のログ読みの仕事だろうかと思ったがどうも違うようだ)
        (そうして、MMも何やら案がどうとか言っている。雛子がこれからなのはよく分かるところだが)
        …なんぞ頭のえい奴らの言っちょる事はよう分からん。分からんがか、なんぞワシに手伝える事がありゃ言っちゃりぃ。
        (そんな事を言って二人を見送る。そうして、顔を上げ空に浮かぶ揚陸艦をしばし眺め……)
        ……ヒナよ。苦労も多かろう。上手く行かん事も多かろう。じゃが…その先にゃ、もっと凄い"楽しい"がありよるぞ。
        (既にログアウトしたであろう二人へ向け、それでもただひとりごち…空手着を着た少女もログアウトしていった) -- クルチ 2023-11-05 (日) 22:25:25
  • 🧹
  • AFTER THE DUEL
    • ねえ、この娘を知ってる?
      (ドミノシティに佇む和装の少女に声を掛ければ、必ずや彼女はそう問いかけてくるだろう)
      (彼女の名はキサラ。ドミノシティ固有のミッション起点NPCだ)
      (このキサラに話掛け、挑まれたデュエルに勝利する事でストーリーミッションへの挑戦権が解禁されるのである)
      (それは「決闘」を題材としたストーリー。決闘により全てを失った少女ヒナコと、彼女を取り戻そうとするキサラの物語)
      (この物語にプレイヤーは「決闘者」として関わっていく事になるのである)
      (ストーリーは多分に脚色され、分かり易く改変もされてはいるが)
      (大筋は、実際にこの街で起きていた事件そのものである)
      (では何故、こんなミッションが急遽実装されたのか――)
      (その辺りの事情について、語っていこう)
      -- 2023-11-05 (日) 23:01:54
      • ドミノシティでのテストプレイ公式配信より遡ること二カ月前――)
        (HRBGを管理運営するBAMDAI者オンラインゲーム事業部にあるタレコミがあった)
        (タレコミと言っても、匿名でもなければ通信でもない。密告者は事業部社屋に突然乗り込んできたのだ)
        (その人物の名は雨里磨璃音。リリィフレーム所持者にして5年前の黒い死神事件にも関わっている、運営内では悪名高い女性だ)
        (彼女は全てを運営に告げた。特に芥雛子とデータテイカー、HRBGのNPCが)
        (そしてフルダイブ機器が、リアルの人体の意識に、脳に実害を与えていると)
        (そして彼女はこう言ったのだ)
        コイツがバレたらさ、えらい騒ぎになるぜ?警察沙汰さ。
        んで、どうなるかって言うと…終わるぞ、HRBG。
        (そしてそれが、彼女の相棒であるリリィフレームの超AIによる未来予測だと、付け加えたのだ)
        (実際それは、少し考えれば解る事だ)
        (高価ながらサイバーパーツが普及しつつある中、いまだ代替の効かない人間の脳)
        (人体最後の聖域に問題を発生させる、しかも自我を奪われれる等という不祥事が世間に発覚すればどうなるか…)
        (世間はHRBG、フルダイブ型オンラインコンテンツ全てに不審の目を向ける。恐怖から使用を、購入を避ける)
        (人間に被害を与えたAIを擁するHRBGは良くて営業停止、最悪サービス終了…)
        (更にはHRBGの根幹であり、BAMDAIの主力商品であるグレールとグレプラのイメージまでも損なう)
        (そうなればBAMDAIは終わりだ。膨大な数の社員を露頭に迷わせ、関連企業もいくつも潰れる事になるだろう)
        (これを踏まえた上で、雨里磨璃音は提案した)
        (事件が発覚する前に、全てを意図的にしているものだとして発表し)
        (そのままイベント、あるいはミッション化し、事件性をぼかしてしまえと)
        -- 2023-11-05 (日) 23:24:20
      • (この提案を運営側が飲むことは「わかっていた」)
        (磨璃音がマリオンに予測させたのは、ただその一点のみ)
        (HRBGとBAMDAIの破滅などは予測していないが、そこは方便。まあさほど間違ってもいないだろう)
        (結果、予測通りBAMDAIは提案を受け入れた)
        (企業利益と社会正義を天秤にかけ、利益を選んだのだ)
        (まあ大企業であれば当然の選択だ。予想される損害額が多すぎるのだ)
        (もちろん、事件の隠蔽が出来る事が前提となるが)
        (これについても雨里磨璃音の頭には既にアイデアが有った)
        (――全世界への公式配信)
        (これがテストプレイである事を、世界中のプレイヤーの共通認識にしてしおうという策)
        (事件の関係者を一堂に集め、オープンに決闘祭りを行わせる事により印象を操作)
        (これが事件だと疑う者を、割合的に陰謀論者のマイノリティにしてしまおうというのである)
        (そんな陰謀を告げる磨璃音の笑顔は、知恵と策謀を以って人心の裏を突く魔女そのものであった、という)
        -- 2023-11-05 (日) 23:39:40
      • (この奇策はおおよそ成功した)
        (準備に時間がまるで無く、配信自体がアドリブ対応するしかなかったため)
        (関係者たちの協力や、ノリの良さに助けられたところは多分にあったのだが)
        (それでも成功し、今でもデータテイカーの実在を疑っている者はほとんど居ない)
        (ネトゲにまつわる都市伝説として、その実在とHRBG運営による隠蔽がSNS上で囁かれている程度だ)
        (それもやがて、時間と共に風化していく事だろう)
        (まあミッションのテストプレイとして公表し、実装のためのメンテナンス――)
        (実態はMM0011の解析と、管理AIの修正と再教育のためのメンテだが――)
        (を行った以上、本当にストーリーミッションを実装せざるを得ず)
        (協賛企業コンマイの協力のもと、ヒナコやキサラというNPCがドミノシティに現れる事になったのであった)
        -- 2023-11-05 (日) 23:51:47
      • (データテイカー事件は隠蔽された)
        (それはギリギリの綱渡りであった)
        (「決闘者」たちがその信念ゆえに通報しなかった事)
        (芥雛子がこの件により死亡せず、意識を回復した事)
        (この結果を呼び寄せた、事情を知る者達の想いと力)
        (そのどれかひとつが欠けていても、隠蔽は成功しなかっただろう)
        (――と磨璃音は思う)
        -- 2023-11-05 (日) 23:56:53
      • (しかし何もかもが都合よく回りはしない)
        (力まかせの無理矢理な解決には歪みが生じる。そして歪みのツケは支払わねばならないのだ)
        -- 2023-11-05 (日) 23:58:59
  • PAYMENT - REPEAT A YEAR
    • あーあ、やっちまったなー。
      (ドミノシティの瓦礫に腰を降ろし、魔女姿の女性は頬漬けを付いて呆けた様に道行く人々を眺めている)
      (あれから数か月が過ぎた。HRBG内は平和だが、にわかなムーブメントが起きている)
      (それは決闘)
      (あのテストプレイ配信を見て決闘の存在を知り)
      (大事なものを賭けて戦う真剣さと熱さに惹かれたプレイヤー達が)
      (「決闘者」となったのである。それも結構な人数が。世界中で)
      (まあそれはいい。HRBGがまたちょっとカオスになった。それだけの事だ)
      (問題は――)
      <<まりねちゃん、こんな所でぼんやりしていていいんですか>>
      <<レポートの提出期限まであと3日。しっかりしないと…>>
      <<…また、留年しますよ>>
      (言われたくないことをはっきり告げるマリオンに、磨璃音はうぐぐと苦虫を噛み潰した様な顔を向けた)
      (そう。データテイカー事件の解決に奔走、BAMDAIと折衝したのみならず)
      (そのまま配信やミッション実装の手伝いまでさせられる事になった磨璃音は…)
      (単位が足りず、昨年度、医大を留年したのである!)
      <<なんでこう、オレの人生は真っ直ぐ歩けねーのかな…>>
      <<いいじゃないですか。まりねちゃんの1年を犠牲に捧げ、良い結果を特殊召喚できたんですから>>
      別にここのネタに合わせなくていいわ!…ったく、オレはお前らと違って不老長寿じゃねーんだぞ。
      (もっとも、医大や医学部における留年はよくある事だったりする)
      (なので医者への道は閉ざされたわけではない)
      (しかし一歩踏み間違えていたら)
      (もし事件が発覚し、警察が動いていたら、この道は途切れてしまっていたのだ)
      (芥雛子に対する無免許医療行為)
      (雛子の手の甲へのソウルコア埋め込みと、心肺停止および蘇生…これは磨璃音の手によるものだ)
      (すなわち事件が表沙汰になった場合、破滅するのは磨璃音も同じだったのである)
      <<そもそも、まりねちゃんがひなこちゃんに巻島博士事件の話をしたのが発端ですしね>>
      <<まりねちゃんは放っておけなかったと思いますよ>>
      (マリオンは隣に腰を降ろして微笑んだ)
      (フン、と鼻を鳴らしながら磨璃音は考える)
      (もし、帝都大付属病院で雛子と出会っていなかったら)
      (たまたま持っていたマリオンを見られなかったら)
      (リリィの説明ついでにHRBGの話をしてなかったら)
      (今頃、芥雛子はどうしていたのだろうかと)
      (恐らく平穏だが何もない入院生活…)
      (リリィ・キサラを与えられず、決闘もせず、データテイカーを生み出さず)
      (そして人生に希望を齎した、あのマスター達と出会う事もなかったのだろう)
      -- MM 2023-11-06 (月) 00:30:44
      • …ま、んな事考えてもしょうがねーか!
        (全てはすでに起こり、そして過ぎ去った)
        (芥雛子はもう居ない。リリィ・キサラももう居ない)
        (ここにいるのは二人をモデルにしたNPCだけだ)
        -- MM 2023-11-06 (月) 00:33:14
      • ――で、アイツらはどうしてるんだっけ?
        (磨璃音は魔女帽子を脱ぐと、マリオンの太腿に頭を載せて横になる)
        <<今日は散歩の予定です。基礎体力向上のために>>
        <<あと2年半。それまでに体力を人並にしないと、手術も受けられませんから>>
        (ならよし、と頷いて磨璃音は目を閉じた)
        (せめて免許を取得するまでは、平和な人生であってほしいもんだ)
        (そう願いながら)
        -- MM 2023-11-06 (月) 00:37:43
      • 幸せのありか - DUEL END -- 2023-11-06 (月) 00:39:40

Last-modified: 2023-11-06 Mon 00:39:40 JST (179d)